JP6631200B2 - キャリア、二成分現像剤、補給用現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Description
フルカラー画像形成では、一般に、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のカラートナーまたはこれに黒色を加えた4色のカラートナーを積層させて全ての色の再現を行う。したがって、色再現性に優れ、鮮明なフルカラー画像を得るためには、定着されたトナー像の表面を平滑にして光散乱を減少させる必要がある。このような理由から、従来のフルカラー複写機等の画像光沢は、10〜50%の中〜高光沢のものが多かった。
このようなオフセット現象を防止することを目的として、離型性に優れたシリコーンゴムやフッ素樹脂で定着ローラの表面を形成し、さらにその定着ローラ表面にシリコーンオイル等のトナー固着防止用オイルを塗布する方法が一般に採用されている。しかしながら、このような方法は、トナーのオフセットを防止する点では極めて有効であるが、オイルを供給するための装置が必要であり、定着装置が大型化するという問題がある。
本発明のキャリアはコアとコアを被覆する被覆層からなり、被覆層に少なくともカーボンブラックとフィラーを含み、キャリア表面の最大高さRyが4.0μm〜5.0μmであることを特徴とする。本発明の主な特徴の一つとしては、カーボンブラックとフィラーを組み合わせ、被覆層の強度を上げつつ、被覆層表面の最大高さを規定することでカーボンブラックの、トナーへの移行を抑えていることである。
ここで、フィラーの粒径は、例えば、ナノトラックUPA−EX150(日機装社製)にて測定することができる。
Ryが4.0μm未満であると、カーボンブラックの除去は十分できているが、被覆層へのハザードも大きくなってしまう。故に、被覆層がもろくなってしまい、経時で抵抗低下が起こり、ベタキャリア付着が発生してしまう。Ryが5.0μmを超えるとカーボンブラックの除去が不十分であり、トナーの汚れが生じてしまう。
また、機械的衝撃を与える方法としてはターブラミキサー、万能撹拌機、レーディゲミキサー、ヘンシェルミキサー、現像器、ロッキングミル等があるが、中でもロッキングミルが好ましい。
なお、体積平均粒径は、例えば、マイクロトラック粒度分布計モデルHRA9320−X100(日機装社製)を用いて測定することができる。
なお、体積固有抵抗は、図1に示すセルを用いて測定することができる。具体的には、まず、表面積2.5cm×4cmの電極(1a)および電極(1b)を、0.2cmの距離を隔てて収容したフッ素樹脂製容器(2)からなるセルに、キャリア(3)を充填し、落下高さ1cm、タッピングスピード30回/分で、10回のタッピングを行う。次に、電極(1a)および(1b)の間に1000Vの直流電圧を印加して30秒後の抵抗値r[Ω]を、ハイレジスタンスメーター4329A(横河ヒューレットパッカード社製)を用いて測定し、下記式2から、体積固有抵抗[Ω・cm]を算出することができる。
これにより、適度な弾性を維持したまま、被覆層同士の融着を抑制することができる。
前記被覆層中におけるフィラーの存在場所はアクリル樹脂に存在させることが好ましい。その理由は、アクリル樹脂の強い接着性により、フィラーを長期にわたり保持することが可能であるためであるが、必ずしもアクリル樹脂中に存在させる必要はない。
アミノ樹脂と架橋し得るアクリル樹脂としては、ヒドロキシル基および/またはカルボキシル基を有するものが好ましく、ヒドロキシル基を有するものがさらに好ましい。これにより、芯材やフィラーとの密着性をさらに向上させることができ、フィラーの分散安定性も向上させることができる。このとき、アクリル樹脂は、水酸基価が10mgKOH/g以上であることが好ましく、20mgKOH/g以上がさらに好ましい。
これにより、フィラーを安定に分散させることができる。
シランカップリング剤としては、特に限定されないが、r−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、r−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、r−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−r−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩、r−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、r−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、r−クロルプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、r−アニリノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、オクタデシルジメチル[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アンモニウムクロライド、r−クロルプロピルメチルジメトキシシラン、メチルトリクロルシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、アリルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、1,3−ジビニルテトラメチルジシラザン、メタクリルオキシエチルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
