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JP6684870B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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JP6684870B2
JP6684870B2 JP2018144414A JP2018144414A JP6684870B2 JP 6684870 B2 JP6684870 B2 JP 6684870B2 JP 2018144414 A JP2018144414 A JP 2018144414A JP 2018144414 A JP2018144414 A JP 2018144414A JP 6684870 B2 JP6684870 B2 JP 6684870B2
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Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
従来、上リンク式の床下タンクスクーターにおいて、燃料ホースの撓み部(揺動部)を車両上下方向に設けた構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の構成では、燃料ホースの撓み部を車両上下方向に設けている。
特開2005−104209号公報
一般に、エンジンユニットが揺動するユニットスイングエンジンでは、燃料供給装置の部品のハーネスを配策する際に、エンジン近傍のスペースに燃料供給装置の部品が集中配置されるため、各ハーネスやホースの撓み部の位置が制約される。この点で、特許文献1では、撓み部を車両上下方向に設けていた。
しかし、特許文献1に記載の構造では、燃料ホースの撓み部をエンジンから離間した位置に設けるため、燃料ホースの管長が長くなる。よって、撓み部を車両にコンパクトに設ける構造が求められる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ユニットスイングエンジンにおいて、撓み部を車両にコンパクトに設けることを目的とする。
本発明は、ユニットスイングエンジン(13)を備え、前記ユニットスイングエンジン(13)の前方に燃料タンク(38)が配置され、前記燃料タンク(38)の上方にフラットフロア(11)を設ける鞍乗型車両において、燃料ホース(101)の撓み部(101A)とサブハーネス(148)の撓み部(148A)を車両前後方向において前記ユニットスイングエンジン(13)のリンク機構(48)の前方かつ燃料ポンプ(100)の後方に配置し、前記燃料ホース(101)の撓み部(101A)と前記サブハーネス(148)の撓み部(148A)を交差させたことを特徴とする。
上記発明において、前記燃料ホース(101)と前記サブハーネス(148)を車両前後方向に延出するとともに、前記燃料ホース(101)をシリンダーヘッド(46)の側方に迂回して配策しても良い。
また、上記発明において、パージホース(128)の撓み部(128A)の位置を車両前後方向において前記ユニットスイングエンジン(13)のリンク機構(48)の前方かつ前記燃料ポンプ(100)の後方に配置しても良い。
また、上記発明において、スロットルドラム(132E)とスロットルケーブル(140、141)を、吸気経路(130)に対して、車幅方向で前記燃料ホース(101)の撓み部(101A)と前記サブハーネス(148)の撓み部(148A)の反対側に配置しても良い。
また、上記発明において、吸気経路(130)に対して、車幅方向で前記燃料ホース(101)の反対側にパージホース(128)の撓み部(128A)を設けても良い。
また、上記発明において、平面視で、収納ボックス(27)の凹部(164)の範囲に、インジェクタ(102)、吸気圧センサ(154)、および、スロットルボディ(132)を配置しても良い。
本発明に係る鞍乗型車両は、ユニットスイングエンジンを備え、前記ユニットスイングエンジンの前方に燃料タンクが配置され、前記燃料タンクの上方にフラットフロアを設ける鞍乗型車両において、燃料ホースの撓み部とサブハーネスの撓み部を車両前後方向において前記ユニットスイングエンジンのリンク機構の前方かつ燃料ポンプの後方に配置し、前記燃料ホースの撓み部と前記サブハーネスの撓み部を交差させた。この構成によれば、燃料ホースとサブハーネスの撓み部を車両前後方向において、ユニットスイングエンジンのリンク機構の前方かつ燃料ポンプの後方に集中的に配置した場合でも、燃料ホースとサブハーネスの撓み部を交差させることで、車両にコンパクトに設けることができる。
上記発明において、前記燃料ホースと前記サブハーネスを車両前後方向に延出するとともに、前記燃料ホースをシリンダーヘッドの側方に迂回して配策しても良い。この構成によれば、燃料ホースとサブハーネスの配索性を向上させることができる。
また、上記発明において、パージホースの撓み部の位置を車両前後方向において前記ユニットスイングエンジンのリンク機構の前方かつ前記燃料ポンプの後方に配置しても良い。この構成によれば、燃料ホースとサブハーネスの配索性を向上させることができる。
また、上記発明において、スロットルドラムとスロットルケーブルを、吸気経路に対して、車幅方向で前記燃料ホースの撓み部と前記サブハーネスの撓み部の反対側に配置しても良い。この構成によれば、燃料ホースとサブハーネスの撓み部に、スロットルケーブルが干渉することを抑制できる。
また、上記発明において、吸気経路に対して、車幅方向で前記燃料ホースの反対側にパージホースの撓み部を設けても良い。この構成によれば、燃料ホースの撓み部とパージホースの撓み部が干渉することを抑制できる。
また、上記発明において、平面視で、収納ボックスの凹部の範囲に、インジェクタ、吸気圧センサ、および、スロットルボディを配置しても良い。この構成によれば、ユニットスイングエンジンと一体に揺動する燃料供給装置の部品が、収納ボックスに干渉することを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の右側面図である。 ユニットスイングエンジンの断面図である。 図1のステップフロアの部分の拡大図である。 図3からアンダーサイドカバーを省略した図である。 燃料タンクの右側面図である。 燃料タンクの左側面図である。 燃料タンクの平面図である。 図4のVIII−VIII線断面図である。 ユニットスイングエンジンの前側上部の平面図である。 吸気経路と収納ボックスの上下関係の説明図である。 収納ボックスの底部の位置の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号RHは車体右方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の右側面図である。なお、図1では、左右一対で設けられるものは、右側のものだけが図示されている。
