[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6625004B2 - カード型記録装置およびスロット装置 - Google Patents

カード型記録装置およびスロット装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6625004B2
JP6625004B2 JP2016081055A JP2016081055A JP6625004B2 JP 6625004 B2 JP6625004 B2 JP 6625004B2 JP 2016081055 A JP2016081055 A JP 2016081055A JP 2016081055 A JP2016081055 A JP 2016081055A JP 6625004 B2 JP6625004 B2 JP 6625004B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
slot
type recording
contact
recording device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016081055A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017191489A5 (ja
JP2017191489A (ja
Inventor
木村 正史
正史 木村
文裕 梶村
文裕 梶村
剛 内藤
剛 内藤
恭輔 佐藤
恭輔 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016081055A priority Critical patent/JP6625004B2/ja
Priority to US15/483,235 priority patent/US10205277B2/en
Publication of JP2017191489A publication Critical patent/JP2017191489A/ja
Priority to US16/224,996 priority patent/US10855027B2/en
Publication of JP2017191489A5 publication Critical patent/JP2017191489A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6625004B2 publication Critical patent/JP6625004B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/631Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances for engagement only
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K13/00Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism
    • G06K13/02Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism the record carrier having longitudinal dimension comparable with transverse dimension, e.g. punched card
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K5/00Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
    • H05K5/02Details
    • H05K5/0256Details of interchangeable modules or receptacles therefor, e.g. cartridge mechanisms
    • H05K5/0286Receptacles therefor, e.g. card slots, module sockets, card groundings
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • H05K7/2039Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating characterised by the heat transfer by conduction from the heat generating element to a dissipating body

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Description

本発明は、メモリカードなどのカード型記録装置および当該カード型記録装置が挿入されるスロット装置に関し、特に、カード型記録装置から熱を放熱する構造に関する。
メモリカードなどのカード型記録装置(以下カード媒体と呼ぶ)は、可搬型機器などの電子機器において情報(データなど)を記録する媒体として広く用いられている。このようなカード媒体において、近年、高速で情報の書込み/読み込みを行うようにしたものが知られている。特に、電子機器の1つであるカメラにおいて、動画撮影を行った際には、画像の高精細化に伴って画像データの転送レートが高くなり、高速で画像データの書き込みなどを行う必要がある。
データの転送レートが高くなると、カード媒体における消費電力が多くなって発熱が多くなる。このため、電気的接点による熱伝導および自然対流によってはカード媒体から熱を効果的に排出することができず、温度上昇により機器の正常な動作ができない場合がある。
一方、カード媒体からの排熱を効果的に行うため、カード媒体内に熱伝導材を設けるようにしたものがある(特許文献1参照)。そして、特許文献1では、カート媒体が挿入されるカードケース又はスロット装置(カードスロットという)の一部を熱伝導材からの放熱経路に接触させて放熱を促進している。
さらに、発熱源を有する装置と放熱先の装置とを金属材料の円筒形突起で接続するし、少なくとも一方の装置に熱伝導性流体を封入して弾性を有するチューブ状コンタクトを配して接続するようにしたものがある(特許文献2参照)。
特開2011−95961号公報 特開2000−283620号公報
ところが、特許文献1においては、カード媒体とカードスロットとは接触子を介して接続される。このため、接触子がバネ性を備えていれば信頼性が確保されるものの、カード媒体とカードスロットとは線接触となって熱伝導は低下する。一方、接触子にバネ性がないと、熱伝導は向上するものの、挿抜を繰り返すとカード媒体とカードスロットとの接触が不安定となって信頼性に欠ける。
特許文献2においては、面接触によって熱伝導が向上するものの、熱伝導性流体を封入したチューブ状コンタクトを用いているので、挿抜回数が多いカード媒体においては信頼性に欠ける。
従って、本発明の目的は、挿抜による信頼性の低下を防止して、熱的および電気的な接続を良好にすることのできるカード型記録装置およびスロット装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明によるカード型記録装置は、スロット装置に挿抜可能なカード型記録装置の厚み方向に交差する接触面を備える第1の熱接点と、前記カード型記録装置の厚み方向における位置を規制する第1の規制部と、前記第1の規制部とは厚み方向の異なる位置において前記カード型記録装置の厚み方向における位置を規制する第2の規制部と、前記第1の規制部と前記第2の規制部とを連絡する第3の規制部と、を有し、前記第1の規制部は、前記カード型記録装置の前記スロット装置への挿抜方向と平行な第1の方向において、前記第2の規制部および前記第3の規制部とは異なる位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、挿抜による信頼性の低下を防止して、熱的および電気的な接続を良好にすることができる。
本発明の第1の実施形態によるカード型記録装置が用いられる電子機器の一例を示す図である。 図1に示すカメラおよびカード媒体の構成についてその一例を示すブロック図である。 図2に示すカード媒体のメモリ部への挿入を説明するための図である。 図3に示すカード媒体の構成を説明するための図である。 図4に示すカード媒体の厚み方向における部品の配置を説明するための図である。 図4に示すカード媒体の挿抜状態を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態によるカード媒体およびスロットを詳細に説明するための図である。 図7に示すカード媒体およびスロットにおける接触および離間を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態によるカード媒体とスロットを説明するための図である。 図9に示すカード媒体の構成を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態によるカード媒体およびスロットを詳細に説明するための図である。 図10に示すカード媒体の厚み方向における部品の配置を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態によるカード型記録装置および当該カード型記録装置が挿抜されるスロット装置の一例について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態によるカード型記録装置が用いられる電子機器の一例を示す図である。
