JP6610425B2 - ニッケル粉の製造方法 - Google Patents
ニッケル粉の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6610425B2 JP6610425B2 JP2016100070A JP2016100070A JP6610425B2 JP 6610425 B2 JP6610425 B2 JP 6610425B2 JP 2016100070 A JP2016100070 A JP 2016100070A JP 2016100070 A JP2016100070 A JP 2016100070A JP 6610425 B2 JP6610425 B2 JP 6610425B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nickel
- nickel powder
- reduction
- solution
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F9/00—Making metallic powder or suspensions thereof
- B22F9/16—Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes
- B22F9/18—Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes with reduction of metal compounds
- B22F9/24—Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes with reduction of metal compounds starting from liquid metal compounds, e.g. solutions
- B22F9/26—Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes with reduction of metal compounds starting from liquid metal compounds, e.g. solutions using gaseous reductors
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F2301/00—Metallic composition of the powder or its coating
- B22F2301/15—Nickel or cobalt
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F2998/00—Supplementary information concerning processes or compositions relating to powder metallurgy
- B22F2998/10—Processes characterised by the sequence of their steps
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F2999/00—Aspects linked to processes or compositions used in powder metallurgy
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
特に湿式ニッケル製錬プロセスで発生した工程内の中間生成溶液の処理に適用できる。
例えば、特許文献1には安価で、かつ耐侯性に優れ、樹脂と混練した状態で電気抵抗が低く、初期電気抵抗および使用中の電気抵抗を低減し、長期間にわたり安定して使用でき、導電ペーストおよび導電樹脂用の導電性粒子として好適なニッケル粉、およびその製造方法を提供する方法が開示されている。
この製造方法は、金属化合物、還元剤、錯化剤、分散剤を溶解することにより、金属化合物に由来する金属イオンを含有する水溶液を作製する第1工程と、水溶液のpH調整をすることにより金属イオンを還元剤により還元させ、金属粉末を析出させる第2工程とを備える金属粉末の製造方法である。
しかし、この製造方法は高価な薬剤を用いて高コストであり、上記ニッケル製錬として大規模に操業するプロセスに適用するには経済面で有利とはいえない。
(1)不純物を含む硫酸ニッケル溶液にアルカリを添加し、含まれる不純物濃度を減少させた水酸化ニッケルの沈殿物を生成する水酸化工程。
(2)前記水酸化工程(1)で生成された前記含まれる不純物濃度を減少させた水酸化ニッケルの沈殿物に、固液分離工程(4)から得られる還元終液と、種晶としてニッケル粉を添加して、前記水酸化ニッケルの沈殿物を溶解し、硫酸ニッケルアンミン錯体溶液と種晶と水酸化ニッケルと前記水酸化ニッケルの沈殿物に含まれる不純物を含有する混合スラリーを形成する錯化工程。
(3)前記錯化工程(2)で形成した前記混合スラリーに水素ガスを吹き込み、前記混合スラリー中のニッケル成分が前記種晶上に析出して形成したニッケル粉を含む還元スラリーを形成する還元工程。
(4)前記還元工程(3)で形成した還元スラリーを、固液分離してニッケル粉と還元終液をそれぞれ回収し、前記回収したニッケル粉粒径により篩別し、予め設定した粒径より小さなニッケル粉を種晶として、を前記錯化工程(2)、前記還元工程(3)のいずれか又は両工程に繰り返し、且つ、前記回収した還元終液を錯化工程(2)に繰り返す固液分離工程。
