以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、情報処理システム全体を説明する図である。本実施形態に係る情報処理システムは情報処理装置100、情報閲覧者200の端末202、情報提供者300が所有する端末303および端末304、情報提供者301が所有する端末305、情報提供者302が所有する端末306を有する。端末303、端末304、端末305および端末306を、情報提供者端末と総称する場合がある。
情報提供者300は、端末303および端末304を所有している。情報提供者301は、端末305を所有している。情報提供者302は、端末306を所有している。端末303、端末304、端末305および端末306はいずれも、レンズ一体型のデジタルカメラ、レンズ交換型のデジタルカメラ、デジタルカメラ付き携帯電話、デジタルビデオカメラ等のいずれであってもよい。
端末303、端末304、端末305および端末306それぞれにより事件発生現場400が撮影されて、事件発生現場400の画像402を含む画像情報が情報処理装置100に送信される。情報処理装置100は画像情報を受信して格納する。さらに情報処理装置100は、情報閲覧者200により設定された検索条件に合致する画像情報の数に基づいて、情報閲覧者200の端末202に電子メール等で報知する。
情報処理装置100はデータサーバ等である。また、情報閲覧者200の端末202は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等である。
図2は、端末304の機能ブロック図を示す。端末303は、撮像部308、計時部310、メモリ312、位置特定部314、通信部316、記録制御部318および記録媒体320を備える。なお、端末304、305、306も同一の機能を有するので説明を省略する。
計時部310は、現在の日時を示す日時情報を出力する。例えば、計時部310は、撮像部308による撮像時の日時情報を、記録制御部318に提供する。メモリ312は、端末303を特定する装置IDを示す装置ID情報と、端末304を用いる情報提供者300を特定するユーザーIDを示すユーザーID情報とを記憶している。
位置特定部314は、複数のGPS衛星からの信号または携帯端末の通信網からの基地局の信号を受信して、端末303の位置を示す位置情報を算出する。位置特定部314は、これに代えてまたはこれに加えて、端末303の位置を示す位置情報を外部から直接取得してもよい。位置特定部314はさらに、端末303の重力方向に対する向き、及び地磁気に対する向きを検知することにより、端末303の方位を示す方位情報を取得する。
撮像部308は情報提供者300の操作に応じて被写体を撮像し、当該被写体の画像データを生成する。記録制御部318は、撮像部308が生成した画像データを記録媒体320に記録する。記録制御部318は、撮像部308が撮像動作を行った時の日時情報を計時部310から取得して、撮影日時情報として画像データに付加する。記録制御部318はさらに、撮像部308が撮像動作を行った時の位置情報および方位情報を位置特定部314から取得して、撮影位置情報として画像データに付加する。記録制御部318はさらに、メモリ312から装置ID及びユーザーID情報を取得して、装置IDおよびユーザーIDを画像データに付加する。記録制御部318は、撮影日時情報、位置情報、方位情報、装置ID情報およびユーザーID情報を付加情報として含む画像データを、記録媒体320に記録する。記録制御部318は、画像データおよび付加情報を含む画像ファイルを記録媒体320に記録する。付加される情報の形式の一例はExifである。例えば、記録制御部318は、Exif形式の画像ファイルを記録媒体320に記録する。記録媒体320から読み出された画像データおよび付加情報は、画像情報として通信部316に提供される。
通信部316は、情報処理装置100との間で通信を行う。例えば通信部316は、撮像部308が生成した画像データを情報処理装置100に送信する。通信部316は、記録媒体320に記録された画像データを、情報処理装置100に送信する。
通信部316が画像データを情報処理装置100に送信する場合に、通信部316は少なくとも撮影位置情報を情報処理装置100に送信する。例えば、通信部316は、記録媒体320から読み出された、撮影位置情報を含むExif形式の画像ファイルのデータを、情報処理装置100に送信する。なお、撮影位置情報以外にいずれの付加情報を送信するべきかは、予め情報提供者300により設定され、送信するべき付加情報を示す情報は例えばメモリ312に格納される。通信部316は、送信するべき旨が設定された付加情報と撮影位置情報とを含む画像ファイルのデータを、情報処理装置100に送信する。
なお、通信部316は、撮像部308で撮像動作が行われる毎に、画像データを情報処理装置100に送信してよい。例えば、撮像部308の撮像動作に応じて記録媒体320に画像ファイルが記録されると、通信部316は、記録媒体320から読み出された画像ファイルを情報処理装置100に送信する。なお、通信部316は、撮影位置情報を含む送信するべき付加情報を画像データに対応づけて情報処理装置100に送信すればよく、画像ファイル以外の任意の方式で当該付加情報および画像データを送信してよい。
図3は、情報処理装置100のブロック図である。情報処理装置100は、情報取得部102、計時部104、情報格納部106、設定受付部108、計測部110、報知部112および画像生成部114を備える。情報格納部106は、画像データを格納する画像情報格納部120と、検索条件を含む検索情報を格納する検索情報格納部122と、ポイント情報を格納するポイント情報格納部124とを有する。
計時部104は、現在の日時を示す日時情報を出力する。例えば、計時部104は、情報取得部102が画像情報を受け付けた時の日時情報を情報取得部102に提供する。
情報取得部102は、端末303、端末304、端末305及び端末306それぞれからの画像情報を受信して、画像情報格納部120に格納する。情報取得部102はさらに、画像情報を受信したときの日時情報を計時部104から取得して、取得した日時情報を受信日時情報として画像情報に対応付けて画像情報格納部120に格納する。