自動二輪車1は、シート10に着座した乗員が足を載せる低床のステップフロア(フラットフロア)11を有するスクーター型の鞍乗型車両である。自動二輪車1は、車体フレーム(車体)12の前方に前輪2を有し、駆動輪である後輪3は、車両後部に配置されるユニットスイングエンジン(内燃機関、エンジン)13に軸支される。
自動二輪車1は、車体フレーム12の前端部に軸支されるフロントフォーク14を備え、前輪2は、フロントフォーク14の下端部に軸支される。乗員が操舵するハンドル15は、フロントフォーク14の上端に取り付けられる。
自動二輪車1は、車体フレーム12等の車体を覆う車体カバー16を備える。
車体フレーム12は、前端に設けられるヘッドパイプ17と、ヘッドパイプ17から後下方に延びるダウンフレーム18と、ダウンフレーム18の下端から後方へ略水平に延びる左右一対のロアフレーム19,19と、ロアフレーム19,19の後端から後上がりに延びる左右一対のシートフレーム20,20とを備える。
ロアフレーム19,19及びシートフレーム20,20は、前後方向に延びるパイプ状である。
各シートフレーム20は、各ロアフレーム19の後端から後上がりに延びる立ち上がり部21と、立ち上がり部21の上端から車体フレーム12の後端まで延びる後方延出部22とを備える。後方延出部22は、立ち上がり部21よりも緩い傾斜で後上がりに延びる。
車体フレーム12は、ロアフレーム19,19の後端部を車幅方向に繋ぐクロスメンバ23と、立ち上がり部21,21の上部を車幅方向に繋ぐ上部クロスメンバ(シート支持ステー)24と、立ち上がり部21,21から後方に延びる左右一対の支持フレーム25,25とを備える。
また、車体フレーム12は、シートフレーム20,20の立ち上がり部21から後方に突出するエンジンブラケット26,26を左右一対備える。
エンジンブラケット26,26には、リンク機構48を介して、ユニットスイングエンジン13が揺動可能に支持される。
ユニットスイングエンジン13は、駆動源であるエンジン本体40と後輪3を支持するアーム部41とが一体化されたユニットスイングパワーユニットである。
ユニットスイングエンジン13の後端部とシートフレーム20,20の後部との間には、リアサスペンション29が掛け渡される。
後輪3は、アーム部41の後端部の後輪車軸3aに軸支される。
エンジン本体40の排気管77は、エンジン本体40の前部から、前部77aが下方に引き出され、車幅方向の他方側(左側)から一方側(右側)を通り、後方に延びて後輪3の側方まで延びる。
ユニットスイングエンジン13がリンク機構48を介して揺動する際、エンジン本体40、排気管77等は、一体に揺動する。
ユニットスイングエンジン13の上方で左右のシートフレーム20,20の間には、ヘルメット等の物品を収納可能な収納ボックス27が設けられる。シート10は、収納ボックス27の上面に支持され、収納ボックス27の上面の開口を覆う。
ユニットスイングエンジン13の前方には、燃料タンク38が配置される。燃料タンク38は、クロスメンバ23の前方で左右のロアフレーム19,19の間に配置される。
車体カバー16は、ハンドル15の周辺部を覆うアッパーカバー30と、ヘッドパイプ17及びダウンフレーム18を前方及び側方から覆うフロントカバー31と、フロントカバー31に後方から合わさってヘッドパイプ17及びダウンフレーム18を覆うレッグシールド32とを備える。
また、車体カバー16は、ロアフレーム19,19を下方から覆うアンダーカバー33と、ロアフレーム19,19を側方から覆うアンダーサイドカバー33A、33Aと、ロアフレーム19,19を上方から覆うステップフロア11と、シート10の下方でシートフレーム20,20及び収納ボックス27を側方から覆う左右一対のサイドカバー34、34と、シート10の下方で収納ボックス27及びユニットスイングエンジン13を前方から覆うセンターロアカバー(シート下カバー)35とを備える。
また、自動二輪車1は、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー36を備える。
自動二輪車1を直立状態で駐車させるセンタースタンド28は、エンジン本体40の後部の下面部に取り付けられている。センタースタンド28は、センタースタンド回動軸を中心に回動することで、格納状態または駐車状態とされる。
図2は、ユニットスイングエンジン13の断面図である。
ユニットスイングエンジン13の前部に設けられるエンジン本体40は、車幅方向に延びるクランクシャフト42を収容するクランクケース43と、クランクケース43から前方へ延びるシリンダー部44とを備える。
シリンダー部44は、クランクケース43側から順に、シリンダー45、シリンダーヘッド46、及びヘッドカバー47を備える。
エンジン本体40は、シリンダー部44のシリンダー軸線44aが略水平に車両前後方向へ延びる水平エンジンである。詳細には、シリンダー部44は、車両側面視でやや前上がりに車両前方へ略水平に延びる。
クランクケース43は、クランクシャフト42に直交する支持壁51及び支持壁52を備え、クランクシャフト42は、ベアリングを介して支持壁51及び支持壁52に支持される。支持壁51と支持壁52との間にはクランク室53が形成される。
シリンダー45内を往復するピストン54は、コンロッド55を介し、クランク室53でクランクシャフト42に連結される。
クランクケース43は、クランク室53における左右の一側(右側)側方に、発電機室56を備える。
発電機室56内に延出するクランクシャフト42の一端には、クランクシャフト42の回転によって発電する発電機58が設けられる。発電機58は、クランクシャフト42と一体に回転する。発電機58の外側面には、送風ファン59が設けられる。送風ファン59は、ファンカバー57によって周囲を覆われる。
送風ファン59の外側方には、エンジン本体40の冷却水が通るラジエーター60が設けられる。ラジエーター60は、発電機室56の外側面部に固定される。ラジエーター60は、通気口61aを備えるラジエーターカバー61によって車幅方向外側から覆われる。
シリンダーヘッド46の壁内には、冷却水が通るウォータージャケット40aが設けられる。シリンダー45の壁内には、冷却水が通るウォータージャケット40bが設けられる。ウォータージャケット40aとウォータージャケット40bとは連通している。
シリンダーヘッド46には、不図示の吸気弁及び排気弁を駆動する動弁装置63が設けられる。動弁装置63は、クランクシャフト42と平行に配置されるカムシャフト64と、カムシャフト64によって駆動される不図示の吸気弁及び排気弁とを備える。ヘッドカバー47は、動弁装置63を覆う。
