JP6777317B2 - 作業機の油圧システム及び制御弁 - Google Patents
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Description
また、油圧ポンプが吐出した作動油を、第1制御弁及び第2制御弁に供給する吐出油路を有し、排出油路は、第1制御弁に接続される第1排出油路と、吐出油路から連通し且つ第1排出油路に合流する第2排出油路と、吐出油路から連通する第3排出油路と、を有している。
また、作動弁は、第2排出油路から第3排出油路に向かう作動油を許容し、第3排出油路から第2排出油路に向かう作動油を阻止する第1逆止弁である。
また、設定部は、第1排出油路から排出される作動油を冷却するオイルクーラを含む。
油圧機器から第1制御弁に戻る作動油である戻り油を流し且つ第1連通路と異なる第2連通路と、第1制御弁と第2制御弁を接続し、戻り油を第2制御弁に供給する供給油路と、第1制御弁に設けられ且つ第1連通路と供給油路とを接続する第1接続油路と、第1制御弁に設けられ、第2連通路と供給油路とを接続し且つ第1接続油路と異なる第2接続油路と、第1制御弁と接続されている排出油路と、第1接続油路から分岐し且つ排出油路に接続された第1分岐流路と、第2接続油路から分岐し且つ排出油路に接続された第2分岐流路と、第1分岐流路に設けられた第1絞り部と、第2分岐流路に設けられ且つ第1絞り部よりも小さい第2絞り部と、を備えている。
図5は、本発明に係る作業機1の側面図を示している。図5では、作業機1の一例として、スキッドステアローダを示している。但し、本発明に係る作業機はスキッドステローダに限定されず、例えば、コンパクトトラックローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
機体2上にはキャビン3が搭載されている。キャビン3内の後部には運転席8が設けられている。本発明の実施形態において、作業機1の運転席8に着座した運転者の前側(図5の左側)を前方、運転者の後側(図5の右側)を後方、運転者の左側(図5の手前側)を左方、運転者の右側(図5の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。機体2の中央部から右部或いは左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって、機体2から離れる方向である。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって、機体2に近づく方向である。
作業装置4は、ブーム10と、バケット11と、リフトリンク12と、制御リンク13と、ブームシリンダ(油圧シリンダ)14と、バケットシリンダ17とを有する。ブーム10は、機体2の側方に設けられている。バケット11は、ブーム10の先端(前端)に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10の基部(後部)を支持する。ブームシリンダ14は、ブーム10を上又は下に駆動する。
次に、作業機1に設けられた作業系油圧回路(作業系油圧システム)について説明する。
第1油圧ポンプP1は、原動機7の動力によって作動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、タンク(作動油タンク)15に貯留された作動油を吐出可能である。第2油圧ポンプP2は、原動機7の動力によって作動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第2油圧ポンプP2は、タンク(作動油タンク)15に貯留された作動油を吐出可能である。なお、第2油圧ポンプP2は、油圧システムにおいて、信号用の作動油、制御用の作動油を吐出する。信号用の作動油及び制御用の作動油のことをパイロット油という。
第2制御弁20Bは、バケット11を制御する油圧シリンダ(バケットシリンダ)17を制御する弁である。言い換えれば、第2制御弁20Bは、作動油によって作動する第2油圧機器であるバケットシリンダ17を制御する弁である。第3制御弁20Cは、予備アタッチメントに装着された油圧アクチュエータ(油圧シリンダ、油圧モータ等)16を制御する弁である。
ルを直接移動させることにより行っているが、スプールを作動油(パイロット油)の圧力によって移動させてもよい。第2制御弁20Bは、中央油路68aにより第1制御弁20Aと接続されている。第2制御弁20Bと第3制御弁20Cは中央油路68bによって接続されている。第2制御弁20Bが中立位置20b3にあるとき、第2制御弁20Bに供給された作動油が第3制御弁20Cに中央油路68bを介して供給される。
図1に示すように、第1制御弁20Aは、シリーズ回路に適用可能な弁である。上流側の制御弁(例えば、第1制御弁20A)と下流側の制御弁(例えば、第2制御弁20B)を有するシリーズ回路においては、第1制御弁20Aの作動時に油圧アクチュエータから当該第1制御弁20Aに戻ってきた作動油(戻り油)は第2制御弁20Bに流すことになる。第1制御弁20Aは、作動時に油圧アクチュエータから戻ってきた戻り油の一部を、作動油を排出する油路に出力可能な弁である。本実施形態では、第1制御弁20Aは、油路を介して油圧アクチュエータの1つである油圧シリンダ(ブームシリンダ)14に接続されている。言い換えれば、第1制御弁20Aは、作動油によって作動する第1油圧機器であるブームシリンダ14を制御する弁である。また、第1制御弁20Aは、ブームシリンダ14から戻ってきた作動油を後述する第4油路(排出油路)24に排出する。
