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JP6770476B2 - 垂直式荷受台昇降装置 - Google Patents

垂直式荷受台昇降装置 Download PDF

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JP6770476B2
JP6770476B2 JP2017087482A JP2017087482A JP6770476B2 JP 6770476 B2 JP6770476 B2 JP 6770476B2 JP 2017087482 A JP2017087482 A JP 2017087482A JP 2017087482 A JP2017087482 A JP 2017087482A JP 6770476 B2 JP6770476 B2 JP 6770476B2
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Description

本発明は、荷受台昇降装置の一種である垂直式荷受台昇降装置に関する。
荷受台昇降装置の一種に、車両の荷台に固定した左右のポストに対して荷受台を昇降させる垂直式荷受台昇降装置がある。この種の荷受台昇降装置では、油圧シリンダによって荷受台を昇降させる構成が通常である。一般に油圧シリンダを駆動させるための動力装置(パワーユニット)は本体とは別に車両に架装されるが、荷受台昇降装置の本体及び動力装置の架装に工数を要する。それに対し、左右のポストを連結するクロスメンバに動力装置を収容し、加えてメンテナンス時に動力装置を回動させてクロスメンバの後方に引き出せるようにしたものがある(特許文献1等参照)。
特許第5490520号公報
しかし、動力装置は油圧シリンダやバッテリ等と油圧ホースや電気配線等で接続されており、大きく動かすとその際に油圧ホース等に過度な張力が掛かってしまう。また、動力装置は油圧ポンプやこれを駆動するモータ等のユニットであって相応の重量があり、クロスメンバから引き出された際には鉛直の回転軸で片持ち支持された状態になる。そのため、動力装置をクロスメンバから引き出してメンテナンスする際、慎重な作業を心理的に強いられて作業効率に影響し得る。
本発明の目的は、動力装置のメンテナンスの際に油圧ホース等に過度な張力が作用することを抑制すると同時に、そのメンテナンス作業の効率向上が期待できる垂直式荷受台昇降装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、車両に架装される垂直式荷受台昇降装置であって、左右のポストと、前記左右のポストに内挿した左右のスライダと、前記左右のスライダに連結した荷受台と、前記左右のポストを連結するクロスメンバと、前記スライダを昇降させる油圧シリンダと、前記クロスメンバ内に設けられ、前記油圧シリンダを駆動するための動力装置を備え、前記動力装置は、前記油圧シリンダを駆動する作動油を貯留するタンク、前記タンクの作動油を吸い込んで吐出する油圧ポンプ、前記油圧ポンプを駆動するモータ、作動油の流れを制御するバルブユニットを有すると共に、前記クロスメンバに対して回転軸を介して連結され、前記回転軸を中心に回動し前記クロスメンバから後方に引き出し可能に構成されており、前記動力装置の引き出し方向の回動範囲が、前記動力装置を最大に引き出した状態で前記動力装置の過半部分が前記クロスメンバの内部に止まるようにストッパで制限されており、前記動力装置を最大に引き出した状態で前記タンクの給油口及び前記バルブユニットのソレノイドの少なくとも一方が前記クロスメンバの後方に引き出されるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、動力装置のメンテナンスの際に油圧ホース等に過度な張力が作用することを抑制すると同時に、そのメンテナンス作業の効率向上が期待できる。
