JP6628121B2 - 偏光子の製造方法および電子線照射装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1の実施の形態に係る偏光子、その製造方法、およびその製造装置について説明する。
まず、本発明に係る偏光子について説明する。
透明基板1としては、細線2を安定的に支持することができ、紫外光透過性に優れたものであり、露光光による劣化の少ないものとすることができるものであれば、特に限定されるものではない。例えば、光学研磨された合成石英ガラス、蛍石、フッ化カルシウムなどを用いることができるが、中でも合成石英ガラスを好ましく用いることができる。品質が安定しており、また、短波長の光、すなわち、高エネルギーの露光光を用いた場合であっても劣化が少ないからである。
細線2は、偏光子10において、入射光のP波成分を効率良く透過し、入射光のS波成分の透過率を低く抑える作用を奏するものであり、透明基板1の上に直線状に複数形成され、かつ、平行に配置されるものである。
偏光領域3は、多数の細線が配置された領域であり、図4(a)(b)に示す偏光子10においては、遮光膜4によって周りを囲まれている。また、遮光膜4によって規定された領域が入射光が透過する領域であり、図4(a)(b)に示す偏光子10においては、入射光が透過する領域と偏光領域3が平面視で一致している。
細線2同士のピッチP1よりも大きなサイズであってもよい。
しかしながら、高い消光比を得るためには、図4(a)(b)に示す偏光子10のように、細線2は、その長手方向において遮光膜4に接続している形態であることが好ましい。偏光領域3の外側の細線2が存在しない領域、すなわち、入射光が透過するが偏光されない領域を、より小さくすることができ、入射光のS波成分が透過してしまうことを、より抑制できるからである。
遮光膜4は、偏光領域3の外側に形成され、入射光、特に入射光のS波成分が透過してしまうことを抑制するものである。
次に、本発明に係る偏光子の製造方法について説明する。
ここで、上記の図5(c)で示したレジストパターン34の形成に用いる方法は、所望の細線パターン34aと遮光膜パターン34bを有するレジストパターン34を形成することができる方法であれば用いることができるが、中でも、電子線を照射する方法が好ましい。
次に本発明の第2の実施の形態について図7により説明する。
なお、ここでは、隣り合う単位領域40A間の境界40Bにおける線状電子線40a間の間隔が、単位領域40A内の線状電子線40a間の間隔に対して大きくなる例について、説明したが、これに限られず、境界40Bにおける線状電子線40a間の間隔が、単位領域40A内の線状電子線40a間の間隔よりも小さくなる場合、また、変わらない場合もある。このような単位領域40A内と単位領域40A間の境界40Bとにおける線状電子線40a間の間隔の違いは、作製された偏光子10においては、外観検査した際に細線2間の間隔の違い(単位領域40同士のつなぎ部)として検出される。したがって、隣り合う単位領域40A間の境界40Bの位置は、外観検査により認識し得る。第2の実施の形態においては、各段の隣り合う単位領域40A間の境界40Bの位置を1段目、2段目、3段目、・・・毎に規則的にずらしているため、外観検査をすると、上下方向に隣接する段との間で規則的なつなぎ部が検出され得る。
次に本発明の第3の実施の形態について図8により説明する。
次に本発明の第4の実施の形態について図9により説明する。
次に本発明の第5の実施の形態について図10により説明する。
なお、第4、第5の実施の形態においても、隣り合う単位領域40A間の境界40Bにおける線状電子線40a間の間隔は、単位領域40A内の線状電子線40a間の間隔に対して幅広に限られず、幅が狭い、または同じ場合もある。また、各段の隣り合う単位領域40Aの境界40Bの位置は、作製された偏光子10の外観検査において、細線2間の間隔の変化(単位領域40同士のつなぎ部)として検出され得る。
1A 積層体
2 細線
2A 単位細線領域
3 偏光領域
4 遮光膜
10 偏光子
11 電子線照射装置
12 電子銃
13 第1アパーチャ
13a 矩形状の開口
14 第1偏向器
15 第2アパーチャ
15a 線状開口
16 第2偏向器
40 電子線
40a 線状電子線
40b 一辺
40A 電子線の単位領域
40B 境界
40H 水平方向線
40S ショットの切れ目
40V 垂直方向線
Claims (6)
