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JP6665480B2 - 制御装置 - Google Patents

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JP6665480B2 JP2015207326A JP2015207326A JP6665480B2 JP 6665480 B2 JP6665480 B2 JP 6665480B2 JP 2015207326 A JP2015207326 A JP 2015207326A JP 2015207326 A JP2015207326 A JP 2015207326A JP 6665480 B2 JP6665480 B2 JP 6665480B2
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Description

本発明は、制御装置に関するものである。
従来、車両用空調装置では、外気のうち汚れ成分であるガス濃度を検出する排ガスセンサと、排ガスセンサの検出値に応じてガス濃度変化率を算出し、このガス濃度変化率と判定基準値を比較して内外気切替ドアを制御する制御装置を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
ガス濃度変化率と判定基準値との比較によってガス濃度が判定基準値よりも高いと判定したとき、内気導入口を開けて外気導入口を閉じるように内外気切替ドアを制御する。一方、ガス濃度が判定基準値よりも低いと判定したとき、内気導入口を開けて外気導入口を閉じるように内外気切替ドアを制御する。
ここで、乗員の感覚が内外気切替ドアの制御に合わない場合は判定基準値を手動で調整することにより、内外気切替ドアの制御を調整する。
特許第3336917号明細書
一般的に、乗員の臭いに対する感覚が湿度や温度の状態によって変わる。このため、上記車両用空調装置では、温度や湿度の状態によって変化する乗員の臭いに対する感覚に内外気切替ドアの切替制御を合わせることはできない。
本発明は上記点に鑑みて、乗員の臭いに対する感覚に内外気切替ドアの切替制御を合わせるようにした制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、外気を導入する外気導入口(34)、および内気を導入する内気導入口(33)のうち一方を開けて他方を閉じるドア(35)と、外気導入口および内気導入口のうち一方から導入される空気を車室内に向けて流通させるケーシング(31)と、を備える車両用空調ユニット(30)を制御する制御装置であって、
外気において臭いの要因となるガスの濃度を検出するガスセンサ(67、68)の検出値に基づいて、ガスの濃度が閾値以上であるか否かを判定する第1判定部(S220)と、 ガスの濃度が閾値以上であると第1判定部が判定したときにドアによって外気導入口を閉じて内気導入口を開けるようにドアを制御し、ガスの濃度が閾値未満であると第1判定部が判定したときに、ドアによって外気導入口を開けて内気導入口を閉じるようにドアを制御する制御部(S230)と、
内気の温度を検出する温度センサの検出温度を繰り返し取得し、温度センサの検出温度を取得する毎に、前回取得した検出温度と今回取得した検出温度とが不一致であるか否かを判定する第2判定部(S170)と、
温度センサの検出値に基づいて内気の温度が高くなるほど、閾値を下げるように閾値を設定する第1設定部(S171)と、
内気の湿度を検出する湿度センサの検出温度を繰り返し取得し、湿度センサの検出湿度を取得する毎に、前回取得した検出湿度と今回取得した検出湿度とが不一致であるか否かを判定する第3判定部(S190)と、
湿度センサの検出値に基づいて内気の湿度が高くなるほど、閾値を下げるように閾値を設定する第2設定部(S200)と、を備え、
前回取得した検出温度と今回取得した検出温度とが不一致であると第2判定部が判定したとき、第1設定部が閾値を設定し、
前回取得した検出湿度と今回取得した検出湿度とが不一致であると第3判定部が判定したとき、第2設定部が閾値を設定する。
請求項1に記載の発明によれば、内気の温度が高くなるほど、閾値が下がり、内気の湿度が高くなるほど、閾値を下げる。このため、乗員の臭いに対する感覚に内外気切替ドアの切替制御を合わせることができる。
請求項2に記載の発明では、外気を導入する外気導入口(34)、および内気を導入する内気導入口(33)のうち一方を開けて他方を閉じるドア(35)と、外気導入口および内気導入口のうち一方から導入される空気を車室内に向けて流通させるケーシング(31)と、を備える車両用空調ユニット(30)を制御する制御装置であって、
外気において臭いの要因となるガスの濃度を検出するガスセンサ(67、68)の検出値に基づいて、ガスの濃度が閾値以上であるか否かを判定する第1判定部(S220)と、
ガスの濃度が閾値以上であると第1判定部が判定したときにドアによって外気導入口を閉じて内気導入口を開けるようにドアを制御し、ガスの濃度が閾値未満であると第1判定部が判定したときに、ドアによって外気導入口を開けて内気導入口を閉じるようにドアを制御する制御部(S230)と、
内気の温度を検出する温度センサの検出温度を繰り返し取得し、温度センサの検出温度を取得する毎に、前回取得した検出温度と今回取得した検出温度とが不一致であるか否かを判定する第2判定部(S170)と、
温度センサの検出値に基づいて内気の温度が高くなるほど、閾値を下げるように閾値を設定する設定部(S171)と、を備え、
前回取得した検出温度と今回取得した検出温度とが不一致であると第2判定部が判定したとき、設定部が閾値を設定する
請求項2に記載の発明によれば、内気の温度が高くなるほど、閾値が下がる。このため、乗員の臭いに対する感覚に内外気内外気切替ドアの切替制御を合わせることができる。
請求項3に記載の発明では、外気を導入する外気導入口(34)、および内気を導入する内気導入口(33)のうち一方を開けて他方を閉じるドア(35)と、外気導入口および内気導入口のうち一方から導入される空気を車室内に向けて流通させるケーシング(31)と、を備える車両用空調ユニット(30)を制御する制御装置であって、
外気において臭いの要因となるガスの濃度を検出するガスセンサ(67、68)の検出値に基づいて、ガスの濃度が閾値以上であるか否かを判定する第1判定部(S220)と、
ガスの濃度が閾値以上であると第1判定部が判定したときにドアによって外気導入口を閉じて内気導入口を開けるようにドアを制御し、ガスの濃度が閾値未満であると第1判定部が判定したときに、ドアによって外気導入口を開けて内気導入口を閉じるようにドアを制御する制御部(S230)と、
内気の湿度を検出する湿度センサを繰り返し取得し、湿度センサの検出湿度を取得する毎に、前回取得した検出湿度と今回取得した検出湿度とが不一致であるか否かを判定する第2判定部(S190)と、
湿度センサの検出値に基づいて内気の湿度が高くなるほど、閾値を下げるように閾値を設定する設定部(S200)と、を備え、
前回取得した検出湿度と今回取得した検出湿度とが不一致であると第2判定部が判定したとき、設定部が閾値を設定する