設定受付部108は、端末202から検索条件を取得して、情報閲覧者200に対応付けて検索情報格納部122に格納する。計測部110は、情報閲覧者200に対応する検索条件を検索情報格納部122から読み出して、当該検索条件を満たす画像情報の数を計測する。例えば、計測部110は、当該検索条件を満たす画像情報を受信した回数、当該検索条件を満たす画像情報を送信した情報提供者端末の数、当該検索条件を満たす画像情報を送信した情報提供者端末を所有する情報提供者の数等を計測する。検索条件を満たす画像情報を受信した回数は、検索条件を満たす画像情報1件の受信を1回として計測される。報知部112は、計測部110が計測した画像情報の数が情報閲覧者200に対応付けて設定された閾値を超えた場合には、その旨を端末202に報知する。なお、計測部110が計測する画像情報の数を、撮影回数と呼ぶ場合がある。
画像生成部114は、地図画像上に撮影位置を重ねた表示画像を作成して、端末202に表示させる。端末202で画像情報等が閲覧された場合に、画像生成部114は端末202から装置ID等を取得し、予め設定されたポイントをその装置IDに付与し、ポイント情報格納部124に格納する。なお、予め設定されたポイントを、その装置IDで識別される情報提供者端末を所有する情報提供者のユーザーIDに付与し、ポイント情報格納部124に格納してもよい。
なお、情報処理装置100の各機能は、コンピュータプログラムとして提供され、当該情報処理装置100にインストールされることにより実行されてもよい。この場合に当該プログラムはCD−ROM130等の媒体により、または、インターネット等のネットワークを介して提供され、インストールされてもよい。また、端末304等の情報提供者端末で生成された画像データは、上述したように端末304等の情報提供者端末および情報処理装置100に格納されてよい。一方、情報提供者端末で生成された画像データは、端末304等の情報提供者端末には記録されず、情報処理装置100に格納されてよい。
図4は、情報閲覧者200の端末202の機能ブロック図である。端末202は、設定入力部204、報知受信部206および表示部208を備える。
設定入力部204は、情報閲覧者200から検索条件の入力を受け付け、情報処理装置100の設定受付部108に送信する。報知受信部206は、情報処理装置100の報知部112からの報知を受信する。
表示部208は、情報処理装置100の画像生成部114で生成された表示画像を表示する。また、報知受信部206により受信される報知の情報がメール等の視覚的な情報であった場合に、表示部208は当該報知の情報を表示する。これにより、情報閲覧者200は表示部208を閲覧して、情報閲覧者200が設定した検索条件を超えた位置に対応する位置情報を視認する。
情報閲覧者200の一例は報道機関の関係者である。情報閲覧者200は情報処理装置100からの報知により、ニュース性の高い事象が起きたことを知ることができ、当該事象を広く報道することができる。一方、情報提供者300、情報提供者301および情報提供者302はいずれも、報道機関の関係者にかぎられず、広く一般から募った参加者であってよい。報道機関に従事する関係者の数には限りがあるが、情報提供者300、情報提供者301および情報提供者302等多数の一般情報提供者からの画像情報を利用して、効率的にニュース性の高い事象が起きたことを知ることができる。
図5Aは、画像情報格納部120が格納するデータの一例を示す。画像情報格納部120には、装置ID、ユーザーIDに対応付けて撮影日時、受信日時、静止画と動画の別、動画長さ、撮影位置情報、サムネイルおよび本画像データが格納される。画像情報格納部120には、端末304等から情報取得部102により画像情報が受信された場合に、当該端末304の装置IDに対応付けられた新たな画像情報の行が追加される。
装置IDの欄には、一例として、情報提供者300が所有する端末304のシリアル番号が格納される。ユーザーIDの欄には、一例として、端末304のユーザー登録により情報処理装置100から付与される記号がユーザーIDとして格納される。
撮影日時の欄には、情報取得部102により受信された画像情報に含まれる撮影日時情報が格納される。受信日時の欄には、情報取得部102が画像情報を受信した受信日時情報が格納される。なお、情報取得部102により受信された画像情報に撮影日時情報が含まれない場合に、撮影日時の欄には無効な値「−」が格納される。
静止画と動画の別の欄には、送られた画像情報が静止画の場合は「静止画」が格納され、動画の場合は「動画」が格納される。動画長さの欄には、動画の長さが秒(s)単位で格納される。静止画の場合に、動画長さの欄には無効な値「−」が格納される。
撮影位置(緯度)欄には、画像情報に含まれる撮影位置情報に基づいて、北緯の場合は「N」、南緯の場合は「S」が格納される。また、これらに続けて緯度が数値で格納される(単位 d(度)、m(分)、s(秒))。同様に、撮影位置(経度)欄には、東経「E」、西経「W」の別と、経度の数値が格納される(単位 d(度)、m(分)、s(秒))。
撮影位置(高度)の欄には、画像情報に含まれる撮影位置情報に基づいて、平均海水面の高さを基準とした標高(単位:m)が格納される。撮影位置(方位)は特定の方向に対する角度(単位:度)が格納される。本実施形態では北方向を基準とした右回りの角度が格納される。
なお、動画の場合の撮影日時および撮影位置として、例えば、動画の最初のフレームの撮影日時および撮影位置が画像情報格納部120に格納される。これに代えて、複数フレームごとに別個の画像情報としてそれらのいずれかのフレームの撮影日時および撮影位置が画像情報格納部120に格納されてもよい。また、動画の場合には画像情報格納部120に格納する撮影時間および撮影位置に幅を持たせて、当該動画の撮像中の時間帯および移動範囲を撮影時間および撮影位置としてもよい。
サムネイル及び本画像の欄は、情報がある場合は画像データ自体が格納され、情報がない場合は「None」が格納される。
図5Bは、情報処理装置100が画像情報を取得する動作を説明するフローチャートである。図5Bの動作フローは、情報提供者端末から画像情報を送信する旨が通知された場合に開始される。図5Bのフローは、情報処理装置100の電源がONである間に任意のタイミングで実行される。
ステップS201において、情報処理装置100の情報取得部102は、端末304の通信部316から画像情報を取得する。ステップS202において、情報取得部102は取得した画像情報を画像情報格納部120に格納する。
ステップS203において、情報取得部102は、計時部104から受信日時を取得して、画像情報の受信日時情報を画像情報格納部120に格納する。これにより、画像情報格納部120には、図5Aに示す情報が格納される。画像情報格納部120に受信日時情報を格納すると、図5Bに示す動作フローは終了する。