先ず、浸出工程は、出発原料となる、ニッケルおよびコバルト混合硫化物、粗硫酸ニッケル、酸化ニッケル、水酸化ニッケル、炭酸ニッケル、ニッケル粉などから選ばれる一種、または複数の混合物から成る工業中間物などのニッケル含有物を、硫酸により溶解して、ニッケルを浸出させて浸出液(ニッケルを含む硫酸酸性溶液)を生成する工程で、特開2005−350766号公報などに開示された公知の方法を用いて行われる。
次に、この浸出液にpH調整を行い、溶媒抽出工程に供する。
この工程は、浸出工程で得られた後、pH調整された浸出液と有機相を接触させ、各相中の成分を交換することで、水相中のある成分の濃度を高め、他の異なる成分の濃度を低くするものである。
本発明では有機相に、2−エチルヘキシルホスホン酸モノ2−エチルヘキシルエステル又はジ−(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィン酸を用いて浸出液中の不純物元素、特にコバルトをコバルト回収液として選択的に抽出し、コバルト濃度の低い硫酸ニッケル溶液を得るものである。
なお、この工程時においてpH調整のために用いられるアンモニア水には、後述するアンモニア回収工程で生成されるアンモニア水を使用することもできる。
本発明では、上述の工程を経るなどして得た硫酸ニッケル溶液にアルカリを添加して水酸化ニッケルの沈殿を生成し、固体成分の沈殿と液体成分を分離する。
この処理によって、硫酸ニッケルに含有されている不純物の多くは、液体成分へと分離され、固体成分である水酸化ニッケルの沈殿中に含まれる不純物濃度を減少させることができる。
添加するアルカリには、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムなど工業的に安価且つ大量に調達が可能であるものを用いることが好ましい。
この錯化工程は、具体的には溶解工程と種晶添加工程の2工程で成り立ち、先ず溶解工程では、(1)水酸化工程で得た沈殿物の水酸化ニッケルに、(3)還元工程で得られた還元スラリーを固液分離して得た還元終液の形でのアンモニアを添加し、水酸化ニッケルと還元終液の混合した溶液を形成することにより、錯化処理を施してニッケルのアンミン錯体である硫酸ニッケルアンミン錯体を生成させ、その硫酸ニッケルアンミン錯体溶液を形成する工程である。
このときの硫酸アンモニウム濃度は100〜500g/Lが好ましく、500g/L以上では溶解度を超えてしまい、結晶が析出してしまい、プロセスのメタルバランス上、100g/L未満を達成するのは困難である。
さらに、この工程で用いるアンモニアガスまたはアンモニア水にも、後述するアンモニア回収工程で生成されるアンモニアガスまたはアンモニア水を使用することができる。
このときに添加する種晶の重量は、硫酸ニッケルアンミン錯体溶液中のニッケル重量に対し1〜100%が好ましい。1%未満では次工程の還元時の反応効率が著しく低下する。また100%以上では使用量が多く、種晶製造にコストが掛かり、経済的ではない。
ここで使用する分散剤としては、スルホン酸塩を有するものであれば特に限定されないが、工業的に安価に入手できるものとしてリグニンスルホン酸塩が好ましい。
得られた混合スラリーに水素ガスを吹き込み、溶液中のニッケル成分を還元して種晶上に析出させて形成したニッケル粉を含む還元スラリーを形成する工程である。
このとき、その反応温度は100〜200℃が好ましい。100℃未満、より好ましくは150℃未満では還元効率が低下し、200℃以上にしても反応への影響はなく熱エネルギー等のロスが増加する。
なお、得られた混合スラリーの液中には、不純物として主にマグネシウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、硫酸イオン、アンモニウムイオンが存在するが、いずれも溶液中に残留するため、高純度のニッケル粉を生成することができる。
また、混合スラリー液中の水酸化ニッケルは、還元反応により生成するアンモニウムイオンと反応し、溶液中にニッケルアンミン錯体として溶解し、水素ガスと反応することにより還元され、ニッケルが種晶上に析出する。
先の(3)還元工程で生成した還元スラリーを固液分離して不純物の少ない高純度ニッケル粉と還元終液をそれぞれ回収し、高純度ニッケル粉を(2)錯化工程では種晶として、(3)還元工程では粒子成長を施されるニッケル粉として、そのいずれかの工程又は両工程に、その供給を繰り返し行う。
一方、回収した還元終液は(2)錯化工程のアンモニア水の代替品として繰り返す工程である。
また、この還元工程への供給を複数回繰り返して行なうことにより、より嵩密度が高く、より粒径が大きな高純度のニッケル粉を生成することもできる。
さらに、得られた高純度なニッケル粉に対して、以下のニッケル粉団鉱工程やブリケット焼成工程を経てより粗大で酸化し難く取り扱いしやすいブリケットの形状に仕上げても良い。
さらにアンモニア回収工程を設けても良い。
本発明により製造される高純度のニッケル粉は、製品形態として、乾燥後に団鉱機等により成形加工を行ない塊状のニッケルブリケットを得る。
また、このブリケットへの成形性を向上させるために、場合によってはニッケル粉に水等の製品品質を汚染しない物質をバインダーとして添加しても良い。
団鉱工程で作製したニッケルブリケットは、水素雰囲気中で焙焼して焼結を行ない、ブリケット焼結体を作製する。この処理では強度を高めると共に、微量残留するアンモニア、硫黄成分の除去を行なうもので、その焙焼・焼結温度は、500〜1200℃が好ましい。500℃未満では焼結が不十分となり、1200℃を超えても効率がほとんど変わらずエネルギーのロスが大きくなる。
(3)還元工程後の、ニッケル粉を固相として分離する(4)固液分離工程により発生した還元終液中には硫酸アンモニウムおよびアンモニアが含まれる。