図示の電子機器は、例えば、デジタルカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)などの撮像装置であり、図示のカメラはカメラ本体1を有し、当該カメラ本体1にはカメラ本体1に備えられたインターフェイス3を介して複数のレンズユニット2から選択的に1つのレンズユニット2が装着される。カメラ本体1にはカメラを操作するための操作部4が備えられている。例えば、操作部4によって動画撮影および記録のための操作が行われる。カメラ本体1には画像データなどを記録するためのカード型記録装置(以下カード媒体と呼ぶ)5が装着される。このカード媒体5必要に応じてカメラ本体1に備えられたスロット装置(以下単にスロットと呼ぶ)に挿抜される。
例えば、カード媒体5に記録された画像データ(例えば、動画ファイル)を編集する際には、ユーザはカメラ本体1からカード媒体5を抜いて、カードリーダー6に挿入する。なお、当該カードリーダー6にもカード媒体5を挿入するためのスロットが備えられている。カードリーダー6はケーブル7を介してパソコン(PC)8に接続され、ユーザはカード媒体5から画像データをPC8に読み込んで画像データを編集する。
このように、カード媒体5はカメラ本体1又はカードリーダー6に必要に応じて挿入/抜去される。なお、ここでは、カード媒体5とは、可搬性および検索性(ラベルなどの貼り易さ)などのため扁平で薄い形状の媒体をいう。
図2は図1に示すカメラおよびカード媒体の構成についてその一例を説明するためのブロック図である。そして、図2(a)はカメラの構成を示すブロック図であり、図2(b)はカード媒体の構成を示すブロック図である。なお、図2において、図1に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照番号を付す。
まず、図2(a)を参照して、カメラ本体1はカメラシステム制御回路(以下カメラ制御回路という)10を備えており、カメラシステム制御回路10はカメラ全体の制御を司る。操作検出部4には、レリーズボタンなどが備えられており、レリーズボタンの操作に応じてカメラ制御回路10は撮像制御を行う。撮像素子12には、レンズユニット(以下単にレンズと呼ぶ)に備えられた撮影光学系22を介して光学像が結像する。そして、撮像素子12は光学像に応じた画像信号を出力する。
カメラ制御回路10の制御下で、レンズシステム制御回路(以下レンズ制御回路という)20はレンズ駆動部21を駆動制御して撮影光学系22の調整を行う。例えば、レンズ制御回路20は撮影光学系22による結像面が撮像素子12の位置にくるように撮影光学系22を駆動制御する(所謂ピント合わせ)。さらには、レンズ制御回路20は画像信号のレベルに基づいて絞り制御を行う。また、カメラ制御回路20は画像信号のレベルに基づいて撮像素子12の電荷蓄積を制御して明るさを調整する(所謂露出制御)。
撮像素子12の出力である画像信号は画像処理部13に送られる。画像処理部13は、A/D変換器、ホワイトバランス調整回路、ガンマ補正回路、および補間演算回路などを備えている。カメラ制御回路10の制御下で、画像処理部13は画像信号に対して所定の画像処理を行って画像データを生成する。そして、カメラ制御回路10は当該画像データに応じた画像を表示部14に表示する。さらに、画像処理部13は予め定められた手法を用いて画像データなどの圧縮を行ってメモリ部11に記録する。なお、前述のように、動画撮影を行った際には、動画ファイルがメモリ部11に記録される。
メモリ部11には記憶部が備えられるとともにスロットが備えられている。そして、当該スロットにはカード型記録装置(カード媒体)5が挿入される。カメラ制御回路10の制御下で、画像処理部13は動画ファイルなどをカード媒体5に記録する。
カメラ制御回路10はレリーズボタンの操作を操作検出部4が検出すると、撮像素子6を駆動するとともに、画像処理部19を動作させて圧縮処理などを制御する。さらに、カメラ制御回路10は表示部14にカメラの状態などを示す情報を表示する。
カメラ制御回路10は、撮像素子12の出力である画像信号に応じて生成された画像データに基づいて、撮影光学系22の焦点位置および絞り位置を求める。そして、カメラ制御回路10はインターフェイス(I/F)3を介してレンズ制御回路20を制御してレンズ駆動部21を駆動制御する。これによって、ピント合わせおよび露出制御が行われる。
図示のように、カメラ本体1に設けられた伝熱部15は、画像処理部13およびメモリ部11と熱的に接続されている。この伝熱部15は、例えば、ヒートパイプ又はグラファイトシートなどで構成される。伝熱部15はカメラ本体1における代表的な熱源である画像処理部13およびメモリ部と放熱部分(カメラ本体1の外装など)を熱的に接続する。この結果、図中矢印16で示すように伝熱部15を介してカメラ本体1から外部に自然対流および放射などによって熱が放出される。
続いて、図2(b)を参照して、カード媒体5は、電源IC27、カードコントローラIC(コントローラともいう)28、およびフラッシュメモリ29を有している。そして、カード媒体5はカードインターフェイス(I/F)26によって電源24およびホストコントローラ25に接続される。なお、図示の電源24はカメラ本体1に備えられた電源であり、ホストコントローラ25は図2(a)に示すカメラ制御回路10である。また、ここでは、1つのフラッシュメモリ29が示されているが、複数のフラッシュメモリ29を備えるようにしてもよい。
I/F26の物理構造および信号ラインなどの仕様はカード媒体5の規格として予め定められている。I/F26には電源供給のための電源接点と情報伝達のための信号接点と後述する伝熱のための熱接点が備えられている。電源接点は電源24と電源IC27とを接続し、信号接点はホストコントローラ25とコントローラ28とを接続する。
電源IC27は、電源24の電圧をコントローラ28およびフラッシュメモリ29に必要な電圧レベルとする。コントローラ28はエラー訂正、ブロック管理、およびウェアレベリングなどを行う。そして、コントローラ28はホストコントローラ25およびフラッシュメモリ29に対するインターフェイスを備える。これによって、コントローラ28はホストコントローラ25から送られたデータをフラッシュメモリ29に記録し、さらには、フラッシュメモリ29に記録されたデータをホストコントローラ25に送る。
カード媒体5がメモリ部11に接続されると(つまり、スロットに挿入されると)、ホストコントローラ25はメモリ部11を介してカード媒体5に動画ファイルを記録することができる。また、ホストコントローラ25はカード媒体5から動画ファイルを読み出して再生して表示部14に表示することができる。
図3は、図2に示すカード媒体のメモリ部への挿入を説明するための図である。そして、図3(a)はカメラとカード媒体との関係を示す図であり、図3(b)は図2に示すメモリ部に備えられたスロット装置(スロット)を分解して示す斜視図である。
まず、図3(a)を参照して、操作部4にはスロット蓋を開けるためのカバー操作スイッチ4aが備えられている。カード媒体5をカメラ本体1に挿入する際には、ユーザはカバー操作スイッチ4aを操作する。これによって、スロット蓋30に設けられたフック30aの係合が外れて、スロット蓋30が開いて、スロット31が露出する。その後、ユーザはカード媒体5をスロット31に挿入する。
スロット31にはイジェクタ機構が設けられており、カード媒体5を挿入すると、イジェクトボタン46が外側に突出する。なお、図示の例では、同種又は異種のカード媒体5を2枚平行に挿入することができる。つまり、スロット31は2つ並んで設けられている。
カード媒体5をスロット31に挿入した後、スロット蓋30を閉じると、カメラ制御回路10とカード媒体5とが通信可能な状態となる。カメラ本体1にはスロット蓋30の開閉を検知するための検知スイッチ(図示せず)が備えられており、スロット蓋30が閉じられたことを検知すると、カメラ制御回路10はカード媒体5の有無をチェックして、カード媒体5が存在すると通信可能な状態となる。一方、スロット蓋30が開けられたことを検知すると、カメラ制御回路10は画像データの記録などを速やかに終了させる処理を行う。
ユーザがスロット31からカード媒体5を抜去する場合には、操作スイッチ4aを操作する。これによってスロット蓋30に設けられたフック30aの係合が外れてスロット蓋30が開く。その後、イジェクトボタン46を押し込むと、ユーザが掴み易い位置までカード媒体5が突出する。ユーザはカード媒体5の端部を把持して手前に引けばカード媒体5を抜去することができる。上記のイジェクトに関する動作については後述する。
続いて、図3(b)を参照して、スロット31は、スロット基板41を有している。そして、スロット基板41上にはスロットベース42が配置されている。スロットベース42にはスロットコネクタ部42aが設けられており、さらに、スロットベース42にはスロット左側面ガイド部42bおよびスロット右側面ガイド部42cが設けられている。これらスロット左側面ガイド部42bおよびスロット右側面ガイド部42cは所定の間隔をおいてスロットコネクタ部42aを挟んで互いに対向している。
スロットベース42には、複数のスロット電気接点43が圧入されて保持されている。スロット電気接点43には、電源用スロット電気接点43aと情報を伝達するための通信用スロット電気接点43bとがある。さらに、スロットベース42には複数のスロット熱接点(第2の熱接点)44が圧入保持されている。このスロット熱接点44は、スロットベース42を挟んで、カード媒体5の挿入方向および抜取方向のいずれにも露出している。
また、スロットベース42にスロットカバー45が係合し、スロットカバー45にはイジェクトボタン46が設けられている。さらに、スロットカバー45にはイジェクト機構47が設けられている。カード媒体5は、図中矢印50で示す方向にスロット31に挿入される。カード媒体5において、カード媒体の左側面側にカード左側面ガイド部55aが設けられ、カード媒体の右側面側にはカード右側面ガイド部56aが設けられている。
