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JP6784011B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP6784011B2 JP2015185379A JP2015185379A JP6784011B2 JP 6784011 B2 JP6784011 B2 JP 6784011B2 JP 2015185379 A JP2015185379 A JP 2015185379A JP 2015185379 A JP2015185379 A JP 2015185379A JP 6784011 B2 JP6784011 B2 JP 6784011B2
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Description

本発明は,電子写真方式によって画像を形成する画像形成装置に関する。さらに詳細には,複数の感光体を備え,カラー画像の形成が可能な画像形成装置の技術に関するものである。
従来から,複数の感光体を備え,カラー画像の形成が可能な画像形成装置において,各感光体にクリーニングブレードを接触させ,各感光体の表面に残留するトナーを各感光体の表面から掻き取る技術が知られている。また,クリーニングブレードによって感光体の表面から掻き取られたトナーがクリーニングブレードと感光体との接触箇所に滞留し,クリーニングブレードと感光体との間で発生する摩擦を軽減して音鳴りやめくれを軽減することが知られている。
クリーニングブレードを備えた画像形成装置を開示した文献としては,例えば特許文献1がある。特許文献1では,各感光体にクリーニングブレードを接触させた画像形成装置であって,印刷工程以外のタイミングで,黒色に対応する画像形成部がパターン画像を形成して中間転写ベルトに転写し,黒色以外の色に対応する画像形成部が中間転写ベルトからパターン画像のトナーを印刷工程とは逆極性の転写バイアスによって逆転写する構成が開示されている。
特開2012−123357号公報
色ごとに対応する複数の感光体を備える画像形成装置では,特定の画像形成部のみで印刷が繰り返されると,長期間,特定の画像形成部以外の画像形成部の感光体上にトナーが供給されない。そのため,特定の画像形成部以外の画像形成部に含まれる感光体では,クリーニングブレードとの接触箇所に滞留するトナーが不足し,音鳴りやめくれが発生する可能性が高くなる。
前述した特許文献1の技術のように,黒色のトナーを,印刷工程とは逆極性の転写バイアスによって黒色以外の色に対応する感光体上に移転させることで,黒色以外の色に対応する現像部を動作させなくても,黒色以外の色のトナーが空であっても,黒色以外の色に対応する感光体にトナーを供給できる。しかしながら,逆極性の転写バイアスを印加する構成が必要であり,転写部の構成が複雑になる。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,カラー画像を形成可能な画像形成装置であって,シンプルな装置構成で,クリーニングブレードに起因する音鳴りやめくれを抑制できる技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,ベルトと,感光体と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える複数の画像形成部と,制御部と,を備え,前記複数の画像形成部は,前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,前記制御部は,前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,前記形成処理時における前記第1画像形成部の現像部の現像電圧の絶対値を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時の現像電圧の絶対値よりも高くする現像調整処理と,前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部を用いて,前記シート画像形成時と同極性の転写電圧もしくは転写電流を印加する第2転写処理と,を実行することを特徴としている。
現像電圧の絶対値が高いと,トナーが現像部から感光体に移動しやすくなり,単位面積当たりのトナーの量が多くなる。第1画像形成部にて,単位面積当たりのトナーの量が多いパターン画像を形成すると,ベルト上に転写されるパターン画像のトナー層の厚さが厚くなる。トナー層の厚さが厚いほど静電容量が小さく,トナーの電荷量が多い。そのため,本明細書に開示される画像形成装置では,ベルトへのパターン画像の転写後,当該パターン画像のトナー層の表面と裏面との電位差が大きくなり易い。この状態でパターン画像が第2画像形成部の転写部に搬送され,第2画像形成部の転写部にてシート画像形成時と同極性の転写電圧ないし転写電流が印加されると,トナーの電荷量のさらなる上昇に伴って電位差がさらに大きくなる。そして,当該電位差が放電を発生させる限界値を超えると,トナー層の内部で放電が発生し,その放電によってトナー層の一部のトナーが逆帯電する。この逆帯電のトナーが第2画像形成部の感光体に移転する。つまり,シート画像形成時と同極性の転写電圧ないし転写電流によって,第1画像形成部のトナーが第2画像形成部の感光体に逆転写され,ブレードと感光体との間で発生する摩擦を軽減することになる。
また,本明細書には,ベルトと,感光体と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える複数の画像形成部と,制御部と,を備え,前記複数の画像形成部は,前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,前記制御部は,前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,前記第1転写処理時における前記第1画像形成部の転写部の転写電圧もしくは転写電流の絶対値を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時よりも大きくする転写調整処理と,前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部を用いて,前記シート画像形成時と同極性の転写電圧もしくは転写電流を印加する第2転写処理と,を実行することを特徴とする画像形成装置が開示されている。
前述したように,単位面積当たりのトナーの量が多いパターン画像を形成すると,当該パターン画像のトナー層の表面と裏面との電位差が大きくなり易く,トナー層の内部での放電によってトナー層の一部のトナーが逆帯電する。この逆帯電のトナーが第2画像形成部の感光体に移転する。さらに,トナーの電荷量が多くなることで,同極性に帯電するトナー同士の反発力も強くなる。このトナー同士の反発力によっても,一部のトナーが感光体に移転する。つまり,逆転写ないしトナー同士の反発力によって,第1画像形成部のトナーが第2画像形成部の感光体に移転し,ブレードと感光体との間で発生する摩擦を軽減することになる。
また,本明細書には,ベルトと,感光体と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える複数の画像形成部と,制御部と,を備え,前記複数の画像形成部は,前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,前記制御部は,前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,前記形成処理時における前記ベルトの搬送速度に対する前記第1画像形成部の前記現像部の回転速度比を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時の回転速度比よりも大きくする速度調整処理と,前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部を用いて,前記シート画像形成時と同極性の転写電圧もしくは転写電流を印加する第2転写処理と,を実行することを特徴とする画像形成装置が開示されている。
上述の画像形成装置のように,ベルトに対する第1画像形成部の現像部の回転速度比を大きくすることによっても,単位面積当たりのトナーの量が多いパターン画像を形成できる。そのため,上述の画像形成装置であっても,シート画像形成時と同極性の転写電圧ないし転写電流によって,第1画像形成部のトナーが第2画像形成部の感光体に逆転写される。これにより,ブレードと感光体との間で発生する摩擦を軽減することになる。
また,本明細書には,ベルトと,感光体と,前記感光体の表面を帯電させる帯電部と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える画像形成部であって,複数の前記画像形成部と,制御部と,を備え,前記複数の画像形成部は,前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,前記制御部は,前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,前記形成処理時における前記第1画像形成部の現像部の現像電圧の絶対値を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時の現像電圧の絶対値よりも高くする現像調整処理と,前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,を実行し,前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部に転写電圧もしくは転写電流を印加せず,さらに前記第2画像形成部の感光体を前記シート画像形成時よりも弱い帯電状態である弱帯電状態にすることを特徴とする画像形成装置が開示されている。
