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JP6584379B2 - 車載用給電装置 - Google Patents

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JP6584379B2
JP6584379B2 JP2016190172A JP2016190172A JP6584379B2 JP 6584379 B2 JP6584379 B2 JP 6584379B2 JP 2016190172 A JP2016190172 A JP 2016190172A JP 2016190172 A JP2016190172 A JP 2016190172A JP 6584379 B2 JP6584379 B2 JP 6584379B2
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Description

本発明は、車両に搭載される給電装置に関する。
下記特許文献1に記載されたスライドシートの給電構造では、シートスライド装置のランナにブラケットを介して一体的に固定されたスライダが、シートスライド装置のガイドレールに固定された給電ダクトに対してスライド自在に嵌合している。そして、給電ダクトのボディサイドカプラに一端が結線された可撓性導電線が、給電ダクトのほぼ全域でのスライダのスライドを保障可能とする長さに形成されて、給電ダクトの内部に収納されている。この可撓性導電線の他端は、スライダに設けられたシートサイドカプラに対して結線されている。
下記特許文献2に記載されたスライドシートとスライダとの連結構造では、スライドシートの側面に設置されたハーネスレールに、スライダが摺動自在に嵌合している。そして、このスライダに形成された貫通溝又は貫通穴に、スライドシートの側面から突出したブラケットが挿通されている。これにより、スライドシートのスライドに連動してスライダが摺動される構成になっている。このスライダには、スライドシート内の電装品と接続されたワイヤハーネスが貫通している。このワイヤハーネスは、スライダのスライドを許容するための余長部を有しており、当該余長部がハーネスレールの側方に配置された余長収容ケース内に収容されている。
特開平11−28954号公報 特開2014−233162号公報
上記特許文献1に記載されたスライドシートの給電構造では、上記のように、シートスライド装置のランナに一体的に固定されたスライダが、シートスライド装置のガイドレールに固定された給電ダクトに嵌合している。このようなリジットな構造では、各部材の寸法誤差や組付誤差などにより、各部材を組み付けられなくなる可能性がある。また、スライダのスライドに伴い、可撓性導電線が給電ダクト内の狭いスペースで繰り返し撓むことになるため、耐久性の確保が困難になる可能性がある。
上記特許文献2に記載されたスライドシートとスライダとの連結構造では、上記のように、ワイヤハーネスの余長部を収容する余長収容ケースがハーネスレールの側方に配置される。このため、余長収容ケースを含めた全体構成が大型化しており、車両に対する取付レイアウト(車体床部における配設スペース)が大きくなっている。
本発明は上記事実を考慮し、組付性及び耐久性の確保と、装置の全体構成の小型化とに寄与する車載用給電装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車載用給電装置は、車体に対して水平方向にスライドされるスライド体のスライド方向に延びるレールと、前記レールに対して前記スライド方向にスライド可能に取り付けられると共に、ブラケット係合部を有するスライダと、前記レールに配設され、前記スライド方向に延びるレール端子と、前記スライダに配設され、前記レール端子に対して摺動可能に接触したブラシ接点と、前記スライド体に対して一体的にスライド可能に連結されると共に、前記ブラケット係合部に対して前記スライド方向の一側及び他側から当接可能なスライダ係合部を有し、当該スライダ係合部と前記ブラケット係合部との間に両者の前記スライド方向の相対移動を許容する隙間が設けられた給電ブラケットと、を備え、前記ブラケット係合部は、前記スライド方向の一側及び他側の各端面部が車両上下方向から見て前記スライダ係合部に対向する側に凸の円弧状に形成されている。
請求項1に記載の発明では、車体に対して水平方向にスライドされるスライド体のスライド方向にレールが延びており、当該レールにスライダが取り付けられている。このスライダは、スライド体のスライド方向にスライド可能とされており、ブラケット係合部を有している。また、上記のスライド体には、給電ブラケットが連結されている。この給電ブラケットは、スライド体に対して一体的にスライド可能とされており、スライダのブラケット係合部に対して前記スライド方向の一側及び他側から当接可能なスライダ係合部を有している。これにより、スライド体のスライドに連動してスライダをスライドさせることができる。しかも、スライダ係合部とブラケット係合部との間には、両者の上記スライド方向の相対移動を許容する隙間(クリアランス)が設けられているため、各部材の寸法誤差や組付誤差などを、当該隙間によって吸収することができる。これにより、組付性の向上に寄与する。
また、この発明では、スライダの本体部に配設されたブラシ接点が、レールの内部に配設されたレール端子に対して摺動可能に接触している。これらのブラシ接点及びレール端子を用いて給電を行うことができるため、可撓性導電線を狭いスペースで繰り返し撓ませる構成と比較して、耐久性を確保し易い。さらに、ワイヤハーネスに余長部を設定してスライダのスライドを許容する構成のように、ワイヤハーネスの余長部を収容する余長収容ケースを設ける必要がないため、装置の全体構成の小型化に寄与する。