本発明の一実施形態に係る垂直式荷受台昇降装置を備えた車両の後部の左側面図である。 本発明の一実施形態に係る荷受台昇降装置の右側面図である。 本発明の一実施形態に係る荷受台昇降装置の後面図である。 図2中のIV−IV矢視による水平断面図である。 図2に対応する図であって荷受台を下げた状態を表す図である。 図3中のVI−VI矢視による側断面図である。 図3中のVII−VII矢視による側断面図である。 動力装置をクロスメンバの後方に最大限引き出した状態を表した平面図である。 ワイヤの経路を表した模式図である。
以下に図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
1.垂直式荷受台昇降装置
図1は本発明の一実施形態に係る垂直式荷受台昇降装置を備えた車両の後部の左側面図である。本願明細書では、車両の運転席側(図1中の右側)を前方、荷台側(図1中の左側)を後方とする。図1に示した車両は、シャシフレーム(車枠)101の前部に設けた運転室(不図示)、シャシフレーム101上に設けた荷台103、及び荷台103の後部に架装した垂直式荷受台昇降装置(以下、荷受台昇降装置)100を備えている。
図2は荷受台昇降装置の右側面図、図3は後面図、図4は図2中のIV−IV矢視による水平断面図、図5は図2に対応する図であって荷受台を下げた状態を表す図である。また、図6は図3中のVI−VI矢視による側断面図、図7は図3中のVII−VII矢視による側断面図である。荷受台昇降装置100は、ポスト10L,10R、サブポスト20L,20R、スライダ30L,30R、荷受台40、クロスメンバ50、油圧シリンダ60、動力装置70、滑車80La−80Ld,80Ra−80Rc及びワイヤ90L,90Rを備えている。但し、図2においてはポスト10Rの内部を、図3においてはクロスメンバ50の内部を透視して表している。また、図3ではサブポスト20L,20R、スライダ30L,30R、荷受台40及びワイヤ90L,90Rを図示省略している。図4ではサブポスト20L,20R及びワイヤ90Rを図示省略している。次に各要素について順次説明していく。
2.ポスト
左右のポスト10L,10Rは、車両の荷台103の後端部の左右両端に位置し上下に延在している。ポスト10L,10Rには中空の例えば角パイプが用いられている。ポスト10L,10Rの内部の前側の空間を前室12、後側の空間を後室13と称する。前室12と後室13は上部を除いて隔壁11(図4)で隔てられている。後室13の後壁には、上下に延びるスリット14(図3)が設けられている。
3.サブポスト
左右のサブポスト20L,20R(右側のサブポスト20Rのみ図2及び図5に図示)は、ポスト10L,10Rの後室13内に上下方向に移動可能に挿入されている。サブポスト20L,20Rの後壁にはポスト10L,10Rのスリット14と対応するようにスリット(不図示)が上下方向に形成されている。これらサブポスト20L,20Rには後室13の後側内壁を転動するローラ22(図2)が設けられており、このローラ22が後室13の後側内壁に転動することで後室13の内部を円滑に上下動するように構成されている。ポスト10L,10Rの前室12の下部には後縁が後室13に臨むガイドローラ23(図2)が設けられていて、サブポスト20L,20Rの上下方向へのスライド動作は、そのガイドローラ23によっても案内される。
4.スライダ
左右のスライダ30L,30R(右側のスライダ30Rのみ図2及び図5に図示)は上下に延在し、それぞれサブポスト20L,20Rに挿入されていて、サブポスト20L,20Rの内部で上下に移動する。これらスライダ30L,30Rには、それぞれ上下2カ所にローラ31(図2)が設けられている。これらローラ31はスライダ30L,30Rの昇降の際にサブポスト20L,20Rの内壁に転動する。スライダ30L,30Rの水平断面は前後に延びる板状の形状をしていて、サブポスト20L,20Rのスリット(不図示)及びポスト10L,10Rのスリット14を介して後部がポスト10L,10Rの後方に突出している。これら突出した部分の下部にはブラケット32(図2)が設けられている。また、スライダ30L,30Rには、ワイヤ90L,90Rの端部を固定するワイヤ固定部33(図2)が、例えば上下のローラ31の間に位置するように設けられている。
