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JP6637767B2 - 電子機器およびその制御方法、ならびに遠隔撮影システム - Google Patents

電子機器およびその制御方法、ならびに遠隔撮影システム Download PDF

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Description

本発明は電子機器およびその制御方法、ならびに遠隔撮影システムに関する。
外部機器に無線通信を通じてデジタルカメラのライブビュー画像を表示させ、外部機器からデジタルカメラを用いた遠隔撮影が可能なシステムが知られている(特許文献1)。また、デジタルカメラが非交換式のズームレンズを備える場合に、外部装置から遠隔的にデジタルカメラのズーム操作が可能なシステムも知られている。
電動ズーム機能を有するレンズにおいては、可動レンズを駆動するステッピングモータの脱調(ミスステップ)の発生を検出するため、リニアエンコーダを用いた位置検出部を備えたものがある(特許文献2)。
特開2014−27338号公報 特開2013−41000号公報
レンズ交換式デジタルカメラに用いるズームレンズの大半は手動ズームレンズである。手動ズームレンズが装着されたデジタルカメラを用いて遠隔撮影する場合、画角を遠隔的に変更することはできない。手動ズームレンズの画角を遠隔的に変更するには、手動ズームレンズの画角を変更するための操作部材(ズームリング)を機械的に駆動する外部装置(ズームアダプタ)を用いることが考えられる。しかしこのような外部装置を用いる場合、例えばズーム位置を遠隔制御する装置側はどのように判断するかが問題となる。
本発明の1目的は、撮像装置に装着された手動ズームレンズを外部から駆動する駆動装置を遠隔的に操作する電子機器およびその制御方法において、例えばズーム位置といった、ズームレンズの状態を適切に判断可能とすることにある。
上述の目的は、撮像装置と通信を行う通信手段と、操作手段と、操作手段の操作に応じて、撮像装置に装着されたレンズ装置のズーム位置を変更させるズーム制御命令を生成し、通信手段を通じて撮像装置に送信する制御手段と、レンズ装置のズーム位置に関する情報を撮像装置から取得する取得手段と、レンズ装置の最小ズーム位置および最大ズーム位置に対する現在のズーム位置を表す情報を表示装置に表示させる表示手段と、を有し、ズーム制御命令が、レンズ装置が有するズーム機構をレンズ装置の外部から機械的に駆動する駆動装置の動作を制御する命令であり、レンズ装置の現在のズーム位置が最小ズーム位置および最大ズーム位置でない状態で、特定方向にズーム位置を変更するための駆動装置の動作が制御不能と判定された場合、表示手段は、最小ズーム位置および最大ズーム位置のうち、特定方向に応じた一方を表すように現在のズーム位置を表示する、ことを特徴とする電子機器によって達成される。
本発明によれば、撮像装置に装着された手動ズームレンズを外部から駆動する駆動装置を遠隔的に操作する電子機器およびその制御方法において、例えばズーム位置といった、ズームレンズの状態を適切に判断することができる。
本発明の実施形態に係る、撮影システムの構成例を示す模式図 実施形態に係るデジタルカメラおよび交換レンズの機能構成例を示すブロック図 実施形態に係るズームアダプタの機能構成例を示ブロック図 実施形態に係る携帯電話機の機能構成例を示すブロック図 実施形態に係るデジタルカメラの動作に関するフローチャート 実施形態に係る交換レンズの動作に関するフローチャート 実施形態に係るズームアダプタの動作に関するフローチャート 実施形態に係るズームアダプタの動作に関するフローチャート 実施形態に係る携帯電話機の動作に関するフローチャート 実施形態に係る携帯電話機で動作するアプリケーションが提供するGUIの例を示す図 実施形態に係る携帯電話機の動作に関するフローチャート 第2の実施形態に係る携帯電話機で動作するアプリケーションが提供するGUIの例を示す図 第2の実施形態に係る携帯電話機の動作に関するフローチャート
以下、本発明の実施形態に係る遠隔撮影システムについて、添付図面を用いて詳細に説明する。
●<第1の実施形態>
<遠隔撮影システムの概要>
図1は、実施形態に係る遠隔撮影システムの構成例を示す模式図である。遠隔撮影システムは、外部装置との通信機能を有するレンズ交換式の撮像装置であるデジタルカメラ(以下、カメラ)100と、カメラ100が通信可能な外部機器の一例としての携帯電話機300とを有する。なお、カメラ100(カメラ本体)には手動ズーム機能を有する交換レンズ150(レンズ装置)が装着され、交換レンズ150にはズームアダプタ200が装着されている。ズームアダプタ200は、交換レンズ150のズーム機構を交換レンズの外部から機械的に駆動するための外部機器である。
カメラ100と交換レンズ150は、マウントに設けられたレンズ接続端子およびカメラ接続端子を介して双方向の通信を行う。例えば、カメラ100側は交換レンズ150に対し、フォーカス制御に関する命令を送信する。また、交換レンズ150は、カメラ100に対し、最大ズーム位置、最小ズーム位置などレンズ固有の情報や、現在のフォーカスレンズ位置やズーム位置など、レンズの状態に関する情報を送信することができる。
また、交換レンズ150とズームアダプタ200は、ズームアダプタ接続端子およびレンズ接続端子を介して双方向の通信を行う。例えば、交換レンズ150は、ズームアダプタ200に対してズーム位置情報(現在のズーム位置、最大ズーム位置、最小ズーム位置)を通知する。ズームアダプタ200は、通知されたズーム位置情報をもとに、ズーム操作が可能か否かを判断することができる。また、ズームアダプタ200は、ズームアダプタ200の状態に関する情報を交換レンズ150に送信することもできる。
本実施形態において、カメラ100とズームアダプタ200とは物理的には接続はされていないが、交換レンズ150を介して通信を行うことで、双方向の通信が可能である。例えば、交換レンズ150が、ズームアダプタ200から受信した情報をカメラ100に転送もしくは通知することで、ズームアダプタ200からの情報をカメラ100で把握することが可能である。
また、交換レンズ150が、カメラ100から受信した情報をズームアダプタ200に転送もしくは通知することにより、カメラ100からズームアダプタ200に情報を送信することが可能である。例えばカメラ100からズームアダプタ200が解釈可能なズーム駆動の命令を交換レンズ150に送信することにより、ズームアダプタ200の動作を制御し、交換レンズ150をズームさせることが可能である。
カメラ100と携帯電話機300は無線接続によって双方向の通信を行う。具体的には、カメラ100が簡易アクセスポイント(簡易AP)として動作し、無線LANネットワークを形成する。カメラ100は簡易APとして動作すると、ビーコン信号の定期的な送信を開始する。携帯電話機300はビーコン信号を検知し、カメラ100が形成した無線LANネットワークに参加する。カメラ100が携帯電話機300のディスカバリ、能力取得などを行って通信を確立すると、無線LANを通じた双方向通信が可能な状態となる。
なお、カメラ100と携帯電話機300とが双方向通信する方法は、カメラ100が形成したネットワークに携帯電話機300が参加する方法に限らない。例えば、外部アクセスポイントが形成する無線LANネットワークにカメラ100および携帯電話機300が参加し、その無線LANネットワーク上でカメラ100および携帯電話機300が双方向通信してもよい。なお、カメラ100と携帯電話機300とは無線接続される必要はなく、(例えばUSBケーブルによって)有線接続されてもよい。
通信を確立した後、所定のやりとりを行うことにより、携帯電話機300からカメラ100を遠隔操作することが可能になる。例えば、カメラ100の状態を携帯電話機300が取得し、携帯電話機300からカメラ100に対し適切な設定や撮影命令を送信することで、カメラ100を用いた遠隔撮影が可能となる。
さらに、本接続形態では、ズームアダプタ200での電動ズーム制御を、携帯電話機300から行うことも可能となる。すなわち、交換レンズ150の画角を変更する命令として、ズームアダプタ200に対するズーム制御命令を携帯電話機300がカメラ100に送信する。そして、このズーム制御命令を、カメラ100が交換レンズ150に、さらに交換レンズ150がズームアダプタ200に転送する。このように、携帯電話機300が送信したズームアダプタ200の制御命令をカメラ100および交換レンズ150が中継することにより、ズームアダプタ200を携帯電話機300から遠隔操作することができる。したがって、交換レンズ150が例えば手動ズームであったとしても、携帯電話機300から遠隔的に交換レンズのズーム制御を行うことが可能になる。
次に、遠隔撮影システムを構成する個々の装置について説明する。
図2は、カメラ100および交換レンズ150の機能構成例を示すブロック図である。上述の通り、カメラ100(カメラ本体)はレンズ交換式であり、交換レンズ150を装着して用いる。
<デジタルカメラの構成>
まず、カメラ100の構成について説明する。
カメラ100は交換レンズ150を装着するためのレンズマウントを有しており、レンズマウントにはレンズ接続端子101が設けられている。レンズ接続端子101には、交換レンズ150が有するカメラ接続端子151の接点群と接触して、交換レンズ150に電源を供給したり交換レンズ150と通信を行ったりするための接点群が含まれる。カメラ100は、動作状態、設定状態、各種情報の要求命令(送信要求)およびフォーカス駆動命令や、ズームアダプタ200へのズーム駆動命令などを、交換レンズ150に通信する。
ハーフミラー102は、交換レンズ150からの入射光を反射して、光学ファインダのピント板に導く。ユーザは接眼レンズを通してピント板を観察することにより、撮影範囲や焦点状態を確認することができる。撮影時にハーフミラー102は光路から退避し、入射光がシャッタ103の開口を通じて撮像部104に到達できるようにする。撮像部104は光学像を電気信号に変換する撮像素子である。
A/D変換器105は、撮像部104の出力するアナログ電気信号をデジタル電気信号(RAWデータ)に変換する。画像処理部106は、A/D変換器105からのRAWデータ、又は、メモリ制御部107からの画像データに対して所定の画像処理を適用する。画像処理部106が行う画像処理の例としては、ホワイトバランス調整、デモザイク、色空間の変換、リサイズ処理、符号化または復号処理、色変換、被写体検出、自動焦点検出(AF)や自動露出制御(AE)に用いる評価値の算出、動きベクトル検出などがある。なお、これらの画像処理は例示であって、他の画像処理が実行されてもよいし、例示した処理の一部が行われなくてもよい。