前述したように,単位面積当たりのトナーの量が多いパターン画像を形成すると,ベルト上に転写されるパターン画像のトナー層の厚さが厚く,当該パターン画像のトナー層の表面と裏面との電位差が大きくなり易い。この状態でパターン画像が第2画像形成部の転写部に搬送された際,当該転写部に転写電圧もしくは転写電流が印加されておらず,感光体が弱帯電状態であった場合,感光体の表面の電位よりトナー層の表面の電位が高くなる。このことから,一部のトナーが第2画像形成部の感光体に移転する。つまり,シート画像形成時と逆極性の転写電圧ないし転写電流を用いることなく,トナーが逆転写され,ブレードと感光体との間で発生する摩擦を軽減することになる。
また,本明細書には,ベルトと,感光体と,前記感光体の表面を帯電させる帯電部と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える画像形成部であって,複数の前記画像形成部と,制御部と,を備え,前記複数の画像形成部は,前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,前記制御部は,前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,前記第1転写処理時における前記第1画像形成部の転写部の転写電圧もしくは転写電流の絶対値を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時よりも大きくする転写調整処理と,を実行し,前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部に転写電圧もしくは転写電流を印加せず,さらに前記第2画像形成部の感光体を前記シート画像形成時よりも弱い帯電状態である弱帯電状態にすることを特徴とする画像形成装置が開示されている。
また,本明細書には,ベルトと,感光体と,前記感光体の表面を帯電させる帯電部と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える画像形成部であって,複数の前記画像形成部と,制御部と,を備え,前記複数の画像形成部は,前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,前記制御部は,前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,前記形成処理時における前記ベルトの搬送速度に対する前記第1画像形成部の現像部の回転速度比を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時の回転速度比よりも大きくする速度調整処理と,前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,を実行し,前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部に転写電圧もしくは転写電流を印加せず,さらに前記第2画像形成部の感光体を前記シート画像形成時よりも弱い帯電状態である弱帯電状態にすることを特徴とする画像形成装置が開示されている。
上記画像形成装置の機能を実現するための制御方法,コンピュータプログラム,および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能な記憶媒体も,新規で有用である。
本発明によれば,カラー画像を形成可能な画像形成装置であって,シンプルな装置構成で,クリーニングブレードに起因する音鳴りやめくれを抑制できる技術が実現される。
実施の形態にかかるプリンタの概略構成を示す図である。 実施の形態にかかるプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態にかかるプリンタの逆転写動作の概要を示す図である。 第1逆転写動作の各装置の制御の一覧を示す図である。 第1逆転写動作の各装置の出力を示すタイムチャートである。 第2逆転写動作の各装置の制御の一覧を示す図である。 第2逆転写動作の各装置の出力を示すタイムチャートである。 第3逆転写動作の各装置の制御の一覧を示す図である。 第3逆転写動作の各装置の出力を示すタイムチャートである。 第4逆転写動作の各装置の制御の一覧を示す図である。 第4逆転写動作の各装置の出力を示すタイムチャートである。 第4逆転写動作にかかるプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 第5逆転写動作の各装置の制御の一覧を示す図である。 第5逆転写動作の各装置の出力を示すタイムチャートである。 第5逆転写動作にかかるプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 第1の形態にかかるジョブ実行処理の手順を示すフローチャートである。 第2の形態にかかるジョブ実行処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,カラー印刷が可能な電子写真方式のプリンタに本発明を適用したものである。
実施の形態のプリンタ100は,図1に示すように,画像を形成し,当該画像をシートに印刷する印刷部10と,印刷部10を覆うカバー15と,底部に位置し,印刷前のシートを収容する給紙トレイ91と,上面に位置し,印刷後のシートを収容する排紙トレイ92とを備える。プリンタ100は,画像形成装置の一例である。
印刷部10は,電子写真方式によってトナー像を形成するプロセス部50と,プロセス部50に光を照射する露光装置53と,シート上の未定着のトナーを定着させる定着装置8と,プロセス部50によって形成されたトナー像を搬送する搬送ベルト7と,搬送ベルト7によって搬送されたトナー像をシートに転写する二次転写装置55と,二次転写装置55よりもシートの搬送方向の上流に位置し,シートの有無に応じて異なる信号を出力するシートセンサ12と,を備えている。
また,プリンタ100内には,底部に位置する給紙トレイ91に収容されたシートが,給紙ローラ71,レジストローラ72,二次転写装置55,定着装置8を通り,排紙ローラ76を介して上部の排紙トレイ92への導かれるように,搬送路11(図1中の一点鎖線)が設けられている。
プロセス部50は,カラー画像の形成が可能であり,シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各色に対応するプロセス部を並列に配置している。具体的には,C色の画像を形成するプロセス部50Cと,M色の画像を形成するプロセス部50Mと,Y色の画像を形成するプロセス部50Yと,K色の画像を形成するプロセス部50Kとを備えている。そして,シートに転写されるトナー像の搬送ベルト7上での搬送方向において,上流側からプロセス部50K,50Y,50M,50Cの順に等間隔に配置されている。プロセス部50K,50Y,50M,50Cは,それぞれ画像形成部の一例である。
プロセス部50Kは,ドラム状の感光体1と,感光体1の表面を一様に帯電する帯電装置2と,感光体1上の静電潜像に対してトナーによる現像を行う現像装置4と,感光体1上のトナー像を搬送ベルト7に転写させる転写装置5と,感光体1の表面と接触するクリーニングブレード6と,感光体1上の不要電荷を除去するLEDイレーサ61と,を有している。また,現像装置4は,トナーを収容するトナータンク412と,トナータンク412内のトナーを感光体1に供給する現像ローラ411とを有している。本形態のトナータンク412では,帯電極性が正極のトナーを収容する。感光体1および転写装置5は,搬送ベルト7に対して接触配置されている。そして,感光体1は,転写装置5に対して搬送ベルト7を挟んで対向している。他のプロセス部50C,50M,50Yについても,プロセス部50Kと同様の構成である。
また,プリンタ100の各プロセス部50K,50Y,50M,50Cは,現像ローラ411を,感光体1と当接する動作位置と,感光体1から離間する非動作位置との少なくとも2箇所に移動できる機構を備えている。各プロセス部50K,50Y,50M,50Cは,現像ローラ411が動作位置にある状態では,画像形成動作に伴って駆動源となるモータからの駆動力が供給され,その駆動力によって現像ローラ411が回転駆動される。一方,現像ローラ411が非動作位置にある状態では,現像ローラ411が回転駆動されない。
各プロセス部50K,50Y,50M,50Cでは,感光体1の表面が帯電装置2によって一様に帯電される。その後,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cの感光体1の表面は,露光装置53からの光により露光され,静電潜像が感光体1上に形成される。次いで,現像装置4の現像ローラ411を介して,トナータンク412内のトナーが感光体1に供給される。これにより,感光体1上の静電潜像は,トナー像として可視像化される。そして,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cでは,形成されたトナー像が,転写装置5によって搬送ベルト7の表面に転写される。このとき,カラー印刷では,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cにてトナー像が形成され,搬送ベルト7上で各トナー像が重ね合わせられる。一方,モノクロ印刷では,プロセス部50Kのみでトナー像が形成され,搬送ベルト7の表面に転写される。
印刷部10では,給紙トレイ91に載置されているシートが1枚ずつ取り出され,当該シートが搬送路11に搬送される。そして,印刷部10は,二次転写装置55によって,搬送ベルト7の表面に転写されたトナー像がシートに転写される。その後,印刷部10では,トナー像が転写されたシートが定着装置8に搬送され,トナー像が当該シートに熱定着される。そして,定着後のシートが排紙トレイ92に排出される。
また,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cでは,転写装置5による転写後,転写されずに感光体1の表面に残った残留トナーが,クリーニングブレード6によって感光体1の表面から掻き取られる。クリーニングブレード6によって感光体1の表面から掻き取られたトナーの一部は,クリーニングブレード6と感光体1との接触箇所に滞留し,残りのトナーは不図示の廃トナーボックスに回収される。クリーニングブレード6と感光体1との接触箇所に滞留するトナーの量は,時間の経過に伴って,廃トナーボックスに回収されたり,クリーニングブレード6をすり抜けたりすることで,減少する。