請求項3に記載の発明によれば、内気の湿度が高くなるほど、閾値が下がる。このため、乗員の臭いに対する感覚に内外気切替ドアの切替制御を合わせることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における車両用空調装置の概略構成を示す図である。 図1中のガスセンサの電気的接続関係を示す電気回路図である。 図1のエアコンECUの空調制御処理を示すフローチャートである。 図1のエアコンECUの内外気切替制御処理の一部を示すフローチャートである。 図1のエアコンECUの内外気切替制御処理の残りを示すフローチャートである。 図5の内外気切替制御処理で用いる判定基準値を決めるためのマップである。 図5の内外気切替制御処理で用いる判定基準値を決めるためのマップである。 図5の内外気切替制御処理を説明するためのタイミングチャートである。 第2実施形態のエアコンECUの内外気切替制御処理を示すフローチャートである。 図9の内外気切替制御処理で用いる判定基準値を決めるためのマップである。 図9の内外気切替制御処理で用いる判定基準値を決めるためのマップである。 第3実施形態のエアコンECUの内外気切替制御処理を示すフローチャートである。 図12の内外気切替制御処理で用いる判定基準値を決めるためのマップである。 図12の内外気切替制御処理で用いる判定基準値を決めるためのマップである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
車両用空調装置は、室内空調ユニット30を備える。室内空調ユニット30は、車室内最前部の計器盤(インストルメントパネル)内側部等に配設される車両用空調ユニットである。この室内空調ユニット30はケース31を有し、このケース31内に車室内へ向かって空気が送風される空気通路を構成する。
このケース31の空気通路の最上流部に内外気切替箱32を配置し、内気導入口33および外気導入口34を内外気切替ドア35により切替開閉するようになっている。この内外気切替ドア35はサーボモータ36によって駆動される。
内外気切替箱32の下流側には車室内に向かって空気を送風する電動式の送風機37を配置している。この送風機37は、遠心式の送風ファン37aをモータ37bにより駆動するようになっている。送風機37の下流側には送風空気を冷却する冷房用熱交換器をなす蒸発器38を配置している。
この蒸発器38は、冷凍サイクル装置39を構成する要素の一つであり、低温低圧の冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気を冷却する。なお、冷凍サイクル装置39は周知のものであり、圧縮機40の吐出側から、凝縮器41、受液器42および減圧手段をなす膨張弁43を介して蒸発器38に冷媒が循環するように構成されている。凝縮器41には電動式の冷却ファン41aによって室外空気(冷却空気)が送風される。この冷却ファン41aはモータ41bによって駆動される。
冷凍サイクル装置39において、圧縮機40は電磁クラッチ40aを介して走行用エンジン(図示せず)により駆動される。従って、電磁クラッチ40aの通電の断続により圧縮機40の作動を断続制御できる。
一方、室内空調ユニット30において、蒸発器38の下流側にはケース31内を流れる空気を加熱するヒータコア44を配置している。このヒータコア44は車両エンジンの温水(すなわち、エンジン冷却水)を熱源として、蒸発器38通過後の空気(冷風)を加熱する加熱用熱交換器である。ヒータコア44の側方にはバイパス通路45が形成され、このバイパス通路45をヒータコア44のバイパス空気が流れる。
蒸発器38とヒータコア44との間に温度調整手段をなすエアミックスドア46を回転自在に配置してある。このエアミックスドア46はサーボモータ47により駆動されて、その回転位置(開度)が連続的に調整可能になっている。
このエアミックスドア46の開度によりヒータコア44を通る空気量(温風量)と、バイパス通路45を通過してヒータコア44をバイパスする空気量(冷風量)との割合を調節し、これにより、車室内に吹き出す空気の温度を調整するようになっている。
ケース31の空気通路の最下流部には、車両の前側窓ガラスに向けて空調風を吹き出すためのデフロスタ吹出開口部48、乗員の顔部に向けて空調風を吹き出すためのフェイス吹出開口部49、および乗員の足元部に向けて空調風を吹き出すためのフット吹出口50の計3種類の吹出口が設けられている。
つまり、ケース31には、デフロスタ吹出開口部48、フェイス吹出開口部49、およびフット吹出口50をそれぞれ形成する開口形成部48a、49a、50aが設けられている。
これら吹出開口部48〜50の上流部には、モードドアであるデフロスタドア51、フェイスドア52、およびフットドア53が回転自在に配置されている。これらのドア51〜53は、図示しないリンク機構を介して共通のサーボモータ54によって開閉操作される。
エアコンECU26は、CPU、ROM、RAM、アナログデジタル変換回路等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成される電子制御装置である。エアコンECU26は、そのROM内に空調制御のためのコンピュータプログラムを記憶しており、そのコンピュータプログラムに基づいて各種演算、処理を行う。
エアコンECU26には、周知の空調用センサ群61〜65からの検出信号、および空調操作パネル70からの各種操作信号が入力される。
空調用センサ群としては、具体的には、外気温(車室外温度)Tamを検出する外気センサ61、車室内の温度TRを検出する温度センサとしての内気センサ62、車室内に入射する日射量Tsを検出する日射センサ63、蒸発器38の空気吹出部に配置されて蒸発器吹出空気温度Teを検出する蒸発器温度センサ64、ヒータコア44に流入する温水(エンジン冷却水)の温度Twを検出する水温センサ65、車室内の相対湿度である湿度RHを検出する湿度センサ66、車室外空気(以下、外気という)に含まれる炭化水素ガス(hydrocarbons)や一酸化炭素(CO)の濃度を検出するガスセンサ67と、外気に含まれる窒素酸化物ガス(niTRogen oxides)の濃度を検出するガスセンサ68等が設けられる。
ここで、炭化水素ガスおよび窒素酸化物ガスは、外気に含まれる臭いの要因となるガスである。一酸化炭素は、無臭であるため、外気に含まれる臭いの要因とならない。
窒素酸化物ガスは、窒素の酸化物の総称(NOx)であって、一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)、亜酸化窒素(一酸化二窒素)(N2O)、三酸化二窒素(N2O3)、四酸化二窒素(N2O4)、五酸化二窒素(N2O5)などである。
また、空調操作パネル70には、各種空調操作部材として、車室内温度を設定する温度設定手段をなす温度設定スイッチ71、吹出モードドア51〜53により切り替わる吹出モードをマニュアル設定する吹出モードスイッチ72、内外気切替ドア35による内外気吸込モードをマニュアル設定する内外気切替スイッチ73、圧縮機40の作動指令信号(すなわち、電磁クラッチ40aのON信号)を出すエアコンスイッチ74、送風機37の風量をマニュアル設定する送風機作動スイッチ75、空調自動制御状態の指令信号を出すオートスイッチ76等が設けられる。
本実施形態の吹出モードとしては、フェイスモード(FACE)、フットモード(FOOT)、バイレベルモード、フットデフモード(F/D)、デフロスタモード(DEF)等が用いられる。