5.荷受台
荷受台40は、左右に延びるピン41(図2)を介してスライダ30L,30Rのブラケット32に回動自在に連結されていて、スライダ30L,30Rに伴って昇降する。この荷受台40は、不使用時には垂直に起立させることで荷台103の後壁(テールゲート)を構成する(図1)。一方、水平に倒伏させると荷受台40は荷受面を構成し、荷役作業時には荷物や作業者等を載せて荷台103の床面の高さと地面の高さの間を昇降する(図2及び図5)。
6.クロスメンバ
クロスメンバ50は、左右に延在してポスト10L,10Rの上下方向の中間部分を連結している。クロスメンバ50は中空に形成されていて、その内部空間はポスト10L,10Rの少なくとも前室12に連通している。荷受台昇降装置100を車両に架装した状態において、このクロスメンバ50は車両のシャシフレーム101より上部に位置し、上面が荷台103の上面(床面)に水平に連なるようにしてある。図示していないが、クロスメンバ50の後面は取り外し可能なカバーになっている。また、クロスメンバ50には、それぞれワイヤ90L,90Rの端部を固定するワイヤ固定部51,52(図9)が設けられている。クロスメンバ50は前後に延びる鉛直面で切断した断面で見て台形状をしており、上側壁面が下側壁面よりも後側に幅広に構成されている(図6及び図7)。そのため、クロスメンバ50の後面(不図示のカバー)は下方に向かって前方に傾斜している。
7.油圧シリンダ
油圧シリンダ60はクロスメンバ50内に収容され、本実施形態ではロッドを左に延ばした姿勢で支持部材を介してクロスメンバ50の内壁にチューブを固定して設置してある。本実施形態ではクロスメンバ50内における右側のスペースに油圧シリンダ60のチューブを配置した構成を例示している。油圧シリンダ60のロッドの先端部は、油圧シリンダ60の伸縮に伴ってクロスメンバ50の左右方向の中央の領域で往復移動する(図3及び図4)。
8.動力装置
動力装置(パワーユニット)70は、油圧シリンダ60を駆動するのに必要な機器を一体にしたユニットであり、タンク71、油圧ポンプ72(図3)、モータ73、バルブユニット74等を備えている。動力装置70のこれらの要素は車幅方向に並べてレイアウトされており、動力装置70はクロスメンバ50内の左側のスペースに油圧シリンダ60と左右に並べて配置されている。
モータ73は油圧ポンプ72を駆動する原動機であり、ベースプレート81に固定されている。ベースプレート81は前後方向から見てL字型のプレートであり、水平方向に延びる面が鉛直に延びる回転軸82(図3)を介してクロスメンバ50の下側壁面に回転自在に連結されている。但し、ベースプレート81の水平方向に延びる面のコーナーはストッパ83(図4)を形成している。所定角度ベースプレート81が回転すると、固定滑車80Lcを支持するプレート84(図6等)にストッパ83が当たってベースプレート81の回転が制限されるようになっている(後述)。モータ73はベースプレート81の鉛直方向に延びる面にボルト等で固定されている。モータ73の出力軸はバルブユニット74を通って油圧ポンプ72の入力軸に連結されている。
バルブユニット74はバルブ類を内包したブロックであり、油圧シリンダ60や油圧ポンプ72、タンク71に油圧管路を介して接続され、油圧回路内の作動油の流れを制御して油圧シリンダ60の動作を制御する役割を果たす。バルブユニット74に内包されるバルブ類は、例えばソレノイドバルブや流量制御弁、リリーフ弁等である(特許第5490520号公報等参照)。バルブユニット74はモータ73の左右方向の一方側(本例では右側)の端面にボルト等で固定されている。本実施形態ではバルブユニット74の上部における後側の位置にソレノイドバルブのソレノイド87が設けられている。ソレノイド87はバルブユニット74の左右方向の一方側(本例では右側)の端面から突出して設けられている。また、バルブユニット74の下部には、動力装置70をクロスメンバ50の下側壁面に接地させる脚部88が備えられている。脚部88は例えば板状のゴム板等で構成されており、バルブユニット74とクロスメンバ50との間の振動の伝達を抑制するようになっている。