続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。プリンタ100は,図2に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(Non Volatile RAM)34とを備えたコントローラ30を有している。コントローラ30は,プロセス部50K,50Y,50M,50Cと,各種のローラの駆動源となるモータ70と,シートセンサ12と,二次転写装置55と,定着装置8と,操作パネル40と,通信インターフェース(通信IF)36と,に電気的に接続している。コントローラ30は,ASICの一部であってもよいし,コントローラ30がASICを含んでいてもよい。なお,図2中のコントローラ30は,CPU31等,プリンタ100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にプリンタ100に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
ROM32は,プリンタ100を制御するための各種制御プログラムや画像処理プログラム,各種設定,初期値等を記憶している。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは各種のインターフェースを介して送られてくる画像データを一時的に記憶する記憶領域として,利用される。NVRAM34は,不揮発性を有する記憶手段であって,各種設定や画像データ等を保存する記憶領域として利用される。
CPU31は,プリンタ100における画像形成機能等の各種機能を実現するための演算を実行し,制御の中枢となるものである。CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素を制御する。CPU31は,制御部の一例である。なお,コントローラ30が制御部の一例であってもよい。
モータ70は,搬送ベルト7,給紙ローラ71等,画像形成やシート搬送に利用される回転部材の駆動源である。定着装置8や,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cの感光体1,現像ローラ411,転写装置5についても,モータ70によって回転駆動される。
通信IF36は,有線あるいは無線によって,外部装置との通信を可能にするハードウェアである。プリンタ100は,通信IF36を介して外部装置から送信される印刷ジョブを受信する。
操作パネル40は,メッセージや各種の設定の表示およびユーザからの各種の情報の入力を可能にするハードウェアであり,プリンタ100の外装に設けられる。操作パネル40は,表示機能と入力機能とを有するタッチパネルと,テンキー,矢印キー,OKボタン,キャンセルボタン等,各種の入力手段から構成されるボタン群とを備える。
また,プリンタ100は,構成要素ごとに電源からの電力供給を制御する個別の電力供給回路を備えている。図2中には,プロセス部50Kの帯電装置2Kへの電力供給を制御する電力供給回路21Kと,プロセス部50Kの転写装置5Kへの電力供給を制御する電力供給回路51Kと,プロセス部50Yの帯電装置2Yへの電力供給を制御する電力供給回路21Yと,プロセス部50Yの転写装置5Yへの電力供給を制御する電力供給回路51Yと,プロセス部50Mの帯電装置2Mへの電力供給を制御する電力供給回路21Mと,プロセス部50Mの転写装置5Mへの電力供給を制御する電力供給回路51Mと,プロセス部50Cの帯電装置2Cへの電力供給を制御する電力供給回路21Cと,プロセス部50Cの転写装置5Cへの電力供給を制御する電力供給回路51Cと,を図示している。この他,プロセス部50K,50Y,50M,50Cごとに,現像装置4用の電力供給回路や,露光装置53用の電力供給回路を備えていてもよい。
続いて,プリンタ100において,K色のトナーを,プロセス部50Kからプロセス部50K以外のプロセス部50Y,50M,50Cに供給する逆転写動作について,図3を参照しつつ説明する。図3では,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cのうち,説明に不要な装置については省略している。プリンタ100は,逆転写動作を,シートに印刷する画像を形成していない非シート画像形成時に行う。非シート画像形成時としては,例えば,印刷ジョブの完了後,印刷ジョブ中の紙間,が該当する。プロセス部50Kは,第1画像形成部の一例であり,プロセス部50K以外のプロセス部50Y,50M,50Cは,第2画像形成部の一例である。
なお,プリンタ100は,逆転写動作として,5種類の動作が可能である。以下の説明では,第1から第5までの5つの逆転写動作を順に説明する。図4は,第1逆転写動作の各装置の制御の一覧を示している。図5は,第1逆転写動作における各装置の出力を時系列に示している。図5中の破線枠内の動作が第1逆転写動作に関する。プリンタ100は,第1逆転写動作を,モノクロ印刷の連続印字中の紙間で実行する。
プリンタ100は,第1逆転写動作として先ず,プロセス部50Kにパターン画像を形成させる(図3(A))。パターン画像としては,例えばベタ画像であり,感光体1の回転方向となる縦方向の長さが1〜10mmであり,縦方向と直交する方向となる横方向の幅が感光体1の画像形成領域の最大幅である。
第1逆転写動作のパターン画像の形成工程では,図4および図5に示すように,現像ローラ411の回転速度および感光体1の回転速度を,シートに印刷する画像を形成するシート画像形成時と同じとし,パターン画像の現像の瞬間に現像ローラ411に印加する現像電圧の絶対値を,シート画像形成時よりも高くする。現像電圧の絶対値を高くすることで,パターン画像の現像時に感光体1上に供給される単位面積当たりのトナー量が増加する。このパターン画像の形成工程は,現像調整処理および形成処理の一例である。
その後,プリンタ100は,プロセス部50Kの感光体1上に形成されたパターン画像を,転写装置5にて搬送ベルト7上に転写させる(図3(B))。第1逆転写動作のパターン画像の転写工程では,図4および図5に示すように,感光体1上のパターン画像の搬送に合わせて,パターン画像がプロセス部50Kの転写装置5と対向する位置を通過する期間中,プロセス部50Kの転写装置5に印加する転写電流を,シート画像形成時よりも大きくする。転写装置5では,設定された転写電流にて定電流制御が行われる。転写電流を大きくすることで,転写されるトナーの帯電量がシート画像形成時に転写されるトナーの帯電量よりも増加する。また,転写電流を大きくすることで,転写電圧も上昇する。このパターン画像の転写工程は,転写調整処理および第1転写処理の一例である。
その後,プリンタ100は,搬送ベルト7上に転写されたパターン画像をプロセス部50Yに搬送し,プロセス部50Yの転写装置5にて感光体1上に逆転写させる(図3(C))。このパターン画像の逆転写工程は,第2転写処理の一例である。このパターン画像の逆転写工程でも,図4および図5に示すように,搬送ベルト7上のパターン画像の搬送に合わせて,シート画像形成時と同極性の転写電流を印加する。さらに,パターン画像がプロセス部50Yの転写装置5と対向する位置を通過する期間中,プロセス部50Yの転写装置5に印加する転写電流を,シート画像形成時よりも大きくする。転写電流を大きくすることで,搬送ベルト7上のトナーの帯電量がシート画像形成時に転写されるトナーの帯電量よりもさらに増加する。
なお,転写装置5では,定電流制御に代えて定電圧制御を行ってもよい。この場合,上述の逆転写動作実施中には,各プロセス部50K,50Yの転写装置5に,シート画像形成時と同極性で,且つ,シート画像形成時よりも絶対値の大きな転写電圧を印加すればよい。
第1逆転写動作では,現像電圧の絶対値を高くし,単位面積当たりのトナーの供給量を増加させ,搬送ベルト7上に転写されるトナー層の厚さを厚くする。トナー層の厚さが厚くなることで,トナー層の静電容量が小さくなり,トナーの電荷量が多くなる。その結果として,搬送ベルト7上に転写されたトナー層の,感光体1と対向する側の面(表面とする)と,搬送ベルト7に接触する面(裏面とする)と,の電位差が大きくなる。また,第1逆転写動作では,転写電流を大きくし,トナーの電荷量をさらに増加させ,トナー層の内部の電位差もさらに大きくしている。これらのことから,トナー層の内部の電位差が放電を発生させる限界値を超えると,トナー層の表面と裏面との間で放電が生じ,その放電によってトナー層の一部のトナーが逆帯電する。これにより,逆帯電トナーが感光体1の表面に転写されることになる。
逆転写によってプロセス部50Yの感光体1に移転したK色のトナーは,プロセス部50Yの感光体1の回転によって搬送され,プロセス部50Yのクリーニングブレード6によって感光体1の表面から掻き取られる。これにより,プロセス部50Yのクリーニングブレード6と感光体1との接触箇所にトナーが供給されることになり,プロセス部50Yのクリーニングブレード6と感光体1との間で発生する摩擦を軽減し,プロセス部50Yのクリーニングブレード6に起因する音鳴りやめくれが抑制される。
その後,プリンタ100は,搬送ベルト7上に残されたパターン画像をプロセス部50Mに搬送し,プロセス部50Yと同様に,プロセス部50Mの転写装置5にて感光体1上に一部のトナーを移転させる。さらに,プリンタ100は,搬送ベルト7上に残されたパターン画像をプロセス部50Cに搬送し,プロセス部50Y,50Mと同様に,プロセス部50Cの転写装置5にて感光体1上に一部のトナーを移転させる。このように,プロセス部50Yよりも下流のプロセス部50M,50Cについても,プロセス部50Yと同様の逆転写動作を行うことで,プロセス部50M,50Cの各感光体1にもK色のトナーが移転される。その結果として,プロセス部50M,50Cの各クリーニングブレード6に起因する音鳴りやめくれも抑制される。