第1制御弁20Aは、複数のポートを有している。図1に示すように、複数のポートは、第1ポート31、第2ポート32、第3ポート33、第4ポート34、第5ポート35を含んでいる。
排出油路24aは、第1油路21に接続された第1排出部24a1と、第2油路22には接続された第2排出部24a2と、第1排出部24a1と第2排出部24a2とを接続する第3排出部24a3と、第3排出部24a3と作動油タンク15とを接続する第4排出部24a4を含んでいる。ここで、第3排出部24a3と、第4排出部24a4と、を含む油路を第1排出油路24a3、24a4ということがある。また、排出油路24は、第2排出油路24bを含んでいる。第2排出油路24bは、吐出油路68から分岐し、第2制御弁20Bを通過した作動油と、第3制御弁20Cを通過した作動油とを油路24aに流す油路である。第2排出油路24bは、第1排出油路24a3に合流する油路である。
さて、作業系油圧システムは、第5油路25を備えている。第5油路25は、第1制御弁20Aの作動時(第1制御弁20Aのスプール50が移動時)に、戻り油を第2制御弁20Bに流す油路である。詳しくは、第1制御弁20Aが第1位置20a1にあるとき、第1制御弁20Aと第2制御弁20Bとは、第5油路(供給油路)25により接続される。第5油路25は、第1油圧アクチュエータ14から第1制御弁20Aに第1油路21を介して戻る戻り油を、第1制御弁20Aを通過させて第2制御弁20Bに供給する。
以上の作業機の油圧システムでは、接続油路(第1接続油路61a、第2接続油路61b)から分岐する分岐流路(第1分岐流路65a、第2分岐流路65b)に連通する排出油路(第1排出油路24a3の分岐排出部26b、26c)の圧力を上昇させる設定部(絞り67d、絞り67e)を設けている。
[第2実施形態]
図3は、本発明に係る制御弁20の第2実施形態を示している。第2実施形態の制御弁20は、上述した第1実施形態の制御弁20に適用可能である。なお、第1実施形態と同様の構成の説明は省略する。図3に示すように、作業機の油圧システムには、第1分岐流路65a、第2分岐流路65b、設定部(作動弁)が設けられていないシステムである。
説明の便宜上、図4A〜図4Cにおいて紙面左側を左、紙面右側を右、左及び右の方向を横方向、横方向に直交する方向を縦方向という。また、第1内部油路41、第2内部油路42、第3内部油路43、第4内部油路44及び第5内部油路45は、図4Aの断面視にて説明する。
第2内部油路42は、本体B1の内部に形成された油路であって、第2ポート32に連通している。本体B1の横方向の右部に第2ポート32が設けられ、当該第2ポート32に続いて第2内部油路42が形成されている。第2内部油路42は、少なくとも縦方向に延設している。
以下、スプール50について詳しく説明する。
スプール50は、円柱状に形成されている。円柱状のスプール50は、本体B1の内部に形成された貫通孔36aに挿入されている。スプール50の左端又は右端は、本体B1から突出している。スプール50の突出した部分(突出部)にレバー等の操作部材が連結されている。
複数の第3延設油路51cは、第1延設油路51aの中途部からスプール50の外周面に延びる油路であって、第1延設油路51aと連通している。第1延設油路51aの中途部には、複数の第3延設油路51cが連通している。図4Aに示すように、スプール50には、周方向に所定の間隔で複数の第3延設油路51cが設けられている。
さて、スプール50は、第2連通部52を有している。
第2連通部52は、第1内部油路41と第5内部油路45とを連通可能である。また、第2連通部52は、第1内部油路41と第3内部油路43とを連通可能である。具体的には、第2連通部52は、第2凹部52aを含んでいる。第2凹部52aは、スプール50の外周面を環状に凹ますことにより形成した部分である。第2凹部52aは、スプール50の左部に位置している。
上述した実施形態では、第1油圧機器はブームシリンダ14であり、第2油圧機器はバケットシリンダ17であったが、その他の油圧シリンダであってもよいし限定されない。また、排出油路24は、作動油タンク15に接続されているが、作動油の排出先は作動油タンク15に限定されず、油圧ポンプの吸込み部であってもよいし、その他の場所であってもよく限定されない。
19c 第1逆止弁
20 制御弁
21 第1油路(第1連通路)
22 第2油路(第2連通路)
23 第3油路(メイン油路)
24 第4油路(排出油路)
24b 第2排出油路
25 第5油路(供給油路)
28 オイルクーラ
31 第1ポート
32 第2ポート
33 第3ポート
34 第4ポート
35 第5ポート
41 第1内部油路
42 第2内部油路
43 第3内部油路
44 第4内部油路
45 第5内部油路
50 スプール
51 第1連通部
51a 第1延設油路
