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JP6584111B2 - 洗浄料 - Google Patents

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JP6584111B2
JP6584111B2 JP2015065253A JP2015065253A JP6584111B2 JP 6584111 B2 JP6584111 B2 JP 6584111B2 JP 2015065253 A JP2015065253 A JP 2015065253A JP 2015065253 A JP2015065253 A JP 2015065253A JP 6584111 B2 JP6584111 B2 JP 6584111B2
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Description

本発明は、起泡力、泡質が良好で、洗浄時にすすぎやすく、洗浄後にべたつきが無く、しっとりとした感触が得られ、洗浄後の肌の水分量保持効果を有する洗浄料に関するものである。
近年、皮膚及び頭髪用洗浄料においては、洗浄力だけでなく、起泡力、泡の細かさ、弾力性、持続力などの泡質、洗浄後の感触が優れているものが求められている。皮膚及び頭髪用洗浄料の主成分として脂肪酸石鹸やアミノ酸系界面活性剤がよく用いられているが、これらの界面活性剤を使用した場合、起泡力は優れているが、泡質や洗い流し後のしっとり感、洗浄後の水分保持などは不十分であった。
非特許文献1によると、洗顔料には過度の脱脂を防ぐ目的で、エモリエント剤(油分)、保湿剤を配合することが示されている。
洗浄力に優れ、かつ洗浄後の感触も良好な洗浄料としては、例えば、特許文献1には、使用感を向上させた洗浄料として、アニオン界面活性剤と両性界面活性剤と12−ヒドロキシステアリン酸を含有した洗浄料が開示されている。また、特許文献2には、起泡性界面活性剤と炭化水素系ペースト状油剤と非炭化水素系ペースト状油剤を含有する水性皮膚洗浄料が開示されている。特許文献3には、ヒドロキシアルキルエーテルカルボン酸塩と抱水率が100%以上の油性成分を含有する洗浄料が開示されている。さらに、特許文献4には、高級脂肪酸塩、アミノ酸系ポリマー、及びイオン性の異なる二種以上の水溶性高分子を含有する皮膚洗浄剤組成物が開示されている。
一方、植物由来原料であるフィトステロールないし、フィトステロール脂肪酸エステルを化粧料に配合する内容(特許文献5)が公開されており、その効果は、皮膚刺激がほとんど無く使用感に優れたものとされている。特許文献6には特定の割合のフィトステロールエステルが水分蒸散を防ぐ力が強く、皮膚呼吸を妨げないものとして、化粧料への配合が公開されている。
「新化粧品学 第2版」南山堂 2001年1月18日発行、P.350〜354 特開平5−170622号公報 特開2006−335673号公報 特開2008−231346号公報 特開2004−210704号公報 特開昭52−79030号公報 特開2004−123608号公報
非特許文献1には、洗浄力に配合するエモリエント剤の例として、脂肪酸、高級アルコール、ラノリン誘導体、ビーズワックス、ホホバ油、オリーブ油、ヤシ油の使用が例示され、しっとりした感触が得られるものの、すすぎ時のぬるつき感が残るという問題も示している。さらにこれらの油剤を配合することにより、起泡力、泡質が良好で、洗浄後の肌の水分量を保つことについては記載も示唆もされていない
特許文献1〜4に記載の洗浄料は、従来よりも洗浄力と使用感は改善されているものの、起泡力、泡質、洗浄後のしっとり感については記載も示唆もされていない。
また、特許文献5には、化粧料にフィトステロールエステルを配合することが例示されているが、洗浄料にフィトステロールエステルを配合することにより、起泡力、泡質が良好で、洗浄時にすすぎやすく、洗浄後にべたつきが無く、しっとりとした感触が得られ、洗浄後の肌の水分量を保つことについては記載も示唆もされていない。
さらに特許文献6には特定のフィトステロールエステルをシャンプーへ配合した例が開示されているが、その効果については、ベタツキ等の油性感が少なく、さらっとした使用感であり、またエモリエント性(しっとり感)が良好なものとしているのみで、起泡力、泡質が良好で、洗浄時にすすぎやすく、洗浄後にべたつきが無く、洗浄後の肌の水分量を保つことについての、記載も示唆もされていない。
以上のような背景から、起泡力、泡質が良好で、洗浄時にすすぎやすく、洗浄後にべたつきが無く、しっとりとした感触が得られ、洗浄後の肌の水分量保持効果を有する洗浄料の開発が望まれていた。
本発明の目的は、起泡力、泡質が良好で、洗浄時にすすぎやすく、洗浄後にべたつきが無く、しっとりとした感触が得られ、洗浄後の肌の水分量保持効果を有する洗浄料を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、イオン性界面活性剤とフィトステロールエステルを洗浄料に配合することにより、起泡力、泡質が良好で、洗浄時にすすぎやすく、洗浄後にべたつきが無く、しっとりとした感触が得られ、洗浄後の肌の水分量保持効果を有する洗浄料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の洗浄料を提供するものである。
(1)成分(A):イオン性界面活性剤成分
成分(B):フィトステロールと下記脂肪酸群から選ばれる1種以上とをエステル化したフィトステロールエステル;
脂肪酸:炭素数C6〜22であり、飽和または不飽和であり、直鎖または分岐であり、水酸基を有するまたは有しない脂肪酸
成分(C):水を含有し、
成分(A)の含有量が、洗浄料の全質量に対して5〜60質量%である、洗浄料。
(2) 前記成分(B)が、12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリルから選ばれる1種以上であることを特徴とする(1)に記載の洗浄料。
(3) さらに下記成分(D)を含有することを特徴とする(1)または(2)のいずれか一項に記載の洗浄料。
成分(D):分散媒(ただし成分(C)を除く)
本発明によれば、起泡力、泡質が良好で、洗浄時にすすぎやすく、洗浄後にべたつきが無く、しっとりとした感触が得られ、洗浄後の肌の水分量保持効果を有する洗浄料を提供することができる。
(洗浄料)
本発明の洗浄料は、下記成分(A)、(B)及び(C)を含有し、かつ成分(A)の含有量が、洗浄料の全質量に対して5〜60質量%であることを特徴とする。
成分(A):イオン性界面活性剤成分
成分(B):フィトステロールと下記脂肪酸群から選ばれる1種以上とをエステル化したフィトステロールエステル;
脂肪酸:炭素数C6〜22であり、飽和または不飽和であり、直鎖または分岐であり、水酸基を有するまたは有しない脂肪酸
成分(C):水
本発明に使用する成分(A)について説明をする。成分(A)のイオン性界面活性剤は、洗浄料をはじめとする各種化粧料等に配合可能なイオン性界面活性剤であれば特に限定されるものではなく、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤の1種又は2種以上を組み合せて用いることができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の炭素数8〜22のアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム(例えばラウリルポリエキシエチレン(3)硫酸エステルナトリウム塩)等のアルキルエーテル硫酸エステル塩;ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸;N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム(ココイルメチルタウリンナトリウムと言うこともある)、ラウリルメチルタウリンナトリウム等の炭素数8〜22の脂肪酸アミドスルホン酸塩;POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩;N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、N−ステアロイルグリシンナトリウム等のN−アシルグリシン塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の炭素数8〜22の脂肪酸エステル硫酸エステル塩;ロート油等の硫酸化油;POE−アルキルエーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、炭素数8〜22の脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、炭素数8〜22の脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
詳細については後述するが、脂肪酸セッケンは、本発明の洗浄料製造時に、n−オクタン酸、n−デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸と、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アルギニン等のアルカリとを反応させて生成させることで、洗浄料に含有させることもできる。
本発明の洗浄料においては、脂肪酸セッケン、炭素数8〜22の脂肪酸アミドスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、N−アシルグルタミン酸塩、及びN−アシルグリシン塩を用いることが好ましく、脂肪酸セッケン、N−アシルグルタミン酸塩、炭素数8〜22の脂肪酸アミドスルホン酸塩、及びN−アシルグリシン塩を用いることがより好ましい。このうち、脂肪酸セッケン、炭素数8〜22の脂肪酸アミドスルホン酸塩が最も好ましい。