図6Aは、検索情報格納部122が格納するデータの一例を示す。検索情報格納部122には、閲覧者IDに対応付けて、同期間隔および検索条件が格納される。検索条件には、計測方法、開始時間、終了時間、地域、地域の大きさおよび閾値が含まれる。
閲覧者IDの欄には、情報閲覧者200を識別するIDが格納される。閲覧者IDの例は、端末202にログインするアカウントである。同期間隔の欄は、画像情報の検索を自動で更新する間隔(単位:S)が格納される。
計数方法の欄には、同じ情報提供者端末から複数の画像情報を受信した場合にそれらをまとめて一つと計測するときには「端末単位」が格納される。また、同じ情報提供者から複数の画像情報を受信した場合にそれらを一つに計測するときには「ユーザー単位」が格納される。画像情報を送信した情報提供者端末および当該情報提供者端末を所有する情報提供者にかかわらず、複数の画像情報を受信した場合にそれらを別々に計測するときには「画像単位」が格納される。
計測方法として「端末単位」が選択されることにより、ニュース性が低いにもかかわらず情報提供者300等が同じ端末303等で一時に大量に撮影を行った場合に、情報閲覧者200へ報知されることが防がれる。計測方法として「ユーザー単位」が選択されることにより、ニュース性が低いにもかかわらず同じ情報提供者が異なる端末303等で一時に大量に撮影を行った場合に、情報閲覧者200へ報知されることが防がれる。「画像単位」が選択されることにより、情報提供者300等による画像情報のインセンティブを高めることができる。なお、これに代えてまたはこれに加えて、計測方法の欄には、同じ情報提供者300等から複数の画像情報を受信した場合にそれらをまとめて一つと計測するか、別々に計測するかの別が格納されてもよい。
開始時間および終了時間の欄には、検索条件の一つである開始時間及び終了時間が、西暦で表された年月日と時間で格納される。検索対象の期間は、開始時間で表される日時から、終了時間で表される日時までの期間となる。なお、開始時間の欄には無効な値「−」が格納されるとともに終了時間の欄には時間だけが格納される場合がある。終了時間の欄に時間だけが格納される場合、終了時間の欄には、検索対象の期間の長さを示す時分が格納される。検索対象の期間の長さは、現在時刻から遡る時間長さを示す。この場合、検索対象の期間は、現在時刻より当該時間長さだけ遡った時刻から現在時刻までの期間となる。
地域の欄には、検索条件の一つである行政区分を識別する情報が格納される。地域の欄には、検索条件の一つである行政区分の名前が格納されてよい。なお、地域の欄には、検索対象の地域を示す緯度および経度が格納されてよい。例えば、検索対象の地域を4つの地点を頂点とする矩形の範囲で設定した場合、矩形の対角をなす2つの頂点に対応する2つの地点のそれぞれの緯度および経度が、地域の欄に格納されてよい。
さらに、地域の大きさの欄には、画像情報をカウントする単位となる地域の大きさ(単位:m四方)が格納される。つまり、地域の大きさの欄には、画像情報の集計対象とする単位地域の大きさを示す情報が格納される。閾値の欄には計測部110が検索条件にて計測した撮影回数がどのくらいのとき情報閲覧者200に報知するかを判断する閾値となる数が格納される。
図6Bは、検索情報格納部122が格納するアラーム用情報の一例を示す。検索情報格納部122には、閲覧者IDに対応付けて、検索対象の期間、地域の大きさ、閾値およびアドレスが格納される。
閲覧者ID、地域の大きさおよび閾値には、図6Aに関連して説明した対応する項目と同様の情報が格納される。そのため、閲覧者ID、地域の大きさおよび閾値については説明を省略する。検索対象の期間の欄には、検索対象の期間の長さを示す時分が格納される。検索対象の期間の長さは、現在時刻から遡る時間長さを示す。検索対象の期間は、現在時刻より当該時間長さだけ遡った時刻から現在時刻までの期間となる。アドレスの欄には、計測部110により計測された画像情報の数が本アラーム用情報で設定された閾値を越えた時に報知する報知先のアドレス情報が格納される。
図7は、表示部208に表示される情報閲覧画面210の一例を示す。情報閲覧画面210は、情報閲覧用のプログラムを端末202が実行することよって、表示部208に表示される。情報閲覧画面210は、地図部211と、メニュー部212とを有する。地図部211は、メニュー部212より上方に設けられる。地図部211には、地図自体を示す地図画像213が表示されるとともに、当該地図画像213に重畳して、左端部に地図表示位置を変更するカーソルコントロール214と、地図表示倍率を変更するスライダーバー215が表示される。
メニュー部212には、情報閲覧者200により設定されている検索条件の表示欄が設けられている。例えば、メニュー部212内の左側領域には、検索の対象とする時間の条件を示すラジオボタン216、217を含む時間設定メニューが表示される。
時間の条件は2種類のいずれかが設定できる。1つ目は、ラジオボタン216に対応し、現在時刻から設定された時間分遡った間を検索条件とする。2つ目は、ラジオボタン217に対応し、開始時間と終了時間とを設定し、この間を検索条件とする。設定されている方のラジオボタン216、217が二重丸で表示される。
ラジオボタン216に対応する入力欄には、検索の対象とする現在から遡る時間の時および分の数値を情報閲覧者200が入力することができる。また、当該入力欄に表示されている数値を情報閲覧者200が変更することができる。また、ラジオボタン217に対応する入力欄には、検索の対象とする期間を表す開始時間の日時と終了時間の日時とを表す数値を、情報閲覧者200が入力することができる。また、当該入力欄に表示されている数値を情報閲覧者200が変更することができる。
上記時間設定メニューの下には、対象地域を設定するときに選択する対象地域設定ボタン226と、アラームの設定をするときに選択するアラーム設定ボタン227が表示される。これらのボタンについては後述する。
メニュー部212において、上記時間設定メニューの右側に、カウント対象エリアを表示するエリア表示218と、撮影回数の閾値を表示する閾値表示219が表示される。エリア表示218に対応する入力欄には、カウントの対象とする単位地域の大きさが数値で表示される。当該入力欄には、情報閲覧者200が数値を入力することができるとともに、当該入力欄に表示されている数値を情報閲覧者200が変更することができる。閾値表示219に対応する入力欄には、検索条件を満たす画像情報の数の閾値が数値で表示される。当該入力欄には、情報閲覧者200が数値を入力することができるとともに、当該入力欄に表示されている数値を情報閲覧者200が変更することができる。