なお,第1逆転写動作では,現像電圧の絶対値と各プロセス部の転写電流をシート画像形成時よりも大きくしてトナーの帯電量を増加させているが,現像電圧の絶対値のみをシート画像形成時よりも大きくし,転写電流はシート画像形成時と同じとしてもよい。また,転写電流を全てのプロセス部で大きくする必要は無く,一部のプロセス部で転写電流をシート画像形成時と同じとしてもよい。ただし,転写電流をシート画像形成時よりも大きくする方が,トナー層の内部で放電が発生し易くなるため,感光体1に移転するトナーの量が多くなる。そのため,全てのプロセス部50K,50Y,50M,50Cの転写装置5にて,転写電流をシート画像形成時よりも大きくする方が好ましい。また,現像ローラ411に印加する現像電圧の絶対値は,パターン画像の現像の瞬間だけでなく,第1逆転写動作が終了するまで高くしておいてもよい。
続いて,第2逆転写動作について,図6および図7を参照しつつ説明する。図6は,第2逆転写動作の各装置の制御の一覧を示している。図7は,第2逆転写動作における各装置の出力を時系列に示している。図7中の破線枠内の動作が第2逆転写動作に関する。プリンタ100は,第2逆転写動作を,印刷ジョブの完了後であって次の印刷ジョブを受信していない場合に実行する。第2逆転写動作は,感光体1の回転速度および搬送ベルト7の搬送速度を下げる点,転写電流を変えない点,および実行タイミングが印刷ジョブの完了後である点,で第1逆転写動作と異なる。また,第2逆転写動作では,パターン画像を形成する前に,モータからの感光体1への駆動力の供給と,現像ローラ411への現像電圧の印加とを,一旦停止している。そして,その間に,プロセス部50Y,50M,50Cのそれぞれの現像ローラ411を非動作位置に移動するようにしている。
プリンタ100は,第2逆転写動作として先ず,プロセス部50Kにパターン画像を形成させる。第2逆転写動作のパターン画像の形成工程では,図6および図7に示すように,現像ローラ411の回転速度を変えず,感光体1の回転速度をシート画像形成時の半分に減速し,現像ローラ411の回転速度よりも遅くする。そして,感光体1の回転速度と現像ローラ411の回転速度との比である周速比を,シート画像形成時の倍にする。感光体1の回転速度がシート画像形成時よりも遅くなることで,パターン画像の現像の瞬間に感光体1上に供給される単位面積当たりのトナー量が増加する。なお,感光体1の周速と搬送ベルト7の速度とは対応しているため,感光体1の回転速度を減速することは,搬送ベルト7のトナー搬送速度を遅くすることに相当する。また,プリンタ100は,第1逆転写動作と同様に,パターン画像の現像時に現像ローラ411に印加する現像電圧を,シート画像形成時よりも高くする。これによっても,パターン画像の現像時に感光体1上に供給される単位面積当たりのトナー量が増加する。このパターン画像の形成工程は,速度調整処理,および形成処理の一例である。
その後,プリンタ100は,プロセス部50Kの感光体1上に形成されたパターン画像を,プロセス部50Kの転写装置5にて搬送ベルト7上に転写させる。第2逆転写動作のパターン画像の転写工程では,第1逆転写動作とは異なり,図6および図7に示すように,転写電流をシート画像形成時と同じとする。ただし,第2逆転写動作では,感光体1の減速に伴って,搬送ベルト7の搬送速度も半減する。そのため,転写にかかる時間が,シート画像形成時よりも倍増し,パターン画像の電荷量もシート画像形成時より増加する。
その後,プリンタ100は,搬送ベルト7上に転写されたパターン画像をプロセス部50Yに搬送し,プロセス部50Yの転写装置5にて感光体1上に逆転写させる。このパターン画像の逆転写工程でも,図6および図7に示すように,転写電流をシート画像形成時と同じとしているが,搬送ベルト7の搬送速度がシート画像形成時の半分であるため,搬送ベルト7上のトナーの電荷量がシート画像形成時に転写されるトナーの電荷量よりも増加する。
第2逆転写動作では,第1逆転写動作と同様に,現像電圧を高くすることで,トナー層の厚さを厚くし,トナー層の表面と裏面との電位差を大きくする。さらに,第2逆転写動作では,現像ローラ411の回転速度を変えず,感光体1の回転速度および搬送ベルト7の搬送速度を遅くする,すなわち搬送ベルト7の搬送速度に対する現像ローラ411の回転速度比を大きくすることで,トナー層をさらに厚くし,トナーの帯電量をさらに増加させている。これらのことから,トナー層の表面と裏面との間で放電が生じ,トナー層の一部のトナーが逆帯電する。これにより,逆帯電トナーがプロセス部50Yの感光体1の表面に転写されることになる。
逆転写されたK色のトナーは,第1逆転写動作と同様に,プロセス部50Yの感光体1によって搬送され,プロセス部50Yのクリーニングブレード6によって感光体1の表面から掻き取られる。これにより,プロセス部50Yのクリーニングブレード6と感光体1との接触箇所にトナーが供給されることになり,プロセス部50Yのクリーニングブレード6に起因する音鳴りやめくれが抑制される。プロセス部50M,50Cについても同様に,K色のトナーが逆転写され,プロセス部50M,50Cの各クリーニングブレード6に起因する音鳴りやめくれも抑制される。
なお,第2逆転写動作では,転写電流をシート画像形成時と同じとしているが,シート画像形成時よりも大きくしてトナーの電荷量をより増加させてもよい。トナーの電荷量が増加することにより,トナー層の内部で放電が発生し易くなる。その場合であっても,転写電流を全てのプロセス部で大きくする必要は無く,一部のプロセス部で転写電流をシート画像形成時と同じとしてもよい。
また,第2逆転写動作では,感光体1および搬送ベルト7を減速することで,搬送ベルト7の搬送速度に対する現像ローラ411の回転速度比を大きくし,単位面積当たりのトナー量を多くしているが,感光体1および搬送ベルト7の速度を変えず,現像ローラ411を加速してもよい。この場合であっても,搬送ベルト7の搬送速度に対する現像ローラ411の回転速度比が大きくなり,単位面積当たりのトナー量が多くなる。ただし,感光体1および搬送ベルト7を減速する方が,現像ローラ411を加速する場合と比較して,トナーへのダメージや,プロセス部50Kの各構成要素へのダメージが,少ない。
続いて,第3逆転写動作について,図8および図9を参照しつつ説明する。図8は,第3逆転写動作の各装置の制御の一覧を示している。図9は,第3逆転写動作における各装置の出力を時系列に示している。図9中の破線枠内の動作が第3逆転写動作に関する。プリンタ100は,第3逆転写動作を,第2逆転写動作と同様に,印刷ジョブの完了後であって次の印刷ジョブを受信していない場合に実行する。第3逆転写動作は,K色のトナーを逆転写させるプロセス部50Y,50M,50Cで転写電流および帯電電圧を印加しない点で第2逆転写動作と異なる。
プリンタ100は,第3逆転写動作として先ず,プロセス部50Kにパターン画像を形成させる。第3逆転写動作のパターン画像の形成工程では,図8および図9に示すように,第2逆転写動作と同様に,現像ローラ411の回転速度を変えず,感光体1の回転速度をシート画像形成時の半分に減速し,シート画像形成時よりも遅くする。また,プリンタ100は,第1逆転写動作および第2逆転写動作と同様に,パターン画像の現像時に現像ローラ411に印加する現像電圧を,シート画像形成時よりも高くする。これらにより,パターン画像の現像時に感光体1上に供給される単位面積当たりのトナー量が増加する。なお,プロセス部50Kの帯電電圧は,シート画像形成時と同じである。
その後,プリンタ100は,プロセス部50Kの感光体1上に形成されたパターン画像を,転写装置5にて搬送ベルト7上に転写させる。第3逆転写動作では,第2逆転写動作と同様に,感光体1の回転速度の減速に伴って,搬送ベルト7の搬送速度も減速する。そのため,転写にかかる時間が,シート画像形成時よりも倍増し,パターン画像の電荷量もシート画像形成時より増加する。なお,プロセス部50Kの転写電流は,シート画像形成時と同じである。
その後,プリンタ100は,搬送ベルト7上に転写されたパターン画像をプロセス部50Yに搬送し,プロセス部50Yの転写装置5にて感光体1上に逆転写させる。第3逆転写動作のパターン画像の逆転写工程では,図8および図9に示すように,少なくともパターン画像がプロセス部50Yの転写装置5を通過するまでの期間,プロセス部50Yの転写装置5に転写電流が印加されない。さらに,プロセス部50Yの帯電装置2の帯電電圧も印加されない。
第3逆転写動作では,プロセス部50Kにて感光体1の回転速度および搬送ベルト7の搬送速度を半減させることで,トナー層の厚さが厚いパターン画像を搬送ベルト7上に転写し,さらに転写時にはトナーの電荷量を増加させている。これにより,搬送ベルト7上のトナー層の表面と裏面との電位差が大きくなる。つまり,トナー層の表面電位が高くなっている。このトナー層が転写電流の印加されていないプロセス部50Yに搬送され,帯電電圧が印加されずに弱帯電状態の感光体1に接触すると,トナー層の表面電位が感光体1の表面電位より高いことから,トナー層の一部のトナーがプロセス部50Yの感光体1に引き寄せられる。これにより,K色のトナーがプロセス部50Yの感光体1の表面に移転することになる。
移転したK色のトナーは,第1逆転写動作および第2逆転写動作と同様に,プロセス部50Yの感光体1によって搬送され,プロセス部50Yのクリーニングブレード6によって感光体1の表面から掻き取られる。これにより,プロセス部50Yのクリーニングブレード6と感光体1との接触箇所にトナーが供給されることになり,プロセス部50Yのクリーニングブレード6に起因する音鳴りやめくれが抑制される。プロセス部50M,50Cについても同様に,K色のトナーがパターン画像のトナー層から感光体1に移転し,プロセス部50M,50Cの各クリーニングブレード6に起因する音鳴りやめくれも抑制される。
なお,第3逆転写動作では,パターン画像の形成時,現像電圧を上昇させ,感光体1を減速しているが,いずれか一方のみであってもよい。ただし,両方を実施する方が,トナー層の表面電位がより高くなり易い。そのため,両方を実施する方が好ましい。また,第3逆転写動作では,プロセス部50Kの転写電流をシート画像形成時と同じとしているが,第1逆転写動作と同様に,パターン画像形成時のプロセス部50Kの転写電流をシート画像形成時よりも大きくしてトナーの電荷量を増加させてもよい。また,第3逆転写動作では,プロセス部50Y,50M,50Cの転写電流を0にするとしているが,0より大きくシート画像形成時よりも小さい転写電流としてもよい。定電圧制御のもとで第3逆転写動作を実施する場合には,転写電圧の絶対値をシート画像形成時よりも小さくすればよい。
