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JP6685018B2 - 点灯装置、及び、照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に点灯装置及び照明器具に関し、特に降圧チョッパ回路を備える点灯装置及び照明器具に関する。
従来から、LED電源装置等の種々の点灯装置が提案されている。例えば、特許文献1は、交流電源(電源)からの電力によりLED(光源)を点灯させるLED電源装置を開示する。特許文献1のLED電源装置は、スイッチ素子を含み、LEDに対し所望の電力を取り出せるように動作する出力電源調整回路(降圧チョッパ回路)と、スイッチ素子をドライブするドライブ回路とを備える。
特開2012−244737号公報
特許文献1のLED電源装置では、降圧チョッパ回路のスイッチ素子(降圧用スイッチング素子)の短絡が起きる場合がある。降圧用スイッチング素子が短絡すると、交流電源の電圧がLEDに印加され、LEDに過電流が流れることがある。特許文献1のLED電源装置は、降圧用スイッチング素子の短絡を検出することができない。
本発明の課題は、降圧チョッパ回路の降圧用スイッチング素子の短絡時に光源を保護できる点灯装置及び照明器具を提供することである。
本発明に係る一態様の点灯装置は、電力変換回路と、制御回路と、判定回路と、を備える。前記電力変換回路は、一対の入力端子と、一対の高電圧側及び低電圧側出力端子と、整流回路と、降圧チョッパ回路と、を有する。前記一対の入力端子は、第1周波数の交流電圧を出力する交流電源に接続される。前記一対の高電圧側及び低電圧側出力端子は、光源に接続される。前記整流回路は、一対の高電圧側及び低電圧側端子を有し、前記一対の入力端子間に印加される前記交流電圧を整流して前記一対の高電圧側及び低電圧側端子間に直流電圧を発生させるように構成される。前記降圧チョッパ回路は、前記高電圧側端子と前記高電圧側出力端子との間に電気的に接続されている降圧用スイッチング素子を有する。前記制御回路は、点灯動作を実行するように構成される。前記点灯動作は、前記電力変換回路を制御して前記交流電圧に基づいて前記一対の高電圧側及び低電圧側出力端子間に直流出力電圧を発生させる動作である。前記判定回路は、前記一対の高電圧側及び低電圧側出力端子から前記光源に供給される電力のうち第2周波数を有する特定成分が増加したかどうかを判定するように構成される。前記制御回路は、前記特定成分が増加したと前記判定回路が判断すると、前記光源に供給される電流を制限する保護動作を開始するように構成される。前記第2周波数は、前記第1周波数の2倍である。
本発明に係る一態様の照明器具は、上記態様の点灯装置と、前記光源と、を備える。
本発明に係る態様の点灯装置及び照明器具は、降圧チョッパ回路の降圧用スイッチング素子の短絡時に光源を保護できるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る一実施形態の点灯装置の回路図である。 図2Aは、上記点灯装置のフィルタの一例である。図2Bは、上記点灯装置のフィルタの他例である。 図3は、上記点灯装置を備える照明器具の後方斜視図である。
1.実施形態
図1は、本発明に係る一実施形態の点灯装置10を示す。点灯装置10は、光源60を、交流電源50から供給される電力で点灯させるように構成される。
光源60は、例えば、直流電力(直流電圧)で動作する直流光源である。光源60は、複数の発光素子61の直列回路である。発光素子61は、例えば、固体発光素子(例えば、LED(発光ダイオード)、有機エレクトロルミネッセンス素子、レーザダイオード)である。
交流電源50は、例えば、所定周波数(第1周波数)の交流電力(交流電圧)を出力する電源である。交流電源50は、例えば、実効値200Vの商用交流電源である。また、第1周波数は、例えば、50Hz又は60Hzである。
点灯装置10は、電力変換回路20と、制御回路30と、判定回路40と、を備える。
電力変換回路20は、交流電源50に接続される一対の入力端子211,212と、光源60に接続される一対の出力端子(高電圧側及び低電圧側出力端子)221,222と、を備える。また、電力変換回路20は、整流回路23と、昇圧チョッパ回路24と、降圧チョッパ回路25と、フィルタ回路26と、保護回路27と、を備える。
整流回路23は、一対の入力端子231,232と、一対の出力端子(高電圧側及び低電圧側端子)233,234と、を有する。整流回路23は、一対の入力端子231,232間に印加される電圧を全波整流して、一対の高電圧側及び低電圧側端子233,234に直流電圧を発生させるように構成される。一対の入力端子231,232は、それぞれ、一対の入力端子211,212に、電気的に接続される。したがって、整流回路23は、一対の入力端子211,212間に印加される交流電圧を全波整流して、一対の高電圧側及び低電圧側端子233,234間に直流電圧(正弦波交流電圧の場合は脈流電圧)を発生させる。一対の高電圧側及び低電圧側端子233,234間に発生する直流電圧は、一対の入力端子211,212間に印加される交流電圧の2倍の周波数を有する。整流回路23は、例えば、ダイオードブリッジである。