カムシャフト64は、カムシャフト64とクランクシャフト42とを接続するカムチェーン65を介し、クランクシャフト42によって駆動される。
シリンダー部44は、カムチェーン65が通るカムチェーン室66を備える。カムチェーン室66は、クランクケース43、シリンダー45、及びシリンダーヘッド46に跨って設けられ、シリンダー部44の軸方向に延在する。カムチェーン室66は、車幅方向では、クランク室53と発電機室56との間に位置し、シリンダー部44の左右方向(車幅方向)の側壁部67R,67Lの内の一方側(右側)の側壁部67Rに設けられる。側壁部67L,67Rは、シリンダーヘッド46の側壁部(側面)を含む。
点火プラグ68は、他方側(左側)の側壁部67L側において、シリンダーヘッド46に設けられる。
クランクケース43は、発電機室56側とは反対側の側面部から後方に延びる伝動ケース部70を一体に備える。伝動ケース部70は、クランク室53の側方の部分から後輪3の左側方まで延びる。
伝動ケース部70は、車幅方向の外側面が開放したケース状に形成されており、この開放部は、伝動ケースカバー71によって閉じられる。
伝動ケースカバー71が伝動ケース部70に固定されることで、上述のアーム部41が構成される。
また、クランクケース43における車幅方向の一方側(右側)の後部には、後方に延びるサブアーム72が固定される。
後輪車軸3aは、アーム部41の後端部とサブアーム72の後端部とによって両端部を支持され、後輪3は、アーム部41とサブアーム72との間に配置される。
中空のアーム部41内には、ベルト式無段変速機73と、遠心式のクラッチ機構74と、複数のギヤで構成される減速機構75とが設けられる。
クランクシャフト42の駆動力は、ベルト式無段変速機73、クラッチ機構74、及び減速機構75を介し、後輪3に伝達される。
自動二輪車1は、エンジン本体40を冷却水で冷却する冷却構造として、冷却水を送るウォーターポンプユニット81と、ラジエーター60と、エンジン本体40側からラジエーター60に流れる冷却水が通る送り側ホース(ラジエーターホース)82(図5参照)と、ラジエーター60からエンジン本体40側に戻る冷却水が通る戻り側ホース83(図5参照)と、冷却水の流路を切り替えるサーモアクチュエーターユニット(不図示)とを備える。
ウォーターポンプユニット81は、シリンダー部44の左右方向(車幅方向)の側壁部67R,67Lの内の一方側(右側)の側壁部67Rに設けられる。また、ラジエーター60も、左右方向(車幅方向)において、クランクケース43の一方側(右側)の側方に設けられる。
ウォーターポンプユニット81は、ローターとしての羽根車87と、羽根車87を収納するハウジング88とを備える。
羽根車87は、カムシャフト64の端部に接続される軸部87aと、軸部87aの外周に設けられる羽根部87bとを備える。軸部87aは、カムシャフト64と同軸に配置され、カムシャフト64と一体に回転する。羽根部87bは、シリンダーヘッド46の側壁部67Rの外側に設けられる。すなわち、羽根車87は、カムシャフト64を介してクランクシャフト42に駆動される。
図3は、図1のステップフロア11の部分の拡大図である。図4は、図3からアンダーサイドカバー33Aを省略した図である。
ユニットスイングエンジン13の前方には、燃料タンク38が配置される。燃料タンク38は、クロスメンバ23の前方で左右のロアフレーム19,19の間に配置される。燃料タンク38は、ステップフロア11、アンダーサイドカバー33A、33Aおよびアンダーカバー33によって上下左右が覆われる。本実施の形態の自動二輪車1は、燃料タンク38がステップフロア11の下方に配置されており、いわゆる、床下タンクのスクーター型車両(スクーター型の鞍乗型車両)である。
図5は、燃料タンク38の右側面図であり、図6は、同左側面図である。
燃料タンク38は、半容器状の上半体38Aと下半体38Bとを備える。上半体38Aと下半体38Bとには、それぞれフランジ状の開放端38A1、38B1が形成されている。開放端38A1、38B1同士が接合されて、燃料タンク38が構成される。開放端38A1、38B1同士の接合部分により割面38Cが構成される。割面38Cは、後方になるに連れて後下がりに傾斜する。燃料タンク38は、後方ほど上面38A2が後下がりに傾斜する。燃料タンク38の前部には、最上端38A3が形成される。ここで、図4に示すように、燃料タンク38の上方を覆うステップフロア11は、後方になるほど後上がりに傾斜している。燃料タンク38の後部では、燃料タンク38とステップフロア11との間に空間39が生じる。
燃料タンク38の前部には、給油口93を備える給油部90が設けられる。
給油部90は、燃料タンク38の内部に連通するゴムチューブ91を備える。ゴムチューブ91は前上方に延びる。ゴムチューブ91の上端部には、フィラーネック92が接続される。フィラーネック92の上部には、給油口93が形成されている。給油口93は、フューエルキャップ94で閉塞される。フィラーネック92の上部には、給油ガン(不図示)を給油口93に案内可能なラッパ状のガイド部95が設けられる。ガイド部95は、給油口93を囲う。
ゴムチューブ91、フィラーネック92、給油口93、フューエルキャップ94、ガイド部95で給油部90が構成される。
給油部90は、給油部ホルダ96に支持される。給油部ホルダ96は、図6に示すように、ステー97を介して、燃料タンク38の上半体38Aに固定されている。
給油部90は、図3、図4に示すように、レッグシールド32で覆われる。レッグシールド32には、給油口93の位置に対応して開口32Aを備える。開口32Aは不図示のリッドで開閉可能に閉塞される。このリッドを開くことで給油口93にアクセス可能となって、燃料タンク38に給油可能となる。
図7は、燃料タンク38の平面図である。図8は、図4のVIII−VIII線断面図である。図7、図8では、ステップフロア11などの図示は適宜省略している。
平面視において、燃料タンク38の後部と、ユニットスイングエンジン13のシリンダー部44とは重複する。シリンダー部44の前方において、燃料タンク38の後部には、燃料ポンプ100が配置されている。燃料ポンプ100は、図8に示すように、上半体38Aの取付孔38A4に取り付けられる。取付孔38A4は、上半体38Aの車幅方向の略中央部に形成される。