画像処理部106が算出した評価値を用いて、後述するカメラ制御部111がTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を実行する。AF処理は、撮影画像の焦点検出領域についてのAF評価値が最大になる位置にフォーカスレンズを移動させるコントラスト方式によって行うことができる。なお、焦点検出領域は1つまたは複数設定できる。また、顔検出を行う場合には顔領域を焦点検出領域に含めてもよい。
A/D変換器105からのRAWデータは、画像処理部106とメモリ制御部107の両方を介して、またはメモリ制御部107だけを介してメモリ108に書き込まれる。メモリ108はRAWデータ、表示用画像データ、記録用画像データなどの画像データを格納するための画像バッファとして用いられる。メモリ108は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ108はビデオメモリを兼ねている。D/A変換器109は、メモリ108に格納されている表示用画像データをアナログ信号に変換して表示部110に供給する。こうして、メモリ108に書き込まれた表示用画像データはD/A変換器109を介して表示部110により表示される。動画撮影を行い、撮影された動画を表示部110に逐次表示させることにより、表示部110を電子ビューファインダとして機能させることができる。なお、表示部110をはじめ、カメラ100が有する、あるいはカメラ100に接続された表示装置を電子ビューファインダとして機能させるための動画像または動画像を構成するフレーム画像をライブビュー画像と呼ぶ。表示装置に表示する画像データはライブビュー画像データ以外に、メニュー画面の様なGUIを表示するための画像データや、記録媒体125に記録されている画像データを表示部110に表示するための画像データなどを含むが、これらに限定されない。
不揮発性メモリ112は、カメラ制御部111が実行するプログラム、定数、カメラ100の固有情報、各種の設定値、GUIデータなどを記憶する。不揮発性メモリ112の少なくとも一部は書き換え可能であってよい。
カメラ制御部111は、例えば1つ以上のプログラマブルプロセッサ(以下、便宜上MPUと呼ぶ)を有する。不揮発性メモリ112に記憶されたプログラムをシステムメモリ113に読み込んでカメラ制御部111のMPUで実行することにより、カメラ100の各部を制御し、カメラ100の各種の機能を実現する。この機能には、遠隔撮影システムを実現するための機能も含まれる。遠隔撮影システムを実現するための機能としては、遠隔撮影システムに関するコマンドの送受信、解釈および実行、遠隔撮影システムに係るGUIの表示や、GUI操作に応じた処理の実行などが含まれる。システムタイマ114は各種制御に用いるタイミング信号を発生する。
モードスイッチ119は、カメラ制御部111の動作モードを静止画記録モード、動画撮影モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。モード切り替えスイッチ119で、静止画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに直接切り替えることができる。あるいは、モード切り替えスイッチ119で静止画撮影モードに一旦切り換えた後に、他の操作部材を用いて静止画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
第1シャッタスイッチ116は、シャッタボタン118の操作途中、いわゆる半押しでオンとなり第1シャッタスイッチ信号SW1(撮影準備指示)を発生する。第1シャッタスイッチ信号SW1が発生すると、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備動作を開始する。
第2シャッタスイッチ117は、シャッタボタン118の操作完了、いわゆる全押しでオンとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2(撮影指示)を発生する。カメラ制御部111は、第2シャッタースイッチ信号SW2が発生すると、撮像部104からの信号読み出しから記録媒体125に画像データを書き込むまでの一連の撮影・記録動作を開始する。なお、撮影スタンバイ状態において表示部110を電子ビューファインダとして機能させるための撮影動作は表示用の撮影動作、第2シャッタースイッチ信号SW2の発生によって行う撮影動作を記録用の撮影動作と呼ぶ。
操作部115に含まれるボタン、スイッチなどのそれぞれに割り当てられる機能は固定であってもよいし、状況に応じて異なる機能が割り当てられてもよい。例えば、方向キー、決定キー、ホイールには、表示部110の表示内容に応じた機能が割り当てられてよい。
電源制御部121は、電源部122の装着状態、種類、残量、充放電回数、電圧などを検出する。また、電源制御部121は、検出結果及びカメラ制御部111の指示に基づいて、必要な電圧を必要な期間、記録媒体125を含む各部へ供給する。電源スイッチ120がオンされると、カメラ制御部111は、電源制御部121に各部への電力供給を行なうよう指示する
電源部122は、一次電池、二次電池、ACアダプター等である。記録媒体I/F124は、記録媒体125との通信インターフェースである。着脱可能な記録媒体125は、半導体メモリや磁気ディスクなどから構成され、撮影で得られた画像データを記録するために用いられる。
通信I/F123(通信手段)は、外部装置との通信インタフェースであり、有線および無線による通信をサポートする。ここで、有線通信としては、例えば、USBケーブル、LANケーブル、あるいはHDMI(登録商標)ケーブルなどを介しての通信が、無線通信としては、例えば無線LAN、Bluetooth(登録商標)などを用いた通信があげられる。また、通信I/F123は、映像出力端子であってもよく、撮像部104で撮像した画像(ライブビュー画像を含む)や、記録媒体125に記録された画像を外部装置に送信することができる。なお、本実施形態において、カメラ100(カメラ制御部111)は、通信I/F123を介し、無線LANの規格に準じた通信を携帯電話機300と行うものとするが、スマートフォンなどの他の無線LANデバイスとも通信可能である。
音声出力部127は、例えばスピーカであってよく、カメラ制御部111が出力する音声信号を可聴音として出力する。
<交換レンズの構成>
次に、交換レンズ150の構成について説明する。交換レンズ150が有するマウントには、カメラ接続端子151が設けられている。カメラ接続端子151には、カメラ100が有するレンズ接続端子101の接点群と接触して、カメラ100から電源の供給を受けたり、カメラ100と通信を行ったりするための接点群が含まれる。
レンズ制御部152は、例えば1つ以上のプログラマブルプロセッサ(以下、便宜上MPUと呼ぶ)を有する。不揮発性のメモリ153に記憶されたプログラムを読み込んでレンズ制御部152のMPUで実行することにより、カメラ100やズームアダプタ200との通信を始めとした交換レンズ150の各種機能を実現する。この機能には、遠隔撮影システムを実現するための機能、具体的には遠隔撮影システムに関するコマンドの転送もしくは中継機能などが含まれる。メモリ153は、レンズ制御部152が実行するプログラムの他、交換レンズ150の固有な特性情報や光学情報などを記憶する。
特性情報は、原則として変化しない固有情報であり、交換レンズ150の名称(機種を特定するためのID情報)、最大および最小焦点距離、最大通信速度、開放F値等の情報を含む。また、光学情報は、画角、フォーカス、絞り値などに応じて変化する光学的な固有情報であり、現在の焦点距離、F値、補正量(設計値)、製造誤差値の情報などを含む。
交換レンズ150は、開口の大きさが可変の絞り154と、光軸方向の位置が可変のフォーカスレンズ155および変倍レンズ156とを含む。交換レンズ150は、カメラ100の撮影光学系であり、撮像部104の結像面に被写体の光学像を形成する。
また、絞り154を駆動する絞りモータ157、フォーカスレンズ155を駆動するフォーカスモータ159を有する。絞りモータ157やフォーカスモータ159にステッピングモータを用い、リセット動作後に駆動したパルス量をカウントすることで、絞りやフォーカスレンズの位置を検知することができる。絞りモータ157やフォーカスモータ159に他のアクチュエータを用いた場合には、絞りやフォーカスレンズの位置を検出するための構成を別途設ければよい。
絞りモータ157の動作は、絞り駆動ドライバ158を通じてレンズ制御部152が制御する。同様に、フォーカスモータ159の動作は、フォーカス駆動ドライバ160を通じてレンズ制御部152が制御する。
ズーム操作部162は、ユーザが交換レンズ150の画角を変更するために操作する可動部材であり、代表的にはズームリングである。交換レンズ150には、ズーム操作部162の動きに連動して変倍レンズ156を光軸上で移動させる移動機構が設けられている。本実施形態では、ズーム操作部162の操作と移動機構とが機械に連携するように構成されており、交換レンズ150は手動ズームレンズである。
ズーム位置検出部161は変倍レンズ156の位置を検出する。ズーム位置検出部161は例えばポテンショメータで構成され、変倍レンズ156の位置に応じた電気信号を出力する。レンズ制御部152はズーム位置検出部161の出力する電気信号をA/D変換し、デジタルデータとしてメモリ153に保存する。また、予め変倍レンズ156の位置と、画角との対応を示すデータを例えばメモリ153に記憶しておけば、レンズ制御部152はズーム位置検出部161の出力信号に基づいて現在の画角を得ることができる。
また、フォーカスレンズ位置と被写体距離との対応データや絞り位置とF値との対応データを例えばメモリ153に記憶しておくことで、レンズ制御部152はフォーカスレンズ位置から被写体距離を取得したり、絞り位置からF値を取得したりすることができる。
さらに、交換レンズ150は、交換レンズ150に対して着脱可能なズームアダプタ200を接続するためのズームアダプタ接続端子163を有する。交換レンズ150は、ズームアダプタ接続端子163を通じて、接続されたズームアダプタ200と双方向通信を行う。レンズ制御部152はズームアダプタ200の接続有無を検出し、検出結果を示す情報を保存する。また、ズームアダプタ200が接続されたり取り外されたりすると、レンズ制御部152はズームアダプタ200の接続有無に関する情報を更新する。
<ズームアダプタの構成>
次に、図3を参照して、ズームレンズである交換レンズ150に接続されるズームアダプタ200について説明する。ズームアダプタ200は、交換レンズ150のズーム機構の操作部材(例えばズームリング)を外部から機械的に駆動して、交換レンズ150の電動ズームを可能とする駆動装置である。