さらに、この発明では、ブラケット係合部は、スライダのスライド方向の一側及び他側の各端面部が車両上下方向から見てスライダ係合部に対向する側に凸の円弧状に形成されている。これにより、スライド体のスライド時に、ブラケット係合部においてスライド体のスライド方向の一側及び他側の各端部に対してスライダ係合部が当接する場合、スライダが抉られる(こじられる)ことを防止又は抑制できる。
つまり、例えば、ブラケット係合部に代えて底面視で矩形状に形成された直方体状のブラケット係合部が適用されてスライダ係合部と前記ブラケット係合部とが、スライダのスライド方向を向いた面において互いに面接触するような対比構成では、スライド体のスライド時に例えばスライダ係合部が傾いた場合、これに起因してスライダ係合部とブラケット係合部との接触面が傾いてしまうと、スライダがスライド時にレールに対して傾いて抉られる可能性がある。しかしながら、本発明の構成では、仮にスライダ係合部が傾いたとしても、スライダ係合部はブラケット係合部の円弧状の面に線接触状又は点接触状に接触するので、対比構成で述べたような抉りを防止又は抑制することができる。これにより、耐久性の確保に一層寄与する。
請求項2に記載の発明に係る車載用給電装置は、請求項1に記載の構成において、前記ブラケット係合部は、その周端面部が車両上下方向から見て円形状に形成されている。
請求項2に記載の発明では、ブラケット係合部は、その周端面部が車両上下方向から見て円形状に形成されているので、スライド体のスライド時に仮にスライダ係合部が大きく傾いたとしても、スライダが抉られる(こじられる)ことを防止又は抑制できる。
請求項3に記載の発明に係る車載用給電装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記ブラケット係合部は、車両上下方向に延びており、前記スライダ係合部は、前記スライド方向に直交する方向でかつ前記スライド方向から見て車両の水平方向に延びている。
請求項3に記載の発明では、ブラケット係合部は、車両上下方向に延びており、スライダ係合部は、スライダのスライド方向に直交する方向でかつ前記スライド方向から見て車両の水平方向に延びている。このため、例えば、スライダ係合部がブラケット係合部に当接してスライダ係合部が撓んでも、ブラケット係合部を傾かせるような撓み方はしない。したがって、ブラケット係合部の傾きに起因した抉りが抑えられる。
請求項4に記載の発明に係る車載用給電装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記スライダ係合部は、前記スライド方向に並んだ一対の腕部を有し、前記一対の腕部の間に前記ブラケット係合部が位置しており、前記一対の腕部同士は連結部によって繋がれている。
請求項4に記載の発明では、給電ブラケットのスライダ係合部が、スライダのスライド方向に並んだ一対の腕部を有しており、当該一対の腕部の間にスライダのブラケット係合部が位置している。これにより、スライダ係合部が、ブラケット係合部に対して上記スライド方向の一側及び他側から当接可能とされている。また、一対の腕部同士は連結部によって繋がれているので、スライダ係合部がブラケット係合部に当接した場合の腕部の変形が抑えられる。
請求項5に記載の発明に係る車載用給電装置は、請求項4に記載の構成において、前記給電ブラケットにおいて前記スライド方向から見て前記スライド体に連結される側とは反対側の先端部側に、前記一対の腕部の先端部側が配置されると共に、前記一対の腕部の先端部同士が前記連結部によって繋がれている。
請求項5に記載の発明では、給電ブラケットにおいてスライド体のスライド方向から見てスライド体に連結される側とは反対側の先端部側に、一対の腕部の先端部側が配置される。ここで、一対の腕部の先端部同士が連結部によって繋がれているので、スライダ係合部がブラケット係合部に当接した場合の腕部の変形が一層抑えられる。
請求項6に記載の発明に係る車載用給電装置は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の構成において、前記給電ブラケットは、前記スライド体をスライド可能に支持するスライドレールにおけるアッパレールに固定された固定部と、前記固定部から前記スライドレールと前記レールとの間へ延びると共に、下端側から前記スライダ係合部が延出された中間部と、を有し、前記中間部は、縦壁状とされてその下端側から前記スライダ係合部が延出された中間縦壁部を備え、前記中間縦壁部における前記スライドレールの側の面には、溝状とされて車両上下方向に延びた凹部が形成されており、前記ブラシ接点にはハーネスが接続され、前記ハーネスは、前記ブラケット係合部から延びてその一部が前記凹部に沿って配置されている。
請求項6に記載の発明では、給電ブラケットは、スライド体をスライド可能に支持するスライドレールにおけるアッパレールに固定された固定部と、当該固定部からスライドレールとレールとの間へ延びる中間部とを有しており、当該中間部の下端側からスライダ係合部が延出されている。このように、給電ブラケットの中間部がスライドレールとレールとの間に延びているため、給電ブラケットの中間部がレールに対してスライドレールの側とは反対側へ延びるような対比構成と比較して、給電ブラケットの大きさを小さく設定することができる。これにより、車室内における給電ブラケットの露出を少なくすることができるので、見栄えの向上に寄与する。