上記アニオン界面活性剤は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩;塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等のジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N‘−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩;アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POE−アルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、及び塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチルオキシ−2−ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤;2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、アルキルアミドベタイン、及びスルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。本発明の洗浄料においては、ベタイン系界面活性剤、イミダゾリン系界面活性剤を用いることが好ましく、ベタイン系界面活性剤がより好ましく、ヤシ脂肪酸アミドプロピルベタインが特に好ましい。
両性界面活性剤は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の洗浄料中、成分(A)のイオン性界面活性剤の含有量は、洗浄効果を奏するために十分な濃度であればよく、洗浄料の種類、その他の配合成分の種類や量等を考慮して適宜決定することができる。例えば、本発明の洗浄料は成分(A)のイオン性界面活性剤を、洗浄料の総質量に対して、5〜60質量%、好ましくは5〜50質量%、より好ましくは5〜40質量%含有することができる。イオン性界面活性剤の配合量が、洗浄料の総質量に対して、5質量%よりも少ない場合には、洗浄性、起泡性等の機能が得られ難くなり、60質量%を超えて配合した場合には、得られた洗浄料がゲル化するおそれがあり、安定な処方物が得られ難くなる。すなわち、本発明の洗浄料は、成分(A)を洗浄料の総質量に対して、5〜60質量配合することで、洗浄性、起泡性等の機能が得られやすく、得られた洗浄料がゲル化せず、安定な処方物が得られやすい。
成分(A)のイオン性界面活性剤としては、両性界面活性剤又はアニオン界面活性剤を用いることが好ましい。更に、成分(A)としては、脂肪酸セッケン、炭素数8〜22の脂肪酸アミドスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルグリシン塩、ベタイン系界面活性剤、及びイミダゾリン系界面活性剤を用いることがより好ましく、脂肪酸セッケン、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルグリシン塩、ベタイン系界面活性剤、及びイミダゾリン系界面活性剤を用いることが特に好ましい。
また本発明の洗浄料においては、成分(A)は、イオン性界面活性剤として洗浄料中に添加されたものだけでなく、洗浄料用を製造する過程で生成した中和塩を含むものである。
次に、本発明に使用する成分(B)について説明をする。
本発明の洗浄料は、成分(B)として、フィトステロールエステルを含有する。
フィトステロールエステルとは、フィトステロールと脂肪酸をエステル化反応させて得られる反応物である。
フィトステロールは、植物から得られるステロール骨格を有する有機混合物の総称で、その中には主としてβ―シトステロール、カンペステロール、スティグマステロール、ブラシカステロールが含まれる。本発明に配合するフィトステロールエステルを合成するために、これらの混合物を用いても良く、また単独で用いても良い。
エステル化に用いられる脂肪酸は、分子構造中に炭化水素鎖とカルボン酸を有し、主に動植物油の加水分解によって得られる天然由来脂肪酸や、脂肪アルコールの縮合反応それに続く酸化反応によって得られる合成脂肪酸がある。本発明に配合するフィトステロールエステルを合成するために、脂肪酸は炭素数C6〜22であり、飽和または不飽和であり、直鎖または分岐であり、水酸基を有するまたは有しないものから選ばれる。これらは単独で用いてエステル化しても良いし、混合して用いてエステル化しても良い。フィトステロースエステルを構成する好ましい脂肪酸としては、n−オクタン酸、n−デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトオレイン酸、リノール酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、マカダミアナッツ脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、リシノール酸、12−ヒドロキシステアリン酸、2―エチルヘキサン酸、2−ヘキシルデカン酸、2−ヘプチルウンデカン酸、オクチルドデカン酸などが挙げられ、中でもパルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸を用いるのがより好ましく、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸が最も好ましい。
フィトステロースエステルは、例えば、以下のようなエステル化反応によって製造することができる。
フィトステロールと脂肪酸を反応容器に仕込み、酸、アルカリ、その他金属触媒の存在下、又は非存在下、好ましくは反応に不活性な有機溶媒及び/又は気体中において、180℃〜220℃の温度で5〜30時間、攪拌しながらエステル化反応を行なった後、公知技術により、触媒除去、脱臭などの精製処理を行い、フィトステロールエステルを得る。
成分(B)のフィトステロールエステルとしては、12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリルから選ばれる1種以上を使用するのが好ましい。
本発明の洗浄料中、成分(B)のフィトステロールエステルの含有量は、洗浄料の起泡力、泡質、使用感、肌の水分量の改善効果を奏するために十分な濃度であればよく、洗浄料の種類、その他の配合成分の種類や量等を考慮して適宜決定することができる。例えば、本発明の洗浄料は成分(B)のフィトステロールエステルを、洗浄料の総質量に対して、好ましくは0.1〜15質量%、より好ましくは0.5〜10質量%、さらにより好ましくは0.5〜8質量%含有することができる。成分(B)のフィトステロールエステルの含有量が、洗浄料の総質量に対して、0.1〜15質量%であれば、起泡力、泡質が良好で、洗浄後にべたつきが無く、しっとりとした感触が得られ、洗浄後の肌の水分量を保つため好ましい。
次に、本発明に使用する成分(C)について説明をする。
本発明の洗浄料は、成分(C)として水を含有し、5〜90質量%含有することが好ましい。水は一般に洗浄料の原料として使用されるものでよく、イオン交換水、蒸留水、果実や野菜由来の水、脱塩海水等を用いることができ、特に制限は無い。ここで、果実や野菜由来の水とは、野菜汁や果汁の濃縮液を調整する際に、蒸留によって除かれる水を意味し、水に加えて微量の香気成分や糖類を含むものである。脱塩海水は、海水又は海洋深層水から塩分を除いた、ミネラル分の豊富な水を意味する。
次に、本発明に使用することができる成分(D)について説明をする。
本発明の洗浄料にはさらに成分(D):分散媒(ただし水をのぞく)を含有することが好ましい。
成分(D)の分散媒としては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、1,3―ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ネオペンチルグリコール、ソルビタンなどが挙げられ、中でもグリセリン、ジプロピレングリコール、ソルビトール、プロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、ポリエチレングリコールが好ましい。
本発明の洗浄料中、成分(D)の含有量は、好ましくは1〜50質量%である。
分散媒を含有する本発明の洗浄料の態様の例としては、
成分(A):イオン性界面活性剤と、
成分(B):フィトステロールエステル群より選択される1種以上の化合物と、
成分(C):水と、
成分(D):分散媒を含有する洗浄料であって、
前記洗浄料の総質量に対し、
前記成分(A)が、5〜60質量%、
前記成分(B)が、0.1〜15質量%、
前記成分(C)が、5〜90質量%、
前期成分(D)が、1〜50質量%であり、
前記各成分の合計量が100質量%を超えない洗浄料が挙げられる。
本発明の洗浄料は、本発明の効果を損なわない限り、一般的に洗浄料に用いられる各種成分を必要に応じて適宜配合することができる。具体的には、例えば、非イオン性界面活性剤、天然系保湿成分、水溶性高分子(天然水溶性高分子、半合成水溶性高分子、合成水溶性高分子、無機水溶性高分子等)、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、及び多価アルコール等の分散媒、単糖、オリゴ糖、及び多糖類、アミノ酸、有機アミン、合成樹脂エマルジョン、防腐剤、pH調製剤、ビタミン類、植物抽出エキス、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等が挙げられる。これらの成分は、1種又は2種以上を組合せて用いることができる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレート、ソルビタントリオレート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、α,α‘−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン、自己乳化型グリセリルモノステアレート等のグリセリン脂肪酸エステル類、モノイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、縮合リシノレイン酸ジグリセリル、縮合リシノレイン酸テトラグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンセスキオレート、POE−ソルビタンテトラオレート等のPOE−ソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレート、POE−ソ