また、被覆層中に含まれるフィラーの含有量は、被覆層全体に対し、例えば10〜40質量%であり、好ましくは20〜30質量%である。
また、被覆層中に含まれるカーボンブラックの含有量は、被覆層全体に対し、例えば0.1〜1.0質量%であり、好ましくは0.2〜0.8質量%である。
トナーは、結着樹脂と着色剤を含有するが、モノクロトナーおよびカラートナーのいずれであってもよい。また、定着ローラにトナー固着防止用オイルを塗布しないオイルレスシステムに適用するために、トナー粒子は、離型剤を含有してもよい。このようなトナーは、一般に、フィルミングが発生しやすいが、本発明のキャリアは、フィルミングを抑制することができるため、本発明の二成分現像剤は、長期に亘り、良好な品質を維持することができる。
さらに、カラートナー、特に、イエロートナーは、一般に、キャリアの被覆層の削れによる色汚れが発生するという問題があるが、本発明の二成分現像剤は、色汚れの発生を抑制することができる。
このとき、トナー材料を混練する装置としては、特に限定されないが、バッチ式の2本ロール;バンバリーミキサー;KTK型2軸押出し機(神戸製鋼所社製)、TEM型2軸押出し機(東芝機械社製)、2軸押出し機(KCK社製)、PCM型2軸押出し機(池貝鉄工社製)、KEX型2軸押出し機(栗本鉄工所社製)等の連続式の2軸押出し機;コ・ニーダ(ブッス社製)等の連続式の1軸混練機等が挙げられる。
また、冷却した溶融混練物を粉砕する際には、ハンマーミル、ロートプレックス等を用いて粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機、機械式の微粉砕機等を用いて微粉砕することができる。なお、平均粒径が3〜15μmとなるように粉砕することが好ましい。
さらに、粉砕された溶融混練物を分級する際には、風力式分級機等を用いることができる。なお、母体粒子の平均粒径が5〜20μmとなるように分級することが好ましい。
また、母体粒子に外添剤を添加する際には、ミキサー類を用いて混合攪拌することにより、外添剤が解砕されながら母体粒子の表面に付着する。
また本発明の画像形成方法は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程と、静電潜像担持体上に形成された静電潜像を、本発明の二成分現像剤を用いて現像してトナー像を形成する工程と、静電潜像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する工程と、記録媒体に転写されたトナー像を定着させる工程とを有する。
また本発明のプロセスカートリッジは、静電潜像担持体と、該静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像を本発明の二成分現像剤を用いて現像する現像部と、該静電潜像担持体をクリーニングするクリーニング部材を有する。
MnCO3、Mg(OH)2、およびFe2O3粉を秤量し混合して混合粉を得た。この混合粉を、加熱炉により900℃、3時間、大気雰囲気下で仮焼し、得られた仮焼物を冷却後、粉砕して、ほぼ粒径1μm径の粉体とした。この粉体を1wt%の分散剤を水と共に加えてスラリーとし、このスラリーをスプレードライヤに供給して造粒し、平均粒径約40μmの造粒物を得た。この造粒物を焼成炉に装填し、窒素雰囲気下で、1250℃、5時間焼成した。得られた焼成物を解砕機で解砕した後、篩い分けにより粒度調整を行い、体積平均粒径が約35μmの球形フェライト粒子C1を得た。
体積平均粒径は、マイクロトラック粒度分布計モデルHRA9320−X100(日機装社製)を用いて水中にて、物質屈折率2.42、溶媒屈折率1.33、濃度を約0.06に設定して測定した。
・シリコン樹脂溶液
[固形分20質量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 500質量部
・チタン触媒
[固形分60質量%(TC−750:マツモトファインケミカル社製)] 20質量部
・アミノシラン
[固形分100質量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 3.2質量部
・硫酸バリウム(粒子径600nmの沈降性硫酸バリウム110:堺化学工業社製) 130質量部
・カーボンブラック(DBP吸油量360ml/100gのEC300J:ライオン社製) 2質量部
・トルエン 1000質量部
をホモミキサーで10分間分散し、被覆層形成溶液を得た。芯材としてC1:5000質量部を用い、上記被覆層形成溶液を芯材表面にスピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度55℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて200℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕した。キャリアと、トナー質量2%になるようにトナーとともにバイアル瓶に入れ、ロッキングミル(セイワ技研社製)にて60Hzで6時間撹拌し、トナーを除去してRy4μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア1を得た。