さらに,第3逆転写動作では,プロセス部50Y,50M,50Cの帯電電圧を0にすることで,シート画像形成時よりも弱い帯電状態である弱帯電状態としているが,各プロセス部において,帯電電圧を印加するとともに,少なくともパターン画像と重なる領域に露光を行うことによって弱帯電状態としてもよい。
続いて,第4逆転写動作について,図10および図11を参照しつつ説明する。図10は,第4逆転写動作の各装置の制御の一覧を示している。図11は,第4逆転写動作における各装置の出力を時系列に示している。図11中の破線枠内の動作が第4逆転写動作に関する。プリンタ100は,第4逆転写動作を,第2逆転写動作および第3逆転写動作と同様に,印刷ジョブの完了後であって次の印刷ジョブを受信していない場合に実行する。第4逆転写動作は,露光の実施をプロセス部50K,50Y,50M,50Cごとに制御する点で第2逆転写動作と異なる。
具体的に第4逆転写動作では,プロセス部50Kにて同じサイズのパターン画像を3回形成する。そして,各プロセス部50Y,50M,50Cにおいて,各パターン画像に対向する箇所への露光の有無が異なる。以下,3つのパターン画像のうち,シートに転写されるトナー像の搬送方向の上流側から第1パターン画像,第2パターン画像,第3パターン画像とする。図10では,第1パターン画像に対する逆転写動作における各装置の制御を「第4逆転写動作の1」,第2パターン画像に対する逆転写動作における各装置の制御を「第4逆転写動作の2」,第3パターン画像に対する逆転写動作における各装置の制御を「第4逆転写動作の3」と示している。
また,第4逆転写動作では,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cにおける転写動作および帯電動作を共通化する。これにより,プリンタ100は,プロセス部50K,50Y,50M,50Cごとに,転写装置5用の電力供給回路および帯電装置2用の電力供給回路を用意する必要は無く,図12に示すように,プロセス部50K,50Y,50M,50Cで共通の,転写装置5用の電力供給回路51および帯電装置2用の電力供給回路21を設ける。
プリンタ100は,第4逆転写動作として先ず,プロセス部50Kに各パターン画像を順次に形成させる。第4逆転写動作のパターン画像の形成工程では,第2逆転写動作と同様に,感光体1の回転速度をシート画像形成時の半分に減速し,現像ローラ411の回転速度よりも遅くする。また,プリンタ100は,第1逆転写動作および第2逆転写動作と同様に,各パターン画像の現像時に現像ローラ411に印加する現像電圧を,シート画像形成時よりも高くする。これらにより,各パターン画像の現像時に感光体1上に供給される単位面積当たりのトナー量が増加する。
その後,プリンタ100は,搬送ベルト7上に転写された各パターン画像をプロセス部50Yに搬送し,逆転写工程に移行する。第4逆転写動作のパターン画像の逆転写工程では,図10および図11に示すように,プロセス部50Yの感光体1のうち,第1パターン画像と重なる領域には露光を行わず(図10中の「第4逆転写動作の1」),第2パターン画像および第3パターン画像と重なる領域には露光を行う(図10中の「第4逆転写動作の2」,「第4逆転写動作の3」)。このプロセス部50Yの露光工程は,一部露光処理の一例である。
具体的には,先ず,プロセス部50Kの感光体1において第1パターン画像用の露光を開始してから,第1パターン画像の先端がプロセス部50Kの転写位置に到達するまでの時間を時間T1と定義し,プロセス部50Y,プロセス部50M,プロセス部50Cのいずれでも時間T1は共通とする。次に,第1パターン画像の先端がプロセス部50Kの転写位置に到達してから,プロセス部50Yにおける転写位置に第1パターン画像の先端が到達するまでの時間を時間T2と定義し,第1パターン画像の先端から第1パターン画像の後端までがプロセス部50Yにおける転写位置を通過する時間を時間T3と定義する。
このとき,プロセス部50Kの感光体1において第2パターン画像用に露光を開始してから時間T2後に,プロセス部50Yの感光体1において露光を開始し,時間T3後に露光を終了する。これにより,第2パターン画像の先端と,プロセス部50Yの感光体1において露光した露光部分の先端とが,プロセス部50Yにおける転写位置で一致する。また,第2パターン画像の後端と,プロセス部50Yの感光体1において露光した露光部分の後端とが,プロセス部50Yにおける転写位置で一致する。そして,第3パターン画像について,第2パターン画像と同様の処理を行う。つまり,第1パターン画像と重なる領域には露光を行わずに,第2パターン画像および第3パターン画像と重なる領域には露光を行うことができる。
そして,プリンタ100は,共通の電力供給回路21によって帯電制御が行われることから,少なくとも第1パターン画像がプロセス部50Kにて形成されるタイミングから,第3パターン画像がプロセス部50Cにおける転写位置を通過するまでの間,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cの帯電装置2に帯電電圧を印加し続ける。また,プリンタ100は,共通の電力供給回路51によって転写制御が行われることから,少なくとも第1パターン画像がプロセス部50Kにて転写されるタイミングから,第3パターン画像がプロセス部50Cにおける転写位置を通過するまでの間,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cの転写装置5に転写電圧を印加し続ける。
第4逆転写動作では,露光を行わない領域では,第2逆転写動作と同様に,放電によって逆帯電したトナーが,高電位の感光体1に引き寄せられて逆転写される。一方で,露光が行われた領域では,感光体1の表面電位が低く,放電によって逆帯電したトナーが,感光体1に引き寄せられ難い。
つまり,プロセス部50Yでは,第1パターン画像については露光されていないため,多くのトナーが逆転写される。そのため,プロセス部50Yのクリーニングブレード6と感光体1との接触箇所にトナーが供給されることになり,プロセス部50Yのクリーニングブレード6に起因する音鳴りやめくれが抑制される。一方,第2パターン画像および第3パターン画像については露光されているため,多くのトナーが搬送ベルト7上に残る。この状態で,プロセス部50Yよりも下流に位置するプロセス部50Mに搬送される。
そして,プリンタ100は,プロセス部50Mの感光体1のうち,第1パターン画像および第2パターン画像と重なる領域には露光を行わず(図10中の「第4逆転写動作の1」,「第4逆転写動作の2」),第3パターン画像と重なる領域には露光を行う(図10中の「第4逆転写動作の3」)。
プロセス部50Mでは,第1パターン画像および第2パターン画像については露光されていないため,多くのトナーが逆転写される。このうち特に第2パターン画像のトナーは,プロセス部50Yの感光体1に殆ど移転していないため,多くのトナーが逆転写される。つまり,プロセス部50Yよりも下流に位置するプロセス部50Mであっても,多くのトナーが逆転写される。一方,第3パターン画像については露光されているため,多くのトナーが搬送ベルト7上に残る。この状態で,プロセス部50Mよりも下流に位置するプロセス部50Cに搬送される。
そして,プリンタ100は,プロセス部50Cについては全てのパターン画像について露光を行わず(図10中の「第4逆転写動作の1」,「第4逆転写動作の2」,「第4逆転写動作の3」),プロセス部50Cでは,各パターン画像について露光されていないため,多くのトナーが逆転写される。このうち特に第3パターン画像のトナーは,プロセス部50Yの感光体1およびプロセス部50Mの感光体1に殆ど移転していないため,多くのトナーが逆転写される。つまり,最下流に位置するプロセス部50Cであっても,多くのトナーが逆転写される。
第4逆転写動作では,第2逆転写動作と同様のメカニズムによって,放電による逆帯電トナーがプロセス部50K以外のプロセス部の感光体1の表面に転写される。さらに,プロセス部50K以外のプロセス部のうち上流側のプロセス部では,第4逆転写動作にて形成されるパターン画像のうち一部に対応する箇所を露光することで,個別の転写制御ないし帯電制御を行うことなく,下流側のプロセス部へ供給するトナーの量を確保できる。
なお,第4逆転写動作では,例えばプロセス部50Mの感光体1のうち,第2パターン画像に加え,上流のプロセス部50Yにて露光が行われなかった第1パターン画像,すなわち既にトナーの逆転写に用いられたパターン画像についても露光を行わないとしているが,第1パターン画像については露光を行ってもよい。ただし,既にトナーの逆転写に用いられたパターン画像であっても少なからず逆転写可能なトナーが残っていることから,下流側のプロセス部でも逆転写に用いる方が好ましい。
続いて,第5逆転写動作について,図13および図14を参照しつつ説明する。図13は,第5逆転写動作の各装置の制御の一覧を示している。図14は,第5逆転写動作における各装置の出力を時系列に示している。図14中の破線枠内の動作が第5逆転写動作に関する。プリンタ100は,第5逆転写動作を,第4逆転写動作と同様に,印刷ジョブの完了後であって次の印刷ジョブを受信していない場合に実行する。第5逆転写動作は,第4逆転写動作の応用例であり,転写電流をプロセス部50Y,50M,50Cごとに制御する点で第4逆転写動作と異なる。
具体的に第5逆転写動作でも,第1パターン画像,第2パターン画像,第3パターン画像の,3つのパターン画像を形成する。図13では,第1パターン画像に対する逆転写動作における各装置の制御を「第5逆転写動作の1」,第2パターン画像に対する逆転写動作における各装置の制御を「第5逆転写動作の2」,第3パターン画像に対する逆転写動作における各装置の制御を「第5逆転写動作の3」と示している。図13に示すように,第5逆転写動作では,各プロセス部50Y,50M,50Cにおける,各パターン画像に対する転写電流の印加の有無が異なる。
