血漿カリクレインの阻害剤は、限定されるものではないが、術中の失血、脳虚血、全身性炎症反応の発症、及び/または再灌流傷害、例えば脳虚血もしくは局所性脳虚血と関連付けられる再灌流傷害を含む、様々な形態の虚血を排除または低減する際の使用にとって好適な治療方法及び組成物において有用であると報告されており、有用である。術中の失血は、侵襲的外科手術に起因し、これは補体成分及び凝固/線維素溶解系の接触活性化につながる。カリクレイン阻害剤は、侵襲的外科手術、特に心胸郭手術を受ける患者の術中の失血及び全身性炎症反応を低減または予防するために使用することができる。カリクレイン阻害剤はまた、脳虚血及び卒中、ならびに/または脳虚血と関連付けられる再灌流傷害を低減または予防するために使用することもできる。カリクレイン阻害剤はまた、卒中、失血、及び脳虚血と関連付けられる神経障害及び認知障害、例えば外科的介入と関連付けられない事象も予防できる。カリクレイン阻害剤の用途の更なる例としては、小児心臓手術、肺移植、人工股関節全置換術、及び同所性肝移植、これらの処置中の卒中の低減または予防、ならびに冠動脈バイパス術(CABG)及び体外膜型酸素供給(ECMO)中の卒中の低減または予防が挙げられる。
定義
本明細書で使用する場合、用語「アルキル」は専門用語であり、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、シクロアルキル(脂環式)基、アルキル置換シクロアルキル基、及びシクロアルキル置換アルキル基を含む、飽和脂肪族基を指す。ある特定の実施形態において、直鎖または分岐鎖アルキルは、約30個以下の炭素原子をその主鎖において有し(例えば、直鎖の場合C1−C30、分岐鎖の場合C3−C30)、代替的には約20個以下の炭素原子を有する。一実施形態において、用語「アルキル」は、C1−C10直鎖アルキル基を指す。一実施形態において、用語「アルキル」は、C1−C6直鎖アルキル基を指す。一実施形態において、用語「アルキル」は、C3−C12分岐鎖アルキル基を指す。一実施形態において、用語「アルキル」は、C3−C8分岐鎖アルキル基を指す。シクロアルキルは、約3〜約10個の炭素原子をそれらの環構造中に有し、代替的には約5、6、または7個の炭素を環構造中に有する。
本明細書で使用する場合、用語「ヘテロシクリル」は、窒素、酸素、または硫黄等の少なくとも1個のヘテロ原子を含む3〜12個の原子を有する非芳香族環系のラジカルを指し、限定されるものではないが、完全に飽和であってもよく、あるいは1つ以上の不飽和単位を含有してもよい、単環式、二環式、及び三環式環が挙げられる(疑義の回避のために、不飽和度は芳香族環系をもたらすわけではない)。例証目的のためであって、本発明の範囲の限定として解釈されるべきではないが、以下が複素環式環の例である:アジリジニル、アジリニル、オキシラニル、チイラニル、チイレニル、ジオキシラニル、ジアジリニル、アゼチル、オキセタニル、オキセチル、チエタニル、チエチル、ジアゼチジニル、ジオキセタニル、ジオキセテニル、ジチエタニル、ジチエチル、フリル、ジオキサラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、トリアジニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、チオフェニル、ピラゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、テトラジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、ピリドピラジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、インドリル、ベンゾトリアゾリル、ナフチリジニル、アゼピン、アゼチジニル、モルホリニル、オキソピペリジニル、オキソピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、キニクルジニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、及びテトラヒドロフラニル。
用語「ヘテロ原子」は、当該分野において認知されており、炭素または水素以外の任意の元素の原子を含む。例証的ヘテロ原子としては、ホウ素、窒素、酸素、リン、硫黄、及びセレンが挙げられ、代替的には酸素、窒素、または硫黄が挙げられる。
本明細書で使用する場合、用語「ヘテロシクロアルキルアルキル」は、1つ以上のヘテロシクロアルキル(すなわち、ヘテロシクリル)基で置換されたアルキル基を指す。
本明細書で使用する場合、用語「アルケニル」は、2〜10個の炭素を含有し、かつ2個の水素の除去により形成された少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有する、直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカルを意味する。アルケニルの代表例としては、限定されるものではないが、エテニル、2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル、2−ヘプテニル、2−メチル−1−ヘプテニル、及び3−デセニルが挙げられる。
本明細書で使用する場合、用語「アルキニル」は、2〜10個の炭素原子を含有し、かつ少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含有する、直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカルを意味する。アルキニルの代表例としては、限定されるものではないが、アセチレニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ペンチニル、及び1−ブチニルが挙げられる。
用語「アルキレン」は、当該分野において認知されており、本明細書で使用する場合、上に定義されるアルキル基の2個の水素原子を除去することによって得られるジラジカルに関する。一実施形態において、アルキレンは二置換のアルカン、すなわち、ハロゲン、アジド、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミド、ホスホネート、ホスフィネート、カルボニル、カルボキシル、シリル、エーテル、アルキルチオ、スルホニル、スルホンアミド、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロシクリル、芳香族またはヘテロ芳香族部分、フルオロアルキル(トリフルロメチル(trifluromethyl)等)、シアノ等といった置換基で、2つの位置において置換されたアルカンを指す。すなわち、一実施形態においては、「置換アルキル」は「アルキレン」である。
用語「アシル」は専門用語であり、本明細書で使用する場合、RCO−の形態の任意の基またはラジカルを指し、ここでRは、任意の有機基、例えばアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、及びヘテロアラルキルである。代表的なアシル基としては、アセチル、ベンゾイル、及びマロニルが挙げられる。
本明細書で使用する場合、用語「アミノアルキル」は、1つ以上のアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、用語「アミノアルキル」はアミノメチル基を指す。
本明細書で使用する場合、用語「アミノチオニル」は、RC(O)−のOが硫黄によって置き換えられ、したがってRC(S)−という形態である、アミノアシルの類似物を指す。
本明細書で使用する場合、用語「アミノホスホリル」は、本明細書に定義される少なくとも1つのアミノ基で置換されたホスホリル基を指し、例えば−P(O)(OH)NMe2である。
本明細書で使用する場合、用語「アルキルホスホリル」は、本明細書に定義される少なくとも1つのアルキル基で置換されたホスホリル基を指し、例えば−P(O)(OH)Meである。
用語「アリール」は専門用語であり、本明細書で使用する場合、単環式、二環式、及び多環式芳香族炭化水素基、例えばベンゼン、ナフタレン、アントラセン、及びピレンを指す。芳香族環は、ハロゲン、アジド、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミド、ホスホネート、ホスフィネート、カルボニル、カルボキシル、シリル、エーテル、アルキルチオ、スルホニル、スルホンアミド、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロシクリル、芳香族またはヘテロ芳香族部分、フルオロアルキル(トリフルロメチル等)、シアノ等といった1つ以上の置換基で、1つ以上の環の位置において置換されてもよい。用語「アリール」はまた、2つ以上の炭素が2つの隣接する環にとって共通である(これらの環は「縮合環」である)、2つ以上の環式環を有する多環式環系も含み、これらの環のうちの少なくとも1つは芳香族炭化水素であり、例えば他方の環式環は、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、及び/またはヘテロシクリルであり得る。一実施形態において、用語「アリール」はフェニル基を指す。
用語「ヘテロアリール」は専門用語であり、本明細書で使用する場合、環構造中に1つ以上のヘテロ原子を有する、単環式、二環式、及び多環式芳香族基を指し、例えばピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、トリアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、及びピリミジン等を指す。「ヘテロアリール」は、ハロゲン、アジド、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミド、ホスホネート、ホスフィネート、カルボニル、カルボキシル、シリル、エーテル、アルキルチオ、スルホニル、スルホンアミド、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロシクリル、芳香族またはヘテロ芳香族部分、フルオロアルキル(トリフルロメチル等)、シアノ等といった1つ以上の置換基で、1つ以上の環の位置において置換されてもよい。用語「ヘテロアリール」はまた、2つ以上の炭素が2つの隣接する環にとって共通である(これらの環は「縮合環」である)、2つ以上の環式環を有する多環式環系も含み、これらの環のうちの少なくとも1つは、環構造中に1つ以上のヘテロ原子を有する芳香族基であり、例えば他方の環式環は、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、及び/またはヘテロシクリルであり得る。
本明細書で使用する場合、用語「アルコキシ」は、酸素原子を通じて親分子部分に付加された、本明細書に定義されるアルキル基を意味する。アルコキシの代表例としては、限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、及びヘキシルオキシが挙げられる。
本明細書で使用する場合、用語「カルボシクリル」は、3〜12個の炭素原子を含有する単環式または多環式(例えば、二環式、三環式等)炭化水素ラジカルを意味し、これは、完全に飽和であるか、あるいは1つ以上の不飽和結合を有する(疑義の回避のために、不飽和度は芳香族環系(例えばフェニル)をもたらすわけではない)。カルボシクリル基の例としては、1−シクロプロピル、1−シクロブチル、2−シクロペンチル、1−シクロペンテニル、3−シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、及び2−シクロペンテニルメチルが挙げられる。
本発明の組成物中に含有されるある特定の化合物は、特定の幾何形態または立体異性形態で存在し得る。加えて、本発明の化合物は光学活性でもあり得る。本発明は、シス異性体及びトランス異性体、(R)及び(S)−エナンチオマー、ジアステレオ異性体、(D)−異性体、(L)−異性体、それらのラセミ混合物、ならびにそれらの他の混合物を含む、全てのそのような化合物が、本発明の範囲内に入ることを企図するものである。追加的な非対称の炭素原子が、アルキル基等の置換基において存在し得る。全てのそのような異性体、ならびにそれらの混合物は、本発明に含まれることが意図される。
例えば、本発明の化合物の特定のエナンチオマーが所望される場合、このエナンチオマーは不斉合成によって、あるいはキラル補助剤での誘導によって調製することができ、ここでは、結果として得られたジアステレオ異性の混合物が分離され、補助基が切断されて、純粋な所望のエナンチオマーが提供される。代替的には、分子がアミノ等の塩基性官能基またはカルボキシル等の酸性官能基を含有する場合、適当な光学活性酸または塩基と共にジアステレオ異性の塩を形成し、その後、当該技術分野において周知の分別結晶またはクロマトグラフ的手段によって形成されたそのジアステレオ異性体の解像を行い、続いて純粋なエナンチオマーを回収する。
「置換」または「で置換された」は、そのような置換が、置換される原子及び置換基の許容される原子価に従い、かつその置換が、安定した化合物、例えば再配列、断片化、分解、環化、脱離、または他の反応等による転換を自然発生的には受けない化合物をもたらすという暗黙の条件を含むことが理解されるであろう。
用語「置換された」はまた、有機化合物の全ての許容される置換基を含むことも企図される。広義の態様において、許容される置換基は、有機化合物の、非環式及び環式、分岐及び非分岐、炭素環式及び複素環式、芳香族及び非芳香族の置換基を含む。例証的置換基としては、例えば、本明細書で上記のものが挙げられる。許容される置換基は1つ以上であり得、また適当な有機化合物について同じであっても異なっていてもよい。本発明の目的のために、窒素等のヘテロ原子は、水素置換基、及び/またはヘテロ原子の原子価を満たす本明細書に記載される有機化合物の任意の許容される置換基を有し得る。本発明は、いかなる様式においても、有機化合物の許容される置換基によって限定されることを意図するものではない。
本発明の目的のために、化学元素は、Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,67th Ed.,1986−87の見返しに従って特定される。
本明細書における他の化学用語は、The McGraw−Hill Dictionary of Chemical Terms(ed.Parker,S.,1985),McGraw−Hill,San Francisco、参照により本明細書に組み込まれる)によって例証されるように、当分野における従来の使用法に従って使用される。別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が関する当分野の当業者によって一般に理解される意味と同一の意味を有する。
本明細書で使用する場合、用語「薬学的に許容される塩」としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、リン酸、ギ酸、酢酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、グリコール酸、サリチル酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、マロン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ナフタレン−2−スルホン酸、及び他の酸を含む、無機酸または有機酸に由来する塩が挙げられる。薬学的に許容される塩の形態は、塩を構成する分子の比が1:1ではない形態を含み得る。例えば、塩は、式Iの化合物1分子当たり2分子の塩酸等のように、塩基1分子当たり2分子以上の無機酸または有機酸を含んでもよい。別の例として、塩は、酒石酸1分子当たり2分子の式Iの化合物等のように、塩基1分子当たり1分子未満の無機酸または有機酸を含んでもよい。
本明細書で使用する場合、用語「担体」及び「薬学的に許容される担体」は、化合物が共に投与されるか、あるいは投与のために共に製剤化される、希釈剤、アジュバント、賦形剤、またはビヒクルを指す。そのような薬学的に許容される担体の非限定的例としては、水、生理食塩水、及び油等の液体、ゴムアカシア、ゼラチン、デンプンのり、タルク、ケラチン、コロイド状シリカ、ウレア等の固体が挙げられる。加えて、補助剤、安定化剤、増粘剤、潤滑剤、香味剤、及び着色剤を使用することができる。好適な薬学的担体の他の例は、Remington’s Pharmaceutical Sciences by E.W.Martinに記載され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用する場合、用語「治療する」は、対象における疾患または病態の進行を予防、停止、または遅延させるか、あるいはそれを排除することを意味する。一実施形態において、「治療する」は、対象における疾患または病態の進行を停止または遅延させるか、あるいはそれを排除することを意味する。一実施形態において、「治療する」は、対象における疾患または病態の少なくとも1つの客観的徴候を低減することを意味する。
本明細書で使用する場合、用語「阻害する」は、客観的に測定可能な量または程度減少させることを意味する。様々な実施形態において、「阻害する」は、関連する対照と比較して、少なくとも5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、または95パーセント減少させることを意味する。一実施形態において、「阻害する」は、100パーセント減少させること、すなわち停止または排除することを意味する。
本明細書で使用する場合、用語「対象」は哺乳動物を指す。様々な実施形態において、対象は、マウス、ラット、ウサギ、ネコ、イヌ、ブタ、ヒツジ、ウマ、ウシ、または非ヒト霊長類である。一実施形態において、対象はヒトである。
化合物
本発明は、それぞれが1つ以上の本発明の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む、薬学的組成物を提供する。ある特定の実施形態において、本薬学的組成物は、1つの本発明の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む。ある特定の実施形態において、本薬学的組成物は、複数の本発明の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む。
ある特定の実施形態において、本発明の薬学的組成物は、本発明の化合物以外に、少なくとも1つの追加的な薬学的活性剤を更に含む。この少なくとも1つの追加的な薬学的活性剤は、望まれない血漿カリクレイン活性によって特徴付けられる疾患または病態の治療において有用な薬剤であり得る。例えば、この少なくとも1つの追加的な薬学的活性剤は、抗凝固剤、抗血小板剤、または血栓溶解剤であってもよい。
抗凝固剤は、血液成分の凝固を予防し、したがって例えば心房細動における血塊形成を予防する。抗凝血薬としては、限定されるものではないが、ヘパリン、ワルファリン、クマジン、ジクマロール、フェンプロクモン、アセノクマロール、エチルビスクムアセテート、ヒルジン、ビバラルチン(bivalarutin)、直接トロンビン阻害剤、及びインダンジオン誘導体が挙げられる。
抗血小板剤は、血小板凝集を阻害し、一過性脳虚血発作、卒中、または心房細動を経験した患者における血栓塞栓性卒中を予防するためにしばしば使用される。抗血小板剤としては、限定されるものではないが、アスピリン、チクロポジン(ticlopodine)及びクロピドグレル等のチエノピリジン誘導体、ジピリダモール、ならびにスルフィンピラゾン、ならびにRGD模倣物が挙げられる。
血栓溶解剤は、卒中、心筋梗塞、及び肺血栓塞栓症等の血栓塞栓性事象を引き起こす血塊を溶解する。血栓溶解剤としては、限定されるものではないが、プラスミノーゲン、a2−アンチプラスミン、ストレプトキナーゼ、アンチストレプラーゼ(antistreplase)、TNK、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)、及びウロキナーゼが挙げられる。組織プラスミノーゲン活性化因子は、天然tPA及び組換えtPA、ならびに天然tPAの酵素活性または線維素溶解活性を保持するtPAの改変形態を含む。
本発明の薬学的組成物は、1つ以上の本発明の化合物を、薬学的に許容される担体、及び任意選択で、1つ以上の追加的な薬学的活性剤と組み合わせることによって調製できる。
ある特定の実施形態において、本発明は、望まれない血漿カリクレイン活性によって特徴付けられる疾患または病態の予防処置または治療処置用に製剤化される、薬学的組成物を提供する。
使用方法
本発明は、内因性経路を介するトロンビンの形成を阻害し、したがって新規の血栓形成の発症(血管閉塞または再閉塞)のリスクを低減し、また線溶レジメンを伴う補助的療法として与えられる場合に線維素溶解によって誘導される再灌流を向上する、化合物を提供する。本発明の化合物を用いて治療することができる疾患及び病態としては、限定されるものではないが、卒中、炎症、再灌流傷害、急性心筋梗塞、深部静脈血栓、線維素溶解性治療後の病態、扁桃炎、浮腫、血管浮腫、遺伝性血管浮腫、敗血症、関節炎、出血、心肺バイパス中の失血、炎症性腸疾患、真性糖尿病、網膜症、糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑浮腫、糖尿病性黄斑変性症、加齢黄斑浮腫、加齢黄斑変性症、増殖性網膜症、神経障害、高血圧症、脳浮腫、増加したアルブミン排泄、顕性アルブミン尿、及び腎症が挙げられる。
例えば、血管浮腫の病態を有する患者においては、小ポリペプチドPK阻害剤DX−88(エカランチド)が、遺伝性血管浮腫(HAE)を有する患者における浮腫を緩和する。Williams,A.et al.(2003)Transfus.Apher.Sci.29:255−8、Schneider,L.et al.(2007)J Allergy Clin Immunol.120:416−22、及びLevy,J.H.et al.(2006)Expert Opin.Invest.Drugs 15:1077−90。ブラジキニンB2受容体拮抗薬であるイカチバントもまた、HAEを治療するのに有効である。Bork,K.et al.(2007)J.Allergy Clin.Immunol.119:1497−1503。血漿カリクレインはブラジキニンを生成するため、血漿カリクレインの阻害はブラジキニン生成を阻害することが予期される。
例えば、線維素溶解性治療(例えば、組織プラスミノーゲン活性化因子またはストレプトキナーゼによる治療)に起因する凝固において、線維素溶解を受けている患者では、より高いレベルの血漿カリクレインが見られる。Hoffmeister,H.M.et al.(1998)J.Cardiovasc.Pharmacol.31:764−72。内因性経路のプラスミン媒介活性化が血漿及び血液中において起こることが示されており、内因性経路の構成成分のいずれかが不足している個体からの血漿においては、顕著に減弱された。Ewald,G.A.et al.(1995)Circulation 91:28−36。
急性MIを有した個体は、活性化血漿カリクレイン及びトロンビンのレベルの上昇が見られた。Hoffmeister,H.M.,et al.(1998)Circulation 98:2527−33。
DX−88が、虚血性脳卒中の動物モデルにおいて、脳浮腫、梗塞容積、神経障害を低減した。Storini,C.et al.(2006)J.Pharm.Exp.Ther.318:849−854。C1−阻害剤が、中大脳動脈閉塞(MCAO)のマウスモデルにおいて、梗塞サイズを低減した。De Simoni,M.G.et al.(2004)Am.J.Pathol.164:1857−1863、及びAkita,N.et al.(2003)Neurosurgery 52:395−400)。B2受容体拮抗薬が、梗塞容積、脳腫脹、及び好中球蓄積を低減することが見られ、またMCAO動物モデルにおいて神経保護的であった。Zausinger,S.et al.(2003)Acta Neurochir.Suppl.86:205−7、Lumenta,D.B.et al.(2006)Brain Res.1069:227−34、Ding−Zhou,L.et al.(2003)Br.J Pharmacol.139:1539−47。
心肺バイパス(CPB)中の失血に関しては、カリクレイン・キニン(すなわち、接触)系がCABG中に活性化されることが分かっている。Wachtfogel,Y.T.(1989)Blood 73:468。CPB中の接触系の活性化は、血漿ブラジキニンの最大20倍の増加をもたらす。Cugno,M.et al.(2006)Chest 120:1776−82、及びCampbell,D.J.et al.(2001)Am.J.Physiol.Reg.Integr.Comp.Physiol.281:1059−70。
血漿カリクレイン阻害剤、P8720及びPKSI−527もまた、関節炎のラットモデルにおける関節腫脹を低減することが分かっている。De La Cadena,R.A.et al.(1995)FASEB J.9:446−52、Fujimori,Y.(1993)Agents Action 39:42−8。また、関節炎の動物モデルにおける炎症が、接触系の活性化を伴うことも分かっている。Blais,C.Jr.et al.(1997)Arthritis Rheum.40:1327−33。
加えて、血漿カリクレイン阻害剤P8720は、炎症性腸疾患(IBD)の急性及び慢性ラットモデルにおける炎症を低減することが分かっている。Stadnicki,A.et al.(1998)FASEB J.12:325−33、Stadnicki,A.et al.(1996)Dig.Dis.Sci.41:912−20、及びDe La Cadena,R.A.,et al.(1995)FASEB J.9:446−52。接触系は、急性及び慢性小腸炎症中に活性化される。Sartor,R.B.et al.(1996)Gastroenterology 110:1467−81。B2受容体拮抗薬、高分子量キニノーゲンに対する抗体、またはキニノーゲンのレベルの低減が、IBDの動物モデルにおいて臨床病理を低減したことが分かっている。Ibid.、Arai,Y.et al.(1999)Dig.Dis.Sci.44:845−51、及びKeith,J.C.et al.(2005)Arthritis Res.Therapy 7:R769−76。
PK及びFXIIの阻害剤であり、生理的阻害剤(C1−阻害剤)であるH−D−Pro−Phe−Arg−クロロメチルケトン(CMK)は、多臓器において血管透過性を低減し、動物におけるリポ多糖(LPS)誘導または細菌誘導の敗血症の病変を低減することが分かっている。Liu,D.et al.(2005)Blood 105:2350−5、Persson,K.et al.(2000)J.Exp.Med.192:1415−24。臨床的改善が、C1−阻害剤で治療される敗血症患者において観察された。Zeerleder,S.et al.(2003)Clin.Diagnost.Lab.Immunol.10:529−35、Caliezi,C.,et al.(2002)Crit.Care Med.30:1722−8、及びMarx,G.et al.(1999)Intensive Care Med.25:1017−20。敗血症の死亡症例は、より高い度合いの接触活性化を有することが分かっている。Martinez−Brotons,F.et al.(1987)Thromb.Haemost.58:709−713、及びKalter,E.S.et al.(1985)J.Infect.Dis.151:1019−27。
糖尿病患者、特に増殖性網膜症を有する患者ではプレPKレベルがより高く、フルクトサミンレベルと相関することも分かっている。Gao,B.−B.,et al.(2007)Nature Med.13:181−8、及びKedzierska,K.et al.(2005)Archives Med.Res.36:539−43。プレPKはまた、感覚運動性ニューロパチーを有する患者において最も高いことも分かっている。Christie,M.et al.(1984)Thromb.Haemostas.(Stuttgart)52:221−3。プレPKレベルは糖尿病患者で上昇しており、血圧上昇と関連付けられる。プレPKレベルはアルブミン排泄速度と独立して相関し、顕性アルブミン尿を伴う糖尿病患者において上昇しており、これにより、プレPKが進行性腎症のマーカーとなり得ることが示唆される。Jaffa,A.A.et al.(2003)Diabetes 52:1215−21。B1受容体拮抗薬は、ストレプトゾトシンで治療されているラットにおける血漿漏出を減少させることが分かっている。Lawson,S.R.et al.(2005)Eur.J.Pharmacol.514:69−78。B1受容体拮抗薬はまた、ストレプトゾトシンで治療されているマウスが、高血糖症及び腎機能不全を発症することも予防する。Zuccollo,A.et al.(1996)Can.J.Physiol.Pharmacol.74:586−9。
ある特定の態様において、本発明は、望まれない血漿カリクレイン活性によって特徴付けられる疾患または病態を治療または予防する方法を提供する。本方法は、それを必要とする対象に、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与し、それによって望まれない血漿カリクレイン活性によって特徴付けられる疾患または病態を治療または予防するステップを含む。対象の血漿カリクレイン活性を低減することによって、望まれない血漿カリクレイン活性によって特徴付けられる疾患または病態は治療される。
代替的に、ある特定の態様において、本発明は、望まれない血漿カリクレイン活性によって特徴付けられる疾患または病態の治療用の、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
代替的に、ある特定の態様において、本発明は、望まれない血漿カリクレイン活性によって特徴付けられる疾患または病態の治療において使用するための薬物の製造用の、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用法を提供する。
本明細書で使用する場合、「望まれない血漿カリクレイン活性によって特徴付けられる疾患または病態」は、血漿カリクレイン活性を低減させることが望ましい任意の疾患または病態を指す。例えば、凝固亢進状態の状況においては、血漿カリクレイン活性を低減させることが望ましい場合がある。別の例として、血栓の存在または形成と関連付けられる組織虚血の状況においては、血漿カリクレイン活性を低減させることが望ましい場合がある。
ある特定の実施形態において、望まれない血漿カリクレイン活性によって特徴付けられる疾患または病態は、卒中、炎症、再灌流傷害、急性心筋梗塞、深部静脈血栓、線維素溶解性治療後の病態、扁桃炎、浮腫、血管浮腫、遺伝性血管浮腫、敗血症、関節炎、出血、心肺バイパス中の失血、炎症性腸疾患、真性糖尿病、網膜症、糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑浮腫、糖尿病性黄斑変性症、加齢黄斑浮腫、加齢黄斑変性症、増殖性網膜症、神経障害、高血圧症、脳浮腫、増加したアルブミン排泄、顕性アルブミン尿、及び腎症からなる群から選択される。
ある特定の実施形態において、望まれない血漿カリクレイン活性によって特徴付けられる疾患または病態は、網膜症、糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑浮腫、糖尿病性黄斑変性症、加齢黄斑浮腫、加齢黄斑変性症、及び増殖性網膜症からなる群から選択される。
製剤化、投与経路、及び投薬
本発明の化合物は、薬学的組成物として製剤化することができ、ヒト患者等の哺乳動物宿主に対して、選択された投与経路、例えば、経口的もしくは非経口的、静脈内経路、腹腔内経路、筋肉内経路、局所経路、または皮下経路に適合した様々な形態で投与することができる。更なる投与経路もまた、本発明によって企図される。
したがって、本化合物は、不活性希釈剤等の薬学的に許容されるビヒクルまたは吸収可能な可食担体と共に、例えば経口的に全身投与することができる。それらは、ハードまたはソフトシェルゼラチンカプセルに封入してもよく、錠剤へと圧縮してもよく、あるいは患者の食餌の食べ物と直接組み合わせてもよい。治療用経口投与の場合、活性化合物は、1つ以上の賦形剤と組み合わせてもよく、摂取可能な錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ、ウエハス等の形態で使用してもよい。そのような組成物及び調製物は、少なくとも0.1%の活性化合物を含むべきである。組成物及び調製物の割合は勿論異なってもよく、便宜的に、所与の単位剤形の重量の約2%〜約60%の間であり得る。そのような治療上有用な組成物中の活性化合物の量は、効果的な投与量レベルが得られるような量である。
錠剤、トローチ、丸剤、カプセル等はまた、以下の希釈剤及び担体も含有し得る:トラガカントゴム、アカシア、コーンスターチ、もしくはゼラチン等の結合剤;リン酸二カルシウム等の賦形剤;コーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸等の崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤;及びスクロース、フルクトース、ラクトース、もしくはアスパルテーム等の甘味料、またはペパーミント、冬緑油、もしくはチェリー香料等の香味剤を添加してもよい。単位剤形がカプセルである場合、それは、上記の種類の材料に加えて、植物油またはポリエチレングリコール等の液体担体を含有してもよい。様々な他の材料が、コーティングとして、あるいは別様に固体単位剤形の物理的形態を改変するために存在してもよい。例えば、錠剤、丸剤、またはカプセルは、ゼラチン、ワックス、シェラック、または糖等でコーティングしてもよい。シロップもしくはエリキシル剤は、活性化合物、甘味料としてスクロースまたはフルクトース、保存剤としてメチルパラベン及びプロピルパラベン、色素、ならびにチェリーまたはオレンジ香料等の香味剤を含有してもよい。勿論、任意の単位剤形を調製する際に使用されるいかなる材料も、採用される量において薬学的に許容され、かつ実質的に無毒性であるべきである。加えて、活性化合物は、徐放性調製物及び装置に組み込まれてもよい。
活性化合物はまた、輸液または注射によって、静脈内または腹腔内に投与されてもよい。活性化合物またはその塩の溶液は、無毒性の界面活性剤と任意選択で混合された、水または生理的に許容される水溶液中において調製することができる。分散体もまた、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、トリアセチン、及びそれらの混合物中において、ならびに油中において調製することができる。通常の保存条件と使用条件の下では、これらの調製物は、微生物の成長を防止するための保存剤を含有する。
注射もしくは輸液にとって好適な医薬剤形としては、滅菌水溶液もしくは分散体、または滅菌した注射可能または注入可能な溶液または分散体の即時調製用に適合された、任意選択でリポソームにカプセル化された、有効成分を含む滅菌粉末が挙げられ得る。全ての場合において、最終的な剤形は、製造条件及び保存条件下において、滅菌、流体、かつ安定であるべきである。液体担体またはビヒクルは、例えば水、エタノール、ポリオール(例えばグリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール等)、植物油、無毒性グリセリルエステル、及びそれらの好適な混合物を含む、溶媒または液体分散媒体であり得る。適切な流動性は、例えばリポソームの形成、分散体の場合に必要な粒径の維持、または界面活性剤の使用によって維持することができる。微生物の作用の予防は、例えばパラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール等の様々な抗菌剤及び抗真菌剤によってもたらされ得る。多くの場合、例えば糖、緩衝体、または塩化ナトリウムといった等張剤を含むことが好ましいであろう。注射可能組成物の吸収の延長は、吸収を遅延させる薬剤、例えばモノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンの、組成物中における使用によってもたらされ得る。
滅菌注射用溶液剤は、必要な量の活性化合物を、上記に列挙された様々なその他の成分と共に適切な溶媒中で組み合わせ、必要に応じてその後濾過滅菌することによって調製される。滅菌注射用溶液剤の調製用の滅菌粉末の場合は、調製方法としては真空乾燥技術及び凍結乾燥技術を挙げることができ、これらの方法では、前もって滅菌濾過した溶液中に存在する、任意の所望の追加成分を伴う有効成分の粉末がもたらされる。
局所投与の場合、本化合物は、純粋形態で(すなわち、本化合物が液体であるとき)適用することができる。しかしながら、本化合物は、皮膚科学的に許容される担体と共に、組成物または製剤として皮膚に投与することが概して好ましく、固体でも液体でもよい。
有用な固形担体としては、タルク、粘土、微結晶セルロース、シリカ、アルミナ等の微粉固体が挙げられる。有用な液体担体としては、水、アルコール、もしくはグリコール、または水−アルコール/グリコールブレンドが挙げられ、この中に、任意選択で無毒性の界面活性剤の補助を伴って、本化合物を有効レベルで溶解または分散させ得る。芳香剤及び追加的な抗菌剤等のアジュバントを添加して、所与の使用のために特性を最適化することができる。結果として得られる液体組成物は、吸収パッドから適用してもよく、包帯及び他の包帯材を含浸するために使用してもよく、あるいはポンプ型またはエアロゾル噴霧器を用いて患部に噴霧してもよい。
合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩及びエステル、脂肪アルコール、変性セルロース、または変性鉱物材料等の増粘剤もまた、ユーザの皮膚に直接適用するために、液体担体と共に採用して、塗布可能な糊剤、ゲル、軟膏、石鹸等を形成することができる。
本発明の化合物を皮膚へと送達するために使用できる、有用な皮膚用組成物の例は、当該技術分野で既知であり、例えばJacquetら(米国特許第4,608,392号明細書、参照により本明細書に組み込まれる)、Geria(米国特許第4,992,478号明細書、参照により本明細書に組み込まれる)、Smithら(米国特許第4,559,157号明細書、参照により本明細書に組み込まれる)、及びWortzman(米国特許第4,820,508号明細書、参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
本発明の化合物の有用な投与量は、少なくとも最初は、それらのインビトロ活性、及び動物モデルにおけるインビボ活性を比較することによって決定できる。マウス及び他の動物における有効投与量のヒトへの補外法は当該技術分野で既知であり、例えば米国特許第4,938,949号明細書(参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
治療での使用のために必要な化合物またはその活性塩の量は、選択される特定の化合物または塩によって異なるだけでなく、投与経路、治療される病態の性質、ならびに患者の年齢及び状態によっても異なり、最終的には担当医師または臨床医の裁量による。
しかしながら、概して、好適な用量は1日で受容者の体重1kg当たり約0.5〜約100mgの範囲であり、例えば1日で体重1kg当たり約3〜約90mg、1日で体重1kg当たり約6〜約75mg、1日で体重1kg当たり約10〜約60mg、または1日で体重1kg当たり約15〜約50mgである。
本発明の化合物は、単位剤形で便宜的に製剤化することができ、例えば、単位剤形当たり5〜1000mg、10〜750mg、または50〜500mgの活性成分を含有する。一実施形態において、本発明は、そのような単位剤形で製剤化された本発明の化合物を含む組成物を提供する。所望の用量は、便宜的に単回用量で提示されてもよく、あるいは、適切な間隔で投与される分割用量として、例えば1日あたり2、3、4回以上のサブ用量として提示されてもよい。サブ用量自体も、例えばいくつかに分離し、大まかに間隔の空いた投与へと更に分割することができる。
他の送達系としては、当該技術分野において周知であるもの等の、時限放出、遅延放出、または持続放出送達系が挙げられ得る。そのような送達系は、活性化合物の反復投与を回避することができ、対象及び医師にとっての利便性を向上させる。多くの種類の放出送達系が当業者にとって利用可能であり、既知である。長期持続放出インプラントの使用が望ましい場合がある。本明細書で使用する場合、長期放出は、送達系またはインプラントが、少なくとも30日間、好ましくは60日間にわたって治療レベルの活性成分を送達するように構成及び配置されることを意味する。
本発明の化合物は、医療機器内に付着させるために製剤化することができ、この医療機器は、様々な従来型のグラフト、ステントグラフト等のステント、カテーテル、バルーン、バスケット、または体管腔内に配置または永続的に移植できる他の機器のうち任意のものを含み得る。ある特定の例としては、インターベンション技術で治療されている身体領域に本発明の化合物を送達できる、機器及び方法を有することが望ましくあり得る。
ステントは、治療剤(すなわち、薬物)の送達ビヒクルとして使用されている。血管内ステントは概して、冠状血管または末梢血管内に永続的に移植される。ステンドの設計としては、米国特許第4,733,655号明細書(Palmaz)、米国特許第4,800,882号明細書(Gianturco)または米国特許第4,886,062号明細書(Wiktor)のものが挙げられる。そのような設計には、金属製及びポリマー製のステントの両方、ならびに自己拡張型及びバルーン拡張型ステントが含まれる。ステントはまた、例えば米国特許第5,102,417号明細書(Palmaz)、米国特許第5,419,760号明細書(Narciso,Jr.)、米国特許第5,429,634号明細書(Narciso,Jr.)、ならびに国際公開第91/12779号(Medtronic,Inc.)及び同第90/13332号(Cedars−Sanai Medical Center)に開示されているように、血管系との接触部位において薬物を送達するように使用することもできる。
用語「付着した」は、本化合物が、当該技術分野において既知の方法によって、機器内にコーティング、吸着、配置、または別様に組み込まれることを意味する。例えば、本化合物は、医療機器をコーティングするかそれに広がるポリマー材料中に埋め込まれ、そこから放出されるか(「マトリックス型」)、あるいはポリマー材料に包囲され、そこを通じて放出され得る(「リザーバ型」)。後者の例においては、本化合物は、当該技術分野において既知のそのようなポリマー材料を生成させるための1つ以上の技術を用いて、ポリマー材料内に封入、またはポリマー材料と連結することができる。他の製剤においては、本化合物は、コーティングの必要を伴わずに、例えば脱離可能な結合によって医療機器の表面に結合され、時間と共に放出されてもよく、あるいは能動的な機械的プロセスまたは化学的プロセスによって除去され得る。他の製剤においては、本化合物は、移植部位において本化合物を提供する永続的に固定化された形態であってもよい。
ある特定の実施形態において、本化合物は、ステント等の医療機器用の生体適合性コーティングの形成中に、ポリマー組成物と共に組み込まれてもよい。これらの構成成分から生成されるコーティングは典型的には均質であり、移植用に設計される多くの機器をコーティングするのに有用である。
ポリマーは、所望の放出速度または所望のポリマー安定性の度合いに応じて、生体安定性ポリマーまたは生体吸収性ポリマーのいずれかであり得るが、生体吸収性ポリマーは、生体安定性ポリマーとは異なり、移植後に長く存在して任意の有害で慢性的な局所反応を引き起こすことがないため、この実施形態に関しては生体吸収性ポリマーが多くの場合好ましい。使用できる生体吸収性ポリマーとしては、限定されるものではないが、ポリ(L−乳酸)、ポリカプロラクトン、ポリグリコリド(PGA)、ポリ(ラクチド−co−グリコリド)(PLLA/PGA)、ポリ(ヒドロキシブチレート)、ポリ(ヒドロキシブチレート−co−バレレート)、ポリジオキサノン、ポリオルトエステル、ポリ酸無水物、ポリ(グリコール酸)、ポリ(D−乳酸)、ポリ(L−乳酸)、ポリ(D,L−乳酸)、ポリ(D,L−ラクチド)(PLA)、ポリ(L−ラクチド)(PLLA)、ポリ(グリコール酸−co−トリメチレンカーボネート)(PGA/PTMC)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリホスホエステル、ポリホスホエステルウレタン、ポリ(アミノ酸)、シアノアクリレート、ポリ(トリメチレンカーボネート)、ポリ(イミノカーボネート)、コポリ(エーテル−エステル)(例えば、PEO/PLA)、ポリアルキレンオキサレート、ポリホスファゼン、ならびにフィブリン、フィブリノーゲン、セルロース、デンプン、コラーゲン、及びヒアルロン酸等の生体分子、ポリε−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、ヒドロゲルの架橋性または両親媒性のブロックコポリマー、ならびに当該技術分野で既知の他の好適な生体吸収性ポプリマー(poplymer)が挙げられる。また、ポリウレタン、シリコーン、及びポリエステル等の比較的低い慢性的組織反応性をもつ生体安定性ポリマーを用いることもでき、溶解して医療機器上で硬化または重合できるならば、ポリオレフィン、ポリイソブチレン、及びエチレン−αオレフィンコポリマー;アクリルポリマー及びコポリマー、ポリ塩化ビニル等のハロゲン化ビニルポリマー及びコポリマー;ポリビニルピロリドン;ポリビニルメチルエーテル等のポリビニルエーテル;ポリフッ化ビニリデン及びポリ塩化ビニリデン等のポリハロゲン化ビニリデン;ポリアクリロニトリル、ポリビニルケトン;ポリスチレン等のポリビニル芳香族、ポリ酢酸ビニル等のポリビニルエステル;エチレン−メタクリレート酸メチルコポリマー、アクリロニトリル−スチレンコポリマー、ABS樹脂、及びエチレン−酢酸ビニルコポリマー等のビニルモノマー同士及びそれとオレフィンとのコポリマー;ピランコポリマー;ポリヒドロキシ−プロピル−メタクリルアミド−フェノール;ポリヒドロキシエチル−アスパルトアミド−フェノール;パルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド−ポリリジン;ナイロン66及びポリカプロラクタム等のポリアミド;アルキド樹脂、ポリカーボネート;ポリオキシメチレン;ポリイミド;ポリエーテル;エポキシ樹脂、ポリウレタン;レーヨン;レーヨン−トリアセテート;セルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース;酢酸酪酸セルロース;セロファン;硝酸セルロース;プロピオン酸セルロース;セルロースエーテル;ならびにカルボキシメチルセルロース等の他のポリマーを用いることもできる。
本発明のある特定の実施形態において、本発明の化合物は、ステントまたはステント−グラフトデバイスとして形成されたポリマーまたは半透性ポリマーマトリックスと連結される。
典型的には、ポリマーは、埋め込み型デバイスの表面に対してスピンコーティング、浸漬、または噴霧によって塗布される。当該技術分野で既知の追加的な方法もまた、この目的のために活用できる。噴霧方法としては、従来型の方法、ならびにインクジェット型のディスペンサでのマイクロデポジション技術が挙げられる。加えて、ポリマーは、デバイスの特定の部分のみにポリマーを配置する光パターニングを用いて、埋め込み型デバイス上に付着させることもできる。デバイスのこのコーティングは、デバイスの周りに均一な層を提供し、これは、デバイスのコーティングを通じた様々な分析物の改善された拡散を可能にする。
本発明のある特定の実施形態において、本化合物は、医療機器が配置される環境中へのポリマーコーティングからの放出のために製剤化される。好ましくは、本化合物は、溶出を制御するためのポリマー担体または層に関与するいくつかの周知の技術のうちの少なくとも1つを用いて、長期的な時間枠(例えば、数カ月)にわたって、制御された様式で放出される。これらの技術の一部は、米国特許出願公開第2004/0243225A1号明細書に記載されており、この全ての開示は、その全体が本明細書に組み込まれる。
また、例えばその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第6,770,729号明細書に記載されているように、試薬及びポリマー組成物の反応条件を、ポリマーコーティングからの本化合物の放出が制御可能であるように操作することができる。例えば、ポリマーコーティングからの本化合物の放出を制御するために、1つ以上のポリマーコーティングの拡散係数を調節することができる。この主題のある変形物においては、医療機器が配置される環境に存在する分析物(例えば、ポリマーのある部分の崩壊または加水分解を促進する分析物)が、ポリマー組成物内の1つ以上の構成成分にアクセスする能力(そして例えば、それによってポリマーコーティングからの本化合物の放出を調節する能力)を調節するために、1つ以上のポリマーコーティングの拡散係数を制御することができる。本発明の更に別の実施形態は、それぞれが複数の拡散係数を有する複数のポリマーコーティングを有するデバイスを含む。本発明のそのような実施形態において、ポリマーコーティングからの本化合物の放出は、それらの複数のポリマーコーティングによって調節することができる。
本発明の更に別の実施形態において、ポリマーコーティングからの本化合物の放出は、1つ以上の内因性もしくは外因性化合物の存在、または代替的に、ポリマー組成物のpHといった、ポリマー組成物の特性のうちの1つ以上を調節することによって制御される。例えば、ある特定のポリマー組成物は、ポリマー組成物のpHの低下に応じて化合物を放出するように設計することができる。
キット
本発明はまた、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの他の治療剤と、梱包材料と、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩、及び他の治療剤(複数可)を哺乳動物に投与して、その哺乳動物における虚血、失血、または再灌流傷害を治療または予防するための説明書とを含む、キットも提供する。一実施形態において、この哺乳動物はヒトである。
本発明は以下の実施例によって更に例証されるが、これらの実施例は、いかようにも、更なる限定として解釈されるべきではない。本明細書を通じて引用される全ての参考文献(文献の参照、交付された特許、公開された特許出願、及び同時係属中の特許出願を含む)の全内容が、ここに、参照により明示的に組み込まれる。
適切に置換されたピラゾールカルボン酸は、以下の参考文献において報告されている様々な方法で調製できる。
1.Substituted pyrazolyl−based carboxamide and urea derivatives bearing a phenyl moiety substituted with an SO2−containing group as vanilloid receptor ligands;Frank,Robert et al;国際公開第2013/068464号、2013年5月16日(参照により組み込まれる)
2.Design,synthesis and biological activity of E−β−farnesene analogues containing pyrazole−carboxamide;Sun,Yufeng et al;Youji Huaxue,31(9),1425−1432;2011
3.Preparation of heterocyclic urea derivatives as kinase inhibitors useful for the treatment of myeloproliferative diseases and other proliferative diseases;Flynn,Daniel L.et al;国際公開第2013/036232号(参照により組み込まれる)
4.Substituted phenylureas and phenylamides as vanilloid receptor ligands and their preparation;By Frank,Robert et al;米国特許出願公開第2012/0258946号明細書(参照により組み込まれる)
5.Substituted cyclic carboxamide and urea derivatives as ligands of the vanilloid receptor;Frank,Robert et al;国際公開第2012/022487号(参照により組み込まれる)
6.Preparation of heterocyclic urea derivatives as kinase inhibitors useful for the treatment of hyperproliferative and other diseases;Flynn,Daniel L.and Kaufman,Michael D;米国特許出願公開第2012/0225057号明細書(参照により組み込まれる)
7.Preparation of pyrazolylpyrimidine derivatives for use as protein kinase modulators;Casuscelli,Francesco et al;国際公開第2012/139930号(参照により組み込まれる)
8.Preparation of substituted heteroaromatic carboxamide and urea compounds as vanilloid receptor ligands;Frank,Robert et al;米国特許出願公開第2012/0115903号明細書(参照により組み込まれる)
9.Preparation of pyrazole derivatives as modulators of calcium release−activated calcium channel for treatment of non−small cell lung cancer;Muthuppalaniappan,Meyyappan et al;インド特許出願第2009CH02439号明細書
10.3−methoxy pyridine amides with good insecticidal activity and their preparation;Li,Bin et al;Faming Zhuanli Shenqing,102285963
11.Preparation of amidinoaneline derivatives with inhibitory activity to activated blood coagulation factor X;Matsumoto,Kayo et al;国際公開第2011/118818号(参照により組み込まれる)
12.Preparation of 1−(5−tert−butyl−2−phenyl−2H−pyrazol−3−yl)−3−[2−fluoro−4−(1−methyl−2−oxo−2,3−dihydro−1H−imidazo[4,5−b]pyridin−7−yloxy)phenyl]urea and related compounds as antitumor agents;Springer,Caroline et al;国際公開第2011/092469号(参照により組み込まれる)
13.3−(1−aminoalkyl)pyrazole− and 4,5−dihydropyrazole−5−carboxylic acids as peptide bond replacements;Jones,Raymond C.F.et al;Synlett,(2),211−214;2011
14.New Analogues of(E)−β−Farnesene with Insecticidal Activity and Binding Affinity to Aphid Odorant−Binding Proteins;Sun,Yufeng et al;Journal of Agricultural and Food Chemistry,59(6),2456−2461;2011
15.1,2−Diamines as inhibitors of co−activator associated arginine methyltransferase 1(CARM1);Therrien,Eric et al;Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,19(23),6725−6732;2009
16.Preparation of benzamide compounds as pesticides;Li,Bin et al;Faming Zhuanli Shenqing Gongkai Shuomingshu,101298451
17.Optimization of pyrazole inhibitors of coactivator associated arginine methyltransferase 1(CARM1);Huynh,Tram et al;Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,19(11),2924−2927;2009
18.Pyrazole derivatives as LXR and FXR modulators and their preparation, pharmaceutical compositions and use in the treatment of diseases;Boren,Brant Clayton et al;国際公開第2008/073825号(参照により組み込まれる)
19.Preparation of N−(pyridylpyrimidinylaminophenyl)amides as protein kinase inhibitors;Chianelli,Donatella et al;国際公開第2008/058037号(参照により組み込まれる)
20.Preparation of heterocyclic ureas as kinase inhibitors useful for the treatment of proliferative and inflammatory diseases;Flynn,Daniel L.et al;国際公開第2008/034008号(参照により組み込まれる)
21.Heterocyclic derivatives as inhibitors of protein arginine methyltransferases and their preparation,pharmaceutical compositions and use in the treatment of diseases,Wahhab,Amal et al;国際公開第2008/104077号(参照により組み込まれる)
22.Preparation of heterocyclic ureas as kinase inhibitors useful for the treatment of proliferative and inflammatory diseases;Flynn,Daniel L.et al;国際公開第2008/034008号(参照により組み込まれる)
23.Novel N−heterocyclic phosphonates and phosphinates as glucokinase activators for treatment of Type II diabetes;Ryono,Dennis E.et al;国際公開第2008/005964号(参照により組み込まれる)
24.Reductive isoxazole ring opening of the anticoagulant razaxaban is the major metabolic clearance pathway in rats and dogs;Zhang,Donglu et al;Drug Metabolism and Disposition,36(2),303−315;2008
25.Structure−activity relationship and pharmacokinetic profile of 5−ketopyrazole factor Xa inhibitors;Varnes,Jeffrey G.et al;Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,18(2),749−754;2008
26.Preparation of(pyrazolecarbonylamino)benzamide derivatives as insecticides and fungicides;Li,Bin et al;国際公開第2008/134969号(参照により組み込まれる)
27.Pyrazole inhibitors of coactivator associated arginine methyltransferase 1(CARM1);Purandare,Ashok V.et al;Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,18(15),4438−4441;2008
28.Potent Non−Nucleoside Inhibitors of the Measles Virus RNA−Dependent RNA Polymerase Complex;Sun,Aiming et al;Journal of Medicinal Chemistry,51(13),3731−3741;2008
29.Design,structure−activity relationship,and pharmacokinetic profile of pyrazole−based indoline factor Xa inhibitors;Varnes,Jeffrey G.et al;Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,17(23),6481−6488;2007
30.Preparation of pyrazoles for the treatment of obesity and other CNS disorders;Bennani,Youseff L.et al;国際公開第2007/094962号(参照により組み込まれる)
31.Preparation of ureidopyrazoles as kinase inhibitors,particularly as p38 kinase inhibitors;Bastian,Jolie Anne et al;国際公開第2007/053394号、2007年5月10日
32.Hydrazide compound and their preparation,formulation and pesticidal use;Ikegami,Hiroshi et al;国際公開第2007/043677号(参照により組み込まれる)
33.Trimethylsilylpyrazoles as novel inhibitors of p38 MAP kinase:A new use of silicon bioisosteres in medicinal chemistry;Barnes,Matthew J.et al;Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,17(2),354−357;2007
34.Preparation of anthranilamide derivative insecticides and acaricides;Lahm,George Philip et al;国際公開第2006/055922号(参照により組み込まれる)
35.Preparation of amino acid derivatives as inhibitors of protein arginine methyl transferases;Purandare,Ashok Vinayak and Chen,Zhong;国際公開第2006/069155号(参照により組み込まれる)
36.Preparation of azole carboxamides as inhibitors of bacterial type III protein secretion systems;Li,Xiaobing et al;国際公開第2005/113522号(参照により組み込まれる)
37.Preparation of pyrazolylbenzamides and pyrazolopyridinylbenzamides as factor Xa inhibitors for the treatment of thromboembolic disorders;Lam,Patrick Y.et al;米国特許出願公開第2006/0089496号明細書(参照により組み込まれる)
38.Preparation of pyrazolylcarbonyl anthranilamides as insecticides;Lahm,George Philip and Selby,Thomas Paul;国際公開第2005/118552号(参照により組み込まれる)
39.Insecticidal anthranilic diamides:A new class of potent ryanodine receptor activators;Lahm,George P.et al;Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,15(22),4898−4906;2005
40.Process for the preparation of 1,3,5−trisubstituted pyrazoles via[3+2]cycloaddition;Shapiro,Rafael et al;米国特許出願公開第2006/0069270号明細書(参照により組み込まれる)
41.Preparation of amides of pyrazolamines and anilines as well as analogs as cytokine inhibitors for the treatment of inflammatory diseases;Boman,Erik et al;国際公開第2005/023761号(参照により組み込まれる)
42.Discovery of 1−(3′−Aminobenzisoxazol−5′−yl)−3−trifluoromethyl−N−[2−fluoro−4− [(2′−dimethylaminomethyl)imidazol−1−yl]phenyl]−1H−pyrazole−5−carboxyamide Hydrochloride(Razaxaban),a Highly Potent,Selective,and Orally Bioavailable Factor Xa Inhibitor;Quan,Mimi L.et al;Journal of Medicinal Chemistry,48(6),1729−1744;2005
43.Preparation of N−arylheteroaryls,in particular N−phenylpiperazinyl methanones,as inhibitors of tubulin polymerization and their compositions for treatment of cancer;Le−Brun,Alain et al;国際公開第2004/078732号(参照により組み込まれる)
44.Preparation of 1,2−azole derivatives with hypoglycemic and hypolipidemic activity;Maekawa,Tsuyoshi et al;国際公開第2003/099793号(参照により組み込まれる)
45.Discovery of 1−(2−Aminomethylphenyl)−3−trifluoromethyl−N−[3−fluoro−2′−(aminosulfonyl)[1,1′−biphenyl)]−4−yl]−1H−pyrazole−5−carboxamide(DPC602),a Potent,Selective,and Orally Bioavailable Factor Xa Inhibitor;Pruitt,James R.et al;Journal of Medicinal Chemistry,46(25),5298−5315;2003
46.1−(2−Naphthyl)−1H−pyrazole−5−carboxylamides as potent factor Xa inhibitors.Part 3:Design,synthesis and SAR of orally bioavailable benzamidine−P4 inhibitors;Jia,Zhaozhong J.et al;Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,14(5),1229−1234;2004
47.Preparation of novel N−[4−(1H−imidazol−1−yl)−2−fluorophenyl]−3−(trifluoromethyl)−1H−pyrazole−5−carboxamides as factor Xa inhibitors;Quan,Mimi L;国際公開第2003/047517号(参照により組み込まれる)
48.Preparation of imidazolylphenylpyrazolopyridinones as factor Xa inhibitors;Quan,Mimi L.and Wexler,Ruth R;国際公開第2003/047520号(参照により組み込まれる)
49.Preparation of novel substituted 1H−dihydropyrazoles;Annis,Gary David et al;国際公開第2003/016282号(参照により組み込まれる)
50.Pesticidal compositions for coating plant propagation material containing anthranilamides;Berger,Richard Alan and Flexner,John Lindsey;国際公開第2003/024222号(参照により組み込まれる)
51.Method for controlling particular insect pests by applying anthranilamide compounds;Lahm,George Philip et al;国際公開第2003/015518号(参照により組み込まれる)
52.Design,synthesis and biological activity of novel non−amidine factor Xa inhibitors.Part 1:P1 structure−activity relationships of the substituted 1−(2−Naphthyl)−1H−pyrazole−5−carboxylamides;Jia,Zhaozhong J.et al;Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,12(12),1651−1655;2002
53.Efficient process for the preparation of a factor Xa inhibitor;Sunkara,Hari Babu and Yang,Yali;国際公開第2002/024690号(参照により組み込まれる)、2002年3月28日
54.Preparation of pyrazolecarboxamides as inhibitors of factor Xa;Zhu,Bing−yan et al;米国特許出願公開第2002/0091116号明細書(参照により組み込まれる)
55.Preparation of dihydrobenzo[b][1,4]diazepin−2−ones as mGluR2 antagonists for treatment of neurological disorders;Adam,Geo et al;国際公開第2002/083652号(参照により組み込まれる)
56.Preparation of azole inhibitors of cytokine production;Bamaung,Nwe Y.et al;米国特許出願公開第2001/0044445号明細書(参照により組み込まれる)
57.Parallel Synthesis of Potent,Pyrazole−Based Inhibitors of Helicobacter pylori Dihydroorotate Dehydrogenase;Haque,Tasir S.et al;Journal of Medicinal Chemistry,45(21),4669−4678;2002
58.Preparation of 1,3,5−trisubstituted pyrazoles for pharmaceutical use as factor Xa inhibitors;Zhou,Jiacheng et al;国際公開第2001/029006号(参照により組み込まれる)
59.Discovery of 1−[3−(Aminomethyl)phenyl]−N−[3−fluoro−2′−(methylsulfonyl)−[1,1′−biphenyl]−4−yl]−3−(trifluoromethyl)−1H−pyrazole−5−carboxamide(DPC423),a Highly Potent,Selective,and Orally Bioavailable Inhibitor of Blood Coagulation Factor Xa;Pinto,Donald J.P.et al;Journal of Medicinal Chemistry,44(4),566−578;2001
60.Preparation of novel guanidine mimics as factor Xa inhibitors;Lam,Patrick Y.et al;国際公開第98/57951号(参照により組み込まれる)
61.Some reactions of β−aroylacrylic acid epoxide;By El−Sawy,A.A.et al;Journal of the Serbian Chemical Society,56(10),587−94;1991
62.The effect of 1,3−diphenylpyrazolecarboxylic acid derivatives on the hepatic cytochrome P−450 system;Khlopushina,T.G.et al;Khimiko−Farmatsevticheskii Zhurnal,25(11),10−13;1991
63.Preparation and testing of phenylpyrazolecarboxylates as plant growth regulators and protectants;Sohn,Erich et al;Ger.Offen.,3633840
64.Action of nitrogen nucleophiles on oxiranes of β−aroylacrylic acids;Omran,S.A.et al;Egyptian Journal of Chemistry,28(5),399−410;1986
65.The sequential lithiation of 1−phenylpyrazoles;Micetich,Ronald G.et al;Heterocycles,23(4),943−51;1985
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)の調製
ステップ−1:3−(5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(9f)の調製
12Nの塩酸(85mL、1017mmol)中の3−ブロモアニリン(9a)(30.8mL、283mmol)の懸濁液に、水(160mL)中の亜硝酸ナトリウム(23.39g、339mmol)の溶液を、0℃で緩徐に添加した。1時間撹拌した後、混合物に、12Nの塩酸(85mL、1017mmol)中に前もって溶解された塩化スズ(II)二水和物(127g、565mmol)を、温度が5℃を超えないような速度で添加した。2時間撹拌した後、(3−ブロモフェニル)ヒドラジン(9b)を含有する粗反応混合物に、エタノール(650mL)中の1,1,1−トリフルオロペンタン−2,4−ジオン(9c)(39.4mL、325mmol)の溶液を添加し、混合物を60℃で夜通し加熱した。室温に冷ました後、溶媒を除去し、水溶液を固体NaHCO3で塩基性化し、水(300mL)で希釈し、酢酸エチルで分配した(3回×500mL)。有機相をMgSO4で乾燥させ、濃縮して、1−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(9d)及び1−(3−ブロモフェニル)−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(9e)(81.6g、収率94.6%)の混合物を粗製物として産生した。反応混合物は、そのまま次のステップに用いた。
DMF(15mL)中の1−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(9d)及び1−(3−ブロモフェニル)−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(9e)(6.1g、20mmol)の混合物にシアン化銅(2.24g、25mmol)を添加し、夜通し加熱して還流させた。TLC(酢酸エチル/ヘキサン、20%)が反応の完了を示した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、濾過した。濾液を水(200mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させた。粗混合物を、(酢酸エチル/ヘキサン、0〜50%)を溶離液として用いて、80gのシリカゲルフラッシュカラムで精製して、以下の
1.3−(3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(9g)(0.5g、収率20%、高い方の泳動スポット)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.10−8.02(m,2H),7.92−7.76(m,2H),7.03(s,1H),2.32(s,3H);IR(KBr)3143,3084,2934,2236,1565,1498,1463,1366,1302,1238,1194,1147,1008,800,685,507cm−1;分析、C12H8F3N3の計算値:C,57.37;H,3.21;N,16.73;実測値:C,57.58;H,3.35;N,16.83。
2.3−(5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(9f)(1.2g、4.78mmol、収率48%、低い方の泳動スポット)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.17(t,J=1.7Hz,1H),8.06−7.92(m,2H),7.79(t,J=8.0Hz,1H),6.83(s,1H),2.40(d,J=0.5Hz,3H).IR(KBr)3153,3082,2928,2231,1588,1488,1434,1379,1252,1189,1126,969,890,812,701.cm−1;分析、C12H8F3N3の計算値:C,57.37;H,3.21;N,16.73;実測値:C,57.58;H,3.35;N,16.83。
ステップ−2:3−(5−(ヒドロキシメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(9h)の調製
四塩化炭素(80mL)中の3−(5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(9f)(2.66g、10.59mmol)の溶液に1−ブロモピロリドン−2,5−ジオン(NBS、1.98g、11.12mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.077g、0.318mmol)を添加した。反応混合物を4時間還流させ、冷却し、濾過し、濃縮して粗臭化物を得た。粗臭化物をジオキサン(40mL)及び水(40mL)の混合物中に溶解させ、炭酸カルシウム(1.91g、19.06mmol)を添加した。溶液を、一定の撹拌の下、60℃で夜通し加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、濾液を濃縮して揮発性溶媒を除去し、水溶液を酢酸エチルで抽出した(2回×150mL)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濃縮して粗3−(5−(ヒドロキシメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(9h)を得た。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製してで精製して、3−(5−(ヒドロキシメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(9h)(520mg、1.946mmol、収率18.38%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.06(t,J=1.7Hz,1H),7.99(ddd,J=8.1,2.1,1.2Hz,1H),7.75(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.65(t,J=7.9Hz,1H),6.76(s,1H),4.72(t,J=9.8Hz,2H),2.13(t,J=5.5Hz 1H);IR(KBr)3370,3076,2946,2235,1484,1463,1256,1192,1127,1019,805,691,503cm−1;分析、C12H8F3N3Oの計算値:C,53.94;H,3.02;N,15.73;実測値:C,53.96;H,3.07;N,15.48
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)の調製
アセトニトリル(100mL)中の3−(5−(ヒドロキシメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(9h)(20.21g、76mmol)に、過ヨウ素酸ナトリウム(32.4g、151mmol)、水(100mL)、及び塩化ルテニウム(III)水和物(0.341g、1.513mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮してアセトニトリルを除去した。水層を1NのNaOHで塩基性化し、その後エーテルで洗浄して(2回×100mL)有機不純物を除去した。塩基性水層を1NのHClで酸性化し、エーテルで抽出し(2回×150mL)、エーテル層をおよそ75mLまで濃縮し、その後濁度が見られるまでヘキサンを添加し、次いで室温で夜通し撹拌した。得られた固体を濾過で収集し、真空中で乾燥させて、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(7.48g、収率35%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ13.84(bs,1H),8.22(t,J=1.7Hz,1H),8.06−8.00(m,1H),7.96(ddd,J=8.2,2.1,1.1Hz,1H),7.74(t,J=8.0Hz,1H),7.57(d,J=0.4Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.96(s);分析、C12H6F3N3O2の計算値:C,51.26;H,2.15;N,14.94;実測値:C,51.19;H,2.14;N,14.58
1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)の調製
ステップ−1:3−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(10c)の調製
12NのHCl(12.70mL、152mmol)中の3−アミノベンゾニトリル(5g、42.3mmol)の懸濁液を格納する1.0Lの三ツ口フラスコに、水(15mL)中の亜硝酸ナトリウム(3.50g、50.8mmol)の水溶液を、0℃で緩徐に添加した。固体懸濁液を1時間撹拌した後、これに、12NのHCl(12.70mL、152mmol)中に前もって溶解された塩化スズ(II)二水和物(19.10g、85mmol)の溶液を、内部温度が5℃を超えないような速度で添加した。0〜5℃で2時間撹拌した後、混合物に、エタノール(61mL)中の4,4,4−トリフルオロ−1−(フラン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(10b)(10.47g、50.8mmol)の溶液を添加し、混合物を60℃で夜通し加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で濃縮してエタノールを除去し、NaHCO3水溶液(250mL中25g)で塩基性化し、水(250mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3回×50mL)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出、0〜100%]で精製して、3−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(10c)(8.91g、収率69.4%)を白色固体として得た。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)の調製
アセトン(75mL)中の3−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(10c)(4.15g、13.69mmol)の溶液に、水(75mL)中の過マンガン酸カリウム(15.14g、96mmol)の水溶液を添加した。この混合物を60℃で2時間加熱し、室温まで冷ました。反応混合物を2−プロパノール(75mL)で反応停止させ、室温で夜通し撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、固体ケーキをアセトン/水混合物(2回×50mL)、メタノール(2回×50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させて、有機溶媒を除去した。水性物を1NのNaOHで塩基性化し、エーテルで洗浄した(2回×100mL)。水層を砕氷上に注ぎ、一定の撹拌の下、2NのHCl水溶液で非常に慎重に酸性化した。得られた固体を濾過で収集し、ヘキサンで洗浄し(2回×50mL)、P2O5で乾燥させて、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.68g、収率69.6%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ14.01(s,1H),8.22(t,J=1.8Hz,1H),8.03(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.96(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.75(t,J=7.9Hz,1H),7.58(d,J=0.7Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.95。
ステップ−3:1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(1000mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(100g、356mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(8.45g、35.6mmol)を添加し、その後、内部温度を0〜5℃に維持しながら、70分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(53.8g、1423mmol)を添加した。反応混合物を更に15分間撹拌した。水(250mL)中のNaOH(28.4g、711mmol)の低温溶液、二炭酸ジ−tert−ブチル(124g、569mmol)、及びTHF(500mL)を0℃で添加した。2時間後、THF(100mL)中の二炭酸ジ−tert−ブチル(15.52g、71.1mmol)を更に添加し、撹拌を10時間継続した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(38mL、356mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で濃縮した。得られた固体を水(3000mL)中に溶解させ、不溶性物質をセライトのパッドでの濾過により除去した。濾液を、1Nの重硫酸カリウム(2134mL、2134mmol、pH約2)の1時間にわたる滴加によって、内部温度を0〜5℃に維持しながら酸性化した。分離した固体を濾過で収集し、水(500mL)で洗浄し、ジクロロメタン(4000mL)中に溶解させた。ジクロロメタン層を水(1000mL)、ブライン(1000mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー{2Kgのシリカゲル、クロロホルム中のCMA80(0%、5%、及び10%[それぞれ4000mL]、20%、30%、及び40%[それぞれ2000mL]、50% 10,000mL、ならびに60% 4000mL)}で精製して、1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(97g、252mmol、収率70.8%)を淡緑色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.49(t,J=6.3Hz,1H),7.36(m,5H),4.20(d,J=6.0Hz,2H),1.38(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75。
1−(4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(11c)の調製
ステップ−1:5−(フラン−2−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(11b)の調製
塩酸(7.50mL、90mmol)中の4−メトキシアニリン(3.08g、25mmol)の懸濁液に、水(13mL)中の亜硝酸ナトリウム(2.070g、30.0mmol)の溶液を、0℃で滴加した。1時間撹拌した後、この混合物に、塩酸(7.50mL、90mmol)中に前もって溶解された塩化スズ(II)二水和物(11.28g、50.0mmol)を、温度が5℃を超えないような速度で添加した。2時間撹拌した後、混合物に、エタノール(52mL)中の4,4,4−トリフルオロ−1−(フラン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(10b)(5.67g、27.5mmol)の溶液を添加し、混合物を60℃で夜通し加熱した。室温まで冷ました後、得られた固体を濾過で収集し、水で洗浄し、真空中で乾燥させて5−(フラン−2−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(11b)(5.93g、19.22mmol、収率77%)を灰色固体として得た。MP:81.1℃;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.78(dd,J=1.8,0.7Hz,1H),7.46−7.42(m,2H),7.22(s,1H),7.12−7.08(m,2H),6.54(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.12(dd,J=3.5,0.7Hz,1H),3.85(s,3H);19F NMR(300MHz,DMSO−d6)δ−60.39;MS(ES+)309.0。
ステップ−2:1−(4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(11c)の調製
アセトン(180mL)中に溶解された5−(フラン−2−イル)−1−(4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(11b)(5g、16.22mmol)の溶液に、水(200mL)中のKMnO4(17.94g、114mmol)の溶液を添加した。反応混合物を60℃で3時間加熱し、室温まで冷ました。反応混合物をIPA(180mL)で反応停止させ、室温で夜通し撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、アセトン及び水で洗浄した。濾液を濃縮して有機溶媒を除去した。水溶液を酢酸でpH4〜5まで酸性化し、エーテルで抽出した。有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して1−(4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(11c)(3.965g、13.85mmol、収率85%)を淡黄色固体として得て、少量の粗製物のカラム精製により分析試料を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ13.34(s,1H),7.50−7.38(m,3H),7.10−6.99(m,2H),3.83(s,3H);MS(ES+)287.0(M+1)。
1−(4−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(12c)の調製
ステップ−1:1−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(12b)の調製
塩酸(7.50mL、90mmol)中の4−クロロアニリン(12a)(3.19g、25mmol)の懸濁液に、水(13mL)中の亜硝酸ナトリウム(2.070g、30.0mmol)の溶液を、0℃で滴加した。1時間撹拌した後、この混合物に、塩酸(7.50mL、90mmol)中に前もって溶解された塩化スズ(II)二水和物(11.28g、50.0mmol)を、温度が5℃を超えないような速度で添加した。2時間撹拌した後、混合物に、エタノール(52mL)中の4,4,4−トリフルオロ−1−(フラン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(10b)(5.67g、27.5mmol)の溶液を添加し、混合物を60℃で夜通し加熱した。室温まで冷ました後、反応混合物を10NのNaOH(18mL)及び1NのNaOHを用いてpH=4まで中和した。反応混合物を真空中で濃縮してエタノールを除去した。得られた固体を濾過で収集し、水で洗浄し、真空下で乾燥させた。残渣を100mLの飽和NaHCO3水溶液中に入れ、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜50%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(12b)(6.238g、19.95mmol、収率80%)を白色固体として得た。MP 62℃;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.79(dd,J=1.9,0.7Hz,1H),7.68−7.61(m,2H),7.59−7.52(m,2H),7.31(d,J=0.6Hz,1H),6.58(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.40(dd,J=3.5,0.7Hz,1H);19F NMR(300MHz,DMSO−d6)δ−60.90;MS(ES+)314.9(M+1)。
ステップ−2:1−(4−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(12c)の調製
アセトン(200mL)中に溶解された1−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(12b)(6.23g、19.92mmol)の溶液に、水(220mL)中のKMnO4(22.04g、139mmol)の溶液を添加した。反応混合物を60℃で3時間撹拌し、室温まで冷ました。反応混合物をIPA(200mL)で反応停止させ、室温で夜通し撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、アセトン及び水で洗浄した。濾液を濃縮して有機溶媒を除去した。水溶液を酢酸でpH4〜5まで酸性化し、エーテルで抽出した。有機層を乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して6.7gの粗製物質を得て、この粗製物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、1−(4−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(12c)(2.5g、8.60mmol、収率43.2%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ14.06(bs,1H),7.61−7.56(m,3H),7.53−7.48(m,1H),7.42(d,J=3.2Hz,1H);MS(ES+)328.8(M+K)。
1−(5−クロロピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(13d)の調製
ステップ−1:5−クロロ−2−ヒドラジニルピリジン(13b)の調製
ピリジン(100mL)中の2,5−ジクロロピリジン(13a)(7.4g、50.0mmol)及びヒドラジン水和物(101mL、3250mmol)の溶液を還流させながら6時間加熱し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をDCM(500mL)中に溶解させ、1NのNaOH水溶液(500mL)、水(3回×500mL)で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮して5−クロロ−2−ヒドラジニルピリジン(13b)(2.95g、20.55mmol、収率41%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.97(d,J=2.5Hz,1H),7.67(s,1H),7.50(dd,J=9.0,2.6Hz,1H),6.73(dd,J=9.0,0.6Hz,1H),4.17(s,2H);MS(ES+)144.2(M+1)。
ステップ−2:5−クロロ−2−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン(13c)の調製
EtOH(12mL)中の5−クロロ−2−ヒドラジニルピリジン(13b)(717.87mg、5.00mmol)の溶液に、4,4,4−トリフルオロ−1−(フラン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(10b)(1134mg、5.50mmol)、水(3mL)、及び塩酸(濃縮HCl、1.667mL、20.00mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し撹拌し、真空中で濃縮して有機溶媒を除去した。水性物を1NのNaOHで塩基性化し、次いで酢酸エチルで2回分配した。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ヘキサン中0〜50%の酢酸エチルで溶出)で精製して、5−クロロ−2−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン(13c)
(795mg、2.53mmol、収率50.7%)を淡黄色固体として得たが、1H NMRは、2:1の比を有する2種の化合物の混合物を示した。MS(ES+)314.0(M+1),335.9(M+Na)。
ステップ−3:1−(5−クロロピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(13d)の調製
アセトン(25mL)及び水(27.5mL)中の5−クロロ−2−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン(13c)(750mg、2.39mmol)の溶液に、KMnO4(2645mg、16.74mmol)を添加した。反応混合物を60℃で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、イソプロパノール(25mL)で反応停止させ、室温で夜通し撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾過ケーキを50mLのアセトン−水(1:1)で洗浄した。濾液を濃縮して有機溶媒を除去し、結果として得られた水溶液を1NのHClでpH2〜3まで酸性化した。溶液は濁り、得られた固体を濾過で収集し、いくらかの更なる水、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させて、5−クロロ−2−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン(13c)(345mg、1.183mmol、収率49.5%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ13.67(s,1H),8.68(d,J=2.5Hz,1H),8.26(dd,J=8.7,2.6Hz,1H),7.94(d,J=8.8Hz,1H),7.54(s,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−56;MS(ES+)292.0(M+1),313.9(M+Na),329.9(M+K)。
1−(6−クロロナフタレン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(14d)の調製
ステップ−1:1−(6−ブロモナフタレン−2−イル)−5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(14b)の調製
塩酸(7.02mL、84mmol)中の6−ブロモナフタレン−2−アミン(14a)(2.6g、11.71mmol)の懸濁液に、水(12mL)中の亜硝酸ナトリウム(0.969g、14.05mmol)の溶液を、0℃で緩徐に添加した。1時間撹拌した後、この混合物に、塩酸(7.02mL、84mmol)中に前もって溶解された塩化スズ(II)二水和物(5.28g、23.41mmol)を、温度が5℃を超えないような速度で添加した。2時間撹拌した後、混合物に、エタノール(24mL)中の4,4,4−トリフルオロ−1−(フラン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(10b)(2.65g、12.88mmol)の溶液を添加し、60℃で夜通し加熱した。室温まで冷ました後、反応混合物を10NのNaOH水溶液(15mL)及び飽和NaHCO3を用いてpH=8まで塩基性化した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトのパッドを通して濾過した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗残渣を得て、この粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(6−ブロモナフタレン−2−イル)−5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(14b)(1.3g、3.19mmol、収率27.3%)を半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.39(d,J=2.0Hz,1H),8.22(d,J=2.1Hz,1H),8.10(d,J=8.8Hz,1H),8.02(d,J=8.8Hz,1H),7.78(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),7.75(dd,J=1.8,0.8Hz,1H),7.64(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),7.35(s,1H),6.53(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.32(dd,J=3.5,0.7Hz,1H);19F NMR(300MHz,DMSO−d6)δ−60.85;MS(ES+)406.9,408.8(M+1)。
ステップ−2:1−(6−クロロナフタレン−2−イル)−5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(14c)の調製
DMF(25mL)中の1−(6−ブロモナフタレン−2−イル)−5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(14b)(1.73g、4.25mmol)の溶液に、ヨウ化銅(I)(0.809g、4.25mmol)、塩化銅(I)(4.21g、42.5mmol)を添加し、還流させながら夜通し加熱した。混合物を室温まで冷まし、水(35mL)で希釈し、1時間撹拌した。沈殿した個体を濾過で収集し、水で数回洗浄し、真空下で乾燥させて、銅塩が混入した1−(6−クロロナフタレン−2−イル)−5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(14c)(22グラム)を得た。この固体を酢酸エチル(100mL)中に懸濁させ、濾過した。濾液を真空中で乾燥するまで濃縮して、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)による精製後に、1−(6−クロロナフタレン−2−イル)−5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(14c)(1.2g、3.31mmol、収率78%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.23(t,J=1.6Hz,2H),8.10(dd,J=9.0,1.5Hz,2H),7.75(dd,J=1.9,0.7Hz,1H),7.66(ddd,J=8.7,6.6,2.2Hz,2H),7.35(s,1H),6.53(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.32(dd,J=3.5,0.8Hz,1H);分析、C18H10ClF3N2Oの計算値:C,59.60;H,2.78;N,7.72;Cl,9.77;実測値:C,59.34;H,2.60;N,7.70;Cl,9.96
ステップ−3:1−(6−クロロナフタレン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(14d)の調製
アセトン(120mL)中の1−(6−クロロナフタレン−2−イル)−5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(14c)(4.42g、12.19mmol)の溶液に、水(120mL)中のKMnO4(13.48g、85mmol)の溶液を添加した。反応混合物を60℃で3時間撹拌し、室温まで冷まし、イソプロパノール(120mL)で反応停止させ、室温で夜通し撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、アセトン及び水で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して有機溶媒を除去した。水溶液をエーテルで洗浄し、次いで1NのHCl水溶液でpH4まで酸性化した。水層を抽出し、酢酸エチルで分配し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して1−(6−クロロナフタレン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(14d)(0.86g、2.52mmol、収率21%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ13.95(s,1H),8.22(dd,J=8.0,2.1Hz,2H),8.08(dd,J=13.5,8.9Hz,2H),7.75(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),7.66(dd,J=8.8,2.1Hz,1H),7.58(s,1H);MS(ES+)340.9(M+1);338.7(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(4−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15g)の調製
ステップ−1:(4−アミノ−3−フルオロフェニル)メタノール(15b)の調製
THF(20mL)中の水素化アルミニウムリチウム(1.835g、48.3mmol)の懸濁液に、THF(20mL)中の4−アミノ−3−フルオロ安息香酸(5g、32.2mmol)の溶液を、0℃で滴加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌した。次いで、混合物を0℃まで冷却し、酢酸エチル(30mL)及び水(10mL)で反応停止させた。得られたスラリーをセライトに通して濾過し、酢酸エチル(50mL)で洗浄した。水層を分離し、有機層を乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮して粗生成物を得た。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(4−アミノ−3−フルオロフェニル)メタノール(15b)(2.2g、収率48.4%)を黄褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.91(dd,J=12.5,1.8Hz,1H),6.81(dd,J=8.1,1.8Hz,1H),6.70(dd,J=9.3,8.0Hz,1H),5.03−4.93(m,3H),4.31(d,J=5.5Hz,2H);MS(ES+)142.0(M+1);(ES−)140.0(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15c)の調製
100mLの一ツ口フラスコに、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.99g、7.09mmol)、(4−アミノ−3−フルオロフェニル)メタノール(15b)(1g、7.09mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(3.3g、7.09mmol)を装填し、これをN,N−ジメチルホルムアミド(42.8mL、553mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(6.17mL、35.4mmol)で、室温の窒素の陽圧流(positive flow)中で、連続的に処理した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応物を水(150mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(2回×150mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15c)(1.151g、2.85mmol、収率40.2%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+):MS(ES+)405.2(M+1),MS(ES−)403.2(M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−4−ホルミルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15d)の調製
ジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15c)(1.106g、2.74mmol)の撹拌溶液に、重炭酸ナトリウム(1.149g、13.68mmol)、デス・マーチン・ペルヨージナン(1.74g、4.10mmol)を添加し、室温で5時間撹拌した。更なるデス・マーチン・ペルヨージナン(1.74g、4.10mmol)を反応物に添加し、30分間撹拌した。過剰な溶媒を減圧下で送出した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×75mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−4−ホルミルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15d)(0.418g、収率38.0%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.85(s,1H,D2Oと交換),9.95(d,J=1.7Hz,1H),8.18(t,J=1.8Hz,1H),8.04−7.98(m,1H),7.97−7.90(m,2H),7.85−7.78(m,3H),7.74(t,J=8.0Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97,−120.36;MS(ES+):MS(ES+)425.08(M+Na),MS(ES−)401.1(M−1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15e)の調製
0℃に冷却されたTHF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−4−ホルミルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15d)(0.4g、0.994mmol)の溶液に、フェニルマグネシウムブロミド(2.018mL、2.018mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、飽和NH4Cl水溶液(60mL)で反応停止させた。生成物を酢酸エチル(100mL、75mL)で2回抽出した。合わせた有機抽出物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15e)(0.377g、0.785mmol、収率79%)をワックス状固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H,D2Oと交換),8.12(t,J=1.8Hz,1H),7.99(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.89(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.77−7.67(m,2H),7.47(t,J=8.1Hz,1H),7.39(d,J=1.8Hz,1H),7.36(d,J=1.3Hz,1H),7.34−7.28(m,2H),7.27−7.22(m,1H),7.20(dt,J=8.6,2.4Hz,2H),6.06(d,J=4.0Hz,1H,D2Oと交換),5.71(d,J=4.0Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98,−121.26;IR(KBr,cm−1):2236cm−1(C−Nストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)503.15(M+Na),MS(ES−)479.24(M−1)。
ステップ−5:1−(3−シアノフェニル)−N−(4−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15f)の調製
シクロプロピルメタノール(6.77mL、94mmol)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15e)(0.453g、0.943mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)(1.170g、1.886mmol)を添加し、80℃で16時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(2回×50mL)で希釈し、小さなセライトパッドを通して濾過した。濾液を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(4−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15f)(0.076g、収率15%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H,D2Oと交換),8.11(t,J=1.8Hz,1H),7.99(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.89(dd,J=8.5,1.8Hz,1H),7.77−7.68(m,2H),7.51(t,J=8.0Hz,1H),7.40−7.32(m,4H),7.32−7.24(m,2H),7.19(dd,J=8.3,1.9Hz,1H),5.49(s,1H),3.24(d,J=6.8Hz,2H),1.11−1.02(m,1H),0.53−0.41(m,2H),0.20−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98,−120.92;MS(ES+):MS(ES+)557.1(M+1),MS(ES−)533.1(M−1)。
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(4−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15g)の調製
0℃の無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(4−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15f)(0.071g、0.133mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.047g、0.199mmol)及び水素化ホウ素ナトリウム(0.060g、1.594mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を10分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.143mL、1.328mmol)で反応停止させ、更に30分間撹拌した。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和NH4Cl(50mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル12g、0〜50%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(4−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15g)(48mg、収率67%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),7.55(d,J=4.6Hz,2H),7.51(d,J=3.8Hz,1H),7.45−7.40(m,2H),7.39−7.28(m,6H),7.26(dd,J=6.0,2.1Hz,1H),7.19(dd,J=8.3,1.8Hz,1H),5.49(s,1H),3.76(s,2H),3.24(d,J=6.7Hz,2H),1.13−1.00(m,1H),0.53−0.41(m,2H),0.21−0.11(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ7.55(s,2H),7.53−7.48(m,1H),7.45−7.40(m,2H),7.39−7.28(m,6H),7.27−7.23(m,1H),7.19(dd,J=8.3,1.9Hz,1H),5.49(s,1H),3.75(s,2H),3.24(d,J=6.7Hz,2H),1.06(m,1H),0.56−0.41(m,2H),0.20−0.11(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74,−121.19;MS(ES+):MS(ES+)539.2(M+1),MS(ES−)537.2(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(16b)の調製
ステップ−1:3−(5−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(16a)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(5mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(15e)(0.284g、0.59mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.258g、1.182mmol)及び塩化ニッケル(II)(0.035g、0.148mmol)を添加し、反応混合物に、15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.134g、3.55mmol)を添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌した。TLC(ヘキサン中50%のEtOAc)が、全ての出発物質が消費されたことを示す。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.128mL、1.182mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(20mL)及び水(20mL)中に溶解させた。有機層を分離し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(5−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(16a)(0.185g、0.316mmol、収率53.5%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H),7.57(s,1H),7.50(q,J=7.7Hz,2H),7.44−7.37(m,3H),7.37−7.31(m,4H),7.29(dt,J=6.3,0.8Hz,2H),7.25−7.15(m,2H),6.04(d,J=4.0Hz,1H),5.70(d,J=4.1Hz,1H),4.18(d,J=6.2Hz,2H),1.36(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−121.61;MS(ES+)607.3(M+Na);(ES−)583.2(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(16b)の調製
室温のアセトニトリル(5mL)中の3−(5−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(16a)(0.17g、0.291mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(1.212mL、14.54mmol)及び水(1.25mL)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−4−(メトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(16c)(0.040g、0.080mmol、収率27.6%)を白色固体として得たが、これは、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(4−(クロロ(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(16d)の不純物が混入していた。更なる溶出によって、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(16b)(0.022g、0.045mmol、収率15.62%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H),8.34(s,3H),7.71(d,J=2.0Hz,1H),7.67(s,1H),7.59(td,J=5.4,2.6Hz,1H),7.55−7.46(m,3H),7.40−7.35(m,2H),7.34−7.27(m,2H),7.26−7.16(m,3H),6.07(d,J=4.0Hz,1H),5.71(d,J=4.0Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−121.23;MS(ES+)485.1(M+1);(ES−)483.2(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(17d)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(フェニルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(17b)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(400mg、1.423mmol)の溶液に、N1−フェニルベンゼン−1,3−ジアミン(17a)(262mg、1.423mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(2.0mL、11.48mmol)、及びヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、682mg、1.434mmol)を添加し、その後室温で15時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(2回×75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(フェニルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(17b)(316mg、50%)を褐色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.57(s,1H),8.31−6.73(m,14H);MS(ES+)448.3(M+1)。
ステップ−2:3−(5−((3−(フェニルアミノ)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(17c)の調製
メタノール(4mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(フェニルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(17b)(200mg、0.447mmol)の溶液を氷/水で冷却し、二炭酸ジ−tert−ブチル(296mg、1.341mmol)及び塩化ニッケル(II)(21.85mg、0.092mmol)で処理し、その後、5分間にわたって緩徐に水素化ホウ素ナトリウム(104mg、2.68mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.104mL、0.952mmol)で反応停止させ、その後、室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル(100mL)で処理し、水(50mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(50mL)で再度抽出した。合わせた抽出物をブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、3−(5−((3−(フェニルアミノ)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(17c)(160mg、65%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.24(s,1H),7.67−6.51(m,14H),4.20(d,J=6.3Hz,2H),1.37(s,9H);MS(ES+)552.4(M+1)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(17d)の調製
1,4−ジオキサン(12mL)中の3−(5−((3−(フェニルアミノ)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(17c)(127mg、0.230mmol)の溶液に、塩酸(2.4mL、9.60mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加して処理し、その後室温で13時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性部分をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(17d)(23mg、22%)を白色固体として得た。mp:73.8℃;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H),8.25(s,1H),7.55(s,1H),7.53(s,1H),7.48(t,J=2.1Hz,1H),7.45−7.41(m,2H),7.35−7.29(m,1H),7.23(t,J=7.9Hz,2H),7.16(d,J=8.0Hz,1H),7.08(d,J=2.2Hz,2H),7.05(s,1H),6.87−6.78(m,2H),3.78(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.70;MS(ES+)452.3(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(メトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18f)の調製
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(エトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18g)の調製
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル(プロポキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18h)の調製
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(イソブトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18i)の調製
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(ブトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18j)の調製
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18k)の調製
ステップ−1:N−(3−ベンゾイルフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18b)の調製
DMF(100mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(5.42g、19.27mmol)の溶液に、3−アミノベンゾフェノン(18a)(3.8g、19.27mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(27mL、155mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(9.24g、19.42mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で39時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(600mL)で希釈し、水(2回×300mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜25%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、N−(3−ベンゾイルフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18b)(5.633g、収率63%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.89(s,1H),8.19(t,J=1.8Hz,1H),8.07−7.98(m,3H),7.93(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.79−7.67(m,6H),7.61−7.55(m,2H),7.50(dt,J=7.7,1.5Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98;MS(ES+)461.162(M+1),483.134(M+Na)
ステップ−2:3−(5−((3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(18c)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(100mL)中のN−(3−ベンゾイルフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18b)(4.704g、10.22mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(6.76g、30.7mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(0.5g、2.103mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(2.367g、61.3mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(2.3mL、21.08mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(400mL)中に溶解させ、水(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、3−(5−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(18c)(2.71g、収率46.8%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),7.62(t,J=1.8Hz,1H),7.59−7.46(m,3H),7.45−7.40(m,2H),7.38−7.25(m,7H),7.23−7.20(m,1H),7.13(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),5.94(d,J=3.9Hz,1H),5.66(d,J=3.8Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.37(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80;MS(ES+)589.3(M+1),(ES−)565.3(M−1)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(クロロ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18d)の調製
1,4−ジオキサン(6mL)中の3−(5−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(18c)(65mg、0.115mmol)の溶液に、塩酸(1.2mL、4.80mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、室温で13時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、デカントした。残渣をヘキサンでトリチュレートし、デカントして、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(クロロ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18d)を白色固体として得た。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(メトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18f)の調製
クロロホルム/メタノール(40mL/15mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(クロロ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18d)の溶液にシリカゲル2gを添加し、真空中で濃縮してスラリーを得て、このスラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル2×4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(メトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18f)(26mg、47%)を白色固体として得た、mp:89.5℃;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),7.65−7.62(m,1H),7.60−7.49(m,3H),7.46−7.38(m,2H),7.33(d,J=4.3Hz,5H),7.31−7.23(m,2H),7.12(d,J=7.7Hz,1H),5.30(s,1H),3.78(s,2H),3.26(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74.MS(ES+)481.3(M+1)
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(エトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18g)の調製
1,4−ジオキサン(18mL)中の3−(5−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(18c)(193mg、0.341mmol)の溶液に、塩酸(3.60mL、14.39mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、その後室温で21時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、デカントし、得られた残渣をデカンテーションしながらヘキサンで洗浄した。クロロホルム/エタノール(40mL/15mL)中に溶解した1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(クロロ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18d)の残渣にシリカゲル2gを添加し、真空中で濃縮してスラリーを得て、このスラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル2×4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(エトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18g)を白色固体として得た(24mg、14%)。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.61(s,1H),7.57(s,2H),7.52(s,1H),7.42(d,J=6.2Hz,2H),7.35−7.31(m,5H),7.27(d,J=7.9Hz,2H),7.12(d,J=7.8Hz,1H),5.41(s,1H),3.76(s,2H),3.47−3.37(m,2H),1.17(t,J=7.0Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73.MS(ES+)495.3(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル(プロポキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18h)の調製
1,4−ジオキサン(8mL)中の3−(5−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(18c)(80mg、0.141mmol)の溶液に、塩酸(1.5mL、6mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、その後室温で16時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、デカントし、得られた残渣をデカンテーションしながらヘキサンで洗浄した。クロロホルム/1−プロパノール(40mL/15mL)中に溶解した1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(クロロ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18d)の残渣にシリカゲル2gを添加し、真空中で濃縮してスラリーを得て、このスラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル2×4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル(プロポキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18h)(31mg、43%)を無色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),7.61(t,J=1.8Hz,1H),7.59−7.51(m,3H),7.45−7.38(m,2H),7.36−7.28(m,6H),7.27−7.22(m,1H),7.12(d,J=7.6Hz,1H),5.39(s,1H),3.77(s,2H),3.47−3.39(m,2H),1.64−1.50(m,2H),0.89(t,J=7.4Hz,3H);1H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ7.57(t,J=1.9Hz,1H),7.53(s,1H),7.52−7.45(m,3H),7.40(dt,J=4.5,2.4Hz,1H),7.35−7.22(m,7H),7.17−7.11(m,1H),5.34(s,1H),3.86(s,2H),3.40(td,J=6.4,1.0Hz,2H),1.64(dtd,J=13.8,7.4,6.5Hz,2H),0.95(t,J=7.4Hz,3H);19F NMR(282MHz,メタノール−d4)δ−63.73;MS(ES+):509.3(M+1);(ES−)507.3(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(イソブトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18i)の調製
1,4−ジオキサン(8mL)中の3−(5−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(18c)(80mg、0.141mmol)の溶液に、塩酸(1.5mL、6mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、その後室温で16時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、デカントし、得られた残渣をデカンテーションしながらヘキサンで洗浄した。クロロホルム/イソブタノール(40mL/15mL)中に溶解した1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(クロロ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18d)の残渣にシリカゲル2gを添加し、真空中で濃縮してスラリーを得て、このスラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル2×4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(イソブトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18i)(14mg、19%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),7.61(d,J=1.9Hz,1H),7.59−7.50(m,3H),7.42(d,J=6.7Hz,2H),7.32(t,J=6.4Hz,5H),7.27−7.21(m,1H),7.12(d,J=7.7Hz,1H),5.38(s,1H),3.77(s,2H),3.20−3.10(m,2H),1.87(dq,J=13.3,6.6Hz,1H),0.88(dd,J=6.6,1.3Hz,6H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71.;MS(ES+)523.3(M+1);(ES−)521.4(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(ブトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18j)の調製
1,4−ジオキサン(8mL)中の3−(5−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(18c)(80mg、0.141mmol)の溶液に、塩酸(1.5mL、6mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、その後室温で16時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、デカントし、得られた残渣をデカンテーションしながらヘキサンで洗浄した。クロロホルム/1−ブタノール(40mL/15mL)中に溶解した1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(クロロ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18d)の残渣にシリカゲル2gを添加し、真空中で濃縮してスラリーを得て、このスラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル2×4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(ブトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18j)(14mg、19%)を無色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),7.64−7.49(m,4H),7.44−7.37(m,2H),7.36−7.20(m,7H),7.12(d,J=8.0Hz,1H),5.39(s,1H),3.77(s,2H),3.43−3.34(m,2H),1.54(dq,J=8.3,6.3Hz,2H),1.36(dq,J=9.4,7.2Hz,2H),0.85(t,J=7.3Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73.MS(ES+):523.4(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18k)の調製
1,4−ジオキサン(90mL)中の3−(5−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(18c)(1g、1.765mmol)の溶液に、ジオキサン中4Mの塩酸の溶液(19.00mL、76mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、ヘキサンで希釈した。有機溶液をデカントし、残渣をヘキサンで洗浄した。残渣をクロロホルム/シクロプロパンメタノール(120mL/7mL)中に溶解させ、室温で68時間撹拌した。反応混合物にシリカゲル(3グラム)を添加し、混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。スラリーをコンビフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜25%のクロロホルム/CMA80で溶出)で2回精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(18k)(124mg、13.5%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),7.64−7.50(m,4H),7.46−7.38(m,2H),7.36−7.27(m,6H),7.27−7.20(m,1H),7.13(d,J=7.7Hz,1H),5.44(s,1H),3.77(s,2H),3.23(dd,J=6.7,1.3Hz,2H),1.14−0.97(m,1H),0.50−0.42(m,2H),0.19−0.10(m,2H);19F NMR(300MHz,DMSO−d6)δ−60.73;MS(ES+)521.3(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−ベンジルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(19d)の調製
ステップ−1:N−(3−ベンジルフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(19b)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(400mg、1.423mmol)の溶液に、3−ベンジルアニリン(19a)(261mg、1.423mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(2.0mL、11.48mmol)、及びヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、682mg、1.434mmol)を添加し、室温で14時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(2回×75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、N−(3−ベンジルフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(19b)(330mg)を黄色ゴムとして得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+)469.3(M+23)。
ステップ−2:3−(5−((3−ベンジルフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(19c)の調製
氷/水で冷却したメタノール(4mL)中のN−(3−ベンジルフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(19b)(200mg、0.448mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(296mg、1.344mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(22.00mg、0.093mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(104mg、2.69mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.100mL、0.914mmol)で反応停止させ、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(100mL)中に溶解させ、水(50mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(50mL)で再度抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜4:1)で溶出]で精製して、3−(5−(3−ベンジルフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(19c)(121mg、2段階で26%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),7.72−6.87(m,15H),4.19(d,J=6.4Hz,2H),3.91(s,2H),1.37(s,9H);MS(ES+)473.4(M+23)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−ベンジルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(19d)の調製
1,4−ジオキサン(9mL)中の3−(5−(3−ベンジルフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(19c)(105mg、0.191mmol)の溶液に、塩酸(2.0mL、8.0mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、室温で18時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性部分を[シリカゲル4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]でのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−ベンジルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(19d)(33mg、38%)を灰白色固体として得た。MP 69.9℃;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),7.56−7.41(m,6H),7.33−7.25(m,4H),7.24−7.17(m,3H),7.01(d,J=7.6Hz,1H),3.91(s,2H),3.77(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73;MS(ES+)451.3(M+1)
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−フェノキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(20d)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−フェノキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(20b)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(400mg、1.423mmol)の溶液に、3−フェノキシアニリン(20a)(263mg、1.423mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(2.0mL、11.48mmol)、及びヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、682mg、1.434mmol)を添加し、室温で14時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(2回×75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−フェノキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(20b)(296mg、46%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.73(s,1H),8.17(t,J=1.9Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.94−7.87(m,1H),7.78−7.64(m,2H),7.51−7.27(m,5H),7.22−7.11(m,1H),7.08−6.99(m,2H),6.83−6.78(m,1H);MS(ES+)471.2(M+23)。
ステップ−2:3−(5−((3−フェノキシフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(20c)の調製
氷/水で冷却したメタノール(4mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−フェノキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(20b)(200mg、0.446mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(295mg、1.338mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(22.00mg、0.093mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(103mg、2.68mmol)を緩徐に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.100mL、0.912mmol)で反応停止させ、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(100mL)中に溶解させ、水(50mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(50mL)で再度抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、3−(5−(3−フェノキシフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(20c)(173mg、70%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.78(s,1H),7.57(s,1H),7.53−6.75(m,14H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),1.37(s,9H);MS(ES+)475.4(M+23)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−フェノキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(20d)の調製
1,4−ジオキサン(9mL)中の3−(5−(3−フェノキシフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(20c)(115mg、0.208mmol)の溶液に、塩酸(2.2mL、8.8mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、室温で18時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性部分をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−フェノキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(20d)(70mg、74%)を灰白色固体として得た。MP 89.0℃;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.80(s,1H),7.60(s,2H),7.52−7.48(m,2H),7.46−7.32(m,6H),7.16(t,J=7.4Hz,1H),7.06−7.01(m,2H),6.82−6.77(m,1H),5.71(s,2H),3.95(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.78;MS(ES+)453.3(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニルカルバモイル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(21e)の調製
ステップ−1:3−ニトロ−N−フェニルベンズアミド(21b)の調製
酢酸エチル(30mL)中のアニリン(2.94mL、32.2mmol)の溶液に、トリエチルアミン(5.39mL、38.7mmol)を室温で添加し、その後酢酸エチル(30mL)中の塩化3−ニトロベンゾイル(5.98g、32.2mmol)の溶液を添加した。反応物を室温で20時間撹拌し、水(30mL)で反応停止させた。水層を分離し、酢酸エチルで抽出した(2回×30mL)。合わせた有機層を、ブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−ニトロ−N−フェニルベンズアミド(21b)(2.93g、12.1mmol、収率37.5%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H,D2Oと交換),8.79(t,J=2.0Hz,1H),8.43(dddd,J=12.0,7.8,2.1,1.1Hz,2H),7.85(t,J=8.0Hz,1H),7.82−7.75(m,2H),7.44−7.35(m,2H),7.20−7.10(m,1H)。
ステップ−2:3−アミノ−N−フェニルベンズアミド(21c)の調製
エタノール(120mL)中のパラジウム炭素(5%)(0.149g、1.404mmol)の懸濁液に、3−ニトロ−N−フェニルベンズアミド(3.4g、14.04mmol)を添加し、Parr装置において45psiで3時間水素化した。反応物をセライトに通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を乾燥させて、化合物、3−アミノ−N−フェニルベンズアミド(21c)(2.872g、13.53mmol、収率96%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.09(s,1H),7.84−7.71(m,2H),7.43−7.25(m,2H),7.15(t,J=7.7Hz,1H),7.12−7.04(m,3H),6.75(ddd,J=7.9,2.3,1.1Hz,1H),5.35(s,2H,D2Oと交換)。
ステップ−3:3−(5−((3−(フェニルカルバモイル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(21d)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(0.1g、0.26mmol)の溶液に、3−アミノ−N−フェニルベンズアミド(0.066g、0.311mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.362mL、2.076mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBroP、0.133g、0.285mmol)を室温で添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×20mL)。有機層を組み合わせ、水(10mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、3−(5−(3−(フェニルカルバモイル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(21d)(77mg、0.133mmol、収率51.2%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.92(s,1H),10.29(s,1H),8.17(t,J=1.9Hz,1H),7.87(d,J=7.9Hz,1H),7.79−7.69(m,3H),7.65(s,1H),7.56−7.31(m,8H),7.16−7.06(m,1H),4.20(d,J=6.2Hz,2H),1.37(s,9H);MS(ES+)580.3(M+1),602.3(M+23),(ES−)578.3(M−1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニルカルバモイル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(21e)の調製
メタノール(5mL)中の3−(5−(3−(フェニルカルバモイル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(21d)(50mg、0.086mmol)の撹拌溶液に、濃塩酸(0.052mL、1.725mmol)を添加し、反応物を夜通し撹拌した。更に20等量のHClを添加し、還流させながら30分間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を真空中で夜通し乾燥させ、エーテル(25mL)中に懸濁させ、還流させながら30分間加熱し、室温で夜通し撹拌した。分離した固体を濾過で収集し、乾燥させて1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニルカルバモイル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドジヒドロクロリド(21e)(45mg、0.081mmol、収率94%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.99(s,1H,D2Oと交換),10.32(s,1H,D2Oと交換),8.34(s,3H,D2Oと交換),8.23(t,J=1.9Hz,1H),7.92−7.82(m,1H),7.80−7.71(m,5H),7.65−7.47(m,4H),7.40−7.30(m,2H),7.15−7.06(m,1H),4.14(s,2H);MS(ES+)480.2(M+1);(ES−)478.2(M−1),514.12(M+35);分析、C25H20F3N5O2(HCl)2の計算値:C,54.43;H,4.02;N,12.72;実測値C,54.59;H,4.55;N,12.52。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−ベンゾイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(22b)の調製
ステップ−1:3−(5−((3−ベンゾイルフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(22a)の調製
DMF(5mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(200mg、0.519mmol)の溶液に、(3−アミノフェニル)(フェニル)メタノン(18a)(102mg、0.518mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.730mL、4.19mmol)、ヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、248mg、0.522mmol)を添加し、室温で13時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(100、75mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、3−(5−(3−ベンゾイルフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(22a)(182mg、62%)を淡黄色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.95(s,1H),8.04(t,J=1.8Hz,1H),7.99(d,J=8.0Hz,1H),7.78−7.28(m,13H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.36(s,9H);MS(ES+)587.3(M+23)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−ベンゾイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(22b)の調製
1,4−ジオキサン(14mL)中の3−(5−(3−ベンゾイルフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(22a)(0.15g、0.266mmol)の溶液に、塩酸(2.80mL、11.21mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、室温で17時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、得られた固体を濾過で収集した。淡黄色固体を2×4gの[シリカゲル2×4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]でのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、3−(5−(3−ベンゾイルフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(22b)(75mg、61%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.92(s,1H),8.04(t,J=1.8Hz,1H),7.97(d,J=7.9Hz,1H),7.75(d,J=1.7Hz,1H),7.73(d,J=1.6Hz,1H),7.71−7.65(m,1H),7.61(s,1H),7.60(s,1H),7.57(s,1H),7.56−7.52(m,2H),7.51−7.47(m,1H),7.45−7.41(m,2H),7.33(dt,J=5.3,2.5Hz,1H),3.78(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75;MS(ES+)465.2(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(23c)の調製
ステップ−1:3−(5−((2−フルオロ−3−フェノキシフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(23b)の調製
DMF(5mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(200mg、0.519mmol)の溶液に、2−フルオロ−3−フェノキシアニリン(23a)(105mg、0.519mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.730mL、4.19mmol)、ヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、249mg、0.523mmol)を添加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、水(2回×75mL)、ブライン(750mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−ベンゾイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(23b)(72mg、24%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.80−6.72(m,13H),3.78(s,2H);MS(ES+):593.2(M+23)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(23c)の調製
1,4−ジオキサン(5mL)中の3−(5−(2−フルオロ−3−フェノキシフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(23b)(70mg、0.123mmol)の溶液に、塩酸(1.3mL、5.2mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、室温で16時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、得られた固体を濾過で収集した。淡黄色固体を[シリカゲル2×4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]でのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(23c)(32mg、55%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.60(s,1H),7.53(s,1H),7.48−7.32(m,6H),7.24−7.11(m,2H),7.06−6.97(m,3H),3.78(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.76,−139.25;MS(ES+),471.2(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−5−フェノキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(24c)の調製
ステップ−1:3−(5−((2−フルオロ−5−フェノキシフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(24b)の調製
DMF(3.5mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(152mg、0.394mmol)の溶液に対して、2−フルオロ−5−フェノキシアニリン(24a)(80mg、0.394mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.550mL、3.16mmol)、ヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、189mg、0.398mmol)で処理し、室温で15時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、3−(5−(2−フルオロ−5−フェノキシフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(24b)(57mg、25%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),7.58(s,1H),7.53−6.86(m,13H),4.18(d,J=6.3Hz,2H),1.37(s,9H);(ES+)593.3(M+23)
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−5−フェノキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(24c)の調製
1,4−ジオキサン(4mL)中の3−(5−(2−フルオロ−5−フェノキシフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(24b)(55mg、0.096mmol)の溶液に、塩酸(1.0mL、4.0mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、室温で16時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、得られた固体を濾過で収集した。得られた固体をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−5−フェノキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(24c)(20mg、44%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),7.65−7.55(m,2H),7.52−7.30(m,7H),7.15(tt,J=6.9,1.2Hz,1H),7.03−6.98(m,2H),6.96−6.89(m,1H),3.95(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80,−127.85;MS(ES+)471.2(M+1);(ES−)469.1(M−1)
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(エトキシ(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(25b)及び1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−5−(メトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(25c)の調製
ステップ−1:3−(5−((2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(25a)の調製
DMF(6.5mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(284mg、0.737mmol)の溶液に、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メタノール(26c)(160mg、0.737mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.05mL、6.03mmol)、ヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、353mg、0.742mmol)を添加し、室温で12時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、水(2回×75mL)、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、3−(5−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(25a)(196mg、46%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H),7.64−7.14(m,14H),6.00(d,J=3.9Hz,1H),5.69(d,J=4.0Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.38(s,9H);MS(ES+)607.3(M+23)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(エトキシ(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(25b)及び1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−5−(メトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(25c)の調製
1,4−ジオキサン(16mL)中の3−(5−((2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(25a)(0.18g、0.308mmol)の溶液に、塩酸(3.2mL、12.81mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、室温で26時間撹拌した。反応混合物をヘキサン(約80mL)で希釈し、デカントして黄色油を得た。不溶性黄色油の一部をエタノール中に溶解させ、シリカゲルスラリーへと変換した。スラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(エトキシ(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(25b)(61mg、39%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.57(s,1H),7.54(d,J=18.4Hz,3H),7.45−7.38(m,2H),7.33(M,5H),7.27−7.22(m,3H),5.45(s,1H),3.77(s,2H),3.42(q,J=7.0Hz,2H),1.16(t,J=7.0Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.76,−122.95;MS(ES+)513.3(M+1);(ES−)511.2(M−1)。
不溶性黄色油の別の部分をメタノール中に溶解させ、シリカゲルへと変換した。スラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−5−(メトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(25c)(11mg、7.2%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),7.61−7.52(m,3H),7.52−7.34(m,2H),7.40−7.29(m,6H),7.29−7.21(m,4H),5.34(s,1H),3.80(s,2H),3.25(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77,−122.99;MS(ES+)499.3(M+1);(ES−)497.3(M−1);533.3(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−ベンジル−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(26f)の調製
ステップ−1:(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(26b)の調製
0℃に冷却されたTHF(60mL)中の4−フルオロ−3−ニトロベンズアルデヒド(26a)(4g、23.65mmol)の溶液に、フェニルマグネシウムブロミド(48.0mL、48.0mmol)を滴加し、室温で14時間撹拌した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(240mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(300mL、150mL)。合わせた抽出物を、ブライン(150mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル80g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(26b)(3.265g、56%)を褐色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.24(s,1H),7.67−6.51(m,14H),4.20(d,J=6.3Hz,2H),1.37(s,9H);MS(ES+)270.1(M+1)。
ステップ−2:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メタノール(26c)及び5−ベンジル−2−フルオロアニリン(26d)の調製
エタノール(70mL)及び酢酸エチル(35mL)中の(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(26b)(2g、8.09mmol)の溶液に、Pd/C10%(0.440g、0.413mmol)を添加し、その後4.5時間水素化した(約50Psi)。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾液を1,4−ジオキサン(約0.2mL)中の4MのHCl及び4NのHCl(水溶液、約0.2mL)でpH=約5へと処理した。濾液を真空中で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、以下の
1.(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メタノール(26c)(175mg、10%)を淡褐色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.37−7.14(m,5H),6.87(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.76(dd,J=9.0,2.2Hz,1H),6.50(177dd,J=8.3,4.6,2.2,0.6Hz,1H),5.75(d,J=3.9Hz,1H),5.52(d,J=3.9Hz,1H),5.06(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.89;MS(ES+):218.2(M+1)。
2.5−ベンジル−2−フルオロアニリン(26d)(1.084g、67%)を褐色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.34−7.11(m,5H),6.86(dd,J=11.6,8.2Hz,1H),6.57(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),6.36(ddd,J=8.2,4.5,2.2Hz,1H),5.04(s,2H),3.76(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−139.01;MS(ES+):202.1(M+1)。
ステップ−3:3−(5−(5−ベンジル−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(26e)の調製
DMF(7mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(303mg、0.786mmol)の溶液に、5−ベンジル−2−フルオロアニリン(26d)(158mg、0.786mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.1mL、6.31mmol)、ヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、377mg、0.793mmol)を添加し、室温で19時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、水(2回×75mL)、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、3−(5−(5−ベンジル−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(26e)(228mg)を白色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+)591.3(M+23)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−ベンジル−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(26f)の調製
1,4−ジオキサン(18mL)中の3−(5−(5−ベンジル−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(26e)(0.202g、0.355mmol)の溶液に、塩酸(3.7mL、14.78mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、室温で21時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、得られた黄色固体を濾過で収集した。黄色固体をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−ベンジル−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(26f)(99mg)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H),7.56(s,1H),7.51(s,1H),7.47−7.40(m,3H),7.35−7.25(m,3H),7.27−7.15(m,4H),7.13(ddt,J=8.5,5.0,2.2Hz,1H),3.92(s,2H),3.78(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−125.06;MS(ES+)469.3(M+1);(ES−)467.2(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(27f)の調製
ステップ−1:3−ニトロ−N−フェニル−N−プロピルアニリン(27c)の調製
トルエン(15mL)中の1−ブロモ−3−ニトロベンゼン(27a)(3g、14.85mmol)及びN−プロピルアニリン(27b)(2.41g、17.82mmol)の溶液に、ナトリウム2−メチルプロパン−2−オレート(1.142g、11.88mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(0.859g、1.485mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.408g、0.446mmol)を添加した。反応混合物を、窒素の陽圧流の下、110℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷まし、水(75mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、3−ニトロ−N−フェニル−N−プロピルアニリン(27c)(2.931g、11.44mmol、収率77%)を黄褐色油として得た。単離された生成物の純度は、非常に高いわけではなかったが、そのまま次のステップで使用できるほどには良好であった。MS(ES+)257.2(M+1)。
ステップ−2:N1−フェニル−N1−プロピルベンゼン−1,3−ジアミン(27d)の調製
メタノール(30mL)中の3−ニトロ−N−フェニル−N−プロピルアニリン(27c)(2.9g、11.31mmol)の溶液に、パラジウム(10%Pd炭素、0.241g)を添加した。混合物を2時間水素化し、セライトのパッドを通して濾過し、濾液を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、N1−フェニル−N1−プロピルベンゼン−1,3−ジアミン(27d)(1.195g、5.28mmol、収率46.7%)を暗緑色油として得た。MS(ES+)227.2(M+1)。
ステップ−3:3−(5−((3−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(27e)の調製
DMF(3mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(0.19g、0.493mmol)の溶液に、N1−フェニル−N1−プロピルベンゼン−1,3−ジアミン(27d)(0.134g、0.592mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.687mL、3.94mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop、0.253g、0.542mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50、20mL)。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、0〜25%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、3−(5−(3−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(27e)(0.199g、0.335mmol、収率68.0%)を白色固体として得た。MS(ES+)616.3(M+Na),(ES−)592.3(M−1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(27f)の調製
ジオキサン(4mL)中の3−(5−(3−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(27e)(0.183g、0.308mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4M、4.32mL、17.26mmol)を滴加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(27f)(0.086g、0.174mmol、収率56.5%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H,D2Oと交換),7.53(s,2H),7.49−7.42(m,2H),7.34−7.23(m,4H),7.22−7.17(m,2H),7.05−6.93(m,3H),6.71−6.67(m,1H),3.81(s,2H),3.68−3.54(m,2H),1.57(h,J=7.5Hz,2H),0.88(t,J=7.4Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73;MS(ES+)494.3(M+1),(ES−)492.2(M−1),528.2(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((メチル(フェニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(28f)の調製
ステップ−1:N−メチル−N−(3−ニトロベンジル)アニリン(28c)の調製
DMF(50mL)中の1−(クロロメチル)−3−ニトロベンゼン(28a)(4g、23.31mmol)の溶液に、N−メチルアニリン(28b)(2.53mL、23.31mmol)を添加し、その後炭酸カリウム(20.94g、152mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌し、水(200mL)中に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、水(100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得た。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40グラム、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−メチル−N−(3−ニトロベンジル)アニリン(28c)を得たが、これは次のステップで使用できるほどには純粋であった。MS(ES+)243.2(M+1)。
ステップ−2:N−(3−アミノベンジル)−N−メチルアニリン(28d)の調製
酢酸(20mL)中のN−メチル−N−(3−ニトロベンジル)アニリン(28c)(1.5g、6.19mmol)の撹拌溶液に、鉄粉末(1.729g、31.0mmol)を添加し、60℃まで加熱し、30分間撹拌した。反応物を水(100mL)の添加によって反応停止させ、濾過した。濾液を酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。酢酸エチル層を組み合わせ、水(2回×100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、N−(3−アミノベンジル)−N−メチルアニリン(28d)(533mg、2.51mmol、収率40.6%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.19−7.06(m,2H),7.02−6.92(m,1H),6.73−6.64(m,2H),6.58(tt,J=7.2,1.0Hz,1H),6.49−6.36(m,3H),5.46(s,2H,D2Oと交換),4.39(s,2H),2.98(s,3H);MS(ES+)213.2(M+1)。
ステップ−3:3−(5−((3−((メチル(フェニル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(28e)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(193mg、0.5mmol)の溶液に、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.697mL、4.00mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.697mL、4.00mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBroP、256mg、0.55mmol)を室温で添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、酢酸エチル/ヘキサン中のヘキサンで溶出)で精製して、3−(5−((3−((メチル(フェニル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(28e)(110mg、0.190mmol、収率37.9%)を無色の粘着性物質として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H,D2Oと交換),7.59−7.45(m,4H),7.45−7.38(m,2H),7.34(d,J=7.7Hz,2H),7.27(t,J=7.9Hz,1H),7.20−7.07(m,2H),6.97(d,J=7.7Hz,1H),6.69(d,J=8.1Hz,2H),6.60(t,J=7.2Hz,1H),4.52(s,2H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.01(s,3H),1.37(s,9H);MS(ES+)580.4(M+1),602.4(M+23),(ES−)578.4(M−1)
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((メチル(フェニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(28f)の調製
メタノール(10mL)中の3−(5−((3−((メチル(フェニル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(28e)(100mg、0.173mmol)の撹拌溶液に、HCl(0.575mL、6.90mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。反応物を加熱して30分間還流させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を真空中で夜通し乾燥させ、エーテル(25mL)中に懸濁させ、30分間加熱し、室温で夜通し撹拌した。分離した固体を濾過で収集し、乾燥させて1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((メチル(フェニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドヒドロクロりド(28f)(75mg、0.145mmol、収率84%)を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.79(s,1H),8.38(s,3H),7.72(s,1H),7.66(s,1H),7.61(d,J=7.5Hz,1H),7.58−7.54(m,1H),7.54−7.47(m,2H),7.28(t,J=7.8Hz,1H),7.16(t,J=7.7Hz,2H),7.00(d,J=7.5Hz,1H),6.70(d,J=25.7Hz,3H),4.54(s,2H),4.13(d,J=5.7Hz,3H),3.02(s,3H);MS(ES+)480.3(M+1);(ES−)478.2(M−1),514.2(M+35)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−3−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(29e)の調製
ステップ−1:2−フルオロ−3−ニトロ−N−フェニル−N−プロピルアニリン(29b)の調製
トルエン(80mL)中の1−ブロモ−2−フルオロ−3−ニトロベンゼン(29a)(3g、13.64mmol)及びN−プロピルアニリン(27b)(2.213g、16.36mmol)の溶液に、ナトリウム2−メチルプロパン−2−オレート(1.048g、10.91mmol)、ビフェニル−2−イルジ−tert−ブチルホスフィン(0.407g、1.364mmol)、及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.375g、0.409mmol)を添加した。反応混合物を、窒素の陽圧流の下、110℃で16時間撹拌した。反応物を水(75mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。合わせた有機物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−フルオロ−3−ニトロ−N−フェニル−N−プロピルアニリン(29b)(3.451g、12.58mmol、収率92%)を黄褐色油として得たが、これは次のステップで使用できるほどには純粋であった。MS(ES+)275.2(M+1)
ステップ−2:2−フルオロ−N1−フェニル−N1−プロピルベンゼン−1,3−ジアミン(29c)の調製
メタノール(30mL)中の2−フルオロ−3−ニトロ−N−フェニル−N−プロピルアニリン(29b)(3.4g、12.40mmol)の溶液に、パラジウム(10%Pd炭素、0.264g、2.479mmol)を添加した。混合物を2.5時間水素化し、セライトのパッドを通して濾過し、乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−フルオロ−N1−フェニル−N1−プロピルベンゼン−1,3−ジアミン(29c)(0.295g、1.207mmol、収率9.74%)を褐色油として得た。MS(ES+)245.2(M+1);(ES−)243.2(M−1)
ステップ−3:3−(5−(2−フルオロ−3−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(29d)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(2.98mL、38.5mmol)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(0.190g、0.493mmol)の溶液に、2−フルオロ−N1−フェニル−N1−プロピルベンゼン−1,3−ジアミン(29c)(0.145g、0.592mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.687mL、3.94mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBroP、0.253g、0.542mmol)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を25℃で17時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した(50mL、20mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜100%の、酢酸エチル/ヘキサン中のヘキサンで溶出)で精製して、3−(5−(2−フルオロ−3−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(29d)(0.182g、0.298mmol、収率60.3%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H,D2Oと交換),7.57(s,1H),7.53−7.31(m,4H),7.28−7.15(m,4H),6.94−6.83(m,4H),4.18(d,J=6.2Hz,2H),3.68−3.51(m,2H),1.55(q,J=7.5Hz,2H),1.37(s,9H),0.87(t,J=7.4Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−129.49;MS(ES+)634.33(M+Na),MS(ES−)610.31(M−1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−3−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(29e)の調製
ジオキサン(4mL)中の3−(5−(2−フルオロ−3−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(29d)(0.166g、0.271mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4N)(3.80mL、15.20mmol)を滴加し、室温で15時間撹拌した。TLC分析(CHCl3/MeOH、8/2、v/v)が反応の完了を示す。過剰な溶媒を減圧下で送出し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−3−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(29e)を淡黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.57(s,1H),7.52(s,1H),7.48−7.40(m,2H),7.37−7.30(m,1H),7.29−7.16(m,4H),6.95−6.82(m,4H),3.79(s,2H),3.65−3.51(m,2H),1.54(h,J=7.3Hz,2H),0.87(t,J=7.3Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−129.55;MS(ES+):MS(ES+)512.3(M+1),(ES−)510.3(M−1),546.2(M+Cl)。
N−(5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(30g)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)メタノール(30b)の調製
メタノール(30mL)中の(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)メタノール(30a)(3.81g、22.24mmol)の溶液に、パラジウム炭素(10%)(0.39g、3.67mmol)を添加し、60PSIで1時間水素化した。触媒をセライトに通す濾過によって除去し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル/メタノール(9:1)で溶出]で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)メタノール(30b)(3.05g、21.61mmol、収率97%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.89(dd,J=11.6,8.2Hz,1H),6.73(dd,J=9.1,2.1Hz,1H),6.52−6.33(m,1H),5.20−4.91(m,3H),4.32(dd,J=5.8,0.9Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−138.13。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(30c)の調製
DMF(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(5.67g、20.15mmol)の溶液に、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)メタノール(30b)(2.37g、16.79mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(14.62mL、84mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(8.61g、18.47mmol)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。水(25mL)で希釈した反応混合物を酢酸エチルで抽出し(2回×50mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル/メタノール(9/1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(30c)(1.66g、4.11mmol、収率24.45%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.57(s,1H),8.18−8.09(m,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.1,2.3,1.1Hz,1H),7.78−7.69(m,2H),7.57−7.45(m,1H),7.33−7.15(m,2H),5.30(t,J=5.7Hz,1H),4.46(d,J=5.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98,−124.32.;MS(ES+)427.2(M+Na),(ES−)403.2(M−1)。
ステップ−3:N−(5−(クロロメチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(30d)の調製
ジクロロメタン(30mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(30c)(1.66g、4.11mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.798mL、24.63mmol)を0℃で添加し、2.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して白色残渣を得た。残渣をCHCl3中に溶解させ、シリカゲル(2g)で処理した。得られたスラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜50%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(5−(クロロメチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(30d)(1.353g、収率78%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.18−8.11(m,1H),8.01(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.1,2.2,1.1Hz,1H),7.80−7.65(m,3H),7.43−7.22(m,2H),4.77(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98(d,J=6.8Hz),−121.36。
ステップ−4:N−(5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(30e)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の、N−(5−(クロロメチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(30d)(0.15g、0.355mmol)の撹拌溶液に、イミダゾール(0.121g、1.774mmol)及び炭酸カリウム(0.343g、2.484mmol)を添加し、室温で5日間撹拌した。反応物を真空中で濃縮して、得られた残渣をメタノール中に溶解させ、Celite(登録商標)パッドを通して濾過した。濾液を乾燥するまで蒸発させて、得られた粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のメタノールで溶出)で精製して、N−(5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(30e)(0.107g、収率66.4%)を白色の泡状固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),8.13(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.94−7.86(m,1H),7.77−7.71(m,3H),7.43(d,J=7.1Hz,1H),7.31(dd,J=10.4,8.5Hz,1H),7.23−7.14(m,2H),6.90(t,J=1.1Hz,1H),5.19(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98(d,J=5.4Hz),−122.18;MS(ES+)455.2(M+1),(ES−)453.2(M−1)。
ステップ−5:3−(5−(5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(30f)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中のN−(5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(30e)(0.1g、0.22mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル[(Boc)2O)](0.144g、0.66mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(10.46mg、0.044mmol)を添加し、次いで5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.050g、1.320mmol)を添加した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.048mL、0.440mmol)で反応停止させ、室温で30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水/酢酸エチル(1:1、各25mL中に溶解させた。有機層を分離し、真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、3−(5−(5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(30f)(0.042g、0.075mmol、収率34.2%)を白色固体として得た。MS(ES+)559.3(M+1),(ES−)557.2(M−1)。
ステップ−6:N−(5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(30g)の調製
ジオキサン(4mL)中の3−(5−(5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(30f)(0.022g、0.039mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4N、0.551mL、2.206mmol)を滴加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のメタノールで溶出)で精製して、N−(5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(30g)(0.016g、0.035mmol、収率89%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ14.58(s,1H,D2Oと交換),10.77(s,1H,D2Oと交換),9.21(s,1H),8.37(s,3H,D2Oと交換),7.75(t,J=1.6Hz,1H),7.69(ddd,J=11.3,3.6,1.7Hz,4H),7.64−7.54(m,2H),7.54−7.48(m,1H),7.40−7.33(m,2H),5.42(s,2H),4.12(d,J=5.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−121.10;MS(ES+):MS(ES+)459.3(M+1),(ES−)457.3(M−1),493.2(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(31f)の調製
ステップ−1:(3−ニトロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(31c)の調製
−78℃のエーテル(20mL)中の3−ブロモピリジン(31b)(2.89mL、30.0mmol)の溶液に、n−BuLi(15.94mL、25.5mmol)を滴加し、−78℃で30分間撹拌した。3−リチウム化ピリジンに、−78℃のTHF(30mL)中の3−ニトロベンズアルデヒド(31a)(4.53g、30mmol)の溶液を滴加し、−78℃で2時間撹拌し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(50mL)で反応停止させた。有機層を分離し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−ニトロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(31c)(2.842g、12.34mmol、収率41.1%)を黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.66(d,J=2.2Hz,1H),8.47(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.30(t,J=2.0Hz,1H),8.12(ddd,J=8.2,2.5,1.1Hz,1H),7.85(d,J=7.5Hz,1H),7.78(dt,J=7.9,2.0Hz,1H),7.64(t,J=7.9Hz,1H),7.36(ddd,J=7.9,4.7,0.9Hz,1H),6.45(d,J=4.2Hz,1H),5.99(d,J=4.0Hz,1H);MS(ES+)231.1(M+1),(ES−)459.4(2M−1)。
ステップ−2:(3−アミノフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(31d)の調製
エタノール(36mL)及び酢酸エチル(18mL)中の(3−ニトロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(31c)(1g、4.34mmol)の溶液に、Pd/C10%(0.1g)を添加し、約50Psiで2時間水素化した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル2×12g、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で精製して、(3−アミノフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(31d)(209mg、24%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.55(dt,J=2.2,0.7Hz,1H),8.40(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),7.68(dddd,J=7.8,2.3,1.7,0.6Hz,1H),7.31(ddd,J=7.8,4.7,0.9Hz,1H),6.94(t,J=7.7Hz,1H),6.61−6.56(m,1H),6.55−6.48(m,1H),6.40(ddd,J=8.0,2.3,1.1Hz,1H),5.89(d,J=3.9Hz,1H),5.58(d,J=3.9Hz,1H),5.05(s,2H);MS(ES+)201.1(M+1)。
ステップ−3:3−(5−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(31e)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(3−アミノフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(31d)(80mg、0.400mmol)の溶液に、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(154mg、0.400mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.560mL、3.22mmol)、及びヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBroP、192mg、0.403mmol)を室温で添加した。反応混合物を25℃で22時間撹拌し、酢酸エチル(120mL)で希釈した。反応混合物を、水(2回×60mL)、ブライン(60mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で精製して、3−(5−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(31e)(153mg、68%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),8.58(d,J=2.2Hz,1H),8.43(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),7.70(dt,J=8.1,2.1Hz,1H),7.64(t,J=1.9Hz,1H),7.60−7.11(m,10H),6.14(d,J=4.0Hz,1H),5.76(d,J=4.0Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.36(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80;MS(ES+)568.3(M+1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(31f)の調製
1,4−ジオキサン(12mL)中の3−(5−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(31e)(135mg、0.238mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中4MのHCl(2.5mL、10.0mmol)を添加し、室温で17時間撹拌した。反応物をヘキサンで希釈し、デカントした。反応物をヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性生成物をクロロホルム(40mL)/エタノール(10.00mL)中に溶解させ、2gのシリカゲルでスラリーへと変換した。スラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(31f)(93mg、84%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),8.57(d,J=2.2Hz,1H),8.43(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),7.70(dt,J=8.0,2.0Hz,1H),7.66(t,J=1.8Hz,1H),7.56(d,J=3.2Hz,1H),7.55−7.49(m,2H),7.46−7.38(m,2H),7.37−7.26(m,3H),7.16(d,J=7.6Hz,1H),6.15(d,J=4.0Hz,1H),5.76(s,1H),3.77(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73;MS(ES+)468.3(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(1−フェニルペンチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(32f)の調製
ステップ1:1−(3−アミノフェニル)−1−フェニルペンタン−1−オール(32a)の調製
テトラヒドロフラン(40mL)中の(3−アミノフェニル)(フェニル)メタノン(18a)(2g、10.14mmol)の撹拌溶液に、n−BuLi(19.01mL、30.4mmol、ヘキサン中1.6M)を0℃で添加した。反応物を一晩かけて室温まで温め、塩化アンモニウム溶液(50mL)の添加によって反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×150mL)。合わせた有機層を、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。1−(3−アミノフェニル)−1−フェニルペンタン−1−オール(32a)の粗残渣は、更なる精製無しにそのまま次のステップで使用した。MS(ES−)254.1(M−1)。
ステップ2:3−(1−フェニルペンチル)アニリン(32b)及び(Z)−3−(1−フェニルペント−1−エン−1−イル)アニリン(32c)の調製
ジクロロメタン(10mL)中の1−(3−アミノフェニル)−1−フェニルペンタン−1−オール(32a)(0.7g、2.74mmol)の溶液に、三フッ化ホウ素エーテラート(0.695mL、5.48mmol)、トリエチルシラン(1.751mL、10.97mmol)を0℃で添加し、室温で夜通し撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム溶液の添加によって反応停止させ、ジクロロメタンで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、3−(1−フェニルペンチル)アニリン(32b)及び(Z)−3−(1−フェニルペント−1−エニル)アニリン(32c)の非分離混合物を含有する化合物を得た。この混合物を、そのまま次のステップで使用した。MS(ES+)238.2(M+1)(32c)及び240.2(M+1,32b),(ES−)239.1(M−1,32b)。
ステップ3:純粋な3−(1−フェニルペンチル)アニリン(32b)の調製
メタノール(30mL)中のPd−C(炭素上10%)(10.76mg、0.101mmol)の懸濁液に、3−(1−フェニルペンチル)アニリン(32b)及び(Z)−3−(1−フェニルペント−1−エニル)アニリン(32c)の混合物(240mg、1.011mmol)を添加し、60psiで3時間水素化した。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、3−(1−フェニルペンチル)アニリン(155mg、0.648mmol、収率64.0%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.25(d,J=4.9Hz,4H),7.18−7.09(m,1H),6.89(t,J=7.7Hz,1H),6.49−6.41(m,2H),6.34(ddd,J=7.9,2.2,1.0Hz,1H),4.96(s,2H),3.69(t,J=7.8Hz,1H),2.00−1.86(m,2H),1.37−1.22(m,2H),1.22−1.05(m,2H),0.82(t,J=7.2Hz,3H);MS(ES+)240.2(M+1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(1−フェニルペンチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(32d)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(3.16mL、40.8mmol)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(147mg、0.522mmol)の溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(3.16mL、40.8mmol)中の3−(1−フェニルペンチル)アニリン(32b)(150mg、0.627mmol)の溶液、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBroP、268mg、0.575mmol)を室温で添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌し、水(25mL)で反応停止させた。反応混合物を酢酸エチル(100mL、50mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜20%の、酢酸エチル/ヘキサン中のヘキサンで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(1−フェニルペンチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(32d)(155mg、0.308mmol、収率59.0%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.1,2.3,1.2Hz,1H),7.77−7.68(m,2H),7.55−7.48(m,2H),7.32−7.22(m,5H),7.21−7.13(m,1H),7.12−7.06(m,1H),3.88(t,J=7.8Hz,1H),1.95(d,J=8.0Hz,2H),1.36−1.25(m,2H),1.16(d,J=7.1Hz,2H),0.82(t,J=7.2Hz,3H);MS(ES+)525.3,(ES−)501.2(M−1)。
ステップ−5:3−(5−((3−(1−フェニルペンチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(32e)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(1−フェニルペンチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(32d)(137mg、0.273mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(178mg、0.818mmol)、塩化ニッケル(II)(12.96mg、0.055mmol)を添加し、5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(61.9mg、1.636mmol)を添加した。反応混合物を室温で36分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.059mL、0.545mmol)で反応停止させた。混合物を30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣に水(25mL)を添加し、酢酸エチルも共に添加した(2回×25mL)。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル12g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、3−(5−(3−(1−フェニルペンチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(32e)(75mg、収率45.3%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),7.56(s,1H),7.49(d,J=2.2Hz,3H),7.45−7.38(m,2H),7.35(d,J=7.6Hz,2H),7.31−7.21(m,5H),7.15(dt,J=8.6,4.0Hz,1H),7.08(d,J=7.7Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.87(t,J=7.8Hz,1H),1.98(d,J=8.3Hz,2H),1.36(s,9H),1.28(d,J=7.2Hz,2H),1.22−1.10(m,2H),0.82(t,J=7.2Hz,3H);MS(ES+)629.3(M+Na),(ES−)605.2(M−1),641.3(M+Cl)。
ステップ6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(1−フェニルペンチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(32f)の調製
メタノール(5mL)中の3−(5−(3−(1−フェニルペンチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(32e)(0.065g、0.107mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中4MのHCl(0.357mL、4.29mmol)を添加し、加熱して30分間還流させた。反応物を室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣にメタノール(50mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をエーテル(25mL)でトリチュレートし、分離した固体を濾過で収集し、真空中で乾燥させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(1−フェニルペンチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(32f)(60mg)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H,D2Oと交換),8.31(s,3H,D2Oと交換),7.71(d,J=1.9Hz,1H),7.66(s,1H),7.62−7.57(m,1H),7.56−7.48(m,4H),7.32−7.20(m,5H),7.20−7.13(m,1H),7.10(d,J=7.8Hz,1H),4.13(s,2H),3.87(t,J=7.8Hz,1H),1.98(d,J=7.5Hz,2H),1.29(p,J=7.3Hz,2H),1.16(d,J=7.7Hz,2H),0.82(t,J=7.2Hz,3H);MS(ES+)507.3(M+1),508.3(M+2),(ES−)505.2(M−1),541.2(M+35)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−クロロ−5−(エトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(33e)及び1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−クロロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(33f)の調製
ステップ−1:(4−クロロ−3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(33b)の調製
0℃に冷却されたテトラヒドロフラン(20mL)中の4−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒド(33a)(1g、5.39mmol)の溶液に、2分間にわたって、フェニルマグネシウムブロミド(8.08mL、8.08mmol、THF中1Mの溶液)を滴加した。反応混合物を14時間かけて室温まで温め、飽和塩化アンモニウム(50mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(100mL、50mL)。合わせた抽出物を、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%のヘキサン/酢酸エチルで溶出)で精製して、純粋な(4−クロロ−3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(33b)(653mg、収率46.0%)を黄色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.09(d,J=1.8Hz,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.67(dd,J=8.4,1.9Hz,1H),7.45−7.38(m,2H),7.38−7.29(m,2H),7.28−7.21(m,1H),6.31(d,J=4.0Hz,1H),5.84(d,J=4.0Hz,1H);MS(ES+)286.1(M+23),262.1(M−1),308.1(M+35)。
ステップ−2:(3−アミノ−4−クロロフェニル)(フェニル)メタノール(33c)の調製
酢酸(10mL)中の(4−クロロ−3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(33b)(600mg、2.276mmol)の撹拌溶液に、鉄粉末(762mg、13.65mmol)を添加し、60℃で3時間加熱した。反応混合物をエタノール(100mL)で希釈し、セライトを通して濾過した。濾液を真空中で濃縮して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜1005のCMA80で溶出)で精製して、(3−アミノ−4−クロロフェニル)(フェニル)メタノール(33c)(383mg、1.639mmol、収率72.0%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.37−7.25(m,4H),7.23−7.16(m,1H),7.07(d,J=8.2Hz,1H),6.82(d,J=2.0Hz,1H),6.53(dd,J=8.3,2.1Hz,1H),5.82(s,1H,D2Oと交換),5.53(s,1H),5.29(s,2H,D2Oと交換);MS(ES+)234.1(M+1),236.1(M+3)
ステップ−3:3−(5−(2−クロロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(33d)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(3.02mL、39.0mmol)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(0.193g、0.5mmol)の溶液に、3(3−アミノ−4−クロロフェニル)(フェニル)メタノール(33c)(0.140g、0.6mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.697mL、4.0mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBroP、0.256g、0.55mmol)を添加し、室温で16時間。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(100mL及び50mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、酢酸エチル/ヘキサン中のヘキサンで溶出)で精製して、3−(5−(2−クロロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(33d)(0.059g、収率19.63%)を油として得た。MS(ES−)599.2,601.2(M−1)
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−クロロ−5−(エトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(33e)及び1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−クロロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(33f)の調製
エタノール(5mL)中の3−(5−(2−クロロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(33d)(0.053g、0.088mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.294mL、3.53mmol)を添加し、夜通し室温で夜通し撹拌した。反応物を還流させながら2時間加熱し、真空中で濃縮して過剰な塩酸を除去した。残渣をエタノール中に溶解させ、シリカゲルで吸着した。シリカゲルスラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜20%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、以下の
1.1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−クロロ−5−(エトキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(33e)(7mg、15.01%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.52(s,1H,D2Oと交換),7.53(t,J=8.9Hz,4H),7.49−7.40(m,3H),7.34(t,J=4.5Hz,6H),7.30−7.23(m,2H),5.47(s,1H),3.78(s,2H),3.42(q,J=7.1Hz,2H),1.16(t,J=7.0Hz,3H);MS(ES+)529.2(M),531.2(M+2);(ES−)529.1(M),527.1(M−2)。
2.1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−クロロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(33f)(8mg、18.11%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.19(d,J=190.4Hz,1H,D2Oと交換),7.55(d,J=7.6Hz,3H),7.49−7.40(m,3H),7.39−7.16(m,9H),6.08(d,J=4.2Hz,1H,D2Oと交換),5.70(s,1H),3.80(s,2H).MS(ES+)501.1(M),503.1(M+2);(ES−)499.1(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34c)及び1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34d)の調製
ステップ1:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メタノール(26c)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(20mL)中の(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(26b)(1.077g、4.36mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.259g、1.089mmol)を添加し、その後、30分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.989g、26.1mmol)を添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.941mL、8.71mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(25mL)中に溶解させ、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メタノール(26c)(0.813g、収率86%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.36−7.25(m,4H),7.22−7.14(m,1H),6.87(dd,J=11.5,8.2Hz,1H),6.76(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),6.50(ddd,J=8.2,4.5,2.2Hz,1H),5.76(d,J=3.9Hz,1H),5.52(d,J=3.9Hz,1H),5.06(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.80−−137.95(m);MS(ES+)218(M+1);(ES−)216(M−1)