また、中間部は、縦壁状とされてその下端側からスライダ係合部が延出された中間縦壁部を備えており、中間縦壁部におけるスライドレールの側の面には、溝状とされて車両上下方向に延びた凹部が形成されている。また、ブラシ接点にはハーネスが接続されており、このハーネスは、ブラケット係合部から延びてその一部が中間縦壁部の凹部に沿って配置されている。この凹部によってハーネスのずれが抑えられるので、ハーネスからブラケット係合部に過度の力が加わるのを抑えることができる。
以上説明したように、本発明に係る車載用給電装置では、組付性及び耐久性の確保と、装置の全体構成の小型化とに寄与する。
本発明の第1実施形態に係る車載用給電装置が適用された車両用シートを前面側から見た斜視図である。 同車載用給電装置、及び同車両用シートのスライドレールの斜視図である。 同スライドレールに対して同車載用給電装置が取り付けられる前の状態を示す斜視図である。 同車載用給電装置の主要部の構成を示す分解斜視図である。 図2のF5−F5線に沿った切断面を示す断面図である。 図5の一部を拡大して示す拡大断面図である 図6に示される構成の一部を、図6の矢印7方向から見た状態で示す底面図である。 本発明の第2実施形態に係る車載用給電装置が適用されたコンソールボックスを背面側から見た斜視図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図7を用いて、本発明の第1実施形態に係る車載用給電装置10について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FRは車両前方を示し、矢印RHは車両右方を示し、矢印UPは車両上方を示している。以下、単に前後左右上下の方向を用いて説明する場合、特に説明のない限り、車両に対する方向を示すものとする。
本実施形態に係る車載用給電装置10は、図1に示される車両用シート12のシート本体14に対して電気を供給するための車載用給電レールであり、車両用シート12の一部を構成している。この車両用シート12は、例えばミニバン等の車両の2列目のシートであり、ここでは車両の右側に配置されている。この車両用シート12の前後左右上下の方向は、車両の前後左右上下の方向と一致している。
シート本体14は、乗員が着座するシートクッション16と、乗員の背凭れとなるシートバック18とを備えている。シートクッション16は、車両用シート12の構成部材である左右のスライドレール(シートレール)20、22を介して車体床部(図示省略)に連結されている。
左右のスライドレール20、22は、従来周知のものであり、図2、図3及び図5に示されるように、ロアレール24及びアッパレール26を含んで構成されている。ロアレール24は、長手方向が車両前後方向に沿う姿勢で配置されており、車両前後方向に並んだ複数の支持ブラケット28(図2及び図5以外では図示省略)を介して車体床部に固定されている。
アッパレール26は、ロアレール24に対して長手方向(車両前後方向)にスライド可能に支持されており、ロアレール24よりも上方側へ延びるシート連結部26Aが、シートクッション16の下面側に固定されている。これにより、シート本体14が車体に対して車両前後方向(広義には水平方向)にスライド可能に連結されている。このアッパレール26は、シート本体14と共にスライドされる。なお、左右のスライドレール20、22は、板状に形成されたカバー30、32によって上面を覆われている。図2及び図5に示されるように、カバー30、32には、アッパレール26に接するリップ30R、32Rが設けられている。
図2に示されるように、車載用給電装置10は、右側のスライドレール22の左側部(車両幅方向中央側の側部)に一体的に取り付けられており、左右のスライドレール20、22の間に配置されている。なお、図3には、右側のスライドレール22に対して車載用給電装置10が取り付けられる前の状態が図示されている。
この車載用給電装置10は、図2〜図6に示されるように、長尺状に形成されたケース34と、ケース34の内部に収容されたレール36と、レール36に対してスライド可能に取り付けられたスライダ38と、右側のスライドレール22のアッパレール26におけるシート連結部26Aに取り付けられた給電ブラケット40とを備えている。
さらに、この車載用給電装置10は、図4及び図6に示されるレール36に配設された左右一対の上側のレール端子41、42及び下側のレール端子44と、スライダ38に配設された左右一対の上側のブラシ接点46、48及び下側のブラシ接点50と、ブラシ接点46、48、50に接続されたハーネス52とを備えている。
図4及び図6に示されるように、ケース34は、長尺な略角筒状に形成され、車両前後方向を長手として配置されたケース本体54と、ケース本体54の長手方向一端部(前端部)に取り付けられたキャップ56と、ケース本体54の長手方向他端部(後端部)に取り付けられたターミナルホルダ58と、によって構成されている。
図2及び図6に示されるように、このケース34は、板状に形成されたカバー61によって上面を覆われている。カバー61には、カバー30の側に張り出すリップ61Rが設けられている。また、カバー30には、カバー61の側に張り出すリップ30Aが設けられている。