フェイスモードは、フェイス吹出開口部49を開け、かつフット吹出口50およびデフロスタ吹出開口部48をそれぞれを閉じるモード、フットモードは、フェイス吹出開口部49を閉じて、かつフット吹出口50を開け、さらにデフロスタ吹出開口部48を若干開けるモードである。バイレベルモードは、フェイス吹出開口部49およびフット吹出口50をそれぞれ開け、かつデフロスタ吹出開口部48を閉じるモードである。フットデフモードは、フェイス吹出開口部49を閉じて、かつフット吹出口50を開け、さらにデフロスタ吹出開口部48を若干開けるモードである。デフロスタモードは、フェイス吹出開口部49およびフット吹出口50をそれぞれ閉じて、さらにデフロスタ吹出開口部48を開けるモードである。
エアコンECU26の出力側には、圧縮機40の電磁クラッチ40a、各機器の電気駆動手段をなすサーボモータ36、47、54、送風機37のモータ37b、凝縮器冷却ファン41aのモータ41b等が接続され、これらの機器の作動がエアコンECU26の出力信号により制御される。
本実施形態では、ガスセンサ67、68としては、半導体式のガスセンサが用いられている。
図2に示すように、ガスセンサ67は、定電圧電源Vdの正極電極とグランドとの間に抵抗素子R1と直列接続されている。ガスセンサ67は、炭化水素ガスや一酸化炭素の濃度が大きくなると抵抗値が小さくなる。定電圧電源Vdは、バッテリの出力電圧に基づいて一定電圧を出力する電源である。
エアコンECU26は、ガスセンサ67の正極電極と負極電極との間の電圧V1を検出し、この検出した電圧V1と抵抗素子R1の抵抗値と定電圧電源Vdの出力電圧に基づいてガスセンサ67の抵抗値を求める。
ガスセンサ68は、定電圧電源Vdの正極電極とグランドとの間に抵抗素子R2と直列接続されている。ガスセンサ68は、窒素酸化物ガスの濃度が大きくなると抵抗値が大きくなる。
エアコンECU26は、ガスセンサ68の正極電極と負極電極との間の電圧V2を検出し、この検出した電圧V2と抵抗素子R2の抵抗値と定電圧電源Vdの出力電圧に基づいてガスセンサ68の抵抗値を求める。
このように求められたガスセンサ67、68の抵抗値に基づいて、外気に含まれる炭化水素ガスの濃度や窒素酸化物ガスの濃度を求めることができる。
次に、本実施形態のエアコンECU26の空調制御処理について図3を参照して説明する。図3はエアコンECU26による基本的な空調制御処理を示したフローチャートである。図4、図5は、エアコンECU26による内外気切替制御処理を示したフローチャートである。エアコンECU26は、空調制御処理と内外気切替制御処理とを並列的に実行する。
以下、空調制御処理と内外気切替制御処理とを別々に説明する。
(空調制御処理)
先ず、イグニッションスイッチがON(オン)されてバッテリからエアコンECU26に直流電力が供給されると、図3のルーチンが起動され、各イニシャライズを行う(ステップ1)。イグニッションスイッチは、走行用エンジン等に電力を供給する電源スイッチである。
続いて、温度設定スイッチ71等の各スイッチからスイッチ信号を読み込む(ステップ2)。
続いて、内気センサ62、外気センサ61、日射センサ63、蒸発器温度センサ64および水温センサ65からセンサ信号をA/D変換した信号を読み込む(ステップ3)。
続いて、予めROMに記憶された下記の数式1に基づいて車室内に吹き出す空気の目標吹出温度TAOを算出する(ステップ4)。
TAO=Kset×Tset−KR×TR
−KAM×TAM−KS×TS+C…(数式1)
目標吹出温度TAOは、車室内温度が設定温度Tsetを維持するために、吹出開口部48〜50から吹き出すことが必要になる空気温度である。
なお、Tsetは温度設定スイッチ71にて設定した設定温度、TRは内気センサ62にて検出した内気温度、TAMは外気センサ61にて検出した外気温度、TSは日射センサ63にて検出した日射量である。Kset、KR、KAMおよびKSはゲインで、Cは補正用の定数である。
続いて、予めメモリに記憶された特性図から、水温センサ65にて検出した冷却水温(TW)に対応するブロワ電圧を決定するウォームアップ制御(ブロワ遅動制御)を行う。このウォームアップ制御は、外気温度の低い冬期や、吹出口モードがB/LモードまたはFOOTモード時に実行される。ブロワ電圧は、送風ファン37a用のモータ37bに印加される電圧である。
そして、冷却水温(TW)が例えば60℃以上に上昇したら、予めメモリに記憶された特性図から、目標吹出温度(TAO)に対応するブロワ電圧(すなわち、送風ファン37a用のモータ37bに印加する電圧)を決定する(ステップ5)。
このように決定されるブロワ電圧と送風機37から吹き出される送風量(以下、ブロアレベル)とは1対1で特定される関係になる。
続いて、目標吹出温度TAOや吹出モードスイッチ72の出力信号によって吹出口モードを決定する(ステップ6)。
使用者が吹出モードスイッチ72に対してマニュアル設定していない場合には、予めメモリに記憶された特性図から、目標吹出温度TAOに基づいてフェイスモード、バイレベルモード、およびフットモードのうち1つのモードを実施すべき吹出口モードとして決定する。
一方、使用者が吹出モードスイッチ72に対して吹出口モードをマニュアル設定した場合には、このマニュアル設定した1つのモードを実施すべき吹出口モードとして決定する。
このように吹出モードスイッチ72に対するマニュアル設定や目標吹出温度TAOに基づいて実施すべき吹出口モードとして決定する。
続いて、予めROMに記憶された下記の数式2に基づいてエアミックスドア46の目標ドア開度(SW)を算出する(ステップ7)。
SW={(TAO−TE)/(TW−TE)}×100(%)…(数式2)
TEは蒸発器温度センサ64にて検出したエバ後温度および水温センサ65にて検出した冷却水温である。
そして、SW≦0(%)として算出されたとき、エアミックスドア46は、蒸発器38からの冷風の全てをヒータコア44から迂回させる位置(MAXCOOL位置)に制御される。また、SW≧100(%)として算出されたとき、エアミックスドア46は、蒸発器38からの冷風の全てをヒータコア44へ通す位置(MAXHOT位置)に制御される。
さらに、0(%)<SW<100(%)として算出されたとき、エアミックスドア46は、蒸発器38からの冷風の一部をヒータコア44に通し、冷風の残部をヒータコア44から迂回させる位置に制御される。
続いて、エアコンスイッチ74がONされている時に、圧縮機40の運転状態を決定する。すなわち、蒸発器温度センサ64にて検出したエバ後温度(TE)に基づいて、圧縮機40の起動および停止を決定する(ステップ8)。
具体的には、蒸発器温度センサ64にて検出したエバ後温度(TE)が第1着霜温度(例えば4℃)以上のときには、圧縮機40が起動(ON)するように電磁クラッチ40aを通電制御(ON)して冷凍サイクル装置39を作動させる。つまり、蒸発器38の空気冷却作用を作動させる。
また、蒸発器温度センサ64にて検出したエバ後温度(TE)が第1着霜温度よりも低温の第2着霜温度(例えば3℃)以下のときには、圧縮機40の作動が停止(OFF)するように電磁クラッチ40aを通電制御(OFF)して冷凍サイクル装置39の作動を停止させる。つまり、蒸発器38の空気冷却作用を停止させる。
