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JP6520562B2 - 移動式クレーンのウェイト浮き量調整装置及びウェイト浮き量調整方法 - Google Patents

移動式クレーンのウェイト浮き量調整装置及びウェイト浮き量調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、上部旋回体の後方に配置された分離型ウェイトを備えた移動式クレーンのウェイト浮き量調整装置及びウェイト浮き量調整方法に関する。
従来、大型のクレーンとして、例えば特許文献1に記載されているような、いわゆるカウンターバランス型クレーンが知られている。この種のクレーンは、下部走行体の上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の前部に基端が起伏可能に支持されたブームと、このブームの先端から吊り下げられた吊り具と、前記ブームの基端よりも後方位置で基端が前記上部旋回体に起伏可能に支持されかつ先端がブームガイライン及びブーム起伏ロープを介して前記ブームの先端に接続されたマストと、このマストから吊り下げられて前記上部旋回体の後方に配置される分離型ウェイトとを備え、前記吊り具により荷物を吊り上げたとき前記分離型ウェイトが地面から所定寸法だけ浮き上がるように構成されている。
特開2008−287112号公報
ところで、前記分離型ウェイトとしては、パレット上にウェイトを搭載したパレットウェイト、又は車輪を有するカウンターウェイト台車などがあるが、吊り具により荷物を吊り上げたときには、分離型ウェイト自体が地面から所定寸法だけ浮き上がり、上部旋回体の旋回に分離型ウェイトが支障を生じない適切な状態になる必要がある。
しかし、移動式クレーン、特に大型の移動式クレーンは、分解して輸送し、作業を行う現地で組み立てられるため、組立が終わった時点で分離型ウェイトが適切な状態にあるかを把握することはできない。実際に荷物の吊り上げ作業を行いながら、オペレータが浮き量を調整しているのが実情であり、その都度状態が異なる現地での調整は困難であった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題は、作業現場での組立が終わった時点でマスト起伏ウインチの回転量を適切に設定することにより、荷物の吊り上げ時に分離型ウェイトが地面から所定寸法だけ浮き上がる状態を容易に実現できる移動式クレーンのウェイト浮き量調整装置及びウェイト浮き量調整方法を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本発明は、移動式クレーンとして、下部走行体の上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の前部に基端が起伏可能に支持されたブームと、このブームの先端から吊り下げられた吊り具と、前記ブームの基端よりも後方位置で基端が前記上部旋回体に起伏可能に支持されかつ先端がブームガイライン及びブーム起伏ロープを介して前記ブームの先端に接続されたマストと、このマストを起伏させるマスト起伏ウインチと、前記マストから吊り下げられて前記上部旋回体の後方に配置される分離型ウェイトとを備え、前記吊り具により荷物を吊り上げたとき前記分離型ウェイトが地面から浮き上がるように構成されていることを前提とする。そして、移動式クレーンのウェイト浮き量調整装置として、前記マスト起伏ウインチの回転量を検知する検知部と、予め前記分離型ウェイトが地面から所定寸法浮き上がる状態における前記マスト起伏ウインチの回転量を基準回転量として記憶しておく記憶部と、前記移動式クレーンが作業現場で組み立てられたとき前記検知部により検知した回転量と前記基準回転量との差を算出する算出部と、この算出部で算出した前記差の分だけオペレータに対し前記マスト起伏ウインチを回転させ、前記基準回転量にセットすることを促す報知部とを備える構成にする。
この構成では、移動式クレーンが作業現場で組み立てられたとき、検知部により検知したマスト起伏ウインチの回転量と記憶部に記憶された基準回転量との差が算出部で算出され、この差の分だけオペレータに対しマスト起伏ウインチを回転させ、基準回転量にセットすることが報知部で促される。この報知部の促しに基づいてオペレータがマスト起伏ウインチを回転させ、その回転量を基準回転量にセットすると、作業現場での組立が終わった時点でマスト起伏ウインチの回転量を適切に設定することができる。その後、吊り具により荷物を吊り上げると、分離型ウェイトが地面から所定寸法だけ浮き上がる状態を容易に実現することができる。