- 透明基板と、透明基板上に互いに平行に設けられた複数の細線とを有する偏光子の製造方法において、
前記透明基板と細線用材料層とを有する積層体を準備する工程と、
前記積層体上にレジスト層を形成する工程と、
前記レジスト層上に電子線を照射して露光し、現像を施して、前記レジスト層にパターンを形成する工程と、
前記レジスト層を介して前記積層体をエッチング加工する工程と、を備え、
前記電子線を照射する工程は、
電子線を矩形状の開口をもつ第1アパーチャを通過させる工程と、
前記第1アパーチャを通過した電子線を複数の線状開口を有する第2アパーチャを通過させる工程と、
前記第2アパーチャを通過した線状電子線を前記レジスト層に対してショット毎に照射しながら前記レジスト層に照射された複数の線状電子線で形成された露光パターンを含む矩形状の単位領域を形成するとともに、前記線状電子線を偏向させて前記単位領域を多列および多段に形成する工程と、
を有し、
前記単位領域は単位領域の一辺に直交する方向に沿って多列に、かつ単位領域の一辺に平行する方向に沿って多段に形成され、
各段の隣り合う単位領域間の境界は、隣り合う段との間で互いに相違し、
前記第2アパーチャを通過した線状電子線のショット毎の数を変化させ、単位領域を複数のショットの線状電子線により形成したことを特徴とする偏光子の製造方法。 - 各段の隣り合う単位領域間の境界は、隣り合う段との間で規則性をもって互いに相違することを特徴とする請求項1記載の偏光子の製造方法。
- 各段の隣り合う単位領域間の境界は、隣り合う段との間で不規則な状態で互いに相違することを特徴とする請求項1記載の偏光子の製造方法。
- 透明基板と、透明基板上に互いに平行に設けられた複数の細線とを有する偏光子の製造方法において、
前記透明基板と細線用材料層とを有する積層体を準備する工程と、
前記積層体上にレジスト層を形成する工程と、
前記レジスト層上に電子線を照射して露光し、現像を施して、前記レジスト層にパターンを形成する工程と、
前記レジスト層を介して前記積層体をエッチング加工する工程と、を備え、
前記電子線を照射する工程は、
電子線を矩形状の開口をもつ第1アパーチャを通過させる工程と、
前記第1アパーチャを通過した電子線を複数の線状開口を有する第2アパーチャを通過させる工程と、
前記第2アパーチャを通過した線状電子線を前記レジスト層に対してショット毎に照射しながら前記レジスト層に照射された複数の線状電子線で形成された露光パターンを含む矩形状の単位領域を形成するとともに、前記線状電子線を偏向させて前記単位領域を多列および多段に形成する工程と、
を有し、前記単位領域はこの単位領域の一辺に対して傾斜する方向に沿って多列および多段に形成されていることを特徴とする偏光子の製造方法。 - 前記レジスト層の単位領域に対応して、複数の細線を含む単位細線領域が形成され、細線に平行する方向に互いに隣接する単位細線領域間の細線同士が連続することを特徴とする請求項1または4記載の偏光子の製造方法。
- 透明基板と、透明基板上に互いに平行に設けられた複数の細線とを有する偏光子を製造する電子線照射装置において、
電子線を生成する電子銃と、
前記電子銃からの電子線を通過させる矩形状の開口をもつ第1アパーチャと、
前記第1アパーチャを通過した電子線を通過させる複数の線状開口を有する第2アパーチャと、
前記第2アパーチャを通過した線状電子線をレジスト層に対してショット毎に照射しながら前記レジスト層に照射された複数の線状電子線で形成された露光パターンを含む単位領域を形成するとともに、前記線状電子線を偏向させて前記単位領域を多列および多段に形成する偏向手段と、を備え、
前記単位領域は単位領域の一辺に直交する方向に沿って多列に、かつ単位領域の一辺に平行する方向に沿って多段に形成され、
各段の隣り合う単位領域間の境界は、隣り合う段との間で互いに相違し、
前記第2アパーチャを通過した線状電子線のショット毎の数を変化させ、単位領域を複数のショットの線状電子線により形成したことを特徴とする電子線照射装置。
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JP2015008906A JP6628121B2 (ja) | 2015-01-20 | 2015-01-20 | 偏光子の製造方法および電子線照射装置 |
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