燃料ポンプ100の右部には、燃料ホース101が接続されている。燃料ホース101は、燃料ポンプ100の右側から後方に配索される。燃料ホース101は、左側の立ち上がり部21に設けられたリング状の係止部21Aに係止され、さらに上方において、立ち上がり部21のステー部104にクランプ104Aを介して固定される。ステー部104に固定された燃料ホース101は、ユニットスイングエンジン13側に配索され、シリンダー部44に接続される。燃料ポンプ100は、燃料ホース101を介して、燃料タンク38内の燃料をシリンダー部44に供給する。燃料ポンプ100が、エンジン本体40のシリンダー部44に近い後部に配置されるため、燃料ホース101の管長を短くできる。
燃料ポンプ100の右側には、電気制御用のケーブル108が接続される。
燃料ポンプ100の右側には、キャニスタ110が配置されている。キャニスタ110は、上半体38Aの後部に形成された凹部38A5に配置される。凹部38A5は、上半体38Aの上面38A2が、割面38Cの高さ程度まで下方に凹むことで形成される。
キャニスタ110は円筒状に形成されている。キャニスタ110の内部には、蒸発燃料を吸着する吸着部材が収容される。吸着部材としては、例えば、活性炭が使用可能である。キャニスタ110は、図5に示すように、長手方向となる軸方向110Aが車両前後方向に沿って配置される。キャニスタ110は、円筒状のホルダ111を介して上半体38Aに固定される。
ステップフロア11と燃料タンク38との間は後方ほど広い上述の空間39(図4参照)が形成される。燃料ポンプ100とキャニスタ110は燃料タンク38の後部に配置されており、燃料ポンプ100とキャニスタ110を配置し易い。また、図5に示すように、キャニスタ110の後端110Bは、燃料タンク38の後端38Dよりも後方に位置し、燃料タンク38よりも後方の空間を利用してキャニスタ110を配置できる。特に、本実施の形態のユニットスイングエンジン13は、いわゆる上リンクであり、上部にリンク機構48が設けられている。ここで、いわゆる下リンクでは、エンジン本体40の下部にリンク機構が設けられる。よって、床下の燃料タンク38と、エンジン本体40との間にはリンクが配置されてスペースが生じ難い。これに対して、上リンクである本実施の形態では、燃料タンク38よりも後方に生じるスペースを利用してキャニスタ110を効率よく配置できる。
キャニスタ110の前後には、内部が連通するチャージホース122、第1パージホース123、新気導入ホース124、ドレンホース125が接続されている。各ホース122〜125は前後方向に延出している。
キャニスタ110は側面視で燃料タンク38と重なる。また、キャニスタ110は、燃料タンク38の最上端38A3より下方に配置される。ここで、各ホース122〜125が車両前後方向に延出するため、キャニスタ110をコンパクトに燃料タンク38の近傍に配置でき、チャージホース122の管長を短くできる。また、チャージホース122の配策性を向上させることができる。
また、キャニスタ110は、上下方向では、燃料タンク38の最上端38A3を通過する仮想線38A6と、燃料タンク38の割面38Cの間に配置される。燃料タンク38の割面38Cが後方に行くに連れて後ろ下がりに傾斜しているため、キャニスタ110を燃料タンク38の近傍に配置しやすくなっている。
また、キャニスタ110は、図7に示す平面視において、車体フレーム12のロアフレーム19よりも車幅方向内側に位置する。また、キャニスタ110は、図4に示す側面視において、車体フレーム12と重複する。よって、キャニスタ110は、ロアフレーム19で保護される。
図7、図8に示すように、燃料ポンプ100の上方には、車幅方向に延びたクロスプレート109が配置されている。クロスプレート109は、左右のロアフレーム19、19に掛け渡されている。クロスプレート109には、ステップフロア11が支持される。
図7に示すように、上半体38Aの前部右側には、気液混合燃料を気体と液体に分ける気液セパレータ120が取り付けられている。気液セパレータ120は、気体のみを外部に逃がす。気液セパレータ120には、燃料タンク38の内部から空気を逃がすタンクブリーザホース121が接続されている。
タンクブリーザホース121は、給油部90の後方に沿って右方から左方に弧状に配索される。タンクブリーザホース121は、図6に示すように、給油部90の左側では上方に延びる。タンクブリーザホース121の上端121Aは、フィラーネック92に接続され、フィラーネック92の内部に連通する。タンクブリーザホース121は、給油部ホルダ96が備える折り曲げ棒状の支持部96Aに支持される。
給油口93に給油ガン(不図示)を差し込んで燃料タンク38に燃料を供給すると、燃料タンク38内の気体はタンクブリーザホース121を通ってフィラーネック92に導かれて外部に出される。
タンクブリーザホース121の上端部には、分岐部121Bが設けられている。分岐部121Bには、タンクブリーザホース121を介して蒸発燃料を吸気するチャージホース122が接続されている。チャージホース122は、給油部90の後部を左方から右方に周り込むように配索され、下方に延びる。チャージホース122は、図5に示すように、給油部90の右方では、燃料タンク38の右端に向けて配索される。チャージホース122は、給油部ホルダ96が備える折り曲げ棒状の支持部96B、96Cに支持されている。
図4、図5、図7において、燃料タンク38の右端部に配索されたチャージホース122は、燃料タンク38の割面38Cに沿って前部から後方に配索され、後方のキャニスタ110のチャージジョイント(キャニスタチャージジョイント)110Cに接続される。チャージホース122が、傾斜して形成される燃料タンク38の割面38Cに沿って配策されるため、配策性が向上している。ここで、チャージジョイント(キャニスタ110とチャージホース122の接続部)110Cは、チャージホース122の最下方に位置するように設けられる。よって、チャージジョイント110Cに接続されたチャージホース122は、キャニスタ110に近づくほど下方になるように傾斜する。この構成により、チャージホース122の谷配管を防止することができ、燃料などがチャージホース122内に溜まってしまう部分をなくすことができる。また、燃料をドレンするためのドレンホースを新しく設ける必要もなくなるためコストも削減できる。
キャニスタ110の前面左部から延びる第1パージホース123は前方に延びた後、右方にU字状に湾曲して後方に配索される。後方に配索された第1パージホース123は、エンジン本体40のシリンダー部44の右側を前上方に配索され、収納ボックス27の前方のパージコントロール弁127に接続される。パージコントロール弁127には、図8に示すように、第2パージホース128が接続されている。第2パージホース128はシリンダー部44に接続される。
キャニスタ110の後面上部から延びる新気導入ホース124は、図8に示すように、立ち上がり部21に沿って上方に延びる。新気導入ホース124の上端124Aは開口している。新気導入ホース124を介して、新しい空気がキャニスタ110に取り込まれる。