ここで、前記分離型ウェイトと前記上部旋回体の後部とは、長さが変更可能に連結ビームによって連結されることがある。この場合、分離型ウェイトが地面から所定寸法浮き上がる状態におけるマスト起伏ウインチの基準回転量は、連結ビームの長さ毎に異なっている。
このことに対応して、前記連結ビームの長さを測定する測定部をさらに備え、前記基準回転量は、前記連結ビームの長さ毎に設定され、前記記憶部に記憶されており、前記算出部は、前記測定部で測定した前記連結ビームの長さに対応した基準回転量と前記検知部により検出した回転量との差を算出するように設けることが好ましい。この場合、マスト起伏ウインチの基準回転量が連結ビームの長さ毎に異なっていることに対応して、連結ビームの長さを測定部で測定し、この測定部で測定した連結ビームの長さに対応した基準回転量と検知部により検出したマスト起伏ウインチの回転量との差が算出部で算出され、この差の分だけオペレータに対しマスト起伏ウインチを回転させ、基準回転量にセットすることが報知部で促される。この結果、連結ビームの長さに対応して、分離型ウェイトが地面から所定寸法だけ浮き上がる状態を容易に実現することができる。
ここで、前記分離型ウェイトの一例としては、車輪を有するカウンターウェイト台車である。
本発明のウェイト浮き量調整方法は、本発明のウェイト浮き量調整装置と同じく、下部走行体の上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の前部に基端が起伏可能に支持されたブームと、このブームの先端から吊り下げられた吊り具と、前記ブームの基端よりも後方位置で基端が前記上部旋回体に起伏可能に支持されかつ先端がブームガイライン及びブーム起伏ロープを介して前記ブームの先端に接続されたマストと、このマストを起伏させるマスト起伏ウインチと、前記マストから吊り下げられて前記上部旋回体の後方に配置される分離型ウェイトとを備え、前記吊り具により荷物を吊り上げたとき前記分離型ウェイトが地面から浮き上がるように構成された移動式クレーンを前提とする。また、移動式クレーンは、前記マスト起伏ウインチの回転量を検知する検知部と、予め前記分離型ウェイトが地面から所定寸法浮き上がる状態における前記マスト起伏ウインチの回転量を基準回転量として記憶しておく記憶部とを備える。そして、前記移動式クレーンが作業現場で組み立てられたとき前記検知部で検知した回転量を前記基準回転量にセットすることを特徴とする。
この構成により、作業現場での組立が終わった時点でマスト起伏ウインチの回転量を適切に設定することができる。その後、吊り具により荷物を吊り上げると、分離型ウェイトが地面から所定寸法だけ浮き上がる状態を容易に実現することができる。
本発明における移動式クレーンのウェイト浮き量調整装置及びウェイト浮き量調整方法によれば、作業現場での組立が終わった時点でマスト起伏ウインチの回転量を適切に設定することができ、荷物の吊り上げ時に分離型ウェイトが地面から所定寸法だけ浮き上がる状態を容易に実現することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るクローラクレーンの全体構成を示す側面図である。 図2は前記クローラクレーンに装備されるウェイト浮き量調整装置のブロック構成図である。 図3は作業現場での組立手順を説明するための一工程を示す図1相当図である。 図4は図3に示す工程から次の工程を示す図1相当図である。 図5は図4に示す工程から次の工程を示す図1相当図である。 図6は図5に示す工程から荷物を吊り上げた状態を示す図1相当図である。
以下、本発明を実施するための形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る移動式クレーンとしてのクローラクレーン1の全体構成を示す。クローラクレーン1は、クレーン本体10と、クレーン本体10の後方に配置される分離型ウェイトとしてのカウンターウェイト台車40と、これらを連結する連結ビームとしての伸縮ビーム50とを備えている。