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34a)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(21.48mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1g、3.56mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メタノール(26c)(0.773g、3.56mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(1.658g、3.56mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(3.10mL、17.78mmol)を、室温の窒素の陽圧流の下、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を室温で16時間撹拌し、水(100mL)で反応停止させた。反応物を酢酸エチル(2回×100mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、(34a)(0.763g、収率45%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H,D2Oと交換),8.12(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.94−7.86(m,1H),7.76−7.68(m,2H),7.52(dd,J=7.6,2.1Hz,1H),7.37(d,J=1.9Hz,1H),7.35−7.31(m,2H),7.30(d,J=1.0Hz,1H),7.27(q,J=1.9Hz,1H),7.25(d,J=1.6Hz,1H),7.24−7.17(m,1H),6.01(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.69(d,J=4.0Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.99,−123.32;MS(ES+):MS(ES+)503.1(M+Na),(ES−)479.1(M−1),959.3(2M−1)。
ステップ3:3−(5−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(34b)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(15mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34a)(0.730g、1.520mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル[(Boc)2O)](0.995g、4.56mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(0.072g、0.304mmol)、及び水素化ホウ素ナトリウム(0.345g、9.12mmol)を、5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を室温で20分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.328mL、3.04mmol)で反応停止させ、30分間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、残渣を水(50mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、3−(5−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(34b)(0.458g、収率52%)を油じみた固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H,D2Oと交換),7.57(m,2H),7.51(t,J=6.2Hz,1H),7.46−7.39(m,2H),7.38−7.31(m,4H),7.30(d,J=0.9Hz,1H),7.29−7.17(m,3H),6.00(d,J=4.0Hz,1H,D2Oと交換),5.69(d,J=3.9Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.38(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−123.71;MS(ES+)607.2(M+Na),(ES−)583.2(M−1)。
ステップ4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34c)及び1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34d)の調製
1,4−ジオキサン(10mL)中の3−(5−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(34b)(0.277g、0.474mmol)の溶液に、塩酸(1,4−ジオキサン中4M、6.87mL、27.5mmol)を室温で滴加し、室温で14時間撹拌した。反応混合物を75mLのヘキサンで希釈し、結果として得られた油じみた固体を濾過で収集した。残渣(油じみた固体)をクロロホルム(40mL)/シクロプロピルメタノール(1.880mL、22.75mmol)中に再溶解させ、3gのシリカゲルを添加し、室温で30分間撹拌した。混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られたスラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)]で精製して、以下の
1.1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34d)(19mg、収率8%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H),7.58(d,J=4.2Hz,2H),7.52(s,1H),7.47−7.40(m,2H),7.38−7.17(m,8H),6.01(d,J=4.0Hz,1H),5.68(d,J=2.1Hz,1H),3.78(s,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ7.62−7.54(m,2H),7.53−7.42(m,3H),7.38−7.18(m,8H),5.68(s,1H),3.77(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−123.78;MS(ES+):MS(ES+)485.2(M+1),969.4(2M+1),(ES−)483.2(M−1),519.2(M+Cl),967.3(2M−1)。
2.不純留分の第2のカラム精製[(シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)]によって、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34c)(39mg、収率15%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),7.58(d,J=5.1Hz,2H),7.52(d,J=2.0Hz,1H),7.47−7.38(m,2H),7.33(d,J=4.4Hz,5H),7.28−7.20(m,3H),5.47(s,1H),3.77(s,2H),3.22(d,J=6.7Hz,2H),1.05(m,1H),0.54−0.38(m,2H),0.21−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−122.96;MS(ES+):MS(ES+)539.3(M+1),(ES−)537.2(M−1);分析、C29H26F4N4O2の計算値:C,64.68;H,4.87;N,10.40;実測値:C,64.58;H,5.07;N,10.19
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34c)を調製するための代替的方法
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34e)の調製
シクロプロピルメタノール(14.80mL、206mmol)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34a)(1.1g、2.290mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)(1.065g、1.717mmol)を添加し、撹拌しながら80℃で16時間加熱した。過剰な溶媒を送出し、残渣を減圧下で乾燥させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34e)(1.014g、収率83%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.57(s,1H,D2Oと交換),8.18−8.09(m,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.95−7.86(m,1H),7.79−7.67(m,2H),7.59−7.48(m,1H),7.38−7.31(m,4H),7.29−7.20(m,3H),5.48(s,1H),3.22(d,J=6.7Hz,2H),1.04(dddd,J=12.2,8.1,4.0,2.6Hz,1H),0.53−0.39(m,2H),0.14(tq,J=4.6,2.1Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.99,−122.52;MS(ES+):MS(ES+)557.2(M+Na),MS(ES−)533.1(M−1);IR(KBr,cm−1):2235cm−1(C−Nストレッチング)。
ステップ−2:3−(5−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(34f)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34e)(0.996g、1.863mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル[(Boc)2O)](1.220g、5.59mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(0.423g、11.18mmol)を、5分間にわたって少量ずつ添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を15分間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣を水(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、3−(5−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(34f)(445mg、収率37%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H,D2Oと交換),7.58(d,J=5.9Hz,2H),7.51(t,J=6.2Hz,1H),7.45−7.30(m,7H),7.29−7.21(m,3H),5.47(s,1H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),3.22(d,J=6.8Hz,2H),1.38(s,9H),1.10−0.99(m,1H),0.51−0.41(m,2H),0.19−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.83,−122.90;MS(ES+):MS(ES+)661.29(M+Na),MS(ES−)637.2(M−1)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34c)の調製
1,4−ジオキサン(20mL)中の3−(5−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(34f)(0.431g、0.675mmol)の溶液に、1,4−ジオキサン中4Mの塩酸の溶液(9.79mL、39.1mmol)を添加し、室温で14時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34c)(0.209g、0.388mmol、収率57.5%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H,D2Oと交換),7.58(d,J=5.1Hz,2H),7.52(d,J=2.0Hz,1H),7.47−7.38(m,2H),7.33(d,J=4.4Hz,5H),7.28−7.20(m,3H),5.47(s,1H),3.77(s,2H),3.22(d,J=6.7Hz,2H),1.05(m,1H),0.54−0.38(m,2H),0.21−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−122.96.;MS(ES+)539.3(M+1),(ES−)537.2(M−1).分析、C29H26F4N4O2の計算値:C,64.68;H,4.87;N,10.40;実測値:C,64.58;
H,5.07;N,10.19。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(35g)の調製
ステップ−1:2−フルオロ−N−メトキシ−N−メチル−3−ニトロベンズアミド(35b)の調製
トルエン(20.0mL)中の2−フルオロ−3−ニトロ安息香酸(35a)(5.0g、27.0mmol)の溶液に、塩化チオニル(19.71mL、270mmol)、1滴のDMFを添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、トルエン(10mL)で1回共希釈し、真空下で乾燥させて痕跡量の塩化チオニルを除去した。得られた酸塩化物をジクロロメタン(40mL)中に溶解させ、それにN,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(3.95g、40.5mmol)及びトリエチルアミン(18.82mL、135mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−フルオロ−N−メトキシ−N−メチル−3−ニトロベンズアミド(35b)(5.062g、収率82%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.25(ddd,J=8.3,7.4,1.7Hz,1H),7.93(ddd,J=7.5,5.6,1.7Hz,1H),7.54(ddd,J=8.5,7.7,1.0Hz,1H),3.50(s,3H),3.32(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−123.00(t,J=6.6Hz);MS(ES+)251.1(M+Na)。
ステップ−2:メチル3−アミノ−2−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(35c)の調製
メタノール(30mL)中の2−フルオロ−N−メトキシ−N−メチル−3−ニトロベンズアミド(35b)(3.792g、16.62mmol)の溶液に、パラジウム炭素(0.8g)を添加し、混合物を50psiで4時間水素化した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、メチル3−アミノ−2−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(35c)(3.072g、15.50mmol、収率93%)を淡褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.90(t,J=7.7Hz,1H),6.80(td,J=8.3,1.8Hz,1H),6.49(ddd,J=7.5,5.7,1.8Hz,1H),5.30(s,2H),3.62−3.43(m,3H),3.22(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−138.16;MS(ES+)221.1(M+Na)。
ステップ−3:(3−アミノ−2−フルオロフェニル)(フェニル)メタノン(35d)の調製
THF(60mL)中の3−アミノ−2−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(35c)(2.8g、14.13mmol)の溶液を0℃に冷却し、フェニルマグネシウムブロミド(28.7mL、28.7mmol)で緩徐に処理し、その後室温まで温め、室温で14時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム(120mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。合わせた抽出物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル80g、0〜50%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、(3−アミノ−2−フルオロフェニル)(フェニル)メタノン(35d)(1.297g、収率43%)を淡黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.80−7.73(m,2H),7.73−7.66(m,1H),7.62−7.52(m,2H),7.08−6.92(m,2H),6.67−6.55(m,1H),5.44(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−135.94;MS(ES+):MS(ES+)238.1(M+Na),MS(ES−)214.0(M−1)。
ステップ−4:N−(3−ベンゾイル−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(35e)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.38g、4.91mmol)、(3−アミノ−2−フルオロフェニル)(フェニル)メタノン(35d)(1.056g、4.91mmol)の溶液を格納する100mLの一ツ口フラスコに、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(2.288g、4.91mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(4.27mL、24.54mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応物を水(100mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で2回精製して、N−(3−ベンゾイル−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(35e)(0.287g、収率12%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.73(s,1H,D2Oと交換),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.85(td,J=7.4,2.1Hz,1H),7.78(d,J=2.6Hz,2H),7.76(d,J=1.9Hz,2H),7.73(s,1H),7.58(dd,J=8.3,7.0Hz,2H),7.48−7.35(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ8.13(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.1,2.3,1.2Hz,1H),7.84(td,J=7.3,2.5Hz,1H),7.80−7.70(m,5H),7.59(t,J=7.7Hz,2H),7.48−7.36(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−61.00,−122.24;IR(KBr,cm−1):2233cm−1(C−Nストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)479.1(M+1),501.1(M+Na),(ES−)477.1(M−1),955.2(M+Cl)。
ステップ−5:3−(5−(2−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(35f)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(20mL)中のN−(3−ベンゾイル−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(35e)(0.276g、0.577mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル[(Boc)2O)](0.378g、1.731mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(0.027g、0.115mmol)を添加し、次いで水素化ホウ素ナトリウム(0.131g、3.46mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を0℃で50分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.125mL、1.154mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(25mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、3−(5−(2−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(35f)(0.212g、収率63%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H,D2Oと交換),7.58(s,1H),7.54−7.46(m,3H),7.46−7.38(m,2H),7.38−7.30(m,5H),7.26−7.15(m,2H),6.08(d,J=4.3Hz,1H,D2Oと交換),5.93(d,J=4.2Hz,1H),4.18(d,J=6.2Hz,2H),1.37(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.83,−127.57;MS(ES+):MS(ES+)607.2(M+Na),(ES−)583.2(M−1)。
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(35g)の調製
1,4−ジオキサン(18mL)中の3−(5−(2−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(35f)(0.151g、0.258mmol)の溶液に、塩酸(2.78mL、11.11mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、室温で14時間撹拌した。過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をクロロホルム/シクロプロピルメタノール(1.452mL、17.57mmol)中に溶解させ、2gのシリカゲルでスラリー化し、次いで残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)]で精製して、BCX−6967(0.109g、収率87%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H,D2Oと交換),7.64(s,2H),7.55−7.43(m,5H),7.32(d,J=6.5Hz,4H),7.26−7.14(m,2H),6.10(d,J=4.2Hz,1H,D2Oと交換),5.92(d,J=3.9Hz,1H),4.00(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−127.34;MS(ES+):MS(ES+)485.2(M+1),(ES−)483.2(M−1),519.1(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(36d)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−2−フルオロフェニル)(フェニル)メタノール(36a)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(50mL)中の(3−アミノ−2−フルオロフェニル)(フェニル)メタノン(35d)(1.25g、5.81mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)(0.345g、1.452mmol)及び水素化ホウ素ナトリウム(0.879g、23.23mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.255mL、11.62mmol)で反応停止させ、更に30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を水(50mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×75mL)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、(3−アミノ−2−フルオロフェニル)(フェニル)メタノール(36a)(0.834g、収率66%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.37−7.24(m,4H),7.23−7.16(m,1H),6.88−6.78(m,1H),6.64(dddd,J=18.3,9.3,7.1,1.8Hz,2H),5.94−5.74(m,2H),5.03(s,2H,D2Oと交換);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−140.94;MS(ES+):MS(ES+)240.1(M+Na),MS(ES−)216.1(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(36b)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(22.60mL、292mmol)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.263g、4.49mmol)、(3−アミノ−2−フルオロフェニル)(フェニル)メタノール(36a)(0.813g、3.74mmol)の溶液を格納する250mLの一ツ口フラスコに、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop、2.094g、4.49mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA)(3.26mL、18.71mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を室温で16時間撹拌し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で2回精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(36b)(1.378g、収率77%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.50(s,1H),8.17−8.10(m,1H),7.99(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.2,2.3,1.1Hz,1H),7.77−7.68(m,2H),7.46(t,J=7.1Hz,2H),7.39−7.27(m,4H),7.26−7.15(m,2H),6.09(d,J=4.3Hz,1H,D2Oと交換),5.93(d,J=3.7Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−61.00,−127.24;MS(ES+):MS(ES+)503.1(M+Na),MS(ES−)479.1(M−1);IR(KBr,cm−1):2235cm−1(C−Nストレッチング)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(36c)の調製
シクロプロピルメタノール(2.89mL、40.2mmol)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(36b)(0.193g、0.402mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)(0.498g、0.803mmol)を添加し、80℃で16時間加熱した。過剰な溶媒を送出し、クロロホルムで希釈し(2回×50mL)、セライトパッドを通して濾過した。濾液を真空中で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(36c)(63mg、収率29%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.52(s,1H),8.17−8.08(m,1H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.94−7.87(m,1H),7.78−7.68(m,2H),7.49(t,J=7.5Hz,1H),7.42−7.31(m,5H),7.29−7.17(m,2H),5.72(s,1H),3.27(d,J=6.8Hz,2H),1.09−1.02(m,1H),0.52−0.42(m,2H),0.20−0.11(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.99,−126.92;MS(ES+):MS(ES+)557.16(M+Na),(ES−)533.22(M−1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(36d)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(36c)(0.060g、0.112mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.027g、0.112mmol)、及び水素化ホウ素ナトリウム(0.025g、0.674mmol)を、5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を15分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル2×12g、0〜100%のメタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(36d)(24mg、収率40%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.58(s,1H),7.55−7.49(m,2H),7.46−7.40(m,2H),7.40−7.30(m,6H),7.30−7.18(m,2H),5.72(s,1H),3.78(s,2H),3.27(d,J=6.8Hz,2H),1.12−0.98(m,1H),0.54−0.41(m,2H),0.15(ddd,J=5.5,4.7,3.6Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ7.54(s,1H),7.51−7.44(m,4H),7.43−7.39(m,1H),7.36(d,J=4.5Hz,5H),7.31−7.21(m,2H),5.72(s,1H),3.76(s,2H),3.27(d,J=6.8Hz,2H),1.13−0.98(m,1H),0.56−0.40(m,2H),0.15(dt,J=4.4,2.8Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.76,−127.15;MS(ES+):MS(ES+)539.2(M+1),MS(ES−)537.2(M−1),573.1(M+Cl)。
(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(37a)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(37b)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34c)(1.24グラム)を、Chiral AD−Hカラム80/20/0.1(ヘキサン/エタノール/TEA)、0.8mL/分、UV260nM、20分の泳動時間(温度20℃)を用いたキラル分取HPLCで精製して、以下の
1.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(37a)(213mg、ee=18.32%)を得た。Rt=14.453[40.8415%,(−)−異性体];Rt=15.713[59.1585%(+)−異性体]。この物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル2×12g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル/メタノール(9:1)で溶出)で再精製して、(45mg)の純粋な生成物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H,D2Oと交換),7.58(d,J=7.0Hz,2H),7.51(s,1H),7.47−7.40(m,2H),7.33(d,J=4.3Hz,5H),7.25(dd,J=8.3,3.8Hz,3H),5.47(s,1H),3.77(s,2H),3.22(d,J=6.8Hz,2H),1.03(dd,J=11.7,5.5Hz,1H),0.56−0.39(m,2H),0.22−0.06(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73,−122.98;MS(ES+)539.2(M+1),537.2(M−1),573.1(M+Cl)。
2.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(37b)(55mg、ee=37.8%)を得た。Rt=14.433[68.9002%,(−)−異性体]Rt=15.793[31.0998%,(+)−異性体]。この物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出で再精製して、(12.3mg)の純粋な生成物を得た。[α]D=−3.90[CH3OH,0.615]。
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(38d)の調製
ステップ−1:N−(5−(クロロ(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(38a)の調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(34a)(0.462g、0.962mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.211mL、2.89mmol)を添加し、3時間かけて室温まで温めた。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(5−(クロロ(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(38a)(0.208g、0.417mmol、収率43.4%)を淡黄色の油じみた固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.05(t,J=1.6Hz,1H),8.02(d,J=1.8Hz,2H),7.88(dd,J=7.2,2.3Hz,1H),7.83−7.78(m,3H),7.77−7.73(m,1H),7.64(ddd,J=8.9,4.9,2.3Hz,1H),7.48(dd,J=10.0,8.7Hz,1H),7.32(dt,J=4.3,1.1Hz,4H),6.57(s,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−61.09,−121.678;MS(ES+)534.2(M+1);(ES−)533.2(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(38b)の調製
THF(10mL)中のN−(5−(クロロ(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(38a)(0.17g、0.341mmol)の溶液に、シクロプロピルメタンアミン(0.591mL、6.82mmol)を添加し、還流させながら夜通し加熱した。更なる量のシクロプロピルメタンアミン(0.591mL、6.82mmol)、還流させながら48時間加熱した。反応混合物を水(10mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×10mL)。合わせた有機層を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(38b)(0.12g、0.225mmol、収率66.0%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H),8.15−8.10(m,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.94−7.86(m,1H),7.77−7.69(m,2H),7.57(d,J=7.0Hz,1H),7.42−7.37(m,2H),7.36−7.15(m,6H),4.84(s,1H),2.26(d,J=6.3Hz,2H),0.98−0.83(m,1H),0.43−0.31(m,2H),0.04(dd,J=5.3,3.9Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−61.06,−123.36;MS(ES+)534.2(M+1);(ES−)533.2(M−1)。
ステップ−3:3−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(38c)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(38b)(0.12g、0.225mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル[(Boc)2O)](0.196g、0.900mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(0.013g、0.056mmol)を添加した。反応混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(0.051g、1.350mmol)を、15分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.126mL、1.163mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、その後溶媒を真空下で蒸発させた。残渣を水(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル12g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、3−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(38c)(0.12g、0.188mmol、収率32.4%)を無色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H),7.62(d,J=8.2Hz,1H),7.58(s,1H),7.50(dd,J=12.6,6.1Hz,1H),7.45−7.25(m,10H),7.22−7.15(m,2H),4.84(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.26(d,J=6.5Hz,2H),1.39(s,9H),0.92(dd,J=13.7,5.7Hz,1H),0.43−0.31(m,2H),0.04(td,J=5.6,4.9,2.1Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−123.76;MS(ES+)638.3(M+1);(ES−)636.3(M−1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(38d)の調製
メタノール(5mL)中の3−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(38c)(0.12g、0.188mmol)の溶液に、HCl(0.286mL、9.41mmol)を添加し、還流させながら2時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。痕跡量のHCl及び水を、エタノール(10mL)及びトルエン(10mL)を用いた、真空下での共沸蒸留で除去した。残渣を真空ポンプ中で乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル8g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(38d)(0.044g、0.082mmol、収率43.5%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),7.71(s,1H),7.70−7.58(m,2H),7.60−7.48(m,3H),7.47−7.33(m,3H),7.34−7.25(m,3H),7.20(dd,J=8.4,5.7Hz,2H),4.94(s,1H),4.12(s,2H),2.32(d,J=6.7Hz,2H),1.01−0.86(m,1H),0.45−0.34(m,2H),0.13−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.83;−123.36;MS(ES+)538.3(M+1);(ES−)536.1(M−1),572.2(M+Cl);分析、C29H27F4N5O・1.25HCl・H2Oの計算値:C,57.94;H,5.07;Cl,7.37;N,11.65;実測値:C,58.12;H,4.99;Cl,7.40;N,11.34。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(2−シアノ−1−フェニルエチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(39e)の調製
ステップ−1:(E/Z)−3−(3−アミノフェニル)−3−フェニルアクリロニトリル(39b)の調製
DME(10mL)中のNaH(0.507g、12.68mmol)の懸濁液に、シアノメチルホスホン酸ジエチル(39a)(1.835mL、11.66mmol)を0℃で添加した。反応物を室温まで温め、1時間撹拌した。反応混合物に、0℃のDME(10.00mL)中の(3−アミノフェニル)(フェニル)メタノン(18a)(1g、5.07mmol)の溶液を添加し、室温で夜通し撹拌した。反応物を0℃の飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g)で精製して、(E/Z)−3−(3−アミノフェニル)−3−フェニルアクリロニトリル(39b)(1.1g、98%)を得た。MS(ES+)243.1(M+Na);(ES−)219.1(M−1)。
ステップ−2:3−(3−アミノフェニル)−3−フェニルプロパンニトリル(39c)の調製
メタノール(30mL)中のPd/C(10%)(0.012g、0.113mmol)の懸濁液に、(E/Z)−3−(3−アミノフェニル)−3−フェニルアクリロニトリル(39b)(0.25g、1.135mmol)を添加し、60psiで14時間水素化した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(3−アミノフェニル)−3−フェニルプロパンニトリル(39c)(180mg、71.3%)を得た。MS(ES+)245.1(M+Na);(ES−)221.1(M−1)
ステップ−3:3−(5−(3−(2−シアノ−1−フェニルエチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(39d)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(144mg、0.375mmol)の溶液に、3−(3−アミノフェニル)−3−フェニルプロパンニトリル(39c)(100mg、0.45mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.522mL、3.00mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBroP、192mg、0.412mmol)を室温で添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(100mL、50mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(5−(3−(2−シアノ−1−フェニルエチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(39d)(180mg、収率81%)を無色の固体として得た。MS(ES+)612.2(M+Na);(ES−)588.8(M−1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(2−シアノ−1−フェニルエチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(39e)の調製
アセトニトリル(4mL)中の3−(5−(3−(2−シアノ−1−フェニルエチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(39d)(0.090g、0.153mmol)の撹拌溶液に、1,4−ジオキサン中4Nの塩酸(0.763mL、3.05mmol)を添加し、室温で3時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をエーテル(30mL)中に懸濁させ、分離した固体を濾過で収集し、真空中で乾燥させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(2−シアノ−1−フェニルエチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(39e)(70mg、収率94%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.81(s,1H,),8.38(s,3H,D2Oと交換),7.72(t,J=1.7Hz,1H),7.66(s,1H),7.64−7.47(m,5H),7.33(d,J=4.1Hz,5H),7.26−7.19(m,2H),4.42(t,J=8.0Hz,1H),4.12(q,J=5.8Hz,2H),3.31(d,J=8.0Hz,2H);MS(ES+)490.3(M+1),(ES−)488.2(M−1),524.2(M+35)。
N−(3−(3−アミノ−3−オキソ−1−フェニルプロピル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(40b)の調製
ステップ−1:3−(5−((3−(3−アミノ−3−オキソ−1−フェニルプロピル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(40a)の調製
0℃に冷却されたMeOH(4mL)中の3−(5−(3−(2−シアノ−1−フェニルエチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(39d)(0.07g、0.119mmol)の撹拌溶液に、濃縮NH4OH(0.826mL、5.94mmol)、過酸化水素35%溶液(1.559mL、17.81mmol)を添加し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、ヘキサン中0〜100%(9:1)の酢酸エチル及びメタノールの混合物で溶出]で精製して、3−(5−(3−(3−アミノ−3−オキソ−1−フェニルプロピル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(40a)(47mg、収率65.2%)を得た。MS(ES+)630.3(M+Na);(ES−)606.3(M−1)。
ステップ−2:N−(3−(3−アミノ−3−オキソ−1−フェニルプロピル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(40b)の調製
メタノール(3mL)中の3−(5−(3−(3−アミノ−3−オキソ−1−フェニルプロピル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(40a)(0.040g、0.066mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.110mL、1.317mmol)を添加し、還流させながら30分間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をエーテル中に懸濁させ、分離した固体を濾過で収集し、真空中で乾燥させた。固体をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、0〜20%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、N−(3−(3−アミノ−3−オキソ−1−フェニルプロピル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(40b)(15mg、収率44.9%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H,D2Oと交換),7.67(s,1H),7.62(s,1H),7.60−7.43(m,5H),7.39(s,1H),7.30−7.21(m,5H),7.17(d,J=6.7Hz,1H),7.08(d,J=7.3Hz,1H),6.77(s,1H),4.42(s,1H),4.05(s,2H),2.78(dd,J=7.9,3.6Hz,2H).;MS(ES+)508.3(M+1),(ES−)542.2(M+35)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(41e)の調製
ステップ−1:N−(3−ベンゾイルフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(41a)の調製
DMF(100mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(5.42g、19.27mmol)の溶液に、(3−アミノフェニル)(フェニル)メタノン(18a)(3.8g、19.27mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(27mL、155mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(9.42g、19.42mmol)を添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で39時間撹拌し、酢酸エチル(600mL)で希釈した。反応混合物を、水(2回×300mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、N−(3−ベンゾイルフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(41a)(4.704g、53%)を白色固体として得たが、(3−アミノフェニル)(フェニル)メタノンが混入していた。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.89(s,1H),8.20(t,J=1.9Hz,1H),8.07−7.98(m,3H),7.93(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.78−7.71(m,4H),7.62−7.57(m,2H),7.56(d,J=3.2Hz,1H),7.53(d,J=2.5Hz,1H),7.50(dt,J=7.7,1.5Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98。
ステップ−2:N−(3−ベンゾイルフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(41b)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(100mL)中のN−(3−ベンゾイルフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(41a)(4.704g、10.22mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル[(Boc)2O)](6.76g、30.7mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(0.5g、2.103mmol)を添加した。反応混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(2.367g、61.3mmol)を45分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(2.3mL、21.08mmol)で反応停止させた。混合物を30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を水(200mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(400及び150mL)。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル120g、0〜100%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、N−(3−ベンゾイルフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(41b)(2.71g、46.8%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.62(d,J=1.8Hz,1H),7.59−7.39(m,5H),7.38−7.17(m,8H),7.13(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),5.94(d,J=3.8Hz,1H),5.66(d,J=3.9Hz,1H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),1.37(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81;MS(ES+)589.26(M+Na)
ステップ−3:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(41d)の調製
0℃のジクロロメタン(2.5mL)中のN−(3−ベンゾイルフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(41b)(0.142g、0.25mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.073mL、0.999mmol)を添加し、3時間かけて室温まで温めた。3−(5−((3−(クロロ(フェニル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(41c)を含有する反応混合物に、シクロプロピルメタンアミン(0.217mL、2.500mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。TLC分析は、3−(5−((3−(クロロ(フェニル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(41c)のみを示している。反応混合物に、ジクロロメタン(5mL)及び更なるシクロプロピルメタンアミン(0.217mL、2.5mmol)を添加し、還流させながら夜通し加熱する。反応混合物を室温まで冷まし、ジクロロメタン(10mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(41d)(0.07g、0.113mmol、収率45.2%)を得たが、これはそのまま次のステップで使用できるほどには良好であった。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.65(d,J=2.1Hz,1H),7.58(s,1H),7.56−7.48(m,2H),7.44−7.33(m,7H),7.31−7.23(m,2H),7.22−7.16(m,2H),4.81(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.24(d,J=6.6Hz,2H),1.36(d,J=2.1Hz,9H),0.94(d,J=10.3Hz,1H),0.41−0.34(m,2H),0.09−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80;MS(ES+)620.4(M+1);(ES−)618.3(M−1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(41e)の調製
メタノール(5mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(41d)(0.07g、0.113mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.069mL、2.259mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌し、その後還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。痕跡量のHCl及び水を、エタノール(10mL)及びトルエン(10mL)を用いた、真空下での共沸蒸留で除去した。残渣を真空ポンプ中で乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル8g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(41e)(0.031g、0.060mmol、収率52.8%)を黄色の吸湿性固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),7.66(d,J=1.8Hz,1H),7.59−7.48(m,3H),7.47−7.36(m,4H),7.36−7.23(m,4H),7.23−7.14(m,2H),4.81(s,1H),3.79(s,2H),2.38(d,J=6.7Hz,2H),0.99−0.86(m,1H),0.42−0.34(m,2H),0.04(td,J=5.5,3.9Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.72;MS(ES+)520.3(M+1);(ES−)518.2(M−1)。
(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(42a)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(42b)の調製
(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(42a)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(42b)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(38d)(1.09グラム)を、以下の条件を用いて、分取SFC法で精製した。
精製によって、以下の
1.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(42b)(463mg、99.9%ee)が得られた。1H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ7.74(d,J=7.3Hz,1H),7.54(s,1H),7.47(d,J=4.9Hz,2H),7.43−7.26(m,6H),7.24−7.17(m,1H),7.12(t,J=9.4Hz,1H),3.85(s,2H),3.21(s,1H),2.37(d,J=6.9Hz,2H),1.04−0.90(m,1H),0.51−0.42(m,2H),0.11−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,メタノール−d4)δ−63.73,−127.27;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.50(s,1H),7.61(d,J=7.4Hz,1H),7.56(s,1H),7.51(s,1H),7.47−7.36(m,4H),7.35−7.25(m,4H),7.19(tt,J=7.3,2.7Hz,2H),4.83(s,1H),3.77(s,2H),2.26(d,J=6.6Hz,2H),1.03−0.72(m,1H),0.46−0.25(m,2H),0.12−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73,−123.86;MS(ES+)538.3(M+1);(ES−)536.3(M−1);旋光度−4.95(MeOH,1.415)。
メタノール(4mL)中の(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(42b)遊離塩基(0.44mg、0.82mmol)の溶液に、2Nのメタノール性HCl(4mL、メタノール及び濃縮HClから調製、4mmol)を添加した。混合物を室温で15分間そのままに留め、真空中で乾燥するまで濃縮して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(42b)(0.46グラム)を二塩酸塩として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(s,1H,10.30(d,J=16.0Hz,2H),8.52(s,3H),7.95(dd,J=7.2,2.3Hz,1H),7.80−7.69(m,5H),7.64(dt,J=7.2,1.7Hz,1H),7.60−7.49(m,2H),7.47−7.33(m,4H),5.74−5.59(m,1H),4.12(d,J=5.0Hz,2H),2.69(d,J=6.6Hz,2H),1.24−1.09(m,1H),0.61−0.50(m,2H),0.36−0.23(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−120.59;MS(ES+)538.3(M+1);(ES−)536.2(M−1);分析、C29H27F3N5O・2HCl・H2Oの計算値:C,55.42;H,4.97;Cl,11.28;N,11.14;実測値:C,55.45;H,5.13;Cl,11.12;N,11.15。
2.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(42a)(461mg、95.1%ee)が得られたが、イソプロピルアミンが混入していた。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.59(d,J=7.3Hz,1H),7.51(s,1H),7.45−7.09(m,11H),4.81(d,J=3.2Hz,1H),3.76(s,2H),2.26(d,J=6.6Hz,2H),0.92(d,J=7.7Hz,1H),0.44−0.31(m,2H),0.04(td,J=5.5,5.0,1.9Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.68,−124.17;1H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ7.65(d,J=7.3Hz,1H),7.51(s,1H),7.45−7.39(m,3H),7.34(d,J=7.2Hz,2H),7.29−7.23(m,4H),7.19−7.14(m,1H),7.11−7.02(m,1H),4.84(s,1H),3.81(s,2H),2.33(d,J=6.9Hz,2H),1.02−0.85(m,1H),0.49−0.38(m,2H),0.09−−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,メタノール−d4)δ−63.71,−127.26;MS(ES+)538.2(M+1);(ES−)536.2(M−1);旋光度+2.77(MeOH,1.95)。
メタノール(4mL)中の、上の(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(42a)遊離塩基(0.44mg、0.82mmol)の溶液に、2Nのメタノール性HCl(4mL、メタノール及び濃縮HClから調製、4mmol)を添加した。混合物を室温で15分間そのままに留め、真空中で乾燥するまで濃縮して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(42a)(0.46グラム)を二塩酸塩として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(s,1H),10.24(d,J=20.4Hz,2H),8.52(s,3H),7.95(dd,J=7.1,2.3Hz,1H),7.79−7.69(m,5H),7.64(dt,J=7.2,1.8Hz,1H),7.59−7.48(m,2H),7.47−7.33(m,4H),5.66(t,J=6.3Hz,1H),4.12(q,J=5.7Hz,2H),2.68(d,J=10.8Hz,2H),2.12(s,1H),1.24−1.12(m,1H),0.63−0.48(m,2H),0.36−0.24(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−120.62;MS(ES+)538.3(M+1);(ES−)536.2(M−1);分析、C29H27F3N5O・2.25HCl・1.25H2O.0.5C3H9Nの計算値:C,54.54;H,5.44;Cl,11.88;N,11.47;実測値:C,54.34;H,5.64;Cl,12.12;N,11.78
以下の分析的SFC法を使用して、化合物42a及び42bの純度を調べた。
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43f);(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43g)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43h)の調製
ステップ−1:(3−ニトロフェニル)(ピリジン−2−イル)メタノール(43b)の調製
−78℃のエーテル(20mL)中の2−ブロモピリジン(43a)(2.9mL、29.8mmol)の溶液に、n−BuLi(19.00mL、30.4mmol)を滴加し、−78℃で30分間撹拌した。2−リチウム化ピリジンに、−78℃のTHF(30mL)中の3−ニトロベンズアルデヒド(31a)(4.50g、29.8mmol)の溶液を滴加し、−78℃で2時間撹拌し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(50mL)で反応停止させた。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(75mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−ニトロフェニル)(ピリジン−2−イル)メタノール(43b)(1.246g、18%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.48(ddd,J=4.8,1.8,0.9Hz,1H),8.27(t,J=2.0Hz,1H),8.10(ddd,J=8.2,2.4,1.1Hz,1H),7.92−7.76(m,2H),7.68−7.59(m,2H),7.26(ddd,J=7.5,4.8,1.2Hz,1H),6.48(d,J=4.5Hz,1H),5.89(d,J=4.2Hz,1H);MS(ES+):231.1(M+1)。
ステップ−2:(3−アミノフェニル)(ピリジン−2−イル)メタノール(43c)の調製
0℃に冷却されたメタノール(30mL)中の(3−ニトロフェニル)(ピリジン−2−イル)メタノール(43b)(1.152g、5.00mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.297g、1.251mmol)を添加し、その後水素化ホウ素ナトリウム(0.773g、20.02mmol)を30分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.100mL、10.18mmol)で反応停止させ、更に30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(150mL)で処理し、水(75mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(75mL)で再度抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜0:1)で溶出]で精製して、(3−アミノフェニル)(ピリジン−2−イル)メタノール(43c)(746mg、75%)を淡黄色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.43(ddd,J=4.8,1.8,0.9Hz,1H),7.75(td,J=7.7,1.8Hz,1H),7.50(dt,J=8.0,1.1Hz,1H),7.21(ddd,J=7.5,4.8,1.2Hz,1H),6.90(t,J=7.7Hz,1H),6.60(dd,J=2.3,1.6Hz,1H),6.56−6.50(m,1H),6.37(ddd,J=7.9,2.4,1.1Hz,1H),5.88(d,J=4.0Hz,1H),5.51(d,J=4.0Hz,1H),5.00(s,2H);MS(ES+):223.1(M+23)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43d)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の(3−アミノフェニル)(ピリジン−2−イル)メタノール(43c)(0.983g、3.50mmol)の溶液に、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.983g、3.50mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(4.90mL、28.1mmol)、及びヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(1.676g、3.52mmol)を室温で添加した。反応混合物を25℃で13時間撹拌し、酢酸エチル(200mL)で希釈した。反応混合物を、水(2回×100mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜0:1)で溶出で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43d)(1.049g、65%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),8.44(ddd,J=4.9,1.8,0.9Hz,1H),8.16(dd,J=2.1,1.4Hz,1H),8.01(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.81−7.65(m,4H),7.59−7.52(m,2H),7.30−7.15(m,3H),6.16(d,J=4.0Hz,1H),5.68(d,J=4.0Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.95;MS(ES+):464.2(M+1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43e)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロ−メチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43d)(0.48g、1.036mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.240mL、3.29mmol)を添加し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物をトリエチルアミン(1.3mL、9.33mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌した。クロロ化合物に、シクロプロピルメタノール(8.00mL、97mmol)、トリエチルアミン(1.300mL、9.33mmol)を添加し、真空中で濃縮してジクロロメタンの大部分を除去した。トリエチルアミン(1.3mL、9.33mmol)を反応混合物に添加し、70℃で14時間、及び100℃で6時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43e)(231mg、43%)を淡褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.51(s,1H),8.29(ddd,J=4.9,1.8,0.9Hz,1H),8.00(t,J=1.8Hz,1H),7.89−6.95(m,11H),5.30(s,1H),3.11(d,J=6.8Hz,2H),0.98−0.80(m,1H),0.38−0.21(m,2H),0.08−−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97;MS(ES+):540.2(M+23)。
ステップ−5:ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43f)の調製
氷/水で冷却したMeOH(2mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43e)(30mg、0.058mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(3.0mg、0.013mmol)を添加し、その後5分間にわたって水素化ホウ素ナトリウム(14.00mg、0.363mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.015mL、0.133mmol)で反応停止させ、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(100mL)で処理し、水(50mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(50mL)で再度抽出した。有機抽出物を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で精製して、ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43f)(14mg、46%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),8.48−8.44(m,1H),7.93−7.04(m,12H),5.46(s,1H),3.77(s,2H),1.14−0.99(m,1H),0.53−0.41(m,2H),0.20−0.11(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2Oで交換)δ8.48−8.43(m,1H),7.91−7.03(m,12H),5.46(s,1H),3.77(s,2H),3.28(d,J=6.8Hz,2H),1.14−0.96(m,1H),0.53−0.43(m,2H),0.22−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73;MS(ES+):522.3(M+1)。
アセトン(10mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43f)(193mg、0.37mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.123mL、1.480mmol)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を真空中で乾燥させて過剰なHClを除去し、可溶化するように加熱しながらIPA(2mL)中に溶解させた。均質な溶液にエーテル(40mL)を添加し、還流させながら30分間加熱した。室温まで冷ました後、得られた固体を濾過で収集し、エーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドジヒドロクロリド(43f)(0.227g、0.382mmol、収率103%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,酸化重水素)δ8.54−8.48(m,1H),8.25(td,J=8.0,1.6Hz,1H),7.72(ddd,J=7.6,5.8,1.3Hz,1H),7.67(d,J=8.1Hz,1H),7.44(t,J=2.5Hz,4H),7.42−7.35(m,1H),7.34−7.24(m,3H),7.14(dt,J=7.0,1.8Hz,1H),5.82(s,1H),4.07(s,2H),3.46−3.31(m,1H),3.28(m,1H),0.99−0.88(m,1H),0.41−0.25(m,2H),0.07−−0.07(m,2H);19F NMR(282MHz,D2O)δ−62.34;MS(ES−)520.3(M−1);分析、C28H26F3N5O2・1.9HCl・H2Oの計算値:C,55.24;H,4.95;Cl,11.06;N,11.50;実測値:C,55.59;H,5.19;Cl,10.91;N,10.83。
ステップ−6:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43g)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43h)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43f)(158mg)を、CHIRALPAK AD−H、5μ、4.6×250mmキラルカラム、流量1mL/分、溶媒:90%ヘキサン/10%EtOH/0.1%DEA、UV=254nMを用いたキラル分取HPLCで分離して、以下の
1.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43g)(0.066g、98.2%ee、Rt=10.432分を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで、13分間溶出)で再精製して、50mgの純粋な(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43g)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),8.50−8.43(m,1H),7.81(td,J=7.7,1.8Hz,1H),7.65(t,J=1.8Hz,1H),7.61−7.49(m,4H),7.47−7.38(m,2H),7.34−7.23(m,3H),7.19−7.10(m,1H),5.46(s,1H),3.78(s,2H),3.28(dd,J=6.8,1.2Hz,2H),2.37−2.09(m,2H),1.15−0.98(m,1H),0.56−0.33(m,2H),0.27−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.71;MS(ES+)522.3(M+1);(ES−)556.3(M+Cl);旋光度−11.04(MeOH,2.5);分析、C28H26F3N5O2・0.5H2Oの計算値:C,63.39;H,5.13;N,13.20;実測値:C,63.18;H,5.13;N,12.83;キラル純度は、CHIRALPAK AD−H、5μ、25cm、0.8mL/分、溶媒:75%ヘキサン/24%EtOH/0.1%TEA、UV=260nM、14分の泳動時間、Rt=6.157分(ピーク−1、43g、100%)9.32(ピーク−2、43h、0%)を用いたキラルHPLCの実行によって確認。
2.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43h)(0.071g、98.8%ee、Rt=18.373分)を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで、13分間溶出)で再精製して、40mgの純粋な(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43h)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H),8.37−8.24(m,1H),7.64(td,J=7.7,1.8Hz,1H),7.52−7.45(m,1H),7.44−7.32(m,4H),7.31−7.21(m,2H),7.19−7.05(m,3H),6.98(d,J=7.6Hz,1H),5.29(s,1H),3.61(s,2H),1.00−0.79(m,1H),0.44−0.18(m,2H),0.13−−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71;MS(ES+)522.3(M+1);(ES−)556.3(M+Cl);分析、C28H26F3N5O2・0.75H2Oの計算値:C,62.85;H,5.18;N,13.09;実測値:C,63.17;H,5.24;N,12.70;旋光度+11.51(MeOH,2.05);キラル純度は、CHIRALPAK AD−H、5μ、25cm、0.8mL/分、溶媒:75%ヘキサン/24%EtOH/0.1%TEA、UV=260nM、14分の泳動時間、Rt=6.157分(ピーク−1、43g、0%ee)9.313(ピーク−2、43h、100%ee)を用いたキラルHPLCの実行によって確認。
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44c);(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44d)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44e)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44a)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.463g、1.648mmol)の溶液に、(3−アミノフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(31d)(0.33g、1.648mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.435mL、8.24mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(0.922g、1.978mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。合わせた有機層を、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44a)(0.653g、1.409mmol、収率86%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),8.58(d,J=2.2Hz,1H),8.43(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.3,2.2,1.1Hz,1H),7.77−7.64(m,4H),7.62−7.52(m,1H),7.37−7.25(m,2H),7.21−7.14(m,1H),6.15(d,J=3.9Hz,1H),5.77(d,J=4.0Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98;MS(ES−)462.2(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44b)の調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロ−メチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44a)(0.24g、0.518mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.12mL、1.647mmol)を添加し、3時間かけて室温まで温めた。反応混合物をトリエチルアミン(0.22mL、1.58mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌し、シクロプロピルメタノール(5.00mL、60.4mmol)、トリエチルアミン(0.5mL、3.59mmol)を添加し、濃縮してジクロロメタンの大部分を除去し、その後更にトリエチルアミン(0.5mL、3.59mmol)を添加した。反応混合物を70℃で2時間、100℃で6時間加熱し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44b)(124mg、46%)を淡黄色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),8.60−8.55(m,1H),8.46(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.01(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.78−7.58(m,5H),7.42−7.28(m,2H),7.20−7.13(m,1H),5.56(s,1H),3.28−3.24(m,2H),1.13−0.97(m,1H),0.54−0.41(m,2H),0.20−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97;MS(ES+):518.3(M+1)。
ステップ−3:ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44c)の調製
氷/水で冷却したMeOH(6mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44b)(108mg、0.209mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(11.00mg、0.046mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(50mg、1.296mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.05mL、1.296mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣を酢酸エチル(150mL)及び水(75mL)中に溶解させた。水層を分離し、酢酸エチル(75mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4gで2回、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で精製して、ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44c)(0.042g、39%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,1H),8.57(d,J=1.8Hz,1H),8.46(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),7.75−7.13(m,11H),5.55(s,1H),3.80(s,2H),3.26(dd,J=6.8,2.5Hz,2H),1.12−1.00(m,1H),0.53−0.35(m,2H),0.22−0.06(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74;MS(ES+):522.3(M+1)。
ステップ−4:(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44d)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44e)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44c)(231mg)を、CHIRALPAK AD−H、5μ、4.6×250mm、流量1mL/分、溶媒:80%ヘキサン/20%EtOH/0.1%DEA、UV=254nMを用いたキラル分取HPLCを使用して分離して、以下の
1.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44d)(0.0791g、Rt=6.28分、99.8%ee)を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで、13分間、50mL/分の流量で溶出)で再精製して、純粋な(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44d)(60mg)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,1H),8.57(d,J=2.2Hz,1H),8.46(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),7.75−7.26(m,11H),7.21−7.11(m,1H),5.55(s,1H),3.77(s,2H),3.26(dd,J=6.8,2.3Hz,2H),1.16−0.96(m,1H),0.56−0.37(m,2H),0.27−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71;MS(ES+)522.3(M+1);(ES−)520.3(M+1);旋光度=+10.86(メタノール,3.0)。キラル純度は、AD−Hカラム76/24/0.1(ヘキサン/エタノール/TEA)、0.8mL/分、UV260nM、14分の泳動時間(温度25℃)。Rt=6.817(100%、ピーク−1、44d)、Rt=10.043(0%、ピーク−2、44e)を用いたキラルHPLCの実行により確認;分析、C28H26F3N5O2・0.75H2Oの計算値:C,62.85;H,5.18;N,13.09;実測値:C,62.90;H,5.11;N,12.73。
2.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44e)(0.083g、Rt=8.961分、99.0%ee)を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで、13分間、50mL/分の流量で溶出)で再精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(44e)(60mg)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,1H),8.57(d,J=2.2Hz,1H),8.46(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),7.70(dt,J=8.0,2.0Hz,1H),7.64(t,J=1.8Hz,1H),7.61−7.50(m,3H),7.43(d,J=2.7Hz,1H),7.40(d,J=8.6Hz,1H),7.37−7.28(m,3H),7.16(d,J=7.6Hz,1H),5.55(s,1H),3.77(s,2H),3.25(dd,J=6.9,2.4Hz,2H),1.16−0.96(m,1H),0.56−0.34(m,2H),0.27−0.04(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71;MS(ES+)522.3(M+1);(ES−)520.3(M+1);旋光度=−11.33(メタノール,3.0);キラル純度は、AD−Hカラム76/24/0.1(ヘキサン/エタノール/TEA)、0.8mL/分、UV260nM、14分の泳動時間(温度25℃)。Rt=6.817(0%ee、ピーク−1、44d)、Rt=9.943(100%、ピーク−2、44e)を用いたキラルHPLCの実行により確認;分析、C28H26F3N5O2・0.75H2Oの計算値:C,62.85;H,5.18;N,13.09;実測値:C,62.88;H,5.12;N,12.70。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(45g)の調製
ステップ−1:(E)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロプ−2−エン−1−オン(45b)の調製
0℃に冷却されたメタノール(100mL)中の1−(ピリジン−2−イル)エタノン(45a)(1.516mL、13.27mmol)の撹拌溶液に、シクロプロパンカルボキサルデヒド(1.5mL、19.90mmol)及び水酸化カリウム水溶液(1N、2.65mL、2.65mmol)を添加した。反応物を一晩かけて室温まで温めた。反応物を1Nの塩酸で酸性化し、真空中で濃縮してメタノールを除去した。粗残渣を酢酸エチル(100mL)中に溶解させ、炭酸ナトリウム溶液、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(E)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロプ−2−エン−1−オン(45b)(479mg、20.85%)を得たが、これはそのまま次に使用できるほどには良好であった。MS(ES+)174.1(M+1)。
ステップ−2:3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(45c)の調製
メタノール(50mL)中のPd/C(10%、0.230g、0.216mmol)に、(E)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロプ−2−エン−1−オン(45b)(1.5g、8.66mmol)を添加し、60psiで2時間水素化した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(45c)(1.02g、66.5%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.46(ddd,J=4.9,1.8,0.9Hz,1H),7.76(td,J=7.7,1.8Hz,1H),7.46(dt,J=8.1,1.2Hz,1H),7.22(ddd,J=7.5,4.8,1.2Hz,1H),5.29(d,J=5.0Hz,1H),4.58(dt,J=8.2,4.8Hz,1H),1.83(dddd,J=13.6,9.2,7.2,4.6Hz,1H),1.66(dtd,J=13.3,8.1,6.7Hz,1H),1.22(dt,J=8.1,6.5Hz,2H),0.73−0.58(m,1H),0.41−0.29(m,2H),0.03−−0.06(m,2H);MS(ES+)200.1(M+23)。
ステップ−3:3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オン(45d)の調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中の3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(45c)(1g、5.64mmol)の撹拌溶液に、NaHCO3(1.422g、16.93mmol)及びデス・マーチン・ペルヨージナン(4.79g、11.28mmol)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、15分間で室温まで温めた。反応物を室温で1時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)の添加によって反応停止させ、ジクロロメタンで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ヘキサン中0〜1005の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オン(45d)(836mg、85%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.73(ddd,J=4.8,1.7,1.0Hz,1H),8.13−7.87(m,2H),7.77−7.56(m,1H),3.26(t,J=7.3Hz,2H),1.54(q,J=7.2Hz,2H),0.83−0.67(m,1H),0.45−0.32(m,2H),0.08−0.01(m,2H);MS(ES+)176.1(M+1)。
ステップ−4:1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(45e)の調製
テトラヒドロフラン(15mL)中の3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オン(45d)(400mg、2.283mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムブロミド(49c)(2.283mL、2.283mmol)を0℃で添加した。反応物を室温まで温め、2時間撹拌した。反応物を塩化アンモニウム溶液(25mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(45e)(365mg、59.6%)を得た。これはそのまま次のステップで使用できるほどには純粋であった。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.47(ddd,J=4.9,1.8,0.9Hz,1H),7.70(ddd,J=8.0,7.3,1.8Hz,1H),7.58(dt,J=8.0,1.1Hz,1H),7.17(ddd,J=7.4,4.8,1.2Hz,1H),6.86(t,J=7.8Hz,1H),6.75(t,J=1.9Hz,1H),6.64(ddd,J=7.7,1.8,1.1Hz,1H),6.31(ddd,J=7.8,2.2,1.0Hz,1H),5.51(s,1H),4.93(s,2H),2.36(ddd,J=13.3,11.1,5.2Hz,2H),1.17−0.89(m,2H),0.60(dqd,J=11.9,7.0,3.9Hz,1H),0.39−0.26(m,2H),−0.04−−0.17(m,2H);MS(ES+)291.2(M+23)。
ステップ−5:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(45f)の調製
DMF(6mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(297mg、1.056mmol)の溶液に、1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(45e)(340mg、1.267mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.471mL、8.45mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBroP、541mg、1.161mmol)を室温で添加し、25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(100mL、50mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(45f)(328mg、58.4%)を得た。MS(ES+)532.2(M+1)。
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(45g)の調製
0℃のメタノール(25mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(45f)(300mg、0.564mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(29.2mg、0.123mmol)を添加し、これに、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(133mg、3.53mmol)を15分間にわたって少量ずつ添加した。反応物を15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.135mL、1.298mmol)の添加によって反応停止させ、室温で30分間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮してメタノールを除去した。残渣をシリカゲルで吸着し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)及び(シリカゲル2×4g、0〜30%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で2回精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(70mg、0.131mmol、収率23.16%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.75(s,1H,D2Oと交換),8.68−8.48(m,1H),7.87−7.77(m,2H),7.73−7.68(m,1H),7.67(s,1H),7.65−7.60(m,2H),7.54−7.47(m,2H),7.40(ddd,J=7.5,3.9,1.9Hz,1H),7.37−7.31(m,1H),7.31−7.25(m,2H),5.84(s,1H,D2Oと交換),3.87(s,2H),2.56−2.44(m,2H),2.33(s,2H,D2Oと交換),1.12(m,2H),0.78−0.56(m,1H),0.49−0.32(m,2H),−0.01(m,2H);MS(ES+)536.3(M+1),(ES−)534.1(M−1),570.0(M+23)。
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46g);(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46h)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46i)の調製
ステップ−1:(E)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロプ−2−エン−1−オン(46b)の調製
アセトニトリル(50mL)中の2−オキソ−2−フェニルエチルホスホネート(46a)(1.8g、7.02mmol)の撹拌溶液に、LiBr(0.610g、7.02mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、2.454mL、14.05mmol)を添加し、シクロプロパンカルボキサルデヒド(0.529mL、7.02mmol)を室温で滴加し、反応物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(E)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロプ−2−エン−1−オン(46b)(315mg、26.0%)を油として得た。1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.00−7.87(m,2H),7.63−7.42(m,3H),7.03(d,J=15.1Hz,1H),6.56(dd,J=15.1,10.3Hz,1H),1.83−1.59(m,1H),1.14−0.94(m,2H),0.84−0.65(m,2H);MS(ES+):173.1(M+1)。
ステップ−2:3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オール(46c)の調製
酢酸エチル(35mL)中のPd/C(10%、97mg、0.091mmol)の懸濁液に、(E)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロプ−2−エン−1−オン(46b)(315mg、1.829mmol)を添加し、60psiで1時間水素化した。反応物をセライトを通して濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(46c)(260mg、81%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.40−7.14(m,5H),5.10(d,J=4.4Hz,1H),4.52(ddd,J=7.3,5.7,4.4Hz,1H),1.76−1.55(m,2H),1.35−1.08(m,2H),0.72−0.59(m,1H),0.43−0.28(m,2H),−0.04(ddt,J=5.2,4.2,2.0Hz,2H);MS(ES+):199.1(M+Na)。
ステップ−3:3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オン(46d)の調製
ジクロロメタン(30mL)中の3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オール(46c)(0.250g、1.418mmol)の撹拌溶液に、重炭酸ナトリウム(0.336g、4.00mmol)、デス・マーチン・ペルヨージナン(1.191g、2.67mmol)を添加し、30分間撹拌した。反応混合物を15分間で室温まで温め、セライトパッドを通して濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オン(46d)(150mg、60.7%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.98−7.87(m,2H),7.63−7.53(m,1H),7.47(ddt,J=8.2,6.6,1.2Hz,2H),3.04(t,J=7.2Hz,2H),1.46(q,J=7.1Hz,2H),0.81−0.59(m,1H),0.41−0.24(m,2H),0.04−−0.05(m,2H);MS(ES+):197.1(M+Na)。
ステップ−4:1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オール(46e)の調製
テトラヒドロフラン(10mL)中の3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オン(46d)(150mg、0.861mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムブロミド(49c)(1.722mL、1.722mmol)を0℃で添加した。反応物を0℃で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オール(46e)(180mg、78%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.44−7.33(m,2H),7.30−7.18(m,2H),7.17−7.07(m,1H),6.88(t,J=7.8Hz,1H),6.68(t,J=1.9Hz,1H),6.55(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),6.32(ddd,J=7.8,2.2,0.9Hz,1H),5.21(s,1H),4.93(s,2H),2.23(t,J=8.2Hz,2H),1.07(ddd,J=28.3,13.6,6.4Hz,2H),0.61(dd,J=11.7,6.1Hz,1H),0.40−0.26(m,2H),−0.09(td,J=5.2,3.5Hz,2H);MS(ES+):290.2(M+Na),MS(ES−):266.1(M−1)。
ステップ−5:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46f)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.008g、3.58mmol)の溶液に、1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オール(46e)(1.15g、4.30mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(5.01mL、28.7mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、1.838g、3.94mmol)を室温で添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌し、水(100mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×150mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜40から100%の、酢酸エチル/ヘキサン中のヘキサンで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46f)(1.6g、84%)を得て、これをそのまま次のステップで使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H),8.21−8.13(m,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.3,2.3,1.2Hz,1H),7.78−7.66(m,3H),7.62−7.54(m,1H),7.46−7.36(m,2H),7.29−7.23(m,3H),7.19−7.14(m,2H),5.49(s,1H),2.36−2.24(m,2H),1.08(d,J=8.7Hz,2H),0.63(s,1H),0.43−0.26(m,2H),−0.04−−0.14(m,2H);MS(ES−)529.2(M−1)。
ステップ−6:ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46g)の調製
0℃のメタノール(75mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46f)(0.77g、1.451mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.075g、0.316mmol)を添加し、その後、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.549g、14.51mmol)を15分間にわたって少量ずつ添加した。反応物を15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.076mL、0.737mmol)の添加によって反応停止させ、室温で更に30分間撹拌し、真空中で濃縮してメタノールを除去した。反応混合物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3回×50mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ、濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46g)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H,D2Oと交換),7.71−7.66(m,1H),7.60−7.50(m,3H),7.45−7.38(m,4H),7.34−7.11(m,6H),5.48(s,1H,D2Oと交換),3.78(s,2H),2.30(dd,J=10.5,5.8Hz,4H,2H D2Oと交換),1.06(dd,J=10.7,5.7Hz,2H),0.62(q,J=9.4,7.3Hz,1H),0.41−0.25(m,2H),−0.08(tt,J=5.4,2.8Hz,2H);マススペクトル(ES+)535.3(M+1),557.3(M+23),(ES−)533.3(M−1),569.3(M+35)。
ステップ−7:(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46h)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46i)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46g)(367mg)を、キラル分取HPLCを用いて分離し、CHIRALPAK IC、5μ、4.6×250mm、流量1mL/分、溶媒:50%ヘキサン/49%DCM/1%EtOH/0.1%DEA、UV=280nM、25℃を用いたキラル分取HPLCによって精製して、以下の
1.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46h)(101.9mg、97.1%ee)に対応するピーク−1;キラルHPLC(Rt=8.975分、98.5689% ピーク−、1化合物46h)、(Rt=10.075分、1.4311% ピーク−2、化合物46i)を得た。この化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、クロロホルム中0〜25〜100%のCMA−80で、25分間溶出)で再精製して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46h)(84mg、91.49ee)を得た。旋光度:[α]D=+1.674[CH3OH];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H,D2Oと交換),7.68(s,1H),7.60−7.50(m,3H),7.48−7.37(m,4H),7.35−7.21(m,4H),7.16(q,J=7.1Hz,2H),5.48(s,1H,D2Oと交換),3.78(s,2H),2.39−2.21(m,2H),1.14−1.00(m,2H),0.61(h,J=6.4Hz,1H),0.34(dq,J=8.1,4.0Hz,2H),−0.08(t,J=4.8Hz,2H);MS(ES+)535.3(M+1),(ES−)533.3(M−1);分析、C30H29F3N4O2・0.75H2Oの計算値:C,65.74;H,5.61;N,10.22;実測値C,66.10;H,5.82;N,9.78。
2.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46i)(98.8mg、97.5%ee)に対応するピーク−2;キラルHPLC(Rt=9.039分、1.2741% ピーク−1、化合物46h)(Rt=10.052分、98.7259% ピーク−2、化合物46i)を得た。この化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜30%のMeOHで、25分間溶出)で再精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46i)(45mg、87.3%ee)を白色固体として得た。旋光度:[α]D=(−)2.00[CH3OH,0.505];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H,D2Oと交換),7.72−7.66(m,1H),7.61−7.50(m,3H),7.47−7.37(m,4H),7.35−7.11(m,6H),5.48(s,1H,D2Oと交換),3.78(s,2H),2.38−2.23(m,2H),1.36−1.00(m,3H),0.62(ddt,J=10.5,7.3,3.7Hz,1H),0.47−0.30(m,2H),−0.08(td,J=5.4,3.8Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.70;MS(ES+)557.3(M+Na);分析、C30H29F3N4O2・0.25H2Oの計算値:C,66.84;H,5.52;N,10.39;実測値:C,66.90;H,5.74;N,10.04。
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47f);(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47g)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47h)の調製
ステップ−1:(E)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロプ−2−エン−1−オン(47b)の調製
0℃に冷却されたメタノール(200mL)中の3−アセチルピリジン(47a)(9.07mL、83mmol)の撹拌溶液に、シクロプロパンカルボキサルデヒド(9.95mL、132mmol)及び水酸化カリウム水溶液(1N溶液、16.51mL、16.51mmol)を添加した。反応物を一晩かけて室温まで温めた。反応物を1Nの塩酸で酸性化し、真空中で濃縮してメタノールを除去した。粗残渣を酢酸エチル(300mL)中に溶解させ、炭酸ナトリウム溶液、水(2回×100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(E)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロプ−2−エン−1−オン(47b)(5.99g、41.9%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.14(td,J=2.7,0.9Hz,1H),8.80(ddd,J=4.9,3.3,1.7Hz,1H),8.36−8.27(m,1H),7.57(ddt,J=8.0,4.8,1.2Hz,1H),7.28(d,J=15.1Hz,1H),6.58(dd,J=15.1,10.3Hz,1H),1.80(dddd,J=12.5,10.4,7.8,4.5Hz,1H),1.08−0.99(m,2H),0.85−0.76(m,2H);MS(ES+)196.1(M+Na)。
ステップ−2:3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オン(47c)の調製
ベンゼン(150mL)中の(E)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロプ−2−エン−1−オン(47b)(5.93g、34.2mmol)の撹拌溶液に、トリブチルスタナン(18.42mL、68.5mmol)を添加し、加熱して還流させた。反応物を還流させながら5時間撹拌し、室温まで冷ました。ベンゼンを蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オン(47c)(5.29g、88%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.07(dd,J=2.3,0.9Hz,1H),8.72(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.24(ddd,J=8.0,2.4,1.8Hz,1H),7.50(ddd,J=8.0,4.9,0.9Hz,1H),3.09(t,J=7.2Hz,2H),1.47(q,J=7.1Hz,2H),0.70(dddd,J=12.0,8.1,5.1,2.2Hz,1H),0.40−0.21(m,2H),0.06−−0.05(m,2H)。
ステップ−3:1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オール(47d)の調製
テトラヒドロフラン(20mL)中の3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オン(47c)(2g、11.41mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(4.23g、14.27mmol)を0℃で添加した。反応物を12時間かけて室温にして、塩化アンモニウム溶液(25mL)及び酢酸エチル(50mL)の添加によって反応停止させた。反応物を塩酸(10mL、3N)で酸性化し、15分間撹拌し、飽和炭酸カリウム溶液(20mL)で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(3回×100mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×50mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オール(47d)(3.0g、11.18mmol、収率98%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.59(dd,J=2.4,0.9Hz,1H),8.38−8.31(m,1H),7.74(ddd,J=8.0,2.4,1.7Hz,1H),7.27(ddd,J=8.0,4.7,0.8Hz,1H),6.91(t,J=7.8Hz,1H),6.69(t,J=2.0Hz,1H),6.61−6.51(m,1H),6.35(ddd,J=7.9,2.2,0.9Hz,1H),5.46(s,1H,D2Oと交換),4.98(s,2H,D2Oと交換),2.35−2.18(m,2H),1.21−0.94(m,2H),0.62(qt,J=7.2,3.8Hz,1H),0.41−0.28(m,2H),−0.07(td,J=5.3,3.7Hz,2H)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47e)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(46.1mL、596mmol)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.148g、7.64mmol)の溶液に、1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オール(47d)(2.46g、9.17mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(10.64mL、61.1mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、3.92g、8.40mmol)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(200mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3回×300mL)。合わせた有機層を、水(2回×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47e)(3.63g、89%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.62(d,J=2.3Hz,1H),8.37(dd,J=4.7,1.6Hz,1H),8.16(t,J=1.9Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.3,1.1Hz,1H),7.82−7.66(m,4H),7.65−7.55(m,1H),7.38−7.06(m,3H),5.74(s,1H),2.34(t,J=8.1Hz,2H),1.10(t,J=6.1Hz,2H),0.64(s,1H),0.41−0.27(m,2H),−0.06(dd,J=5.8,4.1Hz,2H);MS(ES−)530.2(M−1)。
ステップ−5:ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47f)の調製
0℃のメタノール(100mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47e)(2.038g、3.83mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(1.139g、4.79mmol)を添加し、その後、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(1.451g、38.3mmol)を15分間にわたって少量ずつ添加した。反応物を30分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(3.18mL、30.7mmol)で反応停止させ、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮してメタノールを除去し、水(200mL)で希釈し、30分間撹拌した。分離した固体を濾過で収集した。この固体をエタノール(100mL)中に懸濁させ、濃縮して水を除去した。残渣をメタノール中に溶解させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜50%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47f)(575mg、1.074mmol、収率28.0%)を無色の固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H,D2Oと交換),8.62(dd,J=2.4,0.9Hz,1H),8.37(dd,J=4.7,1.6Hz,1H),7.77(dt,J=8.0,2.0Hz,1H),7.69(d,J=2.0Hz,1H),7.56(d,J=6.6Hz,2H),7.54−7.49(m,1H),7.47−7.37(m,2H),7.34−7.27(m,2H),7.24(d,J=7.7Hz,1H),7.19(dt,J=8.0,1.5Hz,1H),5.73(s,1H,D2Oと交換),3.77(s,2H),2.42−2.27(m,2H),2.04(s,2H,D2Oと交換),1.09(h,J=6.7,6.3Hz,2H),0.73−0.54(m,1H),0.44−0.28(m,2H),−0.07(dd,J=4.8,1.6Hz,2H);マススペクトル(ES+)536.3(M+1),(ES−)534.3(M−1),570.4(M+35)。
ステップ−6:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47g)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47h)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47f)(317mg)を、CHIRALPAK AD−H、5μ、4.6×250mm、流量1mL/分、溶媒:85%ヘキサン/15%EtOH/0.1%DEA、UV=254nM、25℃を用いたキラル分取HPLCで分離して、以下の
1.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47g)(0.193g、98.9%ee)に対応するピーク−1;キラルHPLC(Rt=9.426分、99.4471% 47gのピーク−1)、(Rt=11.592、0.5529% 47hのピーク−2)を得た。ピーク−1または化合物47gをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のCMA−80で、13分間溶出)で再精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47g)(124mgの純粋なピーク−1)を得た。旋光度−4.87(MeOH,0.945);1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),8.62(dd,J=2.5,0.9Hz,1H),8.37(dd,J=4.7,1.6Hz,1H),7.81−7.74(m,1H),7.70(t,J=1.9Hz,1H),7.60−7.54(m,2H),7.51(t,J=1.6Hz,1H),7.46−7.38(m,2H),7.33−7.27(m,2H),7.24(d,J=7.8Hz,1H),7.19(dt,J=7.9,1.5Hz,1H),5.72(s,1H),3.77(s,2H),2.41−2.27(m,2H),1.94(s,2H),1.13−1.06(m,2H),0.63(dt,J=8.4,5.4Hz,1H),0.40−0.30(m,2H),−0.03−−0.11(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71。化合物47gの遊離塩基をメタノール中に溶解させ、(0.05mL)のメタノール中2NのHClを添加した。混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47g)(105mg、98.93%ee)をHCl塩として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),8.62(d,J=2.3Hz,1H),8.38(dd,J=4.7,1.6Hz,1H),7.77(dt,J=8.0,2.0Hz,1H),7.71(t,J=1.9Hz,1H),7.64−7.55(m,3H),7.54−7.44(m,2H),7.40(dt,J=7.2,2.1Hz,1H),7.34−7.29(m,1H),7.27(d,J=7.5Hz,1H),7.24−7.16(m,1H),5.73(s,1H),3.94(s,2H),2.38−2.27(m,2H),1.18−0.99(m,2H),0.72−0.53(m,1H),0.41−0.25(m,2H),−0.07(dt,J=5.5,2.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75;MS(ES+)536.3(M+1);(ES−)570.3(M+Cl);CHIRALPAK AD−H、0.8mL/分、溶媒:85%ヘキサン/15%EtOH/0.1%TEA、UV=260nM、40°Cを用いたキラルHPLC純度の確認;キラルHPLC(Rt=13.443分、ピーク−1化合物47gが99.4653%)、(Rt=16.433、ピーク−2化合物47hが0.5347%);分析、C29H28F3N5O2・0.75HClの計算値:C,61.88;H,5.15;Cl,4.72;N,12.44;実測値:C,62.02;H,5.31;Cl,4.55;N,12.30
2.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47h)(0.248g、94.25ee)に対応するピーク−2;キラルHPLC(Rt=9.347、2.88% 47gのピーク−1)(Rt=11.47、97.11% 47hのピーク2)を得た。ピーク−2または化合物47hをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24グラム及び12g、クロロホルム中0〜100%のCMA−80で、13分間溶出)で2回精製して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47h)(105mgの純粋なピーク−2)を遊離塩基として得た。旋光度+4.76(MeOH,0.84);1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),8.62(dd,J=2.4,0.9Hz,1H),8.37(dd,J=4.7,1.6Hz,1H),7.77(ddd,J=8.0,2.4,1.6Hz,1H),7.70(t,J=1.8Hz,1H),7.56(d,J=6.4Hz,2H),7.53−7.50(m,1H),7.46−7.37(m,2H),7.34−7.27(m,2H),7.24(d,J=7.8Hz,1H),7.22−7.16(m,1H),5.72(s,1H),3.77(s,2H),2.34(t,J=8.0Hz,2H),1.99(s,2H),1.08(dt,J=13.2,6.6Hz,2H),0.72−0.55(m,1H),0.43−0.28(m,2H),−0.03−−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71。化合物47hの遊離塩基をメタノール中に溶解させ、(0.05mL)のメタノール中2NのHClを添加した。混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(47h)(95mg、95.39%ee)をHCl塩として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.78(s,1H),8.68(d,J=2.3Hz,1H),8.44(dd,J=4.7,1.6Hz,1H),7.84(dt,J=8.0,2.0Hz,1H),7.78(t,J=1.9Hz,1H),7.71−7.51(m,5H),7.47(dt,J=7.6,2.0Hz,1H),7.40−7.24(m,3H),5.80(s,1H),4.02(s,2H),2.46−2.34(m,2H),1.22−1.05(m,2H),0.78−0.60(m,1H),0.48−0.30(m,2H),−0.01(dt,J=5.5,2.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74;MS(ES+)536.3(M+1);(ES−)570.3(M+Cl);CHIRALPAK AD−H、0.8mL/分、溶媒:85%ヘキサン/15%EtOH/0.1%TEA、UV=260nM、40°Cを用いたキラルHPLC純度の確認;キラルHPLC(Rt=13.617分、ピーク−1化合物47gが2.3061%)、(Rt=16.35、ピーク−2化合物47hが97.6939%);分析、C29H28F3N5O2・0.65HCl・0.5H2Oの計算値:C,61.29;H,5.26;Cl,4.06;N,12.32;実測値:C,61.20;H,5.30;Cl,4.04;N,12.05。
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48f);(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48g)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48h)の調製
ステップ−1:(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(48b)の調製
テトラヒドロフラン(100mL)中の4−フルオロ−3−ニトロベンズアルデヒド(48a)(4.2g、24.84mmol)の溶液を0℃に冷却し、ピリジン−3−イルマグネシウムブロミド(99mL、24.84mmol、2−メチルTHF中0.25Mの溶液)で処理し、0℃で3時間、及び室温で14時間撹拌した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(60mL)で反応停止させ、EtOAcで抽出した(2回×75mL)。有機抽出物を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(48b)(3.104g、収率50%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.64(d,J=2.2Hz,1H),8.46(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.20(dd,J=7.4,2.3Hz,1H),7.79(ddt,J=15.0,8.0,2.2Hz,2H),7.56(dd,J=11.3,8.7Hz,1H),7.36(ddd,J=7.9,4.7,0.9Hz,1H),6.45(d,J=4.2Hz,1H,D2Oと交換),5.94(d,J=4.2Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−121.35;MS(ES+):MS(ES+)249.1(M+1),MS(ES−)495.1(2M−1)。
ステップ−2:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(48c)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(120mL)中の(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(48b)(3.456g、13.92mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.827g、3.48mmol)を添加し、その後、5分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(1.054g、27.8mmol)を添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を0℃で20分間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、2/8、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(15.04mL、139mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(75mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×75mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル80g、0〜50%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(48c)(1.889g、収率62%)を橙黄色油として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.59−8.50(m,1H),8.42(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),7.74−7.58(m,1H),7.32(ddd,J=7.9,4.8,0.9Hz,1H),6.90(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.78(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),6.52(ddd,J=8.3,4.5,2.2Hz,1H),5.97(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.61(d,J=3.9Hz,1H),5.11(s,2H,D2Oと交換);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.43;MS(ES+):MS(ES+)219.1(M+1),241.1(M+Na),MS(ES+)217.1(M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48d)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.88g、10.23mmol)、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(48c)(1.861g、8.53mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(4.77g、10.23mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(52mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA)(7.43mL、42.6mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を水(50mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜80%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48d)(2.707g、5.62mmol、収率66%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H,D2Oと交換),8.58(d,J=2.2Hz,1H),8.43(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.17−8.09(m,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.3,1.2Hz,1H),7.77−7.68(m,3H),7.56(dd,J=7.5,2.0Hz,1H),7.38−7.20(m,3H),6.20(d,J=4.0Hz,1H,D2Oと交換),5.79(d,J=4.0Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98,−122.90;IR(KBr,cm−1):2235cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)482.2(M+1),MS(ES−)480.2(M−1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48e)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48d)(0.784g、1.629mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.356mL、4.89mmol)を添加し、反応混合物を室温まで温め、12時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタノール(0.585mL、8.14mmol)で反応停止させ、アセトニトリル(20mL)を添加し、室温で1時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をシクロプロピルメタノール(5.97mL、81mmol)中に溶解させ、アセトニトリル(20mL)、トリエチルアミン(0.681mL、4.89mmol)を添加し、100℃で24時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48e)(378mg、収率43%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H,D2Oと交換),8.58(d,J=2.1Hz,1H),8.47(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.17−8.10(m,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.95−7.86(m,1H),7.78−7.67(m,3H),7.62−7.54(m,1H),7.43−7.25(m,3H),5.59(s,1H),3.25(d,J=6.8Hz,2H),1.05(dddd,J=14.8,6.8,5.0,2.6Hz,1H),0.53−0.39(m,2H),0.15(dtd,J=5.5,3.7,3.3,1.5Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.99,−122.10;MS(ES+):MS(ES+)536.2(M+1),MS(ES−)534.2(M−1)。
ステップ−5:ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48f)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(30mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48e)(0.238g、0.444mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.158g、0.667mmol)を添加し、水素化ホウ素ナトリウム(0.135g、3.56mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応物を25分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.480mL、4.44mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で濃縮した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(60mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出した(2回×60mL)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%のメタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48f)(0.129g、0.239mmol、収率53.8%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.57(d,J=2.2Hz,1H),8.47(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),7.71(dt,J=8.0,2.0Hz,1H),7.62(d,J=7.4Hz,1H),7.58(s,1H),7.52(s,1H),7.47−7.41(m,2H),7.40−7.25(m,4H),5.59(s,1H),3.77(s,2H),3.25(d,J=6.8Hz,2H),1.15−0.96(m,1H),0.56−0.35(m,2H),0.23−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−122.56;MS(ES+):MS(ES+)540.2(M+1),MS(ES−)538.2(M−1),574.1(M+Cl);分析、C28H25F4N5O2・0.25H2Oの計算値:C,61.82;H,4.72;N,12.87;実測値:C,61.89;H,4.91;N,12.75。
ステップ−6:(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48g)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48h)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48f)(725mg)を、CHIRALPAK IC、5μ、4.6×250mm、流量1mL/分、溶媒:80%ヘキサン/20%EtOH/0.1%DEA、UV=320nM、25℃を用いたキラル分取HPLCを使用して分離して、以下の
1.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48g)(ピーク−1として358.5mg、Rt=6.758分、ピーク−1(化合物48g)が99.2473%、Rt=9.193分、ピーク−2(化合物48h)が0.7527%、48gは97.1%eeを得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、クロロホルム中のメタノールで、25分間溶出)で再精製して、純粋な(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48g)(180mg)を白色固体として得た。純粋な(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48g)の遊離塩基を、メタノール中に溶解させ、(4mL)のメタノール中2NのHClを添加した。混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48g)(180mg)を二塩酸塩として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.78(s,1H,D2Oと交換),8.86(d,J=2.0Hz,1H),8.78(dd,J=5.5,1.5Hz,1H),8.53(s,3H,D2Oと交換),8.37−8.28(m,1H),7.89(dd,J=8.1,5.4Hz,1H),7.77−7.61(m,4H),7.59−7.47(m,2H),7.40−7.25(m,2H),5.80(s,1H),4.11(q,J=5.9Hz,2H),3.31(s,2H),1.06(ddt,J=9.3,7.5,2.8Hz,1H),0.56−0.33(m,2H),0.26−0.09(m,2H);MS(ES+)541.3(M+1),(ES−)538.3(M−1),574.3(M+35);旋光度[α]D=+10.228[CH3OH,1.095];キラル純度は、キラルAD−Hカラム、0.8mL/分、溶媒:85%ヘキサン/15%EtOH/0.1%TEA、UV=260nM、40°Cを用いたキラルHPLCの実行によって確認;C(Rt=8.860分、ピーク1化合物48gが99.1567%)、(Rt=14.127、ピーク−2、化合物48hが0.8433%)(48gHCl塩が98.31%ee);分析、C28H25F4N5O2・2.05HCl・1.75H2Oの計算値:C,52.08;H,4.77;Cl,11.25;N,10.84;実測値:C,52.07;H,4.80;Cl,11.46;N,10.60
2.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48h)(ピーク−2として382.5mg、Rt=6.861分、ピーク−1(化合物48g)が3.7692%、Rt=9.131分、ピーク−2(化合物48h)が96.2308%、化合物48hは92.4%eeを得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜30%のMeOHで、25分間溶出)で再精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48h)(0.255g)を白色固体として得た。純粋な(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48h)の遊離塩基(245mg)をメタノール(8mL)中に溶解させ、2NのHCl(メタノール中、2.25mL、10等量)を添加した。溶液を室温で30分間撹拌し、乾燥するまで蒸発させて(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメトキシ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48h)(238mg)の塩酸塩を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.76(s,1H,D2Oと交換),8.83(d,J=2.0Hz,1H),8.75(dd,J=5.4,1.5Hz,1H),8.49(bs,3H,D2Oと交換),8.27(d,J=8.1Hz,1H),7.85(dd,J=8.1,5.4Hz,1H),7.76−7.60(m,4H),7.59−7.48(m,2H),7.40−7.25(m,2H),5.78(s,1H),4.11(q,J=5.8Hz,2H),3.29(d,J=6.8Hz,2H),1.17−0.97(m,1H),0.59−0.37(m,2H),0.25−0.11(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO d6,D2O)δ8.81(d,J=2.0Hz,1H),8.71(dd,J=5.5,1.5Hz,1H),8.29(d,J=8.1Hz,1H),7.87(dd,J=8.1,5.5Hz,1H),7.70(s,1H),7.67(d,J=7.0Hz,1H),7.63(s,1H),7.60(d,J=2.1Hz,1H),7.57(s,1H),7.52(td,J=4.9,2.5Hz,1H),7.41−7.28(m,2H),5.76(s,1H),4.12(s,2H),3.30(dd,J=6.9,2.0Hz,2H),1.05(dq,J=8.6,5.2,4.3Hz,1H),0.57−0.40(m,2H),0.26−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80(d,J=2.5Hz),−121.44;MS(ES+)540.3(M+1),MS(ES−)538.3(M−1),574.2(M+Cl);旋光度[α]D=−9.16[CH3OH,0.83]。
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49h);(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49i)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49j)の調製
ステップ−1:2−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒド(49b)の調製
DMF(12mL)中の2−ヒドロキシベンズアルデヒド(49a)(3.98mL、38mmol)の溶液に、炭酸セシウム(15.48g、47.5mmol)及び臭化ベンジル(4.97mL、41.8mmol)を添加した。反応混合物を室温で36時間撹拌し、冷水(50mL)で反応停止させた。得られた固体を濾過で収集し、水で洗浄し(2回×50mL)、減圧下においてP2O5で乾燥させて、2−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒド(49b)(6.524g、81%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.43(d,J=0.8Hz,1H),7.75−7.62(m,2H),7.56−7.49(m,2H),7.46−7.30(m,4H),7.10(tt,J=7.5,0.9Hz,1H),5.30(s,2H);MS(ES+):MS(ES+)235.2(M+Na)。
ステップ−2:(3−アミノフェニル)(2−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(49d)の調製
テトラヒドロフラン(10mL)中の2−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒド(3g、14.13mmol)の溶液に、3−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]フェニルマグネシウムクロリド溶液(49c)(16.96mL、16.96mmol、THF中1Mの溶液)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、塩酸(17.67mL、35.3mmol)を用いて0℃で反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を水酸化ナトリウム(21.20mL、42.4mmol)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×75mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl水溶液(75mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(2−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(49d)(4.02g、93%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.47(dd,J=7.5,1.8Hz,1H),7.41−7.28(m,5H),7.16(ddd,J=8.9,7.3,1.8Hz,1H),7.03−6.82(m,3H),6.56(t,J=1.9Hz,1H),6.46(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),6.37(ddd,J=7.9,2.3,1.1Hz,1H),5.90(d,J=4.3Hz,1H),5.48(d,J=4.3Hz,1H,D2Oと交換),5.09(s,2H),4.93(s,2H,D2Oと交換);MS(ES+):MS(ES+)328.3(M+Na),MS(ES−)304.16(M−1)。
ステップ−3:N−(3−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49e)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.381g、4.91mmol)、(3−アミノフェニル)(2−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(49d)(1.5g、4.91mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(2.75g、5.89mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(28.5mL、368mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(4.28mL、24.56mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を水(50mL)で処理し、クロロホルムで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、N−(3−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49e)(2.568g、収率92%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H,D2Oと交換),8.16(t,J=1.8Hz,1H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.76−7.68(m,2H),7.64(t,J=1.8Hz,1H),7.50(ddd,J=9.6,8.1,1.8Hz,2H),7.34−7.29(m,4H),7.25−7.15(m,2H),7.09−6.91(m,4H),6.01(d,J=4.2Hz,1H),5.76(d,J=4.2Hz,1H,D2Oと交換),5.09(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.95;IR(KBr,cm−1):2235cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)591.2(M+Na),MS(ES−)567.2(M−1)。
ステップ−4:N−(3−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49f)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中のN−(3−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49e)(2.491g、4.38mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.959mL、13.14mmol)を添加し、室温まで温め、13時間後に更なる塩化チオニル(0.959mL、13.14mmol)を添加し、1.5時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(2.63mL、30.7mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をシクロプロピルメタンアミン(7.51mL、88mmol)及びアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、80℃で16時間加熱した。反応混合物を真空中で濃縮して、得られた残渣を水(50mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49f)(1.168g、収率43%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H,D2Oと交換),8.16(t,J=1.8Hz,1H),7.99(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.2,2.3,1.2Hz,1H),7.76−7.64(m,3H),7.53(dd,J=8.3,1.9Hz,1H),7.44(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),7.41−7.27(m,5H),7.26−7.07(m,3H),7.01(dd,J=8.2,1.1Hz,1H),6.93(td,J=7.4,1.1Hz,1H),5.21(s,1H),5.08(s,2H),2.30(d,J=7.6Hz,1H),2.24(s,1H),2.22(s,1H),0.88(q,J=6.7Hz,1H),0.41−0.29(m,2H),0.02−−0.01(m,2H);MS(ES+):MS(ES+)622.3(M+1),MS(ES−)620.3(M−1)。
ステップ−5:3−(5−(3−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(49g)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(20mL)中のN−(3−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49f)(1.11g、1.786mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.531g、2.232mmol)を添加し、次いで、水素化ホウ素ナトリウム(0.540g、14.28mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を0℃で45分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.929mL、17.86mmol)で反応停止させ、更に30分間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣を水(50mL)で処理し、クロロホルムで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜100%のメタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、3−(5−(3−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(49g)(525mg、収率40%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H,D2Oと交換),7.62(s,2H),7.58−7.28(m,12H),7.07(dd,J=50.3,30.3Hz,4H),5.21(s,1H),5.09(s,2H),4.18(d,J=6.2Hz,2H),2.25(d,J=15.2Hz,3H),1.36(s,9H),0.87(s,1H),0.34(s,2H),−0.00(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77;MS(ES+):MS(ES+)726.5(M+1),MS(ES−)724.4(M−1)。
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49h)の調製
メタノール(30mL)中の3−(5−(3−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(49g)(0.496g、0.683mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4N)(4.27mL、17.08mmol)及びパラジウム(10%Pd炭素)(0.218g、0.205mmol)を添加した。反応混合物を、室温で、60psiにおいて14時間水素化した。反応混合物を小さなセライトパッドを通して濾過し、続いて、セライトパッドをメタノール(2回×25mL)及び酢酸エチル(25mL)で洗浄した。過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をイソプロパノール(15mL)中に溶解させ、次いで溶液をエチルエーテル(30mL)で処理し、1時間還流させ、室温まで冷ました。得られた固体を濾過で収集した。固体をメタノール中に溶解させ、シリンジフィルタを通して濾過し、過剰な溶媒を送出した。このサイクルを3回繰り返し、これらのステップの後、化合物を減圧下で乾燥させて1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49h)(211mg、収率58%)を灰白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.98(s,1H),10.36(s,1H,D2Oと交換),10.02(s,1H,D2Oと交換),9.76(s,1H,D2Oと交換),8.56(s,3H,D2Oと交換),7.83(t,J=1.7Hz,1H),7.77−7.69(m,3H),7.68−7.47(m,5H),7.40(t,J=7.9Hz,1H),7.23−7.12(m,1H),6.97(dd,J=8.3,1.2Hz,1H),6.87(t,J=7.2Hz,1H),5.83−5.65(m,1H),4.11(q,J=5.7,5.2Hz,2H),2.83−2.64(m,2H),1.22−1.07(m,1H),0.54(dt,J=7.9,3.0Hz,2H),0.31(t,J=5.0Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ10.96(s,1H),7.80(s,1H),7.72(t,J=1.8Hz,1H),7.69−7.38(m,8H),7.27−7.17(m,1H),6.99−6.86(m,2H),5.71(s,1H),4.13(s,2H),2.75(d,J=7.3Hz,2H),1.09(tt,J=8.1,4.8Hz,1H),0.69−0.45(m,2H),0.40−0.17(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75;MS(ES+):MS(ES+)536.3(M+1),534.3(M−1),570.3(M+Cl);分析:C29H28F3N5O2・6H2O・2.75HClの計算値:C,46.82;H,5.79;Cl,13.11;N,9.41;実測値:C,47.02;H,5.49;Cl,12.78;N,9.37。
ステップ−7:(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49i)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49j)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49h)(1.09g)を、CHIRALPAK AY−H、5μ、4.6×250mm、流量1mL/分、溶媒:90%ACN/10%MeOH/0.1%DEA、UV=320nMを用いたキラル分取HPLCを使用して分離して、以下の
1.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49i)(0.5415g、>99%ee)Rt=4.672分(100%)(49iのピーク−1として)Rt=5.448(49jの、0%のピーク−2)を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで、13分間溶出)で再精製して、純粋な(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49i)(0.31g)を白色固体として得た。旋光度+52.03(MeOH,1.18);1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.64(s,1H),10.73(s,1H),7.67−7.61(m,1H),7.59−7.50(m,3H),7.46−7.40(m,2H),7.31(dq,J=4.9,2.6Hz,1H),7.26(d,J=7.8Hz,1H),7.20(dt,J=7.9,1.4Hz,1H),7.02(dtd,J=7.4,4.5,4.0,1.7Hz,2H),6.73−6.64(m,2H),5.00(s,1H),3.77(s,2H),2.47−2.37(m,1H),2.33−2.21(m,1H),1.00−0.90(m,1H),0.40(dt,J=9.0,2.9Hz,2H),0.17−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.68;MS(ES+)536.3(M+1);(ES−)534.3(M−1)。(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49i)の遊離塩基をメタノール中に溶解させ、(2.5mL)のメタノール中2NのHClを添加した。混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49i)(300mg)をHCl塩として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.94(s,1H),10.32(s,1H),9.88(d,J=11.6Hz,1H),9.63(s,1H),8.44(s,3H),7.81(s,1H),7.72(t,J=1.7Hz,1H),7.70−7.59(m,4H),7.59−7.48(m,3H),7.41(t,J=7.9Hz,1H),7.24−7.14(m,1H),6.97−6.84(m,2H),5.72(d,J=6.6Hz,1H),4.12(q,J=5.8,5.4Hz,2H),2.73(d,J=6.4Hz,2H),1.19−1.01(m,1H),0.65−0.46(m,2H),0.38−0.21(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.75;MS(ES+)536.3(M+1);(ES−)570.3(M+Cl);分析、C29H28F3N5O2・2HCl・1.25H2Oの計算値:C,55.20;H,5.19;Cl,11.24;N,11.10;実測値:C,55.37;H,5.20;Cl,10.80;N,10.61。
2.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49j)(0.670g、76.341%ee)Rt=4.668分(11.8295%)(49iのピーク−1)Rt=5.447(88.1705%、49jのピーク−2)を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、クロロホルム中0〜30%のメタノールで、30分間溶出)で再精製して、純粋な(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49j)(0.461g)を黄色のワックス状固体として得た。旋光度−40.85(MeOH,2.11);1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.73(s,1H,D2Oと交換),7.65(d,J=2.2Hz,1H),7.56(q,J=2.7,1.6Hz,2H),7.52(s,1H),7.47−7.41(m,2H),7.33−7.27(m,3H),7.22(dd,J=10.0,8.5Hz,1H),7.03(ddd,J=7.1,4.2,2.4Hz,2H),6.72−6.65(m,2H),5.00(s,1H),3.78(s,2H),2.46−2.39(m,1H),2.26(dd,J=12.3,7.0Hz,1H),0.94(d,J=7.3Hz,1H),0.40(dt,J=8.7,2.8Hz,2H),0.17−0.03(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ7.65(d,J=2.0Hz,1H),7.60−7.50(m,2H),7.45−7.41(m,2H),7.36−7.27(m,3H),7.26−7.17(m,1H),7.03(t,J=7.5Hz,2H),6.71(d,J=1.5Hz,1H),6.70−6.68(m,1H),5.00(s,1H),3.76(s,2H),2.45−2.38(m,1H),2.25(dd,J=12.2,7.0Hz,1H),0.96(dd,J=14.1,7.1Hz,1H),0.51−0.29(m,2H),0.08(dt,J=5.3,2.6Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.70.;MS(ES+)536.3(M+1),534.3(M−1)。(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49j)の遊離塩基(0.451g)をメタノール(15mL)中に溶解させ、(4.21mLのメタノール中2NのHCl、10等量)を添加した。混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(49j)(386mg)のHCl塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.96(s,1H),10.35(s,1H),9.95(s,1H),9.70(s,1H),8.50(s,3H),7.82(t,J=1.8Hz,1H),7.75−7.67(m,3H),7.64(dt,J=7.7,1.8Hz,2H),7.60−7.48(m,3H),7.45−7.26(m,4H),7.18(ddd,J=8.6,7.3,1.6Hz,1H),6.96(dd,J=8.2,1.2Hz,1H),6.93−6.83(m,1H),6.73(s,2H),6.10(s,6H),5.72(t,J=6.6Hz,1H),4.12(d,J=5.8Hz,2H),2.73(d,J=6.1Hz,2H),1.12(s,1H),0.67−0.47(m,2H),0.30(h,J=4.0Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ10.95(s,1H),7.79(s,1H),7.71(t,J=1.8Hz,1H),7.63(d,J=4.8Hz,2H),7.60(dd,J=3.7,2.0Hz,1H),7.56(td,J=4.5,2.1Hz,2H),7.52(t,J=2.0Hz,1H),7.50−7.43(m,3H),7.22(ddd,J=8.6,7.3,1.6Hz,1H),7.01−6.85(m,2H),5.71(s,1H),4.13(s,2H),2.75(d,J=7.2Hz,2H),1.18−0.99(m,1H),0.71−0.47(m,2H),0.40−0.16(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.76;MS(ES+)536.3(M+1),534.3(M−1),570.3(M+Cl)。
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50f);(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50g)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50h)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(4−ニトロフェニル)メタノール(50b)の調製
テトラヒドロフラン(60mL)中の4−ニトロベンズアルデヒド(50a)(5g、32.4mmol)の溶液に、3−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]フェニルマグネシウムクロリド溶液(49c)(36.0g、36mmol)を0℃で添加した。反応物を0℃の部屋で2時間撹拌し、飽和NH4Cl水溶液(100mL)で反応停止させた。反応混合物を酢酸エチルで抽出した(2回×120mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(100mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、(3−アミノフェニル)(4−ニトロフェニル)メタノール(50b)(3.524g、45%)を暗褐色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.22−8.14(m,2H),7.68−7.57(m,2H),6.94(t,J=7.7Hz,1H),6.59−6.49(m,2H),6.40(ddd,J=8.0,2.3,1.0Hz,1H),6.06(d,J=3.8Hz,1H),5.65(d,J=3.8Hz,1H),5.05(s,2H);MS(ES+)245.2(M+1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50c)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.381g、4.91mmol)、(3−アミノフェニル)(4−ニトロフェニル)メタノール(50b)(1.19g、4.91mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(6.65g、13.98mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(80mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(20.00mL、115mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で14時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、水(2回×120mL)、ブライン(120mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50c)(3.8g、54%)を淡褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.23−8.14(m,3H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.78−7.61(m,5H),7.57(dt,J=8.1,1.4Hz,1H),7.30(t,J=7.9Hz,1H),7.21−7.15(m,1H),6.31(d,J=3.9Hz,1H),5.85(d,J=3.9Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97;MS(ES+)530.3(M+23)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−ニトロフェニル)−メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50d)の調製
0℃のジクロロメタン(60mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50c)(1.9g、3.74mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.790mL、10.67mmol)を添加し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物をトリエチルアミン(4.60mL、33.0mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(5.49g、74.9mmol)で処理し、濃縮してジクロロメタンの大部分を除去し、その後アセトニトリル(45mL)を添加し、70℃で19時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(200mL)で処理し、水(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−ニトロフェニル)−メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50d)(466mg)を褐色ゴムとして得たが、これは次のステップで使用できるほどには純粋であった。MS(ES+)561.3(M+1)。
ステップ−4:3−(5−((3−((4−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(50e)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(12mL)中の得た1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−ニトロフェニル)−メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50d)(458mg、0.817mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(540mg、2.451mmol)及び塩化ニッケル(II)六水和物(105mg、0.442mmol)を添加し、次いで、水素化ホウ素ナトリウム(0.540g、14.28mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を0℃で45分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.410mL、3.75mmol)で反応停止させ、更に30分間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(120mL)で処理し、水(60mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(80mL)で再度抽出した。有機層を組み合わせ、ブライン(80mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、3−(5−((3−((4−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(50e)(81mg、2段階で3%)を白色固体として得た。MS(ES+)735.5(M+1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50f)の調製
1,4−ジオキサン(8mL)中の3−(5−((3−((4−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(50e)(79mg、0.108mmol)の溶液に、塩酸(1.2mL、4.8mmol、1,4−ジオキサン中4M)を滴加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50f)(41mg)を淡黄色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),7.60(t,J=1.8Hz,1H),7.56(s,1H),7.54−7.46(m,2H),7.46−7.38(m,2H),7.31(dt,J=6.5,2.5Hz,1H),7.22(t,J=7.8Hz,1H),7.16−7.10(m,1H),7.03−6.96(m,2H),6.51−6.41(m,2H),4.90(s,2H),4.61(s,1H),2.26(d,J=6.7Hz,2H),2.05(s,2H),0.90(p,J=7.0Hz,1H),0.44−0.22(m,2H),0.09−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.70;MS(ES+)535.3(M+1),(ES−)533.3(M−1);IR(KBrペレット,cm−1):3441,3005,1616,1558,1243;分析、C29H29F3N6O・1.0H2Oの計算値:C,63.03;H,5.65;N,15.21;実測値:C,63.42;H,5.41;N,14.83。
ステップ−6:(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50g)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50h)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50f)(0.201g)を、CHIRALPAK ICカラム、5μ、4.6×250mm、流量1mL/分、溶媒:70%ヘキサン/30%EtOH/0.1%DEA、UV=254nMを用いたキラル分取HPLCを使用して分離して、以下の
1.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50g)(0.091g、Rt=7.73分(100%)、>99.9%ee)、旋光度+10.37(MeOH,0.54)を得た。1H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ7.55−7.50(m,2H),7.48−7.42(m,3H),7.45−7.34(m,1H),7.32(s,1H),7.26(t,J=7.8Hz,1H),7.18(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.13−7.06(m,2H),6.70−6.62(m,2H),4.75(s,1H),3.83(s,2H),2.36(d,J=6.9Hz,2H),1.03−0.88(m,1H),0.52−0.40(m,2H),0.06(qd,J=4.5,2.9Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),7.60(t,J=1.8Hz,1H),7.57(s,1H),7.54−7.40(m,4H),7.31(dt,J=6.2,2.4Hz,1H),7.22(t,J=7.8Hz,1H),7.16−7.10(m,1H),7.04−6.95(m,2H),6.49−6.42(m,2H),4.91(s,2H),4.61(s,1H),3.78(s,2H),2.26(d,J=6.7Hz,2H),0.97−0.84(m,1H),0.40−0.31(m,2H),0.09−−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,MeOD)δ−63.72;19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.71;MS(ES+)557.3(M+Na);(ES−)533.3(M−1)。(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50g)の遊離塩基(0.085g、0.159mmol)をメタノール(5mL)中に溶解させ、HCl(0.133mL、1.590mmol)を添加した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、クロロホルムで2回共希釈し、真空中で乾燥させて(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50g)(0.07g、0.109mmol)の三塩酸塩を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.98(s,1H),10.08(s,2H),8.50(s,3H),7.91−7.81(m,1H),7.73(d,J=2.0Hz,1H),7.71(s,1H),7.66−7.57(m,5H),7.56−7.49(m,2H),7.44(t,J=7.9Hz,1H),7.15(d,J=7.9Hz,2H),5.54(t,J=6.2Hz,1H),4.12(q,J=5.8Hz,2H),2.88−2.59(m,2H),1.21−1.09(m,1H),0.65−0.45(m,2H),0.40−0.19(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.78;MS(ES+)535.4(M+1),557.3(M+Na);(ES−)533.3(M−1),569.3(M+Cl);分析、C29H29F3N6O・3HCl・1.75H2Oの計算値:C,51.56;H,5.30;N,12.44;実測値;C,51.68;H,5.61;N,11.54。
2.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50h)(0.132g、Rt=10.449分(99.6604%)、>99.4%ee)を得た。1H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ7.72(t,J=1.8Hz,1H),7.66(d,J=1.8Hz,1H),7.55(ddq,J=13.2,6.1,1.6Hz,4H),7.44−7.34(m,2H),7.28(dt,J=7.9,1.4Hz,1H),7.21−7.13(m,2H),6.75−6.60(m,2H),5.14(s,1H),4.14(s,2H),2.65(d,J=7.2Hz,2H),1.12−0.98(m,1H),0.67−0.52(m,2H),0.27−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,メタノール−d4)δ−63.80;MS(ES+)535.4(M+1);557.3(M+Na);(ES−)569.3(M+Cl)。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、クロロホルム中0〜100%のCMA−80で溶出)で再精製して、純粋な(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50h)(36mg)の遊離塩基を白色固体として得た。旋光度−11.5(MeOH,1.8)。上の、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50h)の遊離塩基(0.036g、0.067mmol)を、メタノール(5mL)中に溶解させ、HCl(0.056mL、0.673mmol)を添加した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、クロロホルムで2回共希釈し、真空中で乾燥させて(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(50h)(0.04g)の三塩酸塩を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.97(s,1H),10.12−9.91(m,2H),8.47(s,3H),7.88−7.81(m,1H),7.74−7.71(m,1H),7.70(s,1H),7.66−7.48(m,7H),7.44(t,J=7.9Hz,1H),7.08(d,J=7.8Hz,2H),5.51(d,J=6.6Hz,1H),4.12(q,J=5.7Hz,2H),2.69(q,J=6.4Hz,2H),1.23−1.05(m,1H),0.65−0.44(m,2H),0.39−0.20(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.78;MS(ES+)535.4(M+1);557.4(M+Na);(ES−)569.3(M+Cl);分析、C29H29F3N6O・3HCl・3H2Oの計算値:C,49.90;H,5.49;N,12.04;実測値:C,49.85;H,5.49;N,11.45。
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51f);(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51g)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51h)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−フェニル)−(2−メトキシ−ナフタレン−1−イル)−メタノール(51b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の2−メトキシ−ナフタレン−1−カルバルデヒド(51a)(1.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で中和し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−フェニル)−(4−メトキシ−ナフタレン−1−イル)−メタノール(51b)(1.7g、収率94%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.26−8.18(m,1H),7.86(d,J=9.0Hz,1H),7.81−7.74(m,1H),7.48(d,J=9.1Hz,1H),7.29−7.16(m,2H),6.86(t,J=7.7Hz,1H),6.67−6.60(m,1H),6.56(dt,J=2.3,1.2Hz,1H),6.49(dq,J=7.7,1.1Hz,1H),6.31(ddt,J=7.8,2.0,0.9Hz,1H),5.82(d,J=4.6Hz,1H),4.90(s,2H),3.96(s,3H);MS(ES+)302.2(M+Na),MS(ES−)557.2(2M−1)。
ステップ−2:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ヒドロキシ−(2−メトキシ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(51c)の調製
DMF(40mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.71g、6.085mmol)の溶液に、(3−アミノ−フェニル)−(2−メトキシ−ナフタレン−1−イル)−メタノール(51b)(1.7g、6.085mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(8.5mL、48.68mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、2.836g、6.085mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で42時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(40mL)で希釈し、水(2回×40mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ヒドロキシ−(2−メトキシ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(51c)(1.8g、収率54.5%)を薄い色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),8.21−8.11(m,2H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.93−7.86(m,2H),7.83−7.77(m,1H),7.73(d,J=8.0Hz,1H),7.69(s,1H),7.65−7.60(m,1H),7.53(dd,J=11.8,8.1Hz,2H),7.29−7.17(m,3H),7.11−7.04(m,1H),6.75(d,J=4.4Hz,1H),6.10(d,J=4.6Hz,1H),3.98(s,3H)。
ステップ−3:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(2−メトキシ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(51d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ヒドロキシ−(2−メトキシ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(51c)(1.8g、3.317mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.74g、6.635mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(3.54g、49.77mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(2−メトキシ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(51d)(1.05g、53%)を薄い色の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),8.44−8.36(m,1H),8.24(t,J=1.8Hz,1H),8.09(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.96(dd,J=11.7,8.1Hz,3H),7.83(d,J=7.9Hz,1H),7.76(d,J=7.4Hz,2H),7.63(d,J=8.2Hz,1H),7.57(d,J=9.0Hz,1H),7.52−7.34(m,2H),7.29(t,J=7.8Hz,1H),7.21(d,J=7.8Hz,1H),5.99(s,1H),3.96(s,3H),2.72−2.62(m,2H),2.29−2.13(m,1H),1.11−0.85(m,1H),0.51−0.37(m,2H),0.20−0.06(m,1H),0.05−−0.07(m,1H)。
ステップ−4:((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(51e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(2−メトキシ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(51d)(1.0g、1.678mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.48g、2.01mmol)及びBoc無水物(1.1g、5.036mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.38g、10.073mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.5mL、4.197mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(51e)(0.8g、68.13%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),7.99(d,J=9.1Hz,1H),7.96−7.89(m,2H),7.62−7.54(m,1H),7.55−7.40(m,3H),7.43−7.37(m,3H),7.35−7.24(m,4H),7.15(s,1H),6.91−6.81(m,1H),4.17(d,J=6.2Hz,2H),3.42(s,3H),3.07(dd,J=14.6,6.8Hz,1H),1.38(d,J=5.3Hz,18H),0.34(p,J=6.7Hz,1H),0.00(td,J=8.8,4.5Hz,1H),−0.08−−0.25(m,1H),−0.21−−0.39(m,1H),−0.65−−0.87(m,1H)。
ステップ−5:ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51f)の調製
メタノール(16mL)中の((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(51e)(0.8g、1.143mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をトルエン(2回×10mL)及びエタノール(10mL)と共に共沸し、真空ポンプ中で乾燥させて白色固体残渣を得た。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ジクロロメタン中0〜15%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51f)の遊離塩基(170mg、24.8%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.82(s,1H),8.25(d,J=8.6Hz,1H),7.98(d,J=9.0Hz,1H),7.90(d,J=8.1Hz,1H),7.82−7.68(m,2H),7.66−7.43(m,6H),7.42−7.24(m,3H),6.12(s,1H),4.11(s,2H),3.95(s,3H),2.78−2.70(m,1H),2.66(d,J=7.4Hz,2H),0.92−0.69(m,1H),0.48−0.35(m,2H),0.10(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77;MS(ES+)600.4(M+1);(ES−)634.3(M+Cl)。1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51f)(160mg)を、遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解させ、それを10等量の濃縮HClで処理することによって塩酸塩へと変換した。得られた溶液を真空中で乾燥するまで濃縮して、真空中で乾燥させて、ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドジヒドロクロリド(51f)(100mg、53%)の塩酸塩を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.98(s,1H),9.87(s,1H),9.27(d,J=10.4Hz,1H),8.58(s,3H),8.20(d,J=8.7Hz,1H),8.07(d,J=9.2Hz,1H),7.95(dd,J=8.3,1.4Hz,1H),7.91(s,1H),7.72(t,J=1.8Hz,1H),7.69−7.36(m,10H),6.35(t,J=6.4Hz,1H),4.10(q,J=5.9Hz,2H),4.03(s,3H),2.89(dt,J=7.5,4.4Hz,1H),2.80−2.64(m,1H),1.12(ddd,J=12.4,8.1,4.9Hz,1H),0.51(dtt,J=17.5,9.3,4.6Hz,2H),0.34−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77;MS(ES+)600.4(M+1);(ES−)634.3(M+Cl);分析、C34H32F3N5O2・2HCl・1.75H2Oの計算値:C,58.00;H,5.37;Cl,10.07;N,9.95;実測値:C,58.06;H,5.45;Cl,9.93;N,9.74
ステップ−6:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51g)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51h)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51f)(2g)を、CHIRALPAK AD−Hカラム、5μ、4.6×250mm、流量1mL/分、溶媒:80%ヘキサン/20%IPA/0.1%DEA、UV=320nM、25℃を用いたキラル分取HPLCを使用して分離して、以下の
1.ピーク−1、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51g)(904mg、Rt=5.191分、化合物51gのピーク−1、99.4822%、Rt=8.194、化合物51hのピーク−2、0.5178、98.96%ee)を得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、クロロホルム中0〜30%のMeOHで、25分間溶出)で再精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51g)(730mg、99.38%ee)を遊離塩基として得た。旋光度−137.78(MeOH,1.645)。(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51g)の遊離塩基(720mg)メタノール(8mL)中に溶解させ、2NのHCl(メタノール中、2.25mL、10等量)を添加した。溶液を室温で30分間撹拌し、乾燥するまで蒸発させて、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51g)(780mg)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H),8.31(d,J=8.4Hz,1H),7.86(dd,J=11.1,8.1Hz,2H),7.63(s,1H),7.52(q,J=3.1,1.6Hz,3H),7.47(d,J=9.1Hz,1H),7.43−7.26(m,5H),7.18(t,J=7.8Hz,1H),7.11(d,J=7.9Hz,1H),5.89(s,1H),3.86(s,3H),3.76(s,2H),2.11(t,J=9.5Hz,1H),0.92(d,J=7.3Hz,1H),0.42−0.27(m,2H),0.08−0.02(m,1H),−0.04−−0.16(m,1H);分析、C34H32F3N5O2・2HCl・2.5H2Oの計算値:C,56.91;H,5.48;Cl,9.88;N,9.76;実測値;C,57.14;H,5.42;Cl,9.47;N,9.98。
2.ピーク−2、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51h)(922mg、Rt=5.271分、化合物51gのピーク−1、0.25785%、Rt=8.049、化合物51hのピーク−2、99.4215、97.67%ee)を得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム中0〜30%のMeOHで、25分間溶出)で再精製して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51h)(0.753g)の遊離塩基を白色固体として得た。旋光度+131.32(MeOH,2.695)。メタノール(25mL)中の(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51h)(770mg)の遊離塩基に、2NのHCl(メタノール中、6.5mL、10等量)を添加し、室温で30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(51h)(753mg)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.98(s,1H,D2Oと交換),9.88(s,1H,D2Oと交換),9.25(s,1H,D2Oと交換),8.58(s,3H,D2Oと交換),8.20(d,J=8.7Hz,1H),8.07(d,J=9.2Hz,1H),7.99−7.87(m,2H),7.72(t,J=1.8Hz,1H),7.70−7.54(m,6H),7.53−7.39(m,3H),6.50−6.19(m,1H),4.10(d,J=5.4Hz,2H),4.03(s,3H),2.89(d,J=11.1Hz,1H),2.73(s,1H),1.13(h,J=7.3,6.8Hz,1H),0.50(ttd,J=13.2,8.9,4.3Hz,2H),0.23(ddq,J=18.4,9.2,4.6Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ8.19(d,J=8.8Hz,1H),8.08(d,J=9.2Hz,1H),7.96(dd,J=8.3,1.4Hz,1H),7.88(d,J=2.4Hz,1H),7.71(t,J=1.8Hz,1H),7.66−7.55(m,6H),7.54−7.38(m,4H),6.34(s,1H),4.12(s,2H),4.03(s,3H),2.91(dd,J=12.9,6.8Hz,1H),2.73(dd,J=13.0,7.6Hz,1H),1.08(q,J=6.1,5.0Hz,1H),0.53(dtd,J=17.3,9.4,8.9,4.7Hz,2H),0.23(dhept,J=18.0,4.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74;MS(ES+)600.3(M+1),MS(ES−)598.3(M−1),634.3(M+Cl);分析、C34H32F3N5O2・2HCl・2.75H2Oの計算値:C,56.55;H,5.51;Cl,9.82;N,9.70;実測値;C,56.42;H,5.40;Cl,10.26;N,9.66。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(52h)の調製
ステップ−1:N−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1,1,1−トリメチル−N−(トリメチルシリル)シランアミン(52b)の調製
トリエチルアミン(3301mL、20等量)中の5−ブロモ−2−フルオロアニリン(52a)(225g、1184mmol)の撹拌溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(481mL、2664mmol)を室温で添加した[注記:添加中、熱が生成されたが、フラスコを冷却する必要はなかった]。この混合物を還流させながら16時間加熱し、室温まで冷ました。2つの層を分離した[注記:分離中、溶液を空気または湿分に対して曝露することを回避する]。色の濃い底部の溶液を廃棄し、上部層を真空中で濃縮して、過剰なトリエチルアミンを除去した。油性残渣を1000mLフラスコに移し、高真空の下で蒸留した。化合物は、0.5mm/Hgにおいて、100℃で蒸留を開始する。第1の留分(約15mL)は廃棄し、第2の留分を100℃、0.5mm/Hgにおいて着実に収集して、N−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1,1,1−トリメチル−N−(トリメチルシリル)シランアミン(52b)(364g、1089mmol、収率92%)を得た。これを次のステップのために、常に新しく調製した。1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ7.17−7.11(m,1H),7.09(dd,J=7.5,2.5Hz,1H),6.89(d,J=0.9Hz,1H),0.08(d,J=0.6Hz,18H)。
ステップ−2:(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)の調製
テトラヒドロフラン(15mL)中のマグネシウム(削り状)(33.1g、1361mmol)に、ヨウ素(1.381g、5.44mmol)を添加し、その後N−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1,1,1−トリメチル−N−(トリメチルシリル)シランアミン(52b)(4g)を添加して、約5分間にわたって反応を活性化させた(ヨウ素の色が脱色された)。この時点において、テトラヒドロフラン(1000mL)中のN−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1,1,1−トリメチル−N−(トリメチルシリル)シランアミン(52b)(364g、1089mmol)の溶液の残りを、3時間にわたって緩徐に添加した(反応温度は添加中およそ60℃であった。結果として得られた暗灰色の溶液を夜通し撹拌して、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(397g、1107mmol、収率102%、およそ1Mの溶液)を得て、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ−3:4−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(52e)の調製
0℃に冷却されたテトラヒドロフラン(50mL)中の4−ホルミルベンゾニトリル(52d)(6.56g、50mmol)の溶液に、グリニャール試薬(52c)(63.0mL、50.4mmol、THF中約0.8M)を添加し、0℃で1時間、及び室温で17時間撹拌した。反応混合物を1NのHCl(水溶液、100mL)で反応停止させ、3時間撹拌し、NaOH(2N、水溶液)でpH=約8まで中和した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した(200mL、150mL)。合わせた抽出物を、ブライン(120mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出]で精製して、4−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(52e)(6.37g)を褐色ゴムとして得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+):265.2(M+23)。
ステップ−4:3−(5−(5−((4−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(52f)の調製
DMF(80mL)中の4−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(52e)(3g、12.38mmol)の溶液に、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(4.77g、12.38mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(18.00mL、103mmol)、ヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、5.94g、12.48mmol)を添加し、室温で19時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(400mL)で希釈し、水(200、150mL)、ブライン(150mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、3−(5−(5−((4−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(52f)(1.998g)を淡黄色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+):632.3(M+23)。
ステップ−5:3−(5−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(52g)の調製
0℃のジクロロメタン(32mL)中の3−(5−(5−((4−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(52f)(1.007g、1.652mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.260mL、3.52mmol)を添加し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物をトリエチルアミン(1.5mL、10.76mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(3.20mL、35.8mmol)で処理し、濃縮してジクロロメタンの大部分を除去し、その後アセトニトリル(24mL)を添加し、70℃で19時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(200mL)で処理し、水(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、3−(5−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(52g)(244mg、3段階で3%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H),7.80−7.73(m,2H),7.67−7.29(m,10H),7.26−7.17(m,1H),4.95(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.25(d,J=6.9Hz,2H),1.37(s,9H),0.98−0.79(m,1H),0.43−0.27(m,2H),0.09−−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−123.20;MS(ES+):663.4(M+1)。
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(52h)の調製
1,4−ジオキサン(9mL)中の3−(5−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(52g)(85mg、0.128mmol)の溶液に、塩酸(1.400mL、5.60mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で18時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(52h)(40mg、55%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.82(s,1H),10.43(s,2H),8.42(s,3H),7.95(s,5H),7.78−7.66(m,3H),7.62(dt,J=7.3,1.8Hz,1H),7.57(d,J=7.8Hz,1H),7.55−7.49(m,1H),7.48−7.36(m,1H),5.81(d,J=6.9Hz,1H),4.13(d,J=5.3Hz,2H),2.84−2.63(m,2H),1.28−1.03(m,1H),0.66−0.45(m,2H),0.44−0.14(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O ex NMR)δ7.95(d,J=8.2Hz,2H),7.90−7.78(m,3H),7.70(s,1H),7.65(s,1H),7.62−7.48(m,4H),7.43(t,J=9.4Hz,1H),5.77(s,1H),4.12(s,2H),2.74(d,J=7.3Hz,2H),1.15−1.00(m,1H),0.58(d,J=7.6Hz,2H),0.29(d,J=4.9Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−120.00;MS(ES+):563.3(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(52h)(21mg)をメタノール(10mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.04mL)で処理し、その後乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(52h)のHCl塩(21mg)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.98−7.91(m,2H),7.90−7.79(m,3H),7.73−7.49(m,7H),7.43(dd,J=10.2,8.6Hz,1H),5.77(s,1H),4.12(s,2H),2.75(d,J=7.0Hz,2H),1.14−1.00(m,1H),0.64−0.54(m,2H),0.33−0.23(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−119.99;MS(ES+):563.3(M+1);分析、C30H26F4N6O・2.0HCl・2.5H2Oの計算値:C,52.95;H,4.89;N,12.35;実測値:C,53.21;H,4.95;N,11.71。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(53f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(3−ニトロフェニル)メタノール(53b)の調製
テトラヒドロフラン(20mL)中の3−ニトロベンズアルデヒド(53a)(3.02g、20mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(24.00mL、24.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、塩酸(12N)(4.17mL、50.0mmol)の添加によって反応停止させ、1時間撹拌した。反応混合物を水酸化ナトリウム(2N)(30.0mL、60.0mmol)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(3−ニトロフェニル)メタノール(53b)(966mg)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.21(t,J=2.0Hz,1H),8.08(ddd,J=8.2,2.4,1.1Hz,1H),7.78(ddt,J=7.6,1.6,0.8Hz,1H),7.60(t,J=7.9Hz,1H),6.95(t,J=7.7Hz,1H),6.62−6.51(m,2H),6.41(ddd,J=7.9,2.3,1.0Hz,1H),6.07(d,J=3.9Hz,1H),5.68(d,J=3.9Hz,1H),5.06(s,2H);MS(ES+)245.2(M+1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(53c)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1101mg、3.91mmol)、(3−アミノフェニル)(3−ニトロフェニル)メタノール(53b)(956mg、3.91mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(1862mg、3.91mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(22mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA)(5.50mL、31.6mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で13時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(180mL)で希釈し、水(2回×80mL)、ブライン(80mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(53c)(1.102g、56%)を褐色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.24(t,J=1.9Hz,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.10(ddd,J=8.1,2.4,1.1Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.83−7.55(m,6H),7.31(t,J=7.8Hz,1H),7.20(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),6.32(d,J=4.0Hz,1H),5.88(d,J=4.0Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98;MS(ES+)530.2(M+23)。
ステップ−3:3−(5−((3−((3−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(53d)の調製
MeOH(30mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(53c)(0.865g、1.705mmol)の溶液を氷/水で冷却し、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.503g、6.82mmol)及び塩化ニッケル(II)六水和物(0.218g、0.917mmol)で処理し、その後、5分間にわたって緩徐に水素化ホウ素ナトリウム(0.658g、17.05mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.840mL、7.70mmol)で処理し、その後、室温で0.5時間撹拌し、乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(120mL)で処理し、水(80mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(80mL)で再度抽出した。合わせた抽出物をブライン(80mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)を伴うシリカゲル]で精製して、3−(5−((3−((3−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(53d)(547mg、47%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),9.30(s,1H),7.57(s,2H),7.55−7.08(m,11H),6.93(d,J=7.5Hz,1H),5.90(d,J=3.7Hz,1H),5.57(d,J=3.7Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.45(s,9H),1.36(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79;(ES+)704.4(M+23)。
ステップ−4:3−(5−((3−((3−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(53e)の調製
0℃のジクロロメタン(15mL)中の3−(5−((3−((3−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(53d)(531mg、0.779mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.110mL、1.511mmol)を添加し、反応混合物を室温まで温め、12時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタノール(5.80mL、70.1mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をシクロプロピルメタノール(5.80mL、70.1mmol)中に溶解させ、トリエチルアミン(0.660mL、4.74mmol)を添加し、100℃で13時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、乾燥するまで蒸発させた。残渣を酢酸エチル(150mL)中に溶解させ、水(80mL)、ブライン(70mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル12g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、3−(5−((3−((3−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(53e)(243mg、42%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,1H),9.34(s,1H),7.62−7.25(m,11H),7.19(t,J=7.8Hz,1H),7.10(d,J=7.7Hz,1H),6.94(d,J=7.5Hz,1H),5.36(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.27−3.15(m,2H),1.45(s,9H),1.36(s,9H),1.12−0.97(m,1H),0.52−0.39(m,2H),0.21−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79;(ES+)758.4(M+23)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(53f)の調製
メタノール(20mL)中の3−(5−((3−((3−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(53e)の溶液に、濃塩酸(0.230mL、2.76mmol)を添加し、室温で13時間撹拌した。反応混合物を真空下で乾燥するまで濃縮した(<30℃において)。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(53f)(84mg)を遊離塩基として得た。精製した生成物をメタノール(10mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.16mL)で処理し、その後乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(53f)のHCl塩(91mg、55%)を白色固体として得た。1H NMR(D2O ex NMR,300MHz,DMSO−d6)δ7.56−7.33(m,7H),7.21−7.10(m,2H),6.98(d,J=7.6Hz,1H),6.90(bs,2H),6.78(d,J=8.1Hz,1H),5.26(s,1H),3.97(s,2H),3.08(dd,J=6.9,1.3Hz,2H),0.97−0.81(m,1H),0.40−0.26(m,2H),0.08−−0.07(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77;MS(ES+)536.3(M+1);分析、C29H28F3N5O2・2.0HCl・2.0H2Oの計算値:C,54.04;H,5.32;N,10.87;実測値:C,53.63;H,5.19;N,10.78。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(54e)の調製
ステップ−1:3−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(54b)の調製
0℃に冷却されたテトラヒドロフラン(200mL)中の3−ホルミルベンゾニトリル(54a)(29g、217mmol)の溶液に、新しく調製したグリニャール試薬(52c)(245mL、221mmol、THF中約0.9M)を添加し、0℃で1時間、及び室温で18時間撹拌した。反応混合物を1NのHCl(水溶液、440mL)で反応停止させ、3時間撹拌し、NaOH(2N、水溶液)でpH=約8まで中和した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した(600mL、300mL)。合わせた抽出物を、ブライン(120mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出で精製して、3−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(54b)(36.28g)を褐色ゴムとして得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+)265.3(M+23)。
ステップ−2:3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(54c)の調製
DMF(480mL)中の3−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(54b)(24.682g、102mmol)の溶液に、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(35.0g、91mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(132mL、758mmol)、ヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、42.8g、91mmol)を添加し、室温で19時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(1000mL)で希釈し、水(500、400mL)、ブライン(400mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(54c)(4.583g、2段階で5%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.57(s,1H),7.81(t,J=1.7Hz,1H),7.73−7.66(m,2H),7.64−7.19(m,10H),6.25(d,J=4.0Hz,1H),5.78(d,J=4.0Hz,1H),4.19(d,J=6.1Hz,2H),1.37(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−123.09;MS(ES+)632.3(M+23)。
ステップ−3:3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(54d)の調製
0℃のジクロロメタン(40mL)中の3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(54c)(1.333g、2.187mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.340mL、4.59mmol)を添加し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物をトリエチルアミン(2.0mL、14.35mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(4.30mL、48.0mmol)で処理し、濃縮してジクロロメタンの大部分を除去し、その後アセトニトリル(30mL)を添加し、70℃で14時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(200mL)で処理し、水(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(54d)(184mg、13%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H),7.89(t,J=1.7Hz,1H),7.77−7.71(m,1H),7.70−7.30(m,10H),7.22(dd,J=10.3,8.5Hz,1H),4.93(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.26(d,J=6.6Hz,2H),1.37(s,9H),1.00−0.80(m,1H),0.45−0.28(m,2H),0.12−−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80,−123.20;MS(ES+)663.4(M+1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(54e)の調製
1,4−ジオキサン(18mL)中の3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(54d)(161mg、0.243mmol)の溶液に、塩酸(2.60mL、10.40mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で16時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(54e)を得た。純粋な生成物をメタノール(10mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.14mL)を添加し、その後真空中で乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(54e)のHCl塩(74mg、48%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O ex NMR)δ8.13(t,J=1.7Hz,1H),7.98−7.84(m,3H),7.73−7.64(m,3H),7.63−7.48(m,4H),7.44(dd,J=10.2,8.6Hz,1H),5.75(s,1H),4.12(s,2H),2.76(d,J=7.2Hz,2H),1.17−0.94(m,1H),0.68−0.47(m,2H),0.34−0.24(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−120.02;MS(ES+):563.3(M+1);分析、C30H26F4N6O・2.0HCl・3.0H2Oの計算値:C,52.26;H,4.97;N,12.19;実測値:C,52.26;H,5.00;N,11.72。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(55b)の調製
ステップ−1:3−(5−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(55a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)及びトリエチルアミン(7.51mL、53.9mmol)中の3−(5−(5−((4−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(52f)(5.4g、8.86mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.254mL、17.19mmol)を添加し、反応混合物を室温まで温め、1.5時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(7.51mL、53.9mmol)、シクロプロピルメタノール(26.4mL、319mmol)で反応停止させ、撹拌しながら105℃で13時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、乾燥するまで蒸発させた。残渣に水(100mL)を添加し、クロロホルムで抽出した(2回×75mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(70mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜100%のヘキサン/酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(5−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(55a)(0.308g、収率5.24%)を黄色固体として得た。MS(ES+):632.3(M+23)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(55b)の調製
メタノール(5mL)中の3−(5−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(55a)(43mg、0.065mmol)の撹拌溶液に、塩酸(メタノール中2Mの溶液、0.648mL、1.296mmol)を室温で添加し、18時間撹拌した。反応物を濃縮して、過剰な塩酸を除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜50%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(55b)(18mg、49.3%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H,D2Oと交換),7.82(d,J=8.3Hz,2H),7.56(dt,J=12.3,6.2Hz,5H),7.44(d,J=7.0Hz,2H),7.34(d,J=7.2Hz,1H),7.27(d,J=7.8Hz,2H),5.61(s,1H),3.80(s,2H),3.24(d,J=6.8Hz,2H),1.05(s,1H),0.51−0.40(m,2H),0.20−0.08(m,2H);MS(ES+)564.3(M+1),(ES−)562.3(M−1),598.2(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(56c)の調製
ステップ−1:3−(5−(5−(クロロ(3−シアノフェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(56a)の調製
0℃のジクロロメタン(40mL)中の3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(54c)(1.333g、2.187mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.34mL、4.59mmol)を添加し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物をトリエチルアミン(2.000mL、14.35mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(4.30mL、48.0mmol)で処理し、濃縮してジクロロメタンの大部分を除去し、その後アセトニトリル(30mL)を添加し、70℃で14時間撹拌し、乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(200mL)で処理し、水(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、以下の
1.3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(54d)(184mg、13%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H),7.89(t,J=1.7Hz,1H),7.77−7.71(m,1H),7.70−7.30(m,10H),7.22(dd,J=10.3,8.5Hz,1H),4.93(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.26(d,J=6.6Hz,2H),1.37(s,9H),1.00−0.80(m,1H),0.45−0.28(m,2H),0.12−−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80,−123.20;MS(ES+)663.4(M+1)。