体積平均粒径は、マイクロトラック粒度分布計モデルHRA9320−X100(日機装社製)を用いて水中にて、物質屈折率2.42、溶媒屈折率1.33、濃度を約0.06に設定して測定した。
体積固有抵抗は、図1に示すセルを用いて、表面積2.5cm×4cmの電極(1a)および電極(1b)を、0.2cmの距離を隔てて収容したフッ素樹脂製容器(2)からなるセルに、キャリア(3)を充填し、落下高さ1cm、タッピングスピード30回/分で、10回のタッピングを行った後、電極(1a)および(1b)の間に1000Vの直流電圧を印加して30秒後の抵抗値r[Ω]を、ハイレジスタンスメーター4329A(横河ヒューレットパッカード社製)を用いて測定し、下記式2から、体積固有抵抗[Ω・cm]を算出した。
・シリコン樹脂溶液
[固形分20質量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 500質量部
・チタン触媒
[固形分60質量%(TC−750:マツモトファインケミカル社製)] 20質量部
・アミノシラン
[固形分100質量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 3.2質量部
・硫酸バリウム(粒子径300nmのB−30:堺化学工業社製) 130質量部
・カーボンブラック
(DBP吸油量400ml/100gのライオナイトCB:ライオン社製) 2質量部
・トルエン 1000質量部
をホモミキサーで10分間分散し、被覆層形成溶液を得た。芯材としてC1:5000質量部を用い、上記被覆層形成溶液を芯材表面にスピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度60℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて200℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕した。解砕後キャリアと、トナー質量2%になるようにトナーとともにバイアル瓶に入れ、ロッキングミル(セイワ技研社製)にて60Hzで6時間撹拌し、トナーを除去してRy4μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア2を得た。
キャリア製造実施例2において硫酸バリウムを粒子径400nmのB−35:堺化学工業社製にした以外はキャリア製造実施例2と全く同様にして、Ry4μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア3を得た。
キャリア製造実施例2において硫酸バリウムを粒子径800nmの沈降性硫酸バリウム200:堺化学工業社製にした以外はキャリア製造実施例2と全く同様にして、Ry4μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア4を得た。
キャリア製造実施例2において硫酸バリウムを粒子径900nmの沈降性硫酸バリウム270:堺化学工業社製にした以外はキャリア製造実施例2と全く同様にして、Ry4μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア5を得た。
キャリア製造実施例1において解砕後キャリアをロッキングミルで4時間撹拌した以外はキャリア製造実施例1と全く同様にして、Ry5μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア6を得た。
キャリア製造実施例2において解砕後キャリアをロッキングミルで4時間撹拌した以外はキャリア製造実施例2と全く同様にして、Ry5μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア7を得た。
キャリア製造実施例3において解砕後キャリアをロッキングミルで4時間撹拌した以外はキャリア製造実施例3と全く同様にして、Ry5μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア8を得た。
キャリア製造実施例4において解砕後キャリアをロッキングミルで4時間撹拌した以外はキャリア製造実施例4と全く同様にして、Ry5μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア9を得た。
キャリア製造実施例5のいて解砕後キャリアをロッキングミルで4時間撹拌した以外はキャリア製造実施例5と全く同様にして、Ry5μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア10を得た。
・シリコン樹脂溶液
[固形分20質量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 500質量部
・チタン触媒
[固形分60質量%(TC−750:マツモトファインケミカル社製)] 20質量部