クレーン本体10は、クローラ11により走行する下部走行体12と、下部走行体12の上に旋回装置13を介在して旋回可能に搭載された上部旋回体14と、上部旋回体14の前部に設けられたキャブ15と、上部旋回体14の前部でかつキャブ15の側方に基端が起伏可能(つまり水平軸回りに回動可能)に支持されたブーム16と、ブーム16の基端(ブームフット)よりも後方位置で基端が上部旋回体14に起伏可能に支持されたマスト17と、上部旋回体14の後部に設けられたガントリ18及びカウンターウェイト19とを有している。
ブーム16の先端からは巻上ロープ21を介して吊り具22が吊り下げられている。巻上ロープ21の一端部は、ブーム16の背面側を通して、上部旋回体14に設けた巻き取りウインチ23に巻き取られている。そして、巻き取りウインチ23により巻上ロープ21を巻き取り又は繰り出すことにより、吊り具22を巻き上げ又は巻き下げるようになっている。
ブーム16の先端部にはブームガイライン24の一端が接続され、ブームガイライン24の他端にはスプレッダ25が設けられている。このスプレッダ25と、マスト17の先端に設けたスプレッダ26との間にはブーム起伏ロープ27が巻き掛けられており、ブーム起伏ロープ27の一端部は、スプレッダ26からマスト17の背面側を通して、マスト17の基端部に設けたブーム起伏ウインチ28に巻き取られている。よって、ブーム16の先端とマスト17の先端とは、ブームガイライン24及びブーム起伏ロープ27を介して接続されており、また、ブーム起伏ウインチ28によりブーム起伏ロープ27を巻き取り又は繰り出すことにより、ブーム16が起伏動作をするようになっている。
マスト17の先端部にはマストガイライン31の一端が接続され、マストガイライン31の他端にはスプレッダ32が設けられている。このスプレッダ32と、ガントリ18の頂部に設けたスプレッダ33との間にはマスト起伏ロープ34が巻き掛けられており、マスト起伏ロープ34の一端部は、ガントリ18の基端部に設けたマスト起伏ウインチ35に巻き取られている。そして、マスト起伏ウインチ35によりマスト起伏ロープ34を巻き取り又は繰り出すことにより、マスト17が起伏動作をするようになっている。
カウンターウェイト台車40は、マスト17の先端からハンガーライン36を介して吊り下げられて上部旋回体14の後方に配置される分離型ウェイトであり、複数の車輪(図では1つの車輪のみ示す。)41を有している。これらの車輪41は、油圧式の駆動モータ(図示せず)により回転駆動されるようになっているとともに、垂直軸回りに旋回可能に設けられている。ただし、通常の作業時には、図6に示すように、クレーン本体10の吊り具22により荷物Wを吊り上げたとき、カウンターウェイト台車40が地面から所定寸法Sだけ浮き上がり、この状態で上部旋回体14の旋回動作などを行っている。
伸縮ビーム50は、図6に示すように、2つの筒状部材51,52を入れ子状に配置することで長さが伸縮可能になっている。内側の筒状部材51の一端(前端)は、クレーン本体10の上部旋回体14の後端部に結合ピンなどにより結合されており、外側の筒状部材52の一端部(後端部)は、カウンターウェイト台車40を貫通した状態で固定されている。内側の筒状部材51の他端側(後端側)は、外側の筒状部材52の他端(前端)からその内部に挿入されており、外側の筒状部材52に対する内側の筒状部材51の挿入長さに反比例して伸縮ビーム50の長さが定まる。
伸縮ビーム50の長さは、クレーン本体10とカウンターウェイト台車40とが前後方向に相対的に移動すること、又は伸縮ビーム50の内部に配置される油圧シリンダが伸縮することにより変更されるようになっている。また、伸縮ビーム50の長さは、図示していないが、位置決めピンを有する位置決め装置により複数段(例えば4段)に変更されるようになっている。なお、図1及び図3は伸縮ビーム50の長さが最小長さの状態を示し、図4〜図6は伸縮ビーム50の長さが最大長さの状態を示す。
クローラクレーン1は、さらに、図2に示すようなウェイト浮き量調整装置60を備え、荷物Wの吊り上げ時でのカウンターウェイト台車40の浮き量を調整できるようになっている。ウェイト浮き量調整装置60は、マスト起伏ウインチ35の回転量を検知する検知部61と、伸縮ビーム50の長さを測定する測定部62と、検知部61及び測定部62からの信号が入力されるコントローラ63と、報知部としての表示部64とを有している。
検知部61は、マスト起伏ウインチ35の回転軸などに取り付けられるエンコーダなどからなる。マスト起伏ウインチ35の回転量は、マスト起伏ウインチ35によるマスト起伏ロープ34の巻き取り量と同じになる。