このように、スロット31はスロットベース42、スロット電気接点43、スロット熱接点44、およびスロットカバー45を備えている。
スロットベース42はリフローに耐えられる耐熱性、そして、小型薄型に作成するための薄肉性、および複雑な形状を作成可能な流動性、摺動性などの観点からLCP(液晶ポリマー)で成型されている。スロット電気接点43は接点を接触させるためのバネ性、半田のぬれ性、および接点電気抵抗などの観点からリン青銅に所定のメッキ処理(金メッキなど)を施して成形されている。スロット熱接点44は熱伝導性、摺動性、および耐摩耗性などの観点から純銅又は銅合金に所定のメッキ処理(硬質クロムメッキなど)施して成形されている。スロットカバー45は薄肉な状態における強度、加工性、および耐食性などの観点からステンレスのバネ鋼で成形されている。
スロット熱接点44のメッキの被覆部においては、熱伝導率は純銅又は銅合金よりも劣るが、厚みが十分薄い(通常数マイクロメートル)ためその熱抵抗は問題とならない。一方、硬質クロムメッキなどを用いることによって表面の硬度を大幅に向上させることができる。つまり、カード媒体の挿抜の際に傷がつきにくい信頼性の高い熱接点を成形することができる。後述するように熱接点は案内面を形成して摺動するので、表面の硬度を上げることの意義は大きい。
カード媒体5はスロットカバー45によって粗く位置決めされつつ(多少のガタをもって案内されつつ)矢印50方向に挿入される。その後、カード左側面ガイド部55aとスロット左側面ガイド部42b、カード右側面ガイド部56aとスロット右側面ガイド部42cとによってカード媒体5は精密に位置決めされて通信可能な位置まで挿入される。最終的に、カード媒体5はスロットベース42上のカード突きあて面(図示せず)とカード媒体5の端子面とが接触する位置まで挿入される。この位置においは、スロット電気接点43と後述するカード電気接点とが接触して安定して通信が可能となる。
図示のように、スロット熱接点44は所定の間隔をおいて2つ設けられており、スロット熱接点44の間に複数のスロット電気接点43が配置されている。スロット熱接点44に近い接点は高速の信号を伝送する必要がない電源用スロット電気接点43aとして用いられる。図2(b)で説明した電源24および電源IC27には電源用スロット電気接点43aが用いられる。前述のように、スロットベース42は熱伝導率が低いLCPで形成されているので、スロット熱接点44と電源用スロット電気接点43aとの間は断熱される。
スロット電気接点43のうちスロット熱接点44から遠い中央付近には通信用スロット電気接点43bが配置される。つまり、熱の影響を受けにくい位置に、高速の信号線が配置されることになる。一般に、高速の信号伝送においては、等インピーダンスのペア線が用いられており、熱的な影響が少ない位置に高速の信号線を配置すれば信号伝送に都合がよい。図2(b)に示すホストコントローラ25とコントローラ28との接続には通信用スロット電気接点43bが用いられる。
図4は、図3に示すカード媒体の構成を説明するための図である。そして、図4(a)は斜視図であり、図4(b)はカードラベルを剥がした状態で上側から見た図である。また、図4(c)はカード媒体の内部を上側から見た図であり、図4(d)はカード媒体を下側から見た図である。さらに、図4(e)はカード媒体の内部を下側から見た図である。
図4(a)において、カード媒体5は端子面51を有しおり、端子面51に対向して後端面52が規定されている。また、左側面55および右側面56が互いに対向して、カード媒体5は矩形状(カード状)に規定されている。カード媒体5の互いに対向する面は第1面53および第2面54とされ、第2面54には第2面カードラベル57が設けられ、端子面51にはカード電気接点58およびカード熱接点(第1の熱接点)59が設けられている。
カード媒体5は、図3で説明したようにしてスロット31に挿入される。挿入および抜去の際に移動させる方向を挿抜方向とする。そして、一般にカード媒体5は厚み方向又は斜め方向に挿抜されることはないので、カード媒体5の厚み方向と挿抜方向とは直交(つまり、交差)する。なお、厚み方向とは第1面53から第2面54に向う方向である。さらに、厚み方向および挿抜方向に直交する方向を幅方向とする。
図4(a)に示す例では、厚み方向において第1面53から第2面54に向かう方向を正方向とする。挿抜方向においてはカード媒体5をスロット31に挿入する際の方向を正方向とする。さらに、ここでは、左手系をなす座標を設定する。また、挿抜方向において正方向を挿入方向、負方向を抜去方向と呼ぶことにする。そして、主要な熱源(後述するコントローラ69)が存在する側の面を第1面53とし、その反対の面を第2面54とする。ここでは、カード媒体5の挿入方向に向かって左にある面を左側面55、挿入方向に向かって右にある面を右側面56とする。
説明の便宜上、ここでは、スロット31においては、スロット基板41側を下とし、カード媒体5についても、スロット31に挿入されて通信可能な状態となった際に、スロット基板41側を下とする。図4(a)に示す例では、第1面53がカード媒体5の下面であり、第2面54がカード媒体5の上面となる。但し、図4(a)においては、カード媒体5の上下方向がカメラ本体1の左右方向になるように、カード媒体5がカメラ本体1に挿入される。
前述のように、第2面54には第2面カードラベル57が貼付されている。第2面カードラベル57にはカード媒体5の対応規格、記憶容量、および通信速度などを示す情報が記載されている。カード媒体5における端子の配置は、図3(b)で説明したスロットにおける端子の配置と対応する。つまり、カード媒体5においは、カード熱端子59が最も外側に配置され、その内側に電源用カード電気接点58aが配置される。そして、最も内側に通信用カード電気接点58bが配置される。
図4(a)に示すように、カード電気接点58およびカード熱接点59は厚み方向において同一の位置となるように配置される。つまり、カード電気接点58およびカード熱接点59の厚み方向における位置を変えると、カード媒体5の厚みが増加するので、厚み方向において同一の位置となるように配置する。
図4(b)では、第2面カードラベル57を剥がしてカード媒体5を上側から見た状態が示されている。また、図4(c)においては、後述する第2面カード外装を外してカード媒体5を上側から見た状態が示されている。そして、図4(d)では、カード媒体5を下から見た状態が示されている。さらに、図4(e)では、後述する第1面カードラベルおよび第1面カード外装を外してカード媒体5を下側から見た状態が示されている。なお、図4(b)から図4(e)においては、端子面51が上側になるように描画されている。
図4(b)から図4(e)を参照して、カード媒体5は、略コ字形状のカード枠体62を有するとともに、カードコネクタ61が備えられている。さらに、カード媒体5は、第2面カード外装63を備え、第2面カード外装63には穴63aが形成されている。カードは媒体5内にはカード基板64が実装され、図示の例ではフラッシュメモリ65a〜65dを実装するための領域がカード基板64に設けられている。さらに、カード基板64にはフラッシュメモリ65a〜65dおよびカードコントローラ(以下単にコントローラと呼ぶ)69以外の部品を実装するための領域66aおよび66bが設けられている。また、カード媒体5は第1面カード外装67を有するとともに、第1面カードラベル68を備えている。
カード媒体5においては、カード基板64とカードコネクタ61とが半田付けで接続されてカード枠体62とカードコネクタ61とが組み合わされる。さらに上下からそれぞれ第1面カード外装67と第2面カード外装63が嵌めこまれてスナップフィット(所謂パッチン止め)で組み合わされる。これによって、カード媒体5の外形形状は完成してカード筐体となる。つまり、カード筐体は、カードコネクタ61、カード枠体62、第2面カード外装63、および第一面カード外装67を有している。
この状態において、ポッティング材を穴63aから注入する。そして、第1面カードラベル68および第2面カードラベル57を貼付した後加熱してカード媒体5が完成する。加熱によってポッティング材が硬化して、これによってカード媒体5における熱伝導を促進される。さらに、カード媒体5の堅牢性および耐候性が向上する。
なお、上述の部品以外の部品についてはカードコネクタ61又はカード基板64に圧入又は半田付けによって固定されている。また、図4においては、ポッティング材を図示すると、カード媒体5の構造が不明確になるので省略されている。
スロットベース42と同様に耐熱性および小型薄型に作成するため、カードコネクタ61はLCPで成形されている。また、カード電気接点58はバネ性を有しておらず、半田のぬれ性および接点電気抵抗などを考慮して、純銅又は銅合金にメッキ処理(金メッキなど)を施して形成されている。
カード熱接点59は熱伝導性、摺動性、および耐摩耗性などを考慮して純銅又は銅合金にメッキ処理(硬質クロムメッキなど)を施して形成されている。メッキの被覆部によって、スロット熱接点と同様に熱抵抗に影響を与えず、表面の硬度を大幅に向上させることができる。つまり、挿抜において傷がつきにくく信頼性の高いカード熱接点59を形成することができる。カード熱接点59は各電気接点が配された幅方向に所定の距離だけ離間して一対設けられている。このように、一対のカード熱接点59を設けることによって、カード媒体5全体の傾きを抑制してカード熱接点59の接触を安定させることができる。図4(a)に示すように、カード熱接点59の面がスロット31に設けられたスロット熱接点44と接触する面である。このように、カード媒体5の厚み方向に対して直交する方向に接触面が備えられる。
カードコネクタ61には穴およびスナップフィット部が設けられており、この穴にカード電気接点58およびカード熱接点59が圧入されて保持される。