図5に示されるように、ケース本体54は、右側のスライドレール22に対して車両左側に間隔をあけて配置されている。図6に示されるように、このケース本体54は、車両上下方向に対向した上壁54A及び下壁54Bと、車両幅方向に対向した左壁54C及び右壁54Dと、右壁54Dを介して左壁54Cとは反対側に位置する垂下壁54Eとを一体に備えている。下壁54Bは、左壁54Cよりも車両左側(車両幅方向中央側)へ延びた左方延長部54B1を有しており、車両前後方向に並んだ複数の支持ブラケット60及び前述した複数の支持ブラケット28を介して車体床部に支持されている。
下壁54Bの車両右側端部からは、車両上方側へ向けて右壁54Dが延びている。この右壁54Dは、ケース34の一方の側壁を構成している。この右壁54Dの上下方向中間部には、車両前後方向に延びるケース側スリット62が形成されている。上壁54Aは、右壁54Dよりも車両右側へ延びた右方延長部54A1を有している。この右方延長部54A1の車両右側端部からは、下方側へ向けて垂下壁54Eが延びている。垂下壁54E及び右方延長部54A1は、埃避け壁(埃侵入防止壁)64を構成している。この埃避け壁64は、ケース側スリット62を、上方側及びレール36とは反対側(車両右方側)から覆っている。
垂下壁54Eの下端は、下壁54Bよりも若干車両上方側で且つケース側スリット62の下端よりも若干車両下方側に位置している。この垂下壁54Eの下端と、右壁54Dの下端部との間には、車両前後方向に延びるスリット状の開口部66が形成されており、当該開口部66によってケース本体54の内部と外部とが連通されている。
図2に示されるキャップ56及びターミナルホルダ58は、ボルト締結等の手段によって右側のスライドレール22のロアレール24に固定されている。また、キャップ56は、ケース本体54の前端開口部を閉塞しており、ターミナルホルダ58は、ケース本体54の後端開口部を閉塞している。但し、ターミナルホルダ58とケース本体54の後端部との間には、通気孔68が形成されている。この通気孔68によってケース34の内部と外部とが連通されている。
レール36は、図4及び図6に示されるように、長尺な略角筒状に形成されており、車両前後方向を長手としてケース本体54の内部における左壁54Cと右壁54Dとの間に配置されている。このレール36は、車両上下方向に対向した上壁36A及び下壁36Bと、車両幅方向に対向した左壁36C及び右壁36Dとを一体に備えている。上壁36A及び下壁36Bは、右壁36Dよりも車両右側に若干突出している。
レール36の一方の側壁である右壁36Dの上下方向中間部には、スリット37が形成されている。このスリット37は、前述したケース側スリット62に対向して車両前後方向に延びている。このスリット37によってレール36の内部が側方(ここでは車両右方)に開放されている。
スライダ38は、図4〜図7に示されるように、長尺な直方体状に形成され、レール36の内部に収容された本体部38Aと、本体部38Aの一端面である右端面から延出され、スリット37を通ってレール36の外部へ延びた延出部38Bとを備えている。本体部38Aは、レール36によって車両前後方向(すなわちシート本体14のスライド方向)にスライド可能に支持されている。延出部38Bは、スリット37及びケース側スリット62を通って右壁54Dと垂下壁54Eとの間へ延びる横延部38B1と、該横延部38B1の先端部(右端部)から車両下方へ延びるブラケット係合部38B2とを有している。このブラケット係合部38B2は、開口部66を通ってケース本体54の下方側へ延びている。このブラケット係合部38B2は、車両上下方向に延び、図7に示されるように、その周端面部38Rが車両上下方向から見て円形状に形成されており、前後の端面部38R1、38R2(スライダ38のスライド方向の一側及び他側の各端面部)が車両上下方向から見て後述するスライダ係合部40Cに対向する側に凸の円弧状に湾曲した湾曲面とされている。
給電ブラケット40は、図2、図3及び図5に示されるように、車両前後方向から見て略クランク状に屈曲した板状の部材であり、右側のスライドレール22のアッパレール26におけるシート連結部26Aの左側面に固定された固定部40Aを備えている。これにより、給電ブラケット40がシート本体14(図1参照)に対して一体的にスライド可能に連結されている。この固定部40Aの下端からは、中間部40Bが延出されている。この中間部40Bは、右側のスライドレール22とケース本体54(レール36)との間へ延びている。
詳細には、上記の中間部40Bは、固定部40Aの下端から車両左方へ延びる左延部40B1と、左延部40B1の左端から車両下方へ延びて縦壁状とされた中間縦壁部としての下延部40B2と、によって構成されている。
図5に示されるように、下延部40B2は、リップ30A、61Rの間から右側のスライドレール22とケース本体54との間に挿入されている。図6及び図7に示されるように、下延部40B2におけるスライドレール22の側の面には、溝状とされて車両上下方向に延びた凹部40Eが形成されている。補足説明すると、凹部40Eは、図7に示される凹形状が車両上下方向に直線状に延びたような構成とされている。図5に示されるように、給電ブラケット40の下延部40B2における上下方向中間部には、車載用給電装置10の側に樹脂製のカバー71が取り付けられると共に、スライドレール22の側に樹脂製のカバー51が取り付けられている。なお、図2及び図3では、カバー71、51の図示を省略している。図6に示されるように、カバー51には、リップ30Aが通されるガイド溝51Aが形成され、カバー71には、リップ61Rが通されるガイド溝71Aが形成されている。