測定部62は、伸縮ビーム50の長さが油圧シリンダにより変更される場合油圧シリンダの伸縮動作から伸縮ビーム50の長さを測定し、あるいは伸縮ビーム50の長さを複数段に変更する位置決め装置の動作位置から伸縮ビーム50の長さを測定するようになっている。
コントローラ63及び表示部64は、共にキャブ15内に配置される。コントローラ63は、予めカウンターウェイト台車40が地面から浮き上がる状態におけるマスト起伏ウインチ35の回転量を基準回転量として記憶しておくDRAMなどからなる記憶部65と、クローラクレーン1が作業現場で組み立てられたとき検知部61により検知した回転量と記憶部65に記憶した基準回転量との差を算出する比較器などからなる算出部66とを備えている。ここで、カウンターウェイト台車40が地面から浮き上がる状態におけるマスト起伏ウインチ35の回転量は、伸縮ビーム50の長さに応じて異なることから、基準回転量は、伸縮ビーム50の長さ毎に設定され、記憶部65に記憶されている。また、算出部66は、測定部62で測定した伸縮ビーム50の長さに対応した基準回転量と検知部61により検知した回転量との差を算出するように設けられている。
表示部64は、液晶表示装置などからなる。また、表示部64は、コントローラ63の制御の下に、算出部66で算出した前記差の分だけオペレータに対しマスト起伏ウインチ35を回転させ、伸縮ビーム50の長さに対応した基準回転量にセットすることを促す表示を行う。なお、表示部64は、新たに設けるだけでなく、既存のモーメントリミッター装置の表示部を兼用するようにしてもよい。
次に、ウェイト浮き量調整装置60を用いて作業現場でクローラクレーン1を組み立てるときの組立手順について、図1及び図2に加えて、図3〜図6をも用いながら説明する。
今、図1に示すように、クレーンメーカが、クローラクレーン1を製造し、製品の検査を終了した状態にある。この製品検査時には、吊り具22により荷物Wを吊り上げたときカウンターウェイト台車40が地面から所定寸法S浮き上がる状態におけるマスト起伏ウインチ35の回転量が検知部61で検知され、記憶部65に基準回転量として記憶される。その際、カウンターウェイト台車40が地面から所定寸法S浮き上がる状態におけるマスト起伏ウインチ35の回転量は、伸縮ビーム50の長さに応じて異なることから、基準回転量は、伸縮ビーム50の長さ毎に設定され、記憶部65に記憶される。
クローラクレーン1が分解搬送され、作業現場で組み立てられるとき、その組立手順、特にマスト起伏ウインチ35の操作に関連する手順は、図3〜図5にそれぞれ示す工程を経て行われる。
すなわち、図3は、クローラクレーン1の組立が概ね終了し、ハンガーライン36の下端を持ち上げてカウンターウェイト台車40側のリンクに接続する工程を示す。その際、マスト起伏ウインチ35によりマスト起伏ロープ34を巻き取り、マスト17を後方に倒す。
続いて、図4に示すように、伸縮ビーム50を所望の長さに変更する。図4は、図3に示す状態から伸縮ビーム50の長さを長く変更した状態を示す。その際、マスト起伏ウインチ35によりマスト起伏ロープ34を巻き取り、マスト17を後方に倒す。なお、伸縮ビーム50の長さを短く変更するときには、マスト起伏ウインチ35によりマスト起伏ロープ34を繰り出し、マスト17を前方に起こす。
次いで、ウェイト浮き量調整装置60の表示部64に表示された指令内容に従い、マスト起伏ウインチ35を回転させ、その回転量を伸縮ビーム50の長さに対応した基準回転量にセットする。その際、マスト起伏ロープ34が緩んでいないときには、図5に示すように、マスト起伏ウインチ35は、繰り出し方向に回転することになり、マスト起伏ロープ34が緩んだ状態で基準回転量にセットされる。
その後、巻き取りウインチ23により巻上ロープ21を一旦繰り出して吊り具22を地面の近くにまで巻き下げ、その状態で吊り具22に荷物Wを吊り下げる。続いて、図6に示すように、巻き取りウインチ23により巻上ロープ21を巻き取ることで荷物Wを吊り上げる。その際、先の工程でマスト起伏ロープ34が緩んでいた分だけマスト17が前方に起立し、カウンターウェイト台車40が地面から所定寸法Sだけ浮き上がる。