メニュー部212においてエリア表示218および閾値表示219の下に、該当地域を表示するときに使用するチェックボックス220と、カウント結果を表示した角ピンを選択するときに使用する前ボタン221と次ボタン222とが表示される。これらのボタンについては後述する。
メニュー部212内の右側領域には、検索結果の表示を更新するときに選択する表示更新ボタン223と、同期設定および撮影カウント条件の設定をするときに選択する同期設定ボタン224と、終了するときに選択する終了ボタン225とが順に縦に一列に並んで表示される。
図8は、同期設定および撮影回数カウント条件を設定する設定画面230を示す。設定画面230は、図7の同期設定ボタン224がマウスカーソルで選択されて、クリックされることにより端末202の表示部208に表示される。設定画面230は、同期設定部231と撮影回数カウント設定部235と、閉じるボタン239とを有する。
同期設定部231は、情報処理装置100との同期間隔を入力する入力欄232を含む。情報閲覧者200は、入力欄232に情報処理装置100との同期間隔を数値で入力できる。情報閲覧者200により入力された時間(単位:S)は、入力欄232に表示される。同期間隔が既に設定されている場合は、同期間隔を示す数値が入力欄232に入力された状態で、設定画面230が表示される。
撮影回数カウント設定部235には、択一的に選択できるラジオボタン236、237および238が表示される。ラジオボタン236は、同じ端末IDから複数の画像情報を受信した場合にそれらをまとめて一つと計測する「端末単位」に対応する。ラジオボタン237は、同じ情報閲覧者から複数の画像情報を受信した場合にそれらをまとめて一つと計測する「ユーザー単位」に対応する。ラジオボタン238は、同じ端末IDから複数の画像情報を受信した場合にそれらを別々に計測する「画像単位」に対応する。情報閲覧者200がいずれかのラジオボタンを選択した場合に、選択されたラジオボタンには二重丸が表示される。
設定画面230の下部右側には閉じるボタン239が表示されている。情報閲覧者200は、閉じるボタン239を押すまでは、同期設定と撮影回数カウントの選択を変更することができる。そして、情報閲覧者200により閉じるボタン239が選択されると、その時点で入力欄232に表示されている同期間隔および撮影回数カウントの選択が、検索条件として設定入力部204に受け付けられる。設定入力部204は、当該検索条件を情報処理装置100の設定受付部108に送信する。設定受付部108は、受信した検索条件を検索情報格納部122に格納する。例えば、図6Aに関連して説明した同期間隔の情報および計測方法の情報が格納または更新される。
図9は、アラーム用の検索情報の設定動作を説明するフローチャートである。また、図10は、アラーム用の検索情報を設定する設定画面240を示す図である。図9の動作フローは、図7のアラーム設定ボタン227が選択され、その旨が情報処理装置100の設定受付部108に受け付けられたときに開始する。
ステップS100において、設定受付部108は検索情報格納部122を確認して、ログインIDに一致する閲覧者IDの検索情報が検索情報格納部122に格納されているか否かを判断する。ログインIDに一致する閲覧者IDの検索情報が格納されていると設定受付部108が判断した場合は、ステップS101へ進む。一方、ログインIDに一致する閲覧者IDの検索情報が格納されていない設定受付部108が判断した場合は、ステップS102へ進む。
ステップS101において、設定入力部204は、例えば図10に示す設定画面240を表示部208上に表示する。設定画面240は、計測対象の期間の設定欄241と、計測対象エリアの設定欄245と、画像情報の閾値の設定欄248と、アラーム送信先メールアドレスの設定欄250とを有する。設定欄241は入力欄242および243を含む。設定欄245は入力欄246を含む。設定欄248は入力欄247を含む。設定欄250は、入力欄251、追加ボタン252および登録欄253を含む。
設定受付部108は、検索情報格納部122に格納されている上記閲覧者IDの検索情報を読み出して、検索情報を設定入力部204に送信する。設定入力部204は、検索情報に基づく数値が表示された設定画面240を、表示部208上に表示させる。
ステップS101において、設定入力部204は、検索情報に基づいて、入力欄242および243と、入力欄246と、入力欄247に検索条件を表示し、登録欄253にメールアドレスを表示して、入力欄242、243、246、247および251ならびに登録欄253に対する情報閲覧者200からの入力を受け付ける。
なお、入力欄242、243に表示される数値は、検索の対象とする現在から遡る時間の時および分に対応する。入力欄246に表示される数値は、検索の対象とする地理的な範囲の広さに対応する。入力欄247に表示される数値は、検索条件を満たす画像情報の数の閾値に対応する。登録欄253に表示されるメールアドレスは、アラームの送信先のメールアドレスに対応する。設定入力部204は、ステップS103に進み、入力欄242、243、246、247および251ならびに登録欄253のいずれかの入力欄への入力を待つ。
ステップS102において、設定画面240において設定入力部204は、入力欄242、243、246、247および251ならびに登録欄253を空欄にした設定画面を表示し、情報閲覧者200からの入力を受け付ける。設定入力部204が入力欄242、243、246、247および251のいずれかの入力欄への入力を受け付けた場合に、ステップS103に進む。
ステップS103において、設定入力部204は、検索対象の期間、カウント対象エリアおよび閾値のいずれかの入力欄に値が入力されたか否かを判断する。具体的には、設定入力部204は、入力欄242、243、246および247の少なくともいずれかの入力欄に値が入力されたか否かを判断する。設定入力部204は、計測対象の期間、対象エリアおよび閾値のいずれかの入力欄に値が入力されたと判断した場合、ステップS104に進む。設定入力部204は、計測対象の期間、対象エリアおよび閾値のいずれかの入力欄に値が入力されていないと判断した場合、ステップS107に進む。