そこで、硫酸アンモニウムは、硫安回収工程を施すことで、反応後液を加熱濃縮して硫酸アンモニウムを晶析させ、硫安結晶として回収することができる。
また、アンモニアは、還元終液にアルカリを添加し、pHを10〜13に調整後、加熱することによりアンモニアガスを揮発させ回収することができる。
ここで用いるアルカリは特に限定されるものではないが、苛性ソーダ、消石灰などが工業的に安価であり好適である。
さらに、回収したアンモニアガスは水と接触させることによりアンモニア水を生成することができ、得たアンモニア水を工程内に繰り返して使用することができる。
その水酸化ニッケルを、ニッケル濃度30g/Lの硫酸ニッケル液とアンモニア濃度40g/Lの硫酸アンモニウム溶液の混合液1700mlに、種晶として平均粒径2μmのニッケル粉12.8gと共に投入、撹拌することにより混合スラリーを作製した。
この時、回収したニッケル粉は、平均粒径65μm、回収量119gであった。
さらに回収したニッケル粉を純水で洗浄した後、ニッケル粉の不純物品位を分析した。
その結果を表1に示す。MgやNaのニッケル粉への混入はなく、高純度のNi粉を生成することができた。
その水酸化ニッケル116gを、ニッケル濃度30g/Lの硫酸ニッケルアンミン溶液と25%アンモニア水232mlと硫酸アンモニウム225gと混合し純水を加えて1000mlの混合スラリーを作成した。この溶液に平均粒径が1μmのニッケル粉を種晶として20gを添加して混合スラリーを作製した。
水素ガスの供給後、1時間が経過した後に水素ガスの供給を停止し、オートクレーブを冷却した。冷却後に得られた還元スラリーを濾過による固液分離処理し、高純度の小径ニッケル粉を回収した。このときの回収したニッケル粉は70gであった。
その混合スラリーをオートクレーブにて撹拌しながら120℃に昇温し、オートクレーブ内の圧力が3.5MPaになるように水素ガスを吹き込み、供給した。
水素ガスの供給後、1時間が経過した後に水素ガスの供給を停止し、オートクレーブを冷却した。冷却後に得られたスラリーを濾過による固液分離処理し、高純度の粒成長したニッケル粉を回収した。
回収したニッケル粉の平均粒径は、111μmで、実施例1のニッケル粉に比べて、1.7倍の大きさに粒成長していた。
さらに、得られたニッケル粉を、2%水素雰囲気中にて1000℃に加熱し60分間保持した。保持後の得られたニッケル粉中の硫黄品位は0.008%であり、焙焼により一層硫黄品位を低減させることができた。
水素ガスの供給後、1時間が経過した後に水素ガスの供給を停止し、オートクレーブを冷却した。冷却後に得られたスラリーを濾過による固液分離処理を施し、回収したニッケル粉を純水で洗浄した後、ニッケル粉の不純物品位を分析した。
その結果を表2に示す。
MgやNaはニッケル粉への混入はなく、高純度のNi粉を生成することができた。
水素ガスの供給後、1時間が経過した後に水素ガスの供給を停止し、オートクレーブを冷却した。冷却後に得られた還元スラリーを濾過による固液分離処理し、高純度の小径ニッケル粉を回収した。このときのニッケル還元率58%であった。
実施例1における水酸化工程を施さずに、ニッケル75gが含まれる硫酸ニッケル溶液と硫酸アンモニウム330gを含む溶液に、25%アンモニア水を191ml添加し、合計の液量が1000mlになるように調整した溶液に、平均粒径が1μmのニッケル粉を種晶として7.5gを添加して混合スラリーを作製した以外は、実施例1と同条件によりニッケル粉の作製を行った。
回収したニッケル粉を純水で洗浄した後、ニッケル粉の不純物品位を分析した。
その結果を表4に示す。MgやNaのニッケル粉への混入は実施例1に比べて多い結果となっていた。なお平均粒径及び回収量は、実施例1とほぼ同等であった。
上記比較例1と同じ方法を用いて、水酸化工程を施さずにニッケル粉の作製を行った。このニッケル粉を上記実施例3と同じ方法で10回繰り返して粒を成長させた。この繰り返し操作により得られたニッケル粉中の硫黄品位は0.1%であり、本発明の実施例3で得た硫黄品位0.04%ほどの高純度なニッケル粉を得ることはできなかった。
Claims (15)
- 不純物を含む硫酸ニッケル溶液から不純物の少ないニッケル粉を生成する製造工程において、
下記(1)から(4)に示す処理工程を施すことを特徴とするニッケル粉の製造方法。
記
(1)不純物を含む硫酸ニッケル溶液にアルカリを添加し、含まれる不純物濃度を減少させた水酸化ニッケルの沈殿物を生成する水酸化工程。
(2)前記水酸化工程(1)で生成された前記含まれる不純物濃度を減少させた水酸化ニッケルの沈殿物に、固液分離工程(4)から得られる還元終液と、種晶としてニッケル粉を添加して、前記水酸化ニッケルの沈殿物を溶解し、硫酸ニッケルアンミン錯体溶液と種晶と水酸化ニッケルと前記水酸化ニッケルの沈殿物に含まれる不純物を含有する混合スラリーを形成する錯化工程。
(3)前記錯化工程(2)で形成した前記混合スラリーに水素ガスを吹き込み、前記混合スラリー中のニッケル成分が前記種晶上に析出して形成したニッケル粉を含む還元スラリーを形成する還元工程。
(4)前記還元工程(3)で形成した還元スラリーを、固液分離してニッケル粉と還元終液をそれぞれ回収し、
前記回収したニッケル粉を粒径により篩別し、予め設定した粒径より小さなニッケル粉を種晶として、前記錯化工程(2)、前記還元工程(3)のいずれか又は両工程に繰り返し、
且つ、前記回収した還元終液を錯化工程(2)に繰り返す固液分離工程。 - 前記固液分離工程(4)で回収したニッケル粉を粒径により篩別し、予め設定した粒径より小さなニッケル粉を種晶として、前記錯化工程(2)、還元工程(3)のいずれか又は両工程に添加することを繰り返して前記種晶のニッケル粉の粒径より粗大なニッケル粉を得ることを特徴とする請求項1記載のニッケル粉の製造方法。
