まず、本発明に係る島端計数機70における持玉発行処理の概要について図1を用いて説明する。遊技店には遊技で獲得した遊技媒体数を計数する装置は何種類かあり、遊技機20に併設される図示しない台間カード処理機10や、遊技機20が数台設置される遊技島に1台ずつ配設される島端計数機70などがある。ただし、台間カード処理機10については、機種によって機能の差異があり、遊技媒体の計数機構や遊技媒体の投出機構を備えていない機種もあればそうでない機種も存在する。
投出機構を備えていない台間カード処理機10で貸遊技媒体操作や持遊技媒体再プレイ又は貯遊技媒体再プレイ操作が行われると、台間カード処理機10から遊技機20に操作に応じた所定数の遊技媒体の払い出しが指示され、遊技機20は所定数の遊技媒体を払い出すよう制御される。このように、遊技機20に指示して遊技媒体を払い出すケースでは、遊技機20が所定数単位(以下、「払出単位数」と言う。例えば25玉)でしか払い出すことはできないので持遊技媒体再プレイ等で払出単位数に満たない持玉の再プレイを行うことはできない。このように投出機構を備えていない台間カード処理機10を導入している遊技店では、払出単位数に満たない持玉の関連づけられたカードを発行すると、端数が残ったカードは遊技客により捨てられる恐れがある。カードが捨てられると店にとっては損害となるので、このような遊技店では、払出単位数に満たない持玉の関連づけられたカードを発行しないように制御する必要がある。
一方、遊技媒体の投出機構を備える台間カード処理機10の場合には、払出単位数に満たない端数の遊技媒体の払い出しが可能で、払出単位数の倍数にあたる数の遊技媒体は遊技機20から払い出し、端数の遊技媒体については台間カード処理機10の投出機構を利用して払い出す。このため、遊技店で投出機構を備えていない台間カード処理機10を採用している店舗においては、持遊技媒体に払出単位数に満たない端数があっても、賞品交換には使用可能であるが、再プレイにより払い出しを行うことはできない。
また、本実施例で説明する島端計数機70は、遊技媒体を返却するための返却機構を有しているが、機種によっては返却機構を備えていない装置もある。
図1に示すように、島端計数機70は、設定情報を有しており、該設定情報には遊技店が採用する台間カード処理機10及び島端計数機70の有する機能に応じて設定可能な「持玉発行時の端玉の扱い」というパラメータが含まれている。この、「持玉発行時の端玉の扱い」は、島端計数機70に遊技客が投入した遊技媒体の計数結果が払出単位数に満たない端数がある場合に、その端数の扱いを規定するためのパラメータである。「持玉発行時の端玉の扱い」には、端数も含めて持玉とすることを示す「持玉に移行する」か、端数の遊技媒体を持玉に移行しないことを示す「持玉に移行しない」かのいずれかが設定されることになる。
また、かかる持玉発行時の端玉の扱いは、少なくとも同一の遊技種においては店舗内共通の設定であり、図示しない会員管理装置50等から配信される内容に基づいて設定される。かかる持玉発行時の端玉の扱いに「持玉移行する」が設定されると、計数結果に端数があったとしてもパターンAに示す計数結果を全て持玉数に移行することになる。台間カード処理機10が遊技媒体の投出機構を備えている遊技店では持玉発行時の端玉の扱いに「持玉移行する」を設定することが可能で、持玉に端数が含まれていても、台間カード処理機10が遊技媒体の投出機構を備えているので、端数分を再プレイにより払い出すことが可能である。
また、遊技媒体の投出機構を備えていない台間カード処理機10があるような店舗では、持玉発行時の端玉の扱いに「持玉に移行しない」が設定されることになり、島端計数機70が遊技媒体の返却機構を有しているような場合には、計数結果の端数は、パターンBに示すように払出単位数の倍数分を持玉に移行して、端数については返却機構から遊技客に返却することになる。
また、持玉発行時の端玉の扱いに「持玉移行しない」が設定されているような場合であっても、島端計数機70が返却機構を備えていない場合には、計数結果の端数は、端玉レシートを発行することになる。
このように、島端計数機70は、遊技店内に設置される台間カード処理機10が遊技媒体の投出機構を備えている場合には、遊技媒体の計数結果のうち払出単位数に満たない端数を含む全数を持遊技媒体数に移行し、遊技店内に遊技媒体の投出機構を備えていない台間カード処理機10が設置されていて、島端計数機70が遊技媒体の返却機構を有している場合には、払出単位数に満たない端数を返却機構を用いて返却し、遊技店内に遊技媒体の投出機構を備えていない台間カード処理機10が設置されていて、島端計数機70が遊技媒体の返却機構を有していない場合には、端数に対する遊技媒体を返却する代わりに端玉レシートを発行するようにしたので、島端計数機70を用いて遊技客が獲得した遊技媒体の計数が行われたときに、遊技客が獲得した遊技媒体を有効に活用できるようにして、顧客の利便性を向上させることができる。
次に、本実施例に係る遊技媒体管理システムのシステム構成を説明する。図2は、本実施例に係る遊技媒体管理システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10が設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続する。通信回線には、島コントローラ30と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、賞品管理装置60と、島端計数機70と、精算機80とが接続される。
遊技機20は、遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技領域には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御装置は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリを有している。
したがって、打ち込んだ遊技玉の特定の入賞領域への通過が入賞センサにより検知されると、賞玉メモリの記憶内容と、入賞領域を通過した遊技玉数から付与すべき賞玉数を決定し、決定した賞玉数の遊技玉が払い出される。
台間カード処理機10は、入金の受付、遊技玉の貸し出し並びにカード管理装置40との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知をカード管理装置40に送信することで、プリペイド価値をカード管理装置40が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数の遊技玉を払い出す。
また、台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、カード管理装置40にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置40からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、カード管理装置40に対して持玉減算要求を送信することで、カード管理装置40が管理する持玉の残高をゼロにクリアする。
また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、カード管理装置40に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、会員管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、自装置が管理する持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40に持玉を加算させた後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出制御する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。島端計数機70は、遊技島毎に設置され、通信回線を介してカード管理装置40及び会員管理装置50とデータ通信可能に接続される。島端計数機70は、遊技客の遊技媒体を計数し、計数結果に応じた賞品交換に使用することができる計数レシートの発行を行う。また、島端計数機70は、遊技媒体の計数結果を持玉や貯玉に移行することができる。
カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する管理装置である。カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードのカードIDと台間カード処理機10とを関連付けて管理し、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、カード挿入通知を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50から受信した貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉口座の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉口座に加算する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、対応するプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50が貯玉再プレイデータを出力した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を賞品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機80からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値残高及び持玉数を精算機80に対して通知する。
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データ55aを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連付けて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
会員管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉口座の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を所定数減算し、減算後の貯玉口座の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。なお、台間カード処理機10と会員管理装置50との通信は、カード管理装置40を介して行なわれる。
また、会員管理装置50は、賞品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉口座の残高を賞品管理装置60に通知する。
賞品管理装置60は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり獲得玉、貯玉及び持玉の賞品交換処理を行う。この賞品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るリーダライタ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。賞品管理装置60は、リーダライタがカードを受け付けた場合には、リーダライタで読み出したカードのカードIDをカード管理装置40に送信して、該カードの持玉数を要求する。また、貯玉を賞品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯玉数を要求する。
精算機80は、カードが挿入されると、このカードのカードIDを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値残高を取得し、取得したプリペイド価値残高に相当する現金の払い戻し処置を行うことができる。
図2に示したシステムで玉貸しを行う場合の玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
カード管理装置40は、玉貸要求を含む電文を受信すると、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、100円=1度数の場合に5度数)減算してカード管理データ45aを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば125玉)の遊技玉を払い出す。
次に、図2に示したシステムで持玉又は貯玉の再プレイ処理について説明する。再プレイには、持玉の再プレイと貯玉の再プレイがあるが、本実施例では台間カード処理機10で遊技客から受け付けることができるのは再プレイの指示であり、持玉の再プレイ処理を行うのか貯玉の再プレイ処理を行うのかは、持玉又は貯玉を使用する優先度に従って自動的に選択される。
