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JP6795427B2 - 内燃機関 - Google Patents

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JP6795427B2 JP2017036591A JP2017036591A JP6795427B2 JP 6795427 B2 JP6795427 B2 JP 6795427B2 JP 2017036591 A JP2017036591 A JP 2017036591A JP 2017036591 A JP2017036591 A JP 2017036591A JP 6795427 B2 JP6795427 B2 JP 6795427B2
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本願発明は、ISG(インテグレーテッド・スタータ・ジェネレータ、モータ機能付き発電機)やウォータポンプのような補機を備えている内燃機関に関するもので、特に、車両用(自動車用)内燃機関を好適な対象にしている。
車両用の内燃機関には、オルタネータやISGのような電気系補機、ウォータポンプ、エアコン用コンプレッサなどの補機が付随している。そこで、クランク軸の一端部を機関本体の外側に突出させてこれにクランクプーリを固定し、クランクプーリに巻き掛けたベルト(補機用ベルト)を介して各補機とクランク軸とを連動させている。
ベルトによる連動機構は様々であるが、補機の配置とベルトの本数とで分類できる。例えば、特許文献1には、複数の補機を機関本体のうちクランク軸線方向から見てシリンダボア軸心を挟んだ片側に寄せて位置し、各補機を1本のベルトで駆動することが開示されている。
他方、特許文献には、モータジェネレータと他の補機とを、クランク軸線方向から見てシリンダボア軸心を挟んだ両側に振り分けて配置し、これらモータジェネレータのプーリと他の補機のプーリとに1本のベルトを巻き掛けた態様が開示されている。モータジェネレータのプーリとベルトとの間には滑りが発生しやすいため、モータジェネレータのプーリに巻き掛けたベルトはテンショナで所定の張力を確保するようにしていることが普通であり、この特許文献2でも、ベルトにテンションプーリを回転自在に当てている。
上記2例は各補機のプーリに1本のベルトを巻き掛けた場合であったが、特許文献3には、補機としてISGとウォータポンプとエアコン用コンプレッサとを備えた場合において、これら各補機のプーリに別々のベルトを巻き掛けた例が開示されている。従って、この特許文献3では、3本のベルトはクランク軸線方向にずれて配置されており、クランクプーリには、3本のベルトに対応したプーリ部(巻き掛け部)が形成されている。
更に、特許文献3では、クランク軸線方向から見て、ISGとウォータポンプとはシリンダボア軸心を挟んだ一方の側に寄せて、エアコン用コンプレッサはシリンダボア軸心を挟んだ一方の側に配置しており、更に、ウォータポンプは機関本体に一体的に設けて、ISGは、機関本体の外側に位置するように配置している。従って、クランク軸線方向から見て、ISGはウォータポンプよりもクランク軸線から離れている。
特許文献3では、ISGのベルトは、ウォータポンプ用のベルトを囲うように配置しており、ベルトを一対のテンションプーリで上下から挟むことにより、ベルトがISGのプーリを抱き込んだ状態を保持している。
特開2013−108377号公報 特開2011−017393号公報(図2) 特開2015−183636号公報
補機類の配置は様々な要因を考慮して決定されるもので、単純に優劣を比較できるものではないが、特許文献1のように1本のベルトで各補機を駆動する態様は、ベルトの曲がりが大きいためベルトに対する負担が大きいという問題や、クランク軸には一方方向だけから曲げ力が作用するため、クランク軸の滑らかな回転に対して阻害要因になるという問題がある。また、全ての補機を機関本体の片側に寄せると、機関の安定性が悪くなるという問題もある。
他方、特許文献2の場合は、補機が左右に振り分けて配置されているため、機関の安定性向上には貢献できるが、ベルトは1本だけであるため、特許文献1と同様に、ベルトの負担が大きい問題や、クランク軸に大きな曲げ力が作用して円滑な回転に対する阻害要因になるという問題は残っている。