ステップS104において、設定入力部204は、情報閲覧者200から入力欄242、243、246および247の全てに値が入力されたか否かを判断する。入力欄242、243、246および247の全てに値が入力されたと判断された場合は、ステップS109へ進む。一方、入力欄242、243、246および247のうち入力されていない入力欄があると判断された場合は、ステップS105へ進む。
ステップS105において、設定入力部204は数値が入力されていない入力欄の数を確認する。入力欄242、243、246および247のうち入力欄の1つだけが入力されていないと設定入力部204が判断した場合は、ステップS106へ進む。一方、入力欄242、243、246および247のうち入力欄の2つ以上が入力されていないと設定入力部204が判断した場合は、S103へ戻り、設定入力部204は入力欄242、243、246、247および251ならびに登録欄253のいずれかへの入力を待つ。
ステップS106において、設定入力部204は値が入力されていない入力欄の推薦値を設定受付部108から受け取り、当該入力欄にその値を表示して、ステップS109へ進む。ここで、設定受付部108は、検索対象の期間の長さ、地域の大きさおよび閾値の少なくともいずれかの設定の推薦値を提示する。
この場合に、設定受付部108は、他の情報閲覧者が設定している最頻値を提示してもよい。情報閲覧者の属性、例えば報道機関であるか否か、報道機関である場合に一般紙であるか否か等、が登録されている場合には、設定受付部108は最頻値を算出する「他の情報閲覧者」として、同一の属性を有する情報閲覧者を抽出してもよい。これに代えてまたはこれに加えて、設定受付部108は、現在の画像情報において検索条件が閾値を超える領域が一つ以上できるように推薦値を提示してもよい。以上、推薦値が提示されることにより、不慣れな情報閲覧者200に対しても、設定の手がかりとなる値を示すことができる。
ステップS107において、設定入力部204は、メールアドレスが追加または削除されたか否かを判断する。具体的には、設定入力部204は、入力欄251への入力および追加ボタン252を押し込む操作および登録欄253からメールアドレスを削除する操作のいずれかがなされたか否かを判断する。設定入力部204は、メールアドレスが追加または削除されたと判断した場合、ステップS108に進む。メールアドレスが追加および削除のいずれもなされていないと判断した場合、ステップS111に進む。
ステップS107の判断において入力欄251への入力および追加ボタン252を押し込む操作がなされたと判断された場合、ステップS108において、設定入力部204は入力欄251に表示されたメールアドレスを登録欄253に追加表示して、ステップS109へ進む。なお、既に登録欄253にメールアドレスが表示されていた場合、設定入力部204は、登録欄253に表示されたメールアドレスに追加して、入力欄251に表示されたメールアドレスを登録欄253に表示されたメールアドレスの下側に併記して表示する。ステップS107の判断において登録欄253からメールアドレスを削除する操作がなされたと判断された場合、ステップS108において、設定入力部204は、削除対象のメールアドレスを登録欄253から削除して、ステップS109へ進む。なお、登録欄253からメールアドレスの削除は、削除対象のメールアドレスの該当行を選択した状態でマウスの右ボタンを押下して表示されるコンテキストメニューから、削除の項目を選択することで行うことができてよい。
ステップS109において、設定入力部204は設定画面240内の入力欄242、243、246、247の全てに値が表示され、登録欄253にメールアドレスが1つ以上表示されているか否かを判断する。そして全てが表示されていると判断した場合は、ステップS110へ進む。一方、全てが表示されていないと判断した場合はS103へ戻り、設定入力部204は入力欄242、243、246、247および251、登録欄253ならびに閉じるボタン254のいずれかへの入力を待つ。
ステップS110において、設定入力部204は、設定画面240内の右下の閉じるボタン254を有効化する。ボタン254の有効化により、ボタン254を情報閲覧者200が選択可能になる。ステップS110の後、S103へ戻り、設定入力部204は、入力欄242、243、246、247および251ならびに登録欄253のいずれかへの入力を待つ。
ステップS111において、設定入力部204は閉じるボタン254が選択されたか否かを判断する。設定入力部204は閉じるボタン254が選択されたと判断した場合はステップS112へ進む。設定入力部204は、ボタン254が選択されていないと判断した場合は、ステップS103へと戻り、入力欄242、243、246、247および251、登録欄253ならびに閉じるボタン254のいずれかへの入力を待つ。これにより情報閲覧者200は、ボタン254を押すまでは、設定画面240に表示された検索情報を変更することができる。
ステップS112において設定入力部204は、設定画面240に表示された検索情報を設定受付部108に送信する。設定受付部108は、受信した検索情報を検索情報格納部122に格納する。受信した検索情報は、図6Bに関連して説明したアラーム用情報として検索情報格納部122に格納される。以上により、図9に示す動作フローが終了する。
図11は、検索条件としての対象地域を行政区分で設定する設定画面260を示す図である。設定画面260は、図7の情報閲覧画面210の対象地域設定ボタン226が選択された場合に表示部208に表示される。
設定画面260は条件選択部261と地図部262とを有する。条件選択部261内の左上領域には、地図表示を全世界で設定するラジオボタン263と、行政区分で設定するラジオボタン264と、地図で設定するラジオボタン265とが順に縦に一列に並んで表示される。
条件選択部261において、全世界で設定するラジオボタン263が選択すると、世界地図が地図表示領域271に表示され、任意の国が選択可能になる。一方、行政区分で設定するラジオボタン264が選択されると、条件選択部261内の右側領域に表示される4個のプルダウンメニューが有効になる。4個のプルダウンメニューのうち1つのプルダウンメニューで項目が選択されると、選択された項目に応じて、当該プルダウンメニューの右隣のプルダウンメニューの選択項目が動的に変化する。
図11の例では、全世界の中のアジア地域が左端のプルダウンメニュー266で選択され、その右隣のプルダウンメニュー267でアジア地域の中の日本が右隣で選択され、更にその右隣のプルダウンメニュー268で関東地方が選択されている。関東地方が選択されていることに伴って、地図表示領域271では関東地方が表示され、関東地方以外はグレーアウトして表示されている。この状態から更に右隣のプルダウンメニュー269で関東地方の都道府県を選択することで、選択した都道府県を表示させることができる。