2.3−(5−(5−(クロロ(3−シアノフェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(56a)(300mg、22%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),7.95(t,J=1.7Hz,1H),7.86−7.74(m,3H),7.67−7.58(m,2H),7.54−7.28(m,7H),6.64(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.37(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−120.97;MS(ES+)650.3(M+23)。
ステップ−2:3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(56b)の調製
3−(5−(5−(クロロ(3−シアノフェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(56a)(0.26g、0.414mmol)の溶液を、シクロプロピルメタノール(3.10mL、37.5mmol)及びトリエチルアミン(0.470mL、3.37mmol)で処理し、その後100℃で15時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(120mL)で希釈し、水(75mL)で洗浄した。有機層をブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)を伴うシリカゲル]で精製して、3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(56b)(243mg、88%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),7.82(t,1H),7.74(dt,J=7.5,1.5Hz,1H),7.71−7.66(m,1H),7.64−7.22(m,10H),5.59(s,1H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),3.24(d,J=6.8Hz,2H),1.37(s,9H),1.12−0.99(m,1H),0.54−0.39(m,2H),0.22−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−122.30;MS(ES+)686.4(M+23)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(56c)の調製
メタノール(24mL)中の3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(56b)(220mg、0.331mmol)の溶液に、濃塩酸(0.170mL、2.039mmol)を添加し、その後室温で23.5時間撹拌し、真空下で濃縮した(<30℃において)。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜3:1)で溶出で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(56c)(133mg、71%)の遊離塩基を無色のゴムとして得た。精製した生成物(69mg)をメタノール(10mL)中に溶解させ、次いで4NのHCl(水溶液、0.12mL)で処理し、その後乾燥するまで濃縮して、無色のゴムのHCl塩(78mg)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),8.38(s,3H),7.81(t,J=1.7Hz,1H),7.76−7.66(m,4H),7.63−7.47(m,6H),7.37−7.23(m,2H),5.59(s,1H),4.11(q,J=5.8Hz,2H),3.29−3.20(m,2H),1.15−0.95(m,1H),0.54−0.37(m,2H),0.27−0.04(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.80(t,J=1.6Hz,1H),7.74(dt,J=7.6,1.5Hz,1H),7.72−7.66(m,2H),7.64(s,1H),7.62−7.49(m,5H),7.36−7.23(m,2H),5.59(s,1H),4.12(s,2H),3.26−3.23(m,2H),1.14−0.95(m,1H),0.54−0.39(m,2H),0.18−0.11(m,2H).19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−121.88;MS(ES+)564.3(M+1);(ES−)562.3(M−1);HPLC(94.54%,tR=19.943分);分析、C30H25F4N5O2・1.0HCl・1.25H2Oの計算値:C,57.88;H,4.61;N,11.25;実測値:C,57.90;H,4.57;N,11.19。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(57e)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(3−ニトロフェニル)メタノール(57a)
テトラヒドロフラン(150mL)中の3−ニトロベンズアルデヒド(53a)(25.7g、170mmol)の撹拌溶液に、新しく調製した(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(170mL、170mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、0℃の塩酸(2N、213mL、425mmol)の添加によって反応停止させ、1時間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1/1、v/v)が反応の完了を示す。反応混合物を水酸化ナトリウム(2N、255mL、510mmol)で処理し、酢酸エチルで抽出した(3回×750mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル1kg、ヘキサン中0〜70%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(3−ニトロフェニル)メタノール(57a)(4.638g、収率10%)を暗褐色のシロップとして得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.21(t,J=2.0Hz,1H),8.08(ddd,J=8.1,2.5,1.1Hz,1H),7.77(dt,J=7.2,1.4Hz,1H),7.60(t,J=7.9Hz,1H),6.91(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.78(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),6.55(ddd,J=8.4,4.4,2.2Hz,1H),6.13(d,J=3.9Hz,1H),5.71(d,J=3.8Hz,1H),5.13(s,2H);MS(ES+):MS(ES+)263.1(M+1),MS(ES−)523.2(2M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(3−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(57b)の調製
500mLの一ツ口フラスコ内で、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(5.91g、21.00mmol)、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(3−ニトロフェニル)メタノール(57a)(4.59g、17.50mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、9.79g、21.00mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(102mL、)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(15.24mL、88mmol)で、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に処理した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。残渣を酢酸エチル(250mL)で希釈し、層を水(1L)で分離し、水層を酢酸エチル(500mL)で再度抽出し、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(3−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(57b)(2.641g、収率29%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H),8.24(t,J=2.0Hz,1H),8.15−8.06(m,2H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.93−7.86(m,1H),7.80(d,J=7.7Hz,1H),7.77−7.68(m,2H),7.67−7.54(m,2H),7.39−7.19(m,2H),6.36(d,J=4.1Hz,1H),5.90(d,J=4.0Hz,1H);MS(ES+):MS(ES+)548.2(M+Na),MS(ES−)524.7(M−1);560.3(M+Cl)。
ステップ−3:3−(5−((5−((3−tertブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(57c)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(60mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(3−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(57b)(2.25g、4.28mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(3.74g、17.13mmol)を添加し、10分間撹拌した。次いで、塩化ニッケル(II)六水和物(0.763g、3.21mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(1.620g、42.8mmol)を4時間にわたって少量ずつ添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を0℃で45分間撹拌し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(4.63mL、42.8mmol)を添加した。混合物を更に30分間撹拌し、その後溶媒を蒸発させた。残渣を水(75mL)で処理し、クロロホルムで抽出し(2回×100mL)、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%のメタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、3−(5−((5−((3−tertブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(57c)(0.963g、1.376mmol、収率32.1%)を淡赤色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H),9.30(s,1H),7.61−7.31(m,7H),7.29−7.12(m,4H),6.92(d,J=7.6Hz,1H),5.96(d,J=3.8Hz,1H),5.60(d,J=3.9Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.45(s,9H),1.38(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79,−123.57;MS(ES+):MS(ES+)722.3(M+Na)。
ステップ−4:3−(5−((5−((tert−ブトキシカルボニル−3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(57d)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の3−(5−((5−((3−tertブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(57c)(1.1g、1.572mmol)の溶液を、塩化チオニル(0.222mL、3.05mmol)で処理し、室温まで温め、2.5時間撹拌した。溶液をトリエチルアミン(1.332mL、9.56mmol)で処理し、その後室温で30分間撹拌し、これに、シクロプロピルメタノール(11.70mL、141mmol)及びトリエチルアミン(1.332mL、9.56mmol)を添加し、濃縮してジクロロメタンの大部分を除去し、その後更にトリエチルアミン(1.332mL、9.56mmol)を添加し、115℃で11時間撹拌した。反応混合物を冷却し、乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を水(25mL)で処理し、クロロホルムで抽出した(2回×30mL)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、3−(5−((5−((tert−ブトキシカルボニル−3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(57d)(0.521g、0.691mmol、収率44.0%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H,D2Oと交換),9.35(s,1H),7.58(s,1H),7.56−7.45(m,3H),7.42(d,J=7.4Hz,2H),7.38−7.32(m,2H),7.23(dq,J=20.3,7.8Hz,4H),6.92(d,J=7.4Hz,1H),5.39(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.21(dd,J=6.8,3.1Hz,2H),1.45(s,9H),1.37(s,9H),1.03(d,J=7.8Hz,1H),0.45(dt,J=8.7,2.9Hz,2H),0.16(dd,J=5.6,3.9Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−122.72;MS(ES+):MS(ES+)776.4(M+Na),MS(ES−)752.3(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(57e)の調製
メタノール(20mL)中の3−(5−((5−((tert−ブトキシカルボニル−3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(57d)(0.511g、0.678mmol)の溶液に、濃塩酸(12NのHCl)(1.412mL、16.95mmol)を滴加し、その後室温で14時間撹拌した。過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(57e)(0.261g、収率70%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H,D2Oと交換),7.59(d,J=8.8Hz,2H),7.55−7.45(m,3H),7.44−7.35(m,1H),7.30−7.15(m,2H),6.94(t,J=7.7Hz,1H),6.52(t,J=1.9Hz,1H),6.50−6.36(m,2H),5.26(s,1H),5.08(s,2H,D2Oと交換),3.89(s,2H),3.19(dd,J=6.8,2.7Hz,2H),1.11−0.94(m,1H),0.54−0.38(m,2H),0.23−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.76,−123.05;MS(ES+):MS(ES+)554.3(M+1),588.2(M−1)。
メタノール(2mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(57e)の遊離塩基(20mg、0.036mmol)を塩酸(0.217mL、0.434mmol)で処理し、その後室温で10分間撹拌した。過剰な溶媒を減圧下で送出して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(57e)(22mg、97%)の塩酸塩を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),8.35(s,4H),7.72(s,1H),7.68(s,1H),7.64−7.47(m,5H),7.36−7.21(m,3H),7.10(s,2H),7.00(s,2H),5.47(s,1H),4.12(s,2H),3.22(d,J=6.8Hz,2H),1.15−0.97(m,1H),0.55−0.35(m,2H),0.23−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−122.33;MS(ES+):MS(ES+)554.3(M+1),576.3(M+Na),552.3(M−1),588.2(M+Cl);分析:C29H27F4N5O2・1.75H2O・2HClの計算値:C,53.30;H,4.94;N,10.72;実測値:C,53.37;H,4.79;N,10.67。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(58c)の調製
ステップ−1:1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オール(58a)の調製
テトラヒドロフラン(100mL)中の3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オン(47c)(12g、68.5mmol)の撹拌溶液に、新しく調製した(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(88mL、79mmol)を0℃で添加した。反応物を12時間かけて室温にして、0℃の塩酸(2N、100mL、200mmol)の添加によって反応停止させ、1時間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1/1、v/v)が反応の完了を示す。反応混合物を水酸化ナトリウム(2N、105mL、210mmol)で処理し、酢酸エチルで抽出した(3回×150mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オール(58a)(15.3g、78%)を褐色の半固体として得た。MS(ES+)309.2(M+Na),(ES−)285.2(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(58b)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(257mL、3326mmol)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(11.99g、42.6mmol)の溶液に、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オール(58b)(14.65g、51.2mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(59.4mL、341mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBroP)(21.86g、46.9mmol)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(1000mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(3回×1000mL)、水(2回×500mL)、ブライン(300mL)で洗浄した。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル80g、0〜50%の、ヘキサン中の(9:1)酢酸エチル:メタノール混合物で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(58b)(19.9g、収率85%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H),8.63(d,J=2.2Hz,1H),8.38(dd,J=4.7,1.6Hz,1H),8.12(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.95−7.86(m,1H),7.82−7.69(m,3H),7.61(dd,J=7.6,2.3Hz,1H),7.40−7.27(m,2H),7.21(dd,J=10.2,8.7Hz,1H),5.81(s,1H),2.34(t,J=8.0Hz,2H),1.05(d,J=13.9Hz,2H),0.64(h,J=6.6Hz,1H),0.40−0.28(m,2H),−0.07(dd,J=4.9,1.6Hz,2H);MS(ES+):550.3(M+1)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(58c)の調製
0℃のメタノール(300mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(58b)(10g、18.20mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(5.41g、22.75mmol)を添加した。これに、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(6.88g、182mmol)を15分間にわたって少量ずつ添加した。反応物を30分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(15.09mL、146mmol)の添加によって反応停止させ、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮してメタノールを除去した。反応混合物を水(200mL)で希釈し、30分間撹拌した。分離した固体を濾過で収集した。この固体をエタノール(100mL)中に懸濁させ、乾燥するまで濃縮して水を除去した。残渣をメタノール中に溶解させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、純粋な1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(58c)(2.56g、収率25.4%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H,D2Oと交換),8.62(dd,J=2.4,0.9Hz,1H),8.38(dd,J=4.7,1.6Hz,1H),7.77(dt,J=8.1,1.9Hz,1H),7.69−7.62(m,1H),7.57(s,1H),7.51(s,1H),7.48−7.38(m,2H),7.39−7.27(m,3H),7.25−7.15(m,1H),5.80(s,1H,D2Oと交換),3.78(s,2H),2.33(t,J=7.9Hz,2H),1.13−1.02(m,2H),0.63(p,J=7.3,6.5Hz,1H),0.39−0.28(m,2H),−0.07(dt,J=5.5,2.8Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73,−123.95;MS(ES+):554.3(M+1);分析、C29H27F4N5O2・1.5H2Oの計算値:C,59.99;H,5.21;N,12.06;実測値:C,60.07;H,4.86;N,11.68。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(59c)の調製
ステップ−1:1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(59a)の調製
テトラヒドロフラン(50mL)中の3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オン(45d)(13.09g、74.7mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(93mL、93mmol)を0℃で添加した。反応物を室温にして、同じ温度で12時間撹拌した。反応物を塩化アンモニウム溶液(25mL)の添加によって反応停止させ、酢酸エチル(50mL)で抽出した。混合物を塩酸(10mL、3N)で酸性化し、15分間撹拌し、飽和炭酸カリウム溶液(20mL)で塩基性化した。混合物を酢酸エチルで抽出し(3回×100mL)、水(2回×50mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濃縮した。粗残渣をコンビフラッシュ(シリカゲル80g)によって、クロロホルム中のCMA80で溶出することで精製し、純粋な1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(59a)(9.95g、46.5%)を無色の固体として得た。MS(ES+):309.2(M+23)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(59b)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(157mL、2032mmol)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(7.32g、26.0mmol)の溶液に、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(59a)(8.951g、31.3mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(36.3mL、208mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、13.36g、28.7mmol)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(1000mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(3回×1000mL)、水(2回×500mL)、ブライン(300mL)で洗浄した。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル80g、0〜50%の、ヘキサン中の(9:1)酢酸エチル:メタノール混合物で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(59b)(9.42g、65.8%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.52(s,1H,D2Oと交換),8.49(ddd,J=4.8,1.8,0.9Hz,1H),8.12(t,J=1.9Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.94−7.86(m,1H),7.79−7.61(m,5H),7.42(ddd,J=8.8,4.8,2.3Hz,1H),7.24−7.12(m,2H),5.84(s,1H,D2Oと交換),2.47−2.29(m,2H),1.02(qt,J=13.7,7.4Hz,2H),0.59(ddt,J=10.3,7.0,3.7Hz,1H),0.39−0.26(m,2H),−0.05−−0.17(m,2H);MS(ES+):572.3(M+23)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(59c)の調製
0℃のメタノール(300mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(59b)(8.9g、16.20mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(4.81g、20.24mmol)を添加した。これに、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(6.13g、162mmol)を15分間にわたって少量ずつ添加した。反応物を30分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(13.43mL、130mmol)の添加によって反応停止させ、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮してメタノールを除去した。反応混合物を水(800mL)で希釈し、30分間撹拌した。分離した固体を濾過で収集した。固体をクロロホルム(500mL)中に溶解させ、水で洗浄した(2回×200mL)。水層をクロロホルムで抽出した(2回×200mL)。合わせたクロロホルム抽出物を、ブラインで洗浄し(2回×200mL)、乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(59c)(4.56g、収率50.9%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.51(s,1H,D2Oと交換),8.49(dt,J=4.6,1.4Hz,1H),7.72(ddt,J=7.8,5.5,2.7Hz,2H),7.63(d,J=7.9Hz,1H),7.57(s,1H),7.51(s,1H),7.48−7.37(m,3H),7.36−7.30(m,1H),7.24−7.11(m,2H),5.83(s,1H,D2Oと交換),3.78(s,2H),3.342(s,2H,D2Oと交換),2.42−2.26(m,2H),1.00(ddd,J=25.9,14.0,7.2Hz,2H),0.68−0.49(m,1H),0.40−0.24(m,2H),−0.10(dd,J=5.5,3.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71,−124.32;MS(ES+):554.3(M+1);分析、C29H27F4N5O2(H2O)0.25の計算値:C,62.39;H,4.96;N,12.55;実測値:C,62.09;H,5.05;N,12.51。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(60e)の調製の調製
ステップ−1:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(2−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(60a)
テトラヒドロフラン(150mL)中の2−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒド(49b)(31.8g、150mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(150mL、150mmol)を30分間にわたって0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、30分間にわたって2NのHCl(188mL、375mmol)で反応停止させ、1時間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、3/7、v/v)が反応の完了を示す。反応混合物を2NのNaOH(225mL、450mmol)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×750mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル1kg、ヘキサン中0〜70%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(2−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(60a)(19.54g、収率40%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.48(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),7.41−7.27(m,5H),7.17(ddd,J=8.1,7.2,1.8Hz,1H),7.04−6.91(m,2H),6.88−6.71(m,2H),6.43(ddd,J=8.3,4.5,2.1Hz,1H),5.90(d,J=4.2Hz,1H),5.56(d,J=4.3Hz,1H,D2Oと交換),5.09(s,2H),5.01(s,2H,D2Oと交換);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.98;MS(ES+):MS(ES+)346.2(M+Na),MS(ES−)322.1(M−1)。
ステップ−2:N−(5−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(60b)の調製
1Lの一ツ口フラスコ内で、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(12.67g、45.1mmol)、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(2−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(60a)(12.14g、37.5mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(21.00g、45.1mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(218mL、2816mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(32.7mL、188mmol)で、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に処理した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。残渣を酢酸エチル(750mL)で希釈し、層を水(2L)で分離し、水層を酢酸エチルで再度抽出し(2回×400mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル1kg、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、N−(5−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(60b)(15.16g、25.8mmol、収率68.8%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.51(s,1H),8.17−8.09(m,1H),7.99(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.88(dt,J=8.1,1.3Hz,1H),7.79−7.66(m,2H),7.56−7.44(m,2H),7.30(s,5H),7.16(dd,J=7.4,1.4Hz,3H),7.06−6.92(m,2H),5.98(d,J=4.3Hz,1H),5.83(d,J=4.3Hz,1H),5.08(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97,−123.49;MS(ES+):MS(ES+)609.3(M+Na);MS(ES+)585.2(M−1)。
ステップ−3:N−(5−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(60c)の調製
0℃のジクロロメタン(120mL)中のN−(5−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(60b)(14.91g、25.4mmol)の溶液に、塩化チオニル(3.71mL、50.8mmol)を添加し、反応混合物を、0℃に維持しながら6時間撹拌した。TLC分析は反応の未完了を示し、次いで、更に1等量の塩化チオニル(3.02g、25.4mmol)を0℃で添加し、1時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(11.35mL、81mmol)で反応停止させ、溶液を室温で30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をシクロプロピルメタンアミン(22.05mL、254mmol)及びアセトニトリル(120mL)中に溶解させ、80℃で16時間撹拌し、この時点では、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1/1、v/v)は最大の変換率を示し、反応混合物を室温まで冷まし、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル1kg、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、N−(5−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(60c)(9.25g、収率57%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.50(s,1H),8.15−8.10(m,1H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.94−7.86(m,1H),7.76−7.67(m,2H),7.56−7.43(m,2H),7.32(tdd,J=7.4,5.0,2.3Hz,5H),7.23−7.14(m,3H),7.05−6.90(m,2H),5.19(s,1H),5.08(s,2H),2.24(qd,J=12.0,6.7Hz,2H),0.85(d,J=11.2Hz,1H),0.32(dq,J=7.8,1.7Hz,2H),−0.00−−0.05(m,2H);MS(ES+)640.3(M+1);MS(ES+)638.3(M−1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(60d)の調製
−78℃に冷却されたジクロロメタン(150mL)中のN−(5−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(60c)(7.59g、11.87mmol)の溶液に、トリブロモボラン(ジクロロメタン中1Mの溶液)(13.05mL、13.05mmol)を、窒素雰囲気下で滴加した。反応混合物を室温まで温め、室温で15時間撹拌した。反応混合物をメタノールで処理し(3回×100mL)、同時蒸発させ、水(100mL)で反応停止させ、クロロホルムで抽出し(3回×100mL)、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜50%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(60d)(7.407g)を黄色のシロップとして得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES−):548.3(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(60e)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(120mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(CVR−008−141)(7.35g、13.38mmol)の撹拌溶液に、添加し、10分間撹拌し、次いで、塩化ニッケル(II)六水和物(2.384g、10.03mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(5.06g、134mmol)を4時間にわたって少量ずつ添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を0℃で45分間撹拌し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(14.45mL、134mmol)を添加した。混合物を更に1時間撹拌し、その後溶媒を蒸発させた。残渣を水(400mL)で処理し、クロロホルムで抽出し(2回×300mL)、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル120gの後、2つの別個の80gのカラム、0〜50%のメタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(60e)(0.840g、1.517mmol、収率11.35%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H,D2Oと交換),7.65−7.55(m,2H),7.51(s,1H),7.47−7.40(m,2H),7.33(dtt,J=6.8,4.6,2.5Hz,2H),7.28−7.13(m,1H),7.03(ddt,J=8.5,5.1,1.7Hz,2H),6.76−6.65(m,2H),5.03(s,1H),3.78(s,2H),2.45−2.37(m,1H),2.25(dd,J=12.2,7.0Hz,1H),0.97−0.83(m,1H),0.42−0.38(m,2H),0.07(d,J=5.1Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−123.06;MS(ES+)554.3(M+1),576.2(M+Na),552.2(M−1),588.2(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドジヒドロクロリド(61e)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メタノール(61a)の調製
テトラヒドロフラン(100mL)中の2−メトキシ−1−ナフトアルデヒド(51a)(24.21g、130mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(130mL、130mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で20時間撹拌し、塩酸(2N)(163mL、325mmol)の添加によって反応停止させ、1時間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、3/7、v/v)が反応の完了を示す。反応混合物を水酸化ナトリウム(2N)(195mL、390mmol)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×750mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル1.3kg、ヘキサン中0〜70%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メタノール(61a)(24.84g、84mmol、収率64.3%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.28−8.10(m,1H),7.87(d,J=9.0Hz,1H),7.84−7.72(m,1H),7.48(d,J=9.1Hz,1H),7.35−7.17(m,2H),6.91−6.70(m,2H),6.66−6.57(m,1H),6.46(dddd,J=8.2,4.6,2.2,1.0Hz,1H),5.91(d,J=4.6Hz,1H,D2Oと交換),4.98(s,2H,D2Oと交換),3.96(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−139.08;MS(ES+):MS(ES+)320.2(M+Na),MS(ES−)296.0(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(61b)の調製
1Lの一ツ口フラスコに、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(16.04g、57.0mmol)、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メタノール(61a)(14.13g、47.5mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(26.6g、57.0mmol)を装填し、N,N−ジメチルホルムアミド(276mL、3564mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(41.4mL、238mmol)で、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に処理した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。残渣を酢酸エチル(750mL)で希釈し、層を水(2L)で分離し、水層を酢酸エチル(500mL)で再度抽出し、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル800g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(61b)(11.819g、収率44%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.49(s,1H,D2Oと交換),8.20−8.08(m,2H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.95−7.85(m,2H),7.85−7.78(m,1H),7.75−7.65(m,2H),7.56−7.43(m,2H),7.30−7.13(m,4H),6.72(d,J=4.6Hz,1H),6.19(d,J=4.6Hz,1H,D2Oと交換),3.97(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98,−124.01;IR(KBr,cm−1):2235cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)583.2(M+Na),MS(ES−)559.2(M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(61c)の調製
0℃のジクロロメタン(120mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(61b)(11.61g、20.71mmol)の溶液に、塩化チオニル(3.02mL、41.4mmol)を添加し、反応混合物を、0℃から室温で、4.5時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(9.25mL、66.3mmol)で反応停止させ、溶液を室温で30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をシクロプロピルメタンアミン(14.37mL、166mmol)及びアセトニトリル(120mL)中に溶解させ、80℃で16時間撹拌し、この時点では、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1/1、v/v)は最大の変換率を示し、反応混合物を室温まで冷まし、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(2つの別個のシリカゲルカラム、サイズは120g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(61c)(10.828g、収率85%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.49(s,1H,D2Oと交換),8.29(d,J=8.5Hz,1H),8.16−8.09(m,1H),7.99(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.94−7.81(m,3H),7.76−7.65(m,2H),7.53(d,J=7.4Hz,1H),7.47(d,J=9.1Hz,1H),7.34(dt,J=14.5,7.5Hz,2H),7.27−7.10(m,2H),5.87(s,1H),3.85(s,3H),2.12(s,1H),0.90(s,1H),0.45−0.24(m,2H),0.06−−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97,−123.98;IR(KBr,cm−1):2234cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)614.3(M+1),MS(ES−)612.3(M−1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(61d)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(180mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(61c)(9.61g、15.66mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.931g、3.92mmol)を添加し、次いで、水素化ホウ素ナトリウム(4.74g、125mmol)を1時間にわたって少量ずつ添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を0℃で3時間撹拌し、TLC分析(メタノール/クロロホルム、9/1)が部分的であることを示し(およそ10〜20%)、塩化ニッケル(II)六水和物(0.931g、3.92mmol)を再度添加し、NaBH4(1.5g)を20分間にわたって少量ずつ添加し、溶液を30分間撹拌し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(16.92mL、157mmol)を添加した。混合物を更に4時間撹拌し、その後溶媒を蒸発させた。残渣を水(200mL)で処理し、クロロホルムで抽出し(2回×300mL)、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル、2つの別個の120g(スラリーは半分にスライスした)、0〜40%のメタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(61d)(3.28g、収率34%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.50(s,1H,D2Oと交換),8.29(d,J=8.4Hz,1H),7.87(dd,J=11.5,8.1Hz,2H),7.55(t,J=9.6Hz,3H),7.49(s,1H),7.47−7.41(m,2H),7.41−7.29(m,3H),7.16(dt,J=18.7,9.7Hz,2H),5.86(s,1H),3.84(s,3H),3.80(s,2H),2.11(dd,J=11.8,7.3Hz,1H),1.02−0.79(m,1H),0.34(dq,J=8.1,1.7Hz,2H),0.10−−0.24(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74,−124.35;MS(ES+):MS(ES+)618.3(M+1),652.3(M+Cl)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドジヒドロクロリド(61e)の調製
無水メタノール(15mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(61d)(0.250g、0.405mmol)の撹拌溶液に、2NのHCl(メタノール中)(1.012mL、2.024mmol)で処理し、10分間撹拌し、乾燥するまで蒸発させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドジヒドロクロリド(61e)(253mg、収率91%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.78(s,1H),9.91(s,1H),9.24(s,1H),8.51(s,3H),8.24(d,J=8.7Hz,1H),8.08(d,J=9.2Hz,1H),7.95(dd,J=8.3,1.4Hz,1H),7.89(dd,J=7.4,2.3Hz,1H),7.77−7.54(m,5H),7.53−7.31(m,4H),6.39(t,J=6.4Hz,1H),4.11(q,J=5.9Hz,2H),4.03(s,3H),2.98−2.78(m,1H),2.72(d,J=7.8Hz,1H),1.20−1.01(m,1H),0.51(ddt,J=16.9,9.3,4.7Hz,2H),0.22(ddt,J=17.7,9.0,4.8Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ8.20(d,J=8.8Hz,1H),8.09(d,J=9.3Hz,1H),7.96(dd,J=8.3,1.4Hz,1H),7.88(dd,J=7.3,2.5Hz,1H),7.75−7.31(m,10H),6.35(s,1H),4.11(s,2H),4.03(s,3H),2.89(dd,J=12.9,6.9Hz,1H),2.72(dd,J=12.9,7.7Hz,1H),1.08(d,J=8.3Hz,1H),0.54(dd,J=13.1,6.3Hz,2H),0.23(ddd,J=19.1,9.3,5.0Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79,−120.01;MS(ES+):MS(ES+)618.3(M+1),616.3(M−1),652.3(M+Cl);分析:C34H31F4N5O2・1.75H2O・2HClの計算値:C,56.55;H,5.09;Cl,9.82;N,9.70;実測値:C,56.64;H,5.06;Cl,9.62;N,9.56。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(63a)、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(63b)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(61e)(2.0g)を、分取SFC法を用いて分離した。カラム:Chiral Technologiesの2.1×25cmのChiralPak IC SFC;CO2共溶媒(溶媒B)アセトニトリル:イソプロパノール(4:1)、1%イソプロピルアミンを伴う;均一溶媒法:80mL/分の40%共溶媒;システム圧力100バール;カラム温度25°C;試料希釈剤、メタノールで、以下の
1.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(63a)に対応するピーク−1(136mg、>95%ee)を得た。この生成物(112mg)をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12kg、クロロホルム中0〜60%のメタノールで溶出)で精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(63a)(0.069g、50.7%、>95%ee)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.48(s,1H,D2Oと交換),8.29(d,J=8.4Hz,1H),7.87(dd,J=11.9,8.5Hz,2H),7.61−7.53(m,2H),7.50(d,J=5.9Hz,1H),7.47−7.28(m,5H),7.19(s,2H),7.17−7.09(m,1H),5.86(s,1H),3.84(s,3H),3.78(s,2H),2.13(d,J=8.0Hz,1H),0.89(d,J=8.5Hz,1H),0.34(dt,J=8.1,1.9Hz,2H),−0.11(dd,J=9.7,4.6Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73,−124.39;MS(ES+)618.3(M+1),652.3(M+Cl).旋光度:[α]D=(−)88.88[CH3OH,0.75]。(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドジヒドロクロリド(63a)の遊離塩基(69mg)をメタノール(15mL)中に溶解させ、2NのHCl(0.28mL、5等量)を添加し、室温で10分間撹拌した。溶液を乾燥するまで蒸発させて、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(63a)(0.069g)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.77(s,1H,D2Oと交換),9.89(s,1H,D2Oと交換),9.22(s,1H,D2Oと交換),8.49(s,3H,D2Oと交換),8.24(d,J=8.7Hz,1H),8.08(d,J=9.1Hz,1H),7.95(dd,J=8.3,1.4Hz,1H),7.89(dd,J=7.5,2.3Hz,1H),7.75−7.53(m,7H),7.53−7.32(m,4H),6.37(d,J=7.0Hz,1H),4.11(q,J=5.9Hz,2H),4.03(s,3H),2.88(d,J=11.9Hz,1H),2.72(d,J=9.6Hz,1H),1.11(s,1H),0.63−0.39(m,2H),0.23(ddq,J=17.8,9.4,4.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−120.03;MS(ES+):MS(ES+)618.3(M+1),MS(ES−)652.2(M+Cl);分析、C34H31F4N5O2・2H2O・2HClの計算値:C,56.20;H,5.13;Cl,9.76;N,9.64;実測値:C,56.64;H,5.14;Cl,9.35;N,9.59。
2.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(63b)に対応するピーク−2(107mg、>95%ee)を得た。この生成物(107mg)をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜60%のメタノールで溶出)で精製して、83mgのBCX−7362遊離塩基を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.49(s,1H,D2Oと交換),8.29(d,J=8.5Hz,1H),7.96−7.79(m,2H),7.61−7.48(m,4H),7.46(s,1H),7.44−7.36(m,2H),7.35−7.29(m,2H),7.24−7.08(m,2H),5.86(s,1H),3.84(s,3H),3.79(s,2H),2.19−2.04(m,1H),0.89(q,J=6.7Hz,1H),0.34(dt,J=8.0,2.0Hz,2H),−0.11(td,J=8.8,7.6,4.2Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74,−124.37;MS(ES+)618.3(M+1),616.2(M−1),652.3(M+Cl);旋光度:[α]D=(+)103.11[CH3OH,0.9]。メタノール(15mL)中の(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(63b)の遊離塩基(63mg)の溶液に、塩酸(0.336mL、0.672mmol)を添加し、室温で10分間撹拌した。溶液を乾燥するまで蒸発させて、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(63b)の塩酸塩(49mg)を灰白色固体としてHCl塩と共に得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,1H,D2Oと交換),9.81(s,1H,D2Oと交換),9.21(s,1H,D2Oと交換),8.43(s,3H,D2Oと交換),8.24(d,J=8.7Hz,1H),8.13−8.05(m,1H),7.95(d,J=8.1Hz,1H),7.88(d,J=7.0Hz,1H),7.75−7.54(m,5H),7.53−7.32(m,3H),6.39(s,1H),4.11(d,J=5.7Hz,2H),4.03(d,J=1.5Hz,3H),2.87(s,1H),2.72(s,1H),1.10(s,1H),0.50(d,J=9.4Hz,2H),0.22(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−120.05;MS(ES+):MS(ES+)618.3(M+1),MS(ES−)652.2(M+Cl).分析、C34H31F4N5O2・2H2O・2HClの計算値:C,56.20;H,5.13;Cl,9.76;N,9.64;実測値:C,56.67;H,5.18;Cl,9.34;N,9.58。
以下の分析的方法を使用して、化合物63a及び63bのキラル純度を調べた。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(64a)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(64b)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(53f)(660mg)を、CHIRALPAK AD−H、5μ、4.6×250mm、流量1mL/分、溶媒:80%ヘキサン/20%EtOH/0.1%DEA、UV=320nMを用いた分取キラルHPLCで分離して、以下の
1.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(64a)に対応するピーク−1[0.304g、Rt=7.401分、ピーク−1(64a)が99.6953%、Rt=9.479、ピーク−2(64b)が0.3047%、99.4%ee]を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで、13分間溶出)で精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(64a)(0.270g)を白色固体として得た。旋光度−6.30(MeOH,1.46);1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),7.61−7.52(m,4H),7.48−7.40(m,2H),7.33(dt,J=6.4,2.5Hz,1H),7.27(t,J=7.8Hz,1H),7.09(dd,J=7.6,1.6Hz,1H),6.93(t,J=7.7Hz,1H),6.53(t,J=1.9Hz,1H),6.50−6.44(m,1H),6.40(ddd,J=7.9,2.3,1.0Hz,1H),5.23(s,1H),5.06(s,2H),3.80(s,2H),3.20(dd,J=6.8,1.5Hz,2H),1.05−0.98(m,1H),0.51−0.41(m,2H),0.19−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71;MS(ES+)536.3(M+1);(ES−)570.3(M+Cl)。遊離塩基(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(64a)をメタノール中に溶解させ、(2.5mL)のメタノール中2NのHClを添加した。混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(64a)(270mg)を塩酸塩として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.85(s,1H),9.80(s,3H),8.46(s,3H),7.74−7.57(m,6H),7.56−7.50(m,2H),7.42−7.22(m,4H),7.17−7.11(m,2H),5.48(s,1H),4.19−4.00(m,2H),3.24(d,J=6.7Hz,2H),1.15−1.00(m,1H),0.57−0.40(m,2H),0.17(ddd,J=5.7,4.7,3.6Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6/D2O)δ10.84(s,1H),7.73−7.65(m,3H),7.64−7.49(m,4H),7.45−7.26(m,4H),7.15(dd,J=7.9,5.2Hz,2H),5.49(s,1H),4.13(s,2H),3.25(d,J=6.8Hz,2H),1.14−0.95(m,1H),0.58−0.38(m,2H),0.29−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.77;MS(ES+)536.3(M+1);(ES−)534.3(M−1),570.3(M+Cl);キラル純度は、AD−Hカラム、均一溶媒法85/15/0.1(ヘキサン/エタノール/TEA)0.5mL/分、UV260nM、40分の泳動時間、温度5℃)を用いたキラルHPLCによって確認[Rt=20.22(100%の、64aのピーク−1)Rt=27.323(0%の、64bのピーク−2、>99%ee);分析、C29H28F3N5O2・2.1HCl・H2Oの計算値:C,55.27;H,5.13;Cl,11.81;N,11.11;実測値:C,55.18;H,5.20;Cl,11.74;N,10.93。
2.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(64b)に対応するピーク−2(0.308グラム)を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、クロロホルム中0〜30%のMeOHで、25分間溶出)で精製して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(64b)(0.251g、92.67%ee)を遊離塩基として得た。旋光度:[α]D=(+)6.66[CH3OH,1.38].1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H,D2Oと交換),7.56(dd,J=11.1,7.1Hz,4H),7.47−7.39(m,2H),7.35−7.22(m,2H),7.09(d,J=7.7Hz,1H),6.93(t,J=7.7Hz,1H),6.58−6.37(m,3H),5.23(s,1H),5.06(s,2H),3.77(s,2H),3.20(dd,J=6.8,1.5Hz,2H),1.04(s,1H),0.61−0.30(m,2H),0.23−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.70.;MS(ES+)536.3(M+1),534.3(M−1)。メタノール(8mL)中の(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(64b)の遊離塩基(245mg)の溶液に、2NのHCl(メタノール中、2.3mL、10等量)を添加し、室温で30分間撹拌した。溶液を乾燥するまで蒸発させて、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メトキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(64b)(239mg、98%)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(s,1H,D2Oと交換),9.66(s,2H,D2Oと交換),8.43(s,4H,D2Oと交換),7.75−7.48(m,8H),7.35(dt,J=19.9,7.8Hz,2H),7.24(s,2H),7.13(d,J=7.7Hz,3H),5.48(s,1H),4.12(s,2H),3.24(d,J=6.8Hz,2H),1.16−0.98(m,1H),0.59−0.36(m,2H),0.17(h,J=3.8Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ7.71(d,J=1.9Hz,1H),7.68(t,J=2.0Hz,1H),7.65(s,1H),7.61−7.55(m,3H),7.52(td,J=5.2,2.5Hz,1H),7.45−7.23(m,4H),7.14(dd,J=6.9,3.0Hz,2H),5.48(s,1H),4.13(s,2H),3.25(d,J=6.8Hz,2H),1.17−0.97(m,1H),0.61−0.36(m,2H),0.27−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77;MS(ES+):MS(ES+)536.3(M+1),534.3(M−1),570.3(M+Cl);分析:C29H28F3N5O2・1.5H2O・2HClの計算値:C,54.81;H,5.23;Cl,11.16;N,11.02;実測値:C,55.01;H,5.21;Cl,11.05;N,11.01;キラル純度は、AD−Hカラム、均一溶媒法85/15/0.1(ヘキサン/エタノール/TEA)0.5mL/分、UV260nM、40分の泳動時間、温度5℃)を用いたキラルHPLCによって確認、Rt=20.427(3.6638%の、64aのピーク−1)Rt=27.260(96.3362%の、64bのピーク−2、92.67%ee);分析、C29H28F3N5O2・1.5H2O・2HClの計算値:C,54.81;H,5.23;Cl,11.16;N,11.02;実測値:C,55.01;H,5.21;Cl,11.05;N,11.01。
キラル異性体−1、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(65a)及びキラル異性体−2、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(65b)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(57e)(240mg)を、分取キラルHPLCを用いて純粋なキラル異性体へと分離した。使用した条件は以下の通りであった。
1.ピーク−1を、キラル異性体−1、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(65a)に指定した。化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、0〜25%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で再精製して、純粋なキラル異性体−1、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(65a)(17mg、62.35%ee)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),7.58(s,1H),7.52(d,J=5.7Hz,2H),7.48−7.39(m,2H),7.34(d,J=7.0Hz,1H),7.26−7.17(m,2H),6.94(t,J=7.7Hz,1H),6.52(t,J=2.0Hz,1H),6.50−6.37(m,2H),5.26(s,1H),5.08(s,2H),3.80(s,2H),3.19(dd,J=6.9,3.1Hz,2H),1.04(dd,J=12.3,6.3Hz,1H),0.45(dt,J=9.0,2.8Hz,2H),0.14(q,J=4.8Hz,2H);マススペクトル(ES+)554.3(M+1).(ES−)552.2(M−1);キラル純度は、AD−Hカラム、均一溶媒85/15/0.1(ヘキサン/エタノール/TEA)、流量0.8mL/分、UV243nM、25分の泳動時間(温度30℃)を用いたキラルHPLCで確認。Rt=18.247(65aのピーク−1、81.1746%);Rt=20.287(65bのピーク−2、18.83%)。
2.ピーク−2を、キラル異性体−2、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(65b)に指定した。化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、0〜25%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で再精製して、純粋なキラル異性体−2、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(65b)(6mg、57.4%ee)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),7.67−7.37(m,5H),7.28−7.17(m,2H),6.99−6.90(m,1H),6.52(t,J=1.9Hz,2H),6.43(dddd,J=10.3,7.9,2.6,1.1Hz,2H),5.25(d,J=5.2Hz,1H),5.07(s,2H),3.19(dd,J=6.7,2.5Hz,2H),1.10−0.96(m,1H),0.44(m,,2H),0.19−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79,−123.04.キラル純度は、AD−Hカラム、均一溶媒85/15/0.1(ヘキサン/エタノール/TEA)、流量0.8mL/分、UV243nM、25分の泳動時間(温度30℃)を用いたキラルHPLCで確認。Rt=18.41(65aのピーク−1、21.30%)Rt=20.31(65bのピーク−2、78.70%)。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(66a)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(66b)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(60e)の異性体(335mg)を、キラル分取SFCを用いて分離した。使用した方法;カラム:Regis Technologies(Morton Grove,IL)の3.0×25cmのRegisPack;溶媒、ヘキサン:エタノール(9:1)、0.1%のジエチルアミンを伴う;均一溶媒法:60g/分;システム圧力100バール;カラム温度25°C;試料希釈剤、エタノールで、以下を得た。
1.ピーク−1を、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(66a)(37mg)に指定した。この物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜30%のメタノールで溶出)で再精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(66a)(2mg、44%ee)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),7.58(d,J=12.0Hz,3H),7.52−7.19(m,5H),7.10−6.96(m,2H),6.78−6.62(m,2H),5.03(s,1H),3.87(s,2H),2.44−2.32(m,1H),2.31−2.19(m,1H),1.00−0.82(m,1H),0.46−0.33(m,2H),0.15−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77,−122.98;MS(ES+)554.2(M+1)。
2.ピーク−2を、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(66b)(44mg、92%ee)に指定した。これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜30%のメタノールで溶出)で再精製して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(66b)の遊離塩基(40mg)を得た。旋光度:[α]D=(+)61.86[CH3OH,0.86];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.57(s,1H,D2Oと交換),7.64−7.54(m,2H),7.51(s,1H),7.47−7.40(m,2H),7.32(dq,J=6.8,2.3Hz,2H),7.23(dd,J=10.3,8.5Hz,1H),7.03(td,J=6.3,2.4Hz,2H),6.75−6.64(m,2H),5.03(s,1H),3.77(s,2H),2.45−2.35(m,2H),2.31−2.18(m,1H),1.02−0.86(m,1H),0.52−0.29(m,2H),0.14−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73(d,J=5.3Hz),−123.06;MS(ES+)554.4(M+1),552.4(M−1)。メタノール(4mL)中の(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(66b)の遊離塩基(29mg)の溶液に、2NのHCl(0.131mL、5等量)を添加し、30分間撹拌し、乾燥するまで蒸発させて(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(66b)(20mg)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.83(s,1H,D2Oと交換),10.39(s,1H,D2Oと交換),10.08(s,1H,D2Oと交換),9.77(s,1H,D2Oと交換),8.51(d,J=7.3Hz,3H,D2Oと交換),7.92−7.46(m,8H),7.37(dd,J=10.3,8.5Hz,1H),7.18(td,J=7.7,1.6Hz,1H),7.01−6.81(m,2H),5.88−5.58(m,1H),4.12(q,J=5.8Hz,2H),2.72(q,J=5.9Hz,2H),1.13(ddd,J=12.9,8.7,3.8Hz,1H),0.64−0.45(m,2H),0.38−0.18(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−120.50;MS(ES+)554.3(M+1),552.3(M−1),588.3(M+Cl);C29H27F4N5O2・2.1HCl・1.5H2Oの計算値:C,53.00;H,4.92;Cl,11.33;N,10.66;実測値:C,52.90;H,4.90;Cl,11.46;N,10.28。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(67a)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(67b)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(58c)の異性体(2.0g)を、以下の条件を用いた分取SFC法を使用して分離し、次のものを得た。
1.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(67a)に指定されたピーク−1(755mg、>95ee)を得た。旋光度:[α]D=(−)3.10[CH3OH,2.19];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H),8.67−8.57(m,1H),8.38(dd,J=4.8,1.6Hz,1H),7.77(dt,J=8.2,2.0Hz,1H),7.69−7.61(m,1H),7.57(s,1H),7.51(s,1H),7.47−7.38(m,2H),7.37−7.27(m,3H),7.25−7.15(m,1H),5.80(s,1H),3.77(s,2H),2.33(t,J=7.9Hz,2H),1.99(s,2H),1.06(q,J=9.4,6.3Hz,2H),0.63(t,J=7.2Hz,1H),0.41−0.26(m,2H),−0.07(dd,J=4.8,1.6Hz,2H)。メタノール(10mL)中の(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(67a)の遊離塩基(700mg)の溶液に、メタノール中の塩酸(2M、6.5mL)を添加し、30分間撹拌し、濃縮して過剰な塩酸を除去した。残渣を真空中で乾燥させて、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(67a)の塩酸塩を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H,D2Oと交換),8.85(d,J=2.1Hz,1H),8.72(dd,J=5.4,1.4Hz,1H),8.44(t,J=7.4Hz,4H,3H D2Oと交換),7.87(dd,J=8.2,5.4Hz,1H),7.72(t,J=8.4Hz,3H),7.63(dt,J=7.2,1.8Hz,1H),7.59−7.47(m,2H),7.40(ddd,J=8.8,4.5,2.3Hz,1H),7.25(dd,J=10.2,8.7Hz,1H),6.28(s,1H,D2Oと交換),4.11(q,J=5.8Hz,2H),2.43(dd,J=10.6,5.8Hz,2H),1.06(td,J=15.4,14.2,6.9Hz,2H),0.71−0.56(m,1H),0.41−0.31(m,2H),−0.06(dd,J=4.1,1.5Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−57.73−−63.18(m),−122.87(s);マススペクトル(ES+)554.3(M+1);(ES−)552.2(M−1),588.2(M+Cl);分析、C29H27F4N5O2・2HCl・H2Oの計算値:C,54.10;H,4.85;Cl,10.87;N,10.88;実測値:C,53.97;H,4.88;Cl,11.19;N,10.65。
2.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(67b)に指定されたピーク−2(816mg、97.6%ee)を遊離塩基として得た。旋光度:[α]D=(+)3.23[CH3OH,2.04];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H,D2Oと交換),8.62(dd,J=2.4,0.9Hz,1H),8.38(dd,J=4.7,1.6Hz,1H),7.78(dt,J=8.0,2.1Hz,1H),7.65(dd,J=7.5,2.4Hz,1H),7.57(s,1H),7.51(s,1H),7.47−7.38(m,2H),7.32(dddd,J=8.8,7.9,4.7,1.6Hz,3H),7.20(dd,J=10.3,8.6Hz,1H),5.80(s,1H,D2Oと交換),3.77(s,2H),2.34(t,J=7.8Hz,2H),1.17−0.99(m,J=6.8Hz,2H),0.61(dt,J=12.8,6.9Hz,1H),0.41−0.25(m,2H),−0.07(dd,J=4.8,1.6Hz,2H);MS(ES+)554.3(M+1),576.3(M+Na);552.3(M−1),588.2(M+Cl)。メタノール(10mL)中の(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(67b)の遊離塩基(700mg)の溶液に、メタノール中の塩酸(2M、6.5mL)を添加し、30分間撹拌し、真空中で濃縮して過剰な塩酸を除去した。残渣を乾燥させて、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(67b)(730mg)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H,D2Oと交換),8.86(s,1H),8.73(d,J=5.0Hz,1H),8.45(d,J=9.5Hz,4H,3H D2Oと交換),7.99−7.84(m,1H),7.71(d,J=10.0Hz,3H),7.63(d,J=7.0Hz,1H),7.59−7.47(m,2H),7.45−7.36(m,1H),7.26(dd,J=10.2,8.6Hz,1H),6.30(s,1H,D2Oと交換),4.11(q,J=5.8Hz,2H),2.43(t,J=8.5Hz,2H),1.06(dq,J=13.8,7.8,6.7Hz,2H),0.70−0.56(m,1H),0.40−0.29(m,2H),−0.02−−0.09(m,2H);マススペクトル(ES+)554.3(M+1),(ES−)552.1(M−1),588.2(M+Cl);分析、C29H27F4N5O2・2HCl・H2O)の計算値:C,54.10;H,4.85;Cl,10.87;N,10.88;実測値:C,53.94;H,5.00;Cl,11.09;N,10.74。
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68c)、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68d)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68e)の調製
ステップ−1:1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オール(68a)の調製
テトラヒドロフラン(10mL)中の3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オン(46d)(12g、68.9mmol)の撹拌溶液に、新しく調製した(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(88mL、79mmol、THF中0.9Mの溶液)を0℃で添加した添加した。反応物を0℃で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)で反応停止させ、2時間撹拌し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オール(68a)(15.6mg、79%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.42−7.35(m,2H),7.25(ddd,J=7.7,6.9,1.2Hz,2H),7.17−7.09(m,1H),6.92−6.77(m,2H),6.54(ddd,J=8.5,4.5,2.3Hz,1H),5.29(s,1H),4.99(s,2H),2.31−2.17(m,2H),1.14−0.95(m,2H),0.72−0.53(m,1H),0.39−0.27(m,2H),−0.09(td,J=5.3,3.7Hz,2H)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68b)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(265mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(12.32g、43.8mmol)の溶液に、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オール(68a)(15g、52.6mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(61.0mL、350mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、22.46g、48.2mmol)を室温で添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌し、水(200mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(3回×300mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜40から100%の、酢酸エチル/ヘキサン中のヘキサンで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68b)(18.715g、34.1mmol、収率78%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.52(s,1H,D2Oと交換),8.12(t,J=2.0Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.96−7.85(m,1H),7.78−7.67(m,2H),7.57(dd,J=7.6,2.3Hz,1H),7.44−7.37(m,2H),7.35−7.23(m,3H),7.21−7.16(m,1H),7.16−7.11(m,1H),5.57(s,1H,D2Oと交換),2.35−2.24(m,2H),1.06(q,J=7.1Hz,2H),0.60(dt,J=12.1,7.2Hz,1H),0.40−0.27(m,2H),−0.09(td,J=5.2,3.6Hz,2H)。
ステップ−3:ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68c)の調製
0℃のメタノール(300mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68b)(10g、18.23mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(1.083g、4.56mmol)を添加し、その後、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(6.90g、182mmol)を15分間にわたって少量ずつ添加した。反応物を15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(4.73mL、45.6mmol)の添加によって反応停止させ、室温で更に30分間撹拌し、真空中で濃縮してメタノールを除去した。反応混合物を水(500mL)で希釈し、2時間撹拌した。分離した固体を濾過で収集した。固体をジクロロメタン(500mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×200mL)、ジクロロメタンで抽出した(2回×200mL)。クロロホルム層を組み合わせ、ブラインで洗浄し(2回×200mL)、乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68c)(6.1g、11.04mmol、収率60.6%)を無色の固体として得た。
ステップ−4:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68d)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68e)の調製
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68c)の異性体(240mg)を、以下の条件を用いた分取SFC法を使用して分離し、次のものを得た。
1.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68d)(59mg、>95ee)に指定されたピーク−1を得た。旋光度:[α]D=(−)0.987[CH3OH,0.081];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.52(s,1H),7.62(dd,J=7.5,2.4Hz,1H),7.57(s,1H),7.51(s,1H),7.46−7.38(m,4H),7.29(dt,J=15.0,7.6Hz,4H),7.21−7.11(m,2H),5.57(s,1H),3.77(s,2H),2.28(d,J=8.2Hz,2H),1.05(dd,J=10.4,5.9Hz,2H),0.62(dq,J=12.5,6.0,5.4Hz,1H),0.41−0.28(m,2H),−0.09(t,J=4.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71,−124.35−−124.46(m);MS(ES+)553.3(M+1)575.3(M+Na),(ES−)551.2(M−1);分析、C30H28F4N4O2の計算値:C,65.19;H,5.11;N,10.14;実測値:C,65.33;H,5.37;N,9.88。
2.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68e)(124mg、>95ee)に指定されたピーク−2を得た。この化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中のCMA80で溶出)で再精製して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(68e)(77mg)を白色固体として得た。旋光度:[α]D=(+)1.558[CH3OH,0.77];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.52(s,1H),7.62(dd,J=7.5,2.3Hz,1H),7.57(s,1H),7.51(s,1H),7.45−7.38(m,4H),7.35−7.30(m,1H),7.29(d,J=2.6Hz,1H),7.26(d,J=7.7Hz,2H),7.20−7.12(m,2H),5.57(s,1H),3.78(s,2H),2.29(t,J=8.1Hz,2H),1.11−1.02(m,2H),0.69−0.54(m,1H),0.33(dt,J=8.5,2.8Hz,2H),−0.08(q,J=4.8Hz,2H);MS(ES+)553.3(M+1),(ES−)551.2(M−1)。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(69a)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(69b)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(59c)の異性体(2.0g)を、以下の条件を用いた分取SFC法を使用して分離し、次のものを得た。
使用した分取SFC法:
1.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(69a)(265mg、>95ee)に指定されたピーク−1の遊離塩基を白色固体として得た。旋光度:[α]D=(−)0.95[CH3OH,2.105];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H),8.67−8.57(m,1H),8.38(dd,J=4.8,1.6 1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H,D2Oと交換),8.52−8.46(m,1H),7.77−7.68(m,2H),7.61(t,J=8.2Hz,3H),7.50−7.46(m,2H),7.40(ddd,J=7.4,5.0,2.2Hz,2H),7.23−7.12(m,2H),5.83(s,1H,D2Oと交換),5.00(s,2H,D2Oと交換),3.91(s,2H),2.42−2.22(m,2H),1.01(s,2H),0.67−0.51(m,1H),0.37−0.27(m,2H),−0.10(p,J=4.8Hz,2H);MS(ES+)554.3(M+1),576.3(M+Na);(ES−)552.3(M−1),588.3(M+Cl)。メタノール(10mL)中の(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(69a)の遊離塩基(250mg)の溶液に、メタノール中の塩酸(2M、2.305mL)を添加し、30分間撹拌し、真空中で濃縮して過剰な塩酸を除去した。残渣を乾燥させて、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(69d)(250mg、収率87%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H,D2Oと交換),8.60(d,J=5.3Hz,1H),8.46(s,3H,D2Oと交換),8.11(s,1H),7.89(s,1H),7.77(d,J=7.3Hz,1H),7.73(d,J=2.2Hz,1H),7.70(s,1H),7.63(dt,J=7.2,1.7Hz,1H),7.59−7.42(m,4H),7.23(t,J=9.5Hz,1H),4.11(q,J=5.8Hz,2H),2.47−2.35(m,2H),1.20−1.04(m,1H),1.04−0.86(m,1H),0.60(q,J=7.3,6.8Hz,1H),0.33(dt,J=8.4,2.8Hz,2H),−0.07(d,J=4.5Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80,−123.19;MS(ES+)554.3(M+10),(ES−)552.2(M−1),588.3(M+Cl).分析、C29H27F4N5O2・2HCl・1.75H2Oの計算値:C,52.99;H,4.98;Cl,10.65;N,10.66;実測値:C,53.07;H,5.06;Cl,10.88;N,10.45。
2.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(69e)(464mg、90%ee)に指定されたピーク−2を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜30%のMeOHで、15分間溶出)で精製して、345mgの(69e)を単離された遊離塩基として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H,D2Oと交換),8.54−8.45(m,1H),7.77−7.68(m,2H),7.67−7.61(m,3H),7.59−7.52(m,1H),7.51−7.37(m,3H),7.25−7.11(m,2H),5.84(s,1H,D2Oと交換),4.01(s,2H),2.44−2.27(m,2H),1.02(s,2H),0.68−0.50(m,1H),0.41−0.23(m,2H),−0.11(q,J=4.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.78,−124.06;MS(ES+):MS(ES+)554.3(M+1),MS(ES−)552.2(M−1),588.2(M+Cl);旋光度:[α]D=(+)1.81[CH3OH,1.1]。メタノール(10mL)中の69e(303mg)の撹拌溶液に、これに2NのHCl(2.74mL、5.47mmol)を添加し、10分間撹拌し、乾燥するまで蒸発させて(S)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(69e)(0.269g、収率89%)をHCl塩の灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,1H),8.73−8.44(m,4H),8.24(s,1H),7.99(s,1H),7.87−7.43(m,8H),7.25(dd,J=10.2,8.7Hz,1H),4.11(q,J=5.8Hz,2H),2.50(d,J=1.9Hz,2H),1.14(s,1H),0.95(td,J=12.5,6.0Hz,1H),0.72−0.53(m,1H),0.33(dt,J=8.4,2.7Hz,2H),−0.06(h,J=3.6Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ8.65(dd,J=5.5,1.6Hz,1H),8.33(td,J=7.9,1.7Hz,1H),8.01(d,J=8.1Hz,1H),7.83−7.68(m,3H),7.65−7.57(m,3H),7.56−7.44(m,2H),7.35−7.22(m,1H),4.12(s,2H),2.54−2.40(m,2H),1.16(ddd,J=17.6,14.4,8.1Hz,1H),0.96(tt,J=12.5,5.7Hz,1H),0.63(td,J=7.6,4.0Hz,1H),0.36(ddt,J=8.6,5.6,2.8Hz,2H),−0.05(dd,J=5.7,3.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80,−122.61;MS(ES+):MS(ES+)554.3(M+1),MS(ES−)552.3(M−1),588.2(M+Cl);HPLC:キラル純度90%ee;キラルHPLC:AD−Hカラム、90/10/0.2(ヘキサン/エタノール/TEA)、0.8mL/分、UV260nM、45分の泳動時間(温度40℃).Rt=16.88(ピーク−1、95.03%);Rt=19.99(ピーク−2、4.96%)90%ee;逆相HPLC Rt=6.97(95.01%);分析、C29H27F4N5O2・2HCl・2H2Oの計算値:C,52.57;H,5.02;Cl,10.70;N,10.57;実測値;C,52.95;H,5.01;Cl,10.85;N,10.50。
(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(70a)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(70b)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(54e)の異性体(0.4g)を、以下の条件を用いた分取SFC法を使用して分離し、次のものを得た。
使用した分取SFC法:
1.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(70a)に指定されたピーク−1(144mg、>95%ee)の遊離塩基を白色固体として得た。旋光度:[α]D=(+)6.83[CH3OH,1.2];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H,D2Oと交換),7.88(t,J=1.7Hz,1H),7.77−7.71(m,1H),7.67(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.63(dd,J=7.5,2.1Hz,1H),7.56(s,1H),7.54−7.47(m,2H),7.47−7.38(m,2H),7.34(ddt,J=8.6,5.9,2.8Hz,2H),7.22(dd,J=10.3,8.5Hz,1H),4.93(s,1H),3.77(s,2H),2.31−2.21(m,2H),0.97−0.80(m,1H),0.42−0.33(m,2H),0.10−−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73,−123.20;MS(ES+)563.3(M+1),561.3(M−1)。メタノール(15mL)中の(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(70a)の遊離塩基(120mg)の溶液に、塩酸(0.969mL、1.938mmol)を添加し、室温で10分間撹拌し、乾燥するまで蒸発させて(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(70a)(100mg)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(s,1H,D2Oと交換),10.44(s,2H,D2Oと交換),8.44(s,3H,D2Oと交換),8.30(s,1H,D2Oと交換),8.09(d,J=7.9Hz,1H),7.99(d,J=6.8Hz,1H),7.91−7.83(m,1H),7.80−7.50(m,7H),7.42(dd,J=10.3,8.6Hz,1H),5.78(d,J=6.9Hz,1H),4.13(d,J=5.7Hz,2H),2.88−2.62(m,2H),1.42−0.99(m,1H),0.73−0.46(m,2H),0.32(d,J=4.4Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−119.99;MS(ES+):MS(ES+)563.3(M+1),MS(ES−)561.3(M−1),597.3(M+Cl);分析、C30H26F4N6O・2HCl・1.75H2Oの計算値:C,54.02;H,4.76;Cl,10.63;N,12.60;実測値:C,54.12;H,4.83;Cl,10.10;N,11.97。
2.遊離塩基としての、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(70b)(172mg、95.5%ee)に指定されたピーク−2を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜30%のMeOHで、15分間溶出)で再精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(70b)の遊離塩基を灰白色固体として得た。旋光度:[α]D=(−)5.44[CH3OH,1.25];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.88(t,J=1.6Hz,1H),7.74(d,J=8.1Hz,1H),7.70−7.61(m,2H),7.57(s,1H),7.54−7.47(m,2H),7.45−7.41(m,2H),7.34(ddq,J=8.7,6.1,3.5,2.8Hz,2H),7.22(dd,J=10.3,8.5Hz,1H),4.93(s,1H),3.78(s,2H),2.25(d,J=6.9Hz,2H),0.90(ddd,J=9.8,8.0,5.2Hz,1H),0.47−0.29(m,2H),0.04(dd,J=5.0,1.5Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73,−123.19;MS(ES+)563.3(M+1),MS(ES−),561.3(M−1)。メタノール(15mL)中の(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(70b)の遊離塩基(0.124g、0.220mmol)の溶液に、塩酸(1.102mL、2.204mmol)を添加し、室温で10分間撹拌し、乾燥するまで蒸発させて(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(70b)(0.121g)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR:1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.82(s,1H,D2Oと交換),10.36(s,2H,D2Oと交換),8.38(s,3H,D2Oと交換),8.27(s,1H),8.06(d,J=7.9Hz,1H),7.98(d,J=6.7Hz,1H),7.87(d,J=7.7Hz,1H),7.78−7.49(m,7H),7.48−7.37(m,1H),5.78(s,1H),4.13(d,J=5.7Hz,2H),2.72(s,2H),1.14(s,1H),0.56(d,J=7.7Hz,2H),0.31(d,J=5.0Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−120.03;MS(ES+):MS(ES+)563.3(M+1),MS(ES−),561.3(M−1),597.2(M+Cl);分析、C30H26F4N6O.2HCl.1.75H2Oの計算値:C,54.02;H,4.76;Cl,10.63;N,12.60;実測値:C,54.12;H,4.83;Cl,10.10;N,11.97。
キラル異性体−1、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(71a)及びキラル異性体−2、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(71b)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(52h)の異性体(235mg)を、以下の条件を用いた分取SFC法を使用して純粋なキラル異性体へと分離し、次のものを得た。
分取SFC法:
1.キラル異性体−1、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(71a)(46mg、>95ee)に指定されたピーク−1を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、0〜30%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で再精製して、純粋なキラル異性体−1、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(71a)(34mg)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.77(d,J=7.3Hz,2H),7.66−7.56(m,4H),7.56(s,1H),7.51(s,1H),7.49−7.38(m,2H),7.37−7.27(m,3H),7.21(dd,J=10.2,8.5Hz,1H),4.95(s,1H),3.77(s,2H),2.25(d,J=6.7Hz,3H),0.95−0.84(m,1H),0.43−0.30(m,2H),0.10−−0.01(m,1H);MS(ES+)563.3(M+1),(ES−)561.3(M−1)。メタノール(2mL)中のキラル異性体−1、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(71a)の遊離塩基(34mg)の溶液に、メタノール中の塩酸(2M、0.3mL)を添加し、15分間撹拌し、濃縮して過剰な塩酸を除去した。残渣を乾燥させて、キラル異性体−1、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(71a)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(s,1H),10.49(s,2H),8.47(s,3H),8.04−7.90(m,5H),7.82−7.68(m,3H),7.63(dt,J=7.4,1.7Hz,1H),7.60−7.49(m,2H),7.41(dd,J=10.2,8.6Hz,1H),5.83(t,J=6.6Hz,1H),4.13(q,J=5.8Hz,2H),2.71(q,J=6.0,4.6Hz,2H),1.18(td,J=13.9,12.8,7.3Hz,1H),0.55(dt,J=8.3,3.1Hz,2H),0.32(t,J=5.0Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−120.01;分析、C30H26F4N6O.2HCl.2.75H2Oの計算値:C,52.65;H,4.93;Cl,10.22;N,12.28;実測値:C,52.95;H,4.87;Cl,11.61;N,10.06。
2.キラル異性体−2、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(71b)に指定されたピーク−2(57mg、97.7%ee)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H),7.80−7.74(m,2H),7.61(d,J=7.8Hz,3H),7.57(s,1H),7.52(s,1H),7.43(d,J=6.9Hz,2H),7.35−7.30(m,2H),7.22(t,J=9.5Hz,1H),4.95(s,1H),3.79(s,2H),2.25(d,J=7.0Hz,2H),0.90(s,1H),0.41−0.33(m,2H)。メタノール(2mL)中のキラル異性体−2、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(71b)の遊離塩基の溶液に、メタノール中の塩酸(2M、0.5mL)を添加し、15分間撹拌し、真空中で濃縮して過剰な塩酸を除去した。残渣を乾燥させて、キラル異性体−2、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(71b)(50mg)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.83(d,J=5.2Hz,1H,D2Oと交換),10.45(s,2H,D2Oと交換),8.45(s,3H,D2Oと交換),8.04−7.89(m,5H),7.81−7.67(m,3H),7.66−7.60(m,1H),7.59−7.48(m,2H),7.47−7.36(m,2H),5.81(d,J=6.8Hz,1H),4.13(q,J=5.7Hz,2H),2.71(q,J=6.2,5.2Hz,2H),1.15(td,J=8.1,5.2Hz,1H),0.64−0.49(m,2H),0.32(t,J=5.0Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79,−120.01;MS(ES+)563.3(M+1),585.3(M+Na),561.3(M−1),597.3(M+Cl);分析、C30H26F4N6O・1.95HCl・1.75H2Oの計算値:C,53.80;H,4.81;Cl,10.32;N,12.55;実測値:C,54.09;H,4.94;Cl,10.13;N,11.42。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(72c)及び(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(72d)の調製
ラセミの3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(56b)の異性体(0.75グラム)を、以下の分取クロマトグラフィー条件を用いた分取キラルHPLCで分離して、次のものを得た。
1.3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸(−)−tert−ブチル(72a)に指定されたピーク−1(239mg、>99%ee)を得た。旋光度:[α]D=(−)17.11[CH3OH,0.83];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),7.82(s,1H),7.74(dt,J=7.5,1.4Hz,1H),7.70−7.65(m,1H),7.64−7.23(m,10H),5.58(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.24(d,J=6.8Hz,2H),1.37(s,9H),1.11−0.95(m,1H),0.52−0.40(m,2H),0.18−0.11(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−122.29;(ES+)686.3(M+23)。メタノール(25mL)中の3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸(−)−tert−ブチル(72a)(230mg、0.347mmol)の溶液に、濃塩酸(0.180mL、2.156mmol)を添加し、室温で19時間撹拌した(TLCによれば約20%の変換率)。反応混合物を真空下で乾燥するまで濃縮した(<30℃において、TLCによれば約50%の変換率)。残渣に、濃縮HCl(0.15mL、1.8mmol)を添加し、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(72c)(95mg)を白色固体として得た。旋光度:[α]D=(−)15.92[CH3OH,0.515];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),7.81(t,J=1.7Hz,1H),7.74(dt,J=7.6,1.5Hz,1H),7.67(dt,J=8.1,1.5Hz,1H),7.63−7.50(m,4H),7.43(q,J=1.5Hz,1H),7.40(d,J=7.6Hz,1H),7.35−7.22(m,3H),5.59(s,1H),3.77(s,2H),3.23(d,J=6.8Hz,2H),1.14−0.95(m,1H),0.59−0.34(m,2H),0.26−0.04(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−122.42;MS(ES+)564.2(M+1);(ES−)562.1(M−1)。メタノール(10mL)中の(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(72c)の遊離塩基(70mg)の溶液に、4NのHCl(水溶液、0.12mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(72c)(78mg)の塩酸塩を白色固体として得た。旋光度:[α]D=(−)9.72[CH3OH,0.535];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.49(s,1H),8.08(s,3H),7.66(t,J=1.7Hz,1H),7.59(dt,J=7.6,1.5Hz,1H),7.56−7.50(m,3H),7.46−7.32(m,5H),7.19−7.06(m,2H),5.43(s,1H),3.96(s,2H),3.08(d,J=6.8Hz,2H),0.97−0.80(m,1H),0.37−0.22(m,2H),0.02〜−0.04(m,2H).,19F NMR(282MHz,DMSO−−d6)δ−60.83,−121.94;MS(ES+):564.2(M+1);分析、C30H25F4N5O2・1.15HCl・1.25H2Oの計算値:C,57.38;H,4.60;Cl,6.49;N,11.15;実測値C,57.01;H,4.63;Cl,6.11;N,10.82。
2.3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸(+)−tert−ブチル(72b)に指定されたピーク−2(220mg、98.0%ee)を得た。旋光度:[α]D=(+)17.14[CH3OH,0.70];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),7.82(s,1H),7.74(dt,J=7.6,1.5Hz,1H),7.70−7.65(m,1H),7.65−7.22(m,10H),5.58(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.24(d,J=6.8Hz,2H),1.37(s,9H),1.14−0.90(m,1H),0.54−0.38(m,2H),0.18−0.11(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−122.34;(ES+)686.3(M+23)。メタノール(23mL)中の3−(5−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸(+)−tert−ブチル(72b)(210mg、0.316mmol)の溶液に、濃塩酸(0.160mL、1.914mmol)を添加し、室温で19時間撹拌した(TLCによれば約20%の変換率)。反応混合物を真空下で乾燥するまで濃縮した(<30℃において、TLCによれば約50%の変換率)。残渣に、濃縮HCl(0.13mL、1.56mmol)を添加し、室温で10分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、遊離塩基(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(72d)(88mg)を白色固体として得た。旋光度:[α]D=(+)19.59[CH3OH,0.515];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),7.82(t,J=1.7Hz,1H),7.74(dt,J=7.6,1.5Hz,1H),7.67(dt,J=8.0,1.5Hz,1H),7.63−7.50(m,4H),7.44(q,J=1.4Hz,1H),7.40(d,J=7.5Hz,1H),7.36−7.22(m,3H),5.59(s,1H),3.78(s,2H),3.23(d,J=6.8Hz,2H),1.12−0.96(m,1H),0.56−0.36(m,2H),0.24−0.07(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO d6)δ−60.76,−122.38;MS(ES+)564.2(M+1);(ES−)562.2(M−1)。メタノール(10mL)中の(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(72d)の遊離塩基(62mg)の溶液に、4NのHCl(水溶液、0.11mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(72d)(68mg)の塩酸塩を白色固体として得た。旋光度:[α]D=(+)8.0[CH3OH,0.325];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.29(s,3H),7.81(t,J=1.7Hz,1H),7.77−7.64(m,4H),7.59(t,J=4.7Hz,3H),7.55(d,J=4.5Hz,1H),7.54−7.46(m,1H),7.30(dd,J=4.7,2.5Hz,1H),7.25(d,J=8.6Hz,1H),5.59(s,1H),4.12(s,2H),3.23(d,J=6.8Hz,2H),1.13−0.96(m,1H),0.55−0.36(m,2H),0.26−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.85,−122.03;MS(ES+)564.2(M+1);(ES−)562.2(M−1);C30H25F4N5O2・HCl・1.25H2Oの計算値:C,57.88;H,4.61;Cl,5.70;N,11.25;実測値C,57.80;H,4.57;Cl,5.94;N,11.05。
(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(73a)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(73b)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(55b)の異性体(400mg)を、以下の方法を用いた分取SFC法を使用して純粋なキラル異性体へと分離し、次のものを得た。
使用した分取SFC法:
1.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(73a)に指定されたピーク−1(77mg、>95ee)をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、0〜30%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で再精製して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(73a)の遊離塩基(43mg)を白色固体として得た。旋光度:[α]D=(+)15.38[CH3OH,1.3];1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.85−7.78(m,2H),7.62−7.56(m,4H),7.53(d,J=4.7Hz,2H),7.48−7.41(m,2H),7.35(d,J=2.3Hz,1H),7.28(dd,J=7.0,1.6Hz,2H),5.61(s,1H),3.80(s,2H),3.24(d,J=6.8Hz,2H),1.04(q,J=4.6,2.7Hz,1H),0.54−0.38(m,2H),0.24−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−122.33.;MS(ES+)564.2(M+1),562.2(M−1)。メタノール(4mL)中の(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(73a)の遊離塩基(26mg)の溶液に、2NのHCl(0.11mL、5等量)を添加し、15分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮して(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(73a)(22mg)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),8.38(s,4H),7.83(d,J=1.8Hz,1H),7.81(d,J=1.8Hz,1H),7.72(t,J=1.8Hz,1H),7.67(s,1H),7.64−7.47(m,6H),7.29(d,J=1.2Hz,1H),7.29−7.25(m,1H),5.61(s,1H),4.12(s,2H),3.24(d,J=6.8Hz,2H),1.12−0.95(m,1H),0.52−0.36(m,2H),0.22−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.83,−121.91;MS(ES+)564.3(M+1),(ES−)562.2(M−1);分析、C30H25F4N5O2・HCl・0.75H2Oの計算値:C,58.73;H,4.52;N,11.42;実測値:C,58.72;H,4.72;N,11.10。
2.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(73b)(100mg、>95%ee)に指定されたピーク−2を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜30%のメタノールで溶出)で再精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(73b)(0.063g)の遊離塩基を白色固体として得た。旋光度:[α]D=(−)15.9[CH3OH,1.3];1H NMR:1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.88−7.76(m,2H),7.65−7.49(m,5H),7.47−7.38(m,2H),7.30(ddd,J=16.1,5.9,2.0Hz,3H),5.61(s,1H),3.77(s,2H),3.24(d,J=6.8Hz,2H),1.05(dddd,J=11.7,8.2,6.8,2.7Hz,1H),0.56−0.36(m,2H),0.24−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74,−122.37;MS(ES+):MS(ES+)564.3(M+1),MS(ES−)562.2(M−1).HPLC:HPLC(修正5191法、Zorbax SB−C3、3.0×150mm、5mm、ZGC SB−C3を伴う、2.1×12.5mm保護カートリッジ、「A」緩衝液=(2%のアセトニトリル中98%の0.1Mの酢酸アンモニウム)「B」緩衝液=100%のアセトニトリル、UV吸光度250nm;Rt=19.89分(99.33%)]。メタノール(15mL)中の(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(73b)の遊離塩基(43mg)の溶液に、2NのHCl(0.19mL、5等量)を添加し、15分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(73b)(39mg)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H,D2Oと交換),8.31(s,4H,D2Oと交換),7.70−7.63(m,2H),7.59−7.51(m,2H),7.50−7.31(m,6H),7.17−7.06(m,2H),5.46(s,1H),3.95(q,J=5.4Hz,2H),3.08(d,J=6.8Hz,2H),0.89(dddd,J=14.8,6.7,3.4,2.0Hz,1H),0.41−0.20(m,2H),0.09−−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−121.84;MS(ES+)564.3(M+1),MS(ES−)562.3(M−1),598.2(M+Cl).分析:C30H25F4N5O2・H2O・HClの計算値:C,58.30;H,4.57;Cl,5.74;N,11.33;実測値:C,58.46;H,4.71;Cl,5.93;N,11.22。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−シクロプロピルエトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(74a)の調製
1,4−ジオキサン(18mL)中の3−(5−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(18c)(0.2g、0.353mmol)の溶液に、塩酸(3.80mL、15.21mmol)(1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物に、クロロホルム(40mL)、2−シクロプロピルエタノール(1.520g、16.94mmol)、及び2gのシリカゲルを添加した。混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られたスラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−シクロプロピルエトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(74a)(25mg、13%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),7.63(t,J=1.8Hz,1H),7.59−7.50(m,3H),7.46−7.38(m,2H),7.36−7.20(m,7H),7.14(d,J=7.7Hz,1H),5.42(s,1H),3.77(s,2H),3.49−3.38(m,3H),1.46(q,J=6.7Hz,2H),0.76(ddt,J=10.3,7.4,3.7Hz,1H),0.41−0.32(m,2H),0.05−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.72;MS(ES+):535.3(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロブチルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(75a)の調製
1,4−ジオキサン(18mL)中の3−(5−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(18c)(0.2g、0.353mmol)の溶液に、塩酸(3.80mL、15.21mmol)(1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物に、クロロホルム(40mL)、2−シクロブチルメタノール(1.480g、17.01mmol)、及び2gのシリカゲルを添加した。混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られたスラリーをフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロブチルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(75a)(15mg、8%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),7.61(s,1H),7.55(d,J=9.4Hz,3H),7.47−7.41(m,2H),7.33(d,J=4.5Hz,5H),7.24(dd,J=8.8,4.3Hz,2H),7.13(d,J=7.6Hz,1H),5.39(s,1H),3.80(s,2H),3.37(d,J=6.6Hz,2H),2.05−1.89(m,3H),1.88−1.64(m,4H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.72;MS(ES+):535.3(M+H)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76h)の調製
ステップ−1:(5−アミノ−3−フルオロフェニル)メタノール(76b)の調製
THF(50mL)中の水素化アルミニウムリチウム(1.835g、48.3mmol)の懸濁液に、THF(30mL)中の5−アミノ−3−フルオロ安息香酸(76a)(5g、32.2mmol)の溶液を、0℃で滴加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌した。次いで、混合物を0℃まで冷却し、酢酸エチル(30mL)及び水(10mL)で反応停止させた。得られたスラリーをセライトを通して濾過し、酢酸エチル(50mL)で洗浄した。水層を分離し、有機層を乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮して粗生成物を得た。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(5−アミノ−2−フルオロフェニル)メタノール(76b)(1.17g、8.29mmol、収率25.7%)を黄褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.76(dd,J=10.1,8.6Hz,1H),6.65(ddt,J=6.5,2.9,0.8Hz,1H),6.39(ddd,J=8.6,4.3,2.9Hz,1H),5.10(t,J=5.7Hz,1H),4.91(s,2H),4.41(dt,J=5.8,0.9Hz,2H);MS(ES+)164.1(M+23);(ES−)140.0(M−1)
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(4−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76c)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.992g、7.09mmol)、(5−アミノ−2−フルオロフェニル)メタノール(76b)(1g、7.09mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(3.30g、7.09mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(43mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(6.17mL)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、v/v、3/7)が反応の完了を示す。反応物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(2回×100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(4−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76c)(1.213g、収率42%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H,D2Oと交換),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.01(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.85−7.69(m,3H),7.56(ddd,J=7.9,4.6,2.8Hz,1H),7.13(dd,J=9.8,8.9Hz,1H),5.37(t,J=5.6Hz,1H,D2Oと交換),4.53(d,J=5.6Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96,−124.39;MS(ES+):MS(ES+)405.1(M+1),427.4(M+Na),(ES−)403.1(M−1),807.3(2M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(4−フルオロ−3−ホルミルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76d)の調製
ジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(4−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76c)(1.205g、2.98mmol)の撹拌溶液に、重炭酸ナトリウム(1.252g、14.90mmol)を添加した。デス・マーチン・ペルヨージナン(1.896g、4.47mmol)を混合物に添加し、室温で5時間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1:1、v/v)は穏やかな変換を示し、その時点でデス・マーチン・ペルヨージナン(1.896g、4.47mmol)を添加し、30分間撹拌した。過剰な溶媒を減圧下で送出し、残渣を水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×75mL)。合わせた有機溶媒を乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(4−フルオロ−3−ホルミルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76d)(0.552g、収率46.0%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.86(d,J=37.4Hz,1H,D2Oと交換),10.22(d,J=4.9Hz,1H),8.39−8.30(m,1H),8.24−7.82(m,5H),7.80−7.69(m,1H),7.45(dd,J=10.3,9.0Hz,1H);MS(ES+):MS(ES+)403.11(M+1),425.15(M+Na),MS(ES−)401.1(M−1),803.1(2M−1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(4−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76e)の調製
0℃に冷却されたTHF(15mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(4−フルオロ−3−ホルミルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76d)(0.528g、1.312mmol)の溶液に、フェニルマグネシウムブロミド(2.66mL、2.66mmol)を添加した。反応混合物を室温まで温め、3時間撹拌し、飽和NH4Cl水溶液(100mL)で反応停止させた。生成物を酢酸エチル(100mL、75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(4−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76e)(0.338g、収率54%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H,D2Oと交換),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.01(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.83(dd,J=6.6,2.8Hz,1H),7.79−7.69(m,2H),7.63(m,1H),7.37−7.28(m,4H),7.23(m,1H),7.11(dd,J=9.9,8.9Hz,1H),6.11(d,J=4.0Hz,1H,D2Oと交換),5.92(d,J=3.9Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97,−123.11.MS(ES+):MS(ES+)503.2(M+Na),MS(ES−)479.2(M−1)。
ステップ−5:3−(5−(4−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(76f)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(4−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76e)(0.333g、0.693mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.041g、0.173mmol)、(Boc)2O(0.454g、2.07mmol)を添加し、その後水素化ホウ素ナトリウム(0.157g、4.16mmol)を、5分間にわたって少量ずつ添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、2/2、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.150mL、1.386mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(50mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜50%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、3−(5−(4−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(76f)(0.243g、収率60%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.76(s,1H),7.81(dd,J=6.6,2.7Hz,1H),7.61(d,J=8.3Hz,2H),7.49(d,J=9.0Hz,1H),7.46−7.39(m,2H),7.38−7.28(m,6H),7.23(q,J=5.7,4.5Hz,1H),7.09(t,J=9.4Hz,1H),6.09(d,J=4.0Hz,1H,D2Oと交換),5.92(d,J=4.0Hz,1H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),1.36(s,9H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ10.77(s,1H),7.81(dd,J=6.5,2.7Hz,1H),7.59(s,2H),7.54−7.42(m,2H),7.40(s,1H),7.34(dd,J=13.1,3.1Hz,5H),7.27−7.20(m,1H),7.10(t,J=9.4Hz,1H),5.91(s,1H),4.19(d,J=6.4Hz,2H),1.36(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−123.19;MS(ES+):MS(ES+)607.2(M+Na),MS(ES−)583.3(M−1)。
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(4−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76g)の調製
シクロプロピルメタノール(3.39mL、47.2mmol)中の3−(5−(4−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(76f)(0.230g、0.393mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)(0.488g、0.787mmol)を添加し、80℃で夜通し加熱した。TLC分析が(CMA80/CHCl3、1/2、v/v)反応の完了を示す。過剰な溶媒を減圧下で送出し、乾燥させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(4−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76g)(139mg、収率73%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.75(s,1H,D2Oと交換),7.83(dd,J=6.6,2.7Hz,1H),7.64−7.55(m,2H),7.52(d,J=2.1Hz,1H),7.48−7.40(m,2H),7.32(d,J=4.3Hz,5H),7.27−7.18(m,1H),7.10(dd,J=9.9,8.9Hz,1H),6.09(d,J=4.0Hz,1H,D2Oと交換),5.91(d,J=3.7Hz,1H),3.77(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74,−123.20;MS(ES+):MS(ES+)485.2(M+1),MS(ES−)483.2(M−1),967.3(2M−1)。
ステップ−7:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76h)の調製
シクロプロピルメタノール(2.330mL、32.4mmol)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(4−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76g)(0.131g、0.27mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)(0.503g、0.811mmol)を添加し、80℃で夜通し加熱した。TLC分析が(CMA80/CHCl3、1/2、v/v)反応の完了を示す。過剰な溶媒を減圧下で送出し、乾燥させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で2回精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(76h)(78mg、収率54%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.80(s,1H),7.76(dd,J=6.5,2.7Hz,1H),7.64(ddd,J=9.1,4.7,2.8Hz,1H),7.59(s,1H),7.56−7.51(m,1H),7.43(m,2H),7.39−7.30(m,5H),7.27(m,1H),7.14(t,J=9.4Hz,1H),5.70(s,1H),3.78(s,2H),3.27(d,J=6.8Hz,2H),1.05(dddd,J=11.6,8.1,6.8,2.6Hz,1H),0.58−0.37(m,2H),0.22−0.08(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ7.79(dd,J=6.5,2.7Hz,1H),7.59(ddd,J=9.1,4.7,2.8Hz,1H),7.55(s,1H),7.54−7.50(m,1H),7.49−7.44(m,2H),7.41−7.27(m,6H),7.15(dd,J=9.9,8.9Hz,1H),5.70(s,1H),3.77(s,2H),3.27(d,J=6.8Hz,2H),1.09−0.99(m,1H),0.55−0.39(m,2H),0.23−0.07(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74,−123.09;MS(ES+):MS(ES+)539.2(M+1),MS(ES−)537.2(M−1),573.2(M+Cl);分析:C29H26F4N4O2・0.5H2Oの計算値:C,63.61;H,4.97;N,10.23;実測値:C,63.99;H,5.20;N,9.89。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−5−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(77e)の調製
ステップ−1:4−フルオロ−3−ニトロ−N−フェニル−N−プロピルアニリン(77b)の調製
4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(77a)(2.24mL、18.18mmol)、N−プロピルアニリン(27a)(3.11mL、21.82mmol)、ナトリウム2−メチルプロパン−2−オレート(1.747g、18.18mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(1.052g、1.818mmol)、及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.499g、0.545mmol)を、磁気撹拌棒を備える250mLの一ツ口フラスコに装填した。フラスコを脱気し、窒素で再充填し、このサイクルを3回繰り返した。固体反応物質に、窒素の陽圧流中で、トルエン(50mL)を注入した。反応混合物を、窒素の陽圧流中、110℃で16時間撹拌し、室温まで冷まし、水(75mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で2回精製して、4−フルオロ−3−ニトロ−N−フェニル−N−プロピルアニリン(77b)(2.377g、8.67mmol、収率47.7%)を黄褐色油として得た。MS(ES+)297.2(M+Na)。
ステップ−2:4−フルオロ−N1−フェニル−N1−プロピルベンゼン−1,3−ジアミン(77c)の調製
メタノール(30mL)中の4−フルオロ−3−ニトロ−N−フェニル−N−プロピルアニリン(77b)(2.35g、8.57mmol)の溶液に、パラジウム(10%Pd炭素)(0.182g、1.714mmol)を添加した。混合物を、60psiで2.5時間水素化した。反応物をセライトパッドに通して濾過し、続いて、セライトパッドをメタノール(2回×25mL)及び酢酸エチル(25mL)で洗浄した。過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、4−フルオロ−N1−フェニル−N1−プロピルベンゼン−1,3−ジアミン(77c)(0.168g、収率8%)を淡黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.16(dd,J=8.7,7.2Hz,2H),6.93(dd,J=11.4,8.6Hz,1H),6.79−6.71(m,3H),6.49(dd,J=8.3,2.7Hz,1H),6.21(ddd,J=8.6,3.9,2.7Hz,1H),5.11(s,2H,D2Oと交換),3.61−3.44(m,2H),1.67−1.44(m,2H),0.88(t,J=7.4Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−140.87;MS(ES+):MS(ES+)245.2(M+1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(77d)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.215g、0.766mmol)、4−フルオロ−N1−フェニル−N1−プロピルベンゼン−1,3−ジアミン(77c)(0.156g、0.639mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop、0.357g、0.766mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(3.86mL、49.8mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.556mL、3.19mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で除去した。反応混合物を水(25mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(77d)(0.149g、収率46%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.51(s,1H,D2Oと交換),8.11(s,1H),7.99(d,J=7.5Hz,1H),7.89(d,J=7.9Hz,1H),7.79−7.66(m,2H),7.30−7.19(m,3H),7.18−7.12(m,2H),6.96−6.85(m,3H),3.59(t,J=7.3Hz,2H),1.54(q,J=8.4,7.9Hz,2H),0.87(td,J=7.4,1.7Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.99,−129.31;IR(KBr,cm−1):2235cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)530.2(M+Na),MS(ES−)506.2(M−1),542.2(M+Cl)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−5−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(77e)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(77d)(0.132g、0.260mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.062g、0.260mmol)を添加し、その後、5分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.059g、1.561mmol)を添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を15分間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、3/7、v/v)が反応の完了を示す。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を水(30mL)で処理し、生成物を酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル2×12g、0〜100%の、メタノール/クロロホルムで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−5−(フェニル(プロピル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(77e)(0.039g、収率29%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.48(s,1H),7.56(s,1H),7.53−7.48(m,1H),7.47−7.39(m,2H),7.37−7.28(m,1H),7.28−7.10(m,4H),6.96−6.82(m,4H),3.77(s,2H),3.64−3.52(m,2H),1.54(h,J=7.4Hz,2H),0.87(t,J=7.3Hz,3H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ7.55(s,1H),7.53−7.48(m,1H),7.47−7.38(m,2H),7.31(dt,J=8.8,2.4Hz,1H),7.28−7.11(m,4H),6.97−6.83(m,4H),3.76(d,J=4.8Hz,2H),3.58(t,J=7.5Hz,2H),1.54(h,J=7.4Hz,2H),0.87(t,J=7.3Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−129.58;MS(ES+):MS(ES+)512.2(M+1),MS(ES−)510.2(M−1);分析、C27H25F4N5O・0.75H2Oの計算値:C,61.77;H,5.09;N,13.34;実測値:C,61.71;H,5.03;N,12.80。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(78d)の調製
ステップ−1:(E)及び(Z)−3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロプ−1−エニル)アニリン(78a)の調製
0℃のジクロロメタン(15mL)中の1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オール(46e)(0.17g、0.636mmol)の撹拌溶液に、BF3・Et2O(0.322mL、2.54mmol)及びトリエチルシラン(0.203mL、1.272mmol)を添加した。反応物を室温まで温め、30分間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で慎重に反応停止させた。反応物を5分間撹拌し、ジクロロメタン(50mL)で希釈した。有機層を分離し、水(2回×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜20%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、純粋な(E)及び(Z)−3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロプ−1−エニル)アニリン(78a)(151mg、収率95%)を得て、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ−2:3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)アニリン(78b)の調製
酢酸エチル(25mL)中の10%Pd炭素(32.0mg)の懸濁液に、(E)及び(Z)−3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロプ−1−エニル)アニリン(78a)(150mg、0.602mmol)を添加し、60psiで1時間水素化した。反応混合物をセライトを通して濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)アニリン(78b)(133mg、収率88%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.25(d,J=5.0Hz,4H),7.19−7.09(m,1H),6.89(t,J=7.7Hz,1H),6.47(t,J=1.9Hz,1H),6.43(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),6.33(ddd,J=8.0,2.2,1.0Hz,1H),4.95(s,2H),3.73(t,J=7.8Hz,1H),2.02(td,J=8.4,6.6Hz,2H),1.07(qd,J=6.9,1.9Hz,2H),0.77−0.59(m,1H),0.42−0.30(m,2H),−0.03−0.11(m,2H)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(78c)の調製
DMF(5mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(132mg、0.47mmol)の溶液に、3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)アニリン(78b)(130mg、0.517mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.655mL、3.76mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、241mg、0.517mmol)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(25mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、酢酸エチル/ヘキサン中のヘキサンで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(78c)(194mg、0.377mmol、収率80%)を油として得た。MS(ES+)537.3(M+Na)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(78d)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(78c)(180mg、0.350mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(18.14mg、0.076mmol)を添加し、その後、5分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(83mg、2.188mmol)を添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、2/2、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.087mL、0.805mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(25mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜50%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(78d)(165mg、0.318mmol、収率91%)の遊離塩基を白色の半固体として得た。この半固体をメタノール(10mL)中に溶解させ、濃縮HCl(0.043mL、0.513mmol)を添加し、15分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(78d)(100mg)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),8.34(s,3H),7.72(s,1H),7.68−7.58(m,2H),7.58−7.48(m,4H),7.34−6.59(m,5H),7.16(dp,J=8.6,2.7Hz,1H),7.09(d,J=7.7Hz,1H),4.13(d,J=5.7Hz,2H),3.92(t,J=7.8Hz,1H),2.08(q,J=7.6Hz,2H),1.07(dd,J=9.5,6.3Hz,2H),0.78−0.60(m,1H),0.43−0.29(m,2H),−0.07(td,J=5.4,3.8Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80;MS(ES+)519.57(M+1),(ES−)517.2(M−1);分析、C30H29F3N4O・1.5HCl・1.25H2Oの計算値:C,60.48;H,5.58;Cl,8.93;N,9.40 実測値:C,60.12;H,5.40;Cl,8.65;N,9.80。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(79f)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(79a)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.463g、1.648mmol)の溶液に、(3−アミノフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(31d)(0.33g、1.648mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.435mL、8.24mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、0.922g、1.978mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。合わせた有機層を、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(79a)(0.653g、1.409mmol、収率86%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),8.58(d,J=2.2Hz,1H),8.43(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.3,2.2,1.1Hz,1H),7.77−7.64(m,4H),7.62−7.52(m,1H),7.37−7.25(m,2H),7.21−7.14(m,1H),6.15(d,J=3.9Hz,1H),5.77(d,J=4.0Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98;MS(ES−)462.2(M−1)。
ステップ−2:(Z)−1−(3−シアノフェニル)−N−(シクロプロピルメチル)−N′−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシイミドアミド(79b)及び1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(79c)の調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(79a)(0.32g、0.691mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.151mL、2.072mmol)、トリエチルアミン(0.289mL、2.072mmol)を添加し、3時間かけて室温まで温めた。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をアセトニトリル(10.00mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(1.198mL、13.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(25mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル/メタノール、9;1で溶出)で精製して、(Z)−1−(3−シアノフェニル)−N−(シクロプロピルメチル)−N′−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシイミドアミド(79b)(0.05g、0.088mmol、収率12.71%)を無色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.46(d,J=2.2Hz,1H),8.38(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),7.89(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.84(t,J=5.4Hz,1H),7.60(t,J=8.0Hz,1H),7.57−7.51(m,1H),7.41−7.36(m,1H),7.34(t,J=1.8Hz,1H),7.30−7.22(m,2H),6.80(q,J=7.7Hz,2H),6.19(s,1H),5.91−5.84(m,1H),4.59(s,1H),3.20(s,2H),2.32−2.05(m,3H),0.82(d,J=17.1Hz,1H),0.56−0.47(m,2H),0.42−0.33(m,2H),0.27(q,J=5.1Hz,2H),0.08−0.01(m,2H);MS ES(+)570.3(M+1),(ES−)568.3(ES−)。更なる溶出によって、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(79c)(0.07g、0.136mmol、収率19.63%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.62(d,J=2.2Hz,1H),8.44−8.37(m,1H),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.3,2.2,1.1Hz,1H),7.82−7.66(m,5H),7.57(dt,J=7.9,1.7Hz,1H),7.39−7.18(m,4H),4.90(s,1H),2.29(t,J=6.2Hz,2H),0.90(t,J=12.0Hz,1H),0.38(td,J=5.7,3.7Hz,2H),0.13−0.02(m,2H);MS(ES+)517.2(M+1);(ES−)515.2(M−1)。
ステップ−3:((3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(ピリジン−3−イル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(79d)、及び
3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(79e)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(5mL)中の−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(79c)(0.25g、0.484mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.317g、1.452mmol)及び塩化ニッケル(II)六水和物(0.029g、0.121mmol)を添加した。反応混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(0.110g、2.90mmol)を15分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌した。TLC(ヘキサン中50%の9;1、EtOAc/MeOH)が、出発物質の存在を示す。反応混合物に、更なる塩化ニッケル(II)六水和物(0.029g、0.121mmol)及び水素化ホウ素ナトリウム(0.110g、2.90mmol)を15分間にわたって少量ずつ添加し、0℃で30分間撹拌した。TLCは、2つの主要な生成物において何の変化も確認できず、そのうちの1つは出発物質と同じRfを有することを示す。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.105mL、0.968mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。有機層を分離し、水層をジクロロメタン(20mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出で精製して、((3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(ピリジン−3−イル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(79d)(0.036g、収率11.98%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.73(s,1H),8.62(s,1H),8.43(d,J=5.6Hz,1H),8.13(d,J=7.9Hz,1H),7.69−7.54(m,4H),7.53−7.20(m,8H),5.03(s,1H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),2.40−0.90(m,2H),0.93−0.84(m,1H),0.45−0.32(m,2H),0.11−−0.00(m,3H)19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80;MS(ES+)621.3(M+1)。更なる溶出によって、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(79e)(0.030g、収率9.99%)を白色固体として得たが、これは出発物質と同じRfを有する。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),8.61(s,1H),8.40(d,J=4.9Hz,1H),7.77(d,J=7.9Hz,1H),7.59−7.19(m,11H),4.88(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.37−2.21(m,2H),1.35(s,9H),1.00−0.79(m,1H),0.43−0.33(m,2H),0.09−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80;MS(ES+)332.3(1/2M+Na),621.3(M+1),(ES−)619.3(M−1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(79f)の調製
((3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(ピリジン−3−イル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(79d)(0.03g、0.048mmol)及び3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(79e)(0.030g、0.048mmol)の溶液を、メタノール(2.5mL)中に別個に溶解させ、濃縮HCl(0.073mL、2.42mmol)及び水(0.073mL)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をトルエン(2回×10mL)及びエタノール(10mL)と共に共沸し、真空ポンプ中で乾燥させて白色固体残渣を得た。メタノール中の両方の残渣のNMR及びTLCは、同一の化合物を示す。これらの生成物を組み合わせ、乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、クロロホルム中0〜150%のメタノールで溶出で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(79f)(0.035g、66%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.00(s,1H),10.42(s,1H),8.81(s,1H),8.52(s,3H),8.11(s,1H),7.87(s,1H),7.73(s,2H),7.68−7.59(m,2H),7.58−7.48(m,2H),7.42(d,J=7.6Hz,3H),5.59(s,1H),4.11(s,2H),2.81−2.56(m,2H),1.21−1.01(m,1H),0.63−0.41(m,2H),0.35−0.16(m,2H).19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)521.3(M+1),(ES−)555.2(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−5−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80h)の調製
ステップ−1:3−アミノ−5−フルオロ安息香酸(80b)の調製
メタノール(30mL)中の3−フルオロ−5−ニトロ安息香酸(80a)(2.5g、13.51mmol)の溶液に、パラジウム(10%Pd炭素)(0.287g、2.70mmol)を添加した。反応混合物を、60psiで2時間水素化した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1:1、v/v)が反応の完了を示す。反応物を小さなセライトパッドを通して濾過し、続いて、セライトパッドをメタノール(2回×25mL)及び酢酸エチル(25mL)で洗浄した。過剰な溶媒を減圧下で送出して、3−アミノ−5−フルオロ安息香酸(80b)(1.903g、収率91%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.93(s,1H,D2Oと交換),7.06−6.97(m,1H),6.72(ddd,J=9.4,2.5,1.4Hz,1H),6.52(dt,J=11.4,2.3Hz,1H),5.71(s,2H,D2Oと交換);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−113.44;MS(ES+):MS(ES+)156.0(M+1),MS(ES−)153.9(M−1)。
ステップ−2:(3−アミノ−5−フルオロフェニル)メタノール(80c)の調製
THF(50mL)中の水素化アルミニウムリチウム(1.209g、31.8mmol)の懸濁液に、THF(30mL)中の3−アミノ−5−フルオロ安息香酸(80b)(1.9g、12.25mmol)の溶液を、窒素の陽圧流中、0℃で30分間にわたって滴加した。反応混合物を、室温で14時間撹拌し、0℃に冷まし、酢酸エチル(50mL)で慎重に反応停止させ、1時間撹拌した。反応物を、窒素の陽圧流の下、水(50mL)で慎重に反応停止させ、小さなセライトパッドを通して濾過し、セライトパッドを酢酸エチルで洗浄した(2回×50mL)。有機物を乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル80g、0〜100%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(3−アミノ−5−フルオロフェニル)メタノール(80c)(0.594g、収率34%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.33(dt,J=2.0,1.1Hz,1H),6.23−6.11(m,2H),5.36(s,2H,D2Oと交換),5.12(t,J=5.8Hz,1H),4.33(d,J=5.8Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−114.63;MS(ES+):MS(ES+)142.02(M+1),MS(ES−)140.00(M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80d)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.375g、4.89mmol)、(3−アミノ−5−フルオロフェニル)メタノール(80c)(0.575g、4.07mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、2.279g、4.89mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(24.60mL、318mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA)(3.55mL、20.37mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。反応物を水(75mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(2回×75mL)、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80d)(1.416g、収率86%)を白色固体として得た。1H NMR:(300MHz,DMSO−d6)δ10.80(s,1H),8.18(t,J=1.8Hz,1H),8.02(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.92(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.81−7.71(m,2H),7.50−7.36(m,2H),6.90(ddd,J=9.7,2.4,1.3Hz,1H),5.38(t,J=5.7Hz,1H,D2Oと交換),4.49(d,J=5.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98,−112.56;MS(ES+):MS(ES+)427.20(M+Na),MS(ES−)403.22(M−1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−フルオロ−5−ホルミルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80e)の調製
ジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80d)(1.36g、3.36mmol)の撹拌溶液に、固体の重炭酸ナトリウム(1.413g、16.82mmol)を添加し、その後、デス・マーチン・ペルヨージナン(2.140g、5.05mmol)を一度に添加し、室温で6時間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1:1、v/v)は、穏やかな変換を示す。反応物に、更なるデス・マーチン・ペルヨージナン(2.140g、5.05mmol)を添加し、16時間撹拌した。過剰な溶媒を減圧下で送出した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−フルオロ−5−ホルミルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80e)(0.910g、収率67%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.09(s,1H,D2Oと交換),9.97(d,J=1.5Hz,1H),8.22(t,J=1.8Hz,1H),8.06(t,J=1.5Hz,1H),8.03(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.95(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.84(dt,J=10.8,2.3Hz,1H),7.80−7.74(m,2H),7.53(ddd,J=8.4,2.6,1.3Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.99,−110.28;IR(KBr,cm−1):2236cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)425.11(M+Na),MS(ES−)401.06(M−1),803.15(2M−1)。
ステップ−5:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80f)の調製
0℃に冷却されたTHF(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−フルオロ−5−ホルミルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80e)(0.413g、1.027mmol)の溶液に、フェニルマグネシウムブロミド(2.084mL、2.084mmol)を添加した。反応混合物を室温まで温め、室温で16時間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1:1、v/v)が反応の完了を示す。反応物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(50mL、25mL)。合わせた有機抽出物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80f)(155mg、収率31%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.81(s,1H,D2Oと交換),8.18(t,J=1.8Hz,1H),8.01(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.95−7.85(m,1H),7.82−7.65(m,2H),7.53−7.41(m,2H),7.41−7.28(m,4H),7.27−7.19(m,1H),7.00(dt,J=9.8,1.7Hz,1H),6.10(d,J=3.8Hz,1H,D2Oと交換),5.69(d,J=3.9Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−61.00,−112.17;IR(KBr,cm−1):2236cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)503.1(M+Na),MS(ES−)479.1(M−1),959.1(2M−1)。
ステップ−6:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−5−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80g)の調製
シクロプロピルメタノール(1.689mL、23.52mmol)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80f)(0.113g、0.235mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)(0.292g、0.470mmol)を添加し、80℃で16時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、過剰な溶媒を減圧下で送出し、残渣を水(30mL)で処理し、クロロホルムで抽出し(2回×30mL)、セライトパッドを通して濾過し、過剰な溶媒を減圧下で除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−5−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80g)(31mg、収率25%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.86(s,1H,D2Oと交換),8.18(t,J=1.8Hz,1H),8.01(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.95−7.87(m,1H),7.79−7.69(m,2H),7.56−7.47(m,1H),7.43(s,1H),7.39−7.32(m,4H),7.27(dd,J=5.4,2.9Hz,1H),7.05−6.94(m,1H),5.48(s,1H),3.29−3.21(m,2H),1.13−1.00(m,1H),0.47(dt,J=8.4,2.5Hz,2H),0.22−0.11(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98,−111.79;MS(ES+):MS(ES+)557.2(M+Na),MS(ES−)533.2(M−1),569.0(M+Cl)。
ステップ−7:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−5−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80h)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−5−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80g)(0.026g、0.049mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.017g、0.073mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.022g、0.584mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を10分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.053mL、0.486mmol)で反応停止させた。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出した(2回×30mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル2×12g、0〜50%のメタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−5−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(80h)(18mg、収率69%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.91(s,1H,D2Oと交換),7.60(s,1H),7.50(dt,J=11.5,2.1Hz,2H),7.45−7.40(m,3H),7.40−7.22(m,6H),7.09−6.88(m,1H),5.47(s,1H),3.77(s,2H),3.24(dd,J=6.8,4.0Hz,2H),1.15−0.98(m,1H),0.57−0.38(m,2H),0.16(tq,J=4.8,2.9,2.5Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ7.58(s,1H),7.50(dd,J=4.1,2.2Hz,2H),7.48−7.40(m,3H),7.39−7.23(m,6H),7.06−6.91(m,1H),5.47(s,1H),3.75(s,2H),3.24(dd,J=6.8,2.4Hz,2H),1.15−0.99(m,1H),0.47(dt,J=9.2,2.8Hz,2H),0.15(td,J=5.6,4.9,3.6Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.76,−111.81;MS(ES+):MS(ES+)539.2(M+1),MS(ES−)537.1(M−1)。
2−アミノ−3−メチルブタン酸(2S)−(3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(フェニル)メチル(81c)の調製
ステップ−1:2−((tert−ブトキシカルボニル)−アミノ)−3−メチルブタン酸(2R)−(3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(フェニル)メチル(81b)の調製
DMF(4mL)中の3−(5−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(18c)(132mg、0.233mmol)の溶液に、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸(81a)(101mg、0.466mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(29.0mg、0.235mmol)、及びN1−((エチリミノ)メチレン)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミンヒドロクロリド(90mg、0.468mmol)を添加した。反応混合物を室温で14時間撹拌し、酢酸エチル(150mL)で希釈し、水(2回×75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、(2R)−(3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(フェニル)メチル−2−((tert−ブトキシカルボニル)−アミノ)−3−メチルブタノエート(81b)(125mg、70%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.76(d,J=4.2Hz,1H),7.67−7.12(m,16H),6.78(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.94(ddd,J=8.1,6.6,3.7Hz,1H),2.15−2.02(m,1H),1.36(d,J=1.6Hz,18H),0.80(d,J=6.8Hz,6H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82;MS(ES+):766.5(M+1)。
ステップ−2:2−アミノ−3−メチルブタン酸(2S)−(3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(フェニル)メチル(81c)の調製
1,4−ジオキサン(4mL)中の(2R)−(3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(フェニル)メチル−2−((tert−ブトキシカルボニル)−アミノ)−3−メチルブタノエート(81b)(60mg、0.078mmol)の溶液を、塩酸(0.830mL、3,32mmol)(1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で14.5時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、2−アミノ−3−メチルブタン酸(2S)−(3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(フェニル)メチル(81c)(35mg、収率79%、ジアステレオ異性体の混合物として)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.89(d,J=3.7Hz,1H),8.38(s,4H),7.79(d,J=2.0Hz,1H),7.74−7.69(m,2H),7.67−7.49(m,4H),7.47−7.32(m,6H),7.29−7.23(m,1H),6.92(s,1H),4.12(s,2H),4.14−4.04(m,1H),2.30−2.22(m,1H),0.94−0.86(m,6H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80,−60.81;MS(ES+):566.3(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(チアゾール−2−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(82f)の調製
ステップ−1:3−ニトロフェニル)(チアゾール−2−イル)メタノール(82b)の調製
−78℃のエーテル(12mL)中の2−ブロモチアゾール(82a)(1.8mL、17.42mmol)の溶液に、n−BuLi(11.00mL、17.60mmol)を滴加し、−78℃で2時間撹拌した。2−リチウム化チアゾールに、−78℃のTHF(18mL)中の3−ニトロベンズアルデヒド(31a)(2.63g、17.42mmol)の溶液を滴加し、−78℃で2時間撹拌し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(50mL)で反応停止させた。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(75mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、ヘキサン中の酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、(3−ニトロフェニル)(チアゾール−2−イル)メタノール(82b)(1.1g、27%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.32(ddd,J=2.2,1.4,0.7Hz,1H),8.16(ddd,J=8.3,2.4,1.1Hz,1H),7.93(dddd,J=7.8,1.7,1.1,0.6Hz,1H),7.74(d,J=3.2Hz,1H),7.69(d,J=2.4Hz,1H),7.67(d,J=2.3Hz,1H),7.20(d,J=4.8Hz,1H),6.17(d,J=4.7Hz,1H);MS(ES+):259.1(M+23)。
ステップ−2:(3−アミノフェニル)(チアゾール−2−イル)メタノール(82c)の調製
0℃に冷却されたメタノール(27mL)中の(3−ニトロフェニル)(チアゾール−2−イル)メタノール(82b)(1.072g、4.54mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.270g、1.134mmol)を添加し、その後水素化ホウ素ナトリウム(0.701g、18.15mmol)を30分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.0mL、9.26mmol)で反応停止させ、更に30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(75mL)で処理し、水(60mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(75mL)で再度抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜0:1)で溶出]で精製して、(3−アミノフェニル)(チアゾール−2−イル)メタノール(82c)(667mg、71%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.67(d,J=3.3Hz,1H),7.60(d,J=3.3Hz,1H),6.95(t,J=7.7Hz,1H),6.65−6.62(m,1H),6.59−6.53(m,2H),6.43(ddd,J=7.9,2.3,1.1Hz,1H),5.74(d,J=4.0Hz,1H),5.07(s,2H);MS(ES+):207.1(M+1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(82d)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(26mL)中の(3−アミノフェニル)(チアゾール−2−イル)メタノール(82c)(0.983g、3.50mmol)の溶液に、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.872g、3.10mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(4.40mL、25.3mmol)、及びヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(1.476g、3.1mmol)を室温で添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌し、酢酸エチル(200mL)で希釈した。反応混合物を、水(2回×100mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜0:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(82d)(1.113g、76%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),8.17(t,J=1.7Hz,1H),8.01(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.77−7.58(m,6H),7.31(t,J=7.8Hz,1H),7.21(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),6.86(d,J=4.2Hz,1H),5.92(d,J=4.2Hz,1H);MS(ES+):470.1(M+1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(82e)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(82d)(500mg、1.065mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.240mL、3.29mmol)を添加し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物をトリエチルアミン(1.4mL、10.04mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌した。クロロ化合物に、シクロプロピルメタノール(8.00mL、97mmol)、トリエチルアミン(1.300mL、9.33mmol)を添加し、真空中で濃縮してジクロロメタンの大部分を除去した。トリエチルアミン(1.4mL、10.04mmol)を反応混合物に添加し、70℃で15時間、及び120℃で4時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(82e)(296mg、53%)を淡褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H),7.98(dd,J=2.1,1.4Hz,1H),7.84−7.78(m,1H),7.72(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.58−7.38(m,6H),7.15(t,J=7.9Hz,1H),6.99(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),5.60(s,1H),0.95−0.81(m,1H),0.37−0.20(m,2H),0.07−−0.08(m,2H);MS(ES+):524.2(M+1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(82f)の調製
氷/水で冷却したMeOH(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(82e)(233mg、0.445mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(23.00mg、0.097mmol)を添加し、その後5分間にわたって水素化ホウ素ナトリウム(107mg、2.78mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.100mL、0.912mmol)で反応停止させ、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(120mL)で処理し、水(60mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(60mL)で再度抽出した。有機抽出物を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、クロロホルム/CMA80(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(82f)(54mg、23%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.77(s,1H),7.73−7.68(m,3H),7.65−7.59(m,1H),7.59(s,1H),7.54−7.51(m,1H),7.46−7.40(m,2H),7.40−7.29(m,2H),7.18(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),5.78(s,1H),3.77(s,2H),3.37(d,J=6.9Hz,2H),1.10−1.04(m,1H),0.52−0.45(m,2H),0.22−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73;MS(ES+):528.2(M+H)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(83c)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(83a)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロ−メチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43d)(0.48g、1.036mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.240mL、3.29mmol)を添加し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物をトリエチルアミン(1.3mL、9.33mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌した。クロロ化合物に、シクロプロピルメタンアミン(1520mg、20.74mmol)を添加し、真空中で濃縮してジクロロメタンの大部分を除去した。残渣にアセトニトリル(15mL)を添加し、還流させながら16.5時間加熱し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(150mL)で処理し、水(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、クロロホルム/CMA80(1:0〜4:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(83a)(119mg、22%)を白色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H),8.47(ddd,J=4.8,1.8,0.9Hz,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.94−7.87(m,1H),7.79−7.15(m,9H),4.90(s,1H),2.40−2.20(m,2H),0.91(s,1H),0.44−0.30(m,2H),0.09−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97;MS(ES+):517.3(M+1)。
ステップ−2:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(83b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(4mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(83a)(72mg、0.139mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(92mg、0.418mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(7.0mg、0.029mmol)を添加し、その後5分間にわたって水素化ホウ素ナトリウム(33.0mg、0.856mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、その後更に塩化ニッケル(II)六水和物(5mg)及び水素化ホウ素ナトリウム(23mg)を添加し、室温で0.5時間撹拌した。反応物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.03mL、0.279mmol)で反応停止させ、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(100mL)で処理し、水(60mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(60mL)で再度抽出した。有機抽出物を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル2×4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜4:1)で溶出]で精製して、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(83b)(13mg、15%)を得た。MS(ES+):621.2(M+H)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(83c)の調製
1,4−ジオキサン(3mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(83b)(13mg、0.021mmol)の溶液に、塩酸(0.23mL、0.922mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で17.5時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜3:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(83c)(5.3mg、49%)を白色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ8.49(ddd,J=4.9,1.7,0.9Hz,1H),7.80−7.13(m,13H),4.97(s,1H),3.86(s,2H),2.46−2.28(m,2H),1.02−0.81(m,1H),0.54−0.39(m,2H),0.12−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,メタノール−d4)δ−63.73;MS(ES+):521.2(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(84h)の調製
ステップ−1:(1−(1−エトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)(3−ニトロフェニル)メタノール(84b)の調製
−78℃に冷却されたエーテル(16mL)中の1−(1−エトキシエチル)−4−ヨード−1H−ピラゾール(84a)(5g、18.79mmol)(Lin,Qiyan et al;Organic Letters 11(9):1999−2002(2009)で報告された通りに調製)の溶液に、ヘキサン中のn−ブチルリチウム(12.0mL、19.2mmol)の溶液を滴加し、その後−78℃で30分間撹拌した。形成されたアニオンに、THF(24mL)中の3−ニトロベンズアルデヒド(31a)(2.87g、18.79mmol)の溶液を−78℃で緩徐に添加し、−78℃で2時間撹拌し、次いで室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(50mL)で反応停止させた。有機層を分離し、水性相を酢酸エチル(75mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル80g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、(1−(1−エトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)(3−ニトロフェニル)メタノール(84b)(3.537g、64.6%)を黄色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.24(s,1H),8.11(ddd,J=8.1,2.4,1.1Hz,1H),7.82(ddq,J=7.8,1.8,1.0Hz,1H),7.74(d,J=0.8Hz,1H),7.63(t,J=7.9Hz,1H),7.37(s,1H),6.04(dd,J=4.8,1.6Hz,1H),5.85(d,J=4.7Hz,1H),5.47(q,J=6.0Hz,1H),3.43−3.35(m,1H),3.23−3.05(m,1H),1.54(d,J=6.0Hz,3H),1.00(td,J=7.0,0.6Hz,3H);MS(ES+)314.184(M+Na)。
ステップ−2:(3−アミノフェニル)(1−(1−エトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)メタノール(84c)の調製
0℃に冷却されたメタノール(70mL)中の(1−(1−エトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)(3−ニトロフェニル)メタノール(84b)(3.437g、11.80mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.701g、2.95mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(1.822g、47.2mmol)を30分間にわたって少量ずつ添加し、その後室温で30分間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(2.60mL、24.07mmol)で反応停止させ、室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮して、残渣を酢酸エチル(240mL)及び水(100mL)中に溶解させた。水性相を分離し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、ブライン(120mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜0:1)で溶出]で精製して、(3−アミノフェニル)(1−(1−エトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)メタノール(84c)(3.104g、100%)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.64−7.54(m,1H),7.27(d,J=0.7Hz,1H),6.94(t,J=7.7Hz,1H),6.60(t,J=1.9Hz,1H),6.50(ddt,J=7.7,1.7,0.8Hz,1H),6.45−6.32(m,1H),5.53−5.39(m,3H),4.99(s,2H),3.42−3.36(m,1H),3.14(dqd,J=9.6,7.0,1.3Hz,1H),1.59−1.41(m,3H),1.01(td,J=7.0,0.8Hz,3H)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((1−(1−エトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(84d)の調製
DMF(90mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(3.19g、11.34mmol)の溶液に、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(84c)(3.19g、11.34mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(16.0mL、92mmol)、及びヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、5.40g、11.34mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、水(2回×120mL)、ブライン(120mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル80g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜0:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((1−(1−エトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(84d)(4.766g、80%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.01(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.77−7.62(m,4H),7.60−7.50(m,1H),7.36−7.24(m,2H),7.18−7.10(m,1H),5.74(dd,J=4.4,1.9Hz,1H),5.64(d,J=4.4Hz,1H),5.46(q,J=6.0Hz,1H),3.44−3.35(m,1H),3.21−3.05(m,1H),1.60−1.45(m,3H),0.99(td,J=7.0,1.1Hz,3H)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(84f)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((1−(1−エトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(84d)(559mg、1.066mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.16mL、2.167mmol)を添加し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物をトリエチルアミン(0.91mL、6.53mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を、シクロプロピルメタンアミン(1600mg、21.82mmol)で反応停止させ、真空中で濃縮してジクロロメタンの大部分を除去した。反応混合物にアセトニトリル(15mL)、トリエチルアミン(0.45mL)を添加し、還流させながら17時間加熱し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をクロロホルム(150mL)中に溶解させ、水(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(84f)(264mg、49%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.60(s,1H),10.64(s,1H),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.78−7.69(m,2H),7.67−7.50(m,3H),7.29(dd,J=17.4,9.7Hz,2H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),4.79(s,1H),2.37−2.09(m,3H),0.86(d,J=22.2Hz,1H),0.37(d,J=8.1Hz,2H),0.05(t,J=5.9Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97;MS(ES)506(ES+)。
ステップ−5:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(84g)の調製
氷/水で冷却したMeOH(8mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(84f)(236mg、0.467mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(312mg、1.415mmol)及び塩化ニッケル(II)六水和物(60.0mg、0.253mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(181mg、4.69mmol)を5分間にわたって緩徐に添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.230mL、2.110mmol)で反応停止させ、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル(120mL)及び水(60mL)中に溶解させた。水性相を分離し、酢酸エチル(60mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で精製して、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(84g)(154mg、54%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.59(s,1H),10.68(s,1H),7.65−7.56(m,2H),7.56−7.38(m,5H),7.38−7.31(m,2H),7.25(t,J=7.8Hz,1H),7.16(d,J=7.6Hz,1H),6.71(s,1H),4.77(s,1H),4.24−4.14(m,2H),2.33−2.19(m,2H),1.37(s,9H),0.95−0.80(m,1H),0.44−0.28(m,2H),0.10−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81。
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(84h)の調製
1,4−ジオキサン(15mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(84g)(0.134g、0.22mmol)の溶液に、ジオキサン中4Mの塩酸の溶液(2.4mL、9.60mmol)を緩徐に添加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、デカントして溶媒を除去した。残渣をヘキサンで処理し、再度デカントした。白色残渣を真空中で乾燥するまで濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル8g、クロロホルム/CMA80(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(84h)(73mg、65%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.60(bs,1H),10.68(s,1H),7.62(t,J=1.8Hz,1H),7.60−7.55(m,2H),7.54−7.33(m,6H),7.26(t,J=7.8Hz,1H),7.20−7.14(m,1H),4.77(s,1H),4.12(s,2H),3.85(s,2H),2.26(dd,J=6.7,3.9Hz,2H),0.96−0.82(m,1H),0.42−0.32(m,2H),0.07−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO d6)δ−60.74;MS(ES−)507.9(M−1)。メタノール(5mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(84h)の遊離塩基の溶液に、HCl(0.055mL、0.656mmol)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を加熱によってIPA(1mL)中に溶解させた。透明な溶液に、エーテル(10mL)を添加し、還流させながら15分間加熱した。得られた白色固体を濾過で収集し、エーテルで洗浄し、真空中で乾燥させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(84h)(0.062g、0.100mmol、収率76%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.98(s,1H),9.82(s,1H),9.64(s,1H),8.44(s,3H),7.91(t,J=1.8Hz,1H),7.84−7.70(m,4H),7.66−7.49(m,5H),7.45(t,J=7.9Hz,1H),5.51(t,J=6.3Hz,1H),4.13(q,J=5.8Hz,2H),2.75−2.58(m,2H),1.14−1.00(m,1H),0.59−0.48(m,2H),0.30(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)510.3(M+1);(ES−)508.3(M−1);分析、C26H26F3N7O・2.25HCl・2.25H2Oの計算値:C,49.40;H,5.22;Cl,12.62;N,15.51;実測値:C,49.09;H,5.18;Cl,12.99;N,15.10。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)−フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(85c)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(85a)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロ−メチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(82d)(500mg、1.065mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.240mL、3.25mmol)を添加し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物を、トリエチルアミン(1.350mL、9.69mmol)で処理し、室温で1時間撹拌し、シクロプロピルメタンアミン(1600mg、21.82mmol)を添加し、真空中で濃縮してジクロロメタンの大部分を除去した。反応混合物に、アセトニトリル(15mL)及びトリエチルアミン(0.7mL)を添加した。反応混合物を15時間還流させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(150mL)中に溶解させ、水(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル2×12g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(85a)(181mg)を褐色固体として得た。MS(ES+):523.2(M+1)。
ステップ−2:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル−カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(85b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(6mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(85a)(170mg、0.325mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(217mg、0.986mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(42.0mg、0.177mmol)を添加し、その後5分間にわたって水素化ホウ素ナトリウム(126mg、3.26mmol)を緩徐に添加した。反応混合物を室温で撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.160mL、1.464mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(120mL)で処理し、水(60mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(60mL)で再度抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル2×4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜4:1)で溶出]で精製して、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル−カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(85b)(35mg、17%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.75(bs,1H),7.67(s,1H),7.66(d,J=3.3Hz,1H),7.63−7.18(m,10H),5.15(d,J=3.1Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.45−2.28(m,2H),1.36(s,9H),1.04−0.78(m,1H),0.46−0.32(m,2H),0.11−0.04(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81;MS(ES+):627.2(M+1)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(85c)の調製
1,4−ジオキサン(4mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(85b)(33mg、0.053mmol)の溶液に、塩酸(0.570mL、2.280mmol)(1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で20.5時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[クロロホルム/CMA80(1:0〜3:1)を伴うシリカゲル]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(85c)(24mg、87%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.73(s,1H),7.69(t,J=1.8Hz,1H),7.66(d,J=3.3Hz,1H),7.61(d,J=3.3Hz,1H),7.60−7.51(m,3H),7.47−7.41(m,2H),7.35−7.31(m,1H),7.28(d,J=7.9Hz,1H),7.20(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),5.15(s,1H),3.79(s,2H),2.88(s,2H),2.38(t,J=6.9Hz,2H),1.02−0.83(m,1H),0.45−0.32(m,2H),0.14−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74;MS(ES+)527.3(M+1)。IPA(10mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(85c)の遊離塩基(0.3g、0.570mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.176mL、2.117mmol)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を真空中で乾燥させて過剰なHClを除去し、可溶化するように加熱しながらIPA(5mL)中に溶解させた。均質な溶液にエーテル(50mL)を添加し、還流させながら30分間加熱した。室温まで冷ました後、得られた固体を濾過で収集し、エーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(85c)(0.27g、0.425mmol、収率74.5%)の塩酸塩を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,酸化重水素)δ7.61(d,J=3.3Hz,1H),7.46(s,1H),7.40(d,J=3.3Hz,1H),7.38−7.31(m,3H),7.34−7.22(m,3H),7.21−7.12(m,2H),5.76(s,1H),3.97(s,2H),2.80−2.60(m,2H),0.88−0.72(m,1H),0.44−0.32(m,2H),0.11−−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,D2O)δ−62.31;MS(ES+)527.3(M+1);(ES−)525.2(M−1);分析、C26H25F3N6OS・2.25HCl・2.5H2Oの計算値:C,47.77;H,4.97;Cl,12.20;N,12.86;S,4.91;実測値:C,48.01;H,5.26;Cl,11.94;N,12.34;S,4.85。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(86g)の調製
ステップ−1:(3−ニトロフェニル)(ピリジン−4−イル)メタノール(86b)の調製
水(50mL)中の4−ブロモピリジンヒドロクロリド(4.8g)の溶液を、6NのNaOH水溶液で中和し、その後酢酸エチルで抽出した(100mL、50mL)。合わせた抽出物をブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮して、4−ブロモピリジン(淡褐色油、1.65g、低い沸点に起因する低収率、濃縮により一部損失)を得た。−78℃に冷却されたエーテル(8mL)中の4−ブロモピリジン(1.58g、10.00mmol)の溶液に、n−ブチルリチウム(6.30mL、10.08mmol)を滴加し、−78℃で30分間撹拌した。−78℃の反応混合物に、THF(12mL)中の3−ニトロベンズアルデヒド(31a)(1.511g、10.00mmol)の溶液を添加し、−78℃で2時間撹拌し、次いで室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(40mL)で反応停止させた。有機層を分離し、水性相を酢酸エチル(60mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出]で精製して、(3−ニトロフェニル)(ピリジン−4−イル)メタノール(86b)(1.005g、44%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.54−8.50(m,2H),8.29(t,J=2.0Hz,1H),8.12(ddd,J=8.2,2.4,1.1Hz,1H),7.86(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.64(t,J=7.9Hz,1H),7.44(ddd,J=4.6,1.6,0.7Hz,2H),6.49(d,J=4.2Hz,1H),5.93(d,J=4.1Hz,1H).;MS(ES+):231.1(M+1)。
ステップ−2:(3−アミノフェニル)(ピリジン−4−イル)メタノール(86c)の調製
0℃に冷却されたメタノール(25mL)中の(3−ニトロフェニル)(ピリジン−4−イル)メタノール(86b)(953mg、4.14mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(246mg、1.035mmol)を添加し、その後、30分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(639mg、16.56mmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.900mL、8.33mmol)で反応停止させ、室温で30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(120mL)で処理し、水(60mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(75mL)で再度抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で精製して、(3−アミノフェニル)(ピリジン−4−イル)メタノール(86c)(655mg、79%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.50−8.44(m,2H),7.33(ddd,J=4.4,1.6,0.7Hz,2H),6.93(t,J=7.7Hz,1H),6.60−6.48(m,2H),6.40(ddd,J=8.0,2.3,1.1Hz,1H),5.95(d,J=3.9Hz,1H),5.51(d,J=3.9Hz,1H),5.04(s,2H).;MS(ES+):201.1(M+1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(86d)の調製
DMF(26mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(892mg、3.17mmol)の溶液に、(3−アミノフェニル)(ピリジン−4−イル)メタノール(86c)(634mg、3.17mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(4.50mL、25.8mmol)、及びヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、1509mg、3.17mmol)を添加し、室温で20時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(2回×100mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(86d)(1.09g、74%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.52−8.46(m,2H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.79−7.54(m,4H),7.35(ddd,J=4.5,1.6,0.6Hz,2H),7.30(t,J=7.8Hz,1H),7.17(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),6.21(d,J=3.9Hz,1H),5.70(d,J=3.9Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98;MS(ES+):464.1(M+1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(86e)の調製
0℃のジクロロメタン(18mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(86d)(0.4g、0.863mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.2mL、2.70mmol)を添加し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物を、トリエチルアミン(1.1mL、7.89mmol)で処理し、室温で1時間撹拌し、シクロプロピルメタンアミン(1.3g、17.73mmol)を添加し、真空中で濃縮してジクロロメタンの大部分を除去した。反応混合物に、アセトニトリル(14mL)及びトリエチルアミン(0.5mL)を添加した。反応混合物を17.5時間還流させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(120mL)中に溶解させ、水(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル2×12g、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(86e)(26mg、5.8%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.49−8.44(m,2H),8.18−8.15(m,1H),8.01(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.79−7.62(m,3H),7.56(dt,J=8.1,1.6Hz,1H),7.45−7.38(m,2H),7.28(t,J=7.8Hz,1H),7.21(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),4.84(s,1H),2.35−2.22(m,2H),0.1.00−0.80m,1H),0.43−0.33(m,2H),0.10−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98;MS(ES+):517.3(M+1)。
ステップ−5:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(86f)の調製
氷/水で冷却したMeOH(3mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(86e)(24mg、0.046mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(31.0mg、0.141mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(6.0mg、0.025mmol)を添加し、その後5分間にわたって水素化ホウ素ナトリウム(18mg、0.466mmol)を緩徐に添加した。反応混合物を室温で撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.022mL、0.203mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(120mL)で処理し、水(60mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(60mL)で再度抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜4:1)で溶出]で精製して、
3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(86f)(12mg、42%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ8.47−8.40(m,2H),7.65(t,J=1.9Hz,1H),7.52−7.19(m,10H),4.92(s,1H),4.28(s,2H),2.38(dd,J=6.9,3.0Hz,2H),1.39(s,9H),1.05−0.90(m,1H),0.51−0.42(m,2H),0.08(td,J=5.3,4.8,3.6Hz,2H);19F NMR(282MHz,メタノール−d4)δ−63.71;MS(ES+):621.2(M+H)。
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(86g)の調製
1,4−ジオキサン(3mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(86f)(12mg、0.019mmol)の溶液に、塩酸(0.210mL、0.841mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で14時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル2×4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(86g)(4.1mg、41%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ8.46−8.41(m,2H),7.64(t,J=1.9Hz,1H),7.56(s,1H),7.52−7.47(m,4H),7.46−7.40(m,2H),7.35(s,1H),7.30(t,J=7.8Hz,1H),7.22(dt,J=7.7,1.5Hz,1H),4.92(s,1H),3.93(s,2H),2.38(dd,J=6.9,3.1Hz,2H),1.04−0.91(m,1H),0.55−0.42(m,2H),0.12−0.04(m,2H);19F NMR(282MHz,メタノール−d4)δ−63.75;MS(ES+):521.3(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−シクロプロピルエチル)(フェニル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(87f)の調製