昇圧チョッパ回路24は、整流回路23の一対の高電圧側及び低電圧側端子233,234間の電圧を増加させて出力するように構成される。昇圧チョッパ回路24は、力率改善回路としても使用される。昇圧チョッパ回路24は、例えば、高電圧側端子233に電気的に接続されているインダクタL1とダイオードD1との直列回路を有する。昇圧チョッパ回路24は、また、インダクタL1とダイオードD1との接続点と低電圧側端子234との間に接続されているスイッチング素子(昇圧用スイッチング素子)Q1を有する。より詳細には、昇圧チョッパ回路24は、インダクタL1と、ダイオードD1と、スイッチング素子Q1と、抵抗R1と、コンデンサC1と、を備える。インダクタL1は、第1端が整流回路23の高電圧側端子233に電気的に接続され、第2端がダイオードD1のアノードに電気的に接続されている。また、インダクタL1は、第2端が、スイッチング素子Q1及び抵抗R1の直列回路を介して、低電圧側端子234に電気的に接続されている。スイッチング素子Q1は、例えば、電界効果トランジスタ(FET)等の半導体スイッチング素子である。コンデンサC1は、ダイオードD1のカソードと出力端子234との間に電気的に接続されている。コンデンサC1の両端間電圧が、昇圧チョッパ回路24の出力電圧となる。昇圧チョッパ回路24は、スイッチング素子Q1のスイッチング動作によって、入力された電圧(整流回路23の一対の高電圧側及び低電圧側端子233,234間の電圧)より高い直流電圧をコンデンサC1の両端間に生じさせる。なお、昇圧チョッパ回路24の構成は周知であるから詳細な説明は省略する。
降圧チョッパ回路25は、昇圧チョッパ回路24の出力電圧を低下させて出力するように構成される。降圧チョッパ回路25は、例えば、高電圧側端子233と高電圧側出力端子221との間に電気的に接続されているスイッチング素子(降圧用スイッチング素子)Q2を有する。より詳細には、降圧チョッパ回路25は、スイッチング素子Q2と、インダクタL2と、ダイオードD2と、コンデンサC2と、を備える。スイッチング素子Q2は、例えば、電界効果トランジスタ(FET)等の半導体スイッチング素子である。ダイオードD2は、カソードがスイッチング素子Q2を介してダイオードD1のカソードに電気的に接続され、アノードが出力端子234に電気的に接続されている。インダクタL2は、第1端がスイッチング素子Q2とダイオードD2との接続点に電気的に接続され、第2端がコンデンサC2を介して出力端子234に電気的に接続されている。コンデンサC2は、両端がそれぞれ一対の出力端子221,222に電気的に接続されている。コンデンサC2の両端間電圧が降圧チョッパ回路25の出力電圧となり、これが一対の出力端子221,222を介して光源60に印加される。降圧チョッパ回路25は、スイッチング素子Q2のスイッチング動作によって、入力された電圧(昇圧チョッパ回路24の出力電圧)より低い直流電圧をコンデンサC2の両端間に生じさせる。なお、降圧チョッパ回路25の構成は周知であるから詳細な説明は省略する。
フィルタ回路26は、例えば、交流電源50からの交流電圧から高周波成分を除去するように構成される。フィルタ回路26は、例えば、入力端子211と入力端子231との間、及び、入力端子212と入力端子232との間に、それぞれ挿入される一対のローパスフィルタを備える。なお、フィルタ回路26は、必須ではない。
保護回路27は、光源60に供給される電流を制限する機能を有する。保護回路27は、例えば、スイッチTH1と、正特性サーミスタ(PTCサーミスタ)PH1と、抵抗R2,R3と、補助インダクタL3と、を備える。スイッチTH1は、高電圧側端子233とインダクタL1との間に電気的に接続されている。スイッチTH1は、例えば、サイリスタ(三端子サイリスタ)であり、アノードが高電圧側端子233に、カソードがインダクタL1、及び、抵抗R2,R3の直列回路の第1端に、電気的に接続されている。PTCサーミスタPH1は、スイッチTH1に並列に接続されている。補助インダクタL3は、インダクタL1に磁気的に結合されている。補助インダクタL3は、第1端がインダクタL1の第1端に電気的に接続され、第2端が抵抗R2,R3の直列回路の第2端に電気的に接続されている。スイッチTH1は、ゲートが、抵抗R2,R3の接続点に電気的に接続されている。そのため、スイッチTH1のゲートには、補助インダクタL3の誘起電圧が与えられる。したがって、補助インダクタL3の誘起電圧が、所定電圧(スイッチTH1のブレークオーバ電圧)以上になると、スイッチTH1がオンとなる。
このように、保護回路27は、高電圧側端子233と高電圧側出力端子221との間でスイッチング素子Q2に直列に接続されるスイッチTH1を有する。さらに、保護回路27は、インダクタL1に磁気的に結合された補助インダクタL3と、スイッチTH1に並列に接続された正特性サーミスタPH1と、を有する。スイッチTH1は、補助インダクタL3の誘起電圧が所定電圧以上になるとオンになるように構成される。