タンク71は油圧シリンダ60を駆動する作動油を貯留しており、バルブユニット74の左右方向の一方側(本例では右側)の端面にボルト等で固定されている。本実施形態ではタンク71の最高部にブリーザ85が、上部におけるブリーザ85よりも後側の位置に給油口86が設けられている。
油圧ポンプ72はタンク71の内部でバルブユニット74の左右方向の一方側(本例では右側)の端面にボルト等で固定されている。この油圧ポンプ72の吸込側にはサクションフィルタ89(図3)が取り付けられており、油圧ポンプ72はサクションフィルタ89を通じてタンク71内の作動油を吸い込んで吐出する。
図8は動力装置をクロスメンバの後方に最大限引き出した状態を表した平面図である。上記の通り、上記構成の動力装置70が左右方向の一方側(本例では左側)に設けた回転軸82を介してクロスメンバ50に連結されている。通常時は左右方向に延在する姿勢でクロスメンバ50の内部に収容されている動力装置70が回転軸82を中心にして水平方向に回動することにより、クロスメンバ50の後方に動力装置70の左右方向の一方側(本例では右側)の部分を引き出せる構成である。動力装置70の引き出し方向の回動範囲は、クロスメンバ50から動力装置を最大に引き出した状態でも動力装置70の過半部分がクロスメンバ50の内部に止まるように上記のストッパ83で制限されている。そして、動力装置70を最大に引き出した状態では、タンク71の給油口86及びバルブユニット74のソレノイド87の少なくとも一方(本実施形態では両方)がクロスメンバの後方に引き出されるように構成されている。換言すれば、動力装置70を最大に引き出すと少なくとも一方がクロスメンバ50の後方に露出するように、給油口86及びソレノイド87の少なくとも一方がレイアウトされている。また、本実施の形態では、動力装置70を最大に引き出した状態でも、バルブユニット74の下部に設けた脚部88がクロスメンバ50の下側壁面から外れない(少なくとも一部がクロスメンバ50の内部に止まる)ようになっている。
なお、上記の通りクロスメンバ50の上側壁面と下側壁面は前後方向の幅が異なるが、クロスメンバ50の内部とは、平面視でクロスメンバ50の下側壁面に重なる位置のことである。また、クロスメンバ50の後方とは、平面視でクロスメンバ50の上側壁面の後縁よりも後側の位置のことである。
9.滑車
滑車80La−80Ldはワイヤ90Lを、滑車80Ra−80Rcはワイヤ90Rをそれぞれ案内する(後述)。これら滑車80La−80Ld及び滑車80Ra−80Rcは、他の構造物に干渉しない範囲で径の大きなものを用いることが好ましい。ワイヤ90L,90Rの転向部の曲率が抑えられ、ワイヤ90L,90Rの長寿命化が期待できるからである。
滑車80La,80Raは移動滑車である(以下、この2つの滑車を適宜「移動滑車」と記載する)。移動滑車80La,80Raは各回転軸(同軸でも良い)を前後に延ばした姿勢でブラケットを介して油圧シリンダ60のロッド先端に回転自在に取り付けられていて、クロスメンバ50内で前後に重ねて配置されている。これら移動滑車80La,80Raは、油圧シリンダ60の伸縮に伴ってクロスメンバ50の左右方向の中央領域を左右方向に往復移動する。また、移動滑車80La,80Raは、それぞれ複数(本実施形態では2列)のワイヤ溝を有している。