ズームアダプタ200は、交換レンズ150のズームアダプタ接続端子163と接続されるレンズ接続端子201を有し、交換レンズ150とズームアダプタ200との双方向通信が可能である。
アダプタ制御部202は、例えば1つ以上のプログラマブルプロセッサ(以下、便宜上MPUと呼ぶ)を有する。不揮発性のメモリ203に記憶されたプログラムを読み込んでアダプタ制御部202のMPUで実行することにより、交換レンズ150との、または交換レンズ150を通じたカメラ100との通信を始め、ズームアダプタ200の各種機能を実現する。この機能には、遠隔撮影システムに関するコマンドの送受信、解釈および実行など、遠隔撮影システムを実現するための機能も含まれる。
メモリ203は、アダプタ制御部202が実行するプログラムの他、ズームアダプタ200のステータス情報、制御用情報などを記憶する。ステータス情報とは、電源残量に関する情報や、後述する電動・手動スイッチ209の設定状態、ズーム速度の設定値などを含む、ズームアダプタ200の現在の状態に関する各種情報である。ズームアダプタ200が制御可能な状態か否かに関する情報もステータス情報に含まれる。また、制御用情報は、遠隔ズーム駆動時に設定可能な駆動速度を示すリストなど、ズームアダプタ200の能力や、外部から設定可能な項目ならびに内容などに関する情報である。ズーム速度の現在設定値は制御用情報に含まれてもよい。アダプタ制御部202は、外部からの要求に応じて、メモリ203からステータス情報や制御用情報を読み出して送信する。
電源制御部204は、電源部205の装着状態、種類、残量、充放電回数、電圧などを検出する。また、電源制御部204は、検出結果及びアダプタ制御部202の指示に基づいて、必要な電圧を必要な期間、各部へ供給する。電源部205は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池等からなる。
ズーム駆動部206は、アダプタ制御部202からの命令に従い、ズーム駆動部206を動作させ、交換レンズ150のズーム操作部162(および連動するズーム機構)を機械的に駆動するアクチュエータである。ズーム駆動部206は例えば、ズーム操作部162を構成するズームリングと接する駆動部材と、駆動部材を移動(例えば回転)させるモータとを有する。駆動部材を移動させることにより、駆動部材とズームリングとの摩擦力によってズームリングを回転させ、交換レンズ150内部のズーム機構を駆動することができる。
ズーム駆動部206が有する駆動部材の素材や形状に特に制限は無いが、例えばズームリングの表面に形成された凹凸とかみ合う表面形状を有するローラ、ベルト、ギアなどであってよい。あるいは、ズームリングの駆動に足りる摩擦力を発生する部材が少なくともズームリングとの接触面に設けられたローラやベルトなどであってもよい。このように、ズームアダプタ200は、ユーザが手動でズームリングを回転させる操作と同様の操作を、ズーム駆動部206を通じて実現する。なお、交換レンズ150がズームアダプタ200で駆動するための専用の駆動部材を有していてもよい。
駆動検出部207は、ズーム駆動部206の駆動方向および駆動量を検知し、アダプタ制御部202に通知する。
ズーム切替部208は、アダプタ制御部202の指示に従い、ズーム駆動部206によるズーム操作部162の駆動を有効とするか無効とするかを切り替える。例えば、ズーム切替部208は、ズーム駆動部206の駆動部材をズーム操作部162から離間させるなどして、ズーム操作部162の駆動を物理的に無効化することができる。あるいは、ズーム切替部208は、ズーム駆動部206の駆動指示を無効化することにより、ズーム操作部162の駆動を電気的に無効化してもよい。
ズーム駆動部206によるズーム操作部162の駆動を無効化することで、ズームアダプタ200が接続された状態であっても、従前のズーム操作部162の手動操作を可能とする。
ズーム駆動部206によるズーム操作部162の駆動を有効とするか無効とするかは、例えば電動・手動スイッチ209の設定に応じて、アダプタ制御部202がズーム切替部208に設定することができる。
ズーム制御スイッチ210は、ズームアダプタ200を用いて交換レンズ150の電動ズーム操作を行うためのスイッチである。ズーム制御スイッチ210は例えばスライドレバーとすることができ、レバーの移動方向と移動量がアダプタ制御部202へ通知される。アダプタ制御部202は、ズーム制御スイッチ210の移動方向および移動量に従って、ズーム駆動部206の駆動方向および駆動速度を制御する。なお、電動・手動スイッチ209によって手動ズームに設定されている場合、ズーム制御スイッチ210の操作をアダプタ制御部202は無視することができる。
さらに、アダプタ制御部202は、レンズ接続端子201を介して、外部からズーム制御命令を受け付けることも可能である。すなわち、アダプタ制御部202は、レンズ接続端子201を介してズーム制御命令を受けると、ズーム制御命令に基づいてズーム駆動部206を制御し、交換レンズ150に対する電動ズーム操作を実行する。
<携帯電話機の構成>
次に、図4を参照して、図1の携帯電話機300の構成例について説明する。携帯電話機300は、カメラ100が通信可能な外部装置の一例であり、カメラ100と通信可能な他の任意の電子機器を携帯電話機300の代わりに用いることができる。このような電子機器には例えば、無線通信機能を有するデジタルカメラ、メディアプレーヤ、タブレットデバイス、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、ゲーム機などが含まれるが、これらに限定されない。
制御部301は、例えば1つ以上のプログラマブルプロセッサ(以下、便宜上MPUと呼ぶ)を有する。不揮発性メモリ303に記憶されたプログラムを読み込んで制御部301のMPUで実行することにより、カメラ100との通信を始め、携帯電話機300の各種機能を実現する。不揮発性メモリ303は、制御部301が実行するプログラム(OSおよびアプリケーション)、各種設定値、GUIデータなどを記憶する。なお、制御部301が装置全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが分担して携帯電話機300の全体を制御してもよい。
なお、以下で説明する遠隔制御システムに関する携帯電話機300の動作は、カメラ通信アプリケーションとして不揮発性メモリ303に記憶されたプログラムを制御部301で実行することによって実現される。カメラ通信アプリケーションは、遠隔撮影システムに関するコマンドの送受信、解釈および実行、遠隔撮影システムに係るGUIの表示や、GUI操作に応じた処理の実行などを実現する。なお、カメラ通信アプリケーションは携帯電話機300で稼働するOSが提供する機能を利用するプログラムを有する。なお、携帯電話機300で稼働するOSが本実施形態における携帯電話機300の動作を実現するためのプログラムを含んでいてもよい。
撮像部302はカメラモジュールであり、撮影光学系および撮像素子を備え、制御部301の指示に基づく撮影によって得られた画像データを制御部301に出力する。制御部301は、画像データに一般的なデジタルカメラと同様の処理を適用し、作業用メモリ304に一時的に保存する。その後、画像データは予め定められた記録形式に応じた画像ファイルに格納されて記録媒体307に記録される。
作業用メモリ304は、撮像部302で生成された画像データを一時的に保存するバッファメモリとして、また、表示部306の表示用メモリ(ビデオメモリ)として、さらには制御部301の作業領域などとして使用される。
操作部305は、携帯電話機300に対してユーザが指示を入力するための入力デバイス群である。操作部305には例えば、電源スイッチ、撮像部302のシャッターボタン、表示部306に形成されるタッチパネルなどが含まれる。
表示部306は、撮像部302で得られた画像データや、対話的な操作のためのユーザインタフェース、テキストメッセージ、通話に関する情報などの表示に用いられる。なお、表示部306は必ずしも携帯電話機300が内蔵する必要はない。携帯電話機300は表示部306と接続可能で、表示部306の表示制御機能を有していればよい。
記録媒体307は、例えばメモリカードのような不揮発性の記憶媒体であり、撮像部302で得られた画像データを始め、携帯電話機300で受信したデータやアドレス帳などを記録することができる。記録媒体307は、携帯電話機300に着脱可能な構成であってもよいし、携帯電話機300に内蔵されていてもよい。すなわち、携帯電話機300は少なくとも記録媒体307にアクセス可能であればよい。
公衆網接続部308は、公衆無線電話網に接続する際に用いられるインターフェースである。携帯電話機300は、公衆網接続部308を介して公衆無線電話網に接続し、他の電話機と音声通話やデータ通信を行うことができる。通話の際には、制御部301はマイク309およびスピーカ310を介して音声信号の入力と出力を行う。本実施形態では、公衆網接続部308は3Gを用いた通信を行うためのインターフェースを含むものとする。なお、3Gに限らず、LTEやWiMAX、ADSL、FTTH、いわゆる4Gといった他の通信方式を用いてもよい。
接続部311は、外部装置と接続するためのインターフェースである。本実施形態の携帯電話機300は、接続部311を介して、外部装置と通信することができる。なお、本実施形態では、接続部311は外部装置と無線LAN(IEEE 802.11x)プロトコルに準拠して通信するためのインターフェースを含むものとするが、Bluetoothなど他の無線通信プロトコルを用いてもよい。制御部301は、接続部311を制御することで外部装置との無線通信を実現する。
なお、本実施形態における携帯電話機300は、少なくとも無線LANのインフラストラクチャモードにおけるスレーブ装置として動作可能であり、周辺のAPが形成するネットワークに参加可能である。また、接続部311および公衆網接続部308は必ずしも独立したハードウェアで構成する必要はなく、共通のハードウェアによって実現されてもよい。
電源制御部312は、電源部313の装着状態、種類、残量、充放電回数、電圧などを検出する。また、電源制御部312は、検出結果及び制御部301の指示に基づいて、必要な電圧を必要な期間、各部へ供給する。電源部313は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる。
以下、遠隔撮影システムにおいて、携帯電話機300からカメラ100を用いた遠隔撮影を実現するための各機器の動作について説明する。
<デジタルカメラの動作>