ステップ−1:N−(2−シクロプロピルエチル)アニリン(87b)の調製
磁気撹拌棒を備える50mLの一ツ口フラスコに、ナトリウム2−メチルプロパン−2−オレート、(0.673g、7.01mmol)、ビフェニル−2−イルジ−tert−ブチルホスフィン(0.209g、0.701mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.321g、0.350mmol)を装填し、この段階でフラスコを脱気し、窒素で再充填し、この固体混合物に、2−シクロプロピルエタンアミン(87a)(0.662mL、7.01mmol)、ブロモベンゼン(0.738mL、7.01mmol)、及びトルエン(10mL)を、窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。反応混合物を、窒素の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、5/95、v/v)が反応の完了を示す。反応混合物を小さなセライトパッドを通して濾過し、続いて、セライトパッドを酢酸エチルで洗浄した(2回×50mL)。合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜20%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、N−(2−シクロプロピルエチル)アニリン(87b)(198mg、収率18%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.97(dd,J=8.5,7.2Hz,2H),6.59−6.31(m,3H),5.44(t,J=5.6Hz,1H,D2Oと交換),2.97(td,J=7.2,5.6Hz,2H),1.36(q,J=7.0Hz,2H),0.83−0.61(m,1H),0.44−0.24(m,2H),0.06−−0.05(m,2H)。
ステップ−2:N−(2−シクロプロピルエチル)−3−ニトロ−N−フェニルアニリン(87c)の調製
磁気撹拌棒を備える50mLの一ツ口フラスコに、1−ブロモ−3−ニトロベンゼン(27a)(0.245g、1.213mmol)及びN−(2−シクロプロピルエチル)アニリン(87b)(0.163g、1.011mmol)を装填し、トルエン(15mL)中に溶解させ、ナトリウム2−メチルプロパン−2−オレート(0.078g、0.809mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(0.058g、0.101mmol)、及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.028g、0.030mmol)を添加した。反応混合物を、窒素の陽圧流の下、110℃で16時間撹拌し、室温まで冷まし、過剰な溶媒を乾燥するまで蒸発させた。反応物を水(25mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣を溶離液としてのフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、N−(2−シクロプロピルエチル)−3−ニトロ−N−フェニルアニリン(87c)(280mg、収率98%)を黄褐色油として得て、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ−3:N1−(2−シクロプロピルエチル)−N1−フェニルベンゼン−1,3−ジアミン(87d)の調製
メタノール(20mL)中のN−(2−シクロプロピルエチル)−3−ニトロ−N−フェニルアニリン(87c)(0.261g、0.924mmol)の溶液に対して、パラジウム(10%Pd炭素)(0.039g、0.370mmol)で処理した。反応混合物を、室温で、60psiにおいて3時間水素化した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1:1、v/v)が反応の完了を示す。反応物を小さなセライトパッドを通して濾過し、続いて、セライトパッドをメタノール(2回×25mL)及び酢酸エチル(25mL)で洗浄した。過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、N1−(2−シクロプロピルエチル)−N1−フェニルベンゼン−1,3−ジアミン(87d)(0.066g、0.262mmol、収率28.3%)を褐色のワックス状固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+)253.2(M+1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((2−シクロプロピルエチル)(フェニル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(87e)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(105mg、0.374mmol)、N1−(2−シクロプロピルエチル)−N1−フェニルベンゼン−1,3−ジアミン(87d)(63mg、0.250mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、0.140g、0.300mmol)を格納する、炉内乾燥した100mLの丸底フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(1.508mL、19.47mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.217mL、1.248mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((2−シクロプロピルエチル)(フェニル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(87e)(93mg、収率72%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H),8.15(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.94−7.86(m,1H),7.73(t,J=8.0Hz,1H),7.67(s,1H),7.34−7.15(m,5H),7.07−7.01(m,2H),6.96(t,J=7.3Hz,1H),6.76−6.66(m,1H),3.75(t,J=7.5Hz,2H),1.45(q,J=7.3Hz,2H),0.68(dd,J=12.8,6.9Hz,1H),0.44−0.33(m,2H),0.07−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.95;MS(ES+):MS(ES+)516.22(M+1),538.15(M+Na),MS(ES−)514.2(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−シクロプロピルエチル)(フェニル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(87f)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((2−シクロプロピルエチル)(フェニル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(87e)(81mg、0.157mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.056g、0.236mmol)を添加し、その後、5分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.071g、1.885mmol)を添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を5分間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、3/7、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.170mL、1.571mmol)を添加した。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和NH4Cl(50mL)水溶液で処理し、生成物をクロロホルムで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−シクロプロピルエチル)(フェニル)アミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(87f)(32mg、収率39%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),7.56−7.49(m,2H),7.46−7.40(m,2H),7.34−7.16(m,6H),7.07−6.92(m,3H),6.70(dt,J=7.4,2.0Hz,1H),3.76(d,J=7.9Hz,4H),1.45(q,J=7.1Hz,2H),0.70(ddt,J=9.6,7.5,4.6Hz,1H),0.47−0.31(m,2H),0.04(dd,J=4.9,1.5Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ7.50(d,J=2.3Hz,2H),7.48−7.41(m,2H),7.37−7.22(m,4H),7.19(dd,J=4.8,2.3Hz,2H),7.10−6.93(m,3H),6.70(dt,J=6.7,2.5Hz,1H),3.75(d,J=3.3Hz,4H),1.45(q,J=7.2Hz,2H),0.69(tt,J=7.4,4.8Hz,1H),0.45−0.35(m,2H),0.08−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71;MS(ES+):MS(ES+)520.3(M+1),MS(ES−)518.3(M−1);分析:C29H28F3N5O・0.5H2Oの計算値:C,65.90;H,5.53;N,13.25;実測値:C,66.12;H,5.56;N,12.85。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(88b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(88a)の調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(36b)(0.15g、0.312mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.046mL、0.624mmol)を添加し、室温まで温め、3時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をアセトニトリル(10mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(0.542mL、6.24mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(88b)(96mg、収率58%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.47(s,1H,D2Oと交換),8.12(s,1H),7.99(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.93−7.86(m,1H),7.77−7.67(m,2H),7.55(t,J=7.1Hz,1H),7.48−7.34(m,3H),7.29(dd,J=8.4,6.6Hz,2H),7.24−7.14(m,2H),5.14(s,1H),2.30(t,J=6.3Hz,2H),0.91(s,1H),0.47−0.31(m,2H),0.05(dd,J=5.7,4.1Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.99,−127.84;MS(ES+):MS(ES+)534.2(M+1),MS(ES−)532.14(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(88b)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(88a)(0.121g、0.227mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.081g、0.340mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.103g、2.72mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を5分間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、3/7、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.245mL、2.268mmol)を添加した。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出した(2回×30mL)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%の、メタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(88b)(35mg、収率29%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.48(s,1H,D2Oと交換),7.60−7.40(m,6H),7.40−7.26(m,5H),7.19(tdd,J=7.9,4.7,3.2Hz,2H),5.14(s,1H),3.78(s,2H),2.30(d,J=6.7Hz,2H),1.03−0.78(m,1H),0.45−0.33(m,2H),0.04(td,J=5.4,3.8Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−128.07;MS(ES+):MS(ES+)538.3(M+1),560.2(M+Na),MS(ES−)536.2(M−1),572.2(M+Cl);分析:C29H27F4N5O・0.25H2Oの計算値:C,64.26;H,5.11;N,12.92;実測値:C,64.26;H,5.22;N,12.58。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89g)の調製
ステップ−1:3−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(89b)の調製
ジクロロメタン(10mL)中の3−シクロプロピルプロパン酸(89a)(1g、8.76mmol)の溶液に、0℃の塩化チオニル(1.279mL、17.52mmol)、1滴のDMFを添加し、室温で3時間撹拌した。反応混合物に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(1.282g、13.14mmol)、トリエチルアミン(12.21mL、88mmol)を室温で添加し、16時間撹拌した。反応混合物を水(75mL)で反応停止させ、ジクロロメタンで抽出した(75mL、50mL)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、3−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(89b)(0.795g、5.06mmol、収率57.7%)を淡黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ3.63(s,3H),3.05(s,3H),2.42(t,J=7.5Hz,2H),0.76−0.61(m,1H),0.38−0.30(m,2H),0.04−−0.05(m,2H)。
ステップ−2:1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オン(89c)の調製
テトラヒドロフラン(10mL)中の3−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(89b)(0.75g、4.77mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(47c)(7.16mL、7.16mmol)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で3時間撹拌し、塩化アンモニウム溶液(10mL)の添加によって反応停止させた。反応物を酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜20%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オン(89c)(0.758g、収率84%)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.20−7.06(m,3H),6.84−6.74(m,1H),5.33(s,2H),2.98(t,J=7.3Hz,2H),1.49(q,J=7.2Hz,2H),0.74(dddd,J=13.9,10.0,5.1,2.2Hz,1H),0.42−0.33(m,2H),0.10−0.01(m,2H);MS(ES+)212.2(M+Na);(ES−)188.1(M−1)。
ステップ−3:1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オール(89d)の調製
メタノール(20mL)中の1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オン(89c)(0.671g、3.55mmol)の撹拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.295g、7.80mmol)を0℃で添加し、反応物を0℃で1時間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、3/7、v/v)が反応の完了を示す。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×30mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(25mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オール(89d)(431mg、収率67%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.92(t,J=7.7Hz,1H),6.53(t,J=1.8Hz,1H),6.47−6.34(m,2H),4.95(s,2H,D2Oと交換),4.90(d,J=4.2Hz,1H,D2Oと交換),4.35(m,1H),1.74−1.51(m,2H),1.31−1.04(m,2H),0.59−0.69(m,1H),0.43−0.29(m,2H),−0.05(dq,J=3.6,2.4,1.8Hz,2H);MS(ES+):MS(ES+)192.1(M+1),MS(ES−)190.1(M−1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89e)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.922g、3.28mmol)、1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オール(89d)(0.418g、2.185mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(1.223g、2.62mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコ内で、それらを、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(14mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA)(1.903mL、10.93mmol)で、室温の窒素の陽圧流中において、連続的に処理した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を水(30mL)で処理し、酢酸エチルで抽出し(2回×30mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89e)(918mg、収率92%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H,D2Oと交換),8.17(t,J=1.9Hz,1H),8.01(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.92(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.81−7.69(m,2H),7.61(t,J=1.9Hz,1H),7.53(dt,J=8.2,1.4Hz,1H),7.27(t,J=7.8Hz,1H),7.07(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),5.18(d,J=4.6Hz,1H,D2Oと交換),4.50(d,J=7.8Hz,1H),1.64(ddd,J=8.9,6.4,3.2Hz,2H),1.18(td,J=7.0,2.1Hz,2H),0.73−0.57(m,1H),0.42−0.27(m,2H),−0.02−−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96;IR(KBr,cm−1):2236cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)455.2(M+1),477.19(M+Na),MS(ES−)453.02(M−1),488.8(M+Cl)。
ステップ−5:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89f)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89e)(0.406g、0.893mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.196mL、2.68mmol)を添加し、室温まで温め、3時間撹拌した。反応混合物を1H−イミダゾール(0.608g、8.93mmol)で処理し、室温で5時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をN,Nジメチルアセトアミド(20mL)中に溶解させ、1H−イミダゾール(0.608g、8.93mmol)を添加し、130℃で36時間加熱した。TLC分析が反応の完了を示す。過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣を水(30mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×30mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチル、次いで0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89f)(44mg、収率10%)をワックス状固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H,D2Oと交換),8.18(t,J=1.8Hz,1H),8.01(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.1,2.2,1.1Hz,1H),7.84−7.68(m,3H),7.63−7.55(m,2H),7.40−7.30(m,1H),7.27(t,J=1.2Hz,1H),7.15(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),6.90(t,J=1.1Hz,1H),5.35(dd,J=9.2,6.5Hz,1H),2.38−2.11(m,2H),1.07(ddq,J=29.2,15.0,7.6,7.1Hz,2H),0.71(p,J=6.0Hz,1H),0.44−0.33(m,2H),−0.04(ddd,J=6.5,4.6,3.3Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96;MS(ES+):MS(ES+)505.2(M+1),MS(ES−)503.2(M−1)。
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89g)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89f)(0.039g、0.077mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.028g、0.116mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.035g、0.928mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を5分間撹拌し、TLC分析(メタノール/クロロホルム、2/8、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.084mL、0.773mmol)を添加した。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出した(2回×30mL)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル2×12g、0〜50%のメタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89g)(15mg、収率38%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.76(s,1H,D2Oと交換),7.80(t,J=1.1Hz,1H),7.62−7.51(m,4H),7.48−7.41(m,2H),7.37−7.29(m,2H),7.27(t,J=1.3Hz,1H),7.13(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),6.89(t,J=1.1Hz,1H),5.34(dd,J=9.2,6.4Hz,1H),3.80(s,2H),2.38−2.08(m,2H),1.19−0.89(m,2H),0.70(ddt,J=10.4,7.3,4.0Hz,1H),0.45−0.29(m,2H),−0.04(td,J=5.2,3.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73;MS(ES+):MS(ES+)509.2(M+1),MS(ES−)507.22(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−6−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(90f)の調製
ステップ−1:(2−アミノ−3−フルオロフェニル)メタノール(90b)の調製
THF(20mL)中の水素化アルミニウムリチウム(1.835g、48.3mmol)の懸濁液に、THF(20mL)中の2−アミノ−3−フルオロ安息香酸メチル(90a)(5g、32.2mmol)の溶液を、0℃で滴加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌した。次いで、混合物を0℃まで冷却し、酢酸エチル(30mL)及び水(10mL)で反応停止させた。得られたスラリーをセライトを通して濾過し、酢酸エチル(50mL)で洗浄した。水層を分離し、有機層を乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮して粗生成物を得た。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(2−アミノ−3−フルオロフェニル)メタノール(90b)(2.958g、収率65%)を黄褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.98−6.86(m,2H),6.52(td,J=7.8,5.2Hz,1H),5.15(t,J=5.5Hz,1H),4.88(s,2H),4.43(d,J=5.5Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−136.17(dd,J=11.3,5.2Hz);MS(ES+)165(M+Na);(ES−)140.0(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(90c)の調製
DMF(86mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(4g、14.23mmol)の溶液に、(2−アミノ−3−フルオロフェニル)メタノール(90b)(2.008g、14.23mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA、12.39mL、71.1mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、6.63g、14.23mmol)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。反応物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(90c)(0.709g、収率12%)を白色固体として得た。MS(ES−)403.2(M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−6−ホルミルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(90d)の調製
重炭酸ナトリウム(0.913g、10.87mmol)を含有する、ジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(90c)(0.879g、2.174mmol)の撹拌懸濁液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(1.383g、3.26mmol)を添加し、室温で3時間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1:1、v/v)は、良好な変換を示す。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、セライトパッドを酢酸エチルで洗浄し、濾液を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−6−ホルミルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(90d)(154mg、収率18%)を白色固体として得た。MS(ES+)425.08(M+1),MS(ES−)401.1(M−1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−6−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(90e)の調製
0℃に冷却されたTHF(4mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−6−ホルミルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(90d)(0.148g、0.368mmol)の溶液に、フェニルマグネシウムブロミド(0.747mL、0.747mmol)を添加し、室温で14時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液(25mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。合わせた抽出物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−6−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(90e)(92mg、収率52%)を淡黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.30(s,1H,D2Oと交換),7.97(dt,J=6.9,1.7Hz,1H),7.90(d,J=1.9Hz,1H),7.74−7.66(m,2H),7.62(s,1H),7.46−7.34(m,2H),7.28−7.18(m,6H),6.04(s,1H,D2Oと交換),5.97(s,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.9,−119.75;MS(ES+):MS(ES+)503.1(M+Na),MS(ES−)479.1(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−6−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(90f)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−6−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(90e)(0.051g、0.106mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.038g、0.159mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.048g、1.274mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。TLC分析(メタノール/クロロホルム、2/8、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.115mL、1.062mmol)を添加した。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出し(2回×30mL)、合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%の、メタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−フルオロ−6−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(90f)(43mg、収率84%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.47−7.40(m,3H),7.40−7.33(m,3H),7.31−7.13(m,7H),5.96(s,1H),3.75(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74,−119.59;MS(ES+):MS(ES+)485.1(M+1),969.2(2M+1),MS(ES−)483.1(M−1),967.2(2M−1);分析:C25H20F4N4O2の計算値:C,61.98;H,4.16;N,11.57;実測値:C,61.91;H,4.43;N,11.61。
(E/Z)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロプ−1−エニル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドヒドロクロリド(91a)の調製
アセトン(10mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(46g)(0.33g、0.617mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.154mL、1.852mmol)を添加し、加熱しながら15分間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をIPA(2.0mL)中に溶解させ、加熱して還流させ、エーテル(40mL)を高温の溶液に添加して、還流させながら加熱を15分間継続した。反応混合物を室温まで冷まし、得られた固体を濾過で収集し、真空中で乾燥させて、(E/Z)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロプ−1−エニル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドヒドロクロリド(91a)(0.251g、0.454mmol、収率73.5%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.78(d,J=13.2Hz,1H),8.38(s,3H),7.74−7.68(m,2H),7.67−7.47(m,4H),7.46−7.22(m,5H),7.15(ddt,J=16.5,6.0,1.6Hz,2H),6.93(ddt,J=7.6,2.8,1.3Hz,1H),6.17(dt,J=12.0,7.4Hz,1H),4.12(s,2H),2.00−1.89(m,2H),0.86−0.70(m,1H),0.48−0.36(m,2H),0.06(td,J=5.0,1.4Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−60.82;MS(ES−)515.3(M−1);分析、C30H27F3N4O・HClの計算値:C,65.16;H,5.10;Cl,6.41;N,10.13;実測値:C,64.75;H,5.30;Cl,6.21;N,9.85。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(92g)の調製
ステップ−1:(E)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロプ−2−エン−1−オン(92b)の調製
0℃に冷却されたメタノール(100mL)中の1−(ピリジン−4−イル)エタノン(92a)(1.516mL、13.27mmol)の撹拌溶液に、シクロプロパンカルボキサルデヒド(1.5mL、19.90mmol)及び水酸化カリウム水溶液(1N、2.65mL、2.65mmol)を添加した。反応物を一晩かけて室温まで温めた。反応物を1Nの塩酸で酸性化し、真空中で濃縮してメタノールを除去した。粗残渣を酢酸エチル(100mL)中に溶解させ、炭酸ナトリウム溶液、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(E)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロプ−2−エン−1−オン(92b)(479mg、20.85%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.89−8.59(m,2H),7.91−7.71(m,2H),7.19(d,J=15.1Hz,1H),6.58(dd,J=15.1,10.4Hz,1H),1.88−1.71(m,1H),1.10−0.96(m,2H),0.87−0.72(m,2H)。
ステップ−2:3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(92c)の調製
メタノール(50mL)中のPd/C(138mg、0.130mmol)に、(E)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロプ−2−エン−1−オン(92b)(450mg、2.60mmol)を添加し、60psiで1時間水素化した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(92c)(323mg、70.1%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.58−8.37(m,2H),7.31(ddd,J=4.5,1.6,0.6Hz,2H),5.36(d,J=4.7Hz,1H),4.67−4.41(m,1H),1.66(tdd,J=7.7,5.7,3.0Hz,2H),1.28−1.16(m,2H),0.73−0.56(m,1H),0.43−0.25(m,2H),0.06−−0.12(m,2H)。
ステップ−3:3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オン(92d)の調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中の3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(92c)(0.3g、1.693mmol)の撹拌溶液に、NaHCO3(0.427g、5.08mmol)及びデス・マーチン・ペルヨージナン(1.436g、3.39mmol)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、15分間で室温まで温めた。反応物を室温で1時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)の添加によって反応停止させ、ジクロロメタンで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ヘキサン中0〜30%の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オン(92d)(290mg、98%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ3.14(t,J=7.2Hz,2H),1.52(q,J=7.1Hz,2H),0.75(dddd,J=12.0,8.1,7.0,2.8Hz,1H),0.47−0.28(m,2H),0.14−0.02(m,2H)。
ステップ−4:1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(92e)の調製
テトラヒドロフラン(20mL)中の3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オン(92d)(250mg、1.427mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムブロミド(49c)(2.2853mL、2.2853mmol)を0℃で添加した。反応物を室温まで温め、2時間撹拌した。反応物を塩化アンモニウム溶液(25mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(92e)(430mg、1.602mmol、収率112%)を得た。これは、そのまま次のステップで使用できるほどには純粋であった。MS(ES+)269.2(M+1)。
ステップ−5:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(92f)の調製
DMF(5mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(178mg、0.633mmol)の溶液に、1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(92e)(204mg、0.760mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.883mL、5.07mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、325mg、0.697mmol)を室温で添加し、25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(100mL、50mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(92f)(320mg、収率95%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.48−8.42(m,2H),8.16(d,J=2.2Hz,1H),8.00(d,J=7.8Hz,1H),7.94−7.87(m,1H),7.78−7.68(m,3H),7.59(d,J=7.7Hz,1H),7.43−7.36(m,2H),7.31−7.15(m,2H),5.76(s,1H),2.31(t,J=8.2Hz,2H),1.07(dq,J=15.1,7.5Hz,2H),0.62(q,J=6.8Hz,1H),0.42−0.22(m,2H),−0.07(q,J=4.6Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.95。
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(92g)の調製
0℃のメタノール(25mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(92f)(300mg、0.564mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(29.2mg、0.123mmol)を添加し、これに、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(133mg、3.53mmol)を15分間にわたって少量ずつ添加した。反応物を15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.135mL、1.298mmol)の添加によって反応停止させ、室温で30分間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮してメタノールを除去した。残渣をシリカゲルで吸着し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)及び(シリカゲル2×4g、0〜30%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で2回精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(92g)(20mg、収率6.62%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H,D2Oと交換),8.52−8.41(m,2H),7.70(s,1H),7.54(d,J=15.9Hz,3H),7.49−7.35(m,4H),7.26(ddd,J=20.1,11.6,7.3Hz,3H),5.76(s,1H,D2Oと交換),3.77(s,2H),2.31(t,J=8.3Hz,2H),2.08(s,2H,D2Oと交換),1.06(dq,J=21.4,7.4Hz,2H),0.63(t,J=6.7Hz,1H),0.40−0.28(m,2H),−0.07(q,J=4.7Hz,2H);MS(ES+)536.2(M+1),(ES−)534.2(M−1);分析、C29H28F3N5O5の計算値:C:65.02,H:5.27,N:13.08;実測値:C,64.69;H,5.40:N,13.08。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−モルホリノプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(93b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−モルホリノプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(93a)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89e)(0.2g、0.440mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.096mL、1.320mmol)を添加し、3時間かけて室温まで温めた。反応混合物をモルホリン(1.518mL、17.60mmol)で処理し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をN,Nジメチルホルムアミド(20mL)中に溶解させ、モルホリン(1.518mL、17.60mmol)を添加し、加熱して18時間還流させた。過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣を水(30mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×30mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−モルホリノプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(93a)(200mg、収率87%)を暗黄色のワックス状固体として得た。MS(ES+):MS(ES+)524.3(M+1),MS(ES−)522.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−モルホリノプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(93b)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−モルホリノプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(93a)(0.192g、0.367mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.131g、0.550mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.166g、4.40mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を34分間撹拌し、TLC分析(メタノール/クロロホルム、2/8、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.396mL、3.67mmol)を添加した。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出した(2回×30mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%の、メタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−モルホリノプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(93b)(39mg、収率20%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(d,J=10.1Hz,1H,D2Oと交換),7.59(d,J=7.8Hz,2H),7.56−7.52(m,1H),7.45(ddt,J=5.7,4.0,2.1Hz,3H),7.41−7.33(m,1H),7.29(t,J=7.8Hz,1H),6.98(d,J=7.6Hz,1H),3.79(s,2H),3.52(t,J=4.7Hz,4H),3.27(dd,J=8.6,5.3Hz,1H),2.29(h,J=7.2,6.6Hz,4H),2.02−1.88(m,1H),1.70(dtd,J=13.7,9.3,5.2Hz,1H),1.07(ddt,J=12.7,9.7,6.2Hz,1H),0.99−0.81(m,1H),0.69−0.54(m,1H),0.42−0.24(m,2H),−0.09(td,J=5.4,3.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73;MS(ES+):MS(ES+)528.3(M+1),MS(ES−)526.1(M−1),562.3(M+Cl);分析、C28H32F3N5O2・0.25H2Oの計算値:C,63.20;H,6.16;N,13.16;実測値:C,63.23;H,6.18;N,12.73。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(94b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(94a)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(48d)(1.433g、2.98mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.651mL、8.93mmol)を添加し、室温まで温め、12時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメチルアミン(1.275mL、14.88mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をシクロプロピルメチルアミン(5.10mL、59.5mmol)、アセトニトリル(20mL)中に溶解させ、100℃で18時間加熱した。TLC分析(CHCl3/MeOH、9/1、v/v)が反応の完了を示し、反応混合物を乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(94a)(0.841g、収率53%)を橙赤色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H,D2Oと交換),8.61(d,J=2.1Hz,1H),8.40(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.13(t,J=1.7Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.95−7.86(m,1H),7.80−7.69(m,3H),7.60(dd,J=7.7,2.2Hz,1H),7.42−7.19(m,3H),4.92(s,1H),2.69(s,1H,D2Oと交換),2.27(dd,J=6.7,2.3Hz,2H),0.90(ddt,J=7.7,5.9,4.6Hz,1H),0.44−0.31(m,2H),0.04(tt,J=5.7,2.9Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.99,−122.96;IR(KBr,cm−1):2234cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)535.2(M+1),557.2(M+Na),MS(ES−)533.2(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(94b)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(30mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(94a)(0.612g、1.145mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.408g、1.717mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.347g、9.16mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を10分間撹拌した。TLC分析(メタノール/クロロホルム、1/9、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.237mL、11.45mmol)を添加した。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(50mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出した(2回×50mL)。有機層は合わせた有機層であり、MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%の、メタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(94b)(258mg、収率42%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H,D2Oと交換),8.60(d,J=2.2Hz,1H),8.40(dd,J=4.7,1.7Hz,1H),7.77(dt,J=7.9,2.0Hz,1H),7.65(dd,J=7.5,2.2Hz,1H),7.57(s,1H),7.52(s,1H),7.47−7.41(m,2H),7.39−7.29(m,3H),7.23(dd,J=10.3,8.5Hz,2H,1H D2Oと交換),4.91(s,1H),3.78(s,2H),2.27(dd,J=6.5,2.5Hz,2H),0.97−0.84(m,1H),0.44−0.32(m,2H),0.08−0.01(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ8.59(d,J=2.2Hz,1H),8.40(dd,J=4.8,1.6Hz,1H),7.79(dt,J=8.1,2.0Hz,1H),7.65(dd,J=7.4,2.2Hz,1H),7.55(s,1H),7.51(d,J=2.1Hz,1H),7.45(dd,J=4.7,2.5Hz,2H),7.34(tt,J=4.8,2.8Hz,3H),7.23(dd,J=10.3,8.6Hz,1H),4.92(s,1H),3.76(s,2H),2.26(dd,J=6.9,1.7Hz,2H),1.03−0.76(m,1H),0.48−0.30(m,2H),0.07−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.76,−123.40;MS(ES+):MS(ES+)539.2(M+1),MS(ES−)537.2(M−1);分析:C28H26F4N6O・0.25H2Oの計算値:C,61.93;H,4.92;N,15.48;実測値:C,61.73;H,5.06;N,15.16。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(シクロプロピル−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(95i)の調製
ステップ−1:3−ブロモ−N−メトキシ−N−メチル−5−ニトロベンズアミド(95b)の調製
トルエン(40mL)中の3−ブロモ−5−ニトロ安息香酸(95a)(5g、20.32mmol)の溶液に、塩化チオニル(14.83mL、203mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をCH2Cl2(40.0mL)中に溶解させ、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(2.97g、30.5mmol)を添加し、その後トリエチルアミン(14.16mL、102mmol)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、1NのHCl(40mL)、1NのNaOH(40mL)、水(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−ブロモ−N−メトキシ−N−メチル−5−ニトロベンズアミド(95b)(4.5g、15.57mmol、収率77%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.51(t,J=2.0Hz,1H),8.37(dd,J=2.1,1.4Hz,1H),8.23(dd,J=1.8,1.4Hz,1H),3.57(s,3H),3.31(s,3H)。
ステップ−2:3−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチル−5−ニトロベンズアミド(95c)の調製
3−ブロモ−N−メトキシ−N−メチル−5−ニトロベンズアミド(95b)(2.394g、8.28mmol)、シクロプロピルボロン酸(1.423g、16.56mmol)、リン酸カリウム一水和物(4.77g、20.70mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.697g、2.484mmol)、及び酢酸パラジウム(II)三量体(0.837g、1.242mmol)を、磁気撹拌棒を備える250mLの一ツ口フラスコに装填した。フラスコを脱気し、窒素で再充填し、このサイクルを2回繰り返した後、反応混合物をトルエン(30mL)及び水(10mL)で希釈した。反応混合物を再度脱気し、窒素で2回パージした後、反応混合物を窒素で5分間パージし、120℃で還流させながら加熱を開始し、50時間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、3/7、v/v)が反応の完了を示す。反応混合物を室温まで冷まし、水(50mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(3回×75mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4(10g)で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、0〜50%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチル−5−ニトロベンズアミド(95c)(1.523g、収率73%)を淡黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.12(dd,J=2.2,1.4Hz,1H),8.03(t,J=2.0Hz,1H),7.71(t,J=1.6Hz,1H),3.56(s,3H),3.29(s,3H),2.20(tt,J=8.3,5.0Hz,1H),1.14−1.03(m,2H),0.85(dt,J=6.9,4.6Hz,2H);MS(ES+):MS(ES+)251.1(M+1),273.1(M+Na)。
ステップ−3:3−アミノ−5−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(95d)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(25mL)中の3−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチル−5−ニトロベンズアミド(95c)(1.2g、4.80mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(285mg、1.199mmol)を添加し、その後、30分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(499mg、13.19mmol)を添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.036mL、9.59mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(25mL)中に溶解させ、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、3−アミノ−5−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(95d)(0.875g、3.97mmol、収率83%)を黄色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.50(dd,J=2.2,1.5Hz,1H),6.38(t,J=1.6Hz,1H),6.34(t,J=1.9Hz,1H),5.15(s,2H),3.54(s,3H),3.18(s,3H),1.78(tt,J=8.4,5.0Hz,1H),0.95−0.82(m,2H),0.67−0.48(m,2H);MS(ES+)221.1(M+1),243.1(M+Na)。
ステップ−4:(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)(フェニル)メタノン(95e)の調製
0℃に冷却された無水THF(15mL)中の3−アミノ−5−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(95d)(0.875g、3.97mmol)の撹拌溶液に、フェニルマグネシウムブロミド(8.94mL、8.94mmol)を滴加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、飽和NH4Cl水溶液(25mL)で反応停止させた。反応混合物を酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)(フェニル)メタノン(95e)(0.15g、15.91%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.73−7.61(m,3H),7.58−7.51(m,2H),6.70(dd,J=2.2,1.5Hz,1H),6.58(t,J=1.6Hz,1H),6.52(t,J=1.9Hz,1H),5.31(s,2H),1.84(tt,J=8.3,5.0Hz,1H),0.96−0.82(m,2H),0.69−0.52(m,2H);MS(ES+)238.2(M+1),260.1(M+Na);(ES−)306.1(M−1)。
ステップ−5:(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)(フェニル)メタノール(95f)の調製
0℃に冷却されたメタノール(5mL)中の(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)(フェニル)メタノン(95e)(0.15g、0.632mmol)の撹拌溶液に、10分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(120mg、3.16mmol)を添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、ヘキサン中9:1の酢酸エチル/メタノールで溶出)]で精製して、(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)(フェニル)メタノール(95f)(0.099g、0.414mmol、収率65.4%)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.35−7.23(m,4H),7.23−7.14(m,1H),6.33(t,J=1.8Hz,1H),6.31(d,J=1.6Hz,1H),6.06(t,J=1.9Hz,1H),5.63(d,J=3.8Hz,1H),5.44(d,J=3.9Hz,1H),4.88(s,2H),1.70(tt,J=8.4,5.1Hz,1H),0.89−0.77(m,2H),0.58−0.39(m,2H);MS(ES+)240.2(M+1);(ES−)238.1(M−1)。
ステップ−6:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−シクロプロピル−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(95g)の調製
DMF(5mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.134g、0.476mmol)の溶液に、(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)(フェニル)メタノール(95f)(0.095g、0.397mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.346mL、1.985mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop、0.222g、0.476mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。合わせた有機層を、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル24g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−シクロプロピル−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(95g)(0.184g、0.366mmol、収率92%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H),8.15(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.75(d,J=8.0Hz,1H),7.70(d,J=2.6Hz,1H),7.41(t,J=1.8Hz,1H),7.36−7.25(m,4H),7.25−7.15(m,2H),6.92(t,J=1.5Hz,1H),5.89(d,J=3.8Hz,1H),5.61(d,J=3.7Hz,1H),1.93−1.80(m,1H),0.99−0.82(m,2H),0.63−0.51(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.99.;MS(ES+)525.2(M+Na),(ES−)501.1(M−1)
ステップ−7:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−シクロプロピル−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(95h)の調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−シクロプロピル−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(95g)(0.18g、0.358mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.065mL、0.896mmol)を添加し、3時間かけて室温まで温めた。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(0.078mL、0.896mmol)で反応停止させ、室温で2時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をアセトニトリル(2.5mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(0.777mL、8.96mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をクロロホルム(25mL)中に溶解させ、水(10mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−シクロプロピル−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(95h)(0.122g、0.220mmol、収率61.3%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H),8.15(t,J=1.8Hz,1H),8.01(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.75(d,J=8.0Hz,1H),7.70(d,J=2.1Hz,1H),7.45(t,J=1.7Hz,1H),7.42−7.35(m,2H),7.28(t,J=7.5Hz,2H),7.23−7.13(m,2H),7.00−6.94(m,1H),4.76(s,1H),2.27(s,2H),1.85(td,J=8.4,4.3Hz,1H),0.97−0.87(m,3H),0.60−0.54(m,2H),0.42−0.33(m,2H),0.08−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.98;MS(ES+)556.2(M+1);(ES−)554.3(M−1)。
ステップ−8:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(シクロプロピル−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(95i)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−シクロプロピル−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(95h)(0.12g、0.216mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.064g、0.270mmol)を添加し、反応混合物に、15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.065g、1.728mmol)を添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.07mL、0.648mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。有機層を分離し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(シクロプロピル−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(95i)(0.044g、0.079mmol、収率36.4%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.57(s,1H),7.55(s,1H),7.51(d,J=2.2Hz,1H),7.47−7.36(m,5H),7.33−7.23(m,3H),7.22−7.14(m,2H),6.99−6.93(m,1H),4.76(s,1H),3.78(s,2H),2.25(t,J=8.7Hz,4H),1.85(tt,J=8.4,5.0Hz,1H),0.99−0.83(m,3H),0.63−0.51(m,2H),0.48−0.31(m,2H),0.10−−0.01(m,2H);MS(ES−)558.3(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−クロロ−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(96f)の調製
ステップ−1:(4−クロロ−3−ニトロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(96b)の調製
−78℃のエーテル(20mL)中の3−ブロモピリジン(2.60mL、26.9mmol)の溶液に、n−BuLi(14.31mL、22.90mmol)を滴加し、−78℃で30分間撹拌した。3−リチウム化ピリジンに、−78℃のTHF(30mL)中の4−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒド(96a)(5.00g、26.9mmol)の溶液を滴加し、−78℃で2時間撹拌し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(50mL)で反応停止させた。有機層を分離し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(4−クロロ−3−ニトロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(96b)(1.5g、5.67mmol、収率21.03%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.66−8.62(m,1H),8.47(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.17−8.11(m,1H),7.79−7.70(m,3H),7.36(ddd,J=7.9,4.8,0.9Hz,1H),6.47(d,J=4.1Hz,1H),5.93(d,J=4.1Hz,1H);MS(ES+)265.1(M+1),(ES−)263.1(M−1)。
ステップ−2:(3−アミノ−4−クロロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(96c)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(25mL)中の(4−クロロ−3−ニトロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(96b)(1.5g、5.67mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.337g、1.417mmol)を添加し、その後、30分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.643g、17mmol)を添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.225mL、11.34mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(25mL)中に溶解させ、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(3−アミノ−4−クロロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(96c)(0.119g、0.507mmol、収率8.95%)を油として得たが、これは次のステップで使用できるほどには純粋であった。MS(ES+)235.1(M+1)。
ステップ−3:N−(2−クロロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(96d)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.463g、1.648mmol)の溶液に、(3−アミノ−4−クロロフェニル)(ピリジン−3−イル)メタノール(96c)(0.826g、3.52mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(3.07mL、17.6mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、1.969g、4.22mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。合わせた有機層を、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(2−クロロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(96d)(0.328g、0.659mmol、収率18.72%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H),8.61−8.56(m,1H),8.44(dd,J=4.7,1.7Hz,1H),8.12(s,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.95−7.88(m,1H),7.75(d,J=8.0Hz,1H),7.70(d,J=3.6Hz,2H),7.55(s,1H),7.51(d,J=8.3Hz,1H),7.37−7.34(m,1H),7.34−7.31(m,1H),6.26(d,J=4.1Hz,1H),5.81(d,J=4.0Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.98;MS(ES+)498.1(M+1);(ES−)496.0(M−1)。
ステップ−4:N−(2−クロロ−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(96e)の調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中のN−(2−クロロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(96d)(0.328g、0.659mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.144mL、1.976mmol)を添加し、3時間かけて室温まで温めた。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(0.171mL、1.976mmol)で反応停止させ、室温で2時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をアセトニトリル(5mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(1.429mL、16.47mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をクロロホルム(25mL)中に溶解させ、水(10mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル/メタノール9:1で溶出)で精製して、N−(2−クロロ−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(96e)(0.2g、0.363mmol、収率55.1%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H),8.61(d,J=2.2Hz,1H),8.45−8.37(m,1H),8.11(d,J=2.1Hz,1H),8.01(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.92(d,J=8.3Hz,1H),7.75(dd,J=15.6,7.6Hz,3H),7.60(s,1H),7.49(d,J=8.3Hz,1H),7.41(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),7.32(dd,J=7.8,4.8Hz,1H),4.94(s,1H),2.27(d,J=6.3Hz,2H),0.97−0.82(m,1H),0.43−0.32(m,2H),0.15−−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.98;MS(ES+)551.2(M+1);(ES−)549.2(M−1)
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−クロロ−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(96f)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中のN−(2−クロロ−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(96e)(0.2g、0.363mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.108g、0.454mmol)を添加し、反応混合物に、15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.11g、2.9mmol)を添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.12mL、1.1mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。有機層を分離し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(2−クロロ−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−3−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(96f)(0.040g、0.072mmol、収率19.85%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.38(s,1H),8.67−8.55(m,1H),8.41(dd,J=4.8,1.6Hz,1H),7.77(dt,J=8.0,1.9Hz,1H),7.66−7.54(m,3H),7.51−7.36(m,5H),7.35−7.28(m,1H),4.93(s,1H),3.87(s,2H),2.27(d,J=6.6Hz,2H),0.97−0.81(m,1H),0.42−0.31(m,2H),0.11−−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.77;MS(ES+)555.2(M+1);553.2(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(97f)の調製
ステップ−1:3−フルオロ−N−メトキシ−N−メチル−5−ニトロベンズアミド(97a)の調製
トルエン(10mL)中の3−フルオロ−5−ニトロ安息香酸(80a)(2.5g、13.51mmol)の懸濁液に、塩化チオニル(9.86mL、135mmol)、3滴のDMFを添加し、還流させながら1時間加熱し、真空中で乾燥するまで蒸発させた。この残渣に、ジクロロメタン(10mL)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(1.976g、20.26mmol)を添加し、0℃に冷却した。溶液にトリエチルアミン(TEA)(9.41mL、67.5mmol)を添加し、室温で16時間撹拌した。過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣を水(75mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(100mL、75mL)。合わせた有機物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、(97a)(2.039g、収率66%)を淡黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.31−8.23(m,2H),7.97(ddd,J=8.6,2.4,1.4Hz,1H),3.58(s,3H),3.31(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−109.15;MS(ES+):MS(ES+)229.10(M+1),251.1(M+Na)。
ステップ−2:3−アミノ−5−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(97b)の調製
メタノール(30mL)中の3−フルオロ−N−メトキシ−N−メチル−5−ニトロベンズアミド(97a)(2g、8.77mmol)の溶液に、パラジウム(10%Pd炭素)(0.187g、1.753mmol)を添加した。反応混合物を、60psiで3時間水素化した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1:1、v/v)が反応の完了を示す。反応物を小さなセライト(著作権)パッドを通して濾過し、続いて、セライト(著作権)パッドをメタノール(2回×25mL)及び酢酸エチル(25mL)で洗浄した。過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、3−アミノ−5−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(97b)(1.624g、収率93%)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.60−6.54(m,1H),6.46−6.42(m,1H),6.41−6.37(m,1H),5.63(s,2H,D2Oと交換),3.56(s,3H),3.21(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−113.68;MS(ES+):MS(ES+)199.1(M+1),221.1(M+Na),MS(ES−)197.1(M−1)。
ステップ−3:(3−アミノ−5−フルオロフェニル)(フェニル)メタノン(97c)の調製
0℃に冷却されたTHF(30mL)中の3−アミノ−5−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(97b)(1.6g、8.07mmol)の溶液に、フェニルマグネシウムブロミド(16.39mL、16.39mmol)を、窒素の陽圧流中で、慎重に滴加した。反応混合物を室温まで温め、16時間。反応物を飽和NH4Cl水溶液(60mL)で反応停止させ、生成物を酢酸エチルで抽出した(100mL、75mL)。合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、(3−アミノ−5−フルオロフェニル)(フェニル)メタノン(97c)(0.338g、収率19%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.77−7.70(m,2H),7.69−7.64(m,1H),7.56(tt,J=6.7,1.5Hz,2H),6.74(t,J=1.7Hz,1H),6.63−6.51(m,2H),5.79(s,2H,D2Oと交換);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−112.89;MS(ES+):MS(ES+)216.1(M+1),MS(ES−)214.1(M−1)。
ステップ−4:N−(3−ベンゾイル−5−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(97d)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.510g、1.812mmol)、(3−アミノ−5−フルオロフェニル)(フェニル)メタノン(97c)(0.325g、1.510mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(0.845g、1.812mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(9mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.315mL、7.55mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。反応物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(2回×50mL)、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、N−(3−ベンゾイル−5−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(97d)(0.584g、1.221mmol、収率81%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.04(s,1H,D2Oと交換),8.21(t,J=1.9Hz,1H),8.02(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.98−7.89(m,2H),7.83−7.69(m,6H),7.64−7.55(m,2H),7.31(ddd,J=8.7,2.5,1.3Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−61.00,−110.34;MS(ES+):MS(ES+)479.2(M+1),MS(ES−)512.8(M+Cl),955.2(2M−1)。
ステップ−5:3−(5−(3−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(97e)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(20mL)中のN−(3−ベンゾイル−5−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(97d)(0.558g、1.166mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.764g、3.50mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(0.069g、0.292mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.265g、7.00mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を更に15分間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、3/7、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1;2−ジアミン(0.252mL、2.333mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣を水(25mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、3−(5−(3−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(97e)(0.317g、収率46.5%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.87(s,1H,D2Oと交換),7.60(s,1H),7.56−7.44(m,2H),7.43−7.27(m,9H),7.27−7.19(m,1H),6.99(dt,J=9.6,1.8Hz,1H),6.08(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.68(d,J=3.8Hz,1H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),1.35(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.84,−112.19;MS(ES+):MS(ES+)607.2(M+Na),MS(ES−)583.2(M−1)。
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(97f)の調製
1,4−ジオキサン(5mL)中の3−(5−(3−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(97e)(301mg、0.515mmol)の溶液に、塩酸(1,4−ジオキサン中4M、7.47mL、29.9mmol)を添加し、室温で14時間撹拌した。反応物を真空中で乾燥するまで濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−フルオロ−5−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(97f)(0.177g、収率71%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.88(s,1H,D2Oと交換),7.63(s,1H),7.60(s,1H),7.52−7.47(m,2H),7.46−7.40(m,2H),7.39−7.28(m,5H),7.26−7.19(m,1H),6.99(d,J=9.5Hz,1H),6.09(s,1H,D2Oと交換),5.68(s,1H),3.94(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80,−112.18;MS(ES+):MS(ES+)485.2(M+1),969.3(2M+1),MS(ES−)483.1(M−1),519.2(M+Cl),967.3(2M−1)。
1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(ピロリジン−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(98b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(ピロリジン−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(98a)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89e)(0.261g、0.574mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.126mL、1.723mmol)を添加し、3時間かけて室温まで温めた。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をN,Nジメチルホルムアミド(20mL)中に溶解させ、ピロリジン(1.918mL、22.97mmol)を添加した。反応物を還流させながら18時間加熱した。TLC分析が反応の完了を示す。過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣を水(30mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×30mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(ピロリジン−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(98a)(97mg、収率33%)を白色のワックス状固体として得た。
MS(ES+):MS(ES+)508.2(M+1),MS(ES−)542.2(M+Na);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(ピロリジン−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(98b)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(ピロリジン−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(98a)(0.091g、0.179mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.064g、0.269mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.054g、1.434mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を10分間撹拌し、TLC分析(メタノール/クロロホルム、1/9、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.194mL、1.793mmol)を添加した。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出した(2回×30mL)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%の、メタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(ピロリジン−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(98b)(52mg、収率57%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H,D2Oと交換),7.65−7.49(m,4H),7.48−7.42(m,2H),7.34(dt,J=6.2,2.5Hz,1H),7.25(t,J=7.8Hz,1H),7.00(d,J=7.6Hz,1H),3.79(s,2H),3.07(dd,J=9.4,3.9Hz,1H),2.27(s,3H),1.92(s,1H),1.64(d,J=6.1Hz,6H),0.97(d,J=10.5Hz,1H),0.79(s,1H),0.58(s,1H),0.32(dd,J=8.2,1.5Hz,2H),−0.08−−0.18(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ7.63−7.41(m,6H),7.34(dt,J=5.3,2.5Hz,1H),7.27(t,J=7.8Hz,1H),7.03(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),3.77(s,2H),3.07(dd,J=9.7,4.0Hz,1H),2.28(d,J=7.7Hz,2H),1.94(t,J=12.0Hz,1H),1.64(q,J=6.4,5.4Hz,5H),0.98(dt,J=16.5,6.8Hz,1H),0.77(s,1H),0.58(p,J=5.9Hz,1H),0.43−0.24(m,2H),−0.05−−0.22(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73(d,J=4.5Hz);MS(ES+):MS(ES+)512.3(M+1),MS(ES−)510.2(M−1);分析:C28H32F3N5O・0.25H2Oの計算値:C,65.16;H,6.35;N,13.57;実測値:C,64.92;H,6.24;N,13.21。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(2−(シクロプロピルアミノ)−1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(99g)の調製
ステップ−1:2−(シクロプロピルアミノ)−1−フェニルエタノン(99b)の調製
アセトニトリル(50mL)中の2−ブロモ−1−フェニルエタノン(99a)(4g、20.10mmol)の撹拌溶液に、シクロプロピルアミン(2.83mL、40.2mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温まで温め、夜通し撹拌した。粗反応混合物は、そのまま次のステップで使用した。
ステップ−2:シクロプロピル(2−オキソ−2−フェニルエチル)カルバミン酸tert−ブチル(99c)の調製
0℃のアセトニトリル中の2−(シクロプロピルアミノ)−1−フェニルエタノン(99b)(3.50g、20mmol)の、ステップ−1からの溶液に、トリエチルアミン(11.15mL、80mmol)及び(Boc)2O(4.64mL、20.00mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、水(100mL)で希釈した。反応物をジクロロメタンで抽出した(2回×150mL)。合わせた有機層を、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜50〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、シクロプロピル(2−オキソ−2−フェニルエチル)カルバミン酸tert−ブチル(99c)(5.5g、100%)を白色の半固体として得た。MS(ES+)298.2(M+Na)。
ステップ−3:2−(3−アミノフェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル(シクロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(99d)の調製
0℃に冷却されたテトラヒドロフラン(25mL)中のシクロプロピル(2−オキソ−2−フェニルエチル)カルバミン酸tert−ブチル(99c)(1g、3.63mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムブロミド(49c)(4.0mL、4.0mmol)を添加した。反応物を室温まで温め、2時間撹拌し、塩化アンモニウム溶液(50mL)の添加によって反応停止させた。反応物を1時間撹拌し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。合わせた有機層を、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜40%〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−アミノフェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル(シクロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(99d)(460mg、34.4%)を白色の半固体として得た。MS(ES+)391.2(M+Na),(759.4)(2M+Na)。
ステップ−4:2−(3−(1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル(シクロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(99e)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(5.76mL、74.4mmol)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.268g、0.954mmol)の溶液に、2−(3−アミノフェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル(シクロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(99d)(0.422g、1.145mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.334mL、7.64mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、0.489g、1.05mmol)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈した。分離した固体を濾過で収集し、真空中で乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、2−(3−(1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル(シクロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(99e)(507mg、0.803mmol、収率84%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),8.14(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.70(d,J=3.0Hz,2H),7.62(dd,J=7.7,1.9Hz,1H),7.43(d,J=7.6Hz,2H),7.33−7.25(m,3H),7.24−7.18(m,2H),5.76(s,1H),4.13−4.00(m,2H),2.27(s,1H),1.21(s,9H),0.50(d,J=7.2Hz,2H),0.44(d,J=4.1Hz,2H);MS(ES+)632.3(M+1),(ES−)630.2(M−1)。
ステップ−5:2−(3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル(シクロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(99f)の調製
0℃に冷却されたメタノール(50mL)中の2−(3−(1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル(シクロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(99e)(460mg、0.728mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(43.3mg、0.182mmol)を添加し、その後、15分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(220mg、5.83mmol)を添加した。反応物を撹拌し、更に15分間0℃に冷却し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.787mL、7.28mmol)で反応停止させ、30分間撹拌した。反応物を真空中で乾燥するまで濃縮し、酢酸エチル(50mL)で希釈した。酢酸エチル層を水(50mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、2−(3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル(シクロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(99f)(0.1g、21%)を白色の発泡体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.68(s,1H),7.62−7.57(m,1H),7.54(s,1H),7.51(s,1H),7.46−7.39(m,4H),7.34−7.23(m,4H),7.23−7.17(m,2H),5.74(s,1H),4.04(q,J=14.1Hz,2H),2.26−2.04(m,1H),1.21(s,9H),0.47(m,4H);MS(ES+)636.3(M+1);(ES−)634.2(M−1)。
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(2−(シクロプロピルアミノ)−1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(99g)の調製
1,4−ジオキサン(5mL)中の2−(3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル(シクロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(99f)(125mg、0.197mmol)の撹拌溶液に、塩酸(1,4−ジオキサン中4N、2.655mL、10.62mmol)を室温で添加し、室温で夜通し撹拌した。反応物を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜25%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して化合物(99g)を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル2×4g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で再精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(2−(シクロプロピルアミノ)−1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(99g)(80mg、70.3%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H,D2Oと交換),7.68(t,J=2.0Hz,1H),7.53(dd,J=11.7,3.1Hz,3H),7.45−7.38(m,4H),7.34−7.21(m,4H),7.17(q,J=7.2,5.8Hz,2H),5.50(s,1H,D2Oと交換),3.77(s,2H),3.31(s,2H),2.04(tt,J=6.7,3.6Hz,1H),0.31(td,J=6.3,3.8Hz,2H),0.18(p,J=3.8Hz,2H);MS(ES+)536.2(M+1);分析、C29H28F3N5O2の計算値:C,65.02;H,5.27;N,13.08;実測値:C,64.85;H,5.37;N,12.74。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(100e)の調製
ステップ−1:(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(ピリジン−2−イル)メタノール(100a)の調製
0℃に冷却されたテトラヒドロフラン(50mL)中の4−フルオロ−3−ニトロベンズアルデヒド(48a)(2.1g、12.42mmol)の溶液に、ピリジン−2−イルマグネシウムブロミド(2.264g、12.42mmol)を添加し、0℃で3時間撹拌し、室温で14時間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1/1、v/v)が反応の完了を示す。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(60mL)で反応停止させ、EtOAcで抽出した(2回×75mL)。合わせた有機物をブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(ピリジン−2−イル)メタノール(100a)(0.366g、収率12%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.49(ddd,J=4.8,1.8,0.9Hz,1H),8.18(ddd,J=7.4,2.3,0.7Hz,1H),7.87−7.77(m,2H),7.66−7.48(m,2H),7.27(ddd,J=7.6,4.8,1.2Hz,1H),6.50(d,J=4.5Hz,1H),5.85(d,J=4.5Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−121.56;MS(ES+):MS(ES+)271.0(M+Na),MS(ES−)247.1(M−1),495.1(2M−1)。
ステップ−2:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−2−イル)メタノール(100b)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(30mL)中の(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(ピリジン−2−イル)メタノール(100a)(1.345g、5.42mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.322g、1.355mmol)を添加し、その後、5分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.615g、16.26mmol)を添加した。反応混合物を0℃で20分間撹拌した。TLC分析(メタノール/クロロホルム、2/8、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(5.85mL、54.2mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(50mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−2−イル)メタノール(100b)(1.008g、収率85%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.43(ddd,J=4.8,1.8,0.9Hz,1H),7.76(td,J=7.7,1.8Hz,1H),7.50(dt,J=8.0,1.1Hz,1H),7.22(ddd,J=7.5,4.8,1.2Hz,1H),6.97−6.71(m,2H),6.53(ddd,J=8.3,4.5,2.1Hz,1H),5.95(d,J=4.0Hz,1H),5.53(d,J=4.0Hz,1H),5.07(s,2H,D2Oと交換);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.67;MS(ES+):MS(ES+)241.1(M+Na),MS(ES+)217.1(M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(100c)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.489g、5.3mmol)、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−2−イル)メタノール(100c)(0.963g、4.41mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(2.469g、5.30mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF、27mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA)(3.84mL、22.06mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を水(30mL)で処理し、クロロホルムで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(100c)(1.114g、収率52%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H,D2Oと交換),8.45(ddd,J=4.8,1.9,0.9Hz,1H),8.19−8.08(m,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.94−7.86(m,1H),7.83−7.68(m,3H),7.55(d,J=7.7Hz,2H),7.35−7.17(m,3H),6.22(d,J=4.2Hz,1H,D2Oと交換),5.69(d,J=4.2Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98,−123.06;IR(KBr,cm−1):2236cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)482.1(M+1),MS(ES−)480.25(M−1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(100d)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(100c)(0.814g、1.691mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.370mL、5.07mmol)を添加し、室温まで温め、12時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(0.724mL、8.45mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をシクロプロピルメタンアミン(2.90mL、33.8mmol)及びアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、反応混合物を100℃で16時間加熱した。TLC分析(CHCl3/MeOH、9/1、v/v)が反応の完了を示し、反応混合物を乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中0〜100%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(100d)(696mg、収率77%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H,D2Oと交換),8.55−8.41(m,1H),8.18−8.08(m,1H),8.00(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.94−7.86(m,1H),7.80−7.69(m,3H),7.57(dd,J=7.5,2.2Hz,1H),7.45(d,J=7.9Hz,1H),7.32(ddd,J=8.5,4.9,2.1Hz,1H),7.27−7.14(m,2H),4.93(s,1H),3.01−2.68(m,1H,D2Oと交換),2.29(qd,J=12.1,6.6Hz,2H),1.03−0.76(m,1H),0.48−0.30(m,2H),0.03(dt,J=7.6,4.4Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98,−123.05;IR(KBr,cm−1):2235cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)535.2(M+1),MS(ES−)533.2(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(100e)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(30mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(100d)(0.651g、1.218mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.434g、1.827mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.369g、9.74mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を10分間撹拌した。TLC分析(メタノール/クロロホルム、1/9、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.316mL、12.18mmol)を添加した。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出した(2回×30mL)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%のメタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(100e)(267mg、収率41%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H,D2Oと交換),8.47(dt,J=4.6,1.5Hz,1H),7.74(td,J=7.7,1.8Hz,1H),7.60(d,J=9.2Hz,2H),7.54(s,1H),7.49−7.40(m,3H),7.39−7.26(m,2H),7.26−7.16(m,2H),4.91(s,1H),3.82(s,2H),2.39−2.19(m,2H),0.99−0.79(m,1H),0.51−0.22(m,2H),0.04(dd,J=5.4,3.5Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.76,−123.48;MS(ES+):MS(ES+)539.2(M+1),MS(ES−)573.2(M+Cl),537.2(M−1);分析:C28H26F4N6O・0.75H2Oの計算値:C,60.92;H,5.02;N,15.22;実測値:C,60.84;H,4.99;N,14.93。
IPA(10mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(100e)の遊離塩基(0.228g、0.423mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.176mL、2.117mmol)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を真空中で乾燥させて過剰なHClを除去し、可溶化するように加熱しながらIPA(2mL)中に溶解させた。均質な溶液にエーテル(40mL)を添加し、還流させながら30分間加熱した。室温まで冷ました後、得られた固体を濾過で収集し、エーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(0.230g、収率84%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,酸化重水素)δ8.65(d,J=4.9Hz,1H),7.84(t,J=7.4Hz,1H),7.77(d,J=6.4Hz,1H),7.67−7.56(m,4H),7.50−7.29(m,5H),5.71(s,1H),4.27(s,2H),2.93(d,J=7.4Hz,2H),1.15−1.02(m,1H),0.73−0.56(m,2H),0.37−0.17(m,2H);19F NMR(282MHz,D2O)δ−62.36,−121.61;MS(ES+)539.3(M+1);(ES−)537.2(M−1);分析、C28H26F4N6O.2.4HCl.2H2Oの計算値:C,50.79;H,4.93;Cl,12.85;N,12.69;実測値:C,50.79;H,5.05;Cl,12.82;N,12.33。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(101e)の調製
ステップ−1:(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(チアゾール−2−イル)メタノール(101a)の調製
−78℃のエーテル(36mL)中の2−ブロモチアゾール(4.8mL、52.2mmol)の溶液に、n−BuLi((33.0mL、52.9mmol)を滴加し、−78℃で30分間撹拌した。2−リチウム化チアゾールアニオンに、−78℃のTHF(54mL)中の4−フルオロ−3−ニトロベンズアルデヒド(48a)(8.83g、52.2mmol)の溶液を滴加し、−78℃で2時間撹拌し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(80mL)で反応停止させた。有機層を分離し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(チアゾール−2−イル)メタノール(101a)(3.5g、26%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.27−8.19(m,1H),7.89(dddd,J=8.7,4.4,2.3,0.6Hz,1H),7.75(d,J=3.2Hz,1H),7.69(d,J=3.2Hz,1H),7.59(dd,J=11.3,8.6Hz,1H),7.22(d,J=4.9Hz,1H),6.14(dd,J=4.8,0.9Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−120.63;MS(ES+)277.0(M+Na),(ES−)253.0(M−1)
ステップ−2:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(チアゾール−2−イル)メタノール(101b)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(50mL)中の(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)(チアゾール−2−イル)メタノール(101a)(2.8g、11.01mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(3.27g、13.77mmol)を添加し、その後、30分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(1.25g、33mmol)を添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(3.57mL、33mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(50mL)及び水(50mL)中に溶解させた。有機層を分離し、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(チアゾール−2−イル)メタノール(101b)(1.234g、5.50mmol、収率50.0%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.68(d,J=3.2Hz,1H),7.61(d,J=3.2Hz,1H),6.91(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.83(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),6.63(d,J=4.1Hz,1H),6.60−6.52(m,1H),5.77(d,J=4.1Hz,1H),5.14(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−136.87;MS(ES+)247.1(M+Na);(ES−)223.0(M−1)
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(101c)の調製
DMF(32.5mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.547g、5.50mmol)の溶液に、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(チアゾール−2−イル)メタノール(101b)(1.234g、5.50mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(4.79mL、27.5mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、3.08g、6.60mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で37時間撹拌し、水(100mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(101c)(1.01g、2.072mmol、収率37.7%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),8.13(s,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.93−7.87(m,1H),7.76−7.69(m,3H),7.66−7.58(m,2H),7.39−7.21(m,2H),6.92(d,J=4.4Hz,1H),5.95(d,J=4.4Hz,1H);MS(ES+)488.1(M+1);510.1(M+Na)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(101d)の調製
0℃のジクロロメタン(25mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(チアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(101c)(0.75g、1.539mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.337mL、4.62mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(0.4mL、4.62mmol)で反応停止させ、室温で更に5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(10mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(2.67mL、30.8mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(101d)(0.22g、0.407mmol、収率26.5%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),8.13(d,J=2.1Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.94−7.86(m,1H),7.77−7.70(m,2H),7.66(d,J=3.2Hz,1H),7.61(d,J=3.3Hz,1H),7.62−7.55(m,1H),7.41−7.30(m,1H),7.26(dd,J=10.3,8.5Hz,1H),5.19(s,1H),2.98(s,1H),2.37(d,J=6.0Hz,3H),0.98−0.82(m,1H),0.43−0.34(m,2H),0.11−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98,−122.16;MS(ES+)541.2(M+1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(101e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(101d)(0.2g、0.370mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.110g、0.463mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.07g、1.85mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.120mL、1.110mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%のクロロホルム/メタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(チアゾール−2−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(101e)(0.07g、0.129mmol、収率34.7%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.49(s,1H),7.63−7.48(m,4H),7.45(s,1H),7.42−7.23(m,5H),7.25−7.12(m,1H),5.11(s,1H),3.73(s,2H),2.94(s,2H),2.29(dd,J=6.7,2.3Hz,2H),0.93−0.77(m,1H),0.37−0.27(m,2H),0.04−−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.75,−122.60;MS(ES+)545.3(M+1);(ES−)543.2(M−1);分析、C26H24F4N6OS.0.25H2Oの計算値:C,56.87;H,4.50;N,15.31;S,5.84;実測値:C,57.04;H,4.74;N,14.65;S,4.86。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(102b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(102a)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(53c)(0.6g、1.182mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.250mL、3.38mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、トリエチルアミン(1.450mL、10.41mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌し、シクロプロピルメタンアミン(1.751g、23.89mmol)を添加し、室温で更に5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮してジクロロメタンを除去した。反応混合物に、アセトニトリル(10mL)であり、シクロプロピルメタンアミン(1.751g、23.89mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(120mL)中に溶解させ、水(60mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、1:0〜2:1のヘキサン/酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(102a)(132mg、20%)を黄色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),8.31(t,J=2.0Hz,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.07(ddd,J=8.2,2.4,1.0Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.3,2.2,1.1Hz,1H),7.88−7.83(m,1H),7.78−7.66(m,3H),7.60(t,J=8.0Hz,2H),7.33−7.20(m,2H),5.02(s,1H),2.36−2.22(m,2H),1.01−0.87(m,1H),0.45−0.32(m,2H),0.09−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97;MS(ES+)561.3(M+1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(102b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(5mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(102a)(123mg、0.219mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)(66.0mg、0.278mmol)を添加し、その後、5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(51.0mg、1.321mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.08mL、0.733mmol)で処理し、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(100mL)で処理し、水(60mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(60mL)で再度抽出した。合わせた抽出物をブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(102b)(47mg、40%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),7.59(s,1H),7.53(s,1H),7.49−7.09(m,7H),6.86(t,J=7.7Hz,1H),6.57−6.52(m,1H),6.49(d,J=7.8Hz,1H),6.32(dd,J=7.9,2.2Hz,1H),4.95(s,2H),4.57(s,1H),3.73(s,2H),2.23(d,J=6.7Hz,2H),2.06(bs,2H),0.95−0.77(m,1H),0.40−0.25(m,2H),0.04−−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71;MS(ES+):535.29(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(1H−ピロール−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(103b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(1H−ピロール−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(103a)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89e)(0.602g、1.325mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.290mL、3.97mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。反応物を乾燥するまで蒸発させて、残渣をN,Nジメチルホルムアミド(20mL)中に溶解させた。溶液に1H−ピロール(3.68mL、53.0mmol)を添加し、還流させながら18時間加熱した。更なる1H−ピロール(3.68mL、53.0mmol)を添加し、反応物を還流させながら54時間加熱した。過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣を水(50mL)で希釈し、クロロホルムで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(1H−ピロール−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(103a)(0.063g、0.125mmol、収率9.45%)を白色のワックス状固体として得た。MS(ES+)504.34(M+1),MS(ES−)526.30(M+Na),MS(ES−)502.03(M−1);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.94。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(1H−ピロール−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(103b)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(1H−ピロール−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(103a)(55mg、0.109mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.039g、0.164mmol)を添加し、その後水素化ホウ素ナトリウム(0.033g、0.874mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を10分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.118mL、1.092mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(30mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出した(2回×30mL)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、メタノール/クロロホルムで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(1H−ピロール−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(103b)(21mg、収率38%)を灰白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H,D2Oと交換),10.53−10.42(m,1H,D2Oと交換),7.56(s,1H),7.54−7.51(m,1H),7.49−7.41(m,4H),7.32(dt,J=6.2,2.6Hz,1H),7.20(t,J=8.1Hz,1H),7.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),6.61(q,J=2.4Hz,1H),6.51(q,J=2.0Hz,1H),5.86(q,J=2.3Hz,1H),3.78(s,2H),3.72(t,J=7.7Hz,1H),2.09−1.80(m,2H),1.08(tdd,J=16.9,13.8,7.2Hz,2H),0.65(ddt,J=10.1,7.2,3.7Hz,1H),0.45−0.25(m,2H),−0.02−−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71;MS(ES+)508.3(M+1),MS(ES−)506.0(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(104f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタノール(104b)の調製
0℃に冷却されたテトラヒドロフラン(80mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(104a)(4.8g、43.6mmol)の溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(49.0mL、49.0mmol)を滴加し、0℃で2時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液(120mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(2回×120mL)。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。残渣をエーテル(200mL)中に溶解させ、1,4−ジオキサン中4NのHCl(24mL)で処理し、室温で2時間撹拌した。得られた固体を濾過で収集し、エーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、(3−アミノフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタノール(104b)(6.01g、68%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.47(s,1H),7.46−7.20(m,5H),5.69(s,1H),3.76(s,3H);MS(ES+)204.1(M+1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(104c)の調製
DMF(80mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(4.15g、14.76mmol)の溶液に、(3−アミノフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタノール(104b)(2.99g、14.76mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(21.00mL、121mmol)、ヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、7.02g、14.76mmol)を添加し、室温で13時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、水(2回×120mL)、ブライン(120mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜0:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(104c)(2.9g、42%)を淡褐色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.01(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.95(s,1H),7.91(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.73(t,J=0.9Hz,1H),7.63(t,J=1.9Hz,1H),7.59−7.54(m,1H),7.41(s,1H),7.28(t,J=7.8Hz,1H),7.21(d,J=0.8Hz,1H),7.16−7.10(m,1H),5.67(d,J=4.3Hz,1H),5.61(d,J=4.4Hz,1H),3.75(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97;MS(ES+)467.2(M+1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(104d)の調製
0℃のジクロロメタン(100mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(104c)(2.836g、6.08mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.100mL、14.87mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(7.00mL、50.2mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(8.00g、109mmol)で処理し、濃縮してジクロロメタンの大部分を除去し、その後アセトニトリル(75mL)を添加した。反応混合物を70℃で20時間撹拌し、乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(240mL)で処理し、水(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(104d)(1.518g、48%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.01(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.79−7.69(m,2H),7.63(s,1H),7.58−7.52(m,1H),7.46(s,1H),7.32−7.22(m,2H),7.16(d,J=7.8Hz,1H),4.74(s,1H),3.74(s,3H),2.35−2.15(m,2H),0.96−0.78(d,J=9.7Hz,1H),0.43−0.27(m,2H),0.09−−0.020−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96;MS(ES+)520.3(M+1)。
ステップ−4:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(104e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(40mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(104d)(1.453g、2.8mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.850g、8.39mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(0.360g、1.513mmol)を添加し、その後、5分間にわたって緩徐に水素化ホウ素ナトリウム(1.083g、28.1mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.400mL、12.83mmol)で反応停止させ、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(200mL)で処理し、水(100mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(100mL)で再度抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出で精製して、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(104e)(709mg、41%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.61(s,1H),7.58(s,1H),7.56−7.22(m,9H),7.16(d,J=7.7Hz,1H),4.73(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.74(s,3H),2.27(t,J=6.4Hz,2H),1.37(s,9H),0.96−0.79(m,1H),0.48−0.27(m,2H),0.09−−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80;MS(ES+)624.4(M+1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(104f)の調製
1,4−ジオキサン(60mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(104e)(0.614g、0.984mmol)の溶液に、塩酸(10.0mL、40.0mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で15.5時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(104f)(363mg、70%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),7.61(t,J=1.8Hz,1H),7.58(s,1H),7.57−7.45(m,2H),7.48−7.39(m,3H),7.37−7.30(m,1H),7.29−7.22(m,2H),7.19−7.12(m,1H),4.72(s,1H),3.79(s,2H),3.74(s,3H),2.36−2.18(m,3H),0.97−0.79(m,1H),0.43−0.30(m,2H),0.10−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.72;MS(ES+)525.3(M+1);(ES−)522.323(M−1);IR(KBrペレット,cm−1):3429,2925,1616,1559,1243;分析、C27H28F3N7O・0.25CHCl3の計算値:
C,59.14;H,5.15;N,17.72;実測値:C,59.07;H,5.24;N,17.57。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(105g)の調製
ステップ−1:(4−メトキシフェニル)(3−ニトロフェニル)メタノン(105c)の調製
室温のトルエン(150mL)中の3−ニトロ−ニトロ安息香酸(105a)(5.0g、29.92mmol)の撹拌溶液に、DMF(5滴)及びSOCl2(10.67g、89.76mmol)を添加した。反応混合物を70℃で3時間加熱し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をDCM(100mL)中に溶解させ、メトキシベンゼン(105b)(8.2mL、76.1mmol)を室温で添加し、反応混合物を50℃に加熱した。高温の反応混合物にAlCl3(15.95g、119.672mmol)を少量ずつ添加し、50℃で30分間撹拌した。反応の完了をTLC(n−ヘキサン中20%のEtOAc)で監視し、TLCで2つのスポットが観察された。反応混合物を室温まで冷まし、砕氷に注ぎ入れた。濃縮HCl(6mL)を混合物に添加し、EtOAcで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサ中0〜40%のEtOAcで溶出)で精製して、(4−メトキシ−フェニル)−(3−ニトロ−フェニル)メタノン(105c)(3.6g、46%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.48(ddd,J=8.2,2.4,1.1Hz,1H),8.40(t,J=1.9Hz,1H),8.15−8.09(m,1H),7.86(d,J=8.0Hz,1H),7.84−7.76(m,2H),7.17−7.09(m,2H),3.88(s,3H)。
ステップ−2:(3−アミノフェニル)(4−メトキシフェニル)メタノール(105d)の調製
メタノール(135mL)中の(4−メトキシフェニル)−(3−ニトロフェニル)メタノン(105c)(3.5g、13.61mmol)の撹拌溶液に、NiCl2.6H2O(0.646g、2.72mmol)を室温で添加した。反応混合物を0℃に冷却し、NaBH4をこの温度で少量ずつ添加した。反応混合物を室温まで温め、3時間撹拌を継続した。反応の完了は、TLC(n−ヘキサン中35%のEtOAc)で監視した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(2.5mL)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を(1:1)の酢酸エチル/水(100mL)中に溶解させた。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜30%の、ヘキサン中のEtOAcで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)−(4−メトキシフェニル)メタノール(105d)(1.6g、51%)を淡褐色の油性シロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.30−7.22(m,2H),6.94(t,J=7.7Hz,1H),6.90−6.83(m,2H),6.59(t,J=1.9Hz,1H),6.52(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),6.41(ddd,J=7.9,2.3,1.0Hz,1H),5.60(d,J=3.9Hz,1H),5.49(d,J=3.9Hz,1H),5.00(s,2H),3.74(s,3H)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(105e)の調製
トルエン(50mL)中の2−(3−シアノフェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(9i)(2.24g、7.82mmol)の溶液に、DMF(5滴)、SOCl2(1.36mL、18.77mmol)を0℃で添加した。反応混合物を還流させながら3.5時間加熱し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、(3−アミノフェニル)−(4−メトキシフェニル)メタノール(105d)(1.5g、6.54mmol)を添加し、その後トリエチルアミン(8.8mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、10〜50%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(105e)(2.6g、81%)を淡褐色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.77−7.69(m,2H),7.61(t,J=1.8Hz,1H),7.54(d,J=8.3Hz,1H),7.31−7.18(m,3H),7.11(d,J=7.7Hz,1H),6.92−6.80(m,2H),5.84(d,J=3.9Hz,1H),5.62(d,J=3.9Hz,1H),3.71(s,3H)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(105f)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(105e)(2.6g、5.28mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.2g、10.15mmol)を添加し、3時間かけて室温まで温めた。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(8mL)で反応停止させ、室温で1時間撹拌し、50℃で17時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、クロロホルム(50mL)中に溶解させ、水(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜50%の酢酸エチル/メタノール9:1で溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(105f)(1.7g、59%)を淡褐色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),8.11(t,J=1.9Hz,1H),7.95(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.85(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.73−7.64(m,2H),7.60(t,J=1.8Hz,1H),7.54−7.46(m,1H),7.29−7.09(m,4H),6.85−6.75(m,2H),4.73(s,1H),3.65(s,3H),2.23(d,J=6.7Hz,2H),0.94−0.79(m,1H),0.38−0.25(m,2H),0.05−−0.06(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.97;IR(KBr)2234cm−1;MS(ES+)546.3(M+1);(ES−)545.4(M−1);分析、C30H26F3N5O2.0.5CH2Cl2の計算値:C,62.30;H,4.63;N,11.91;実測値:C,62.73;H,4.74;N,11.60。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(105g)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(105f)(0.5g、0.916mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.272g、1.146mmol)を添加し、反応混合物に、15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.173g、4.58mmol)を添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.297mL、2.75mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。有機層を分離し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(105g)(0.35g、0.637mmol、収率69.5%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.78(s,1H),7.72(t,J=1.7Hz,1H),7.67(s,2H),7.61(dt,J=7.3,1.7Hz,1H),7.58−7.47(m,3H),7.37−7.29(m,2H),7.26(d,J=7.3Hz,2H),6.90−6.83(m,2H),4.88(s,1H),4.12(s,2H),3.70(s,3H),2.34(d,J=6.8Hz,2H),1.03−0.87(m,1H),0.45−0.35(m,2H),0.07(dd,J=5.5,3.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)550.4(M+1);(ES−)548.3(M−1);分析、C30H30F3N5O2.1.1HCl.H2Oの計算値:C,59.29;H,5.49;Cl,6.42;N,11.52;実測値:C,59.08;H,5.43;Cl,6.19;N,11.17。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(106a)の調製
メタノール(10mL)中の3−(5−(3−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(49g)(0.111g、0.153mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4N、1.912mL、7.65mmol)を添加し、室温で14時間撹拌した。過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(第1のカラム:シリカゲル25g、クロロホルム中のCMA80で溶出、その後、第2のカラム:シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中0〜100%のメタノール)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(106a)(22mg、収率23%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H,D2Oと交換),7.67−7.62(m,1H),7.58−7.49(m,3H),7.47−7.28(m,9H),7.24−7.13(m,2H),7.08(d,J=7.7Hz,1H),7.01(d,J=8.1Hz,1H),6.93(t,J=7.4Hz,1H),5.20(s,1H),5.09(s,2H),3.76(s,2H),2.31(dd,J=12.0,6.7Hz,1H),2.21(dd,J=11.9,7.0Hz,1H),0.87(p,J=6.5Hz,1H),0.45−0.23(m,2H),−0.01(s,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ7.68−7.63(m,1H),7.54−7.49(m,3H),7.49−7.40(m,4H),7.33(tt,J=5.1,2.2Hz,5H),7.26−7.14(m,2H),7.10(d,J=7.7Hz,1H),7.02(d,J=8.1Hz,1H),6.94(t,J=7.4Hz,1H),5.20(s,1H),5.08(s,2H),3.74(s,2H),2.37−2.15(m,2H),0.85(h,J=6.6Hz,1H),0.44−0.28(m,2H),−0.01−−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71;MS(ES+):MS(ES+)626.4(M+1),MS(ES−)624.3(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(107f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(3−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(107b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の3−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒド(107a)(2.122g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(3.55g、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で14時間撹拌し、2Nの塩酸(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(3−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(107b)(1.258g、収率41%)を濃い黄色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.47−7.29(m,5H),7.19(t,J=7.9Hz,1H),7.05−6.97(m,1H),6.96−6.86(m,2H),6.83(ddd,J=8.2,2.7,1.0Hz,1H),6.58(t,J=1.9Hz,1H),6.50(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),6.38(ddd,J=7.9,2.3,1.0Hz,1H),5.69(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.46(d,J=3.9Hz,1H),5.05(s,2H),4.98(s,2H,D2Oと交換);MS(ES+):MS(ES+)328.2(M+Cl),MS(ES−)304.2(M−1)。
ステップ−2:N−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(107c)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.215g、4.32mmol)の溶液に、(3−アミノフェニル)(3−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(107b)(1.2g、3.93mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(3.42mL、19.65mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、2.198g、4.72mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(107c)(1.637g、2.88mmol、収率73.3%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H),8.16(td,J=1.7,0.9Hz,1H),8.03−7.95(m,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.3,1.1Hz,1H),7.77−7.68(m,2H),7.64(t,J=1.8Hz,1H),7.60−7.52(m,1H),7.46−7.30(m,5H),7.23(dt,J=15.5,7.9Hz,2H),7.17−7.10(m,1H),7.02(dd,J=2.6,1.5Hz,1H),6.95−6.89(m,1H),6.85(ddd,J=8.1,2.7,1.0Hz,1H),5.95(d,J=3.8Hz,1H),5.63(d,J=3.9Hz,1H),5.05(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.97;MS(ES−)567.3(M−1)。
ステップ−3:N−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(107d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中のN−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(107c)(1.637g、2.88mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.63mL、8.64mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(0.749mL、8.64mmol)で反応停止させ、室温で更に5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(10mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(4.99mL、57.6mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(107d)(1.16g、1.866mmol、収率64.8%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),7.98(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.75−7.66(m,3H),7.55(dt,J=7.9,1.5Hz,1H),7.45−7.40(m,3H),7.39−7.37(m,1H),7.36−7.31(m,2H),7.25−7.16(m,3H),7.09−7.06(m,1H),6.97(d,J=7.6Hz,1H),6.83(ddd,J=8.2,2.6,1.0Hz,1H),5.04(s,2H),4.79(s,1H),2.35(s,1H),2.27(s,2H),1.01−0.84(m,1H),0.42−0.32(m,2H),0.05(dd,J=5.2,3.8Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.95;MS(ES+)622.4(M+1);(ES−)620.3(M−1)。
ステップ−4:3−(5−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(107e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(10mL)中のN−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(107d)(1.0g、1.609mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.053g、4.83mmol)及び塩化ニッケル(II)(0.421g、1.769mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(0.497g、12.87mmol)を15分間にわたって緩徐に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.527mL、4.83mmol)で反応停止させ、0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(60mL)及び水(60mL)中に溶解させた。水性相を分離し、ジクロロメタン(60mL)で再度抽出した。有機抽出物を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、ヘキサン中0〜100%の9:1酢酸エチル/メタノールで溶出)で精製して、3−(5−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(107e)(0.304g、0.419mmol、収率26.0%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.65(d,J=2.3Hz,1H),7.58(s,1H),7.51(q,J=7.1,6.3Hz,2H),7.46−7.30(m,9H),7.27−7.14(m,3H),7.11−7.05(m,1H),6.97(d,J=7.7Hz,1H),6.83(ddd,J=8.2,2.6,1.0Hz,1H),5.05(s,2H),4.78(s,1H),4.18(d,J=6.2Hz,2H),2.35(s,1H),2.27(s,2H),1.36(s,9H),0.92(dd,J=13.2,6.3Hz,1H),0.42−0.31(m,2H),0.04(q,J=5.8,5.3Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80;MS(ES+)726.5(M+1);(ES−)724.5(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(107f)の調製
メタノール(体積:7.5mL)中の3−(5−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(107e)(0.125g、0.172mmol)の溶液に、塩酸(0.359mL、4.31mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜50%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(107f)(0.05g、0.080mmol、収率46.4%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(s,1H),8.50(d,J=59.1Hz,2H),7.76(s,1H),7.72(d,J=2.0Hz,1H),7.69(s,1H),7.64−7.49(m,4H),7.46−7.21(m,9H),7.06(d,J=7.4Hz,1H),6.90(dd,J=8.0,2.5Hz,1H),5.08(s,3H),4.11(s,2H),2.47−2.38(m,2H),1.09−0.93(m,1H),0.44(td,J=5.3,4.8,2.8Hz,2H),0.25−0.07(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.78;MS(ES+)626.4(M+1);(ES−)624.4(M−1);分析、C36H34F3N5O2.1.5HCl.H2Oの計算値:C,61.91;H,5.41;Cl,7.61;N,10.03:実測値:C,61.51;H,5.51;Cl,7.89;N,9.85。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−(アミノメチル)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(108e)の調製
ステップ−1:3−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(108a)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の3−ホルミルベンゾニトリル(54a)(1.311g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(108a)(0.652g、収率29%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.76(t,J=1.7Hz,1H),7.73−7.63(m,2H),7.51(t,J=7.7Hz,1H),6.94(t,J=7.7Hz,1H),6.60−6.48(m,2H),6.40(ddd,J=7.9,2.3,1.1Hz,1H),5.97(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.58(d,J=3.9Hz,1H),5.04(s,2H,D2Oと交換);MS(ES+):MS(ES+)225.2(M+1),247.1(M+Na),223.1(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(108b)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.897g、3.19mmol)の溶液に、3−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(108a)(0.65g、2.90mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(2.52mL、14.5mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(1.62g、3.48mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(108b)
(1.057g、2.169mmol、収率74.8%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.80(d,J=1.7Hz,1H),7.77−7.62(m,5H),7.61−7.56(m,1H),7.53(t,J=7.7Hz,1H),7.29(t,J=7.8Hz,1H),7.22−7.10(m,1H),6.22(d,J=3.9Hz,1H),5.77(d,J=4.0Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96;MS(ES+)510.2(M+Na);(ES−)486.2(M−1);973.3(2M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(108c)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(108b)(1.057g、2.169mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.48mL、6.51mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(0.564mL、6.51mmol)で反応停止させ、室温で更に5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(5mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(3.76mL、43.4mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(108c)(0.459g、0.849mmol、収率39.2%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.94−7.86(m,2H),7.77−7.64(m,5H),7.60−7.46(m,2H),7.32−7.19(m,2H),4.92(s,1H),2.63(s,1H),2.27(s,2H),0.96−0.87(m,1H),0.44−0.39(m,2H),0.08−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96;MS(ES+)541.304(M+1);(ES−)539.269(M−1)。
ステップ−4:1−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(108d)の調製
氷/水で冷却したMeOH(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(108c)(0.425g、0.786mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.867g、3.93mmol)及び塩化ニッケル(II)(0.206g、0.865mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(0.364g、9.44mmol)を15分間にわたって緩徐に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.429mL、3.93mmol)で反応停止させ、0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(60mL)及び水(60mL)中に溶解させた。水性相を分離し、ジクロロメタン(60mL)で再度抽出した。有機抽出物を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、ヘキサン中0〜100%の9:1酢酸エチル/メタノールで溶出)で精製して、1−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(108d)(0.143g、0.191mmol、収率24.29%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.64(s,1H),7.57(s,1H),7.55−7.32(m,7H),7.31−7.14(m,5H),7.04(d,J=7.0Hz,1H),4.78(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),4.07(d,J=6.2Hz,2H),2.38−2.19(m,3H),1.37(d,J=3.2Hz,18H),0.98−0.82(m,1H),0.44−0.31(m,2H),0.11−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81;MS(ES+)749.5(M+1);(ES−)747.5(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−(アミノメチル)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(108e)の調製
メタノール(10mL)中の1−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(108d)(0.148g、0.198mmol)の溶液に、濃塩酸(0.824mL、9.88mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のCMA−80で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−(アミノメチル)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(108e)(0.05g、0.091mmol、収率46.1%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),7.66(s,1H),7.60−7.11(m,12H),4.79(s,1H),3.77(s,2H),3.67(s,2H),2.28(d,J=6.7Hz,2H),1.05−0.83(m,1H),0.51−0.30(m,2H),0.05(t,J=4.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.51;MS(ES+)549.4(M+1);(ES−)547.4(M−1);分析、C30H31F3N6O2・0.5H2Oの計算値:C,64.62;H,5.78;N,15.07;実測値:C,64.34;H,5.73;N,14.72。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(109f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(3−メトキシフェニル)メタノール(109b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の3−メトキシベンズアルデヒド(109a)(1.361g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.0mL、12.0mmol)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL、25.00mmol)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15.00mL、30.0mmol)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜20%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(3−メトキシフェニル)メタノール(109b)(1.327g、収率58%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.18(t,J=7.8Hz,1H),7.00−6.85(m,3H),6.75(ddd,J=8.2,2.6,1.0Hz,1H),6.60−6.46(m,2H),6.37(ddd,J=7.9,2.3,1.1Hz,1H),5.68(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.46(d,J=3.9Hz,1H),4.98(s,2H,D2Oと交換),3.71(s,3H);MS(ES+):MS(ES+)230.2(M+1),252.1(M+Na),228.12(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(109c)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.754g、6.24mmol)の溶液に、(3−アミノフェニル)(3−メトキシフェニル)メタノール(109b)(1.3g、5.67mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(4.94mL、28.4mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、3.17g、6.80mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(109c)(2.27g、4.61mmol、収率81%)を黄色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.21−8.12(m,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.3,2.2,1.2Hz,1H),7.79−7.68(m,2H),7.67−7.60(m,1H),7.59−7.48(m,1H),7.31−7.10(m,3H),6.94(t,J=2.0Hz,1H),6.90(d,J=7.7Hz,1H),6.77(ddd,J=8.2,2.7,1.0Hz,1H),5.95(d,J=3.8Hz,1H),5.63(d,J=3.8Hz,1H),3.71(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96;MS(ES−)491.2(M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(109d)の調製
0℃のジクロロメタン(25mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(109c)(2.27g、4.61mmol)の溶液に、塩化チオニル(1mL、13.83mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(1.199mL、13.83mmol)で反応停止させ、室温で更に5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(10mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(8.00mL、92mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(109d)(1.3g、2.383mmol、収率51.7%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.19−8.14(m,1H),8.00(dt,J=7.9,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.77−7.69(m,2H),7.67(t,J=1.9Hz,1H),7.54(dt,J=8.0,1.7Hz,1H),7.26(d,J=7.7Hz,1H),7.23−7.19(m,1H),7.17(d,J=7.8Hz,1H),6.99(dd,J=2.6,1.5Hz,1H),6.95(d,J=7.9Hz,1H),6.75(ddd,J=8.2,2.7,1.0Hz,1H),4.79(s,1H),3.70(s,3H),2.34(s,1H),2.29(d,J=7.1Hz,2H),0.99−0.85(m,1H),0.43−0.33(m,2H),0.09−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.95;IR(KBr)2234cm−1;MS(ES+)546.3(M+1);(ES−)544.4(M−1)。
ステップ−4:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(109e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(109d)(1.2g、2.200mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.44g、6.6mmol)及び塩化ニッケル(II)(0.575g、2.420mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(0.679g、17.60mmol)を15分間にわたって緩徐に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.720mL、6.60mmol)で反応停止させ、0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(60mL)及び水(60mL)中に溶解させた。水性相を分離し、ジクロロメタン(60mL)で再度抽出した。有機抽出物を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、ヘキサン中0〜100%の9:1酢酸エチル/メタノールで溶出)で精製して、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(109e)(0.375g、0.577mmol、収率26.2%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.67−7.62(m,1H),7.58(s,1H),7.52(t,J=6.6Hz,1H),7.49−7.38(m,2H),7.38−7.31(m,2H),7.28−7.13(m,3H),7.02−6.98(m,1H),6.96(d,J=7.9Hz,1H),6.75(ddd,J=8.3,2.6,1.0Hz,1H),4.78(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.71(s,3H),2.42−2.31(m,1H),2.29(d,J=7.3Hz,2H),1.36(s,9H),1.00−0.78(m,1H),0.45−0.29(m,2H),0.12−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79;MS(ES+)650.4(M+1);(ES−)648.3(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(109f)の調製
メタノール(30mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(109e)(0.364g、0.560mmol)の溶液に、濃塩酸(1.167mL、14.01mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜50%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(109f)(0.160g、0.291mmol、収率52.0%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.83(s,1H),7.76−7.68(m,3H),7.65(dt,J=7.4,1.6Hz,1H),7.61−7.46(m,3H),7.30−7.15(m,3H),7.05−7.00(m,1H),6.97(d,J=7.7Hz,1H),6.81−6.71(m,1H),4.83(s,1H),4.09(s,2H),3.71(s,3H),2.31(dd,J=6.7,2.5Hz,2H),1.05−0.79(m,1H),0.51−0.26(m,2H),0.16−−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.59;MS(ES+)550.4(M+1);(ES−)548.3(M−1);分析、C30H30F3N5O2.HCl.1.25H2Oの計算値:C,59.21;H,5.55;Cl,5.83;N,11.51;実測値:C,59.44;H,5.64;Cl,5.64;N,11.15。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(m−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(110f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(m−トリル)メタノール(110b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の3−メチルベンズアルデヒド(110a)(1.179mL、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL、25mmol)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(m−トリル)メタノール(110b)(1.393g、収率65%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.22−7.09(m,3H),6.99(dt,J=6.4,1.9Hz,1H),6.91(t,J=7.7Hz,1H),6.56(t,J=2.0Hz,1H),6.50(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),6.37(ddd,J=7.9,2.4,1.1Hz,1H),5.64(d,J=3.8Hz,1H,D2Oと交換),5.45(d,J=3.8Hz,1H),4.98(s,2H,D2Oと交換),2.26(s,3H);MS(ES+)214.2(M+1),236.2(M+Na),MS(ES−)212.1(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(m−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(110c)の調製
100mLの一ツ口フラスコ内で、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.743g、6.20mmol)、(3−アミノフェニル)(m−トリル)メタノール(110b)(1.322g、6.20mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(3.47g、7.44mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(36.0mL、465mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA)(5.40mL、31.0mmol)で、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に処理した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を水(50mL)で処理し、クロロホルムで抽出し(2回×50mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(m−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(110c)(2.308g、収率78%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H,D2Oと交換),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.79−7.69(m,2H),7.62(t,J=1.8Hz,1H),7.55(dd,J=8.1,1.5Hz,1H),7.26(t,J=7.8Hz,1H),7.22−7.10(m,4H),7.01(d,J=7.1Hz,1H),5.90(d,J=3.8Hz,1H,D2Oと交換),5.62(d,J=3.8Hz,1H),2.26(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.95;MS(ES+):MS(ES+)499.2(M+Na),975.4(2M+Na),MS(ES−)475.3(M−1);IR(KBr,cm−1):2235cm−1(−CNストレッチング)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(m−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(110d)の調製
0℃のジクロロメタン(25mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(m−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(110c)(2.31g、4.85mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.06mL、14.55mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(1.262mL、14.55mmol)で反応停止させ、室温で更に5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(10mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(8.41mL、97mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(m−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(110d)(1.784g、3.37mmol、収率69.5%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.19−8.13(m,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.3,2.2,1.1Hz,1H),7.79−7.69(m,2H),7.68−7.63(m,1H),7.54(dt,J=8.0,1.7Hz,1H),7.30−7.12(m,5H),6.99(dd,J=6.3,2.1Hz,1H),4.77(s,1H),2.29(s,3H),2.26(s,3H),1.03−0.84(m,1H),0.44−0.31(m,2H),0.09−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.94;IR(KBr)2234cm−1;MS(ES+)530.3(M+1);(ES−)528.3(M−1)。
ステップ−4:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(m−トリル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(110e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(m−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(110d)(1.2g、2.266mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.5g、6.87mmol)及び塩化ニッケル(II)(0.599g、2.52mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(0.708g、18.33mmol)を15分間にわたって緩徐に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.750mL、6.87mmol)で反応停止させ、0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(60mL)及び水(60mL)中に溶解させた。水性相を分離し、ジクロロメタン(60mL)で再度抽出した。有機抽出物を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、ヘキサン中0〜100%の9:1酢酸エチル/メタノールで溶出)で精製して、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(m−トリル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(110e)(1.0g、1.578mmol、収率68.9%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.63(t,J=1.8Hz,1H),7.58(s,1H),7.56−7.46(m,2H),7.45−7.38(m,2H),7.38−7.31(m,2H),7.25(d,J=7.7Hz,1H),7.22−7.13(m,4H),6.99(dt,J=6.7,2.0Hz,1H),4.76(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.29(s,3H),2.26(s,3H),1.36(d,J=1.9Hz,9H),0.99−0.82(m,1H),0.42−0.33(m,2H),0.10−−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80;MS(ES+)634.4(M+1);(ES−)632.4(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(m−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(110f)の調製
メタノール(50mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(m−トリル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(110e)(0.92g、1.452mmol)の溶液に、濃塩酸(3.02mL、36.3mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、クロロホルム中0〜50%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(m−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(110f)(0.67g、1.256mmol、収率86%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.92(s,1H),8.51(t,J=55.0Hz,3H),7.83(s,1H),7.72(d,J=1.9Hz,1H),7.71(s,1H),7.64(dt,J=7.2,1.8Hz,1H),7.61−7.56(m,1H),7.56−7.48(m,2H),7.47−7.34(m,3H),7.28(t,J=7.9Hz,1H),7.14(d,J=7.5Hz,1H),5.36(s,1H),4.12(s,2H),2.70−2.57(m,2H),2.29(s,3H),1.20−1.04(m,1H),0.65−0.41(m,2H),0.38−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.60;MS(ES+)534.4(M+1);(ES−)532.3(M−1);分析、C30H30F3N5O・2HCl・1.75H2Oの計算値:C,56.47;H,5.61;Cl,11.11;N,10.98;実測値:C,56.59;H,5.45;Cl,10.93;N,10.92。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(111f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(111b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(111a)(1.741g、10mmol)の撹拌溶液に、3−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]フェニルマグネシウムクロリド溶液(49c)(12mL)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×30mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl水溶液(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(111b)(1.121g、収率42%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.74−7.48(m,4H),6.94(t,J=7.7Hz,1H),6.64−6.49(m,2H),6.40(ddd,J=8.0,2.3,1.1Hz,1H),5.95(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.62(d,J=3.9Hz,1H),5.07(s,2H,D2Oと交換);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.92;MS(ES+):MS(ES+)268.2(M+1),290.1(M+Na),MS(ES−)266.15(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(111c)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.075g、3.82mmol)、(3−アミノフェニル)(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(111b)(1.022g、3.82mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、2.139g、4.59mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(22mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(3.33mL、19.12mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を水(30mL)で処理し、クロロホルムで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(111c)(1.293g、2.438mmol、収率63.8%)を黄色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+)553.2(M+Na);(ES−)529.2(M−1)
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(111d)の調製
0℃のジクロロメタン(25mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(111c)(1.238g、2.334mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.551mL、7mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(1.4mL、16.34mmol)で反応停止させ、室温で更に5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(10mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(4.0mL、46.7mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(111d)(1.047g、収率77%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H,D2Oと交換),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.82−7.66(m,5H),7.60−7.51(m,3H),7.35−7.19(m,2H),4.96(s,1H),2.30(dd,J=13.8,7.0Hz,2H),1.00−0.84(m,1H),0.45−0.31(m,2H),0.04(td,J=5.4,3.8Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.85,−60.96.;MS(ES+)584.3(M+1),MS(ES−)582.2(M−1)。
ステップ−4:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(111e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(111d)(0.996g、1.707mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.5g、6.87mmol)及び塩化ニッケル(II)(0.599g、2.52mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(0.708g、18.33mmol)を15分間にわたって緩徐に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.750mL、6.87mmol)で反応停止させ、0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(60mL)及び水(60mL)中に溶解させた。水性相を分離し、ジクロロメタン(60mL)で再度抽出した。有機抽出物を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、ヘキサン中0〜100%の9:1酢酸エチル/メタノールで溶出)で精製して、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(111e)(0.26g、収率16.50%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),7.79(s,1H),7.71(dd,J=5.3,3.7Hz,1H),7.66(t,J=1.8Hz,1H),7.56(d,J=8.1Hz,3H),7.51(d,J=7.3Hz,1H),7.45−7.38(m,2H),7.38−7.32(m,2H),7.28(d,J=7.7Hz,1H),7.24(s,1H),5.03−4.81(m,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.60(dd,J=13.6,3.4Hz,1H),2.37−2.18(m,2H),1.35(s,9H),0.99−0.83(m,1H),0.45−0.32(m,2H),0.09−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.85;MS(ES+)688.4(M+1);(ES−)686.4(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(111f)の調製
メタノール(10mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(111e)(0.25g、0.364mmol)の溶液に、濃塩酸(0.757mL、9.09mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜50%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(111f)(0.132g、0.225mmol、収率61.8%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.02(s,1H),10.40(s,2H),8.78−8.39(m,3H),8.14(s,1H),8.05(d,J=7.7Hz,1H),7.92(s,1H),7.77−7.60(m,7H),7.59−7.49(m,2H),7.44(t,J=7.9Hz,1H),5.75(s,1H),4.12(s,2H),2.69(d,J=6.7Hz,2H),1.16(dd,J=13.3,6.6Hz,1H),0.69−0.45(m,2H),0.41−0.21(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.60,−60.76;MS(ES+)588.3(M+1);(ES−)586.3(M−1);分析、C30H27F6N5O・2HCl・1.75H2Oの計算値:C,52.07;H,4.73;Cl,10.25;N,10.12;実測値:C,51.94;H,4.60;Cl,10.63;N,10.05。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−スルファモイルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(112g)の調製
ステップ−1:4−(3−ニトロベンゾイル)ベンゼンスルホンアミド(112c)の調製
4−スルファモイル安息香酸(112b)(1g、4.97mmol)、3−ニトロフェニルボロン酸(112a)(0.996g、5.96mmol)、ジアセトキシパラジウム(0.335g、0.497mmol)、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(DPPF)(0.551g、0.994mmol)、ピバル酸無水物(1.513mL、7.46mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、THF(20mL)及び水(0.224mL、12.43mmol)で、窒素の陽圧流中において処理した。反応混合物を60℃に加熱し、窒素の陽圧流中、その温度で16時間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、v/v、3/7)が良好な変換率を示す。反応混合物を室温まで冷ました。過剰なTHFを減圧下で送出して乾燥させ、得られた残渣を飽和NH4Cl水溶液(50mL)で希釈した。生成物を酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、4−(3−ニトロベンゾイル)ベンゼンスルホンアミド(112c)(311mg、収率20%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.55(ddd,J=8.3,2.4,1.1Hz,1H),8.46(t,J=2.0Hz,1H),8.20(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),8.06−7.95(m,4H),7.89(t,J=8.0Hz,1H),7.63(s,2H,D2Oと交換);MS(ES+):MS(ES+)329.1(M+1),MS(ES−)305.1(M−1),611.0(2M−1);分析、C13H10N2O5Sの計算値:C,50.98;H,3.29;N,9.15;S,10.47;実測値:C,50.93;H,3.36;N,9.12;S,10.27。
ステップ−2:4−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゼンスルホンアミド(112d)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(20mL)中の4−(3−ニトロベンゾイル)ベンゼンスルホンアミド(112c)(0.256g、0.836mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.248g、1.045mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.253g、6.69mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を0℃で45分間撹拌し、TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、2/2、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.903mL、8.36mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(50mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、4−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゼンスルホンアミド(112d)(136mg、収率58%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.82−7.69(m,2H),7.55−7.44(m,2H),7.25(s,2H),6.92(t,J=7.7Hz,1H),6.58−6.47(m,2H),6.39(ddd,J=7.9,2.3,1.0Hz,1H),5.89(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.58(d,J=3.8Hz,1H),5.01(s,2H,D2Oと交換);MS(ES+):MS(ES+)301.2(M+Na),579.2(2M+Na),MS(ES−)277.2(M−1)555.2(2M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−スルファモイルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(112e)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.130g、0.462mmol)、4−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゼンスルホンアミド(112d)(0.129g、0.462mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、0.259g、0.555mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA)(0.403mL、2.312mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を水(30mL)で処理し、クロロホルムで抽出した(2回×30mL)。合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−スルファモイルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(112e)(169mg、収率67%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.06−7.85(m,2H),7.74(ddd,J=10.1,7.2,2.8Hz,4H),7.64(d,J=2.2Hz,1H),7.60−7.48(m,3H),7.35−7.24(m,3H),7.15(d,J=7.7Hz,1H),6.16(d,J=3.8Hz,1H,D2Oと交換),5.76(d,J=3.9Hz,1H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ10.66(s,1H),8.15(d,J=2.3Hz,1H),8.04−7.87(m,2H),7.79−7.69(m,4H),7.64(d,J=2.1Hz,1H),7.60−7.50(m,3H),7.33−7.28(m,2H),5.76(s,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.95;MS(ES+)564.18(M+1),MS(ES−)540.2(M−1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−スルファモイルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(112f)の調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−スルファモイルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(112e)(0.164g、0.303mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.066mL、0.909mmol)を添加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(0.182mL、2.120mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をシクロプロピルメタンアミン(0.519mL、6.06mmol)、アセトニトリル(10mL)中に溶解させ、80℃で16時間加熱した。TLC分析(CHCl3/MeOH、9/1、v/v)が反応の完了を示し、反応混合物を乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−スルファモイルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(112f)(0.072g、収率40%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H,D2Oと交換),8.16(t,J=1.9Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.3,2.2,1.1Hz,1H),7.79−7.69(m,4H),7.66(s,1H),7.63−7.51(m,3H),7.34−7.15(m,4H),4.92(s,1H),2.28(d,J=4.7Hz,3H),0.92(s,1H),0.46−0.33(m,2H),0.05(q,J=4.8Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ8.15(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.94−7.87(m,1H),7.79−7.70(m,4H),7.66(d,J=2.1Hz,1H),7.63−7.51(m,3H),7.33−7.17(m,2H),4.91(s,1H),2.28(dd,J=6.6,2.5Hz,2H),0.92(d,J=10.4Hz,1H),0.48−0.32(m,2H),0.05(tt,J=5.9,3.3Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.94;MS(ES+):MS(ES+)593.24(M+1),MS(ES−)595.29(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−スルファモイルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(112g)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−スルファモイルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(112f)(0.065g、0.109mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.032g、0.137mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.033g、0.875mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、その時点で、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.118mL、1.093mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(30mL)で処理し、クロロホルムで抽出した(2回×30mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−スルファモイルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(112g)(28mg、収率43%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),7.78−7.71(m,2H),7.67(t,J=1.8Hz,1H),7.63−7.54(m,3H),7.54−7.48(m,2H),7.47−7.38(m,2H),7.35−7.28(m,1H),7.27−7.16(m,2H),4.91(s,1H),3.77(s,2H),2.37−2.19(m,2H),1.24(s,1H),0.93(dd,J=8.7,4.7Hz,1H),0.52−0.27(m,2H),0.10−0.01(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ7.72(d,J=1.8Hz,1H),7.70(d,J=2.0Hz,1H),7.63(t,J=1.8Hz,1H),7.57(d,J=1.9Hz,1H),7.55(d,J=1.8Hz,1H),7.52−7.38(m,5H),7.33−7.15(m,3H),4.88(s,1H),3.71(s,2H),2.24(dd,J=7.0,1.7Hz,2H),0.88(ddt,J=10.8,7.2,4.3Hz,1H),0.47−0.25(m,2H),0.05−−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.52;MS(ES+):MS(ES+)599.3(M+1),(ES−)597.3(M−1),633.3(M+Na);分析:C29H29F3N6O3S・H2O・0.15CHCl3の計算値:C,55.17;H,4.95;N,13.24;実測値:C,55.35;H,4.66;N,12.95。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(113f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(4−(メチルスルホニル)フェニル)メタノール(113b)の調製
0℃に冷却されたテトラヒドロフラン(30mL)中の4−(メチルスルホニル)ベンズアルデヒド(3.68g、20mmol)の溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(24.0mL、24.0mmol)を添加し、0℃で1時間、及び室温で12時間撹拌した。反応混合物を1NのHCl(水溶液、50mL)で処理し、室温で1時間撹拌し、NaOH(2N、水溶液)でpH=約8まで中和し、酢酸エチルで抽出した(2回×80mL)。合わせた抽出物をブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル80g、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出]で精製して、(3−アミノフェニル)(4−(メチルスルホニル)フェニル)メタノール(113b)(3.858g、70%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.88−7.81(m,2H),7.64−7.58(m,2H),6.93(t,J=7.7Hz,1H),6.60−6.50(m,2H),6.40(ddd,J=8.0,2.3,1.0Hz,1H),5.98(d,J=3.8Hz,1H),5.62(d,J=3.8Hz,1H),5.04(s,2H),3.17(s,3H);MS(ES+)300.1(M+23)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−(メチルスルホニル)−フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(113c)の調製
DMF(48mL)中の(3−アミノフェニル)(4−(メチルスルホニル)フェニル)メタノール(113b)(2.5g、9.01mmol)の溶液に、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.53g、9.01mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(13.00mL、74.6mmol)、ヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、4.29g、9.01mmol)を添加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(2回×80mL)、ブライン(80mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル80g、酢酸エチル中のヘキサン/10%メタノール(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(113c)(4.15g、85%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.17−8.15(m,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.94−7.84(m,3H),7.77−7.69(m,2H),7.68−7.52(m,4H),7.29(t,J=7.8Hz,1H),7.18(d,J=7.8Hz,1H),6.23(d,J=3.8Hz,1H),5.81(d,J=3.9Hz,1H),3.17(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.95;MS(ES+)563.2(M+23)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(113d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(113c)(1.984g、3.67mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.780mL、10.53mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(4.50mL、32.3mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(5.38g、73.4mmol)で処理し、濃縮してジクロロメタンの大部分を除去した。反応物にアセトニトリル(36mL)を添加し、70℃で14.5時間加熱し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(150mL)で処理し、水(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(113d)(329mg、15%)を褐色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),8.18−8.13(m,1H),8.01(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.96−7.50(m,9H),7.32−7.18(m,2H),4.96(s,1H),3.16(s,3H),2.35−2.20(m,2H),0.90(d,J=7.3Hz,1H),0.50−0.25(m,2H),0.11−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96;MS(ES+)594.3(M+1)。
ステップ−4:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(113e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(9mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(113d)(314mg、0.529mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(350mg、1.587mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(68.0mg、0.286mmol)を添加し、その後5分間にわたって水素化ホウ素ナトリウム(204mg、5.29mmol)を緩徐に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.260mL、2.380mmol)で反応停止させ、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(120mL)で処理し、水(75mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(75mL)で再度抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出]で精製して、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(113e)(215mg、58%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.87−7.82(m,2H),7.72−7.64(m,3H),7.57(s,1H),7.55−7.19(m,8H),4.95(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.16(s,3H),2.35−2.22(m,2H),1.36(s,9H),1.00−0.80(m,1H),0.48−0.27(m,2H),0.13−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.78;MS(ES+)698.4(M+1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(113f)の調製
1,4−ジオキサン(20mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(113e)(0.188g、0.269mmol)の溶液に、塩酸(2.8mL、11.21mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で13時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(113f)(107mg、66%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),7.93−7.12(m,13H),4.95(s,1H),3.77(s,2H),3.16(s,3H),2.36−2.21(m,2H),1.01−0.82(m,1H),0.47−0.31(m,2H),0.13−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.53;MS(ES+):598.3(M+1);IR(KBrペレット,cm−1):3365,3006,2926,1683,1553,1243,1148;分析、C30H30F3N5O3S・1.0H2Oの計算値:C,58.53;H,5.24;N,11.38;実測値:C,58.85;H,5.21;N,11.29。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(114f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(3−(メチルスルホニル)フェニル)メタノール(114b)の調製
テトラヒドロフラン(10mL)中の3−(メチルスルホニル)ベンズアルデヒド(114a)(1g、5.43mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(6.51mL、6.51mmol)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で14時間撹拌し、2NのHCl(13.57mL、13.57mmol)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(3−(メチルスルホニル)フェニル)メタノール(114b)(1.004g、67%)を白色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.93(t,J=1.7Hz,1H),7.77(dt,J=7.6,1.5Hz,1H),7.66(dt,J=7.7,1.5Hz,1H),7.57(t,J=7.7Hz,1H),6.94(t,J=7.7Hz,1H),6.58(t,J=1.9Hz,1H),6.53(dt,J=7.5,1.3Hz,1H),6.40(ddd,J=8.0,2.3,1.1Hz,1H),5.99(d,J=3.8Hz,1H),5.63(d,J=3.8Hz,1H),5.05(s,2H),3.20(s,3H);MS(ES+):278.1(M+H)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(114c)の調製
100mLの一ツ口フラスコ内で、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.963g、3.43mmol)、(3−アミノフェニル)(3−(メチルスルホニル)フェニル)メタノール(114b)(0.95g、3.43mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(1.629g、3.43mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(36.0mL、465mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA、4.80mL、27.6mmol)で、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に処理した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(120mL)で希釈し、水(2回×60mL)及びブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[酢酸エチル中のヘキサン/10%メタノール(1:0〜1:1)を伴うシリカゲル]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(114c)(1.228g、66%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.94(t,J=1.8Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.82−7.77(m,1H),7.76−7.64(m,4H),7.63−7.55(m,2H),7.30(t,J=7.8Hz,1H),7.18(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),6.24(d,J=3.9Hz,1H),5.82(d,J=3.9Hz,1H),3.18(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98;MS(ES−):539.2(M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(114d)の調製
0℃のジクロロメタン(25mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(114c)(1.18g、2.19mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.06mL、14.55mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(2.70mL、19.34mmol)で反応停止させ、1時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(22mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(3.21g、43.8mmol)を添加した。反応混合物を70℃で19時間加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(120mL)中に溶解させ、水(60mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜50%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(114d)(208mg、16%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.16(t,J=1.9Hz,1H),8.06−7.98(m,2H),7.95−7.87(m,1H),7.80−7.51(m,7H),7.33−7.18(m,2H),4.97(s,1H),3.17(s,3H),2.36−2.22(m,2H),1.02−0.79(m,1H),0.55−0.29(m,2H),0.17−−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.94;MS(ES+):594.3(M+1)。