それに対し、滑車80Lb−80Ld,80Rb,80Rcは固定滑車である(以下、この5つの滑車を適宜「固定滑車」と記載する)。このうち固定滑車80Lb,80Lc,80Rbは、回転軸を前後に延ばした姿勢でクロスメンバ50に収容されている。固定滑車80Lb,80Rbは、クロスメンバ50の右端に位置し、ブラケットを介して油圧シリンダ60のチューブ(クロスメンバ50の内壁面でも良い)に取り付けられている。これら固定滑車80Lb,80Rbは、移動滑車80La,80Raと同様、それぞれ複数(本実施形態では2列)のワイヤ溝を有している。但し、前側の固定滑車80Rbはポスト10Rの内部空間(前室12)に一部が臨んでいる。それに対し、後側の固定滑車80Lbは固定滑車80Rbに対して油圧シリンダ60側(左側)にオフセットしていて、全体が油圧シリンダ60とポスト10Rとの間に収まっている。固定滑車80Lcは、クロスメンバ50の左端に位置し、一部がポスト10Lの前室12に臨むように、ブラケットを介してクロスメンバ50の内壁面に取り付けられている。残る固定滑車80Ld,80Rcは、それぞれポスト10L,10Rの内部で隔壁11の上部に位置し、前室12及び後室13に跨って配置されている。これら固定滑車80Ld,80Rcは共に回転軸が左右に延在する姿勢で回転自在にポスト10L,10Rに支持されている。
10.ワイヤ
図9はワイヤの経路を表した模式図である。この図において説明済みの部材には既出図面と同符号を付して説明を省略する。ワイヤ90L(同図中の破線)は移動滑車80La及び固定滑車80Lb−80Ldに掛け回され、一端が静止構造物であるクロスメンバ50と固定関係にあり、他端が左のスライダ30Lのワイヤ固定部33に係止されている。具体的には、ワイヤ90Lの一端は上記ワイヤ固定部51を介してクロスメンバ50に固定されている。このワイヤ固定部51を始点として、ワイヤ90Lはまず左向きに延在し、移動滑車80Laの後列のワイヤ溝を介して右向きに、固定滑車80Lbの後列のワイヤ溝を経由して左向きに折り返す。更に、ワイヤ90Lは移動滑車80Laの前列のワイヤ溝を介して再度右向きに、固定滑車80Lbの前列のワイヤ溝を介して更に左向きに折り返す。ワイヤ90Lはその後、固定滑車80Lcを介して上方に転向し、更には固定滑車80Ldに掛かって下向きに折り返し、最終的にスライダ30Rのワイヤ固定部33に他端が係止される。
一方のワイヤ90R(同図中の実線)は移動滑車80Ra及び固定滑車80Rb,80Rcに掛け回され、一端が静止構造物であるクロスメンバ50と固定関係にあり、他端が右のスライダ30Rのワイヤ固定部33に係止されている。具体的には、ワイヤ90Rの一端は上記ワイヤ固定部52を介してクロスメンバ50に固定されている。このワイヤ固定部52を始点として、ワイヤ90Rはまず左向きに延在し、移動滑車80Raの後列のワイヤ溝を介して右向きに、固定滑車80Rbの後列のワイヤ溝を経由して左向きに、移動滑車80Raの前列のワイヤ溝を介して再度右向きに折り返している。ワイヤ90Rはその後、固定滑車80Rbの前列のワイヤ溝を介して上方に転向し、更には固定滑車80Rcに掛かって下向きに折り返し、最終的にスライダ30Rのワイヤ固定部33に他端が係止される。
スライダ30L,30R及び荷受台40は、このようにしてワイヤ90L,90Rにより吊り下げられている。
11.動作
荷受台昇降装置100を使用する際、まず図1のように起立した姿勢の荷受台40のロック(不図示)を解き、図2に示したように荷受台40を水平に倒伏させて展開する。例えば荷台103の荷物を下す場合、荷受台40が荷台103の床面高さにある状態で荷台103の荷物を荷受台40に移す。そして、操作装置(不図示)を適宜操作して油圧シリンダ60を縮ませる。具体的には、モータ73及び油圧ポンプ72の駆動が停止した状態で、操作に応じてソレノイドバルブが切り換わることにより、荷受台40等の自重の作用によって油圧シリンダ60から作動油がタンク71に戻る。これにより油圧シリンダ60が収縮すると、移動滑車80La,80Raが固定滑車80Lb,80Rbに向かって移動してワイヤ90L,90Rが緩む。同時にサブポスト20L,20R、スライダ30L,30R及び荷受台40がポスト10L,10Rに沿って下降し、サブポスト20L,20Rが下端に達した後はサブポスト20L,20Rに沿ってスライダ30L,30Rと共に荷受台40が下降する。