まず、カメラ100の動作について図5Aのフローチャートを用いて説明する。図5Aに示す動作は、携帯電話機300とカメラ100の間の通信が確立され、例えば携帯電話機300のカメラ通信アプリケーションからカメラ100に遠隔撮影動作の開始が指示された際に開始される。なお、遠隔撮影動作中、カメラ100はライブビュー画像を定期的に(例えば所定のフレームレートで)生成して携帯電話機300に送信する。カメラ100は、携帯電話機300に送信するライブビュー画像を、携帯電話機300の表示部306に適した解像度で生成してもよいし、表示部110に表示するものとものを送信してもよい。携帯電話機300ではカメラ100から受信したライブビュー画像をカメラ通信アプリケーションのライブビュー画像領域に表示することで、ライブビュー画像領域をカメラ100の外部EVFとして機能させる。
なお、以降の記載においては、カメラ100を主体とした処理は、実際にはカメラ制御部111の有するMPUが不揮発性メモリ112に格納されたプログラムを実行し、必要に応じて他の構成要素を制御することによって実現される。同様に、交換レンズ150を主体とする処理はレンズ制御部152の有するMPUがメモリ153に格納されたプログラムを実行し、必要に応じて他の構成要素を制御することによって実現される。また、ズームアダプタ200を主体とする処理はアダプタ制御部202の有するMPUがメモリ203に格納されたプログラムを実行し、必要に応じて他の構成要素を制御することによって実現される。さらに、携帯電話機300を主体とする処理は制御部301の有するMPUが不揮発性メモリ303に格納されたプログラム(特にはカメラ通信アプリケーション)を実行し、必要に応じて他の構成要素を制御することによって実現される。
また、カメラ100とズームアダプタ200とが直接データを送受信するように記載するが、実際には、交換レンズ150がデータを中継もしくは転送することにより、カメラ100とズームアダプタ200との双方向通信が実現される。なお、レンズ制御部152は、例えばヘッダ情報を参照することによって、カメラ100やズームアダプタ200から受信したデータが転送すべきものかどうかを判別することができる。
S501でカメラ100は、交換レンズ150から情報を取得し、交換レンズ150にズームアダプタ200が装着されているか否かを判定する。カメラ100は、ズームアダプタ200が装着されていると判定された場合はS502へ、ズームアダプタ200が装着されていると判定されない場合はS511へ、処理を進める。
S502でカメラ100は、ズームアダプタ200に対するステータス情報の要求を、交換レンズ150に送信する。上述の通り、交換レンズ150は要求の宛先がズームアダプタ200であることを判別すると、要求をズームアダプタ200に転送する。
S503でカメラ100は、交換レンズ150を介して、S502での要求に応答してズームアダプタ200から送信されたステータス情報を受信する。このステータス情報は、後述する図6AのS602においてズームアダプタ200が送信し、交換レンズ150が転送したものである。
S504でカメラ100は、ズームアダプタ200の装着状態またはステータス情報に変更があったか否かを判定し、変更があったと判定されればS505へ、変更があったと判定されなければS506へ処理を進める。
S505でカメラ100は、ズームアダプタ200の装着状態とステータス情報を携帯電話機300に送信する。なお、装着状態とステータス情報は、変更があったもののみを送信するようにしてもよい。また、装着状態とステータス情報の送信タイミングを異ならせてもよい。
S506でカメラ100は、交換レンズ150を介して、ズームアダプタ200に対して制御用情報の要求を送信する。
S507でカメラ100は、交換レンズ150を介して、S506での要求に応答してズームアダプタ200から送信された制御用情報を受信する。この制御用情報は、図6AのS604においてズームアダプタ200が送信し、交換レンズ150が転送したものである。
S508でカメラ100は、ズームアダプタ200の制御用情報に変更があったかどうかを判定し、変更があったと判定されればS509へ、変更があったと判定されなければS510へ処理を進める。なお、カメラ100は、初回判定時には変更があった(YES)と判定する。
S509でカメラ100は、携帯電話機300に対して、制御用情報を送信する。
S510でカメラ100は、交換レンズ150に、ズーム位置情報をズームアダプタ200に送信するよう要求する。ズーム位置情報は、交換レンズ150の現在のズーム位置、最大ズーム位置、最小ズーム位置を含む。これらの位置は、画角もしくは変倍レンズ位置で表されてよい。なお、最大ズーム位置、最小ズーム位置は、本ステップで毎回送信するのではなく、交換レンズ150とズームアダプタ200とが通信可能になった時に一度だけ送信するようにしてもよい。
一方、S511でカメラ100は、ズームアダプタ200の装着状態に変更があったかどうか判定し、変更があったと判定されればS512へ、変更があったと判定されなければS513へ、処理を進める。S511では、初回判定時、または、ズームアダプタ200が取り外された直後の判定時にのみ、変更があった(YES)と判定される。
S512でカメラ100は、携帯電話機300に、ズームアダプタ200が未装着であることを通知する。
S513でカメラ100は、携帯電話機300から新たにライブビューデータの取得要求を受信したかどうかを判定し、受信したと判定されればS514へ、受信したと判定されなければS515へ、処理を進める。ここで、ライブビューデータの取得要求は、後述する図7のS713において携帯電話機300から送信されるものである。
S514でカメラ100は、携帯電話機300に、ライブビュー画像およびズーム位置情報を含むライブビューデータを送信する。なお、ライブビュー画像とズーム位置情報とを別のタイミングで送信してもよい。また、ズーム位置情報に含まれる最大ズーム位置、最小ズーム位置については、本ステップで送信するのではなく、カメラ100と携帯電話機300とが通信可能になった際や、交換レンズ150が交換された際にだけ送信するようにしてもよい。なお、ライブビューデータには、カメラ100における現在の撮影条件(シャッタスピード、F値、撮影感度など)、焦点検出領域や被写体領域(例えば顔領域)の位置や大きさ、各種の設定などに関する情報をはじめ、他の任意の情報を含めることができる。携帯電話機300がこれらの情報をライブビュー画像とともに表示することにより、表示部306のライブビュー画像領域を、カメラ100の表示部110と同様のEVFとして機能させることができる。
S515でカメラ100は、携帯電話機300から新たなズーム制御命令を受信したかどうかを判定し、受信したと判定されればS516へ、受信したと判定されなければS517へ、処理を進める。ここで、ズーム制御命令は、図7のS722において、携帯電話機300から送信されるものである。ズームアダプタ200が未装着の状態では、携帯電話機300からの制御命令は発生しないため、本ステップでズーム制御命令があったと判定されることはない。なお、本実施形態では、ズーム駆動速度の変更命令、ズーム駆動開始命令、ズーム駆動停止命令の1つ以上がズーム制御命令として送信され、ズームアダプタは命令の種別に応じた処理を実行する(詳細は後述)。ズーム駆動開始命令には、方向(テレ方向またはワイド方向)の指定も含まれる。
S516でカメラ100は、携帯電話機300からのズーム制御命令を、交換レンズ150を介してズームアダプタ200に送信する。
S517でカメラ100は、遠隔撮影の終了指示があったかどうかを判定し、遠隔撮影の終了指示があったと判定されれば、図5Aに示す処理を終了し、遠隔撮影の終了指示があったと判定されなければ処理をS501へ戻す。遠隔撮影の終了指示は、カメラ100の操作部70を通じてなされたものでも、携帯電話機300から受信したものでもよい。
<交換レンズの動作>
次に、交換レンズ150の動作について図5Bのフローチャートを用いて説明する。図5Bに示す動作は、交換レンズ150がカメラ100に装着された際に開始される。
S520で交換レンズ150は、ズームアダプタ200の装着状態(装着有無)を確認し、装着状態を示す情報をメモリ153に保存する。
S521で交換レンズ150は、ズームアダプタ200の装着状態に変化があったかどうかを判定し、変化があったと判定されればS522へ、変化があったと判定されなければS523へ、処理を進める。
S522で交換レンズ150は、メモリ153に保存されている、装着状態を示す情報を更新する。この際、交換レンズ150からカメラ100に、ズームアダプタ200の装着状態の変更を通知しても良い。
S523で交換レンズ150は、カメラ100またはズームアダプタ200からデータを受信したかどうかを判定し、受信したと判定されればS524へ処理を進め、受信したと判定されなければS521へ処理を戻す。
S524で交換レンズ150は、受信したデータが交換レンズ150宛てかどうかを判定し、交換レンズ宛てと判定されればS526へ、交換レンズ宛と判定されなければS525へ、処理を進める。上述の通り、受信データの宛先は例えばデータのヘッダに含まれる情報から判定することができるが、データの内容(例えばコマンドの種類)など、他の方法で判定してもよい。
S525で交換レンズ150は、S523で受信したデータを宛先(ズームアダプタ200またはカメラ100)に転送して、処理をS521に戻す。なお、データを転送する場合、データをそのまま転送してもよいし、データの送信元を交換レンズ150に変更して転送してもよい。
S526で交換レンズ150は、受信したデータに応じた処理を実行し、処理をS521に戻す。S526で行う処理には、カメラ100からの要求に応じて交換レンズ150の特性情報や光学情報を送信したり、ズーム位置情報をズームアダプタ200に送信したり、フォーカスレンズや絞りを駆動したりする処理が含まれるが、これらに限定されない。
<ズームアダプタの動作>
次に、ズームアダプタ200の動作について図6Aのフローチャートを用いて説明する。図6Aに示す動作は、ズームアダプタ200が交換レンズ150に装着された状態で実行される。
S601でズームアダプタ200は、交換レンズ150からステータス情報の要求を受信したかどうかを判定し、受信したと判定されればS602へ、受信したと判定されなければS603へ、処理を進める。受信されるステータス情報の要求は、図5AのS502において、カメラ100から交換レンズ150を介して送信されたものである。
S602でズームアダプタ200は、交換レンズ150に対してステータス情報を通知する。なお、交換レンズ150から受信したステータス情報の要求の送信元がカメラ100の場合、ズームアダプタ200は交換レンズ150を介してカメラ100にステータス情報を送信してもよい。他の処理を含め、ズームアダプタ200は要求の送信元に対して情報を送信する。