これらに対して、特許文献3の構成では、ISGとエアコン用コンプレッサとが左右に振り分けて配置されているため、機関の安定性向上に貢献できるのみならず、各補機のベルトは独立しているため、ベルトの耐久性を向上できると共に、各補機のプーリに対して適切な巻き掛け態様を確保できる。また、クランクプーリは、別々のベルトで異なる方向に引かれる状態になるため、クランク軸に対する曲げ力が相殺されて、クランク軸の滑らかな回転に貢献できる利点もある。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、特許文献3のように複数の補機を機関本体の片側に寄せて配置した場合において、ベルトやテンショナからなる連動機構をコンパクト化するなど、従来よりも改良された内燃機関を提供することを課題としている。
本願発明は、
「機関本体のうちクランク軸線方向から見てシリンダボア軸心を挟んだ一方の側に、電気系補機とウォータポンプとが、前記電気系補機が前記ウォータポンプよりも前記シリンダボア軸心から離れた側でかつ下側に位置する状態で配置されており、
前記電気系補機に設けた電気系補機プーリとクランクプーリとに第1ベルトが巻き掛けられて、前記ウォータポンプに設けたウォータポンププーリと前記クランクプーリとに第2ベルトが巻き掛けられて、前記第1ベルトと第2ベルトとはクランク軸線方向にずれて配置されており、
更に、第1ベルトには、テンションプーリが上側から回転自在に当接している」
という基本構成である。
そして、請求項1の発明では、前記基本構成において、前記テンションプーリの軸心が、前記電気系補機プーリの軸心とウォータポンププーリの軸心とクランクプーリの軸心とを結ぶ三角形のエリア内に位置しており、
かつ、機関本体のうちクランク軸線方向から見てシリンダボア軸心を挟んだ他方の側にエアコン用コンプレッサが配置されていて、前記エアコン用コンプレッサのプーリと前記クランクプーリとに第3ベルトが巻き掛けられており、前記第1ベルト〜第3ベルトは、前記機関本体から近い順に、第2ベルト、第1ベルト、第3ベルトの順でクランク軸線方向に配置されている。
なお、電気系補機には、ISGの他に、モータジェネレータやオルタネータなど、ロータを有するものが含まれる。
請求項2の発明では、前記基本構成において、前記第1ベルトと第2ベルトとは、第2ベルトが第1ベルトよりも機関本体の側に位置するように配置されており、かつ、前記テンションプーリは、クランク軸線方向から見て前記第2ベルトと部分的に重なるように配置されており、
かつ、機関本体のうちクランク軸線方向から見てシリンダボア軸心を挟んだ他方の側にエアコン用コンプレッサが配置されていて、前記エアコン用コンプレッサのプーリと前記クランクプーリとに第3ベルトが巻き掛けられており、前記第1ベルト〜第3ベルトは、前記機関本体から近い順に、第2ベルト、第1ベルト、第3ベルトの順でクランク軸線方向に配置されている。
請求項1の発明では、いわば、電気系補機とウォータポンプとクランクプーリとで囲われたエリアにテンションプーリが配置された状態になるため、スペースを有効利用して、連動機構をコンパクト化することができる。従って、機関全体としてのコンパクト化に貢献できると共に、他の機器や装置類の配置位置の選択の自由性も広がって、機関全体としての設計の自由性向上にも貢献できる。
また、テンションプーリは電気系補機とクランクプーリとの間に深く入り込むことになるため、第1ベルトは、電気系補機のプーリをしっかりと抱き込んだ状態に保持できる。このため、電気系補機のプーリと第1ベルトとのスリップを防止して、動力伝達を確実化できる。
請求項2の発明でも、テンションプーリが第2ベルトの一部とクランク軸線方向に重なることにより、テンションプーリが第2ベルトの配置エリアに寄せられるため、請求項1と同様に、スペースを有効利用して連動機構をコンパクト化することができ、結果として、機関全体としてのコンパクト化に貢献できると共に、他の機器や装置類の配置位置の選択の自由性も広がって、設計の自由性向上にも貢献できる。
また、請求項2では、テンションプーリが第2ベルトの外側に位置するため、テンションプーリが第2ベルトに対するカバーの役割を果たして、例えば、走行中に跳ね上げられた小石の衝突を防止できるといった利点も考えられる。
更に、両請求項の発明は、第1ベルト及び第2ベルトによるクランク軸の引っ張り方向と第3ベルトによるクランク軸の引っ張り方向とが異なるため、クランク軸に対する曲げ力を低減して、円滑な回転に貢献できる。
更に、ISGやモータジェネレータ等の電気系補機はロータの回転の慣性力が大きくて負荷が大きいため、第1ベルトを介してクランク軸に作用する曲げ力も大きくなるが、両発明とも、第1ベルトはエアコン用コンプレッサのための第3ベルトよりも機関本体に近い側に位置しているため、第1ベルトを介してクランク軸に作用するモーメントを抑制して、クランク軸の滑らかな回転確保に向上できる。
また、ウォータポンププーリは機関本体に近く寄せられているため、ウォータポンプの回転軸の長さをできるだけ短くできる。その結果、回転軸に作用する曲げモーメントを抑制して、シール性向上に貢献できる。また、回転軸のこじれを無くして回転抵抗も軽減できる。