カード基板64には、フラッシュメモリ65a〜65d、コントローラ69が配置されている。また、詳細には図示しないが、領域66aおよび66bに電源ICおよびコンデンサなどが実装される。コントローラ69はカード媒体5において最も消費電力が大きく、主要な熱源となる。フラッシュメモリ65a〜65dはその他の熱源となる。
カード基板64には、穴64aが形成されており、ポッティング材が第2面から第1面側に移動可能となっている。カード基板64にはカードコネクタ61を実装するための領域が設けられており、半田付けによってカード基板64とカードコネクタ61とが位置決めされて相互に固定される。カード媒体5の下面である第1面には第一面カードラベル68が貼付されており、ユーザのメモ欄などとして用いられる。
図5は、図4に示すカード媒体の厚み方向における部品の配置を説明するための図である。そして、図5(a)はカード媒体を上側から見た図であり、図5(b)、図5(c)、および図5(d)はそれぞれカード媒体を図5(a)に示すB−B線、C−C線、およびD−D線で破断した断面図である。
図5(a)において、イジェクトアーム47aはイジェクトボタン46と連動し、イジェクト機構は回転中心47bを中心として回転する。イジェクト機構は回転アーム47cおよびイジェクト板47dを備えており、イジェクト板47には爪部47eが設けられている。なお、参照番号70はポッティング材を示す。
図5(b)には、スロット電気接点43と主要な熱源であるコントローラ69を含む位置における断面が示されている。コントローラ69はカード基板64においてホスト基板41側に実装されている。コントローラ69はポッティング材70を介して第1面カード外装67と接続されている。その他の熱源であるフラッシュメモリ65aおよび65dはカード基板64の両面にそれぞれ実装されている。フラッシュメモリ65aおよび65dはコントローラ69と同様にポッティング材70を介してそれぞれ第2面カード外装63および第1面カード外装67に接続されている。
前述のように、熱源と外装の間をポッティング材で埋めたことによって、エアギャップのままで放置した場合に熱抵抗を低減することができる。これによって、熱源からの熱をより効率よくカード媒体5の第1面カード外装67および第2面カード外装63に導くことができる。
前述のように、スロット電気接点43はバネ性を有しており、図5(b)において上から下に向かってカード電気接点58を押圧しつつ接触する。カード電気接点58の厚み方向の位置はスロット熱接点44とカード熱接点59との接触によって定められる。この位置を適切に設定することによって、スロット電気接点43とカード電気接点58との接触が所望の状態となる。例えば、電気的な通信を行う位置においてカード電気接点58の位置を、カード媒体5が挿入されていない場合のスロット電気接点43の下端位置よりも高く、スロット電気接点43の弾性限界よりも低い位置に設定する。これによって、スロット電気接点43とカード電気接点58の接触が所望の状態となる。
挿抜方向に着目すると、スロットベース42の所定の面(後述するカード突きあて面42d)とカード媒体5の端子面(後述する端子面51)とが接触している。当該位置において、カード電気接点58とスロット電気接点43とは挿抜方向に関して矛盾のない位置となる。つまり、カード電気接点58が挿抜方向に延び、延在方向のいずれかの位置においてスロット電気接点43が接触可能となる。
図5(c)には、熱接点を含む位置における断面が示されている。その他の熱源であるフラッシュメモリ65bおよび65cはカード基板64の両面にそれぞれ実装されている。フラッシュメモリ65bおよび65cは、図5(b)に示すコントローラ69と同様にポッティング材70を介してそれぞれ第1面カード外装63および第2面カード外装67と接続される。ここでも、熱源と外装との間をポッティング材で埋めたことによって、エアギャップのままで放置した場合に熱抵抗を低減することができる。これによって、熱源からの熱をより効率よくカード媒体5の第1面カード外装67および第2面カード外装63に導くことができる。
スロット熱接点44はバネ性を有しない銅合金で形成されており、カード押圧バネによってカード熱接点59と面接触している。カード媒体5の熱源であるコントローラ69などからの熱はカード基板64を介してカード熱接点59、スロット熱接点44、およびスロット基板41に順に伝導する。そして、熱はスロット基板41から図1に示す伝熱部15を介して外部に排熱される。
上述の排熱経路において、各部分の熱抵抗は小さい。つまり、コントローラ69とカード基板64、カード基板64とカード熱接点59、スロット熱接点44とスロット基板41はそれぞれ互いに半田付けされており、熱抵抗は小さい。カード基板64およびスロット基板41は多層基板で構成されるとともに、中間層に電源、グラウンド(所謂ベタグラウンド)が配置されるなど、銅を多く残すようにパターニングされ熱抵抗は小さい。スロット熱接点44とカード熱接点59は銅合金で形成され熱抵抗は小さい。さらに、スロット熱接点44とカード熱接点59を面接触させることによって接触による熱抵抗を低減している。よって、当該接続においても熱抵抗は小さい。このように、各部分の熱抵抗を十分に小さくすることができるので、上記の排熱経路によって効率よく熱を外部に排熱することができる。
図5(d)にはイジェクタ機構を含む位置における断面が示されている。ここで、図5(a)および図5(d)を参照してイジェクタ機構の動作について説明する。イジェクタ機構47は、イジェクトボタン46、イジェクトアーム47a、回転アーム47c、およびイジェクト板47dを有している。そして、イジェクト機構47はスロットカバー45上に配置されている。
スロットカバー45上の突起に回転中心47bを中心として回転可能に回転アーム47cが配置されている。イジェクトアーム47aはスロットカバー45上に設けられた案内突起によって、図5(a)の左右方向(カード媒体5の挿抜方向)にスライドのみ可能に保持されている。また、イジェクトアーム47aの先端にはイジェクトボタン46が取り付けられている。回転アーム47cと連動して回転アーム47cとイジェクトアーム47aは、イジェクト板47dの位置で係合されている。さらに、イジェクト板47dはスロットカバー45上に設けられた案内部(図示せず)によってイジェクトアーム47aと同様に図5(a)の左右方向にスライドのみ可能に保持されている。回転アーム47cとイジェクト板47dはイジェクト板47dの位置で係合されている。
上述の構成によって、イジェクトアーム47aが左に動くとイジェクト板47dは反対に右に動くことになる。
図3(a)に関連して説明したように、カード媒体5をスロット31に挿入すると、イジェクトボタン46が突出する。この際、図5(d)に示すように、カード媒体5はイジェクト板47dに設けられた爪部47eを押し込みつつ挿入される。その結果、図5(a)において、イジェクト板47dは左方向に移動し、回転アーム47cは時計回り方向に回転して、イジェクトアーム47aは右方向に移動する。これによって、イジェクトボタン46が突出する。
カード媒体5を抜去する場合には、イジェクトボタン46が押し込まれる。その結果、図5(a)においてイジェクトアーム47aが左方向に移動し、回転アーム47cは反時計回り方向に回転して、イジェクト板47dは右方向移動する。これによって、イジェクト板47dに設けられた爪部47eがカード媒体5をスロット31から押し出す。
図6は、図4に示すカード媒体の挿抜状態を説明するための図である。そして、図6(a)〜図6(d)はカード媒体の挿抜方向における位置を変化させた状態を示す図である。
図示のように、カード媒体5の左側面55および右側面56には、それぞれ右側面凹部および左側面凹部55bおよび56bが形成されている。図6(a)には、スロットベース42とカード媒体5とが接触していない状態が示されている。この場合、カード媒体5はスロットカバー(図示せず)が大きな隙間をおいて案内されている。以下、この状態を挿入準備状態と呼ぶ。
図6(b)には、スロットベース42とカード媒体5とが接触を開始した状態が示されている。この場合、カード左側面ガイド部55aとスロット左側面ガイド部42bとが接触する。さらに、カード右側面ガイド部56aとスロット左側面ガイド部42cとが接触する。これによって、カード媒体5が案内される。以下、この状態を第1の挿入状態と呼ぶ。第1の挿入状態は、カード媒体5がスロットベース42と接触を開始した位置からカード媒体5を挿入方向に移動させた際に、厚み方向に移動がない範囲である。
図6(c)には、スロットベース42に対するカード媒体5の挿入が進行して、第3の挿入状態に至るまでのカード媒体5の位置が示されている。この状態を第2の挿入状態と呼ぶ。第2の挿入状態は、カード媒体5が厚み方向に移動を開始した位置から第3の挿入状態に至るまでの位置までの状態である。
図6(d)には、スロットベース42に対するカード媒体5の挿入が完了し、端子面52とカード突きあて面42dとが接触した状態が示されている。この状態において、カード媒体5は電気的な通信などを行うことができる。以下、この状態を第三の挿入状態と呼ぶ。第三の挿入状態においは、スロットカバー上に設けられたバネ部が右側面凹部55bおよび左側面凹部56bに接触する。これによって、カード媒体5の抜け止めが行われるとともに、端子面52およびカード突きあて面42dが接触する方向への押圧力が加えられる。
図7は、本発明の第1の実施形態によるカード媒体およびスロットを詳細に説明するための図である。そして、図7(a)はカード媒体およびその一部を拡大して示す図であり、図7(b)はスロットおよびその一部を拡大して示す図である。
図7(a)において、カード左側面ガイド部55a上には第1のカード上案内面81が形成され、カード左側面ガイド部55a上には第2のカード上案内面82が形成されている。なお、逃げ部83はカード媒体5の左側面55においてカード左側面ガイド部55aが存在しない部分を示す。