・アミノシラン
[固形分100質量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 3.2質量部
・硫酸バリウム(粒子径600nmの沈降性硫酸バリウム110:堺化学工業社製) 130質量部
・カーボンブラック
(DBP吸油量505ml/100gのEC600JD:ライオン社製) 2質量部
・トルエン 1000質量部
をホモミキサーで10分間分散し、被覆層形成溶液を得た。芯材としてC1:5000質量部を用い、上記被覆層形成溶液を芯材表面にスピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度65℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて200℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕した。解砕後キャリアと、トナー質量2%になるようにトナーとともにバイアル瓶に入れ、ロッキングミル(セイワ技研社製)にて60Hzで5時間撹拌し、トナーを除去してRy4.5μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア11を得た。
キャリア製造実施例11において、硫酸バリウムを粒子径700nmの酸化マグネシウムPSF−150(神島化学工業社製)にした以外はキャリア製造実施例11と全く同様にして、Ry4.5μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア12を得た。
キャリア製造実施例11において、硫酸バリウムを粒子径600nmのハイドロタルサイトHT−1(堺化学工業社製)にした以外はキャリア製造実施例11と全く同様にして、Ry4.5μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア13を得た。
キャリア製造実施例11において、解砕後キャリアをロッキングミルで7時間撹拌した以外はキャリア製造実施例11と全く同様にして、Ry3.5μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア1’を得た。
キャリア製造実施例11において、解砕後キャリアをロッキングミルで撹拌しなかった以外はキャリア製造実施例11と全く同様にして、Ry5.5μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア2’を得た。
キャリア製造実施例11において、解砕後キャリアをT2F型ターブラミキサー(Bachofen社製)で100rpm、6時間混合以外はキャリア製造実施例11と全く同様にして、Ry5.5μm、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗12LogΩcmのキャリア3’を得た。
[ポリエステル樹脂Aの合成例]
温度計、攪拌機、冷却器および窒素導入管の付いた反応槽中にビスフェノールAのPO付加物(水酸基価 320)443部、ジエチレングリコール135部、テレフタル酸422部およびジブチルチンオキサイド2.5部を入れて、200℃で酸価が10になるまで反応させて、[ポリエステル樹脂A]を得た。本樹脂のTgは63℃、ピーク個数平均分子量6000であった。
[ポリエステル樹脂Bの合成例]
温度計、攪拌機、冷却器および窒素導入管の付いた反応槽中にビスフェノールAのPO付加物(水酸基価 320)443部、ジエチレングリコール135部、テレフタル酸422部およびジブチルチンオキサイド2.5部を入れて、230℃で酸価が7になるまで反応させて、[ポリエステル樹脂B]を得た。本樹脂のTgは65℃、ピーク個数平均分子量16000であった。
・ポリエステル樹脂A・・・・40部
・ポリエステル樹脂B・・・・60部
・カルナウバワックス(セラリカNODA社製)・・・・1部
・Pigment Yellow 155(クラリアント社製)・・・・15部
上記のトナー構成材料を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製のヘンシェル20Bで1500rpmで3分間)で混合し、一軸混練機(Buss社製の小型ブス・コ・ニーダー)にて以下の条件で混練を行い(設定温度:入口部100℃、出口部50℃で、フィード量:2kg/Hr)、[母体トナーA1]を得た。
更に、[母体トナーA1]を混練後圧延冷却し、パルペライザーで粉砕し、更に、I式ミル(日本ニューマチック社製IDS−2型にて、平面型衝突板を用い、エアー圧力:6.8atm/cm2、フィード量:0.5kg/hrの条件)にて微粉砕を行い、更に分級を行って(アルピネ社製の132MP)、[母体トナー粒子1]を得た。
「母体トナー粒子1」100部に対し、外添剤として疎水性シリカ微粒子(R972:日本アエロジル社製)を1.0部添加し、ヘンシェルミキサーで混合してトナー粒子を得た(以下「トナー1」という)。
キャリア製造例で得られたキャリア1〜13、1’〜3’(93部)に対して、トナー製造例で得られたトナー1(平均粒子径=7.2μm)を7.0部加えて、ボールミルで20分攪拌して、現像剤1〜13、1’〜3’を作成した。作成した現像剤1〜13、1’〜3’の一覧を表1に示す。