下延部40B2の下端は、ケース本体54よりも車両下方側の高さ位置に設定されており、この下延部40B2の下端(中間部40Bの下端)からは、レール36が配置される側(車両左側)へ向けてスライダ係合部40Cが延出されている。このスライダ係合部40Cは、車両前後方向(スライダ38のスライド方向)に並んだ一対の腕部40C1、40C2(図7参照)を有しており、車両前後方向(スライダ38のスライド方向)に直交する方向に延びると共に、車両前後方向(スライダ38のスライド方向)から見て下延部40B2の下端から車両の水平方向へ延びている。
図5に示されるように、給電ブラケット40において車両前後方向から見てアッパレール26に連結される側とは反対側の先端部側に、一対の腕部40C1、40C2の先端部側が配置されている。一対の腕部40C1、40C2の先端部側は、ケース本体54の下方側に位置しており、図7に示されるように、一対の腕部40C1、40C2の先端部同士は、連結部40Dによって繋がれている。図6及び図7に示されるように、一対の腕部40C1、40C2の間には、連結部40Dの近傍にブラケット係合部38B2が位置しており、一対の腕部40C1、40C2の間にブラケット係合部38B2が挟まれている。これにより、図7に示される一対の腕部40C1、40C2からなるスライダ係合部40Cが、ブラケット係合部38B2に対してスライダ38のスライド方向の一側及び他側(車両前方側及び車両後方側)から当接可能とされている。このため、シート本体14(図1参照)が車両前後方向にスライドされた際には、スライダ38が給電ブラケット40の腕部40C1又は腕部40C2に押されて、車両前後方向にスライドされる構成になっている。
但し、一対の腕部40C1、40C2とブラケット係合部38B2との間には、両者の車両前後方向(スライダ38のスライド方向)の相対移動を許容する隙間G(図7の隙間G1、G2参照)が設けられている。なお、図7では、一方の腕部40C1とブラケット係合部38B2との間に隙間G1が存在すると共に他方の腕部40C2とブラケット係合部38B2との間に隙間G2が存在する状態を図示しているが、一方の腕部40C1とブラケット係合部38B2とが当接した状態では、隙間G1が存在しなくなり、隙間G2が拡大される。同様に、他方の腕部40C2とブラケット係合部38B2とが当接した状態では、隙間G2が存在しなくなり、隙間G1が拡大される。
また、本実施形態では、一対の腕部40C1、40C2は、互いに対向する端縁部(ブラケット係合部38B2の側の端縁部)40X、40Yが一例として平面状とされており、一対の腕部40C1、40C2の端縁部40X、40Yを構成する平面と、ブラケット係合部38B2の前後の端面部38R1、38R2とが、それぞれ線接触するように構成されている。なお、本実施形態の変形例として、一対の腕部(40C1、40C2)は、互いに対向する側の端縁部(40X、40Y)が一対の腕部(40C1、40C2)の長手方向から見て円弧状に湾曲した湾曲面とされてもよい。言い換えれば、一対の腕部(40C1、40C2)の端縁部(40X、40Y)と、ブラケット係合部(38B2)の前後の端面部(38R1、38R2)とが、それぞれ点接触するように構成されてもよい。
一方、図6に示されるように、左右の上側のレール端子41、42は、レール36の上壁36Aの下面(レール36の内部の上面)に配設されており、車両幅方向(すなわちスライダ38のスライド方向である車両前後方向から見て車両上下方向と直交する方向)に並んでいる。下側のレール端子44は、レール36の下壁36Bの上面(レール36の内部の下面)に配設されている。これらのレール端子41、42、44は、配線パターンであり、レール36の略全長に亘って車両前後方向に延在している(図4参照)。これらのレール端子41、42、44は、図2に示されるターミナルホルダ58に接続される配線を介して車両のバッテリー(何れも図示省略)に電気的に接続されている。本実施形態では、例えば、下側のレール端子44が車体にアースされており、上側のレール端子41、42が車両のイグニッションスイッチを介してバッテリーのプラス端子に接続されている。
ターミナルホルダ58には、PTCサーミスタ、サーキットブレーカ等を含んで構成され、過負荷時に電流を遮断する保護回路(図示省略)が設けられている。このように、ターミナルホルダ58に保護回路を設けることにより、部品点数を低減し、かつフェールセーフも考慮している。
図6に示されるように、左右の上側のブラシ接点46、48は、車両幅方向(すなわちスライダ38のスライド方向である車両前後方向から見て車両上下方向と直交する方向)に並んでスライダ38の本体部38Aの上面に配設されており、左右の上側のレール端子41、42の上面に摺動可能に接触している。下側のブラシ接点50は、スライダ38の本体部38Aの下面に配設されており、下側のレール端子44の上面に摺動可能に接触している。これらのブラシ接点46、48、50には、ハーネス52が電気的に接続されている。
このハーネス52の一端部は、図7に示されるように、スライダ38のブラケット係合部38B2に形成された図示しない貫通穴に挿通されてブラケット係合部38B2に締結されると共に、ブラケット係合部38B2に設けられた接点(図示省略)に接続されている。前記接点は、図6に示されるブラシ接点46、48、50に接続されている。また、このハーネス52は、ブラケット係合部38B2から一対の腕部40C1、40C2の間を通って、給電ブラケット40の下延部40B2の下端側へ延びており、給電ブラケット40に配策されている。