キャニスタ110の後面下部から延びるドレンホース125は後方に延びた後、下方にU字状に湾曲して前方に延びる。ドレンホース125の下端125Aは開口しており、キャニスタ110の内部で液化した過剰な燃料を排出可能である。
エンジン本体40の吸気負圧により、タンクブリーザホース121、チャージホース122を蒸発燃料が通過し、キャニスタ110に蒸発燃料が取り入れられる。また、第1パージホース123、第2パージホース128を介して、キャニスタ110に吸着されていた蒸発燃料がエンジン本体40のシリンダー部44に供給される。
図9は、ユニットスイングエンジン13の前側上部の平面図である。
ユニットスイングエンジン13はリンク機構48により車体フレーム12に支持される。
図4、図5において、リンク機構48は、シートフレーム20,20のエンジンブラケット26,26に連結される左右一対の車体側揺動軸48A、48Aと、クランクケース43の上部に連結されるエンジン側揺動軸48Bと、車体側揺動軸48A、48Aとエンジン側揺動軸48Bとを接続するリンク部材50と、を備える。言い換えれば、シリンダー部44のシリンダー軸線44aより上方に位置するクランクケース43の上部にエンジン側揺動軸48Bが設けられ、リンク部材50を介して、エンジン側揺動軸48Bと車体側揺動軸48A、48Aとが連結され、ユニットスイングエンジン13は、車体フレーム12に揺動可能に支持される。
図9において、リンク部材50は、概形は、逆π字状である。すなわち、リンク部材50は、車幅方向内側に向かうに連れ下方に曲がる右、左の屈曲部50A、50Bと、屈曲部50A、50Bの下端に支持されて車幅方向に延びるパイプ部50Cと、を備える。屈曲部50A、50Bの上端部は、エンジンブラケット26、26に回動可能に支持される。また、パイプ部50Cには、エンジン本体40のクランクケース43の前端上部が回動可能に支持される。リンク機構48のリンク部材50は、車体側揺動軸48A、48Aを中心に前後方向に回動する。ユニットスイングエンジン13は、エンジン側揺動軸48Bを中心に上下方向に回動する。ユニットスイングエンジン13は、リンク部材50により、二点(車体側揺動軸48A、48A及びエンジン側揺動軸48B)を中心に回動、揺動するといえる。
ユニットスイングエンジン13の上方において、車幅方向略中央部には、前後方向に延びる吸気経路130が配置される。吸気経路130に対して右側(車幅方向一方側)に、燃料ホース101や、電気制御等のメインハーネス152、サブハーネス148が配索されている。さらに、吸気経路130に対して左側(車幅方向他方側)に、第2パージホース128や、スロットルケーブル140、141、クランクケースブリーザホース159などが配置される。すなわち、ユニットスイングエンジン13の上部には、平面視において、燃料タンク38の燃料ポンプ100よりも後側で、リンク機構48の前方に、燃料ホース101や、第2パージホース128、サブハーネス148などのホース状部材が集中して配索される。
吸気経路130は、コネクティングチューブ131を備える。コネクティングチューブ131は、不図示のエアクリーナから右前方に延び、車幅方向の略中央部に達すると、前方に湾曲する。コネクティングチューブ131の前端には、スロットルボディ132が接続される。スロットルボディ132の前側には、吸気管(インテークパイプ)133が接続される。吸気管133は、シリンダーヘッド46の吸気ポート46I(図10参照)に接続される。コネクティングチューブ131、スロットルボディ132、吸気管133により、エンジン本体40の吸気経路130が構成される。
図10は、吸気経路130と収納ボックス27の上下関係の説明図である。
スロットルボディ132は、エンジン本体40と、収納ボックス27との間において、リンク部材50の屈曲部50A、50Bとパイプ部50Cとで囲まれたスペースに配置されている。スロットルボディ132は、側面視で、リンク部材50と前後方向で重複している。
スロットルボディ132は、吸気通路132Aを有するボディ本体132Bを備える。ボディ本体132Bには、吸気通路132Aを横切るように弁軸132Cが回動可能に支持される。弁軸132Cには、吸気通路132Aを開閉するバタフライ型のスロットル弁132Dが固定される。また、図9に示すように、弁軸132Cには、ボディ本体132Bの外方で、プーリとしてのスロットルドラム132Eが固定される。
スロットルドラム132Eは、ボディ本体132Bの左側に配置される。スロットルドラム132Eには、開側のスロットルケーブル140と、閉側のスロットルケーブル141とが接続されている。開側のスロットルケーブル140は、引っ張られた場合に、スロットル弁132Dが吸気通路132Aを開く方向に、スロットルドラム132Eを回動させる。また、閉側のスロットルケーブル141は、引っ張られた場合に、スロットル弁132Dが吸気通路132Aを閉じる方向に、スロットルドラム132Eを回動させる。各スロットルケーブル140、141は、それぞれの支持筒142、143に挿通されている。各支持筒142、143は、ケーブル支持ステー144に固定される。
各支持筒142、143は、前方に進むに連れて下方に湾曲している。各支持筒142、143の下端からは、スロットルケーブル140、141が下方に延出する。各スロットルケーブル140,141は、左側のシートフレーム20とシリンダー部44との間を下前方に向けて配索され、左側のロアフレーム19に沿って前方に配索される。各スロットルケーブル140、141は、操舵系に配索され、ハンドル15に設けられた操作子に接続される。
スロットルボディ132のボディ本体132Bには、スロットルセンサ145が取り付けられている。スロットルセンサ145は、弁軸132C(図10参照)の回転角度を検出することにより、スロットル弁132D(図10参照)の開度を検出する。スロットルセンサ145は、センサケーブル146を介して不図示の電子制御装置(ECU:Electorinic controll Unit)に接続される。
センサケーブル146は、スロットルセンサ145から後方に延びると、U字状に曲がって前方に延びる。前方に延びたセンサケーブル146は、他のケーブル147、155などと纏められ、サブハーネス148を構成する。
サブハーネス148は、シリンダー部44の右側においてU字状に湾曲して後方に配索される。後方に配索されたサブハーネス148は、右側のシートフレーム20に沿って延び、不図示の電子制御装置に接続される。サブハーネス148は、インジェクタ102や、スロットルセンサ145など、吸気経路130に設置された部品に接続されている。
サブハーネス148は、シリンダー部44に固定されたステー149に、クランプ149Aを介して支持される。また、サブハーネス148は、右側のシートフレーム20にクランプ150、151により支持される。