ステップ−4:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(メチルスルホニル)フェニル)−メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(114e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(6mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(114d)(195mg、0.328mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(217mg、0.985mmol)及び塩化ニッケル(II)(42.0mg、0.177mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(127mg、3.28mmol)を15分間にわたって緩徐に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(.160mL、1.462mmol)で反応停止させ、0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル(60mL)及び水(60mL)中に溶解させた。水性相を分離し、酢酸エチル(60mL)で再度抽出した。有機抽出物を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出]で精製して、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(114e)(135mg、59%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),8.00(bs,1H),7.79−7.71(m,2H),7.68b(s,1H),7.61−7.19(m,10H),4.96(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.16(s,3H),2.33−2.22(m,2H),1.36(s,9H),0.99−0.80(m,1H),0.46−0.31(m,2H),0.10−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.78;MS(ES+):698.4(M+1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(114f)の調製
1,4−ジオキサン(15mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(114e)(120mg、0.172mmol)の溶液に、塩酸(1.8mL、7.2mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(114f)(49mg、48%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.94(s,1H),10.17(s,2H),8.46−7.37(m,13H),5.81(s,1H),4.13(d,J=5.1Hz,2H),3.22(s,3H),2.83−2.67(m,2H),1.13(bs,1H),0.56(d,J=7.8Hz,2H),0.31(bs,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77;MS(ES+):598.3(M+1);IR(KBrペレット,cm−1):3433,3013,1675,1616,1558,1246,1143。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(シクロプロパンカルボキサミド(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(115e)の調製
ステップ−1:3−(5−((3−(クロロ(フェニル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(115a)の調製
0℃のジクロロメタン(5mL)中の3−(5−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(18c)(133mg、0.235mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.131mL、0.939mmol)、塩化チオニル(0.026mL、0.352mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、3−(5−(3−(クロロ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(115a)(137mg、100%)を得て、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ−2:3−(5−((3−(アジド(フェニル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(115b)の調製
アセトニトリル(10mL)中の3−(5−(3−(クロロ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(115a)(137mg、0.235mmol)の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(61.1mg、0.94mmol)を添加し、還流させながら16時間加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチル(25mL)で希釈し、水で洗浄した(2回×10mL)。水層を酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。有機層を組み合わせ、水(20mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(5−(3−(アジド(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(115b)(75mg、0.127mmol、収率53.9%)を無色の固体として得た。MS(ES+)614.3(M+Na),590.3(ES−)(M−1)。
ステップ−3:3−(5−((3−(アミノ(フェニル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(115c)の調製
メタノール(20mL)中のPd/C(10%、12.59mg)の懸濁液に、3−(5−(3−(アジド(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(115b)の混合物(70mg、0.118mmol)を添加し、60psiで2時間水素化した。反応混合物をセライトを通して濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、3−(5−(3−(アミノ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(115c)(24mg、収率35.9%)を無色の発泡体として得た。MS(ES+)566.3(M+1);(ES−)564.3(M−1)。
ステップ−4:3−(5−((3−(シクロプロパンカルボキサミド(フェニル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(115d)の調製
ジクロロメタン(5mL)中の3−(5−(3−(アミノ(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(115c)(24mg、0.042mmol)の溶液に、シクロプロパンカルボン酸(5.07μL、0.064mmol)、トリエチルアミン(0.024mL、0.170mmol)、及びEDCI(16.27mg、0.085mmol)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層を、水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(5−(3−(シクロプロパンカルボキサミド(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(115d)(23mg、0.036mmol、収率86%)を得た。MS(ES+)656.4(M+Na);(ES−)632.3(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(シクロプロパンカルボキサミド(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(115e)の調製
メタノール(5mL)中の3−(5−(3−(シクロプロパンカルボキサミド(フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(115d)(21mg、0.033mmol)の溶液に、濃塩酸(0.033mL、0.133mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、クロロホルム中0〜50%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(シクロプロパンカルボキサミド(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(115e)(0.016g、0.030mmol、収率90%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO)δ10.78(s,1H),9.02(d,J=8.7Hz,1H),8.30(s,3H),7.71(s,1H),7.64(s,1H),7.62−7.54(m,3H),7.52(q,J=2.1Hz,2H),7.39−7.30(m,3H),7.27(d,J=7.1Hz,3H),7.04(d,J=7.6Hz,1H),6.69(s,1H),6.08(d,J=8.4Hz,1H),4.13(q,J=5.8Hz,2H),0.68(s,2H),0.66(s,2H);MS(ES+)534.4(M+1);(ES−)532.3(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−エチルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(116e)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(3−ビニルフェニル)メタノール(116b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の3−ビニルベンズアルデヒド(116a)(1.32g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.0mL、12.0mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(3−ビニルフェニル)メタノール(116b)(1.2g、収率53.33%)を赤褐色油として得て、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−ビニルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(116c)の調製
トルエン(50mL)及び15滴のDMF中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.947g、6.924mmol)の溶液に、SOCl2(0.928mL、12.78mmol)を0℃で添加した。反応物を3.5時間還流させ、濃縮して揮発性溶媒を除去した。得られた残渣をDCM(50mL)中に溶解させ、(3−アミノ−フェニル)−(3−ビニル−フェニル)−メタノール(116b)(1.2g、5.326mmol)、トリエチルアミン(7.2mL)を室温で添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌した。反応混合物を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中10%〜70%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ヒドロキシ−(3−ビニル−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(116c)(2.1g、80.76%)を赤褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.15(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.3,2.2,1.1Hz,1H),7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.70(d,J=1.7Hz,1H),7.64(t,J=1.8Hz,1H),7.55(d,J=8.3Hz,1H),7.46(d,J=1.8Hz,1H),7.35−7.22(m,4H),7.15(d,J=7.6Hz,1H),6.71(dd,J=17.7,10.9Hz,1H),5.97(d,J=3.9Hz,1H),5.78(dd,J=17.6,1.1Hz,1H),5.68(d,J=3.9Hz,1H),5.24(dd,J=11.0,1.0Hz,1H)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−ビニルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(116d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−ビニルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(116c)(2.1g、4.299mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.65mL、8.598mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(50mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(5.6mL、64.485mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−ビニルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(116d)(4.9g)を赤褐色の粘着性の液体として得て、これを更なる精製無しに、そのまま使用した。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−エチルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(116e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−ビニルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(116d)(粗製4.9g、8.986mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(2.67g、11.233mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(2.03g、53.916mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(4.85mL、44.92mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%のクロロホルム/メタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−エチルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(116e)(0.041g、収率1%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,1H),7.70(d,J=6.3Hz,2H),7.67(s,1H),7.63−7.49(m,4H),7.28−7.17(m,5H),7.04(q,J=3.2,2.7Hz,1H),4.83(s,1H),4.11(s,2H),2.56(d,J=7.7Hz,2H),2.29(dd,J=7.8,5.1Hz,2H),1.15(t,J=7.6Hz,3H),1.01−0.86(m,1H),0.46−0.35(m,2H),0.06(q,J=4.9Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79;MS(ES+)548.3(M+1);(ES−)546.3(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−フルオロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(117e)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(2−フルオロフェニル)メタノール(117b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の2−フルオロベンズアルデヒド(117a)(1.32g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.0mL、12.0mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.5mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(2−フルオロフェニル)メタノール(117b)(1.8g、収率77.92%)を赤褐色油として得た。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(2−フルオロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(117c)の調製
トルエン(50mL)及び15滴のDMF中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(117b)(3.02g、10.770mmol)の撹拌溶液に、SOCl2(2.365g、19.88mmol)を0℃で添加した。反応物を3.5時間還流させ、濃縮して揮発性溶媒を除去した。得られた残渣をジクロロメタン(100mL)中に溶解させ、(3−アミノ−フェニル)−(2−フルオロ−フェニル)−メタノール(117b)(1.8g、8.284mmol)を添加し、その後トリエチルアミン(10.8mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10%〜70%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(2−フルオロ−フェニル)−ヒドロキシ−メチル]−フェニル}−アミド(117c)(2.1グラム)を赤褐色の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),8.21(t,J=1.8Hz,1H),8.05(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.95(ddd,J=8.2,2.1,1.1Hz,1H),7.80(d,J=8.0Hz,1H),7.76(d,J=1.6Hz,1H),7.69−7.53(m,3H),7.38−7.29(m,2H),7.25(td,J=7.5,1.3Hz,1H),7.21−7.12(m,2H),6.12(d,J=4.2Hz,1H),5.98(d,J=4.2Hz,1H)。
ステップ−3:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(2−フルオロ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(117d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(2−フルオロ−フェニル)−ヒドロキシ−メチル]−フェニル}−アミド(117c)(2.1g、4.371mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.65mL、8.742mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(50mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(5.7mL、65.568mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(2−フルオロ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(117d)(1.05g、収率45.06%)を赤褐色の粘着性の液体として得た。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−フルオロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(117e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(2−フルオロ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(117d)(1.05g、1.968mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.584g、2.46mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.45g、11.808mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.06mL、9.84mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%のクロロホルム中/メタノールで溶出)で精製して、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(2−フルオロ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(117e)(0.29g、収率27.43%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.78(s,1H),8.37(s,3H),7.72(s,1H),7.70−7.56(m,5H),7.56−7.47(m,1H),7.28(t,J=7.8Hz,2H),7.22(s,2H),7.12(dd,J=10.7,8.2Hz,1H),5.17(s,1H),4.12(s,2H),2.34(d,J=6.7Hz,2H),0.94(d,J=11.1Hz,1H),0.48−0.35(m,2H),0.12−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO d6)δ−60.79,−118.99;MS(ES+)538.3(M+1);(ES−)536.3(M−1);分析、C30H30F3N5O2.2.75HClの計算値:C,54.61;H,4.70;N,10.98;実測値:C,54.63;H,4.50;N,11.17。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((10−クロロアントラセン−9−イル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(118f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(10−クロロアントラセン−9−イル)メタノール(118b)の調製
テトラヒドロフラン(20mL)中の10−クロロアントラセン−9−カルバルデヒド(118a)(2g、8.31mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(2.95g、9.97mmol)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で14時間撹拌し、2NのHCl(10.39mL、20.77mmol)の添加によって反応停止させ、2時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(12.46mL、24.93mmol)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(10−クロロアントラセン−9−イル)メタノール(118b)(2.375g、7.11mmol、収率86%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.63(d,J=9.0Hz,2H),8.49(dd,J=8.8,1.2Hz,2H),7.78−7.60(m,2H),7.53(dd,J=8.9,6.6Hz,2H),7.16(d,J=4.3Hz,1H),6.90(t,J=7.8Hz,1H),6.52−6.47(m,1H),6.41(s,1H),6.38−6.31(m,2H),4.91(s,2H,D2Oと交換);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ8.61(d,J=9.0Hz,2H),8.51(dd,J=8.7,1.2Hz,2H),7.69(ddd,J=8.9,6.5,1.1Hz,2H),7.54(dd,J=8.9,6.6Hz,2H),7.16(s,1H),6.92(t,J=7.7Hz,1H),6.55−6.43(m,2H),6.37(dd,J=7.7,2.2Hz,1H);MS(ES−):MS(ES−)332.3(M−1)。
ステップ−2:N−(3−((10−クロロアントラセン−9−イル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(118c)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.264g、4.49mmol)、(3−アミノフェニル)(10−クロロアントラセン−9−イル)メタノール(118b)(1.5g、4.49mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop、2.51g、5.39mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(26.1mL、337mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(3.91mL、22.47mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を水(75mL)で処理し、クロロホルムで抽出した(2回×75mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、N−(3−((10−クロロアントラセン−9−イル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(118c)(1.823g、収率68.0%)を黄色固体として得た。
MS(ES−)595.2(M−1)。
ステップ−3:N−(3−((10−クロロアントラセン−9−イル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(118d)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中のN−(3−((10−クロロアントラセン−9−イル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(118c)(1.685g、2.82mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.618mL、8.47mmol)を添加し、室温で18時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(1.693mL、19.76mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をシクロプロピルメタンアミン(4.84mL、56.5mmol)及びアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、反応混合物を80℃で16時間加熱した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、3/7、v/v)が反応の完了を示し、反応混合物を乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−((10−クロロアントラセン−9−イル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(118d)(0.903g、1.389mmol、収率49.2%)を黄色固体として得た。
MS(ES+)649.19(M−1)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((10−クロロアントラセン−9−イル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(118f)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(20mL)中のN−(3−((10−クロロアントラセン−9−イル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(118d)(831mg、1.278mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.837g、3.83mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(0.380g、1.598mmol)を添加し、その後、5分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.283g、7.668mmol)を添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を0℃で45分間撹拌し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.381mL、12.78mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(50mL)で処理し、クロロホルムで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜100%のメタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、3−(5−(3−((10−クロロアントラセン−9−イル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(118e)(0.463g、0.614mmol、収率48.0%)を黄色固体として得て、また1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((10−クロロアントラセン−9−イル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(118f)(0.143g、0.219mmol、収率17.10%)を得て、これを遊離塩基として単離した。化合物118fの遊離塩基を、2mLのIPA中12NのHCl水溶液(7等量、0.13mL)で処理し、10分間撹拌し、次いでエーテルでトリチュレートし、1時間還流させ、室温まで冷ました。得られた固体を濾過で収集し、減圧下で16時間乾燥させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((10−クロロアントラセン−9−イル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(118f)(50mg)の塩酸塩を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.79(s,1H),10.66(s,1H),9.79(s,1H),8.83−8.57(m,3H),8.40(s,3H),8.20(m,1H),7.79(m,4H),7.66−7.45(m,6H),7.24(m,1H),7.15(s,1H),4.09(q,J=5.8Hz,2H),3.03(m,1H),2.64(m,1H),1.21−1.07(m,1H),0.47(m,2H),0.33−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.86;MS(ES+)654.3(M+1);(ES−)652.3(M−1);分析、C37H31ClF3N5O・2.25HCl・2H2Oの計算値:C,57.55;H,4.86;Cl,14.92;N,9.07;実測値:C,57.29;H,4.96;Cl,14.96;N,8.87。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(119e)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(2−メトキシフェニル)メタノール(119b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の2−メトキシベンズアルデヒド(119a)(1.36g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(2−メトキシフェニル)メタノール(119b)(0.8g、収率35%)を赤褐色油として得た。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(2−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(119c)の調製
トルエン(50mL)及び15滴のDMF中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(9i)(1.275g、4.536mmol)の撹拌溶液に、SOCl2(0.618mL、12.78mmol)を0℃で添加した。反応物を3.5時間還流させ、濃縮して揮発性溶媒を除去した。得られた残渣をDCM(100mL)中に溶解させ、(3−アミノフェニル)(2−メトキシフェニル)メタノール(119b)(0.8g、3.5mmol)を添加し、その後トリエチルアミン(4.8mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10%〜70%の酢酸エチル)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(2−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(119c)(1.8g、80.76%)を赤褐色油として得て、これを静置して凝固させた。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.20(t,J=1.9Hz,1H),8.05(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.95(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.79(d,J=8.0Hz,1H),7.76(s,1H),7.69(t,J=1.9Hz,1H),7.61−7.54(m,1H),7.49(dd,J=7.8,1.8Hz,1H),7.32−7.22(m,2H),7.19−7.11(m,1H),7.03−6.94(m,2H),6.03(d,J=4.1Hz,1H),3.80(s,3H)。
ステップ−3:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(2−フルオロ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(119d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(2−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(119c)(1.8g、3.655mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.87g、7.310mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(50mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(3.9g、54.82mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。赤褐色油として得られた、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(2−フルオロ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(119d)の残渣(粗製4.2グラム)を、そのまま次のステップで使用した。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−フルオロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(119e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(50mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(2−フルオロ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(119d)(粗製4.2グラム)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(2.28g、9.628mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(1.748g、46.212mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(4.85mL、44.92mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%のクロロホルム/メタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(119e)(210mg、10%)を白色固体として得た。この固体をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、0〜25%のクロロホルム/メタノールで溶出)で再精製して生成物を得て、これをメタノール中に溶解させ、10等量の濃縮HClを添加し、真空中で乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(119e)(10mg)をHCl塩として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.97(s,1H),10.04(s,1H),9.72(s,1H),8.49(s,3H),7.84(t,J=1.8Hz,1H),7.78(dd,J=7.8,1.6Hz,1H),7.73(d,J=1.7Hz,1H),7.70(s,1H),7.66−7.60(m,2H),7.59−7.48(m,3H),7.45−7.33(m,2H),7.06(ddd,J=14.9,7.9,1.0Hz,2H),5.74(s,1H),4.12(s,2H),3.82(s,3H),2.81−2.67(m,2H),1.20−0.99(m,1H),0.62−0.49(m,2H),0.32−0.20(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79;MS(ES+)550.04(M+1);(ES−)548.3(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−イソプロピルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(120e)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(4−イソプロピルフェニル)メタノール(120b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の4−イソプロピルベンズアルデヒド(120a)(1.48g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.0mL、12.0mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(4−アミノフェニル)(4−イソプロピルフェニル)メタノール(120b)(1.85g、収率81%)を赤褐色の粘着性の液体として得た。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−イソプロピルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(120c)の調製
トルエン(50mL)及び15滴のDMF中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(9i)(2.726g、9.696mmol)の撹拌溶液に、SOCl2(2.129g、17.900mmol)を0℃で添加した。反応物を3.5時間還流させ、濃縮して揮発性溶媒を除去した。得られた残渣をDCM(100mL)中に溶解させ、(3−アミノフェニル)(4−イソプロピルフェニル)メタノール(120b)(1.85g、7.46mmol)を添加し、その後トリエチルアミン7.2mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10%〜70%の酢酸エチル)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−イソプロピルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(120c)(3.1g、82.44%)を赤褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.78−7.69(m,2H),7.64(t,J=1.8Hz,1H),7.60−7.52(m,1H),7.31−7.22(m,3H),7.15(dd,J=8.5,6.8Hz,3H),5.86(d,J=3.7Hz,1H),5.63(d,J=3.7Hz,1H),2.83(p,J=6.9Hz,1H),1.16(d,J=7.0Hz,6H)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−イソプロピルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(120d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−イソプロピルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(120c)(3.8g、7.53mmol)の溶液に、塩化チオニル0.89mL、12.288mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(50mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(8.0mL、92.17mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−イソプロピルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(120d)(1.05g、収率30.64%)を赤褐色の粘着性の液体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−イソプロピルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(120e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−イソプロピルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(120d)(1.05g、1.883mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.559g、2.353mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.427g、11.298mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.2mL、11.83mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%のクロロホルム/メタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(120e)(168mg、16%)の遊離塩基を白色固体として得た。この固体をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、0〜25%のクロロホルム/メタノールで溶出)で再精製して生成物(120e)を遊離塩基として得て、これをメタノール中に溶解させ、10等量の濃縮HClを添加し、真空中で乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(120e)(10mg)をHCl塩として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.99(s,1H),10.07(s,2H),8.52(s,3H),7.88(t,J=1.8Hz,1H),7.72(d,J=3.6Hz,2H),7.69−7.49(m,7H),7.43(t,J=7.9Hz,1H),7.29(d,J=8.0Hz,2H),5.58−5.44(m,1H),4.12(q,J=5.7Hz,2H),2.87(p,J=6.9Hz,1H),2.70(q,J=6.1Hz,2H),1.26−1.08(m,7H),0.59−0.49(m,2H),0.35−0.25(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)562.4(M+1);(ES−)560.4(M−1);分析、C32H34F3N5O・1.95HCl・1.75H2Oの計算値:C,57.86;H,5.99;Cl,10.41;N,10.54;実測値:C,58.01;H,6.02;Cl,10.03;N,10.06。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(121f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メタノール(121b)の調製
0℃に冷却されたテトラヒドロフラン(30mL)中の2−(メチルスルホニル)ベンズアルデヒド(121a)(3.80g、20mmol)の溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(24.00mL、24.00mmol)を添加し、室温で12時間撹拌した。反応混合物を1NのHCl(水溶液、50mL)で処理し、室温で1時間撹拌し、NaOH(2N、水溶液)でpH=約8まで中和し、酢酸エチルで抽出した(2回×80mL)。合わせた抽出物をブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル80g、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出]で精製して、(3−アミノフェニル)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メタノール(121b)(4.912g、89%)を白色の発泡体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.92(dd,J=7.9,1.4Hz,1H),7.73−7.47(m,3H),6.94(t,J=7.7Hz,1H),6.60−6.55(m,2H),6.48(dt,J=7.4,1.2Hz,1H),6.41(ddd,J=8.0,2.2,1.0Hz,1H),6.00(d,J=5.0Hz,1H),5.04(s,2H),3.13(s,3H);MS(ES+):300.2(M+Na)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(121c)の調製
DMF(60mL)中の(3−アミノフェニル)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メタノール(121b)(3.46g、12.48mmol)の溶液に、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(3.51g、12.48mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(18.00mL、103mmol)、ヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、5.93g、12.48mmol)を添加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(240mL)で希釈し、水(2回×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、酢酸エチル中のヘキサン/10%メタノール(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(121c)(5.302g、79%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.97−7.87(m,2H),7.77−7.49(m,7H),7.28(t,J=7.9Hz,1H),7.10(d,J=7.7Hz,1H),6.71(d,J=4.9Hz,1H),6.28(d,J=4.9Hz,1H),3.23(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.94;MS(ES+):563.2(M+Na)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(121d)の調製
0℃のジクロロメタン(80mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(121c)(3.407g、6.30mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.2mL、16.21mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(7.00mL、50.2mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(8.45mL、95mmol)で処理し、濃縮してジクロロメタンの大部分を除去し、その後アセトニトリル(60mL)を添加し、70℃で13時間撹拌し、5時間還流させた。反応混合物を更なるシクロプロピルメタンアミン(5mL、55.92mmol)で処理し、14時間還流させ、乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(240mL)で処理し、水(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル80g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(121d)(976mg、26%)を褐色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),8.18−8.15(m,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.95(dd,J=7.9,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.3,1.1Hz,1H),7.77−7.46(m,7H),7.36−7.22(m,2H),5.95(d,J=4.9Hz,1H),3.28(s,3H),2.75−2.60(m,1H),2.30−2.14(m,1H),0.98−0.80(m,1H),0.47−0.26(m,2H),0.16−−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.94;MS(ES+):594.3(M+H)。
ステップ−4:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(121e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(121d)(700mg、1.179mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(780mg、3.54mmol)、塩化ニッケル六水和物(0.3mmol)を添加し、その後5分間にわたって水素化ホウ素ナトリウム(455mg、11.79mmol)を緩徐に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.570mL、5.22mmol)で処理し、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(150mL)で処理し、水(75mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(75mL)で再度抽出した。合わせた抽出物をブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)、次いでクロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で精製して、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(121e)(368mg、45%)を白色の発泡体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H),7.93−7.87(m,1H),7.66−7.16(m,13H),5.89(s,1H),4.14(d,J=6.3Hz,2H),3.22(s,3H),2.44−2.36(m,1H),2.25−2.10(m,1H),1.31(s,9H),0.93−0.70(m,1H),0.42−0.22(m,2H),0.09−−0.07(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.62;MS(ES+):698.4(M+1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(121f)の調製
1,4−ジオキサン(40mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(121e)(0.344g、0.493mmol)の溶液に、塩酸(5.2mL、20.8mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で17時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(121e)を遊離塩基として得た。精製した生成物121eをメタノール(10mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.45mL)で処理し、その後乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−(メチルスルホニル)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(121e)(224mg、68%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.96(s,1H),10.27(s,1H),10.13(s,1H),8.33(s,3H),8.24(d,J=8.2Hz,1H),8.07(dd,J=7.9,1.4Hz,1H),7.94−7.87(m,1H),7.84(s,1H),7.76−7.66(m,3H),7.66−7.53(m,3H),7.53−7.44(m,2H),6.62(d,J=7.0Hz,1H),4.13(q,J=5.9Hz,2H),3.25(s,3H),3.02−2.64(m,2H),1.09(t,J=7.0Hz,1H),0.58(t,J=7.4Hz,2H),0.33(s,2H);1H NMR(D2O ex NMR,300MHz,DMSO−d6)δ8.13−7.39(m,13H),6.59(s,1H),4.13(s,2H),3.22(s,3H),3.00−2.88(m,1H),2.81−2.67(m,1H),1.15−0.95(m,1H),0.67−0.50(m,2H),0.37−0.22(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77;MS(ES+):598.3(M+1);IR(KBrペレット,cm−1):3433,3015,1672,1612,1553,1246,1149;分析、C30H30F3N5O3S・2HCl・2H2Oの計算値:C,50.99;H,5.14;N,9.91;実測値:C,50.86;H,5.03;N,9.73。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(p−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(122g)の調製
ステップ−1:(4−アミノフェニル)(p−トリル)メタノール(122b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の4−メチルベンズアルデヒド(122a)(1.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(2−メトキシフェニル)メタノール(122b)(1.5g、収率65%)を灰色粉末として得た。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(p−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(122c)の調製
トルエン(50mL)及び15滴のDMF中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(9i)(2.57g、9.142mmol)の撹拌溶液に、SOCl2(2.0g、16.879mmol)を0℃で添加した。反応物を3.5時間還流させ、濃縮して揮発性溶媒を除去した。得られた残渣をDCM(100mL)中に溶解させ、(4−アミノフェニル)(2−メトキシフェニル)メタノール(122b)(1.5g、7.033mmol)を添加し、その後トリエチルアミン(7.2mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%〜70%の酢酸エチル)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(p−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(122c)(1.8g、53.7%)を褐色の粘着性の液体として得た。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(p−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(122d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(p−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(122c)(1.8g、3.777mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.6mL、7.555mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(50mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(4.9mL、56.669mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(p−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(122d)(1.1g、収率55%)を褐色の粘着性の液体として得た。
ステップ−4:3−(5−((3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(p−トリル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(122e)及び((3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(p−トリル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(122f)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(p−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(122d)(1.1g、2.077mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.542g、2.284mmol)及びBoc無水物(2.4mL、10.385mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.94g、24.926mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.1mL、10.385mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%のクロロホルム/メタノールで溶出)で精製して、((3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(p−トリル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.214グラム)(122f)(0.214g)を白色固体として、また3−(5−((3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(p−トリル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(122e)(0.445グラム)を白色固体として得た。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(p−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(122g)の調製
3−(5−((3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(p−トリル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(122e)(0.445g、0.702mmol)及び((3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(p−トリル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(122f)(0.214g、0.337mmol)の溶液を、メタノール(2.5mL)中に別個に溶解させ、濃縮HCl(1.0mL)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をトルエン(2回×10mL)及びエタノール(10mL)と共に共沸し、真空ポンプ中で乾燥させて白色固体残渣を得た。メタノール中の残渣のNMR及びTLCは、同一の化合物を示す。これらの生成物を組み合わせ、乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ジクロロメタン中0〜150%のメタノールで溶出で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(p−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(122g)(0.2g、36.1%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.00(s,1H),10.19−10.00(m,2H),8.55(d,J=5.7Hz,3H),7.88−7.82(m,1H),7.73(d,J=2.4Hz,2H),7.64(dq,J=7.8,2.3Hz,3H),7.60−7.50(m,4H),7.42(t,J=7.9Hz,1H),7.22(d,J=7.7Hz,2H),5.53(d,J=6.4Hz,1H),4.12(q,J=5.5Hz,2H),2.76−2.62(m,2H),2.28(s,3H),1.22−1.10(m,1H),0.60−0.49(m,2H),0.30(q,J=3.2,1.6Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO d6)δ−60.78;MS(ES+)534.4(M+1);532.3(M−1);分析、C30H30F3N5O・2.75HCl・3H2Oの計算値:C,52.38;H,5.68;Cl,14.17;N,10.18:実測値:C,52.64;H,5.74;Cl,13.95;N,9.83。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123g)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(4−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(123b)の調製
テトラヒドロフラン(10mL)中の4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒド(123a)(2.122g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムブロミド(49c)(12.0mL、12.0mmol)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で14時間撹拌し、塩酸(25.00mL、25.00mmol)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応物を2NのNaOH(15mL)で中和し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(4−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(123b)(2.691、収率88%)を濃い黄色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.45−7.28(m,5H),7.28−7.17(m,2H),6.90(dd,J=8.2,7.1Hz,3H),6.55(t,J=1.9Hz,1H),6.48(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),6.37(ddd,J=7.9,2.3,1.0Hz,1H),5.58(d,J=3.8Hz,1H),5.45(d,J=3.9Hz,1H),5.06(s,2H),4.97(s,2H)。
ステップ−2:N−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123c)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.73g、9.69mmol)の溶液に、(3−アミノフェニル)(4−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(123b)(2.691g、8.81mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(7.67mL、44.1mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、4.93g、10.57mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123c)(2.309g、4.06mmol、収率46.1%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H),8.19−8.12(m,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.78−7.69(m,2H),7.61(d,J=2.0Hz,1H),7.54(d,J=8.1Hz,1H),7.44−7.21(m,9H),7.11(d,J=7.6Hz,1H),6.98−6.89(m,2H),5.84(d,J=3.8Hz,1H),5.61(d,J=3.9Hz,1H),5.06(s,2H);MS(ES+)591.3(M+Na);(ES−)567.3(M−1)。
ステップ−3:N−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中のN−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123c)(2.309g、4.06mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.89mL、12.18mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(1.057mL、12.18mmol)で反応停止させ、室温で更に5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(10mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(7.04mL、81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら48時間加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、以下の
1.N−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123d)(0.683g、1.099mmol、収率27.1%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.77−7.69(m,2H),7.64(t,J=1.7Hz,1H),7.58−7.51(m,1H),7.44−7.26(m,8H),7.23(d,J=7.8Hz,1H),7.17(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),6.95−6.89(m,2H),5.04(s,2H),4.77(s,1H),2.27(d,J=6.7Hz,2H),0.92(dt,J=12.8,4.7Hz,1H),0.44−0.31(m,2H),0.04(td,J=5.1,3.4Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96;MS(ES+)622.4(M+1);(ES−)620.9(M−1),656.3(M+Cl)。
2.N−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−(シクロプロピルメチルカルバモイル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123e)(0.6g、0.865mmol、収率21.30%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.77(t,J=5.6Hz,1H),8.05−7.95(m,2H),7.68−7.57(m,4H),7.54−7.48(m,1H),7.44−7.25(m,7H),7.22(d,J=7.8Hz,1H),7.16(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),6.95−6.89(m,2H),5.04(s,2H),4.76(s,1H),3.15(dd,J=6.9,5.5Hz,2H),2.27(d,J=6.7Hz,2H),1.02(tdd,J=8.2,6.0,3.2Hz,1H),0.96−0.81(m,1H),0.48−0.30(m,4H),0.27−0.16(m,2H),0.09−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79;MS(ES+)694.4(M+1);(ES−)692.2(M−1);分析、C40H38F3N5O3.0.5H2Oの計算値:C,68.36;H,5.59;F,8.11;N,9.97;実測値:C,68.37;H,5.55;F,7.64;N,9.87。
ステップ−4:3−(5−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(123f)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中のN−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123d)(0.68g、1.094mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.716g、3.28mmol)及び塩化ニッケル(II)(0.286g、1.203mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(0.317g、8.20mmol)を15分間にわたって緩徐に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.358mL、3.28mmol)で反応停止させ、0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(60mL)及び水(60mL)中に溶解させた。水性相を分離し、ジクロロメタン(60mL)で再度抽出した。有機抽出物を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、ヘキサン中0〜100%の9:1酢酸エチル/メタノールで溶出)で精製して、3−(5−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(123f)(0.304g、0.419mmol、収率38.3%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),7.62(t,J=1.8Hz,1H),7.57(s,1H),7.52(d,J=7.6Hz,1H),7.45−7.38(m,4H),7.38−7.32(m,4H),7.32−7.26(m,2H),7.22(d,J=7.8Hz,1H),7.19−7.14(m,1H),6.98−6.88(m,2H),5.04(s,2H),4.76(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.27(d,J=6.5Hz,3H),1.00−0.83(m,1H),0.42−0.33(m,2H),0.09−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)726.4(M+1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123g)の調製
メタノール(10mL)中の3−(5−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(123f)(0.32g、0.441mmol)の溶液に、塩酸(0.919mL、11.02mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜50%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123g)(0.228g、0.364mmol、収率83%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),7.64(dd,J=4.2,2.3Hz,3H),7.56−7.46(m,3H),7.45−7.14(m,10H),6.95−6.89(m,2H),5.05(s,2H),4.76(s,1H),3.98(s,2H),2.27(d,J=6.7Hz,2H),0.98−0.82(m,1H),0.43−0.32(m,2H),0.04(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.76;MS(ES+)626.4(M+1);(ES−)660.3(M−1);分析、C36H34F3N5O2・2H2Oの計算値:C,65.34;H,5.79;N,10.58;実測値:C,65.39;H,5.55;N,10.50。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(124f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メタノール(124b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の3−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(124a)(1.9g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムブロミド(49c)(12.0mL、12.0mmol)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で14時間撹拌し、塩酸(25.00mL、25.00mmol)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応物を2NのNaOH(15mL)で中和し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メタノール(124b)(1.5g、収率53%)を濃い黄色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.47−7.29(m,3H),7.18(ddt,J=7.9,2.5,1.2Hz,1H),6.93(t,J=7.7Hz,1H),6.58(t,J=2.0Hz,1H),6.51(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),6.40(ddd,J=8.0,2.3,1.1Hz,1H),5.91(d,J=3.9Hz,1H),5.57(d,J=3.9Hz,1H),5.05(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−56.58;MS(ES+)284.2(M+1),306.2(M+Na);(ES−)282.1(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(124c)の調製
DMF(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.495g、5.32mmol)の溶液に、(3−アミノフェニル)(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メタノール(124b)(1.369g、4.83mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(4.21mL、24.17mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、2.70g、5.80mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。反応物を水(75mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×75mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(124c)(2.081g、3.81mmol、収率79%)を黄色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.77−7.70(m,2H),7.67(t,J=1.8Hz,1H),7.58(ddd,J=8.1,2.2,1.1Hz,1H),7.44(t,J=8.0Hz,1H),7.40−7.31(m,2H),7.29(t,J=7.8Hz,1H),7.23−7.13(m,2H),6.18(d,J=3.9Hz,1H),5.76(d,J=3.9Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−56.62,−60.98;MS(ES+)569.2(M+Na);(ES−)545.2(M−1)。
ステップ−3:3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(124d)の調製
氷/水で冷却したMeOH(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(124c)(0.44g、0.734mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.481g、2.202mmol)及び塩化ニッケル(II)(0.192g、0.807mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(0.212g、5.50mmol)を15分間にわたって緩徐に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.240mL、2.202mmol)で反応停止させ、0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(60mL)及び水(60mL)中に溶解させた。水性相を分離し、ジクロロメタン(60mL)で再度抽出した。有機抽出物を組み合わせ、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、ヘキサン中0〜100%の9:1酢酸エチル/メタノールで溶出)で精製して、3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(124d)(0.304g、0.432mmol、収率58.9%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),7.66(d,J=2.2Hz,1H),7.57(s,1H),7.57−7.38(m,6H),7.37−7.35(m,1H),7.33(s,1H),7.29−7.17(m,3H),4.89(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.59−2.54(m,1H),2.39−2.16(m,2H),1.35(s,9H),0.99−0.83(m,1H),0.43−0.30(m,2H),0.09−−0.01(m,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−56.60,−60.80;MS(ES+)704.4(M+1),727.5(M+Na),(ES−)703.3(M−1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(124e)の調製
0℃のジクロロメタン(25mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(124d)(0.769g、1.407mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.308mL、4.22mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(0.366mL、4.22mmol)で反応停止させ、室温で更に5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(5mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(2.441mL、28.1mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(124e)(0.449g、0.749mmol、収率53.2%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.3,1.1Hz,1H),7.79−7.66(m,3H),7.60−7.47(m,1H),7.46−7.37(m,3H),7.32−7.14(m,3H),4.90(s,1H),2.38−2.15(m,3H),1.00−0.80(m,1H),0.44−0.32(m,2H),0.08−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−56.60,−60.96;MS(ES+)600.3(M+1);(ES−)634.1(M+Cl)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(124f)の調製
メタノール(10mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(124e)(0.194g、0.276mmol)の溶液に、塩酸(0.574mL、6.89mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜50%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(124f)(0.05g、0.083mmol、収率30.0%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.85(s,1H),8.49(s,3H),7.79−7.68(m,3H),7.66−7.44(m,6H),7.29(dd,J=25.9,7.6Hz,3H),5.13(s,1H),4.12(s,2H),2.46−2.34(m,2H),0.98(d,J=8.9Hz,1H),0.43(d,J=7.6Hz,2H),0.26−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−56.61,−60.79;MS(ES+)604.3(M+1);(ES−)602.3(M−1);分析、C30H27F6N5O2・1.25HCl・0.5H2Oの計算値:C,54.75;H,4.48;Cl,6.73;N,10.64;実測値:C,54.61;H,4.51;Cl,6.81;N,10.50。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェナントレン−9−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(125g)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−フェニル)−フェナントレン−9−イル−メタノール(125b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中のフェナントレン−9−カルバルデヒド(125a)(1.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で中和し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−フェニル)−フェナントレン−9−イル−メタノール(125b)(2.5g、83.5%)を淡褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.82(ddd,J=9.3,7.3,2.3Hz,2H),8.16−8.07(m,1H),8.06−7.97(m,2H),7.74−7.58(m,3H),7.52(ddd,J=8.2,6.9,1.3Hz,1H),6.94(t,J=7.7Hz,1H),6.63(d,J=7.5Hz,1H),6.54(t,J=1.9Hz,1H),6.39(ddd,J=8.0,2.3,1.1Hz,1H),6.19(d,J=4.4Hz,1H),5.97(d,J=4.4Hz,1H),4.95(s,2H)。
ステップ−2:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−フェナントレン−9−イル−メチル)−フェニル]−アミド(125c)の調製
DMF(45mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.348g、8.35mmol)の溶液に、(3−アミノ−フェニル)−フェナントレン−9−イル−メタノール(125b)(2.5g、8.35mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(11.0mL、66.8mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、3.89g、8.350mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で21時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(350mL)で希釈し、水(2回×150mL)、ブライン(120mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−フェナントレン−9−イル−メチル)−フェニル]−アミド(125c)(2.1g、収率44.77%)を赤褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),8.92−8.76(m,2H),8.15−8.00(m,4H),7.98(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.86(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.73−7.59(m,6H),7.56(s,1H),7.51(ddd,J=8.2,6.9,1.2Hz,1H),7.32−7.25(m,2H),6.34(d,J=4.3Hz,1H),6.25(d,J=4.3Hz,1H)。
ステップ−3:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェナントレン−9−イル−メチル]−フェニル}−アミド(125d)の調製
0℃のジクロロメタン(40mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−フェナントレン−9−イル−メチル)−フェニル]−アミド(125c)(2.0g、3.56mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.85g、7.11mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(3.79g、53.33mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(40mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜40%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェナントレン−9−イル−メチル]−フェニル}−アミド(125d)(1.22g、55.66%)を薄い色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.51(s,1H),8.81−8.74(m,1H),8.74−8.68(m,1H),8.22−8.16(m,1H),8.06(s,1H),8.04(t,J=1.9Hz,1H),7.90(ddt,J=7.7,6.7,1.6Hz,2H),7.77(ddd,J=8.3,2.2,1.1Hz,1H),7.61−7.58(m,2H),7.57−7.54(m,3H),7.51(dt,J=6.7,1.4Hz,3H),7.28(dt,J=7.6,1.4Hz,1H),7.24−7.16(m,1H),5.54(s,1H),2.38(d,J=6.8Hz,3H),1.01−0.87(m,1H),0.42−0.26(m,2H),0.09−−0.08(m,2H)。
ステップ−4:[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェナントレン−9−イル−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(125e)及び[(3−{[2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボニル]−アミノ}−フェニル)−フェナントレン−9−イル−メチル]−シクロプロピルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(125f)の調製
氷/水で冷却したMeOH(24mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェナントレン−9−イル−メチル]−フェニル}−アミド(125d)(1.2g、1.95mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.556g、2.338mmol)及びBoc無水物(1.3mL、5.847mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.44g、11.694mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.5mL、4.872mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、以下の
1.[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェナントレン−9−イル−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(125e)(0.3g、18.79%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),8.91(d,J=8.1Hz,1H),8.84(d,J=8.3Hz,1H),7.98(d,J=8.0Hz,1H),7.88(d,J=7.6Hz,1H),7.75−7.66(m,4H),7.63(d,J=8.3Hz,2H),7.49(d,J=15.4Hz,4H),7.50−7.43(m,3H),7.40−7.32(m,4H),7.30(t,J=1.9Hz,1H),7.05(d,J=7.8Hz,1H),4.16(d,J=6.3Hz,2H),3.19(dt,J=27.1,7.8Hz,2H),1.36(s,18H),0.86−0.70(m,1H),0.01−−0.06(m,2H),−0.15−−0.33(m,2H)。
2.[(3−{[2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボニル]−アミノ}−フェニル)−フェナントレン−9−イル−メチル]−シクロプロピルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(125f)(0.62g、38.82%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H),8.80−8.74(m,1H),8.74−8.65(m,1H),8.25−8.15(m,1H),8.06(s,1H),7.91(dt,J=6.3,2.6Hz,1H),7.60−7.55(m,2H),7.54−7.48(m,2H),7.40(d,J=8.3Hz,2H),7.34−7.15(m,7H),5.53(s,1H),4.08(d,J=6.3Hz,2H),2.36(s,2H),1.25(s,9H),1.00−0.86(m,1H),0.40−0.25(m,2H),−0.01(dd,J=9.1,4.7Hz,2H)。
ステップ−5:2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェナントレン−9−イル−メチル]−フェニル}−アミド(125g)の調製
[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェナントレン−9−イル−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(125e)(0.250g、0.35mmol)及び[(3−{[2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボニル]−アミノ}−フェニル)−フェナントレン−9−イル−メチル]−シクロプロピルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(125f)(0.5g、0.695mmol)の溶液を、メタノール(10mL)中に別個に溶解させ、濃縮HCl(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をトルエン(2回×10mL)及びエタノール(10mL)と共に共沸し、真空ポンプ中で乾燥させて白色固体残渣を得た。メタノール中の残渣のNMR及びTLCは、同一の化合物を示す。これらの生成物を組み合わせ、乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ジクロロメタン中0〜15%のメタノールで精製して、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェナントレン−9−イル−メチル]−フェニル}−アミド(125g)(0.3g、46%)の遊離塩基を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.90(s,1H),10.09(s,1H),8.98−8.90(m,1H),8.89−8.83(m,1H),8.54(s,1H),8.42(s,3H),8.24−8.15(m,1H),8.07−7.99(m,1H),7.87(s,1H),7.81−7.57(m,10H),7.46(ddt,J=17.2,15.4,7.8Hz,3H),6.43(s,1H),4.10(s,2H),3.12−2.74(m,2H),1.31−1.13(m,1H),0.57(d,J=7.8Hz,2H),0.31(d,J=26.4Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6/D2O)δ8.96−8.90(m,1H),8.87(d,J=8.0Hz,1H),8.41(s,1H),8.18(dd,J=8.4,1.5Hz,1H),8.09−8.03(m,1H),7.86−7.55(m,12H),7.54−7.42(m,3H),6.41(s,1H),4.10(s,2H),3.13−2.76(m,2H),1.26−1.16(m,1H),0.59(d,J=8.0Hz,2H),0.31(d,J=25.2Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81;MS(ES+)620.4(M+1);(ES−)654.3(M+Cl)。上の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェナントレン−9−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(125g)の遊離塩基(250mg)をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で精製し、得られた生成物をメタノール(5mL)中に溶解させ、それを10等量の濃縮HClで処理することで、塩酸塩へと変換した。得られた溶液を真空中で乾燥するまで濃縮して、真空中で乾燥させて、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(125g)(70mg、99%)の塩酸塩を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.97(s,1H),10.39(d,J=10.4Hz,1H),10.19(s,1H),8.93(dd,J=8.4,1.5Hz,1H),8.90−8.81(m,1H),8.66(s,1H),8.53(s,3H),8.21(dd,J=8.3,1.5Hz,1H),8.08−8.00(m,1H),7.96−7.90(m,1H),7.80−7.61(m,9H),7.56−7.37(m,3H),6.46(t,J=6.2Hz,1H),4.10(q,J=6.0Hz,2H),3.11−2.98(m,1H),2.84(td,J=9.5,8.9,4.2Hz,1H),1.26(ddd,J=12.6,6.2,3.6Hz,1H),0.57(dd,J=8.2,4.0Hz,2H),0.43−0.23(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80;MS(ES+)620.4(M+1);(ES−)618.4(M−1);分析、C37H32F3N5O・2HCl・2H2Oの計算値:C,60.99;H,5.26;Cl,9.73;N,9.61;実測値:C,60.82;H,5.24;Cl,9.92;N,9.66。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−(ジメチルアミノ)ナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(126g)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−フェニル)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メタノール(126b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−カルバルデヒド(126a)(1.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.0mL、12.0mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.5mL)の添加によって反応停止させた。反応混合物を6時間撹拌し、2NのNaOH(15mL)で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−フェニル)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メタノール(126b)(1.9g、65%)を淡褐色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.17−8.11(m,1H),8.11−8.06(m,1H),7.50(d,J=7.8Hz,1H),7.40(dqd,J=10.0,6.7,1.5Hz,2H),7.09(d,J=7.7Hz,1H),6.94−6.84(m,1H),6.57−6.49(m,2H),6.40−6.32(m,1H),6.08(d,J=4.4Hz,1H),5.73(t,J=2.2Hz,1H),4.93(s,2H),2.78(s,6H)。
ステップ−2:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−ヒドロキシ−メチル]−フェニル}−アミド(126c)の調製
DMF(22mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.9g、6.756mmol)の溶液に、(3−アミノ−フェニル)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メタノール(126b)(1.9g、6.756mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(6.98g、54.048mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、3.065g、6.756mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で39時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(2回×300mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜25%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ヒドロキシ−(4−メトキシ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(126c)(0.7g、)を淡褐色の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),8.16−8.09(m,2H),8.09−8.04(m,1H),7.95(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.85(ddd,J=8.3,2.2,1.1Hz,1H),7.69(d,J=7.9Hz,1H),7.65(s,1H),7.58(d,J=2.0Hz,1H),7.57−7.51(m,1H),7.47(d,J=7.8Hz,1H),7.39(dddd,J=17.3,8.2,6.8,1.5Hz,2H),7.23(t,J=7.8Hz,1H),7.13(d,J=7.7Hz,1H),7.08(d,J=7.8Hz,1H),6.21(d,J=4.3Hz,1H),5.97(d,J=4.2Hz,1H),2.77(s,6H)。
ステップ−3:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(126d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−ヒドロキシ−メチル]−フェニル}−アミド(126c)(0.7g、1.260mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.299g、2.520mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(30mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(1.34g、18.9mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(126d)(0.4g)を褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H),8.18(dd,J=6.7,3.2Hz,1H),8.14−8.08(m,1H),8.07(t,J=1.9Hz,1H),7.92(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.81(ddd,J=8.3,2.2,1.2Hz,1H),7.66(d,J=7.9Hz,1H),7.62(d,J=3.6Hz,1H),7.59−7.52(m,2H),7.52−7.45(m,1H),7.44−7.35(m,2H),7.24−7.14(m,2H),7.06(d,J=7.9Hz,1H),5.47(s,1H),2.72(s,6H),2.32(d,J=6.6Hz,2H),1.00−0.82(m,1H),0.32(dd,J=7.7,1.3Hz,2H),0.07−−0.08(m,2H)。
ステップ−4:[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(126f)及び[(3−{[2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボニル]−アミノ}−フェニル)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−シクロプロピルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(126e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(10mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(126d)(0.4g、0.656mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.195g、0.821mmol)及びBoc無水物(0.429g、1.968mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.148g、3.936mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.270mL、2.624mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%のクロロホルム/メタノールで溶出)で精製して、[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(126f)(0.170g、32%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,1H),8.25(dt,J=7.8,2.7Hz,1H),8.05−7.93(m,1H),7.71(d,J=8.1Hz,1H),7.61−7.48(m,5H),7.44(dd,J=7.0,2.1Hz,2H),7.40−7.34(m,3H),7.07(d,J=7.9Hz,1H),6.97(t,J=8.7Hz,2H),4.21(d,J=6.2Hz,2H),3.36−3.23(m,2H),2.84(s,6H),1.48−1.35(bs,18H),0.34(m,1H),−0.00(m,1H),−0.27(m,2H),−0.87(m,1H)}。また、[(3−{[2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボニル]−アミノ}−フェニル)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−シクロプロピルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(126e)(0.140g、30%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),8.31−8.05(m,2H),7.66−7.13(m,12H),7.07(d,J=7.9Hz,1H),6.93(dt,J=35.7,8.2Hz,1H),5.47(s,1H),4.12(d,J=6.2Hz,2H),2.73(s,6H),2.33(d,J=6.8Hz,2H),1.29(s,9H),1.00−0.84(m,1H),0.40−0.27(m,2H),0.05−−0.07(m,3H)。
ステップ−5:2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(126g)の調製
[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(126f)(0.160g、0.197mmol)及び[(3−{[2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボニル]−アミノ}−フェニル)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−シクロプロピルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(126e)(0.13g、0.182mmol)の溶液を、メタノール(2.5mL)中に別個に溶解させ、濃縮HCl(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をトルエン(2回×10mL)及びエタノール(10mL)と共に共沸し、真空ポンプ中で乾燥させて白色固体残渣を得た。メタノール中の残渣のNMR及びTLCは、同一の化合物を示す。これらの生成物を組み合わせ、乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ジクロロメタン中0〜150%のメタノールで溶出で精製して、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(126g)(0.135g、28%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.06(d,J=4.5Hz,1H),10.46(s,1H),10.17(s,1H),8.68(s,3H),8.26(q,J=4.9Hz,2H),7.94(s,1H),7.75−7.64(m,5H),7.63−7.35(m,6H),6.50−6.25(m,1H),4.10(q,J=5.8Hz,2H),2.93(s,8H),1.25(d,J=7.5Hz,1H),0.62−0.48(m,2H),0.30(qd,J=9.4,4.2Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.37−8.30(m,1H),8.28−8.21(m,1H),8.18(d,J=8.0Hz,1H),7.90(t,J=1.8Hz,1H),7.73−7.38(m,12H),6.38(s,1H),4.11(s,2H),3.00−2.76(m,8H),1.24−1.14(m,1H),0.56(d,J=8.2Hz,2H),0.42−0.20(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77;MS(ES+)613.3(M+1),635.3(M+Na);(ES−)647.3(M+Cl);分析、C35H35F3N6O・3HCl・12H2O・6.5NaClの計算値:C,31.89;H,4.74;Cl,25.55;N,6.38 実測値:C,32.28;H,4.39;Cl,25.46;N,6.10。上の2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(126g)(170mg)をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で精製し、得られた生成物をメタノール(5mL)中に溶解させ、それを10等量の濃縮HClで処理することで、塩酸塩へと変換した。得られた溶液を真空中で乾燥するまで濃縮して、真空中で乾燥させて、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(126g)(70mg、99%)の塩酸塩を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.98(d,J=1.6Hz,1H),10.34(s,1H),10.08(s,1H),8.54(s,2H),8.38(s,1H),8.31−8.17(m,2H),7.94−7.84(m,1H),7.72(d,J=1.9Hz,1H),7.70−7.57(m,6H),7.54(d,J=7.8Hz,1H),7.53−7.46(m,1H),7.41(td,J=7.9,1.3Hz,1H),6.39(t,J=6.3Hz,1H),4.97(d,J=5.4Hz,1H),4.11(q,J=5.9Hz,2H),2.97(s,6H),2.43(d,J=14.0Hz,2H),1.31−1.17(m,1H),0.65−0.47(m,2H),0.41−0.19(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.78;MS(ES−)647.3(M+Cl);分析、C35H35F3N6O・2.75HCl・3H2Oの計算値:C,54.81;H,5.75;Cl,12.71;N,10.96:実測値:C,55.22;H,5.78;Cl,12.77;N,10.28。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−プロポキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(127f)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−フェニル)−(4−プロポキシ−フェニル)−メタノール(127b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の4−プロポキシ−ベンズアルデヒド(127a)(1.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−フェニル)−(4−プロポキシ−フェニル)−メタノール(127b)(2.0g、77.72%)を淡褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.24−7.18(m,2H),6.90(t,J=7.7Hz,1H),6.85−6.80(m,2H),6.55(t,J=1.9Hz,1H),6.48(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),6.37(ddd,J=7.9,2.4,1.0Hz,1H),5.57(d,J=3.9Hz,1H),5.44(d,J=3.9Hz,1H),4.97(s,2H),3.86(td,J=6.6,3.3Hz,2H),1.77−1.59(m,2H),0.95(t,J=7.4Hz,3H)。
ステップ−2:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ヒドロキシ−(4−プロポキシ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(127c)の調製
DMF(40mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.16g、7.69mmol)の溶液に、(3−アミノ−フェニル)−(4−プロポキシ−フェニル)−メタノール(127b)(1.80g、6.99mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(9.8mL、55.96mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、3.59g、7.69mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で19時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜25%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ヒドロキシ−(4−プロポキシ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(127c)(2.0g、55%)を淡褐色の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),8.21(t,J=1.9Hz,1H),8.06(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.96(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.84−7.73(m,2H),7.67(t,J=1.8Hz,1H),7.64−7.54(m,1H),7.31(s,1H),7.31−7.24(m,2H),7.17(d,J=7.8Hz,1H),6.95−6.85(m,2H),5.89(d,J=3.9Hz,1H),5.67(d,J=3.9Hz,1H),3.93(t,J=6.5Hz,2H),1.75(h,J=7.1Hz,2H),1.01(t,J=7.4Hz,3H)。
ステップ−3:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−プロポキシ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(127d)の調製
0℃のジクロロメタン(40mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ヒドロキシ−(4−プロポキシ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(127c)(2.0g、3.84mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.914g、7.68mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(5.0g、57.636mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜50%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−プロポキシ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(127d)(1.14g、51.76%)を薄い色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),8.11(t,J=1.8Hz,1H),7.96(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.86(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.70(d,J=7.9Hz,1H),7.67(s,1H),7.60(d,J=2.0Hz,1H),7.53−7.45(m,1H),7.26−7.16(m,3H),7.16−7.09(m,1H),6.82−6.75(m,2H),4.72(s,1H),3.81(t,J=6.5Hz,2H),2.23(d,J=6.6Hz,2H),1.74−1.53(m,2H),0.90(t,J=7.4Hz,3H),0.87−0.74(m,1H),0.39−0.28(m,2H),0.00(m,2H)。
ステップ−4:[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−プロポキシ−フェニル)−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(127e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(24mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−プロポキシ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(127d)(1.0g、1.74mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.49g、2.09mmol)及びBoc無水物(1.2mL、5.23mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.395g、10.46mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.5mL、4.36mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜40%の酢酸エチル/n−ヘキサンで溶出)で精製して、[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−プロポキシ−フェニル)−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(127e)(0.5g、42.40%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),7.64−7.55(m,1H),7.52(s,1H),7.50−7.42(m,2H),7.41−7.33(m,2H),7.33−7.27(m,2H),7.26−7.17(m,3H),7.17−7.09(m,1H),6.82−6.74(m,2H),4.71(s,1H),4.15(d,J=6.2Hz,2H),3.81(t,J=6.5Hz,2H),2.23(d,J=6.7Hz,2H),1.64(q,J=6.9Hz,2H),1.31(s,9H),0.90(t,J=7.4Hz,3H),0.85−0.74(m,1H),0.39−0.27(m,2H),0.00(dd,J=5.5,3.8Hz,2H)。
ステップ−5:2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−プロポキシ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(127f)の調製
[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−プロポキシ−フェニル)−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(127e)(0.500g、0.74mmol)の溶液をメタノール(10mL)中に溶解させ、濃縮HCl(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をトルエン(2回×10mL)及びエタノール(10mL)と共に共沸し、真空ポンプ中で乾燥させて白色固体残渣を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ジクロロメタン中0〜15%のメタノールで溶出で精製して、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(4−プロポキシ−フェニル)−メチル]−フェニル}−アミド(127f)(120mg、20.87%)を薄い白色の粉末として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.96(s,1H),9.96(s,2H),8.47(s,3H),7.83(s,1H),7.73(s,1H),7.70(s,1H),7.58(dtt,J=17.6,6.3,3.9Hz,7H),7.43(t,J=7.8Hz,1H),6.96(d,J=8.2Hz,2H),5.64−5.37(m,1H),4.12(q,J=5.7,5.3Hz,2H),3.91(t,J=6.4Hz,2H),2.68(q,J=9.4,6.4Hz,2H),1.70(q,J=6.9Hz,2H),1.20−1.05(m,1H),0.95(t,J=7.3Hz,3H),0.60−0.48(m,2H),0.30(t,J=4.7Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.95(s,1H),7.82(s,1H),7.72(s,1H),7.67(s,1H),7.64−7.41(m,8H),6.98(d,J=8.3Hz,2H),5.52(s,1H),4.13(s,2H),3.92(t,J=6.4Hz,2H),2.70(dd,J=7.1,3.4Hz,2H),1.70(q,J=6.9Hz,2H),1.09(q,J=6.8,6.1Hz,1H),0.95(t,J=7.3Hz,3H),0.64−0.50(m,2H),0.29(d,J=4.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77;MS(ES+)578.4(M+1);(ES−)612.4(M+Cl);分析、C32H34F3N5O2・2.75HCl・5.5H2Oの計算値:C,49.47;H,6.19;Cl,12.55;N,9.01;実測値:C,49.44;H,5.81;Cl,12.47;N,8.83。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ナフタレン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(128g)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−フェニル)−ナフタレン−2−イル−メタノール(128b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中のナフタレン−2−カルバルデヒド(128a)(1.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−フェニル)−ナフタレン−2−イル−メタノール(128b)(2.4g、96.27%)を淡褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.82(dd,J=8.1,1.6Hz,3H),7.75(d,J=8.6Hz,1H),7.45−7.36(m,3H),6.87(t,J=7.7Hz,1H),6.58−6.48(m,2H),6.33(ddd,J=7.9,2.3,1.0Hz,1H),5.79(d,J=3.8Hz,1H),5.62(d,J=3.8Hz,1H),4.93(s,2H)。
ステップ−2:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−ナフタレン−2−イル−メチル)−フェニル]−アミド(128c)の調製
DMF(48mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.4g、8.54mmol)の溶液に、3−アミノ−フェニル)−ナフタレン−2−イル−メタノール(128b)(2.12g、8.535mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(11.8g、68.24mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、3.97g、8.54mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で42時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(350mL)で希釈し、水(2回×150mL)、ブライン(120mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−ナフタレン−2−イル−メチル)−フェニル]−アミド(128c)(2.6g、収率59.4%)を褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.15(t,J=1.9Hz,1H),7.99(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.95−7.86(m,4H),7.83(d,J=8.4Hz,1H),7.73(d,J=8.0Hz,1H),7.69(s,1H),7.66(t,J=1.8Hz,1H),7.60−7.55(m,1H),7.51−7.46(m,2H),7.43(dd,J=8.7,1.6Hz,1H),7.28(t,J=7.8Hz,1H),7.21(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),6.11(d,J=3.8Hz,1H),5.85(d,J=3.8Hz,1H)
ステップ−3:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−2−イル−メチル]−フェニル}−アミド(128d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−ナフタレン−2−イル−メチル)−フェニル]−アミド(128c)(2.6g、5.07mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.2g、10.14mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(5.41g、76.05mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜40%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−2−イル−メチル]−フェニル}−アミド(128d)(0.90g、31.39%)を褐色の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),8.09(t,J=1.9Hz,1H),7.92(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.89−7.86(m,1H),7.85−7.73(m,4H),7.69−7.62(m,3H),7.45(dddd,J=19.3,9.5,5.3,2.4Hz,4H),7.24−7.16(m,2H),4.94(s,1H),2.36−2.17(m,2H),0.99−0.83(m,1H),0.38−0.24(m,2H),−0.01(m,2H)。
ステップ−4:[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−2−イル−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(128e)及び[(3−{[2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボニル]−アミノ}−フェニル)−ナフタレン−2−イル−メチル]−シクロプロピルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(128f)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−2−イル−メチル]−フェニル}−アミド(128d)(0.90g、1.59mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.47g、1.99mmol)及びBoc無水物(1.04g、4.77mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.36g、9.55mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.7mL、6.36mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、以下の
1.[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−2−イル−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(128e)(0.42g、34.31%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H),7.75(dd,J=9.2,3.2Hz,2H),7.70(d,J=3.4Hz,1H),7.53(d,J=8.4Hz,2H),7.38−7.34(m,4H),7.31(s,1H),7.25−7.20(m,1H),7.20−7.16(m,5H),6.83(d,J=7.8Hz,1H),6.30(s,1H),4.02(d,J=6.2Hz,2H),3.06−2.94(m,2H),1.15(s,18H),0.45(s,1H),0.01(d,J=8.6Hz,2H),−0.32(s,2H)。
2.[(3−{[2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボニル]−アミノ}−フェニル)−ナフタレン−2−イル−メチル]−シクロプロピルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(128f)(0.26g、24.42%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H),7.87(d,J=1.5Hz,1H),7.81(d,J=9.8Hz,2H),7.77−7.72(m,2H),7.62(s,1H),7.49−7.38(m,6H),7.34(dd,J=8.9,2.2Hz,2H),7.30−7.25(m,2H),7.19(d,J=6.5Hz,2H),4.93(s,1H),4.12(d,J=6.2Hz,2H),2.24(d,J=18.8Hz,2H),1.29(d,J=4.5Hz,9H),0.99−0.79(m,1H),0.41−0.26(m,2H),−0.01(q,J=4.9Hz,2H)
ステップ−5:2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−2−イル−メチル]−フェニル}−アミド(128g)の調製
[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−2−イル−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(128e)(0.42g、0.55mmol)及び[(3−{[2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボニル]−アミノ}−フェニル)−ナフタレン−2−イル−メチル]−シクロプロピルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(128g)(0.26g、0.39mmol)の溶液を、メタノール(10mL)中に別個に溶解させ、濃縮HCl(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をトルエン(2回×10mL)及びエタノール(10mL)と共に共沸し、真空ポンプ中で乾燥させて白色固体残渣を得た。メタノール中の残渣のNMR及びTLCは、同一の化合物を示す。これらの生成物を組み合わせ、乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ジクロロメタン中0〜15%のメタノールで溶出で精製して、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−2−イル−メチル]−フェニル}−アミド(128g)(0.6g、95.42%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.94(s,1H),10.14(s,2H),8.41(s,3H),8.22(d,J=1.7Hz,1H),7.98(d,J=8.6Hz,1H),7.92(dt,J=5.8,3.2Hz,3H),7.76(dd,J=8.6,1.8Hz,1H),7.72(d,J=1.9Hz,1H),7.69−7.42(m,10H),5.77(d,J=3.4Hz,1H),4.12(d,J=5.6Hz,3H),2.75(d,J=12.4Hz,3H),1.18(dd,J=8.1,3.8Hz,1H),0.66−0.50(m,2H),0.38−0.22(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80;MS(ES+)570.3(M+1);(ES−)604.3(M+Cl);分析、C33H30F3N5O・2.05HCl・2H2Oの計算値:C,58.25;H,5.34;Cl,10.68;N,10.29;実測値:C,58.14;H,5.58;Cl,11.02;N,9.90。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(129f)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−フェニル)−ナフタレン−1−イル−メタノール(129b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中のナフタレン−1−カルバルデヒド(129a)(1.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.0mL、12.0mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−フェニル)−ナフタレン−1−イル−メタノール(129b)(2.45g、98.27%)を淡褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.16−8.06(m,1H),7.93−7.86(m,1H),7.82(d,J=8.1Hz,1H),7.71−7.66(m,1H),7.51(dd,J=8.2,7.1Hz,1H),7.48−7.39(m,2H),6.91(t,J=7.9Hz,1H),6.63−6.49(m,2H),6.38(ddd,J=7.9,2.2,1.1Hz,1H),6.19(d,J=4.4Hz,1H),5.85(d,J=4.4Hz,1H),4.96(s,2H)。
ステップ−2:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−ナフタレン−1−イル−メチル)−フェニル]−アミド(129c)の調製
DMF(40mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.47g、8.8mmol)の溶液に、(3−アミノ−フェニル)−ナフタレン−1−イル−メタノール(129b)(2.0g、8.8mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(12.26mL、70.42mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、4.1g、8.8mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で42時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(350mL)で希釈し、水(2回×150mL)、ブライン(120mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−ナフタレン−1−イル−メチル)−フェニル]−アミド(129c)(1.0g、22.17%)を褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H),8.17−8.08(m,2H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.94−7.82(m,3H),7.73(d,J=7.9Hz,1H),7.70−7.50(m,5H),7.50−7.39(m,2H),7.26(t,J=7.8Hz,1H),7.21−7.12(m,1H),6.34(d,J=4.3Hz,1H),6.13(d,J=4.3Hz,1H)。
ステップ−3:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−1−イル−メチル]−フェニル}−アミド(129d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−ナフタレン−1−イル−メチル)−フェニル]−アミド(129c)(1.0g、1.95mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.28mL、3.902mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(2.053g、29.265mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜40%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−1−イル−メチル]−フェニル}−アミド(129d)(0.60g、54.40%)を褐色の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.57(s,1H),8.29−8.17(m,1H),8.12−8.06(m,1H),7.94(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.89−7.81(m,2H),7.78−7.56(m,5H),7.55−7.40(m,4H),7.27−7.17(m,2H),5.58(s,1H),2.35(d,J=6.7Hz,2H),1.02−0.87(m,1H),0.44−0.24(m,2H),0.11−−0.07(m,2H)。
ステップ−4:[(3−{[2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボニル]−アミノ}−フェニル)−ナフタレン−1−イル−メチル]−シクロプロピルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(129e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(12mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−1−イル−メチル]−フェニル}−アミド(129d)(0.60g、1.04mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.29g、1.24mmol)及びBoc無水物(0.713g、3.11mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.23g、6.21mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.28mL、2.59mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−1−イル−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(129e)(0.24g、34.46%)を得た。
ステップ−5:2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−1−イル−メチル]−フェニル}−アミド(129f)の調製
メタノール(10mL)中の[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−1−イル−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(129e)(0.240g、0.358mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をトルエン(2回×10mL)及びエタノール(10mL)と共に共沸し、真空ポンプ中で乾燥させて白色固体残渣を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ジクロロメタン中0〜15%のメタノールで溶出で精製して、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−ナフタレン−1−イル−メチル]−フェニル}−アミド(129f)(0.08g、39.28%)の遊離塩基を淡いクリーム色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.93(s,1H),10.25(s,1H),10.00(s,1H),8.46(s,3H),8.20(d,J=7.8Hz,1H),8.01(d,J=1.8Hz,1H),7.88(t,J=1.9Hz,1H),7.73−7.47(m,13H),7.43−7.38(m,1H),6.44(t,J=6.1Hz,1H),4.11(q,J=5.6Hz,2H),3.03−2.74(m,2H),1.20−1.14(m,1H),0.55(dd,J=7.8,3.4Hz,2H),0.39−0.20(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79;MS(ES+)570.3(M+1);(ES−)604.3(M+Cl)。上の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(129f)(0.28g、0.492mmol)をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のメタノールで溶出)で精製して、得られた生成物をメタノール(5mL)中に溶解させ、それを10等量の濃縮HClで処理することによって塩酸塩へと変換した。得られた溶液を真空中で乾燥するまで濃縮して、真空中で乾燥させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(ナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(129f)の塩酸塩を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.99(s,1H),10.38(s,1H),10.10(d,J=10.5Hz,1H),8.56(s,4H),8.30−8.20(m,2H),8.00(dd,J=7.0,3.2Hz,2H),7.91(t,J=1.9Hz,1H),7.75−7.62(m,7H),7.61−7.46(m,4H),7.41(t,J=7.9Hz,1H),6.44(t,J=6.2Hz,1H),4.11(q,J=5.6Hz,2H),2.97−2.68(m,3H),1.30−1.17(m,1H),0.55(dd,J=7.9,3.6Hz,2H),0.41−0.21(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.78;MS(ES+)570.3(M+1);(ES−)604.3(M+Cl);分析、C33H30F3N5O・2HCl・2.25H2Oの計算値:C,58.02;H,5.39;Cl,10.38;N,10.25;実測値;C,57.93;H,5.30;Cl,10.28;N,10.01。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(130g)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(4−ニトロフェニル)メタノール(130b)の調製
0℃に冷却されたテトラヒドロフラン(15mL)中の4−ニトロベンズアルデヒド(130a)(1.813g、12mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(18.00mL、18.00mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。反応物を塩酸(10mL、2N)で反応停止させ、30分間撹拌した。反応物を重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×250mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(4−ニトロフェニル)メタノール(130b)(1.71g、6.52mmol、収率54.3%)を油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.22−8.14(m,2H),7.65−7.58(m,2H),6.90(dd,J=11.5,8.2Hz,1H),6.76(dd,J=9.0,2.2Hz,1H),6.12(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.69(d,J=3.8Hz,1H),5.13(s,2H,D2Oと交換)。MS(ES−)261.1(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(4−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(130c)の調製
DMF(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.011g、7.15mmol)の溶液に、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(4−ニトロフェニル)メタノール(130b)(1.705g、6.50mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(5.66mL、32.5mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、3.64g、7.80mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。反応物を水(75mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×75mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(4−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(130c)(2.081g、3.96mmol、収率60.9%)を褐色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H),8.19(dd,J=8.9,2.5Hz,2H),8.12(t,J=1.8Hz,1H),8.02−7.97(m,1H),7.93−7.87(m,1H),7.78−7.69(m,2H),7.68−7.63(m,2H),7.63−7.53(m,1H),7.35−7.20(m,2H),6.36(d,J=4.0Hz,1H),5.88(d,J=3.9Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98,−122.64;MS(ES+)548.2(M+Na);(ES−)524.2(M−1)。
ステップ−3:3−(5−((5−((4−tertブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(130d)の調製
氷/水で冷却したMeOH(60mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(4−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(130c)(2.119g、4.03mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(3.56g、16.13mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(0.516g、2.170mmol)を添加し、その後5分間にわたって水素化ホウ素ナトリウム(1.557g、40.3mmol)を少量ずつ緩徐に添加した。反応物を室温で3時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.995mL、18.28mmol)で反応停止させ、30分間撹拌した。反応物を乾燥するまで濃縮した。残渣を水(200mL)で希釈した。分離した固体を濾過で収集し、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、3−(5−((5−((4−tertブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(130d)(0.815g、1.165mmol、収率28.9%)を無色の発泡体として得た。MS(ES+)722.4(M+Na),(ES−)698.3(M−1)。また、3−(5−(5−((4−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(130e)(0.35g、0.584mmol、収率14.47%)を無色の発泡体として得た。MS(ES+)622.3(M+Na),(ES−)598.3(M−1)。
ステップ−4:3−(5−((5−((4−tertブトキシカルボニルアミノフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(130f)の調製
0℃のジクロロメタン(25mL)中の3−(5−((5−((4−tertブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバメート(130d)(0.798g、1.141mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.178mL、2.435mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応物をトリエチルアミン(1.7mL、12.19mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。反応物をシクロプロピルメタンアミン(2.084mL、24.32mmol)で希釈し、濃縮してジクロロメタンの大部分を除去し、その後アセトニトリル(25.00mL)を添加し、還流させながら16時間撹拌した。反応物を乾燥するまで濃縮し、クロロホルム(240mL)で処理し、水(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。反応物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、3−(5−((5−((4−tertブトキシカルボニルアミノフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(130f)(297mg、0.395mmol、収率34.6%)を黄色油として得た。MS(ES+)753.5(M+1),(ES−)751.3(M−1)
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(130g)の調製
メタノール(5mL)中の3−(5−((5−((4−tertブトキシカルボニルアミノフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(130f)(290mg、0.385mmol)の溶液に、塩酸(1.170mL、38.5mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を真空ポンプ中で乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(130g)(60mg、0.109mmol、収率28.2%)の遊離塩基を白色固体として得た。メタノール(5mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(130g)の遊離塩基(60mg、0.109mmol)の撹拌溶液に、濃塩酸(0.045mL、0.543mmol)を添加し、濃縮して過剰な溶媒を除去し、真空下で乾燥させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−アミノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド130g(67.5mg、0.108mmol、収率99%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.85(s,1H,D2Oと交換),10.28(s,2H,D2Oと交換),8.54(s,3H,D2Oと交換),7.93(dd,J=7.2,2.3Hz,1H),7.79−7.68(m,5H),7.65(dt,J=7.3,1.8Hz,1H),7.60−7.51(m,2H),7.44−7.34(m,1H),7.22(d,J=8.1Hz,2H),5.71−5.58(m,1H),4.12(q,J=5.7Hz,2H),2.70(d,J=9.0Hz,2H),1.17(ddt,J=12.8,8.1,4.1Hz,1H),0.59−0.50(m,2H),0.31(td,J=5.8,4.2Hz,2H)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(131b)の調製
ステップ−1:3−(5−((5−((3−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(131a)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の3−(5−((5−((3−tertブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(57c)(0.582g、0.832mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.130mL、1.776mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応物をトリエチルアミン(0.771mL、5.53mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。。反応物をシクロプロピルメタンアミン(1.520mL、17.73mmol)で処理し、真空中で濃縮してジクロロメタンの大部分を除去し、その後アセトニトリル(20.00mL)を添加し、還流させながら16時間撹拌した。反応物を真空中で乾燥するまで濃縮し、クロロホルム(300mL)中に溶解させ、水(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。反応物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜20%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、3−(5−((5−((3−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(131a)(115mg、0.153mmol、収率18.37%)を白色の発泡体として得た。MS(ES+)753.5(M+1);(ES−)751.4(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(131b)の調製
メタノール(5mL)中の3−(5−((5−((3−tertブチルオキシカルボニルアミノフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(131a)(115mg、0.153mmol)の溶液に、塩酸(0.464mL、15.27mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を真空ポンプ中で乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(131b)を遊離塩基として得た。メタノール(5mL)中の化合物131b(80mg、0.145mmol)の遊離塩基の撹拌溶液に、濃塩酸(0.060mL、0.724mmol)を添加し、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮して、純粋な1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−アミノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(131b)(19mg、収率20.98%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.87(s,1H,D2Oと交換),10.30(s,2H,D2Oと交換),8.55(s,3H,D2Oと交換),7.91(dd,J=7.4,2.3Hz,1H),7.79−7.70(m,3H),7.70−7.61(m,2H),7.60−7.48(m,2H),7.46(d,J=8.5Hz,1H),7.43−7.34(m,2H),7.18(d,J=7.9Hz,1H),5.81−5.56(m,1H),4.11(d,J=5.6Hz,2H),2.77−2.66(m,2H),1.17(td,J=9.7,7.6,4.3Hz,1H),0.60−0.51(m,2H),0.31(dt,J=6.6,4.6Hz,2H);MS(ES+)553.3(M+1),575.3(M+23),(ES−)587.3(M+35)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(132f)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−4−イル)メタノール(132b)の調製
0℃のテトラヒドロフラン(15mL)中のイソニコチンアルデヒド(132a)(1.285g、12mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(6.46g、18.0mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。反応物を塩酸(10mL、2N)で反応停止させ、30分間撹拌した。反応物を重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×250mL)。合わせた有機層を、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−4−イル)メタノール(132b)(2.1g、収率80%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.58−8.53(m,1H),8.42(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),7.71−7.64(m,1H),7.32(ddd,J=7.8,4.8,0.9Hz,1H),6.90(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.78(dd,J=9.0,2.2Hz,1H),6.53(ddd,J=8.3,4.4,2.2Hz,1H),5.97(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.62(d,J=3.7Hz,1H),5.12(s,2H,D2Oと交換);マススペクトル(ES+)219.2,241.1(M+23),(ES−)217.1(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(132c)の調製
DMF(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.88g、10.25mmol)の溶液に、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−4−イル)メタノール(132b)(2.034g、9.32mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(8.12mL、46.6mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、5.21g、11.18mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で37時間撹拌した。反応物を水(75mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×75mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(132c)(2.081g、4.32mmol、収率46.4%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.57(s,1H),8.51−8.47(m,2H),8.15−8.10(m,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.93−7.87(m,1H),7.76−7.69(m,2H),7.55(dd,J=7.4,2.1Hz,1H),7.38−7.35(m,2H),7.34−7.21(m,2H),6.27(d,J=4.0Hz,1H),5.73(d,J=4.1Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.99,−122.63;MS(ES+)482.2(M+Na)。
ステップ−3:3−(5−((2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(132d)の調製
氷/水で冷却したMeOH(100mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(132c)(3.44g、7.15mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(6.30g、28.6mmol)及び塩化ニッケル(II)六水和物(2.123g、8.93mmol)を添加し、その後、5分間にわたって緩徐に水素化ホウ素ナトリウム(1.655g、42.9mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。反応物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(9.36mL、86mmol)で反応停止させ、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(200mL)で希釈した。分離した固体を濾過で収集し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(5−((2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(132d)(1.172g、2.002mmol、27%)を灰白色固体として得た。MS(ES+)586.3(M+1);(ES−)584.3(M−1)。
ステップ−4:3−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(132e)の調製
0℃のジクロロメタン(40mL)中の3−(5−((2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(ピリジン−4−イル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(132d)(1.172g、2.002mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.312mL、4.27mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(1.855mL、13.31mmol)で反応停止させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(3.66mL、42.7mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(100mL)中に溶解させ、水(100mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム中0〜20%のメタノールで溶出)で精製して、3−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(132e)(127mg、0.199mmol、収率9.94%)を白色の発泡体として得た。MS(ES+)639.4(M+1),(ES−)637.4(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(132f)の調製
メタノール(5mL)中の3−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(132e)の溶液に、塩酸(0.571mL、18.79mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のCMA80で溶出)で精製して、化合物、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(132f)の遊離塩基を得た。メタノール(5mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの遊離塩基(36mg、0.067mmol)の撹拌溶液に、濃塩酸(0.028mL、0.334mmol)を添加し、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(132f)(30mg、0.049mmol、収率73.4%)の塩酸塩を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.91(s,3H,D2Oと交換),8.95−8.84(m,2H),8.56(s,3H,D2Oと交換),8.33−8.21(m,2H),8.06(dd,J=7.1,2.3Hz,1H),7.85(ddd,J=8.6,4.5,2.3Hz,1H),7.72(d,J=1.9Hz,2H),7.65(dt,J=7.3,1.8Hz,1H),7.60−7.49(m,2H),7.44(dd,J=10.3,8.6Hz,1H),6.01(s,1H),4.12(q,J=5.8Hz,2H),2.75(d,J=6.9Hz,2H),1.28−1.14(m,1H),0.55(m,2H),0.41−0.28(m,2H);MS(ES+)539.3(M+1),(ES−)537.3(M−1),573.3(M+35);分析、C28H26F4N6O・3HCl・3H2Oの計算値:C,47.98;H,5.03;N,11.99;Cl,14.98;実測値:C,48.20;H,5.00;N,11.57;Cl,14.20。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(ビフェニル−4−イル(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(133g)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−フェニル)−ビフェニル−4−イル−メタノール(133b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中のビフェニル−4−カルバルデヒド(133a)(1.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)で反応停止させ、更に6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で中和し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−フェニル)−ビフェニル−4−イル−メタノール(133b)(2.0g、72.64%)を淡褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.64−7.55(m,4H),7.44(ddt,J=8.4,6.4,1.8Hz,4H),7.37−7.28(m,1H),6.93(t,J=7.7Hz,1H),6.61(t,J=1.9Hz,1H),6.55(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),6.39(ddd,J=8.0,2.4,1.0Hz,1H),5.74(d,J=3.8Hz,1H),5.55(d,J=3.8Hz,1H),5.00(s,2H)。
ステップ−2:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ビフェニル−4−イル−ヒドロキシ−メチル)−フェニル]−アミド(133c)の調製
DMF(40mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.04g、7.263mmol)の溶液に、((3−アミノ−フェニル)−ビフェニル−4−イル−メタノール(133b)(2.0g、7.26mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(10mL、58.10mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、3.38g、7.26mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で42時間撹拌し、酢酸エチル(350mL)で希釈した。反応混合物を、水(2回×150mL)、ブライン(120mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ビフェニル−4−イル−ヒドロキシ−メチル)−フェニル]−アミド(133c)(2.0g、51.13%)を赤褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.16(t,J=1.9Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.71(d,J=4.8Hz,1H),7.67(d,J=1.8Hz,1H),7.64−7.54(m,5H),7.44(dd,J=8.4,6.5Hz,4H),7.37−7.30(m,1H),7.27(d,J=7.9Hz,1H),7.21−7.15(m,1H),6.01(d,J=3.8Hz,1H),5.73(d,J=3.8Hz,1H)。
ステップ−3:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ビフェニル−4−イル−(シクロプロピルメチル−アミノ)−メチル]−フェニル}−アミド(133d)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ビフェニル−4−イル−ヒドロキシ−メチル)−フェニル]−アミド(133c)(2.0g、3.71mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.883g、7.43mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(4.2mL、55.71mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(40mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜40%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ビフェニル−4−イル−(シクロプロピルメチル−アミノ)−メチル]−フェニル}−アミド(133d)(1.0g、45.56%)を薄い色のゴム状の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.20−8.11(m,1H),7.99(dd,J=7.7,1.6Hz,1H),7.93−7.87(m,1H),7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.70(d,J=3.3Hz,2H),7.63−7.52(m,5H),7.51−7.45(m,2H),7.42(d,J=7.7Hz,1H),7.37−7.32(m,1H),7.31−7.22(m,2H),4.87(s,1H),2.32(d,J=6.7Hz,2H),1.03−0.87(m,1H),0.50−0.29(m,2H),0.18−−0.04(m,2H)。
ステップ−4:([1,1′−ビフェニル]−4−イル(3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(133e)及び3−(5−((3−([1,1′−ビフェニル]−4−イル((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(133f)の調製
氷/水で冷却したMeOH(24mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ビフェニル−4−イル−(シクロプロピルメチル−アミノ)−メチル]−フェニル}−アミド(133d)(1.0g、1.69mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.48g、2.03mmol)及びBoc無水物(1.16mL、5.07mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.44g、10.14mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.5mL、4.23mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜40%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、以下の
1.([1,1′−ビフェニル]−4−イル(3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(133e)(300mg、22.3%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.73(s,1H),7.72−7.63(m,5H),7.55(s,1H),7.52−7.38(m,7H),7.38−7.30(m,3H),7.26(d,J=8.2Hz,2H),7.01−6.93(m,1H),6.33(s,1H),4.18(d,J=6.2Hz,2H),3.12(t,J=6.3Hz,2H),1.37(s,9H),1.32(s,9H),0.92−0.77(m,1H),0.20(d,J=8.1Hz,2H),−0.15(s,2H)。
2.3−(5−((3−([1,1′−ビフェニル]−4−イル((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(133f)(280mg、23.81%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),7.71−7.67(m,1H),7.63−7.55(m,5H),7.53−7.46(m,3H),7.45−7.39(m,4H),7.38−7.32(m,3H),7.25(d,J=6.7Hz,2H),4.87(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.32(d,J=6.7Hz,2H),1.35(s,9H),0.99−0.89(m,1H),0.47−0.32(m,2H),0.12−−0.02(m,2H)。
ステップ−5:2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ビフェニル−4−イル−(シクロプロピルメチル−アミノ)−メチル]−フェニル}−アミド(133g)の調製
([1,1′−ビフェニル]−4−イル(3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(133e)(300mg、0.37mmol)及び3−(5−((3−([1,1′−ビフェニル]−4−イル((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(133f)(280mg、0.4mmol)の溶液を、メタノール(10mL)中に別個に溶解させ、濃縮HCl(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をトルエン(2回×10mL)及びエタノール(10mL)と共に共沸し、真空ポンプ中で乾燥させて白色固体残渣を得た。メタノール中の残渣のNMR及びTLCは、同一の化合物を示す。これらの生成物を組み合わせ、乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、ジクロロメタン中0〜15%のメタノールで溶出で精製して、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ビフェニル−4−イル−(シクロプロピルメチル−アミノ)−メチル]−フェニル}−アミド(133g)(0.250g、54.56%)を薄い白色の固体として得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で再精製して、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ビフェニル−4−イル−(シクロプロピルメチル−アミノ)−メチル]−フェニル}−アミド(133g)(0.14グラム)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.00(s,1H),10.19(d,J=6.8Hz,2H),8.51(s,3H),7.92(s,1H),7.81−7.59(m,12H),7.56−7.43(m,4H),7.39(d,J=7.2Hz,1H),5.75−5.56(m,1H),4.12(q,J=5.6Hz,2H),2.75(q,J=5.7,4.9Hz,2H),1.19(td,J=13.0,10.7,5.7Hz,1H),0.57(d,J=7.6Hz,2H),0.42−0.20(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.77;MS(ES+)596.4(M+1);(ES−)630.3(M+Cl);分析、C35H32F3N5O・2.5HCl・2H2Oの計算値:C,58.16;H,5.37;Cl,12.26;N,9.69;実測値;C,58.11;H,5.19;Cl,11.86;N,9.47。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(6−メトキシナフタレン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(134f)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−フェニル)−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イル)−メタノール(134b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の6−メトキシ−ナフタレン−2−カルバルデヒド(134a)(1.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)で反応停止させ、室温で更に6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−フェニル)−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イル)−メタノール(134b)(2.4g、85.92%)を淡褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.82−7.75(m,2H),7.71(d,J=8.6Hz,1H),7.38(dd,J=8.5,1.7Hz,1H),7.25(d,J=2.5Hz,1H),7.12(dd,J=9.0,2.5Hz,1H),6.92(t,J=7.7Hz,1H),6.60(t,J=1.9Hz,1H),6.56(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),6.38(ddd,J=8.0,2.3,1.1Hz,1H),5.77(d,J=3.7Hz,1H),5.63(d,J=3.8Hz,1H),4.97(s,2H),3.85(s,3H)。
ステップ−2:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ヒドロキシ−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(134c)の調製
DMF(48mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.6g、9.45mmol)の溶液に、(3−アミノ−フェニル)−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イル)−メタノール(134b)(2.4g、8.59mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(8.88g、68.72mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、4.40g、9.451mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で42時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(2回×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ヒドロキシ−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(134c)(2.4g、収率51.50%)を赤褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.14(t,J=1.9Hz,1H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.88(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.84−7.82(m,1H),7.79(d,J=9.0Hz,1H),7.76−7.67(m,3H),7.65(t,J=1.8Hz,1H),7.56(dt,J=8.2,1.5Hz,1H),7.37(dd,J=8.5,1.7Hz,1H),7.29(d,J=7.8Hz,1H),7.27−7.23(m,1H),7.19(dt,J=7.9,1.4Hz,1H),7.14(dd,J=8.9,2.5Hz,1H),6.03(d,J=3.8Hz,1H),5.80(d,J=3.8Hz,1H),3.85(s,3H)。
ステップ−3:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(134d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ヒドロキシ−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(134c)(2.4g、4.42mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.05g、8.85mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(4.72g、66.3mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(40mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜40%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(134d)(1.3g、49.38%)を淡褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.15(t,J=1.8Hz,1H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.84(d,J=1.5Hz,1H),7.77(d,J=9.0Hz,1H),7.74(d,J=5.0Hz,1H),7.72−7.68(m,4H),7.55(td,J=4.7,2.1Hz,1H),7.46(dd,J=8.5,1.7Hz,1H),7.25(t,J=4.0Hz,3H),7.13(dd,J=8.9,2.6Hz,1H),4.95(s,1H),3.84(s,3H),2.33(d,J=6.7Hz,2H),1.24(s,1H),0.89−0.79(m,1H),0.44−0.31(m,2H),0.05(q,J=4.8Hz,2H)。
ステップ−4:((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(6−メトキシナフタレン−2−イル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(134e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(26mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(134d)(1.3g、2.18mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.62g、2.619mmol)及びBoc無水物(1.5mL、6.547mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.500g、13.095mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.6mL、5.456mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(6−メトキシナフタレン−2−イル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(134e)(0.90g、51.57%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),7.80(d,J=5.7Hz,1H),7.77(d,J=6.1Hz,1H),7.67(d,J=8.1Hz,1H),7.58(d,J=1.7Hz,1H),7.53(s,1H),7.47(q,J=6.4Hz,2H),7.39(t,J=3.7Hz,2H),7.33(dd,J=7.4,2.3Hz,4H),7.14(dd,J=9.0,2.5Hz,1H),6.97(d,J=7.9Hz,1H),6.43(s,1H),4.17(d,J=6.1Hz,2H),3.87(s,3H),3.14(d,J=6.6Hz,2H),1.37(s,9H),1.32−1.29(m,9H),0.68−0.50(m,1H),0.23−0.04(m,2H),−0.06−−0.21(m,1H),−0.18−−0.31(m,1H)。
ステップ−5:2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(134f)の調製
メタノール(10mL)中の((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(6−メトキシナフタレン−2−イル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(134e)(0.90g、1.13mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をトルエン(2回×10mL)及びエタノール(10mL)と共に共沸し、真空ポンプ中で乾燥させて白色固体残渣を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ジクロロメタン中0〜15%のメタノールで溶出で精製して、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(BCX−7246、155mg、20.5%)を灰白色固体として得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で再精製して、純粋な1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(6−メトキシナフタレン−2−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(134f)(0.085g)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.99(s,1H),10.30−10.12(m,2H),8.52(s,3H),8.14(d,J=2.0Hz,1H),7.91(t,J=1.8Hz,1H),7.84(dd,J=16.4,8.9Hz,2H),7.77−7.68(m,4H),7.63(tt,J=5.8,1.7Hz,2H),7.57−7.42(m,3H),7.34(d,J=2.6Hz,1H),7.22(dd,J=8.9,2.5Hz,1H),5.82−5.57(m,1H),4.11(d,J=5.6Hz,2H),3.87(s,3H),2.81−2.66(m,2H),1.20(td,J=8.0,3.9Hz,1H),0.62−0.45(m,2H),0.40−0.21(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)(ES−)634.3(M+Cl);分析、C34H32F3N5O2・2HCl・2H2Oの計算値:C,57.63;H,5.41;Cl,10.01;N,9.88;実測値:C,57.50;H,5.11;Cl,9.86;N,9.68。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(135c)の調製
ステップ−1:((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(135a)及び3−(5−((3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(135b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123d)(1.2g、2.26mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.57g、2.4mmol)及びBoc無水物(1.26g、5.79mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.44g、11.58mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.1mL、7.72mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜60%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、以下の
1.((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(4ヒドロキシフェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(135a)(0.167g、7.55%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),9.47(s,1H),7.68−7.58(m,1H),7.55(s,1H),7.53−7.45(m,1H),7.46−7.37(m,2H),7.37−7.25(m,3H),6.97(dd,J=8.4,6.5Hz,2H),6.92−6.85(m,1H),6.77−6.70(m,2H),6.22(s,1H),4.25−4.13(m,2H),3.12(dd,J=14.5,6.7Hz,1H),2.95(dd,J=14.5,6.6Hz,1H),1.37(s,9H),1.31(s,9H),0.58(d,J=25.7Hz,1H),0.17(ddt,J=13.6,9.2,4.4Hz,2H),−0.11(dd,J=9.0,4.6Hz,1H),−0.30(s,1H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.78;MS(ES+)736.5(M+1);(ES−)734.1(M−1)。
2.3−(5−((3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(135b)(0.209g、10.93%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),9.23(s,1H),7.60(d,J=2.1Hz,1H),7.57(s,1H),7.55−7.46(m,1H),7.42(dd,J=9.9,3.1Hz,2H),7.37−7.31(m,2H),7.22(t,J=7.8Hz,1H),7.18−7.13(m,3H),6.68−6.62(m,2H),4.69(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.26(d,J=6.7Hz,2H),1.36(s,9H),1.00−0.81(m,1H),0.41−0.32(m,2H),0.07−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)636.4(M+1);(ES−)634.4(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(135c)の調製
メタノール(3mL)中の3−(5−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(135b)(0.199g、0.313mmol)の溶液に、12NのHCl水溶液(0.652mL、7.83mmol)を添加し、溶液を50℃で6時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜50%のメタノールで溶出)で精製して、(135c)(39mg、収率23%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.92(s,1H,D2Oと交換),9.74(s,1H,D2Oと交換),8.43(s,3H,D2Oと交換),7.80(s,1H),7.73(d,J=2.1Hz,1H),7.69(s,1H),7.66−7.48(m,5H),7.47−7.33(m,3H),6.78(d,J=8.4Hz,2H),5.40(s,1H),4.12(s,2H),2.65(s,2H),1.11(d,J=11.2Hz,1H),0.54(d,J=8.0Hz,2H),0.27(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.78;MS(ES+):MS(ES+)536.3(M+1),MS(ES−)570.2(M+Cl);分析:C29H28F3N5O2・2.5H2O・2.35HClの計算値:C,52.28;H,5.35;Cl,12.50;N,10.51;実測値:C,52.16;H,5.25;Cl,12.39;N,10.30。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(4−ヒドロキシベンジル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(136a)の調製
メタノール(30mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123f)(0.2g、0.320mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4N、0.799mL、3.20mmol)及びパラジウム(10%Pd炭素)(0.102g、0.096mmol)を添加した。反応混合物を、60psiで14時間水素化した。反応混合物を小さなセライトパッドを通して濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12グラム、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(4−ヒドロキシベンジル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(136a)(0.211g)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.73(s,1H),9.26(s,1H),8.39(s,3H),7.71(t,J=1.7Hz,1H),7.65(d,J=0.7Hz,1H),7.62(dt,J=7.4,1.6Hz,1H),7.56(d,J=7.8Hz,1H),7.51(ddd,J=5.7,3.5,1.5Hz,2H),7.44(t,J=1.9Hz,1H),7.24(t,J=7.8Hz,1H),7.02−6.94(m,3H),6.74−6.63(m,2H),4.12(s,2H),3.79(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)467.3(M+1);(ES−)501.2(M−1);分析、C25H21F3N4O2・HCl・H2Oの計算値:C,57.64;H,4.64;Cl,6.81;N,10.76;実測値;C,57.91;H,4.75;Cl,6.96;N,10.64。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(137a)及び1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−ヒドロキシベンジル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(137b)の調製
メタノール(30mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(107f)(0.31g、0.495mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4N、1.239mL、4.95mmol)及びパラジウム(10%Pd炭素)(0.158g、0.149mmol)を添加した。反応混合物を、室温で、60psiにおいて14時間水素化した。反応混合物を小さなセライトパッドを通して濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12グラム、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で精製して、以下の
1.1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−ヒドロキシベンジル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(137b)(0.211g、0.452mmol、収率91%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.76(s,1H),9.34(s,1H),8.49−8.32(m,3H),7.72(t,J=1.7Hz,1H),7.66(s,1H),7.64−7.57(m,1H),7.56−7.45(m,4H),7.26(t,J=7.8Hz,1H),7.11−6.97(m,2H),6.66−6.51(m,3H),4.12(q,J=5.8Hz,2H),3.81(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)467.3(M+1);489.2(M+Na),(ES−)465.3(M−1);501.2(M+Cl);分析、C25H21F3N4O2・HCl・H2Oの計算値:C,57.64;H,4.64;Cl,6.81;N,10.76;実測値:C,57.65;H,4.64;Cl,7.21;N,10.68。
2.1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(137a)(0.02g、0.037mmol、収率7.54%)を吸湿性固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.05(s,1H),10.09(s,2H),9.80(s,1H),8.62(s,4H),7.88−7.83(m,1H),7.76(s,1H),7.74(d,J=2.1Hz,1H),7.69−7.60(m,3H),7.58−7.48(m,2H),7.42(t,J=7.9Hz,1H),7.25−7.10(m,2H),7.03−6.97(m,1H),6.78(ddd,J=7.9,2.4,1.1Hz,1H),5.44(d,J=6.2Hz,1H),4.11(s,3H),2.78−2.59(m,2H),1.17(tt,J=7.8,4.5Hz,1H),0.63−0.44(m,2H),0.32(dt,J=6.5,4.4Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.77;MS(ES+)536.3(M+1);(ES−)570.3(M−1);分析、C29H28F3N5O2・2.5C4H9・2.5HCl・2.25HCl・3.25H2Oの計算値:C,49.56;H,6.59;Cl,17.82;N,11.12;実測値:C,49.81;H,6.58;Cl,17.65;N,10.70(NMR分析及び積分により、試料には、2.5等量のシクロプロピルメチルアミンヒドロクロリドが混入している)。
N−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(138f)の調製
ステップ−1:N−(4−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)アセトアミド(138b)の調製
テトラヒドロフラン(7mL)中のN−(4−ホルミルフェニル)アセトアミド(138a)(1g、6.13mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(7.40mL、7.40mmol)を0℃で添加した。反応物を12時間撹拌し、2NのHCl(15mL)で反応停止させ、室温で更に6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で精製して、N−(4−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)アセトアミド(138b)(1.455g、93%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.86(s,1H),7.50−7.41(m,2H),7.29−7.18(m,2H),6.90(t,J=7.7Hz,1H),6.54(t,J=2.0Hz,1H),6.51−6.46(m,1H),6.37(ddd,J=7.9,2.3,1.1Hz,1H),5.61(d,J=3.8Hz,1H),5.44(d,J=3.8Hz,1H),4.97(s,2H),2.00(s,3H);MS(ES+):279.2(M+Na)。
ステップ−2:N−(3−((4−アセトアミドフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(138c)の調製
DMF(27mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.514g、5.38mmol)の溶液に、N−(4−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)アセトアミド(138b)(1.38g、5.38mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(7.70mL、44.2mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、2.56g、5.38mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で22時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(2回×80mL)、ブライン(80mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、酢酸エチル中のヘキサン/10%メタノール(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、N−(3−((4−アセトアミドフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(138c)(2.28g)を黄色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+):542.2(M+Na)。
ステップ−3:3−(5−(3−((4−アセトアミドフェニル)−(ヒドロキシ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(138d)の調製
氷/水で冷却したMeOH(70mL)中のN−(3−((4−アセトアミドフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(138c)(2.13g、4.10mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.524g、2.206mmol)及び二炭酸ジ−tert−ブチル(3.62g、16.40mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(1.583g、41.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(2.0mL、18.33mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣を酢酸エチル(200mL)及び水(200mL)中に溶解させた。水層を分離し、酢酸エチル(200mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で精製して、3−(5−(3−((4−アセトアミドフェニル)−(ヒドロキシ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(138d)(1.284g、2段階で41%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),9.88(s,1H),7.60−7.20(m,13H),7.11(d,J=7.7Hz,1H),5.86(d,J=3.8Hz,1H),5.60(d,J=3.8Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.01(s,3H),1.37(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79;MS(ES+):646.3(M+Na)。
ステップ−4:3−(5−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(138e)の調製
0℃のジクロロメタン(36mL)中の3−(5−(3−((4−アセトアミドフェニル)−(ヒドロキシ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(138d)(.218g、1.953mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.3mL、4.05mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(1.800mL、12.92mmol)で反応停止させ、1時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(27mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(3.70mL、41.4mmol)を添加した。反応混合物を70℃で14時間加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(240mL)中に溶解させ、水(100mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出]で精製して、3−(5−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(138e)(240mg)を白色固体として得た。MS(ES+):677.4(M+H)。
ステップ−5:N−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(138f)の調製
1,4−ジオキサン(22mL)中の3−(5−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(138e)(227mg、0.335mmol)の溶液に、塩酸(3.70mL、14.79mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物を、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)を伴うシリカゲルでのコンビフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、N−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(138f)(43mg)の遊離塩基を白色固体として得た。精製した生成物(138f)(41mg)をメタノール(10mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.08mL)で処理し、その後乾燥するまで濃縮してN−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(43mg、2段階で3.8%)の塩酸塩を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.92(s,1H),10.14(s,1H),9.85(s,2H),8.37(s,3H),7.83(s,1H),7.73(d,J=1.9Hz,1H),7.67(s,1H),7.64−7.48(m,9H),7.44(t,J=7.9Hz,1H),5.51(t,J=5.5Hz,1H),4.13(d,J=5.3Hz,2H),2.78−2.63(m,3H),2.04(s,3H),1.12(td,J=13.2,12.5,7.0Hz,1H),0.64−0.47(m,2H),0.37−0.22(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2Oで交換)δ7.79(t,1H),7.70(t,1H),7.64−7.40(m,11H),5.51(s,1H),4.13(s,2H),2.73(t,J=7.0Hz,2H),2.05(s,3H),1.16−0.98(m,1H),0.64−0.54(m,2H),0.32−0.24(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79;MS(ES+):577.3(M+H);分析、C31H31F3N6O2・2HCl・3H2Oの計算値:C,52.92;H,5.59;N,11.94;実測値:52.66;H,5.51;N,11.56;C,52.66;H,5.51;N,11.56。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−(アミノメチル)フェニル)(シクロプロピル−メチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(139b)の調製
ステップ−1:3−(5−((5−((4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノメチル)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(139a)の調製
氷/水で冷却したMeOH(5mL)中の3−(5−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(52g)(155mg、0.234mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(30.0mg、0.126mmol)及び二炭酸ジ−tert−ブチル(206mg、0.936mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(90mg、2.339mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.110mL、1.006mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣を酢酸エチル(100mL)及び水(60mL)中に溶解させた。水層を分離し、酢酸エチル(60mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、3−(5−((5−((4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノメチル)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(139a)(70mg、39%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H),7.68−7.10(m,14H),4.81(s,1H),4.19(d,J=6.4Hz,2H),4.05(d,J=6.7Hz,2H),2.29−2.23(m,2H),1.38(s,18H),1.00−0.80(m,1H),0.43−0.28(m,2H),0.07−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−123.76;MS(ES+):767.5(M+H)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−(アミノメチル)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(139b)の調製
1,4−ジオキサン(7mL)中の3−(5−((5−((4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノメチル)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(139a)(60mg)の溶液に、塩酸(0.970mL、3.88mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で21時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−(アミノメチル)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(139b)(23mg、46%)の遊離塩基を無色のゴムとして得た。精製した遊離塩基(139b)をメタノール(10mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.04mL)を添加し、30分間撹拌し、その後乾燥するまで濃縮して1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−(アミノメチル)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(139b)(31mg)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.83(s,1H),10.29(d,J=38.5Hz,0H),8.40(s,6H),7.95(s,1H),7.77(d,J=8.2Hz,2H),7.71(d,J=4.4Hz,3H),7.65−7.60(m,1H),7.57(d,J=7.8Hz,1H),7.55−7.50(m,3H),7.40(t,J=9.3Hz,1H),5.68(s,1H),4.13(s,2H),4.00(s,2H),2.75−2.63(m,2H),1.23−1.09(m,1H),0.56(m,2H),0.30(m,2H);1H NMR(D2O ex NMR,300MHz,DMSO−d6)δ7.89(d,J=6.9Hz,1H),7.74−7.48(m,10H),7.42(t,J=9.5Hz,1H),5.66(s,1H),4.12(s,2H),4.02(s,2H),2.78−2.67(m,2H),1.14−1.00(m,1H),0.59(d,J=7.8Hz,2H),0.28(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−120.56;MS(ES+):567.3(M+1);分析、C30H30F4N6O・3HCl・4H2Oの計算値:C,48.17;H,5.52;N,11.23.;実測値:C,47.79;H,5.78;N,10.84。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(m−トリル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(140e)の調製
ステップ1:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(m−トリル)メタノール(140a)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の3−メチルベンズアルデヒド(110a)(1.179mL、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(18.00mL、18.00mmol)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で14時間撹拌し、2NのHCl(10mL、20mmol)の添加によって反応停止させ、0.5時間撹拌した。反応混合物をNaHCO3水溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×250mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(m−トリル)メタノール(140a)(1.771g、7.66mmol収率51.1%)を淡黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.23−7.06(m,3H),7.00(dt,J=7.1,1.7Hz,1H),6.86(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.75(dd,J=9.0,2.1Hz,1H),6.49(ddd,J=8.3,4.5,2.2Hz,1H),5.70(d,J=3.8Hz,1H,D2Oと交換),5.48(d,J=3.7Hz,1H),5.05(s,2H,D2Oと交換),2.26(s,3H);マススペクトル(ES+)254.1(M+24);(ES−)230.1(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(m−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(140b)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.341g、8.32mmol)、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(m−トリル)メタノール(140a)(1.75g、7.57mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(4.23g、9.08mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA、6.59mL、37.8mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で20時間撹拌した。反応物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×200mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(m−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(140b)(2.29g、4.63mmol、収率61.2%)を黄色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H,D2Oと交換),8.16−8.10(m,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.93−7.86(m,1H),7.77−7.68(m,2H),7.50(d,J=7.2Hz,1H),7.30−7.10(m,5H),7.05−6.98(m,1H),5.96(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.64(d,J=3.9Hz,1H),2.26(s,3H);MS(ES+)517.2(M+Na),(ES−)493.2(M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(m−トリル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(140c)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(m−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(140b)(2.12g、4.29mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.668mL、9.15mmol)を添加し、室温で2時間撹拌し、トリエチルアミン(3.97mL、28.5mmol)で反応停止させた。反応混合物を1時間撹拌し、シクロプロピルメタンアミン(7.83mL、91mmol)を添加し、真空中で濃縮してジクロロメタンを除去した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(7.83mL、91mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(300mL)中に溶解させ、水(100mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜20%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(m−トリル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(140c)(1.3g、2.374mmol、収率55.4%)を油として得た。MS(ES+)548.3(M+1),(ES−)546.3(M−1)。
ステップ−4:3−(5−((5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(m−トリル)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(140d)の調製
氷/水で冷却したMeOH(25mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(m−トリル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(140c)(1.25g、2.283mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.993g、9.13mmol)及び塩化ニッケル(II)(0.136g、0.571mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(0.818g、22.83mmol)を15分間にわたって緩徐に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.110mL、10.27mmol)で反応停止させ、0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を水(200mL)で希釈した。分離した固体を濾過で収集し、フラッシュカラムクロマトグラフィ[シリカゲル40g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、3−(5−((5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(m−トリル)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(140d)(0.864g、1.326mmol、収率58.1%)を白色固体として得た。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(m−トリル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(140e)の調製
メタノール(10mL)中の3−(5−((5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(m−トリル)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(140d)(0.8g、1.228mmol)の溶液に、濃塩酸(3.73mL、123mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、クロロホルム中0〜100%のCMA−80で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(m−トリル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(140e)を遊離塩基として得た。メタノール(10mL)中の化合物140eの遊離塩基の溶液に、濃塩酸(0.121mL、1.450mmol)を添加し、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(m−トリル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(140e)(110mg、収率60.7%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.82(s,1H,D2Oと交換),10.12(s,2H,D2Oと交換),8.45(s,3H,D2Oと交換),7.92(dd,J=7.3,2.3Hz,1H),7.76−7.66(m,3H),7.63(dt,J=7.3,1.8Hz,1H),7.57(d,J=7.8Hz,1H),7.55−7.48(m,3H),7.40(dd,J=10.3,8.6Hz,1H),7.32(t,J=7.9Hz,1H),7.18(d,J=7.5Hz,1H),5.59(s,1H),4.13(s,2H),2.69(s,2H),2.30(s,3H),1.14(dd,J=10.1,5.5Hz,1H),0.60−0.51(m,2H),0.29(dd,J=5.8,4.1Hz,2H).MS(ES+)552.3(M+1),(ES−)550.2(M−1),586.3(M+35);分析、C30H29F4N5O・2HCl・2H2Oの計算値:C,56.14;H,5.18;N,10.91;Cl,10.90;実測値:C,56.01;H,5.27;N,10.72;Cl,11.14。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(141e)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(3−メトキシフェニル)メタノール(141a)の調製
テトラヒドロフラン(15mL)中の3−メトキシベンズアルデヒド(109a)(1.825mL、15mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(18.0mL、18.0mmol)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で14時間撹拌し、2NのHCl(10mL、20mmol)の添加によって反応停止させ、0.5時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3水溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×250mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(3−メトキシフェニル)メタノール(141a)(1.8g、7.28mmol収率48.5%)を淡褐色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.19(t,J=7.9Hz,1H),6.93−6.87(m,2H),6.85(d,J=8.2Hz,1H),6.75(ddd,J=8.5,2.7,1.2Hz,2H),6.50(ddd,J=8.3,4.5,2.1Hz,1H),5.75(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.48(d,J=3.9Hz,1H),5.05(s,2H,D2Oと交換),3.71(s,3H);マススペクトル(ES+)270.2(M+23);(ES−)246.2(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(141b)の調製
DMF(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.227g、7.92mmol)の溶液に、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(3−メトキシフェニル)メタノール(141a)(1.78g、7.20mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(6.27mL、36.0mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、4.03g、8.64mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。反応物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(141b)(2.105g、4.12mmol、収率57.3%)を黄色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H,D2Oと交換),8.12(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(dt,J=8.4,1.3Hz,1H),7.79−7.63(m,2H),7.52(d,J=7.2Hz,1H),7.35−7.09(m,3H),6.95−6.88(m,2H),6.83−6.68(m,1H),6.00(d,J=4.0Hz,1H,D2Oと交換),5.66(d,J=3.9Hz,1H),3.70(s,3H);MS(ES+)533.2(M+Na)(ES−)509.2(M−1)
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(141c)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(141b)(2.05g、4.02mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.626mL、8.57mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(3.72mL、26.7mmol)で反応停止させ、1時間撹拌し、シクロプロピルメタンアミン(1.52mL、17.73mmol)を添加し、真空中で濃縮してジクロロメタンを除去した。反応混合物をアセトニトリル(10mL)で希釈し、シクロプロピルメタンアミン(8.00mL、92mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(300mL)中に溶解させ、水(100mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム中のCMA80(0〜20%)で溶出で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(141c)(0.838g、収率37.0%)を灰白色の半固体として得た。MS(ES+)564.3(M+1)(ES−)562.3(M−1)。
ステップ−4:3−(5−((5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(141d)の調製
氷/水で冷却したMeOH(25mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(141c)(0.8g、1.42mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.239g、5.68mmol)及び塩化ニッケル(II)(0.084g、0.355mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(0.508g、14.20mmol)を15分間にわたって緩徐に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.690mL、6.39mmol)で反応停止させ、0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を水(200mL)で希釈した。得られた固体を濾過で収集し、真空中で乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の9:1酢酸エチル/メタノールで溶出)で精製して、3−(5−((5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(141d)(0.35g、収率14.47%)を白色固体として得た。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(141e)の調製
メタノール(10mL)中の3−(5−((5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(141d)0.69g、1.033mmol)の溶液に、塩酸(3.14mL、103mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(141e)の
遊離塩基を白色固体として得た。メタノール(10mL)中の3−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(141e)の遊離塩基の溶液に、塩酸(10等量)を添加し、室温で30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(141e)(200mg)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.79(s,1H,D2Oと交換),10.09(s,2H,D2Oと交換),8.36(d,J=16.1Hz,3H,D2Oと交換),7.94(s,1H),7.75−7.48(m,6H),7.36(dt,J=16.4,9.2Hz,3H),7.21(s,1H),6.92(d,J=8.3Hz,1H),5.58(s,1H),4.13(s,2H),3.75(s,3H),2.68(s,2H),1.17−1.07(m,1H),0.54(d,J=7.5Hz,2H),0.28(s,2H);MS(ES+)568.3(M+1),590.3(M+23);(ES−)566.3(M−1),602.3(M+35);分析、C30H29F4N5O2・3HCl・1.25H2Oの計算値:C,51.60;H,4.98;N,10.03;Cl,15.03;実測値:C,51.02;H,4.85;N,9.63;Cl,15.63。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(141f)の調製
ステップ−1:(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(4−メトキシフェニル)メタノール(142b)の調製
テトラヒドロフラン(15mL)中の4−アニスアルデヒド(142a)(1.825mL、15mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(20.25mL、20.25mmol)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で14時間撹拌し、2NのHCl(10mL、20mmol)の添加によって反応停止させ、0.5時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3水溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×250mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(4−メトキシフェニル)メタノール(142b)(2.125g、8.59mmol、収率57.3%)を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.28−7.13(m,2H),6.86(dd,J=11.2,8.4Hz,3H),6.74(dd,J=9.1,2.2Hz,1H),6.47(ddd,J=8.3,4.5,2.2Hz,1H),5.65(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.47(d,J=3.9Hz,1H),5.04(s,2H,D2Oと交換),3.71(s,3H).