- 前記錯化工程(2)、還元工程(3)のいずれか又は両工程に添加する種晶の平均粒径が、0.1〜100μmの大きさであることを特徴とする請求項2記載のニッケル粉の製造方法。
- 前記錯化工程(2)が、硫酸ニッケルアンミン錯体溶液と種晶と水酸化ニッケルを含有する混合スラリーを形成する際、前記混合スラリーに分散剤をさらに添加することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のニッケル粉の製造方法。
- 前記錯化工程(2)における種晶の添加量が、硫酸ニッケルアンミン錯体溶液中のニッケル重量に対し、1〜100%となる量であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のニッケル粉の製造方法。
- 前記還元スラリーを篩分けし、篩下のニッケル粉と還元終液の篩下還元スラリーを、前記錯化工程(2)の還元終液と種晶のニッケル粉の一部として繰り返し使用することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のニッケル粉の製造方法。
- 前記錯化工程(2)が、還元終液を添加して硫酸ニッケルアンミン錯体溶液を得る溶解工程と、
ニッケル粉若しくはニッケル粉と還元終液を含む混合スラリーを添加する種晶添加工程の2つの工程で構成されていることを特徴とする請求項6記載のニッケル粉の製造方法。 - 前記硫酸ニッケル溶液が、ニッケル酸化鉱石を浸出して回収したニッケルおよびコバルトの混合硫化物、ニッケル硫化物、粗硫酸ニッケル、酸化ニッケル、水酸化ニッケル、炭酸ニッケル、金属ニッケルの粉末の少なくとも1種を硫酸酸性溶液に溶解して得たものであることを特徴とする請求項1に記載のニッケル粉の製造方法。
- 前記硫酸ニッケル溶液が、
コバルトを不純物として含むニッケル含有物を溶解する浸出工程と、
前記浸出工程で得られたニッケルとコバルトを含む浸出液をpH調整した後、溶媒抽出法により硫酸ニッケル溶液とコバルト回収液に分離する溶媒抽出工程を
経て得られた硫酸ニッケル溶液であることを特徴とする請求項1に記載のニッケル粉の製造方法。 - 前記硫酸ニッケルアンミン錯体溶液中の硫酸アンモニウム濃度が、100〜500g/L、且つアンモニウム濃度が、前記硫酸ニッケルアンミン錯体溶液中のニッケル濃度に対してモル比で1.9以上であることを特徴とする請求項1記載のニッケル粉の製造方法。
- 前記還元工程(3)の水素ガスの吹き込みが、温度を100〜200℃、及び圧力を0.8〜4.0MPaの範囲に維持して行うことを特徴とする請求項1記載のニッケル粉の製造方法。
- 前記分散剤が、ポリアクリル酸塩を含むことを特徴とする請求項4記載のニッケル粉の製造方法。
- 前記還元工程(3)を経て得られたニッケル粉を、団鉱機を用いて塊状のニッケルブリケットに加工するニッケル粉団鉱工程と、
得られた塊状のニッケルブリケットを、水素雰囲気中で温度500〜1200℃での保持条件により、焼結処理を行い、焼結体のニッケルブリケットを形成するブリケット焼結工程を含むことを特徴とする請求項1記載のニッケル粉の製造方法。 - 前記固液分離工程(4)の還元終液を濃縮し、硫酸アンモニウムを晶析させて硫安結晶を回収する硫安回収工程を含むことを特徴とする請求項1記載のニッケル粉の製造方法。
- 前記固液分離工程(4)の還元終液にアルカリを加えて加熱し、アンモニアガスを揮発させ回収するアンモニア回収工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のニッケル粉の製造方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2016/074694 WO2017038589A1 (ja) | 2015-08-31 | 2016-08-24 | ニッケル粉の製造方法 |
CA2996277A CA2996277C (en) | 2015-08-31 | 2016-08-24 | Method for producing nickel powder |
EP16841621.2A EP3345701A4 (en) | 2015-08-31 | 2016-08-24 | METHOD FOR PRODUCING A NICKEL POWDER |
AU2016314002A AU2016314002B2 (en) | 2015-08-31 | 2016-08-24 | Process for producing nickel powder |
CN201680049552.9A CN107921544A (zh) | 2015-08-31 | 2016-08-24 | 镍粉的制造方法 |
US15/755,147 US20180250752A1 (en) | 2015-08-31 | 2016-08-24 | Method for producing nickel powder |
PH12018500435A PH12018500435A1 (en) | 2015-08-31 | 2018-02-28 | Method for producing nickel powder |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015170115 | 2015-08-31 | ||
JP2015170115 | 2015-08-31 | ||
JP2016032519 | 2016-02-23 | ||
JP2016032519 | 2016-02-23 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017150063A JP2017150063A (ja) | 2017-08-31 |