設定画面260において閉じるボタン270が押されたことが検知された場合に、設定入力部204はその時点で選択されている各項目を、検索条件として情報処理装置100の設定受付部108に送信する。設定受付部108は受信した検索条件を画像情報格納部120に格納する。
図12は、対象地域を地図で設定する設定画面を示す図である。図12において図11と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
図11の設定画面260から、「地図で設定」のラジオボタン265が選択された場合に、設定入力部204は、選択枠273を地図表示領域271上に表示する。当該選択枠273は、端末202からの入力により大きさが可変であるともに、位置も移動できる。
さらに、地図表示領域271の左端部に地図表示位置を変更するカーソルコントロール214と、地図表示倍率を変更するスライダーバー215が表示され、これらを操作することでも対象地域を任意に選択できる。設定画面272において閉じるボタン270が押されたことが検知された場合に、設定入力部204は、その時点で選択されている各項目および選択枠273が示す領域を、検索条件として情報処理装置100の設定受付部108に送信する。例えば、選択枠273が矩形である場合、設定入力部204は、矩形の対角をなす2つの頂点が示す2つの地点のそれぞれの緯度および経度を、情報処理装置100の設定受付部108に送信してよい。
図13は、画像情報を計測する動作を説明するフローチャートである。図14は、画像情報の計測結果を表示する表示画面の一例を示す。図15は、画像情報の位置情報を表示する表示画面の一例を示す。図16は画像情報の画像を表示する表示画面の一例を示す。図13の動作フローは、端末202において上述した情報閲覧用のプログラムが実行されることに応じて開始される。なお、図13のフローチャートで説明する動作は、図5B、図9等の他のフローチャートに関連して説明した動作と並行して行われる。
ステップS300において、計測部110、設定受付部108および画像生成部114は、情報閲覧者200の閲覧者IDに対応づけて検索情報格納部122に格納されている検索情報を取得する。
続いて、ステップS302において、情報処理装置100は、情報閲覧画面を表示部208に表示させる。例えば、情報処理装置100は、図7に示す情報閲覧画面210を、表示部208に表示させる。具体的には、設定受付部108は、検索情報格納部122から取得した検索情報を設定入力部204に送信して、検索情報が含む検索条件を、情報閲覧画面210のメニュー部212に表示させる。また、画像生成部114は、検索情報が含む検索条件で示される検索対象地域を含む地図画像を生成して、情報閲覧画面210の地図部211に地図画像276を表示させる。
ステップS304において、計測部110は、画像情報格納部120に格納されている画像情報のうち、検索情報格納部122から取得した検索情報が含む検索条件を満たす画像情報の数を計測する。
具体的には、計測部110は、画像情報に含まれる撮影日時情報により示される撮影日時が検索条件として設定された検索対象期間に含まれ、かつ、撮影位置情報により示される撮影位置が検索条件として設定された地域に含まれる、画像情報の数を計測する。この場合に、計測部110は、検索情報格納部122に格納されている検索条件のうち、開始時間の値が無効「−」である場合に、終了時間の値を「現在から遡る時間」と判断して検索対象期間を定める。
計測部110の計測の具体例について、検索条件の時間的な範囲が現在「2012年5月23日13:00」から「1時間前」、かつ、地域的な範囲が「関東」、地域的なメッシュの単位が「500m四方」である場合について説明する。
計測部110は、画像情報格納部120の撮影日時の欄を参照して、撮影日時情報が「2012年5月23日12:00〜2012年5月23日13:00」に該当する画像情報を抽出する。ここで、画像情報格納部120において撮影日時の欄に無効な値「−」が格納されている場合に、計測部110は、受信日時が上記検索条件の時間的な範囲に含まれている画像情報も抽出する。
計測部110はさらに、検索条件の地域的な範囲「関東」をメッシュの単位「500m四方」で区切って、区切られたメッシュ領域のそれぞれに対応する緯度および経度を算出する。計測部110は、上記時間的な検索条件で抽出された画像情報の撮影位置を画像情報格納部120で参照し、それぞれいずれのメッシュ領域に含まれるか、または、いずれのメッシュ領域にも含まれないかを判断する。
計測部110は、メッシュ領域毎に、撮影位置が当該メッシュ領域内に含まれる画像情報の数を集計する。この場合に、計測部110は、検索情報格納部122において当該閲覧者IDに対応づけられた計数方法が「画像単位」である場合、上記集計数をそのまま計測値とする。当該計数方法が「端末単位」である場合、計測部110は、画像情報格納部120を参照して、撮影位置が同一のメッシュ領域内に含まれ、かつ、同一の装置IDに対応づけられた1以上の画像情報をまとめて1つとして集計した集計値を、計測値とする。当該計数方法が「ユーザー単位」である場合、計測部110は、画像情報格納部120を参照して、撮影位置が同一のメッシュ領域内に含まれ、かつ、同一のユーザーIDに対応づけられた1以上の画像情報をまとめて1つとして集計した集計値を、計測値とする。
計測部110は、検索情報格納部122に閲覧者IDに対応づけて格納されている閾値と、上記計測値とを、メッシュ領域毎に比較する。上記計測値が当該閾値を越えたメッシュ領域が存在する場合、画像生成部114は、当該メッシュ領域に対応する位置に角ピン277が重畳された地図画像276を生成して、表示部208に表示させる。例えば、表示部208は、図14に示す表示画面275を表示する。
図14の表示画面275の例において、角ピン277は5箇所表示されている。破線枠278は、複数の角ピン277のうち破線枠278で囲まれた角ピン277を情報閲覧者200が選択したことを示す。
本実施形態において、画像情報の数が閾値を越えたメッシュ領域に、角ピン277を示した。これに代えてまたはこれに代えて、ピンの形または色を複数用いてもよい。例えば、閾値を大きく超えた領域に対応するピンを、他のピンよりも大きくまたは濃い色で表示させても良い。