具体的には、図5に示されるように、ハーネス52は、下延部40B2の左側面の凹部40E及び左延部40B1の下面の一部に沿って配置されると共に、左延部40B1の貫通孔40Hを貫通しており、図示しない係止手段によって給電ブラケット40に係止されている。さらに、このハーネス52は、右側のスライドレール22のアッパレール26におけるシート連結部26Aに取り付けられた略リング状の保持部材70に挿通されており、シート本体14(図1参照)側から延びる図示しない配線に接続されている。これにより、ハーネス52が前記配線を介して、シート本体14が備える電装品に電気的に接続されている。この電装品としては、例えば、シートスライド、リクライニング、リフター、チルトなどの各種電動機構やUSBポート、シガーソケット、ヒーターマット等の利便系装備品が挙げられる。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車載用給電装置10では、車体に対して車両前後方向にスライドされるシート本体14(図1参照)のスライド方向にレール36が延びており、当該レール36にスライダ38が取り付けられている。このスライダ38は、車両前後方向にスライド可能とされており、ブラケット係合部38B2を有している。また、シート本体14(図1参照)に対して給電ブラケット40が一体的にスライド可能に連結されており、この給電ブラケット40は、図7に示されるように、スライダ38のブラケット係合部38B2に対して車両前方側及び車両後方側から当接可能なスライダ係合部40Cを有している。これにより、シート本体14(図1参照)のスライドに連動してスライダ38をスライドさせることができる。しかも、スライダ係合部40Cとブラケット係合部38B2との間には、両者の車両前後方向の相対移動を許容する隙間G(クリアランス)が設けられているため、各部材の寸法誤差や組付誤差などを、当該隙間Gによって吸収することができる。これにより、組付性の向上に寄与する。
また、本実施形態では、図6に示されるように、スライダ38の本体部38Aに配設されたブラシ接点46、48、50が、レール36の内部に配設されたレール端子41、42、44に対して摺動可能に接触している。これらのブラシ接点46、48、50及びレール端子41、42、44を用いて給電を行うことができるため、可撓性導電線を狭いスペースで繰り返し撓ませる構成と比較して、耐久性を確保し易い。ワイヤハーネスに余長部を設定してスライダのスライドを許容する構成のように、ワイヤハーネスの余長部を収容する余長収容ケースを設ける必要がないため、装置の全体構成の小型化及び部品点数の低減に寄与する。
さらに、この実施形態では、図7に示されるように、ブラケット係合部38B2は、前後の端面部38R1、38R2が車両上下方向から見てスライダ係合部40Cに対向する側に凸の円弧状に形成されている。これにより、シート本体14(図1参照)のスライド時に、ブラケット係合部38B2の前後の端面部38R1、38R2に対してスライダ係合部40Cが当接する場合、スライダ38が抉られる(こじられる)ことを防止又は抑制できる。つまり、例えば、ブラケット係合部38B2に代えて底面視で矩形状に形成された直方体状のブラケット係合部が適用されてスライダ係合部(40C)と前記ブラケット係合部とが、スライダ(38)のスライド方向を向いた面において互いに面接触するような対比構成では、シート本体(14)のスライド時に例えばスライダ係合部(40C)が傾いた場合、これに起因してスライダ係合部(40C)と前記ブラケット係合部との接触面が傾いてしまうと、スライダ(38)がスライド時にレール(36)に対して傾いて抉られる可能性がある。そして、抉れた状態でスライダ(38)がスライド(摺動)しようとすると、スライダ(38)には回転モーメントが発生してしまう。しかしながら、本実施形態の構成では、仮にスライダ係合部40Cが傾いたとしても、スライダ係合部40Cはブラケット係合部38B2の前後の端面部38R1、38R2に線接触状に接触するので、対比構成で述べたような抉りを防止又は抑制することができる。これにより、耐久性の確保に一層寄与する。
なお、既述した本実施形態の変形例、すなわち、一対の腕部(40C1、40C2)において互いに対向する側の端縁部(40X、40Y)が一対の腕部(40C1、40C2)の長手方向から見て円弧状に湾曲した湾曲面とされた変形例についても付言すると、このような変形例では、仮にスライダ係合部(40C)が傾いたとしても、スライダ係合部(40C)はブラケット係合部(38B2)の前後の端面部(38R1、38R2)に点接触状に接触する。したがって、このような変形例でも、前記対比構成で述べたような抉りを防止又は抑制することができる。
また、本実施形態では、ブラケット係合部38B2は、その周端面部38Rが車両上下方向から見て円形状に形成されている。したがって、シート本体14(図1参照)のスライド時に仮にスライダ係合部40Cが大きく傾いたとしても、スライダ38が抉られる(こじられる)ことを防止又は抑制できる。
また、本実施形態では、図6に示されるように、ブラケット係合部38B2は、車両上下方向に延びており、スライダ係合部40Cは、車両前後方向に直交する方向でかつ車両前後方向から見て車両の水平方向に延びている。このため、例えば、スライダ係合部40Cがブラケット係合部38B2に当接してスライダ係合部40Cが撓んでも、ブラケット係合部38B2を傾かせるような撓み方はしない。したがって、ブラケット係合部38B2の傾きに起因した抉りが抑えられる。