サブハーネス148において、ユニットスイングエンジン13側のステー149と、車体フレーム12側のクランプ150の間の湾曲した部分により、撓み部148Aが構成される。
車体フレーム12の右側には、メインハーネス152が配索されている。メインハーネス152は、不図示の電子制御装置やバッテリから、右側のシートフレーム20に沿って前下に延び、右側のロアフレーム19に沿って前方に延びる。メインハーネス152は、操舵系に設けられた図示しないヘッドランプやメータ類などに接続される。
吸気管133には、燃料を噴射するインジェクタ102が設置される。インジェクタ102は、軸状に構成されており、吸気管133に対して左上から差し込むように設置されている。インジェクタ102は、燃料を噴射する下端部が吸気管133内に配置され、上端部102Aには、燃料ホース101が接続される。燃料ホース101は、インジェクタ102から右後方に延びて吸気経路130の上方を越えると、前下方にU字状に湾曲する。
燃料ホース101は、吸気管133の右側に固定されたステー部103に、クランプ103Aを介して支持される。また、燃料ホース101は、左側の立ち上がり部21に設けられたステー部104(図8参照)に、クランプ104Aを介して固定される。燃料ホース101において、ユニットスイングエンジン13側のステー部103と、車体フレーム12側のステー部104との間の湾曲した部分により、撓み部101Aが構成される。
本実施の形態の燃料ホース101は、一端側がサブハーネス148の下方を通過して配索され、他端側がサブハーネス148の上方を通過して配索される。すなわち、サブハーネス148の撓み部148Aと、燃料ホース101の撓み部101Aとが互いに周り込むように交差している。
ユニットスイングエンジン13は揺動するため、ユニットスイングエンジン13と車体フレーム12との位置は変化する。よって、ユニットスイングエンジン13と車体フレーム12とに跨って支持される燃料ホース(ホース状部材)101やサブハーネス(ホース状部材)148等のホース状部材は、支持位置の変化の影響を受ける。燃料ホース101、サブハーネス148は、撓み部101A、148Aが設けられているため、撓み部101A、148Aの湾曲形状が変化して、揺動時の位置変化を吸収可能である。
本実施の形態では、湾曲した撓み部101A、148Aは、一方が他方を周り込むように交差する。このため、一方の撓み部101A、148Aのデッドスペース、すなわち、一方のホース状部材101、148の湾曲形状の内周側の空間に、他方のホース状部材148、101の撓み部148A、101Aを配置可能である。燃料ホース101の撓み部101Aとサブハーネス148の撓み部148Aをリンク部材50の前方と燃料ポンプ100の後方に集中的に配置した場合でも、燃料ホース101の撓み部101Aとサブハーネス148の撓み部148Aを交差させることで、車両にコンパクトに設けることができる。
特に、燃料ホース101、サブハーネス148は共に車両前後方向に延出されている。燃料ホース101は、後方に延びて、シリンダーヘッド46の右方(側方)に迂回して配策される。サブハーネス148は後方に延びる。よって、燃料ホース101、サブハーネス148の配索性が良好である。
また、燃料ホース101とサブハーネス148の撓み部101A、148Aは、吸気経路130に対し、車幅方向でスロットルドラム132Eとスロットルケーブル140、141の反対側に位置する。シリンダー部44の周囲の空間に、燃料ホース101や、サブハーネス148、スロットルケーブル140、141を効率よく配索できる。
吸気管133には、金属製のパージパイプ153が接続される。パージパイプ153は、吸気管133に対してインジェクタ102の反対側、すなわち、吸気管133の右側に配置される。パージパイプ153は吸気管133の接続部133Aから右方に延びて、前方にU字状に屈曲する。パージパイプ153には、第2パージホース128が接続される。第2パージホース128は、前方にU字状に湾曲している。第2パージホース128は、上部クロスメンバ24の支持部24C1に支持される。
よって、パージパイプ153と吸気管133の接続部133Aは、吸気経路130に対して、上述のスロットルケーブル140、141とは反対側となる右側にある。第2パージホース128、パージパイプ153をスロットルケーブル140、141に干渉せずにエンジン本体40の吸気経路130に接続できる。
第2パージホース128は、車体フレーム12側のサイドステー部24Cと、ユニットスイングエンジン13側のパージパイプ153とに跨る。第2パージホース128において、サイドステー部24Cとパージパイプ153との間のU字状に湾曲した部分により、撓み部128Aが構成される。撓み部128Aにより、ユニットスイングエンジン13の揺動時の位置変化を吸収可能である。
ここで、第2パージホース128の撓み部128Aは、リンク部材50の前方、かつ、燃料ポンプ100の後方に配置される。また、車幅方向において、吸気経路130に対して、燃料ホース101の逆側となる左側に、第2パージホース128の撓み部128Aがある。燃料ホース101の撓み部101Aと、第2パージホース128の撓み部128Aが干渉することを回避可能である。
パージパイプ153の上部には、吸気圧センサ154が配置される。吸気圧センサ154は吸気管133内の圧力を検出する。吸気圧センサ154の検出信号は、サブハーネス148を介して電子制御装置に送られる。
エンジン本体40のヘッドカバー47には、クランクケースブリーザホース159が接続されている。クランクケースブリーザホース159は、シリンダー部44の内部に連通し且つ図示しない後方のクリーナケースに接続される。ヘッドカバー47に接続されたクランクケースブリーザホース159は、ヘッドカバー47に沿って右方に配索され、シリンダーヘッド46の右方(側部)を後上方に延びた後、シリンダーヘッド46の上方を左方に配索される。クランクケースブリーザホース159は、クランプ158を介して、シリンダーヘッド46に固定される。クランクケースブリーザホース159において、ヘッドカバー47の固定箇所とクランプ158との間の屈曲した部分により、屈曲部159Aが構成される。
クランクケースブリーザホース159は、シリンダーヘッド46の左方では、第2パージホース128の撓み部128Aと、スロットルケーブル140、141との間を通って、スロットルケーブル140、141よりも左方に配索される。そして、クランクケースブリーザホース159は、後方に延びて、図示しないエアクリーナに接続される。