JP2017150063A5 JP2017150063A5 (ja) | 2018-06-21 |
JP6610425B2 true JP6610425B2 (ja) | 2019-11-27 |
Family
ID=59738789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016100070A Active JP6610425B2 (ja) | 2015-08-31 | 2016-05-19 | ニッケル粉の製造方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20180250752A1 (ja) |
EP (1) | EP3345701A4 (ja) |
JP (1) | JP6610425B2 (ja) |
CN (1) | CN107921544A (ja) |
AU (1) | AU2016314002B2 (ja) |
CA (1) | CA2996277C (ja) |
PH (1) | PH12018500435A1 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6726396B2 (ja) * | 2016-02-22 | 2020-07-22 | 住友金属鉱山株式会社 | ニッケル粉の製造方法 |
JP2017155265A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 住友金属鉱山株式会社 | ニッケル粉の製造方法 |
CA3038604C (en) * | 2016-09-27 | 2019-12-17 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Nickel powder manufacturing method |
KR101897670B1 (ko) * | 2017-04-28 | 2018-09-12 | 주식회사 솔루에타 | 니켈 나노 파우더를 제조하는 방법 |
JP6624464B2 (ja) * | 2017-12-21 | 2019-12-25 | 住友金属鉱山株式会社 | ニッケル粉の製造方法 |
JP7035735B2 (ja) * | 2018-04-03 | 2022-03-15 | 住友金属鉱山株式会社 | 低ニッケル品位酸化鉱石からのニッケルコバルト混合硫化物の製造方法 |
JP7272761B2 (ja) * | 2018-07-27 | 2023-05-12 | 住友金属鉱山株式会社 | ニッケル粉の製造方法 |
US20220010407A1 (en) * | 2018-11-26 | 2022-01-13 | Basf Se | Battery recycling by hydrogen gas injection in leach |
JPWO2021020522A1 (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-04 | ||
JP7552450B2 (ja) | 2021-01-13 | 2024-09-18 | 住友金属鉱山株式会社 | 硫酸コバルトの製造方法 |
CN117773096B (zh) * | 2024-01-09 | 2024-08-02 | 长沙立优金属材料有限公司 | 一种高纯度球形镍粉及其制备方法与用途 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2588265A (en) * | 1949-11-15 | 1952-03-04 | Chemical Construction Corp | Isolation of nickel sulfide |
US2711957A (en) * | 1952-09-23 | 1955-06-28 | Chemical Construction Corp | Method of separating cobalt as carbonates from nickel-cobalt mixtures |
US2753257A (en) * | 1953-11-04 | 1956-07-03 | Chemical Construction Corp | Hydrometallurgical production of metallic powders |
US3466144A (en) * | 1967-07-03 | 1969-09-09 | American Metal Climax Inc | Treatment of nickeliferous oxidic materials for the recovery of nickel values |
CA970168A (en) * | 1972-10-20 | 1975-07-01 | Vladimir N. Mackiw | Production of nickel powder from impure nickel compounds |
US4600435A (en) * | 1984-08-24 | 1986-07-15 | Amax Inc. | Solvent extraction of cobalt (II) from sulfate solutions with cobalt extractants |
FI106634B (fi) * | 1999-11-09 | 2001-03-15 | Outokumpu Oy | Menetelmä nikkelin pelkistämiseksi |