カードコネクタ61の左側面55にはカード左側面ガイド部55aが端子面51から所定の長さで設けられている。カード左側面ガイド部55aは第1のカード上案内面81と第2のカード上案内面82を有し、図7(b)で説明するカード押圧バネによってスロット左側面ガイド部42bと接触する。
なお、図6で説明した第1の挿入状態、第2の挿入状態、および第3の挿入状態における第1のカード上案内面81、第2のカード上案内面82、および逃げ部83の接触/離間については後述する。
第1のカード上案内面(第1の高さ規制部)81は、厚み方向に直交する平面であって厚み方向に押圧された際に接触する面である。逃げ部(第2の高さ規制部)83は、カード媒体5の側面部における、スロットル31側の係合部に対する逃げ部である。なお、逃げ部83としては、少なくとも、第1のカード上案内面81とは厚み方向に高さが異なるように設けられていればよい。すなわち、カード左側面ガイド部55aとは異なり、カード媒体5の側面から突出した部分に逃げ部83を設ける構成であってもよい。
第2のカード上案内面(第3の高さ規制部)82は第1の高さ規制部と第2の高さ規制部とを滑らかに接続(つまり、連絡)する面に成形されている。なお、滑らかな接続とは、厚み方向における第3の規制部の位置が徐々に変化するように成形されて、第1の高さ規制部と第2の高さ規制部とを接続することをいう。例えば、C面又はテーパ面によって第1のカード上案内面81と逃げ部83とを接続するようにすればよい。これによって、後述するように抜去動作をスムーズに行うことができる。
図7(a)又は図4(a)から容易に理解できるように、第1のカード上案内面81は端子面51からカード挿抜方向に関してカード媒体5の1割強程の長さで形成されている。なお、第1のカード上案内面81の長さは、カード媒体5の挿入方向の長さの半分以下であればよい。
第1のカード上案内面81を端子面51から形成することによって、図1(a)に示す挿入予備状態から第1の挿入状態への移行をスムーズに行うことができる。また、第1のカード上案内面81の挿入方向の長さが所定の長さで形成されているので、ユーザは楽にカード媒体5の挿抜できるばかりでなく、スロット上のガイド部を必要以上に大きくするひつようがない。つまり、小型としてスムーズに挿抜を行うことができる。
図7(b)を参照すると、スロット31にはカード押圧バネ(付勢部)90が備えられており、スロット左側面ガイド部42bには面91〜93が形成されている。以下、面91〜93をそれぞれ第1のスロット上案内面、第2のスロット上案内面、および第3のスロット上案内面と呼ぶ。
図8は、図7に示すカード媒体およびスロットにおける接触および離間を説明するための図である。そして、図8(a)は図6で説明した第1の挿入状態における第1のスロット上案内面、第2のスロット上案内面、および第3のスロット上案内面の接触/離間の状態を示す図である。また、図8(b)は図6で説明した第2の挿入状態における第1のスロット上案内面、第2のスロット上案内面、および第3のスロット上案内面の接触/離間の状態を示す図である。さらに、図8(c)は図6で説明した第3の挿入状態における第1のスロット上案内面、第2のスロット上案内面、および第3のスロット上案内面の接触/離間の状態を示す図である。図8(d)はカード熱接点とスロット熱接点とが完全に接触した状態を示す図である。
第1のスロット上案内面(第1の案内面)91は、カード媒体5の厚み方向に直交する平面であり、カード媒体5の厚み方向における位置を規制する面である。第3のスロット上案内面(第2の案内面)93は第1のスロット上案内面91とは厚み方向に異なる位置でカード媒体5の厚み方向の位置を規制する面である。第2のスロット上案内面(第3の案内面)92は第1のスロット上案内面91と第3のスロット上案内面93を滑らかに接続する面である。例えば、第2のスロット上案内面(第3の案内面)92はC面又はテーパ面によって第1のスロット上案内面91と第3のスロット上案内面93とを接続する。
カード押圧バネ90はカード媒体5がスロット31に挿入される際に、カード媒体5を厚み方向の正方向に押圧(付勢)する。カード押圧バネ90の挿抜方向における位置は、その押圧力がカード左側面ガイド部55aとスロット左側面ガイド部42bとが接触した後に生じるように決定される。なお、カード押圧バネ90および案内面などは左右対称に配置すればよい。
隙間95は第1の挿入状態におけるスロット熱接点44とカード熱接点59の厚み方向における隙間である。隙間96は第1の挿入状態におけるスロットコネクタ部42aとカード電気接点58の厚み方向の隙間である。間隔97は自然状態(バネが押圧されていない状態)におけるスロット電気接点43の下端とスロットコネクタ部42aとの間隔である。隙間98は第2の挿入状態におけるスロット熱接点44とカード熱接点59の厚み方向の隙間である。間隔99はスロット熱接点44とカード熱接点59が厚み方向に接触した状態においてとカード電気接点58とスロット電気接点43の下端との間隔である。
図8(a)を参照すると、カード媒体5はカード押圧バネ90によって下から上方向(厚み方向の正方向)に押圧されている。この押圧力によってカード左側面ガイド部55a上の第1のカード上案内面81とスロット左側面ガイド部42bである第1のスロット上案内面91とが接触する。この際、カード熱接点59とスロット熱接点44とは厚み方向に隙間95をおいて離間している。同様に、カード電気接点58とスロットコネクタ部42aとは厚み方向に隙間96をおいて離間している。
これらの隙間によってカード媒体5を挿抜方向において挿入側に移動した際に干渉することなく挿入を行うことができる。また、自然状態におけるスロット電気接点43の下端とスロットコネクタ部42aとの間において間隔97でカード電気接点58が位置すると、スロット電気接点43が弾性変形しつつ電気接点58と接触して安定して通信をおこなうことができる。
図8(b)を参照すると、カード媒体5はカード押圧バネ90によって、下から上方向(厚み方向の正方向)に押圧されている。この押圧力によってカード左側面ガイド部55a上の第2のカード上案内面82とスロット左側面ガイド部42bである第2のスロット上案内面92とが接触する。第2のカード上案内面82および第2のスロット上案内面92はテーパ面となっており、カード媒体5が挿入されるに伴って、カード媒体5が下から上方向に移動するようにテーパ面が形成されている。この際、カード熱接点59とスロット熱接点44とは厚み方向に隙間98をおいて離間している。また、カード媒体5は次第に下から上に移動するので、隙間98は隙間95よりも小さい。
続いて、図8(c)を参照して、カード媒体5はカード押圧バネ90によって下から上方向(厚み方向の正方向)に押圧されている。一方、スロット電気接点43はカード電気接点58と接触し、カード媒体5を上から下方向(厚み方向の負方向)に押圧する。複数のスロット電気接点43のバネ力の合力よりもカード押圧バネ90のバネ力(付勢力)を強くすれば、カード媒体5は下から上方向(厚み方向の正方向)に押圧される。熱接点に着目すると、カード熱接点59とスロット熱接点44とが接触する。そして、カード左側面ガイド部55a上の第2のカード上案内面82とスロット左側面ガイド部42bである第2のスロット上案内面92とが接触する。
この状態からさらにカード媒体5を挿入方向に移動させると、高さの規制はカード左側面ガイド部55aで行われず、カード熱接点59とスロット熱接点44との接触位置によって行われる。つまり、カード媒体5を挿入方向に移動させても厚み方向には移動せず、カード左側面ガイド部55aはスロット左側面ガイド部42bと離間する。なお、間隔99は、図8(a)に示す自然状態におけるスロット電気接点43の下端とスロットコネクタ部42aとの間隔よりも小さい。つまり、安定して通信が可能となる位置にカード電気接点58は位置する。
図8(d)を参照すると、カード媒体5はカード押圧バネ90によって下から上方向(厚み方向の正方向)に押圧されている。この押圧力によってカード熱接点59とスロット熱接点44とが接触する。カード左側面ガイド部55aは第3のスロット上案内面93と対抗する位置にある。厚み方向にカード熱接点59とスロット熱接点44とが接触する場合には、厚み方向に第3のスロット上案内面93とカード左側面ガイド部55aとは離間する。これによって、二重嵌合となることを避けて安定してカード熱接点59とスロット熱接点44とが接触する。
図7および図8に示す構造においては、カード押圧バネ90はスロット電気接点43のバネの押圧方向と反対方向(逆方向)にカード媒体5を押圧している。換言すると、カード押圧バネ90はカード電気接点58とスロット電気接点43とが接近する方向に押圧している。さらに、カード押圧バネ90はスロット電気接点43のバネよりもその押圧力が強いので、第3の挿入状態においてカード電気接点58とスロット電気接点43とは安定して接触する。その結果、通信を安定して行うことが可能となる。
熱抵抗を小さくするためには、カード熱接点59とスロット熱接点44とが大きな面積でしっかりと接触させる必要がある。「しっかりと接触」とは、空気層を少なくして接触させて熱抵抗を低減させることをいう。図7および図8に示す構造においては、カード押圧バネ90によってカード媒体5が押圧され、その接触面はカード押圧バネ90の押圧方向に対して直交する平面をなしている。これによって、カード熱接点59とスロット熱接点44とをしっかりと接触させることができる。さらには、接触面はカード媒体5の厚み方向に対して直交する平面をなす。
前述のように、カード媒体5の厚み方向寸法は限られているので、厚みを含むように熱接点の接触面を設定すれば、接触面積を大きくすることは難しい。一方、カード媒体5の厚み方向に対して直交する平面方向に熱接点の接触面を設定すれば、接触面積を大きくすることが容易となる。なお、カード媒体5の発熱量などを考慮して熱接点の接触面の大きさは決定される。