ルビットペンタオレート、POE−ソルビットモノステアレート等のPOE−ソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル類、POE−モノオレート、POE−ジステアレート、POE−モノジオレート等のPOE−脂肪酸エステル類、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等のPOE−アルキルエーテル類、プルロニック等のプルロニック型類、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等のPOE・POP−アルキルエーテル類、テトロニック等のテトラ POE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POE−ソルビットミツロウ等のPOE−ミツロウ・ラノリン誘導体、パーム核脂肪酸ジエタノールアミド(パーム核脂肪酸アミドDEAとも言う)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−アルキルアミン、POE−脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POE−ノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸、モノラウリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、ジオレイン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等の変性シリコーン、POE・POPブロックポリマーなどが挙げられる。
天然系保湿成分としては、大豆リン脂質、水添大豆リン脂質、卵黄リン脂質、水添卵黄リン脂質などのレシチン類等が挙げられる。
天然水溶性高分子としては、例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系高分子、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等の微生物系高分子、及びコラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子が挙げられる。
半合成水溶性高分子としては、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、ニトロセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子、及びアルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子等が挙げられる。
合成水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カルボマーとも言う)等のビニル系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、及びカチオンポリマー等が挙げられる。
無機水溶性高分子としては、例えば、ベントナイト、ケイ酸AlMg、ラポナイト、ヘクトライト、及び無水ケイ酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、及び2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)1,3,5−トリアジン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられる。紫外線吸収剤は単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、エデト酸二ナトリウム、エデト酸塩、及びヒドロキシエタンジホスホン酸等が挙げられる。金属イオン封鎖剤は単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
低級アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、1,3―ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ネオペンチルグリコール、ソルビタン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等の三炭糖、D−エリトロース、D−エリトロース、D−トレオース等の四炭糖、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等の五炭糖、D−グルコース、D−タロース、D−プシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等の六炭糖、アルドヘプトース、ヘプツロース等の七炭糖、オクトース等の八炭糖、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等のデオキシ糖、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等のアミノ糖、及びD−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等のウロン酸等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ゲンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、及びスタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖類としては、例えば、セルロース、コンドロイチン硫酸、デキストリン、グルコマンナン、キチン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、寒天、キサンタンガム及びカロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸として、例えば、スレオニン、システイン等の中性アミノ酸、ヒドロキシリジン等の塩基性アミノ酸が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、及び2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
合成樹脂エマルジョンとしては、例えば、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、メタクリル酸アルキル重合体エマルジョン、アクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、メタクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルジョン、メタクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルジョン、酢酸ビニル重合体エマルジョン、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、酢酸ビニル含有共重合体エマルジョン、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルジョン、シリコーン含有共重合体エマルジョン等が挙げられる。合成樹脂エマルジョンは、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等が挙げられる。防腐剤は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
pH調整剤としては、例えば、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及びトリエタノールアミン等が挙げられる。pH調整剤は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンE、ビタミンK及びそれらの誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
植物抽出エキスとしては、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、油溶性ビタミンC誘導体、トコフェロール類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、及び没食子酸エステル類等が挙げられる。酸化防止剤は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタホスフェイト、フィチン酸、及びエチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
本発明の洗浄料は、洗顔料、クレンジング化粧料、ボディシャンプー、シャンプー、低刺激性シャンプー(ベビーシャンプー)、低刺激性ボディシャンプー、ペット用洗浄剤等に用いることができる。この他、衣料用液体洗剤、食器用洗浄剤、壁面洗浄用液体洗剤等の各種洗浄剤にも好適に用いることができる。
本発明の洗浄料の剤型としては、特に制限はないが、例えばペースト状、ゲル状、液状、固形状、ムース状等とすることができる。すなわち、本発明の洗浄料は、ペースト状洗浄料、ゲル状洗浄料、液状洗浄料、固形状洗浄料、ムース状洗浄料として使用することができる。このうち、液状、固形状、及びムース状洗浄料として用いることが好ましい。
本発明の洗浄料は、フィトステロールエステル群より選択される1種以上の化合物を配合しているため、通常の洗浄料よりも、気泡力、泡質が良好であるという特徴を有している。そのため、洗浄料を泡立てて使用する必要があり、かつ、良好な泡質が求められる、液状、固形状、及びムース状洗浄料として使用することが好ましい。
また、本発明の洗浄料は、従来公知の洗浄料の製造方法により、製造することができる。また、本発明の洗浄料として挙げた上記成分(A)、及び(B)のいずれか1種又は数種を含有した洗浄料を製造し、その後、前記洗浄料に残りの成分又はそれらを含む洗浄料原料を添加して、洗浄料を完成させてもよい。
本発明の洗浄料としては以下のような組成からなる各種洗浄料(処方例1〜62)が作成出来る。