続いて、各ステップ5、6、7、9にて算出または決定した各制御状態が得られるように、アクチュエータ14、22、53、送風ファン37a用のモータ37bおよび電磁クラッチ40aに対して制御信号を出力する(ステップ9A)。
そして、ステップ10で、ステップ2の読み込み処理を開始してから経過した時間(以下、経過時間という)が制御サイクル時間t(例えば0.5秒〜2.5秒)以上経過したか否かを判定する。
経過時間が制御サイクル時間t未満であるときには、ステップ10でNOと判定して、ステップ9Bに戻る。このため、経過時間が制御サイクル時間t未満である限り、ステップ9BのNO判定を繰り返す。その後、経過時間が制御サイクル時間t以上になると、ステップ10でYESと判定して、ステップ2に戻る。その後、ステップ2、3、4、・・・7、8、9のそれぞれの処理を繰り返す。
(内外気切替制御処理)
まず、ステップ100において、内気センサ62の出力信号である車室内温度TRを取得する。次に、ステップ110において、湿度センサ66の出力信号である車室内湿度RHを取得する。
次に、ステップ120において、ガスセンサ67の正極電極と負極電極との間の電圧V1を読み込むとともに、この読み込んだ電圧V1と抵抗素子R1の抵抗値と定電圧電源Vdの出力電圧に基づいてガスセンサ67の抵抗値Rgas1aを求める。
次に、ステップ121において、ガスセンサ68の正極電極と負極電極との間の電圧V2を読み込むとともに、この読み込んだ電圧V2と抵抗素子R2の抵抗値と定電圧電源Vdの出力電圧に基づいてガスセンサ68の抵抗値Rgas2aを求める。
次のステップ130において、内外気切替ドア35の制御に用いる車室内温度TR_old、車室内湿度RH_old、判定基準値Ls1、判定基準値Ls2をそれぞれ初期化する。
具体的には、車室内温度TR_oldに上記ステップ100で求められた車室内温度TRをセットし、車室内湿度RH_oldに上記ステップ110で求められた車室内湿度RHをセットする。
さらに、判定基準値Ls1、Ls2にそれぞれ初期値をセットする。判定基準値Ls1は、後述する炭化水素ガスの変化率を比較するのに用いられる基準値である。判定基準値Ls2は、窒素酸化物ガスの変化率を比較するのに用いられる基準値である。
次に、ステップ140において、ガス濃度変化率Ln1を算出する上で基準となるガス濃度基準値Rair1を設定する。
本実施形態では、イグニッションスイッチがONされた後に算出されたガスセンサ67の抵抗値Rgas1aのうち最も大きな値をガス濃度基準値Rair1とする。すなわち、イグニッションスイッチがONされた後に最もガス濃度が低いときに算出されたガスセンサ67の抵抗値Rgas1aをガス濃度基準値Rair1とする。
例えば、イグニッションスイッチがONされて1回目に実行された今回のステップ140では、上記ステップ120で求められた抵抗値Rgas1aをガス濃度基準値Rair1とする。
次に、ステップ141において、ガス濃度変化率Ln2を算出する上で基準となるガス濃度基準値Rair2を設定する。
本実施形態では、イグニッションスイッチがONされた後に算出されたガスセンサ68の抵抗値Rgas2aのうち最も小さな値をガス濃度基準値Rair2とする。すなわち、イグニッションスイッチがONされた後に最もガス濃度が低いときに算出されたガスセンサ68の抵抗値Rgas2aをガス濃度基準値Rair2とする。
例えば、イグニッションスイッチがONされて1回目に実行された今回のステップ141では、上記ステップ121で求められた抵抗値Rgas2aをガス濃度基準値Rair2とする。
次に、ステップ150において、上記ステップ120と同様に、ガスセンサ67の正極電極と負極電極との間の電圧V1を読み込むとともに、この読み込んだ電圧V1と抵抗素子R1の抵抗値と定電圧電源Vdの出力電圧に基づいてガスセンサ67の抵抗値Rgas1を求める。
次に、ステップ151において、上記ステップ121と同様に、ガスセンサ68の正極電極と負極電極との間の電圧V2を読み込むとともに、この読み込んだ電圧V2と抵抗素子R2の抵抗値と定電圧電源Vdの出力電圧に基づいてガスセンサ68の抵抗値Rgas2を求める。
次に、ステップ160では、ガス濃度変化率Ln1を算出する。ガス濃度変化率Ln1は、(すなわち、上記ステップ140で求められたガス濃度基準値Rair1)から(すなわち、上記ステップ150で求められた抵抗値Rgas1)が変化した割合を示す。
具体的には、ガス濃度変化率Ln1は、次の数式3に示すように、求められる。
Ln1=Rgas1/Rair1・・・・・数式3
本実施形態のガス濃度変化率Ln1は、炭化水素ガスや一酸化炭素(CO)のガス濃度が大きくなるほど、小さくなる。
次に、ステップ161では、ガス濃度変化率Ln2を算出する。ガス濃度変化率Ln2は、(すなわち、上記ステップ141で求められたガス濃度基準値Rair2)から(すなわち、上記ステップ151で求められた抵抗値Rgas2)が変化した割合を示す。
具体的には、ガス濃度変化率Ln2は、次の数式4に示すように、求められる。
Ln2=Rgas2/Rair2・・・・・数式4
本実施形態のガス濃度変化率Ln2は、窒素酸化物ガスのガス濃度が大きくなほど、大きくなる。
次に、ステップ170では、車室内温度が変化したか否かを判定する。具体的には、内気センサ62の出力信号である車室内温度TRを取得して、この車室内温度TRが前回に取得した車室内温度TR_oldに一致するか否かを判定する。
例えば、車室内温度TRが前回の車室内温度TR_oldに一致するときには、車室内温度が変化していないとして、ステップ170においてNOと判定する。この場合、図5のステップ190に移行する。
一方、車室内温度TRが前回の車室内温度TR_oldに不一致であるときには、車室内温度が変化したとして、ステップ170において、YESと判定する。この場合、判定基準値Ls1、Ls2を変更することを決める(ステップ171)。これに加えて、上記ステップ170で取得した車室内温度TRを車室内温度TR_oldにセットする(ステップ180)。
次に、図5のステップ190では、車室内湿度が変化したか否かを判定する。具体的には、湿度センサ66の出力信号である車室内湿度RHを取得して、この車室内湿度RHが前回に取得した車室内湿度RH_oldに一致するか否かを判定する。
例えば、車室内湿度RHが前回の車室内湿度RH_oldに一致するときには、車室内湿度が変化していないとして、ステップ190においてNOと判定する。この場合、ステップ220に移行する。
一方、車室内湿度RHが前回の車室内湿度RH_oldに不一致であるときには、車室内湿度が変化したとして、ステップ190において、YESと判定する。この場合、判定基準値Ls1、Ls2を変更することを決める(ステップ200)。これに加えて、上記ステップ190で取得した車室内温度TRを車室内湿度RH_oldにセットする(ステップ210)。
このように、車室内温度および車室内湿度のうちいずれか一方が変化したとき、ステップ170、190のうち一方でYESと判定する。この場合、次のように、図6、図7のマップを用いて、判定基準値Ls1、Ls2を決める。
判定基準値Ls1は、内外気切替ドア35を制御する際に炭化水素ガスや一酸化炭素(CO)のガス濃度を判定するために用いられる基準値である。
