JP6635534B1 - 木造軸組工法住宅の遮熱断熱構造 - Google Patents
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Abstract
Description
天井部分において、繊維系断熱材からなる天井充填断熱材を天井材の裏面に沿って充填した天井充填断熱部と、
外壁部分において、プラスチック系断熱材からなる外張り断熱材を、当該外壁部分を構成する壁軸組の外面に沿って張り付けた壁外張り断熱部と、
床部分において、プラスチック系断熱材からなる床充填断熱材を、床材の裏面に沿って充填した床充填断熱部と
を備えていることを特徴としている。
まず、図1(a)を参照して、本実施の形態に係る木造軸組工法住宅の遮熱断熱構造の全体構成を説明する。木造軸組工法住宅1(以下、単に、「木造住宅1」と呼ぶ。)は、公知のように、鉄筋コンクリート製のベタ基礎あるいは布基礎からなる基礎部分2、床部分3(一階床)、外壁部分4、間仕切壁部分5、天井部分6および屋根部分7等の各部分から構成される。
次に、本例では、外壁部分4および屋根部分7に、次のように熱篭り防止構造を採用している。図1(a)および(b)を参照して説明すると、外壁部分4の外張り断熱部40においては、外張り断熱材42として、その室外側表面に、アルミニウムシート等の遮熱シート43が積層された断熱材を用いている。また、外張り断熱材42と外壁部分4の外装材44との間には、それらの下端の隙間から上端の隙間に抜ける一定間隔の外壁通気層45を設けてある。この外壁通気層45の幅を広くして、例えば、30mm幅としてある。外壁通気層45を介して形成される自然換気と、遮熱シート43による遮熱効果によって、外壁部分4の内部の熱篭りが効果的に防止される。
次に、図2を参照して、充填断熱工法を採用した場合に必要になる気流止めについて説明する。本例の木造住宅1において、必要とされる気流止めは次のように構成されている。まず、床充填断熱部30について説明する。一般に、床充填断熱工法の場合には、断熱材の充填量(厚さ)は、土台および大引きの高さによって制限される。高断熱化を図るために、より多い量(厚さ)の断熱材を配置する場合には、断熱材の充填空間を確保するために根太を設置する必要があり、これに伴って、床面と土台との間に形成される隙間の気流止め工事が必要になる。
以下に、本例の木造住宅1の遮熱断熱構造の作用効果を纏めて説明する。本例では、天井充填断熱部60、壁外張り断熱部40、床充填断熱部30の混在型断熱工法により、省エネ性能の高いとされる従来の外張り断熱工法に比べて、冷暖房容量を小さくすることができ、これにより、更なる冷暖房消費エネルギーを削減可能である。
1A 居住空間
2 基礎部分
3 床部分
4 外壁部分
5 間仕切壁部分
6 天井部分
7 屋根部分
21 土台
30 床充填断熱部
31 床材
32 床充填断熱材
33 床束
34 大引き
35 床仕上げ材
40 外壁断熱部
42 断熱材
42a、42b 断熱受材
43 遮熱シート
44 外装材
45 外壁通気層
46 柱
47 横架材
47a 下端
47b、47c 側面
48 壁材
60 天井充填断熱部
61 天井材(天井下地材)
62 天井充填断熱材
64 天井根太
65 気密シート
71 小屋裏
72 垂木
73 遮熱シート
74 屋根材
75 屋根側通気層
76 小屋裏側通気層
Claims (6)
- 木造軸組工法住宅の天井部分において、繊維系断熱材からなる天井充填断熱材を天井材の裏面に沿って敷き詰めた構成の天井充填断熱部を備え、
前記木造軸組工法住宅の外壁部分において、当該外壁部分の上端および室内の間仕切壁部分の上端に位置する構造材としての横架材は、それらの下端が、前記天井材の下端よりも下に位置するように配置され、前記天井材は、その小口が前記横架材の側面に当接するように張られており、
前記横架材の側面と前記天井材の小口との間の接合部分は、小屋裏に上昇する空気の流れを遮断する気流止めとして機能する部位であり、
前記横架材の成は、前記天井充填断熱部を構成する前記繊維系断熱材の厚さ寸法に応じて、設定されている木造軸組工法住宅の遮熱断熱構造。 - 前記外壁部分において、プラスチック系断熱材からなる外張り断熱材を、当該外壁部分を構成する壁軸組の外面に沿って張り付けた構成の壁外張り断熱部と、
前記木造軸組工法住宅の床部分において、プラスチック系断熱材からなる床充填断熱材を、床材の裏面に沿って敷き詰めた構成の床充填断熱部と
を備えている請求項1に記載の木造軸組工法住宅の遮熱断熱構造。 - 前記天井充填断熱部は、前記天井材の裏面に沿って、当該天井材と前記天井充填断熱材との間に敷き詰めた気密シートを備えている請求項1または2に記載の木造軸組工法住宅の遮熱断熱構造。
- 前記木造軸組工法住宅の屋根部分において、垂木に沿って屋根材と平行となるように張り付けた遮熱材を備えており、
前記屋根材と前記遮熱材との間は、前記屋根部分の軒下側から、前記屋根材と前記遮熱材との間を通って、前記屋根部分の棟側から外部に抜ける自然換気が形成される屋根側通気層であり、
前記遮熱材と前記天井充填断熱部との間は、前記軒下側から、前記遮熱材と前記天井充填断熱部とによって囲まれる小屋裏の空間を通って、前記棟側から外部に抜ける自然換気が形成される小屋裏通気層である請求項1、2または3に記載の木造軸組工法住宅の遮熱断熱構造。 - 前記外壁部分において、プラスチック系断熱材からなる外張り断熱材を、当該外壁部分を構成する壁軸組の外面に沿って張り付けた構成の壁外張り断熱部を備えており、
前記壁外張り断熱部は、前記外張り断熱材の外側面に積層した積層遮熱材を備えており、
前記外壁部分の外装材と前記積層遮熱材との間は、前記外壁部分の下端側の隙間から、前記外装材と前記積層遮熱材との間を通って、前記外壁部分の上端側の隙間から外部に抜ける自然換気が形成される外壁通気層である請求項1ないし4のうちのいずれか一つの項に記載の木造軸組工法住宅の遮熱断熱構造。 - 前記木造軸組工法住宅の床部分において、プラスチック系断熱材からなる床充填断熱材を、床材の裏面に沿って敷き詰めた構成の床充填断熱部を備えており、
前記床部分は、同一平面上に上端が位置するように配置した土台および大引きと、前記土台および前記大引きの前記上端に沿って敷き詰めた床材とを備えており、
前記土台および前記大引きの上端と前記床材との接合部分は、床下空間から上昇する空気の流れを遮断する気流止めとして機能する部位であり、
前記土台および前記大引きの成は、前記床充填断熱部を構成する前記床充填断熱材の厚さ寸法に応じて、設定されている請求項1ないし5のうちのいずれか一つの項に記載の木造軸組工法住宅の遮熱断熱構造。
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