内燃機関の正面図である。 内燃機関の部分拡大正面図である。 (A)は図1のIIIA-IIIA 視断面図、(B)は図1のIIIB-IIIB 視断面図である。 図2を IV-IV視方向から見た図である(ベルトはほぼ省略している。)。 図1の V-V視断面図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、内燃機関の概要を、主として図1,2に基づいて説明する。本実施形態の内燃機関は車両に搭載されるものであり、機関本体として、シリンダブロック1とその上面に固定されたシリンダヘッド2、これらの前面に固定されたフロントカバー3を備えている。タイミングチェーンは、フロントカバー3で覆われている。シリンダヘッド2の上面にはヘッドカバー4が固定されて、シリンダブロック1の下面にはオイルパン5が固定されている。これらヘッドカバー4とオイルパン5も機関本体を構成している。
シリンダブロック1には、クランク軸6が回転自在に保持されている。クランク軸6の一端部はフロントカバー3を貫通して手前に露出しており、この露出した端部にクランクプーリ7が固定されている。本実施形態では、補機として、ISG8とウォータポンプ9とエアコン用コンプレッサ10とを設けており、これらは、それぞれプーリ11,12,13を備えている。
図1はクランク軸線方向から見た正面図であるが、この正面視において、ISG8は機関本体の左外側に配置されて、ウォータポンプ9は、機関本体のうちシリンダボア軸心14を挟んで左に寄った部位に配置されている。他方、エアコン用コンプレッサ10は、シリンダボア軸心Oを挟んで右側において、機関本体の外側に配置されている。従って、ISG8とウォータポンプ9とを左に寄せて配置し、エアコン用コンプレッサ10は右に寄せて配置している。
ISG8は、ロータを有する電気系補機の一例であり、ハウジング15、ロータに固定されたISGプーリ11を備えている。従って、ISGプーリ11が、請求項に記載した電気系補機プーリに該当する。ハウジング15は、ブラケット16を介してフロントカバー3及びシリンダブロック1に固定されている。ISGプーリ11とクランクプーリ7とに、第1ベルト17が巻き掛けられており、第1ベルト17に、オートテンショナ18のテンションプーリ19が上から回転自在に当接している。
ウォータポンプ9の本体部(ポンプ室など)はフロントカバー3に内蔵されており、回転軸に固定したウォータポンププーリ12が露出しており、ウォータポンププーリ12とクランクプーリ7とに第2ベルト20が巻き掛けられている。ウォータポンププーリ12はフロントカバー3の表面に最も近いため、ウォータポンプ9の回転軸の長さも短くなっている。このため、回転軸の曲がりを防止して高いシール性を確保できる。
エアコン用コンプレッサ10は、ブラケット21を介してシリンダブロック1に固定されており、エアコン用コンプレッサ10のプーリ(エアコンプーリ)13とクランクプーリ7とに第3ベルト22が巻き掛けられている。
図5に示すように、3本のベルト17,20,22は、第2ベルト20がフロントカバー3に最も近くて、第3ベルト22はフロントカバー3から最も遠くに位置し、第1ベルト17は両者の間に位置している。このため、クランクプーリ7には、3つのプーリ部7a,7b,7cが形成されている。なお、各ベルト17,20,22の内面は鋸歯状の横断面を有しており、従って、プーリ7,11,12,13の外周面も鋸歯状の横断面になっている。
(2).テンショナ等
オートテンショナ18は、相対動自在に嵌まり合ったケースの内部にばねとオイルダンパとが内蔵された伸縮自在なアブソーバ(弾性装置)23と、アブソーバ23の先端部(下端部)に第1ピン24で連結されたプレート状のアーム(ブラケット)25とを有しており、アーム25の下端に、テンションプーリ19が第2ピン(軸)26で回転自在に連結されている。アーム25は、下部を円弧状とした銅鐸形になっており、上端部のうちシリンダボア軸心14の側に寄った右端部がアブソーバ23の先端部に第1ピン24で連結されて、上端部のうちシリンダボア軸心Oから離れた左端部が、ISG8のハウジング15に第3ピン27で連結されている。
アーム25はISG8のハウジング15から手前に離れているため、ISG8のハウジング15に、手前に向けて(機関本体から離れる方向に向けて)突出したボス28を一体に設けて、ボス28にアーム25が第3ピン27で連結されている。なお、アーム25は、ISG8を取り付けるブラケット16に連結してもよいし、専用のブラケットでフロントカバー3やシリンダヘッド2に連結してもよい。更に、フロントカバー3に前向き突出ボスを一体に形成し、この前向き突出ボスにアーム25を連結することも可能である。