また,第5逆転写動作では,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cにおける帯電動作を共通化する。そのため,プリンタ100は,図15に示すように,プロセス部50K,50Y,50M,50Cで共通の,帯電装置2用の電力供給回路21を設ける。一方,転写動作を個別に制御するため,転写装置5用の電力供給回路はプロセス部50K,50Y,50M,50Cごとに設ける。
プリンタ100は,第5逆転写動作として先ず,第4逆転写動作と同様に,プロセス部50Kに各パターン画像を順次に形成させる。その後,プリンタ100は,搬送ベルト7上に転写された各パターン画像をプロセス部50Yに搬送し,逆転写工程に移行する。第5逆転写動作のパターン画像の逆転写工程では,図13および図14に示すように,プロセス部50Yの転写装置5では,第1パターン画像に対してはシート画像形成時と同極性の転写電流を印加し(図13中の「第5逆転写動作の1」),第2パターン画像および第3パターン画像に対しては転写電流を印加しない(図13中の「第5逆転写動作の2」,「第5逆転写動作の3」)。
第5逆転写動作では,転写電流を印加する場合,第2逆転写動作と同様に,トナー層の表面と裏面との間で放電が発生し易く,放電によって逆帯電したトナーが感光体1に逆転写される。一方で,転写電流を印加しない場合,トナーの電荷量が増えず,放電が発生し難い。そのため,トナーが逆帯電し難く,感光体1に引き寄せられ難い。
つまり,プロセス部50Yでは,第1パターン画像については転写電流を印加することから,多くのトナーが逆転写される。そのため,プロセス部50Yのクリーニングブレード6と感光体1との接触箇所にトナーが供給されることになり,プロセス部50Yのクリーニングブレード6に起因する音鳴りやめくれが抑制される。一方,第2パターン画像および第3パターン画像については転写電流を印加しないことから,多くのトナーが搬送ベルト7上に残る。この状態で,プロセス部50Yよりも下流に位置するプロセス部50Mに搬送される。
そして,プリンタ100は,プロセス部50Mの感光体1のうち,第1パターン画像および第2パターン画像に対しては転写電流を印加し(図13中の「第5逆転写動作の1」,「第5逆転写動作の2」),第3パターン画像に対しては転写電流を印加しない(図13中の「第5逆転写動作の3」)。
プロセス部50Mでは,第1パターン画像および第2パターン画像については転写電流が印加されるため,多くのトナーが逆転写される。このうち特に第2パターン画像のトナーは,プロセス部50Yの感光体1に殆ど移転していないため,多くのトナーが逆転写される。つまり,第4逆転写動作と同様に,プロセス部50Yよりも下流に位置するプロセス部50Mであっても,多くのトナーが逆転写される。一方,第3パターン画像については転写電流が印加されないため,多くのトナーが搬送ベルト7上に残る。この状態で,プロセス部50Mよりも下流に位置するプロセス部50Cに搬送される。
そして,プリンタ100は,プロセス部50Cについては全てのパターン画像について転写電流が印加され(図13中の「第5逆転写動作の1」,「第5逆転写動作の2」,「第5逆転写動作の3」),多くのトナーが逆転写される。このうち特に第3パターン画像のトナーは,プロセス部50Yの感光体1およびプロセス部50Mの感光体1に殆ど移転していないため,多くのトナーが逆転写される。つまり,最下流に位置するプロセス部50Cであっても,多くのトナーが逆転写される。
第5逆転写動作では,第2逆転写動作と同様のメカニズムによって,放電による逆帯電トナーがプロセス部50K以外のプロセス部の感光体1の表面に転写される。さらに,プロセス部50K以外のプロセス部のうち上流側のプロセス部では,第5逆転写動作にて形成されるパターン画像のうち一部に対応する箇所に転写電流を印加しないことで,個別の帯電制御を行うことなく,下流側のプロセス部へ供給するトナーの量を確保できる。
続いて,上述した逆転写動作を実行するためのプリンタ100の制御として,ジョブ実行処理を説明する。以下,プリンタ100に,黒色印刷モードが設定されているときの動作を第1の形態とし,黒色印刷モードが設定されていないときの動作を第2の形態として,それぞれ説明する。
プリンタ100は,プロセス部50Kのみを使用して印刷を行う黒色印刷モードを有している。黒色印刷モードでは,プロセス部50Kのみを使用することから,プロセス部50K以外のプロセス部にてトナー不足等のエラーが発生している場合であっても,プロセス部50Kにエラーが発生していなければ,印刷を行うことができる。
始めに,第1の形態のジョブ実行処理を,図16のフローチャートを参照しつつ説明する。ジョブ実行処理は,プリンタ100が操作パネル40や通信IF36を介して印刷ジョブを受け付けたことを契機に,CPU31によって実行される。
第1の形態のジョブ実行処理では,プリンタ100は先ず,処理数Nを1カウントアップする(S101)。処理数Nは,1枚分の印刷を行うにあたって1ずつカウントアップされる変数であり,RAM33あるいはNVRAM34に記憶される。処理数Nは,逆転写動作を実行するか否かの判断に用いられる。
次に,プリンタ100は,処理数Nが第1閾値を超えているか否かを判断する(S102)。本形態では,第1閾値を99とする。処理数Nが第1閾値を超えている場合(S102:YES),K色のみの連続印刷回数が多く,K色以外のプロセス部50Y,50M,50Cの各ブレード6に供給されるトナーが枯渇する可能性が高い。そこで,プリンタ100は,シート間で実施可能な第1逆転写動作を実行開始する(S110)。そして,第1逆転写動作の開始に伴って,プリンタ100は,図4および図5に示したように,パターン画像の現像時に現像電圧を上げ,パターン画像の転写時に転写電流を上げるように,各種の電圧あるいは電流を調整する(S111)。第1逆転写動作は,感光体1の回転速度や搬送ベルト7の搬送速度を低下させず,シート間で実施されるため,生産性への影響が少ない。S111の後,プリンタ100は,処理数Nを10カウントダウンする(S112)。
S112の後,あるいは処理数Nが第1閾値を超えていない場合(S102:NO),プリンタ100は,シート1枚分の印刷動作を実行する(S103)。その後,プリンタ100は,ジョブが終了したか否かを判断する(S104)。ジョブが終了していない場合には(S104:NO),S101に移行し,プリンタ100は,次のページの印刷のための動作を行う。
ジョブが終了している場合(S104:YES),プリンタ100は,処理数Nが第2閾値を超えているか否かを判断する(S121)。第2閾値は,第1閾値よりも小さい値であり,本形態では,第2閾値を50とする。処理数Nが第2閾値を超えている場合(S121:YES),現状はK色以外のプロセス部50Y,50M,50C上のトナーが足りていない可能性は低いものの,近い将来の印刷ジョブの実行でトナーが不足する可能性が高い。そこで,プリンタ100は,近い将来のジョブ中でのトナー不足を予防するため,第2逆転写動作を実行開始する(S130)。そして,第2逆転写動作の開始に伴って,プリンタ100は,図6および図7に示したように,パターン画像形成時に現像電圧を上げ,感光体1および搬送ベルト7の速度を下げるように調整する(S131)。
なお,S131では,第2逆転写動作に代わって,第3逆転写動作,第4逆転写動作,第5逆転写動作の何れかを行ってもよい。S131の後,プリンタ100は,処理数Nを0にリセットする(S132)。S132の後,あるいは処理数Nが第2閾値を超えていない場合(S121:NO),プリンタ100は,ジョブ実行処理を終了する。
続いて,第2の形態のジョブ実行処理を,図17のフローチャートを参照しつつ説明する。第2の形態のジョブ実行処理の説明中,第1の形態と同じ処理については同じ符号を付して説明を省略する。
第2の形態のジョブ実行処理では,プリンタ100は先ず,モノクロ印刷か否かを判断する(S200)。モノクロ印刷か否かは,モノクロ印刷の指示や,画像の色数の判定結果によって判断できる。モノクロ印刷であった場合(S200:YES),S101に移行し,プリンタ100は,第1の形態と同様の,印刷のための動作を行う。
一方,モノクロ印刷でなかった場合(S200:NO),カラー印刷によって各プロセス部50K,50Y,50M,50Cからトナーが供給されることから,プリンタ100は,処理数Nを20カウントダウンする(S241)。
S241の後,プリンタ100は,処理数Nが0より小さいか否かを判断する(S242)。処理数Nが0より小さい場合(S242:YES),現状でもK色以外のプロセス部50Y,50M,50C上のトナーが不足している可能性は極めて低く,さらにカラー印刷によっても感光体1上にトナーが補充されることから,プリンタ100は,処理数Nを0にリセットする(S243)。S243の後は,S103に移行し,プリンタ100は,1枚分のカラー印刷動作を実行する。
一方,処理数Nが0より小さくない場合(S242:NO),プリンタ100は,処理数Nが第3閾値よりも大きいか否かを判断する(S251)。第3閾値は,第1閾値よりも小さい値であり,本形態では,50とする。処理数Nが第3閾値よりも大きい場合(S251:YES),現状はK色以外のプロセス部50Y,50M,50C上のトナーが足りていない可能性は低いものの,その後にK色のみの印刷が続く可能性がある。そこで,プリンタ100は,ジョブ中でのトナー不足を予防するため,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cにてそれぞれパターン画像を形成する(S252)。これにより,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cの感光体1上にトナーが供給される。
S252の後,プリンタ100は,処理数Nを0にリセットする(S253)。S253の後,あるいは処理数Nが第3閾値を超えていない場合(S251:NO),S103に移行し,プリンタ100は,1枚分のカラー印刷動作を実行する。