処方例1(クリーミークレンジングフォーム) (質量%)

ミリスチン酸 10%
パルミチン酸 10%
ラウリン酸 3%
12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.1%
パーム核脂肪酸アミドDEA 2%
自己乳化型グリセリルモノステアレート 2%
ジプロピレングリコール 20%
グリセリン 10%
KOH(48%) 7%
水 残余
計 100%


処方例2 (クリーミークレンジングフォーム) (質量%)

ミリスチン酸 10%
パルミチン酸 10%
ラウリン酸 3%
12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 15%
パーム核脂肪酸アミドDEA 2%
自己乳化型グリセリルモノステアレート 2%
ジプロピレングリコール 20%
グリセリン 10%
KOH(48%) 7%
水 残余
計 100%


処方例3(クリーミークレンジングフォーム) (質量%)

ミリスチン酸 10%
パルミチン酸 10%
ラウリン酸 3%
オレイン酸フィトステリル 0.1%
パーム核脂肪酸アミドDEA 2%
自己乳化型グリセリルモノステアレート 2%
ジプロピレングリコール 20%
グリセリン 10%
KOH(48%) 7%
水 残余
計 100%

処方例4 (クリーミークレンジングフォーム) (質量%)

ミリスチン酸 10%
パルミチン酸 10%
ラウリン酸 3%
オレイン酸フィトステリル 15%
パーム核脂肪酸アミドDEA 2%
自己乳化型グリセリルモノステアレート 2%
ジプロピレングリコール 20%
グリセリン 10%
KOH(48%) 7%
水 残余
計 100%


処方例5 (せっけん系クレンジングフォーム) (質量%)

ステアリン酸 10%
パルミチン酸 10%
ミリスチン酸 12%
ラウリン酸 4%
12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.1%
PEG1500 10%
グリセリン 15%
グリセロールモノステアリン酸エステル 2%
POE(20)ソルビタンモノステアリン酸 2%
水酸化カリウム 6%
水 残余
計 100%


処方例6 (せっけん系クレンジングフォーム) (質量%)