画像品質の特性試験は、リコー社製 リコープロC751EX(リコー製デジタルカラー複写機・プリンタ複合機)を使用し、次の現像条件で作成した。
・現像ギャップ(感光体−現像スリーブ):0.3mm
・ドクターギャップ(現像スリーブ−ドクター):0.65mm
・感光体線速度:440mm/sec
・(現像スリーブ線速度)/(感光体線速度):1.80
・書込み密度:600dpi
・帯電電位(Vd):−600V
・画像部(ベタ原稿)にあたる部分の感光後の電位:−100V
・現像バイアス:DC−500V/交流バイアス成分:2KHz、−100V〜−900V、50%duty
100万枚後の上記現像条件における、30mm×30mmのベタ部(注1)の中心をX−Rite938分光測色濃度計で5個所測定し、L * 、a * 、b *の平均値を出した。これらと基準色のL * 、a * 、b *から色差Δ Eを計算し、色汚れの評価を以下のように実施した。
0.2以上〜0.5未満 : ○(良好)
0.5以上〜1.0未満 : △(使用可能)
1.0以上 : ×(不良)
注1:現像ポテンシャル400V相当箇所=(露光部電位−現像バイアスDC)=−100V−(−500V)
キャリア付着が発生すると、感光体ドラムや定着ローラーの傷の原因となり、画像品質の低下を招く。感光体上にキャリア付着が発生しても、一部のキャリアしか紙に転写しないため、以下の方法で評価した。
前述の現像条件(帯電電位(Vd):−600V、画像部(ベタ原稿)にあたる部分の感光後の電位:−100V、現像バイアス:DC−500V)における、リコープロC751EXのベタ画像(30mm×30mm)に付着したキャリアの個数を、感光体上でカウントしてベタキャリア付着の評価を行った。
表中記載の記号は、◎:大変良好、○:良好、△:使用可能、×:不良とした。
100万枚後の結果を表2に示す。
これに対し、本発明で規定する最大高さRyの範囲外であるキャリアを用いた現像剤は、色汚れおよびベタキャリア付着のいずれか一方が悪化した。
1b 電極
2 フッ素樹脂製
3 キャリア
10 プロセスカートリッジ
11 感光体
12 帯電装置
13 現像装置
14 クリーニング装置
Claims (9)
- コアと前記コアを被覆する被覆層からなるキャリアであり、前記被覆層に少なくともカーボンブラックおよびフィラーを含み、キャリア表面の最大高さRyが4.0μm〜5.0μmであり、前記フィラーが硫酸バリウム、ハイドロタルサイトおよび酸化マグネシウムから選択されることを特徴とするキャリア。
- 前記カーボンブラックのDBP吸油量が400ml/100g以上であることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
- 前記フィラーの粒径が400nm〜800nmであることを特徴とする請求項1または2に記載のキャリア。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載のキャリアおよびトナーを有することを特徴とする二成分現像剤。
- 前記トナーは、カラートナーであることを特徴とする請求項4に記載の二成分現像剤。
- キャリアおよびトナーを含む補給用現像剤であって、キャリア1質量部に対してトナーを2〜50質量部含有し、前記キャリアが請求項1乃至3のいずれかに記載のキャリアであることを特徴とする補給用現像剤。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像を請求項4または5に記載の二成分現像剤を用いて現像する現像部と、該静電潜像担持体をクリーニングするクリーニング部材を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体を帯電させる帯電手段と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像を、請求項4または5に記載の二成分現像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像手段と、該静電潜像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
- 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像を、請求項4または5に記載の二成分現像剤を用いて現像してトナー像を形成する工程と、該静電潜像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する工程と、該記録媒体に転写されたトナー像を定着させる工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
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JP2015231979A JP6631200B2 (ja) | 2015-11-27 | 2015-11-27 | キャリア、二成分現像剤、補給用現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置および画像形成方法 |
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