また、持玉再プレイ及び貯玉再プレイについて、遊技機20の玉の貸出レートと異なる持玉又は貯玉を用いて再プレイする乗入再プレイも可能である。複数の貸出レートに対する持玉口座又は貯玉口座がある場合に、再プレイの指示を受け付けたならば、どの貸出レートの持玉若しくは貯玉を使用するかは、再プレイを行う遊技機20の遊技種ごとに設定される再プレイに使用する持玉口座又は貯玉口座の優先度に従って自動的に選択される。
また、再プレイの指示は、台間カード処理機10の表示操作部13に表示される「再プレイ」ボタンの押下等によって受け付けるが、持玉又は貯玉の再プレイ、持玉又は貯玉の乗入再プレイのいずれもできない場合には、再プレイの指示を受け付けるボタンを操作できない状態にすること等によって、再プレイの指示自体を受け付けられないように制御する。
次に、図2に示したシステムで持玉の再プレイを行う場合の持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた各レートの持玉口座の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、カード管理装置40から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、持玉減算要求を受信した場合には、カードIDにより特定される各レートの持玉口座の残高をゼロにクリアする。台間カード処理機10は、再プレイ操作を受け付けて持玉再プレイを行う場合には、記憶した持玉の残高を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けた場合には、カード管理装置40に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、各レートの持玉の残高と持玉加算要求とを含む。
カード管理装置40は、持玉加算要求を受け付けた場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた各レートの持玉口座の残高を受信した残高の値に更新する。
その後、台間カード処理機10は、カード管理装置40にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、図2に示したシステムで貯玉の再プレイを行う場合の貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを挿入された場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報。以降、カードIDという)と、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、カード挿入通知の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、カード挿入通知の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば125玉)以上である場合には貯玉再プレイが可能である。なお、ここでは、貯玉口座の残高が払出単位数以上である場合に貯玉再プレイが可能な場合について説明を行なったが、貯玉再プレイデータに貯玉再プレイ可能回数が示されているならば、貯玉再プレイ可能回数が1以上である場合に貯玉再プレイが可能としてもよい。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を行う場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
カード管理装置40は、貯玉再プレイ要求の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、貯玉再プレイ要求の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉口座の残高を更新し、遊技玉を貯玉再プレイ単位数だけ払い出す。また、更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数に相当する値未満となったかを判定し、貯玉再プレイ単位数に相当する値未満であれば、貯玉再プレイ操作を受け付け不可とする。更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数に相当する値以上であれば、再度再プレイ操作を受け付け可能であり、再プレイ操作を受け付けて貯玉再プレイを行う場合には貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイでは、暗証番号の確認は不要である。なお、暗証番号の確認を毎回行なうように設定してもよい。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。カード管理装置40は、閉店処理時にカード管理データ45aの持玉口座の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉口座が存在する場合には、該持玉口座の残高をカードID及びレートとともに会員管理装置50に通知する。会員管理装置50は、カードID及びレートにより特定される貯玉口座の残高に通知された持玉口座残高を加算して更新する。その後、カード管理装置40は、該持玉口座の残高をゼロにクリアする。
次に、図2に示した台間カード処理機10の外観構成について説明する。図3は、図2に示した台間カード処理機10の外観構成を示す図である。なお、図3では、遊技機20に接続された台間カード処理機10の外観構成として示している。また、併設される遊技機20は、破線で図示している。また、図3では、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、硬貨受け付け用のユニットを設けることもできる。
図3に示すように、台間カード処理機10は、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11と、遊技玉を貸し出す際の各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12aとを有する。また、台間カード処理機10は、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13と、カードを受け付けるカード挿入口14aと、携帯端末等をかざすためのかざし部14bと、遊技玉を遊技機20に投出するノズルユニット18aと、遊技機20の下皿から落下させた遊技玉を計数する計数ユニット18bとを有する。
次に、図2に示した台間カード処理機10の本実施例に係る内部構成について説明する。図4は、台間カード処理機10の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12と、表示操作部13と、リーダライタ14と、かざし部14bと、通信部15と、記憶部16と、制御部17と、ノズルユニット18aと、計数ユニット18bとを有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て、リーダライタ14に対しカード挿入口14aと反対側に位置する図示しないカード収納部に収納される。カード収納部には、一般カードが複数枚収納可能になっている。そして、台間カード処理機10は、記憶部16の有価価値データ16b(プリペイド価値あるいは持玉)の残高が存在している場合に、遊技客によりカードの返却操作が行われた場合には、収納されているカードに有価価値データ16bを関連付ける処理を行った上で、カードを排出するカード発行動作を行う。なお、処理対象(有価価値データ16bの関連付けの対象)のカードが一般カードの場合には、カードIDをリーダライタ14の読み取り位置で読み取ってカード情報を取得した後、一般カードをカード収納部に収納してカードの排出まで待機させる。処理対象のカードが会員カードである場合には、カードIDをリーダライタ14の読み取り位置で読み取ってカード情報を取得した後、会員カードを当該読み取り位置で保持したままカードの排出まで待機させる。リーダライタ14は、一般カードを収納部に収納した状態で、会員カードを読み取り位置に保持できるようカード搬送路が構成されていることにより、一般カードと会員カードの双方を処理できるようになっている。かざし部14bは、携帯端末等がかざされた場合に、近距離無線通信により携帯端末の固有ID(例えばIDm)等の各種情報を読み取るインタフェースである。
通信部15は、遊技機20及び島コントローラ30との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。ノズルユニット18aは、玉貸し又は再プレイにより遊技玉を払い出す際に、その一部又は全ての払い出しに使用される。計数ユニット18bは、遊技玉を計数するユニットである。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、カードID16a、有価価値データ16b、装置ID16c及び遊技設定データ16dを記憶する。
カードID16aは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。また、カードが挿入されていない状態で入金が行なわれたならば、図示しないカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。なお、本実施例ではカードが挿入されていない状態の入金操作で、図示しないカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新されるとしたが、これに限定するものではない。最後にカードが排出された時に、図示しないカード収納部の一番上にあるカードをリーダライタ14に搬送して、カードIDを読み取って記憶しておくことによって、遊技客によるカード挿入がされていない状態で入金された場合には、記憶しているカードIDでカードID16aを更新するものとしてもよい。
有価価値データ16bは、遊技玉の払い出しを受けるために使用可能な有価価値を示すデータである。この有価価値には、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高、持玉口座の残高、貯玉再プレイ用の暗証番号並びに貯玉口座の残高を含む。なお、貯玉口座の残高は当日貯玉された分と、当日貯玉された分を含む貯玉口座ごとの合計の残高とを有する。また、有価価値データ16bは、カード挿入時にカード管理装置40に対して送信したカード挿入通知に対する応答が記憶されたもので、以降玉貸操作や再プレイ操作に応じて更新されて管理される。
装置ID16cは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技設定データ16dは、台間カード処理機10に設定された遊技種等を示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、1玉4円の貸出レートの遊技に「玉4円」、1玉2円の貸出レートの遊技に「玉2円」、1玉1円の貸出レートの遊技に「玉1円」のように、貸出レート毎に遊技種名を設定して管理している。したがって、4円区画に設置された台間カード処理機10は、遊技設定データ16dとして「玉4円」を記憶し、2円区画に設置された台間カード処理機10は、遊技設定データ16dとして「玉2円」を記憶し、1円区画に設置された台間カード処理機10は、遊技設定データ16dとして「玉1円」を記憶することとなる。
制御部17は、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部17a及び計数処理部17bを有する。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID16a及び装置ID16cを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信する。また、データ管理部17aは、カード管理装置40から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値により有価価値データ16bを更新する。データ管理部17aは、有価価値データ16bに示されたプリペイド価値、持玉及び貯玉の値を適宜表示操作部13に表示制御する。
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID16a及び装置ID16cを含む玉貸要求をカード管理装置40に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、所定数の遊技玉を払い出す。
また、データ管理部17aは、遊技客により持玉再プレイ操作が行なわれた場合に、有価価値データ16bに示された持玉口座の残高を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
また、データ管理部17aは、有価価値データ16bに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID16a及び装置ID16cを含む貯玉再プレイ要求をカード管理装置40を経由して会員管理装置50に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、貯玉口座の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数の遊技玉を払い出す。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、有価価値データ16bに示された暗証番号と一致することを貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
また、データ管理部17aは、遊技客によりカード返却操作が行なわれた場合に、カードID16a、装置ID16c並びに持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信して、自装置持玉口座の残高をゼロにクリアした後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出する。また、データ管理部17aは、カード管理装置40との間が通信障害等により持玉加算要求を送信することができない場合には、持玉加算要求に係る情報を縮退ログとして記憶し、持玉に係る情報をカードにも書き込んだうえで排出する。また、カード管理装置40との通信障害が復旧したならば、データ管理部17aは、記憶した縮退ログをカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、この縮退ログに基づいて持玉に係る情報を更新することにより最新化することができる。
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID16a及び装置ID16cを含む入金通知をカード管理装置40に送信する。
計数処理部17bは、計数ユニット18bに遊技玉が投入された場合に、計数ユニット18bに遊技玉の計数を行わせ、計数結果を有価価値データ16bの持玉数に加算する処理を行なう。
次に、図4に示した台間カード処理機10の本実施例に係るデータ構成について説明する。図5は、台間カード処理機10の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
有価価値データ16bは、カードID16aに関連付けて管理されているプリペイド価値、玉の貸出レートを示す遊技種ごとの持玉の残玉数、貯玉再プレイ用の暗証番号、遊技種ごとの貯玉の残玉数を有する。図5の有価価値データ16bの例は、プリペイド価値が「7000」円で、玉4円の持玉の残玉数が「2000」玉、玉2円の持玉の残玉数が「0」玉、玉1円の持玉の残玉数が「0」玉で、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」で、玉4円の貯玉の残玉数が「0」玉、玉2円の貯玉の残玉数が「1000」玉、玉1円の貯玉の残玉数が「300」玉であることを示している。
遊技設定データ16dは、遊技種名と当該遊技種名に対応する遊技媒体種と遊技媒体単価と遊技媒体貸出単位とを含む。遊技媒体単価には、遊技媒体数と当該遊技媒体数に対応する税込の価格とを有する。また、遊技媒体貸出単位は、通常の遊技媒体の貸出の単位である遊技媒体数と当該遊技媒体数に対応する税込の価格とを有する。図5の遊技設定データ16dの例は、遊技種名が「玉4円」で、使用する遊技媒体の種類が「遊技玉」で、遊技媒体単価が遊技媒体数「25玉」が税込価格「100円」で、遊技媒体貸出単位が遊技媒体数「125玉」で税込価格「500円」であることを示している。
次に、図2に示したカード管理装置40の本実施例に係る内部構成について説明する。図6は、カード管理装置40の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図6に示すように、カード管理装置40は、表示部41及び入力部42と接続され、店舗ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。店舗ネットワーク通信部44は、通信回線を介して台間カード処理機10、会員管理装置50、賞品管理装置60等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ45a及びカード処理履歴データ45bを記憶する。カード管理データ45aは、カードIDに対し、プリペイド価値の残高と、各レートの持玉口座の残高と、該カードが挿入されている台間カード処理機10のIDを示す使用先IDとを対応付けたデータである。カード処理履歴データ45bは、台間カード処理機10、賞品管理装置60、島端計数機70及び精算機80からカード管理データ45aの更新に係る処理内容を、履歴情報として蓄積したデータである。
制御部46は、カード管理装置40を全体制御する制御部であり、カード管理部46a、縮退情報処理部46b及びカード処理履歴管理部46cを有する。実際には、この機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、このプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部46aは、カード管理データ45aの管理を行なう処理部である。具体的には、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、カード挿入通知に示されたカードIDの使用先IDを、同じくカード挿入通知に示された装置IDとする。また、カード挿入通知に示されたカードIDに関連付けられたプリペイド価値と各レートの持玉口座の残高とを有価価値として台間カード処理機10に通知する。また、挿入されたカードが会員カードである場合には、会員管理装置50に対してカード挿入通知を転送する。カード管理部46aは、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合に、持玉減算要求に示された持玉口座の残高をゼロにクリアしてカード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカードIDを含む玉貸要求を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値が所定値以上であるか否かを判定する。プリペイド価値が所定値以上である場合には、カード管理部46aは、プリペイド価値を所定値減算してカード管理データ45aを更新し、台間カード処理機10に更新後のプリペイド価値を含む玉貸許可を送信する。一方、プリペイド価値が所定値未満である場合には、カード管理部46aは、台間カード処理機10に玉貸不可を通知する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から金額、カードID16a及び装置ID16cを含む入金通知を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値を入金通知に示された金額に対応する度数分加算して、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に転送する。また、貯玉再プレイ要求に対する会員管理装置50からの応答についても、カード管理部46aが転送制御をおこなう。
また、カード管理部46aは、持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉口座の残高に受信した持玉数を加算して、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、カード排出通知を受信した場合には、該カードIDの使用先IDについて値を消去し、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応づけられた各レートの持玉口座の残高を賞品管理装置60に対して通知する。
縮退情報処理部46bは、台間カード処理機10又は島端計数機70から縮退ログを受け付けて、受け付けた縮退ログの内容に基づいてカード管理データ45aの情報を最新化する。
カード処理履歴管理部46cは、台間カード処理機10、賞品管理装置60、島端計数機70及び精算機80から受け付けたカード管理データ45aの更新に係る情報を、カード処理履歴データ45bに登録する。また、カード処理履歴管理部46cは、賞品管理装置60等からのカード処理履歴データ45bに係る各種照会要求を受け付けると、受け付けた照会要求に応じてカード処理履歴データ45bの内容を検索して、照会要求に対応する照会結果を要求元に返信する。
次に、図6に示したカード管理装置40の本実施例に係るデータ構成について説明する。図7は、カード管理装置40の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
カード管理データ45aは、カードIDに関連付けて、該カードIDのカードを使用している装置の使用先IDと、プリペイド価値と、持遊技媒体数とを有する。また、持遊技媒体数は、遊技種ごとの持遊技媒体の残高であり、遊技種が玉4円、玉2円、玉1円、メダル20円及びメダル5円の持遊技媒体の残高を有している。
図7のカード管理データ45aの例は、カードID「00001」のカードが、使用先IDが示す「5006」の装置で使用中で、プリペイド価値が「7,000」円であり、玉4円の持玉数が「2,000」玉で、玉2円の持玉数が「0」玉で、玉1円の持玉数が「0」玉で、メダル20円の持メダル数が「0」枚で、メダル5円の持メダル数が「0」枚であることを示している。
カード処理履歴データ45bは、カード管理データ45aの更新処理を行った日時と、更新処理の要求元の装置の装置種別及び装置番号と、更新処理の種類を示す処理区分と、更新処理の対象となったカード管理データ45aのレコードを特定するカードIDと、対応するレコードの遊技種別の持遊技媒体の加算数と、減算数と、プリペイド価値の加算額と、減算額とをレコード項目とするデータである。装置種別はコード化されたデータであって、「1」は台間カード処理機10であることを示し、「2」は島端計数機70であることを示し、「3」は賞品管理装置60であることを示し、「4」は精算機80であることを示す。また、処理区分はコード化されたデータであって、「01」は持遊技媒体加算を含むカード発行であることを示し、「02」はプリペイド価値加算を含むカード発行であることを示し、「03」はカード再発行であることを示し、「05」は持遊技媒体が無くなってカード回収されたことを示し、「06」はプリペイド価値が無くなってカード回収されたことを示し、「11」は持遊技媒体数の加算であることを示し、「12」は持遊技媒体数の減算であることを示し、「21」はプリペイド価値の加算であることを示し、「22」はプリペイド価値の減算であることを示している。
図7に示すカード処理履歴データ45bは、カード管理データ45aの更新処理を行った日時が「2015/5/10 15:30」で、更新処理の要求元の装置種別が「2」であり島端計数機70で、その装置番号が「0300」で、処理区分が「01」で持遊技媒体加算を含むカード発行で、カードIDが「00001」で、玉4円の持遊技媒体の加算数が「2100」であるレコードを含んでいることを表している。
次に、図2に示した会員管理装置50の本実施例に係る内部構成について説明する。図8は、会員管理装置50の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図8に示すように、会員管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続される。表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等であり、入力部52は、キーボードやマウス等である。
また、会員管理装置50は、外部ネットワーク通信部53と、店舗ネットワーク通信部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。外部ネットワーク通信部53は、インタネットなどの通信網を介して本店管理装置90とデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内の通信回線を介して賞品管理装置60及びカード管理装置40等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員管理データ55a、遊技種設定データ55b、賞品マスタ55c、レシート発行履歴データ55d及び持玉発行履歴データ55eを記憶する。会員管理データ55aは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに関連付けて、氏名、貯玉、携帯IDm、住所、電話番号等を関連付けたデータである。詳細は後述する。
遊技種設定データ55bは、遊技種に対して遊技媒体の種類、貸出レート、交換レート及び表示名等を関連付けたデータである。賞品マスタ55cは、遊技玉を賞品に交換する際に使用するデータである。レシート発行履歴データ55dは、島端計数機70で発行された計数レシートなどの発行履歴が記録されたデータである。持玉発行履歴データ55eは、島端計数機70で行われた持玉発行の履歴が記録されたデータである。
制御部56は、会員管理装置50を全体制御する制御部であり、会員管理部56a、賞品マスタ管理部56b、レシート発行履歴管理部56c及び持玉発行履歴管理部56dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、それぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
会員管理部56aは、貯遊技媒体に係る情報を除く会員管理データ55aに含まれる情報の管理を行なう処理部である。会員管理部56aは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55aに会員を追加する更新を行なう。また、会員管理部56aは、カード管理装置40を経由して台間カード処理機10から会員カードのカードIDを含むカード挿入通知を受け付けた場合には、会員管理データ55aを受け付けたカードIDで検索し、該カードIDに対応する貯遊技媒体数に基づいて貯遊技媒体再プレイデータを生成し、カード管理装置40を経由して台間カード処理機10に返信する。また、会員管理部56aは、カード管理装置40を経由して台間カード処理機10から会員カードのカードIDを含む貯遊技媒体再プレイ要求を受け付けた場合には、受け付けたカードIDに対応する会員の貯遊技媒体数を所定数減算し、減算後の貯遊技媒体数に対応する貯遊技媒体再プレイデータを生成して、カード管理装置40を経由して台間カード処理機10に返信する。
賞品マスタ管理部56bは、上位装置から賞品マスタ55cの更新に係るデータを受け付けて、賞品マスタ55c更新内容を反映する。
レシート発行履歴管理部56cは、島端計数機70等から受け付けたレシート発行情報をレシート発行履歴データ55dに登録する。また、レシート発行履歴管理部56cは、賞品管理装置60等からのレシート発行情報の照会要求を受け付けると、受け付けた照会要求に応じてレシート発行履歴データ55dを検索して検索結果を編集して要求元に返却する。また、レシート発行履歴管理部56cは、賞品管理装置60等からのレシート発行情報の集計要求を受け付けると、受け付けた集計要求に応じてレシート発行履歴データ55dを集計して集計結果を編集して要求元に返却する。
持玉発行履歴管理部56dは、島端計数機70等から受け付けた持玉発行情報を持玉発行履歴データ55eに登録する。また、持玉発行履歴管理部56dは、賞品管理装置60等からの持玉発行情報の照会要求を受け付けると、受け付けた照会要求に応じて持玉発行履歴データ55eを検索して検索結果を編集して要求元に返却する。また、持玉発行履歴管理部56dは、賞品管理装置60等からの持玉発行情報の集計要求を受け付けると、受け付けた集計要求に応じて持玉発行履歴データ55eを集計して集計結果を編集して要求元に返却する。
次に、図8に示した会員管理装置50の本実施例に係るデータ構成について説明する。図9は、会員管理装置50の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
会員管理データ55aは、カードIDに関連付けられた、会員区分、携帯IDm、暗証番号、来店等により付与されたポイント数、会員個人情報及び貯遊技媒体数をレコードの保有項目とするデータである。会員個人情報には、氏名、住所、電話番号等の情報を有する。貯遊技媒体数は遊技種ごとに預け入れられた遊技媒体の数を有している。
図9の会員管理データ55aの例は、カードIDが「00001」の会員が、会員区分が「正規会員」で、暗証番号が「1234」で、ポイント数が「200」ポイントで、遊技種が玉4円の貯玉が「0」玉で、遊技種が玉2円の貯玉が「1,000」玉で、遊技種が玉1円の貯玉が「300」玉で、遊技種がメダル20円の貯メダルが「0」枚で、遊技種がメダル5円の貯メダルが「0」枚であることを示している。
遊技種設定データ55bは、遊技種名、遊技媒体種、貸出レート及び表示名等をレコードの保有項目とするデータである。図9の遊技種設定データ55bの例は、遊技種名が「玉4円」の遊技種とは、遊技媒体種が「遊技玉」で、貸出レートが1玉「4円」で、表示名が「4パチ」であり、遊技種名が「玉2円」の遊技種とは、遊技媒体種が「遊技玉」で、貸出レートが1玉「2円」で、表示名が「2パチ」であることを示すレコードを有していることを表している。
賞品マスタ55cは、賞品を一意に識別する賞品コードに関連付けられた賞品名、群コード、賞品価格、交換ポイント数及び遊技種毎の交換遊技媒体数をレコードの保有項目とするデータである。ここで、群コードは賞品を分類して管理する為の識別情報である。群コード「01」は、一定の手続きを経て所定の価値で譲渡可能な特殊賞品を示す。群コード「02」以降は、特殊賞品以外の日用品等を含む一般賞品である。
図9の賞品マスタ55cの例は、賞品コード「0001」の賞品は、賞品名が「大賞品」で、群コードが「01」で特殊賞品であることを示し、賞品価格が「5000」円で、交換ポイント数が「5000」ポイントで、玉4円の交換玉数が「1,250」玉で、玉2円の交換玉数が「2,500」玉で、玉1円の交換玉数が「5,000」玉で、メダル20円の交換メダル数が「250」枚で、メダル5円の交換メダル数が「1,000」枚であることを示している。
また、図9の賞品マスタ55cの例は、賞品コード「0002」の賞品は、賞品名が「中賞品」で、群コードが「01」で特殊賞品であることを示し、賞品価格が「1000」円で、交換ポイント数が「1000」ポイントで、玉4円の交換玉数が「250」玉で、玉2円の交換玉数が「500」玉で、玉1円の交換玉数が「1,000」玉で、メダル20円の交換メダル数が「50」枚で、メダル5円の交換メダル数が「200」枚であることを示している。
レシート発行履歴データ55dは、レシートが発行された日時と、レシートを発行したレシート発行情報の送信元の装置種別と、その装置番号と、レシートの種類を示すレシート区分と、発行したレシートのレシート番号と、再発行のレシートなのか否かを示す再発行区分と、発行した計数レシートの内容が登録される計数レシート情報とをレコード項目とするデータである。装置種別はコード化されたデータであって、「2」は島端計数機70であることを示し、「3」は賞品管理装置60であることを示し、「4」は精算機80であることを示す。レシート区分はコード化されたデータであって、「01」は遊技媒体を計数した結果が記載されたバーコード付きの計数レシートで、「02」は遊技媒体を計数した結果が記載されたバーコードが付いていない計数レシートであることを示す。また、再発行区分は、「0」が初回発行であり、「1」が再発行であることを示す。また、計数レシート情報には、遊技種と計数遊技媒体数の情報を含む。
図9のレシート発行履歴データ55dの例は、レシートが発行された日時が「2015/5/10 10:30」で、装置種別が「2」であり島端計数機70で、その装置番号が「0300」で、レシート区分が「01」でありレシートの種類が遊技媒体を計数した結果が記載されたバーコード付きの計数レシートで、レシート番号が「001」で、再発行区分が「0」であり初回発行で、遊技種が「玉4円」の遊技媒体を「2100」玉計数したことを示している。
持玉発行履歴データ55eは、持玉発行処理を行った日時と、持玉発行処理を行った島端計数機70の装置番号と、持玉が移行された一般カードのカードIDと、遊技種別の持玉発行数とをレコードの項目情報とするデータである。図9の持玉発行履歴データ55eは、持玉発行処理を行った日時が「2015/5/10 15:30」で、持玉発行処理を行った島端計数機70の装置番号が「0300」で、持玉が移行された一般カードのカードIDが「00001で、玉4円の遊技種の持遊技媒体に「2100」玉移行したことを示すレコードを含んでいることを表している。
次に、図2に示した賞品管理装置60の外観構成について説明する。図10は、図2に示した賞品管理装置60の外観構成を示す図である。図10に示すように、賞品管理装置60は、遊技店員用の筐体と遊技客用の筐体とを通信線により接続した構成を有する。遊技店員用の筐体には、店側表示部61、操作部62、レシート発行部63、カードリーダ67a及び店員タグリーダ67bが設けられ、バーコードリーダ69が接続されている。遊技客用の筐体には客側表示部64及び携帯端末リーダ67cが設けられている。
遊技店員は、遊技客が提示したカードをカードリーダ67aにかざすことにより、該カードからカードIDを読み取らせ、カードIDに対応付けられた持玉及び貯玉の残高を特定する。また、島端計数機70で発行された計数レシートのバーコードをバーコードリーダ69で読み取ることによって遊技客の獲得玉数を特定する。このようにして特定した持玉及び貯玉の残高や遊技客の獲得玉数は、特殊賞品又は一般賞品との賞品交換に使用される。遊技店員は、自身の店員タグを店員タグリーダ67bにかざすことにより、権限の認証を受けることができる。
店側表示部61は、操作者である遊技店員用の表示部兼操作部であり、タッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなる。この店側表示部61には、賞品交換内容や操作ガイダンスなどが表示される。操作部62は、テンキー、専用キー及びモードキー等の複数のキーからなり、賞品交換操作入力などを行う際に使用される。
レシート発行部63は、登録リストや集計リストの各種レシート等を発行処理する発行部であり、感熱式プリンタ等からなる。
遊技客用の筐体に設けられた客側表示部64は、蛍光表示管やタッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなる。遊技客は、この客側表示部64の表示内容を確認することにより、カードに対応付けられる持玉や貯玉の残高を確認することができる。さらに、客側表示部64は、上位の装置(例えばカード管理装置40)からイベント情報などを設定データとして通知された場合には、該イベント情報を表示することができる。また、客側表示部64は、貯玉を使用する際の暗証番号の入力にも使用される。携帯端末リーダ67cは、会員カードとして使用可能な携帯端末がかざされた場合に、該携帯端末からカードIDに対応する情報を読み取る。このカードIDに対応する情報により、持玉数及び貯玉数が特定できてもよい。
次に、図2に示した賞品管理装置60の本実施例に係る内部構成について説明する。図11は、図2に示した賞品管理装置60の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図11に示すように、この賞品管理装置60は、通信回線を介してカード管理装置40及び会員管理装置50に接続されている。賞品管理装置60は、すでに説明した店側表示部61、操作部62、レシート発行部63、客側表示部64、カードリーダ67a、店員タグリーダ67b及び携帯端末リーダ67cと、記憶部65と、制御部66と、通信部68と、バーコードリーダ69とを有する。通信部68は、賞品管理装置60がカード管理装置40及び会員管理装置50などと通信するためのインタフェース部である。
記憶部65は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、賞品マスタ65a、賞品交換履歴データ65b、有価価値データ65c及び賞品交換候補データ65dを記憶する。賞品マスタ65aは、遊技媒体を賞品に交換する際に使用するデータであり、会員管理装置50から受信して記憶したデータである。
賞品交換履歴データ65bは、賞品交換を行った履歴のデータである。有価価値データ65cは、賞品交換時に遊技客のカードを読み取ってカード管理装置40及び会員管理装置50から取得した遊技種毎の持遊技媒体及び貯遊技媒体などの情報である。また、計数レシートを受け付けた場合には、計数レシートのバーコードから読み取った情報が展開される。バーコードが付いていない計数レシートを受け付けた場合には、計数レシートに記載された内容を操作部62で入力することにより賞品交換履歴データ65bに展開する。
賞品交換候補データ65dは、交換する賞品の選択中の情報であって、交換する賞品の未確定情報である。交換する賞品が決まった時には、賞品交換候補データ65dの内容を賞品交換履歴データ65bに追加して、賞品交換候補データ65dはクリアされる。
制御部66は、賞品管理装置60を全体制御する制御部であり、賞品管理部66a、賞品交換処理部66b、処理履歴確認処理部66c及び持玉発行処理部66dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROM等の不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより実現される。
賞品管理部66aは、記憶部65に記憶した賞品マスタ65aを用いて賞品管理装置60の取扱対象となる特殊賞品、一般賞品の交換玉数等を管理する管理部である。賞品管理部66aは、会員管理装置50から賞品マスタ55cを取得し、記憶部65に賞品マスタ65aとして格納する。
賞品交換処理部66bは、カードリーダ67aにより読み取ったカードIDをカード管理装置40に送信し、カードIDに関連付けられた持遊技媒体の残高を取得して、取得した内容で有価価値データ65cを更新する。また、賞品交換処理部66bは、読み取ったカードが会員カードの場合には、会員管理装置50に読み取ったカードIDを送信して、カードIDに関連付けられた貯遊技媒体の残高を取得して、取得した内容で有価価値データ65cを更新する。また、賞品交換処理部66bは、バーコードリーダ69により計数レシートから遊技媒体の計数結果を読み取って、読み取った遊技媒体の計数結果により有価価値データ65cを更新する。賞品交換処理部66bは、賞品との交換対象となる計数結果、持遊技媒体又は貯遊技媒体の遊技種の指定を受け付けて、指定された遊技種の遊技媒体の計数結果、持遊技媒体及び貯遊技媒体の残高に対応する価値の範囲内で、賞品マスタ65aに基づいて特殊賞品及び一般賞品との賞品交換処理を行う。また、賞品交換処理部66bは、賞品交換処理の内容を賞品交換履歴データ65bに登録する。
処理履歴確認処理部66cは、店舗内で発行された計数レシートのレシート発行情報が会員管理装置50に正しく登録されているか否かを会員管理装置50に対して照会する機能を有する。バーコードの付いていない計数レシートが持ち込まれた場合には、本機能によりレシート発行情報が会員管理装置50に正しく登録されているか否かを確認し、登録されていない場合には、別途会員管理装置50にレシート発行情報を登録するか、受け取ったバーコードの付いていない計数レシートを差分として管理することになる。持玉発行処理部66dは、持玉が関連付けられた一般カードの再発行に係る機能を有する。
次に、図2に示した賞品管理装置60の本実施例に係るデータ構成について説明する。図12は、賞品管理装置60の本実施例に係るデータ構成について説明するための図である。
賞品交換履歴データ65bは、賞品交換を行った日付及び時刻と、賞品交換履歴に対する通番及び枝番と、交換した賞品の賞品コード及び個数と、カードIDと、交換した遊技種ごとの遊技媒体数とを、レコードの保有項目とするデータである。図12の賞品交換履歴データ65bの例は、日付が「2015/3/15」の時刻が「15:30」に行った賞品交換は、履歴通番が「050」で、履歴枝番が「01」で、賞品コードが「0001」の賞品「2」個と、カードIDが「01001」に関連付けられた玉4円の遊技種の遊技媒体「2,500」玉との交換が行われたことを示している。
有価価値データ65cは、計数レシートから読みとった遊技種毎の計数結果、カードから読み込んだカードIDに関連付けて管理されているプリペイド価値、遊技種ごとの持遊技媒体の残高、貯玉再プレイ用の暗証番号及び遊技種ごとの貯遊技媒体の残高を有する。図12の有価価値データ65cの例は、計数レシートから読みとった計数結果はなく、プリペイド価値が「1000」円で、持遊技媒体の玉4円の遊技種の残高が「3000」玉、玉2円の遊技種の残高が「0」玉、玉1円の遊技種の残高が「0」玉、メダル20円の遊技種の残高が「0」枚、メダル5円の遊技種の残高が「0」枚で、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」で、貯遊技媒体の玉4円の遊技種の残高が「0」玉、玉2円の遊技種の残高が「0」玉、玉1円の遊技種の残高が「0」玉、メダル20円の遊技種の残高が「0」枚、メダル5円の遊技種の残高が「0」枚であることを示している。
賞品交換候補データ65dは、賞品交換履歴データ65bの日付、時刻、履歴通番及び履歴枝番を除いたレコード構成であり、交換対象の賞品を選択中に選択された賞品の一覧を示す情報である。図12の賞品交換候補データ65dの例は、賞品コードが「0002」の賞品「2」個と、カードIDが「01011」に関連付けられた玉4円の遊技種の遊技媒体「500」玉とを賞品交換の候補としていることを示している。
次に、図2に示した島端計数機70の外観構成について図13を用いて説明する。
装置の前面の上部中央には、タッチ式の液晶ディスプレイである表示操作部70aが配置される。この表示操作部70aには、計数操作に係る画面が表示され、この画面上に表示される各種操作ボタン等を直接タッチすることにより操作が受け付けられるようになっている。表示操作部70aの右には印刷された各種レシートが排出されるレシート排出口76aが配置される。また、表示操作部70aの下には、会員カードを挿入するための会員カード挿入口72aが配置される。
また、表示操作部70aの左側には、ICチップ内蔵の携帯電話機を置かれることによって携帯電話機に内蔵されるICチップ内の情報を読み取るかざし部73aが配置される。このかざし部73aでは、一般カードに埋め込まれたICチップ内の情報を読み取ることもできる。携帯電話機と一般カードのICチップの規格は同一ではないが、読み取りモードを変更することにより異なる規格のICチップ内の情報の読み取りを実現している。また、会員カード挿入口72aの右下には、貯玉再プレイや端数玉の返却指示により玉が投出される玉取出口75aが配置される。
また、島端計数機70の前面下部には上方に開口する計数対象の遊技玉を投入するホッパ74aが配置される。このホッパ74aの開口部分には、開閉が自動制御されるシャッタ74bを備えている。また、営業時間外などの非稼働時間帯に、ホッパ74aへの埃等の侵入を防ぐためのホッパ蓋74cを備えている。図13に示す図は、ホッパ蓋74cは、ホッパ74aのセット位置から外されて、ホッパ74aの側面部分に配置される蓋ホルダ74dに立てかけられている状態であることを示している。
ホッパ74aの前面左には、従業員が所持するIDキーをかざすIDキーかざし部71aが配置される。また、ホッパ74aの前面の下にはホッパ74aに玉と一緒に投入された玉以外のゴミをためておくゴミ受け皿74fが配置される。また、ホッパ74aの前面の略中央には、ホッパ74aを取り外したり、ゴミ受け皿74fを引き出すことができるようにするためのホッパ錠74eが配置される。
次に、図2に示した島端計数機70の本実施例に係る内部構成について説明する。図14は、島端計数機70の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図14に示すように、島端計数機70は、表示操作部70a、通信部70b、従業員のIDキーを読み取るIDキーリーダ71、会員カードを受け付けてカードに記憶された内容を読み取る会員カードリーダ72、ICチップ内蔵の携帯電話やICチップが埋め込まれたICカードに対して情報の読み書きを行うカードリーダライタ73、投入された玉を計数する玉計数部74、端数玉の返却又は貯玉再プレイ等で遊技玉の払い出しを行う玉払出部75、レシートの印刷を行うレシートプリンタ76、記憶部77及び制御部78を備える。通信部70bは、カード管理装置40及び会員管理装置50とのデータ通信を行うインタフェース部である。
記憶部77は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、設定データ77a、発行済最終レシート番号77b、店員認証データ77c、会員データ77d及び計数データ77eを記憶する。
設定データ77aは、当該島端計数機70の属性や、設置されるコーナの属性及び島端計数機70の処理に係る設定パラメータを含む。発行済最終レシート番号77bは、当該島端計数機70で最後に発行されたレシートのレシート番号である。新たにレシートを発行する場合には当該発行済最終レシート番号77bに1加算して更新し、更新された数をレシート番号とするレシートを発行することになる。
店員認証データ77cは、IDキーかざし部71aに従業員が所持するIDキーがかざされた場合に、IDキーから読みとった従業員の識別情報や従業員の名前等の情報を含む。会員データ77dは、会員カード挿入口72aに挿入された会員カードから読みとったカードIDに関連付けて管理される貯遊技媒体等の情報である。計数データ77eは、計数レシートのバーコードから読み取った島端計数機70で行われた計数結果の情報である。
制御部78は、島端計数機70を全体制御する制御部であり、計数レシート発行部78a、貯玉処理部78b、貯玉再プレイ処理部78c、持玉発行処理部78d及び会員情報登録部78eを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、それぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
計数レシート発行部78aは、ホッパ74aに投入された遊技玉を計数して、その計数結果が記載された計数レシートを発行する。計数レシート発行部78aは、設定データ77aの設定及び顧客の操作によって、計数結果の全数が記載された計数レシートを発行することや、特殊賞品の交換玉数に満たない端数分の玉を返却して、返却分を差し引いた計数結果が記載された計数レシートを発行することや、計数結果から貯玉分を差し引いた計数結果が記載された計数レシートを発行することができる。また、計数レシート発行部78aは、発行したレシートに印刷された情報を含むレシート発行情報を、会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、受け付けたレシート発行情報を蓄積して管理する。
貯玉処理部78bは、ホッパ74aに投入された玉を計数して、その計数結果を会員カード挿入口72aに挿入された会員カード又はかざし部73aにかざされた携帯電話機に関連付けられた貯玉に移行する。貯玉処理部78bは、設定データ77aの設定及び顧客の操作によって、計数結果の全数を貯玉に移行することや、レシート発行分を除いた端数分を貯玉に移行することができる。
貯玉再プレイ処理部78cは、貯玉の再プレイ操作を受け付けると、会員カード挿入口72aに挿入された会員カード又はかざし部73aにかざされた携帯電話機に関連付けられた貯玉を減算して、減算した数に応じた数の玉を玉取出口75aに払い出す。
持玉発行処理部78dは、ホッパ74aに投入された玉を計数して、その計数結果をかざし部73aにかざされた一般カードに関連付けられた持玉に移行する。持玉発行処理部78dは、設定データ77aの設定及び顧客の操作によって、計数結果の全数を持玉に移行することや、遊技機20で玉を払い出す単位である払出単位数に満たない端数分の玉を返却して、返却分を差し引いた計数結果を持玉に移行することや、払出単位数に満たない端数分の端玉レシートを発行して、端玉レシート分を差し引いた計数結果を持玉に移行することができる。
また、持玉発行処理部78dは、持玉発行にあたって、一般カードから読み取られたカードIDと持玉発行数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信するとともに、持玉発行の内容を含む持玉発行情報と、端玉レシートを発行した場合には端玉レシートの内容を含むレシート発行情報を会員管理装置50に送信する。
また、持玉発行処理部78dは、持玉発行処理時にカード管理装置40に持玉加算要求を送信するとともに、一般カードにも移行後の持玉数等の情報を書き込む。また、持玉発行処理部78dは、この一般カードへの書き込み処理に失敗すると、一般カードの再発行処理が行われる。このカードの再発行処理では、一般カードへの書き込みを実行する前に、カードの再発行処理を行う旨をカード管理装置40に通知するが、カード管理装置40から再発行処理実施不可を示す応答を受け付けた場合には、持玉発行の内容が記載された持玉発行レシートを出力する。
会員情報登録部78eは、ICチップ内蔵の携帯電話機からカードリーダライタ73でIDm情報を読み取り、遊技客の生年月日や電話番号等の情報の入力を受け付けて、おためし会員の登録処理を行うことができる。
次に、図14に示した島端計数機70の本実施例に係るデータ構成について図15を用いて説明する。
設定データ77aは、島端計数機70自身の識別情報である装置番号と、当該島端計数機70が設置されるコーナの遊技種と、該遊技種に対応する遊技種名と、特殊賞品の交換遊技媒体単位数を示す割数と、計数した全数の記載されたレシートの発行可否と、計数レシート発行時の割数に満たない端数の遊技媒体の返却指定の可否と、計数した全数の貯玉の可否と、割数に満たない端数を貯玉することを指定することの可否と、持玉発行時の端玉の扱いの情報とを含むデータである。持玉発行時の端玉の扱いの情報は、コード化されたデータであって、「1」は計数結果が払出単位数に満たない端数がある場合に、この端数を含めて持玉に移行することを示し、「2」は端数分については持玉に移行しないことを示す。持玉発行時の端玉の扱いに「2」が設定されている場合には、自装置に遊技媒体の返却機構がある場合にはこの端数分を返却し、遊技媒体の返却機構がない場合には端玉レシートを発行することになる。また、本実施例では、払出単位数に満たない端数について返却するか、端玉レシート発行する旨の記載としているが、例えば会員の場合には端数分を貯玉に移行できるようにしてもよい。
図15の設定データ77aの例は、装置番号が「0300」で、当該島端計数機70が設置されるコーナの遊技種が「玉4円」で、該遊技種に対応する遊技種名が「4パチ」で、割数が「40」で、計数した全数の記載されたレシートの発行が「可」で、計数レシート発行時の端数返却の指定が「可」で、計数した全数の貯玉が「可」で、割数に満たない端数の貯玉指定が「可」で、持玉発行時の端玉の扱いが「1」であり計数結果が払出単位数に対して端数がある場合であっても、この端数を含めて持玉に移行することを示している。
店員認証データ77cは、従業員を識別するための店員コードと、店員名とを含むデータである。図15の店員認証データ77cの例は、店員コードが「01」で、店員名が「山田太郎」であることを示している。
会員データ77dは、会員カードリーダ72で会員カードが読み取られた時に、読み取った会員カードのカードIDに関連付けて管理されている会員の情報を会員管理装置50から取得して記憶したデータである。このことから、会員データ77dが有している情報は、図9に示した会員管理データ55aのレコード項目に対応する。会員データ77dは、カードID、会員区分、携帯IDm、暗証番号、ポイント数、会員個人情報及び貯遊技媒体数の情報を含む。会員個人情報には、氏名、住所、電話番号等の情報を有する。貯遊技媒体数は遊技種ごとに預け入れられた遊技媒体の数を有している。
図15の会員データ77dの例は、カードIDが「00001」で、会員区分が「正規会員」で、暗証番号が「1234」で、ポイント数が「200」ポイントで、遊技種が玉4円の貯玉が「0」玉で、遊技種が玉2円の貯玉が「1,000」玉で、遊技種が玉1円の貯玉が「300」玉で、遊技種がメダル20円の貯メダルが「0」枚で、遊技種がメダル5円の貯メダルが「0」枚であることを示している。
次に、図2に示した島端計数機70の持玉発行処理に係る画面の画面構成と、画面における操作に伴う画面遷移について図16を用いて説明する。
図16(a)は、島端計数機70で計数することが指定され、店員が所持するIDキーをIDキーかざし部71aにかざされて、シャッタ74bが開放されたときに表示操作部70aに表示される画面を示している。図16(a)に示すように、遊技客が遊技を行っていた遊技機20の台番号を入力する旨のメッセージとともに、台番号を入力するためのテンキーとが配置される。
図16(a)の画面で、テンキーを用いて台番号が入力され、「決定」ボタンが押下されると、図16(b)に示したように計数する遊技玉をホッパ74aに投入する旨のメッセージが表示される。また、図16(b)の画面下部には「キャンセル」ボタンが配置され、この「キャンセル」ボタンが操作されると、計数処理がキャンセルされシャッタ74bが閉じられて待機中の画面に戻る。
図16(b)の画面に表示されたメッセージに従い計数対象の遊技玉をホッパ74aに投入されると、玉計数部74により投入された遊技玉が計数されて、図16(c)に示した計数中の状態を示す画面に遷移する。図16(c)に示したように計数中の画面には、当該島端計数機70が設置されるコーナの遊技種と、図16(a)の画面で入力された台番号、その時点で計数済みの遊技玉数と、計数中の遊技玉数に対する特殊賞品の個数と、割数に満たない余りの遊技玉数とが表示される。図16(a)に示す画面例は、当該島端計数機70は遊技種が「4パチ」のコーナに設置され、1024番台で獲得した遊技玉を計数中で、この時点の計数遊技玉数が2100玉で、この遊技玉数だと特殊賞品52個に対応し、余りが20玉であることを示している。
投入した全ての玉の計数が終了すると、図16(d)の画面に遷移する。図16(d)に示す画面は、計数された遊技玉に対する処理を指定するための画面である。図16(d)に示すように、画面上部には、処理を選択する旨のメッセージと、計数対象の遊技玉が有る場合にはホッパ74aに投入する旨のメッセージが表示される。また、これらのメッセージの下には図16(c)の画面と同様の表示形式で計数結果が表示される。
また、画面下部には計数した遊技玉に対する処理を選択するためのボタンが配置される。ここに配置されるボタンは、設定データ77aの設定内容に基づいて配置される。この点について具体的に説明する。図16(d)のレシート発行に対する「全数発行」ボタンは、設定データ77aの全数計数レシート発行可否に「可」が設定されている場合に配置され、「端数返却」ボタンは、設定データ77aの「計数レシート発行時端数返却可否」に「可」が設定されている場合に配置される。図16(d)の貯玉に対する「全数貯玉」ボタンは、設定データ77aの「全数貯玉可否」に「可」が設定されている場合に配置され、「端数貯玉」ボタンは、設定データ77aの「端数貯玉可否」に「可」が設定されている場合に配置される。
また、図16(d)に示すように、持玉発行に対して配置されるボタンは、設定データ77aの「持玉発行時の端玉の扱い」の設定内容にかかわらず「持玉発行」ボタンのみである。「持玉発行時の端玉の扱い」に払出単位数に満たない端数を含めて持玉に移行することを示す「1」が設定されている場合には、「持玉発行」ボタンが操作されると端数を含めて持玉に移行される。また、「持玉発行時の端玉の扱い」に払出単位数に満たない端数は持玉に移行しないことを示す「2」が設定されている場合には、「持玉発行」ボタンが操作されるとは端数分を除いた計数結果を持玉に移行し、端数分は返却することになる。また、島端計数機70が遊技媒体の返却機構を有さないような場合には、遊技媒体を返却する代わりに端玉レシートを発行することになる。
なお、図16(d)に示した画面は、まだ会員カード、携帯電話機又は一般カードのいずれもセットされていない状態におけるボタンの表示例を示しているが、先に会員カードが挿入されている場合又は携帯電話機が先に置かれている場合にはレシート発行に係るボタン及び持玉発行に係るボタンは表示されない。また、カードリーダライタ73は、携帯電話機又は一般カードに内蔵されるICチップを読み取る装置であるが、携帯電話機と一般カードでは規格の違うICチップを内蔵しているため、待機中は携帯電話機のICチップを読み取り可能なモードで動作し、「持玉発行」ボタンが押下された時に一般カードのICチップを読取可能なモードに変更して動作している。
次に、図2に示した島端計数機70で発行される各種レシートの印刷内容について図17を用いて説明する。
図17(a)に示すレシートは、計数結果が出力される計数レシートである。この計数レシートを賞品交換カウンタに提示すると、記載される玉数に応じた賞品と交換することができる。「計数レシート」というタイトルの下にはバーコードが印刷される。バーコードは、文字で印刷された情報と同じ情報を含んでいる。
バーコードの下の1行目には、当該レシートが発行された日時が出力される。2行目には、当該島端計数機70の装置番号と、当該レシートのレシート番号とが出力される。3行目には「担当者」の文字及び店員コードが、4行目には店員名が出力される。5行目には遊技種名と、計数結果とが出力され、6行目には、計数結果に対する特殊賞品の数と、割数に満たない余りである端数とが出力される。
図17(a)に示す計数レシートの出力例は、日時が「2015年5月10日 10時30分」に発行されたレシートであって、装置番号が「0300」の島端計数機70で発行され、レシート番号が「001」で、レシート発行時の店員は、店員コードが「01」で、店員名が「山田太郎」で、遊技種が「4パチ」の玉が「2100」玉計数され、この玉数は特殊賞品「52」個と、余り「20」玉とに対応することを示している。
図17(b)に示す計数レシートは、図17(a)に示した計数レシートと比較してバーコードが無い部分以外は同じ形式である。設定データ77aの持玉発行時の端玉の扱いに、計数結果のうち払出単位数に満たない端数を持玉に移行しない旨を示す「2」が設定されていて、なお且つ遊技媒体の返却機構がない場合には、図17(a)に示した計数レシートと同じ形式の端玉レシートが発行される。また、端玉レシートの発行の際に、島端計数機70から会員管理装置50にレシート発行情報が正常に送信できたか否かを確認できなかった場合には、図17(b)に示すバーコードが付いていない計数レシートが発行される。賞品交換カウンタで図17(b)に示すようなバーコードの付いていない計数レシートを受け付けると、店員は、賞品交換終了後に会員管理装置50にレシート発行情報が正常に送信できているか否かを確認して、レシート発行情報が正常に送信できていないと確認された場合には、該計数レシートに係る情報を会員管理装置50に登録することになる。これにより、会員管理装置50のレシート発行履歴データ55dが適切に更新されることになる。また、図17(b)に示すバーコードが付いていない計数レシートは、端玉レシートに限ったものではなく、通常の計数レシート発行時にも会員管理装置50にレシート発行情報が正常に送信できたか否かを確認できなかった場合にも発行される。
図17(c)に示すレシートは、島端計数機70で発行される持玉発行レシートである。この持玉発行レシートは、島端計数機70におけるカードの再発行処理の途中でキャンセルした場合若しくはカードの再発行処理に係るシステムチェックで再発行できなかった場合に発行されるものである。この持玉発行レシートと移行先の持玉が関連付けられている一般カードとを賞品交換カウンタに提示することにより、正しく持玉の移行された一般カードの再発行の手続きを受けることが可能となる。
図17(c)に示すように、持玉発行レシートは、バーコードは付いていない。また、「持玉発行レシート」というタイトルの下の1行目から4行目までは、計数レシートと同様の形式で、レシート発行日時、装置番号、レシート番号、店員の店員コード及び店員名の情報を含む。ただしレシート番号は「000」固定となる。また、4行目には持玉発行により移行された持玉が関連付けられた一般カードのカードIDが出力される。また、5行目には遊技種名と、計数結果とが出力される。
図17(c)に示す持玉発行レシートの出力例は、日時が「2015年5月10日 12時15分」に発行されたレシートであって、装置番号が「0300」の島端計数機70で発行され、レシート番号が「000」で、レシート発行時の店員は、店員コードが「01」で、店員名が「山田太郎」で、移行後の持玉が関連付けられた一般カードのカードIDが「01020」で、遊技種が「4パチ」の遊技玉が「3500」玉、持玉に移行されたことを示している。
次に、図2に示した島端計数機70で行われる遊技玉の計数処理及び計数処理に続く処理の処理手順について図18に示すフローチャートを用いて説明する。
計数レシート発行部78aは、IDキーリーダ71により店員の所持するIDキーを読み取ることにより店員の認証を行い、IDキーから読みとった店員ID及び店員名を店員認証データ77cに書き込む(ステップS101)。ステップS101で店員の認証が正常に行われなかった場合(ステップS102;No)には、ステップS101に戻る。
ステップS101で店員の認証が正常に行われた場合(ステップS102;Yes)には、計数レシート発行部78aは、シャッタ74bを開放して(ステップS103)、図16(a)に示した台番号の入力画面を表示して台番号の入力を受け付ける(ステップS104)。台番号の入力が行われると、計数レシート発行部78aは、図16(b)に示したような計数対象の遊技玉をホッパ74aに投入する旨のメッセージを表示するとともに、投入された玉の計数を行う(ステップS105)。玉が投入されて計数が行われると、計数レシート発行部78aは、図16(c)又は図16(d)に示したように投入された計数された遊技玉数等の表示を行う(ステップS106)。ステップS106では、投入された玉を計数中は図16(c)に示したような画面を表示し、投入された全ての玉の計数が終了した場合には図16(d)に示したような画面を表示する。
投入された全ての遊技玉の計数が終了して図16(d)に示したような画面が表示されている状態で、計数対象の遊技玉をホッパ74aに追加で投入された場合(ステップS107;Yes)には、計数レシート発行部78aは、ステップS105に戻り追加投入された遊技玉の計数を開始する。
また、図16(d)に示したような画面において、計数レシート発行に係る操作を受け付けた場合(ステップS107;No、ステップS108;Yes)には、計数レシート発行部78aは、計数レシート発行処理を行って(ステップS109)、ステップS105の計数結果をゼロにクリアして(ステップS110)、処理を終了する。ステップS109の計数レシート発行処理の詳細な処理手順は後述する。
また、図16(d)に示したような画面において、貯玉移行に係る操作を受け付けた場合(ステップS108;No、ステップS111;Yes)には、貯玉処理部78bは、計数玉数の貯玉移行の処理を行って(ステップS112)、ステップS110に移行する。ステップS112の貯玉処理の詳細な処理手順は後述する。
また、図16(d)に示したような画面において、持玉発行に係る操作を受け付けた場合(ステップS111;No、ステップS113;Yes)には、持玉発行処理部78dは、計数玉数に対する持玉発行の処理を行って(ステップS114)、ステップS110に移行する。ステップS114の持玉発行処理の詳細な処理手順は後述する。図16(d)に示したような画面において、持玉発行に係る操作も受け付けていない場合(ステップS113;No)には、ステップS107に戻る。
従来、島端計数機70は、会員管理装置50の端末の位置付けの装置であり、カード管理装置40が関与する持遊技媒体と連携する処理は行えておらず、顧客の利便性を阻害していた。本発明では、図18のフローチャートに示したように、カード管理装置40とも連携することにより、島端計数機70で遊技媒体の計数した結果をレシート発行又は貯玉することに加えて持玉発行することが可能となった。これにより、会員以外の場合には、レシートが発行されることから、賞品交換カウンタに行く流れとなり遊技の継続を促せなかったが、持玉にすることにより持玉再プレイによる遊技の継続が可能となり、延いては稼働率を向上させる効果も期待できる。また、会員以外の場合には、計数結果をレシート発行したが目的の賞品との交換数に満たなかった場合に、遊技を継続しようと思っても、獲得玉があったにもかかわらず、現金を使って遊技玉を借りなければならなかった。これについても、島端計数機70で計数した結果を持玉に移行できるようになったので、目的の賞品交換数に満たなければ、持玉を利用して再プレイが可能なので遊技客にとっての利便性も向上した。
次に、図18のフローチャートに示した計数レシート発行処理(ステップS109)の詳細な処理手順について図19に示すフローチャートを用いて説明する。
計数レシート発行部78aは、シャッタ74bを閉じて(ステップS201)、図16(d)に示したような画面で操作されたボタンと、ステップS105の玉計数処理による計数結果とに基づいて計数レシートとして発行する玉数と返却する玉数とを決定する(ステップS202)。具体的には、図16(d)に示したような画面でレシート発行に関する「全数発行」ボタンが操作された場合には、計数レシート発行部78aは、ステップS105の玉計数処理による計数結果の全数を計数レシートとして発行する玉数とする。また、図16(d)に示したような画面で「端数返却」ボタンが操作された場合には、ステップS105の玉計数処理による計数結果のうち、この計数結果から割数に満たない端数を差し引いた数を計数レシートとして発行する玉数とし、割数に満たない端数を返却する玉数とする。
計数レシート発行部78aは、ステップS202で決定したレシート発行玉数分のレシート発行情報を会員管理装置50に送信する(ステップS203)。ステップS203のレシート発行情報の送信処理が正常終了している場合(ステップS204;Yes)には、計数レシート発行部78aは、図17(a)で示したようなバーコード付きの計数レシートを発行する(ステップS205)。また、ステップS203のレシート発行情報の送信処理が正常終了していることが確認できなかった場合(ステップS204;No)には、計数レシート発行部78aは、図17(b)で示したようなバーコードが付いていない計数レシートを発行する(ステップS206)。
図16(d)に示したような画面で「端数返却」ボタンが操作されて(ステップS207;Yes)には、ステップS202で算出された端数であり返却する玉数がゼロではない場合(ステップS208;Yes)には、計数レシート発行部78aは、この端数に相当する玉数を玉払出部75から払い出して(ステップS209)、処理を終了する。
図16(d)に示したような画面で「全数発行」ボタンが操作されている場合(ステップS207;No)及び図16(d)に示したような画面で「端数返却」ボタンが操作されて(ステップS207;Yes)いても、ステップS202で算出された端数であり返却する玉数がゼロである場合(ステップS208;No)には、ステップS209の処理はスキップして処理を終了する。
次に、図18のフローチャートに示した貯玉処理(ステップS112)の詳細な処理手順について図20に示すフローチャートを用いて説明する。
貯玉処理部78bは、シャッタ74bを閉じて(ステップS301)、会員カード挿入口72aに会員カードを挿入又はかざし部73aに会員識別用に登録されている携帯電話機を置く旨のメッセージを表示し、会員カード挿入口72aに挿入された会員カード又はかざし部73aに置かれた携帯電話機からカードID若しくはIDm情報を読み取る(ステップS302)。
また、貯玉処理部78bは、図16(d)に示したような画面で操作されたボタンと、ステップS105の玉計数処理による計数結果とに基づいて貯玉に移行する玉数及び計数レシートとして発行する玉数を決定する(ステップS303)。具体的には、図16(d)に示したような画面で「全数貯玉」ボタンが操作された場合には、貯玉処理部78bは、ステップS105の玉計数処理による計数結果の全数を貯玉に移行する玉数とする。また、図16(d)に示したような画面で「端数貯玉」ボタンが操作された場合には、ステップS105の玉計数処理による計数結果のうち、この計数結果から割数に満たない端数を差し引いた数を計数レシートとして発行する玉数とし、割数に満たない端数を貯玉に移行する玉数とする。
貯玉処理部78bは、ステップS303で決定した貯玉移行数を、ステップS302で読み取った会員カードのカードID又は携帯電話機のIDm情報に関連付けられる貯玉に加算する(ステップS304)。具体的には、ステップS302で読み取った会員カードのカードID又は携帯電話機のIDm情報と、貯玉に移行する玉数とを含む貯玉加算要求を会員管理装置50に送信することにより会員管理装置50が管理する貯玉の残高を更新することになる。
ステップS304の貯玉加算処理が正常に処理されて(ステップS305;Yes)、図16(d)に示したような画面で「端数貯玉」ボタンが操作されていた場合(ステップS306;Yes)には、計数レシート発行部78aは、ステップS303で算出された計数レシートとして発行する玉数分のレシート発行情報を会員管理装置50に送信する(ステップS307)。
ステップS307のレシート発行情報の送信処理が正常終了している場合(ステップS308;Yes)には、計数レシート発行部78aは、図17(a)で示したようなバーコード付きの計数レシートを発行する(ステップS309)。また、ステップS307のレシート発行情報の送信処理が正常終了していることが確認できなかった場合(ステップS308;No)には、計数レシート発行部78aは、図17(b)で示したようなバーコードが付いていない計数レシートを発行する(ステップS310)。
また、貯玉処理部78bは、ステップS302で会員カード挿入口72aに挿入された会員カード又はカードリーダライタ73のかざし部73aに置かれた携帯電話機が未返却である場合には返却処理を行って(ステップS311)、処理を終了する。
図16(d)に示したような画面で「全数貯玉」ボタンが操作されていた場合(ステップS306;No)には、ステップS311に移行する。また、ステップS304の貯玉加算処理が正常に処理されなかった場合(ステップS305;No)には、持玉発行処理部78dは、計数分をステップS302でセットされた会員カード若しくは携帯電話機に関連付けられた持玉として発行する処理を行って(ステップS312)、ステップS306に移行する。ステップS312の持玉発行処理の詳細な処理手順は後述する。
次に、図18のフローチャートに示した持玉発行処理(ステップS114)の詳細な処理手順について図21に示すフローチャートを用いて説明する。
持玉発行処理部78dは、シャッタ74bを閉じて(ステップS401)、図16(d)に示したような画面で操作されたボタンと、ステップS105の玉計数処理による計数結果とに基づいて持玉に移行する玉数、計数レシートとして発行する玉数及び返却する玉数を決定する(ステップS402)。
具体的には、設定データ77aの「持玉発行時の端玉の扱い」に払出単位数に満たない端数を含めて持玉に移行することを示す「1」が設定されている場合には、ステップS105の玉計数処理による計数結果の全数を持玉に移行する玉数とする。また、設定データ77aの「持玉発行時の端玉の扱い」に払出単位数に満たない端数は持玉に移行しないことを示す「2」が設定されている場合には、ステップS105の玉計数処理による計数結果ののうち、この計数結果から払出単位数に満たない端数を差し引いた数を持玉に移行する玉数とし、端数を返却する玉数とする。ただし、払出機構が付いていない島端計数機70の場合には、端数を端玉レシートとして発行する玉数とする。
持玉発行処理部78dは、かざし部73aに持玉を関連付ける一般カードを置く旨のメッセージを表示し、かざし部73aに一般カードが置かれたならば、その一般カードの情報を読み取る(ステップS403)。この場合に、カードリーダライタ73は、一般カードのICチップを読取可能なモードに変更されることになる。持玉発行処理部78dは、置かれた一般カードから読みとった内容に基づいて置かれたカードが適切なカードであるか否かのチェックを行い(ステップS404)、適切なカードではないと判定された場合(ステップS405;No)には、かざし部73aに置かれた一般カードが正しくない旨を示す異常メッセージを表示して(ステップS406)、ステップS403に戻る。ステップS404のカードチェック処理では、持玉が関連付けられたカードを新規に発行する場合には、カードの形式チェックに加えて、持玉もプリペイド価値も関連付けられていないカードであることチェックすることになる。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技客が使用中のカードに関連付けられた持玉に移行できるようにしてもよい。その場合には、持玉及びプリペイド価値が関連付けられていないカードであることをチェックする必要はない。また、この場合、所定の操作(例えば、「持玉カード統合」と表示されたボタンの操作)によって、複数枚のカードの持玉残高およびプリペイド価値を統合することもできる。具体的には、「持玉カード統合」と表示されたボタンの操作後、統合したいカードを順番に読み取らせると、島端計数機70の記憶部に、読取られたカードの残高が順次保持されるとともに、読み取りが完了したカードの残高はゼロとされる。そして、統合対象のカードの読み取りが完了したあと、「統合開始」と表示されたボタンの操作がされると、「書き込み先カードをかざしてください」との表示がなされ、遊技者がいずれかのカードを読み取らせると、記憶部に保持されたカードの残高の合計値を当該カードに関連付ける処理が行われる。これらの処理は、計数完了後に完了した計数値と読取ったカードの残高との間で行うこともできる。例えば、計数値確定後、「持玉カード統合」と表示されたボタンを操作することによって、計数値と読取った複数枚のカードの合計値をいずれかのカードに関連付ける、という処理も可能である。また、これに限らず、複数枚のカードの残高を、持玉の残高のみ合算していずれかのカードに関連付ける、プリペイド価値のみ合算していずれかのカードに関連付ける、持玉の合算値とプリペイド価値の合算値を異なるカードに関連付ける、等の処理についても可能にしてもよい。これらの構成は、読取ったカードの残高を島端計数機70の記憶部に一時的に保持することにより実現可能である。
ステップS404のカードチェック処理において適切なカードであると判定された場合(ステップS405;Yes)には、持玉発行処理部78dは、ステップS402で決定した持玉発行数の情報を含む持玉発行情報と、端玉レシートに係るレシート発行情報とを会員管理装置50に送信する(ステップS407)。
また、持玉発行処理部78dは、ステップS402で決定した持玉発行数の情報と、ステップS403で読み取った一般カードのカードIDとを含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信する(ステップS408)。ステップS408のカード管理装置40への持玉加算要求が正常に送信できなかった場合(ステップS409;Yes)には、持玉発行処理部78dは、ステップS408で送信しようとした持玉加算要求に対応する縮退ログを生成して記憶する(ステップS410)。この縮退ログは、カード管理装置40との通信障害が復旧したならば、自動的にカード管理装置40に送信される。また、カード管理装置40は、この縮退ログを受け付けると、受け付けた縮退ログに基づいて持玉数などの情報を更新するので、通信障害等で受信することができなかった情報に応じた持玉等の更新を反映することができる。ステップS408のカード管理装置40への持玉加算要求が正常に送信できた場合(ステップS409;No)には、ステップS410の処理はスキップしてステップS411に移行する。持玉発行処理部78dは、かざし部73aに置かれた一般カードに記憶されている持玉等の情報を、移行された持玉数の情報等により更新する(ステップS411)。ステップS411の一般カードの更新処理の詳細な処理手順は後述する。
ステップS402の処理で端玉レシートを発行する旨が決定されていて(ステップS412;Yes)、ステップS407においてレシート発行情報が正常に会員管理装置50に送信された場合(ステップS413;Yes)には、計数レシート発行部78aは、図17(a)で示したようなバーコード付きの計数レシートを発行する(ステップS414)。また、ステップS407においてレシート発行情報が正常に会員管理装置50に送信されたことが確認できなかった場合(ステップS413;No)には、計数レシート発行部78aは、図17(b)で示したようなバーコードが付いていない計数レシートを発行する(ステップS415)。また、ステップS402の処理で端玉レシートを発行しない旨が決定されている場合(ステップS412;No)には、ステップS416に移行する。
ステップS402の処理で返却する玉数が有ることが決定されている場合(ステップS416;Yes)には、持玉発行処理部78dは、端数に相当する玉数を玉払出部75から払い出す(ステップS417)。ステップS402の処理で返却する玉数が無いことが決定されている場合(ステップS416;No)には、ステップS417の処理をスキップする。
持玉発行処理部78dは、かざし部73aに置かれた一般カードを取ってもよい旨のメッセージを表示することにより一般カードの返却を行って(ステップS418)、処理を終了する。
次に、図20のフローチャートに示した持玉発行処理(ステップS312)の詳細な処理手順について説明する。図20のフローチャートに示した持玉発行処理(ステップS312)の処理手順は、図21のフローチャートに示した処理手順とほぼ同様であるので、図21のフローチャートに示した処理手順の差異のある部分について説明する。
まず、ステップS401のシャッタ閉鎖処理は、図20のステップS301で行われているので不要である。また、図20のフローチャートに示した持玉発行処理(ステップS312)は、貯玉へ移行しようとした計数結果を全数持玉に移行する処理であることから、ステップS402の持玉発行玉数等の決定処理では、貯玉に移行しようとした玉数を全数持玉へ移行するものとし、端玉の返却や、端玉レシートの発行は行わないものとする。
また、図21の持玉発行処理は、一般カードに関連づけられた持玉に移行する処理フローであるが、図20のフローチャートに示した持玉発行処理(ステップS312)は会員カード若しくは携帯電話機に関連付けられた持玉への変更である。また、会員カード若しくは携帯電話機にかかるチェックは既に行われているので、ステップS403〜ステップS406の処理は不要である。また、ステップS411及びステップS418の処理は、会員カード若しくは携帯電話機に対する処理となる。
次に、図21のフローチャートに示した一般カードの更新処理(ステップS411)の詳細な処理手順について図22に示すフローチャートを用いて説明する。
持玉発行処理部78dは、移行後の持玉数等の情報をかざし部73aに置かれた一般カードへ書き込む(ステップS501)。ステップS501の一般カードへの書き込み処理で失敗した場合(ステップS502;Yes)には、持玉発行処理部78dは、一般カードへの書き込みに失敗した旨を含む異常メッセージを表示して、リトライするか一般カードへの書き込み処理をキャンセルするかの選択操作を受け付ける(ステップS503)。ステップS501の一般カードへの書き込み処理が成功した場合(ステップS502;No)には、処理を終了する。
ステップS503で一般カードへの書き込み処理をリトライする旨の選択操作を受け付けた場合(ステップS504;Yes)には、持玉発行処理部78dは、再度かざし部73aに置かれた一般カードから情報を読み取って(ステップS505)、読み取った一般カードが図21のステップS403で読み取った一般カードと同じカードであるか否か等のカードチェックを行う(ステップS506)。ステップS503で一般カードへの書き込み処理をキャンセルする旨の選択操作を受け付けた場合(ステップS504;No)には、ステップS513に移行する。
ステップS506のカードチェック処理で図21のステップS403で読み取った一般カードと別のカードであると判定された場合(ステップS507;No)には、持玉発行処理部78dは、かざし部73aに置かれたカードが違う旨の異常メッセージを表示して(ステップS508)、ステップS505に戻る。また、ステップS506のカードチェック処理で図21のステップS403で読み取った一般カードと同じカードであり(ステップS507;Yes)、当該カードが持玉発行後に他の装置で使用されていないと判定された場合(ステップS509;Yes)には、持玉発行処理部78dは、移行された持玉が関連付けられた一般カードを再発行する旨を示す再発行通知をカード管理装置40に送信する(ステップS510)。また、ステップS506のカードチェック処理において当該一般カードが他の装置で使用されていると判定された場合(ステップS509;No)には、持玉発行処理部78dは、当該カードへの書き込み処理は既に行われている旨の異常メッセージを表示して(ステップS511)、処理を終了する。
ステップS510によるカード管理装置40へ送信した再発行通知に対してカードを再発行することに対する異常応答を受け付けた場合(ステップS512;No)には、持玉発行処理部78dは、カードへの書き込みが正常に行えない旨の異常メッセージを表示する(ステップS513)とともに、図17(c)に示したような持玉発行レシートを発行して(ステップS514)、処理を終了する。カード管理装置40からの再発行通知に対する異常応答は、カード再発行しなければならない状態なのか、カード再発行してはいけない状態なのかが判定できない場合である。このような場合には発行された持玉発行レシートと対応する一般カードとを賞品交換カウンタに持ち込むことによって、カードの使用状況などを確認した上で、再発行処理が必要と判断されたならば賞品管理装置60等を用いてカードの再発行処理が行われることになる。
また、ステップS510によるカード管理装置40へ送信した再発行通知に対してカードを再発行することに対する正常応答を受け付けた場合(ステップS512;Yes)には、持玉発行処理部78dは、一般カードへの書込処理を再度行って(ステップS515)、ステップS502に移行する。
なお、図22のステップS506では、同一カードであるか否かをチェックしているが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、同一カードでなくとも貯玉やプリペイド価値が関連付けられていないカードであればカードの再発行可能としてもよい。ただし、その場合には、カード管理装置40に指示することにより元の発行予定のカードに関連づけられた持玉は無効化する必要がある。
本実施例では、図13に示したように、島端計数機70は、表示操作部70a、IDキーリーダ71、会員カードリーダ72、カードリーダライタ73、玉計数部74、玉払出部75及びレシートプリンタ76等が一体となった装置であるものとして説明してきたが、本発明はこのような一体型の装置に限定されるものではない。図23では、図13に示した島端計数機70と同様の機能を実現可能で、島端計数機70と代替可能な島端装置170及び計数機270の外観構成について説明する。
図23に示すように、島端装置170と、計数機270とは通信ケーブルにより接続されている。計数機270は、島端装置170から制御されて動作する。島端装置170の装置の正面の上部には、タッチ式の液晶ディスプレイである表示操作部170aが配置される。この表示操作部170aには、計数操作に係る画面が表示され、この画面上に表示される各種操作ボタン等を直接タッチすることにより操作を受け付けるようになっている。
表示操作部170aの奥側にはレシートプリンタ176で印刷された各種レシートが排出されるレシート排出口176aが配置される。また、表示操作部170aの手前には、ICチップ内蔵の携帯電話機及びICチップ内蔵の一般カードのICチップ内に情報の読み書きを行うカードリーダライタ173のかざし部173aが配置される。携帯電話機と一般カードのICチップの規格は同一ではないが、読み取りモードを変更することにより異なる規格のICチップの情報の読み取りを実現している。また、かざし部173aの下方には、会員カードを挿入するための会員カード挿入口172aが配置される。
また、計数機270は、上方に開口した計数対象の遊技玉を投入するためのホッパ274aを備えている。また、ホッパ274aの奥側には、遊技玉の計数結果を表示する表示部270aを備えている。また、計数機270の前面の左下には従業員が所持するIDキーをかざすIDキーかざし部271aが配置される。装置前面の下部には、玉と一緒に投入された玉以外のゴミをためておくゴミ受け皿274fが配置される。また、装置前面の右には、貯玉再プレイや端数玉の返却指示により遊技玉が投出される玉取出口275aが配置される。
島端装置170及び計数機270は、図14に示した島端計数機70と同様の構成要素が2つの装置に分かれて搭載され、通信ケーブルを介して相互通信可能に接続されることから機能的な内部構成及びデータ構成に係る説明は省略する。また、表示操作部170aで表示される画面構成やレシートプリンタ176で出力されるレシートの印刷内容についても、島端計数機70で出力される内容と同様である。また、島端装置170及び計数機270で実現される処理の処理手順についても、装置が2つに分かれていることにより装置間を跨ぐ処理においては通信が発生することを除けば島端計数機70と同等の処理手順となることから説明は省略する。
上述してきたように、島端計数機70は、遊技店内に設置される台間カード処理機10が遊技媒体の投出機構を備えている場合には、遊技媒体の計数結果のうち払出単位数に満たない端数を含む全数を持遊技媒体数に移行し、遊技店内に遊技媒体の投出機構を備えていない台間カード処理機10が設置されている場合には、端数を含め全数持遊技媒体数に移行するか、端数に対する遊技媒体を返却し、端数を差し引いた遊技媒体数を持遊技媒体数に移行するのかを遊技客により選択可能にし、島端計数機70に遊技媒体の返却機構を備えていない場合には、端数に対する遊技媒体を返却する代わりに端玉レシートを発行するよう構成したので、島端計数機70を用いて遊技客が獲得した遊技媒体の計数が行われたときに、遊技客が獲得した遊技媒体を有効に活用できるようにして、顧客の利便性を向上させることができる。また、島端計数機70に代えて島端装置170及び計数機270を導入しても同様に同じ効果を得ることができる。
なお、本実施例では、島端計数機70で計数された遊技玉数を一般カードに関連付けられる持玉に移行するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、島端計数機70で計数された遊技玉数を会員カードに関連付けられる持玉に移行するようにしてもよい。また、計数結果を会員カードに関連付けられた持玉に移行する場合には、払出単位数に満たない端数が持玉として残ったとしても、島端計数機70の持玉発行時の端玉の扱いの設定にかかわらず端数も含めて持玉に移行するようにしてもよい。また、端数については直接貯玉に移行するようにしてもよい。
また、本実施例では、島端計数機70においてカードを受け付ける場合に、カードリーダライタ73にカードをかざして読み取らせることによって受け付ける例を示しているが、カードの受け付け方としてはこれに限らず、カードを挿入する挿入口と、挿入口の内部においてカードを搬送するカード搬送機構と、カード搬送機構によって搬送されるカードを読み取る読取機構とを設け、カードを挿入口に挿入することによりカードを受け付ける方式としてもよい。このような構成とした場合には、カードリーダライタ73のように、携帯端末のインタフェースとの共用は困難ではあるものの、カードを読み書き位置に確実に保持することができるため、カードの発行時の書き込み異常の発生を抑止することができる。また、カード搬送機構内に、カードを収容する収容部を設ける場合には、前述した持玉カードの統合操作を行う構成において、残高がゼロになったカードを収容部に回収することや、新たに持玉カードを発行する場合に、収容部に収容された残高ゼロのカードを用いて発行動作を行うことが可能である。
また、本実施例では、図18のフローチャートに示したように、島端計数機70で遊技媒体の計数処理を行う場合には、店員の認証処理(ステップS101)が必須である旨の処理手順としているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、設定等により、店員の認証処理が行われなくとも遊技媒体の計数処理を可能としてもよい。このような場合には、持玉発行処理において顧客が所持するカードに持玉を移行するような場合には店員の関与は不要であるが、持玉が移行されたカードを新たに発行するような場合には、店員から新たなカードを受け取る必要があるので、店員を呼び出すためのボタン等を表示して、このボタン等の操作によって店員を呼び出せるようにしてもよい。
また、本実施例では、遊技玉を遊技媒体とする遊技媒体管理システムの例を説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば遊技媒体をメダルとするスロットにかかる遊技媒体管理システムにおけるメダルの計数装置において同様に一般カードに関連づけられる持メダルに移行できるようにしてもよい。また、メダルを遊技媒体とする計数装置の場合には、遊技機から1枚単位で払い出し可能であることから、計数結果を全て持メダルに移行することになる。
また、上述の本実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。