ステアリン酸 10%
パルミチン酸 10%
ミリスチン酸 12%
ラウリン酸 4%
12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 15%
PEG1500 10%
グリセリン 15%
グリセロールモノステアリン酸エステル 2%
POE(20)ソルビタンモノステアリン酸 2%
水酸化カリウム 6%
水 残余
計 100%


処方例7 (せっけん系クレンジングフォーム) (質量%)

ステアリン酸 10%
パルミチン酸 10%
ミリスチン酸 12%
ラウリン酸 4%
オレイン酸フィトステリル 0.1%
PEG1500 10%
グリセリン 15%
グリセロールモノステアリン酸エステル 2%
POE(20)ソルビタンモノステアリン酸 2%
水酸化カリウム 6%
水 残余%
計 100%


処方例8 (せっけん系クレンジングフォーム) (質量%)

ステアリン酸 10%
パルミチン酸 10%
ミリスチン酸 12%
ラウリン酸 4%
オレイン酸フィトステリル 15%
PEG1500 10%
グリセリン 15%
グリセロールモノステアリン酸エステル 2%
POE(20)ソルビタンモノステアリン酸 2%
水酸化カリウム 6%
水 残余%
計 100%


処方例9 (せっけん系クレンジングフォーム) (質量%)

ステアリン酸 12%
ミリスチン酸 14%
ラウリン酸 5%
12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.1%
ソルビトール70%水溶液 15%
グリセリン 10%
1,3ブチレングリコール 10%
POE(20)グリセロールモノステアリン酸エステル 2%
ココイルメチルタウリンNa 4%
水酸化カリウム 5%
水 残余
計 100%


処方例10(せっけん系クレンジングフォーム) (質量%)

ステアリン酸 12%
ミリスチン酸 14%
ラウリン酸 5%
12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 15%
ソルビトール70%水溶液 15%
グリセリン 10%
1,3ブチレングリコール 10%
POE(20)グリセロールモノステアリン酸エステル 2%
ココイルメチルタウリンNa 4%
水酸化カリウム 5%
水 残余
計 100%


処方例11(せっけん系クレンジングフォーム) (質量%)

ステアリン酸 12%
ミリスチン酸 14%
ラウリン酸 5%
オレイン酸フィトステリル 0.1%
ソルビトール70%水溶液 15%
グリセリン 10%
1,3ブチレングリコール 10%
POE(20)グリセロールモノステアリン酸エステル 2%
ココイルメチルタウリンNa 4%
水酸化カリウム 5%
水 残余
計 100%


処方例12(せっけん系クレンジングフォーム) (質量%)

ステアリン酸 12%
ミリスチン酸 14%
ラウリン酸 5%
オレイン酸フィトステリル 15%
ソルビトール70%水溶液 15%
グリセリン 10%
1,3ブチレングリコール 10%
POE(20)グリセロールモノステアリン酸エステル 2%
ココイルメチルタウリンNa 4%
水酸化カリウム 5%
水 残余
計 100%


処方例13(弱酸性クレンジングフォーム) (質量%)

ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム 20%
水 残余
12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.1%
PEG400 15%
ジプロピレングリコール 10%
グリセリン 10%
ココイルメチルタウリンNa 5%
POE・POPブロックポリマー 5%
POE(15)オレイルアルコールエーテル 3%
ラノリン誘導体 2%
計 100%


処方例14(弱酸性クレンジングフォーム) (質量%)

ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム 20%
水 残余
12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 15%
PEG400 15%
ジプロピレングリコール 10%
グリセリン 10%
ココイルメチルタウリンNa 5%
POE・POPブロックポリマー 5%
POE(15)オレイルアルコールエーテル 3%
ラノリン誘導体 2%
計 100%


処方例15(弱酸性クレンジングフォーム) (質量%)

ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム 20%
水 残余
オレイン酸フィトステリル 0.1%
PEG400 15%
ジプロピレングリコール 10%
グリセリン 10%
ココイルメチルタウリンNa 5%
POE・POPブロックポリマー 5%
POE(15)オレイルアルコールエーテル 3%
ラノリン誘導体 2%
計 100%


処方例16(弱酸性クレンジングフォーム (質量%)

ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム 20%
水 残余
オレイン酸フィトステリル 15%
PEG400 15%
ジプロピレングリコール 10%
グリセリン 10%
ココイルメチルタウリンNa 5%
POE・POPブロックポリマー 5%
POE(15)オレイルアルコールエーテル 3%
ラノリン誘導体 2%
計 100%


処方例17 (シャンプー) (質量%)

水 残余
ラウリルポリエキシエチレン(3)硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) 30%
ラウリル硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) 10%
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4%
12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.1%
グリセリン 1%
計 100%


処方例18 (シャンプー) (質量%)

水 残余
ラウリルポリエキシエチレン(3)硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) 30%
ラウリル硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) 10%
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4%
12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 15%
グリセリン 1%
計 100%


処方例19 (シャンプー) (質量%)

水 残余
ラウリルポリエキシエチレン(3)硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) 30%
ラウリル硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) 10%
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4%
オレイン酸フィトステリル 0.1%
グリセリン 1%
計 100%


処方例20 (シャンプー) (質量%)