以上説明したように、ウェイト浮き量調整装置60は、マスト起伏ウインチ35の回転量を検知する検知部61と、予め分離型ウェイト(カウンターウェイト台車)40が地面から所定寸法S浮き上がる状態におけるマスト起伏ウインチ35の回転量を基準回転量として記憶しておく記憶部65と、算出部66と、表示部64とを備える。そして、クローラクレーン1が作業現場で組み立てられたとき、検知部61により検知したマスト起伏ウインチ35の回転量と記憶部65に記憶された基準回転量との差が算出部66で算出され、この差の分だけオペレータに対しマスト起伏ウインチ35を回転させ、基準回転量にセットすることが表示部64で促される。この表示部64の促しに基づいてオペレータがマスト起伏ウインチ35を回転させ、その回転量を基準回転量にセットすると、作業現場での組立が終わった時点でマスト起伏ウインチ35の回転量を適切に設定することができる。その後、吊り具22により荷物Wを吊り上げると、分離型ウェイト40が地面から所定寸法Sだけ浮き上がる状態を容易に実現することができる。
特に、本実施形態の場合、分離型ウェイト40はカウンターウェイト台車であり、このカウンターウェイト台車40とクレーン本体10の上部旋回体14の後部とは、長さが変更可能(詳しくは伸縮可能)な連結ビームとしての伸縮ビーム50によって連結されている。この場合、カウンターウェイト台車40が地面から所定寸法S浮き上がる状態におけるマスト起伏ウインチ35の基準回転量は、伸縮ビーム50の長さ毎に異なる。
このことに対応して、本実施形態のウェイト浮き量調整装置60は、伸縮ビーム50の長さを測定する測定部62をさらに備え、前記基準回転量は、伸縮ビーム50の長さ毎に設定され、記憶部65に記憶されている。また、算出部66は、測定部62で測定した伸縮ビーム50の長さに対応した基準回転量と検知部61により検出した回転量との差を算出するように設けられている。このため、算出部66は、伸縮ビーム50の長さに対応した基準回転量と検知部61により検出したマスト起伏ウインチ35の回転量との差を算出し、表示部64は、この差の分だけオペレータに対しマスト起伏ウインチ35を回転させ、基準回転量にセットすることを促す。この結果、伸縮ビーム50の長さに対応して、カウンターウェイト台車40が地面から所定寸法Sだけ浮き上がる状態を容易に実現することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば前記実施形態では、ウェイト浮き量調整装置60の表示部64が、算出部66で算出した差の分だけオペレータに対しマスト起伏ウインチ35を回転させ、基準回転量にセットすることを促すように構成した。しかし、本発明は、表示部64が、この表示と共に、基準回転量にセットするためのスイッチを表示し、このスイッチをオペレータが押すと、マスト起伏ウインチ35を自動的に回転させ、基準回転量にセットするように構成してもよい。また、表示部64の代わりに、あるいは表示部64と併用して、他の報知部、具体的にはスピーカによる音声でもって、算出部66で算出した差の分だけオペレータに対しマスト起伏ウインチ35を回転させ、基準回転量にセットすることを促すように構成してもよいのは勿論である。
また、前記実施形態では、マスト17から吊り上げられて上部旋回体14の後方に配置される分離型ウェイト40として、車輪41を有するカウンターウェイト台車40を用いた場合について述べたが、本発明は、カウンターウェイト台車40の代わりに、パレット上にウェイトを搭載したパレットウェイト、又はその他の分離型ウェイトを用いた場合にも同様に適用することができる。
さらに、前記実施形態では、上部旋回体14の後部にガントリ18を設け、このガントリ18の頂部とマスト17の先端とをマストガイライン31及びマスト起伏ロープ34を介して接続し、マスト起伏ロープ34の一端部を、ガントリ18の基端部に設けたマスト起伏ウインチ35に巻き取る構成について述べた。しかし、本発明は、これに限らず、特許文献1のように、上部旋回体に、ラチス型マストとは別の柱状マストの基端を起伏可能に連結し、柱状マストの先端とラチス型マストの先端とをマストガイラインを介して接続し、柱状マストの先端側のスプレッダと上部旋回体の後部側のスプレッダとの間に巻き掛けたマスト起伏ロープの一端部を、上部旋回体の後部に設けたマスト起伏ウインチに巻き取る構成についても同様に適用することができる。