S603でズームアダプタ200は、交換レンズ150から、制御用情報の要求を受信したかどうかを判定し、受信したと判定されればS604へ、受信したと判定されなければS605へ、処理を進める。受信される制御用情報の要求は、図5AのS506において、カメラ100から交換レンズ150を介して送信されたものである。
S604でズームアダプタ200は、交換レンズ150に対して制御用情報を送信する。
S605でズームアダプタ200は、交換レンズ150から、ズーム位置情報を受信したかどうかを判定し、受信したと判定されればS606へ、受信したと判定されなければS609へ、処理を進める。受信されるズーム位置情報は、図5AのS510において、交換レンズ150がカメラ100の指示により送信するものである。
S606でズームアダプタ200は、ズーム駆動部206がズーム駆動中であるかどうかを判定し、ズーム駆動中であると判定されればS607へ、ズーム駆動中であると判定されなければS609へ、処理を進める。
S607でズームアダプタ200は、交換レンズ150のズーム位置情報をもとに、現在のズーム位置がテレ端またはワイド端であるかどうかを判定する。ズームアダプタ200は、交換レンズ150のズーム位置がテレ端あるいはワイド端であると判定されればS608へ、テレ端またはワイド端であると判定されなければS613へ、処理を進める。
S608でズームアダプタ200は、ズーム駆動部206のズーム駆動を停止させて、処理をS609に進める。
S613でズームアダプタ200は、今回受信したズーム位置が前回受信したズーム位置から変化しているかどうか判定し、変化していると判定されればS609へ、変化していると判定されなければS614へ、処理を進める。
S614でズームアダプタ200は、前回S654においてズーム駆動部206を駆動した方向(特定方向)へのズーム制御が不能な状態であると判定し、判定結果をステータス情報に反映して、処理をS609に進める。ズーム位置を変更すべくズーム駆動部206を駆動したにもかかわらず、実際のズーム位置に変化がない場合、指示した駆動方向へはズーム駆動部206を駆動できないか、ズーム駆動部206の駆動範囲外にテレ端もしくはワイド端が存在することを意味する。このような状況は、ズーム駆動部206と、交換レンズ150のズーム操作部材との間のスリップや、ズーム駆動部206の駆動誤差などによって発生しうる。
S609でズームアダプタ200は、交換レンズ150からズーム制御命令を受信したかどうかを判定し、受信したと判定されればS610へ、受信したと判定されなければS612へ、処理を進める。ここで受信するズーム制御命令は、図7のS722で携帯電話機300がカメラ100に送信し、図5AのS516でカメラ100が送信するものである。
S610でズームアダプタ200は、ズームアダプタ200が制御可能な状態であるかどうかを判定し、制御可能な状態と判定されればS611へ、制御可能な状態と判定されなければS612へ、処理を進める。本実施形態においてズームアダプタ200は、電源残量が少ない場合や、電動・手動スイッチ209により手動ズームに設定されている場合など、交換レンズのズーム駆動ができない場合を除き、制御可能な状態と判定するが、この判定条件に限定されない。また、受信したズーム制御命令に指定された駆動方向が、S614において、駆動制御不能な状態と判定された方向と一致すると判定される場合も、携帯電話機300は処理をS612に進める。なお、S610ではS614の判定結果を考慮せずに、S611のズーム制御処理のS654において判定してもよい。
S611でズームアダプタ200は、ズーム制御処理を行う。ここで、交換レンズ150を介して受信するズーム制御命令は、ズーム駆動開始命令、ズーム駆動停止命令、ズーム駆動速度の設定命令の1つ以上を含み、ズームアダプタ200は制御命令の種類に応じた処理を行う。制御処理の詳細については後述する。
S612でズームアダプタ200は、遠隔撮影の終了指示があったかどうかを判定し、遠隔撮影の終了指示があったと判定されれば図6Aに示す処理を終了し、遠隔撮影の終了指示があったと判定されなければ処理をS601へ戻す。遠隔撮影の終了指示は、図5AのS517でカメラ100から通知されてもよいし、交換レンズ150と一定時間通信がなされないことを遠隔撮影の終了指示とみなしてもよい。
S611でズームアダプタ200が行うズーム制御処理の詳細について、図6Bのフローチャートを用いて説明する。
S651でズームアダプタ200は、交換レンズ150を介してカメラ100から受信したズーム制御命令に、駆動命令が含まれるかどうかを判定し、含まれると判定されればS652へ処理を進め、含まれると判定されなければズーム制御処理を終了する。ここでは、駆動命令は開始命令または停止命令であるとする。
S652でズームアダプタ200は、カメラ100から受信しているズーム制御命令が、開始命令かどうか判定し、開始命令と判定されればS654へ、開始命令と判定されなければ(停止命令であれば)S655へ、処理を進める。
S654でズームアダプタ200は、開始命令で指定される方向にズーム駆動部206の駆動を開始し、ズーム制御処理を終了する。なお、S654でズームアダプタ200は、S614において駆動制御不能と判定された駆動方向があるかどうかを確認し、開始命令で指定される方向がS614で駆動制御不能と判定された特定方向であれば、ズーム駆動部206の駆動をスキップしてもよい。
一方、S655でズームアダプタ200は、ズーム駆動部206がズーム駆動中かどうかを判定し、ズーム駆動中と判定されればS656へ、ズーム駆動中と判定されなければズーム制御処理を終了する。
S656でズームアダプタ200は、ズーム駆動部206の駆動を停止させ、ズーム制御処理を終了する。
<携帯電話機の動作>
次に、携帯電話機300の動作について図7のフローチャートを用いて説明する。図7に示す動作は、携帯電話機300とカメラ100の間の通信が確立され、例えば携帯電話機300のカメラ通信アプリケーションからカメラ100に遠隔撮影動作の開始が指示された際に開始される。携帯電話機300の制御部301は、制御手段および表示手段として機能する。
S701で携帯電話機300の制御部301は、表示部306に遠隔撮影制御用の画面を表示する。なお、以下では、表示部306がタッチパネルディスプレイであり、表示部306に対するタッチ操作によって遠隔撮影の制御を行う構成について説明する。そのため、表示部306にはタッチ操作用のGUIを含んだ画面を表示するものとする。しかしながら、携帯電話機300が有するテンキーなどの物理的な入力デバイスに遠隔撮影の制御を行うための機能を割り当て、表示部306にはタッチ操作用のGUIを表示する代わりに、キーと機能の割り当てとの関係を表示させてもよい。また、携帯電話機300の代わりにパーソナルコンピュータなどを用いる場合には、キーボードとポインティングデバイスの組み合わせによってGUIを操作してもよい。
S702で携帯電話機300は、定期的にカメラ100からライブビュー画像を取得するために用いる、ライブビューデータ取得タイマーのカウントアップを開始する。
S703で携帯電話機300は、カメラ100からズームアダプタ200の状態に関する情報(装着状態またはステータス情報)を受信したかどうかを判定し、受信したと判定されればS704へ、受信したと判定されなければS712へ、処理を進める。ここで受信するズームアダプタ200の装着状態またはステータスに関する情報は、図5AのS505またはS512において、カメラ100から送信されるものである。
S704で携帯電話機300は、ズームアダプタ200が装着されているかどうかをズームアダプタ200の装着状態の情報に基づいて判定し、装着されていると判定されればS705へ、装着されていると判定されなければS711へ、処理を進める。
S705で携帯電話機300は、ズームアダプタ200が制御可能な状態にあるかどうかをズームアダプタ200のステータス情報に基づいて判定する。携帯電話機300は、ズームアダプタ200が制御可能な状態にあると判定されればS706へ、制御可能な状態にあると判定されなければS707へ、処理を進める。
S706で携帯電話機300は、表示部306に、ズーム制御用のGUIをイネーブル状態(操作可能な状態)で表示する。このGUIは、S701で表示した遠隔撮影制御用の画面内に表示されても、画面外に表示されてもよい。
一方、S707で携帯電話機300は、表示部306に、ズーム制御用のGUIをディセーブル状態(操作不可能な状態)で表示する。
S708で携帯電話機300は、表示部306に、遠隔ズーム制御が不可能である原因を表示する。ここで表示する原因は、カメラ100から受信したズームアダプタ200のステータスに関する情報に基づくもので、例えば電源電圧不足や手動ズームに設定されていることであってよい。
S709で携帯電話機300は、カメラ100からズームアダプタ200の制御用情報を受信したかどうかを判定し、受信したと判定されれば処理をS710へ、受信したと判定されなければS712へ、処理を進める。ここで受信する制御用情報は、図5AのS509においてカメラ100から送信されるものである。
S710で携帯電話機300は、表示部306に表示されているズーム制御用のGUIの表示を、制御用情報に従って更新する。具体的には、携帯電話機300は、制御用情報に含まれる現在のズーム駆動速度の設定値に従ってズーム駆動速度の表示を変更したり、ズーム駆動速度の設定可能値リストに基づき、設定可能な数値範囲を変更したりすることができるが、これらに限定されない。
一方、S704でズームアダプタ200が装着されていると判定されなかった場合、S711で携帯電話機300は、表示部306にズーム制御用のGUIを表示しないようにする。従って、携帯電話機300は、既にズーム制御用のGUIが表示部306に表示されていれば非表示とし、表示されていなければそのままとする。
S712で携帯電話機300は、ライブビューデータ取得タイマーのカウントが既定値T以上かどうかを判定し、カウントが既定値以上と判定されればS713へ、カウントが既定値以上と判定されなければS719へ、処理を進める。
S713で携帯電話機300は、カメラ100にライブビューデータの取得要求を送信する。
S714で携帯電話機300は、カメラ100から、ライブビュー画像およびズーム位置情報を含むライブビューデータを受信する。ここで受信するライブビュー画像およびズーム位置情報は、図5AのS514においてカメラ100から送信されるものである。
S715で携帯電話機300は、S714で受信したライブビュー画像を用いて、表示部306におけるライブビュー画像領域の表示を更新する。ライブビュー画像領域は例えばS701で表示した遠隔撮影用画面の一部であってよい。