水 残余
ラウリルポリエキシエチレン(3)硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) 30%
ラウリル硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) 10%
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4%
オレイン酸フィトステリル 15%
グリセリン 1%
計 100%
表1及び2に示す配合にて作成出来る、クリーミークレンジングフォームの処方例を以下に示す。
Figure 0006584111
注:表1において、ミリスチン酸、パルミチン酸、ラウリン酸は、水酸化カリウムにより中和され、クリーミークレンジングフォーム中にイオン性界面活性剤として存在する。
Figure 0006584111
注:表2は表1の処方を補完するための表であり、表2単独での処方例ではない。
表3及び4に示す配合にて作成出来る、せっけん系クレンジングフォームの処方例を以下に示す。
Figure 0006584111
注:表3において、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸は、水酸化カリウムにより中和され、せっけん系クレンジングフォーム中にイオン性界面活性剤として存在する。
Figure 0006584111
注:表4は表3の処方を補完するための表であり、表4単独での処方例ではない
表5及び6に示す配合にて作成出来る、せっけん系クレンジングフォームの処方例を以下に示す。
Figure 0006584111
注:表5において、ステアリン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸は、水酸化カリウムにより中和され、せっけん系クレンジングフォーム中にイオン性界面活性剤として存在する。
Figure 0006584111
注:表6は表5の処方を補完するための表であり、表6単独での処方例ではない
表7及び8に示す配合にて作成出来る、弱酸性クレンジングフォームの処方例を以下に示す。
Figure 0006584111
Figure 0006584111
注:表8は表7の処方を補完するための表であり、表8単独での処方例ではない
表9及び10に示す配合にて作成出来る、シャンプーの処方例を以下に示す。
Figure 0006584111
Figure 0006584111
注:表10は表9の処方を補完するための表であり、表10単独での処方例ではない