51b 第2延設油路
51c 第3延設油路
52 第2連通部
61a 第1接続油路
61b 第2接続油路
65a 第1分岐流路
65b 第2分岐流路
67a 第1絞り部
67b 第2絞り部
67c 絞り
67d 絞り
67e 絞り
B1 本体
P1 第1油圧ポンプ
P2 第2油圧ポンプ
Claims (11)
- 作動油を吐出する油圧ポンプと、
作動油によって作動する第1油圧機器と、
作動油によって作動し且つ第1油圧機器と異なる第2油圧機器と、
前記第1油圧機器を制御する第1制御弁と、
前記第1制御弁の下流側に設けられ且つ前記第2油圧機器を制御する第2制御弁と、
前記第1油圧機器と前記第1制御弁を接続し且つ前記第1油圧機器から前記第1制御弁に戻る作動油である戻り油を流す連通路と、
前記第1制御弁と前記第2制御弁を接続し且つ前記戻り油を前記第2制御弁に供給する供給油路と、
前記第1制御弁に設けられ且つ前記連通路と前記供給油路とを接続する接続油路と、
前記第1制御弁と接続されている排出油路と、
前記排出油路に設けられ且つ前記排出油路の圧力を上昇させる設定部と、
前記接続油路から分岐し且つ前記排出油路に接続され、前記排出油路を流れる作動油を前記接続油路へ戻すことが可能な分岐流路と、
前記分岐流路に設けられた絞り部と、
を備えている作業機の油圧システム。 - 前記第1油圧機器は伸縮する油圧シリンダであり、
前記連通路は、
収縮時の戻り油が流れる第1連通路と、
伸長時の戻り油が流れる第2連通路と、
を含み、
前記接続油路は、前記第2連通路から連通し且つ前記第2連通路から排出された戻り油が流れ、
前記供給油路は、前記接続油路から連通し且つ前記接続油路から排出された戻り油を前記第2制御弁に供給する請求項1に記載の作業機の油圧システム。 - 前記油圧ポンプが吐出した作動油を、前記第1制御弁及び前記第2制御弁に供給する吐出油路を有し、
前記排出油路は、
前記第1制御弁に接続される第1排出油路と、
前記吐出油路から連通し且つ前記第1排出油路に合流する第2排出油路と、
前記吐出油路から連通する第3排出油路と、
を有している請求項1又は2に記載の作業機の油圧システム。 - 前記設定部は、前記第3排出油路に設けられ且つ前記第3排出油路の圧力を上昇させる作動弁を含む請求項3に記載の作業機の油圧システム。
- 前記作動弁は、前記第2排出油路から前記第3排出油路に向かう作動油を許容し、前記第3排出油路から前記第2排出油路に向かう作動油を阻止する第1逆止弁である請求項4に記載の作業機の油圧システム。
- 前記設定部は、前記第1排出油路から排出される作動油を冷却するオイルクーラを含む請求項4又は5に記載の作業機の油圧システム。
- 前記設定部は、前記排出油路に設けられ且つオイルクーラ、逆止弁、絞り、及びリリーフ弁のいずれかを含む請求項3に記載の作業機の油圧システム。
- 前記設定部は、前記排出油路に設けられた絞りである請求項3に記載の作業機の油圧システム。
- 作動油を吐出する油圧ポンプと、
作動油によって作動する第1油圧機器と、
作動油によって作動し且つ第1油圧機器と異なる第2油圧機器と、
前記第1油圧機器を制御する第1制御弁と、
前記第1制御弁の下流側に設けられ且つ前記第2油圧機器を制御する第2制御弁と、
前記第1油圧機器と前記第1制御弁を接続し、前記第1油圧機器から前記第1制御弁に戻る作動油である戻り油を流す第1連通路と、
前記第1油圧機器と前記第1制御弁を接続し、前記第1油圧機器から前記第1制御弁に戻る作動油である戻り油を流し且つ前記第1連通路と異なる第2連通路と、
前記第1制御弁と前記第2制御弁を接続し、前記戻り油を前記第2制御弁に供給する供給油路と、
前記第1制御弁に設けられ且つ前記第1連通路と前記供給油路とを接続する第1接続油路と、
前記第1制御弁に設けられ、前記第2連通路と前記供給油路とを接続し且つ前記第1接続油路と異なる第2接続油路と、
前記第1制御弁と接続されている排出油路と、
前記第1接続油路から分岐し且つ前記排出油路に接続された第1分岐流路と、
前記第2接続油路から分岐し且つ前記排出油路に接続された第2分岐流路と、
前記第1分岐流路に設けられた第1絞り部と、
前記第2分岐流路に設けられ且つ前記第1絞り部よりも小さい第2絞り部と、
を備えている作業機の油圧システム。 - 前記第1油圧機器は伸縮し、前記第1連通路に収縮時の戻り油を排出し且つ前記第2連通路に伸長時の戻り油を排出する油圧シリンダであり、
前記第1接続油路は、前記第1連通路から連通し且つ前記第1連通路から排出された戻り油が流れ、
前記供給油路は、前記第1接続油路から連通し且つ前記第1接続油路から排出された戻り油を前記第2制御弁に供給し、
前記第2接続油路は、前記第2連通路から連通し且つ前記第2連通路から排出された戻り油が流れ、
前記供給油路は、前記第2接続油路から連通し且つ前記第2接続油路から排出された戻り油を前記第2制御弁に供給する請求項9に記載の作業機の油圧システム。 - 前記排出油路に設けられ、且つ前記第1制御弁から排出される作動油を許容し、前記第1制御弁に向かう作動油を阻止する第2逆止弁を有している請求項9又は10に記載の作業機の油圧システム。
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