前述のように、第3の挿入状態において、カード媒体5はカード押圧バネ90によって厚み方向の正方向に押圧されている。カード押圧バネ90は図7(b)に示すように左右に一対設けられており、その合力はスロットベースの幅方向に対して略中央付近で厚み方向の正方向となる。一方、図3(b)および図4(a)から容易に理解できるように、スロット熱接点44およびカード熱接点59は幅方向に左右一対設けられている。つまり、幅方向に関してカード押圧バネ90の合力を内側に含むようにして複数の熱接点が設けられている。これによって、熱接点が傾くことなく面接触することが可能となり、熱抵抗を下げて放熱を促進することができる。
ここで、カード媒体5の抜去について簡単に説明する。前述したように、スロット31はイジェクト機構47を備えており、イジェクトボタン46を押すとスロット31からカード媒体5が排出される。この際、図8(d)に示す状態から図8(c)、図8(b)、そして、図8(a)に示す状態を経てカード媒体5が排出される。
抜去の際には、第2のカード上案内面82が第1のカード上案内面81と逃げ部83とを滑らかに接続する。また、第2のスロット上案内面92が第2のスロット上案内面92と第3のスロット上案内面93とを滑らかに接続する。これによって、第3の挿入状態において、エッジ同士が衝突することなくスムーズにカード媒体5の抜去を行うことができる。
このように、本発明の第1の実施形態では、カード媒体の挿抜による信頼性の低下を防止して、熱的および電気的な接続を良好にすることができる。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態によるカード媒体およびスロットについて説明する。なお、第2の実施形態においては、カード基板上の銅箔部(ランド)に直接スロット側の端子が接触する。
図9は、本発明の第2の実施形態によるカード媒体とスロットを説明するための図である。そして、図9(a)はスロット分解して示す斜視図であり、図9(b)はスロットの一部を拡大して示す斜視図である。なお、図9において、図3(b)に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照番号を付す。
図示のように、スロットカバー45上にはスロットバネ部45bが設けられている。図9(a)においは、スロット31に備えられたイジェクト機構は第1の実施形態で説明したイジェクト機構の構造とは異なり、所謂プッシュロックープッシュイジェクト機構である。当該イジェクト機構は右側面に沿う位置に配置されている。
スロットカバー45はスナップフィットによってスロットベース42に取り付けられる。スロットカバー45に設けられたスロットバネ部45bは挿入準備状態においてカード媒体5の姿勢を安定させるように弱くカードを押圧する。その押圧方向は厚み方向の負方向である。
第1の実施形態と同様にして、スロット熱接点44がスロット31の両端にそれぞれ設けられ、カード押圧バネ90も1組備えられている。カード押圧バネ90は第1の実施形態と同様にして、第1の挿入状態、第2の挿入状態、および第3の挿入状態においてカード媒体5を押圧する。その押圧方向は厚み方向の正方向である。カード押圧バネ90は前述のスロットバネ部45bよりも大きい力で押圧する。スロット電気接点43はカード媒体5をスロット基板41の方向に押圧するように配置されている。カード押圧バネ90はスロット電気接点43と反対方向にカード媒体5を押圧する。
図10は、図9に示すカード媒体の構成を説明するための図である。そして、図10(a)は斜視図およびその一部を拡大して示す図であり、図10(b)はカードラベルを剥がした状態で上側から見た図である。また、図10(c)はカード媒体の内部を上側から見た図であり、図10(d)はカード媒体を下側から見た図である。さらに、図10(e)はカード媒体の内部を下側から見た図である。なお、図10において、図4に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照番号を付す。
図10(a)に拡大して示すように、端子面51には熱接点逃げ面101が設けられている。また、図10(c)および図10(e)に示すように、カード基板64にはオンボードコンタクト102aおよび102bが形成されている。
図示のカード媒体5は、カード電気接点58およびカード熱接点59がカード基板64にランドによって形成されている。また、主要な熱源であるコントローラが厚み方向の正方向に位置しており、図4に示す例とは第1面および第2面が逆となっている。つまり、図10(a)において上側の面が第1面となり、スロット基板41と向き合う面が第2面となる。(図10(a)においては第1面カードラベル68が上側となっている)。
第2の実施形態においては、第1の実施形態と比べてカード媒体5における熱源の配置が異なるものの、第1の実施形態で説明したように熱が伝導する。つまり、カード媒体5における代表的な熱源であるコントローラ69などの熱はカード基板64を介してカード熱接点59、スロット熱接点44、およびスロット基板41に伝導する。コントローラ69とカード基板64との間の熱抵抗は図5で説明した熱抵抗とで本質的な差はない。
第2の実施形態においては、その効果はカード媒体5における熱源の配置に依存しない。一方、外装を経由する放熱経路においては熱源の配置がその効果に影響する。第2の実施形態においては、熱源の配置を自由設定できるので、設計の自由度が高い。さらに、第2の実施形態においては、第1の実施形態と比べてカード筐体の構造が異なる。
第2の実施形態では、カード枠体62は2つに分かれており、第1面カード枠体62aと第2面カード枠体62bとを有している。第1面カード枠体62aには第1面カード外装67がインサート成形されている。また、第2面カード枠体62bには第2面カード外装63がインサート成形されている。そして、第1面カード枠体62aおよび第2面カード枠体62bによってカード基板64を挟み込んでカード筐体を形成する。つまり、カード基板64を切り欠き部などによって第2面カード枠体62bに粗く位置決めする。そして、位置決め部(例えば、第1面カード枠体62aと第2面カード枠体62bとに設けられた突起および穴:図示せず)によって第1面カード枠体62aと第2面カード枠体62bを位置決めする。その後、その外縁部を接着又は溶着することによってカード筐体を形成する。
前述のように、第2の実施形態においては、第1の実施形態と異なる面にコントローラ69が実装されている。また、その他の熱源であるフラッシュメモリ65a〜65dにおいてその1つがコントローラ69と同一の面に実装され、残りの3つがコントローラ69とは異なる面に実装されている。さらに、カード基板64にはオンボードコンタクト102aおよび102bが実装されている。
オンボードコンタクト102aおよび102bはカード筐体が形成される際に、弾性変形してそれぞれ第1面カード外装67および第2面カード外装63と接触する。その接触面積は大きくないので、熱的接続としては十分ではない(熱抵抗が高い)が、電気的には十分な状態で接続される。電気的に接続することによって、電磁波シールドの効果などが得られる。
図11は、本発明の第2の実施形態によるカード媒体およびスロットを詳細に説明するための図である。そして、図11(a)はカード媒体およびその一部を拡大して示す図であり、図11(b)はスロットおよびその一部を拡大して示す図である。なお、図11において、図7に示す構成要素と同一の構成要素について同一の参照番号を付す。
図11に示す例では、第3のスロット上案内面93がスロットベース42上に形成されておらず、さらに、スロットカバー45が第3のスロット上案内面93を形成する。また、逃げ部83は案内面と接触しないものの、所謂逃げ位置に形成されている。第2の実施形態においても、右側面凹部55bによってカード媒体5は挿入方向に押圧される。当該ばねの接触を安定させるため、逃げ部83を除去することなく、厚み方向に逃げるようにした。
図12は、図10に示すカード媒体の厚み方向における部品の配置を説明するための図である。そして、図12(a)はカード媒体を上側から見た図であり、図12(b)、図12(c)、および図12(d)はそれぞれカード媒体を図12(a)に示すB−B線、C−C線、およびD−D線で破断した断面図である。
図12には、第1の実施形態で説明した第3の挿入状態が示されている。そして、図12(b)においては、熱接点を含む位置における断面が示されており、図12(c)においては電気接点を含む位置における断面が示されている。また、図12(d)においては、カード左側面ガイド部を含む位置における断面が示されている。
図12(b)から容易に理解できるように、スロット熱接点44とカード熱接点59とは厚み方向に垂直な平面で面接触する。また、カード媒体5はカード押圧バネ90によって下から上方向に押圧されている。これによって、安定的にスロット熱接点44とカード熱接点59とが接触する。また、図12(c)から容易に理解できるように、スロット電気接点43が弾性変形してカード電気接点58と接触する。
図12(d)において、第3の挿入状態において、スロット左側面ガイド部42bはカード媒体5と離間している。第1のカード上案内面81に対して第3のカード上案内面83は下方向に逃げる構造となっている。そして、スロット熱接点44とカード熱接点59とが接触する第三の挿入状態において、第1のカード上案内面81は第1のスロット上案内面91に対して厚み方向に離間する。
一方、第1のカード上案内面81は厚み方向にオーバーラップしており、抜去の際に第1のスロット上案内面91と接触する。第1のカード上案内面81と第3のカード上案内面83とは滑らかな面である第2のカード上案内面82によって接続されている。これによって、スムーズにカード媒体5の抜去を行うことができる。前述したように、スロットカバー45によって第3のスロット上案内面93が形成される。