MS(ES+)270.2(M+23);(ES−)246.2(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(4−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(142c)の調製
DMF(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.63g、9.34mmol)の溶液に、(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(4−メトキシフェニル)メタノール(142b)(2.1g、8.49mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(7.40mL、42.5mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、4.75g、10.19mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。反応物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(4−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(142c)(3.23g、6.33mmol、収率74.5%)を黄色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H,D2Oと交換),8.12(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.92−7.86(m,1H),7.76−7.69(m,2H),7.52−7.45(m,1H),7.26−7.22(m,3H),6.88−6.82(m,3H),5.90(d,J=4.0Hz,1H,D2Oと交換),5.64(dd,J=4.0,2.3Hz,1H),3.71(s,3H);MS(ES+)533.2(M+Na),(ES−)509.2(M−1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(142d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(2−フルオロ−5−(ヒドロキシ(4−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(142c)(2.75g、5.39mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.840mL、11.50mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(0.771mL、5.53mmol)で反応停止させ、1時間撹拌し、シクロプロピルメタンアミン(1.52mL、17.73mmol)を添加し、真空中で濃縮してジクロロメタンを除去した。反応混合物をアセトニトリル(10mL)で希釈し、シクロプロピルメタンアミン(1.520mL、17.73mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(300mL)中に溶解させ、水(100mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム中のCMA80(0〜20%)で溶出で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(142d)(1.448g、収率47.7%)を白色の半固体として得た。MS(ES+)564.3(M+1),(ES−)562.3(M−1)。
ステップ−4:((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−4−フルオロフェニル)(4−メトキシフェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(142e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(25mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(142d)(1.4g、2.484mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(2.169g、9.94mmol)及び塩化ニッケル(II)(0.148g、0.621mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(0.890g、24.84mmol)を15分間にわたって緩徐に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.208mL、11.18mmol)で反応停止させ、0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を水(200mL)で希釈した。得られた固体を濾過で収集し、真空中で乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の9:1酢酸エチル/メタノールで溶出)で精製して、((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−4−フルオロフェニル)(4−メトキシフェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(142e)(0.906g、収率47.5%)を白色固体として得た。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(142f)の調製
メタノール(5mL)中の((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−4−フルオロフェニル)(4−メトキシフェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(142e)(0.88g、1.146mmol)の溶液に、塩酸(3.48mL、115mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(142f)(0.487g、74%)の遊離塩基を白色固体として得た。メタノール(10mL)中の3−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(142f)の遊離塩基(0.46g、0.81mmol)の溶液に、塩酸(10等量)を添加し、室温で30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−メトキシフェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(142f)(80mg)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.78(s,1H,D2Oと交換),9.99(s,1H,D2Oと交換),8.45(s,2H,D2Oと交換),7.85(s,1H),7.71(d,J=7.1Hz,2H),7.57(dq,J=17.6,9.1,8.4Hz,6H),7.37(t,J=9.6Hz,1H),6.96(d,J=8.2Hz,2H),5.48(s,1H),4.12(s,2H),3.74(s,3H),2.62(s,2H),1.10(s,1H),0.53(d,J=7.8Hz,2H),0.26(s,2H);マススペクトル(ES−)566.3(M−1),602.2(M+35);分析、C30H29F4N5O2・2HCl・2H2Oの計算値:C,53.31;H,5.22;N,10.36;Cl,10.35;実測値:C,53.53;H,5.12;N,10.11;Cl,10.59。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(143l)の調製
ステップ−1:4−メトキシイミノ−2−オキソ−ペンタンペルオキソ酸(pentaneperoxoic acid)エチルエステル(143c)及び2−メトキシイミノ−4−オキソ−ペンタンペルオキソ酸エチルエステル(143d)の調製
エタノール(325mL)中の2,4−ジオキソ−ペンタン酸エチルエステル(143b)(25g、158.07mmol)の懸濁液に、メトキシルアミンヒドロクロリド(13.86g、165.97mmol)及び分子篩(125グラム)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、hyflowベッドを通して濾過した。反応混合物を真空中で濃縮して、得られた残渣をジエチルエーテル(600mL)中に溶解させた。有機層をブライン(300mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得た。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル400g、ヘキサン中0〜20%の酢酸エチルで溶出)で精製して、以下の
1.2−メトキシイミノ−4−オキソ−ペンタンペルオキソ酸エチルエステル(143d)(8g、27%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ4.28−4.16(m,2H),3.96(s,3H),3.65(s,2H),1.76(d,J=1.4Hz,3H),1.30−1.16(m,3H)。
2.4−メトキシイミノ−2−オキソ−ペンタンペルオキソ酸エチルエステル(143c)(12g、41%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ4.20(q,J=7.1Hz,2H),3.95(s,3H),3.71(s,2H),2.15(s,3H),1.23(t,J=7.1Hz,3H)。
ステップ−2:3−ヒドラジニルベンゾニトリルヒドロクロリド(143a)の調製
0℃の3−アミノ−ベンゾニトリル(10a)(34g、287.79mmol)に、HCl(136mL)を緩徐に滴加した。これに、50mLのH2O中に前もって溶解された亜硝酸ナトリウム(25.81g、374.13mmol)の溶液を、内部温度を0〜5℃に維持するような速度で滴加した。反応物を0℃で1時間撹拌し、その後、新しく調製した、濃縮HCl(95.2mL)中の塩化第一スズ二水和物(142.8g、633.147mmol)の溶液を、内部温度を0〜10℃に維持しながら滴加した。反応混合物を室温まで温め、2時間撹拌した。クリームのような色の液体として得られた粗3−ヒドラジニルベンゾニトリルヒドロクロリド(143a)を、そのまま次のステップで直接使用した。
ステップ−3:2−(3−シアノ−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルエステル(143e)の調製
エタノール(120mL)中の4−メトキシイミノ−2−オキソ−ペンタンペルオキソ酸エチルエステル(143c)(12g、64.11mmol)の懸濁液に、撹拌しながら、ステップ−2で調製した3−ヒドラジノ−ベンゾニトリル塩酸塩(288mL)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱した。反応の進捗は、TLC(EtOAc/n−ヘキサン=2:8)で確認した。反応の完了後、反応混合物を真空中で濃縮してエタノールを除去した。得られた残渣を、溶媒を酢酸エチルで抽出した(200×3)。有機層を組み合わせ、ブライン(300mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得た。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル250g、ヘキサン中0〜16%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルエステル(143e)(9g、55%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.06−8.03(m,1H),7.92(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.83(ddd,J=8.2,2.2,1.2Hz,1H),7.73−7.64(m,1H),6.96(d,J=0.6Hz,1H),4.19(q,J=7.1Hz,2H),2.28(s,3H),1.17(t,J=7.1Hz,3H)。
ステップ−4:2−(3−シアノ−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(143f)の調製
MeOH/THF(1/3、21+63mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルエステル(143e)(8.5g、33.3mmol)の懸濁液に、撹拌しながら、3NのNaOH(4g、100mmol)を添加した。反応混合物を2時間撹拌した(反応の進捗は、TLC(MeOH/CHCl3=1/9)で確認した)。反応混合物を真空中で濃縮してTHF及びメタノールを除去した。水層を、濃縮HClを用いて、5〜15℃の温度で酸性化し、酢酸エチルで抽出した(3×100)。有機層を組み合わせ、ブライン(300mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗2−(3−シアノ−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(143f)(6.7g、89%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.01(t,J=1.9Hz,1H),7.89(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.81(ddd,J=8.2,2.2,1.2Hz,1H),7.66(t,J=7.9Hz,1H),6.88(s,1H),2.27(s,3H)。
ステップ−5:(3−アミノ−フェニル)−フェニル−メタノール(143h)の調製
0℃に冷却されたメタノール(25mL)中の(3−アミノフェニル)(フェニル)メタノン(143g)(0.97g、4.89mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.29g、1.22mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(1.11g、29.4mmol)を45分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.057mL、9.79mmolで反応停止させた。反応混合物を30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(25mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜100%の、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(3−アミノ−フェニル)−フェニル−メタノール(143h)(772mg、3.87mmol、収率79%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.36−7.24(m,4H),7.21−7.14(m,1H),6.91(t,J=7.7Hz,1H),6.57(t,J=2.0Hz,1H),6.51(dt,J=7.5,1.3Hz,1H),6.37(ddd,J=8.0,2.4,1.1Hz,1H),5.69(d,J=3.8Hz,1H),5.50(d,J=3.8Hz,1H),4.99(s,2H);MS(ES+)222.1(M+1),(ES−)198.0(M−1)。
ステップ−6:2−(3−シアノ−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−フェニル−メチル)−フェニル]−アミド(143i)の調製
DMF(50mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(143f)(2.5g、11.002mmol)の撹拌溶液に、(3−アミノ−フェニル)−フェニル−メタノール(143h)(2.19g、11.00mmol)、DIPEA(11.38g、88.02mmol)、及びPyBrop(5.13g、11.00mmol)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌した。反応の進捗は、TLC(EtOAc/n−ヘキサン=4:6)で確認した。反応の完了後、反応物、混合物を水(200mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3回×200mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100g、ヘキサン中15〜35%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−フェニル−メチル)−フェニル]−アミド(143i)(0.55グラム)を得て、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ−7:2−(3−シアノ−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェニル−メチル]−フェニル}−アミド(143j)の調製
アセトニトリル(10mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−フェニル−メチル)−フェニル]−アミド(143i)(0.5g、1.22mmol)の氷冷溶液に、塩化チオニル(0.29g、2.45mmol)を、内部温度を5〜10℃に維持しながら滴加した。反応混合物を3.5時間かけて室温まで温めた。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、残渣に、アセトニトリル(5mL)、シクロプロピルメチルアミン(1.31g、18.36mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、反応塊を夜通し。反応の進捗は、TLC(EtOAc/n−ヘキサン=4:6)で確認した。完了時に、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣に水(50mL)を添加し、酢酸エチルで抽出した(3回×50mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得た。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中20〜45%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェニル−メチル]−フェニル}−アミド(143j)(0.4g、71%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.46(s,1H),7.95(t,J=1.9Hz,1H),7.87(dq,J=2.4,1.5,1.1Hz,1H),7.85−7.80(m,1H),7.78−7.73(m,1H),7.72−7.66(m,2H),7.66−7.60(m,1H),7.53(d,J=8.0Hz,1H),7.41(d,J=1.7Hz,1H),7.38(s,1H),7.29(d,J=7.2Hz,2H),7.21−7.17(m,2H),6.98(s,1H),6.67(s,1H),3.45(dd,J=12.8,6.3Hz,2H),1.87−1.82(m,3H),0.91−0.77(m,1H),0.46−0.25(m,2H),0.11−−0.05(m,2H)。
ステップ−8:[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェニル−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−メチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(143k)の調製
氷/水で冷却したMeOH(10mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェニル−メチル]−フェニル}−アミド(143j)(0.36g、0.78mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.22g、0.94mmol)及びBoc無水物(0.51g、2.34mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.17g、4.67mmol)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.17mL、1.56mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、30〜45%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェニル−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−メチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(143k)(0.19g、43%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.46(s,1H),7.67(s,1H),7.55−7.10(m,12H),6.83(s,1H),4.80(s,1H),4.15(d,J=6.2Hz,2H),3.23(d,J=6.5Hz,2H),2.26(s,3H),1.39(d,J=1.7Hz,9H),0.99−0.87(m,1H),0.38(dt,J=8.1,2.9Hz,2H),0.04(q,J=4.8Hz,2H)。
ステップ−9:2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェニル−メチル]−フェニル}−アミド(143l)の調製
メタノール(10mL)中の[3−(5−{3−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−フェニル−メチル]−フェニルカルバモイル}−3−メチル−ピラゾール−1−イル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(143k)(0.18g、0.32mmol)の溶液に、濃縮HCl(1mL)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をトルエン(2回×10mL)及びエタノール(10mL)と共に共沸し、真空ポンプ中で乾燥させて残渣を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ジクロロメタン中0〜6%のメタノールで溶出で精製して、(0.08g、54%)を黄色固体として得た。これを再度フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のcma−80で溶出)で再精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(143l)(10.74μmol、収率6.67%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.46(s,1H),7.69(s,1H),7.50(d,J=7.9Hz,1H),7.45−7.42(m,1H),7.42−7.37(m,2H),7.35−7.29(m,2H),7.29−7.24(m,1H),7.23−7.14(m,4H),6.83(s,1H),4.80(s,1H),3.76(s,2H),2.29(s,3H),2.27(d,J=2.9Hz,2H),1.00−0.88(m,1H),0.44−0.30(m,2H),0.08−0.01(m,2H);MS(ES+)466.4(M+1);(ES−)464.4(M−1);500.3(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((イソプロピルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144d)の調製
ステップ−1:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]アミド(144a)の調製
100mLの一ツ口フラスコ内で、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.682g、2.427mmol)、3−アミノフェニル)(フェニル)メタノール(143h)(0.403g、2.023mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop、1.131g、2.427mmol)に、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF、12mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA、1.762mL、10.11mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を水(30mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×30mL)。有機層を組み合わせ、水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜80%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(0.853g、1.845mmol、収率91%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H,D2Oと交換),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.78−7.69(m,2H),7.64(t,J=1.8Hz,1H),7.55(dt,J=8.1,1.5Hz,1H),7.38−7.31(m,3H),7.30(t,J=1.3Hz,1H),7.27(d,J=1.7Hz,1H),7.25−7.17(m,1H),7.16−7.12(m,1H),5.95(d,J=3.8Hz,1H,D2Oと交換),5.67(d,J=3.8Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO d6)δ−60.96;MS(ES+)485.2(M+Na),MS(ES−)590.3923(M+Cl),959.2(2M−1)。
ステップ−2:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(イソプロピルアミノ−フェニル−メチル)−フェニル]−アミド(144b)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]アミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。イソプロピルアミン(0.638g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、イソプロピルアミン(0.638g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(イソプロピルアミノ−フェニル−メチル)−フェニル]−アミド(144b)(0.65g、60%)を無色の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H),8.15(t,J=1.9Hz,1H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.74(d,J=7.9Hz,1H),7.70(s,1H),7.63(s,1H),7.54(dt,J=7.9,1.8Hz,1H),7.43−7.37(m,2H),7.28(dd,J=8.2,6.6Hz,2H),7.24−7.14(m,3H),4.91(s,1H),2.59−2.52(m,1H),1.01(d,J=6.2Hz,6H);MS(ES−)502.3(M−1)。
ステップ−3:(3−{5−[3−(イソプロピルアミノ−フェニル−メチル)−フェニルカルバモイル]−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル}−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(144c)の調製
氷/水で冷却したMeOH(15mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(イソプロピルアミノ−フェニル−メチル)−フェニル]−アミド(144b)(0.6g、1.19mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.35g、1.49mmol)及びBoc無水物(0.779g、3.57mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.27g、7.15mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.49g、4.764mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、(3−{5−[3−(イソプロピルアミノ−フェニル−メチル)−フェニルカルバモイル]−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル}−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(144c)(0.420グラム)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.69−7.16(m,14H),4.19(d,J=6.2Hz,1H),1.36(s,9H),1.21−1.09(m,6H);MS(ES−)606.3(M−1)。
ステップ−4:2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(イソプロピルアミノ−フェニル−メチル)−フェニル]−アミド(114d)の調製
MeOH(10mL)中の(3−{5−[3−(イソプロピルアミノ−フェニル−メチル)−フェニルカルバモイル]−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル}−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(144c)(0.4グラム、1.65mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で19時間撹拌した。反応塊を真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜15%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(イソプロピルアミノ−フェニル−メチル)−フェニル]−アミド(0.250g、30%)を黄色がかった固体として得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のCMA−80で溶出)で再精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((イソプロピルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144d)(0.092g、収率36.8%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.98(s,1H),9.80(s,2H),8.50(s,3H),7.98−7.92(m,1H),7.81−7.75(m,2H),7.74−7.70(m,3H),7.66−7.36(m,7H),5.65(s,1H),4.12(s,2H),3.03(s,1H),1.43−1.21(m,7H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.78;MS(ES+)508.3(M+1);530.3(M+Na);(ES−)506.3(M−1);542.3(M+Cl);分析、C28H28F3N5O・1.95HCl・2.25H2Oの計算値:C,54.31;H,5.61;Cl,11.17;N,11.31;実測値:C,54.55;H,5.37;Cl,10.98;N,11.00。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−ヒドロキシエチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(145c)の調製
ステップ−1:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−フェニル−メチル]−フェニル}−アミド(145a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]アミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。2−アミノ−エタノール(0.660グラム、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、2−アミノ−エタノール(0.660グラム、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−フェニル−メチル]−フェニル}−アミド(145a)(0.75g、69%)を無色の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H),8.18−8.11(m,1H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.1,2.2,1.1Hz,1H),7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.70(s,1H),7.64(s,1H),7.54(dd,J=8.0,1.9Hz,1H),7.39(d,J=7.2Hz,1H),7.33−7.23(m,3H),7.22−7.18(m,2H),4.79(d,J=4.6Hz,1H),4.56(t,J=5.4Hz,1H),3.85−3.68(m,1H),3.54−3.49(m,2H);MS(ES−)504.3(M−1)。
ステップ−2:((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(フェニル)メチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(145b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(15mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−フェニル−メチル]−フェニル}−アミド(145b)(0.7g、1.38mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.41g、1.73mmol)及びBoc無水物(0.91g、4.15mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.31g、8.30mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.57g、5.54mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(フェニル)メチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(145b)(0.35g、36%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.75(s,1H),7.72−7.66(m,1H),7.57(s,1H),7.50(t,J=6.3Hz,1H),7.44−7.39(m,3H),7.38−7.34(m,3H),7.32(d,J=7.5Hz,3H),7.18−7.11(m,2H),6.93−6.87(m,1H),6.29(s,1H),4.46(t,J=5.3Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.31−3.10(m,2H),3.09−2.83(m,2H),1.32(s,18H);MS(ES−)708.3(M−1)。
ステップ−3:2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−フェニル−メチル]−フェニル}−アミド(145c)の調製
MeOH(10mL)中の((3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)(フェニル)メチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(145b)(0.32グラム、0.45mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.4mL)を添加した。反応混合物を室温で19時間撹拌した。反応塊を真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜15%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、2−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−フェニル−メチル]−フェニル}−アミド(145c)(0.06g、26%)を黄色がかった固体として得た。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のcma−80で溶出)で再精製して、純粋な(145c)(0.02グラム)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.94(s,1H),9.97(s,2H),8.41(s,3H),7.85(s,1H),7.73(d,J=2.1Hz,1H),7.70−7.48(m,7H),7.47−7.33(m,4H),5.62(s,1H),5.24(s,1H),4.13(s,2H),3.71(d,J=5.5Hz,2H),2.89(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)510.3(M+1);(ES−)508.3(M−1);544.2(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2,5−ジヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(146g)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(146b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の2,5−ビス(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒド(146a)(3.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(2,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(146b)(2.4g、58.32%)を淡褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.46−7.29(m,10H),7.14(d,J=3.1Hz,1H),6.94−6.84(m,2H),6.80(dd,J=8.9,3.1Hz,1H),6.57(t,J=1.9Hz,1H),6.50−6.44(m,1H),6.38(ddd,J=8.0,2.3,1.0Hz,1H),5.86(d,J=4.4Hz,1H),5.52(d,J=4.4Hz,1H),5.01(d,J=1.2Hz,4H),4.93(s,2H)。
ステップ−2:N−(3−((2,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(146c)の調製
DMF(40mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.57g、5.589mmol)の溶液に、(3−アミノフェニル)(2,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(146b)(2.3グラム、5.589mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(5.8g、44.93mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop、2.6g、5.589mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で42時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(350mL)で希釈し、水(2回×150mL)、ブライン(120mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、N−(3−((2,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(146c)(2.55g、67.62%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H),8.15(t,J=1.8Hz,1H),7.96(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.88(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.75−7.66(m,2H),7.64(d,J=1.9Hz,1H),7.56−7.49(m,1H),7.45−7.27(m,10H),7.21(t,J=7.8Hz,1H),7.13(d,J=3.1Hz,1H),7.04(d,J=7.7Hz,1H),6.92(d,J=9.0Hz,1H),6.82(dd,J=8.9,3.1Hz,1H),5.96(d,J=4.3Hz,1H),5.79(d,J=4.3Hz,1H),5.00(d,J=1.9Hz,4H)。
ステップ−3:N−(3−((2,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(146d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中のN−(3−((2,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(146c)(2.5グラム、3.705mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.53g、7.41mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(4.826g、55.57mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜40%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−((2,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(146d)(0.9グラム、33.37%)を褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),8.14(t,J=1.8Hz,1H),7.95(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.88(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.69(s,1H),7.66(d,J=2.4Hz,1H),7.54−7.48(m,1H),7.46−7.24(m,11H),7.21(t,J=7.8Hz,1H),7.13(d,J=3.1Hz,1H),7.08(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),6.93(d,J=8.9Hz,1H),6.80(dd,J=8.9,3.1Hz,1H),5.17(s,1H),5.00(d,J=3.3Hz,4H),2.24(qd,J=12.0,6.7Hz,2H),1.86(dt,J=4.9,2.4Hz,1H),0.93−0.74(m,1H),0.38−0.27(m,2H),0.09−−0.20(m,2H)。
ステップ−4:3−(5−((3−((2,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(146f)の調製
氷/水で冷却したMeOH(12mL)中のN−(3−((2,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(146d)(0.9グラム、1.236mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.367g、1.548mmol)及びBoc無水物(0.809g、3.708mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.280g、7.416mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.510mL、4.944mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、以下の
1.((2,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)(3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(146e)(0.08g、6.94%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),7.65(s,2H),7.56(s,1H),7.51−7.24(m,17H),7.10−6.83(m,2H),6.63−6.47(m,2H),5.02(t,J=11.7Hz,4H),4.18(d,J=5.1Hz,2H),3.23−2.82(m,1H),1.37(s,18H),0.93−0.82(m,1H),0.23−0.04(m,2H),−0.13−−0.42(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.65;MS(ES+)954.5(M+Na);(ES−)930.5(M−1)。
2.3−(5−((3−((2,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(146f)(0.12g、0.12g、11.67%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),7.63(s,1H),7.56(d,J=3.5Hz,1H),7.49(t,J=8.1Hz,1H),7.34(dtq,J=11.8,9.6,4.8Hz,13H),7.20(t,J=7.8Hz,1H),7.15−6.75(m,2H),5.01(d,J=4.7Hz,2H),4.17(d,J=6.0Hz,2H),1.36(d,J=4.1Hz,9H),1.23−1.13(m,1H),0.85(s,2H),0.36(dd,J=21.4,8.4Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.784;MS(ES+)832.5(M+1);(ES)830.4(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2,5−ジヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(146g)の調製
0℃に冷却されたジクロロメタン(10mL)中の3−(5−(3−((2,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(146f)(0.12g、0.144mmol)の溶液に、トリブロモボラン(ジクロロメタン中1Mの溶液)(0.577mL、0.577mmol)を、窒素雰囲気下で滴加した。反応混合物を室温まで温め、室温で2時間撹拌した。反応混合物をメタノール(5mL)で反応停止させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をメタノールでトリチュレートし、真空下で乾燥させ、このステップを4回繰り返して、粗生成物を得た。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g及び4g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA−80で溶出]で2回精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2,5−ジヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(146g)(0.045g、56.6%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,1H),8.63(s,1H),7.62(d,J=2.0Hz,1H),7.59−7.50(m,3H),7.46−7.40(m,2H),7.32(dd,J=6.4,2.7Hz,1H),7.27(d,J=7.8Hz,1H),7.23−7.16(m,1H),6.50(d,J=8.3Hz,1H),6.47−6.40(m,2H),4.91(s,1H),3.78(s,2H),2.43−2.18(m,2H),0.94(m,1H),0.40(m,2H),0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.70;MS(ES+)552.3(M+1);(ES−)550.3(M+1);分析、C29H31N5O3・0.75HBrの計算値:C,62.39;H,5.73;N,12.54;実測値:C,62.23;H,5.44;N,12.16。
N−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(147e)の調製
ステップ−1:N−(4−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)アセトアミド(147b)の調製
テトラヒドロフラン(30mL)中のN−(4−ホルミルフェニル)アセトアミド(147a)(3.26g、20mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(24mL、24.00mmol)を0℃で添加した。反応物を同じ温度で14時間撹拌し、12NのHCl(4.17mL、50.0mmol)の添加によって反応停止させ、1時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(30.0mL、60.0mmol)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(4−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)アセトアミド(147b)(2.098g、収率41%)を黄色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES−):255.2(M−1)。
ステップ−2:N−(3−((4−アセトアミドフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(147c)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.61g、9.28mmol)、N−(4−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)アセトアミド(147b)(1.983g、7.74mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、4.33g、9.28mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(44.9mL、580mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(6.74mL、38.7mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を水(250mL)で処理し、クロロホルムで抽出し(2回×250mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、N−(3−((4−アセトアミドフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(147c)(1.159g、収率29%)を黄色固体として得た。MS(ES−):518.2(M−1)。
ステップ−3:N−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(147d)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中のN−(3−((4−アセトアミドフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(147c)(1.139g、2.193mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.480mL、6.58mmol)を添加し、反応混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(1.528mL、10.96mmol)で反応停止させ、溶液を室温で30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、これにシクロプロピルメタノール(18.64mL、254mmol)及びトリエチルアミン(1.528mL、10.96mmol)を添加し、100℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷まし、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、N−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(147d)(0.494g、収率39%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),9.92(s,1H),8.17(t,J=1.9Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.78−7.70(m,2H),7.59(t,J=3.3Hz,2H),7.54−7.47(m,2H),7.35−7.20(m,3H),7.11(d,J=7.7Hz,1H),5.38(s,1H),3.21(d,J=6.8Hz,2H),2.01(s,3H),1.04(d,J=5.2Hz,1H),0.49−0.42(m,2H),0.17−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.93;MS(ES+):MS(ES+)574.4(M+1),596.4(M+Na),MS(ES−)572.2(M−1)。
ステップ−4:N−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(147e)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中のN−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(147d)(0.481g、0.839mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.100g、0.419mmol)を添加し、次いで、5分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.254g、6.71mmol)を添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.906mL、8.39mmol)を添加した。混合物を更に30分間撹拌し、その後溶媒を蒸発させた。残渣を水(30mL)で処理し、クロロホルム(2回×30mL)、次いで酢酸エチル(2回×30mL)で抽出し、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜100%の、CMA80/クロロホルムで溶出)]で精製して、N−(3−((4−アセトアミドフェニル)(シクロプロピルメトキシ)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(147e)(203mg、収率42%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H,),9.93(s,1H,D2Oと交換),7.62−7.48(m,6H),7.47−7.41(m,2H),7.36−7.20(m,4H),7.10(d,J=7.6Hz,1H),5.37(s,1H),3.79(s,2H),3.21(dd,J=6.8,1.3Hz,2H),2.01(s,3H),1.04(ddd,J=12.7,8.5,5.3Hz,1H),0.55−0.38(m,2H),0.14(tq,J=4.5,2.3,1.9Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ7.62−7.41(m,8H),7.37−7.21(m,4H),7.11(d,J=7.7Hz,1H),5.37(s,1H),3.78(s,2H),3.21(d,J=6.8Hz,2H),2.01(s,3H),1.13−0.96(m,1H),0.46(dd,J=7.6,2.3Hz,2H),0.13(dd,J=4.5,2.3Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71;MS(ES+):MS(ES+)578.3(M+1),MS(ES−)612.3(M+Cl);分析:C31H30F3N5O3の計算値:C,64.46;H,5.24;N,12.12;実測値:C,64.03;H,5.24;N,11.77。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(148b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(148a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[ヒドロキシ−(2−メトキシ−ナフタレン−1−イル)−メチル]−フェニル}−アミド(51c)(3.5g、6.45mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.413mL、19.35mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応物をトリエチルアミン(5.40mL、38.7mmol)で処理し、室温で8時間撹拌した。反応物をシクロプロパンメタノール(10.22mL、129mmol)で処理し、濃縮してジクロロメタンの大部分を除去し、その後アセトニトリル(50.0mL)を添加し、還流させながら16時間加熱した。反応物を乾燥するまで濃縮し、水(200mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3回×300mL)。有機層を組み合わせ、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、純粋な1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(145a)(2.5g、収率65.0%)を白色固体として得た。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(148b)の調製
0℃のメタノール(70mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(145a)(1.862g、3.12mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.162g、0.680mmol)を添加した。これに、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(1.181g、31.2mmol)を10分間にわたって少量ずつ添加した。反応物を1時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.805g、7,80mmol)の添加によって反応停止させ、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮してメタノールを除去し、水(150mL)で希釈し、30分間撹拌した。分離した固体を濾過で収集し、真空中で乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(148b)(0.91g、収率48.5%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H,),9.93(s,1H,D2Oと交換),7.62−7.48(m,6H),7.47−7.41(m,2H),7.36−7.20(m,4H),7.10(d,J=7.6Hz,1H),5.37(s,1H),3.79(s,2H),3.21(dd,J=6.8,1.3Hz,2H),2.01(s,3H),1.04(ddd,J=12.7,8.5,5.3Hz,1H),0.55−0.38(m,2H),0.14(tq,J=4.5,2.3,1.9Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ7.62−7.41(m,8H),7.37−7.21(m,4H),7.11(d,J=7.7Hz,1H),5.37(s,1H),3.78(s,2H),3.21(d,J=6.8Hz,2H),2.01(s,3H),1.13−0.96(m,1H),0.46(dd,J=7.6,2.3Hz,2H),0.13(dd,J=4.5,2.3Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71.;MS(ES+)578.3(M+1),MS(ES−)612.3(M+Cl).;分析、C31H30F3N5O3の計算値:C,64.46;H,5.24;N,12.12;実測値:C,64.03;H,5.24;N,11.77。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(149b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(149a)の調製
−78℃に冷却されたジクロロメタン(30mL)中のN−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(123c)(1.0g、1.759mmol)の溶液に、トリブロモボラン(ジクロロメタン中1Mの溶液)(5.28mL、5.28mmol)を、窒素の陽圧流の下、10分間かけて滴加した。反応混合物を室温まで温め、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタノール(6.44mL、88mmol)で反応停止させ、蒸発させ、その後このサイクルを乾燥するまで繰り返した。この残渣に、シクロプロピルメタノール(6.44mL、88mmol)及び塩酸(8.79mL、35.2mmol)を添加し、16時間還流させた。過剰な溶媒を蒸発させ、フラスコに5gのシリカゲル及びクロロホルム(30mL)を添加し、乾燥するまで蒸発させた。次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(149a)(0.485g、収率52%)を白色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES−)531.1(M−1),567.1(M+Cl)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(149b)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(149a)(0.430g、0.807mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.096g、0.404mmol)を添加し、次いで、5分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.244g、6.46mmol)を添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.872mL、8.07mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(50mL)で処理し、クロロホルム(2回×50mL)、次いで酢酸エチル(2回×50mL)で抽出し、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜100%の、CMA80/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(4−ヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(149b)(51mg、収率12%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H,D2Oと交換),9.37(s,1H,D2Oと交換),7.59−7.51(m,4H),7.45−7.41(m,2H),7.35−7.23(m,2H),7.15−7.05(m,3H),6.71(s,1H),6.68(s,1H),5.31(s,1H),3.79(s,2H),3.19(d,J=6.7Hz,2H),2.39(s,2H,D2Oと交換),1.11−0.96(m,1H),0.44(ddd,J=7.9,3.7,2.5Hz,2H),0.13(ddd,J=6.7,3.3,2.0Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ7.62−7.49(m,4H),7.45(dd,J=4.8,2.3Hz,2H),7.36−7.25(m,2H),7.15−7.08(m,3H),6.75−6.68(m,2H),5.32(s,1H),3.77(s,2H),3.19(d,J=6.8Hz,2H),1.11−0.96(m,1H),0.45(ddd,J=7.8,3.7,2.4Hz,2H),0.13(ddd,J=6.7,3.3,2.0Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71;MS(ES+):MS(ES+)537.3(M+1),MS(ES−)535.3(M−1),571.3(M+Cl);分析:C29H27F3N4O3・0.5H2Oの計算値:C,63.85;H,5.17;N,10.27;実測値:C,63.91;H,5.30;N,10.24。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2,3−ジヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(150f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(150b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の2,3−ビス(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒド(150a)(3.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(150b)(2.5g、60.75%)を淡褐色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.53−7.46(m,2H),7.41−7.30(m,8H),7.05(s,3H),6.89(t,J=7.7Hz,1H),6.54(t,J=1.9Hz,1H),6.45(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),6.37(ddd,J=8.0,2.3,1.1Hz,1H),5.90(d,J=4.4Hz,1H),5.55(d,J=4.5Hz,1H),5.15(s,2H),4.96(s,2H),4.91(d,J=10.5Hz,1H),4.75(d,J=10.5Hz,1H)。
ステップ−2:N−(3−((2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(150c)の調製
トルエン(30mL)及びDMF(15滴)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.2g、4.26mmol)の溶液に、SOCl2(1.16g、9.79mmol)を0℃で添加し、還流させながら3.5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(100mL)中に溶解させ、(3−アミノフェニル)(2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(150b)(2.5g、3.58mmol)及びトリエチルアミン(5mL)を添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(350mL)で希釈し、水(2回×150mL)、ブライン(120mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、N−(3−((2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(150c)(2.4g、83.50%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H),8.15(t,J=1.8Hz,1H),7.98(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.76−7.67(m,2H),7.61(t,J=1.8Hz,1H),7.58−7.44(m,3H),7.39(s,2H),7.37−7.24(m,6H),7.22(t,J=7.9Hz,1H),7.11−6.97(m,4H),6.01(d,J=4.2Hz,1H),5.81(d,J=4.3Hz,1H),5.15(s,2H),4.99−4.77(m,2H)。
ステップ−3:N−(3−((2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(150d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中のN−(3−((2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(3.0g、4.44mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.0g、8.40mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(1.26g、17.76mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜40%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−((2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(150d)(2.0g、61.8%)を褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H),8.15(t,J=1.8Hz,1H),7.97(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.3,2.3,1.2Hz,1H),7.75−7.67(m,2H),7.64(t,J=1.9Hz,1H),7.55−7.47(m,3H),7.42−7.27(m,8H),7.22(t,J=7.9Hz,1H),7.07(d,J=14.4Hz,4H),5.14(d,J=2.3Hz,3H),4.90(d,J=2.7Hz,2H),2.24(dt,J=11.4,5.6Hz,1H),2.18−2.07(m,2H),0.84(dq,J=9.7,6.1Hz,1H),0.37−0.25(m,2H),0.09−−0.11(m,2H)。
ステップ−4:3−(5−((3−((2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(150e)の調製
氷/水で冷却したMeOH(12mL)中のN−(3−((2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(150d)(2.0、2.748mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.78g、3.297mmol)及びBoc無水物(1.8g、8.244mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.623g、16.488mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.75mL、6.870mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、3−(5−((3−((2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(150e)(0.530g、23.18%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),7.59(s,1H),7.55(s,1H),7.50(dt,J=7.8,2.3Hz,4H),7.43−7.39(m,3H),7.37−7.28(m,8H),7.20(t,J=7.8Hz,1H),7.08(s,1H),7.05(s,3H),5.18−5.08(m,2H),4.89(d,J=2.7Hz,2H),4.18(d,J=6.2Hz,2H),2.29−2.18(m,1H),2.11(s,2H),1.36(s,9H),1.30−1.20(m,2H),0.90−0.78(m,2H),0.36−0.28(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)832.5(M+1);(ES−)830.4(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2,3−ジヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(150f)の調製
0℃に冷却されたジクロロメタン(10mL)中の3−(5−(3−((2,3−ビス(ベンジルオキシ)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(150e)(0.375g、0.451mmol)の溶液に、三塩化ホウ素(ジクロロメタン中1Mの溶液、1.8mL、1.8mmol)を、窒素雰囲気下で滴加した。反応混合物を室温まで温め、室温で2時間撹拌した。反応混合物をメタノール(5mL)で反応停止させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をメタノールでトリチュレートし、真空下で乾燥させ、このステップを4回繰り返して、粗生成物を得た。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g及び4g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA−80で溶出]で2回精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2,3−ジヒドロキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(150f)(0.02g、0.036mmol、収率8.04%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.75(s,1H),7.65(t,J=1.8Hz,1H),7.59−7.50(m,3H),7.46−7.38(m,2H),7.36−7.24(m,2H),7.24−7.16(m,1H),6.59(dd,J=7.6,1.9Hz,1H),6.49(t,J=7.6Hz,1H),6.43(dd,J=7.7,1.9Hz,1H),4.96(s,1H),3.78(s,2H),2.42(m,1H),2.27(m,1H),1.02−0.88(m,1H),0.53−0.29(m,2H),0.22−0.02(m,3H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.70;13C NMR(75MHz,DMSO)δ191.41,173.39,156.44,145.17,145.04,144.57,143.73,139.01,137.92,128.75,127.74,127.15,123.40,123.38,123.27,122.64,118.82,118.72,118.43,114.03,64.03,51.75,44.67,10.46,3.49,3.28;MS(ES+)552.3(M+1);(ES−)550.3(M−1);分析、C29H28F3N5O3・0.75H2Oの計算値:C,61.64;H,5.26;N,12.39;実測値:C,62.01;H,5.23;N,11.92。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(151g)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)メタノール(151b)の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシベンズアルデヒド(151a)(3.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)メタノール(151b)(3.2g、86.97%)を淡褐色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.49−7.30(m,5H),7.10−6.99(m,2H),6.94(dd,J=7.5,2.2Hz,1H),6.88(t,J=7.7Hz,1H),6.53(t,J=1.9Hz,1H),6.44(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),6.37(ddd,J=8.0,2.4,1.0Hz,1H),5.89(d,J=4.4Hz,1H),5.52(d,J=4.4Hz,1H),4.95(s,2H),4.89(d,J=10.8Hz,1H),4.77(d,J=10.8Hz,1H),3.82(s,3H);MS(ES−)334.3(M−1)。
ステップ−2:N−(3−((2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(151c)の調製
DMF(72mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(3.018、10.73mmol)の溶液に、(3−アミノ−フェニル)−(2−ベンジルオキシ−3−メトキシ−フェニル)−メタノール(151b)(3.2g、9.54mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(11.097g、85.864mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、5.003g、10.73mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で42時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(350mL)で希釈し、水(2回×150mL)、ブライン(120mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜30%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、N−(3−((2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(151c)(2.4g、37.36%)を黄色の粘着性の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.14(t,J=1.8Hz,1H),7.98(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.94(s,1H),7.88(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.72(d,J=8.0Hz,1H),7.69(d,J=1.3Hz,1H),7.60(t,J=1.8Hz,1H),7.54−7.48(m,1H),7.43(dd,J=5.2,1.6Hz,3H),7.38−7.34(m,2H),7.22(t,J=7.9Hz,1H),7.06−6.99(m,3H),6.00(d,J=4.4Hz,1H),5.81(d,J=4.3Hz,1H),4.93(s,2H),4.85(d,J=8.6Hz,1H),4.76(d,J=10.8Hz,1H),3.82(s,3H)。
ステップ−3:N−(3−((2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(151d)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中のN−(3−((2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(151c)(2.0g、3.34mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.795g、6.68mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(3.56g、50.1mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜40%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−((2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(151d)(1.01g、46.40%)を褐色の液体として得た。
ステップ−4:((2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)(3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(151e)、
3−(5−((3−((2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(151f)の調製
氷/水で冷却したMeOH(12mL)中のN−(3−((2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(151d)(1.0g、1.53mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.40g、1.683mmol)及びBoc無水物(1.00g、4.59mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.34g、9.18mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.4mL、3.825mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム(25mL)及び水(25mL)中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルム(25mL)で抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜25%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、以下の
1.((2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)(3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(151e)(0.130g、9.9%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),7.61(d,J=7.9Hz,1H),7.55(s,1H),7.49(t,J=6.2Hz,1H),7.44−7.27(m,9H),7.26(d,J=8.0Hz,1H),7.13−6.99(m,2H),6.77(d,J=7.7Hz,1H),6.52(dd,J=6.5,2.7Hz,1H),4.96(d,J=10.8Hz,1H),4.83(d,J=10.8Hz,1H),4.17(d,J=6.2Hz,2H),3.86(s,3H),3.82−3.76(m,1H),3.25−3.17(m,1H),2.94(dd,J=14.5,6.9Hz,1H),1.36(d,J=1.6Hz,18H),0.62−0.46(m,1H),0.27−0.06(m,2H),−0.09−−0.23(m,1H),−0.32−−0.55(m,1H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)878.5(M+Na);(ES−)854.5(M−1)。
2.3−(5−((3−((2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(151f)(0.020g、1.72%を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),7.57(s,1H),7.55(s,1H),7.50(d,J=7.3Hz,1H),7.44−7.39(m,5H),7.39−7.28(m,5H),7.19(t,J=7.8Hz,1H),7.05(d,J=4.5Hz,1H),7.02(s,1H),6.93(dd,J=7.0,2.6Hz,1H),5.11(s,1H),4.88(s,2H),4.18(d,J=6.2Hz,3H),3.82(s,3H),2.16−2.04(m,3H),1.36(s,9H),0.91−0.71(m,1H),0.34−0.28(m,2H),−0.03(dd,J=9.1,2.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.78;MS(ES+)756.5(M+1);(ES−)754.5(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(151g)の調製
メタノール(10mL)中の((2−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)(3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(151e)(0.012g、0.014mmol)の溶液に、パラジウム炭素(10%、0.037mg)及び濃縮HCl(0.023mL、0.280mmol)を添加した。混合物を50psiで2時間水素化し、セライトのパッドを通して濾過した。濾液を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のCMA−80で溶出)で2回精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(2−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(151g)(0.013g、0.023mmol、収率16.4%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.73(s,1H),7.66−7.61(m,1H),7.60−7.49(m,3H),7.48−7.38(m,2H),7.35−7.23(m,2H),7.19(dt,J=7.9,1.4Hz,1H),6.77(dd,J=6.5,3.1Hz,1H),6.64(d,J=6.6Hz,2H),5.01(s,1H),3.77(s,2H),3.72(s,3H),2.44−2.20(m,2H),1.03−0.87(m,1H),0.49−0.30(m,2H),0.17−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.70;MS(ES+)566.3(M+1);(ES−)564.3(M−1);分析、C30H30F3N5O3・2H2Oの計算値:C,59.89;H,5.70;N,11.64;実測値:C,59.69;H,5.27;N,11.36。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(152d)の調製
ステップ−1:3−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(152a)の調製
テトラヒドロフラン(50mL)中の3−ホルミルベンゾニトリル(54a)(3.93g、30mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(36.0mL、36.0mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(37.5mL、75mmol)の添加によって反応停止させ、室温で更に1時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(45mL、90mmol)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl(100mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(152a)(3.56g、15.87mmol、収率52.9%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.76(t,J=1.6Hz,1H),7.72−7.63(m,2H),7.51(t,J=7.7Hz,1H),6.94(t,J=7.7Hz,1H),6.61−6.48(m,2H),6.41(ddd,J=8.0,2.4,1.1Hz,1H),5.96(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.59(d,J=3.9Hz,1H),5.04(s,2H,D2Oと交換);MS(ES+)225.2(M+1),247.1(M+Na),;MS(ES−)223.1(M−1),447.2(2M−1)。
ステップ−2:3−(5−(3−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(152b)の調製
100mLの一ツ口フラスコに、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(7.27g、18.86mmol)、3−((3−アミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(152a)(3.524g、15.71mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、8.79g、18.86mmol)を装填し、N,N−ジメチルホルムアミド(91mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(13.69mL、79mmol)で、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に処理した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。残渣を水(75mL)で処理し、酢酸エチルで抽出し(2回×75mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル80g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、3−(5−(3−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(152b)(3.799g、6.42mmol、収率40.9%)を黄色固体として得た。1H NMR:1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H,D2Oと交換),7.80(t,J=1.7Hz,1H),7.69(ddt,J=8.6,5.7,1.5Hz,2H),7.62(t,J=1.7Hz,1H),7.60−7.55(m,2H),7.54−7.39(m,3H),7.38−7.25(m,3H),7.16(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),6.20(d,J=3.9Hz,1H,D2Oと交換),5.76(d,J=3.9Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.36(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.78;IR(KBr,cm−1):2232cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)614.3(M+Na),MS(ES−)590.3(M−1),626.3(M+Cl)。
ステップ−3:3−(5−(3−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(152c)の調製
0℃のジクロロメタン(40mL)中の3−(5−(3−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(152b)(3.71g、6.27mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.372mL、18.81mmol)を添加し、反応混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(3.81mL、43.9mmol)で反応停止させ、溶液を室温で30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、次いでシクロプロピルメタンアミン(3.81mL、43.9mmol)を添加し、80℃で16時間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、1/1、v/v)が完全な変換を示し、反応混合物を室温まで冷ました。反応混合物をシリカゲル(6g)で処理し、乾燥したスラリーになるまで減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、2つの別個のカラムで実行、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(5−(3−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(152c)(0.704g、収率17%)を白色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+)645.1(M+1);MS(ES−)643.2(M−1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(152d)の調製
ジオキサン(9mL)中の3−(5−(3−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(152c)(0.285g、0.442mmol)の溶液に、塩酸(4N)(3.17mL、19.01mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌し、16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(152d)(39mg、収率16%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.76(s,1H,D2Oと交換),7.87(t,J=1.7Hz,1H),7.74(dt,J=7.8,1.5Hz,1H),7.67(ddd,J=7.9,3.6,2.2Hz,4H),7.61−7.43(m,5H),7.32−7.18(m,2H),4.91(s,1H),4.04(s,2H),2.26(dt,J=9.4,4.8Hz,2H),1.02−0.83(m,1H),0.44−0.33(m,2H),0.05(tt,J=5.8,3.2Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ7.86(t,J=1.7Hz,1H),7.78−7.73(m,1H),7.70−7.62(m,3H),7.60−7.49(m,5H),7.46(dt,J=6.3,2.5Hz,1H),7.34−7.19(m,2H),4.92(s,1H),4.02(s,2H),2.34−2.21(m,2H),0.98−0.84(m,1H),0.44−0.35(m,2H),0.07−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.76;IR(KBr,cm−1):2230cm−1(−CNストレッチング);MS(ES+):MS(ES+)545.3(M+1),MS(ES−)543.3(M−1);分析:C30H27F3N6O・2H2O・2HClの計算値:C,55.14;H,5.09;N,12.86;実測値:C,55.41;H,5.30;N,12.20。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−カルバモイルフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(153b)の調製
ステップ−1:3−(5−(5−((4−カルバモイルフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(153a)の調製
エタノール(6mL)中の3−(5−(5−((4−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(52g)(161mg、0.243mmol)の溶液に、濃アンモニア水(2.4mL)を添加し、その後過酸化水素(30%水溶液、0.09mL)を滴加した。反応混合物を室温で21時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出]で精製して、3−(5−(5−((4−カルバモイルフェニル)(シクロプロピルメチル−アミノ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(153a)(17mg、10%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H),7.88(s,1H),7.78(d,J=8.1Hz,2H),7.66−7.26(m,9H),7.20(t,J=9.6Hz,1H),4.90(s,1H),4.19(d,J=6.1Hz,2H),2.30−2.22(m,2H),1.37(s,9H),0.99−0.80(m,1H),0.46−0.31(m,2H),0.10−−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−123.53;MS(ES+):681.4(M+H)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−カルバモイルフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(153b)の調製
1,4−ジオキサン(4mL)中の3−(5−(5−((4−カルバモイルフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(153a)(15mg、0.022mmol)の溶液に、塩酸(0.240mL、0.961mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で16時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−カルバモイルフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(153b)を得た。精製した生成物をメタノール(10mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.03mL)で処理し、その後乾燥するまで濃縮して1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((4−カルバモイルフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(153b)(19mg)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.81(s,1H),10.26(s,2H),8.43(s,3H),8.04(s,1H),7.95(s,1H),7.94−7.87(m,2H),7.79(d,J=8.2Hz,2H),7.74−7.68(m,3H),7.64−7.51(m,2H),7.47(s,1H),7.41(dd,J=10.3,8.6Hz,1H),5.73(t,J=6.3Hz,1H),4.12(q,J=5.9Hz,2H),2.72(d,J=8.9Hz,2H),1.23−1.08(m,2H),0.64−0.46(m,2H),0.41−0.20(m,1H);1H NMR(D2O ex NMR,300MHz,DMSO−d6)δ7.95−7.82(m,3H),7.73−7.48(m,8H),7.43(dd,J=10.2,8.6Hz,1H),5.70(s,1H),4.12(s,2H),2.78−2.72(m,2H),1.21−0.97(m,1H),0.66−0.54(m,2H),0.33−0.24(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−120.35;MS(ES+):581.3(M+1);分析、C30H28F4N6O2・2HCl・3H2Oの計算値:C,50.93;H,5.13;N,11.88;実測値:C,50.56;H,5.23;N,11.55。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(154e)の調製 ステップ−1:(3−アミノフェニル)(4−メトキシナフタレン−1−イル)メタノール(154b)の調製
テトラヒドロフラン(30mL)中の4−メトキシ−1−ナフトアルデヒド(154a)(2.048g、11mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(13.20mL、13.20mmol)を0℃で添加した。反応物を温度で15時間撹拌し、12NのHCl水溶液(2.292mL、27.5mmol)を緩徐に添加することで反応停止させ、1時間撹拌した。反応混合物を1NのNaOH(16.50mL、33.0mmol)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(4−メトキシナフタレン−1−イル)メタノール(154b)(2.818g、収率92%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.25−8.00(m,2H),7.52(d,J=8.0Hz,1H),7.43(dt,J=6.5,3.4Hz,2H),7.01−6.85(m,2H),6.54(dp,J=3.4,1.4Hz,2H),6.37(ddd,J=7.9,2.2,1.0Hz,1H),6.08(d,J=4.4Hz,1H),5.74(d,J=4.4Hz,1H,D2Oと交換),4.95(s,2H,D2Oと交換),3.96(s,3H);MS(ES+):MS(ES+)302.2(M+Na),MS(ES−)278.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(154c)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(3.30g、11.73mmol)、(3−アミノフェニル)(4−メトキシナフタレン−1−イル)メタノール(154b)(2.73g、9.77mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、5.47g、11.73mmol)を格納する250mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(56.8mL、733mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA、8.51mL、48.9mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(150mL)で処理し、クロロホルムで抽出し(2回×100mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(154c)(4.274g、収率81%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H,D2Oと交換),8.21−8.13(m,2H),8.06(dt,J=7.7,2.7Hz,1H),7.99(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.88(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.77−7.66(m,2H),7.58(dd,J=6.7,1.4Hz,2H),7.52(d,J=8.0Hz,1H),7.48−7.38(m,2H),7.26(t,J=8.2Hz,1H),7.20−7.13(m,1H),6.97(d,J=8.0Hz,1H),6.23(d,J=4.3Hz,1H),6.02(d,J=4.3Hz,1H,D2Oと交換),3.97(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96;MS(ES+):MS(ES+)565.3(M+Na),MS(ES−)541.2(M−1);IR(KBr,cm−1):2235cm−1(−CNストレッチング)
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(154d)の調製
0℃のジクロロメタン(40mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(4−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(154c)(2.693g、4.96mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.086mL、14.89mmol)を添加し、室温まで温め、3時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(2.98mL、34.7mmol)で反応停止させ、室温で1時間撹拌し、次いで真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をシクロプロピルメタンアミン(8.51mL、99mmol)及びアセトニトリル(40mL)中に溶解させ、反応混合物を80℃で16時間加熱した。TLC分析(CHCl3/MeOH、9/1、v/v)が反応の完了を示し、反応混合物を乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(第1のカラムはシリカゲル40g、第2のカラムは80g、0〜50%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(154d)(1.64g、収率55%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H,D2Oと交換),8.24−8.12(m,3H),7.99(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.93−7.84(m,1H),7.78−7.41(m,8H),7.26(q,J=3.7,2.5Hz,2H),6.98(d,J=8.2Hz,1H),5.52(s,1H),3.95(s,3H),2.39(d,J=6.6Hz,2H),1.08−0.89(m,1H),0.38(dd,J=7.6,6.0Hz,2H),0.06(td,J=4.5,3.8,2.5Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.94;MS(ES+):MS(ES+)596.3(M+1),MS(ES−)594.3(M−1);IR(KBr,cm−1):2234cm−1(−CNストレッチング)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(154e)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(154d)(1.51g、2.54mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.301g、1.268mmol)を添加し、次いで、5分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.767g、20.28mmol)を添加した。反応は発熱性かつ沸騰性であった。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(2.74mL、25.4mmol)を添加した。混合物を更に30分間撹拌し、その後溶媒を蒸発させた。残渣を水(30mL)で処理し、クロロホルム(2回×30mL)、次いで酢酸エチル(2回×30mL)で抽出し、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜100%のCMA80/クロロホルムで溶出)]で精製して、430mgの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(154e)の遊離塩基を黄色油として得て、これを取り出してメタノール中に溶解させ、この溶液に2NのHCl(1.901mL、3.80mmol)を滴加し、30分間撹拌し、乾燥するまで蒸発させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメチルアミノ)(4−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(154e)(483mg、収率32%)の塩酸塩を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.95(s,1H),10.23(s,1H,D2Oと交換),10.02(s,1H,D2Oと交換),8.53(s,3H,D2Oと交換),8.29−8.10(m,3H,),7.86(t,J=1.8Hz,1H),7.77−7.35(m,11H),7.13(d,J=8.2Hz,1H),6.45−6.19(m,1H),4.11(q,J=6.2Hz,2H),4.01(s,3H),3.01−2.72(m,2H),1.19(ddt,J=10.6,7.4,3.5Hz,1H),0.55(dd,J=8.0,3.7Hz,2H),0.41−0.16(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ10.93(s,1H),8.30−8.22(m,1H),8.19−8.11(m,1H),7.93(d,J=8.1Hz,1H),7.80(d,J=2.3Hz,1H),7.71−7.61(m,3H),7.61−7.56(m,4H),7.54(s,1H),7.51−7.42(m,2H),7.14(d,J=8.2Hz,1H),6.31(s,1H),4.12(s,2H),4.02(s,3H),3.07−2.73(m,2H),1.14(tt,J=8.6,4.7Hz,1H),0.71−0.47(m,2H),0.42−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77;MS(ES+):MS(ES+)600.3(M+1),MS(ES−)598.3(M−1);分析:C34H32F3N5O2・2.5HCl・1.75H2O・0.17CHCl3の計算値:C,55.26;H,5.18;Cl,14.37;N,9.43;実測値:C,55.33;H,5.04;Cl,14.59;N,9.28。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−(アミノメチル)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(155c)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(155a)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(3.42g、12.16mmol)、3−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ベンゾニトリル(54b)(1.964g、8.11mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、4.54g、9.73mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(47mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(7.06mL、40.5mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を飽和NH4Cl(30mL)で処理し、酢酸エチルで抽出し(2回×50mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(155a)(1.479g、2.93mmol、収率36.1%)を白色固体として得た。MS(ES+):MS(ES+)265.2(M+Na),MS(ES−)504.2(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(155b)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(155a)(1.003g、1.984mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.434mL、5.95mmol)を添加し、反応混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(1.205mL、13.89mmol)で反応停止させ、溶液を室温で30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(1.205mL、13.89mmol)を添加し、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(155b)(376mg、収率34%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H,D2Oと交換),8.16−8.09(m,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.95−7.86(m,2H),7.79−7.64(m,4H),7.62−7.55(m,1H),7.51(t,J=7.7Hz,1H),7.36(ddd,J=7.4,4.8,2.2Hz,1H),7.23(dd,J=10.3,8.5Hz,1H),4.94(d,J=3.2Hz,1H),2.72(d,J=4.8Hz,1H,D2Oと交換),2.25(t,J=6.0Hz,2H),1.01−0.82(m,1H),0.44−0.31(m,2H),0.05(td,J=5.1,1.6Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97,−122.76;MS(ES+):MS(ES+)559.3(M+1),MS(ES−)557.2(M−1)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−(アミノメチル)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(155c)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(155b)(351mg、0.628mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.149g、0.628mmol)を添加し、次いで、水素化ホウ素ナトリウム(0.380g、10.05mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(1.358mL、12.57mmol)で反応停止させ、更に30分間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣を水(30mL)で処理し、クロロホルム(2回×30mL)、次いで酢酸エチル(2回×30mL)で抽出し、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜100%のCMA80/クロロホルムで溶出)]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−(アミノメチル)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(155c)(83mg)の遊離塩基をワックス状固体として得て、これをメタノール中に溶解させ、2NのHCl(0.566mL、1.131mmol)(7.5等量)を添加し、30分間撹拌し、乾燥するまで蒸発させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((3−(アミノメチル)フェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(155c)(78mg、収率22%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.90(s,1H,D2Oと交換),10.21(s,2H,D2Oと交換),8.46(s,7H,D2Oと交換),8.02−7.91(m,1H),7.87−7.68(m,5H),7.67−7.46(m,5H),7.40(dd,J=10.3,8.6Hz,1H),5.73−5.51(m,1H),4.12(d,J=5.8Hz,2H),4.00(d,J=5.7Hz,2H),2.71(d,J=7.6Hz,2H),1.16(s,1H),0.67−0.44(m,2H),0.40−0.22(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ7.90(d,J=6.8Hz,1H),7.76−7.48(m,10H),7.47−7.37(m,1H),5.63(s,1H),4.12(s,2H),4.03(s,2H),2.74(d,J=7.5Hz,2H),1.10(s,1H),0.58(d,J=7.6Hz,2H),0.41−0.23(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.59,−119.65.
MS(ES+):MS(ES+)567.3(M+1),MS(ES−)565.3(M−1),601.3(M+Cl);分析、C30H30F4N6O・4.25H2O・3.05HClの計算値:C,47.76;H,5.55;Cl,14.33;N,11.14;実測値:C,47.58;H,5.16;Cl,14.65;N,10.96。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−メトキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(156c)の調製
ステップ−1:3−(3−シクロプロピル−1−メトキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)アニリン(156a)の調製
ジクロロメタン(40mL)中の1−(3−アミノフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オール(47d)(0.955g、3.56mmol)の撹拌溶液に、塩化チオニル(1.039mL、14.23mmol)を室温で添加した。反応物を室温で夜通し撹拌し、メタノール(2.88mL、71.2mmol)及びトリエチルアミン(4.96mL、35.6mmol)で反応停止させた。混合物を室温で1時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、クロロホルム中のメタノール(0〜10%〜100%)で溶出]で2回精製して、3−(3−シクロプロピル−1−メトキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)アニリン(156a)(491mg、収率48.9%)、MS(ES+):283.3(M+H)、及び(E)−3−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロプ−1−エニル)アニリン(250mg、0.999mmol、収率28.1%)、MS(ES+):251.2(M+H)を得た。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−メトキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(156b)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.526g、1.870mmol)の溶液に、3−(3−シクロプロピル−1−メトキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)アニリン(156a)(0.48g、1.700mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.480mL、8.50mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、0.792g、1.700mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×200mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−メトキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(156b)(332mg、36%)を得た。MS(ES+),546.3(M+1)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−メトキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(156c)の調製
0℃のメタノール(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−メトキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(156b)(0.295g、0.541mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)(0.088g、0.676mmol)を添加した。これに、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.205g、5.41mmol)を15分間にわたって少量ずつ添加した。反応物を30分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.449mL、4.33mmol)の添加によって反応停止させ、室温で更に30分間撹拌した。反応混合物を濃縮してメタノールを除去した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、12時間撹拌した。分離した固体を濾過で収集した。この固体をエタノール(100mL)中に懸濁させ、濃縮して水を除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−メトキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(156c)(89mg、0.162mmol、収率29.9%)の遊離塩基を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H,D2Oと交換),8.52(d,J=2.2Hz,1H),8.41(dd,J=4.7,1.6Hz,1H),7.72−7.56(m,4H),7.51(s,1H),7.42(d,J=6.6Hz,2H),7.37−7.24(m,3H),7.09(d,J=8.0Hz,1H),3.77(s,2H),3.01(s,3H),2.46−2.40(m,2H),1.99(s,2H,D2Oと交換),0.92(h,J=8.1Hz,2H),0.66(t,J=7.0Hz,1H),0.35(dt,J=8.2,3.0Hz,2H),−0.02−−0.21(m,2H);マススペクトル(ES+)550.4;(ES−)548.3(M−1),584.3(M+35);分析、C30H30F3N5O2(H2O)0.5の計算値:C,64.48;H,5;51.N,12.54;実測値:C,64;.79H,5.51;N,12.27。
塩酸(イソプロパノール中3Mの溶液、2mL、6.00mmol)中に懸濁された1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−メトキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(156c)の遊離塩基(50mg)の溶液を、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−メトキシ−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(156c)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.81(s,1H),8.71(s,1H),8.67(d,J=5.4Hz,1H),8.39(s,3H,D2Oと交換),8.11(d,J=7.9Hz,1H),7.79−7.47(m,9H),7.32(t,J=7.9Hz,1H),7.13(d,J=7.8Hz,1H),4.13(q,J=5.8Hz,2H),3.04(s,3H),2.44(dt,J=3.9,2.3Hz,2H),1.00−0.75(m,2H),0.67(s,1H),0.46−0.29(m,2H),−0.07(q,J=3.7,3.1Hz,2H);分析、C30H30F3N5O2・2.25HCl・2H2O・0.5C3H8Oの計算値:C,54.29;H,5.82;N,10.05;Cl,11.30;実測値:C,54.73;H,5.65;N,10.00;Cl,11.48。
1−(4−クロロフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(157a)の調製
1−(4−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(12c)(0.291g、1.001mmol)、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(59a)(0.344g、1.202mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(0.560g、1.202mmol)を格納する50mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.872mL、5.01mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(50mL)で洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(4−クロロフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(157a)(436mg、収率78%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.50(s,1H,D2Oと交換),8.49(ddd,J=4.9,1.8,0.9Hz,1H),7.78−7.68(m,2H),7.67−7.53(m,6H),7.41(ddd,J=8.7,4.8,2.3Hz,1H),7.24−7.11(m,2H),5.83(s,1H,D2Oと交換),2.46−2.27(m,2H),1.03(ddt,J=18.2,12.4,7.1Hz,2H),0.57(d,J=12.5Hz,1H),0.42−0.20(m,2H),−0.04−−0.18(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.88,−124.19;MS(ES+):MS(ES+)559.2(M+1),MS(ES−)557.3(M−1)。
1−(6−クロロナフタレン−2−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(158a)の調製
1−(6−クロロナフタレン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(14d)(0.200g、0.587mmol)、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(59a)(0.202g、0.704mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(0.328g、0.704mmol)を格納する50mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.511mL、2.94mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄した。水層を酢酸エチルで再度抽出した(2回×30mL)。有機層を組み合わせ、水(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(6−クロロナフタレン−2−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(158a)(0.235g、0.386mmol、収率65.7%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H,D2Oと交換),8.48(d,J=4.7Hz,1H),8.18(s,2H),8.06(t,J=10.0Hz,2H),7.67(dq,J=17.8,8.7Hz,6H),7.39(s,1H),7.26−7.08(m,2H),5.81(s,1H,D2Oと交換),2.44−2.27(m,2H),1.00(s,2H),0.57(s,1H),0.30(d,J=7.7Hz,2H),−0.13(d,J=4.6Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.67,−123.96;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)D2O δ8.48(dt,J=4.7,1.4Hz,1H),8.18(t,J=2.0Hz,2H),8.07(t,J=8.9Hz,2H),7.80−7.56(m,6H),7.40(ddd,J=8.8,4.8,2.4Hz,1H),7.27−7.10(m,2H),2.45−2.28(m,2H),0.98(ddt,J=19.9,14.0,7.2Hz,2H),0.57(q,J=6.8,6.2Hz,1H),0.38−0.24(m,2H),−0.13(h,J=3.6Hz,2H);MS(ES+):MS(ES+)609.3(M+),632.2(M+Na),MS(ES−)608.1(M−1)。
1−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(159a)の調製
1−(5−クロロピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(13d)(7mg、0.024mmol)、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(59a)(10.31mg、0.036mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、0.013g、0.029mmol)を格納する50mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(0.232mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.021mL、0.120mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、水(25mL)で洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。組み合わせた有機層を、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、1−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(159a)(5mg、収率37%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.29(s,1H,D2Oと交換),8.70(d,J=2.5Hz,1H),8.51(dt,J=4.9,1.4Hz,1H),8.34(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),8.15(d,J=8.8Hz,1H),7.81−7.72(m,2H),7.70−7.64(m,2H),7.44(ddd,J=8.7,4.7,2.3Hz,1H),7.28−7.15(m,2H),5.86(s,1H,D2Oと交換),2.45−2.34(m,2H),1.11−1.01(m,2H),0.61(td,J=7.5,3.9Hz,1H),0.37−0.31(m,2H),−0.08(dt,J=4.7,2.0Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−56.83,−124.52;MS(ES+):MS(ES+)560.2(M+1);MS(ES−)558.2(M−1)。
N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(160a)の調製
1−(4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(11c)(100mg、0.349mmol)、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オール(59a)(0.120g、0.419mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、0.195g、0.419mmol)を格納する50mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(3.38mL、43.7mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.304mL、1.747mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄した。水層を酢酸エチルで再度抽出した(2回×30mL)。組み合わせた有機層を、水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[第1のカラム:シリカゲル12g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出、第2のカラム:シリカゲル12g、0〜20%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(160a)(31mg、収率16%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.43(s,1H,D2Oと交換),8.49(ddd,J=4.8,1.8,0.9Hz,1H),7.73(td,J=7.7,1.9Hz,2H),7.63(dt,J=8.0,1.1Hz,1H),7.55(s,1H),7.48−7.35(m,3H),7.25−7.11(m,2H),7.07−6.99(m,2H),5.82(s,1H,D2Oと交換),3.81(s,3H),2.45−2.25(m,2H),1.01(dddd,J=25.1,13.6,9.9,6.3Hz,2H),0.71−0.50(m,1H),0.39−0.25(m,2H),−0.10(h,J=3.4Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71,−124.38;MS(ES+):MS(ES+)555.3(M+1),577.3(M+Na),553.3(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(161e)の調製
ステップ−1:6−アミノ−7−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(161b)の調製
メタノール(20mL)中の、7−フルオロ−6−ニトロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(161a)(0.5g、1.688mmol)(文献(a)Harling,J.D;Watson,N.S.;Young,R.J.国際公開第2006/108709 A1号、2006年10月19日、(b)Watson,N.S.;Adams,C.;Belton,D.;Brown,D.;Burns−Kurtis,C.L.;Chaudry,L.;Chan,C.;Convery,Maire A.;Davies,D.E.;Exall,A.M.et al,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters(2011),21(6),1588−1592に記載の通りに調製)に、パラジウム炭素(10%)(0.359g、3.38mmol)を添加し、60psiで3時間水素化した。触媒をセライトを通す濾過によって除去し、濾液を真空中で濃縮した。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、6−アミノ−7−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(161b)(0.256g、収率57%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.81(d,J=12.0Hz,1H),6.51(d,J=9.1Hz,1H),4.98(s,2H,D2Oと交換),4.31(s,2H),3.47(t,J=5.9Hz,2H),2.59(t,J=5.9Hz,2H),1.41(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.71;MS(ES+):MS(ES+)289.2(M+Na),555.4(2M+Na),MS(ES−)265.1(M−1);分析、C14H19FN2O2の計算値:C,63.14;H,7.19;N,10.52;実測値:C,63.41;H,7.27;N,10.43。
ステップ−2:6−(1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−7−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(161c)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.250g、0.889mmol)の溶液に、6−アミノ−7−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(161b)(0.237g、0.889mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.239mL、7.11mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBroP)(0.456g、0.978mmol)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を20℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(25mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(50mL、20mL、20mL)。有機層を組み合わせ、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、酢酸エチル中のヘキサンで溶出)で精製して、6−(1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−7−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(161c)(235mg、収率50%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.51(s,1H,D2Oと交換),8.12(t,J=1.9Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.95−7.85(m,1H),7.80−7.68(m,2H),7.35(d,J=7.7Hz,1H),7.18(d,J=11.2Hz,1H),4.48(s,2H),3.53(t,J=5.9Hz,2H),2.72(t,J=5.8Hz,2H),1.42(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−59.40−−62.27(m),−125.03;MS(ES−):527.7(M−1)。
ステップ−3:6−(1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−7−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(161d)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(10mL)中の6−(1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−7−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(161c)(0.223g、0.421mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル[Boc無水物](0.184g、0.842mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(0.020g、0.084mmol)を添加し、次いで水素化ホウ素ナトリウム(0.159g、4.21mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.091mL、0.842mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(25mL)で処理し、水(25mL、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、ヘキサン中0〜20%の酢酸エチルで溶出)で精製して、6−(1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−7−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(161d)(98mg、収率37%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H,D2Oと交換),7.58(s,1H),7.49(dd,J=14.5,7.5Hz,1H),7.41(d,J=8.6Hz,2H),7.35(t,J=6.2Hz,2H),7.17(d,J=11.1Hz,1H),4.47(s,2H),4.19(d,J=6.4Hz,2H),3.52(t,J=5.8Hz,2H),2.72(t,J=5.6Hz,2H),1.41(s,9H),1.38(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−125.28;MS(ES+):MS(ES+)656.3(M+Na),MS(ES−)632.4(M−1).
分析:C31H35F4N5O5の計算値:C,58.76;H,5.57;N,11.05;実測値:C,58.65;H,5.86;N,10.69。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(161e)の調製
ジオキサン(4mL)中の6−(1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−7−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(161d)(0.086g、0.136mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4M、1.9mL、7.60mmol)を添加し、室温で14時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、濾過し、真空下で乾燥させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(161e)(28mg、収率48%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.75(s,1H,D2Oと交換),9.64(s,2H,D2Oと交換),8.47(s,3H,D2Oと交換),7.72(s,2H),7.67−7.61(m,2H),7.56(s,1H),7.52(m,1H),7.50−7.43(m,1H),7.23(d,J=11.0Hz,1H),4.22(s,2H),4.12(s,2H),3.35(m,2H),2.97(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ7.71(s,1H),7.67(m,1H),7.60(m,1H),7.58−7.45(m,3H),7.23(d,J=11.0Hz,1H),4.25(s,2H),4.12(s,2H),3.39−3.31(m,2H),2.98(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−124.02;MS(ES+):MS(ES+)434(M+1),(ES−)431.8(M−1);分析、C21H19F4N5O・2.25HCl・3H2Oの計算値:C,44.29;H,4.82;N,12.30;実測値:C,44.29;H,4.82;N,12.30。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(162c)の調製
ステップ−1:6−(1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−5−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(162b)の調製
DMF(1.4mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(58.0mg、0.151mmol)の溶液に、6−アミノ−5−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(162a)(40mg、0.150mmol)(文献(a)Watson,Nigel S.et al;Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,21(6),1588−1592;2011、(b)Preparation of 3−sulfonylaminopyrrolidin−2−ones as factor Xa inhibitors.Harling,John David et al;国際公開第2006/108709号、2006年10月19日)において報告されている手順に従って調製)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.210mL、1.206mmol)、及びヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(72.0mg、0.151mmol)を添加し、室温で14時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(75mL)で希釈し、水(2回×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、6−(1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−5−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(162b)(49mg、52%)を無色の膜として得た。1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.95(s,1H),7.87(d,J=2.7Hz,1H),7.53−7.33(m,5H),7.16(s,1H),6.86(d,J=8.5Hz,1H),4.53(s,2H),4.37(d,J=6.1Hz,2H),3.63(t,J=5.9Hz,2H),2.77(t,J=5.9Hz,2H),1.48(s,9H),1.43(s,9H);MS(ES+):655.9(M+23)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(162c)の調製
1,4−ジオキサン(5mL)中の6−(1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−5−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(162b)(48mg、0.076mmol)の溶液に、塩酸(1.100mL、4.40mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加し、室温で17時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、濾過し、ヘキサンで洗浄した。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(27.5mg、84%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ7.58−7.28(m,6H),6.88(d,J=8.3Hz,1H),3.93−3.89(m,2H),3.85(s,2H),3.06(t,J=6.1Hz,2H),2.76(t,J=6.1Hz,2H);19F NMR(282MHz,メタノール−d4)δ−63.69,−130.74;MS(ES+):434.08(M+H)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(163g)の調製
ステップ−1:6−フルオロ−7−ニトロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(163b)の調製
濃硫酸(22mL)中のニトロペルオキソウス酸カリウム(potassium nitroperoxous acid)(4.50g、44.5mmol)の低温溶液に、6−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(163a)(文献:Kurouchi,H.;Kawamoto,K.;Sugimoto,H.;Nakamura,S.Otani,Y.;Ohwada,T.Journal of Organic Chemistry(2012),77(20),9313−9328に従って調製)(5.45g、33.0mmol)を10分間にわたって滴加した。反応物を室温で17時間撹拌し、次いで、溶液を104gの氷及び120mLの水の混合物上に注いだ。沈殿物を濾過で収集し、冷水(300mL)で洗浄し、減圧下、P2O5で乾燥させて、6−フルオロ−7−ニトロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(163b)(6.42g、収率93%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.47(d,J=7.9Hz,1H),8.33(s,1H),7.64(d,J=11.8Hz,1H),3.43(td,J=6.6,2.9Hz,2H),3.04(t,J=6.6Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−114.89;MS(ES+):MS(ES+)211.1(M+1),233.1(M+Na),443.3(2M+Na),MS(ES−)209.1(M−1).分析、C9H7FN2O3の計算値:C,51.43;H,3.36;N,13.33;実測値:C,51.27;H,3.27;N,13.14。
ステップ−2:7−アミノ−6−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(163c)の調製
メタノール(20mL)中の6−フルオロ−7−ニトロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(163b)(1.86g、8.85mmol)の溶液に、パラジウム炭素(10%)(0.471g、4.43mmol)を添加し、60Psiで3時間水素化した。触媒をセライトを通す濾過によって除去し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチル/メタノール(9:1)で溶出]で精製して、7−アミノ−6−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(163c)(1.011g、収率63%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.84−7.65(m,1H),7.30(d,J=9.4Hz,1H),6.94(d,J=11.6Hz,1H),5.17(s,2H,D2Oと交換),3.33−3.26(m,2H),2.71(t,J=6.6Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−130.21;MS(ES+):MS(ES+)181.2(M+1),360.08(2M+1),383.01(2M+1)。
ステップ−3:6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−アミン(163d)の調製
THF(30mL)中の7−アミノ−6−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(163c)(0.8g、4.44mmol)の懸濁液を、室温の水素化アルミニウムリチウム(22.20mL、22.20mmol)(THF中1M)で処理し、その後15時間還流させた。TLC分析が反応の未完了を示す。次いで、室温まで冷まし、更なる水素化アルミニウムリチウム(22.20mL、22.20mmol)を室温で添加し、その後16時間還流させ、室温まで冷まし、10分間にわたって10〜15℃の20%のNa2SO4水溶液(30mL)で非常に慎重に処理し、その後CMA50(150mL)で希釈し、セライトを通して濾過し、CMA50(50mL)、メタノール(50mL)で洗浄し、濾液を乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−アミン(163d)(0.557g、3.35mmol、収率75%)を白色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+):MS(ES+)167.3(M+1)。
ステップ−4:7−アミノ−6−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(163e)
ジクロロメタン(20mL)及びMeOH(10mL)中の6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−アミン(163d)(532mg、3.20mmol)の溶液を、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.710g、3.22mmol)及びトリエチルアミン(TEA;0.892mL、6.40mmol)を滴加することで処理し、その後室温で12時間撹拌した。過剰な溶媒を送出し、クロロホルムで抽出し(2回×75mL)、水(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチル)で精製して、7−アミノ−6−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(163e)(0.289g、1.085mmol、収率33.9%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.77(d,J=12.0Hz,1H),6.50(d,J=9.0Hz,1H),4.96(s,2H,D2Oと交換),4.31(s,2H),3.47(t,J=5.9Hz,2H),2.59(t,J=5.9Hz,2H),1.41(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.46;分析、C14H19FN2O2の計算値:C,63.14;H,7.19;N,10.52;実測値:C,63.13;H,7.23;N,10.47
ステップ−5:7−(1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−6−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(163f)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(150mg、0.389mmol)の溶液に、7−アミノ−6−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(163e)(104mg、0.389mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.542mL、3.11mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBroP)(0.218g、0.467mmol)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で完全に除去し、反応混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mL、25mL)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、酢酸エチル/ヘキサン中のヘキサンで溶出)で精製して、7−(1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−6−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(163f)(116mg、収率47%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H),7.58(s,1H),7.42(m,6H),7.12(d,J=11.0Hz,1H),4.45(s,2H),4.19(s,2H),3.52(t,J=5.9Hz,2H),2.75(t,J=6.0Hz,2H),1.42(s,9H),1.37(s,9H);MS(ES+):MS(ES+)656.0(M+Na),(ES−)631.7(M−1);分析、C31H35F4N5O5の計算値:C,58.76;H,5.57;N,11.05;実測値:C,58.65;H,5.65;N,10.75
ステップ−6:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(163g)の調製
ジオキサン(4mL)中の7−(1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−6−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(163f)(95mg、0.150mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4M)(2.099mL、8.40mmol)を添加し、室温で14時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで希釈し、濾過し、真空下で乾燥させて、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(163g)(46mg、収率71%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.75(s,1H,D2Oと交換),9.61(s,2H,D2Oと交換),8.48(s,2H,D2Oと交換),7.72(s,2H),7.67−7.43(m,4H),7.21(d,J=11.0Hz,1H),4.20(s,2H),4.16−4.07(m,2H),3.33(d,J=6.0Hz,2H),3.00(d,J=6.3Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6−D2O)δ7.71(s,1H),7.67(s,1H),7.64−7.44(m,4H),7.23(d,J=11.0Hz,1H),4.22(s,2H),4.12(s,2H),3.36(t,J=6.1Hz,2H),3.00(t,J=6.3Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−123.09;MS(ES+):MS(ES+)434.0(M+1),(ES−)431.7(M−1);分析、C21H19F4N5O・2HCl・1.25H2Oの計算値:C,47.69;H,4.48;Cl,13.41;N,13.24;実測値:C,47.39;H,4.23;Cl,13.78;N,13.84。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(164e)の調製
ステップ−1:6−(1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−5−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(164a)の調製
DMF(6mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(180mg、0.640mmol)の溶液を、6−アミノ−5−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(162a)(170mg、0.638mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.890mL、5.11mmol)、及びヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、306mg、0.643mmol)で処理し、その後室温で15時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、水(2回×75mL)及びブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、6−(1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−5−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(164a)(166mg、49%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H),8.16−8.10(m,1H),8.02−7.98(m,1H),7.90(ddd,J=8.1,2.1,1.1Hz,1H),7.76−7.70(m,2H),7.35(t,J=7.9Hz,1H),7.04(d,J=8.3Hz,1H),4.51(s,2H),3.58(t,J=5.9Hz,2H),2.73(t,J=5.8Hz,2H),1.42(s,9H);MS(ES+):552.2(M+23)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(164b)の調製
1,4−ジオキサン(10mL)中の6−(1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−5−フルオロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(164a)(100mg、0.189mmol)の溶液を、塩酸(2.0mL、8.00mmol、1,4−ジオキサン中4M)で処理し、室温で17時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(164b)(74mg、91%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.48(s,1H),8.14−8.10(m,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.93−7.87(m,1H),7.80−7.67(m,2H),7.26(t,J=8.0Hz,1H),6.88(d,J=8.2Hz,1H),3.82(s,2H),2.94(t,J=5.9Hz,2H),2.60(t,J=6.9Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97,−127.51;MS(ES+):430.2(M+1)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(164c)の調製
ギ酸(0.3mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(164b)(35mg、0.082mmol)の溶液を、ホルムアルデヒド(7.00μL、0.094mmol)で処理し、その後70℃で6時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮した。残渣をエタノールで処理し、その後再度濃縮した(このプロセスを更に2回繰り返した)。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜4:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(164c)(34mg、94%)を淡黄色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.50(s,1H),8.16−7.68(m,5H),7.29(t,J=7.9Hz,1H),6.92(d,J=8.2Hz,1H),3.49(s,2H),2.75(t,2H),2.62(t,2H),2.35(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.98,−126.90;MS(ES+):444.2(M+1)。
ステップ−4:3−(5−(5−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(164d)の調製
氷/水で冷却したMeOH(2mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(164c)(30mg、0.068mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(45.0mg、0.204mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(4.0mg、0.017mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(16.00mg、0.414mmol)を少量ずつ添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.015mL、0.140mmol)で処理し、その後、室温で0.5時間撹拌し、乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(120mL)で処理し、水(60mL)で洗浄した。水性相をクロロホルム(60mL)で再度抽出した。合わせた抽出物をMgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出]で精製して、3−(5−(5−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(164d)(13mg、35%)を無色の発泡体として得た。1H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ7.55−7.28(m,6H),6.95−6.86(m,1H),4.29(s,2H),3.59(s,2H),2.89(dt,J=7.1,3.6Hz,2H),2.74(t,J=5.8Hz,2H),2.45(s,3H),1.42(s,9H);19F NMR(282MHz,メタノール−d4)δ−63.71,−130.50;MS(ES+):548.3(M+1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(164e)の調製
1,4−ジオキサン(2mL)中の3−(5−(5−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(164d)(13mg、0.024mmol)の溶液を、塩酸(0.250mL、1.002mmol、1,4−ジオキサン中4M)で処理し、その後室温で14時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4g、クロロホルム/CMA80(1:0〜1:2)で溶出]で精製して、(3.9mg、37%)を淡黄色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ7.55−7.28(m,6H),6.95−6.86(m,1H),4.29(s,2H),3.59(s,2H),2.89(dt,J=7.1,3.6Hz,2H),2.74(t,J=5.8Hz,2H),2.45(s,3H),1.42(s,9H);19F NMR(282MHz,メタノール−d4)δ−63.71,−130.50;MS(ES+):448.09(M+1)。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(165e)の調製
ステップ−1:(−)−(3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(165a)の調製
THF(150mL)中の(3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノン(18a)(4g、17.60mmol)の、低温の[(−40℃(アセトニトリル/ドライアイス)]撹拌溶液に、(R)−1−メチル−3,3−ジフェニルヘキサヒドロピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール(4.40mL、4.40mmol)を滴加し、窒素の陽圧流中、室温で1時間撹拌し、次いでボランメチルスルフィド錯体(17.60mL、35.2mmol)を、窒素の陽圧流中で、1時間にわたって緩徐に添加した。反応物を−40℃で2時間撹拌した。TLC分析が反応の完了を示す。反応混合物を−40℃の60mLのメタノールで慎重に反応停止させ、室温で12時間撹拌し、次いで反応混合物をシリカゲルで処理し、減圧下でスラリーを調製した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル120g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(−)−(3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(165a)(3.808g、収率94%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.25(t,J=2.0Hz,1H),8.09(ddd,J=8.2,2.5,1.1Hz,1H),7.86−7.78(m,1H),7.61(t,J=7.9Hz,1H),7.45−7.39(m,2H),7.37−7.29(m,2H),7.28−7.20(m,1H),6.25(d,J=4.1Hz,1H),5.88(d,J=4.1Hz,1H);MS(ES−)457.3(2M−1);旋光度:[α]D=(−)40.65[CHCl3,1.23]。
文献:絶対立体化学については、Truppo,M.;Morley,K.;Pollard,D.;Devine,P.;Edited by Whittall,J.;Sutton,P.;Practical Methods for Biocatalysis and Biotransformations(2010),288−290を参照されたい。
ステップ−2:(−)−1−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−3−ニトロベンゼン(165b)の調製
0℃のTHF(60mL)中の(−)−(3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(165a)(3.8g、16.58mmol)の撹拌溶液に、KHMDS(トルエン中0.5M)(39.8mL、19.89mmol)、(ブロモメチル)シクロプロパン(6.43mL、66.3mmol)を添加し、窒素の陽圧流中、0℃で3時間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、2/8、v/v)が完全な変換を示す。反応物を飽和NH4Cl(100mL)で慎重に反応停止させ、酢酸エチルで抽出し(2回×100mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(−)−1−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−3−ニトロベンゼン(165b)(0.224g、収率5%)を透明な油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.17(t,J=2.0Hz,1H),8.05(ddd,J=8.2,2.4,1.1Hz,1H),7.76(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.57(t,J=7.9Hz,1H),7.40−7.17(m,5H),5.63(s,1H),3.21(d,J=6.8Hz,2H),1.02(dddd,J=10.0,6.7,4.0,1.6Hz,1H),0.41(ddd,J=8.0,3.9,2.0Hz,2H),0.10(ddd,J=6.0,4.7,3.2Hz,2H);旋光度:[α]D=(−)28.57[CHCl3,1.905]
ステップ−3:(−)−3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)アニリン(165c)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(30mL)中の(−)−1−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−3−ニトロベンゼン(165b)(0.211g、0.745mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.089g、0.372mmol)を添加し、その後、5分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.169g、4.47mmol)を添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、2/8、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.805mL、7.45mmol)を添加した。混合物を更に30分間撹拌し、その後溶媒を蒸発させた。残渣を飽和NH4Cl(25mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(−)−3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)アニリン(165c)(0.141g、収率75%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.23−7.12(m,4H),7.09−7.00(m,1H),6.78(t,J=7.7Hz,1H),6.42(t,J=1.9Hz,1H),6.34(dt,J=7.5,1.3Hz,1H),6.25(ddd,J=8.0,2.3,1.1Hz,1H),5.10(s,1H),4.90(s,2H,D2Oと交換),3.14−2.98(m,2H),1.01−0.80(m,1H),0.40−0.25(m,2H),0.06−−0.07(m,2H);MS(ES+)254.2(M+1),276.2(M+Na);旋光度:[α]D=(−)5.68[CHCl3,1.055]。
ステップ−4:(−)−1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(165d)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.210g、0.746mmol)、(−)−3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)アニリン(165c)(0.126g、0.497mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、0.278g、0.597mmol)を装填する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.433mL、2.487mmol)を、室温の窒素の陽圧流中で、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で12時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を飽和NH4Cl溶液(30mL)で処理し、酢酸エチルで抽出し(2回×50mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、(−)−1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(165d)(0.234g、収率91%)を無色のワックス状固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H,D2Oと交換),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.79−7.69(m,2H),7.67−7.56(m,2H),7.40−7.19(m,6H),7.14(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),5.45(s,1H),3.24(d,J=6.7Hz,2H),1.06(m,1H),0.55−0.38(m,2H),0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97;MS(ES+):MS(ES+)517.3(M+1),539.2(M+Cl),MS(ES−)515.2(M−1);旋光度:旋光度:[α]D=(−)1.24[CHCl3,1.285]。
ステップ−5:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(165e)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(30mL)中の(−)−1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(165d)(0.183g、0.354mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.105g、0.443mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.107g、2.83mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を10分間撹拌し、TLC分析(メタノール/クロロホルム、1/9、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.383mL、3.54mmol)を添加した。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和NH4Cl(30mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出し(2回×30mL)、合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%のメタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(165e)(122mg、収率66%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H,D2Oと交換),7.63(t,J=1.9Hz,1H),7.60−7.50(m,3H),7.47−7.39(m,2H),7.37−7.20(m,7H),7.13(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),5.44(s,1H),3.79(s,2H),3.23(dd,J=6.7,1.4Hz,2H),2.73(s,2H,D2Oと交換),1.15−0.97(m,1H),0.46(ddd,J=8.5,3.2,2.1Hz,2H),0.15(dt,J=4.2,3.1Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.72;MS(ES+):MS(ES+)521.3(M+1),MS(ES−)519.3(M−1);キラルHPLC:59.69%ee、Chiralpak AD−Hカラム(イソプロパノール/ヘキサン=80:20、0.8mL/分、0.1%トリエチルアミンで溶出、uv250nM)によるHPLCで判定:Rt=6.58分(少ない方),Rt=5.90分(主要);旋光度:[α]D=(−)2.64[CHCl3,1.06];分析、C29H27F3N4O2・0.5H2Oの計算値:C,65.77;H,5.33;N,10.58;実測値:C,65.81;H,5.30;N,10.70。
(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(166e)の調製
ステップ−1:(+)−(3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(166a)の調製
窒素の陽圧流の下、−40℃(アセトニトリル/ドライアイス)に冷却されたTHF(60mL)中の(3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノン(18a)(3.95g、17.38mmol)の撹拌溶液に、(S)−1−メチル−3,3−ジフェニルヘキサヒドロピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール(4.35mL、4.35mmol)を添加し、1時間撹拌し、次いでボランメチルスルフィド錯体(17.38mL、34.8mmol)を、窒素の陽圧流の下、緩徐に添加した。反応物を−40℃で3時間撹拌した。TLC分析が反応の完了を示す。反応混合物を0℃の60mLのメタノールで慎重に反応停止させ、室温で12時間撹拌し、次いで反応混合物をシリカゲルで処理し、減圧下でスラリーを調製した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル120g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(+)−(3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(166a)(3.73g、収率94%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.25(t,J=2.0Hz,1H),8.08(ddd,J=8.2,2.4,1.1Hz,1H),7.82(ddt,J=7.7,1.6,0.8Hz,1H),7.61(t,J=7.9Hz,1H),7.46−7.39(m,2H),7.37−7.29(m,2H),7.28−7.20(m,1H),6.25(d,J=4.1Hz,1H,D2Oと交換),5.88(d,J=4.1Hz,1H);旋光度:[α]D=(+)45.97[CHCl3,1.34]。
ステップ−2:(+)−1−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−3−ニトロベンゼン(166b)の調製
0℃のTHF(60mL)中の(+)−(3−ニトロフェニル)(フェニル)メタノール(166a)(1.885g、8.22mmol)の撹拌溶液に、KHMDS(トルエン中0.5M)(19.74mL、9.87mmol)、(ブロモメチル)シクロプロパン(3.19mL、32.9mmol)を添加し、窒素の陽圧流の下、0℃で3時間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、2/8、v/v)が完全な変換を示す。反応物を飽和NH4Cl(60mL)で慎重に反応停止させ、酢酸エチルで抽出し(2回×60mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル40g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(+)−1−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−3−ニトロベンゼン(166b)(137mg、収率6%)を透明な油として得た。1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.27(t,J=1.9Hz,1H),8.10(ddd,J=8.2,2.4,1.1Hz,1H),7.68(ddt,J=7.8,1.6,0.8Hz,1H),7.48(t,J=7.9Hz,1H),7.36(d,J=4.3Hz,4H),7.33−7.28(m,1H),5.48(s,1H),3.33(d,J=6.8Hz,2H),1.13(dddd,J=13.3,6.8,5.0,2.6Hz,1H),0.67−0.46(m,2H),0.29−0.12(m,2H);MS(ES+)306.2(M+Na);旋光度:[α]D=(+)36.07[CHCl3,0.755]。
ステップ−3:(+)−3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)アニリン(166c)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(30mL)中の(−)−1−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)−3−ニトロベンゼン(166b)(133mg、0.469mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.056g、0.235mmol)を添加し、その後、5分間にわたって、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.107g、2.82mmol)を添加した。反応混合物を0℃で23分間撹拌した。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン、5/95、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.507mL、4.69mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、その後溶媒を蒸発させた。残渣を飽和NH4Cl(25mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、過剰な溶媒を減圧下で送出した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル12g、0〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出)]で精製して、(+)−3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)アニリン(166c)(101mg、収率85%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ7.38−7.30(m,3H),7.29−7.21(m,2H),7.09(t,J=7.7Hz,1H),6.79−6.69(m,2H),6.56(ddd,J=7.9,2.3,1.0Hz,1H),5.31(s,1H),3.31(dd,J=6.8,3.1Hz,2H),1.12(ttt,J=8.0,6.7,4.8Hz,1H),0.62−0.45(m,2H),0.18(dt,J=6.0,4.4Hz,2H);MS(ES+):MS(ES+)254.2(M+1),276.2(M+Na),MS(ES−)515.2(M−1);旋光度:[α]D=(+)6.868[CHCl3,1.19]。
ステップ−4:(+)−1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(166d)の調製
1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(155mg、0.551mmol)、(+)−3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)アニリン(166c)(0.093g、0.367mmol)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、0.205g、0.441mmol)を格納する100mLの一ツ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(4.26mL)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.320mL、1.835mmol)を、室温の窒素の陽圧流の下、連続的に添加した。結果として得られた反応混合物を、窒素雰囲気の陽圧流の下、室温で16時間撹拌した。過剰なDMFを減圧下で送出した。残渣を水(30mL)で処理し、クロロホルムで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜50%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、(+)−1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(166d)(172mg、収率91%)を黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H,D2Oと交換),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.91(ddd,J=8.2,2.3,1.2Hz,1H),7.81−7.69(m,2H),7.68−7.55(m,2H),7.46−7.21(m,6H),7.18−7.09(m,1H),5.45(s,1H),3.23(d,J=6.8Hz,2H),1.12−0.99(m,1H),0.57−0.40(m,2H),0.15(tdd,J=4.2,2.6,1.6Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96;MS(ES+):MS(ES+)539.3(M+1),MS(ES−)515.2(M−1);旋光度:[α]D=(+)0.84[CHCl3,0.955]。
ステップ−5:(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの調製
(+)−1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(166e)の撹拌溶液に
0℃に冷却された無水メタノール(30mL)中の(+)−1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(166d)(0.151g、0.292mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.087g、0.365mmol)を添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(0.088g、2.339mmol)を5分間にわたって少量ずつ添加した。反応混合物を10分間撹拌し、TLC分析(メタノール/クロロホルム、1/9、v/v)が反応の完了を示し、その時点でN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.316mL、2.92mmol)を添加した。過剰なメタノールを減圧下で送出した。反応混合物を飽和NH4Cl(30mL)で処理し、生成物をクロロホルムで抽出し(2回×30mL)、合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[(シリカゲル25g、0〜50%のメタノール/クロロホルムで溶出)]で精製して、(+)−1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロプロピルメトキシ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(166e)(107mg、収率70%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H,D2Oと交換),7.63(t,J=1.8Hz,1H),7.60−7.50(m,3H),7.42(d,J=6.6Hz,2H),7.37−7.20(m,7H),7.16−7.10(m,1H),5.44(s,1H),3.77(s,2H),3.23(dd,J=6.8,1.3Hz,2H),1.05(m,1H),0.46(dq,J=8.5,3.5,2.6Hz,2H),0.19−0.09(m,2H).19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.72.;MS(ES+):MS(ES+)521.3(M+1),MS(ES−)519.3(M−1);キラルHPLC:72.95%ee、Chiralpak AD−Hカラム(イソプロパノール/ヘキサン=20:80、0.8mL/分、0.1%トリエチルアミンで溶出、uv250nM)によるHPLCで判定:Rt=5.97分(少ない方),Rt=6.52分(主要).旋光度:[α]D=(+)3.018[CHCl3,1.06];分析、C29H27F3N4O2・0.25H2Oの計算値:C,66.34;H,5.28;N,10.67;実測値:C,66.23;H,5.30;N,10.38。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(167f)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(2−ニトロフェニル)メタノール(167b)の調製
0℃に冷却されたテトラヒドロフラン(30mL)中の2−ニトロベンズアルデヒド(167a)(4.63g、30mmol)の溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(36.0mL、36.0mmol)を添加し、室温で12時間撹拌した。反応混合物を1NのHCl(水溶液、75mL)で処理し、室温で3時間撹拌し、NaOH(2N、水溶液)でpH=約8まで中和し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。合わせた抽出物をブライン(80mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)で溶出]で精製して、(3−アミノフェニル)(2−ニトロフェニル)メタノール(167b)(3.76g、51%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.87−7.82(m,1H),7.77−7.67(m,2H),7.50(ddd,J=8.0,6.6,2.2Hz,1H),6.92(t,J=7.7Hz,1H),6.46(t,J=1.9Hz,1H),6.41(ddd,J=7.9,2.3,1.0Hz,1H),6.36(dt,J=7.6,1.3Hz,1H),6.05(s,2H),5.04(s,2H);MS(ES+):267.2(M+Na)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(2−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(167c)の調製
DMF(75mL)中の(3−アミノフェニル)(2−ニトロフェニル)メタノール(167b)(3.6g、14.74mmol)の溶液に、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(4.14g、14.74mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(21.00mL、121mmol)、及びヘキサフルオロリン酸(V)ブロモトリピロリジン−1−イルホスホニウム(PyBrOP、7.01g、14.74mmol)を添加し、その後室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(400mL)で希釈し、水(2回×120mL)及びブライン(120mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(2−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(167c)(3.45g、46%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.16(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.93−7.87(m,2H),7.78−7.69(m,4H),7.65−7.49(m,3H),7.28(t,J=7.9Hz,1H),7.01(d,J=7.7Hz,1H),6.30(d,J=4.7Hz,1H),6.18(d,J=4.6Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.96;MS(ES+):530.2(M+Na)。
ステップ−3:3−(5−((3−((2−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(167d)の調製
氷/水で冷却したMeOH(110mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(2−ニトロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(167c)(3.309g、6.52mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(5.75g、26.1mmol)、塩化ニッケル(II)六水和物(0.834g、3.51mmol)を添加し、その後、5分間にわたって緩徐に水素化ホウ素ナトリウム(2.52g、65.2mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(3.30mL、30.3mmol)で処理し、その後、室温で0.5時間撹拌し、乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(300mL)で処理し、水(120mL)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(150mL)で再度抽出した。合わせた抽出物をブライン(150mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル80g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、3−(5−((3−((2−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(167d)(975mg、22%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),8.58(s,1H),7.61(s,1H),7.59−7.18(m,11H),7.08−7.00(m,2H),6.49(d,J=4.0Hz,1H),5.88(d,J=3.9Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.37(s,9H),1.36(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82;MS(ES+):704.4(M+Na)。
ステップ−4:3−(5−(3−(2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(167e)の調製
0℃のジクロロメタン(28mL)中の3−(5−((3−((2−tert−ブチルオキシカルボニルアミノフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(167d)(970mg、1.402mmol)の溶液を、塩化チオニル(0.220mL、2.97mmol)で処理し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物をトリエチルアミン(1.30mL、9.33mmol)で処理し、その後室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をシクロプロピルメタンアミン(2.70mL、30.2mmol)で処理し、濃縮してジクロロメタンの大部分を除去し、その後アセトニトリル(21mL)を添加し、70℃で14時間撹拌し、乾燥するまで濃縮した。残渣をクロロホルム(200mL)で処理し、水(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、その後濾過し、濃縮した。粗生成物を、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)による25gのシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、3−(5−(3−(2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(167e)(255mg、30%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.83(s,1H),10.35(s,1H),8.12−7.25(m,10H),7.09(d,J=7.6Hz,1H),7.04−6.87(m,3H),6.53(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.36(s,9H);MS(ES+):630.3(M+Na)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(167f)の調製
1,4−ジオキサン(12mL)中の3−(5−(3−(2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(167e)(120mg、0.198mmol)の溶液を、塩酸(2.2mL、8.8mmol、1,4−ジオキサン中4M)で処理し、その後室温で14.5時間撹拌した。反応混合物をヘキサンで処理し、デカントし、ヘキサンで洗浄し、再度デカントした。不溶性粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[クロロホルム/CMA80(1:0〜1:1)を伴うシリカゲル]で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(167f)(33mg)を、遊離塩基としての無色のゴムとして得た。精製した生成物(167f)(31mg、33%)をメタノール(10mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.06mL)で処理し、その後乾燥するまで濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(33mg)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(D2O ex NMR,300MHz,DMSO−d6)δ7.73−7.49(m,7H),7.42(t,J=7.9Hz,1H),7.35−7.27(m,1H),7.11(d,J=7.7Hz,1H),7.03(td,J=7.5,1.2Hz,1H),6.97(d,J=8.0Hz,1H),6.92(d,J=7.5Hz,1H),6.53(s,1H),4.13(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80;MS(ES+):508.2(M+H);IR(KBrペレット cm−1):3441,3256,1700,1601,1558,1491,1246;分析、C26H20F3N5O3・HCl・2.5H2Oの計算値:C,53.02;H,4.45;N,11.89;実測値:C,53.22;H,4.37;N,11.33。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシブタン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(168b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシブタン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(168a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.16mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.5g、4.33mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。2−アミノ−1−ブタノール(0.96g、10.81mmol)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、2−アミノ−1−ブタノール(0.964g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシブタン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(168a)(0.42g、36%)を灰白色の半固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(d,J=2.2Hz,1H),8.15(dd,J=2.1,1.2Hz,1H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.76−7.71(m,1H),7.70(d,J=1.2Hz,1H),7.65(d,J=14.3Hz,1H),7.58−7.51(m,1H),7.40(td,J=8.2,1.4Hz,2H),7.32−7.27(m,2H),7.26(d,J=1.5Hz,1H),7.24−7.19(m,2H),4.96(s,1H),4.48(dt,J=6.5,5.3Hz,1H),3.56−3.40(m,1H),3.34−3.27(m,1H),2.34−2.26(m,1H),1.43−1.36(m,2H),0.80(dd,J=7.6,1.7Hz,3H);MS(ES−)532.8(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシブタン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(168b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシブタン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(168a)(0.42g、0.74mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.21g、0.89mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.16g、4.44mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.19g、1.85mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル65g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシブタン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(168b)(0.2g、50%)を黄色粉末として得た。この物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中のメタノールで溶出)で再精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシブタン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(168b)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.80−10.57(m,1H),7.66(dd,J=9.9,2.2Hz,1H),7.59−7.48(m,3H),7.41(dd,J=8.4,6.7Hz,4H),7.35−7.13(m,6H),4.96(s,1H),3.77(s,2H),3.49−3.30(m,2H),2.28(q,J=5.5Hz,1H),1.40(p,J=7.1Hz,2H),0.82(t,J=7.4Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.71;MS(ES+)538−04(M+1);(ES−)536.4(M−1);分析、C29H30F3N5O2・0.5H2Oの計算値:C,63.72;H,5.72;N,12.81;実測値:C,64.02;H,5.69;N,12.63。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(169b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(169a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.16mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。ピロリジン−2−イル−メタノール(1.093g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、ピロリジン−2−イル−メタノール(1.093g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(169a)(1.0g、83%)を茶色がかった油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(d,J=2.1Hz,1H),8.20−8.12(m,1H),8.00(dq,J=7.7,1.2Hz,1H),7.90(ddt,J=8.2,2.3,1.3Hz,1H),7.77−7.62(m,3H),7.61−7.50(m,1H),7.41(dd,J=8.0,6.3Hz,2H),7.31−7.17(m,5H),4.73(d,J=6.3Hz,1H),4.30(dt,J=7.8,5.3Hz,1H),3.23−2.98(m,2H),2.76(ddd,J=22.8,10.8,5.9Hz,2H),2.37−2.20(m,1H),1.81−1.59(m,4H);MS(ES−)544.3(M−1)
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(169b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(169a)(1.0g、1.834mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.547g、2.303mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.416g、11.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.473g、4.585mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(169b)(0.25g、25%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.67(d,J=16.9Hz,1H),7.62−7.46(m,4H),7.41(td,J=7.4,3.6Hz,3H),7.24(dddd,J=17.1,10.8,7.4,3.2Hz,6H),4.72(d,J=5.7Hz,1H),3.90(s,2H),3.03(dd,J=22.4,9.8Hz,1H),2.89−2.66(m,2H),2.33−2.21(m,2H),1.69(d,J=22.5Hz,4H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.73,−60.74;MS(ES+)550.4(M+1);(ES−)548.4(M−1)584.4,(M+Cl);分析、C30H30F3N5O2・HCl・1.5H2Oの計算値:C,58.77;H,5.59;N,11.42;実測値:C,59.10;H,5.54;N,11.25。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(170b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(170a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.16mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。ピロリジン−3−オール(0.94g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、ピロリジン−3−オール(0.94g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(170a)(0.6g、52%)を茶色がかった油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),8.20−8.13(m,1H),8.03−7.97(m,1H),7.93−7.87(m,1H),7.78−7.66(m,3H),7.56(dt,J=7.1,2.2Hz,1H),7.46−7.42(m,1H),7.41(s,1H),7.31−7.23(m,4H),7.17(t,J=7.2Hz,1H),4.72(dd,J=4.1,2.4Hz,1H),4.25−4.14(m,2H),2.59(dt,J=11.0,6.0Hz,1H),2.45−2.15(m,2H),2.03(d,J=8.0Hz,1H),1.56(d,J=8.7Hz,1H),1.22(d,J=1.9Hz,1H);MS(ES−)530.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(170b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(170a)(0.6グラム、1.28mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.32g、1.35mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.25g、6.77mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.29g、2.822mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(170b)(0.15g、22%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.75−10.66(m,1H),7.68(s,1H),7.66−7.60(m,2H),7.52(t,J=6.5Hz,3H),7.49−7.38(m,3H),7.30−7.21(m,4H),7.19(d,J=7.3Hz,1H),6.61(s,2H),4.71(s,1H),4.20(s,2H),4.00(s,2H),2.66−2.58(m,1H),2.44(dd,J=3.8,1.9Hz,1H),2.38−2.17(m,1H),1.98(dd,J=13.4,6.8Hz,1H),1.56(s,1H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.76;MS(ES+)536.4(M+1);(ES−)535.1(M−1);570.4(M+Cl);分析、C29H28F3N5O2・HCl・1.5H2Oの計算値:C,58.14;H,5.38;N,11.69;実測値:C,58.37;H,5.27;N,11.82。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロヘプチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(171b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロヘプチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(171a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.16mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。シクロヘプチルアミン(1.2g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、シクロヘプチルアミン(1.2g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロヘプチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(171a)(1.01g、84%)を黄色粉末として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H),8.15(t,J=1.8Hz,1H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.89(ddd,J=8.2,2.2,1.1Hz,1H),7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.70(s,1H),7.61(t,J=1.7Hz,1H),7.56−7.49(m,1H),7.40−7.34(m,2H),7.32−7.21(m,3H),7.21−7.13(m,2H),4.89(s,1H),2.48−2.38(m,1H),1.88−1.73(m,2H),1.64−1.48(m,2H),1.50−1.34(m,4H),1.28−1.19(m,4H);MS(ES−)556.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロヘプチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(171b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(25mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロヘプチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(171a)(1.0g、1.783mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.532g、2.241mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.406g、10.758mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.739g、7.172mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロヘプチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(171b)(0.41g、41%)を灰白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),7.63−7.54(m,4H),7.55−7.48(m,1H),7.50−7.39(m,2H),7.42−7.31(m,3H),7.31−7.23(m,2H),7.25−7.09(m,2H),4.88(s,1H),3.87(s,2H),2.43(dd,J=3.7,1.7Hz,1H),1.79(s,2H),1.66−1.49(m,4H),1.44−1.27(m,6H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.74;MS(ES+)562.5(M+1);(ES−)596.3(M+Cl);分析、C32H34F3N5O・H2Oの計算値:C,66.31;H,6.26;N,12.08;実測値:C,66.47;H,6.26;N,11.76。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(172b)の調製
ステップ−1:2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ペンチルアミノ−フェニル−メチル)−フェニル]−アミド(172a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ヒドロキシ−フェニル−メチル)−フェニル]−アミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。アミルアミン(0.941g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、アミルアミン(0.941g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ペンチルアミノ−フェニル−メチル)−フェニル]−アミド(172a)(1.050グラム)を黄色粉末として得た。MS(ES)530.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(172b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(ペンチルアミノ−フェニル−メチル)−フェニル]−アミド(172a)(1.0g、1.882mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.53g、2.258mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.42g、11.292mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.48g、4.705mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル66g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で2回精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(172b)(0.020グラム)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),7.63(s,1H),7.59(s,4H),7.55−7.42(m,2H),7.45−7.32(m,3H),7.32−7.23(m,2H),7.25−7.13(m,2H),4.73(s,1H),3.92(s,1H),2.39(t,J=7.2Hz,2H),1.43(d,J=7.7Hz,2H),1.22(q,J=3.5Hz,4H),0.90−0.77(m,3H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.75;MS(ES+)536.4(M+1);(ES−)534.4(M−1),570.4(M+Cl);分析、C30H32F3N5O・1.25H2Oの計算値:C,64.04;H,6.27;N,12.45;実測値:C,64.08;H,6.13;N,11.73。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(173b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(173a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、2−メチルエタノールアミン(0.812g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、2−メチルエタノールアミン(0.812g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(173a)(0.88グラム)を灰白色の粘着性の液体として得た。MS(ES−)518.3。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(173b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−フェニル−メチル]−フェニル}−アミド(0.8g、1.539mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.491g、2.068mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.349g、9.234mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.635g、6.156mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル70g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で2回精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(173b)(0.180グラム)を淡く黄色がかった固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),7.67(s,1H),7.61(d,J=2.1Hz,2H),7.56−7.44(m,3H),7.40(ddd,J=7.9,3.6,1.7Hz,3H),7.34−7.14(m,5H),5.64(s,2H),4.36(s,1H),3.94(s,2H),3.51(t,J=6.7Hz,2H),2.37(dd,J=7.9,5.7Hz,2H),2.11(s,3H)19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.76;MS(ES+)524.4(M+1);(ES−)558.3(M+Cl);分析、C28H28F3N5O2・2H2Oの計算値:C,60.10;H,5.76;N,12.52;実測値:C,60.07;H,5.70;N,12.03。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(174b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(174a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(0.964g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(0.964g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(174a)(0.9グラム)を黄色の粘着性の半固体として得た。MS(ES−)532.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(174b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(174a)(0.9g、1.68mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.479g、2.016mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.38g、10.08mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.46g、4.5mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル65g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(174b)(0.100グラム)を白色結晶として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.66(s,1H),7.65(s,1H),7.57(s,1H),7.55(s,1H),7.52−7.47(m,1H),7.46−7.42(m,2H),7.42−7.27(m,4H),7.27−7.19(m,3H),7.19−7.11(m,1H),4.97(s,1H),4.64(s,1H),3.20(s,2H),0.86(s,6H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.73;MS(ES+)538.4(M+1);(ES−)536.4(M−1),572.3(M+Cl);分析、C29H30F3N5O2・0.75H2Oの計算値:C,63.20;H,5.76;N,12.71;実測値:C,63.11;H,5.79;N,12.02。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル(((テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(175b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(フェニル(((テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(175a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、C−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−メチルアミン(1.093g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、C−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−メチルアミン(1.093g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(フェニル(((テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(175a)(1.1グラム)を黄褐色油として得た。MS(ES−)544.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル(((テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(175b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(フェニル(((テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(175a)(1.0g、1.833mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.544g、2.291mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.416g、10.998mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.756g、7.332mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル70g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル(((テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(175b)(0.280グラム)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.73−7.07(m,14H),4.79(s,1H),3.91(d,J=6.9Hz,3H),3.74−3.64(m,1H),3.65−3.51(m,1H),2.51−2.40(m,2H),1.82(ddt,J=33.3,13.6,6.8Hz,3H),1.51(dq,J=10.9,7.1Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.75;MS(ES+)550.4(M+1);(ES−)548.4(M−1),584.4(M+Cl);分析、C30H30F3N5O2・1.25H2Oの計算値:C,62.98;H,5.73;N,12.24;実測値:C,62.85;H,5.57;N,12.03。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((イソペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(176b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((イソペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(176a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、イソアミルアミン(0.94g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、イソアミルアミン(0.94グラム、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((イソペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(176a)(1.0グラム)を黄色油として得た。MS(ES−)530.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((イソペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(176b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((イソペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(176a)(1.0g、1.882mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.53g、2.258mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(42g、11.292mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.48g、4.705mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル70g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((イソペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(176b)(0.350グラム)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),7.63(t,J=1.8Hz,1H),7.58(d,J=2.6Hz,2H),7.52(dt,J=7.8,1.7Hz,1H),7.48(d,J=1.7Hz,1H),7.44(d,J=7.5Hz,1H),7.37(ddt,J=5.0,3.9,1.9Hz,3H),7.31−7.12(m,5H),4.73(s,1H),3.89(s,2H),2.45−2.35(m,2H),1.60(dq,J=13.2,6.6Hz,1H),1.40−1.28(m,2H),0.80(d,J=6.6Hz,6H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.73;MS(ES+)536.4(M+1);(ES−)570.4(M+Cl);分析、C30H32F3N5O・1.25H2Oの計算値:C,64.56;H,6.23;N,12.55;実測値:C,64.42;H,6.00;N,12.53。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((2−メチルブチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(177b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((2−メチルブチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(177a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、2−メチル−ブチルアミン(0.942g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、2−メチル−ブチルアミン(0.942g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((2−メチルブチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(177a)(0.8グラム)を黄色油として得た。MS(ES−)530.3(M−1)
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((2−メチルブチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(177b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((2−メチルブチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(177a)(0.8g、1.505mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.43g、1.806mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.34g、9.03mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.388g、3.762mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((2−メチルブチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(177b)の純粋物(0.400グラム)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),7.67−7.11(m,14H),4.71(s,1H),3.88(s,2H),2.39−2.14(m,2H),1.57−1.32(m,2H),1.07(dt,J=13.8,7.3Hz,1H),0.92−0.71(m,6H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.35;MS(ES+)536.4(M+1);(ES−)570.3(M+Cl);分析、C30H32F3N5O・0.75H2Oの計算値:C,65.62;H,6.15;N,12.75;実測値:C,65.62;H,6.25;N,12.03。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(178b)の調製
ステップ−1:N−(3−((ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(178a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、2−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−エタノール(1.13g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、2−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−エタノール(1.13g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−((ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(178a)(0.500グラム)を黄色油として得た。MS(ES−)548.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(178b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中のN−(3−((ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(178a)(0.5g、0.910mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.25g、1.092mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.20g、5.46mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.23g、2.275mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(178b)(0.080グラム)を白色結晶として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.74−7.33(m,10H),7.36−7.22(m,2H),7.27−7.14(m,2H),4.84(s,1H),3.97(s,2H),3.44(t,J=6.9Hz,4H),2.55(t,J=6.9Hz,4H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.57;MS(ES+)554.4(M+1);(ES−)552.3(M−1),588.3(M+Cl);分析、C29H30F3N5O3・HCl・3H2Oの計算値:C,54.08;H,5.79;N,10.87;実測値:C,54.03;H,5.78;N,11.01。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル((ピリジン−3−イルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(179b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(フェニル((ピリジン−3−イルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(179a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、C−ピリジン−3−イル−メチルアミン(1.168g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、C−ピリジン−3−イル−メチルアミン(1.168g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(フェニル((ピリジン−3−イルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(179a)(0.580グラム)を白色固体として得た。MS(ES−)551.2(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル((ピリジン−3−イルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(179b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(フェニル((ピリジン−3−イルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(179a)(0.5g、0.9048mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.25g、1.085mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.26g、5.428mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.23g、2.262mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル((ピリジン−3−イルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(179b)(0.055グラム)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),8.48(s,1H),8.44(d,J=4.9Hz,1H),7.78−7.71(m,1H),7.68(s,1H),7.62−7.57(m,2H),7.58−7.51(m,1H),7.48(d,J=6.5Hz,2H),7.41(d,J=6.1Hz,3H),7.36−7.26(m,3H),7.28−7.16(m,3H),4.74(s,1H),3.93(s,2H),3.62(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.43;MS(ES+)557.4(M+1);(ES−)555.4(M−1),591.3(M+Cl);分析、C31H27F3N6O・HCl・3.25H2Oの計算値:C,57.14;H,5.34;N,12.90;実測値:C,57.37;H,5.14;N,12.33。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ブチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(180b)の調製
ステップ−1:N−(3−((ブチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(180a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、ブチルアミン(0.79g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、ブチルアミン(0.79g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−((ブチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(180a)(0.960グラム)を褐色油として得た。MS(ES−)516.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ブチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(180b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中のN−(3−((ブチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(180a)(0.960g、1.856mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.551g、2.32mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.421g、11.136mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.478g、4.527mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ブチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(180b)(0.040グラム)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.76(s,1H),7.70(d,J=1.8Hz,1H),7.66(d,J=2.7Hz,2H),7.63−7.45(m,4H),7.39(d,J=7.1Hz,2H),7.34−7.12(m,5H),4.76(s,1H),4.09(s,2H),2.41(t,J=7.0Hz,2H),1.43(q,J=7.3Hz,2H),1.28(q,J=7.3Hz,2H),0.83(t,J=7.2Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.77;MS(ES+)522.4(M+1);(ES−)520.3(M−1),556.4(M+Cl);分析、C29H30F3N5O・HCl・1.25H2Oの計算値:C,60.00;H,5.82;N,12.06;実測値:C,60.34;H,5.95;N,11.52。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((((トランス)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(181b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((((トランス)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(181a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、4−アミノ−シクロヘキサノール(1.25g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、4−アミノ−シクロヘキサノール(1.25g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((((トランス)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(181a)(0.600グラム)を茶色がかった固体として得た。MS(ES−)558.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((((トランス)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(181b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((((トランス)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(181a)(0.600g、1.072mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.3g、2.32mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.2g、6.432mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.276g、2.68mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((((トランス)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(181b)の純粋物(0.140グラム)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),7.60(s,1H),7.57(s,1H),7.58−7.47(m,3H),7.39−7.29(m,3H),7.48−7.30(m,4H),7.31−7.22(m,2H),7.24−7.06(m,3H),4.93(s,1H),4.43(s,1H),3.82(s,2H),2.31−2.11(m,1H),1.94−1.83(m,1H),1.79−1.66(m,2H),1.18−0.86(m,4H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.73;MS(ES+)564.4(M+1);(ES−)562.5(M−1),598.4(M+Cl);分析、C31H32F3N5O2・2.25H2Oの計算値:C,61.63;H,6.09;N,11.59;実測値:C,61.69;H,5.89;N,11.38。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((2−ヒドロキシプロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(182b)の調製
ステップ−1:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((2−ヒドロキシプロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(182a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、1−アミノ−プロパン−2−オール(0.811g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、1−アミノ−プロパン−2−オール(0.811g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((2−ヒドロキシプロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(182a)(0.600グラム)を茶色がかった油として得た。MS(ES−)518.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((2−ヒドロキシプロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(182b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((2−ヒドロキシプロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(182a)(0.600g、1.154mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.32g、1.38mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.26g、6.924mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.29g、2.885mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((2−ヒドロキシプロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(182b)の純粋物(0.020グラム)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(d,J=1.8Hz,1H),7.64(s,1H),7.61−7.34(m,8H),7.33−7.15(m,5H),4.75(s,1H),4.68−4.40(m,1H),3.89(s,2H),3.73(q,J=6.7,6.3Hz,1H),2.35(d,J=6.0Hz,2H),1.02(d,J=6.1Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.74;MS(ES+)524.4(M+1);(ES−)522.3(M−1),558.3(M+Cl);分析、C28H28F3N5O2・2.75H2Oの計算値:C,58.68;H,5.89;N,12.22;実測値:C,59.01;H,5.60;N,11.89。
N−(3−(((3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(183b)の調製
ステップ−1:N−(3−(((3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(183a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、3−イミダゾール−1−イル−プロピルアミン(1.35g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、3−イミダゾール−1−イル−プロピルアミン(1.35g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−(((3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(183a)(0.350グラム)を茶色がかった油として得た。MS(ES−)568.3(M−1)。
ステップ−2:N−(3−(((3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(183b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中のN−(3−(((3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(183a)(0.350g、0.6144mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.17g、0.737mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.139g、3.686mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.15g、1.536mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、N−(3−(((3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(183b)(0.050グラム)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),7.66(s,1H),7.62(s,1H),7.55−7.35(m,8H),7.33−7.24(m,3H),7.19(q,J=7.0,6.5Hz,2H),7.10(t,J=1.1Hz,1H),6.83(t,J=1.1Hz,1H),5.90(s,2H),4.71(s,1H),4.02(t,J=7.0Hz,2H),3.96(s,2H),2.37−2.34(m,2H),1.88(q,J=6.5Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.76;MS(ES+)574.4(M+1);(ES−)572.4(M−1),608.3(M+Cl);分析、C31H30F3N7O・HCl・0.75H2Oの計算値:C,59.71;H,5.25;N,15.72;実測値:C,60.09;H,5.43;N,15.48。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ジメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(184b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((ジメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(184a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、N,N,N′−トリメチル−エタン−1,2−ジアミン(1.104g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、N,N,N′−トリメチル−エタン−1,2−ジアミン(1.104g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((ジメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(184a)(0.200グラム)を茶色がかった油として得た。MS(ES−)488.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ジメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(184b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((ジメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(184a)(0.190g、0.347mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.103g、0.433mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.078g、2.082mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.089g、0.867mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ジメチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(184b)(0.025グラム)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.72(s,1H),7.66−7.09(m,13H),4.06(s,1H),3.86(s,2H),2.10(s,6H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.75;MS(ES+)494.3(M+1);(ES−)492.3(M−1),528.3(M+Cl);分析、C27H26F3N5O・1.5H2Oの計算値:C,62.30;H,5.62;N,13.45;実測値:C,62.27;H,6.18;N,11.54。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロヘキシルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(185b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロヘキシルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(185a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、シクロヘキシルアミン(1.07g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、シクロヘキシルアミン(1.07g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロヘキシルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(185a)(0.9グラム)を黄褐色の粘着性の液体として得た。MS(ES−)542.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロヘキシルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(185b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロヘキシルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(185a)(0.9g、1.655mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.491g、2.069mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.375g、9.93mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.682g、6.62mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル70g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロヘキシルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(185b)(0.160グラム)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H),7.65−7.57(m,3H),7.57−7.42(m,3H),7.42−7.12(m,8H),4.97(s,1H),3.91(s,2H),2.20(d,J=11.9Hz,1H),1.89(d,J=8.1Hz,2H),1.63(s,2H),1.49(s,1H),1.16−0.97(m,5H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.76;MS(ES+)548.4(M+1);(ES−)546.4(M−1),582.3(M+Cl);分析、C31H32F3N5O・1.5H2Oの計算値:C,64.79;H,6.14;N,12.19;実測値:C,64.97;H,5.85;N,11.81。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル((ピリジン−4−イルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(186b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(フェニル((ピリジン−4−イルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(186a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、ピリジン−4−イル−メチルアミン(1.168g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、C−ピリジン−4−イル−メチルアミン(1.168g、10.805mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(フェニル((ピリジン−4−イルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(186a)(0.3グラム)を赤色油として得た。MS(ES−)551.2(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル((ピリジン−4−イルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(186b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(フェニル((ピリジン−4−イルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(186a)(0.3g、0.543mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.170g、0.716mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.123g、3.258mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.140g、1.357mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル70g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(フェニル((ピリジン−4−イルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(186b)(0.065グラム)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),8.56−8.43(m,1H),7.73−7.15(m,17H),4.73(s,1H),3.93(s,2H),3.62(d,J=5.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.51;MS(ES+)557.4(M+1);(ES−)555.4(M−1),591.3(M+Cl);分析、C31H27F3N6O・2.25H2Oの計算値:C,62.36;H,5.32;N,14.07;実測値:C,62.58;H,5.30;N,13.36。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ネオペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(187b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((ネオペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(187a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、1,1−ジメチル−プロピルアミン(0.942g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、1,1−ジメチル−プロピルアミン(0.942g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((ネオペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(187a)(0.480グラム)を黄色の粘着性の油として得た。MS(ES−)530.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ネオペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(187b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((ネオペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(187a)(0.480g、0.910mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.268g、1.128mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.204g、5.41mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.372g、3.612mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((ネオペンチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(187b)の純粋物(0.080グラム)を白色結晶として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),7.70−7.07(m,14H),4.94(s,1H),4.04(s,2H),0.90(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)536.3(M+1);(ES−)534.3(M−1),570.1(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロブチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(188b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロブチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(188a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、シクロブチルアミン(0.768g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、シクロブチルアミン(0.768g、10.805mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロブチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(188a)(0.7グラム)を赤色油として得た。MS(ES−)514.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロブチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(188b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−((シクロブチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(188a)(0.7g、1.032mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.29g、1.23mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.23g、6.192mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.266g、2.58mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル70g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((シクロブチルアミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(188b)(0.120グラム)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),7.63(t,J=1.8Hz,1H),7.58(s,1H),7.56−7.50(m,2H),7.51−7.12(m,10H),4.72(s,1H),3.82(s,2H),3.07−2.89(m,1H),1.99(dt,J=13.1,7.4Hz,2H),1.74(dp,J=18.1,9.3,8.8Hz,2H),1.60−1.35(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.75;MS(ES+)520.3(M+1);(ES−)518.3(M−1),554.2(M+Cl):分析、C28H28F3N5O・H2Oの計算値:C,64.79;H,5.62;N,13.03;実測値:C,64.99;H,5.58;N,12.95。