S716で携帯電話機300は、表示部306にズーム制御用GUIを表示中かどうかを判定し、表示中と判定されればS717へ、表示中と判定されなければS718へ、処理を進める。なお、ここでは、ディセーブル表示も表示中と判定されてよい。
S717で携帯電話機300は、ズーム制御用GUIにおける交換レンズ150のズーム位置情報の表示を更新する。
S718で携帯電話機300は、ライブビューデータ取得タイマーをリセットし、再度カウントアップを開始(リスタート)する。
S719で携帯電話機300は、ズーム制御操作が検知されたかどうかを判定し、ズーム制御操作が検知されたと判定されればS720へ、ズーム制御操作が検知されたと判定されなければS723へ、処理を進める。ここで、携帯電話機300は、表示部306に設けられたタッチパネルを通じた、ズーム制御用GUIの操作、もしくはズーム制御操作が割り当てられたキーやボタン等の操作が検知された際に、ズーム制御操作が検知されたと判定することができる。あるいは、音声入力による指示など、他の条件によって判定してもよい。
ズームアダプタ200が交換レンズ150に装着されていない場合、または、ズームアダプタ200が遠隔ズーム制御不能となっている場合には、ズーム制御用GUIが非表示または操作不能である。従って、S719において、ズーム制御操作が検知されたと判定されることはない。
S720で携帯電話機300は、検知されたズーム制御操作に応じて、カメラ100に送信する、ズームアダプタ200のズーム制御命令を判定する処理(命令判定処理)を行う(詳細は図9を用いて後述する)。また、命令判定処理で携帯電話機300は、ズーム制御命令の送信要否についても判定する。たとえば、携帯電話機300は、現在のズーム位置がテレ端(ワイド端)である場合にテレ方向(ワイド方向)へのズーム制御操作が行われた場合のように、不可能もしくは実効のないズーム制御命令は送信不要と判定することができる。
S721で携帯電話機300は、S719で検知したズーム制御操作に係るズーム制御命令が、S720の命令判定処理により、送信の必要な命令と判定されればS722へ、送信の必要な命令と判定されなければS723へ、処理を進める。
S722で携帯電話機300は、カメラ100に対して、S720で決定したズーム制御命令を送信する。ズーム制御操作とズーム制御命令との具体的な対応に関しては図9を用いて後述する。
S723で携帯電話機300は、遠隔撮影の終了指示があったかどうかを判定し、遠隔撮影の終了指示があったと判定されれば図7に示す処理を終了し、遠隔撮影の終了指示があったと判定されなければ処理をS703へ戻す。遠隔撮影の終了指示は、図5AのS517でカメラ100から通知されてもよいし、表示部306へのタッチ操作や操作部305の操作を通じたカメラ通信アプリケーションの終了指示であってもよい。
<アプリケーション GUIの説明>
上述の通り、本実施形態では、携帯電話機300で稼働するカメラ通信アプリケーションが表示部306に表示するGUIの操作により、携帯電話機300からの遠隔撮影制御を可能にしている。GUIの操作は表示部306がタッチディスプレイであればタッチ操作、表示部306がタッチディスプレイでなければキーやポインティングデバイスの操作によって実行することができる。
図8は、本実施形態のカメラ通信アプリケーションが提供する遠隔撮影用画面および遠隔操作用GUIの例を模式的に示している。ここでは、携帯電話機300の表示部306がタッチディスプレイである場合の一例として、携帯電話機300がスマートフォンである構成について例示している。
遠隔撮影用画面には、ライブビュー画像領域801と、遠隔操作用GUIとして遠隔撮影ボタン802およびズーム制御用GUI804が含まれている。
ライブビュー画像領域801には、携帯電話機300がカメラ100から定期的に受信するライブビュー画像が表示され、カメラ100の外部EVFとして機能する。ライブビュー画像領域801の表示は、図7のS715で更新される。ライブビュー画像領域801の位置指定操作(例えばタップ操作)により、焦点検出位置を指定できるように構成してもよい。例えば携帯電話機300は、ライブビュー画像領域801に対するタップ操作を検知すると、その位置情報を含んだ撮影準備要求をカメラ100に送信することができる。カメラ100は、撮影準備要求に含まれる位置情報に基づいて焦点検出領域を設定し、自動焦点検出や自動露出制御を実行することができる。
遠隔撮影ボタン802は、カメラ100に撮影を指示するためのボタンである。遠隔撮影ボタン802のタップ操作が行われると、携帯電話機300はカメラ100に対して撮影要求を送信する。カメラ100は、撮影要求を受信すると、設定に応じた撮影処理を実行する。
ズーム制御用GUI804は、ズームアダプタ200をカメラ通信アプリケーションから遠隔制御するためのGUIである。ズーム制御用GUI804は、ズーム位置領域805と、ワイド方向へのズーム駆動を指示するためのズーム駆動ボタン(W)806、テレ方向へのズーム駆動を指示するためのズーム駆動ボタン(T)807とを有する。図7を用いて説明したように、ズームアダプタ200が交換レンズ150に装着されているか否か、またズームアダプタ200のステータスの変化などに応じて、ズーム制御用GUI804の表示有無や表示形態が変化する。
ズーム位置領域805は、交換レンズ150のズーム位置を表示する領域であり、本実施形態では、ワイド端、テレ端に対する現在のズーム位置を、色付きのバー8051を用いて相対的に表す。本実施形態では、ズーム位置領域805の左端と右端をそれぞれワイド端とテレ端に割り当て、バー8051の位置で相対的なズーム位置を示している。なお、ズーム位置の表示方法はこれに限らず、例えばカメラ100から送信されるズーム位置情報の値(例えば現在の画角、最小および最大画角)を表示するなど、他の任意の方法を用いることができる。
ズーム駆動ボタン806,807の押下操作が行われると、押下が継続している間、所定の駆動速度で、押下されたボタンに応じた方向へのズーム駆動が連続的に行われるようにズーム駆動命令がカメラ100に送信される。
<制御不能時のズーム制御用GUI表示>
次に、ズームアダプタ200が交換レンズ150に装着されている状態で、ズームアダプタ200によるズーム駆動制御が行えない場合の、携帯電話機300での表示について説明する。本実施形態においてこの条件に合致するのは、例えば、交換レンズ150のズーム位置がテレ端又はワイド端でないにもかかわらず、ズームアダプタ200をテレ端又はワイド端方向に駆動制御不能となるような状況である。この状況は例えば、ズームアダプタ200の機械的な誤差や、ズーム駆動部206のスリップなどのために発生しうる。
図8(b)は、携帯電話機300からズームアダプタ200を制御できない際に、携帯電話機300で稼働するカメラ通信アプリケーションが表示部306に表示するズーム制御用GUIの例を示す。ここでは、図7のS705において、テレ方向へのズーム制御が不可能であると判断された場合に、S707で行うディセーブル表示並びにS708で行う原因表示の例を示している。
図8(b)に示す例では、ズーム制御用GUI804をグレーアウト表示することで、操作不能状態(ディセーブル状態)を視覚的に示している。また、図7のS703において受信したステータス情報から判断された、制御不能の原因を示す警告メッセージ812をズーム制御用GUI804に重畳表示している。この例では、駆動が指示された方向にはズームアダプタ200を駆動できないことが、制御不能の原因として表示されている。また、交換レンズ150を直接操作すればズーム可能であるため、マニュアルモード(交換レンズ150を手動操作でズームさせる)であればズーム可能であることを警告メッセージ812で示している。ここで、交換レンズ150のズーム位置に基づいて表示されるズーム位置領域805のバー8051の位置から、交換レンズ150のズーム位置はテレ端よりも手前であることをユーザは認識できる。
ズームアダプタ200がテレ端方向へ駆動制御不能であっても、ワイド端方向への駆動制御は可能である。そのため、携帯電話機300は、例えば操作部305に何らかの操作入力が行われた場合や、一定時間経過後に、図8(b)のディセーブル表示状態を解除する。
図8(c)に、図8(b)の表示状態を解除した後の、ズーム制御用GUI804の表示例を示す。ズーム制御用GUI804は操作可能な状態に復旧され、表示形態もディセーブル表示からイネーブル表示に戻されている。ただし、テレ端方向への駆動制御は不能であるため、ズーム駆動ボタン(T)807だけはディセーブル表示が継続され、操作不能な状態が維持される。携帯電話機300は、ズーム駆動ボタン(W)806が操作されると、ズーム駆動ボタン(T)807の操作を有効とし、ディセーブル表示を解除する。
図9は、図7のS719において、携帯電話機300がズーム制御用GUI804の操作を検知したと判定した際に、S720で行う命令判定処理に関するフローチャートである。ズーム制御用GUI804の操作とは、ズーム駆動ボタン(W)806の押下開始および押下終了、ズーム駆動ボタン(T)807の押下開始および押下終了のいずれかである。これらのいずれかの操作がなされたと判定すると、携帯電話機300は図9に示す命令判定処理を実行する。命令判定処理の終了時にセットされている命令に基づき、図7のS721で携帯電話機300は命令の送信要否を判定する。
S901で携帯電話機300は、カメラ100へ送信すべき命令の初期値として「送信不要」をセットする。
S902で携帯電話機300は、検知された操作が押下開始なのか押下終了であるかを判定し、処理を分岐させる。携帯電話機300は、検知された操作が押下開始と判定されればS903へ処理を進める。検知された操作が操作対象への押下終了であった場合は、S912へ処理を進める。
S903で携帯電話機300は、操作が検知されたのがズーム駆動ボタン(W)806かズーム駆動ボタン(T)807かを判定し、ズーム駆動ボタン(T)と判定されればS904へ、ズーム駆動ボタン(W)と判定されればS908へ、処理を進める。
S904で携帯電話機300は、交換レンズ150のズーム位置がテレ端であるかどうかを判定し、テレ端であると判定されれば命令判定処理を終了し、テレ端であると判定されなければS905へ処理を進める。なお、現在のズーム位置がテレ端かどうかは、図7のS714でカメラ100から受信した情報に基づいて判定することができる。現在のズーム位置がテレ端の場合、それ以上テレ方向へは駆動させることができないため、セットされた命令を変更することなく(「送信不要」がセットされた状態で)命令判定処理を終了する。