ステップS306において、情報処理装置100は、複数の角ピン277のうち情報閲覧者200によりいずれかの角ピン277が選択されたか否かを判断する。いずれかの角ピン277が選択されたと判断した場合は、ステップS308へ進む。いずれの角ピン277も選択されていないと判断した場合、または、角ピン277が一つも表示されていない場合は、ステップS314へ進む。
なお、図14において、破線枠278は、情報閲覧者200が前ボタン221または次ボタン222を選択することで移動される。そのため、情報閲覧者200は任意の角ピン277を選択できる。また、角ピン277をマウスカーソルで選択して、クリックすることで選択するようにしても良い。なお、次ボタン222をクリックすると、例えば緯度の高い順番に破線枠278を移動させる。現在地図上に表示されていない地域で角ピン277が存在するときには、その地図表示の場所を変更して破線枠278の状態で角ピンを表示させてよい。
ステップS308において、情報処理装置100は情報閲覧者200により該当位置表示のチェックボックス220がチェックされたか否かを判断する。情報閲覧者200によりチェックボックス220がチェックされたと判断した場合はステップS309へ進む。チェックボックス220がチェックされていないと判断した場合はステップS314へ進む。
ステップS309において、画像生成部114は、情報閲覧者200により選択された角ピン277に対応するメッシュ領域の地図画像281を生成する。このとき、画像生成部114は、撮影位置が存在する画像情報の位置に丸ピン282が重畳された地図画像281を生成して表示部208に送信して表示させ、ステップS310へ進む。
ステップS310において、画像生成部114は、情報閲覧者200により丸ピン282が選択されることにより、選択された丸ピン282に対応したサムネイル画像の表示がリクエストされたか否かを判断する。サムネイル画像の表示がリクエストされたと判断した場合はサムネイル画像を表示して、ステップS311へ進む。予め定められた期間にわたってサムネイル画像の表示がリクエストされない状態が継続した場合は、ステップS314に進む。図15において濃い色の丸ピン283は、情報閲覧者200により選択された状態を示す。
情報閲覧者200は前ボタン221と次ボタン222とを選択することで選択状態の丸ピン283を変更できる。そのため、情報閲覧者200は任意の丸ピン282を選択できる。また、丸ピン282をマウスカーソルで選択して、クリックすることで選択するようにしてもよい。
いずれかの丸ピン282が選択された場合に、画像生成部114は、丸ピン283の位置に対応する撮影位置の画像情報を画像情報格納部120から読み出して、丸ピン283に対応させたポップアップウィンドウ画像内に、当該画像情報が持つサムネイル画像を表示させる。例えば、表示部208は、例えば図15に示す表示画面280のように、ポップアップウィンドウ画像284内にサムネイル画像を表示する。
なお、画像生成部114は、選択された丸ピン283に対応する撮影位置の画像情報について、画像情報格納部120のサムネイル画像の欄が「None」である場合に、画像生成部114は、ポップアップウィンドウを表示しないか、または、画像が存在しない旨をポップアップウィンドウ内に表示する。画像生成部114は、本画像の画像データが存在する場合は、本画像の画像データに基づいてサムネイル画像を生成して表示部208に表示させてもよい。
サムネイル画像が表示させると、ステップS311において、ポイント情報格納部124において、当該サムネイル画像に対応する装置IDに予め定められたポイントを付与する。なお、ポイントはユーザーIDに対して付与しても良い。この場合に、情報閲覧者200の属性が報道機関の関係者である場合には、そうでない場合に比べて高いポイントを付与してもよい。情報提供者301のIDと情報閲覧者200のIDとが同一である場合には、ポイントを付与しなくてもよい。
続いてステップS312において、画像生成部114は、情報閲覧者200によっていずれかの丸ピン282が選択され、当該丸ピン282に対応した本画像の表示がリクエストされたか否かを判断する。本画像の表示がリクエストされたと判断した場合は、本画像データに基づいて本画像を表示させて、ステップS313へ進む。予め定められた期間にわたって本画像の表示がリクエストされない状態が継続した場合は、ステップS314に進む。
ステップS312において、画像生成部114は、選択された丸ピン283にマウスカーソルを合わせてダブルクリックされた場合に、本画像の表示がリクエストされたと判断する。本画像の表示がリクエストされたと判断した場合、画像生成部114は、画像情報格納部120を参照して、地図画像281に代えて当該丸ピン282に対応した本画像を表示部208に表示させる。これにより、例えば図16に示すように、情報提供者300等により提供された、事件対象292を示す画像291が表示部208に表示される。ここで、画像生成部114は、画像情報格納部120の画像の欄が「None」である場合に、表示画面290に移行しないか、または、画像が存在しない旨を表示画面290内に表示する。
ステップS313において、画像生成部114は、情報閲覧者200の選択で画像が表示された場合、ステップS311と同様に予め定められたポイントを当該画像に対応する装置IDに付与して、ステップS314へ進む。この場合に、サムネイル画像に対するポイントよりも当該画像に対するポイントを高くしてもよい。さらに、情報閲覧者200の属性が報道機関の関係者である場合には、そうでない場合に比べて高いポイントを付与してもよい。情報提供者301のIDと情報閲覧者200のIDとが同一である場合には、ポイントを付与しなくてもよい。ステップS312において表示画面290を表示した後、チェックボックス220がクリックされた場合に、ステップS309に戻って、表示画面280の表示に切り替わる。
ステップS314において、計測部110は、情報閲覧者200により表示更新ボタン223が選択されたか否かを判断する。表示更新ボタン223が選択されたと判断した場合はS304に進み、計測部110は設定されている検索条件で画像情報を計測する。表示部208は表示更新ボタンが選択されたことを、画像生成部114を介して計測部110に指示する。計測部110は当該指示を受けた場合に表示更新ボタン223が選択されたと判断して、ステップS304において、再び、設定されている検索条件で画像情報を計測する。一方、表示更新ボタン223が選択されないと判断した場合は、ステップS315へ進む。