判定基準値Ls2は、内外気切替ドア35を制御する際に窒素酸化物ガスのガス濃度を判定するために用いられる基準値である。
図6に、車室内温度、車室内湿度、および判定基準値Ls1の関係を示すマップを示す。判定基準値Ls1は、「大」、「中」、「低」の3つの値からなる。
図6において、車室内温度が大きくなるほど、判定基準値Ls1が「低」→「中」→「大」の順に大きくなる。車室内湿度が大きくなるほど、判定基準値Ls1が「低」→「中」→「大」の順に大きくなる。
そこで、本実施形態では、車室内温度TR_oldを図6中の車室内温度とし、車室内湿度RH_oldを図6中の車室内湿度とし、図6のマップから、車室内温度TR_oldおよび車室内湿度RH_oldに対応する判定基準値Ls1を選択する。
図7に、車室内温度、車室内湿度、および判定基準値Ls2の関係を示すマップを示す。判定基準値Ls2は、「大」、「中」、「低」の3つの値からなる。
図7において、車室内温度が大きくなるほど、判定基準値Ls2が「大」→「中」→「低」の順に小さくなる。車室内湿度が大きくなるほど、判定基準値Ls2が「大」→「中」→「低」の順に小さくなる。
そこで、本実施形態では、車室内温度TR_oldを図7中の車室内温度とし、車室内湿度RH_oldを図7中の車室内湿度とし、図7のマップから、 車室内温度TR_oldおよび車室内湿度RH_oldに対応する判定基準値Ls2を選択する。
このように車室内温度および車室内湿度のうちいずれか一方が変化したとき、判定基準値Ls1、Ls2を決定し、この決定した判定基準値Ls1、Ls2を今回のステップ220で用いることを決める。
一方、車室内温度が変化しなく、かつ車室内湿度が変化しない場合には、ステップ170、190のそれぞれでNOと判定する。この場合、判定基準値Ls1、Ls2を変更しないことを決める。すなわち、前回のステップ220で用いた判定基準値Ls1、Ls2を今回のステップ220で用いることを決める。
次に、このように決められた判定基準値Ls1、Ls2を用いて、内気導入モードおよび外気導入モードのうちいずれを実施するべきかを判定する(ステップ220)。
(1)ガス濃度変化率Ln1が判定基準値Ls1以下であるか否かを判定することにより、外気に含まれる炭化水素ガスの濃度が第1閾値以上であるか否かを判定する。
(2)ガス濃度変化率Ln2が判定基準値Ls2以上であるか否かを判定することにより、外気に含まれる窒素酸化物ガスの濃度が第2閾値以上であるか否かを判定する。
例えば、(a)ガス濃度変化率Ln1が判定基準値Ls1以下であり、かつガス濃度変化率Ln2が判定基準値Ls2以上であるときには、炭化水素ガスの濃度が第1閾値以上であり、かつ窒素酸化物ガスの濃度が第2閾値以上であると判定する。この場合、内気導入モードを実施するべきであると判定する。
(b)ガス濃度変化率Ln1が判定基準値Ls1以下であり、かつガス濃度変化率Ln2が判定基準値Ls2未満であるときには、炭化水素ガスの濃度が第1閾値以上であり、かつ窒素酸化物ガスの濃度が第2閾値未満であると判定する。この場合、内気導入モードを実施するべきであると判定する。
(c)ガス濃度変化率Ln1が判定基準値Ls1よりも大きく、かつガス濃度変化率Ln2が判定基準値Ls2以上であるときには、炭化水素ガスの濃度が第1閾値未満であり、かつ窒素酸化物ガスの濃度が第2閾値以上であると判定する。この場合、内気導入モードを実施するべきであると判定する。
(d)ガス濃度変化率Ln1が判定基準値Ls1よりも大きく、かつガス濃度変化率Ln2が判定基準値Ls2未満であるときには、炭化水素ガスの濃度が第1閾値未満であり、かつ窒素酸化物ガスの濃度が第2閾値未満であると判定する。この場合、外気導入モードを実施するべきであると判定する。
このようにガス濃度変化率Ln1、Ln2、および判定基準値Ls1、Ls2を用いて
内気導入モード或いは外気導入モードを実施するべきであると判定する。
このように決定された内気導入モード或いは外気導入モードを実行するようにサーボモータ36を介して外気切替ドア35を制御する(ステップ230)。その後、ステップ140に戻る。
その後、ステップ140において、ガス濃度基準値Rair1を設定する。今回のステップ140では、上記ステップ120で求められたガスセンサ67の抵抗値Rgas1aと、上記ステップ150で求められたガスセンサ67の抵抗値Rgas1aとのうち最も大きな値をガス濃度基準値Rair1とする。
次に、ステップ141において、ガス濃度基準値Rair2を設定する。今回のステップ141では、上記ステップ121で求められたガスセンサ67の抵抗値Rgas2aと、上記ステップ151で求められたガスセンサ68の抵抗値Rgas2aとのうち最も小さな値をガス濃度基準値Rair2とする。
その後、ステップ150、151、160、161の各処理を経て、ステップ170に移行する。
このステップ170において、内気センサ62の出力信号である車室内温度TRを取得して、この車室内温度TRと車室内温度TR_oldとに基づいて車室内温度が変化したか否かを判定する。
さらに、ステップ190では、湿度センサ66の出力信号である車室内湿度RHを取得して、この車室内湿度RHと車室内湿度RH_oldとに基づいて車室内湿度が変化したか否かを判定する。
車室内温度および車室内湿度のうちいずれか一方が変化したとき、ステップ170、190のうち一方でYESと判定する。この場合、判定基準値Ls1、Ls2を変更する。この変更した判定基準値Ls1、Ls2を用いて内気導入モードおよび外気導入モードのうちいずれを実施するべきかを判定する(ステップ220)。この決定された内気導入モード或いは外気導入モードを実行するようにサーボモータ36を介して外気切替ドア35を制御する(ステップ230)。
一方、車室内温度および車室内湿度のうちいずれも変化しないとき、ステップ170、190のそれぞれでNOと判定する。
この場合、前回のステップ220で用いた判定基準値Ls1、Ls2を今回のステップ220で用いることを決める。この用いることを決めた判定基準値Ls1、Ls2に基づいて内気導入モードおよび外気導入モードのうちいずれを実施するべきかを判定する(ステップ220)。この決定された内気導入モード或いは外気導入モードを実行するようにサーボモータ36を介して外気切替ドア35を制御する(ステップ230)。
その後、ステップ140、141、150、151、160、161、170、171、180、190、200、210、220、230の各処理を繰り返す。
ここで、N回目のステップ140では、イグニッションスイッチがONされた後に算出されたガスセンサ67の抵抗値Rgas1aのうち最も大きな値をガス濃度基準値Rair1とする。Nは、ステップの実行回数を示す。
N回目のステップ141では、イグニッションスイッチがONされた後に算出されたガスセンサ68の抵抗値Rgas2aのうち最も小さな値をガス濃度基準値Rair2とする。
N回目のステップ150では、ガスセンサ67の抵抗値Rgas1を求める。N回目のステップ151では、ガスセンサ68の抵抗値Rgas2を求める。
N回目のステップ160では、ガス濃度基準値Rair1と抵抗値Rgas1aとに基づいてガス濃度変化率Ln1を算出する。N回目のステップ161では、ガス濃度基準値Rair2と抵抗値Rgas2とに基づいてガス濃度変化率Ln2を算出する。