S905で携帯電話機300は、ズームアダプタ200がテレ端方向へ制御可能であるかどうかを判定し、制御可能と判定されればS907へ、制御可能と判定されなければS906へ、処理を進める。携帯電話機300は、図5AのS505またはS512においてデジタルカメラ100から送信されたズームアダプタ200の装着状態もしくはステータス情報に基づいて判定を行うことができる。
S906で携帯電話機300は、ズームアダプタ200が制御不能である場合の処理を実行し、命令判定処理を終了する。S906に処理が進むケースは、カメラ100から受信したズーム位置はテレ端またはワイド端に達していないにもかかわらず、ステータス情報はテレ端またはワイド端方向への駆動ができないと示しているケースである。このようなケースでは、ユーザに対しこれ以上のズーム操作ができないことを明示するため、本実施形態では、図7のS707およびS708と同様の処理を実施する。すなわち、図8(b)に示したように、携帯電話機300はズーム制御用GUI804の操作を無効とするとともに、ディセーブル表示に変更し、制御不能であることやその原因を表示する。なお、図8(b)の例では、制御できないズーム方向を警告メッセージ812で明示していないが、S906においてはテレ端方向への操作ができないことを警告メッセージ812に明示してもよい。
S907で携帯電話機300は、カメラ100へ送信すべき命令として、「ズーム駆動開始命令」をセットし、「テレ方向」をズーム駆動開始命令の駆動方向パラメータとして設定して、命令判定処理を終了する。
一方、ズーム駆動ボタン(W)806が押下開始された場合、S908で携帯電話機300は、交換レンズ150のズーム位置がワイド端かどうかを判定し、ワイド端と判定されれば命令判定処理を終了し、ワイド端と判定されなければ処理をS909に進める。なお、現在のズーム位置がワイド端かどうかは、図7のS714でカメラ100から受信した情報に基づいて判定することができる。現在のズーム位置がワイド端の場合、それ以上ワイド方向へは駆動させることができないため、セットされた命令を変更することなく(「送信不要」がセットされた状態で)命令判定処理を終了する。
S909で携帯電話機300は、ズームアダプタ200がワイド端方向へ制御可能であるかどうかを判定し、制御可能と判定されればS911へ、制御可能と判定されなければS910へ、処理を進める。携帯電話機300は、図5AのS505またはS512においてデジタルカメラ100から送信されたズームアダプタ200の装着状態もしくはステータス情報に基づいて判定を行うことができる。
S910で携帯電話機300は、ズームアダプタ200が制御不能である場合の処理を実行し、命令判定処理を終了する。本実施形態で携帯電話機300は、S906と同様の処理をS910で実行してよい。ただし、制御できない方向を警告メッセージ812に明示する場合、携帯電話機300はS910ではワイド端方向への操作ができないことを警告メッセージ812に明示する。
S911で携帯電話機300は、カメラ100へ送信すべき命令として、「ズーム駆動開始命令」をセットし、「ワイド方向」をズーム駆動開始命令の駆動方向パラメータとして設定して、命令判定処理を終了する。
また、S90でズーム駆動ボタンの操作が押下開始でないと判定された場合(押下終了の場合)、S912で携帯電話機300は、カメラ100へ送信すべき命令として「ズーム駆動停止命令」をセットし、命令判定処理を終了する。
以上の命令判定処理でセットされた命令は、「送信不要」でない限り、S722でカメラ100に送信される。そして、カメラ100から、交換レンズ150を通じてズームアダプタ200へ送信され、命令に応じたズーム駆動を実行する。このようにして、携帯電話機300から、手動ズームレンズである交換レンズ150のズーム操作を遠隔的に行うことが可能になる。
本実施形態では、交換レンズのズーム機構を外部から機械的に駆動する外部機器であるズームアダプタを用い、カメラと通信可能な電子機器から間接的にズームアダプタを遠隔制御する遠隔撮影システムにおいて、電子機器に現在のズーム位置を示すようにした。そのため、実際には交換レンズをズーム可能であるにもかかわらず、ズームアダプタが制御不能なためズーム操作ができないことを、電子機器のユーザは知ることができる。
●<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態は、図9を用いて説明した命令判定処理のS906またはS910で実行するズーム制御不能時の処理の別の例に関する。デジタルカメラ、ズームアダプタ、および携帯電話機の機能構成および、ズーム制御不能時の処理以外の各機器の動作は第1の実施形態と共通であるため、説明は割愛する。
<アプリケーション GUIの説明>
図10は本実施形態の携帯電話機300が、命令判定処理において、ズーム位置がテレ端でないがテレ端方向に駆動制御できない、またはズーム位置がワイド端でないがワイド端方向に駆動制御できない場合に実行する、ズーム制御用GUI804の表示例を示す。図10において、第1の実施形態と同様の構成には図8と同じ参照数字を付してある。
具体的には、携帯電話機300は、図10(a)に示すようにズーム制御用GUI804をディセーブル表示に変更するとともに、ズーム制御用GUI804に警告メッセージ1001を重畳表示する。ズーム制御用GUI804をディセーブル表示している際、携帯電話機300はズーム制御用GUI804の操作を無効とする。
図10(a)には、テレ端方向への駆動指示があった際に、S905でズームアダプタがテレ端方向へ駆動制御不能と判定され、S906において表示するズーム制御用GUI804の例を示している。ここで、交換レンズ150のズーム位置に基づいて表示されるズーム位置領域805のバー8051の位置から、交換レンズ150のズーム位置はテレ端よりも手前であることをユーザは認識できる。
ズームアダプタ200がテレ端方向へ駆動制御不能であっても、ワイド端方向への駆動制御は可能である。そのため、携帯電話機300は、例えば操作部305に何らかの操作入力が行われた場合や、一定時間経過後に、図10(a)のディセーブル表示状態を解除する。
図10()に、図10()の表示状態を解除した後の、ズーム制御用GUI804の表示例を示す。ズーム制御用GUI804は操作可能な状態に復旧され、表示形態もディセーブル表示からイネーブル表示に戻されている。ただし、テレ端方向への駆動制御は不能であるため、ズーム駆動ボタン(T)807だけはディセーブル表示が継続され、操作不能な状態が維持される。携帯電話機300は、ズーム駆動ボタン(W)806が操作されると、ズーム駆動ボタン(T)807の操作を有効とし、ディセーブル表示を解除する。
第1の実施形態と異なるのは、図10()の表示状態を解除した際に、ズーム位置領域805におけるバー8051の表示位置を変更することである。すなわち、携帯電話機300は、ズームアダプタ200が制御不能な方向のズーム端を表すように、ズーム位置領域805におけるバー8051の表示位置を変更する。図10(b)の例では、ズームアダプタ200がテレ端方向へ駆動制御不能であるため、テレ端を示す位置にバー8051の表示位置を変更している。
第1の実施形態(図8(c))のように、バー8051の位置を変更せずにディセーブル表示を解除した場合、ズーム位置領域805ではテレ端方向にズーム駆動できるように見えるにもかかわらず、ズーム駆動ボタン(T)807がディセーブル表示される。そのため、ユーザはディセーブル表示されたズーム駆動ボタン(T)807を操作しようとするかもしれない。また、ズーム位置領域805の表示と、ズーム駆動ボタンのディセーブル表示との食い違いが、ユーザを混乱させるかもしれない。いずれにせよ、使い勝手という面においては改善の余地がある。
本実施形態によれば、ズーム位置がズーム端に達していない状態で、ズームアダプタ200がズーム制御不能な方向へのズーム駆動指示がなされた場合、携帯電話機300は、ズーム位置領域における現在のズーム位置の表示を、ズーム端を示すように変更する。換言すれば、携帯電話機300は、ズームアダプタ200の制御不能状態に対応するようにズーム位置の表示を修正する。そのため、上述したようなユーザの混乱を防止することができる。
●(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態は、図9を用いて説明した命令判定処理のS906またはS910で実行するズーム制御不能時の処理のさらに別の例に関する。デジタルカメラ、ズームアダプタ、および携帯電話機の機能構成および、ズーム制御不能時の処理以外の各機器の動作は第1の実施形態と共通であるため、説明は割愛する。
<ズーム制御不能時の処理>
図11は、本実施形態の携帯電話機300が、図9のS906(またはS910)で実行する、ズーム制御不能時の対応処理に関するフローチャートである。この処理は、図9におけるS905(またはS909)において、ズームアダプタ200を、交換レンズ150がズーム可能な方向に駆動制御することができないと判定された場合に実行される。
まず携帯電話機300は、図7のS707およびS708と同様に、ズーム制御用GUI804の操作無効化、ズーム制御用GUI804のディセーブル表示、警告メッセージ812の表示を行う。
次にS1101で携帯電話機300は、カメラ100へ送信すべき命令として、「ズーム駆動開始命令」をセットする。この際、携帯電話機300は、ズーム駆動開始命令の駆動方向パラメータとして、S719において操作部305(ズーム制御用GUI804)を通じて要求された方向と逆の方向を設定する。つまり、S719でズーム駆動ボタン(T)807の押下が検知された場合、携帯電話機300は、ズーム駆動開始命令の駆動方向パラメータとしてワイド方向を設定する。
S1102で携帯電話機300は、S1101でセットしたズーム駆動命令をカメラ100に対して送信する。このズーム駆動命令はカメラ100、交換レンズ150を通じてズームアダプタ200へ転送され、ズームアダプタ200を駆動する。駆動不能な方向と反対方向に駆動されることで、動くことができなかった方向に余裕が生じる。そのため、駆動不能と判定された方向へ駆動要求を次に受信した際には駆動可能になる可能性がある。
S1103で携帯電話機300は、カメラ100へ送信すべき命令として、「ズーム駆動開始命令」をセットする。この際、携帯電話機300は、ズーム駆動開始命令の駆動方向パラメータとして、S719において操作部305(ズーム制御用GUI804)を通じて要求された方向を設定する。つまり、S719でズーム駆動ボタン(T)807の押下が検知された場合、携帯電話機300は、ズーム駆動開始命令の駆動方向パラメータとしてテレ方向を設定する。
S1104で携帯電話機300は、S1103でセットしたズーム駆動命令をカメラ100に対して送信する。