保護回路27では、スイッチTH1がオンである期間は、スイッチTH1を通して整流回路23から昇圧チョッパ回路24に電流が流れる。一方、スイッチTH1がオフになると、PTCサーミスタPH1を通して整流回路23から昇圧チョッパ回路24に電流が流れ始める。ここで、PTCサーミスタPH1に電流が流れ続けると、PTCサーミスタPH1の温度が上昇する。そして、PTCサーミスタPH1の温度がC点(キュリー点)を超えると、PTCサーミスタPH1の抵抗が急激に大きくなる。その結果、PTCサーミスタPH1は電流を通さなくなる。PTCサーミスタPH1に電流が流れなくなると、PTCサーミスタPH1の温度が低下してPTCサーミスタPH1の抵抗が低下し、再びPTCサーミスタPH1に電流が流れるようになる。しかし、再度、PTCサーミスタPH1の温度がキュリー点に到達し、PTCサーミスタPH1が電流を通さなくなる。このようにして、保護回路27は、光源60に間欠的に電流が供給されるようにする。これによって、保護回路27は、光源60に供給される電流を制限する。
このような保護回路27によれば、比較的簡単な回路構成で光源60に供給される電流を制限できる。また、制御回路30は、昇圧用スイッチング素子Q1を利用してスイッチTH1をオフにできる。そのため、制御回路30がスイッチTH1を制御するための回路を新たに設ける場合と比べて部品数を削減できる。
制御回路30は、昇圧チョッパ回路24のスイッチング素子Q1と、降圧チョッパ回路25のスイッチング素子Q2と、を制御するように構成される。制御回路30は、例えば、マイクロコンピュータであり、メモリに格納されたプログラムを実行することにより後述する動作を実行する。
制御回路30は、例えば、点灯動作と、保護動作と、を実行するように構成される。
点灯動作は、電力変換回路20を制御して一対の高電圧側及び低電圧側端子233,234間の電圧(つまり、交流電源50の交流電圧)に基づいて一対の高電圧側及び低電圧側出力端子221,222間に直流出力電圧を発生させる動作である。特に、点灯動作では、制御回路30は、光源60に定電流を流す定電流制御を実行する。例えば、制御回路30は、光源60に目標値の電流が流れるように直流出力電圧を調整する。例えば、制御回路30は、光源60に流れる電流を検出する機能を有しており、光源60に流れる電流の値が目標値となるように、直流出力電圧を調整する。目標値は、例えば、制御回路30に与えられる外部信号により決定される。外部信号は、例えば、光源60の調光レベルを示す調光信号である。制御回路30は、調光レベルに応じて定電流の目標値を決定する。調光レベルは、例えば、光源60の予め設定された光出力の範囲(使用範囲という)の上限値に対する百分率で表される。なお、使用範囲の上限値に対応する電流及び電圧を定格電流及び定格電圧(あるいは定常電圧)という。制御回路30は、点灯動作では、少なくとも降圧用スイッチング素子Q2を所定のスイッチング周波数でスイッチング制御するように構成される。所定のスイッチング周波数は、例えば、調光レベルに応じて所定の周波数範囲から選択される。より詳細には、制御回路30は、点灯動作では、昇圧用スイッチング素子Q1及び降圧用スイッチング素子Q2のスイッチング制御により電力変換回路20を制御するように構成される。つまり、制御回路30は、調光レベルに応じてスイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q2をそれぞれPWM制御することで、調光レベルに応じた定電流を光源60に供給する。
保護動作は、光源60に流れる電流を制限する動作である。保護動作では、制御回路30は、スイッチTH1をオフにするように構成される。具体的には、制御回路30は、保護動作では、スイッチング素子Q1をオフにすることで補助インダクタL3の誘起電圧を所定電圧未満にするように構成される。この状態でスイッチTH1に電流が流れなくなると、スイッチTH1がオフになる。制御回路30は、保護動作を開始してから所定時間が経過すると保護動作を終了するように構成される。つまり、制御回路30は、保護動作を開始してから所定時間が経過すると保護動作を終了して点灯動作を再開する。所定時間は、比較的短い時間であることが好ましい。ただし、所定時間は、PTCサーミスタPH1の温度がキュリー点に到達するために必要な時間よりは長く設定される。つまり、所定時間は、少なくとも一回は、光源60に電流が流れない期間が存在するように設定される。所定時間は、例えば、0.5〜1.0秒である。さらに、制御回路30は、保護動作を規定時間内に所定回数実行した後は、保護動作を開始してから所定時間が経過しても保護動作を終了しないように構成される。所定回数は、2回以上であることが好ましく、例えば、3回である。規定時間は、所定回数及び所定時間を考慮して、適宜設定される。