このように、図12に示す構造においては、熱伝導のための接触を確実に行いつつ、カード媒体5の挿抜に耐えることができる。
以上のように、本発明の第2の実施形態においても、カード媒体の挿抜による信頼性の低下を防止して、熱的および電気的な接続を良好にすることができる。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
5 カード型記録装置(カード媒体)
43 スロット電気接点
44 スロット熱接点
58 カード電気接点
59 カード熱接点
69 カードコントローラ
81〜83 カード上案内面
90 カード押圧バネ
91〜93 スロット上案内面

Claims (13)

  1. スロット装置に挿抜可能なカード型記録装置の厚み方向に交差する接触面を備える第1の熱接点と、
    前記カード型記録装置の厚み方向における位置を規制する第1の規制部と、
    前記第1の規制部とは厚み方向の異なる位置において前記カード型記録装置の厚み方向における位置を規制する第2の規制部と、
    前記第1の規制部と前記第2の規制部とを連絡する第3の規制部と、を有し、
    前記第1の規制部は、前記カード型記録装置の前記スロット装置への挿抜方向と平行な第1の方向において、前記第2の規制部および前記第3の規制部とは異なる位置に設けられていることを特徴とするカード型記録装置。
  2. 前記第1の規制部および前記第2の規制部の各々は前記厚み方向に交差する面であることを特徴とする請求項1に記載のカード型記録装置。
  3. 前記第1の規制部は、前記第1の方向における前記カード型記録装置の端面から延在するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカード型記録装置。
  4. 前記第1の方向における第1の規制部の長さは、前記カード型記録装置の長さの半分以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカード型記録装置。
  5. 前記カード型記録装置には前記カード型記録装置に電源を供給するための第1の電気接点が備えられており、
    前記電気接点と前記第1の熱接点とは前記厚み方向において同一の位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカード型記録装置。
  6. 前記カード型記録装置には、前記スロット装置との通信に用いる第2の電気接点が備えられており、
    前記第1の電気接点は、前記第2の電気接点よりも前記第1の熱接点の近くに位置することを特徴とする請求項5に記載のカード型記録装置。
  7. 前記カード型記録装置の厚み方向と前記スロット装置に対して前記カード型記録装置を挿抜する際の前記第1の方向とに交差する方向に互いに離間して複数の第1の熱接点を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のカード型記録装置。
  8. 前記第1の熱接点は、純銅又は銅合金で成形されており、
    前記第1の熱接点の表面は前記純銅又は前記銅合金よりも熱伝導率が低く、かつ硬さが硬い材料で覆われていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のカード型記録装置。
  9. 前記第1の方向は前記厚み方向と交差する方向であって、
    前記第1の規制部および前記第3の規制部は、前記厚み方向および前記第1の方向と交差する方向に向けて、前記カード型記録装置の側部から延出しており、
    前記第2の規制部は、前記厚み方向および前記第1の方向と交差する方向における逃げ部であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のカード型記録装置。
  10. 請求項1に記載のカード型記録装置が挿抜されるスロット装置であって、
    前記カード型記録装置が挿入された際に、前記カード型記録装置を前記厚み方向に付勢する付勢部と、
    前記カード型記録装置の厚み方向に交差する接触面を備え、前記第1の熱接点と接触する第2の熱接点と、
    前記第1の規制部とともに前記カード型記録装置の厚み方向の位置を規制する第1の案内部と、
    前記第2の規制部とともに前記第1の案内部と前記厚み方向に異なる位置において前記カード型記録装置の前記厚み方向の位置を規制する第2の案内部と、
    前記第1の案内部と前記第2の案内部とを連絡する第3の案内部と、
    を有することを特徴とするスロット装置。
  11. 請求項5に記載のカード型記録装置が挿抜されるスロット装置であって、
    前記カード型記録装置が挿入された際に、前記カード型記録装置を前記厚み方向に付勢する付勢部と、
    前記カード型記録装置の厚み方向に交差する接触面を備え、前記第1の熱接点と接触する第2の熱接点と、
    前記第1の電気接点と接触して前記カード型記録装置に電源を供給する第3の電気接点と、
    前記第1の規制部とともに前記カード型記録装置の前記厚み方向の位置を規制する第1の案内部と、
    前記第2の規制部とともに前記第1の案内部と前記厚み方向に異なる位置において前記カード型記録装置の前記厚み方向の位置を規制する第2の案内部と、
    前記第1の案内部と前記第2の案内部とを連絡する第3の案内部とを有し、
    前記第の電気接点はバネ性を備えており、
    前記付勢部は前記第の電気接点が前記第1の電気接点と接触した際に生じる力の方向とは逆方向に前記カード型記録装置を付勢することを特徴とするスロット装置。
  12. 前記付勢部による付勢力は前記第の電気接点による力よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載のスロット装置。
  13. 前記カード型記録装置の前記スロット装置のへの挿入が完了した状態では、前記第1乃至前記第3の規制部それぞれが、前記第1乃至前記第3の案内部から離間した状態であって、前記第1の熱接点と前記第2の熱接点とが接触していることを特徴とする請求項11又は12に記載のスロット装置。
JP2016081055A 2016-04-14 2016-04-14 カード型記録装置およびスロット装置 Active JP6625004B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016081055A JP6625004B2 (ja) 2016-04-14 2016-04-14 カード型記録装置およびスロット装置
US15/483,235 US10205277B2 (en) 2016-04-14 2017-04-10 Card-type storage device having heat dissipation structure and slot device
US16/224,996 US10855027B2 (en) 2016-04-14 2018-12-19 Card-type storage device having heat dissipation structure and slot device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016081055A JP6625004B2 (ja) 2016-04-14 2016-04-14 カード型記録装置およびスロット装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017191489A JP2017191489A (ja) 2017-10-19
JP2017191489A5 JP2017191489A5 (ja) 2019-05-23
JP6625004B2 true JP6625004B2 (ja) 2019-12-25

Family

ID=60038460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016081055A Active JP6625004B2 (ja) 2016-04-14 2016-04-14 カード型記録装置およびスロット装置

Country Status (2)

Country Link
US (2) US10205277B2 (ja)
JP (1) JP6625004B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6758946B2 (ja) 2015-09-09 2020-09-23 キヤノン株式会社 撮像装置及び再生装置
JP6625004B2 (ja) * 2016-04-14 2019-12-25 キヤノン株式会社 カード型記録装置およびスロット装置
US20200036135A1 (en) * 2018-07-24 2020-01-30 Appleton Grp Llc Guiding Arrangement For Securely Guiding A Communication Card Into A Multi-Pin Connector
TWI841603B (zh) * 2018-09-27 2024-05-11 德商漢高股份有限及兩合公司 用於熱介面之耐磨塗層
US11079820B2 (en) 2019-01-15 2021-08-03 Microsoft Technology Licensing, Llc Method and apparatus for improving removable storage performance
WO2020220166A1 (zh) * 2019-04-28 2020-11-05 深圳市大疆创新科技有限公司 散热组件及运动相机