オートテンショナ18におけるアブソーバ23の上端部は、第4ピン29でフロントカバー3に連結されている。この場合、図3に示すように、フロントカバー3の上部には、下面を傾斜面30とした前向き張り出し部31が形成されており、前向き張り出し部31の傾斜面30に形成した受け座32に、アブソーバ23の上端部が、第4ピン29で回動可能に連結されている。従って、平面視では、オートテンショナ18の相当部分が前向き張り出し部31で隠れている。
オートテンショナ18のテンションプーリ19は、アーム25の後面に配置している。従って、テンションプーリ19はアーム25で手前から覆われているが、アーム25は、テンションプーリ19の全体を覆う大きさに設定されている。
図2に明示するように、テンションプーリ19の軸心は、クランク軸線方向から見た正面視において、ISGプーリ11の軸心とクランクプーリ7の軸心とウォータポンププーリ12の軸心とを結ぶ線で囲われた三角形33の内部に位置している。このため、連動機構をコンパクトに纏めて、スペースを有効利用できる。
また、クランク軸線方向から見た正面視において、テンションプーリ19の一部が第2ベルト20の一部と重なっているが、この構成も、スペースを有効利用してコンパクト化に貢献している。このように、テンションプーリ19と第2ベルト20とをクランク軸線方向に重ねると、ISG8をできるだけクランクプーリ7に寄せることができるため、内燃機関が、クランク軸6を車両の進行方向と直交した方向に長い横置きの姿勢でエンジンルームに配置されている場合、車両の前後方向で見た機関の幅をできるだけ小さくできるため、車両が事故で何かに衝突したときに機関が後退する距離をできるだけ大きくして、搭乗者に対する衝撃緩和にも貢献できる。
また、実施形態のように、アーム25を板状で略銅鐸状に形成すると、アーム25がテンションプーリ19及び第2ベルト20に対するカバーの役割を果たすため、テンションプーリ19及び第2ベルト20の保護機能を向上できる利点がある。
本実施形態では、アーム25は、その上端部のうちISGプーリ11に近い左端部を中心にした円弧軌跡34に沿って移動するため、アブソーバ23が伸びると、テンションプーリ19はISGプーリ11に近づこうとする。このため、第1ベルト17とISGプーリ11の接触長さを長くして(第1ベルト17でテンションプーリ19を大きく抱き込んで)、高いスリップ防止効果を実現できる。
図2では、1本のベルトをクランクプーリ7とISGプーリ11とウォータポンププーリ12とに巻き掛けた状態を仮想ベルトとして一点鎖線35で表示しているが、本実施形態では、アーム25の大部分は仮想ベルト35で囲われた範囲に納まっているため、第1ベルト17及び第2ベルト20を伝動手段とした連動機構を、より一層コンパクト化できる。アーム25は、その全体が仮想ベルト35の内側に配置されていてもよい。
更に、本実施形態では、アブソーバ23の伸縮方向36と、テンションプーリ19による第1ベルト17の押し方向37とは、クランク軸線方向から見て、シリンダボア軸心14に対して同じ方向に傾斜した斜め下向き方向になっている。このため、アブソーバ23の弾性復元力(ばね力)を、テンションプーリ19に対してストレートに伝えることができる。このため、アブソーバ23のこじれを無くして、第1ベルト17の張り状態を的確に保持できる。
つまり、ISG8は、モータとして機能する状態、発電機として機能している状態、及び空回りしている状態の3つの状態があり、状態が変化するとき第1ベルト17の張り状態も変化するが、実施形態では、張り状態の変化に対応してクランクプーリ7が移動することが、アブソーバ23のこじれを無くした状態で応答性良く行われる。
さて、シリンダブロック1及びシリンダヘッド2には冷却水ジャケットが形成されており、シリンダヘッド2には、シリンダブロック1に形成した連通穴から冷却水が送られている。そして、シリンダヘッド2では、一般に、冷却水を吸気側から排気側に流すことにより、冷却によるシリンダヘッド2の温度変化をできるだけ小さくしている。
しかして、実施形態の内燃機関は、図1及び図2において右側が排気側で左側が吸気側になっているが、本実施形態では、ウォータポンプ9は吸気側(吸気側面)に寄せて配置しているため、ウォータポンプ9の出口からシリンダヘッド2に至る水路を短かくして、圧損を抑制できる等の利点がある。
ISG8とエアコン用コンプレッサ10とは左右逆の位置に配置されているので、第1ベルト17によってクランク軸6に作用する曲げ力と、第3ベルト22によってクランク軸6に作用する曲げ力とが相殺されて、クランク軸6の負担を軽減できる。この場合、図1に矢印38,39,40で示すように、テンションプーリ19がISGプーリ11とクランクプーリ7との間において下向きに入り込んでいるため、第1ベルト17によるクランク軸6の曲げ力作用方向40は、ISG8とクランクプーリ7との軸心を結ぶ方向39よりも、水平側に寝た姿勢になる。