また、本実施形態では、図7に示されるように、給電ブラケット40のスライダ係合部40Cが、車両前後方向に並んだ一対の腕部40C1、40C2を有しており、当該一対の腕部40C1、40C2の間にスライダ38のブラケット係合部38B2が位置している。これにより、スライダ係合部40Cが、ブラケット係合部38B2に対して車両前方側及び車両後方側から当接可能とされている。また、一対の腕部40C1、40C2同士は連結部40Dによって繋がれているので、スライダ係合部40Cがブラケット係合部38B2に当接した場合の腕部40C1、40C2の変形が抑えられる。なお、連結部40Dによってスライダ係合部40Cの剛性が高められるため、スライダ係合部40Cの板厚を抑えることにも寄与し得る。
また、本実施形態では、図5に示されるように、給電ブラケット40において車両前後方向から見てアッパレール26に連結される側とは反対側の先端部側に、一対の腕部40C1、40C2の先端部側が配置される。ここで、図7に示されるように、一対の腕部40C1、40C2の先端部同士が連結部40Dによって繋がれているので、スライダ係合部40Cがブラケット係合部38B2に当接した場合の腕部40C1、40C2の変形が一層抑えられる。
また、本実施形態では、図6に示されるスライダ38のブラシ接点46、48、50に接続されたハーネス52が、図7に示されるスライダ38のブラケット係合部38B2から一対の腕部40C1、40C2の間を通って給電ブラケット40に配策されている。これにより、スライダ係合部40Cすなわち給電ブラケット40がシート本体14(図1参照)と共にスライドする際に、ハーネス52が、スライダ係合部40Cの一対の腕部40C1、40C2とスライダ38のブラケット係合部38B2との間に挟まれないようにすることができる。また、ハーネス52の余長を、一対の腕部40C1、40C2の間で吸収することができるので、ハーネス52の配策が容易になる。
また、本実施形態では、図5に示される給電ブラケット40は、シート本体14(図1参照)をスライド可能に支持するスライドレール22におけるアッパレール26に固定された固定部40Aと、当該固定部40Aからスライドレール22とレール36との間へ延びる中間部40Bとを有しており、当該中間部40Bの下端側からスライダ係合部40Cが延出されている。このように、給電ブラケット40の中間部40Bがスライドレール22とレール36との間に延びているため、例えば、給電ブラケットの中間部がレール(36)に対してスライドレール(22)の側とは反対側へ延びるような対比構成と比較して、給電ブラケット40の大きさを小さく設定することができる。これにより、車室内における給電ブラケット40の露出を少なくすることができるので、見栄えの向上に寄与する。
また、本実施形態では、図6に示されるように、中間部40Bの縦壁状の下延部40B2におけるスライドレール22の側の面には、溝状とされて車両上下方向に延びた凹部40Eが形成されている。また、ブラシ接点46、48、50にはハーネス52が接続されており、このハーネス52は、ブラケット係合部38B2から延びてその一部が下延部40B2の凹部40Eに沿って配置されている。この凹部40Eによってハーネス52のずれが抑えられるので、ハーネス52からブラケット係合部38B2に過度の力が加わるのを抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る車載用給電装置10では、組付性及び耐久性の確保と、装置の全体構成の小型化とに寄与する。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、前記第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
図8には、本実施形態に係る車載用給電装置80が適用されたコンソールボックス82が背面側から見た斜視図にて示されている。このコンソールボックス82は、車両の左右両側に配置された左右一対の車両用シート(図示省略)の間に配置されている。このコンソールボックス82は、車両用シートの一部としても使用可能なコンソールボックス本体84が、車両前後方向に延びる左右一対のスライドレール20、22を介して車体床部に支持(連結)されている。これにより、コンソールボックス本体84が、車両前後方向にスライド可能とされている。このコンソールボックス本体84は、左右のスライドレール20、22が備えるアッパレール26(図示省略)と共にスライド体を構成している。
車載用給電装置80は、左右のスライドレール20、22の間に配置されており、左側のスライドレール20の右側部に一体的に取り付けられている。この車載用給電装置80は、前記第1実施形態に係る車載用給電装置10と基本的に同様の構成とされているが、各構成部材が車載用給電装置10とは左右対称に構成されている。この車載用給電装置80では、左側のスライドレール20のアッパレール26に締結された給電ブラケット40がスライダ38(何れも図8では図示省略)に係合しており、コンソールボックス本体84と共にスライダ38が車両前後方向にスライドされる構成になっている。この実施形態においても前記第1実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。
<実施形態の補足説明>