反対に荷物を荷台103に積み込む場合、荷受台40がグランドレベルにある状態で荷物を荷受台40に載せ、操作装置(不図示)を適宜操作して油圧シリンダ60を伸ばす。具体的には、操作に応じてモータ73が起動して油圧ポンプ72が駆動されると共にソレノイドバルブが適宜切り換わることにより、タンク71内の作動油が油圧ポンプ72から油圧シリンダ60に供給される。これにより油圧シリンダ60が伸長すると、移動滑車80La,80Raが固定滑車80Lb,80Rbから離れる方向に移動し、ワイヤ90L,90Rによりスライダ30L,30Rと共に荷受台40がサブポスト20L,20Rに沿って上昇する。スライダ30L,30Rがサブポスト20L,20Rの上端に達した後は、スライダ30L,30R及び荷受台40はサブポスト20L,20Rと共にポスト10L,10Rに沿って上昇する。
荷役作業を続ける場合は以上の作業を繰り返し、作業が終了したら図1のように荷受台40を起立させて荷受台40をロックする。
12.効果
(1)本実施形態によれば、クロスメンバ50の後面のカバー(不図示)を取り外し、動力装置70を回動させてソレノイド87や給油口86をクロスメンバ50の後方に引き出すことができる。そのためソレノイドのメンテナンスや給油作業、或いは動力装置70やその周囲の機器のメンテナンスをする際に動力装置70を取り外す必要がなく、メンテナンスを効率的に行うことができる。加えて動力装置70の回動範囲はストッパ83で制限されているので、必要以上に動力装置70を引き出して油圧ホースや電気配線等に過度な張力が掛かることを物理的に抑制することができる。また、最大に引き出しても動力装置70の過半部分がクロスメンバ50の内部に残るようにしたので、動力装置をクロスメンバから引き出してメンテナンスする際、動力装置70の落下を懸念する作業者に慎重な作業を強いる心理的負担を軽減することができる。これにより動力装置70等のメンテナンス作業の効率向上が期待できる。
特に、クロスメンバ50の上面は荷台103の床面の拡張面を構成するので、左右のポスト10L,10Rの前後方向の幅一杯にクロスメンバ50の上側壁面を広く形成することが望まれる。そのため、クロスメンバ50は下側壁面よりも上側壁面の方が前後方向の幅が大きくなっている。従って、動力装置70のどの部分をクロスメンバ50の後方に引き出せるように構成すべきか考慮することなく全体的に引き出せるように構成しようとすると、クロスメンバ50の上側壁面の広さと相俟って動力装置70の回動範囲を大きく確保しなければならない。その一方で、クロスメンバ50の下側壁面は幅が狭いので、動力装置70が必要以上に引き出されると動力装置70の下方は下側壁面でほとんどカバーされなくなってしまう。このような断面形状のクロスメンバ50に動力装置70を収容する構成にあって、動力装置70の回動範囲を上記の通り規定することの物理的及び心理的な効果は大きい。
(2)また、動力装置70は、タンク71、油圧ポンプ72、バルブユニット74等の他の構成要素よりもモータ73を回転軸82の近くに配置した構成である。動力装置70の構成機器の中で最も重量が重いモータ73を回転軸82の近くに配置したことにより、動力装置70を支持する回転軸82に掛かるモーメント荷重を軽減することができる。
(3)また、動力装置70を最大に引き出しても動力装置70の脚部88がクロスメンバ50の下側壁面に少なくとも一部が掛かった状態となるようにした点も、回転軸82に掛かるモーメント荷重の軽減に貢献する。