以上例示してきた、本発明の構成の範囲内である処方例1〜62に記載の洗浄料はいずれも、起泡力、泡質が良好で、洗浄後にべたつきが無く、しっとりとした感触が得られ、洗浄後の肌の水分量を保つことが期待出来る。
以下、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1〜2、比較例1〜5]
(製法)
表11、12に示す配合にて、クレンジングフォームを得た。具体的には、表11、12中、成分aを全て混合し、70℃で溶解させ、混合物aを得た。一方で、成分bを全て混合し、70℃で溶解させ、混合物bを得た。70℃の温度にて混合物aを撹拌しながら、ここに混合物bを徐々に加えて中和反応を行い、攪拌しながら約30℃まで冷却し、クリーミークレンジングフォームを得た。
表11、12において、成分a中のミリスチン酸、パルミチン酸、ラウリン酸は、成分b中の水酸化カリウムにより中和され、クリーミークレンジングフォーム中にイオン性界面活性剤として存在する。
(官能評価)
各クリーミークレンジングフォームについて、泡立ちやすさ、泡の細かさ、泡の弾性(粘性)、泡の持続力、すすぎやすさ、すすぎ後の後残り、乾燥後のぬるつき、乾燥後のしっとり感について評価した。具体的には、5名の専門パネラーにより以下方法で洗顔を行い、各評価項目について、後に記載する評価基準で評価した。
まず、クリーミークレンジングフォーム1gを手のひらで泡立て、顔全体に均一に塗布した後、10秒間洗顔を行った。その後、25℃の流水で、顔を20秒間すすいだ後、タオルドライを行った。この評価を、専門のパネラー5名により行い、泡立ちやすさ、泡の細かさ、泡の弾性(粘性)、泡の持続力、すすぎ時のすすぎやすさ、すすぎ後の後残り、乾燥後のぬるつき、乾燥後のしっとり感を、以下の評価基準に従って評価した。
<泡立ちやすさ(起泡力)>
A:5名全員が、非常に泡立ちが良いと回答した。
B:5名中4名が、泡立ちが良いと回答した。
C:5名中3名が、泡立ちが良いと回答した。
D:5名中2名が、泡立ちが良いと回答した。
<泡の細かさ>
A:5名全員が、非常に泡が細かいと回答した。
B:5名中4名が、泡が細かいと回答した。
C:5名中3名が、泡が細かいと回答した。
D:5名中2名が、泡が細かいと回答した。
<泡の弾性(粘性)>
A:5名全員が、非常に弾性があると回答した。
B:5名中4名が、弾性があると回答した。
C:5名中3名が、弾性があると回答した。
D:5名中2名が、弾性があると回答した。
<泡の持続力>
A:5名全員が、泡が持続すると回答した。
B:5名中4名が、泡が持続すると回答した。
C:5名中3名が、泡が持続すると回答した。
D:5名中2名が、泡が持続すると回答した。
<すすぎやすさ>
A:5名全員が、すすぎやすいと回答した。
B:5名中4名が、すすぎやすいと回答した。
C:5名中3名が、すすぎやすいと回答した。
D:5名中2名が、すすぎやすいと回答した。
<すすぎ後の後残り>
A:5名全員が、後残りが無いと回答した。
B:5名中4名が、後残りが無いと回答した。
C:5名中3名が、後残りが無いと回答した。
D:5名中2名が、後残りが無いと回答した。
<乾燥後のぬるつき>
A:5名全員が、ぬるつきが無いと回答した。
B:5名中4名が、ぬるつきが無いと回答した。
C:5名中3名が、ぬるつきが無いと回答した。
D:5名中2名が、ぬるつきが無いと回答した。
<乾燥後のしっとり感>
A:5名全員が、しっとり感があると回答した。
B:5名中4名が、しっとり感があると回答した。
C:5名中3名が、しっとり感があると回答した。
D:5名中2名が、しっとり感があると回答した。
(洗浄後の肌の水分量保持効果の確認)
得られたクリーミークレンジングフォームについて、2週間の洗浄連用試験を行うことにより、洗浄後の肌の水分量保持効果を確認した。
具体的には、3名の専門パネラーにより以下方法で洗顔を行い、洗顔連用試験開始前の肌の水分量と、2週間洗顔連用試験後の肌の水分量の相対的変化率を算出することにより洗浄後の肌の水分量保持効果を確認した。
まず、被験者には顔の左側を比較例1のクリーミークレンジングフォーム(コントロール)で、顔の右側を実施例1、又は比較例1〜5のクリーミークレンジングフォームで顔面を1日2回、2週間洗顔してもらった。このとき、洗顔連用試験開始前、及び2週間洗顔連用試験後の肌の水分量を測定した。肌の水分量の測定は、前頭部、頬、口元の各部位について、それぞれ9カ所行い、得られた値のうち、最高値、最低値を除いた7つの水分量を平均することで、各部位の水分量とした。
肌の水分量は、温度22±2℃、相対湿度40〜60%の環境下で30分以上馴化した後に、SKICON−200(IBS社製)を用いて測定した。SKICON−200は肌の電気伝導度を測定して肌の水分量を評価する機器で、電気伝導度が高い程、肌の水分量が多いことを示す。本評価においては、この電気伝導度の値を肌の水分量とした。
得られた肌の水分量の値は次のように処理して評価した。
まず、顔面左側の2週間洗顔連用試験(コントロール:比較例1のクリーミークレンジングフォーム使用)後の各測定部位(3か所)の水分量を、洗顔連用試験開始前の各測定部位の水分量で割ることで、顔面左側の各測定部位(3か所)における水分量の変化率を求めた。得られた3か所の水分量変化率を平均し、得られた値を、顔面左側の平均水分量変化率(コントロール)とした。
同じように、顔面右側の2週間洗顔連用試験(実施例1、又は比較例1〜5のクリーミークレンジングフォーム使用)後の各測定部位(3か所)の水分量を、洗顔連用試験開始前の各測定部位の水分量で割ることで、顔面右側の各測定部位(3か所)における水分量の変化率を求めた。得られた3か所の水分量変化率を平均し、得られた値を顔面右側の平均水分量変化率とした。
得られた顔面右側の平均水分量変化率を顔面左側の平均水分量変化率(コントロール)で割ることにより算出した値を、以下の基準で評価した。
算出した値が、1よりも大きいほどクリーミークレンジングフォームを使用した洗浄後の肌の水分量保持効果が高いと評価でき、逆に、1よりも小さいほどクリーミークレンジングフォームを使用した洗浄後の肌の水分量保持効果が低いと評価できる。
<洗浄後の肌の水分量保持効果の評価基準>
A:1.10を超える
B:1.00を超えて1.10以下
C:0.90を超えて1.00以下
D:0.90以下
それぞれの結果について表11〜12に示す。
Figure 0006584111
*1 : 「LUNAC MY−98」(花王(株)社製)
*2 : 「LUNAC P−95」(花王(株)社製)
*3 : 「LUNAC L−98」(花王(株)社製)
*4 : 「サラコスFH」(日清オイリオグループ社製)
*5 : 「サラコスPO(T)」(日清オイリオグループ社製)
*6 : 「アミノーン PK02S」(花王(株)社製)
*7 : 「LASEMUL 92N40」(Industrial Quimica Lasem社製)
Figure 0006584111
*1 : 「LUNAC MY−98」(花王(株)社製)
*2 : 「LUNAC P−95」(花王(株)社製)
*3 : 「LUNAC L−98」(花王(株)社製)
*4 : 「ノムコートW」(日清オイリオグループ社製)
*5 : 「サラコス3318」(日清オイリオグループ社製)
*6 : 「サラコスDP−518N」(日清オイリオグループ社製)
*7 : 「T.I.O」(日清オイリオグループ社製)
*8 : 「アミノーン PK02S」(花王(株)社製)
*9 : 「LASEMUL 92N40」(Industrial Quimica Lasem社製)
この結果、フィトステロールエステルを含有させた実施例1、2のクリーミークレンジングフォームでは、泡立ちやすさ、泡の細かさ、泡の弾性(粘性)、泡の持続力、すすぎやすさ、すすぎ後の後残り、乾燥後のぬるつき、乾燥後のしっとり感、洗浄後の肌の水分量のいずれも良好であった。
これに対して、成分(B)のフィトステロールエステルを含有しない比較性1は、泡の細かさ、泡の弾性、泡の持続力、乾燥後のしっとり感、洗浄後の肌の水分量保持効果の評価項目において評価が低かった。また、成分(B)のフィトステロールエステルの代わりにペースト状の油剤であるワセリンを含有させた比較例2のクリーミークレンジングフォームでは、乾燥後のしっとり感以外のすべての評価項目において評価が低かった。特に、泡立ちやすさ(起泡力)、泡の細かさ、泡の弾性(粘性)、泡の持続力、及びすすぎやすさについては、著しく評価が下がっていた。
ここで、一般的に、肌の水分量が多くなると、乾燥後のしっとり感が良好になる傾向がある。したがって、肌の水分量は、乾燥後のしっとり感を良好にする要因である。
しかし、比較例2の評価結果を見ると、乾燥後のしっとり感は良好であるにもかかわらず、肌の水分量が少ない(洗浄後の肌の水分量保持効果が低い)ことから、洗浄後のしっとり感が良好であることは、必ずしも洗浄後の肌の水分量保持効果が高いこと示すわけでは無く、これらの評価項目はそれぞれ独立した効果であることが分かる。
また高粘性で低極性の油剤であるトリイソステアリンを含有させた比較例3のクリーミークレンジングフォームでは、すべての評価項目において評価が低かった。さらに、高粘性で高極性の油剤であるペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチルを含有させた比較例4のクリーミークレンジングフォームでは泡立ちやすさ、すすぎやすさ、洗浄後の肌の水分量保持効果の項目で満足のいくものでは無かった。さらに低粘度で低極性の油剤であるトリエチルヘキサノインを含有させた比較例5のクリーミークレンジングフォームでは、泡立ちやすさ、泡の弾性、泡の持続力、すすぎ後の後残り、乾燥後のしっとり感、洗浄後の肌の水分量保持効果の項目で満足のいくものでは無かった。
[実施例3〜6、比較例6,7]
表13、14に示す配合のせっけん系クレンジングフォームを、実施例1,2、比較例1〜5と同じ製法にて調製して評価を行った。
なお表13における、成分a中のステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸および表14における、成分a中のステアリン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸はそれぞれ同じ表内の成分b中の水酸化カリウムにより中和され、せっけん系クレンジングフォーム中にイオン性界面活性剤として存在する。
Figure 0006584111
*1 : 「サラコスFH」(日清オイリオグループ社製)
*2 : 「サラコスPO(T)」(日清オイリオグループ社製)
表13に示すとおり、12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリルを含む実施例3,4のせっけん系クレンジングフォームは、泡立ちやすさ、泡の細かさ、泡の弾性(粘性)、泡の持続力、すすぎやすさ、すすぎ後の後残り、乾燥後のぬるつき、乾燥後のしっとり感、洗浄後の肌の水分量保持効果に優れたものであった。
一方で成分(B)を含まない比較例6のせっけん系クレンジングフォームは、泡の細かさ、泡の弾性(粘性)、泡の持続力、乾燥後のぬるつき、乾燥後のしっとり感、洗浄後の肌の水分量保持効果を満足するものでは無かった。
Figure 0006584111
*1 : 「サラコスFH」(日清オイリオグループ社製)
*2 : 「サラコスPO(T)」(日清オイリオグループ社製)
表14に示すとおり、12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリルを含む実施例5,6のせっけん系クレンジングフォームは、泡立ちやすさ、泡の細かさ、泡の弾性(粘性)、泡の持続力、すすぎやすさ、すすぎ後の後残り、乾燥後のぬるつき、乾燥後のしっとり感、洗浄後の肌の水分量保持効果に優れたものであった。
一方で成分(B)を含まない比較例7のせっけん系クレンジングフォームは、泡の細かさ、泡の弾性(粘性)、乾燥後のぬるつき、乾燥後のしっとり感、洗浄後の肌の水分量保持効果を満足するものでは無かった。
[実施例7,8、比較例8]
(製法)
表15に示す配合にて、弱酸性クレンジングフォームを得た。具体的には、表15中、成分aを全て混合し、70℃で溶解させ、混合物aを得た。一方で、表15中、成分bを全て混合し、70℃で溶解させ、混合物bを得た。70℃の温度にて混合物aを撹拌しながら、ここに混合物bを徐々に加えて、攪拌しながら冷却し、弱酸性クレンジングフォームを得た。
Figure 0006584111
*1 : 「サラコスFH」(日清オイリオグループ社製)
*2 : 「サラコスPO(T)」(日清オイリオグループ社製)
表15に示すとおり、12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリルを含む実施例7〜8の弱酸性クレンジングフォームは、泡立ちやすさ、泡の細かさ、泡の弾性(粘性)、泡の持続力、すすぎやすさ、すすぎ後の後残り、乾燥後のぬるつき、乾燥後のしっとり感、洗浄後の肌の水分量保持効果に優れたものであった。
一方で成分(B)を含まない比較例8の弱酸性クレンジングフォームは、泡の細かさ、泡の弾性(粘性)、泡の持続力、洗浄後の肌の水分量保持効果を満足するものでは無かった。
[実施例9,10、比較例9]
(製法)
表16に示す配合にて、シャンプーを得た。具体的には、成分bを全て混合し、70℃で溶解させ、混合物bを得た。70℃の温度にてaを撹拌しながら、ここに混合物bを徐々に加えて、攪拌しながら冷却し、シャンプーを得た。
Figure 0006584111
*1 : 「サラコスFH」(日清オイリオグループ社製)
*2 : 「サラコスPO(T)」(日清オイリオグループ社製)
表16に示すとおり、12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリルを含む実施例9〜10のシャンプーは、泡立ちやすさ、泡の細かさ、泡の弾性(粘性)、泡の持続力、すすぎやすさ、すすぎ後の後残り、乾燥後のぬるつき、乾燥後のしっとり感に優れたものであった。
一方で成分(B)を含まない比較例9のシャンプーは、泡の細かさ、泡の弾性(粘性)、泡の持続力、乾燥後のぬるつき、乾燥後のしっとり感を満足するものでは無かった。

Claims (3)

  1. 成分(A):イオン性界面活性剤成分
    成分(B):12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリルから選ばれる1種以上のフィトステロールと、
    成分(C):水と、
    成分(D):分散媒(ただし成分(C)を除く)とを含有し、
    前記成分(A)の含有量が、洗浄料の全質量に対して5〜60質量%であり、
    前記成分(B)の含有量が、洗浄料の全質量に対して0.1〜15質量%であり、
    前記成分(D)の含有量が、洗浄料の全質量に対して1〜50質量%である、洗浄料(ただし、モノC8−14脂肪酸グリセリルと、C5−6ヒドロキシアルコールとを含有するもの、下記(I)式で示されるヒドロキシアルキルエーテルカルボン酸塩を含有するもの、又は、カチオン化多糖類を含有するものを除く)。
    Figure 0006584111
    〔式(I)中、R1は飽和または不飽和の平均炭素原子数8〜20のアルキル基を表し;M + は1価の無機または有機カチオンを表す。〕
  2. 前記成分(D)が、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、1,3―ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ネオペンチルグリコール、ソルビタン、から選ばれる1以上を含有する、請求項1に記載の洗浄料。
  3. 前記洗浄料が、洗顔料又はクレンジング化粧料である、請求項1又は2に記載の洗浄料。
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