なお、上記各実施形態では、シート本体14及びコンソールボックス本体84(何れもスライド体)が車両前後方向にスライドされる構成にしたが、本発明はこれに限らず、スライド体が車両左右方向(車両幅方向)にスライドされる構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、図7に示されるように、ブラケット係合部38B2は、その周端面部38Rが車両上下方向から見て円形状に形成されており、そのような構成が好ましいが、ブラケット係合部の周端面部は、例えば、スライダのスライド方向の一側及び他側の各端面部として車両上下方向から見てスライダ係合部に対向する側に凸の円弧状に形成された円弧状部を備える共に、車両上下方向から見てそれら一対の円弧状部の端部同士をスライダのスライド方向に直線状に繋いだ一対のフラット部を備える等のような構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、一対の腕部40C1、40C2同士が連結部40Dによって繋がれており、そのような構成が好ましいが、連結部40Dが設けられない構成も採り得る。
また、上記実施形態では、一対の腕部40C1、40C2の先端部同士が連結部40Dによって繋がれており、そのような構成が好ましいが、例えば一対の腕部(40C1、40C2)の延出方向中間部同士が連結部によって繋がれるような構成も採り得る。また、一対の腕部(40C1、40C2)同士を繋ぐ連結部は複数設けられてもよい。
また、上記実施形態では、図6に示されるように、スライダ係合部40Cは、スライダ38のスライド方向に直交する方向でかつスライダ38のスライド方向から見て車両の水平方向に延びているが、スライダ係合部は、スライダのスライド方向に直交する方向でかつ、スライダのスライド方向から見て、例えば、斜め下方に延びているようなものとすることも可能である。
また、上記実施形態では、ハーネス52は、ブラケット係合部38B2から延びてその一部が給電ブラケット40の縦壁状の下延部40B2の凹部40Eに沿って配置されており、そのような構成が好ましいが、凹部40Eが形成されないような構成も採り得る。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車載用給電装置
14 シート本体(スライド体)
22 スライドレール
26 アッパレール
36 レール
38 スライダ
38B2 ブラケット係合部
38R 周端面部
38R1 端面部(スライド方向の一側の端面部)
38R2 端面部(スライド方向の他側の端面部)
40 給電ブラケット
40A 固定部
40B 中間部
40B2 下延部(中間縦壁部)
40C スライダ係合部
40C1、40C2 一対の腕部
40D 連結部
40E 凹部
41、42、44 レール端子
46、48、50 ブラシ接点
52 ハーネス
80 車載用給電装置
84 コンソールボックス本体(スライド体)
G 隙間

Claims (6)

  1. 車体に対して水平方向にスライドされるスライド体のスライド方向に延びるレールと、
    前記レールに対して前記スライド方向にスライド可能に取り付けられると共に、ブラケット係合部を有するスライダと、
    前記レールに配設され、前記スライド方向に延びるレール端子と、
    前記スライダに配設され、前記レール端子に対して摺動可能に接触したブラシ接点と、
    前記スライド体に対して一体的にスライド可能に連結されると共に、前記ブラケット係合部に対して前記スライド方向の一側及び他側から当接可能なスライダ係合部を有し、当該スライダ係合部と前記ブラケット係合部との間に両者の前記スライド方向の相対移動を許容する隙間が設けられた給電ブラケットと、
    を備え、
    前記ブラケット係合部は、前記スライド方向の一側及び他側の各端面部が車両上下方向から見て前記スライダ係合部に対向する側に凸の円弧状に形成されている、車載用給電装置。
  2. 前記ブラケット係合部は、その周端面部が車両上下方向から見て円形状に形成されている、請求項1に記載の車載用給電装置。
  3. 前記ブラケット係合部は、車両上下方向に延びており、前記スライダ係合部は、前記スライド方向に直交する方向でかつ前記スライド方向から見て車両の水平方向に延びている、請求項1又は請求項2に記載の車載用給電装置。
  4. 前記スライダ係合部は、前記スライド方向に並んだ一対の腕部を有し、前記一対の腕部の間に前記ブラケット係合部が位置しており、
    前記一対の腕部同士は連結部によって繋がれている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車載用給電装置。
  5. 前記給電ブラケットにおいて前記スライド方向から見て前記スライド体に連結される側とは反対側の先端部側に、前記一対の腕部の先端部側が配置されると共に、前記一対の腕部の先端部同士が前記連結部によって繋がれている、請求項4に記載の車載用給電装置。
  6. 前記給電ブラケットは、
    前記スライド体をスライド可能に支持するスライドレールにおけるアッパレールに固定された固定部と、
    前記固定部から前記スライドレールと前記レールとの間へ延びると共に、下端側から前記スライダ係合部が延出された中間部と、
    を有し、
    前記中間部は、縦壁状とされてその下端側から前記スライダ係合部が延出された中間縦壁部を備え、前記中間縦壁部における前記スライドレールの側の面には、溝状とされて車両上下方向に延びた凹部が形成されており、
    前記ブラシ接点にはハーネスが接続され、前記ハーネスは、前記ブラケット係合部から延びてその一部が前記凹部に沿って配置されている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車載用給電装置。
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