(4)本実施形態では、ワイヤ90L,90Rが移動滑車80Ra,80La及び固定滑車80Rb,80Lbに掛け回されて移動滑車80Ra,80Laで2回経路を折り返している。よってスライダ30L,30Rの昇降距離は移動滑車80Ra,80Laの移動距離(油圧シリンダ60の伸縮距離)の4倍となり、荷受台40は油圧シリンダ60の伸縮量の4倍もの距離を昇降する。荷受台40の昇降距離を十分に確保しつつ、油圧シリンダ60のストロークを短縮することができる。これによりクロスメンバ50の内部において油圧シリンダ60の延長線上に十分なスペースを確保することができ、クロスメンバ50の内部において油圧シリンダ60と左右に並べて動力装置70を収容することができる。
(5)本実施形態の固定滑車80Lb,80Rbはそれぞれワイヤ溝を2列有している分、ワイヤ溝が1列の滑車と比較して厚みが増す。仮に固定滑車80Lbを固定滑車80Rbと同軸に前後に重ねて配置した場合、固定滑車80Lb,80Rbの双方の一部が入るようにポスト10Rの前室12を前後に広げ、結果としてポスト10L,10Rを前後に太くしなければならない。
そこで、本実施形態においては右のポスト10Rを通るワイヤ90Rが掛からない固定滑車80Lbについては、ポスト10Rの前室12に入れ込まずにポスト10L,10Rの互いの後室13の間に収めるレイアウトとした。これによりポスト10L,10Rひいては荷受台昇降装置100の前後方向の厚みの増大を抑制することができる。また、ポスト10L,10Rやクロスメンバ50等は、荷台103の後部を切り欠いて固定されるが、クロスメンバ50の前後長を抑えることで荷台103の切り欠き量も抑制できる。この点は車両に対する荷受台昇降装置100の架装工数の抑制に寄与する。
(6)油圧シリンダ60のロッドの中心軸の延長線上に動力装置70が位置しており、油圧シリンダ60と動力装置70の配置が高さ方向にオーバーラップしている。これによりクロスメンバ50の高さ方向の寸法が抑えられ、クロスメンバ50の地上高を所望の高さにすることができる。
13.変形例
上記効果(2)を得るために他の構成要素よりもモータ73を回転軸82の近くに配置した動力装置70としたが、本質的効果(1)を得る限りにおいてはモータ73等の動力装置70の構成要素のレイアウトは上記実施形態で説明した例に限定されない。また、上記効果(3)を得るために動力装置70の回動範囲と脚部88との関係を規定したが、本質的効果(1)を得る限りにおいては動力装置70の回動範囲に脚部88を関連付ける必要はない。同様に、上記効果(4)を得るためにワイヤ90L,90Rの経路を規定したが、本質的効果(1)を得る限りにおいてワイヤ90L,90Rの経路は上記実施形態で説明した例に限定されない。また、上記効果(5)を得るために固定滑車80Lbのレイアウトを規定したが、本質的効果(1)を得る限りにおいて固定滑車80Lbのレイアウトは上記実施形態で説明した例に限定されない。上記効果(6)を得るために油圧シリンダ60と動力装置70の位置関係を規定したが、本質的効果(1)を得る限りにおいて油圧シリンダ60と動力装置70の位置関係は上記実施形態で説明した例に限定されない。
また、上記実施形態においては、ベースプレート81にストッパ83を形成した例を説明したが、ストッパ83は動力装置70若しくはこれと共に回動する構成要素に移設することができる。また、ストッパ83が当たる部材として固定滑車80Lcを支持するプレート84を例示したが、ストッパ83が当たる部材はクロスメンバ50若しくはこれと固定関係にある構成要素に移設することができる。また、動力装置70の回動動作を拘束する機構については特に説明していないが、左右に延在する通常の姿勢で動力装置70を固定するロック機構を設けることが望ましい。また、メンテナンス等のためにクロスメンバ50の後方に引き出した姿勢で動力装置70を固定するロック機構を設けることもできる。
更には、ワイヤ固定部51,52をクロスメンバ50の内壁に設けた場合を例に挙げて説明したが、ワイヤ固定部51,52はクロスメンバ50と固定関係にある静止構造物に固定されていれば良く、例えば油圧シリンダ60のチューブに取り付けても良い。滑車とワイヤを用いてスライダ30L,30Rを駆動する構成としたが、例えばワイヤ90L,90Rに代えてチェーンを、滑車80La−80Ld,80Ra−81Rcに代えてスプロケットを用いた構成とすることもできる。この場合、滑車に比べて径の小さなスプロケットを用いることができるので、クロスメンバ50やポスト10L,10Rをスリム化することができ、荷受台昇降装置100の小型化に繋がる。また、油圧シリンダ60は必ずしもクロスメンバ50の内部に設ける必要はない。