判定回路40は、降圧チョッパ回路25の降圧用スイッチング素子Q2の短絡が発生したかどうかを判定するための回路である。降圧チョッパ回路25のスイッチング素子Q2が短絡した場合、降圧チョッパ回路25が機能しなくなる。その結果、一対の高電圧側及び低電圧側出力端子221,222から光源60に供給される電力(電圧又は電流)に、特定成分が出現することが確認されている。特定成分は、交流電源50の交流電圧の周波数(第1周波数)の2倍の周波数(第2周波数)を有する成分(リプル成分)である。このようなリプル成分は、整流回路23が発生させる直流電圧に起因すると考えられる。そこで、判定回路40は、一対の高電圧側及び低電圧側出力端子221,222から光源60に供給される電力のうち第2周波数を有する特定成分が増加したかどうかを判定するように構成される。第2周波数は、第1周波数の2倍である。本実施形態では、第1周波数が50Hz又は60Hzであるから、第2周波数は、例えば、100Hz〜120Hzの範囲に含まれると考えられる。特に、判定回路40は、特定成分の最大値(ピーク値)が閾値以上である場合に、特定成分が増加したと判断するように構成される。閾値は、例えば、交流電源50の交流電圧の最大値(ピーク値)及び昇圧チョッパ回路24の直流電圧(コンデンサC1の両端間の電圧)に基づいて決定される。
判定回路40は、図1に示すように、フィルタ41と、比較回路42と、を備える。
フィルタ41は、光源60に供給される電力のうち特定成分を通すように構成される。フィルタ41は、厳密な意味で特定成分だけを通すように構成されていなくてもよい。フィルタ41は、バンドパスフィルタであり、低域遮断周波数と高域遮断周波数とを有する。低域遮断周波数は、第1周波数より高く、かつ、第2周波数より低くなるように設定される。第2周波数は、100Hz〜120Hzの範囲に含まれると考えられるから、低域遮断周波数は、第2周波数の範囲の下限値より低いことが好ましい。例えば、低域遮断周波数は、80Hz以下に設定される。高域遮断周波数は、第2周波数より高く、かつ、降圧用スイッチング素子Q2の所定のスイッチング周波数より低くなるように設定される。また、高域遮断周波数は、第2周波数の範囲の上限値より高いことが好ましい。さらに、高域遮断周波数は、所定のスイッチング周波数の下限値(所定の周波数範囲の下限値)より低いことが好ましい。例えば、高域遮断周波数は、500Hz〜20kHzに設定される。高域遮断周波数は、降圧用スイッチング素子Q2のスイッチング制御に起因するノイズを除去できる値であればよい。これにより、降圧用スイッチング素子Q2が短絡していない場合に、降圧用スイッチング素子Q2のスイッチング制御に起因するノイズによる誤判定を抑制できる。
図2A及び図2Bは、フィルタ41の例を示す。図2Aは、RLCバンドパスフィルタである。RLCバンドパスフィルタは、入力端子411と、出力端子412と、インダクタL411と、コンデンサC411と、抵抗R411と、を有する。インダクタL411とコンデンサC411とは、直列回路を構成し、入力端子411と出力端子412との間に電気的に接続されている。抵抗R411は、出力端子412とグラウンドとの間に電気的に接続されている。入力端子411は、インダクタL2とコンデンサC2との接続点と高電圧側出力端子221との間に接続されている。出力端子412は、比較回路42に接続されている。RLCバンドパスフィルタの構成は周知であるから、詳細な説明は省略する。図2Bは、アクティブバンドパスフィルタを示す。アクティブバンドパスフィルタは、入力端子411と、出力端子412と、オペアンプ413と、コンデンサC412,C413と、抵抗R412,R413と、を備える。入力端子411は、オペアンプ413の非反転入力端子に電気的に接続されている。コンデンサC412と抵抗R412は、直列回路を構成し、グラウンドとオペアンプ413の反転入力端子との間に電気的に接続されている。コンデンサC413と抵抗R413は、並列回路を構成し、オペアンプ413の反転入力端子と出力端子との間に電気的に接続されている。出力端子412は、オペアンプ413の出力端子に電気的に接続されている。アクティブバンドパスフィルタの構成は周知であるから、詳細な説明は省略する。
比較回路42は、フィルタ41を通過した成分の最大値(ピーク値)と閾値との比較をし、比較の結果を制御回路30に出力するように構成される。フィルタ41を通過した成分は、特定成分を含む。そのため、比較回路42は、特定成分のピーク値と閾値との比較をすることになる。本実施形態では、比較回路42は、フィルタ41を通過した成分の電圧値の最大値と閾値との比較をするように構成されている。比較回路42は、例えば、電圧検出回路と、コンパレータと、を含む。電圧検出回路は、例えば、抵抗の直列回路で構成される分圧回路であり、フィルタ41の出力端子412とグラウンドとの間に電気的に接続されている。コンパレータは、非反転入力端子が電圧検出回路の出力端子に電気的に接続され、反転入力端子が閾値に対応する電圧を受け取る。コンパレータは、出力端子が制御回路30に電気的に接続される。コンパレータの出力端子の電圧(比較回路42の出力電圧)は、非反転入力端子の電圧(特定成分のピーク値に相当する)が反転入力端子の電圧(閾値に相当する)以上であればハイレベルとなり、非反転入力端子の電圧が反転入力端子の電圧未満であればロウレベルとなる。つまり、比較回路42の出力電圧がハイレベルであることは、特定成分が増加したと判定回路40が判断したことを意味する。
このように、判定回路40は、フィルタ41を通過した成分のピーク値が閾値以上であれば、特定成分が増加したと判断するように構成される。