このため、クランク軸6に対する第1ベルト17の引っ張り方向40と、クランク軸6に対する第3ベルト22の引っ張り方向38との成す角度は180度に近くなる。このため、ISG8とエアコン用コンプレッサ10とをそれぞれクランク軸6よりも高い位置に配置していても、クランク軸6に作用する曲げ力を一層低減できる。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は、他にも様々に具体化できる。例えば、上記実施形態では回動式のアームにテンションプーリを連結したが、アブソーバの伸縮方向と同じ方向にスライドするスライダにテンションプーリを取り付けることも可能である。また、テンショナ装置としては、電磁ソレノイド等のアクチュエータでテンションプーリが移動操作される遠隔制御方式のものも採用できる。
本願発明は、実際に内燃機関に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 機関本体を構成するシリンダブロック
2 機関本体を構成するシリンダヘッド
3 機関本体を構成するフロントカバー(チェーンカバー)
6 クランク軸
7 クランクプーリ
8 電気系補機の一例としてのISG
9 ウォータポンプ
10 エアコン用コンプレッサ
11 電気系補機プーリの一例としてのISGプーリ
12 ウォータポンププーリ
13 エアコンプーリ
17 第1ベルト
18 テンショナ装置の一例としてのオートテンショナ
19 テンションプーリ
20 第2ベルト
22 第3ベルト
23 オートテンショナのアブソーバ
25 オートテンショナのアーム
33 三角形

Claims (2)

  1. 機関本体のうちクランク軸線方向から見てシリンダボア軸心を挟んだ一方の側に、電気系補機とウォータポンプとが、前記電気系補機が前記ウォータポンプよりも前記シリンダボア軸心から離れた側でかつ下側に位置する状態で配置されており、
    前記電気系補機に設けた電気系補機プーリとクランクプーリとに第1ベルトが巻き掛けられて、前記ウォータポンプに設けたウォータポンププーリと前記クランクプーリとに第2ベルトが巻き掛けられて、前記第1ベルトと第2ベルトとはクランク軸線方向にずれて配置されており、
    更に、第1ベルトには、テンションプーリが上側から回転自在に当接している構成であって、
    前記テンションプーリの軸心が、前記電気系補機プーリの軸心とウォータポンププーリの軸心とクランクプーリの軸心とを結ぶ三角形のエリア内に位置しており、
    かつ、機関本体のうちクランク軸線方向から見てシリンダボア軸心を挟んだ他方の側にエアコン用コンプレッサが配置されていて、前記エアコン用コンプレッサのプーリと前記クランクプーリとに第3ベルトが巻き掛けられており、前記第1ベルト〜第3ベルトは、前記機関本体から近い順に、第2ベルト、第1ベルト、第3ベルトの順でクランク軸線方向に配置されている、
    内燃機関。
  2. 機関本体のうちクランク軸線方向から見てシリンダボア軸心を挟んだ一方の側に、電気系補機とウォータポンプとが、前記電気系補機が前記ウォータポンプよりも前記シリンダボア軸心から離れた側でかつ下側に位置する状態で配置されており、
    前記電気系補機に設けた電気系補機プーリとクランクプーリとに第1ベルトが巻き掛けられて、前記ウォータポンプに設けたウォータポンププーリと前記クランクプーリとに第2ベルトが巻き掛けられて、前記第1ベルトと第2ベルトとはクランク軸線方向にずれて配置されており、
    更に、第1ベルトには、テンションプーリが上側から回転自在に当接している構成であって、
    前記テンションプーリは、クランク軸線方向から見て前記第2ベルトと部分的に重なるように配置されており、
    かつ、機関本体のうちクランク軸線方向から見てシリンダボア軸心を挟んだ他方の側にエアコン用コンプレッサが配置されていて、前記エアコン用コンプレッサのプーリと前記クランクプーリとに第3ベルトが巻き掛けられており、前記第1ベルト〜第3ベルトは、前記機関本体から近い順に、第2ベルト、第1ベルト、第3ベルトの順でクランク軸線方向に配置されている、
    内燃機関。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20230111557A1 (en) * 2020-03-23 2023-04-13 Yanmar Power Technology Co., Ltd. Attachment structure of auto tensioner

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