N−(3−(((4−アミノベンジル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(189b)の調製
ステップ−1:N−(3−(((4−アミノベンジル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(189a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、4−アミノメチル−フェニルアミン(phenylaminee)(1.31g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、4−アミノメチル−フェニルアミン(1.31g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−(((4−アミノベンジル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(189a)(0.5グラム)を黄色油として得た。MS(ES−)565.3(M−1)。
ステップ−2:N−(3−(((4−アミノベンジル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(189b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の、2で得た、2−(3−シアノ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(4−アミノ−ベンジルアミノ)−フェニル−メチル]−フェニル}−アミド(0.5g、0.884mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.26g、1.105mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.200g、5.304mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.364g、3.536mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、−(3−アミノメチル−フェニル)−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{3−[(4−アミノ−ベンジルアミノ)−フェニル−メチル]−フェニル}−アミドの純粋物(0.020グラム)を白色固体として、また混合物(0.060グラム)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.79(s,1H),8.34(s,3H),7.77−7.68(m,2H),7.66(s,1H),7.62−7.17(m,11H),6.96(d,J=8.1Hz,2H),6.57−6.43(m,2H),5.05(s,3H),4.12(s,2H),3.67−3.43(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80;MS(ES+)571.3(M+1);(ES−)569.3(M−1),605.3(M+Cl);分析、C32H29F3N6O・HCl・1.5H2Oの計算値:C,60.61;H,5.25;N,13.25;実測値:C,60.56;H,5.20;N,13.31。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((2−(メチルチオ)エチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(190b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((2−(メチルチオ)エチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(190a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、2−メチルスルファニル−エチルアミン(0.985g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、2−メチルスルファニル−エチルアミン(0.985g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((2−(メチルチオ)エチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(190a)(0.81グラム)を淡褐色油として得た。MS(ES−)534.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((2−(メチルチオ)エチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(190b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((2−(メチルチオ)エチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(190a)(0.8g、1.493mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.443g、1.866mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.338g、8.958mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.616g、5.972mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((2−(メチルチオ)エチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(190b)(0.075グラム)を淡く黄色がかった固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),7.75−7.13(m,14H),6.04(s,2H),4.81(s,1H),3.97(s,2H),2.60(s,4H),1.98(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.77;MS(ES+)540.3(M+1);(ES−)538.2(M−1),601.3(M+Cl);分析、C28H28F3N5OS・0.5H2Oの計算値:C,61.30;H,5.33;N,12.77;実測値:C,61.20;H,5.27;N,12.01。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((3−ヒドロキシプロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(191b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((3−ヒドロキシプロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(191a)の調製
0℃のジクロロメタン(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(144a)(1.0g、2.162mmol)の溶液に、塩化チオニル(0.514g、4.325mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。TLCを確認し、3−アミノ−プロパン−1−オール(0.811g、10.81mmol)を添加し、30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(20mL)中に溶解させ、3−アミノ−プロパン−1−オール(0.811g、10.81mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、水で洗浄し(2回×25mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((3−ヒドロキシプロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(191a)(0.65グラム)を褐色のシロップとして得た。MS(ES−)518.3(M−1)
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((3−ヒドロキシプロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(191b)の調製
氷/水で冷却したMeOH(20mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(((3−ヒドロキシプロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(191a)(0.6g、1.154mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.343g、1.443mmol)を添加し、その後5分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.261g、6.924mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.476g、4.616mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60g、0〜12%のMeOH/DCMで溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((3−ヒドロキシプロピル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(191b)(0.060グラム)を淡く黄色がかった固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.73(s,1H),7.69(s,1H),7.64(d,J=2.8Hz,2H),7.60−7.45(m,4H),7.40(d,J=1.7Hz,1H),7.37(s,1H),7.33−7.24(m,3H),7.20(dt,J=8.9,5.6Hz,2H),4.74(s,1H),4.09(s,2H),3.43(m,2H),2.46(m,2H),1.60(p,J=6.8Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80,MS(ES+)524.3(M+1);(ES−)558.2(M+Cl);分析、C28H28F3N5O2・HCl・1.5H2Oの計算値:C,57.29;H,5.49;N,11.93;実測値:C,57.37;H,5.35;N,12.31。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソ−4−イル(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(192f)の調製
化合物(192f)を、スキーム−109において報告されるような手順を用いて、スキーム192に示されるような5つのステップで、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−カルバルデヒド(192a)(10mmol)から開始して調製し、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(192f)(30mg)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ7.66(t,J=1.9Hz,1H),7.61−7.55(m,1H),7.53−7.41(m,4H),7.35(s,1H),7.30−7.17(m,2H),6.84(dd,J=8.0,1.4Hz,1H),6.75(t,J=7.8Hz,1H),6.67(dd,J=7.6,1.4Hz,1H),5.87(s,2H),4.99(s,1H),4.04(s,2H),2.44−2.28(m,2H),1.01−0.83(m,1H),0.50−0.38(m,2H),0.10−−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,MeOD)δ−63.76;MS(ES+)564.3(M+1);(ES−)598.3(M+Cl);分析、C30H28F3N5O3・HCl・1.75H2Oの計算値:C,57.05;H,5.19;N,11.09;実測値:C,57.31;H,5.25;N,10.74。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(o−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(193f)の調製
化合物(193f)を、スキーム−109において報告されるような手順を用いて、スキーム193に示されるような5つのステップで、2−メチルベンズアルデヒド(193a)(10mmol)から開始して調製し、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(o−トリル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(193f)(30mg)を淡緑色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.94(s,1H),9.84(s,2H),8.41(s,3H),7.92−7.17(m,13H),5.61(s,1H),4.22−4.03(m,2H),2.83−2.67(m,2H),2.31(s,3H),1.19−1.01(m,1H),0.54(d,J=8.2Hz,2H),0.36−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80;MS(ES+)534.3(M+1);(ES−)532.3(M−1),568.2(M+Cl);分析、C30H30F3N5O・2HCl・2.75H2Oの計算値:C,54.92;H,5.76;N,10.68;実測値:C,55.08;H,5.54;N,10.50。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−クロロフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(194f)の調製
化合物(194f)を、スキーム−109において報告されるような手順を用いて、スキーム194に示されるような5つのステップで、2−クロロベンズアルデヒド(194a)(10mmol)から開始して調製し、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2−クロロフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(194f)(20mg)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),7.77−7.65(m,1H),7.64−7.49(m,4H),7.49−7.10(m,8H),5.24(s,1H),3.78(s,2H),2.28(dd,J=6.8,2.6Hz,2H),0.99−0.83(m,1H),0.49−0.30(m,2H),0.11−−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.72;MS(ES+)554.3(M+1);(ES−)552.3(M−1);分析、C29H27ClF3N5O・0.5H2Oの計算値:C,61.87;H,5.01;N,12.44;実測値:C,61.68;H,5.01;N,12.43。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−フルオロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(195f)の調製
化合物(195f)を、スキーム−109において報告されるような手順を用いて、スキーム195に示されるような5つのステップで、3−フルオロベンズアルデヒド(195a)(10mmol)から開始して調製し、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(3−フルオロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(195f)(40mg)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.95(s,1H),10.11(s,2H),8.39(s,3H),7.88(s,1H),7.73(s,1H),7.68(s,1H),7.67−7.39(m,9H),7.23(dt,J=8.0,4.8Hz,1H),5.65(d,J=7.0Hz,1H),4.13(d,J=5.7Hz,2H),2.79−2.65(m,2H),1.26−1.05(m,1H),0.65−0.48(m,2H),0.44−0.21(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80,−111.69;MS(ES+)538.4(M+1);(ES−)572.3(M+Cl);分析、C29H27F4N5O・2HCl・3.5H2Oの計算値:C,51.71;H,5.39;N,10.40;実測値:C,51.94;H,5.24;N,10.33。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2,4−ジフルオロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(196f)の調製
化合物(196f)を、スキーム−109において報告されるような手順を用いて、スキーム196に示されるような5つのステップで、2,4−ジフルオロベンズアルデヒド(196a)(10mmol)から開始して調製し、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2,4−ジフルオロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(196f)(40mg)を淡橙色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.95(s,1H),10.19(s,1H),8.42(s,3H),8.07(d,J=13.3Hz,1H),7.85−7.22(m,11H),5.72(s,1H),4.13(s,2H),2.87−2.65(m,2H),1.21−1.00(m,1H),0.67−0.40(m,2H),0.38−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80,−108.86,−111.97;MS(ES+)556.3(M+1);(ES−)554.4(M−1),590.4(M+Cl);分析、C29H26F5N5O・2HCl・1.5H2Oの計算値:C,53.14;H,4.77;N,10.68;実測値:C,53.05;H,4.68;N,11.21。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2,5−ジフルオロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(197f)の調製
化合物(197f)を、スキーム−109において報告されるような手順を用いて、スキーム197に示されるような5つのステップで、2,5−ジフルオロベンズアルデヒド(197a)(10mmol)から開始して調製し、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2,5−ジフルオロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(197f)(40mg)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.79(s,1H),8.35(s,3H),7.72(d,J=1.9Hz,1H),7.71−7.41(m,6H),7.42−7.07(m,5H),5.15(s,1H),4.13(s,2H),2.42−2.27(m,2H),1.00−0.89(m,1H),0.41(m,2H),0.06(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80,−118.15,−124.26.MS(ES+)556.3(M+1);(ES−)590.3(M+Cl);分析、C29H26F5N5O・HCl・2H2Oの計算値:C,55.46;H,4.98;N,11.15;実測値:C,55.18;H,4.82;N,11.39。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2,6−ジフルオロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(198f)の調製
化合物(198f)を、スキーム−109において報告されるような手順を用いて、スキーム198に示されるような5つのステップで、2,6−ジフルオロベンズアルデヒド(198a)(10mmol)から開始して調製し、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2,6−ジフルオロフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(198f)(10mg)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),7.65−7.49(m,4H),7.47−7.40(m,3H),7.42−7.23(m,3H),7.09(dd,J=19.0,8.0Hz,2H),5.24(s,1H),3.77(d,J=2.1Hz,2H),2.48−2.22(m,2H),0.90(dp,J=13.0,6.1Hz,1H),0.44−0.33(m,2H),0.21−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.71,−114.27;MS(ES+)556.4(M+1);(ES−)554.4(M−1),590.3(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((6−クロロフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(199f)の調製
化合物(199f)を、スキーム−109において報告されるような手順を用いて、スキーム199に示されるような5つのステップで、4−クロロベンズアルデヒド(199a)(10mmol)から開始して調製し、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((6−クロロフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(199f)(15mg)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),7.63(t,J=1.8Hz,1H),7.59−7.49(m,3H),7.44−7.14(m,9H),4.82(s,1H),3.77(s,2H),2.27(d,J=6.6Hz,2H),1.00−0.81(m,1H),0.49−0.28(m,2H),0.12−−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.72;MS(ES+)556.3(M+1);分析、C29H27ClF3N5Oの計算値:C,62.87;H,4.91;N,12.64;実測値:C,62.63;H,5.01;N,12.55。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2,4−ジクロロフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(200f)の調製
化合物(200f)を、スキーム−109において報告されるような手順を用いて、スキーム200に示されるような5つのステップで、2,4−ジクロロベンズアルデヒド(200a)(10mmol)から開始して調製し、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((2,4−ジクロロフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(200f)(30mg)を黄褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),7.73(d,J=8.4Hz,1H),7.66−7.41(m,9H),7.27(t,J=7.7Hz,1H),7.15(d,J=7.8Hz,1H),6.67(s,2H),5.20(s,1H),4.01(s,2H),2.27(dd,J=6.3,3.4Hz,2H),0.99−0.77(m,1H),0.47−0.31(m,2H),0.10−−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.78;MS(ES+)588.3,590.3(M+1);分析、C29H26Cl2F3N5O・1.5H2Oの計算値:C,56.59;H,4.75;N,11.38;実測値:C,56.67;H,4.87;N,10.99。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2,4−ジメチルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(201f)の調製
化合物(201f)を、スキーム−109において報告されるような手順を用いて、スキーム201に示されるような5つのステップで、2,4−ジメチルベンズアルデヒド(201a)(10mmol)から開始して調製し、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2,4−ジメチルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(201f)(110mg)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.91(s,1H),9.71(s,1H),8.34(s,3H),7.78−7.37(m,10H),7.14(d,J=7.8Hz,1H),7.05(s,1H),5.59(s,1H),4.13(s,2H),2.85−2.67(m,2H),2.32−2.21(m,6H),1.17−0.96(m,1H),0.64−0.48(m,2H),0.23(d,J=19.7Hz,2H).19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80;MS(ES+)548.4(M+1);(ES−)582.3(M+Cl);分析、C31H32F3N5O・2HCl3.25H2Oの計算値:C,54.83;H,6.01;N,10.31;実測値:C,54.90;H,6.02;N,9.64。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2,5−ジメチルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(202f)の調製
化合物(202f)を、スキーム−109において報告されるような手順を用いて、スキーム202に示されるような5つのステップで、2,5−ジメチルベンズアルデヒド(202a)(10mmol)から開始して調製し、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(2,5−ジメチルフェニル)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(202f)(60mg)を淡緑色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.95(s,1H),9.73(s,2H),8.35(d,J=14.1Hz,3H),7.80(s,1H),7.73(s,1H),7.69−7.42(m,8H),7.15−7.05(m,2H),5.59(s,1H),4.12(d,J=5.1Hz,2H),2.96−2.63(m,2H),2.31(s,3H),2.25(s,3H),1.21−1.01(m,1H),0.56(d,J=8.0Hz,2H),0.28(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80;MS(ES+)548.4(M+1);分析、C31H32F3N5O・4HCl・2H2Oの計算値:C,49.81;H,5.66;N,9.37;実測値:C,49.85;H,5.53;N,8.86。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−(tert−ブチル)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(203f)の調製
化合物(203f)を、スキーム−109において報告されるような手順を用いて、スキーム203に示されるような5つのステップで、4−(tert−ブチル)ベンズアルデヒド(203a)(10mmol)から開始して調製し、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((4−(tert−ブチル)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(203f)(20mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),7.66(s,1H),7.61(s,2H),7.57−7.34(m,4H),7.30(s,4H),7.24−7.18(m,2H),4.77(s,1H),3.95(s,2H),2.27(d,J=6.5Hz,2H),1.23(s,9H),1.02−0.70(m,1H),0.46−0.29(m,2H),0.08−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.77;MS(ES+)576.4(M+1);分析、C33H36F3N5O・2H2Oの計算値:C,64.80;H,6.59;N,11.45;実測値:C,65.10;H,6.38;N,10.61。
(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(204d)及び(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(204e)の調製。
化合物204d及び204eは、スキーム205に示されるように、化合物58bから調製することができる。
(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(204d)、白色固体である遊離塩基の分析データ。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(bs,1H)8.58(d,J=2.4Hz,1H),8.36(dd,J=4.7,1.6Hz,1H),7.75(dt,J=8.1,2.0Hz,1H),7.63−7.54(m,2H),7.50(s,1H),7.47−7.36(m,2H),7.30(m,3H),7.18(t,J=9.4Hz,1H),3.77(s,2H),2.37−2.03(m,2H),1.03(m,2H),0.63(m,1H),0.41−0.24(m,2H),−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.74,−124.19;MS(ES+)553.4(M+1),(ES−)551.4(M−1);旋光度:[α]D=(−)1.87[CH3OH,0.535]。
(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(204e)、白色固体である遊離塩基の分析データ。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.57(bs,1H),8.61(m,1H),8.35(m,1H),7.87−7.08(m,10H),3.73(s,2H),2.38−2.05(m,2H),1.07(m,2H),0.65(m,1H),0.36(m,2H),0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.43,−124.00;MS(ES+)553.4(M+1);[α]D=(+)0.685[CH3OH,1.75]。
(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(205d)及び(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(205e)の調製。
化合物205d及び205eは、スキーム205に示されるように調製することができる。キラル純度は、AD−Hカラム90/10/0.2(ヘキサン/エタノール/TEA)、0.8mL/分、UV260nM、45分の泳動時間(温度40℃)で確認した。Rt=20.976(205dのピーク−1);Rt=26.044(205eのピーク−2)。
(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(205d)、塩酸塩である白色固体の分析データ。MP:252.6°C;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.85(s,1H),9.08(s,3H),8.69−8.62(m,1H),8.53(s,3H),7.89(td,J=7.8,1.9Hz,1H),7.78−7.69(m,2H),7.64(m,2H),7.55(d,J=7.9Hz,1H),7.51(dd,J=3.6,1.7Hz,1H),7.49−7.43(m,1H),7.41(m,1H),7.38(m,1H),7.36−7.27(m,1H),4.11(q,J=5.5Hz,2H),2.67−2.50(m,2H),1.27−1.15(m,1H),1.03−0.89(m,1H),0.75−0.58(m,1H),0.37(m,2H),0.04−−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.82,−120.56;MS(ES+)553.4(M+1),(ES−)551.6(M−1);キラル純度>99.9%ee;HPLC純度98.4034%;旋光度:[α]D=(−)19.234[CH3OH,1.175]。
(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(205e)、塩酸塩である白色固体の分析データ。MP227.9°C;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.81(s,1H),9.02(s,3H),8.66(m,1H),8.42(s,3H),7.89(td,J=7.8,1.8Hz,1H),7.73(m,1H),7.70(m,1H),7.67−7.59(m,2H),7.56(d,J=7.9Hz,1H),7.51(dd,J=3.9,2.0Hz,1H),7.44(m,1H),7.39(m,1H),7.36(m,1H),7.34−7.28(m,1H),4.12(d,J=5.9Hz,2H),2.57−2.40(m,2H),1.21(m,1H),0.96(m,1H),0.66(m,1H),0.42−0.32(m,2H),−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.82,−120.56;MS(ES+)553.4(M+1),(ES−)587.2(M+Cl);キラル純度>99.9%ee;HPLC純度>99.9%;旋光度:[α]D=(+)19.43[CH3OH,0.525]。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(206d)の調製
ステップ−1:N−(3−((ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(206a)の調製
化合物206aは、スキーム−168のステップ−1に報告されるように、ビス−シクロプロピルメチル−アミンを用いて、化合物144aから調製することができる(Baruah,Animaらによって、Preparation of novel benzylamine derivatives as CETP inhibitors;国際公開第2006/073973号において報告される調製)。
ステップ−2:(−)−N−(3−((ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(206b)の調製
化合物206bは、ステップ−1において調製された化合物206aの、分取キラルHPLC分離で得られる。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.51(s,1H),8.11(s,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.90(d,J=8.2Hz,1H),7.76−7.68(m,2H),7.60(d,J=7.5Hz,1H),7.41−7.14(m,7H),4.92(s,1H),2.44(d,J=3.9Hz,4H),0.90(t,J=7.5Hz,2H),0.47−0.30(m,4H),−0.04−−0.14(m,4H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.95,−123.40;IR2237cm−1(for−CN);MS(ES+)588.3(M+1);旋光度:[α]D=(−)18.97[CH3OH,2.52];分析、C33H29F4N5Oの計算値:C,67.45;H,4.97;N,11.92;実測値:C,67.32;H,5.08;N,11.75。
ステップ−3:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(206d)の調製
0℃に冷却された無水メタノール(100mL)中の(−)−N−(5−((ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(206b)(6.0g、10.21mmol)の撹拌溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.607g、2.55mmol)を添加し、反応混合物に、45分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(2.90g、77mmol)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(2.206mL、20.42mmol)で反応停止させ、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を水中で夜通し撹拌した。固体を、濃縮HCl(25.00mL、300mmol)の添加によって溶解させた。不溶性固体を濾過で除去した。濾液を固体のNaOH(12g、300mmol)で中和し、3NのNaOHを用いてpH=12まで更に塩基性化した。ピンク色の溶液をクロロホルムで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、クロロホルム中0〜25%のメタノールで溶出)で精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの遊離塩基(206d)(2.18g、3.68mmol、収率36.1%)を白色の発泡体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H),7.70−7.62(m,1H),7.57(s,1H),7.52(s,1H),7.47−7.25(m,8H),7.24−7.15(m,2H),4.91(s,1H),3.79(s,2H),2.45(dd,J=6.2,2.3Hz,4H),0.90(tq,J=11.4,6.5,5.7Hz,2H),0.50−0.26(m,4H),−0.03−−0.18(m,4H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.74,−123.73;MS(ES+)592.4(M+1);(ES−)590.4(M−1);HPLC(Rt=5.047,98.4644);旋光度:[α]D=(−)1.51[CH3OH,1.565];分析、C33H33F4N5O.0.5H2Oの計算値:C,65.99;H,5.71;N,11.66;実測値:C,66.29;H,5.75;N,11.57。上の固体(1.68g、2.8mmol)をエタノール(5mL)中に溶解させ、濃縮HCl(1.17mL、14mmol)、水(5mL)を添加し、30分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮して、1.7グラムの(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(206d)のHCl塩を白色固体として得た。MP199°C;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.61(s,1H),10.86(s,1H),8.52(d,J=7.1Hz,3H),8.20(dd,J=7.0,2.3Hz,1H),8.08−7.92(m,3H),7.76−7.69(m,2H),7.67−7.51(m,3H),7.46−7.31(m,4H),5.81(d,J=9.8Hz,1H),4.12(q,J=5.8Hz,2H),3.08(dtt,J=17.1,8.4,4.5Hz,4H),1.20(ddt,J=12.6,8.5,5.0Hz,2H),0.58(ddq,J=7.4,3.3,1.9Hz,4H),0.36−0.04(m,4H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.81,−120.39;MS(ES+)592.4(M+1);(ES−)626.4(M+Cl);旋光度:[α]D=(−)11.11[CH3OH,1.17];分析、C33H33F4N5O・2HCl・1.75H2Oの計算値:C,56.94;H,5.57;Cl,10.19;N,10.06;実測値:C,56.98;H,5.47;Cl,10.44;N,9.99。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207j)の調製
ステップ−1:(3−アミノフェニル)(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)メタノール(207b)及び(3−アミノフェニル)(4−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(207c)の調製
THF(5mL)中の4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモベンズアルデヒド(207a)(3.2g、10mmol)の撹拌溶液に、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)マグネシウムクロリド(49c)(12.00mL、12.00mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、2NのHCl(12.50mL)の添加によって反応停止させ、6時間撹拌した。反応混合物を2NのNaOH(15mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(3−アミノフェニル)(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)メタノール(207b)及び(3−アミノフェニル)(4−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(207c)の混合物(3.0グラム)を得た。
ステップ−2:N−(3−((4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207e)及びN−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207d)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.1mmol)の溶液に、(3−アミノフェニル)(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)メタノール(207e)及び(3−アミノフェニル)(4−(ベンジルオキシ)フェニル)メタノール(207d)の混合物(1mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(6等量)、ならびにヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、1.1等量)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で24時間撹拌した。反応物を酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、N−(3−((4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207e)及びN−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207d)の混合物を得た。
ステップ−3:N−(3−((3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207f)及びN−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207g)の調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中のN−(3−((4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207e)及びN−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207d)の混合物(1.0mmol)の溶液に、塩化チオニル(3mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(10mL)中に溶解させ、シクロプロピルメタンアミン(10mmol)を添加した。反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をジクロロメタン中に溶解させ、水で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、N−(3−((3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207f)及びN−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207g)の混合物(0.77g)を得た。
ステップ−4:((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(207h)及び3−(5−((3−((4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(207i)の調製
氷/水で冷却したMeOH(10mL)中のN−(3−((3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207f)及びN−(3−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207g)の混合物(0.77g)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.25等量)及びBoc無水物(4等量)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(6等量)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(2等量)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をクロロホルム及び水中に溶解させた。水層を分離し、クロロホルムで再度抽出した。合わせた抽出物を、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサンで溶出)で精製して、以下の
1.((4−(ベンジルオキシ)フェニル)(3−(1−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)フェニル)メチル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(207h)(0.24g、22%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),7.64(d,J=8.5Hz,1H),7.56(s,1H),7.49−7.38(m,9H),7.34(d,J=7.2Hz,4H),7.17(q,J=8.6Hz,2H),6.93(d,J=7.9Hz,1H),6.16(s,1H),5.21(s,2H),4.18(d,J=6.2Hz,2H),3.22−2.91(m,2H),1.37(s,9H),1.30−1.23(m,9H),0.75−0.56(m,1H),0.23(d,J=8.2Hz,2H),−0.04−−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.71;MS(ES+)848.8.5(M+Na);(ES−)824.5(M−1)。
2.3−(5−((3−((4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(207i)(0.35g、39.6%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),7.61(d,J=2.0Hz,2H),7.57(s,1H),7.53(s,1H),7.45−7.39(m,6H),7.37−7.32(m,4H),7.25(t,J=7.8Hz,1H),7.18(d,J=7.7Hz,1H),7.11(d,J=8.5Hz,1H),5.15(s,2H),4.77(s,1H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),2.26(d,J=6.4Hz,2H),1.35(s,9H),0.94−0.84(m,1H),0.46−0.28(m,2H),0.05(t,J=4.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79;MS(ES+)804.4,806.3(M+1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207j)の調製
0℃に冷却されたジクロロメタン(10mL)中の3−(5−(3−((4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(207i)(0.120g、0.149mmol)の溶液に、トリブロモボラン(ジクロロメタン中1Mの溶液、0.596mL、0.596mmol)を、窒素雰囲気下で滴加した。反応混合物を室温まで温め、室温で2時間撹拌した。反応混合物をメタノール(5mL)で反応停止させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をメタノールでトリチュレートし、真空下で乾燥させ、このステップを4回繰り返して、粗生成物を得た。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g及び4g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA−80で溶出]で2回精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−((3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(207j)(0.045g、0.073mmol、収率49.1%)を茶色がかった橙色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.89(s,1H),10.62(s,1H),9.58(s,2H),8.26(s,3H),7.81(s,1H),7.76−7.71(m,2H),7.67(s,1H),7.62−7.46(m,6H),7.38(dd,J=8.5,2.2Hz,1H),6.98(d,J=8.4Hz,1H),5.56(d,J=6.4Hz,1H),4.24−4.06(m,2H),2.72(d,J=6.3Hz,2H),1.08(ddt,J=12.7,8.3,4.1Hz,1H),0.56(dt,J=9.4,3.0Hz,2H),0.30(t,J=4.9Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80;MS(ES+)616.3(M+2);(ES−)612.4(M−2);HPLC純度(95.8256%);分析、C29H27BrF3N5O2・2.1HBr・2H2Oの計算値:C,42.46;H,4.07;Br,30.19;N,8.54;実測値:C,42.22;H,3.99;Br,30.56;N,8.35。
(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(208d)の調製
ステップ−1:(+)−N−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(208a)の調製
テトラヒドロフラン(30mL)中の3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オン(47c)(3.98g、22.69mmol)の撹拌溶液に、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.5g、20.63mmol)、テトライソプロポキシチタン(12.34mL、41.3mmol)を添加し、還流させながら16時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、ブライン(20mL)及びテトラヒドロフラン(100mL)で希釈した。分離した固体を濾過によって除去し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をジクロロメタン(300mL)中に懸濁させ、ブラインで洗浄し(50mL)、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(+)−N−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(208a)(1.32g、4.74mmol、収率22.99%)を黄色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.25(d,J=2.3Hz,1H),8.93(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.46(d,J=8.1Hz,1H),7.75(dd,J=8.0,4.8Hz,1H),3.69−3.41(m,2H),1.68(q,J=7.4Hz,2H),1.45(s,9H),0.96(m,1H),0.67−0.48(m,2H),0.30−0.22(m,2H);旋光度[α]D=(+)25.77[0.52,MeOH]。
ステップ−2:(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(208b)の調製
−20℃のトルエン(30mL)中の(+)−N−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(208a)(4.12g、14.80mmol)の撹拌溶液に、新しく調製した(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(29.6mL、29.6mmol)の溶液を、10分間にわたって滴加した。反応混合物を−20℃で1時間撹拌し、1NのKHSO4水溶液(25mL)で反応停止させた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、酢酸エチルで抽出した(2回×200mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル50g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(208b)(1.15g、2.95mmol、収率19.95%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.51(dd,J=2.5,0.8Hz,1H),8.40(dd,J=4.7,1.5Hz,1H),7.70(dt,J=8.1,2.0Hz,1H),7.32(ddd,J=8.1,4.7,0.8Hz,1H),6.90(dd,J=11.3,8.5Hz,1H),6.73(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),6.50(ddd,J=8.5,4.3,2.4Hz,1H),5.27(s,1H),5.11(s,2H),2.67−2.54(m,2H),1.12(s,10H),0.90(m,1H),0.65(m,1H),0.41−0.29(m,2H),−0.01−−0.17(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.66;MS(ES+)390.4(M+1),412.4(M+Na),779.6(2M+1),801.6(2M+Na),(ES−)388.3(M−1);旋光度[α]D=(+)110.34[0.145,MeOH]。
ステップ−3:3−(5−(5−((+)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(208c)の調製
DMF(17mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(1.251g、3.25mmol)の溶液に、(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(208b)(1.15g、2.95mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(2.57mL、14.76mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop、1.514g、3.25mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で6時間撹拌し、水(40mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(5−(5−((+)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(208c)(1.2g、0.696mmol、収率53%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H),8.55−8.45(m,1H),8.41(dd,J=4.7,1.5Hz,1H),7.69(d,J=8.2Hz,1H),7.59(d,J=8.4Hz,2H),7.51(t,J=6.3Hz,1H),7.42(d,J=4.9Hz,2H),7.38−7.30(m,3H),7.25(d,J=10.0Hz,2H),5.58(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.73−2.54(m,2H),1.38(s,9H),1.12(s,10H),0.92(m,1H),0.64(m,1H),0.41−0.24(m,2H),−0.02−−0.19(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−123.10;MS(ES+)757.4(M+1),779.4(M+Na),(ES−)755.4(M−1)(+)67.17(0.265,メタノール).旋光度[α]D=(+)67.17(0.265,メタノール)
ステップ−4:(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(208d)の調製
エタノール(20mL)中の3−(5−(5−((+)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(208c)(1g、1.321mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(1.101mL、13.21mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して生成物を得て、この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜50%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で再精製して、(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(208d)(560mg、1.013mmol、収率77%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.58(d,J=2.4Hz,1H),8.36(dd,J=4.7,1.6Hz,1H),7.75(dt,J=8.1,2.0Hz,1H),7.63−7.54(m,2H),7.50(s,1H),7.47−7.36(m,2H),7.30(td,J=8.0,7.4,3.6Hz,3H),7.18(t,J=9.4Hz,1H),3.77(s,2H),2.37−2.03(m,2H),1.03(t,J=6.4Hz,2H),0.63(td,J=9.0,8.0,4.3Hz,1H),0.41−0.24(m,2H),−0.08(td,J=5.3,3.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73,−124.20;MS(ES+)553.4(M+1),(ES−)551.4(M−1)。
エタノール(5mL)中の(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(208d)(495mg、0.896mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.373mL、4.48mmol)、水(3mL)を添加し、10分間撹拌し、乾燥するまで濃縮して、(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(208d)(0.491g、0.785mmol、収率88%、>99.99%ee)の塩酸塩を白色固体としえて得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(s,1H),9.60(s,3H),8.72−8.63(m,2H),8.45(s,3H),8.02(d,J=8.4Hz,1H),7.75−7.32(m,9H),4.11(q,J=5.8Hz,2H),2.64−2.54(m,2H),1.10(dd,J=17.8,7.7Hz,2H),0.68(d,J=8.0Hz,1H),0.43−0.33(m,2H),0.07−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80,−120.42(d,J=10.5Hz);MS(ES+)553.5(M+1),(ES−)551.5(M−1);旋光度[α]D=(+)2.55[1.02,MeOH];キラル純度は、キラルAD−Hカラム、1mL/分、溶媒:85%ヘキサン、20%EtOH、0.1%TEA、UV=260nM、20℃(>99.99ee)を用いたキラルHPLCの実行によって確認。
(−)−N− (5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(209d)の調製
ステップ−1:(−)−N−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(209a)の調製
化合物(209a)を、化合物208aの調製に関してスキーム208のステップ−1に記載される手順に従って、3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オン(47c)(3.98g、22.69mmol)及び(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.5g、20.63mmol)から調製して(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(209a)(2.5g、8.98mmol、収率43.5%)を黄色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.04(s,1H),8.72(dd,J=4.8,1.6Hz,1H),8.24(d,J=8.1Hz,1H),7.53(dd,J=8.1,4.8Hz,1H),3.40(m,1H),3.30(m,1H),1.47(q,J=7.4Hz,2H),1.24(s,9H),0.82−0.66(m,1H),0.44−0.29(m,2H),0.12−0.01(m,2H);旋光度[α]D=(−)17.29[0.59,MeOH]。
ステップ−2:(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(209b)の調製
−20℃のトルエン(1700mL)中の(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(209a)(82g、295mmol)の撹拌溶液に、新しく調製した(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(920mL、736mmol)の溶液を、120分間にわたって滴加した。反応混合物を−20℃で1時間撹拌し、1NのKHSO4水溶液(1600mL)で反応停止させた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、2NのNaOHでpH約8まで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(1500、700mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×700mL)、ブライン(700mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%の、ヘキサン中の(9:1)酢酸エチル/メタノールで溶出)で精製して、(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(209b)(54.155g、139mmol、収率47.2%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.53−8.48(m,1H),8.39(dd,J=4.7,1.5Hz,1H),7.70(dt,J=8.1,2.0Hz,1H),7.32(dd,J=8.0,4.7Hz,1H),6.90(dd,J=11.2,8.5Hz,1H),6.73(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),6.56−6.45(m,1H),5.26(s,1H),5.10(s,2H),2.67−2.54(m,2H),1.28−1.11(m,1H),1.12(s,9H),0.91(m,1H),0.64(m,1H),0.40−0.30(m,2H),−0.02−−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO d6)δ−137.67;MS(ES+)390.4(M+1);(ES−)388.4(M−1);旋光度[α]D=(−)105.71[0.28,MeOH]。
ステップ−3:3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(209c)の調製
化合物(209c)を、化合物208cの調製に関してスキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(21.76g、56.5mmol)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(209b)(20g、51.3mmol)を用いて調製して、3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(209c)(16g、21.4mmol、収率41.2%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H),8.49(d,J=2.3Hz,1H),8.41(dd,J=4.7,1.5Hz,1H),7.69(d,J=8.2Hz,1H),7.63−7.15(m,10H),5.57(s,1H),4.18(d,J=6.3Hz,2H),2.75−2.40(m,2H),1.38(s,9H),1.22−1.01(m,1H),1.12(s,9H),1.00−0.80(m,1H),0.72−0.54(m,1H),0.40−0.28(m,2H),−0.02−−0.16(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.61,−122.92;MS(ES+)757.6(M+1);(ES−)755.6(M−1);旋光度[α]D(−)66.4[0.25,MeOH]。
ステップ−4:(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(209d)の調製
エタノール(720mL)中の3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(209c)(15.76g、20.82mmol)の撹拌溶液に、濃塩酸(17.40mL、209mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をエタノール(50mL)中に溶解させ、t−ブチルメチルエーテル(300mL、200mL)でトリチュレートし、デカントした。固体を真空下で乾燥させ、水(100mL)中に溶解させ、真空中で濃縮した。灰白色固体を水(30mL)中に再度溶解させ、真空下で乾燥するまで濃縮して、(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(209d)(11.966g)のHCl塩を白色固体としえて得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.87(s,1H),9.73(s,3H),8.80−8.73(m,2H),8.63−8.38(m,3H),8.21(dt,J=8.5,1.7Hz,1H),7.81(dd,J=8.2,5.2Hz,1H),7.75−7.32(m,8H),4.09(q,J=5.8Hz,2H),2.71−2.37(m,2H),1.22−1.04(m,2H),0.74−0.58(m,1H),0.48−0.25(m,2H),0.08−−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.63,−120.00;MS(ES+):553.5(M+1);旋光度[α]D=(−)2.82[1.065,MeOH];キラル純度は、キラルAD−Hカラム、1mL/分、溶媒:85%ヘキサン、20%EtOH、0.1%TEA、UV=260nm、20℃(>99.99ee)を用いたキラルHPLCの実行によって確認。
(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(210d)の調製
ステップ−1:(+)−N−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(210a)の調製
化合物(210a)を、スキーム208のステップ−1に報告されるような手順を用いて、3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オン(46d)(3.95g、22.69mmol)から、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.5g、20.63mmol)を用いて調製して、(+)−N−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(210a)(1.22g、4.40mmol、収率21.32%)を淡く茶色がかった黄色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.89(d,J=7.4Hz,2H),7.61−7.42(m,3H),3.36(m,1H),3.31−3.13(m,1H),1.46(q,J=7.4Hz,2H),1.23(s,9H),0.76(m,1H),0.38(m,2H),0.05(m,2H);MS(ES+)278.2(M+1),300.3(M+Na),555.4(2M+1),577.4(2M+Na);旋光度[α]D=(+)22.22[0.27,MeOH]。
ステップ−2:(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(210b)の調製
化合物(210b)を、スキーム208のステップ−2に報告されるような手順を用いて、(+)−N−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(210a)(2g、7.21mmol)から調製して、(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(210b)(2.16g、5.56mmol、収率77%)を淡黄色のシロップとして得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.36−7.24(m,4H),7.23−7.15(m,1H),6.87(dd,J=11.3,8.5Hz,1H),6.71(dd,J=8.9,2.4Hz,1H),6.48(ddd,J=8.5,4.3,2.3Hz,1H),5.06(s,2H),4.94(s,1H),2.57(m,2H),1.06(s,10H),1.05(m,1H),0.87(m,1H),0.45−0.24(m,2H),0.04−−0.19(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−138.17;MS(ES+)389.3(M+1),777.6(2M+1),799.6(2M+23),(ES−)387.3(M−H);旋光度[α]D=(+)112.56[0.215,MeOH]。
ステップ−3:3−(5−(5−((+)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(210c)の調製
化合物(210c)を、スキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(1.473g、3.82mmol)及び(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(210b)(1.35g、3.47mmol)から調製して、3−(5−(5−((+)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(210c)(1.532g、2.027mmol、収率58.3%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),7.63−7.16(m,13H),5.29(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.57(m,2H),1.38(s,10H),1.12(s,10H),0.87(m,1H),0.62(m,1H),0.43−0.23(m,2H),−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79,−123.61;MS(ES+)756.6(M+1),778.6(M+Na);旋光度[α]D=(+)72.14[0.28,MeOH]。
ステップ−4:(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(210d)の調製
化合物(210d)の遊離塩基を、スキーム208のステップ−4に報告されるように、3−(5−(5−((+)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(210c)(1.454g、1.924mmol)から調製して、(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(210d)(0.830g、1.505mmol、収率78%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H),7.55(d,J=14.1Hz,3H),7.49−7.31(m,5H),7.30−7.21(m,3H),7.21−7.09(m,2H),3.81(s,2H),3.34(s,2H),2.73−2.55(m,2H),2.31−2.10(m,2H),1.03(m,2H),0.61(m,1H),0.43−0.23(m,2H),−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.66,−124.51;MS(ES−)550.4(M−1)。
エタノール(10mL)中の(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(210d)(682mg、1.236mmol)の遊離塩基の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.515mL、6.18mmol)、水(5mL)を添加し、10分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮して、(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(210d)(666mg、1.066mmol、収率86%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.82(s,1H),9.29(s,3H),8.51(s,3H),7.72(dd,J=5.4,3.6Hz,2H),7.63(dt,J=7.2,1.7Hz,1H),7.60−7.47(m,3H),7.47−7.30(m,7H),4.11(s,2H),2.41−2.55(m,2H),1.22−0.99(m,2H),0.67(m,1H),0.46−0.28(m,2H).0.01−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−120.90;MS(ES+)550.4(M−1),586.4(M+Cl);旋光度[α]D=(−)3.51[1.025,MeOH];分析、C30H29F4N5O.2HCl.1.5H2Oの計算値:C:55.36,H:5.27,N:10.76,Cl:11.68;実測値:C:55.35,H:5.45,N:10.63,Cl:11.45。
(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(211d)の調製
ステップ−1:(−)−N−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(211a)の調製
化合物(211a)を、スキーム208のステップ−1に報告されるような手順を用いて、3−シクロプロピル−1−フェニルプロパン−1−オン(46d)(3.95g、22.69mmol)及び(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.5g、20.63mmol)から調製して、(−)−N−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(211a)(3.247g、11.70mmol、収率56.7%)を淡く茶色がかった黄色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.89(d,J=7.6Hz,2H),7.51(qd,J=8.7,7.8,3.6Hz,3H),3.45−3.15(m,2H),1.46(m,2H),1.23(s,9H),0.82−0.67(m,1H),0.43−0.32(m,2H),0.06(m,2H);MS(ES+)278.3(M+1),300.3(M+Na),577.5(2M+Na);旋光度[α]D=(−)36.32[0.76,CHCl3]。
ステップ−2:(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(211b)の調製
化合物(211b)を、スキーム208のステップ−2に報告されるような手順を用いて、(−)−N−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(211a)(3.065g、11.05mmol)から調製して、(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(211b)(2.62g、6.74mmol、収率61.0%)を淡褐色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.35−7.25(m,4H),7.22−7.15(m,1H),6.87(dd,J=11.3,8.5Hz,1H),6.71(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),6.49(m,1H),5.06(s,2H),4.94(s,1H),2.61−2.52(m,2H),1.14(m,10H),0.97−0.80(m,1H),0.75−0.52(m,1H),0.36(m,2H),−0.01−−0.16(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−138.17;MS(ES+)389.4(M+1),777.6(2M+1),799.6(2M+Na);旋光度[α]D=(−)100.41[0.245,MeOH]。
ステップ−3:3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(211c)の調製
化合物(211c)を、スキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(2.73g、7.08mmol)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(211b)(2.5g、6.43mmol)から調製して、3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(211c)(1.532g、2.027mmol、収率31.5%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),7.57(d,J=6.9Hz,2H),7.53−7.47(m,1H),7.42(dd,J=5.7,2.8Hz,2H),7.39−7.15(m,9H),5.29(s,1H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),2.77−2.55(m,2H),1.38(s,9H),1.12(s,9H),1.05(s,1H),0.96−0.80(m,1H),0.62(m,1H),0.43−0.26(m,2H),−0.02−−0.17(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79,−123.62;MS(ES+)756.6(M+H),778.5(M+Na),(ES−)754.5(M−H),790.4(M+Cl);旋光度[α]D=(−)72.94[0.255,MeOH]。
ステップ−4:(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(211d)の調製
化合物(211d)の遊離塩基を、スキーム208のステップ−4に報告されるように、3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(211c)(1.49g、1.971mmol)から調製して、(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(211d)(1.0g、1.813mmol、収率92%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.51(s,1H),8.32(s,2H),7.57(d,J=5.1Hz,2H),7.50(s,1H),7.47−7.40(m,2H),7.39−7.30(m,2H),7.29−7.22(m,2H),7.20−7.10(m,2H),3.77(s,2H),3.35(s,2H),2.29−1.97(m,4H),1.10−0.94(m,2H),0.62(m,1H),0.39−0.28(m,2H),−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.72,−124.61;MS(ES+)552.4(M+1),(ES−)550.4(M−1)。
エタノール(10mL)中の(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(211d)(0.9g、1.632mmol)の遊離塩基の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.680mL、8.16mmol)、水(5mL)を添加し、10分間撹拌し、乾燥するまで濃縮して、(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(211d)(700mg、1.121mmol、収率68.7%)の塩酸塩を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(d,J=4.1Hz,1H),9.38(d,J=33.2Hz,3H),8.55(s,3H),7.72(dd,J=4.6,2.8Hz,2H),7.68−7.61(m,1H),7.60−7.47(m,3H),7.45−7.31(m,7H),4.10(s,2H),2.3−2.6(m,2H),1.09(m,2H),0.68(m,1H),0.36(m,2H),−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.63,−120.68;MS(ES−)550.4,586.4(M+Cl);[α]D=(+)4.77[1.09,MeOH];分析、C30H29F4N5O.2HCl.1.75H2Oの計算値:C,54.92;H,5.30;N,10.68;Cl,10.81;実測値:C:54.76,H:5.33,N:10.52,Cl:11.04。
(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(212g)の調製
ステップ:1、(E)−4−(3−シクロプロピルアクリロイル)ベンゾニトリル(212b)の調製
0℃のメタノール(100mL)中の4−アセチルベンゾニトリル(212a)(5g、34.4mmol)の撹拌溶液に、シクロプロパンカルボキサルデヒド(4.15mL、55.1mmol)を添加し、その後水酸化カリウム(2M水溶液、3.44mL、6.89mmol)を添加した。反応混合物を室温にして、24時間撹拌した。反応物をHClでpH−6まで酸性化し、浴温を35℃未満に維持しながら、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(E)−4−(3−シクロプロピルアクリロイル)ベンゾニトリル(212b)(512mg、2.60mmol、収率7.54%)を無色の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.12−8.08(m,2H),8.02−7.99(m,2H),7.25(d,J=15.0Hz,1H),6.57(dd,J=15.1,10.4Hz,1H),1.80(dddd,J=12.4,10.4,7.9,4.5Hz,1H),1.08−0.99(m,2H),0.79(tt,J=4.8,2.4Hz,2H);MS(ES−)196.1(M−1)。
ステップ2:4−(3−シクロプロピルプロパノイル)ベンゾニトリル(212c)の調製
アセトニトリル(10mL)中の(E)−4−(3−シクロプロピルアクリロイル)ベンゾニトリル(212b)(1.1g、5.58mmol)の撹拌溶液に、水素化トリ−n−ブチル錫(1.489mL、5.58mmol)を添加し、還流させながら6時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、4−(3−シクロプロピルプロパノイル)ベンゾニトリル(212c)(457mg、2.294mmol、収率41.1%)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.08−8.03(m,2H),7.98−7.91(m,2H),3.09(t,J=7.2Hz,2H),1.46(q,J=7.1Hz,2H),0.77−0.59(m,1H),0.38−0.26(m,2H),0.06−−0.04(m,2H);MS(ES−)198.2(M−1)。
ステップ−3:(+)−N−(1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(212d)の調製
化合物(212d)を、スキーム208のステップ−1に報告されるような手順を用いて、4−(3−シクロプロピルプロパノイル)ベンゾニトリル(212c)(0.814g、4.08mmol)及び(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.45g、3.71mmol)から調製して、(+)−N−(1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(212d)(720mg、2.38mmol、収率64.1%)を淡黄色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.11−7.93(m,4H),3.34(m,2H),1.44(m,1H),1.24(s,10H),0.73(m,1H),0.45−0.29(m,2H),0.03(m,2H).;旋光度:[α]D=(+)16.55[0.29,MeOH]。
ステップ−4:(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(212e)の調製
化合物(212e)を、スキーム208のステップ−2に報告されるような手順を用いて、(+)−N−(1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(212d)(0.5g、1.653mmol)から調製して、(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(212e)(538mg、1.301mmol、収率79%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.83−7.66(m,2H),7.61−7.44(m,2H),6.90(dd,J=11.3,8.5Hz,1H),6.70(dd,J=8.7,2.4Hz,1H),6.47(ddd,J=8.6,4.3,2.4Hz,1H),5.27(s,1H),5.11(s,2H),2.62−2.55(m,1H),2.46−2.39(m,1H),1.12(s,9H),1.06(s,1H),0.99−0.80(m,1H),0.64(s,1H),0.36(m,2H),−0.02−−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.54;MS(ES+)414.396(M+1);旋光度:[α]D=(−)83.24[0.185,MeOH]。
ステップ−5:3−(5−(5−((−)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(212f)の調製
化合物(212f)を、スキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(0.512g、1.330mmol)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(212e)(0.5g、1.209mmol)から調製して、3−(5−(5−((−)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(212f)(557mg、0.713mmol、収率59.0%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H),7.78(d,J=8.5Hz,2H),7.58(m,2H),7.49(m,2H),7.42(m,2H),7.38−7.30(m,2H),7.24(d,J=7.8Hz,2H),5.57(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),3.10−2.95(m,1H),2.65−2.54(m,1H),2.44(m,1H),1.38(s,9H),1.12(s,10H),1.03−0.76(m,1H),0.62(m,1H),0.34(m,2H),−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.78,−122.98;MS(ES+)803.6(M+Na);旋光度:[α]D=(−)56[0.15,MeOH]。
ステップ−6:(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(212g)の調製
エタノール(25mL)中の3−(5−(5−((−)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(212f)(0.51g、0.653mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.544mL、6.53mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、エーテルでトリチュレートし、室温で夜通し撹拌し、濾過で収集して、エーテルで洗浄した。この残渣をエタノール(20mL)中に溶解させ、真空中で乾燥するまで濃縮して、(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(212g)(410mg、0.631mmol、収率97%)の塩酸塩を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.81(s,1H),9.48(s,3H),8.43(s,3H),7.94(d,J=8.0Hz,2H),7.71(d,J=12.1Hz,2H),7.66−7.46(m,6H),7.45−7.28(m,2H),4.12(s,2H),2.60−2.49(m,2H),1.29−1.08(m,2H),0.67(m,1H),0.46−0.29(m,2H),0.02−001(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79,−120.37;MS(ES+)577.4(M+1),(ES−)575.5(M−1),611.4(M+Cl);旋光度:[α]D=(+)16.43[CH3OH,0.28];分析、C31H28F4N6O.2HCl.2H2Oの計算値:C,54.31;H,5.00;Cl,10.34;N,12.26;実測値:C,53.95;H,5.01;Cl,9.94;N,12.01。
(−)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(213d)の調製
ステップ−1:(−)−N−(1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(213a)の調製
化合物(213a)を、スキーム208のステップ−1に報告されるような手順を用いて、4−(3−シクロプロピルプロパノイル)ベンゾニトリル(212c)(1.21g、6.07mmol)及び(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.743g、6.07mmol)から調製して、(−)−N−(1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(213a)(1.252g、4.14mmol、収率68.2%)を淡黄色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.04−7.89(m,4H),3.47−3.16(m,2H),1.41(q,J=7.5Hz,2H),1.21(s,9H),0.80−0.60(m,1H),0.40−0.27m,2H),0.08−−0.10(m,2H);MS(ES+)303.3(M+1);(ES−)301.3(M−1)。
ステップ−2:(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(213b)の調製
化合物(213b)を、スキーム208のステップ−2に報告されるような手順を用いて、(−)−N−(1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(213a)(1.197g、3.96mmol)から調製して、(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(213b)(968mg、2.341mmol、収率59.1%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.80−7.73(m,2H),7.55−7.49(m,2H),6.89(dd,J=11.3,8.5Hz,1H),6.71(dd,J=8.7,2.4Hz,1H),6.47(ddd,J=8.5,4.3,2.4Hz,1H),5.23(s,1H),5.09(s,2H),2.65−2.40(m,2H),1.13(s,9H),1.25−1.00(m,1H),1.00−0.80(m,1H),0.72−0.55(m,1H),0.45−0.25(m,2H),0.04−−0.21(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.37;MS(ES+);436.3(M+Na);旋光度:[α]D=(+)104.62[0.295,MeOH]。
ステップ−3:3−(5−(5−((+)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(213c)の調製
化合物(213c)を、スキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(0.933g、2.42mmol)及び(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(213b)(0.91g、2.2mmol)から調製して、3−(5−(5−((+)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(213c)(1.126g、1.442mmol、収率65.5%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H),7.93−7.09(m,13H),5.58(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.75−2.40(m,2H),1.38(s,9H),1.13(s,9H),1.20−1.00(m,1H),0.87(d,J=23.9Hz,1H),070−0.55(m,1H),0.43−0.26(m,2H),−0.01−−0.18(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−61.16,−122.81;MS(ES+)781.6(M+1);ES(−)779.5(M−1)旋光度:[α]D=(+)65.38[0.26,MeOH]。
ステップ−4:(−)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(213d)の調製
エタノール(6mL)中の3−(5−(5−((+)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(213c)(0.609g、0.78mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.65mL、7.8mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜25%の、クロロホルム中のCMA−80で溶出)で精製して、生成物を得た。この生成物をメタノール(10mL)中に溶解させ、4NのHCl水溶液(0.52mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮して、(−)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(213d)(330mg、0.508mmol、収率65.1%)の塩酸塩を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.80(s,1H),9.48(s,3H),8.42(s,3H),7.94(d,J=8.4Hz,2H),7.75−7.66(m,2H),7.64−7.46(m,6H),7.40(t,J=9.3Hz,1H),7.36−7.28(m,1H),4.11(q,J=5.8Hz,2H),2.55(d,J=9.7Hz,2H),1.22−0.99(m,2H),0.77−0.53(m,1H),0.44−0.26(m,2H),−0.00(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO d6)δ−60.64,−120.16.;MS(ES+)577.5(M+1);(ES−)576.8(M−1);IR2234cm−1;旋光度:[α]D=(−)10.84[1.07,MeOH]。
(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(214g)の調製
ステップ:1、3−(3−シクロプロピルアクリロイル)ベンゾニトリル(214b)の調製
0℃のメタノール(800mL)中の3−アセチルベンゾニトリル(214a)(50g、344mmol)の撹拌溶液に、シクロプロパンカルボキサルデヒド(41mL、549mmol)を添加し、その後水酸化カリウム(1M水溶液、67mL、67mmol)を添加した。反応混合物を室温にして、14時間撹拌した。反応物をHClでpH−6まで酸性化し(75mL、1N)、浴温を35℃未満に維持しながら、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(1200mL)で希釈し、水(800mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(800mL)で抽出し、有機層を組み合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製3−(3−シクロプロピルアクリロイル)ベンゾニトリル(214b)(72.42グラム)を無色の液体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.19(dp,J=7.8,1.6Hz,1H),8.11(dddt,J=6.3,3.7,2.6,1.4Hz,1H),7.80−7.65(m,2H),7.32(dd,J=15.1,7.6Hz,1H),6.60(ddd,J=15.0,11.3,10.4Hz,1H),1.91−1.74(m,1H),1.04(m,2H),0.85−0.75(m,2H)。
ステップ−2:3−(3−シクロプロピルプロパノイル)ベンゾニトリル(214c)の調製
ベンゼン(750mL)中の3−(3−シクロプロピルアクリロイル)ベンゾニトリル(214b)(65.7g、333mmol)の撹拌溶液に、水素化トリ−n−ブチル錫(185mL、666mmol)を添加し、還流させながら14時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(3−シクロプロピルプロパノイル)ベンゾニトリル(214c)(23.3、116.9mmol、収率34%)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.41(td,J=1.8,0.6Hz,1H),8.24(ddd,J=7.9,1.8,1.2Hz,1H),8.09(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.73(td,J=7.8,0.6Hz,1H),3.15(t,J=7.2Hz,2H),1.52(q,J=7.1Hz,2H),0.81−0.64(m,1H),0.46−0.26(m,2H),0.13−0.00(m,2H);MS(ES−)198.2(M−1)。
ステップ−3:(−)−N−(1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214d)の調製
化合物(214d)を、スキーム208のステップ−1に報告されるような手順を用いて、3−(3−シクロプロピルプロパノイル)ベンゾニトリル(214c)(22.8g、114mmol)及び(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(13.95g、114mmol)から調製して、(−)−N−(1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214d)(21.8g、72.1mmol、収率63%)を淡黄色のシロップとして得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.29(s,1H),8.21−8.12(m,1H),8.01(d,J=7.7Hz,1H),7.70(t,J=7.9Hz,1H),3.54−3.13(m,2H),1.44(q,J=7.5Hz,2H),1.23(s,9H),0.82−0.65(m,1H),0.44−0.29(m,2H),0.11−0.00(m,2H);MS(ES+)303.3(M+1);(ES−)301.3(M−1);;旋光度:[α]D(−)66.92(0.26,MeOH)。
ステップ−4:(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214e)の調製
−20℃のトルエン(350mL)中の(−)−N−(1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214d)(17.72g、58.6mmol)の撹拌溶液に、新しく調製した(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(160mL、120mmol、0.75N)の溶液を、30分間にわたって滴加した。反応混合物を−20℃で1時間撹拌し、1NのKHSO4水溶液(275mL)で反応停止させた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、水(100mL)で希釈し、2NのNaOHでpH8まで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(600mL、300mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×300mL)、ブライン(300mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。粗残渣を酢酸エチルでトリチュレートし、得られた固体を濾過で収集して、真空下で乾燥させて、(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214e)(10.4g、収率42.91%)を白色固体として得た。濾液を真空中で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214e)(4.11g、、収率16.95%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.78(t,J=1.6Hz,1H),7.70(dt,J=7.5,1.4Hz,1H),7.62(dt,J=8.1,1.5Hz,1H),7.50(t,J=7.8Hz,1H),6.90(dd,J=11.3,8.5Hz,1H),6.72(dd,J=8.7,2.4Hz,1H),6.47(ddd,J=8.5,4.3,2.4Hz,1H),5.27(s,1H),5.10(s,2H),2.66−2.40(m,2H),1.20−1.03(m,1H),1.12(s,9H),1.01−0.81(m,1H),0.72−0.57(m,1H),0.36(m,2H),0.03−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.34;MS(ES+):436.4(M+Na);IR(KBr)2235cm−1;旋光度:[α]D(−)107.95(0.78,MeOH);分析、C23H28FN3OSの計算値:C,66.80;H,6.82;N,10.16;実測値:C,67.06;H,6.82;N,10.28。
ステップ−5:3−(5−(5−((−)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(214f)の調製
化合物(214f)を、スキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(9.74g、25.3mmol)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214e)(9.5g、22.97mmol)から調製して、3−(5−(5−((−)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(214f)(10.00g、12.8mmol、収率55.7%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),7.78(s,1H),7.71(dt,J=7.3,1.4Hz,1H),7.64−7.30(m,8H),7.23(d,J=7.5Hz,2H),5.56(s,1H),4.18(d,J=6.2Hz,2H),2.74−2.39(m,2H),1.38(s,9H),1.12(s,9H),1.09−0.82(m,2H),0.72−0.54(m,1H),0.34(d,J=8.0Hz,2H),−0.01−−0.16(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80,−122.94;MS(ES+)803.6(M+Na),(ES−)779.6(M−1);旋光度:[α]D=(−)75.09(0.285,MeOH)。
ステップ−6:(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(214g)の調製
エタノール(7.5mL)中の3−(5−(5−((−)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(214f)(0.75g、0.960mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.8mL、9.6mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して生成物を得て、この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜50%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で再精製して、(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(214g)(0.36g、0.624mmol、収率65.0%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H),7.86(t,J=1.7Hz,1H),7.70−7.55(m,5H),7.54−7.43(m,3H),7.39(dt,J=7.2,2.0Hz,1H),7.28(ddd,J=8.7,4.8,2.4Hz,1H),7.18(dd,J=10.2,8.7Hz,1H),3.92(s,2H),2.23(t,J=8.2Hz,2H),1.08−0.94(m,2H),0.62(qq,J=7.0,4.7,3.5Hz,1H),0.40−0.27(m,2H),−0.08(td,J=5.2,4.6,3.4Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.39,−123.77;MS(ES+)577.5(M+1);(ES−)575.5(M−1);IR(KBr)2230cm−1;旋光度:[α]D=(+)9.18[1.59,MeOH]。
メタノール(10mL)中の(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(214g)の遊離塩基(0.3g、0.52mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.217mL、2.60mmol)を添加し、30分間撹拌し、乾燥するまで濃縮して、(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(214g)(0.31g、0.477mmol、収率92%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.81(s,1H),9.49(s,3H),8.46(s,3H),7.93−7.80(m,1H),7.74−7.68(m,3H),7.67−7.49(m,5H),7.44−7.29(m,2H),4.11(d,J=3.8Hz,2H),2.55(d,J=10.8Hz,3H),1.37−1.16(m,1H),0.67(q,J=6.5Hz,1H),0.47−0.25(m,2H),0.07−−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.64,−120.22;MS(ES+)577.4(M+1);(ES−)575.5(M−1);IR(KBr)2235cm−1。
(−)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(215d)の調製
ステップ−1:(+)−N−(1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(215a)の調製
化合物(215a)を、スキーム208のステップ−1に報告されるような手順を用いて、3−(3−シクロプロピルプロパノイル)ベンゾニトリル(212c)(2.33g、11.69mmol)及び(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.432g、11.69mmol)から調製して、(+)−N−(1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(215a)(2.186g、7.23mmol、収率61.8%)を淡黄色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.29(s,1H),8.19(d,J=8.0Hz,1H),8.02(d,J=7.7Hz,1H),7.71(t,J=7.9Hz,1H),3.54−3.13(m,2H),1.45(q,J=7.5Hz,2H),1.24(s,9H),0.85−0.65(m,1H),0.43−0.27(m,2H),0.13−−0.09(m,2H);MS(ES+)303.3(M+1);325.3(M+Na)旋光度:[α]D=(+)27.74[0.31,MeOH]。
ステップ−2:(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(215b)の調製
化合物(215b)を、スキーム208のステップ−2に報告されるような手順を用いて、(+)−N−(1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(215a)(0.93g、3.08mmol)から調製して、(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(215b)(370mg、0.895mmol、収率29.1%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.78(t,J=1.7Hz,1H),7.70(dt,J=7.5,1.3Hz,1H),7.62(dt,J=8.2,1.5Hz,1H),7.50(t,J=7.8Hz,1H),6.90(dd,J=11.3,8.5Hz,1H),6.72(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),6.47(ddd,J=8.6,4.4,2.4Hz,1H),5.26(s,1H),5.10(s,2H),2.65−2.40(m,2H),1.30−1.00(m,1H),1.12(s,9H),1.00−0.80(m,1H),0.72−0.56(m,1H),0.42−0.28(m,2H),0.06−−0.14(m,2H).;MS(ES+)414.4(M+1);436.4(M+Na)(ES−)412.4(M−1);旋光度:[α]D=(+)101.13[0.265,MeOH]。
ステップ−3:3−(5−(5−((+)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(215c)の調製
化合物(215c)を、スキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(321mg、0.833mmol)及び(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(215b)(313mg、0.757mmol)から調製して、3−(5−(5−((+)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(215c)(358mg、458mmol、収率60.6%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H),7.78(bs,1H),7.72(dt,J=7.4,1.4Hz,1H),7.63−7.32(m,9H),7.24(d,J=7.6Hz,2H),5.58(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.75−2.40(m,2H),1.38(s,9H),1.20−1.00(m,1H),1.12(s,9H),0.97−0.79(m,1H),0.70−0.55(m,1H),0.42−0.24(m,2H),0.01−−0.17(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−61.11,−122.89;MS(ES+)781.6(M+1);803.6(M+Na),ES(−)779.6(M−1)旋光度:[α]D=(+)75.29[0.255,MeOH]。
ステップ−4:(−)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(215d)の調製
エタノール(15mL)中の3−(5−(5−((+)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(215c)(0.152g、0.195mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.16mL、1.917mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、残渣をt−ブチルメチルエーテルでトリチュレートし(2回×20mL)、デカントした。この固体を真空下で乾燥させ、水(5mL)中に溶解させ、真空中で乾燥するまで濃縮して、(−)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(215d)(96mg)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.78(s,1H),9.40(s,3H),8.35(s,3H),7.92−7.82m,2H),7.74−7.23(m,10H),4.13(s,2H),2.60−2.40(m,2H),1.20−0.95(m,2H),0.75−0.60(m,1H),0.42−0.32(m,2H),0.05から−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.64,−120.25;MS(ES+):599.5(M+Na);旋光度:[α]D=(−)7.84[0.255,メタノール];分析、C31H28F4N6O.2HCl.2.5H2Oの計算値:C,53.61;H,5.08;Cl,10.21;N,12.10;実測値:C,53.49;H,4.92;Cl,10.21;N,11.77。
(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(216d)の調製
ステップ−1:(−)−N−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(216a)の調製
化合物(216a)を、スキーム208のステップ−1に報告されるような手順を用いて、3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オン(92d)(1.8g、10.27mmol)及び(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.566g、12.84mmol)から調製して、(−)−N−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(216a)(1.838g、6.57mmol、収率63.9%)を黄色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.76−8.69(m,2H),7.80−7.73(m,2H),3.49−3.15(m,2H),1.45(q,J=7.4Hz,2H),1.24(s,9H),0.84−0.65(m,1H),0.43−0.30(m,2H),0.10−−0.03(m,2H);MS(ES+)301.3,(M+Na);(ES−)277.3(M−1);旋光度[α]D=(−)27.61[0.355,MeOH]。
ステップ−2:(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(216b)の調製
化合物(216b)を、スキーム208のステップ−2に報告されるような手順を用いて、(−)−N−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(216a)(1.7g、6.11mmol)から調製して、(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(216b)(1.443g、3.7mmol、収率60.7%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.77−8.68(m,2H),7.62−7.53(m,2H),7.15(dd,J=11.3,8.5Hz,1H),7.00−6.94(m,1H),6.77−6.70(m,1H),5.50(s,1H),5.35(s,2H),2.90−2.60(m,2H),1.47−1.27(m,1H),1.38(s,9H),1.25−1.05(m,1H),0.97−0.80(m,1H),0.65−0.55(m,2H),0.32−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)−137.30;MS(ES+):390.4(M+1);キラル純度は、キラルAD−Hカラム、1mL/分、溶媒:90%ヘキサン、10%EtOH、0.1%TEA、UV=260nM、25℃(>99.99ee)を用いたキラルHPLCの実行によって確認;旋光度[α]D=(−)78.49[0.265,MeOH]。
ステップ−3:3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(216c)の調製
化合物(216c)を、スキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(0.866g、2.246mmol)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(216b)(700mg、1.797mmol)を用いて調製して、3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(216c)(688mg、0.909mmol、収率50.6%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),8.53−8.44(m,2H),7.64−7.19(m,11H),5.57(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.70−2.40(m,2H),1.38(s,9H),1.13(s,9H),1.05−0.80(m,1H),0.70−0.50(m,1H),0.39−0.29(m,2H),−0.01−−0.23(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.61,−122.74;MS(ES+)757.6(M+1);779.6(M+Na),(ES−)755.6(M−1);旋光度[α]D(−)46.92[0.26,MeOH]。
ステップ−4:(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(216d)の調製
エタノール(30mL)中の3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(216c)(627mg、0.828mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.69mL、8.28mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、残渣をエタノール(5mL)中に溶解させ、t−ブチルメチルエーテルでトリチュレートし(2回×20mL)、デカントした。この固体を真空下で乾燥させ、水(20mL)中に溶解させ、真空中で乾燥するまで濃縮して、(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(216d)(406mg、0.56mmol、収率67.6%)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.88(s,1H),9.74(s,3H),8.91−8.76(m,2H),8.49(d,J=7.1Hz,3H),7.75−7.60(m,6H),7.56(d,J=7.9Hz,1H),7.53−7.44(m,1H),7.40(dd,J=6.8,2.3Hz,2H),4.16−4.07(m,2H),2.60−2.54(m,2H),1.33−1.15(m,1H),1.14−0.96(m,1H),0.78−0.52(m,1H),0.45−0.30(m,2H),0.09−−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.63,−119.70;MS(ES+)554.5(M+1),576.5(M+Na),(ES−)587.5(M+Cl);分析、C29H28F4N6O.3HCl.3.5H2Oの計算値;C:48.04,H:5.28;N:11.59:実測値:C:48.06;H:5.39;N:11.66;旋光度[α]D=(+)12.43[0.575,MeOH]。
(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(217d)の調製
ステップ−1:(+)−N−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(217a)の調製
化合物(217a)を、スキーム208のステップ−1に報告されるような手順を用いて、3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オン(92d)(1.0g、5.71mmol)及び(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.838g、6.85mmol)から調製して、(+)−N−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(217a)(0.973g、3.49mmol、収率61.2%)を黄色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.08−9.01(m,2H),8.08(m,2H),3.78−3.51(m,2H),1.77(m,2H),1.57(s,9H),1.06(m,1H),0.7−0.65(m,2H),0.43−0.23(m,2H);MS(ES+)279.3(M+1);301.3,(M+Na);(ES−)277.4(M−1);旋光度[α]D=(+)33.96[0.265,MeOH]。
ステップ−2:(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(217b)の調製
化合物(217b)を、スキーム208のステップ−2に報告されるような手順を用いて、(+)−N−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(217a)(0.928g、3.33mmol)から調製して、(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(217b)(0.766g、1.966mmol、収率59%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.55−8.42(m,2H),7.39−7.25(m,2H),6.89(dd,J=11.3,8.5Hz,1H),6.72(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),6.48(ddd,J=8.5,4.4,2.4Hz,1H),5.26(s,1H),5.10(s,2H),2.66−2.54(m,1H),2.49−2.36(m,1H),1.13(s,9H),1.12(m,1H),0.92(m Hz,1H),0.71−0.56(m,1H),0.42−0.27(m,2H),−0.02−−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.32;MS(ES+)390.4(M+1);(ES−)388.5(M−1);キラル純度は、キラルAD−Hカラム、1mL/分、溶媒:90%ヘキサン、10%EtOH、0.1%TEA、UV=260nM、25℃(>99.355%ee)を用いたキラルHPLCの実行によって確認;旋光度[α]D=(+)82.4[0.25,MeOH]。
ステップ−3:3−(5−(5−((+)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(217c)の調製
化合物(217c)を、スキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(0.61g、1.582mmol)及び(S)−N−((+)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(217b)(493mg、1.266mmol)を用いて調製して、3−(5−(5−((+)−3−シクロプロピル−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(217c)(637mg、0.841mmol、収率66.48%)を白色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H),8.54−8.44(m,2H),7.63−7.16(m,11H),5.58(s,1H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),2.70−2.40(m,2H),1.38(s,9H),1.30−0.80(m,2H),1.13(s,9H),0.70−0.55(m,1H),0.40−0.27(m,2H),−0.01−−0.20(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−122.85;MS(ES+)757.6(M+1);779.6(M+Na),(ES−)755.5(M−1);旋光度[α]D(+)50.37[0.27,MeOH]。
ステップ−4:(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(217d)の調製
エタノール(10mL)中の3−(5−(5−((+)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(217c)(119mg、0.157mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.13mL、1.557mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、残渣をエタノール(5mL)中に溶解させ、t−ブチルメチルエーテル(30mL)でトリチュレートし、デカントした。この固体を真空下で乾燥させ、水(10mL)中に溶解させ、真空中で乾燥するまで濃縮して、(−)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(217d)(78mg、0.141mmol、収率90%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(s,1H),9.63(s,3H),8.84−8.73(m,2H),8.44(s,3H),7.75−7.68(m,2H),7.66−7.31(m,8H),4.12(q,J=6.0Hz,2H),2.60−2.40(m,2H),1.35−0.93(m,2H),0.79−0.56(m,1H),0.45−0.28(m,2H),0.06から−0.06(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.63,−119.88;MS(ES+):575.5(M+Na);旋光度[α]D=(−)10.32[0.32,MeOH];分析、C29H28F4N6O.3HCl.3.25H2Oの計算値;C,48.34;H,5.25;N,11.66:実測値:C,48.20;H,5.31;N,11.59。
(+)−N−(3−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(218c)の調製
ステップ:1、(R)−N−((−)−1−(3−アミノフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(218a)の調製
化合物(218a)を、スキーム208のステップ−2に報告されるような手順を用いて、(+)−N−(1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(212d)(2g、6.64mmol)から調製して、(R)−N−((−)−1−(3−アミノフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(218a)(1.65g、4.17mmol、収率63.1%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.80−7.71(m,2H),7.58−7.50(m,2H),6.93(t,J=7.8Hz,1H),6.50(t,J=1.9Hz,1H),6.48−6.43(m,1H),6.41−6.35(m,1H),5.15(s,1H),5.05(s,2H),2.70−2.35(m,2H),1.13(s,9H),1.21−1.05(m,1H),1.00−0.8(m,1H),0.72−0.55(s,1H),0.45−0.21(m,2H),0.07−−0.22(m,2H);MS(ES+)396.4(M+1)418.4(M+Na);(ES−)394.3(M−1);旋光度:[α]D=(−)103.57[0.28,MeOH]。
ステップ−2:3−(5−(3−((−)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(218b)の調製
化合物(218b)を、スキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(1.607g、4.17mmol)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(218a)(1.5g、3.79mmol)から調製して、3−(5−(3−((−)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(218b)(1.96g、2.57mmol、収率67.8%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),7.78(d,J=8.4Hz,2H),7.62(d,J=8.1Hz,1H),7.58−7.32(m,9H),7.28(t,J=8.0Hz,1H),7.12(d,J=7.9Hz,1H),5.39(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.75−2.40(m,2H),1.37(s,9H),1.13(s,9H),1.20−1.00(m,1H),0.97−0.77(m,1H),0.70−0.55(m,1H),0.40−0.27(m,2H),−0.01−−0.18(m,2H);MS(ES+)763.5(M+1),785.6(M+Na);(ES−)761.5(M−1);旋光度:[α]D=(−)65.96[0.285,MeOH]。
ステップ−3:(+)−N−(3−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(218c)の調製
エタノール(15mL)中の3−(5−(3−((−)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(218b)(1.014g、1.329mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(1.10mL、13.2mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、第1のカラムはクロロホルム中0〜50%のCMA−80で溶出、第2のカラムは0〜30%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で2回精製して、化合物218c(479mg、0.699mmol、収率52.6%)の遊離塩基を白色固体として得た。この遊離塩基をエタノール(5mL)中に溶解させ、濃縮HCl(0.18mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮して白色残渣を得て、これを水(5mL)中に溶解させ、真空中で乾燥するまで濃縮して、(+)−N−(3−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(218c)(276mg、0.417mmol、収率31.39%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.93(s,1H),9.39(s,3H),8.42(s,3H),7.94(d,J=8.4Hz,2H),7.78−7.47(m,9H),7.43(t,J=8.0Hz,1H),7.21(d,J=8.0Hz,1H),4.18−4.08(m,2H),2.60−2.40(m,2H),1.23−1.01(m,2H),0.68(s,1H),0.37(dd,J=8.0,4.1Hz,2H),0.11−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.59;MS(ES+):559.5(M+1);IR(KBr)2233cm−1;旋光度:[α]D=(+)16.72[0.335,MeOH];分析、C31H29F3N6O.2HCl.3H2Oの計算値:C:54.31;H:5.44;N:12.26;実測値C:54.20;H:5.44;N:12.11。
(+)−N−(3−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(219c)の調製
ステップ:1、(R)−N−((−)−1−(3−アミノフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(219a)の調製
化合物(219a)を、スキーム208のステップ−2に報告されるような手順を用いて、(−)−N−(1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214d)(2g、6.64mmol)から調製して、(R)−N−((−)−1−(3−アミノフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(219a)(1.939g、4.9mmol、収率74.1%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.78(t,J=1.6Hz,1H),7.72−7.61(m,2H),7.50(t,J=7.8Hz,1H),6.94(t,J=7.8Hz,1H),6.52(t,J=2.0Hz,1H),6.46(dt,J=7.9,1.2Hz,1H),6.39(ddd,J=8.0,2.2,0.9Hz,1H),5.16(s,1H),5.05(s,2H),2.73−2.36(m,2H),1.13(s,9H),1.25−1.05(m,1H),0.99−0.79(m,1H),0.73−0.56(m,1H),0.45−0.24(m,2H),0.05−−0.19(m,2H);MS(ES+)396.4(M+1)418.4(M+Na);(ES−)394.6(M−1)430.4(M+Cl);旋光度:[α]D=(−)117.6[0.25,MeOH]。
ステップ−2:3−(5−(3−((−)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(219b)の調製
化合物(219b)を、スキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(1.286g、3.34mmol)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(219a)(1.2g、3.03mmol)から調製して、3−(5−(3−((−)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(219b)(1.081g、1.417mmol、収率46.7%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),7.79(d,J=1.9Hz,1H),7.71(d,J=7.5Hz,1H),7.66−7.32(m,10H),7.28(t,J=8.0Hz,1H),7.11(d,J=7.9Hz,1H),5.39(s,1H),4.19(d,J=6.1Hz,2H),2.73−2.36(m,2H),1.37(s,9H),1.13(s,9H),1.12(m,1H),1.00−0.80(m,1H),0.70−0.55(m,1H),0.40−0.31(m,2H),−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.58;MS(ES+)785.6(M+Na);(ES−)761.5(M−1);旋光度:[α]D=(−)73.68[0.285,MeOH]。
ステップ−3:(+)−N−(3−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(219c)の調製
エタノール(12mL)中の3−(5−(3−((−)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)フェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(219b)(0.7g、0.918mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.76mL、9.12mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、第1のカラムはクロロホルム中0〜30%のCMA−80で溶出、第2のカラムは0〜10%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で2回精製して、化合物219c(297mg、0.532mmol、収率57.9%)の遊離塩基を白色固体として得た。この遊離塩基(126mg、0.23mmol)をエタノール(5mL)中に溶解させ、濃縮HCl(0.095mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮して白色残渣を得て、これを水(5mL)中に溶解させ、真空中で乾燥するまで濃縮して、(+)−N−(3−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)フェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(219c)(130mg、0.192mmol、収率83.54%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.93(s,1H),9.37(s,3H),8.41(s,3H),7.91−7.84(m,2H),7.76−7.48(m,9H),7.43(t,J=8.0Hz,1H),7.21(d,J=7.9Hz,1H),4.13(bs,2H),2.6−0−2.40(m,2H),1.19−0.99(m,2H),0.77−0.60(m,1H),0.46−0.30(m,2H),0.14−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.60;MS(ES+):559.5(M+1);IR(KBr)2235cm−1;旋光度:[α]D=(+)7.59[CH3OH,0.29];分析、C31H29F3N6O.2HCl.2.5H2Oの計算値:C:55.03;H:5.36;N:12.42;実測値C:55.07;H:5.15;N:12.30。
(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(6−シアノピリジン−2−イル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(220f)の調製
ステップ−1:2−(3−シクロプロピルプロパノイル)ピリジン1−オキシド(220a)の調製
約0℃に冷却されたCH2Cl2(120mL)中の3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イル)プロパン−1−オン(59d)(2.98g、17.01mmol)の溶液に、3−クロロベンゾペルオキソ酸(3−chlorobenzoperoxoic acid)(11.43g、51.0mmol)を添加し、約0℃で3時間撹拌し、一晩かけて室温まで温めた。反応混合物を真空中で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、酢酸エチル中のヘキサン/10%メタノール(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、2−(3−シクロプロピルプロパノイル)ピリジン1−オキシド(220a)(1.115g、5.83mmol、収率34.3%)を淡褐色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.30(dt,J=6.4,0.8Hz,1H),7.62−7.51(m,2H),7.42(td,J=7.7,1.1Hz,1H),3.13−3.06(m,2H),1.48(q,J=7.2Hz,2H),0.79−0.59(m,1H),0.45−0.25(m,2H),0.09−−0.07(m,2H);MS(ES+)214.2(M+Na);(ES−)190.2(M−1)。
ステップ−2:6−(3−シクロプロピルプロパノイル)ピコリノニトリル(220b)の調製
約0℃に冷却されたCH2Cl2(25mL)中の2−(3−シクロプロピルプロパノイル)ピリジン1−オキシド(220a)(1.026g、5.37mmol)及びトリメチルシランカルボニトリル(3.22mL、23.66mmol)の溶液に、ジメチルカルバミン酸クロリド(2.110mL、22.06mmol)を添加し、室温で86時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、6−(3−シクロプロピルプロパノイル)ピコリノニトリル(220b)(117mg、0.584mmol、収率10.89%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.34−8.19(m,3H),3.25(t,J=7.3Hz,2H),1.54(q,J=7.2Hz,2H),0.87−0.60(m,1H),0.50−0.30(m,2H),0.11−0.01(m,2H);MS(ES+)223.2(M+Na),(ES−)199.1(M−1)。
ステップ−3:(−)−N−(1−(6−シアノピリジン−2−イル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(220c)の調製
化合物(220c)を、スキーム208のステップ−1に報告されるような手順を用いて、6−(3−シクロプロピルプロパノイル)ピコリノニトリル(220b)(1g、4.99mmol)及び(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(608mg、5.02mmol)から調製して、(−)−N−(1−(6−シアノピリジン−2−イル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(220c)(782mg、2.58mmol、収率51.6%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.33−8.16(m,3H),3.55−3.20(m,2H),1.57−1.43(m,2H),1.26(s,9H),0.85−0.63(m,1H),0.45−0.27(m,2H),0.08−−0.01(m,2H);MS(ES+)304.3,(M+1),326.3(M+Na);(ES−)338.2(M+Cl);旋光度[α]D=(−)79.35[0.31,MeOH]。
ステップ−4:(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(6−シアノピリジン−2−イル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(220d)の調製
化合物(220d)を、スキーム208のステップ−2に報告されるような手順を用いて、(−)−N−(1−(6−シアノピリジン−2−イル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(220c)(0.695g、2.291mmol)から調製して、(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(6−シアノピリジン−2−イル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(220d)(0.345g、0.832mmol、収率36.3%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.01−7.88(m,2H),7.61(dd,J=7.1,2.2Hz,1H),6.90(dd,J=11.3,8.5Hz,1H),6.66(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),6.49(ddd,J=8.5,4.2,2.3Hz,1H),5.56(s,1H),5.12(s,2H),2.75−2.30(m,2H),1.26−0.87(m,2H),1.14(s,9H),0.72−0.56(m,1H),0.42−0.30(m,2H),0.06から−0.14(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.02;MS(ES+):437.4(M+Na);(ES−)413.4(M−1),449.4(M+Cl);旋光度[α]D=(−)7.80[0.205,MeOH]。
ステップ−5:3−(5−(5−((−)−1−(6−シアノピリジン−2−イル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(220e)の調製
化合物(220e)を、スキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(0.34g、0.882mmol)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(6−シアノピリジン−2−イル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(220d)(323mg、0.779mmol)を用いて調製して、3−(5−(5−((−)−1−(6−シアノピリジン−2−イル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(220e)(273mg、0.349mmol、収率44.8%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),8.05−7.91(m,2H),7.67(d,J=7.9Hz,1H),7.61−7.16(m,9H),5.80(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.80−2.54(m,2H),1.38(s,9H),1.13(s,9H),1.10−0.85(m,2H),0.75−0.55(m,1H),0.40−0.30(m,2H),0.05から−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.62,−122.28;MS(ES+)804.7(M+Na);旋光度[α]D(−)7.46[0.295,MeOH]。
ステップ−6:(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(6−シアノピリジン−2−イル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(220f)の調製
エタノール(15mL)中の3−(5−(5−((−)−1−(6−シアノピリジン−2−イル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(220e)(144mg、0.184mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.15mL、1.808mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、第1のカラムはクロロホルム中0〜30%のCMA−80で溶出、第2のカラムは0〜10%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で2回精製して、化合物220f(41mg、0.071mmol、収率38.5%)の遊離塩基を白色固体として得た。この遊離塩基(41mg、0.071mmol)をエタノール(10mL)中に溶解させ、濃縮HCl(0.03mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮して白色残渣を得て、これを水(2mL)中に溶解させ、真空中で乾燥するまで濃縮して、(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(6−シアノピリジン−2−イル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(220f)(50mg、0.071mmol、収率38.57%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.78(s,1H),9.12(s,3H),8.32(s,3H),8.14(s,1H),7.89−7.16(m,10H),4.13(s,2H),1.32−1.10(m,1H),1.00−0.75(m,1H),0.75−0.57(m,1H),0.42−0.32(m,2H),0.08から−0.08(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.64,−119.69;MS(ES+):600.5(M+Na);旋光度[α]D=(+)57.39[0.23,MeOH];分析、C30H27F4N7O.2HCl.3H2Oの計算値:C:51.14;H:5.01;N:13.92;Cl:10.06;実測値:C:51.40;H:4.90;N:13.58;Cl:10.00。
(+)−5−(1−アミノ−1−(3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピコリンアミド(221i)の調製
ステップ−1:1−(6−ブロモピリジン−3−イル)−3−シクロプロピルプロプ−2−エン−1−オン(221b)の調製
0℃のメタノール(400mL)中の1−(6−ブロモピリジン−3−イル)エタノン(221a)(35g、171mmol)の撹拌溶液に、シクロプロパンカルボキサルデヒド(21mL、281mmol)を添加し、その後水酸化カリウム(1M水溶液、35mL、35mmol)を添加した。反応混合物を室温にして、13時間撹拌した。反応物を1NのHCl(40mL)でpH−6まで酸性化し、浴温を35℃未満に維持しながら、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(700mL)中に溶解させ、水(300mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗1−(6−ブロモピリジン−3−イル)−3−シクロプロピルプロプ−2−エン−1−オン(221b)(40.45g)を無色の液体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ−2:1−(6−ブロモピリジン−3−イル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オン(221c)の調製
アセトニトリル(300mL)中の、上記ステップからの粗1−(6−ブロモピリジン−3−イル)−3−シクロプロピルプロプ−2−エン−1−オン(221b)(40.45g)の撹拌溶液に、水素化トリ−n−ブチル錫(88mL、319mmol)を添加し、還流させながら13時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、層を分離した。下方の層をアセトニトリル(150mL)で抽出し、両方のアセトニトリル層を組み合わせ、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(6−ブロモピリジン−3−イル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オン(221c)(11.57g、45.5mmol、収率28.5%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.94(dd,J=2.6,0.8Hz,1H),8.22(dd,J=8.3,2.5Hz,1H),7.83(dd,J=8.3,0.8Hz,1H),3.14(t,J=7.2Hz,2H),1.52(q,J=7.1Hz,2H),0.84−0.66(m,1H),0.44−0.25(m,2H),0.15−−0.17(m,2H);MS(ES−)252.2(M−1)。
ステップ−3:5−(3−シクロプロピルプロパノイル)ピコリノニトリル(221d)及び5−(3−シクロプロピルプロパノイル)ピコリンアミド(221e)の調製
DMF(150mL)中の1−(6−ブロモピリジン−3−イル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オン(221c)(11.23g、44.2mmol)及びシアノ銅(7.92g、88mmol)の混合物を、110℃で45時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷まし、水(200mL)及び酢酸エチル(500mL)で希釈した。混合物を濾過し、水層を分離し、酢酸エチルで抽出した。有機層を組み合わせ、飽和NaHCO3水溶液(150mL)、ブライン(150mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン中の酢酸エチル(1:0〜4:1〜1:1)で溶出]で精製して、以下の
1.5−(3−シクロプロピルプロパノイル)ピコリノニトリル(221d)(3.642g、18.19mmol、41.2%)を黄色油として得た。)1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.23(dd,J=2.2,0.9Hz,1H),8.53(dd,J=8.1,2.2Hz,1H),8.22(dd,J=8.1,0.9Hz,1H),3.20(t,J=7.2Hz,2H),1.53(q,J=7.1Hz,2H),0.91−0.61(m,1H),0.53−0.23(m,2H),0.15−0.00(m,2H);MS(ES+)201.2(M+1);(ES−)199.2(M−1)。
2.5−(3−シクロプロピルプロパノイル)ピコリンアミド(221e)(481mg、2.204mmol、収率4.99%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.12(dd,J=2.2,0.9Hz,1H),8.48(dd,J=8.2,2.2Hz,1H),8.27(s,1H),8.15(dd,J=8.2,0.8Hz,1H),7.84(s,1H),3.20(t,J=7.2Hz,2H),1.54(q,J=7.1Hz,2H),0.87−0.63(m,1H),0.46−0.32(m,2H),0.13−0.03(m,2H);MS(ES+)219.2(M+1);241.2(M+Na)。
ステップ−4:(R)−(−)−5−(1−(tert−ブチススルフィニルイミノ)−3−シクロプロピルプロピル)ピコリンアミド(221f)の調製
化合物212fを、スキーム208のステップ−1に報告されるような手順を用いて、5−(3−シクロプロピルプロパノイル)ピコリンアミド(221e)(458mg、2.098mmol)及び(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(331mg、2.73mmol)から調製して、(R)−(−)−5−(1−(tert−ブチススルフィニルイミノ)−3−シクロプロピルプロピル)ピコリンアミド(221f)(393mg、1.223mmol、収率58.3%)を淡黄色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.03(s,1H),8.40(d,J=7.9Hz,1H),8.20(s,1H),8.11(d,J=8.2Hz,1H),7.80(s,1H),3.52−3.27(m,2H),1.59−1.37(m,2H),1.25(s,9H),0.87−0.62(m,1H),0.50−0.28(m,2H),0.12−−0.00(m,2H);MS(ES+)344.3(M+Na)旋光度:[α]D=(+)7.27[0.11,MeOH]。
ステップ−5:5−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)ピコリンアミド(221g)の調製
化合物(221g)を、スキーム208のステップ−2に報告されるような手順を用いて、(R)−(−)−5−(1−(tert−ブチススルフィニルイミノ)−3−シクロプロピルプロピル)ピコリンアミド(221f)(373mg、1.16mmol)から調製して、5−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)ピコリンアミド(221g)(287mg、0.663mmol、収率57.2%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.53−8.49(m,1H),8.08(s,1H),8.00−7.87(m,2H),7.62(s,1H),6.92(dd,J=11.2,8.5Hz,1H),6.72(dd,J=8.8,2.3Hz,1H),6.56−6.46(m,1H),5.42(s,1H),5.12(s,2H),2.62−2.38(m,2H),1.30−0.77(m,2H),1.13(s,9H),0.75−0.55(m,1H),0.42−0.30(d,J=8.0Hz,2H),0.02から−0.15(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.37;MS(ES+)455.4(M+Na);旋光度:[α]D=(−)78.75[0.16,MeOH]。
ステップ−6:3−(5−(5−((−)−1−(6−カルバモイルピリジン−3−イル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(221h)の調製
化合物(221h)を、スキーム208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(290mg、0.751mmol)及び5−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)ピコリンアミド(221g)(260mg、0.601mmol)から調製して、3−(5−(5−((−)−1−(6−カルバモイルピリジン−3−イル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(221h)(115mg、0.144mmol、収率19.17%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H),8.50(d,J=2.2Hz,1H),8.09(d,J=2.7Hz,1H),7.97(d,J=8.2Hz,1H),7.92−7.84(m,1H),7.69−7.20(m,10H),5.71(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.75−2.40(m,2H),1.38(s,9H),1.13(s,9H),1.15−1.13(m,1H),1.00−0.80(m,1H),0.70−0.55(m,1H),0.40−0.27(m,2H),0.00から−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−122.88;MS(ES+)822.5(M+Na),(ES−)798.5(M−1);旋光度:[α]D=(−)44.71[0.085,MeOH]。
ステップ−7:(+)−5−(1−アミノ−1−(3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピコリンアミド(221i)の調製
エタノール(15mL)中の3−(5−(5−((−)−1−(6−カルバモイルピリジン−3−イル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(221h)(100mg、0.125mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.11mL、1.325mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、得られた残渣をエタノール(2mL)中に懸濁させ、t−ブチルメチルエーテル(20mL)でトリチュレートした。得られた固体を濾過で収集し、エーテルで洗浄した。この残渣を水(1mL)中に溶解させ、凍結乾燥して、(+)−5−(1−アミノ−1−(3−(1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピコリンアミド(221i)(42mg、0.059mmol、収率47.38%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.81(s,1H),9.60(s,3H),8.68−8.62(m,1H),8.43(s,3H),8.18(d,J=2.9Hz,1H),8.07(d,J=8.3Hz,1H),7.94(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),7.75(s,1H),7.72(d,J=1.9Hz,1H),7.68(s,1H),7.61(dt,J=7.3,1.7Hz,1H),7.58−7.48(m,3H),7.40(dd,J=8.5,3.7Hz,2H),4.11(q,J=5.8Hz,2H),2.64−2.53(m,2H),1.27−0.99(m,2H),0.69(m,1H),0.43−0.32(m,2H),0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.83,−120.35;MS(ES+)618.462(M+Na),(ES−)594.458(M−1);旋光度:[α]D=(+)7.55[0.265,MeOH];分析、C30H29F4N7O2.2HCl.2.25H2Oの計算値:C,50.82;H,5.05;Cl,10.00;N,13.83;実測値:C,50.87;H,5.41;Cl,10.23;N,13.44。
(−)−1−(3−アミノベンゾ[d]イソキサゾール−5−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(222j)の調製
ステップ−1:(R)−(−)−N−ベンジリデン−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222a)の調製
テトラヒドロフラン(2500mL)中のベンズアルデヒド(259mL、2541mmol)の撹拌溶液に、(R)−2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルフィンアミド(280g、2310mmol)、テトライソプロポキシチタン(1382mL、4620mmol)を添加し、室温で36時間撹拌した。反応混合物を激しく撹拌しながら1Lのブライン、その後酢酸エチル(6L)で希釈し、4時間撹拌した。反応混合物を濾過し、酢酸エチルで洗浄した(6回×2L)。有機層を組み合わせ、メタ重亜硫酸ナトリウムの溶液(329mL、1733mmol)、水(462mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル1.5kg、ヘキサン中20%の酢酸エチルで溶出)で精製して、(R)−(−)−N−ベンジリデン−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222a)(472.51g、2257mmol、収率98%)を淡黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.57(s,1H),8.03−7.89(m,2H),7.70−7.48(m,3H),1.19(s,9H);MS(ES+)232.18(M+Na);旋光度:[α]D=(−)112.11[4.155,CHCl3]。
ステップ−2:(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222b)及び(R)−N−((S)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222c)の調製
バッチ−1:
−11℃に冷却されたトルエン(4L)中の(R)−(−)−N−ベンジリデン−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222a)(475g、2269mmol)の溶液に、新しく調製したグリニャール試薬、(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(4.75L、3563mmol)を、内部温度を(−11.1〜−10℃)に維持しながら、70分間にわたって滴加した。反応混合物を、同じ温度で完了するまで撹拌した(反応の完了は、TLCで確認)。反応物を−10℃の1NのKHSO4で反応停止させた。反応物を30分間かけて室温まで温め、有機層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出した(2回×2L)。有機層を組み合わせ、水(2回×2L)、ブライン(3.5L)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222b)及び(R)−N−((S)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222c)というジアステレオ異性体の混合物を含有する粗製油を得た[(de=72/28)727g、2269mmol]。22Lのフラッシュ中の粗製物に、IPA(2000mL)を添加し、還流させ、撹拌しながら加熱した(完全に可溶化するのに30分かかった)。反応混合物を緩やかに撹拌しながら、5時間かけて27℃まで冷ました。得られた固体を濾過で収集し、IPA(5回×100mL)で洗浄し、24時間空気乾燥して、(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222b)(351g、収率48.3%、de=94.63%)を白色の結晶性固体として得た。
バッチ−2:
(R)−(−)−N−ベンジリデン−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222a)(0.500kg、2.389mol)を用いて上の手順を繰り返して、(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222b)(329g、収率43%、de=93.58%)を白色の結晶性固体として得た。
バッチ−3:
(R)−(−)−N−ベンジリデン−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222a)(409g、1953mmol)を用いて上の手順を繰り返して、(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222b)(264g、収率42%、de=94.33%)を白色の結晶性固体として得た。
第2の結晶化:上の3つのバッチを組み合わせた。(222b)及び(222c)というジアステレオ異性体の混合物、(バッチ−1、351g、収率48.3%、de=94.63%)、(バッチ−2、329g、収率43%、de=93.58%)、及び(バッチ−3、264g、収率42%、de=94.33%)を格納する、機械的撹拌器を備え付けられた22Lの広口回転フラッシュ蒸発装置に、IPA(4000mL)を添加し、還流させ、撹拌しながら加熱した(完全に可溶化するのに50分かかった)。反応混合物を、緩やかに撹拌しながら、一晩かけて室温まで冷ました(13℃)。冷却の約1時間後に固体が結晶化し、撹拌を夜通し継続した。得られた固体を濾過で収集し、IPA(1回×100mL及び2回×200mL)で洗浄し、高真空中で24時間乾燥させて、(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222b)(872g、収率92%、de=99.2852%。)を白色の結晶性固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.40−7.26(m,4H),7.25−7.15(m,1H),6.90(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.75(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),6.57(ddd,J=8.4,4.4,2.2Hz,1H),5.77(d,J=5.4Hz,1H),5.33(d,J=5.3Hz,1H),5.11(s,2H),1.13(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−137.36;13C NMR(75MHz,DMSO)δ151.32,148.19,143.13,139.74,139.70,128.22,127.63,126.93,115.04,114.98,114.91,114.82,114.60,114.35,61.88,55.42,22.77;旋光度:[α]D=(−)70.70(MeOH,1.065);分析、C17H21FN2OSの計算値:C,63.72;H,6.61;N,8.74;実測値:C,63.74;H,6.74;N,8.74。
(R)−N−((S)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222c)に関するデータ。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.41−7.36(m,2H),7.36−7.27(m,2H),7.26−7.18(m,1H),6.89(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.71(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),6.51(ddd,J=8.4,4.5,2.2Hz,1H),5.82(d,J=5.5Hz,1H),5.32(d,J=5.5Hz,1H),5.09(s,2H,1H D2Oと交換),1.14(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.32;MS(ES+)321.3(M+1),343.3(M+Na),663.5(2M+Na);MS(ES−)319.3(M−1).旋光度:[α]D=(−)73.21(MeOH,2.505)。
ステップ−3:(+)−5−(アミノ(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(222d)の調製
MTBE(600mL)中の(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222b)(99.13g、309mmol)の、機械的に撹拌されたスラリーに、4MのHCl(ジオキサン)(162mL、650mmol)を添加し、室温で11時間撹拌した。HClの添加が開始されると直ぐに、固体の形成が始まる。TLC分析によって未反応の出発物質が示され、更に4MのHCl(ジオキサン)(162mL、650mmol)を添加し、室温で16時間撹拌した。過剰なメタノールを蒸発させ、混合物を3NのNaOH(455mL)で塩基性化し、化合物を酢酸エチルで抽出した(2回×750mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。固体をヘキサンでトリチュレートし、1時間撹拌し、得られた固体を濾過で収集して、(+)−5−(アミノ(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(222d)(38.0g、収率57%)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.39−7.33(m,2H),7.27(ddd,J=7.6,6.6,1.2Hz,2H),7.21−7.13(m,1H),6.86(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.77(dd,J=9.0,2.2Hz,1H),6.54(ddd,J=8.3,4.4,2.2Hz,1H),5.03(s,2H,D2Oと交換),4.96(s,1H),2.71(s,2H,D2Oと交換);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−138.12;MS(ES+)217.2(M+1);215.1(M−1);旋光度:[α]D=(+)1.47(0.545,MeOH)。
ステップ−4:(−)−N−(シクロプロピルメチル)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(222e)及び(−)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(222f)の調製
MeOH(80mL)中の(+)−5−(アミノ(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(222d)(5.312g、24.56mmol)の撹拌溶液に、シクロプロパンカルボキサルデヒド(1.944mL、25.8mmol)を10分間にわたって0℃で添加して、30分間撹拌した。これに、水素化ホウ素ナトリウム(1.859g、49.1mmol)を複数回で添加して、0℃で1時間撹拌した。過剰な溶媒を蒸発させ、残渣を水(100mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、以下の
1.(−)−N−(シクロプロピルメチル)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(222e)(0.663g、収率8%)を黄色油として黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.44−7.35(m,2H),7.30−7.21(m,2H),7.19−7.08(m,1H),6.96−6.75(m,2H),6.55(ddd,J=8.3,4.6,2.0Hz,1H),5.26(td,J=6.0,2.3Hz,1H,D2Oと交換),4.71(s,1H),2.93(t,J=6.2Hz,2H),2.27(d,J=7.1Hz,3H,1H,D2Oと交換),1.09−0.84(m,2H),0.39(m,4H),0.25−0.15(m,2H),0.09−−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.56;MS(ES+)325.4(M+1);旋光度:[α]D=(−)6.67[0.27,メタノール]
2.(−)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(222f)(4.84g、収率73%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.42−7.34(m,2H),7.32−7.23(m,2H),7.22−7.11(m,1H),6.92−6.78(m,2H),6.55(ddd,J=8.3,4.5,2.2Hz,1H),5.04(s,2H,D2Oと交換),4.67(s,1H),2.25(td,J=9.6,5.3Hz,3H;1H D2Oと交換),1.04−0.80(m,1H),0.50−0.28(m,2H),0.11−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.92;MS(ES−)269.3(M−1);旋光度:[α]D=(−)12.24[1.275,CHCl3];キラル純度は、キラルAD−Hカラム、1mL/分、溶媒:95%ヘキサン、5%イソプロパノール、UV=260nM、25℃(>99.99ee)を用いたキラルHPLCの実行によって確認。
ステップ−5:5−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(222h)の調製
12NのHCl(55.1mL、661mmol)中の5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリル(222g)(25g、184mmol)の懸濁液に、水(75mL)中の亜硝酸ナトリウム(15.21g、220mmol)の溶液を、0℃で添加した。1時間撹拌した後、混合物に、12NのHCl(55.1mL、661mmol)中に前もって溶解された塩化スズ(II)二水和物(83g、367mmol)を、温度が5℃を超えないような速度で添加した。2時間撹拌した後、エタノール(305mL)中の4,4,4−トリフルオロ−1−(フラン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(10b)(37.9g、184mmol)の溶液を添加し、60℃で21時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で濃縮してエタノールを除去した。水性物を飽和NaHCO3で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(3回×500mL)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル750g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、5−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(222h)(11.5g、35.8mmol、収率19.49%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.30(dd,J=5.7,2.7Hz,1H),8.06−7.98(m,1H),7.82−7.70(m,2H),7.34(s,1H),6.59(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.49(d,J=3.5Hz,1H);MS(ES+):MS(ES+)665.3(2M+Na)。
ステップ−6:1−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(222i)
アセトン(200mL)中の5−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(222h)(11.1g、34.6mmol)の撹拌溶液に、水(100mL)中の過マンガン酸カリウム(38.2g、242mmol)の溶液を30分間にわたって滴加した。混合物を60℃で2時間加熱し、室温まで冷まし、2−プロパノール(200mL)で反応停止させた。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、セライトを通して濾過し、アセトン/水混合物(2回×50mL)、メタノール(2回×75mL)で洗浄した。過剰な溶媒を減圧下における蒸発によって除去した。反応混合物を1NのNaOHで塩基性化し、エーテルで洗浄した(2回×150mL)。水層を砕氷上に注ぎ、一定の撹拌の下、1NのHCl水溶液で非常に慎重に酸性化した。得られた固体を濾過で収集し、ヘキサンで洗浄し(2回×50mL)、P2O5で乾燥させて、1−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(222i)(8.384g、収率81%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ14.03(s,1H,D2Oと交換),8.36(dd,J=5.7,2.7Hz,1H),8.07(ddd,J=9.0,4.7,2.7Hz,1H),7.72(t,J=9.0Hz,1H),7.57(s,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.77,−106.91;MS(ES+):MS(ES+)300.2(M+1);MS(ES+)298.2(M−1),597.3(2M−1)。
ステップ−7:(−)−1−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(222j)の調製
化合物222jを、スキーム208のステップ−3に報告される手順を用いて、1−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(222i)(1.461g、4.88mmol)及び(−)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(222f)(1.1g、4.07mmol)から調製して、(−)−1−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(222j)(2.239g、収率100%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.50(s,1H,D2Oと交換),8.28(dd,J=5.7,2.7Hz,1H),8.00(ddd,J=9.2,4.7,2.8Hz,1H),7.76−7.65(m,2H),7.55(dd,J=7.5,2.1Hz,1H),7.42−7.30(m,4H),7.30−7.23(m,1H),7.22−7.14(m,2H),4.84(s,1H),2.44(s,1H),2.34−2.22(m,2H),1.02−0.84(m,1H),0.47−0.28(m,2H),0.08−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−107.26,−123.06;MS(ES+):MS(ES−)550.04(M−1);旋光度:[α]D=(−)5.6[0.25,CH3OH]。
ステップ−8:(−)−1−(3−アミノベンゾ[d]イソキサゾール−5−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(222k)の調製
室温で35分間撹拌したDMF(20mL)中のカリウムtert−ブトキシド(1.481g、13.20mmol)及びアセトヒドロキサム酸(0.991g、13.20mmol)の撹拌溶液に、DMF(20mL)中の(−)−1−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(222j)(2.206g、4mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を、100mLの塩化アンモニウム水溶液及び100mLのEtOAcを格納する分液漏斗に注ぎ入れた。水層を分離し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(第1のカラム:シリカゲル40g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出、第2のカラム:シリカゲル40g、クロロホルム中0〜50%のCMA80で溶出、第3のカラム:シリカゲル40g)で精製して、(−)−1−(3−アミノベンゾ[d]イソキサゾール−5−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(222k)(0.221g、収率10%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.49(s,1H,D2Oと交換),8.07(d,J=2.1Hz,1H),7.71−7.51(m,4H),7.41−7.35(m,2H),7.34−7.24(m,3H),7.22−7.13(m,2H),6.59(s,2H,D2Oと交換),4.82(s,1H),2.42(s,1H),2.26(d,J=6.0Hz,2H),0.89(td,J=7.4,3.8Hz,1H),0.45−0.27(m,2H),0.03(dt,J=5.0,2.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.59,−123.45;MS(ES+):MS(ES+)565.5(M+1);旋光度:[α]D=(−)8.3[0.265,CH3OH]。
1−(3−アミノベンゾ[d]イソキサゾール−5−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(223f)の調製
ステップ−1:5−(アミノ(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(223b)の調製
化合物(R)−N−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(223a)を、スキーム−222の、(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222b)及び(R)−N−((S)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222c)というジアステレオ異性体の結晶化に由来する母液から得た。化合物223bを、スキーム−222のステップ−3に報告される手順を用いて、(R)−N−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(223a)(27.8g、87mmol)から調製して、5−(アミノ(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(223b)(14g、75%)を淡褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.40−7.32(m,2H),7.27(ddd,J=7.6,6.7,1.2Hz,2H),7.21−7.11(m,1H),6.86(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.78(dd,J=9.0,2.2Hz,1H),6.54(ddd,J=8.3,4.5,2.2Hz,1H),5.00(s,2H),4.93(s,1H),2.13(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−138.30;MS(ES)215.1(M−1)。
ステップ−2:N−(シクロプロピルメチル)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(223c)及び5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(223d)の調製
化合物223c及び223dを、スキーム−222のステップ−4において報告されている手順に従って、5−(アミノ(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(223b)(1.081g、5.00mmol)から調製して、以下の
1.N−(シクロプロピルメチル)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(223c)(0.194g、0.598mmol、収率11.96%)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.44−7.35(m,2H),7.30−7.21(m,2H),7.19−7.11(m,1H),6.94−6.79(m,2H),6.56(ddd,J=8.2,4.6,2.1Hz,1H),5.29(td,J=5.9,2.3Hz,1H),4.72(s,1H),2.94(t,J=6.2Hz,2H),2.38−2.20(m,3H),1.10−0.97(m,1H),0.91(m,1H),0.40(m,4H),0.21(m,2H),0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−137.78;MS(ES+)325.3(M+1);(ES−)323.2(M−1)。
2.5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(223d)(0.795g、2.94mmol、収率58.8%)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.40−7.33(m,2H),7.27(tt,J=6.6,0.9Hz,2H),7.20−7.12(m,1H),6.90−6.78(m,2H),6.54(ddd,J=8.3,4.5,2.1Hz,1H),5.04(s,2H),4.67(s,1H),2.34−2.22(m,3H),0.91(m,1H),0.44−0.30(m,2H),0.09−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−137.95;MS(ES+)271.2(M+1)。
ステップ−3:1−(3−アミノベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(223e)の調製
化合物223eを、スキーム−222のステップ−8に報告される手順を用いて、1−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(222h)(2g、6.68mmol)から調製して、1−(3−アミノベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(223e)(1.823g、収率87%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.03(d,J=2.1Hz,1H),7.73(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),7.63−7.51(m,2H),6.57(s,2H,D2Oと交換);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.63;MS(ES+):MS(ES+)313.2(M+1),MS(ES−)311.1(M−1),623.3(2M−1)。
ステップ−4:1−(3−アミノベンゾ[d]イソキサゾール−5−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(223f)の調製
化合物223fを、スキーム−208のステップ−3に報告されている手順に従って、1−(3−アミノベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(223e)(0.577g、1.849mmol)及び5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(223d)(0.5g、1.849mmol)から調製して、1−(3−アミノベンゾ[d]イソキサゾール−5−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(223f)(0.171g、収率16%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.79(s,1H),8.37(t,J=2.2Hz,1H),8.03−7.80(m,4H),7.72−7.42(m,7H),6.88(s,2H),5.12(d,J=1.8Hz,1H),2.73(m,1H),2.62−2.50(m,2H),1.18(m,1H),0.66(m,2H),0.39−0.27(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.53(d,J=2.4Hz),−123.40;MS(ES+):MS(ES+)565.4(M+1)。
1−(3−アミノ−1H−インダゾール−5−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(224b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(224a)の調製
化合物224aを、スキーム−208のステップ−3に報告されるように、1−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(222h)(1.217g、4.07mmol)及び5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(223d)(1.1g、4.07mmol)から調製して、1−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(224a)(1.38g、2.502mmol、収率61.5%)を白色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+)552.4(M+1);MS(ES−)550.3(M−1)。
ステップ−2:1−(3−アミノ−1H−インダゾール−5−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(224b)の調製
n−ブタノール(20mL)中の1−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)−(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(224a)(0.7g、1.269mmol)の撹拌溶液に、ヒドラジン水和物(1.539mL、31.7mmol)を添加し、還流させながら夜通し加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル24g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出]で精製して、1−(3−アミノ−1H−インダゾール−5−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(224b)(0.197g、収率27%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.69(s,1H),10.44(s,1H),7.90(t,J=1.4Hz,1H),7.65−7.52(m,2H),7.41−7.34(m,2H),7.33−7.23(m,5H),7.22−7.12(m,2H),5.54(s,2H),4.81(s,1H),2.43(s,1H),2.25(m,2H),0.97−0.80(m,1H),0.41−0.30(m,2H),0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.62,−123.79;MS(ES+):MS(ES+)564.4(M+1);MS(ES−)562.3(M−1)。
(−)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−カルバモイルフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(225a)の調製
エタノール(70mL)中の3−(5−(5−((−)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(214f)(7.268g、9.31mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(7.80mL、94mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮して、白色固体(7.173g)を得た。この白色固体をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、NH4Clが混入した(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(214g)を得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜50%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で再精製して、214g(4.567g)の遊離塩基を白色固体として得た。
(214g)の遊離塩基(4.45g)をメタノール(150mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、8.0mL)を添加し、その後真空中で乾燥するまで濃縮して、希釈HClの使用に起因する(−)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−カルバモイルフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(225a)が混入した、(214g)(4.622g)の白色固体をHCl塩として得た。この固体をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、(214g)(3.8g)の遊離塩基、及び(225a)(150mg、0.252mmol、収率3.64%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.52(s,1H),8.05−7.84(m,2H),7.66(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.57(d,J=5.3Hz,2H),7.49(d,J=8.5Hz,1H),7.44−7.37(m,2H),7.36−7.22(m,3H),7.18(d,J=9.6Hz,1H),3.78(s,2H),2.30−2.17(m,6H),1.02(m,2H),0.64(m,1H),0.43−0.29(m,2H),−0.04−−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.72,−124.42;MS(ES+)595.5(M+1),617.5(M+Na),(ES−)593.4(M−1);分析、C31H30F4N6O2.H2Oの計算値:C,61.23;H,5.22;N,13.82;実測値:C,61.29;H,5.40;N,13.82;旋光度:[α]d=(−)0.54[1.15,メタノール]。
1−(4−アミノキナゾリン−6−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(224b)の調製
N,N−ジメチルアセトアミド(20mL)中の1−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(224a)(0.7g、1.269mmol)の撹拌溶液に、ホルムイミドアミドアセテート(1.321g、12.69mmol)を添加し、還流させながら夜通し加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[第1のカラム:シリカゲル24g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出、第2のカラム:シリカゲル24g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチル/メタノール(9:1)で溶出]で精製して、1−(4−アミノキナゾリン−6−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(224b)(0.113g、収率15%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.52(s,1H,D2Oと交換),8.47(d,J=5.6Hz,2H),7.97(s,2H,D2Oと交換),7.83(dd,J=9.0,2.2Hz,1H),7.73(d,J=9.2Hz,2H),7.57(dd,J=7.5,2.2Hz,1H),7.38(dt,J=6.5,1.4Hz,2H),7.35−7.23(m,3H),7.22−7.13(m,2H),4.82(s,1H),2.43(s,1H),2.25(m,2H),0.88(m,1H),0.45−0.25(m,2H),0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.76,−123.39;MS(ES+)576.4(M+1);MS(ES−)574.4(M−1)。
(−)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227d)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((−)−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227a)の調製
DMF(10mL)中の(−)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222b)(0.872kg、2.72mol)の溶液に、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(0.765kg、2.72mol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(2.37L、13.61mol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、1.4kg、2.99mol)を添加し、室温で24時間撹拌した。更なる(9i)(153g、0.54mol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(470mL)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、280g)、DMF(500mL)を添加し、室温で24時間撹拌した。更なる(9i)(77g、0.274mol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(470mL)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、140g)、DMF(500mL)、室温で24時間撹拌した。室温で72時間撹拌した後、反応物を酢酸エチル(8L)で希釈し、水(14L)、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させて、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((−)−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227a)(3108.6g)を灰白色固体として得たが、これは次のステップで使用できるほどには純粋であった。(1.6グラム)の粗製物をイソプロパノール(24mL)中に加熱によって溶解させることで、分析試料を調製した。混合物を撹拌しながら一晩かけて室温まで冷まし、得られた固体を濾過で収集し、イソプロパノールで洗浄し、真空下で夜通し乾燥させて、0.6グラムの化合物227aを白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),8.15−8.08(m,1H),7.99(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.92−7.85(m,1H),7.76−7.68(m,2H),7.51(dd,J=6.9,2.2Hz,1H),7.41−7.18(m,7H),6.08(d,J=6.2Hz,1H),5.53(d,J=6.1Hz,1H),1.12(s,9H);13C NMR(75MHz,DMSO)δ156.11,152.88,142.57,140.13,140.09,139.81,138.41,132.99,130.48,130.35,129.27,127.66,127.18,126.71,126.61,125.31,123.85,123.68,117.76,115.93,115.66,111.83,108.09,61.71,55.55,22.75;19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.99,−122.46;MS(ES+)584.1(M+1);(ES−)582.2(M−1);旋光度:[α]D=(−)49.20(1.065,メタノール);分析、C29H25F4N5O2Sの計算値:C,59.68;H,4.32;N,12.00;実測値:C,59.37;H,4.61;N,11.96。
ステップ−2:(−)−N−(5−(アミノ(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドヒドロクロリド(227b)の調製
MeOH(6L)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((−)−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227a)(550g、942mmol)の溶液に、塩酸(0.415L、1659mmol、1,4−ジオキサン中4N)を30分間にわたって室温で滴加し、30分間撹拌した。更なる塩酸(70mL、1,4−ジオキサン中4N)及び(65mL、1,4−ジオキサン中4N)を30分の間隔で添加し、室温で撹拌した。完了後(1時間後)に、反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をヘキサン(2L)でトリチュレートし、得られた固体を濾過で収集し、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させて、(−)−N−(5−(アミノ(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドヒドロクロリド(227b)(489.3g)を得た。分析試料は、イソプロパノールからの再結晶化によって調製して、(227b)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),9.02(s,3H),8.13(d,J=2.1Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.90(dd,J=7.2,2.3Hz,1H),7.77(s,1H),7.73(t,J=8.0Hz,1H),7.67(d,J=7.0Hz,1H),7.49−7.36(m,7H),5.70(s,1H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.99,−120.98;MS(ES+)480.2(M+1);(ES−)478.2(M−1);旋光度:[α]D=(−)3.60[1.11,CH3OH],分析、C25H17F4N5O.HCl.1.25H2Oの計算値:C,55.77;H,3.84;Cl,6.58;N,13.01;実測値:C,55.87;H,3.98;Cl,6.46;N,12.91。
ステップ−3:(−)−1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227c)の調製
メタノール(530mL)中の(−)−N−(5−(アミノ(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227b)[(50.52g、105mmol)、これは、NaHCO3水溶液を使用し、酢酸エチルで抽出し、反応に使用する前に真空中で乾燥させることで、遊離塩基へと変換した)]の撹拌溶液に、シクロプロパンカルバルデヒド(9.84mL、132mmol)を添加し、室温で5時間撹拌した。反応混合物を、氷/水で冷却しながら(内部温度は添加中6℃〜10℃であった)、水素化ホウ素ナトリウム(8.14g、211mmol)で慎重に反応停止させ、その後室温で60分間撹拌した。メタノールを真空中で蒸発させ、残渣を水(1L)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×1L、0.5L)。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル2kg、0〜60%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、(−)−1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227c)(39.85g、収率71%)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H,D2Oと交換),8.14−8.07(m,1H),7.97(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.93−7.85(m,1H),7.75−7.66(m,2H),7.58(dd,J=7.6,2.2Hz,1H),7.45−7.12(m,7H),4.83(s,1H),2.42(s,1H),2.26(m,2H),0.90(m,1H),0.45−0.28(m,2H),0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.86,−123.17;MS(ES+):MS(ES+)534.2(M+1);532.2(M−1);旋光度:[α]D=(−)7.83[0.23,MeOH]。
ステップ−4:(−)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227d)の調製
THF(15mL)中の(−)−1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227c)(1.0g、1.874mmol)の溶液に、LiHMDS(THF中1M、4.00mL、4.00mmol)を添加し、室温で24時間撹拌した。更なるLiHMDS(THF中1M、4.00mL、4.00mmol)を添加し、反応物を還流させながら5.5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を1NのKHSO4(15mL)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×30mL)。有機層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、CHCl3中のCMA80で溶出)]で精製して、(−)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227d)(0.205g、収率20%)の遊離塩基を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.97(t,J=1.8Hz,1H),7.91(dt,J=7.6,1.5Hz,1H),7.59(dd,J=15.0,7.7Hz,4H),7.43−7.36(m,2H),7.35−7.25(m,3H),7.23−7.14(m,2H),4.83(s,1H),2.26(d,J=6.1Hz,2H),0.90(m,1H),0.42−0.32(m,2H),0.07−0.01(m,2H);MS(ES+):551.4(M+1);549.4(M−1)。
(−)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227d)のHCl塩の調製
エタノール(5mL)中の227dの遊離塩基(0.152g、0.276mmol)の撹拌溶液に、濃縮HCl(0.115mL、1.380mmol)を添加し、室温で10分間撹拌した。溶液を乾燥するまで蒸発させて、(−)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227d)(0.165g、0.248mmol、収率90%)の塩酸塩を黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(s,1H,D2Oと交換),10.20(s,2H,D2Oと交換),9.53(s,2H,D2Oと交換),9.29(s,2H,D2Oと交換),8.03(t,J=1.9Hz,1H),7.97(dt,J=8.0,1.4Hz,1H),7.89(ddd,J=9.2,7.3,2.1Hz,2H),7.82(s,1H),7.80−7.67(m,4H),7.50−7.32(m,4H),5.65(t,J=6.5Hz,1H),2.71(d,J=11.3Hz,2H),1.18−1.13(m,1H),0.65−0.45(m,2H),0.30(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.87,−120.21;MS(ES+)551.4(M+1);MS(ES−)549.34(M−1),585.36(M+Cl);旋光度:[α]D=(−)1.57[0.51,CH3OH];分析、C29H26F4N6O.2HCl.2.25H2Oの計算値:C,52.46;H,4.93;N,12.66;実測値:C,52.62;H,4.89;N,12.27。
(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−カルバモイルフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(228a)の調製
エタノール(10mL)中の(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(212g)(80mg、0.123mmol)の撹拌溶液に、水酸化アンモニウム(10mL、257mmol)、過酸化水素(1mL、32.6mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。更なる過酸化水素(1mL、32.6mmol)を反応混合物に添加し、24時間撹拌を継続した。反応物を真空中で濃縮して、残留水をエタノール(50mL)との共沸蒸留で除去した。得られた粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−カルバモイルフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(228a)(32mg、0.054mmol、収率43.7%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.52(s,1H),7.90(s,1H),7.79−7.72(m,2H),7.55(d,J=5.9Hz,2H),7.50(s,1H),7.42(dd,J=7.9,2.6Hz,4H),7.36−7.24(m,3H),7.16(t,J=9.4Hz,1H),3.77(s,2H),2.32−2.11(m,4H),1.13−0.90(m,2H),0.62(m,1H),0.42−0.25(m,2H),−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.72,−124.35(q,J=9.8,7.8Hz);MS(ES+)595.5(M+1),617.5(M+Na);旋光度:[α]D=(+)8.57[0.21,CH3OH]。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)−メチル)−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキサミド(229i)の調製
ステップ−1:リチウム(Z)−4−tert−ブトキシ−1−(フラン−2−イル)−3,4−ジオキソブト−1−エン−1−オレート(229b)の調製
−78℃に冷却されたジエチルエーテル(410mL)中のLiHMDS(134mL、134mmol、THF中1Mの溶液)に、1−(フラン−2−イル)エタノン(229a)(14g、127mmol)を一度に添加し、5分間撹拌した。これに、ジエチルエーテル(100mL)中のシュウ酸ジ−tert−ブチル(25.7g、127mmol)の溶液を添加した。反応混合物を一晩かけて室温まで温めた。混合物を濾過し、結果として得られた黄色固体をエーテル(100mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて、リチウム(Z)−4−tert−ブトキシ−1−(フラン−2−イル)−3,4−ジオキソブト−1−エン−1−オレート(229b)(23.6g、97mmol、収率76%)を得て、これをそのまま次のステップで使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.75(dd,J=1.7,0.8Hz,1H),6.95(dd,J=3.4,0.9Hz,1H),6.56(dd,J=3.4,1.7Hz,1H),6.24(s,1H),1.46(s,9H);MS(ES−)237.059(M−1)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸tert−ブチル(229d)の調製
リチウム(Z)−4−tert−ブトキシ−1−(フラン−2−イル)−3,4−ジオキソブト−1−エン−1−オレート(229b)(21.59g、88mmol)及び3−ヒドラジニルベンゾニトリルヒドロクロリド(229c)(15g、88mmol)に、AcOH(400mL)を添加し、室温で夜通し撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル300g、ヘキサン中25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸tert−ブチル(229d)(24.658g、73.5mmol、収率83%)を黄色油として得て、これを静置して凝固させた。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.10−7.98(m,2H),7.88−7.72(m,3H),7.15(s,1H),6.56(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.41(dd,J=3.4,0.8Hz,1H),1.55(s,9H);MS(ES+)358.3(M+Na)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(229e)の調製
ジクロロメタン(250mL)中の1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸tert−ブチル(229d)(23g、68.6mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(211mL、2743mmol)を添加し、室温で5時間撹拌した。反応物を真空中で乾燥するまで濃縮して、1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(229e)(19.0g、68.0mmol、収率99%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.07−8.00(m,2H),7.87−7.71(m,3H),7.19(s,1H),6.58(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.46(dd,J=3.5,0.8Hz,1H);MS(ES+)280.3(M+1);302.2(M+Na)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(229f)の調製
ジクロロメタン(75mL)中の1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(229e)(13g、46.6mmol)の溶液に、塩化オキサリル(ジクロロメタン中2Mの溶液、46.6mL、93mmol)を添加し、その後DMF(10滴)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(250mL)中に溶解させ、ジオキサン中のアンモニア(0.5Mの溶液、233mL、116mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、残渣を水中に注ぎ入れた。水層を酢酸エチルで抽出した(3回×100mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(229f)(10.2g、36.7mmol、収率79%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.08(ddd,J=2.2,1.6,0.6Hz,1H),8.01(dt,J=7.4,1.5Hz,1H),7.85−7.72(m,4H),7.52−7.40(m,1H),7.12(s,1H),6.58(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.44(dd,J=3.5,0.8Hz,1H);MS(ES+)279.3(M+1);301.3(M+Na);(ES−)277.4(M−1)。
ステップ−5:3−カルバモイル−1−(3−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(229g)の調製
水(150mL)及びt−BuOH(150mL)中の1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(229f)(7.5g、27.0mmol)の溶液に、リン酸二水素ナトリウム(5%水溶液、105mL、53.6mmol)を添加した。結果として得られた溶液を60℃まで温め、過マンガン酸カリウム(20.31g、129mmol)を30分間にわたって少量ずつ添加した。スラリーをを30分間撹拌し、0℃まで冷却し、飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液(428mL、2142mmol)で反応停止させた。結果として得られた混合物を濾過し、水(300mL)で洗浄し、濾液を濃縮HClで酸性化した。得られた固体を濾過で収集し、乾燥させて、3−カルバモイル−1−(3−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(229g)(2.48g、9.68mmol、収率45.2%)を白色固体として得た。水層を真空中で約50mLにまで濃縮し、酢酸エチルで抽出した(5回×50mL)。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、3−カルバモイル−1−(3−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(229g)(2.9g、11.32mmol、収率52.8%)を第2の収穫物として得たが、これは次のステップで使用できるほどには純粋であった。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.17(s,1H),8.01−7.86(m,3H),7.72(t,J=7.8Hz,1H),7.53(s,1H),7.33(s,1H);MS(ES−)255.1(M−1)。
ステップ−6:1−(3−シアノフェニル)−N5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキサミド(229h)の調製
化合物229hを、スキーム−208のステップ−3に記載されるように、3−カルバモイル−1−(3−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(229g)(0.606g、2.364mmol)及び(−)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)−(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(222f)(0.581g、2.149mmol)から調製して、1−(3−シアノフェニル)−N5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキサミド(229h)(0.706g、収率65%)を黄色のシロップとして得て、これをそのまま次のステップで使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.46(s,1H),8.10(s,1H),7.95(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.87(d,J=7.1Hz,2H),7.70(t,J=7.9Hz,1H),7.62−7.49(m,3H),7.44−7.13(m,7H),4.84(s,1H),2.35−2.20(m,2H),1.02−0.85(m,1H),0.51−0.28(m,2H),0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−123.18;MS(ES+):509.4。
ステップ−7:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)−(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキサミド(229i)の調製
化合物229iを、スキーム−15のステップ−6において化合物15gの調製に関して報告された手順に従って、1−(3−シアノフェニル)−N5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキサミド(229h)(0.681g、1.339mmol)から調製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N5−(5−((シクロプロピル−メチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキサミド(229i)(89mg、収率13%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.42(s,1H,D2Oと交換),7.79(s,1H),7.64−7.55(m,1H),7.49(d,J=7.0Hz,2H),7.45−7.36(m,5H),7.35−7.24(m,4H),7.18(td,J=8.5,2.3Hz,2H),4.83(s,1H),3.79(s,2H),2.27(m,2H),0.91(m,1H),0.47−0.27(m,2H),0.04(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−123.40;MS(ES+)513.4(M+1);MS(ES−)511.5(M−1);旋光度:[α]D=(−)4.17[0.24,CH3OH];分析:C29H29FN6O2・1.5H2Oの計算値:C,64.55;H,5.98;F,3.52;N,15.57;実測値:C,64.34;H,5.95;F,4.40;N,15.62。
(−)−1−(3−カルバモイルフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(230a)の調製
エタノール(50mL)中の(−)−1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227c)(1.067g、2.0mmol)の撹拌溶液に、水酸化アンモニウム(19mL、257mmol)、過酸化水素(0.700mL、7.92mmol)を添加し、室温で22時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、得られた粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、(−)−1−(3−カルバモイルフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(230a)(108mg、0.196mmol、収率9.79%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H),8.15(s,1H),8.04−7.97(m,2H),7.70−7.52(m,5H),7.42−7.36(m,2H),7.35−7.13(m,5H),4.83(s,1H),2.32−2.20(m,2H),0.97−0.78(m,1H),0.44−0.29(m,2H),0.07−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.63,−123.40;MS(ES+):552.4(M+H);旋光度:[α]D=(−)6.51(0.215,メタノール);分析、C29H25F4N5O2の計算値:C,63.15;H,4.57;N,12.70.実測値:C,62.97;H,4.57;N,12.72。
(+)−N5−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキサミド(231d)の調製
ステップ−1:3−(3−カルバモイル−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(231a)の調製
氷/水で冷却したメタノール(100mL)中の1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(229f)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(0.322g、1.353mmol)及びBoc無水物(3.14mL、13.53mmol)を添加し、その後15分間にわたって少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(2.56g、67.6mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、N1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(4.38mL、40.6mmol)で反応停止させ、その後更に0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(50mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜25%の、クロロホルム中のメタノールで溶出)で精製して、3−(3−カルバモイル−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(231a)(1.8g、4.71mmol、収率69.6%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.73(dd,J=1.9,0.8Hz,2H),7.49(dd,J=9.0,6.4Hz,2H),7.45−7.38(m,2H),7.36(d,J=1.8Hz,1H),7.31(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),7.06(s,1H),6.50(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.13(d,J=3.5Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.37(s,9H)。
ステップ−2:1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−カルバモイル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(231b)の調製
アセトニトリル(10mL)及び水(2mL)中の3−(3−カルバモイル−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(231a)(0.65g、1.70mmol)、リン酸二水素ナトリウム(1.02g、8.50mmol)の溶液に、水(10.00mL)中の亜塩素酸ナトリウム(1.537g、17.00mmol)の溶液を添加し、室温で夜通し撹拌した。反応物を乾燥するまで蒸発させた。残渣を飽和NaHCO3で処理し、クロロホルムで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機物を乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー{シリカゲル24g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−カルバモイル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(231b)(225mg、0.624mmol、収率36.7%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.83(s,1H),7.49(td,J=18.8,17.7,8.7Hz,3H),7.39−7.34(m,2H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),1.39(s,9H);MS(ES+)383.3(M+Na),(ES−)359.3(M−1)。
ステップ−3:3−(3−カルバモイル−5−(5−(1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(231c)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(4.10mL、52.9mmol)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−カルバモイル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(231b)(210mg、0.582mmol)の溶液に、(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(212e)(219mg、0.529mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.461mL、2.65mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop)(296mg、0.635mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で12時間撹拌した。反応物を水(40mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、ヘキサン中0〜100%の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(3−カルバモイル−5−(5−(1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(231c)(78mg、0.103mmol、収率19.49%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.48(s,1H),7.82(s,1H),7.77(d,J=8.3Hz,2H),7.64−7.46(m,2H),7.48−7.27(m,6H),7.21(d,J=7.6Hz,2H),5.56(s,1H),4.17(d,J=6.3Hz,2H),2.71−2.39(m,2H),1.37(s,9H),1.35−1.13(m,1H),1.12(s,9H),0.98−0.77(m,1H),0.72−0.51(m,1H),0.42−0.25(m,2H),−0.03−−0.19(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−122.74;MS(ES+)778.6(M+Na)
ステップ−4、(+)−N5−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキサミド(231d)の調製
エタノール(5mL)中の3−(3−カルバモイル−5−(5−(1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(231c)(70mg、0.093mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.077mL、0.924mmol)を添加し、1時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製して、231d(50mg、0.091mmol、収率98%)の遊離塩基を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.41(s,1H),7.86−7.69(m,3H),7.57(d,J=8.1Hz,3H),7.48(s,2H),7.40(dd,J=6.3,4.1Hz,3H),7.27(ddt,J=15.5,4.7,2.4Hz,2H),7.17(t,J=9.4Hz,1H),3.76(s,2H),2.57(m,2H),2.23(m,2H),1.06−0.89(m,2H),0.5−0.6(m,1H),0.44−0.28(m,2H),−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−123.86;MS(ES−)550.4,551.5(M−1)。
エタノール(5mL)中の遊離塩基の溶液に、濃縮HCl(0.077mL、0.924mmol)を添加し、5分間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(1mL)中に溶解させ、真空下で乾燥させて、(+)−N5−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキサミド(231d)(0.046g、0.074mmol、収率80%)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H),9.48(s,3H),8.48(s,3H),7.97−7.91(m,2H),7.80−7.75(m,1H),7.71(t,J=1.8Hz,1H),7.63−7.45(m,8H),7.43−7.26(m,2H),4.09(q,J=5.7Hz,2H),2.65−2.52(m,2H),1.26−0.95(m,2H),0.77−0.60(m,1H),0.47−0.27(m,2H),0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−120.20;MS(ES+)552.5(M+1);(ES−)550.3(M−1);旋光度:[α]D=(+)18.67[0.225,MeOH]。
(−)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(232a)の調製
エタノール(15mL)中の(−)−1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227c)(1g、1.874mmol)の撹拌溶液に、ヒドロキシルアミン(1.10mL、18.65mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応物を真空中で濃縮し、得られた粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、化合物232a(873mg、1.1541mmol、収率82%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.51(s,1H),9.84(s,1H),7.87−7.83(m,1H),7.80(td,J=4.4,1.7Hz,1H),7.65−7.58(m,2H),7.51−7.48(m,2H),7.41−7.13(m,7H),5.93(s,2H),4.83(s,1H),2.32−2.21(m,2H),0.98−0.80(m,1H),0.44−0.28(m,2H),0.10−−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.61,−123.51;MS(ES+)567.4(M+1),565.3(M−1)。
メタノール(10mL)中の232aの遊離塩基(400mg、0.71mmol)の溶液に、4NのHCl水溶液(水溶液、0.71mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮して、(−)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(232a)(427mg、収率89.53%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.25(s,1H),10.81(s,1H),10.14(s,2H),8.98(s,1H),7.94(t,J=1.9Hz,1H),7.91−7.80(m,3H),7.80−7.66(m,5H),7.48−7.31(m,4H),5.69−5.62(m,1H),2.77−2.60(m,2H),1.23−1.09(m,1H),0.62−0.47(m,2H),0.37−0.23(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.70,−120.13;MS(ES−)565.4(M−1),601.3(M+Cl);旋光度:[α]D=(−)0.38(0.52,メタノール);分析、C29H26F4N6O2.2HCl.2H2Oの計算値:C:51.56;H:4.77;N:12.44;実測値C:51.21;H:4.82;N:12.00。
(3−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸(−)−エチル(233a)の調製
アセトニトリル(10mL)中の(−)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227d)(200mg、0.363mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.160mL、1.148mmol)、エチルカルボノクロリダート(0.036mL、0.363mmol)を添加し、室温で14時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(120mL)で希釈し、水(60mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(60mL)で再度抽出した。合わせた有機層を、ブライン(60mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、化合物233a(130mg、0.209mmol、57.5%)の遊離塩基を灰白色固体として得た。この固体(55mg、0.088mmol)をメタノール(8mL)中に溶解させ、4NのHCl水溶液(0.088mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮して(3−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸(−)−エチル(233a)(60mg、92.23%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.29(s,1H),10.84(s,1H),10.67−10.36(m,2H),10.18(d,2H),8.05(t,J=1.9Hz,1H),7.94(d,J=7.9Hz,1H),7.88(dd,J=7.3,2.2Hz,2H),7.80(s,1H),7.78−7.66(m,4H),7.48−7.31(m,4H),5.68−5.62(m,1H),4.30(q,J=7.1Hz,2H),2.76−2.63(m,2H),1.30(t,J=7.1Hz,3H),1.22−1.02(m,1H),0.66−0.45(m,2H),0.30(dt,J=6.1,4.4Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.86,−120.22;MS(ES+):623.5(M+1);旋光度:[α]D=(−)13[0.2,CH3OH];分析、C32H30F4N6O3.2HCl.2.25H2Oの計算値:C,52.22;H,5.00;Cl,9.63;N,11.42;実測値C:52.29;H:4.85N:11.66;Cl9.27。
(3−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸(−)−ヘキシル(233b)の調製
無水アセトニトリル(10mL)中の(−)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)−(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227d)(150mg、0.27mmol)の溶液に、トリエチルアミン(88mg、0.87mmol)を添加し、その後無水アセトニトリル(3.0mL)中のクロロギ酸ヘキシル(45mg、0.27mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温で11時間撹拌し、EtOAc(40mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄した。水層をEtOAc(20mL)で再度抽出し、合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、ヘキサン中0〜50%の(酢酸エチル/MeOH(9:1、v/v)で溶出)で精製して、233bの遊離塩基を遊離塩基として得た。この遊離塩基をMeOHに溶解させ、MeOH(5.0mL)中3NのHClを添加し、室温で4時間撹拌し、真空中で濃縮して、(3−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸(−)−ヘキシル(233b)(126mg、収率59%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.85(s,1H),10.23(d,J=23.1Hz,2H),8.05(t,J=2.0Hz,1H),7.98−7.69(m,7H),7.53−7.27(m,4H),5.65(s,1H),4.23(s,2H),2.69(s,2H),1.66(s,2H),1.46−1.22(m,6H),0.93−0.79(m,3H),0.62−0.47(m,2H),0.30(d,J=5.1Hz,2H),0.00(s,2H);MS(ES+)304.9(M/2−2H2O),340.4(M/2+1),679.5(M+1);旋光度:[α]D=(−)7.77[0.515,CH3OH];分析、C36H38F4N6O3.2HCl.2H2Oの計算値:C,54.89;H,5.63;Cl,9.00;N,10.67;実測値:C,54.92;H,5.51;Cl,8.80;N,10.60。
((3−(5−((5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロ−フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチル)カルバミン酸(−)−2,2,2−トリクロロエチル(233c)の調製
無水アセトニトリル(10mL)中の(−)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)−(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227d)(150mg、0.27mmol)の溶液に、トリエチルアミン(88mg、0.87mmol)を添加し、その後無水アセトニトリル(3.0mL)中のクロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル(57.6mg、0.27mmol)の溶液を添加した。結果として得られた反応混合物を室温で11時間撹拌した。化合物233bの調製において報告されるような、後処理、精製、及び塩酸塩への変換から、((3−(5−((5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)−(フェニル)メチル)−2−フルオロ−フェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチル)カルバミン酸(−)−2,2,2−トリクロロエチル(233c)(106mg、収率54%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6 1滴のD2O)δ8.22−7.96(m,2H),7.87(dq,J=6.1,3.0Hz,1H),7.83−7.60(m,6H),7.40(dt,J=13.3,7.7Hz,4H),5.64(s,1H),4.99(s,1H),4.90(s,1H),2.70(d,J=7.0Hz,2H),1.19−1.02(m,1H),0.67−0.41(m,2H),0.37−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.63,−60.65,−120.48;MS(ES+)727.4(M+1);旋光度:[α]D=(−)12.63[0.285,CH3OH];分析、C32H27Cl3F4N6O3.1.8HCl.2H2Oの計算値:C,46.44;H,3.99;Cl,20.56;N,10.15;実測値:C,46.39;H,4.0;Cl,20.60;N,10.16。
((3−(5−((5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチル)カルバモチオ酸(−)−S−エチル(233d)の調製
化合物233dを、化合物233bの調製において記載された手順に従って、(−)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227d)(220.0mg、0.40mmol)及びクロロチオギ酸エチル(49.8mg、0.40mmol)から調製して、((3−(5−((5−(((シクロプロピルメチル)アミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチル)カルバモチオ酸(−)−S−エチル(233d)(120mg、収率47%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.90(s,1H),10.89(s,1H),10.29(bs,2H),8.13−7.98(m,2H),7.92−7.62(m,7H),7.49−7.30(m,4H),5.77−5.52(m,1H),2.87(m,2H),2.77−2.59(m,2H),1.29−1.22(m,3H),1.22−1.11(m,1H),0.64−0.42(m,2H),0.40−0.17(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.66,−60.68,−120.13;MS(ES+)639.4(M+1);旋光度:[α]D=(−)5.44[0.515,CH3OH];分析、C32H30F4N6O2S.2HCl.2H2Oの計算値:C,51.41;H,4.85;Cl,9.48;N,11.24;S,4.29;実測値:C,51.33;H,4.76;Cl,9.21;N,11.41;S,4.15。
(−)−1−((3−(5−(5−((−)−(シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバモイルオキシ)酢酸エチル(233e)の調製
(−)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(227d)(245mg、0.445mmol)に、NaOH(0.1N、5.3mL)を添加し、結果として得られた混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、得られた残渣をHMPA(10mL)中に溶解させた。溶液に、1−((4−ニトロフェノキシ)カルボニルオキシ)酢酸エチル[Rahmathullah,Syed M.らによって、Journal of Medicinal Chemistry,42(19),3994−4000;1999)において報告されるように調製、240mg、0.89mmol]を添加し、室温で夜通し撹拌した。反応混合物を水で反応停止させ、EtOAcで抽出した(3回×30mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出)で精製して、(−)−1−((3−(5−(5−((−)−(シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバモイルオキシ)酢酸エチル(233e)(212mg、0.311mmol、収率70.0%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H),9.47−9.34(m,2H),8.21−8.08(m,2H),7.82−7.54(m,4H),7.39(d,J=7.0Hz,2H),7.28(t,J=7.5Hz,2H),7.24−7.14(m,2H),6.77(q,J=5.4Hz,1H),4.84(s,1H),2.27(m,2H),2.02(s,3H),1.43(d,J=5.4Hz,3H),0.88(m,1H),0.43−0.26(m,2H),0.04(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.64,−123.32;MS(ES+)681.5(M+1);旋光度:[α]D=(−)5.37[0.335,MeOH]。
(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(234d)の調製
ステップ−1:3−(3−シアノ−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(234a)の調製
THF(4mL)中の3−(3−カルバモイル−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(231a)(200mg、0.523mmol)の溶液に、ピリジン(0.085mL、1.046mmol)、2,2,2−トリフルオロ酢酸無水物(0.089mL、0.628mmol)を滴加し、室温で30分間撹拌した。反応物を水(1mL)で反応停止させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣に飽和NaHCO3水溶液(20mL)を添加し、クロロホルムで抽出した(2回×30mL)。合わせたクロロホルム層を、ブライン(30mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(3−シアノ−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(234a)(120mg、0.329mg、63.0%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.79(dd,J=1.8,0.8Hz,1H),7.57−7.42(m,4H),7.40−7.31(m,2H),6.53(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.15(d,J=3.5Hz,1H),4.20(d,J=6.2Hz,2H),1.37(s,9H);MS(ES+):387.3(M+Na)。
ステップ−2:1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(234b)の調製
化合物234bを、スキーム−229のステップ−5に記載されるように、3−(3−シアノ−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(234a)(115mg、0.316mmol)から調製して、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(234b)(135mg)を黄色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES−)341.3(M−1),683.3(2M−1)。
ステップ−3:3−(3−シアノ−5−(5−((−)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(234c)の調製
化合物234cを、スキーム−208のステップ−3に記載されるように、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(234b)(0.117g、0.341mmol)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(212e)(0.103g、0.249mmol)から調製して、3−(3−シアノ−5−(5−((−)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(234c)(90mg、0.122mmol、49.0%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H),7.81−7.32(m,11H),7.23(d,J=7.5Hz,2H),5.55(s,1H),4.18(d,J=6.1Hz,2H),2.65−2.40(m,2H),1.38(s,9H),1.12(s,9H),1.08−0.76(m,2H),0.63(s,1H),0.39−0.30(m,2H),−0.02−−0.21(m,2H);MS(ES+):760.6(M+Na););旋光度:[α]D=(−)43.81[0.105,MeOH]。
ステップ−4:(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(234d)の調製
エタノール(10mL)中の3−(3−シアノ−5−(5−((−)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(234c)(78mg、0.106mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.090mL、1.078mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、第1のカラムはクロロホルム/CMA80(1:0〜3:1)で溶出、第2のカラムはクロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で2回精製して、234d(25mg、0.047mmol、収率44.3%)の遊離塩基を灰白色固体として得た。遊離塩基(25mg、0.047mmol)をエタノール(3mL)中に溶解させ、濃縮HCl(水溶液0.020mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を3mLの水中に溶解させ、真空中で乾燥するまで濃縮して(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(234d)(28mg、95.69%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.83(s,1H),9.33(s,3H),8.31(s,3H),7.96(d,J=8.3Hz,2H),7.90−7.20(m,10H),4.17−4.07(m,2H),2.60−2.40(m,2H),1.35−0.93(m,2H),0.75−0.60(m,1H),0.42−0.32(m,2H),0.04−−0.06(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−120.21;MS(ES+):534.5(M+1);旋光度:[α]D=(+)15.85[0.265,MeOH]。
(−)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(235)の調製
ステップ−1:(E)−2−(2−(ジメチルアミノ)ビニル)−5−ニトロベンゾニトリル(235b)の調製
乾燥DMF(10mL)中の2−メチル−5−ニトロベンゾニトリル(235a)(5g、30.8mmol)及び1−tert−ブトキシ−N,N,N′,N′−テトラメチルメタンジアミン(ブレデレック試薬)(10.19mL、49.3mmol)の混合物を、70℃で2時間加熱した。反応物を室温まで冷まし、真空中で濃縮し、粗生成物を120mLのヘキサン/酢酸エチル(5:1)でトリチュレートし、10分間撹拌した。得られた固体を濾過で収集し、ヘキサンで洗浄し(2回×75mL)、真空下で乾燥させて、(E)−2−(2−(ジメチルアミノ)ビニル)−5−ニトロベンゾニトリル(235b)(6.07g、収率91%)を淡褐色固体として得た。1H NMR:1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.35(d,J=2.5Hz,1H),8.06(ddd,J=9.2,2.6,0.7Hz,1H),7.93(d,J=13.0Hz,1H),7.70(d,J=9.4Hz,1H),5.29(d,J=12.9Hz,1H),3.04(s,6H);MS(ES−)252.1(M+Cl)。
ステップ−2:2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−イミン(235c)の調製
1,3−ジメチルテトラヒドロピリミジン−2(1H)−オン(DMPU)(10mL、80mmol)中の(E)−2−(2−(ジメチルアミノ)ビニル)−5−ニトロベンゾニトリル(235b)(6.01g、27.7mmol)及び(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(5.45mL、34.6mmol)の混合物を、140℃で3時間加熱した。溶媒を真空蒸留で除去し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で精製して、2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−イミン(235c)(4.26g、収率45%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.07(d,J=2.4Hz,1H),8.26(dd,J=8.7,2.3Hz,1H),7.61(d,J=8.8Hz,1H),7.38(d,J=7.4Hz,1H),7.06(d,J=8.4Hz,1H),6.60(d,J=2.4Hz,1H),6.48(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),6.22(d,J=7.4Hz,1H),4.96(s,2H),3.83(s,3H),3.74(s,3H);MS(ES+):MS(ES+)340.27(M+1).