ここで、車室内温度および車室内湿度のうちいずれか一方が変化したとき、ステップ170、190のうち一方でYESと判定して、判定基準値Ls1、Ls2を変更する。この変更した判定基準値Ls1、Ls2を用いて内気導入モードおよび外気導入モードのうちいずれを実施するべきかを判定する(ステップ220)。この決定された内気導入モード或いは外気導入モードを実行するようにサーボモータ36を介して外気切替ドア35を制御する(ステップ230)。
一方、車室内温度が変化しなく、かつ車室内湿度が変化しない場合には、ステップ170、190のそれぞれでNOと判定する。この場合、判定基準値Ls1、Ls2を変更しないことを決める。すなわち、前回のステップ220で用いた判定基準値Ls1、Ls2を今回のステップ220で用いることを決める。この用いることを決めた判定基準値Ls1、Ls2に基づいて内気導入モードおよび外気導入モードのうちいずれを実施するべきかを判定する(ステップ220)。この決定された内気導入モード或いは外気導入モードを実行するようにサーボモータ36を介して外気切替ドア35を制御する(ステップ230)。
以上説明した本実施形態によれば、室内空調ユニット30は、外気を車室内に導入する外気導入口34と、内気を車室内に導入する内気導入口33と、外気導入口34および内気導入口33とのうち一方を開けて他方を閉じる内外気切替ドア35とを備える。室内空調ユニット30は、外気に含まれる異臭の要因となる炭化水素ガスの濃度を検出するためのガスセンサ67と、外気に含まれる異臭の要因となる窒素酸化物ガスの濃度を検出するためのガスセンサ68を備える。
エアコンECU26は、ガスセンサ67の検出値に基づいて炭化水素ガスの濃度が第1閾値よりも大きいか否かを判定する。エアコンECU26は、ガスセンサ68の検出値に基づいて窒素酸化物ガスの濃度が第2閾値よりも大きいか否かを判定する。
エアコンECU26は、炭化水素ガスの濃度が第1閾値以上であるとき、および窒素酸化物ガスの濃度が第2閾値以上であるときのうち、いずれか一方のとき、内外気切替ドア35によって外気導入口34を閉じて内気導入口33を開ける。
エアコンECU26は、炭化水素ガスの濃度が第1閾値未満であり、かつ窒素酸化物ガスの濃度が第2閾値未満であるとき、内外気切替ドア35によって外気導入口34を開けて内気導入口33を閉じるようにサーボモータ36を介して内外気切替ドア35を制御する。室内空調ユニット30は、内気の温度を検出する内気センサ62と内気の湿度を検出する湿度センサ66とを備える。
ここで、車室内が高温、高湿である場合には乗員がにおいを感じやすくなる環境が車室内に構築される。原因としては、以下4点があげられる。
A:車室内の温度が高いと臭い物質が揮発する量が増え臭いが格段に強くなる。
B:車室内の湿度が高いと臭いを感じる鼻の嗅粘膜の湿度が高くなり、臭いへの感度があがる。
C:車室内の温度が高くなると車室内の空気の対流が増え、鼻の嗅粘膜が臭い成分にさらされる状況が増える。
D:車室内の温度、湿度が上がると不快の臭いの発生源である腐敗の発生率およびカビの発生率が高くなる。
そこで、本実施形態では、内気センサ62の検出値に基づいて車室内の温度が高くなるほど、第1閾値および第2閾値をそれぞれ下げるように第1閾値および第2閾値が設定されている。湿度センサ66の検出値に基づいて車室内の湿度が高くなるほど、第1閾値および第2閾値を下げるように第1閾値および第2閾値が設定されている(図8参照)。このため、乗員の臭いに対する感覚に内外気切替ドア35の切替制御を合わせるようにすることができる。
これに伴い、内気固定時間T2、T3、T4(図8(e)参照)が乗員の臭い感度に応じた時間に設定することができる。内気固定時間T2、T3、T4は、内外気切替ドア35により内気導入口33を開けて外気導入口34を閉じる期間である。さらに、乗員が第1閾値および第2閾値を調整するための操作も必要なくなり、車両を運転する上で安全面でもうれしさがある。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、判定基準値Ls1、Ls2を車室内温度TRおよび車室内湿度RHに基づいて設定した例について説明したが、判定基準値Ls1、Ls2を車室内温度TRに基づいて設定した本第2実施形態について説明する。
本実施形態と上記第1実施形態とは、エアコンECU26の内外気切替制御処理が相違するだけで、その他の構成は共通である。そこで、以下、エアコンECU26の内外気切替制御処理について図9を参照して説明する。図9において、図4、図5と同一符号は同一ステップを示し、その説明を省略する。
エアコンECU26は、図4、図5に代えて図9の内外気切替制御処理を実行する。
図9は、図4、図5からステップ110、ステップ190、200、210が削除され、かつステップ130に代わるステップ130Aを備える。ステップ130Aは、内外気切替ドア35の制御に用いる車室内温度TR_old、判定基準値Ls1、判定基準値Ls2をそれぞれ初期化する処理である。
このため、本実施形態のエアコンECU26は、車室内湿度に関係なく、車室内温度に基づいて判定基準値Ls1、Ls2を決める。
図10に、車室内温度、および判定基準値Ls1の関係を示すマップを示す。図10において、車室内温度が大きくなるほど、判定基準値Ls1が大きくなる。すなわち、車室内温度が大きくなるほど、判定基準値Ls1に対応する第1閾値が小さくなる。
そこで、本実施形態では、車室内温度TR_oldを図10中の車室内温度とし、図10のマップから、車室内温度TR_oldに対応する判定基準値Ls1を選択する。
図11に、車室内温度、および判定基準値Ls2の関係を示すマップを示す。図11において、車室内温度が大きくなるほど、判定基準値Ls2が小さくなる。すなわち、車室内温度が大きくなるほど、判定基準値Ls2に対応する第2閾値が小さくなる。
そこで、本実施形態では、車室内温度TR_oldを図11中の車室内温度とし、図11のマップから、車室内温度TR_oldに対応する判定基準値Ls2を選択する。
このように判定基準値Ls1、Ls2を選択する。この選択したLs1とガス濃度変化率Ln1とを比較する。判定基準値Ls2とガス濃度変化率Ln2とを比較する。このような比較結果を用いて上記第1実施形態と同様に、内気導入モード或いは外気導入モードを実施するべきであると判定する。このように決定された内気導入モード或いは外気導入モードを実行するようにサーボモータ36を介して外気切替ドア35を制御する。
以上説明した本実施形態によれば、エアコンECU26は、炭化水素ガスの濃度が第1閾値以上であるとき、および窒素酸化物ガスの濃度が第2閾値以上であるときのうち、いずれか一方のとき、内外気切替ドア35によって外気導入口34を閉じて内気導入口33を開ける。エアコンECU26は、炭化水素ガスの濃度が第1閾値未満であり、かつ窒素酸化物ガスの濃度が第2閾値未満であるとき、内外気切替ドア35によって外気導入口34を開けて内気導入口33を閉じるようにサーボモータ36を介して内外気切替ドア35を制御する。