ステップS315において、計測部110は、前回の計測からの経過時間が、設定されている同期間隔の時間を超えたかを判断する。この場合に、計測部110は検索情報格納部122から同期時間を読み出す。計測部110は、経過時間が同期間隔を超えたと判断した場合、ステップS304へ進み、再び、設定された検索条件で画像情報を計測する。一方、前回の計測からの経過時間が同期間隔を超えていないと判断したときは、ステップS316へ進む。
ステップS316において、情報処理装置100は、表示画面280の終了ボタン225が選択されたか否かを判断する。終了ボタン225が選択されていないと判断した場合はS306へ進む。終了ボタン225が選択されたと表示部208が判断した場合、本動作フローは終了する。
ステップS304における計測処理に関連して、地図を特定の距離のメッシュで区切ったメッシュ領域内での画像情報の数を計測部110が計測する場合について述べた。これに代えて、計測部110は、ある特定の期間内での画像情報の数と位置情報から画像情報の時間当り密度を計測し、報知部112は、当該密度と情報閲覧者200により設定された閾値とを比較してもよい。
ステップS309においてポップアップウィンドウ画像284にサムネイル画像を表示する場合について述べたが、サムネイル画像とともに高度情報と方位情報等の画像情報を併せて表示させても良い。また、丸ピン282を予め定められた期間選択し続けている場合にサムネイル画像が自動的に表示されてよく、サムネイル画像を表示させるために別途の操作を加えても良い。
以上の説明において、情報処理装置100が検索情報を保持する形態について説明した。しかし、検索情報の少なくとも一部は、端末202が保持してよい。一例として、全ての検索情報を端末202が保持する場合について説明する。端末202は、装置IDの情報を除いて、図6Aに関連して説明した検索情報を保持している。端末202は、同期間隔が経過する毎に、検索情報が含む検索条件を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、端末202から受信した検索条件を満たす画像情報を検索する。情報処理装置100は、画像情報の検索結果に応じて、例えば図14の表示画面275を表示部208に表示させる。情報閲覧者200によって検索条件が変更された場合は、端末202は変更された検索条件を保持しておく。端末202は、同期間隔が経過したタイミングで変更された検索条件を情報処理装置100に送信することにより、新たな検索条件に基づく結果を情報処理装置100から取得できる。
図13に係る動作においては、端末202が情報閲覧用のプログラムを実行した場合において、検索条件を満たす画像情報の数が閾値を超えたことを情報処理装置100が報知する処理について説明した。上述したように、情報処理装置100は、検索条件を満たす画像情報の数が閾値を超えたことを、電子メールによっても報知する。ここでは、電子メールによる報知処理について説明する。電子メールによって報知する場合に用いる検索情報は、図6Bに関連して説明したアラーム用データに基づく。上述したように、図6Bに関連して説明したアラーム用データは、図9および図10に関連して説明した動作によって設定される。
アラーム用の検索条件は、図6Bに関連して説明した検索対象期間、地域の大きさおよび閾値と、図6Aに関連して説明した計測方法および地域とによって定まる。すなわち、検索対象期間、地域の大きさおよび閾値については、図6Aに関連して説明した検索条件とは異なる条件を、アラーム用の検索条件に設定できる。情報処理装置100におけるアラーム用の計測動作は、図6Aに関連して説明した同期間隔が経過する毎に行われる。
情報処理装置100におけるアラーム用の計測動作は、図6Aに関連して説明した同期間隔が経過する毎に行われる。計測部110におけるアラーム用の計測処理は、図13のステップS304に関連して説明した計測処理と同様の処理を適用できる。すなわち、検索対象期間、地域の大きさおよび閾値に関する検索条件を、図6Bに関連して説明した情報に基づいて定める点を除いて、図13のステップS304に関連して説明した計測処理と同様の処理を適用できる。計測部110が計測処理をした場合、報知部112は、計測部110により得られた計測値が閾値を超えるメッシュ領域が存在するか否かを判断する。報知部112は、計測値が閾値を超えるメッシュ領域が存在すると判断した場合、計測値が閾値を超えた旨を、検索情報格納部122に登録されている情報閲覧者200のメールアドレスに電子メールで報知する。電子メールの内容としては、メッシュ領域に対応する地域の緯度経度情報、そのメッシュ領域の地域が属する行政区分名称、計測値されたカウント数等を含む。これにより、報知部112は、人々の関心の集めるニュース性の高い事象が存在することを、情報閲覧者200に速やかに報知することができる。
なお、電子メールによる報知に代えてまたは電子メールによる報知に加えて、報知部112は、電話、ファクシミリ等の他の報知手段を用いてもよい。さらに、これらの報知手段に代えてまたはこれらの報知手段に加えて、報知部112は端末202から画面表示のリクエストがあった場合に、図14の表示画面275を表示することにより、当該表示画面275上の角ピン277の存在によって、検索条件を満たした画像情報の数が閾値を越えたものがある旨を報知してもよい。なお、電子メールにより報知する場合の動作は、図13等に関連して説明した動作と並行して行われる。
本実施形態では、端末304等の情報提供者端末の画像情報を情報処理装置100で収集して、端末202で情報を閲覧する動作を実現する実施形態について説明した。端末202に情報処理装置100の機能を持たせ、端末202のみで画像情報の計測等を行ってもよい。この場合に、端末304等の情報提供者端末を端末202へ接続して、端末304等の画像情報を端末202に直接転送してもよい。
また、画像情報格納部120から、画像情報の数が多くなった等の理由により画像情報が削除される場合に、少なくとも撮影日時情報と位置情報を残して他の画像情報を消去してもよい。これにより、画像情報格納部120のデータ量を少なくしつつ、ニュース性のある事象が起きたか否かを報知することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。また、上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。更に、変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。