また、サブポスト20L,20Rを備えた場合を例に挙げて説明したが、ポスト10L,10Rのみでスライダ30L,30Rを荷台103の高さからグランドレベルまで案内できる場合には、サブポスト20L,20Rは省略することができる。移動滑車80Ra,80Laでワイヤ90L,90Rを2回折り返す構成を例示したが、油圧シリンダ60の許容負荷圧力の範囲であれば、移動滑車80Ra,80Laでワイヤ90L,90Rを3回以上折り返す構成としても良い。単に油圧シリンダ60の所要ストロークを抑える限りにおいては、移動滑車80Ra,80Laに対するワイヤ90L,90Rの巻き数が多いほど有利である。また、滑車80La−80Ld,80Ra−81Rc、油圧シリンダ60、動力装置70等の配置は、上記実施形態で説明した構成と左右反転させても良い。また、油圧シリンダ60はロッドを固定してチューブが移動するようにしても良い。
10L,10R…ポスト、30L,30R…スライダ、40…荷受台、50…クロスメンバ、60…油圧シリンダ、70…動力装置、71…タンク、72…油圧ポンプ、73…モータ、74…バルブユニット、82…回転軸、83…ストッパ、86…給油口、87…ソレノイド、100…垂直式荷受台昇降装置

Claims (5)

  1. 車両に架装される垂直式荷受台昇降装置であって、
    左右のポストと、
    前記左右のポストに内挿した左右のスライダと、
    前記左右のスライダに連結した荷受台と、
    前記左右のポストを連結するクロスメンバと、
    前記スライダを昇降させる油圧シリンダと、
    前記クロスメンバ内に設けられ、前記油圧シリンダを駆動するための動力装置を備え、
    前記動力装置は、前記油圧シリンダを駆動する作動油を貯留するタンク、前記タンクの作動油を吸い込んで吐出する油圧ポンプ、前記油圧ポンプを駆動するモータ、作動油の流れを制御するバルブユニットを有すると共に、前記クロスメンバに対して回転軸を介して連結され、前記回転軸を中心に回動し前記クロスメンバから後方に引き出し可能に構成されており、
    前記動力装置の引き出し方向の回動範囲が、前記動力装置を最大に引き出した状態で前記動力装置の過半部分が前記クロスメンバの内部に止まるようにストッパで制限されており、
    前記動力装置を最大に引き出した状態で前記タンクの給油口及び前記バルブユニットのソレノイドの少なくとも一方が前記クロスメンバの後方に引き出されるように構成されていることを特徴とする垂直式荷受台昇降装置。
  2. 請求項1の垂直式荷受台昇降装置において、前記動力装置は、前記タンク、前記油圧ポンプ及び前記バルブユニットよりも前記モータを前記回転軸の近くに配置した構成であることを特徴とする垂直式荷受台昇降装置。
  3. 請求項1の垂直式荷受台昇降装置において、前記動力装置を前記クロスメンバの下側壁面に接地させる脚部を有しており、
    前記動力装置の引き出し方向の回動範囲が、前記動力装置を最大に引き出した状態で前記脚部が前記クロスメンバの下側壁面から外れないように前記ストッパで制限されていることを特徴とする垂直式荷受台昇降装置。
  4. 請求項1の垂直式荷受台昇降装置において、前記動力装置が、前記油圧シリンダと左右に並べて前記クロスメンバ内に収容してあることを特徴とする垂直式荷受台昇降装置。
  5. 請求項1の垂直式荷受台昇降装置において、前記クロスメンバは、上側壁面が下側壁面よりも幅広で、後面が下方に向かって前方に傾斜していることを特徴とする垂直式荷受台昇降装置。
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