そこで、本実施形態では、内気センサ62の検出値に基づいて車室内の温度が高くなるほど、第1閾値および第2閾値をそれぞれ下げるように第1閾値および第2閾値が設定されている。このため、乗員の臭いに対する感覚に内外気切替ドア35の切替制御を合わせることができる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、判定基準値Ls1、Ls2を車室内温度TRおよび車室内湿度RHに基づいて設定した例について説明したが、判定基準値Ls1、Ls2を車室内湿度RHに基づいて設定した本第3実施形態について説明する。
本実施形態と上記第1実施形態とは、エアコンECU26の内外気切替制御処理が相違するだけで、その他の構成は共通である。そこで、以下、エアコンECU26の内外気切替制御処理について図12を参照して説明する。図12において、図4、図5と同一符号は同一ステップを示し、その説明を省略する。
エアコンECU26は、図4、図5に代えて図12の内外気切替制御処理を実行する。
図12は、図4、図5からステップ100、ステップ170、171、180が削除され、かつステップ130に代わるステップ130Bを備える。ステップ130Bは、内外気切替ドア35の制御に用いる車室内湿度RH_old、判定基準値Ls1、判定基準値Ls2をそれぞれ初期化する処理である。このため、本実施形態のエアコンECU26は、
車室内温度に関係なく、車室内湿度に基づいて判定基準値Ls1、Ls2を決める。
図13に、車室内湿度、および判定基準値Ls1の関係を示すマップを示す。図13のマップでは、車室内湿度が大きくなるほど、判定基準値Ls1が大きくなる。すなわち、車室内湿度が大きくなるほど、判定基準値Ls1に対応する第1閾値が小さくなる。
そこで、本実施形態では、車室内湿度RH_oldを図13中の車室内湿度とし、図13のマップから、車室内湿度RH_oldに対応する判定基準値Ls1を選択する。
図14に、車室内温度、および判定基準値Ls2の関係を示すマップを示す。図14のマップでは、車室内温度が大きくなるほど、判定基準値Ls2が大きくなる。すなわち、車室内湿度が大きくなるほど、判定基準値Ls2に対応する第2閾値が小さくなる。
そこで、本実施形態では、車室内湿度RH_oldを図11中の車室内湿度とし、図14のマップから、車室内湿度RH_oldに対応する判定基準値Ls2を選択する。
このように判定基準値Ls1、Ls2を選択する。この選択したLs1とガス濃度変化率Ln1とを比較する。判定基準値Ls2とガス濃度変化率Ln2とを比較する。このような比較結果を用いて上記第1実施形態と同様に、内気導入モード或いは外気導入モードを実施するべきであると判定する。このように決定された内気導入モード或いは外気導入モードを実行するようにサーボモータ36を介して外気切替ドア35を制御する。
以上説明した本実施形態によれば、エアコンECU26は、炭化水素ガスの濃度が第1閾値以上であるとき、および窒素酸化物ガスの濃度が第2閾値以上であるときのうち、いずれか一方のとき、内外気切替ドア35によって外気導入口34を閉じて内気導入口33を開ける。エアコンECU26は、炭化水素ガスの濃度が第1閾値未満であり、かつ窒素酸化物ガスの濃度が第2閾値未満であるとき、内外気切替ドア35によって外気導入口34を開けて内気導入口33を閉じるようにサーボモータ36を介して内外気切替ドア35を制御する。
本実施形態では、湿度センサ66の検出値に基づいて車室内の湿度が高くなるほど、第1閾値および第2閾値をそれぞれ下げるように第1閾値および第2閾値が設定されている。このため、乗員の臭いに対する感覚に内外気切替ドア35の切替制御を合わせることができる。
(他の実施形態)
(1)上記第1、第2、第3の実施形態では、外気において臭いの要因となるガスとして、炭化水素ガスや窒素酸化物ガスを用いた例について説明したが、これに代えて、炭化水素ガスや窒素酸化物ガス以外のガスを、外気において臭いの要因となるガスとしてもよい。
(2)上記第1、第2、第3の実施形態では、ガスセンサ67、68として半導体センサを用いた例について説明したが、これに限らず、半導体センサ以外のセンサをガスセンサ67、68として用いてもよい。
(3)なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
26 エアコンECU
30 室内空調ユニット
32 内外気切替箱
33 内気導入口
34 外気導入口
35 内外気切替ドア
67 ガスセンサ
68 ガスセンサ

Claims (6)

  1. 外気を導入する外気導入口(34)、および内気を導入する内気導入口(33)のうち一方を開けて他方を閉じるドア(35)と、前記外気導入口および前記内気導入口のうち一方から導入される空気を車室内に向けて流通させるケーシング(31)と、を備える車両用空調ユニット(30)を制御する制御装置であって、
    前記外気において臭いの要因となるガスの濃度を検出するガスセンサ(67、68)の検出値に基づいて、前記ガスの濃度が閾値以上であるか否かを判定する第1判定部(S220)と、
    前記ガスの濃度が閾値以上であると前記第1判定部が判定したときに前記ドアによって前記外気導入口を閉じて前記内気導入口を開けるように前記ドアを制御し、前記ガスの濃度が閾値未満であると前記第1判定部が判定したときに、前記ドアによって前記外気導入口を開けて前記内気導入口を閉じるように前記ドアを制御する制御部(S230)と、
    前記内気の温度を検出する温度センサの検出温度を繰り返し取得し、前記温度センサの検出温度を取得する毎に、前回取得した検出温度と今回取得した検出温度とが不一致であるか否かを判定する第2判定部(S170)と、
    前記温度センサの検出値に基づいて前記内気の温度が高くなるほど、前記閾値を下げるように前記閾値を設定する第1設定部(S171)と、
    前記内気の湿度を検出する湿度センサの検出湿度を繰り返し取得し、前記湿度センサの検出湿度を取得する毎に、前回取得した検出湿度と今回取得した検出湿度とが不一致であるか否かを判定する第3判定部(S190)と、
    前記湿度センサの検出値に基づいて前記内気の湿度が高くなるほど、前記閾値を下げるように前記閾値を設定する第2設定部(S200)と、を備え、
    前記前回取得した検出温度と前記今回取得した検出温度とが不一致であると前記第2判定部が判定したとき、前記第1設定部が前記閾値を設定し、
    前記前回取得した検出湿度と前記今回取得した検出湿度とが不一致であると前記第3判定部が判定したとき、前記第2設定部が前記閾値を設定する制御装置。
  2. 前記ガスセンサは、
    炭化水素ガスの濃度を前記ガスの濃度として検出する第1センサ(67)と、
    窒素酸化物ガスの濃度を前記ガスの濃度として検出する第2センサ(68)と、を備え、
    前記第1判定部において前記炭化水素ガスの濃度の判定に用いる閾値を第1閾値とし、
    前記第1判定部において前記窒素酸化物ガスの濃度の判定に用いる閾値を第2閾値とした場合において、
    前記制御部は、前記炭化水素ガスの濃度が前記第1閾値以上であると前記第1判定部が判定しとき、および前記窒素酸化物ガスの濃度が前記第2閾値以上であると前記第1判定部が判定しときのうちいずれか一方の場合に、前記ドアによって前記外気導入口を閉じて前記内気導入口を開けるように前記ドアを制御し、
    前記制御部は、前記炭化水素ガスの濃度が前記第1閾値未満であると前記第1判定部が判定しとき、かつ前記窒素酸化物ガスの濃度が前記第2閾値未満であると前記第1判定部が判定し場合に、前記ドアによって前記外気導入口を開けて前記内気導入口を閉じるように前記ドアを制御し、