また,ジョブが終了した後(S104:YES),処理数Nが第2閾値を超えている場合(S121:YES),プリンタ100は,近い将来のジョブ中でのトナー不足を予防するため,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cにてそれぞれパターン画像を形成する(S231)。S231の後,プリンタ100は,処理数Nを0にリセットし(S132),ジョブ実行処理を終了する。
以上詳細に説明したようにプリンタ100では,最上流のプロセス部50Kにて単位面積当たりのトナーの量が多いパターン画像を形成し,トナー層の内部で放電を発生させる。その放電によってトナー層の一部のトナーを逆帯電させ,プロセス部50Kよりも下流側のプロセス部50Y,50M,50Cの感光体1に移転させる。つまり,プリンタ100では,シート画像形成時と同極性の転写電圧ないし転写電流によって,プロセス部50Kのトナーを他のプロセス部50Y,50M,50Cの感光体1に逆転写させ,クリーニングブレード6と感光体1との間で発生する摩擦を軽減させることができる。
また,第1逆転写動作では,感光体1等の速度を変更する必要が無く,第2逆転写動作等よりも制御が簡単であり,印刷ジョブの実行中でも容易に実施できる。一方,第1逆転写動作のように現像電圧を高くするだけでは現像ローラ411上にあるトナー以上のトナーは供給できないが,第2逆転写動作等では,感光体1の回転速度を減速することで,現像ローラ411から供給可能なトナーの量を多くすることができ,より確実に単位面積当たりのトナー量を多くできる。
また,実施の形態のプリンタ100は,プロセス部50K以外のプロセス部50Y,50M,50Cから直接トナーを供給する構成と比較して,プロセス部50Y,50M,50Cのトナーが不足している状態であっても,プロセス部50Y,50M,50Cの感光体1にトナーを供給できる。また,ジョブ中にプロセス部50Y,50M,50Cが現像ローラ411を感光体1に接触させる動作が不要であり,モノクロ印刷のジョブ中であっても上記の現像ローラ411の動作に伴う衝撃を回避できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタに限らず,複合機,FAX装置等,カラー印刷機能を備えるものであれば適用可能である。
また,実施の形態では,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cにて形成されたトナー像を,一旦,搬送ベルト7に転写し,その後,二次転写装置55によって搬送ベルト7上のトナー像をシートに転写する構成であるが,各プロセス部50K,50Y,50M,50Cにて形成されたトナー像を,直接シートに転写する構成であってもよい。ただし,第4逆転写動作を実行する場合には,動作中,転写電圧が印加され続けており,シートが搬送されると転写電圧が不安定になる可能性があるため,プリンタは二次転写方式である方が好ましい。
また,実施の形態では,各プロセス部に共通の露光装置を備えているが,各プロセス部が個別に露光装置を備えていてもよい。すなわち,露光装置をプロセス部に含めてもよい。また,トナーの帯電極性は,正極に限らず,負極であってもよい。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
1 感光体
2 帯電装置
4 現像装置
5 転写装置
7 搬送ベルト
10 印刷部
50 プロセス部
100 プリンタ

Claims (19)

  1. ベルトと,
    感光体と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える複数の画像形成部と,
    前記複数の画像形成部における前記感光体の表面を露光する露光部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記複数の画像形成部は,
    前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,
    前記感光体の表面を帯電させる帯電部をそれぞれ備え,
    前記制御部は,
    前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,
    前記形成処理時における前記第1画像形成部の現像部の現像電圧の絶対値を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時の現像電圧の絶対値よりも高くする現像調整処理と,
    前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,
    前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部を用いて,前記シート画像形成時と同極性の転写電圧もしくは転写電流を印加する第2転写処理と,
    を実行し,
    前記制御部は,
    前記形成処理では,第1のパターン画像と,前記第1のパターン画像を形成してから所定時間経過後に形成される第2のパターン画像とを形成させ,
    前記第2画像形成部の前記感光体の表面のうち,前記形成処理によって形成された前記第1のパターン画像と重なる領域に対しては,前記第2画像形成部の前記帯電部にて帯電させるとともに前記露光部による露光を行わず,
    前記第2画像形成部の前記感光体の表面のうち,前記形成処理によって形成された前記第2のパターン画像と重なる領域に対しては,前記第2画像形成部の前記帯電部にて帯電させるとともに前記露光部による露光を行う一部露光処理を実行する,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記第1転写処理時に前記第1画像形成部の転写部に印加される転写電圧もしくは転写電流の絶対値を,前記シート画像形成時よりも大きくすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記第2転写処理時に前記第2画像形成部の転写部に印加される転写電圧もしくは転写電流の絶対値を,前記シート画像形成時よりも大きくすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記第1転写処理時における前記ベルトのトナー搬送速度に対する前記第1画像形成部の前記現像部の回転速度の比を,前記シート画像形成時よりも大きくする速度調整処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記速度調整処理では,前記第1転写処理時における前記ベルトのトナー搬送速度を,前記シート画像形成時よりも遅くすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記複数の画像形成部は,前記感光体の表面を帯電させる帯電部をそれぞれ備え,
    前記第1画像形成部の帯電部および前記第2画像形成部の帯電部によって共用され,各帯電部への電力供給を制御する帯電部用の電源部を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記第1画像形成部の転写部および前記第2画像形成部の転写部によって共用され,各転写部への電力供給を制御する転写部用の電源部を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. ベルトと,
    感光体と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える複数の画像形成部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記複数の画像形成部は,
    前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,
    前記制御部は,
    前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,
    前記形成処理時における前記第1画像形成部の現像部の現像電圧の絶対値を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時の現像電圧の絶対値よりも高くする現像調整処理と,
    前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,
    前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部を用いて,前記シート画像形成時と同極性の転写電圧もしくは転写電流を印加する第2転写処理と,
    を実行し,
    前記第2転写処理時に前記第2画像形成部の転写部に印加される転写電圧もしくは転写電流の絶対値を,前記シート画像形成時よりも小さくし,さらに,前記第2画像形成部の感光体を前記シート画像形成時よりも弱い帯電状態である弱帯電状態にすることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記第1転写処理時における前記ベルトのトナー搬送速度に対する前記第1画像形成部の前記現像部の回転速度の比を,前記シート画像形成時よりも大きくする速度調整処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9に記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記速度調整処理では,前記第1転写処理時における前記ベルトのトナー搬送速度を,前記シート画像形成時よりも遅くすることを特徴とする画像形成装置。
  11. ベルトと,
    感光体と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える複数の画像形成部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記複数の画像形成部は,
    前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,
    前記制御部は,