燃焼によってエンジン本体40で発生するブローバイガスは、クランクケースブリーザホース159を介して、エアクリーナ(不図示)に流れる。ブローバイガスは、エアクリーナ(不図示)に流れると、コネクティングチューブ131、スロットルボディ132、吸気管133を通ってシリンダーヘッド46に戻り、燃焼される。
クランクケースブリーザホース159は、シリンダー部44に近い側に屈曲部159Aを有するため、エンジン本体40から液体燃料が後方に流れ難く、液体燃料がエアクリーナに流入することが防止可能となっている。
図11は、収納ボックス27の底部160の位置の説明図である。
ユニットスイングエンジン13の上方には、収納ボックス27が配置される。収納ボックス27は、上方が開放された容器である。収納ボックス27は、平面視で前方が凸となる放物線状の底部160と、底部160の周囲に設けられた立壁状の周壁161と、を備える。
収納ボックス27は、車体フレーム12に支持される。収納ボックス27の前部は、上部クロスメンバ24に固定される。上部クロスメンバ24は、図8、図9に示すように、車幅方向中央部が前方に凸に湾曲したパイプ状のフレーム部材であり、車体フレーム12の立ち上がり部21、21の上部間を繋ぐ。上部クロスメンバ24は、平面視では、燃料ポンプ100の後方に位置する。上部クロスメンバ24は、車幅方向に一対のサイドステー部24A、24Cを備える。サイドステー部24A、24Cには、収納ボックス27の凹部163の前部163Aが、締結部材165、166により固定される。
図10、図11において、収納ボックス27の底部160には、下方に突出する下方突出部162が形成されている。下方突出部162は、平面視で周壁161に沿って環状に形成される。収納ボックス27の板厚は略一定であり、下方突出部162に対応して環状の凹部163が形成される。収納ボックス27には、例えば、フルフェイスのヘルメット200を収容可能である。フルフェイスのヘルメット200は、顎部201を凹部163の前部163Aにセットして、収納ボックス27に収容可能である。
下方突出部162で囲まれた部分により、相対的に上方に凹んだ上げ底部(凹部)164が形成される。上げ底部164の範囲には、平面視において、吸気経路130に設置される部品と重複する。具体的には、燃料供給装置の部品、すなわち、インジェクタ102や、吸気圧センサ154、スロットルボディ132等が重複する。上げ底部164の下側の空間に、インジェクタ102等が進入可能である。
収納ボックス27が車体フレーム12に支持されるのに対し、インジェクタ102や、吸気圧センサ154、スロットルボディ132は、ユニットスイングエンジン13に支持される。よって、ユニットスイングエンジン13の揺動時には、車体フレーム12側の収納ボックス27と、ユニットスイングエンジン13側のインジェクタ102等との距離が接近離間する。本実施の形態では、インジェクタ102等が上げ底部164の下方に進入可能であり、収納ボックス27とインジェクタ102等との接触が回避される。
図10に示すように、収納ボックス27の前壁161Aは、下方突出部162の前部から上方に延びている。前壁161Aは上方に進むに連れて前方になるように傾斜する。前壁161Aの上部には、前方に突出する左右一対の軸支持部161B、161Bが設けられる。軸支持部161B、161Bには、車幅方向に延びるヒンジ軸167が支持される。ヒンジ軸167には、シート10の底板10Aの前端部が支持される。シート10は、ヒンジ軸167を中心に回動可能に支持される。シート10は、収納ボックス27の上面の開口を塞いで乗員が着座可能な通常位置と、収納ボックス27の開口を開放して収納ボックス27内にアクセス可能な開放位置との間を回動可能に支持される。
下方突出部162の前方には、パージコントロール弁127が配置される。パージコントロール弁127は、ヒンジ軸167の下方において、下方突出部162の前壁161Aと、センターロアカバー35とで囲まれている。パージコントロール弁127は、上部クロスメンバ24の車幅方向中央部に設けられたセンターステー部24Bに固定される。よって、パージコントロール弁127が収納ボックス27とセンターロアカバー35の間の空間を利用して、コンパクトに配置できる。特に、パージコントロール弁127は、下方突出部162の前方に配置されており、下方突出部162の前方の空間を有効利用して配置できる。
パージコントロール弁127は、側面視で、収納ボックス27と重ならない位置に配置されるため、収納ボックス27の容量の減少が抑制される。また、平面視で、収納ボックス27の下方にパージコントロール弁127が重複しており、収納ボックス27で、パージコントロール弁127を保護できる。また、ヒンジ軸167が収納ボックス27の前端にあるため、シート10の開閉時でも、パージコントロール弁127が上方から視認され難くできる。
パージコントロール弁127は電気制御可能なソレノイド弁である。図8、図9に示すように、パージコントロール弁127の上部には、電気制御用のケーブル129が接続される。ケーブル129は、右側のサイドステー部24Aにクランプ129Aを介して支持される。ケーブル129は、上部クロスメンバ24に沿って右方に配索され、サブハーネス148と共にクランプ150、151でシートフレーム20に固定される。ケーブル129は、不図示の電子制御装置に接続される。電子制御装置の制御により、パージコントロール弁127が開閉され吸気管133に送られる蒸発燃料の供給が制御される。パージコントロール弁127は、上部クロスメンバ24に固定されており、キャニスタ110より上方に位置する。したがって、キャニスタ110での液化燃料は第1パージホース123に留まり易く、パージコントロール弁127の開弁時に液化燃料がエンジン本体40に過大に流入することを抑制できる。
上部クロスメンバ24において、右側のサイドステー部24Aには、リング状の支持部24A1が形成されている。支持部24A1には、第1パージホース123が支持される。キャニスタ110から上方に配索された第1パージホース123は、上部クロスメンバ24に沿ってパージコントロール弁127に配索される。
また、左側のサイドステー部24Cには、リング状の支持部24C1が形成される。支持部24C1には、第2パージホース128が支持される。第2パージホース128は、パージコントロール弁127から、上部クロスメンバ24の左部に沿って配索される。
右側のキャニスタ110から延びる第1パージホース123および第2パージホース128が、上部クロスメンバ24に沿って右側(一方側)から左側(他方側)に配索される。第1パージホース123、第2パージホース128の配索性を向上させることができる。また、エンジン本体40の近傍にパージコントロール弁127が配置されるので、パージコントロール弁127とエンジン本体40のシリンダー部44との間を接続する第2パージホース128、パージパイプ153の管長を短くできる。