US11520311B2 (en) 2019-07-25 2022-12-06 Microsoft Technology Licensing, Llc High performance removable storage devices
TWI749671B (zh) * 2020-07-30 2021-12-11 貿聯國際股份有限公司 抗損耗傳輸裝置組
TWI843210B (zh) * 2022-09-23 2024-05-21 維將科技股份有限公司 卡連接器(六)

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2469019A1 (fr) * 1979-10-26 1981-05-08 Socapex Support pour carte enfichable a raccordement electrique et thermique
US4797786A (en) * 1987-04-01 1989-01-10 Gte Communication Systems Corporation Substrate mounting device
JP3220109B2 (ja) 1999-03-29 2001-10-22 ケル株式会社 熱伝達コネクタ
JP4028231B2 (ja) * 2001-12-28 2007-12-26 日本圧着端子製造株式会社 カード用コネクタのエジェクト機構
US7842234B2 (en) * 2002-12-02 2010-11-30 Epocal Inc. Diagnostic devices incorporating fluidics and methods of manufacture
JP4276882B2 (ja) * 2003-04-30 2009-06-10 日本圧着端子製造株式会社 多層プリント配線板の接続構造
KR100564620B1 (ko) * 2004-03-31 2006-03-29 삼성전자주식회사 열방출 특성을 개선한 메모리 모듈, 메모리 모듈용 소켓및 이를 이용한 메모리 모듈용 소켓 사용방법
US7487265B2 (en) * 2004-04-16 2009-02-03 Sandisk Corporation Memory card with two standard sets of contacts and a hinged contact covering mechanism
US7106595B2 (en) * 2004-09-15 2006-09-12 International Business Machines Corporation Apparatus including a thermal bus on a circuit board for cooling components on a daughter card releasably attached to the circuit board
US7768785B2 (en) * 2004-09-29 2010-08-03 Super Talent Electronics, Inc. Memory module assembly including heat-sink plates with heat-exchange fins attached to integrated circuits by adhesive
JP4202337B2 (ja) * 2005-05-09 2008-12-24 モレックス インコーポレーテッド カード用コネクタ
US7364466B2 (en) * 2005-12-14 2008-04-29 Chant Sincere Co., Ltd. Short-circuit preventive universal memory card connector
US7267561B2 (en) * 2005-12-29 2007-09-11 Tai-Sol Electronics Co., Ltd. Card connector capable of avoiding erroneous insertion of electronic card
JP4930021B2 (ja) * 2006-12-06 2012-05-09 ソニー株式会社 メモリカード
JP5227396B2 (ja) * 2007-05-04 2013-07-03 トムソン ライセンシング スマートカードヒートシンク
CN201130736Y (zh) * 2007-12-03 2008-10-08 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 电子卡连接器
JP4962871B2 (ja) * 2008-07-01 2012-06-27 山一電機株式会社 カード用コネクタ
US7862381B2 (en) * 2008-09-26 2011-01-04 Sandisk Corporation Connector block feature
JP2010123543A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Jst Mfg Co Ltd カード用コネクタ
JP5533028B2 (ja) * 2009-04-01 2014-06-25 山一電機株式会社 Icカード用コネクタ
US8113863B2 (en) * 2009-08-25 2012-02-14 Tyco Electronics Corporation Socket connector having a thermally conductive insert
JP2011095961A (ja) 2009-10-29 2011-05-12 Sony Corp カード型周辺装置
CN102087879A (zh) * 2009-12-07 2011-06-08 三星电子株式会社 存储卡和电子装置
JP5099387B2 (ja) * 2010-09-09 2012-12-19 第一精工株式会社 コネクタ装置
US9668334B2 (en) * 2014-05-23 2017-05-30 General Electric Company Thermal clamp apparatus for electronic systems
US9390299B1 (en) * 2015-02-25 2016-07-12 Echostar Technologies L.L.C. High data transfer smart card reader with heat sink
JP6625004B2 (ja) * 2016-04-14 2019-12-25 キヤノン株式会社 カード型記録装置およびスロット装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20170302023A1 (en) 2017-10-19
US10205277B2 (en) 2019-02-12
JP2017191489A (ja) 2017-10-19
US10855027B2 (en) 2020-12-01
US20190123486A1 (en) 2019-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6625004B2 (ja) カード型記録装置およびスロット装置
JP3894031B2 (ja) カード型携帯装置
US7032827B2 (en) Combination SD/MMC flash memory card with thirteen contact pads
JP4395859B2 (ja) 携帯端末機用カメラモジュール
CN109417236B (zh) 具有锚定功率引脚的连接器
JP2000029583A (ja) パソコン周辺装置アダプタ
JP2005166377A (ja) メモリカード用コネクタ
JP6800601B2 (ja) カード型電子装置及び電子機器
JP2017191487A (ja) スロット装置
TW200820503A (en) Electrical card connector
US7525807B2 (en) Semiconductor memory device
JP5547513B2 (ja) カード用コネクタ及びコンタクト
JP5324253B2 (ja) カード用コネクタ
JP6742792B2 (ja) カード型電子装置及び電子機器
JP4822983B2 (ja) 中継コネクタ
CN109752814B (zh) 镜头驱动装置、摄影模块与电子装置
US11003975B2 (en) Card-type electronic device capable of suppressing rise in temperature, slot, and electronic apparatus
JP2011204525A (ja) 薄型コネクタ
US7288004B1 (en) Memory stick convert device
JP2004031279A (ja) カード用コネクタ装置
JP2018148390A (ja) カード型記録装置のスロットおよびそれを備えた撮像装置
JP2007164418A (ja) カードリーダライタ
JP2017191488A (ja) カード型記録装置およびスロット装置
CN117425308A (zh) 散热结构及电子装置
JP2021093242A (ja) カード用コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190409

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191126

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6625004

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151