制御回路30は、特定成分が増加したと判定回路40が判断すると、保護動作を開始する。つまり、制御回路30は、比較回路42の出力電圧がロウレベルであれば点灯動作を実行し、比較回路42の出力電圧がハイレベルであれば保護動作を実行する。
以下、点灯装置10の動作について説明する。
初期状態では、比較回路42の出力電圧がロウレベルとなっている。したがって、制御回路30は、点灯動作を開始する。点灯動作では、制御回路30は、光源60に流れる電流が目標値となるように、スイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q2をスイッチング制御する。なお、初期状態では、保護回路27のスイッチTH1はオフであるが、PTCサーミスタPH1を通じて整流回路23から昇圧チョッパ回路24に電流が供給される。制御回路30は、スイッチング素子Q1をスイッチング制御するため、スイッチング素子Q1がオンの期間にインダクタL1に電力が蓄積され、これによって、補助インダクタL3に誘起電圧が生じ、スイッチTH1がオンとなる。以後、スイッチTH1を通じて整流回路23から昇圧チョッパ回路24に電流が供給される。このように、制御回路30は、点灯動作を実行し、交流電源50からの電力により光源60を点灯させる。この場合、一対の高電圧側及び低電圧側出力端子221,222から光源60に供給される電力には、特定成分がほとんど含まれておらず、特定成分のピーク値が閾値以上とならない。そのため、比較回路42の出力電圧がハイレベルにならず、制御回路30は保護動作を実行しない。
次に、異常が発生した場合の点灯装置10の動作について説明する。例えば、降圧チョッパ回路25のスイッチング素子Q2が短絡したとする。この場合、一対の高電圧側及び低電圧側出力端子221,222から光源60に供給される電力に、特定成分が含まれることになる。その結果、フィルタ41を通過した成分のピーク値が閾値以上になる。これによって、判定回路40では、比較回路42の出力電圧がハイレベルになる。そのため、制御回路30は、点灯動作を終了し、保護動作を開始する。つまり、制御回路30は、昇圧チョッパ回路24のスイッチング素子Q1のスイッチング制御を終了して、スイッチング素子Q1をオフにする。これにより、補助インダクタL3の誘起電圧が所定電圧未満となる。その結果、スイッチTH1のゲートの電圧がブレークオーバ電圧未満となる。そして、整流回路23の高電圧側及び低電圧側端子233の電圧がゼロになると、スイッチTH1に電流が流れなくなるから、スイッチTH1がオフになる。以後、PTCサーミスタPH1を通して整流回路23から昇圧チョッパ回路24に電流が流れる。その結果、上述したように、光源60に間欠的に電流が流れるようになり、光源60に供給される電流が制限される。したがって、点灯装置10では、降圧チョッパ回路25の降圧用スイッチング素子Q2の短絡時に光源60を保護できる。
制御回路30は、保護動作を開始してから所定時間が経過すると保護動作を終了し、点灯動作を再開する。これによって、スイッチTH1がオンとなり、昇圧チョッパ回路24から降圧チョッパ回路25に出力電圧が与えられる。しかし、スイッチング素子Q2が短絡しているから、結局、フィルタ41を通過した成分のピーク値が閾値以上となる。そのため、制御回路30は、点灯動作を終了し、保護動作を再開する。そして、制御回路30は、保護動作を規定時間内に所定回数実行した後は、保護動作を開始してから所定時間が経過しても保護動作を終了しなくなる。これによって、光源60に供給される電流が制限されたままとなる。したがって、異常が発生している場合に点灯動作が繰り返されることがなくなり、確実に、光源60を保護できる。
次に、ノイズなどにより一時的にフィルタ41を通過した成分のピーク値が閾値以上となった場合の点灯装置10の動作について説明する。この場合も、制御回路30は、点灯動作を終了し、保護動作を開始する。そして、制御回路30は、保護動作を開始してから所定時間が経過すると保護動作を終了し、点灯動作を再開する。この場合は、スイッチング素子Q2が短絡していないから、降圧チョッパ回路25が正常に機能し、フィルタ41を通過した成分のピーク値が閾値未満のままになる。その結果、判定回路40では、比較回路42の出力電圧がハイレベルにならなくなる。そのため、制御回路30は、点灯動作を継続する。したがって、異常ではなくノイズなどによって一時的にフィルタ41を通過した成分のピーク値が閾値以上になった場合には、保護動作から点灯動作に復帰できる。
このように、本実施形態の点灯装置10は、降圧チョッパ回路25の降圧用スイッチング素子Q2の短絡時に光源60を保護できる。
以上述べた点灯装置10は、例えば、図3に示される照明器具に用いられる。図3の照明器具は、点灯装置10と、点灯装置10の一対の高電圧側及び低電圧側出力端子221,222間に接続される光源60と、を備える。図3の照明器具は、例えば、投光器である。点灯装置10は、投光器以外の照明器具(例えば、ベースライト、スポットライト、ダウンライト、ホリゾントライト)にも使用され得る。このような照明器具によれば、降圧チョッパ回路25の降圧用スイッチング素子Q2の短絡時に光源60を保護できる。
2.変形例