    前記第1設定部は、前記温度センサの検出値に基づいて前記内気の温度が高くなるほど、前記第1閾値を下げるように前記第1閾値を設定し、前記温度センサの検出値に基づいて前記内気の温度が高くなるほど、前記第2閾値を下げるように前記第2閾値を設定し、
    前記第2設定部は、前記湿度センサの検出値に基づいて前記内気の湿度が高くなるほど、前記第1閾値を下げるように前記第1閾値を設定し、前記湿度センサの検出値に基づいて前記内気の湿度が高くなるほど、前記第2閾値を下げるように前記第2閾値を設定し、
    前記前回取得した検出温度と前記今回取得した検出温度とが不一致であると前記第2判定部が判定したとき、前記第1設定部が前記第1閾値および前記第2閾値を設定し、
    前記前回取得した検出湿度と前記今回取得した検出湿度とが不一致であると前記第3判定部が判定したとき、前記第2設定部が前記第1閾値および前記第2閾値を設定する請求項1に記載の制御装置。
  3. 外気を導入する外気導入口(34)、および内気を導入する内気導入口(33)のうち一方を開けて他方を閉じるドア(35)と、前記外気導入口および前記内気導入口のうち一方から導入される空気を車室内に向けて流通させるケーシング(31)と、を備える車両用空調ユニット(30)を制御する制御装置であって、
    前記外気において臭いの要因となるガスの濃度を検出するガスセンサ(67、68)の検出値に基づいて、前記ガスの濃度が閾値以上であるか否かを判定する第1判定部(S220)と、
    前記ガスの濃度が閾値以上であると前記第1判定部が判定したときに前記ドアによって前記外気導入口を閉じて前記内気導入口を開けるように前記ドアを制御し、前記ガスの濃度が閾値未満であると前記第1判定部が判定したときに、前記ドアによって前記外気導入口を開けて前記内気導入口を閉じるように前記ドアを制御する制御部(S230)と、
    前記内気の温度を検出する温度センサの検出温度を繰り返し取得し、前記温度センサの検出温度を取得する毎に、前回取得した検出温度と今回取得した検出温度とが不一致であるか否かを判定する第2判定部(S170)と、
    前記温度センサの検出値に基づいて前記内気の温度が高くなるほど、前記閾値を下げるように前記閾値を設定する設定部(S171)と、を備え、
    前記前回取得した検出温度と前記今回取得した検出温度とが不一致であると前記第2判定部が判定したとき、前記設定部が前記閾値を設定する制御装置。
  4. 前記ガスセンサは、
    炭化水素ガスの濃度を前記ガスの濃度として検出する第1センサ(67)と、
    窒素酸化物ガスの濃度を前記ガスの濃度として検出する第2センサ(68)と、を備え、
    前記第1判定部において前記炭化水素ガスの濃度の判定に用いる閾値を第1閾値とし、
    前記第1判定部において前記窒素酸化物ガスの濃度の判定に用いる閾値を第2閾値とした場合において、
    前記制御部は、前記炭化水素ガスの濃度が前記第1閾値以上であると前記第1判定部が判定しとき、および前記窒素酸化物ガスの濃度が前記第2閾値以上であると前記第1判定部が判定しときのうちいずれか一方の場合に、前記ドアによって前記外気導入口を閉じて前記内気導入口を開けるように前記ドアを制御し、
    前記制御部は、前記炭化水素ガスの濃度が前記第1閾値未満であると前記第1判定部が判定しとき、かつ前記窒素酸化物ガスの濃度が前記第2閾値未満であると前記第1判定部が判定し場合に、前記ドアによって前記外気導入口を開けて前記内気導入口を閉じるように前記ドアを制御し、
    前記設定部は、前記温度センサの検出値に基づいて前記内気の温度が高くなるほど、前記第1閾値を下げるように前記第1閾値を設定し、前記温度センサの検出値に基づいて前記内気の温度が高くなるほど、前記第2閾値を下げるように前記第2閾値を設定し、
    前記前回取得した検出温度と前記今回取得した検出温度とが不一致であると前記第2判定部が判定したとき、前記設定部が前記第1閾値および前記第2閾値を設定する請求項3に記載の制御装置。
  5. 外気を導入する外気導入口(34)、および内気を導入する内気導入口(33)のうち一方を開けて他方を閉じるドア(35)と、前記外気導入口および前記内気導入口のうち一方から導入される空気を車室内に向けて流通させるケーシング(31)と、を備える車両用空調ユニット(30)を制御する制御装置であって、
    前記外気において臭いの要因となるガスの濃度を検出するガスセンサ(67、68)の検出値に基づいて、前記ガスの濃度が閾値以上であるか否かを判定する第1判定部(S220)と、
    前記ガスの濃度が閾値以上であると前記第1判定部が判定したときに前記ドアによって前記外気導入口を閉じて前記内気導入口を開けるように前記ドアを制御し、前記ガスの濃度が閾値未満であると前記第1判定部が判定したときに、前記ドアによって前記外気導入口を開けて前記内気導入口を閉じるように前記ドアを制御する制御部(S230)と、
    前記内気の湿度を検出する湿度センサの検出湿度を繰り返し取得し、前記湿度センサの検出湿度を取得する毎に、前回取得した検出湿度と今回取得した検出湿度とが不一致であるか否かを判定する第2判定部(S190)と、
    前記湿度センサの検出値に基づいて前記内気の湿度が高くなるほど、前記閾値を下げるように前記閾値を設定する設定部(S200)と、を備え、
    前記前回取得した検出湿度と前記今回取得した検出湿度とが不一致であると前記第2判定部が判定したとき、前記設定部が前記閾値を設定する制御装置。
  6. 前記ガスセンサは、
    炭化水素ガスの濃度を前記ガスの濃度として検出する第1センサ(67)と、
    窒素酸化物ガスの濃度を前記ガスの濃度として検出する第2センサ(68)と、を備え、
    前記第1判定部において前記炭化水素ガスの濃度の判定に用いる閾値を第1閾値とし、
    前記第1判定部において前記窒素酸化物ガスの濃度の判定に用いる閾値を第2閾値とした場合において、
    前記制御部は、前記炭化水素ガスの濃度が前記第1閾値以上であると前記第1判定部が判定しとき、および前記窒素酸化物ガスの濃度が前記第2閾値以上であると前記第1判定部が判定しときのうちいずれか一方の場合に、前記ドアによって前記外気導入口を閉じて前記内気導入口を開けるように前記ドアを制御し、
    前記制御部は、前記炭化水素ガスの濃度が前記第1閾値未満であると前記第1判定部が判定しとき、かつ前記窒素酸化物ガスの濃度が前記第2閾値未満であると前記第1判定部が判定し場合に、前記ドアによって前記外気導入口を開けて前記内気導入口を閉じるように前記ドアを制御し、
    前記設定部は、前記湿度センサの検出値に基づいて前記内気の湿度が高くなるほど、前記第1閾値を下げるように前記第1閾値を設定し、前記湿度センサの検出値に基づいて前記内気の湿度が高くなるほど、前記第2閾値を下げるように前記第2閾値を設定し、
    前記前回取得した検出湿度と前記今回取得した検出湿度とが不一致であると前記第2判定部が判定したとき、前記設定部が前記第1閾値および前記第2閾値を設定する請求項に記載の制御装置。
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