加えて、前記実施形態では、分離型ウェイト40と上部旋回体14の後部とを、長さが伸縮可能な伸縮ビーム50を用いて連結したが、本発明は、この伸縮ビーム50の代わりに、単体では伸縮機能がなく、部材を継ぎ足したり、取り外したりして長さが変更可能な連結ビームを用いて連結するように構成してもよい。
また、本発明は、前記実施形態のようなクローラクレーン1に限らず、オールテレーンクレーン又はその他の移動式クレーンにも同様に適用することができるのは勿論である。
1 クローラクレーン(移動式クレーン)
10 クレーン本体
12 下部走行体
14 上部旋回体
16 ブーム
17 マスト
22 吊り具
24 ブームガイライン
27 ブーム起伏ロープ
35 マスト起伏ウインチ
40 カウンターウェイト台車(分離型ウェイト)
41 車輪
50 伸縮ビーム(連結ビーム)
60 ウェイト浮き量調整装置
61 検知部
62 測定部
63 コントローラ
64 表示部(報知部)
65 記憶部
66 算出部
W 荷物

Claims (5)

  1. 下部走行体の上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の前部に基端が起伏可能に支持されたブームと、このブームの先端から吊り下げられた吊り具と、前記ブームの基端よりも後方位置で基端が前記上部旋回体に起伏可能に支持されかつ先端がブームガイライン及びブーム起伏ロープを介して前記ブームの先端に接続されたマストと、このマストを起伏させるマスト起伏ウインチと、前記マストから吊り下げられて前記上部旋回体の後方に配置される分離型ウェイトとを備え、前記吊り具により荷物を吊り上げたとき前記分離型ウェイトが地面から浮き上がるように構成された移動式クレーンのウェイト浮き量調整装置であって、
    前記マスト起伏ウインチの回転量を検知する検知部と、
    予め前記分離型ウェイトが地面から所定寸法浮き上がる状態における前記マスト起伏ウインチの回転量を基準回転量として記憶しておく記憶部と、
    前記移動式クレーンが作業現場で組み立てられたとき前記検知部により検知した回転量と前記基準回転量との差を算出する算出部と、
    この算出部で算出した前記差の分だけオペレータに対し前記マスト起伏ウインチを回転させ、前記基準回転量にセットすることを促す報知部とを備えたことを特徴とする移動式クレーンのウェイト浮き量調整装置。
  2. 前記分離型ウェイトと前記上部旋回体の後部とは、長さが変更可能な連結ビームによって連結されている請求項1記載の移動式クレーンのウェイト浮き量調整装置。
  3. 前記連結ビームの長さを測定する測定部をさらに備え、
    前記基準回転量は、前記連結ビームの長さ毎に設定され、前記記憶部に記憶されており、
    前記算出部は、前記測定部で測定した前記連結ビームの長さに対応した基準回転量と前記検知部により検出した回転量との差を算出するように設けられている請求項2記載の移動式クレーンのウェイト浮き量調整装置。
  4. 前記分離型ウェイトは、車輪を有するカウンターウェイト台車である請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の移動式クレーンのウェイト浮き量調整装置。
  5. 下部走行体の上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の前部に基端が起伏可能に支持されたブームと、このブームの先端から吊り下げられた吊り具と、前記ブームの基端よりも後方位置で基端が前記上部旋回体に起伏可能に支持されかつ先端がブームガイライン及びブーム起伏ロープを介して前記ブームの先端に接続されたマストと、このマストを起伏させるマスト起伏ウインチと、前記マストから吊り下げられて前記上部旋回体の後方に配置される分離型ウェイトとを備え、前記吊り具により荷物を吊り上げたとき前記分離型ウェイトが地面から浮き上がるように構成された移動式クレーンのウェイト浮き量調整方法であって、
    前記移動式クレーンは、前記マスト起伏ウインチの回転量を検知する検知部と、予め前記分離型ウェイトが地面から所定寸法浮き上がる状態における前記マスト起伏ウインチの回転量を基準回転量として記憶しておく記憶部とを備えており、
    前記移動式クレーンが作業現場で組み立てられたとき前記検知部で検知した回転量を前記基準回転量にセットすることを特徴とする移動式クレーンのウェイト浮き量調整方法。
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