本発明の実施形態は、上記の実施形態に限定されない。上記の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、保護回路27は、光源60に間欠的に電流が供給されるようにすることで、電流を制限する。変形例では、保護回路27は、光源60への電流の供給を停止するように構成されていてもよいし、光源60に供給される電流を光源60に悪影響が出ない大きさにまで低減するように構成されていてもよい。
例えば、上記実施形態では、保護回路27のスイッチTH1は、サイリスタである。変形例では、スイッチTH1は、電界効果トランジスタ(FET)等のスイッチング素子であってもよい。
例えば、上記実施形態では、制御回路30は、昇圧チョッパ回路24のスイッチング素子Q1を利用してスイッチTH1を制御する。変形例では、制御回路30は、直接的に、スイッチTH1を制御するように構成されていてもよい。
例えば、上記実施形態では、制御回路30は、保護動作を開始してから所定時間が経過すると保護動作を終了して点灯動作を再開する。変形例では、制御回路30は、一旦保護動作を開始すると、所定時間に関係なく保護動作を継続してもよい。
例えば、上記実施形態では、判定回路40は、フィルタ41を通過した成分のピーク値が閾値以上である場合に、特定成分が増加したと判断するように構成される。変形例では、判定回路40は、フィルタ41を通過した成分の振幅が所定値以上である場合に、特定成分が増加したと判断するように構成されてもよい。この場合、比較回路42は、フィルタ41を通過した成分の振幅と閾値との比較をしてもよい。例えば、比較回路42は、フィルタ41を通過した成分の最大値と閾値(第1閾値)との比較、及び、フィルタ41を通過した成分の最小値と閾値(第1閾値より所定値だけ小さい第2閾値)との比較とをしてもよい。この場合、比較回路42は、最大値が第1閾値以上であり、かつ、最小値が第2閾値以下である場合に、出力電圧をハイレベルに設定してもよい。所定値、第1閾値、及び第2閾値は、特定成分の振幅に基づいて適宜設定される。例えば、所定値は、通常時に光源60に印加される電圧の5〜200%に相当する値、好ましくは10%に相当する値である。
例えば、フィルタ41は、バンドパスフィルタに限定されない。変形例では、フィルタ41は、ハイパスフィルタであってもよい。この場合、ハイパスフィルタは、第1周波数より高く、かつ、第2周波数より低い遮断周波数を有するように設計される。ハイパスフィルタは、降圧用スイッチング素子Q2のスイッチング制御に起因するノイズが比較的小さい場合に有効である。
上記実施形態では、比較回路42は、フィルタ41を通過した成分の電圧値の最大値と閾値との比較をするように構成されている。変形例では、比較回路42は、フィルタ41を通過した成分の電流値の最大値と閾値との比較をするように構成されてもよい。この場合、比較回路42は、電圧検出回路の代わりに電流検出回路を備えていればよい。この場合も、判定回路40は、フィルタ41を通過した成分の振幅が所定値以上である場合に、特定成分が増加したと判断するように構成されてもよい。例えば、所定値は、通常時に光源60に流れる電流の5〜500%に相当する値、好ましくは20%に相当する値である。
変形例では、光源60は、複数の発光素子61の並列回路であってもよい。また、光源60は、1つの発光素子61で構成されていてもよい。つまり、光源60は、少なくとも1つの発光素子61を備えていればよい。
3.態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本発明に係る第1の態様の点灯装置(10)は、電力変換回路(20)と、制御回路(30)と、判定回路(40)と、を備える。前記電力変換回路(20)は、一対の入力端子(211,212)と、一対の高電圧側及び低電圧側出力端子(221,222)と、整流回路(23)と、降圧チョッパ回路(25)と、を有する。前記一対の入力端子(211,212)は、第1周波数の交流電圧を出力する交流電源(50)に接続される。前記一対の高電圧側及び低電圧側出力端子(221,222)は、光源(60)に接続される。前記整流回路(23)は、一対の高電圧側及び低電圧側端子(233,234)を有する。前記整流回路(23)は、前記一対の入力端子(211,212)間に印加される前記交流電圧を全波整流して前記一対の高電圧側及び低電圧側端子(233,234)間に直流電圧を発生させるように構成される。前記降圧チョッパ回路(25)は、前記高電圧側端子(233)と前記高電圧側出力端子(221)との間に電気的に接続されている降圧用スイッチング素子(Q2)を有する。前記制御回路(30)は、点灯動作を実行するように構成される。前記点灯動作は、前記電力変換回路(20)を制御して前記交流電圧に基づいて前記一対の高電圧側及び低電圧側出力端子(221,222)間に直流出力電圧を発生させる動作である。前記判定回路(40)は、前記一対の高電圧側及び低電圧側出力端子(221,222)から前記光源(60)に供給される電力のうち第2周波数を有する特定成分が増加したかどうかを判定するように構成される。前記制御回路(30)は、前記特定成分が増加したと前記判定回路(40)が判断すると、前記光源(60)に供給される電流を制限する保護動作を開始するように構成される。前記第2周波数は、前記第1周波数の2倍である。第1の態様によれば、降圧チョッパ回路(25)の降圧用スイッチング素子(Q2)の短絡時に光源(60)を保護できる。
本発明に係る第2の態様の点灯装置(10)は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、前記判定回路(40)は、フィルタ(41)と、比較回路(42)と、を備える。前記フィルタ(41)は、前記高電圧側出力端子(221)に接続される。前記比較回路(42)は、前記フィルタ(41)を通過した成分のピーク値又は振幅と閾値との比較をするように構成される。前記判定回路(40)は、前記フィルタ(41)を通過した成分のピーク値又は振幅が前記閾値以上であれば、前記特定成分が増加したと判断するように構成される。前記フィルタ(41)は、前記第1周波数より高く、かつ、前記第2周波数より低い低域遮断周波数を有する。第2の態様によれば、簡単な構成で特定成分を抽出できる。
本発明に係る第3の態様の点灯装置(10)は、第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様では、前記制御回路(30)は、前記点灯動作では、少なくとも前記降圧用スイッチング素子(Q2)を所定のスイッチング周波数でスイッチング制御するように構成される。前記フィルタ(41)は、前記第2周波数より高く、かつ、前記所定のスイッチング周波数より低い高域遮断周波数を有する。第3の態様によれば、降圧用スイッチング素子(Q2)が短絡していない場合に、降圧用スイッチング素子(Q2)のスイッチング制御に起因するノイズによる誤判定を抑制できる。
本発明に係る第4の態様の点灯装置(10)は、第1〜第3の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第4の態様では、前記制御回路(30)は、前記保護動作を開始してから所定時間が経過すると前記保護動作を終了するように構成される。第4の態様によれば、異常ではなくノイズなどによって特定成分が増加したと誤って判断された場合には、保護動作から点灯動作に復帰できる。
本発明に係る第5の態様の点灯装置(10)は、第4の態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様では、前記制御回路(30)は、前記保護動作を規定時間内に所定回数実行した後は、前記保護動作を開始してから前記所定時間が経過しても前記保護動作を終了しないように構成される。第5の態様によれば、異常が発生している場合に点灯動作が繰り返されることがなくなり、確実に、光源(60)を保護できる。
本発明に係る第6の態様の点灯装置(10)は、第1〜第5の態様のうちいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第6の態様では、前記電力変換回路(20)は、保護回路(27)をさらに備える。前記保護回路(27)は、前記高電圧側端子(233)と前記高電圧側出力端子(221)との間で前記降圧用スイッチング素子(Q2)に直列に接続されるスイッチ(TH1)を有する。前記制御回路(30)は、前記点灯動作では、前記スイッチ(TH1)をオンにし、前記保護動作では、前記スイッチ(TH1)をオフにするように構成される。第6の態様によれば、比較的簡単な構成で光源(60)に供給される電流を制限できる。
本発明に係る第7の態様の点灯装置(10)は、第6の態様との組み合わせにより実現され得る。第7の態様では、前記電力変換回路(20)は、昇圧チョッパ回路(24)をさらに有する。前記昇圧チョッパ回路(24)は、前記高電圧側端子(233)に電気的に接続されているインダクタ(L1)とダイオード(D1)との直列回路を有する。また、前記昇圧チョッパ回路(24)は、前記インダクタ(L1)と前記ダイオード(D1)との接続点と前記低電圧側端子(234)との間に接続されている昇圧用スイッチング素子(Q1)を有する。前記降圧用スイッチング素子(Q2)は、前記インダクタ(L1)と前記ダイオード(D1)との前記直列回路を介して前記高電圧側端子(233)に電気的に接続されている。前記保護回路(27)は、前記インダクタ(L1)に磁気的に結合された補助インダクタ(L3)と、前記スイッチ(TH1)に並列に接続された正特性サーミスタ(PH1)と、を有する。前記スイッチ(TH1)は、前記補助インダクタ(L3)の誘起電圧が所定電圧以上になるとオンになるように構成される。前記制御回路(30)は、前記点灯動作では、前記昇圧用スイッチング素子(Q1)及び前記降圧用スイッチング素子(Q2)のスイッチング制御により前記電力変換回路(20)を制御するように構成される。前記制御回路(30)は、前記保護動作では、前記昇圧用スイッチング素子(Q1)をオフにすることで前記誘起電圧を前記所定電圧未満にするように構成される。第7の態様によれば、昇圧用スイッチング素子(Q1)を利用してスイッチ(TH1)をオフにできる。そのため、制御回路(30)がスイッチ(TH1)を制御するための回路を新たに設ける場合と比べて部品数を削減できる。
本発明に係る第8の態様の照明器具は、第1〜第7の態様のうちいずれか一つの点灯装置(10)と、前記光源(60)と、を備える。第8の態様によれば、降圧チョッパ回路(25)の降圧用スイッチング素子(Q2)の短絡時に光源(60)を保護できる。
10 点灯装置
20 電力変換回路
23 整流回路
24 昇圧チョッパ回路
25 降圧チョッパ回路
27 保護回路
30 制御回路
40 判定回路
41 フィルタ
42 比較回路
50 交流電源
60 光源
211,212 入力端子
221 高電圧側出力端子
222 低電圧側出力端子
233 高電圧側端子
234 低電圧側端子
L1 インダクタ
L3 補助インダクタ
PH1 正特性サーミスタ
Q1 昇圧用スイッチング素子
Q2 降圧用スイッチング素子
TH1 スイッチ

Claims (8)

  1. 第1周波数の交流電圧を出力する交流電源に接続される一対の入力端子と、光源に接続される一対の高電圧側及び低電圧側出力端子と、一対の高電圧側及び低電圧側端子を有し前記一対の入力端子間に印加される前記交流電圧を全波整流して前記一対の高電圧側及び低電圧側端子間に直流電圧を発生させる整流回路と、前記高電圧側端子と前記高電圧側出力端子との間に電気的に接続されている降圧用スイッチング素子を有する降圧チョッパ回路と、を有する電力変換回路と、
    前記電力変換回路を制御して前記交流電圧に基づいて前記一対の高電圧側及び低電圧側出力端子間に直流出力電圧を発生させる点灯動作を実行する制御回路と、
    前記一対の高電圧側及び低電圧側出力端子から前記光源に供給される電力のうち第2周波数を有する特定成分が増加したかどうかを判定する判定回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記特定成分が増加したと前記判定回路が判断すると、前記光源に供給される電流を制限する保護動作を開始するように構成され、
    前記第2周波数は、前記第1周波数の2倍である、
    点灯装置。
  2. 前記判定回路は、
    前記高電圧側出力端子に接続されるフィルタと、
    前記フィルタを通過した成分のピーク値又は振幅と閾値との比較をする比較回路と、
    を備え、
    前記フィルタを通過した成分のピーク値又は振幅が前記閾値以上であれば、前記特定成分が増加したと判断するように構成され、
    前記フィルタは、前記第1周波数より高く、かつ、前記第2周波数より低い低域遮断周波数を有する、
    請求項1の点灯装置。
  3. 前記制御回路は、前記点灯動作では、少なくとも前記降圧用スイッチング素子を所定のスイッチング周波数でスイッチング制御するように構成され、
    前記フィルタは、前記第2周波数より高く、かつ、前記所定のスイッチング周波数より低い高域遮断周波数を有する、
    請求項2の点灯装置。
  4. 前記制御回路は、前記保護動作を開始してから所定時間が経過すると前記保護動作を終了するように構成される、
    請求項1〜3のうちいずれか一つの点灯装置。
  5. 前記制御回路は、前記保護動作を規定時間内に所定回数実行した後は、前記保護動作を開始してから前記所定時間が経過しても前記保護動作を終了しないように構成される、
    請求項4の点灯装置。
  6. 前記電力変換回路は、保護回路をさらに備え、
    前記保護回路は、前記高電圧側端子と前記高電圧側出力端子との間で前記降圧用スイッチング素子に直列に接続されるスイッチを有し、
    前記制御回路は、前記点灯動作では、前記スイッチをオンにし、前記保護動作では、前記スイッチをオフにするように構成される、
    請求項1〜5のうちいずれか一つの点灯装置。
  7. 前記電力変換回路は、昇圧チョッパ回路をさらに有し、
    前記昇圧チョッパ回路は、前記高電圧側端子に電気的に接続されているインダクタとダイオードとの直列回路と、前記インダクタと前記ダイオードとの接続点と前記低電圧側端子との間に接続されている昇圧用スイッチング素子と、を有し、
    前記降圧用スイッチング素子は、前記インダクタと前記ダイオードとの前記直列回路を介して前記高電圧側端子に電気的に接続されており、
    前記保護回路は、前記インダクタに磁気的に結合された補助インダクタと、前記スイッチに並列に接続された正特性サーミスタと、を有し、
    前記スイッチは、前記補助インダクタの誘起電圧が所定電圧以上になるとオンになるように構成され、
    前記制御回路は、前記点灯動作では、前記昇圧用スイッチング素子及び前記降圧用スイッチング素子のスイッチング制御により前記電力変換回路を制御するように構成され、
    前記制御回路は、前記保護動作では、前記昇圧用スイッチング素子をオフにすることで前記誘起電圧を前記所定電圧未満にするように構成される、
    請求項6の点灯装置。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか一つの点灯装置と、
    前記光源と、
    を備える、
    照明器具。
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