US6231823B1 (en) * | 2000-03-27 | 2001-05-15 | Dynatec Corporation | Solvent extraction process for the separation of cobalt from nickel in aqueous sulphate-containing solutions |
JP3952743B2 (ja) * | 2001-11-08 | 2007-08-01 | 住友電気工業株式会社 | 微細金属部品の製造方法 |
JP2005194156A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-07-21 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 水酸化ニッケル粉末の製造方法 |
US7819939B1 (en) * | 2006-08-07 | 2010-10-26 | Ferro Corporation | Synthesis of nickel nanopowders |
EP2784166B1 (en) * | 2011-11-22 | 2019-05-22 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Method for producing high-purity nickel sulfate |
JP5598778B2 (ja) * | 2013-01-25 | 2014-10-01 | 住友金属鉱山株式会社 | 高純度硫酸ニッケルの製造方法、及びニッケルを含む溶液からの不純物元素除去方法 |
JP5828923B2 (ja) * | 2014-01-30 | 2015-12-09 | 国立大学法人高知大学 | ニッケル粉の製造方法 |
-
2016
- 2016-05-19 JP JP2016100070A patent/JP6610425B2/ja active Active
- 2016-08-24 US US15/755,147 patent/US20180250752A1/en not_active Abandoned
- 2016-08-24 CN CN201680049552.9A patent/CN107921544A/zh active Pending
- 2016-08-24 CA CA2996277A patent/CA2996277C/en not_active Expired - Fee Related
- 2016-08-24 EP EP16841621.2A patent/EP3345701A4/en not_active Withdrawn
- 2016-08-24 AU AU2016314002A patent/AU2016314002B2/en not_active Ceased
-
2018
- 2018-02-28 PH PH12018500435A patent/PH12018500435A1/en unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3345701A4 (en) | 2019-03-20 |
JP2017150063A (ja) | 2017-08-31 |
CN107921544A (zh) | 2018-04-17 |
US20180250752A1 (en) | 2018-09-06 |
AU2016314002B2 (en) | 2019-12-05 |
CA2996277C (en) | 2020-04-21 |
AU2016314002A1 (en) | 2018-03-15 |
PH12018500435A1 (en) | 2018-08-29 |
CA2996277A1 (en) | 2017-03-09 |
EP3345701A1 (en) | 2018-07-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5828923B2 (ja) | ニッケル粉の製造方法 | |
JP6610425B2 (ja) | ニッケル粉の製造方法 | |
JP2017150063A5 (ja) | ||
JP6020971B2 (ja) | コバルト粉の製造方法 | |
AU2017223933B2 (en) | Method for producing nickel powder | |
JP2017150002A5 (ja) | ||
JP6531913B2 (ja) | ニッケル粉の製造方法 | |
JP6624464B2 (ja) | ニッケル粉の製造方法 | |
WO2017038589A1 (ja) | ニッケル粉の製造方法 | |
WO2020183728A1 (ja) | ニッケル粉の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180514 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180514 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190311 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190418 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191014 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6610425 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |