JP6577725B2 - グミ組成物 - Google Patents
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Description
例を挙げると、たとえばソフトな弾性を持つもの(特許文献1)、油脂を加えることで一定の力で噛みきれるもの(特許文献2)、ゼラチン以外の原料を用いてグミ様の食感を持たせたもの(特許文献3)などが知られている。
(1)ジアセチル酒石酸モノグリセリドを0.8重量%以上含有することを特徴とするグミ組成物。
(2)ジアセチル酒石酸モノグリセリドを0.8〜1.5重量%含有することを特徴とするグミキャンディ。
本発明に用いることのできる原料としては、例えば以下のものが挙げられる。
1.5重量%を超える量を添加した場合、目的とする効果は得られるが、人によっては苦味を感じてしまう場合があるため、医薬品投与の手段としてのグミ組成物であれば構わないが、グミ組成物が嗜好品としてのグミキャンディである場合、その添加量は1.5重量%以下であることが望ましい。
糖質と仕込水を加熱して溶解したものに乳化剤を加え、煮詰めを行い煮飴を得る。そこに予め60℃前後の温水にゼラチンを溶かしておいたものを加え、さらに必要に応じて果汁、香料等の副原料を添加し、十分に混合してグミキャンディ生地を得る。混合した生地は、スターチモールド等の通常のグミキャンディ成型方法を用い、所望の形状となるよう成型する。型から取り出した後は、必要に応じて表面に油脂や光沢剤、グラニュー糖、酸味料、粉末オブラート等を塗布することもできる。
測定機器:YAMADENクリープメーター RHEONER▲2▼
使用プランジャー:ワイヤープランジャー(線径0.3mm)
菓子サンプル形状:1粒の重量4.2g、10mm×18mm×18mmの直方体
測定条件:プランジャー移動速度1mm/秒、測定時温度22℃
進入距離:グミキャンディの厚さ+12mm 図2に示すように試料を台の上に置き、台が上昇してワイヤープランジャーで試料を切断し、試料が完全に破断したところで台を下降させる。この間にプランジャーにかかる応力(gf)を測定した。
砂糖34重量部、水飴55重量部、DATEM1重量部に水50重量部を加え、縦型ミキサーに投入し、よく撹拌し原料を溶解させた。溶解液を水分約15%になるまで煮詰め、煮飴を調製した。そこに予め適量の60℃の温水に溶かしておいたゼラチン7重量部を加え混合し、さらにクエン酸2重量部、マスカット果汁2重量部、香料を加え、よく混合した。得られた原料液を常法に従ってスターチの成形型に流し込んで冷却、固化、乾燥させた。乾燥後型から取り出し、表面に適量の植物油を塗布して本願発明のグミキャンディを得た。得られたグミキャンディは製品同士が互いに付着することなく、喫食時のマスカットの香り立ちがよく、口どけとサクさが良好なものであった。
砂糖34重量部、水飴55重量部、DATEM0.8重量部に水50重量部を加え、縦型ミキサーに投入し、よく撹拌し原料を溶解させた。溶解液を水分約15%になるまで煮詰め、煮飴を調製した。そこに予め適量の60℃の温水に溶かしておいたゼラチン7重量部を加え混合し、さらに、クエン酸2重量部、マスカット果汁2重量部、香料を加え、よく混合した。得られた原料液を常法に従ってスターチの成形型に流し込んで冷却、固化、乾燥させた。乾燥後型から取り出し、表面に適量の植物油を塗布して本願発明のグミキャンディを得た。得られたグミキャンディは製品同士が互いに付着することなく、喫食時のマスカットの香り立ちがよく、実施例1に比べてやや弾力が感じられたものの、口どけとサクさが良好なものであった。
実施例1と同様の方法にて糖液を調製した。そこに予め適量の60℃の温水に溶かしておいたゼラチン7重量部を加え、さらにDATEM1.5重量部、クエン酸2重量部、マスカット果汁2重量部、香料を加え、よく混合した。得られた原料液を常法に従ってスターチの成形型に流し込んで冷却、固化、乾燥させた。乾燥後型から取り出し表面に適量の植物油を塗布して本願発明のグミキャンディを得た。得られたグミキャンディは乳化剤による若干の苦味が感じられたものの、製品同士が互いに付着することなく、喫食時のマスカットの香り立ちがよく、口どけとサクさが良好なものであった。
実施例1の配合でDATEMを加えたものと加えないもの(コントロール)を調製し、前述の試験方法で応力を測定したところ、図1に示すように最大応力はコントロールが約1400gfであったのに対し、実施例1で得られた本願発明品は約900gfであった。
すなわちこれは、本願発明品の硬さがコントロールに比べ軟らかい食感であることを示している。
実施例2の配合でDATEMをはじめとする11種類の乳化剤を用いてグミキャンディ調製し、官能評価試験を行った。
1.モノラウリン酸ジグリセリン(サンソフトQ−12D:太陽化学)
2.乳酸モノステアリン酸グリセリン(サンソフト661AS:太陽化学)
3.クエン酸モノステアリン酸グリセリン(サンソフト621B:太陽化学)
4.クエン酸モノステアリン酸グリセリン(ポエムK−30:理研ビタミン)
5.クエン酸モノオレイン酸グリセリン(サンソフト623M:太陽化学)
6.クエン酸モノオレイン酸グリセリン(ポエムK−37V:理研ビタミン)
7.コハク酸モノステアリン酸グリセリン(サンソフト681SPV:太陽化学)
8.コハク酸モノステアリン酸グリセリン(ポエムB−10:理研ビタミン)
9.ジアセチル酒石酸モノステアリン酸グリセリン(サンソフト:641D:太陽化学)
10.ジアセチル酒石酸モノグリセリド(ポエムW−60:理研ビタミン)
11.酢酸モノラウリン酸グリセリン(ポエムG−002:理研ビタミン)
結果を表1に示す。
なおここでいう食感とは、所望の口どけとサクさを併せもつものかどうかを表している。
○ − 本願発明品に期待される口どけとサクさを併せもつものである。
△ − 多少のサクさは感じられるが、本願発明品としては不十分なものである。
× − 本願発明品として期待するところの食感ではない。
試験例1と同様に、実施例1の配合でDATEMを加えたものと加えないもの(コントロール)を調製し、専門パネル10名による咀嚼時間測定を行った。咀嚼時間とは、グミの噛み初めから、口中から無くなるまでの秒数の、10名の平均値である。時間が短いほど口どけが良いと判断できる。
結果は図3に示すとおり、コントロールが約20秒であったのに対し、1%DATEM添加品は約15秒であった。
試験例1と同様に、実施例1の配合でDATEMを加えたものと加えないもの(コントロール)を調製し、専門パネル10名による口どけの評価を行った。評価はグミを実際に食べてもらい、口どけの良さを−2から+2で評価した、10名の平均値である。数値が高いほど口どけが良いと判断できる。
結果は図4に示すとおり、コントロールが0.57であったのに対し、1%DATEM添加品は1.22であった。
DATEMを加えないこと以外は実施例1と同様の方法でグミキャンディを製造した。得られたグミキャンディは従来製品と同様のゴムのような噛みごたえのあるもので、口どけや香り立ちも従来製品と同様のものであり、所望のサクい食感ではなかった。
DATEMを0.7重量部とすること以外は実施例1と同様の方法でグミキャンディを製造した。得られたグミキャンディは従来製品に近い噛みごたえが感じられるもので、口どけや香り立ちも従来品と大差ないものであり、サクい食感も少し物足りなかった。
Claims (2)
- ジアセチル酒石酸モノグリセリドを0.8重量%以上含有し、セロオリゴ糖、並びにイソクエルシトリン及びその配糖化物を含有しないことを特徴とするグミ組成物。
- ジアセチル酒石酸モノグリセリドを0.8〜1.5重量%含有し、セロオリゴ糖、並びにイソクエルシトリン及びその配糖化物を含有しないことを特徴とするグミキャンディ。
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JP2015055366A JP6577725B2 (ja) | 2015-03-18 | 2015-03-18 | グミ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015208241A (ja) * | 2014-04-24 | 2015-11-24 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 健康食品 |
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2015
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