    前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,
    前記形成処理時における前記第1画像形成部の現像部の現像電圧の絶対値を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時の現像電圧の絶対値よりも高くする現像調整処理と,
    前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,
    前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部を用いて,前記シート画像形成時と同極性の転写電圧もしくは転写電流を印加する第2転写処理と,
    を実行し,
    前記制御部は,
    前記形成処理では,第1のパターン画像と,前記第1のパターン画像を形成してから所定時間経過後に形成される第2のパターン画像とを形成させ,
    前記第2転写処理では,前記第2画像形成部の前記感光体の表面のうち,前記形成処理によって形成された前記第1のパターン画像と重なる領域に対しては前記シート画像形成時と同極性の転写電圧もしくは転写電流を印加し,前記第2画像形成部の前記感光体の表面のうち,前記形成処理によって形成された前記第2のパターン画像と重なる領域に対しては転写電圧もしくは転写電流を印加しないことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11に記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記第1転写処理時における前記ベルトのトナー搬送速度に対する前記第1画像形成部の前記現像部の回転速度の比を,前記シート画像形成時よりも大きくする速度調整処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記第1画像形成部のみを用いた印刷の回数が第1閾値よりも多いことを条件として,前記形成処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項13に記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    印刷ジョブの実行中以外であって,かつ,前記第1画像形成部のみを用いた印刷の回数が前記第1閾値よりも小さい第2閾値より多いことを条件として,前記形成処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  15. ベルトと,
    感光体と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える複数の画像形成部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記複数の画像形成部は,
    前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,
    前記制御部は,
    前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,
    前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,
    前記第1転写処理時における前記第1画像形成部の転写部の転写電圧もしくは転写電流の絶対値を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時よりも大きくする転写調整処理と,
    前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部を用いて,前記シート画像形成時と同極性の転写電圧もしくは転写電流を印加する第2転写処理と,
    を実行し,
    前記第2転写処理時に前記第2画像形成部の転写部に印加される転写電圧もしくは転写電流の絶対値を,前記シート画像形成時よりも小さくし,さらに,前記第2画像形成部の感光体を前記シート画像形成時よりも弱い帯電状態である弱帯電状態にすることを特徴とする画像形成装置。
  16. ベルトと,
    感光体と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える複数の画像形成部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記複数の画像形成部は,
    前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,
    前記制御部は,
    前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,
    前記形成処理時における前記ベルトの搬送速度に対する前記第1画像形成部の前記現像部の回転速度比を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時の回転速度比よりも大きくする速度調整処理と,
    前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,
    前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部を用いて,前記シート画像形成時と同極性の転写電圧もしくは転写電流を印加する第2転写処理と,
    を実行し,
    前記第2転写処理時に前記第2画像形成部の転写部に印加される転写電圧もしくは転写電流の絶対値を,前記シート画像形成時よりも小さくし,さらに,前記第2画像形成部の感光体を前記シート画像形成時よりも弱い帯電状態である弱帯電状態にすることを特徴とする画像形成装置。
  17. ベルトと,
    感光体と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える複数の画像形成部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記複数の画像形成部は,
    前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,
    前記制御部は,
    前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,
    前記形成処理時における前記第1画像形成部の現像部の現像電圧の絶対値を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時の現像電圧の絶対値よりも高くする現像調整処理と,
    前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,
    を実行し,
    前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部に転写電圧もしくは転写電流を印加せず,さらに前記第2画像形成部の感光体を前記シート画像形成時よりも弱い帯電状態である弱帯電状態にすることを特徴とする画像形成装置。
  18. ベルトと,
    感光体と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える複数の画像形成部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記複数の画像形成部は,
    前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,
    前記制御部は,
    前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,
    前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,
    前記第1転写処理時における前記第1画像形成部の転写部の転写電圧もしくは転写電流の絶対値を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時よりも大きくする転写調整処理と,
    を実行し,
    前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部に転写電圧もしくは転写電流を印加せず,さらに前記第2画像形成部の感光体を前記シート画像形成時よりも弱い帯電状態である弱帯電状態にすることを特徴とする画像形成装置。
  19. ベルトと,
    感光体と,前記感光体にトナーを供給する現像部と,前記感光体上に供給されたトナーを前記ベルト上に転写させる転写部と,前記感光体の表面に接触するブレードと,を備える複数の画像形成部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記複数の画像形成部は,
    前記ベルト上でのトナーの搬送方向にそれぞれ所定の間隔を空けて配置されており,
    前記制御部は,
    前記複数の画像形成部のうち所定の第1画像形成部の現像部を用いて,シートに印刷される画像を形成していない非シート画像形成時に,パターン画像を前記第1画像形成部の感光体上に形成させる形成処理と,
    前記形成処理時における前記ベルトの搬送速度に対する前記第1画像形成部の現像部の回転速度比を,シートに印刷される画像を形成するシート画像形成時の回転速度比よりも大きくする速度調整処理と,
    前記第1画像形成部の感光体上に形成された前記パターン画像を,前記第1画像形成部の転写部を用いて,前記ベルト上に転写させる第1転写処理と,
    を実行し,
    前記ベルトによって搬送される前記パターン画像が,前記第1画像形成部と異なる画像形成部である第2画像形成部の転写部を通過する際,前記第2画像形成部の転写部に転写電圧もしくは転写電流を印加せず,さらに前記第2画像形成部の感光体を前記シート画像形成時よりも弱い帯電状態である弱帯電状態にすることを特徴とする画像形成装置。
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