S1105で携帯電話機300は、カメラ100へ送信すべき命令として、「ズーム駆動開始命令」をセットする。これは、S722の処理をスキップするためである。
そしてS1106で携帯電話機300は、ズーム制御用GUI804を有効化し、ズーム制御用GUI804を図8(a)に示すイネーブル表示に戻し、前回駆動不能と判定された方向へのズーム操作の指示をできるようにして、図11の処理を終了する。これは、S1101〜S1104の処理の実行により、交換レンズ150を前回駆動不能と判定された方向に駆動できるようになっている可能性があるからである。
本実施形態によれば、ズームアダプタが特定の方向に駆動制御不能と判定された場合、特定の方向と逆の方向に駆動して、再度特定の方向に駆動する動作を実行するようにした。これにより、ズームアダプタが一時的な動作不良によって駆動制御不能な状態になっていた場合、駆動制御不能な状態を解消できる可能性がある。
(その他の実施形態)
なお、説明した方法以外でも、上述の実施形態と同様の効果を実現することは可能である。例えば、テレ端方向へのズーム駆動でズームアダプタ200が駆動制御不能な状態になった場合には、カメラ100によるデジタルズーム処理を行って、指示されたズーム駆動後の倍率と同等の画像を得るようにしてもよい。デジタルズームは、カメラ制御部111が画像処理部106が撮影画像に対して行う切り出しの範囲、拡大または縮小処理の倍率を制御することによって実現される。ズーム駆動命令を送信する代わりに、1回のズーム駆動によるズーム倍率の変化に相当する倍率でのデジタルズームの実行を、携帯電話機300からカメラ100に送信するように構成すればよい。
また、ズームアダプタでテレ端またはワイド端まで制御できない事象が発生した(ズーム位置のズレが生じた)交換レンズの識別情報をカメラあるいは携帯電話機の不揮発性メモリに保存しておくこともできる。
この場合、不揮発性メモリに記憶された識別情報を有する交換レンズがカメラに装着された場合に、警告メッセージを表示部306に表示することができる。これにより携帯電話機300のユーザは、ズームアダプタ200によるズーム駆動に制限が生じうることを事前に知ることができる。
また、ズームアダプタによるズーム駆動速度の切り替えが可能な場合、ズーム位置のズレが生じた場合には、ズレが生じていない場合よりも設定可能な最高ズーム駆動速度を下げるようにしてもよい。この場合、ズーム位置のズレの解消を検知したら、設定可能な最高ズーム駆動速度を通常の状態に戻してもよい。ズレの解消は、ズーム位置がワイド端またはテレ端に達した際におけるズームアダプタの状態によって検知できる。
また、ズームアダプタによるズーム駆動速度の切り替えが可能な場合、不揮発性メモリに記憶された識別情報を有する交換レンズがカメラに装着された場合には、設定可能な最高ズーム駆動速度を通常よりも下げるようにしてもよい。
なお、上述の実施形態では、ズーム駆動しているにも関わらず、交換レンズ150から受信するズーム位置に変化がない場合に、ズームアダプタ200がズーム制御不能な状態と判定した。しかし、他の方法によってズームアダプタ200がズーム制御不能な状態と判定してもよい。例えば、アダプタ制御部202は、ズーム駆動部206に指示した駆動方向および駆動量と、駆動検出部207が検知するズーム駆動部206の駆動方向および駆動量との差に基づいて、ズームアダプタ200がズーム制御不能な状態を判定してもよい。この方法であれば、ズームアダプタ200は具体的なレンズのズーム位置を必ずしも認識する必要はない。
また、駆動検出部207は、交換レンズ150が「駆動しているかどうか」のみを検出するようにしてもよい。アダプタ制御部202は、ズーム駆動部206に駆動を指示したにも関わらず、駆動検出部207で駆動を検出できない場合に、交換レンズ150のズーム位置がテレ端もしくはワイド端に達したと判断することができる。この判断結果を、アダプタ制御部202はステータス情報に反映させればよい。
例えば、アダプタ制御部202は、指示した駆動量と検知された駆動量とが一致しない、もしくは両者の差が閾値以上である場合、指示した駆動方向へのズーム制御が不能な状態と判定してもよい。例えば、テレ方向への駆動を指示したにも関わらず、ズーム位置に変化がない場合、ズーム駆動部206が交換レンズを駆動できていない状態と考えられる。そのため、アダプタ制御部202は、テレ方向へのズーム制御が不能な状態と判定し、ステータス情報に反映させることができる。この方法によれば、ズーム駆動中に交換レンズ150からレンズ位置が取得できない場合であっても、ズーム制御不能な状態を判定することができる。
また、撮影モードが静止画の場合と動画の場合、撮影画像ファイルフォーマットの種類、撮影画像サイズなどの条件に応じて、上述した各機器における制御の実施の可否や制御内容を変更してもよい。例えば動画記録中であれば、第3の実施形態で説明した図11の動作は実行せず、第1又は第2の実施形態の処理を実行するように構成してもよい。また、上述したデジタルズームの併用は、動画記録中の場合だけ実行するように構成してもよい。
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態で説明した構成に限定されず、発明の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。また、異なる実施形態の少なくとも一部を組み合わせて実施してもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100…デジタルカメラ、106…画像処理部、111…カメラ制御部、150…交換レンズ、152…レンズ制御部、200…ズームアダプタ、202…アダプタ制御部、300…携帯電話機、301…制御部

Claims (10)

  1. 撮像装置と通信を行う通信手段と、
    操作手段と、
    前記操作手段の操作に応じて、前記撮像装置に装着されたレンズ装置のズーム位置を変更させるズーム制御命令を生成し、前記通信手段を通じて前記撮像装置に送信する制御手段と、
    前記レンズ装置のズーム位置に関する情報を前記撮像装置から取得する取得手段と、
    前記レンズ装置の最小ズーム位置および最大ズーム位置に対する現在のズーム位置を表す情報を表示装置に表示させる表示手段と、を有し、
    前記ズーム制御命令が、前記レンズ装置が有するズーム機構を前記レンズ装置の外部から機械的に駆動する駆動装置の動作を制御する命令であり、
    前記レンズ装置の現在のズーム位置が前記最小ズーム位置および前記最大ズーム位置でない状態で、特定方向に前記ズーム位置を変更するための前記駆動装置の動作が制御不能と判定された場合、前記表示手段は、前記最小ズーム位置および前記最大ズーム位置のうち、前記特定方向に応じた一方を表すように前記現在のズーム位置を表示する、
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記取得手段は、前記ズーム位置に関する情報を、前記撮像装置が撮影した画像とともに取得することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記撮像装置が撮影した画像が、前記表示装置に表示するための動画像であることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記制御手段は、前記駆動装置の動作が制御不能と判定された場合には、前記操作手段の操作を無効にすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記レンズ装置の現在のズーム位置が前記最小ズーム位置および前記最大ズーム位置でない状態で、特定方向に前記ズーム位置を変更するための前記駆動装置の動作が制御不能と判定された場合、前記制御手段は、前記操作手段のうち、前記特定方向へ前記ズーム位置を変更するための操作を無効とし、前記特定方向と逆の方向へ前記ズーム位置を変更するための操作を有効とすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記レンズ装置の現在のズーム位置が前記最小ズーム位置および前記最大ズーム位置でない状態で、テレ方向に前記ズーム位置を変更するための前記駆動装置の動作が制御不能と判定された場合、
    前記制御手段は、
    前記テレ方向に前記ズーム位置を変更するための操作が前記操作手段に行われると、前記操作に対応するデジタルズーム処理を前記撮像装置に行わせる命令を生成し、前記撮像装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記撮像装置を通じて得られる前記駆動装置の情報に基づいて、前記駆動装置の動作が制御不能であることを判定することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電子機器と、
    手動で操作可能なズーム機構を有するレンズ装置を有する撮像装置と、
    前記ズーム機構を前記レンズ装置の外部から機械的に駆動する駆動装置と、を有し、
    前記レンズ装置が、前記ズーム制御命令を前記駆動装置に転送する、
    ことを特徴とする遠隔撮影システム。
  9. 撮像装置との通信機能を有する電子機器の制御方法であって、
    前記電子機器の制御手段が、前記電子機器の操作手段の操作に応じて、前記撮像装置に装着されたレンズ装置のズーム位置を変更させるズーム制御命令を生成する工程と、
    前記制御手段が、前記ズーム制御命令を前記撮像装置に送信する工程と、
    前記電子機器の取得手段が、前記レンズ装置のズーム位置に関する情報を前記撮像装置から取得する工程と、
    前記電子機器の表示手段が、前記レンズ装置の最小ズーム位置および最大ズーム位置に対する現在のズーム位置を表す情報を表示する工程と、を有し、
    前記ズーム制御命令が、前記レンズ装置が有するズーム機構を前記レンズ装置の外部から機械的に駆動する駆動装置の動作を制御する命令であり、
    前記レンズ装置の現在のズーム位置が前記最小ズーム位置および前記最大ズーム位置でない状態で、特定方向に前記ズーム位置を変更するための前記駆動装置の動作が制御不能と判定された場合、前記表示する工程において前記表示手段は、前記最小ズーム位置および前記最大ズーム位置のうち、前記特定方向に応じた一方を表すように前記現在のズーム位置を表示する、
    ことを特徴とする電子機器の制御方法。
  10. コンピュータを、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電子機器の制御手段および表示手段として機能させるためのプログラム。
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