第1パージホース123、パージコントロール弁127、第2パージホース128、パージパイプ153により、キャニスタ110と吸気管133との間のパージ経路170が構成される。
以上説明したように、本発明を適用した本実施の形態によれば、ユニットスイングエンジン13を備え、ユニットスイングエンジン13の前方に燃料タンク38が配置され、燃料タンク38の上方にフラットフロア11を設ける自動二輪車1において、燃料ホース101の撓み部101Aとサブハーネス148の撓み部148Aを車両前後方向においてユニットスイングエンジン13のリンク機構48の前方かつ燃料ポンプ100の後方に配置し、燃料ホース101の撓み部101Aとサブハーネス148の撓み部148Aを交差させた。したがって、燃料ホース101とサブハーネス148の撓み部101A、148Aを車両前後方向において、ユニットスイングエンジン13のリンク機構48の前方かつ燃料ポンプ100の後方に集中的に配置した場合でも、燃料ホース101とサブハーネス148の撓み部148Aを交差させることで、車両にコンパクトに設けることができる。
本実施の形態では、燃料ホース101とサブハーネス148を車両前後方向に延出させるとともに、燃料ホース101をシリンダーヘッド146の右側の側方に迂回して配策する。したがって、燃料ホース101とサブハーネス148の配索性を向上させることができる。
本実施の形態では、パージホース128の撓み部128Aの位置を車両前後方向においてユニットスイングエンジン13のリンク機構48の前方かつ燃料ポンプ100の後方に配置する。したがって、燃料ホース101とサブハーネス148の配索性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、スロットルドラム132Eとスロットルケーブル140、141を、吸気経路130に対して、車幅方向で燃料ホース101の撓み部101Aとサブハーネス148の撓み部148Aの反対側に配置する。したがって、燃料ホース101とサブハーネス148の撓み部101A、148Aに、スロットルケーブル140、141が干渉することを抑制できる。
また、本実施の形態では、吸気経路130に対して、車幅方向で燃料ホース101の反対側に第2パージホース128の撓み部128Aを設ける。したがって、燃料ホース101と、第2パージホース128の撓み部128Aが干渉することを抑制できる。
また、本実施の形態では、平面視で、収納ボックス27の上げ底部164の範囲に、インジェクタ102、吸気圧センサ154、および、スロットルボディ132を配置する。したがって、ユニットスイングエンジン13と一体に揺動するインジェクタ102、吸気圧センサ154、および、スロットルボディ132などの燃料供給装置の部品が、収納ボックスに干渉することを抑制することができる。
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
燃料ホース101、サブハーネス148、第2パージホース128において、各撓み部101A、148A、128Aは、車体フレーム12側の支持する部分104、150、24C1と、ユニットスイングエンジン13側の支持する部分103、149、153との間の湾曲した部分が対応する構成を説明した。しかし、燃料ホース101、サブハーネス148、第2パージホース128の一端は車体フレーム12側に固定され、他端はユニットスイングエンジン13側に固定されれば、燃料ホース101、サブハーネス148、第2パージホース128の任意の湾曲した部分により、撓み部を構成しても良い。
上記実施の形態では、鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両や4輪以上を備えた鞍乗り型車両に適用可能である。
11 フラットフロア
13 ユニットスイングエンジン
27 収納ボックス
38 燃料タンク
46 シリンダーヘッド
48 リンク機構
100 燃料ポンプ
101 燃料ホース
101A 撓み部
102 インジェクタ
128 パージホース
128A 撓み部
132 スロットルボディ
132E スロットルドラム
140、141 スロットルケーブル
148 サブハーネス
148A 撓み部
154 吸気圧センサ
164 凹部

Claims (6)

  1. ユニットスイングエンジン(13)を備え、前記ユニットスイングエンジン(13)の前方に燃料タンク(38)が配置され、前記燃料タンク(38)の上方にフラットフロア(11)を設ける鞍乗型車両において、
    燃料ホース(101)の撓み部(101A)とサブハーネス(148)の撓み部(148A)を車両前後方向において前記ユニットスイングエンジン(13)のリンク機構(48)の前方かつ燃料ポンプ(100)の後方に配置し、
    前記燃料ホース(101)の撓み部(101A)と前記サブハーネス(148)の撓み部(148A)を交差させたことを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記燃料ホース(101)と前記サブハーネス(148)を車両前後方向に延出するとともに、前記燃料ホース(101)をシリンダーヘッド(46)の側方に迂回して配策することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. パージホース(128)の撓み部(128A)の位置を車両前後方向において前記ユニットスイングエンジン(13)のリンク機構(48)の前方かつ前記燃料ポンプ(100)の後方に配置することを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. スロットルドラム(132E)とスロットルケーブル(140、141)を、吸気経路(130)に対して、車幅方向で前記燃料ホース(101)の撓み部(101A)と前記サブハーネス(148)の撓み部(148A)の反対側に配置することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  5. 吸気経路(130)に対して、車幅方向で前記燃料ホース(101)の反対側にパージホース(128)の撓み部(128A)を設けることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  6. 平面視で、収納ボックス(27)の凹部(164)の範囲に、インジェクタ(102)、吸気圧センサ(154)、および、スロットルボディ(132)を配置することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
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