ステップ−3:2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−イミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−アミン(235d)の調製
メタノール(50mL)中の2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−ニトロイソキノリン−1(2H)−イミン(4.18g、12.32mmol)の溶液に、パラジウム(10%Pd炭素、0.787g)を添加した。反応混合物を、室温で、60psiにおいて4時間水素化した。反応混合物を小さなセライトパッドを通して濾過し、メタノールですすぎ(2回×75mL)、減圧下で濃縮して、2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−イミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−アミン(235d)(3.786g、収率99%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.21(s,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),6.92(d,J=8.4Hz,1H),6.87−6.75(m,2H),6.58(d,J=2.4Hz,1H),6.44(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),5.97(d,J=7.4Hz,1H),5.32(s,2H,D2Oと交換),4.94(s,2H),3.82(s,3H),3.72(s,3H),3.17(d,J=4.9Hz,1H);MS(ES+):MS(ES+)310.3(M+1)。
ステップ−4:2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−ヒドラジニルイソキノリン−1(2H)−イミンヒドロクロリド(235e)の調製
0℃の濃縮HCl(9.51mL、114mmol)中の2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−イミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−アミン(235d)(3.21g、10.38mmol)の懸濁液に、水(15mL)中の亜硝酸ナトリウム(0.716g、10.38mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、12NのHCl(6.05mL、72.6mmol)中の塩化スズ(II)二水和物(7.02g、31.1mmol)の溶液を0℃で添加した。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、冷蔵庫内に一晩置いた。得られた固体を濾過で収集し、低温のブライン、冷水、及びヘキサンで洗浄した。固体をP2O5で乾燥させて、2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−ヒドラジニルイソキノリン−1(2H)−イミンヒドロクロリド(235e)を淡褐色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.30(s,3H,D2Oと交換),9.15(d,J=29.9Hz,3H,D2Oと交換),8.32(d,J=2.2Hz,1H),7.87(d,J=8.8Hz,1H),7.56(dd,J=8.7,2.0Hz,1H),7.46(d,J=7.2Hz,1H),7.20(d,J=7.3Hz,1H),7.04(d,J=8.4Hz,1H),6.67(d,J=2.3Hz,1H),6.55(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),5.33(s,2H),3.79(s,3H),3.77(s,3H);MS(ES+):MS(ES+)325.3(M+1)。
ステップ−5:2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1(2H)−イミン(235f)の調製
エタノール(50mL)中の2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−ヒドラジニルイソキノリン−1(2H)−イミンヒドロクロリド(235e)(3.59g、11.07mmol)の溶液、及び濃縮HCl(2.77mL、33.2mmol)に、4,4,4−トリフルオロ−1−(フラン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(2.509g、12.17mmol)を添加し、夜通し室温で撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、残渣を飽和NaHCO3で処理し、クロロホルムで抽出した(2回×150mL)。合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させて、2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1(2H)−イミン(235f)(2.582g、収率47%)を暗黄色のワックス状固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.43(s,1H),8.32(s,1H),7.77(dd,J=1.8,0.7Hz,1H),7.61(d,J=1.3Hz,2H),7.31(s,1H),7.26(d,J=7.5Hz,1H),7.05(d,J=8.4Hz,1H),6.60(d,J=2.4Hz,1H),6.53(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.47(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),6.32−6.19(m,2H),4.99(s,2H),3.83(s,3H),3.74(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.60;MS(ES+):MS(ES+)495.3(M+1)。
ステップ−6:1−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−イミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(235e)の調製
水(140mL)中のリン酸二水素ナトリウム(6.98g、58.2mmol)の5%水溶液を含有する、tert−BuOH(200mL)中の2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1(2H)−イミン(235f)(15.13g、30.6mmol)の懸濁液に、固体の過マンガン酸カリウム(4.84g、30.6mmol)を少量ずつ緩徐に添加し、室温で4時間撹拌した。更なる過マンガン酸カリウム(4.84g、30.6mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を2−プロパノール(250mL)で反応停止させ、6時間撹拌し、セライトパッドを通して濾過し、2−プロパノール及びアセトンで洗浄した。過剰な溶媒を蒸発させ、水層を1MのKHSO4で酸性化し、粗生成物を酢酸エチルで抽出した(2回×300mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出]で精製して、235e(1.103g、2.335mmol、収率7.63%)を黄色固体として得た。化合物235eをクロロホルム(50mL)中に溶解させ、30mLの(1MのKHSO4)で処理し、得られた固体を濾過で収集し、真空下で乾燥させて、1−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−イミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(235e)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.39(s,2H,D2Oと交換),8.83(d,J=1.9Hz,1H),8.19−7.96(m,2H),7.67(d,J=7.3Hz,1H),7.35(d,J=7.3Hz,1H),7.22(s,1H),7.09(d,J=8.4Hz,1H),6.67(d,J=2.3Hz,1H),6.56(dd,J=8.5,2.4Hz,1H),5.33(s,2H),3.81(s,3H),3.77(s,3H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.67;MS(ES+):MS(ES+)473.3(M+1);MS(ES−)471.3(M−1);分析:C23H19F3N4O4.0.5KHSO4.1.5H2Oの計算値:C,48.68;H,4.00;N,9.87;実測値:C,48.96;H,4.09;N,9.91。
ステップ−7:N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−イミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(235f)の調製
化合物235fを、スキーム−208のステップ−3に報告される手順を用いて、1−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−イミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(235e)(0.269g、0.569mmol)及び(−)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(222f)(0.185g、0.683mmol)から調製して、N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−イミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(235f)(0.118g、0.163mmol、収率28.6%)を黄色のワックス状固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+):725.5(M+1),MS(ES−):723.3(M−1)。
ステップ−8:(−)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(235)の調製
アニソール(2mL)中のN−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−イミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(235f)(0.113g、0.156mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.120mL、1.559mmol)を添加し、90℃で6時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(50mL)中に懸濁させ、飽和NaHCO3水溶液でpH8.0まで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[第1のカラム:シリカゲル12g、クロロホルム中のCMA80で溶出、第2のカラム:シリカゲル12g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチル/メタノール(9:1)で溶出]で精製して、(−)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(235)(4mg、収率4%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,CD3OD)δ8.35(d,J=2.4Hz,1H),7.82(d,J=6.2Hz,2H),7.78−7.69(m,2H),7.45(s,1H),7.39−7.31(m,2H),7.31−7.22(m,3H),7.22−7.02(m,3H),4.86(s,1H),2.34(d,J=6.9Hz,2H),1.03−0.84(m,1H),0.53−0.35(m,2H),0.04(m,2H).19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−64.53,−128.12;MS(ES+):MS(ES+)575.4(M+1);MS(ES−)573.3(M−1),609.3(M+Cl);旋光度:[α]D=(−)0.21[0.095,MeOH]。
(+)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(236h)の調製
ステップ−1:(−)−N−(3−シアノベンジリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(236a)の調製
テトラヒドロフラン(460mL)中の3−ホルミルベンゾニトリル(45.4g、347mmol)の撹拌溶液に、(R)−2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルフィンアミド(35g、289mmol)、テトライソプロポキシチタン(173mL、578mmol)を添加し、還流させながら10時間加熱した。後処理をスキーム−222のステップ−1に報告されるように実行し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル1.5kg、ヘキサン中20%の酢酸エチルで溶出)後に、(−)−N−(3−シアノベンジリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(236a)(37.4g、160mmol、収率55.3%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.63(s,1H),8.42(dd,J=1.9,1.3Hz,1H),8.28(dt,J=7.9,1.4Hz,1H),8.07(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.76(t,J=7.8Hz,1H),1.21(s,9H);MS(ES+)257.2(M+Na);旋光度:[α]D=(−)83.21[2.55,CHCl3]。
ステップ−2:(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(3−シアノフェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(236b)及び(R)−N−((S)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(3−シアノフェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(R)−N−((S)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(3−シアノフェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(236c)の調製
化合物236bを、化合物222d及び222cの調製に関してスキーム−222のステップ−2に記載されるように、(−)−N−(3−シアノベンジリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(236a)(72g、307mmol)及び3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(430mL、430mmol)から調製して、ジアステレオ異性体236b及び236cの混合物を得た。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル4.5kg、0〜60%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、以下の
1.(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(3−シアノフェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(236b)(47.32g、収率45%)を単離された灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.83(t,J=1.6Hz,1H),7.76−7.64(m,2H),7.54(t,J=7.7Hz,1H),6.93(dd,J=11.4,8.3Hz,1H),6.73(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),6.57(ddd,J=8.4,4.4,2.2Hz,1H),6.01(d,J=6.0Hz,1H),5.48(d,J=6.0Hz,1H),5.15(s,2H),1.13(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−136.86;MS(ES+):MS(ES+)346.3(M+1),368.3(M+Na);MS(ES−)725.3(M+Cl);キラルHPLC法:カラムAD−H、溶媒90:10:1.0(ヘキサン/イソプロパノール/TEA)、25°C、1.0ml/分、UV=260nm、Rt=26.207(化合物236bのピーク−1)>99.99%ee;旋光度:[α]D=(−)52.31[0.845,MeOH];分析、C18H20FN3OSの計算値:C,62.59;H,5.84;N,12.16;実測値:C,62.44;H,5.90;N,11.93。
2.(R)−N−((S)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(3−シアノフェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(236c)(13.51g、収率13%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.88(t,J=1.7Hz,1H),7.77−7.65(m,2H),7.54(t,J=7.7Hz,1H),6.92(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.69(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),6.50(ddd,J=8.4,4.4,2.2Hz,1H),6.07(d,J=6.5Hz,1H),5.44(d,J=6.4Hz,1H),5.15(s,2H),1.15(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−136.88;MS(ES+):MS(ES+)346.3(M+1),368.2(M+Na),MS(ES−)344.2(M−1);HPLC:キラルHPLC法:カラムAD−H;溶媒90:10:1.0(ヘキサン/イソプロパノール/TEA)、25°C、1.0ml/分、UV=260nm、Rt=26.497(化合物236bのpeak−1、2.5953%)、Rt=28.253(化合物236cのpeak−2、97.4047%);94.8094%ee.旋光度:[α]D=(−)77.82[1.19,MeOH];分析、C18H20FN3OSの計算値:C,62.59;H,5.84;N,12.16;S,9.28.実測値:C,62.58;H,5.71;N,12.15;S,9.20。
ステップ−3:(+)−3−(アミノ(3−アミノ−4−フルオロフェニル)メチル)ベンゾニトリル(236d)の調製
化合物(236d)を、化合物222dの調製に関して記載されるように、スキーム−222のステップ−3に報告される手順に従って、(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(3−シアノフェニル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(236b)から調製して、(+)−3−(アミノ(3−アミノ−4−フルオロフェニル)メチル)ベンゾニトリル(236d)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.39−9.10(m,3H),7.57−7.49(m,2H),7.45−7.34(m,3H),7.26(d,J=5.8Hz,1H),7.15(dd,J=8.0,2.0Hz,1H),5.58(d,J=5.5Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−129.75;MS(ES−)240.2(M−1)。上の固体を水中に溶解させ、NaOH(3N)の添加によって塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、(+)−3−(アミノ(3−アミノ−4−フルオロフェニル)メチル)ベンゾニトリル(236d)の遊離塩基を褐色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)1H NMR(300MHz,DMSO−DMSO−d6)δ7.84(t,J=1.7Hz,1H),7.66(ddt,J=7.7,6.2,1.4Hz,2H),7.48(t,J=7.7Hz,1H),6.88(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.76(dd,J=9.0,2.2Hz,1H),6.55(ddd,J=8.4,4.5,2.2Hz,1H),5.06(s,2H),5.00(s,1H),2.27(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−138.23;19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.59;キラルHPLC純度99.8838%ee;MS(ES−)240.3(M−1),276.1(M+Cl);旋光度:[α]D=(+)27.99[1.665,MeOH]。
ステップ−4:(+)−3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(シクロプロピルメチルアミノ)−4−フルオロフェニル)メチル)ベンゾニトリル(236e)及び(+)−3−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)ベンゾニトリル(236f)の調製
MeOH(20mL)中の(+)−3−(アミノ(3−アミノ−4−フルオロフェニル)メチル)ベンゾニトリル(236d)(8.321g、34.5mmol)の遊離塩基の撹拌溶液に、シクロプロパンカルボキサルデヒド(3.25mL、43.1mmol)を0℃で添加して、30分間撹拌した。これに、水素化ホウ素ナトリウム(2.61g、69.0mmol)を添加して、0℃で1時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮してメタノールを除去し、残渣を酢酸エチル(200mL)中に溶解させ、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、以下の
1.(+)−3−((シクロプロピルメチルアミノ)(3−(シクロプロピルメチルアミノ)−4−フルオロフェニル)メチル)ベンゾニトリル(236e)(1.087g、3.11mmol、収率9.02%)を無色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.88(t,J=1.7Hz,1H),7.75(dt,J=7.9,1.5Hz,1H),7.64(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.48(t,J=7.7Hz,1H),6.90(dd,J=11.9,8.2Hz,1H),6.84(dd,J=8.9,2.1Hz,1H),6.57(ddd,J=8.2,4.5,2.0Hz,1H),5.34(td,J=6.0,2.4Hz,1H),4.81(d,J=4.2Hz,1H),2.96(t,J=6.3Hz,2H),2.59(m,1H),2.27(m,2H),1.03(m,1H),0.98−0.84(m,1H),0.40(m,4H),0.26−0.17(m,2H),0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.04;MS(ES−)348.4(M−1);旋光度:[α]D=(+)17.96[0.245,MeOH]。
2.(+)−3−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)ベンゾニトリル(236f)(7.891g、26.7mmol、収率77%)を無色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.84(t,J=1.6Hz,1H),7.71(dt,J=7.9,1.5Hz,1H),7.68−7.63(m,1H),7.49(t,J=7.7Hz,1H),6.88(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.81(dd,J=9.0,2.2Hz,1H),6.56(ddd,J=8.3,4.5,2.1Hz,1H),5.08(s,2H),4.76(d,J=2.8Hz,1H),2.48(m,1H),2.26(m,2H),0.91(m,1H),0.42−0.34(m,2H),0.09−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.18;MS(ES+)296.3(M+1),(ES−)294.3(M−1);旋光度:[α]D=(+)22.05[0.88,CHCl3]。
ステップ−5:1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(236g)の調製
THF(10mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(1.0g、3.55mmol)の撹拌溶液に、LiHMDS(14mL、THF中1M)を添加し、還流させながら夜通し加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、KHSO4(1Nの水溶液)を用いてpHを2〜3に調節した。有機溶媒を真空下で除去し、水層をEtOAcで抽出した(5回×50mL)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%の、クロロホルム中のCMA−80で溶出、その後CMA50中0〜100%のクロロホルムで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(236g)(250mg、23%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63−8.88(m,4H),8.03−7.92(m,2H),7.87(dt,J=8.1,1.3Hz,1H),7.74(t,J=7.9Hz,1H),7.03(d,J=0.6Hz,1H);MS(ES+)299.3(M+1);297.3(M−1)。
ステップ−6:(+)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(236h)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸ヒドロクロリド(236g)(200mg、0.671mmol)の溶液に、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop、375mg、0.805mmol)、ピリジン(265mg、3.35mmol)を添加し、室温で10分間撹拌した。反応混合物に、(+)−3−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)ベンゾニトリル(236f)(198mg、0.671mmol)を添加し、窒素雰囲気下、室温で夜通し撹拌した。反応物をHCl水溶液(6N、20mL)で反応停止させ、酢酸エチルで洗浄した(4回×50mL)。水層を1NのNaOHを用いてpH9まで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(4回×40mL)。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム中0〜100%のCMA−80で溶出)で精製して、化合物236hを遊離塩基として得た。この遊離塩基をジオキサン(5mL)中に溶解させ、HCl(ジオキサン中4N、4mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。溶液を濃縮し、真空下で乾燥させて、(+)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(236h)(74mg、0.129mmol、収率19.17%)の塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.87(s,1H),10.43(s,2H),9.51(s,2H),9.31(s,2H),8.28(s,1H),8.07(d,J=8.3Hz,1H),8.03(d,J=2.0Hz,1H),8.01−7.69(m,6H),7.65(t,J=7.8Hz,1H),7.41(t,J=9.4Hz,1H),5.97−5.59(m,1H),2.80−2.60(m,2H),1.32−1.01(m,2H),0.99−0.72(m,1H),0.66−0.43(m,2H),0.41−0.16(m,2H);MS(ES+):MS(ES+)576.4(M+1);旋光度:[α]D=(+)2.31[0.26,MeOH]。
(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(237a)の調製
DMF(10mL)中の1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(236g)(300mg、1.006mmol)の溶液に、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop、563mg、1.207mmol)、ピリジン(398mg、5.03mmol)を添加し、室温で10分間撹拌し、((R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214e)
(416mg、1.006mmol)を添加した。反応混合物を室温で夜通し撹拌し、HCl水溶液(6N、20mL)で反応停止させ、酢酸エチルで洗浄した(4回×30mL)。水層を1NのNaOHを用いてpH9まで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(4回×40mL)。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム中0〜100%のCMA−80で溶出)で精製して、237aの遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),9.64−9.38(m,2H),9.22(s,2H),8.01(m,1H),7.95(m,1H),7.92−7.85(m,2H),7.79−7.64(m,4H),7.54(m,2H),7.37−7.16(m,2H),2.39−2.19(m,2H),1.15−0.90(m,2H),0.72−0.55(m,1H),0.41−0.28(m,2H),−0.01−−0.11(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.84,−123.70;MS(ES+)590.5(M+1);IR(KBr)2235cm−1;旋光度:[α]D=(+)6.53(0.245,メタノール);この遊離塩基をジオキサン(5mL)中に溶解させ、HCl(ジオキサン中4N、10等量)を添加し、室温で1時間撹拌した。溶液を濃縮し、真空下で乾燥させて、(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(237a)(60mg)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.85(s,1H),9.54(s,5H),9.33(s,3H),8.12−7.06(m,12H),3.77−3.58(m,2H),2.74−2.21(m,2H),0.78−0.51(m,1H),0.47−0.22(m,2H),−0.00(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.84,−123.62;MS(ES+)590.5(M+1),(ES−)624.5(M+Cl);IR(KBr)2232cm−1。
1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238c)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238a)の調製
化合物238aを、スキーム208のステップ−3に報告される手順に従って、1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(209b)(3g、7.70mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル80g、ヘキサン中0〜50%の酢酸エチル/メタノール(9:1)]後に、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238a)(3.518g、収率69.9%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.55−8.45(m,1H),8.40(td,J=5.0,1.5Hz,2H),10.58(s,1H),8.11(t,J=1.9Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.92−7.85(m,1H),7.75−7.67(m,3H),7.55(d,J=7.0Hz,1H),7.39−7.18(m,3H),5.57(s,1H),2.70−2.50(m,2H),1.12(s,9H),0.98−0.78(m,1H),0.73−0.51(m,1H),0.35(m,2H),−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.78,−122.81;MS(ES+)653.5(M+1);(ES−)651.5(M−1);旋光度[α]D=(−)21.82[0.55,MeOH]。
ステップ−2:1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238c)の調製
エタノール(50mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238a)(490mg、0.751mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン(124mg、3.75mmol)を添加し、還流させながら夜通し加熱した。反応物を室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。N−(5−(3−シクロプロピル−1−((−)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238b)の残渣を酢酸(50mL)中に溶解させ、Ac2O(10mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、Pd/C(200mg)を添加し、室温で、65psiにおいて12時間水素化した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜100%の、CMA80/CHCl3で溶出)で精製して、1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238c)(256mg、0.382mmol、収率50.9%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.78(s,4H),8.48(d,J=2.4Hz,1H),8.41(dd,J=4.8,1.5Hz,1H),8.01−7.96(m,1H),7.92(d,J=7.9Hz,1H),7.81−7.74(m,1H),7.73−7.62(m,3H),7.59−7.53(m,1H),7.37−7.18(m,3H),5.55(s,1H),2.76−2.54(m,2H),1.12(s,9H),0.92(m,2H),0.63(m,1H),0.34(m,2H),−0.09(m,2H).19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.65,−122.63;MS(ES+)670.5(M+1),(ES−)668.5(M−1);旋光度[α]D=(−)63.85[0.26,MeOH]。
(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238d)の調製
MeOH(5mL)中の1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238c)(100mg、0.149mmol)の溶液に、HCl(0.070mL、0.280mmol、1,4−ジオキサン中4N)を添加し、室温で2時間撹拌した。更なるHCl(1,4−ジオキサン中4N、0.12mL)を添加し、反応が完了するまで撹拌を継続した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜0:1)で溶出]で2回精製して、化合物238d(30mg、0.053mmol、35.5%)の遊離塩基を油として得た。この遊離塩基(30mg、0.053mmol)をメタノール(8mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.053mL)を添加し、真空中で濃縮して、(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238d)(35mg、92.8%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.85(s,1H),9.58(s,3H),9.52(s,3H),9.27(s,2H),8.70−8.60(m,2H),8.06−7.93(m,3H),7.92−7.85(m,1H),7.80(s,1H),7.76(m,1H),7.64(m,1H),7.54(m,1H),7.47−7.32(m,2H),2.75−2.40(m,2H),1.12(m,2H),0.77−0.57(m,1H),0.44−0.30(m,2H),0.08から−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.50,−119.76;MS(ES−):564.5(M−1);旋光度[α]D=(+)2.22[0.18,MeOH]。
(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−カルバモイルフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(239c)の調製
ステップ1:4−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)ベンズアミド(239a)の調製
エタノール(80mL)中の(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(212e)(1.41g、3.41mmol)の溶液に、濃縮NH4OH(30mL)、過酸化水素(1.200mL、13.59mmol)を添加し、室温で22時間撹拌した。反応混合物を真空中で乾燥するまで濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー[クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)を伴うシリカゲル]で精製して、4−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)ベンズアミド(239a)(335mg、22.77%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.93(s,1H),7.82−7.72(m,2H),7.43−7.36(m,2H),7.33(s,1H),6.88(dd,J=11.2,8.5Hz,1H),6.70(dd,J=8.8,2.3Hz,1H),6.48(ddd,J=8.5,4.2,2.3Hz,1H),5.14−4.98(m,3H),2.65−2.40(m,2H),1.20−1.05(m,1H),1.13(s,9H),0.97−0.80(m,1H),0.72−0.55(m,1H),0.42−0.29(m,2H),0.07−−0.20(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.75;MS(ES+):432.4(M+1);旋光度:[α]D=(−)77.82[0.275,MeOH]。
ステップ2:3−(5−(5−((−)−1−(4−カルバモイルフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(239b)の調製
化合物239bを、スキーム−208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、4−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)ベンズアミド(239a)(275mg、0.636mmol)及び1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(234b)(240mg、0.7mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)を伴うシリカゲル]による精製後に、3−(5−(5−((−)−1−(4−カルバモイルフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(239b)(188mg、39.1%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H),7.93(s,1H),7.81−7.70(m,3H),7.61−7.14(m,11H),5.39(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.60−2.40(m,2H),1.38(s,9H),1.12(s,9H),1.18−1.02(m,1H),0.98−0.78(m,1H),0.72−0.55(m,1H),0.40−0.25(m,2H),0.08から−0.20(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−123.20;MS(ES+):756.6(M+1);旋光度:[α]D=(−)62.04[0.245,MeOH]。
ステップ3:(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−カルバモイルフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(239c)
エタノール(15mL)中の3−(5−(5−((−)−1−(4−カルバモイルフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(239b)(161mg、0.213mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.180mL、2.162mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、第1のカラムはクロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出、第2のカラムはクロロホルム/メタノール(1:0〜3:1)で溶出]で2回精製して、239c(50mg、33.7%)の遊離塩基を白色固体として得た。この遊離塩基(46mg、0.083mmol)をエタノール(5mL)中に溶解させ、濃縮HCl(水溶液、0.035mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮した。この残渣を5mLの水中に溶解させ、濃縮して、(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−カルバモイルフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(239c)(58mg、91.85%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(s,1H),9.25(s,3H),8.36(s,3H),8.06(s,1H),7.91(d,J=8.2Hz,2H),7.82(s,1H),7.73(s,1H),7.64−7.25(m,9H),4.12(q,J=5.9Hz,2H),2.70−2.40(m,2H),1.20−0.95(m,2H),0.75−0.60(m,1H),0.49−0.28(m,2H),0.03−−0.06(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−120.45;MS(ES+):574.5(M+Na);旋光度:[α]D=(+)12.5[0.24,MeOH]。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−シアノ−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(240b)の調製
ステップ1:3−(3−シアノ−5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(240a)の調製
化合物240aを、スキーム−208のステップ−3に報告されるような手順を用いて、(−)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(222f)(147mg、0.545mmol)及び1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−フェニル)−3−シアノ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(234b)(205mg、0.6mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)を伴うシリカゲル]による精製後に、3−(3−シアノ−5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(240a)(161mg、49.6%)を黄色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),7.73(s,1H),7.61(d,J=7.4Hz,1H),7.53−7.12(m,12H),4.83(s,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.32−2.20(m,2H),1.38(s,9H),0.97−0.83(m,1H),0.44−0.29(m,2H),0.08から−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−123.61;MS(ES+):595.5(M+1)。
ステップ2:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−シアノ−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(240b)の調製
エタノール(15mL)中の3−(3−シアノ−5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(240a)(150mg、0.252mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.210mL、2.52mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱し、室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、第1のカラムはクロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出、第2のカラムはクロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]で2回精製して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−シアノ−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(240b)(44mg、35.3%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.71(s,1H),7.65−7.12(m,12H),4.83(s,1H),3.77(s,2H),2.26(m,2H),0.90(s,1H),0.44−0.29(m,2H),0.12−−0.06(m,2H);(ES+):517.5(M+Na);IR2244cm−1;旋光度:[α]D=(−)7.62[0.105,CH3OH]。
(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(241a)の調製
化合物241aを、化合物237aの調製に関してスキーム−237に記載される手順に従って、1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸ヒドロクロリド(236g)(500mg、1.677mmol)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(212e)(693mg、1.677mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム中0〜100%のCMA−80で溶出)による精製後に、化合物241a(235mg、0.399mmol、収率23.77%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.91(s,4H),8.26(s,1H),8.20(d,J=7.7Hz,1H),8.04−7.81(m,8H),7.55(m,1H),7.45(t,J=9.4Hz,1H),2.60(s,2H),2.55−2.45(m,2H),1.42−1.19(m,2H),0.90(m,1H),0.70−0.46(m,2H),0.19(m,2H)。この遊離塩基をジオキサン(5mL)中に溶解させ、HCl(ジオキサン中4N、0.4mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。溶液を濃縮し、真空下で乾燥させて、(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(241a)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.77(s,1H),9.50(s,3H),9.22(s,2H),8.10−7.68(m,7H),7.54(t,J=7.6Hz,3H),7.33(s,2H),1.20−0.94(m,2H),0.71−0.57(m,1H),0.36(d,J=7.4Hz,2H),−0.00−−0.14(m,2H);MS(ES+):590.5(M+1);IR(KBr)2233cm−1;旋光度(+)14.81(0.27,メタノール)。
(3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸(−)−エチル(242c)の調製
ステップ−1:(3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸エチル(242a)の調製
化合物242aを、スキーム−233の化合物233aの調製に関して報告された手順に従って、1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238c)(109mg、0.163mmol)及びエチルカルボノクロリダート(0.016mL、0.163mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、酢酸エチル中のヘキサン/10%メタノール(1:0〜1:1)で溶出]による精製後に、(3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸エチル(242a)(50mg、0.067mmol、41.4%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),9.20(s,2H),8.51−8.47(m,1H),8.41(dd,J=4.7,1.5Hz,1H),8.15(t,J=1.9Hz,1H),8.11(d,J=7.8Hz,1H),7.74−7.53(m,5H),7.32(dd,J=8.0,4.7Hz,1H),7.28−7.16(m,2H),5.55(s,1H),4.06(q,J=7.1Hz,2H),2.75−2.40(m,2H),1.20−1.00(m,1H),1.21(t,J=7.1Hz,3H),1.11(s,9H),0.97−0.81(m,1H),0.70−0.52(m,1H),0.40−0.22(m,2H),−0.02から−0.18(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.62,−122.82;MS(ES+):742.6(M+1););旋光度:[α]D=(−)68.09[0.235,MeOH]。
ステップ−2:(3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸(−)−エチル(242c)の調製
MeOH(5mL)中の(3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸エチル(242a)(48mg、0.065mmol)の溶液に、HCl(0.065mL、0.259mmol、1,4−ジオキサン中4N)を添加し、室温で撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/CMA80(1:0〜2:1)で溶出]で精製して、化合物242c(24mg、0.038mmol)の遊離塩基を白色のシロップとして得た。この遊離塩基をメタノール(8mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.038mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮して、(3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸(−)−エチル(242c)(38mg)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.44(s,1H),10.88(s,1H),10.60(s,1H),9.61(s,3H),8.73−8.56(m,2H),8.06−7.85(m,4H),7.80(s,1H),7.73(m,1H),7.64(m,1H),7.57−7.51(m,1H),7.46−7.36(m,2H),4.33(q,J=7.1Hz,2H),2.65−2.40(m,2H),1.31(t,J=7.1Hz,3H),1.13(m,2H),0.75−0.60(m,1H),0.37(m,2H),0.05から−0.04(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71,−119.86;MS(ES+):638.5(M+1);旋光度:[α]D=(−)9.78[0.225,MeOH]。
(3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸(−)−ヘキシル(242d)の調製
ステップ−1:(3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸ヘキシル(242b)の調製
化合物242bを、スキーム−233の化合物233bの調製に関して報告された手順に従って、1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−N−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238c)(80mg、0.119mmol)及びクロロギ酸ヘキシル(19.7mg、0.119mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜60%の、CMA80/CHCl3で溶出)による精製後に、(3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸ヘキシル(242b)(88mg、収率92.68%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.54(s,3H),8.33−8.15(m,1H),8.16−7.88(m,2H),7.86−7.62(m,2H),7.20−6.99(m,2H),4.24(td,J=7.0,5.1Hz,2H),4.17(d,J=8.7Hz,1H),2.74(m,2H),1.87−1.69(m,2H),1.50−1.22(m,16H),1.07−0.92(m,6H),0.80−0.63(m,1H),0.47(m,2H),−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,CDCl3)δ−62.20,−129.62;MS(ES+):MS(ES+)798.6(M+1););旋光度:[α]D=(−)59.59[0.245,CH3OH]。
ステップ−2:(3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸(−)−ヘキシル(242d)の調製
室温の無水ジオキサン(3.0mL)中の(3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸ヘキシル(242b)(70.0mg、0.09mmol)の溶液に、HCl(0.1mL、ジオキサン中4N)を添加した。結果として得られた混合物を1時間撹拌し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、第1のカラム(12g)は0〜100%の、CHCl3中のCMA−80で溶出、第2のカラム(4g)は0〜40%の、クロロホルム中のMeOHで溶出)で2回精製して、242bを遊離塩基として得た。この遊離塩基をMTBE(4mL)中に溶解させ、HCl(ジオキサン中4NのHCl、0.5mL)を添加し、室温で30分間撹拌した。スラリーを真空中で濃縮し、乾燥させて、(3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸(−)−ヘキシル(242d)(45mg、74%)を灰白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.44(s,1H),10.87(s,1H),10.59(s,1H),9.60(s,3H),8.66(m,2H),8.06−7.96(m,3H),7.95−7.86(m,2H),7.80(m,1H),7.73(m,1H),7.62(m,1H),7.58−7.50(m,1H),7.41(m,2H),4.27(m,2H),2.56(m,2H),1.67(m,2H),1.44−1.21(m,8H),1.20−1.03(m,3H),0.68(s,1H),0.49−0.31(m,2H),0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.63,−119.82;MS(ES+)694.6(M+1);旋光度:[α]D=(−)10.0[0.26,MeOH]。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(243a)の調製
化合物243aを、スキーム−15のステップ−6の化合物15gの調製に関して報告された手順に従って、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(238a)(40mg、0.061mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)を伴うシリカゲル]による精製後に、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(243a)(13mg、32.3%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),8.49(d,J=2.3Hz,1H),8.41(dd,J=4.8,1.5Hz,1H),7.69(d,J=8.1Hz,1H),7.62−7.18(m,9H),5.57(s,1H),3.77(s,2H),2.75−2.40(m,2H),1.20−1.00(m,1H),1.12(s,9H),0.98−0.79(m,1H),0.70−0.55(m,1H),0.40−0.28(m,2H),0.02−−0.20(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.54,−122.96;MS(ES+):679.7(M+Na);旋光度[α]D=(−)81.90[0.105,MeOH]。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ピバルアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244g)の調製
ステップ−1:3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸(−)−tert−ブチル(244a)の調製
0℃に冷却されたメタノール(18mL)中の3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(209c)(1.603g、2.118mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中4Nの塩酸(1.60mL、6.40mmol)を添加し、0℃で2.5時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(1.10mL、7.89mmol)で反応停止させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、酢酸エチル中のヘキサン/10%メタノール(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸(−)−tert−ブチル(244a)(658mg、47.6%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),8.46−8.38(m,1H),7.82(d,J=7.9Hz,1H),7.71−7.60(m,2H),7.59−7.32(m,8H),7.25(t,J=9.5Hz,1H),4.29−4.19(m,2H),2.42(s,2H),2.37−2.22(m,2H),1.44(s,9H),1.19−1.02(m,2H),0.78−0.61(m,1H),0.50−0.34(m,2H),0.04−−0.06(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.60,−123.99;MS(ES+)653.3(M+1),(ES−)651.5(M−1);旋光度:[α]D=(−)1.45[0.275,CH3OH]。
ステップ−2:3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−ピバルアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244b)の調製
ピリジン(5mL)中の3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸(−)−tert−ブチル(244a)(132mg、0.202mmol)の溶液に、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(30.0mg、0.246mmol)、塩化ピバロイル(0.030mL、0.243mmol)を添加し、室温で5時間撹拌した。更なる塩化ピバロイル(0.060mL)を添加し、室温で22時間撹拌した。更なる塩化ピバロイル(0.060mL)を添加し、70℃で15時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、メタノール(5mL)で反応停止させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(150mL)で希釈し、水(75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)を伴うシリカゲル]で精製して、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−ピバルアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244b)(29mg、19.5%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),8.49(s,1H),8.38(dd,J=4.7,1.5Hz,1H),7.67−7.16(m,12H),4.18(d,J=6.2Hz,2H),2.70−2.40(m,2H),1.38(s,9H),1.11(s,9H),1.00−0.80(m,2H),0.70−0.55(m,1H),0.40−0.27(m,2H),−0.05から−0.20(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.60,−123.86;MS(ES+)759.7(M+Na)。
ステップ−3:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ピバルアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244g)の調製
エタノール(6mL)中の3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−ピバルアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244b)(26mg、0.035mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.030mL、0.360mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。溶液を室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ピバルアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244g)(24mg、0.034mmol、96%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,1H),8.65−8.58(s,2H),8.33(s,3H),8.11(s,1H),7.75−7.45(m,8H),7.32−7.18(m,2H),4.12(q,J=5.8Hz,2H),2.65−2.40(m,2H),1.11(s,9H),1.02−0.84(m,2H),0.70−0.56(m,1H),0.40−0.28(m,2H),−0.06から−0.16(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.62,−123.06;MS(ES+):637.5(M+1);旋光度:[α]D=(−)0.39[1.55,CH3OH]。
(−)−N−(5−(1−アセトアミド−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244h)の調製
ステップ−1:3−(5−(5−(1−アセトアミド−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244c)の調製
ピリジン(5mL)中の3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸(−)−tert−ブチル(244a)(170mg、0.260mmol)の溶液に、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(38.0mg、0.311mmol)、酢酸無水物(0.030mL、0.313mmol)を添加し、室温で5時間撹拌した。更なる酢酸無水物(0.060mL)を添加し、室温で22時間撹拌した。更なる酢酸無水物(0.060mL)を添加し、室温で15時間撹拌した。反応物をメタノール(5mL)で反応停止させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(150mL)で希釈し、水(75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[クロロホルム/メタノール(1:0〜19:1)を伴うシリカゲル]で精製して、3−(5−(5−(1−アセトアミド−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244c)(53mg、29.3%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),8.49(d,J=2.2Hz,1H),8.38(dd,J=4.8,1.5Hz,1H),8.31(s,1H),7.69−7.17(m,11H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.65−02.40(m,2H),1.89(s,3H),1.38(s,9H),1.05−0.80(m,2H),0.70−0.50(m,1H),0.40−0.25(m,2H),−0.05から−0.17(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.62,−123.29;MS(ES−):693.6(M−1)。
ステップ−2:(−)−N−(5−(1−アセトアミド−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244h)の調製
化合物244hを、スキーム−244のステップ−3の化合物244gの調製に関して記載されるような手順を用いて、3−(5−(5−(1−アセトアミド−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244c)(45mg、0.065mmol)及びHCl(0.054mL、0.648mmol)から調製して、(−)−N−(5−(1−アセトアミド−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244h)(44mg)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),8.70−8.62(m,2H),8.55(s,1H),8.39(bs,3H),8.22(d,J=8.2Hz,1H),7.83−7.21(m,9H),4.12(q,J=5.7Hz,2H),2.60−2.40(m,2H),1.91(s,3H),1.11−0.77(m,2H),0.70−−0.54(m,1H),0.41−0.23(m,2H),−0.04から−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.63,−122.26;MS(ES+):595.4(M+1);旋光度:[α]D=(−)1.51[0.265,CH3OH]。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−プロピオンアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244i)の調製
ステップ−1:3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−プロピオンアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244d)の調製
無水ピリジン/THF(10mL、1:1、v/v)中の3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸(−)−tert−ブチル(244a)(175mg、0.27mmol)の溶液に、DMAP(33.0mg、0.27mmol)を添加し、その後無水THF(2.0mL)中の塩化イソブチリル(142.8mg、1.34mmol、5.0等量)を添加した。結果として得られた反応混合物を室温で11時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をEtOAc(100mL)中に溶解させ、水(2回×50mL)、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜50%の、EtOAc/MeOH(9:1)及びヘキサンで溶出)で精製して、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−プロピオンアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244d)(150mg、収率78.47%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,CD3OD)δ8.52(d,J=2.4Hz,1H),8.36(dd,J=4.9,1.5Hz,1H),7.81(dt,J=7.8,2.2Hz,2H),7.48−7.29(m,5H),7.26−7.10(m,3H),4.29(s,2H),2.74−2.53(m,2H),2.28(q,J=7.6Hz,2H),1.43(s,9H),1.05(m,3H),0.95−0.82(m,2H),0.69−0.61(m,1H),0.42−0.34(m,2H),−0.03−−0.12(m,2H);MS(ES+)709.5(M+1)。
ステップ−2:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−プロピオンアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244i)の調製
エタノール(20mL)中の3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−プロピオンアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244d)(150mg、0.211mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4N、0.35mL、10等量)を添加し、還流させながら2時間加熱した。反応物を真空中で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜60%の、CMA−80中のCHCl3で溶出)で精製して、化合物244i(71mg)の遊離塩基を白色固体として得た。この遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解させ、HCl(0.2mL、ジオキサン中4N)を室温で添加し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(2mL)及び2滴のアセトニトリル中に溶解させ、凍結乾燥して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−プロピオンアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244i)(72mg、84%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.82(s,1H),8.80−8.66(bs,2H),8.60(bs,3H),8.39(d,J=8.1Hz,1H),7.91(m,1H),7.73(m,2H),7.65(d,J=7.2Hz,1H),7.59−7.48(m,4H),7.35−7.20(m,3H),4.10(d,J=5.8Hz,2H),2.54(m,2H),2.24(q,J=7.4Hz,2H),0.92(m,5H),0.70−0.55(m,1H),0.33(m,2H),−0.07(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.77,−122.21;MS(ES+):MS(ES+)609.5(M+1);旋光度:[α]D=(−)1.57[0.255,CH3OH]。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−イソブチルアミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244j)の調製
ステップ−1:3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−イソ酪酸アミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244e)の調製
化合物244eを、スキーム−244の化合物244dの調製に関して記載されるような手順を用いて、3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸(−)−tert−ブチル(244a)(175mg、0.27mmol)及び塩化イソブチリル(142.8mg、1.34mmol、5.0等量)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、12gカラム、0〜50%の、EtOAc/MeOH(9:1)及びヘキサンで溶出]による精製後に、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−イソ酪酸アミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244e)(150mg、収率76.86%)を白色固体として得た。MS(ES+)723.5(M+1);(ES−)721.5(M−1)。
ステップ−2:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−イソ酪酸アミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244j)の調製
化合物244jの遊離塩基を、スキーム−244の化合物244iの遊離塩基の調製に関して記載されるような手順を用いて、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−イソ酪酸アミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244e)(150mg、0.208mmol)及びHCl(ジオキサン中4N、0.35mL、10等量)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜60%の、CMA−80中のCHCl3で溶出)による精製後に、化合物244j(63mg)の遊離塩基を白色固体として得た。この遊離塩基を、スキーム−244における、化合物244iの遊離塩基からのその塩酸塩の調製で記載されるように、塩酸塩へと変換して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−イソ酪酸アミド−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244j)(64mg)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.75(s,1H),8.68(m,2H),8.48(m,3H),8.28(d,J=8.1Hz,1H),7.83(t,J=7.1Hz,1H),7.77−7.66(m,2H),7.67−7.47(m,4H),7.42(s,1H),7.31−7.21(m,3H),7.08(s,1H),4.11(d,J=5.8Hz,2H),2.75−2.63(m,1H),2.58(m,2H),0.93(t,J=7.2Hz,8H),0.64(m,1H)),0.39−0.29(m,2H),−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.79,−122.69;MS(ES+)623.5(M+1);621.9(M−1);旋光度:[α]D=(−)0.73[0.055,CH3OH];分析、C33H34F4N6O2.3.5HCl.3.5H2Oの計算値:C,48.73;H,5.51;Cl,15.26;N,10.33;実測値:C,48.32;H,5.79;Cl,15.29;N,10.73。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(3−メチルブタンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244k)の調製
ステップ−1:3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(3−メチルブタンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244f)の調製
化合物244fを、スキーム−244の化合物244dの調製に関して記載されるような手順を用いて、3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸(−)−tert−ブチル(244a)(175mg、0.27mmol)及び塩化イソバレリル(139mg、1.149mmol)から調製して、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(3−メチルブタンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244f)(190mg)を得た。MS(ES+)737.6(M+1),(ES−)735.5(M−1)。
ステップ−2:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(3−メチルブタンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244k)の調製
化合物244kの遊離塩基を、スキーム−244の化合物244iの遊離塩基の調製に関して記載されるような手順を用いて、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(3−メチルブタンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(244f)(190mg)及びHCl(ジオキサン中4N、0.35mL)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜60%の、CMA−80中のCHCl3で溶出)による精製後に、(44mg)の244kの遊離塩基を白色固体として得た。この遊離塩基を、スキーム−244における、化合物244iの遊離塩基からのその塩酸塩の調製で記載されるように、塩酸塩へと変換して、(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(3−メチルブタンアミド)−1−(ピリジン−3−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(244k)(46mg、2段階で31%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.73(s,1H),8.72−8.62(m,2H),8.51(s,1H),8.43(bs,3H),8.25(d,J=8.2Hz,1H),7.87−7.77(m,1H),7.73(t,J=1.7Hz,1H),7.68(s,1H),7.62(m,1H),7.57−7.46(m,3H),7.40−7.01(m,3H),4.11(q,J=5.8Hz,2H),2.60−2.54(m,2H),2.17−2.05(m,2H),1.88(m,1H),0.97(m,2H),0.79(m,6H),0.61(m,1H),0.44−0.28(m,2H),−0.05−−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80,−122.48;MS(ES+)637.6(M+1);旋光度:[α]D=(−)2.61[0.23,CH3OH];分析、C34H36FN6O2.2HCl.2.5H2Oの計算値:C,54.11;H,5.74;Cl,9.40;N,11.14;実測値:C,53.98;H,5.70;Cl,9.78;N,11.09。
(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(245c)の調製
ステップ−1:3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(245a)の調製
0℃に冷却されたMeOH(15mL)中の3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(216c)(893mg、1.180mmol)の溶液に、HCl(0.89mL、3.56mmol、1,4−ジオキサン中4N)を添加し、0℃で2時間撹拌した。反応混合物を0℃のトリエチルアミン(0.610mL、4.38mmol)で反応停止させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、酢酸エチル中のヘキサン/10%メタノール(1:0〜1:1)で溶出、次いでクロロホルム/CMA80、1:1で溶出)で精製して、3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(245a)(140mg、18.2%)を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H),8.48−8.40(m,2H),7.64−7.25(m,10H),7.18(t,J=9.4Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.21(m,2H),1.38(s,9H),1.15−0.90(m,2H),0.70−0.55(m,1H),0.42−0.26(m,2H),−0.04から−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.63,−123.81;MS(ES+):653.5(M+1)
ステップ−2:3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(245b)の調製
ピリジン(5mL)中の3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(245a)(126mg、0.193mmol)の溶液に、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(24.00mg、0.196mmol)、塩化メタンスルホニル(0.018mL、0.232mmol)を添加し、室温で19時間撹拌した。更なる塩化メタンスルホニル(0.03mL、0.03mL、0.08mL、0.15mL、0.15mL)を5日連続で毎日添加し、70℃での加熱を夜通し継続した。反応混合物を酢酸エチル(120mL)で希釈し、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、酢酸エチル中のヘキサン/10%メタノール(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(245b)(30mg、21.3%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H),8.54−8.50(m,2H),7.85(s,1H),7.65−7.17(m,11H),4.18(d,J=6.2Hz,2H),2.65−2.35(m,2H),2.28(s,3H),1.38(s,9H),1.15−0.90(m,1H),0.93−0.71(m,1H),0.64−0.48(m,1H),0.39−0.20(m,2H),−0.03−−0.21(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80,−121.96;MS(ES+):753.4(M+23)
ステップ−3:(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(245c)の調製
エタノール(6mL)中の3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(245b)(27mg、0.037mmol)の溶液に、濃縮HCl(0.03mL、0.366mmol)を添加し、還流させながら45分間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(245c)(23mg、88%)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.77(s,1H),8.75(s,2H),8.39(s,3H),8.10(s,1H),7.77−7.45(m,8H),7.33(t,J=9.3Hz,1H),7.29−7.20(m,1H),4.12(d,J=5.6Hz,2H),2.76−2.25(m,2H),2.38(s,3H),1.15−0.95(m,1H),0.90−0.70(m,1H),0.65−0.50(m,1H),0.40−0.25(m,2H),−0.01−−0.20(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79,−121.16;MS(ES+):631.4(M+1);旋光度:[α]D=(−)7.62[0.105,CH3OH];分析、C30H30F4N6O3S.2HCl.2H2Oの計算値:C,48.72;H,4.91;N,11.36;実測値:C,48.61;H,4.91;N,10.99。
(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(246f)の調製
ステップ−1:メチル4−(フラン−2−イル)−4−ヒドロキシ−2−オキソブト−3−エノエート(246a)の調製
THF(500mL)中の1−(フラン−2−イル)エタノン(229a)(13.76g、125mmol)及びシュウ酸ジメチル(14.76g、125mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(メタノール中25%、29.7g、137mmol)を滴加した。結果として得られた懸濁液を室温で18時間撹拌した。得られた固体を濾過で収集し、エーテルで洗浄して、メチル4−(フラン−2−イル)−4−ヒドロキシ−2−オキソブト−3−エノエート(246a)(11.7g、59.6mmol、収率47.7%)を褐色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.33(d,J=2.2Hz,1H),7.81−7.73(m,2H),7.56(dd,J=8.6,2.2Hz,1H),5.19(d,J=13.2Hz,1H),2.95(s,3H)。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル(246b)の調製
メチル4−(フラン−2−イル)−4−ヒドロキシ−2−オキソブト−3−エノエート(246a)(4g、20.39mmol)及び3−ヒドラジニルベンゾニトリルヒドロクロリド(229c)(2.94g、17.33mmol)に、AcOH(40mL)を添加し、室温で夜通し撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル300g、ヘキサン中25%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル(246b)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.10−8.01(m,2H),7.89−7.82(m,1H),7.81−7.71(m,2H),7.27(s,1H),6.59(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.50(dd,J=3.5,0.8Hz,1H),3.87(s,3H);MS(ES+)294.2(M+1),316.2(M+Na)。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−3−(メトキシカルボニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(246c)の調製
化合物246cを、スキーム−229のステップ−5に報告されている手順に従って、1−(3−シアノフェニル)−5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル(246b)(2g、6.82mmol)の酸化によって調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)による精製後に、1−(3−シアノフェニル)−3−(メトキシカルボニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(246c)(0.753g、収率41%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.02(s,1H),7.94−7.77(m,2H),7.72−7.59(m,1H),7.01(s,1H),3.83(s,3H);MS(ES+):MS(ES+)272.2(M+1),294.2(M+Na),565.3(2M+Na);MS(ES−)270.2(M−1),541.3(2M−1)。
ステップ−4:1−(3−シアノフェニル)−5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル(246d)の調製
化合物246dを、スキーム−208のステップ−3に記載されるように、1−(3−シアノフェニル)−3−(メトキシカルボニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(246c)(0.706g、2.60mmol)及び(−)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロアニリン(222f)(0.844g、3.12mmol)から調製して、1−(3−シアノフェニル)−5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル(246d)を得て、これを精製せずにそのまま次のステップで使用した。MS(ES+)524.4(M+1);MS(ES−)522.5(M−1)。
ステップ−5:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル(246e)の調製
化合物246eを、スキーム−15のステップ−6の化合物15gの調製に関して報告されている手順に従って、1−(3−シアノフェニル)−5−(5−((シクロプロピルメチルラミノ(cyclopropylmethyl lamino))(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル(246d)(1.66g、3.17mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)による精製後に、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル(246e)(0.126g、収率8%)を白色固体として得た。MS(ES+):MS(ES+)528.4(M+1);MS(ES−)526.5(M−1)。
ステップ−6:(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(246f)の調製
室温のメタノール(2.4mL)及びTHF(2.4mL)中の1−(3−(アミノメチル)フェニル)−5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル(246e)(0.119g、0.226mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(2.256mL、2.256mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸(0.155mL、2.71mmol)で反応停止させ、10分間撹拌し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出、第2のカラム:シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]で2回精製して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(246f)(19mg、収率16%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.37(s,1H,D2Oと交換),8.13(s,1H),7.58(dd,J=7.4,2.2Hz,1H),7.44−7.09(m,12H),4.81(s,1H),4.15(s,2H),2.26(d,J=6.7Hz,2H),0.90(dq,J=13.0,6.9,6.0Hz,1H),0.42−0.28(m,2H),0.03(dt,J=5.0,2.7Hz,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−123.25;MS(ES+):MS(ES+)514.4(M+1);MS(ES−)512.4(M−1);旋光度:[α]D=(+)2.86[0.07,MeOH]。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247c)の調製
ステップ−1:N−(3−(1−クロロ−3−シクロプロピルプロピル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247a)の調製
0℃のジクロロメタン(12mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(89e)(200mg、0.440mmol)の溶液に、二塩化スルフィニル(0.070mL、0.946mmol)を添加し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物を真空中で濃縮して、N−(3−(1−クロロ−3−シクロプロピルプロピル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247a)を得て、これを更なる精製無しに、そのまま使用した。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247b)の調製
THF(5mL)中のピリジン−2−オール(216mg、2.200mmol)の溶液に、リチウム−ビス(ジメチルシリル)アミド(2.20mL、2.200mmol、THF中1M)を添加し、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。これに、DMF(10mL)中のN−(3−(1−クロロ−3−シクロプロピルプロピル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247a)の溶液を添加し、70℃で14時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(2回×75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247b)(49mg、21%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.70(s,1H),8.17(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.8,1.4Hz,1H),7.91(m,1H),7.79−7.60(m,4H),7.55(t,J=1.8Hz,1H),7.41−7.30(m,2H),7.17(d,J=7.8Hz,1H),6.44−6.38(m,1H),6.23(td,J=6.7,1.5Hz,1H),6.13−6.05(m,1H),2.30−2.14(m,2H),1.29−0.92(m,2H),0.80−0.61(m,1H),0.42−0.26(m,2H),0.06−−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.76;MS(ES+):532.5(M+1)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247c)の調製
化合物247cを、化合物89fに関してスキーム−89のステップ−6に報告されている手順に従って、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247b)(44mg、0.083mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]による精製後に、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247c)(25mg、56.4%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.75(s,1H),7.67−7.54(m,4H),7.52(s,1H),7.47−7.27(m,5H),7.19−7.12(m,1H),6.43−6.37(m,1H),6.27−6.20(m,1H),6.08(t,J=8.1Hz,1H),3.77(s,2H),2.30−2.10(m,2H),1.27−0.93(m,2H),0.77−0.60(m,1H),0.37(m,2H),−0.05から−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.51;MS(ES+)536.5(M+1)。
化合物247cの遊離塩基(18mg、0.034mmol)をメタノール(1mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.034mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(0.5mL)中に溶解させ、その後凍結乾燥して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247c)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.80(s,1H),8.31(s,3H),7.71(t,J=1.7Hz,1H),7.66(s,2H),7.65−7.51(m,5H),7.41−7.29(m,2H),7.18(d,J=7.8Hz,1H),6.39(dd,J=9.0,1.4Hz,1H),6.23(td,J=6.7,1.5Hz,1H),6.08(t,J=8.0Hz,1H),4.13(q,J=5.8Hz,2H),2.21(m,2H),1.09(m,2H),0.71(m,1H),0.37(m,2H),−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.60;MS(ES+)536.5(M+1),(ES−)534.5(M−1),570.5(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247e)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247d)の調製
化合物247dを、本スキームの上記ステップ−2の化合物247bに関して報告されている手順に従って、N−(3−(1−クロロ−3−シクロプロピルプロピル)フェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247a)(0.44mmol)及び
ピロリジン−2−オン(0.169mL、2.200mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)を伴うシリカゲル]による精製後に得た。無色のゴムとしての、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247d)(11mg、4.8%)の調製。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),8.18(t,J=1.9Hz,1H),8.01(dt,J=7.9,1.3Hz,1H),7.95−7.89(m,1H),7.75(d,J=8.0Hz,1H),7.72(d,J=1.7Hz,1H),7.65(d,J=8.0Hz,1H),7.51(s,1H),7.36−7.28(m,1H),7.07(d,J=7.6Hz,1H),5.09(t,J=8.0Hz,1H),2.39−2.16(m,2H),2.07−1.70(m,6H),1.24−0.98(m,2H),0.73(m,1H),0.51−0.24(m,2H),0.12−−0.15(m,2H);MS522.4(M+1),544.5(M+Na);(ES−)520.4(M−1)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247e)の調製
化合物247eを、化合物89fに関してスキーム−89のステップ−6に報告されている手順に従って、1−(3−シアノフェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247d)(10mg、0.019mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]による精製後に、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(3−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(247e)(3mg)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,MeOD)δ7.55−7.35(m,6H),7.33−7.27(m,2H),7.10(m,1H),5.24−5.13(m,1H),3.60(s,2H),3.45−3.30(m,1H),3.05(m,1H),2.49−2.32(m,2H),2.09−1.84(m,2H),1.26−1.05(m,3H),0.86(m,1H),0.80−0.65(m,1H),0.41(m,2H),0.06−−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,MeOD)δ−64.55;MS(ES+)526.4(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248j)の調製
ステップ−1:3−シクロプロピルアクリル酸(E)−エチル(248b)の調製
ジクロロメタン(3000mL)中の1−(トリフェニルホスホラニリデン)ペンタン−2−オン(248a)(994g、2853mmol)の溶液に、シクロプロパンカルバルデヒド(200g、2853mmol)を添加し、室温で20時間撹拌した。反応混合物を1/3の体積まで濃縮し、ヘキサン(1000mL)で希釈し、真空中で濃縮した。反応混合物をヘキサン(3000mL)で希釈し、10時間撹拌した。得られた固体のトリフェニルホスフィンオキシドを、濾過で除去した。濾液を濃縮して、3−シクロプロピルアクリル酸(E)−エチル(248b)(410g、2925mmol、収率103%)を無色の油として得て、これを精製せずにそのまま次のステップで使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.38(dd,J=15.4,10.2Hz,1H),5.93(d,J=15.4Hz,1H),4.08(q,J=7.1Hz,2H),1.64(dtt,J=10.2,8.0,4.6Hz,1H),1.19(td,J=7.1,1.0Hz,3H),0.98−0.82(m,2H),0.75−0.62(m,2H)。
ステップ−2:3−シクロプロピルプロパン酸エチル(248c)の調製
5℃に冷却されたメタノール(2000mL)中の3−シクロプロピルアクリル酸(E)−エチル(248b)(290g、2069mmol)の溶液に、塩化コバルト(II)六水和物(24.61g、103mmol)を添加し、その後、内部温度が10℃を上回ることがないような速度で、DMF(500mL)中のテトラヒドロホウ酸ナトリウム(157g、4138mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を5℃で1時間撹拌し、水(5000mL)中に注ぎ入れ、15分間撹拌した。結果として生じた黒い懸濁溶液を、セライトパッドで濾過し、ジクロロメタンで洗浄した(3回×800mL)。水層を分離し、ジクロロメタンで抽出した(2回×600mL)。ジクロロメタン層を組み合わせ、水(2回×1500mL)、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、浴温を40℃未満にしながら真空下で濃縮して、3−シクロプロピルプロパン酸エチル(248c)(260g、収率88%)を無色の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ4.03(q,J=7.1Hz,2H),2.33(t,J=7.3Hz,2H),1.41(q,J=7.2Hz,2H),1.16(t,J=7.1Hz,3H),0.75−0.59(m,1H),0.40−0.31(m,2H),0.06−−0.06(m,2H)。
ステップ−3:3−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(248d)の調製
−10℃に冷却されたTHF(2000mL)中の3−シクロプロピルプロパン酸エチル(248c)(260g、1828mmol)の溶液に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(268g、2743mmol)を添加し、その後イソプロピルマグネシウムクロリド(2743mL、5485mmol、THF中2M)を添加した。混合物を−10℃で2時間撹拌し、飽和NH4Cl溶液(4000mL)で反応停止させ、室温まで温めた。THF層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(2回×1000mL)。有機層を組み合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、3−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(248d)(240g、1527mmol、収率83%)を橙色の液体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ3.66(s,3H),3.07(s,3H),2.44(t,J=7.6Hz,2H),1.39(q,J=7.3Hz,2H),0.76−0.62(m,1H),0.42−0.31(m,2H),0.08−−0.09(m,2H)。
ステップ−4:1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オン(248e)の調製
5℃に冷却されたTHF(2000mL)中の3−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(248d)(240g、1527mmol)の溶液に、新しく調製した(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(1908mL、1527mmol、THF中1M)の溶液を、添加中内部温度をほぼ5℃に維持しながら滴加した。反応物を5℃で2時間撹拌し、3NのHCl(1000mL)で反応停止させ、2時間撹拌した。混合物を固体のNaHCO3で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×500mL)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮して、粗248eを得た。粗物質をイソプロパノール(150mL)中に溶解させ、夜通し撹拌した。得られた固体を濾過で収集し、イソプロパノールで洗浄し、乾燥させて、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オン(248e)(90g、28.46%、第1の収穫物)を白色固体として得た。濾液を濃縮し、室温で6時間保持し、得られた固体を濾過で収集して、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オン(248e)(50g、15.81%、第2の収穫物)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.38(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),7.18(ddd,J=8.4,4.7,2.2Hz,1H),7.09(dd,J=11.1,8.4Hz,1H),5.41(s,2H),2.98(t,J=7.3Hz,2H),1.48(q,J=7.2Hz,2H),0.82−0.65(m,1H),0.41−0.33(m,2H),0.10−−0.02(m,2H);MS(ES+)208.2(M+1),(ES−)206.2(M−1);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−128.24。
ステップ−5:1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オール(248f)の調製
0℃のTHF(150mL)及びメタノール(300mL)中の1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オン(248e)(13.63g、65.8mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(5.08g、132mmol)を添加し、0℃で1時間撹拌した。反応混合物を一晩かけて室温まで温めた。反応混合物を酢酸エチル(800mL)で希釈し、酢酸で中和し、水(2回×300mL)、ブライン(300mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜4:1)で溶出]で精製して、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オール(248f)(11.47g、53.8mmol、収率83%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.86(dd,J=11.5,8.2Hz,1H),6.72(dd,J=9.1,2.1Hz,1H),6.42(ddd,J=8.3,4.5,2.1Hz,1H),5.03(s,2H),4.98(d,J=4.1Hz,1H),4.40−4.30(m,1H),1.71−1.48(m,2H),1.26−1.01(m,2H),0.73−0.54(m,1H),0.45−0.24(m,2H),0.02−−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−138.16;MS(ES+)210.1(M+1);(ES−)208.1(M−1)。
ステップ−6:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248g)の調製
DMF(40mL)中の1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(9i)(2.419g、8.60mmol)の溶液に、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オール(248f)(1.5g、7.17mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(7.50mL、43.1mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP、4.02g、8.60mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で19時間撹拌した。反応物を水(200mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜4:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248g)(2.22g、66%)を黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.54(s,1H),8.13(t,J=1.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.94−7.88(m,1H),7.79−7.68(m,2H),7.49(d,J=7.4Hz,1H),7.27−7.16(m,2H),5.22(d,J=4.4Hz,1H),4.52(q,J=5.8Hz,1H),1.73−1.55(m,2H),1.16(m,2H),0.72−0.54(m,1H),0.41−0.28(m,2H),−0.02−−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.94,−124.07;MS(ES−)471.5(M−1)。
ステップ−7:N−(5−(1−クロロ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248h)の調製
0℃のジクロロメタン(36mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248g)(645mg、1.365mmol)の溶液に、二塩化スルフィニル(0.220mL、2.98mmol)を添加し、2時間かけて室温まで温めた。反応混合物を真空中で濃縮して、N−(5−(1−クロロ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248h)を得て、これを更なる精製無しに、そのまま使用した。
ステップ−8:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248i)の調製
THF(15mL)中のピリジン−2−オール(669mg、6.83mmol)の溶液に、リチウム−ビス(ジメチルシリル)アミド(6.90mL、6.90mmol、THF中1M)を添加し、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。これに、DMF(10mL)中のN−(5−(1−クロロ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248h)(1.365mmol)の溶液を添加し、70℃で14時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(2回×75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248i)(81mg、0.147mmol、10.8%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),8.13(s,1H),8.00(dt,J=7.8,1.3Hz,1H),7.90(d,J=8.4Hz,1H),7.77−7.67(m,3H),7.51(d,J=7.1Hz,1H),7.41−7.23(m,3H),6.42−6.37(m,1H),6.24(td,J=6.7,1.5Hz,1H),6.06(t,J=8.1Hz,1H),2.22(m,2H),1.32−0.92(m,2H),0.75−0.60(m,1H),0.43−0.30(m,2H),−0.05から−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.95,−121.40;MS(ES+)550.3(M+1),572.3(M+Na),548.3(M−1)。
ステップ−9:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248j)の調製
化合物248jを、化合物89fに関してスキーム−89のステップ−6に報告されている手順に従って、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248i)(45mg、0.082mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]による精製後に、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248j)(28mg、0.051mmol、61.8%)の遊離塩基を無色のゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.74−7.66(m,1H),7.54(d,J=18.6Hz,3H),7.45−7.38(m,2H),7.37−7.32(m,2H),7.32−7.27(m,2H),6.43−6.35(m,1H),6.23(td,J=6.7,1.4Hz,1H),6.05(t,J=8.0Hz,1H),3.77(s,2H),2.31−2.07(m,2H),1.21−0.90(m,2H),0.77−0.59(m,1H),0.44−0.22(m,2H),0.10−−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.72,−121.87。
この遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.050mL)を添加し、真空中で濃縮して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248j)(29mg、89%)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,1H),8.44(s,3H),7.80−7.26(m,10H),6.43(d,J=9.1Hz,1H),6.28(t,J=6.7Hz,1H),6.08(t,J=8.0Hz,1H),4.15(q,J=5.9Hz,2H),2.25(q,J=8.2,6.8Hz,2H),1.25−0.95(m,2H),0.80−0.65(m,1H),0.45−0.35(m,2H),0.13−−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.63,−121.38;MS(ES+):554.4(M+1)。
(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248k)及び(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248l)の調製
ラセミの1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248j)
(350mg)を、分取SFC法を用いて分離した。カラム:Chiral Technologiesの2.1×25cmのChiralPak AD−H;CO2共溶媒(溶媒B)イソプロパノール、1%イソプロピルアミンを伴う;均一溶媒法:80g/分の25%共溶媒;システム圧力100バール;カラム温度40°C;試料希釈剤、メタノールで、以下の
1.(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248l)(91.4mg、>99.99%ee)に対応するピーク−1を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,MeOD)δ7.76(d,J=7.4Hz,1H),7.59(dd,J=7.0,1.9Hz,1H),7.51(s,1H),7.48−7.36(m,4H),7.32(s,1H),7.26(m,1H),7.16(t,J=9.5Hz,1H),6.52(ddd,J=9.1,1.4,0.7Hz,1H),6.35(td,J=6.8,1.4Hz,1H),6.19(t,J=8.0Hz,1H),3.84(s,2H),2.35−2.13(m,2H),1.36−0.97(m,2H),0.79−0.62(m,1H),0.49−0.31(m,2H),0.01−−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,MeOD)δ−64.56,−126.36;MS(ES+)554.3(M+1);(ES−)552.3(M−1);旋光度:[α]D=(−)138.95(MeOH,0.535)。化合物(248l)の遊離塩基(87mg、0.157mmol)をメタノール(10mL)中に溶解させ、濾過し、4NのHCl(水溶液、0.16mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(5mL)中に溶解させ、凍結乾燥して、HCl塩(59mg)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H),8.30(s,3H,D2Oと交換),7.77−7.65(m,3H),7.64−7.48(m,4H),7.35(m,3H),6.39(dd,J=9.2,1.4Hz,1H),6.24(td,J=6.7,1.5Hz,1H),6.05(t,J=8.1Hz,1H),4.13(d,J=5.8Hz,2H),2.22(m,2H),1.06(m,2H),0.69(m,1H),0.37(m,2H),−0.01−−0.07(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.83,−121.63;MS(ES+):MS(ES+)554.3(M+1);MS(ES−)588.3(M+Cl);キラル純度>99.99%ee。
2.(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248k)(89.4mg、98.2%ee)に対応するピーク−2を得た。1H NMR(300MHz,MeOD)δ7.75(s,1H),7.59(d,J=6.9Hz,1H),7.52(s,1H),7.49−7.23(m,6H),7.17(t,J=9.5Hz,1H),6.57−6.48(m,1H),6.39−6.30(m,1H),6.24−6.13(m,1H),3.86(s,2H),2.43−2.15(m,2H),1.35−1.16(m,1H),1.14−0.99(m,1H),0.96−0.65(m,1H),0.47−0.26(m,2H),−0.04−−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,MeOD)δ−64.57,−126.35;旋光度:[α]D=(+)144.61(MeOH,0.52)。化合物(248k)の遊離塩基(82mg、0.148mmol)をメタノール(10mL)中に溶解させ、濾過し、4NのHCl(水溶液、0.16mL)を添加し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水(5mL)中に溶解させ、凍結乾燥して、HCl塩(65mg)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(s,1H),8.36(s,3H),7.75−7.66(m,3H),7.64−7.48(m,4H),7.41−7.25(m,3H),6.39(dd,J=9.1,1.3Hz,1H),6.24(td,J=6.7,1.4Hz,1H),6.05(t,J=8.1Hz,1H),4.13(t,J=5.5Hz,2H),2.30−2.14(m,2H),1.25−0.91(m,2H),0.77−0.59(m,1H),0.46−0.28(m,2H),0.05−−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.82,−121.62;キラル純度98.87%ee
以下の分析的方法を使用して、化合物248k及び243lのキラル純度を調べた。カラム:ChiraCel AD−H 250mm/5μm 4.6mm、溶媒系:80:20ヘキサン/エタノール、0.1TEAを伴う、流量:1.0mL/mL、カラム温度:25℃、注入量:5μl、UV検出:260nm。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(249b)の調製
ステップ−1:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(249a)の調製
THF(10mL)中のピラジン−2−オール(431mg、4.40mmol)の溶液に、LiHMDS(4.40mL、4.40mmol、THF中1M)を添加し、室温で0.5時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。これに、DMF(18mL)中のN−(5−(1−クロロ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(248h)(0.88mmol)の溶液を添加し、70℃で14時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(2回×75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(249a)(141mg、0.256mmol、29.1%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.62(s,1H),8.13(d,J=2.1Hz,1H),8.02(d,J=1.1Hz,1H),8.02−7.97(m,1H),7.90(dd,J=8.9,1.8Hz,1H),7.77(dd,J=4.6,1.2Hz,1H),7.76−7.70(m,2H),7.55(d,J=6.8Hz,1H),7.40−7.27(m,3H),5.88(t,J=8.0Hz,1H),2.35−2.15(m,2H),1.15−0.96(m,2H),0.75−0.60(m,1H),0.44−0.25(m,2H),0.05−−0.17(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79,−120.66;MS(ES+)551.4(M+1);573.4(M+Na)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(249b)の調製
化合物249bを、化合物89fに関してスキーム−89のステップ−6に報告されている手順に従って、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(249a)(124mg、0.225mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、クロロホルム/メタノール(1:0〜9:1)で溶出]による精製後に、化合物248j(20mg、0.036mmol、16.01%)の遊離塩基を褐色固体として得た。この遊離塩基をメタノール(5mL)中に溶解させ、4NのHCl(水溶液、0.050mL)を添加し、真空中で濃縮して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(249a)(21mg、92.19%)の塩酸塩を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,1H),8.41(s,3H),8.02(d,J=1.1Hz,1H),7.79(dd,J=4.5,1.2Hz,1H),7.72(d,J=2.0Hz,1H),7.68(s,1H),7.65−7.48(m,4H),7.40−7.28(m,3H),5.88(dd,J=9.1,7.0Hz,1H),4.12(q,J=5.8Hz,2H),2.37−2.13(m,2H),1.21−0.96(m,2H),0.78−0.60(m,1H),0.45−0.27(m,2H),0.02−−0.07(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.84,−121.00;MS(ES+)555.4(M+1),(ES−)553.4(M−1)。
1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イルオキシ)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(250b)の調製
ステップ−1:N−(5−(1−ブロモ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(250a)の調製
0℃のジクロロメタン(30mL)中のトリフェニルホスフィン(0.833g、3.18mmol)の溶液に、2分間にわたって、臭素(0.131mL、2.54mmol)を添加した。0℃の反応物に、ジクロロメタン(30mL)中に前もって混合された1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(0.6g、1.270mmol)及びイミダゾール(0.216g、3.18mmol)の溶液を滴加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、1時間かけて室温まで温め、ジクロロメタン(100mL)で希釈した。溶液をシリカゲルに通し、ヘキサン中の酢酸エチル(20〜30%)で溶出して、N−(5−(1−ブロモ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(250a)(680mg、1.270mmol、収率100%)を無色の半固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.63(s,1H),8.15(t,J=1.9Hz,1H),8.01(dt,J=7.7,1.4Hz,1H),7.92(dt,J=8.5,1.3Hz,1H),7.79−7.71(m,2H),7.71−7.66(m,1H),7.41(m,1H),7.31(m,1H),5.32(t,J=7.5Hz,1H),2.39−2.09(m,2H),1.37−1.20(m,2H),0.70(m,1H),0.38(m,2H),0.03−−0.06(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97,−119.88,−122.84。
ステップ−2:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イルオキシ)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(250b)の調製
アセトニトリル(25mL)中のピリジン−2−オール(604mg、6.35mmol)の溶液に、炭酸カリウム(913mg、6.60mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応物を室温まで冷まし、アセトニトリル(15mL)中のN−(5−(1−ブロモ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(250a)(680mg、1.27mmol)の溶液を添加し、70℃で8時間加熱した。反応混合物を水(50mL)中に懸濁させ、酢酸エチルで抽出した(3回×100mL)。酢酸エチル層を組み合わせ、水(2回×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、ヘキサン中の酢酸エチル及びメタノールの(9:1)混合物(0〜60%)で溶出]で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イルオキシ)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(250b)(151mg、0.275mmol、収率21.64%)をシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.55(s,1H),8.13(s,1H),8.05(ddd,J=5.0,2.0,0.8Hz,1H),8.00(dt,J=7.7,1.3Hz,1H),7.91(d,J=8.4Hz,1H),7.78−7.69(m,2H),7.69−7.64(m,1H),7.57(d,J=7.0Hz,1H),7.38−7.18(m,2H),6.91(ddd,J=7.1,5.1,0.9Hz,1H),6.84(dd,J=8.3,1.0Hz,1H),6.06(dd,J=8.0,5.3Hz,1H),1.99(s,1H),1.87(s,1H),1.34−1.20(m,2H),0.66(s,1H),0.36(m,2H),−0.01−−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.94,−120.42−−124.83。
ステップ−3:1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イルオキシ)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(250b)の調製
氷/水で冷却したメタノール(5mL)中の1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イルオキシ)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(250b)(145mg、0.264mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(16.12mg、0.068mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(64.4mg、1.669mmol)を少量ずつ添加し、その後室温で1時間撹拌した。反応混合物をN1−(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン(0.064mL、0.609mmol)で反応停止させ、室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮してメタノールを除去した。混合物を水(20mL)中に懸濁させた。得られた固体を濾過で収集し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、0〜100%の、クロロホルム中CMA80で溶出)で精製して、1−(3−シアノフェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(ピリジン−2−イルオキシ)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(250b)(61mg、0.110mmol、収率41.8%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H),8.14−8.00(m,1H),7.72−7.64(m,1H),7.62(d,J=7.1Hz,1H),7.55(d,J=17.3Hz,2H),7.48−7.37(m,2H),7.33(d,J=7.1Hz,1H),7.30−7.16(m,2H),6.91(ddd,J=7.2,5.0,0.9Hz,1H),6.84(dd,J=8.3,0.9Hz,1H),6.05(dd,J=8.2,5.4Hz,1H),3.78(s,2H),1.98(m,1H),1.86(m,1H),1.25(m,2H),0.79−0.56(m,1H),0.41−0.24(m,2H),−0.02−−0.08(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73,−123.02;MS(ES+)554.3(M+1),(ES−)552.3(M−1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(251e)の調製
ステップ−1:3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(251a)の調製
DMF(25mL)中の1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(4.42g、11.47mmol)の溶液に、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オール(248f)(2g、9.56mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(8.32mL、47.8mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrOP)(4.92g、10.51mmol)を室温で添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で48時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(2回×75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜25%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(251a)(4.04g、7.01mmol、収率73.3%)を白色の発泡体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H),7.60(s,1H),7.51(dd,J=14.3,7.0Hz,2H),7.46−7.32(m,4H),7.23−7.16(m,2H),5.21(d,J=4.4Hz,1H),4.51(q,J=5.8Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),1.71−1.53(m,2H),1.38(s,9H),1.34−1.07(m,2H),0.74−0.56(m,1H),0.43−0.24(m,2H),0.03−−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.80,−124.41;MS(ES+)599.3(M+Na);(ES−)575.2(M−1)。
ステップ−2:3−(5−(5−(1−ブロモ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(251b)の調製
THF(20mL)中の3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(251a)(2.04g、3.54mmol)の低温溶液に、PBr3(0.112mL、1.185mmol)を添加した。結果として得られた混合物を0℃で40分間撹拌し、水(50mL)で反応停止させた。反応混合物を酢酸エチルで抽出した(2回×25mL)。有機層を組み合わせ、水及びブライン(50mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜25%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、3−(5−(5−(1−ブロモ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(251b)(1.4g、2.189mmol、収率61.9%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.64(s,1H),7.73(d,J=7.6Hz,1H),7.61(s,1H),7.53−7.47(m,1H),7.46−7.36(m,5H),7.28(d,J=9.0Hz,1H),5.32(t,J=7.5Hz,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.37−2.07(m,2H),1.37(s,9H),1.34−1.16(m,2H),0.79−0.57(m,1H),0.47−0.29(m,2H),0.07−−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.82,−121.25;MS(ES+)661.2,663.2(M+Na)。
ステップ−3:3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(251d)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の3−(5−(5−(1−ブロモ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(251b)(200mg、0.313mmol)及びN−メチルホモピペラジン(251c)(143mg、1.251mmol)の溶液に、K2CO3(173mg、1.251mmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水(10mL)で反応停止させ、EtOAcで抽出した(3回×50mL)。有機層を組み合わせ、水(50mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、ヘキサン中0〜90%のEtOAc、次いでChCl3中0〜40%のCMA80で溶出)で精製して、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(251d)(160mg、0.238mmol、収率76%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.56(s,1H),7.60(s,1H),7.54−7.29(m,6H),7.26−7.10(m,2H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),3.34(s,2H),2.69−2.53(m,4H),2.46−2.31(m,2H),2.19(s,3H),1.98−1.80(m,1H),1.71−1.53(m,2H),1.38(s,9H),1.31−1.16(m,2H),1.19−0.97(m,2H),0.88−0.76(m,1H),0.40−0.29(m,2H),−0.01−−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.80,−124.05。
ステップ4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(251e)の調製
MeOH(3mL)中の3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(251d)(156mg、0.232mmol)の溶液に、HCl(MeOH中3N、1.546mL、4.64mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌し、真空中で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、CHCl3中0〜80%のCMA80で溶出)、その後逆相カラムクロマトグラフィー(C18カラム30g、H2O中0〜50%のMeOHで溶出)で精製して、化合物251e(110mg、0.192mmol、収率83%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.58(s,1H),7.60(s,1H),7.55(s,1H),7.49−7.40(m,3H),7.41−7.32(m,2H),7.27−7.09(m,2H),3.82(s,2H),3.59(t,J=7.2Hz,1H),3.33−3.03(m,2H),2.68−2.54(m,3H),2.18(s,3H),1.95−1.81(m,1H),1.76−1.47(m,4H),1.33−0.92(m,5H),0.70−0.57(m,1H),0.41−0.22(m,2H),−0.01−−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−124.00。
MeOH(10mL)中の化合物251eの遊離塩基(89mg、0.155mmol)の溶液に、HCl(MeOH中3N、0.389mL、1.554mmol)を添加し、室温で2時間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣をH2O/ACN(10mL、9.5:0.5、v/v)中に溶解させ、凍結乾燥して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(251e)(72mg、0.126mmol、収率81%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.30−11.90(m,1H),11.68−11.29(m,1H),11.07−10.81(m,1H),8.58(s,3H),7.88(t,J=6.8Hz,1H),7.82−7.70(m,3H),7.69−7.50(m,4H),7.52−7.36(m,1H),4.54(s,1H),4.12(d,J=5.3Hz,2H),3.97−3.48(m,4H),3.47−3.20(m,3H),2.82−2.62(m,3H),2.45−2.04(m,3H),1.09−0.89(m,1H),0.81−0.51(m,2H),0.38−0.27(m,2H),−0.04−−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.81,−119.00;MS(ES+):MS(ES+)573.3(M+1)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロプ−1−エニル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(252c)の調製
ステップ−1:3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(252a)の調製
0℃に冷却されたメタノール(18mL)中の3−(5−(5−((−)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(211c)(1.603g、2.118mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中4Nの塩酸(1.6mL、6.40mmol)を添加し、0℃で2.5時間撹拌した。反応混合物をトリエチルアミン(1.100mL、7.89mmol)で反応停止させ、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、酢酸エチル中のヘキサン/10%メタノール(1:0〜1:1)で溶出]で精製して、3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(252a)(658mg、47.6%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.52(s,1H),7.62−7.07(m,12H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.31−2.07(m,4H),1.38(s,9H),1.11−0.90(m,2H),0.91−0.74(m,1H),0.71−0.53(m,1H),0.40−0.26(m,2H),−0.05−−0.16(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.79,−123.62;MS(ES+)652.4(M+1),(ES−)650.4(M−1)。
ステップ−2:3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(252b)の調製
0℃のジクロロメタン(10mL)及びピリジン(70.4mg、0.890mmol)中の3−(5−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(252a)(145mg、0.222mmol)の溶液に、メタンスルホン酸無水物(78mg、0.445mmol)を添加した。結果として得られた反応混合物を室温で夜通し撹拌した。更なるDIPEA(0.078mL、0.445mmol)及びメタンスルホン酸無水物(78mg、0.445mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタンで抽出した(3回×10mL)。有機層を組み合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜50%の、EtOAc/ヘキサンで溶出)で精製して、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(252b)(86mg)を白色固体として得た。MS(ES+)752.4(M+23),(ES−)728.5(M−1)。
ステップ−3:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロプ−1−エニル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(252c)の調製
メタノール(20mL)中の3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(252b)(86mg、0.118mmol)の溶液に、HCl(MeOH中3Nの無水物、2mL)を添加し、還流させながら30分間加熱した。反応物を真空中で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、0〜60%の、CMA−80中のCHCl3で溶出)で精製して、化合物252c(40mg)の遊離塩基を白色固体として得た。この遊離塩基をメタノール(10mL)中に溶解させ、室温のHCl(MeOH中3Nの無水物、2mL)を添加した。溶液を真空中で乾燥するまで濃縮し、残渣を水(2mL)及び2滴のアセトニトリル中に溶解させ、凍結乾燥して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−フェニルプロプ−1−エニル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(252c)(42mg、0.079mmol、2段階で収率35.3%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.68(2s,1H),8.38(bs,3H),7.75−7.64(m,2H),7.66−7.56(m,1H),7.56−7.21(m,7H),7.20−7.09(m,2H),7.11−7.00(m,1H),6.17(dt,J=15.1,7.5Hz,1H),3.36(s,2H),1.94(q,J=7.4Hz,2H),0.87−0.68(m,1H),0.49−0.29(m,2H),0.14−−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.63,−60.64,−122.32,−122.64.(E及びZ混合物);MS(ES+):MS(ES+)535.4(M+1);533.3.4(M−1);分析、C30H26F4N4O.HCl.H2Oの計算値:C;61.17,H;4.96,N;9.51;実測値:C;61.39,H;5.02,N;9.52。
(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(253e)の調製
ステップ−1:7−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−アミン(253a)の調製
TFA(10mL)及びアニソール(5mL)中の2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1(2H)−イミン(235f)(2.88g、5.82mmol)の溶液を、90℃で19時間加熱し、室温まで冷まし、真空中で濃縮した。残渣をMeOH(50mL)中に2回取り出し、蒸発させた。残渣のpHを、飽和NaHCO3水溶液を用いて8.0に調節し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチル/メタノールで溶出]で精製して、7−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−アミン(253a)(0.994g、収率49%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.47(d,J=2.1Hz,1H),7.97−7.83(m,2H),7.79−7.72(m,1H),7.67(dd,J=8.7,2.0Hz,1H),7.34(s,1H),7.03(d,J=5.8Hz,1H),6.98(s,2H,D2Oと交換),6.52(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.20(dd,J=3.6,0.8Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73;MS(ES−):MS(ES+)345.2(M+1);MS(ES−)379.2(M+Cl)。
ステップ−2:7−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルイミノ二炭酸ジ−tert−ブチル(253b)の調製
アセトニトリル(150mL)中の7−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−アミン(253a)(12.177g、35.4mmol)の溶液に、DIPEA(14.83mL、85mmol)、(BOC)2O(61.6mL、265mmol)、及びDMAP(1.080g、8.84mmol)を添加した。混合物を50℃で夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で濃縮した。残渣をブライン/水(100mL/400mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×750mL)。合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜80%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、7−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルイミノ二炭酸ジ−tert−ブチル(253b)(13.621g、収率71%)を褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.56(d,J=5.7Hz,1H),8.28(d,J=8.8Hz,1H),8.10−7.99(m,2H),7.91(dd,J=8.8,2.1Hz,1H),7.73(d,J=1.8Hz,1H),7.37(s,1H),6.54(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.39(d,J=3.5Hz,1H),1.27(s,18H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.99.
MS(ES+):MS(ES+):567.2(M+Na).
ステップ−3:1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253c)及び1−(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253f)の調製
t−BuOH(220mL)中の7−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルイミノ二炭酸ジ−tert−ブチル(253b)(5.70g、10.47mmol)の溶液に、水(50mL)中のリン酸二水素ナトリウム(2.387g、19.90mmol)の5%水溶液を添加し、その後、過マンガン酸カリウム(3.31g、20.94mmol)を添加した。反応混合物を室温で13時間撹拌し、2−プロパノール(350mL)で反応停止させ、室温で夜通し撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、2−プロパノールで洗浄した。濾液を乾燥するまで蒸発させて、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、化合物253c及び253fを得た。各化合物を1NのKHSO4(10mL)で別個に酸性化し、酢酸エチルで抽出し(2回×30mL)、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、P2O5で乾燥させて、以下の
1.1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253c)(1.161g、2.222mmol、収率21%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.53(d,J=5.7Hz,1H),8.21(d,J=8.7Hz,1H),8.09−7.97(m,3H),7.59(s,1H),1.29(s,18H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.97;MS(ES+):MS(ES+)545.3(M+Na);MS(ES−)521.3(M−1)。
2.1−(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253f)(0.481g、収率11%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.36(t,J=2.8Hz,1H),8.29(d,J=3.5Hz,1H),8.10(dd,J=8.8,4.3Hz,1H),7.99(dd,J=8.5,2.1Hz,1H),7.76−7.66(m,1H),7.60(s,1H),1.46(d,J=1.7Hz,9H);MS(ES−)421.2(M−1),843.2(2M−1)。
ステップ−4:7−(5−(5−(−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ジ−tert−ブチル(253d)の調製
化合物253dを、化合物208cに関してスキーム−208のステップ−3に報告されている手順に従って、1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253c)(0.261g、0.500mmol)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(216b)(0.234g、0.599mmol)から調製して、後処理後に粗253dを得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+):MS(ES+)916.6(M+Na);MS(ES−)892.6(M−1)。
ステップ−5:(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(253e)の調製
メタノール(10mL)中の7−(5−(5−(−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ジ−tert−ブチル(253d)(0.671g、0.751mmol)の撹拌溶液に、3MのHCl(MeOH中、3.75mL)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、乾燥するまで蒸発させた。残渣を水(25mL)中に溶解させ、MTBEで洗浄し(2回×50mL)、水層を1NのNaOHで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。酢酸エチル層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g(4つの別個のカラム)、0〜50%の、クロロホルム中のCMA80で溶出]で精製して、253e(9mg、収率2%)の遊離塩基を淡褐色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.50(s,1H,D2Oと交換),8.50−8.34(m,3H),7.88(d,J=5.8Hz,1H),7.78(d,J=8.8Hz,1H),7.73−7.62(m,2H),7.55(dd,J=7.4,2.4Hz,1H),7.39−7.32(m,2H),7.28(ddd,J=8.7,4.8,2.3Hz,1H),7.16(dd,J=10.1,8.7Hz,1H),7.03−6.90(m,3H,D2Oと交換,2H),2.32(s,2H),2.19(m,2H),1.02(m,2H),0.61(m,1H),0.39−0.19(m,2H),−0.11(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6,D2O)δ8.38(td,J=5.6,5.1,1.8Hz,3H),7.90−7.75(m,2H),7.71−7.59(m,2H),7.49(dd,J=7.2,2.2Hz,1H),7.37−7.30(m,2H),7.25(ddd,J=9.0,4.8,2.4Hz,1H),7.14(t,J=9.4Hz,1H),7.00(d,J=5.8Hz,1H),2.26−2.07(m,2H),0.97(m,2H),0.57(m,1H),0.41−0.14(m,2H),−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.71,−123.61;MS(ES+):MS(ES+):MS(ES+)590.4(M+1);(ES−)588.4(M−1)。
化合物253eをメタノール中3NのHClで処理し、これを蒸発させ、凍結乾燥して、(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(253e)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ13.74(s,1H,D2Oと交換),11.02(s,1H,D2Oと交換),9.80(s,3H,D2Oと交換),9.42(s,3H,D2Oと交換),8.95(s,1H),8.87(m,2H),8.13(d,J=1.8Hz,2H),7.85(d,J=7.0Hz,1H),7.72(m,3H),7.46(d,J=7.8Hz,2H),7.37(d,J=7.0Hz,1H),2.60(m,2H),1.17(m,2H),0.69(m,1H),0.34(m,2H),−0.00(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO/D2O−d6)δ8.91(s,1H),8.87−8.80(m,2H),8.15(d,J=1.5Hz,2H),7.89(s,1H),7.82(d,J=7.0Hz,1H),7.66(m,3H),7.49(t,J=9.4Hz,1H),7.41(d,J=7.1Hz,1H),7.35(m,1H),2.56(m,2H),1.14(m,2H),0.73(m,1H),0.38(m,2H),0.12−−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.89,−119.82;分析、C31H27F4N7O.3HCl.3.5H2Oの計算値:C,48.86;H,4.89;Cl,13.96;N,12.87;実測値;C,48.62;H,4.90;Cl,14.37;N,12.97;旋光度:[α]D=(+)19.31[0.29,MeOH]。
(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(254c)の調製
ステップ−1:1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(254a)の調製
化合物254aを、化合物9iの調製に関してスキーム−10のステップ−2に報告されている手順に従って、7−(5−(フラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−アミン(253a)(0.275g、0.799mmol)から調製して、1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(254a)(0.077g、0.239mmol、収率29.9%)を白色固体として得た。MS(ES+)323.2(M+1),321.1(M−1)。
ステップ−2:1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(254b)の調製
化合物254bを、化合物237aの調製に関してスキーム−237に報告されている手順に従って、1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(254a)[322mg、0.999mmol、これは、HCl(MeOH中3N、3mL)を使用し、使用前に真空中で乾燥するまで濃縮することでHCl塩へと変換された]及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(212e)(248mg、0.600mmol)から調製して、後処理後に粗254bを得て、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ−3:(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(254c)の調製
ジオキサン(5mL)中の、1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(254b)を含有する上記粗製物の溶液に、HCl(ジオキサン中4N、2mL)を添加し、加熱して15分間還流させた。溶液を真空中で濃縮し、残渣を水中に取り出し、EtOAc(50mL)で洗浄して有機不純物を除去した。水層をNaOH(1N)で塩基性化し、EtOAcで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム中0〜40%のCMA−80で溶出)で精製して、(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(254c)(17mg、0.028mmol、収率2.77%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H),8.45−8.38(m,1H),7.88(d,J=5.8Hz,1H),7.81−7.69(m,4H),7.66(dd,J=8.7,2.0Hz,1H),7.59−7.48(m,3H),7.30−7.13(m,2H),7.03−6.93(m,3H),2.31−2.17(m,2H),1.13−0.79(m,2H),0.74−0.51(m,1H),0.42−0.23(m,2H),−0.01−−0.24(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.74,−123.59;IR(KBr)2230cm−1;旋光度:[α]D=(+)11.61(0.155,メタノール)。
(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(255a)の調製
DMF(5mL)中の1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253c)(60mg、0.115mmol)の溶液に、(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(211b)(53.5mg、0.138mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(30.1μL、0.172mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop、64.2mg、0.138mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮して粗残渣を得た。残渣を無水ジオキサン(5mL)中に溶解させ、HCl(ジオキサン中4N、2mL)を添加し、60℃で50分間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水中に溶解させ、EtOAc(50mL)で洗浄した。水層をNaOH(1N)で塩基性化し、EtOAcで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム中0〜40%のCMA−80で溶出)で精製して、化合物255aを遊離塩基として得て、これをHCl塩へと変換して、(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−フェニルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(255a)(22mg、0.037mmol、収率32.5%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(s,1H),9.22(s,4H),8.86(s,1H),8.07(s,2H),7.87(s,1H),7.80(d,J=7.0Hz,1H),7.53(dd,J=7.0,2.0Hz,2H),7.49−7.22(m,8H),2.44(d,J=8.3Hz,2H),1.17−1.00(m,2H),0.72−0.53(m,1H),0.38−0.23(m,2H),−0.03−−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.70,−120.69;MS(ES+):MS(ES+)589.4(M+1);587.4(M−1);旋光度:[α]D=(+)8.42(0.285,メタノール);分析:C32H28F4N6O.2HCl.3H2Oの計算値;C,53.71;H,5.07;N,11.74;実測値:C,53.63;H,4.98;N,11.65。
(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(256a)の調製
DMF(5mL)中の1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253c)(40mg、0.077mmol)の溶液に、(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214e)(31.7mg、0.077mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(13.37μL、0.077mmol)、及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBrop、35.7mg、0.077mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮して、粗残渣を得た。残渣を無水ジオキサン(5mL)中に溶解させ、HCl(ジオキサン中4N、2mL)を添加し、60℃で50分間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム中0〜40%のCMA−80で溶出)で精製して、化合物256aを遊離塩基として得て、これをHCl塩へと変換して、(+)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(256a)(7mg、0.011mmol、収率14.90%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ13.37(s,1H),10.81(s,1H),9.36(s,3H),9.16(s,3H),8.83(d,J=1.5Hz,1H),8.07(d,J=1.2Hz,2H),7.92−7.81(m,3H),7.79(d,J=6.9Hz,1H),7.66−7.63(m,2H),7.56−7.51(m,1H),7.42(dd,J=10.0,8.7Hz,1H),7.31(dd,J=7.4,4.0Hz,2H),2.61−2.38(m,2H),1.07(m,2H),0.65(m,1H),0.31(m,2H),−0.06(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.69,−120.30;MS(ES+):MS(ES+)614.4(M+1);612.4(M−1);旋光度:[α]D=(+)15.38(0.13,メタノール)。
(+)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(257b)の調製
ステップ−1:(7−(5−((5−((3−シアノフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)カルバミン酸ジ−tert−ブチル(257a)の調製
化合物257aを、化合物208cに関してスキーム−208のステップ−3に報告されている手順に従って、1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253c)(0.839g、1.60mmol)及び(+)−3−((3−アミノ−4−フルオロフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)ベンゾニトリル(236f)(0.569g、1.927mmol)から調製して、後処理後に粗257aを得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+)800.4(M+1),822.4(M+Na);MS(ES−)798.4(M−1)。
ステップ−2:(+)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(257b)の調製
ジオキサン(30mL)中の(7−(5−((5−((3−シアノフェニル)((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)カルバミン酸ジ−tert−ブチル(257a)(2.58g、3.23mmol)の撹拌溶液に、4MのHCl(ジオキサン)(4.84mL、19.35mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応物を室温まで冷まし、乾燥するまで蒸発させた。残渣を水(10mL)中に溶解させ、MTBEで洗浄し(2回×50mL)、水層を1NのNaOHで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×50mL)。酢酸エチル層を組み合わせ、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー[第1のカラム;シリカゲル24g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチル/メタノール(9:1)で溶出、第2のカラム;シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のエチルCMA80で溶出、第3のカラム;シリカゲル12g、0〜40%の、クロロホルム中のCMA80で溶出]で精製して、化合物257b(0.10g、0.167mmol、収率5.17%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.52(s,1H,D2Oと交換),8.42(d,J=2.0Hz,1H),7.93−7.87(m,2H),7.79(d,J=8.7Hz,1H),7.75−7.63(m,4H),7.59(dd,J=7.5,2.2Hz,1H),7.49(t,J=7.7Hz,1H),7.34(m,1H),7.21(dd,J=10.3,8.6Hz,1H),6.98(m,3H,D2Oと交換,2H),4.91(s,1H),2.69(bs,1H),2.24(m,2H),0.88(m,1H),0.52−0.23(m,2H),0.09−−0.06(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ8.41(d,J=2.0Hz,1H),7.92−7.80(m,3H),7.69(m,4H),7.62−7.56(m,1H),7.51(t,J=7.7Hz,1H),7.35(ddd,J=8.6,4.8,2.2Hz,1H),7.21(dd,J=10.2,8.6Hz,1H),7.10−7.00(m,1H),4.92(s,1H),2.24(m,2H),0.89(m,1H),0.49−0.27(m,2H),0.05−−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73,−122.79;MS(ES+):MS(ES+)600.3(M+1);MS(ES−)598.3(M−1)。
メタノール(10mL)中の257bの遊離塩基(0.093g、0.155mmol)の撹拌溶液に、HCl(メタノール中3M)(0.517mL、1.551mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、乾燥するまで蒸発させ、MTBE(50mL)でトリチュレートし、濾過し、MTBEですすぎ、乾燥させた。残渣を水中に溶解させ、濾過し、乾燥するまで凍結乾燥して、(+)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−((3−シアノフェニル)(シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(257b)(0.070g、0.117mmol、収率75%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.84(s,1H,D2Oと交換),10.24(s,2H,D2Oと交換),9.09(s,2H,D2Oと交換),8.83(s,1H),8.22(s,1H),8.07(s,2H),8.01(d,J=7.9Hz,1H),7.92(dd,J=7.2,2.3Hz,1H),7.89−7.84(m,2H),7.80(d,J=6.9Hz,1H),7.67(q,J=7.4Hz,2H),7.42(dd,J=10.2,8.6Hz,1H),7.30(d,J=6.9Hz,1H),5.74(s,1H),2.70(m,2H),1.13(d,J=11.9Hz,1H),0.63−0.47(m,2H),0.29(h,J=4.1Hz,2H);1H NMR(300MHz,DMSO−d6D2O)δ8.81(d,J=1.3Hz,1H),8.13(t,J=1.7Hz,1H),8.07(d,J=1.4Hz,2H),7.98−7.82(m,4H),7.78(d,J=6.9Hz,1H),7.72−7.57(m,2H),7.50−7.39(m,1H),7.31(d,J=6.9Hz,1H),5.73(s,1H),2.72(m,2H),1.08(m,1H),0.63−0.48(m,2H),0.28(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.88,−119.84;MS(ES+):MS(ES+)600.3(M+1);MS(ES−)598.3(M−1),634.2(M+Cl);旋光度:(+)0.73[0.275,MeOH];分析:C32H25F4N7O.2HCl.2H2Oの計算値:C,54.24;H,4.41;Cl,10.01;N,13.84;実測値:C,54.37;H,4.45;Cl,9.79;N,13.87。
1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(258g)の調製
ステップ−1:5−(3−シクロプロピルプロパノイル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258a)の調製
0℃のジクロロメタン(4mL)中の1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オン(248e)(0.207g、1.000mmol)の溶液に、ピリジン(0.121mL、1.5mmol)及びクロロギ酸メチル(0.077mL、1mmol)を添加した。反応物を一晩かけて室温まで緩徐に温め、乾燥するまで蒸発させた。残渣を水(25mL)で処理し、酢酸エチルで抽出し(2回×50mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させて、5−(3−シクロプロピルプロパノイル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258a)(0.254g、収率96%)を透明な油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.59(s,1H,D2Oと交換),8.30(dd,J=7.9,2.2Hz,1H),7.85−7.72(m,1H),7.37(dd,J=10.6,8.6Hz,1H),3.69(s,3H),3.06(t,J=7.3Hz,2H),1.51(q,J=7.2Hz,2H),0.85−0.65(m,1H),0.47−0.33(m,2H),0.12−0.02(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−117.74;MS(ES+):266.1(M+1);MS(ES−)264.2(M−1)。
ステップ−2:5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258b)の調製
化合物258bを、化合物248fの調製に関してスキーム−248のステップ−5に報告されている手順に従って、5−(3−シクロプロピルプロパノイル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258a)(2.51g、9.46mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜50%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]による精製後に、5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258b)(2.387g、収率94%)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.32(s,1H,D2Oと交換),7.70−7.51(m,1H),7.18(dd,J=10.6,8.4Hz,1H),7.09(ddd,J=8.4,4.9,2.1Hz,1H),5.21(d,J=4.4Hz,1H,D2Oと交換),4.60−4.43(m,1H),3.69(s,3H),1.68(m,2H),1.21(m,2H),0.79−0.57(m,1H),0.39(m,2H),0.11−−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−127.49;MS(ES+):290.2(M+Na);MS(ES−)266.2(M−1)。
ステップ−3:5−(1−ブロモ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258c)の調製
化合物258cを、化合物251bの調製に関してスキーム−251のステップ−2に報告されている手順に従って、5−(3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258b)(2.303g、8.62mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]による精製後に、5−(1−ブロモ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258c)(1.289g、3.90mmol、収率45.3%)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.43(s,1H,D2Oと交換),7.78(dd,J=7.7,2.0Hz,1H),7.36−7.11(m,2H),5.29(dd,J=8.1,6.9Hz,1H),3.67(s,3H),2.41−2.06(m,2H),1.39−1.09(m,2H),0.71(m,1H),0.39(m,2H),0.11−−0.09(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−124.45;MS(ES−)328.1(M−2)。
ステップ−4:5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258d)の調製
DMF(10mL)中の5−(1−ブロモ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258c)(1.21g、3.66mmol)の溶液に、ピリジン−2(1H)−オン(0.418g、4.40mmol)、炭酸セシウム(1.791g、5.50mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(2回×75mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル24g、0〜50%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出]で精製して、5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258d)(0.606g、収率48.0%)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.37(s,1H,D2Oと交換),7.76−7.58(m,2H),7.36(m,1H),7.28−7.09(m,2H),6.44−6.34(m,1H),6.23(td,J=6.7,1.5Hz,1H),6.06(t,J=8.0Hz,1H),3.65(s,3H),2.20(m,2H),1.26−0.92(m,2H),0.80−0.63(m,1H),0.46−0.30(m,2H),−0.01−−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−125.28;MS(ES+)367.3(M+Na);MS(ES−)343.3(M−1)。
ステップ−5:1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピリジン−2(1H)−オン(258e)の調製
メタノール(7mL)中の5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258d)(0.558g、1.620mmol)の溶液に、2.5MのNaOH(6.48mL、16.20mmol)を添加し、13時間還流させた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し(2回×50mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、0〜25%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)]で精製して、1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピリジン−2(1H)−オン(258e)(0.409g、収率88%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.59(ddd,J=6.9,2.1,0.7Hz,1H),7.35(ddd,J=8.8,6.5,2.0Hz,1H),6.95(dd,J=11.4,8.3Hz,1H),6.75(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),6.53(ddd,J=8.4,4.3,2.3Hz,1H),6.44−6.33(m,1H),6.21(td,J=6.7,1.5Hz,1H),5.99(dd,J=9.0,7.0Hz,1H),5.20(s,2H),2.14(m,2H),1.14−1.07(m,1H),1.05−0.92(m,1H),0.70(m,1H),0.47−0.30(m,2H),0.00−−0.10(m,2H);MS(ES+):309.2(M+Na),MS(ES−)285.2(M−1),321.2(M+Cl)。
ステップ−6:7−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ジ−tert−ブチル(258f)の調製
化合物258fを、化合物208cに関してスキーム−208のステップ−3に報告されている手順に従って、1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253c)(281mg、0.538mmol)及び1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピリジン−2(1H)−オン(258e)(0.154g、0.538mmol)から調製して、後処理後に粗7−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ジ−tert−ブチル(258f)を褐色のワックスとして得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+):813.5(M+1)。
ステップ−7:1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(258g)の調製
メタノール(10mL)中の7−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ジ−tert−ブチル(258f)(0.801g、1.013mmol)の撹拌溶液に、HCl(メタノール中3M)(2.026mL、6.08mmol)を添加し、還流させながら1時間加熱した。反応物を室温まで冷まし、乾燥するまで蒸発させた。残渣を水酸化アンモニウム水溶液で塩基性化し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出]で精製した。試料を極少量のメタノール/1NのHCl中に溶解させ、「逆相」フラッシュクロマトグラフィー[C18カラム、0〜100%の、メタノール中の水(0.1%TFA)で溶出]で精製した。単離した化合物をメタノール中3NのHClでトリチュレートし、超音波処理を行い、乾燥するまで蒸発させた。残渣を極少量のアセトニトリル及び水中に溶解させ、凍結乾燥して、1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(258g)(10mg、収率2%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ13.38(s,1H,D2Oと交換),10.71(s,1H,D2Oと交換),9.20(s,3H,D2Oと交換),8.84(s,1H),8.09(s,2H),7.85−7.75(m,2H),7.70(dd,J=7.0,2.0Hz,1H),7.54(s,1H),7.34(dd,J=8.9,4.8Hz,3H),6.39(d,J=9.0Hz,1H),6.23(t,J=6.6Hz,1H),6.04(t,J=8.0Hz,1H),2.20(m,2H),1.05(m,2H),0.76−0.62(m,1H),0.42−0.31(m,2H),−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.70,−121.04;MS(ES+):591.3(M+1);MS(ES−)625.3(M+Cl);分析、C31H26F4N6O2・2HCl・2H2Oの計算値:C,53.23;H,4.61;N,12.01;実測値:C,53.18;H,4.56;N,12.38。
1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(259d)の調製
ステップ−1:5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(259a)の調製
DMF(10mL)中の5−(1−ブロモ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(258c)(0.925g、2.80mmol)の溶液に、ピラジン−2(1H)−オン(0.323g、3.36mmol)、炭酸セシウム(0.867g、2.66mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(2回×75mL)、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル24g、0〜75%の、ヘキサン中の酢酸エチル/メタノール(9:1)で溶出]で精製して、5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(259a)(0.304g、収率31%)を無色のワックスとして得た。MS(ES+):368.3(M+Na),MS(ES−)344.2(M−1)。
ステップ−2:1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピラジン−2(1H)−オン(259b)の調製
化合物259bを、化合物258eの調製に関してスキーム−258のステップ−5に報告されている手順に従って、5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(259a)(301mg、0.872mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、0〜75%の、ヘキサン中の酢酸エチル/メタノール(9:1)で溶出)による精製後に、1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピラジン−2(1H)−オン(259b)(61mg、収率24%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.02(d,J=1.2Hz,1H),7.65(d,J=4.6Hz,1H),7.33(d,J=4.5Hz,1H),6.97(dd,J=11.4,8.3Hz,1H),6.76(dd,J=8.8,2.3Hz,1H),6.57(dt,J=7.3,3.4Hz,1H),5.81(t,J=8.0Hz,1H),5.22(s,2H,D2Oと交換),2.18(m,2H),1.08(m,2H),0.69(m,1H),0.43−0.29(m,2H),−0.02(s,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−135.69;MS(ES+):310.2(M+Na),MS(ES−)286.3(M−1),322.2(M+Cl)。
ステップ−3:7−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸tert−ブチル(259c)の調製
化合物259cを、化合物208cに関してスキーム−208のステップ−3に報告されている手順に従って、1−(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253f)(0.102g、0.242mmol)及び1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピラジン−2(1H)−オン(259b)(58mg)から調製して、後処理後に粗7−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸tert−ブチル(259c)(359mg)を褐色のワックスとして得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+)692.2(M+1)。
ステップ−4:1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(259d)の調製
メタノール(10mL)中の粗7−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピラジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸tert−ブチル(259c)(0.338g、粗反応混合物)の溶液に、3Mのメタノール中のHCl(0.977mL、2.93mmol)を添加し、還流させながら1.5時間加熱した。反応物を室温まで冷まし、乾燥するまで蒸発させた。残渣を水酸化アンモニウム水溶液で塩基性化し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出]で精製して、化合物259d(12mg、収率4%)の遊離塩基を無色の固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.65(s,1H,D2Oと交換),8.57−8.38(m,1H),8.07(d,J=1.1Hz,1H),7.94(d,J=5.7Hz,1H),7.88−7.69(m,4H),7.66−7.58(m,1H),7.44−7.30(m,3H),7.10−6.94(m,3H),5.92(dd,J=9.0,6.9Hz,1H),2.41−2.17(m,2H),1.12(m,2H),0.73(m,1H),0.49−0.31(m,2H),0.04−−0.04(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73,−120.86;MS(ES+)592.3(M+1),614.2(M+Na);MS(ES−)590.3(M−1),626.3(M+Cl)。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(260b)の調製
ステップ−1:3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(260a)の調製
化合物260aを、化合物258dの調製に関してスキーム−258のステップ−4に報告されている手順に従って、3−(5−(5−(1−ブロモ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(251b)(0.7g、1.09mmol)及びピロリジン−2,5−ジオン(0.217g、2.19mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜50%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)による精製後に、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(260a)(0.19g、0.29mmol、収率26.4%)を無色の発泡体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),7.59(m,2H),7.53−7.14(m,7H),5.07(dd,J=9.5,6.4Hz,1H),4.20(d,J=6.2Hz,2H),2.70−2.57(m,4H),2.47−2.31(m,1H),2.16(m,1H),1.37(s,11H),0.66(s,1H),0.37(m,2H),−0.01−−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.85,−121.00;MS(ES+)680.3(M+Na)。
ステップ−2:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(260b)の調製
メタノール(5mL)中の3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(260a)(0.15g、0.23mmol)の溶液に、メタノール中3Mの塩酸(0.76mL、2.28mmol)を添加し、室温で20時間撹拌した。溶液を真空中で濃縮し、結果として生じた残渣をNaHCO3溶液(40mL)及びEtOAc(30mL)で分配した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(25mL)。合わせた有機物を、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル12g、クロロホルム中0〜100%のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(260b)(0.105g、0.188mmol、収率83%)を無色の発泡体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),8.32(s,1H),7.71−7.14(m,9H),5.07(dd,J=9.5,6.4Hz,1H),3.80(s,2H),2.70−2.57(m,4H),2.43(m,1H)2.16(m,1H),1.10(m,2H),0.64(m,1H),0.37(m,2H),−0.00(m,2H).19F NMR(282MHz,DMSO)δ−60.75,−122.08;MS(ES+)558.3(M+1)。
(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピペリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(261k)の調製
ステップ−1:N−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(261a)の調製
化合物261aを、化合物208aの調製に関してスキーム208のステップ−1に報告されている手順に従って、1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロパン−1−オン(248e)(19.5g、94mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(14.83g、122mmol)から調製して(反応時間62時間)、フラッシュカラムクロマトグラフィー[ヘキサン/酢酸エチル(1:0〜4:1、次いで2:1、1:1)を伴うシリカゲル]による精製後に、N−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(261a)(14.26g、48.9%)を黄色ゴムとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.33(d,J=8.9Hz,1H),7.10−7.03(m,2H),5.39(s,2H),3.32−3.04(m,2H),1.54−1.36(m,2H),1.21(s,9H),0.82−0.66(m,1H),0.53−0.27(m,2H),0.15−−0.05(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−129.99;MS(ES+):333.2(M+Na)。
ステップ−2:N−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(261b)の調製
化合物261bを、化合物248fの調製に関してスキーム248のステップ−5に報告されている手順に従って、N−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(261a)(4g、12.89mmol)から調製して(反応温度−78℃)、N−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(261b)(4.15g)を淡黄色ゴムとして得て、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ−3:5−(3−シクロプロピル−1−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261c)の調製
酢酸エチル(100mL)及び飽和NaHCO3水溶液(100mL)中のN−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(261b)(4.5g、14.40mmol)の二相性溶液に、クロロギ酸メチル(1.673mL、21.60mmol)を添加し、室温で16時間撹拌した。水層を分離し、酢酸エチルで抽出し(2回×150mL)、合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、5−(3−シクロプロピル−1−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261c)(4.86g、13.12mmol、収率91%)をゴム状固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.30(s,1H),7.69−7.52(m,1H),7.25−6.98(m,2H),5.60(d,J=8.2Hz,1H),4.12(m,1H),3.66(s,3H),1.97−1.79(m,1H),1.68(m,1H),1.08(m,11H),0.63(m,1H),0.42−0.26(m,2H),−0.01−−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−127.03(d,J=44.3Hz)。
ステップ−4:5−(1−アミノ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261d)の調製
メタノール(100mL)中の5−(3−シクロプロピル−1−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261c)(4.85g、13.09mmol)の撹拌溶液に、1,4−ジオキサン中の塩酸の4N溶液(16.36mL、65.5mmol)を添加し、室温で30分間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣を水(100mL)中に溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(3回×100mL)。合わせた有機層を水(2回×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、5−(1−アミノ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261d)(3.57g、13.41mmol、収率102%)を濃いシロップとして得て、これをそのまま次のステップで使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.25(s,1H),7.75−7.39(m,1H),7.30−6.85(m,2H),3.65(s,3H),3.37(m,1H),2.04(s,2H),1.59(m,2H),1.27−1.13(m,1H),1.08−0.91(m,1H),0.73−0.51(m,1H),0.41−0.24(m,2H),−0.06(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−127.68。
ステップ−5:5−(3−シクロプロピル−1−(2,6−ジオキソピペリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261e)の調製
ジクロロメタン(70mL)中の5−(1−アミノ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261d)(3.2g、12.02mmol)の撹拌溶液に、ジヒドロ−2H−ピラン−2,6(3H)−ジオン(1.508g、13.22mmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、塩化アセチル(17.09mL、240mmol)を添加し、還流させながら2時間加熱した。反応物を真空中で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、5−(3−シクロプロピル−1−(2,6−ジオキソピペリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261e)(4.078g、11.25mmol、収率94%)を無色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.28(s,1H),7.57(d,J=7.7Hz,1H),7.25−6.90(m,2H),5.71(dd,J=9.2,6.5Hz,1H),3.65(s,3H),2.62(m,4H),2.37−2.12(m,2H),1.88−1.75(m,2H),1.20−0.99(m,2H),0.68(m,1H),0.47−0.32(m,2H),0.05−0.00(m,1H),−0.01−−0.07(m,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−127.01。
ステップ−6:5−(3−シクロプロピル−1−(2−ヒドロキシ−6−オキソピペリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261f)の調製
−78℃のジクロロメタン(200mL)中の5−(3−シクロプロピル−1−(2,6−ジオキソピペリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261e)(3.55g、9.80mmol)の撹拌溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(29.4mL、29.4mmol)を添加し、−78℃で1時間撹拌した。反応物をメタノール(3mL)で反応停止させ、室温まで温めた。反応物を2Nの水酸化ナトリウム(4mL)で希釈し、飽和酒石酸二ナトリウム溶液で洗浄した。層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した(2回×150mL)。有機層を組み合わせ、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、濃縮して、5−(3−シクロプロピル−1−(2−ヒドロキシ−6−オキソピペリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261f)(3.204g、8.79mmol、収率90%)を得て、これをそのまま次のステップで使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.51−9.07(m,1H),7.68−7.41(m,1H),7.37−6.95(m,2H),5.58(dd,J=30.4,6.5Hz,1H),5.45(m,0.5H),4.96(m,0.5H),4.87(m,0.5H),4.62(m,0.5H),3.65(2s,3H),2.35−1.99(m,4H),1.81−1.59(m,2H),1.59−1.36(m,2H),1.27−1.06(m,2H),0.70(m,1H),0.45−0.25(m,2H),0.05−−0.18(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−126.93
ステップ−7:5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソ−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261g)の調製
0℃に冷却されたジクロロメタン(100mL)中の5−(3−シクロプロピル−1−(2−ヒドロキシ−6−オキソピペリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261f)(3.2g、8.78mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(7.34mL、52.7mmol)及び塩化メタンスルホニル(1.369mL、17.56mmol)を添加した。反応物を室温まで温め、30分間撹拌した。反応物をジクロロメタン(200mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタンで抽出した(2回×50mL)。有機層を組み合わせ、水(2回×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ、濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜50〜100%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソ−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261g)(2.35g、6.78mmol、収率77%)を透明なシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.35(s,1H),7.58(dd,J=8.0,2.1Hz,1H),7.18(dd,J=10.6,8.5Hz,1H),7.06(m,1H),6.15(dt,J=7.9,1.6Hz,1H),5.64(dd,J=9.9,6.2Hz,1H),5.17(dt,J=8.4,4.4Hz,1H),3.66(s,3H),2.43(m,2H),2.20(m,2H),2.08−1.80(m,2H),1.25−1.00(m,2H),0.71(m,1H),0.45−0.31(m,2H),0.05(m,1H),0.00−−0.08(m,1H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−126.28。
ステップ−8:1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−3,4−ジヒドロピリジン−2(1H)−オン(261h)の調製
化合物261hを、化合物258eの調製に関してスキーム248のステップ−5に報告されている手順に従って、5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソ−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(261g)(1.2g、3.46mmol)から調製して、1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−3,4−ジヒドロピリジン−2(1H)−オン(261h)(0.89g、3.09mmol、収率89%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ6.91(dd,J=11.5,8.4Hz,1H),6.69(dd,J=8.8,2.3Hz,1H),6.44(m,1H),6.09(dt,J=7.8,1.6Hz,1H),5.56(dd,J=10.1,5.9Hz,1H),5.20−5.06(m,3H),2.48−2.35(m,2H),2.27−2.12(m,2H),1.98−1.77(m,2H),1.16−0.93(m,2H),0.78−0.63(m,1H),0.44−0.33(m,2H),0.10−−0.11(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−137.03。
ステップ−9:3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソ−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(261i)の調製
化合物261iを、化合物208cの調製に関してスキーム208のステップ−3に報告されている手順に従って、1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(0.53g、1.38mmol)及び1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−3,4−ジヒドロピリジン−2(1H)−オン(261h)(0.4g、1.39mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、0〜40%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)による精製後に、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソ−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(261i)(0.48g、0.73mmol、収率52.8%)を無色の発泡体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),7.60(s,1H),7.44(ddd,J=26.7,13.8,5.9Hz,6H),7.31−7.15(m,2H),6.17(d,J=7.9Hz,1H),5.71−5.57(m,1H),5.25−5.08(m,1H),4.19(d,J=6.2Hz,2H),2.49−2.35(m,2H),2.27−2.12(m,2H),2.05−1.88(m,2H),1.37(s,9H),1.27(m,1H),1.16−1.01(m,1H),0.71(m,1H),0.38(m,2H),−0.00(m,2H).19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−122.72,−60.80。
ステップ−10:3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピペリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(261j)の調製
水酸化パラジウム(II)(6.43mg、0.023mmol)を、酢酸エチル(5mL)中の3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソ−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(261i)(0.15g、0.23mmol)の溶液に添加し、混合物をH2雰囲気下で36時間水素化した。混合物をセライトパッドで濾過し、EtOAcで洗浄し(2回×10mL)、真空中で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、0〜40%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)で精製して、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピペリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(261j)(0.09g、0.137mmol、収率59.8%)をゴム状の塊として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.60(s,1H),7.60(s,1H),7.42(m,6H),7.23(dt,J=13.4,6.7Hz,2H),5.77(t,J=8.0Hz,1H),4.19(d,J=6.3Hz,2H),3.16−3.00(m,1H),2.82−2.64(m,1H),2.39−2.18(m,2H),1.99(m,3H),1.74−1.43(m,3H),1.37(s,9H),1.30(m,1H),1.08(m,1H),0.72(m,1H),0.38(m,2H),−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−123.10,−60.81。
ステップ−11:(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピペリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(261k)の調製
メタノール(4mL)中の3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピペリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(261j)(0.09g、0.137mmol)の溶液に、HCl(0.46mL、1.37mmol、メタノール中3M)を添加し、室温で20時間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣をNaHCO3溶液(40mL)及びEtOAc(30mL)で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(25mL)で抽出し、合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー[シリカゲル12g、0〜30%の、CMA80及びクロロホルムで溶出]で精製して、(+)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2−オキソピペリジン−1−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(261k)(0.06g、0.11mmol、収率79%)を無色の発泡体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.59(s,1H),7.58(s,1H),7.54−7.38(m,4H),7.38−7.10(m,3H),5.76(t,J=8.0Hz,1H),3.78(s,2H),3.16−3.00(m,1H),2.72(dd,J=12.2,6.2Hz,1H),2.29(q,J=6.8Hz,2H),1.95(dd,J=15.5,8.1Hz,2H),1.76−1.43(m,4H),1.34−0.96(m,3H),0.91−0.65(m,2H),0.38(m,2H),0.11−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−123.14,−60.74;MS(ES+)558.3(M+1);MS(ES−)556.3(M−1),592.3(M+Cl).旋光度:[α]D=(+)49.12[0.285,MeOH]。
(−)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(262f)の調製
ステップ−1:5−(3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバメート(262a)の調製
化合物262aを、化合物258aの調製に関してスキーム258のステップ−1に報告されている手順を用いて、(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(216b)(0.5g、1.284mmol)から調製して、5−(3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバメート(262a)(0.573g、収率100%)を黄色固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.35(s,1H),8.53−8.45(m,2H),7.67(d,J=7.5Hz,1H),7.34−7.28(m,2H),7.21−7.08(m,2H),5.51(s,1H),3.64(s,3H),2.71−2.40(m,2H),1.15(s,9H),1.10−0.85(m,2H),0.73−0.55(m,1H),0.43−0.29(m,2H),−0.02−−0.11(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−126.83;MS(ES+):MS(ES+)448.3(M+1);MS(ES−)446.3(M−1),482.3(M+Cl)。
ステップ−2:5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(262b)の調製
メタノール(12mL)中の5−(3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバメート(262a)(0.551g、1.231mmol)の撹拌溶液に、メタノール中3MのHCl(2.462mL、7.39mmol)を添加し、還流させながら加熱した。反応物を室温まで冷まし、真空中で濃縮し、飽和NaHCO3水溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した(2回×30mL)。合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させて、5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(262b)(0.418g、1.217mmol、収率99%)を黄色のシロップとして得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.25(s,1H),8.53−8.35(m,2H),7.64(d,J=7.6Hz,1H),7.42−7.31(m,2H),7.25−7.04(m,2H),3.63(s,3H),2.35(s,2H),2.20(t,J=8.1Hz,2H),1.12−0.91(m,2H),0.73−0.56(m,1H),0.41−0.29(m,2H),−0.03−−0.10(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−127.63;MS(ES+):MS(ES+)344.2(M+1);MS(ES−)342.2(M−1)。
ステップ−3:5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(262c)の調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中の5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(262b)(0.401g、1.168mmol)の撹拌溶液に、ピリジン(0.471mL、5.84mmol)、メタンスルホン酸無水物(0.407g、2.336mmol)を添加した。結果として得られた混合物を一晩かけて室温まで温めた。更なるピリジン(0.471mL、5.84mmol)及びメタンスルホン酸無水物(0.407g、2.336mmol)を添加し、混合物を室温で更に3時間撹拌した。反応混合物をブライン(20mL)で希釈し、ジクロロメタンで抽出し(2回×30mL)、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、0〜75%の、クロロホルム中のCMA80で溶出]で精製して、5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(262c)(0.489g、1.160mmol、収率99%)を得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+):MS(ES+)444.2(M+Na);MS(ES−)456.2(M+Cl)。
ステップ−4:(+)−N−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)メタンスルホンアミド(262d)の調製
化合物262dを、化合物258eの調製に関してスキーム258のステップ−5に報告されている手順に従って、5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(262c)(0.483g、1.146mmol)から調製して、(+)−N−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)メタンスルホンアミド(262d)(0.311g、0.856mmol、収率74.7%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.61−8.30(m,2H),7.67(s,1H),7.37−7.18(m,2H),6.95(dd,J=11.2,8.5Hz,1H),6.82(dd,J=8.9,2.4Hz,1H),6.50−6.36(m,1H),5.21(s,2H),2.66−2.54(m,1H),2.35−2.24(m,1H),2.21(s,3H),1.15−0.97(m,1H),0.87−0.67(m,1H),0.64−0.47(m,1H),0.40−0.20(m,2H),−0.02−−0.20(m,2H);MS(ES+):MS(ES−)362.2(M−1),725.3(2M−1);旋光度:[α]D=(+)21.0[0.2,MeOH]
ステップ−5:7−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ジ−tert−ブチル(262e)の調製
化合物262eを、化合物208cの調製に関してスキーム208のステップ−3に報告されている手順に従って、1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253c)(0.519g、0.994mmol)及び(+)−N−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)メタンスルホンアミド(262d)(0.301g、0.828mmol)から調製して、7−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ジ−tert−ブチル(262e)を得て、この粗反応混合物をそのまま次のステップで使用した。MS(ES+):868.3(M+1)。
ステップ−6:(−)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(262f)の調製
化合物262fを、化合物258fの調製に関してスキーム258のステップ−7に報告されている手順に従って、7−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ジ−tert−ブチル(262e)(1.439g、1.658mmol)から調製して、精製後に、化合物262f(78mg、収率7%)の黄色固体を遊離塩基として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.61(s,1H),8.69−8.45(m,2H),8.43(s,1H),7.98−7.51(m,6H),7.40−7.14(m,3H),7.10−6.84(m,3H),2.31−2.22(m,2H),2.27(s,3H),1.21−0.93(m,2H),0.90−0.71(m,1H),0.65−0.48(m,1H),0.38−0.20(m,2H),−0.05−−0.21(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.70,−121.52。
メタノール(10mL)中の化合物262fの遊離塩基(0.069g、0.103mmol)の溶液に、HCl(メタノール中3M)(0.207mL、0.620mmol)を添加し、乾燥するまで蒸発させて、極少量の水中に溶解させ、凍結乾燥して、(−)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(メチルスルホンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(262f)(34mg、収率49%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ13.67(s,1H,D2Oと交換),10.90(s,1H,D2Oと交換),9.33(s,2H,D2Oと交換),8.99−8.85(m,1H),8.78(d,J=6.0Hz,2H),8.19−8.03(m,3H),7.89(s,1H),7.90−7.67(m,3H),7.67−7.55(m,1H),7.39−7.21(m,3H),2.76−2.41(m,2H),2.39(s,3H),1.11−0.95(m,1H),0.88−0.69(m,1H),0.65−0.50(m,1H),0.38−0.19(m,2H),−0.02−−0.21(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.90,−120.70;1H NMR(300MHz,DMSO−d6/D2O)δ8.97(s,1H),8.91−8.83(m,2H),8.30−8.14(m,2H),8.00−7.84(m,4H),7.76(dd,J=7.2,2.4Hz,1H),7.54−6.79(m,3H),2.86−2.58(m,2H),2.55(s,3H),1.26−1.04(m,2H),1.05−0.83(m,1H),0.80−0.62(m,1H),0.53−0.32(m,2H),0.11−−0.08(m,2H);MS(ES+):MS(ES+)668.2(M+1),702.2(M+Cl);旋光度:[α]D=(−)2.0[0.1,MeOH];分析:C32H29F4N7O3S・2.25HCl・4.25H2Oの計算値:C,46.51;H,4.85;Cl,9.65;N,11.87;実測値:C,46.66;H,4.56;Cl,9.27;N,12.03。
1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(263d)の調製
ステップ−1:(5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)カルバミン酸メチル(263a)の調製
アセトニトリル(60mL)中のウラシル(1g、8.92mmol)の懸濁液に、N,O−ビストリメチルシリルアセトアミド(BSA、4.54g、22.30mmol)を添加し、30分間撹拌した。反応混合物に5−(1−ブロモ−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(528c)(3.54g、10.71mmol)、ヨウ素(0.226g、0.892mmol)を添加し、出発物質が消費されるまで還流させながら加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で濃縮し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、H2O(50mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜90%のEtOAcで溶出)で精製して、5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(263a)(785mg、0.498mmol、収率24.4%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.33(s,1H),9.40(s,1H),7.72(d,J=8.0Hz,1H),7.65(d,J=6.2Hz,1H),7.29−7.16(m,1H),7.19−7.09(m,1H),5.58(t,J=7.5Hz,2H),3.66(s,3H),2.24−2.05(m,2H),1.24−1.02(m,2H),0.75−0.64(m,1H),0.46−0.32(m,2H),0.05−−0.03(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−125.34;MS(ES+)362.2(M+1),360.2(M−1)。
ステップ−2:1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(263b)の調製
化合物263bを、化合物258eの調製に関してスキーム258のステップ−5に報告されている手順に従って、5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバミン酸メチル(263a)(765mg、2.117mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル12g、ヘキサン中0〜60%の酢酸エチル]による精製後に、1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(263b)(450mg、1.484mmol、収率70.1%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.31(s,1H),7.62(d,J=8.0Hz,1H),6.96(dd,J=11.2,8.5Hz,1H),6.71(d,J=7.3Hz,1H),6.56−6.48(m,1H),5.57(d,J=6.3Hz,1H),5.49(t,J=7.7Hz,1H),5.21(s,2H),2.21−1.97(m,2H),1.21−1.00(m,2H),0.76−0.59(m,1H),0.42−0.32(m,2H),0.10−−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−136.17。
ステップ−3:3−(5−((5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(263c)の調製
化合物263cを、化合物208cの調製に関してスキーム208のステップ−3に報告されている手順に従って、1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(263b)(410mg、1.352mmol)及び1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(781mg、2.027mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル24g、ヘキサン中0〜90%のEtOAc/MeOH(9:1、v/v)で溶出]による精製後に、3−(5−((5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(263c)(325mg、0.485mmol、収率35.9%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.35(s,1H),10.64(s,1H),7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.64−7.25(m,9H),5.59(d,J=8.0Hz,2H),4.20(d,J=6.1Hz,2H),2.30−2.04(m,2H),1.37(s,9H),1.24−1.00(m,2H),0.77−0.61(m,1H),0.43−0.31(m,2H),0.08−−0.06(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−121.69;MS(ES+),693.2(M+Na);(ES−)669.3(M−1)。
ステップ−4:1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(263d)の調製
MeOH(15mL)中の3−(5−((5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(263c)(300mg、0.447mmol)の溶液に、HCl(MeOH中3N)(1.193mL、3.58mmol)を添加し、還流させながら40分間加熱した。溶液を室温まで冷まし、真空中で濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、CHCl3中0〜60%のCMA80で溶出)で精製して、1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(263d)(140mg、0.245mmol、収率54.9%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.63−7.48(m,3H),7.48−7.39(m,2H),7.38−7.25(m,3H),5.60(m,2H),3.78(s,2H),2.26−2.05(m,2H),1.22−0.98(m,2H),0.77−0.62(m,1H),0.45−0.32(m,2H),0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.75,−121.72;MS(ES+),571.3(M+1),569.3(M−1)。
(+)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(264g)の調製
ステップ−1:(R)−2−メチル−N−(ピリジン−4−イルメチレン)プロパン−2−スルフィンアミド(264a)の調製
化合物264aを、化合物222aの調製に関してスキーム−222のステップ−1に報告されている手順に従って、イソニコチンアルデヒド(11.67g、109mmol)及び(R)−2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルフィンアミド(12g、99mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、0〜70%の、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出)による精製後に、(R)−2−メチル−N−(ピリジン−4−イルメチレン)プロパン−2−スルフィンアミド(264a)(15.60g、収率75%)を結晶性の淡黄色固体として得た。1H NMR:1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.84−8.77(m,2H),8.63(s,1H),7.94−7.81(m,2H),1.21(s,9H);MS(ES+):MS(ES+):211.2(M+1);旋光度:[α]D=(−)99.25[0.935,MeOH]。
ステップ−2:(R)−N−((S)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(264b)及び(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(264c)の調製
化合物264b及び264cを、化合物222b及び222cの調製に関してスキーム−222のステップ−2に記載されている手順に従って、(R)−2−メチル−N−(ピリジン−4−イルメチレン)プロパン−2−スルフィンアミド(264a)(10.73g、51mmol)及び新しく調製した3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(107mL、81mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル120g、0〜100%の、クロロホルム中のCMA80で溶出]による精製後に、以下の
1.(R)−N−((S)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(264b)(6.979g、収率43%)を淡赤色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.58−8.42(m,2H),7.43−7.26(m,2H),6.93(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.80−6.66(m,1H),6.64−6.50(m,1H),6.02(d,J=6.1Hz,1H),5.40(d,J=6.1Hz,1H),5.15(s,2H,D2Oと交換),1.14(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−136.78;MS(ES+):MS(ES+)322.2(M+1),344.2(M+Na);MS(ES−)320.3(M−1);旋光度:[α]D=(−)27.41[0.54,MeOH]。
2.(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(264c)(5.26g、収率32%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.59−8.44(m,2H),7.48−7.31(m,2H),6.92(dd,J=11.4,8.3Hz,1H),6.69(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),6.58−6.41(m,1H),6.10(d,J=6.3Hz,1H),5.36(d,J=6.2Hz,1H),5.14(s,2H,D2Oと交換),1.14(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−136.73;MS(ES+):MS(ES+)322.2(M+1),344.2(M+Na);MS(ES−)320.3(M−1),356.2(M+Cl);旋光度:[α]D=(−)77.2[0.5,MeOH]。
ステップ−3:(+)−5−(アミノ(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロアニリン(264d)の調製
化合物264dを、化合物222dの調製に関してスキーム−222のステップ−3に報告されている手順に従って、(R)−N−((S)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(264b)(2.26g、7.03mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]による精製後に、(+)−5−(アミノ(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロアニリン(264d)(0.344g、収率22%)を黄色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.55−8.38(m,2H),7.44−7.23(m,2H),6.88(dd,J=11.5,8.3Hz,1H),6.74(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),6.62−6.48(m,1H),5.06(s,2H,D2Oと交換),4.92(s,1H),2.26(s,2H,D2Oと交換);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.67;MS(ES+):MS(ES+)218.2(M+1);MS(ES−)216.1(M−1);旋光度:[α]D=(+)47.55[0.235,MeOH]。
ステップ−4:(+)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロアニリン(264e)の調製
化合物264eを、化合物222fの調製に関してスキーム−222のステップ−4に報告されている手順に従って、(+)−5−(アミノ(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロアニリン(264d)(0.331g、1.524mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ヘキサン中0〜50%のCMA80で溶出)による精製後に、(+)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロアニリン(264e)(0.326g、1.201mmol、収率79%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.53−8.41(m,2H),7.48−7.32(m,2H),6.96−6.73(m,2H),6.63−6.45(m,1H),5.10(s,2H,D2Oと交換),4.69(s,1H),2.50−2.39(m,1H),2.34−2.17(m,2H),0.98−0.83(m,1H),0.48−0.31(m,2H),0.10−−0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.28;MS(ES+):MS(ES+)272.2(M+1),MS(ES−)270.2(M−1);旋光度:[α]D=(+)41.65[0.485,MeOH]。
ステップ−5:7−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ビス−ジ−tert−ブチル(264f)の調製
化合物264fを、化合物208cの調製に関してスキーム208のステップ−3に報告されている手順に従って、1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253c)(0.595g、1.139mmol)及び(+)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロアニリン(264e)(0.309g、1.139mmol)から調製して、7−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ビス−ジ−tert−ブチル(264f)を褐色のワックス状固体として得て、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ−6:(+)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(264g)の調製
化合物264gを、化合物258fの調製に関してスキーム258のステップ−7に報告されている手順に従って、7−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ビス−ジ−tert−ブチル(264f)(1.4202g、1.831mmol)から調製して、精製後に、化合物264gを遊離塩基として得た。この遊離塩基を塩酸塩へと変換して、凍結乾燥後に、(+)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(264g)(64mg、収率6%)の塩酸塩を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ13.74(s,1H,D2Oと交換),10.96(s,1H,D2Oと交換),10.76(s,1H,D2Oと交換),9.55−9.18(m,2H,D2Oと交換),8.99−8.74(m,3H),8.29−8.13(m,2H),8.10(s,1H),8.00(d,J=6.6Hz,1H),7.93(s,1H),7.88−7.66(m,2H),7.42(t,J=9.4Hz,1H),7.39−7.22(m,1H),5.93(s,1H),2.73(s,2H),1.36−1.06(m,1H),0.53(m,2H),0.43−0.10(m,2H);1H NMR(300MHz,DMSO/D2O−d6)δ8.92−8.74(m,3H),8.10(s,2H),7.94(d,J=5.6Hz,2H),7.94−7.84(m,1H),7.81(s,1H),7.75(d,J=6.9Hz,1H),7.66−7.55(m,1H),7.44(t,J=9.4Hz,1H),7.36(d,J=7.1Hz,1H),5.85(s,1H),2.98−2.68(m,2H),1.19−1.00(m,1H),0.71−0.52(m,2H),0.31(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.86,−118.92;MS(ES+):MS(ES+)576.2(M+1),610.2(M+Cl);HPLC:HPLC(逆相、UV吸光度260nm;Rt=3.010分(98.17%)];旋光度:[α]D=(+)23.40[0.265,MeOH];分析:C30H25F4N7O・3HCl・4H2Oの計算値:C,47.60;H,4.79;Cl,14.05;N,12.95;実測値:C,47.41;H,4.80;Cl,13.88;N,12.87。
(−)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(265d)の調製
ステップ−1:(−)−5−(アミノ(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロアニリン(265a)の調製
化合物265aを、化合物222dの調製に関してスキーム−222のステップ−3に報告されている手順に従って、(R)−N−((R)−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(264c)(2.61g、8.12mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、0〜100%の、クロロホルム中のメタノールで溶出]による精製後に、(−)−5−(アミノ(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロアニリン(265a)(1.736g、収率98%)を赤色がかった黄色油として得て、これをそのまま次のステップで使用した。MS(ES+):MS(ES+)218.2(M+1);MS(ES−)216.1(M−1);旋光度:[α]D=(−)62.35[0.51,MeOH]。
ステップ−2:(−)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロアニリン(265b)の調製
化合物265bを、化合物222fの調製に関してスキーム−222のステップ−4に報告されている手順に従って、(−)−5−(アミノ(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロアニリン(265a)(1.79g、8.24mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム中0〜100%のCMA80で溶出)による精製後に、(−)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロアニリン(265b)(0.089g、収率4%)を黄色油として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.68−8.35(m,2H),7.52−7.28(m,2H),6.99−6.74(m,2H),6.64−6.44(m,1H),5.09(s,2H),4.68(s,1H),2.51−2.36(m,1H),2.37−2.18(m,2H),1.00−0.81(m,1H),0.48−0.32(m,2H),0.11−0.00(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−137.26;MS(ES+):MS(ES+)272.3(M+1);MS(ES−)270.3(M−1)。
ステップ−3:7−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ビス−ジ−tert−ブチル(265c)の調製
化合物265cを、化合物208cの調製に関してスキーム208のステップ−3に報告されている手順に従って、1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253c)(81mg、0.155mmol)及び(−)−5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロアニリン(265b)(50mg、0.186mmol)から調製して、7−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ビス−ジ−tert−ブチル(265c)を得て、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ−4:(−)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(265d)の調製
無水ジオキサン(5mL)中の、上記ステップからの粗7−(5−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソキノリン−1−イルカルバミン酸ビス−ジ−tert−ブチル(265c)の溶液に、HCl(ジオキサン中4N、2mL)を添加し、60℃で50分間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム中0〜40%のCMA−80で溶出)で精製して、化合物265dを遊離塩基として得て、これをHCl塩へと変換して、(−)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(ピリジン−4−イル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(265d)(25mg、0.043mmol、収率28.0%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ13.50(s,1H),10.87(s,1H),10.48(s,2H),9.26(s,2H),8.76−8.69(m,2H),8.09(m,2H),8.01−7.84(m,5H),7.80(d,J=7.0Hz,1H),7.77−7.71(m,1H),7.42(dd,J=10.3,8.6Hz,1H),7.33(d,J=7.0Hz,1H),5.80(d,J=7.2Hz,1H),2.83−2.62(m,2H),1.26−1.05(m,1H),0.65−0.44(m,2H),0.42−0.21(m,2H);MS(ES+)576.4(M+1);574.4(M−1);旋光度:[α]D=(−)16[0.25,MeOH];分析、C30H25F4N7O.3HCl.3.5H2Oの計算値:C,48.17;H,4.72;N,13.11;実測値:C,48.29;H,4.70;N,12.88。
(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(266j)の調製
ステップ−1:2−メチル−イソニコチン酸(266b)の調製
水(1000mL)中の2,4−ジメチル−ピリジン(266a)(100g、933.245mmol)の溶液に、過マンガン酸カリウム(294.97g、1866.489mmol)を2時間にわたって少量ずつ添加した。結果として得られた反応混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、セライト床を通して濾過し、濾液を、50℃で、250mLの体積まで減圧下において濃縮した。得られた溶液を0℃まで冷却し、1NのHCl(0℃〜5℃の温度)を用いてpHを3に調節した。得られた固体を濾過で収集し、冷水で洗浄し、乾燥させて、2−メチルイソニコチン酸(266b)(22.3g、収率:17.42%)を得た。1H NMR(D2O)δ8.52(s,1H),7.94−7.90(m,2H),2.69(s,3H);MS(+)138.1(M+1)。
ステップ−2:N−メトキシ−N,2−ジメチルイソニコチンアミド(266c)の調製
N,N−ジメチルホルムアミド(180mL)中の2−メチルイソニコチン酸(266b)(17.8g、129.798mmol)の撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(67.105g、519.192mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド(EDCI、40.299g、259.596mmol)、及びヒドロキシベンズトリアゾール(HOBt、39.753g、259.596mmol)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、その後、N,Oジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(13.8g、141,497mmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、水(500mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(5回×500mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、N−メトキシ−N,2−ジメチルイソニコチンアミド(266c)(23g、収率98.4%)を赤色がかった濃厚な固体として得た。1H NMR(CDCl3)δ8.29−8.27(d,1H),7.08(s,1H),7.02−7.01(d,1H),3.27(s,3H),3.07(s,3H),2.32(s,3H);MS(ES+)181.1(M+1)。
ステップ−3:1−(2−メチルピリジン−4−イル)エタノン(266d)の調製
THF(520mL)中のN−メトキシ−N,2−ジメチルイソニコチンアミド(266c)(26g、144.281mmol)の撹拌溶液に、−78℃の窒素雰囲気下、MeLi(6.342g、288.562mmol、THF中1Mの溶液)を添加した。反応混合物を1時間かけて室温まで温め、0℃の飽和NH4Cl溶液で反応停止させた。結果として得られた反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、1−(2−メチルピリジン−4−イル)エタノン(266d)(11g、収率56.4%)を赤色がかった濃厚な液体として得た。1H NMR(CDCl3)δ8.61−8.59(d,1H),7.51−7.45(d,1H),7.45−7.44(m,1H),2.56(s,3H),2.53(s,3H);MS(ES+)136.1(M+1)。
ステップ−4:3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロプ−2−エン−1−オン(266e)の調製
0℃のメタノール(110mL)中の1−(2−メチルピリジン−4−イル)エタノン(266d)(11.g、81.383mmol)の溶液に、シクロプロパンカルボキサルデヒド(10.039g、143.234mmol)、水酸化カリウム水溶液(1N、0.911g、16.276mmol)を添加し、室温で12時間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、1Nの塩酸(20.5mL)を添加し、濃縮してメタノールを除去した。得られた残渣を酢酸エチル及び水(75:75mL)で分配した。水層を分離し、酢酸エチルで抽出した(2回×75mL)。組み合わせた有機層を、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロプ−2−エン−1−オン(266e)(4.5g、収率29.5%)を赤色がかった液体として得た。MS(ES+)188.1(M+1)。
ステップ−5:3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロパン−1−オン(266f)の調製
化合物266fを、化合物212cの調製に関して記載されているように、スキーム212のステップ−2に報告されている手順に従って、3−シクロプロピル−1−ピリジン−4−イル−プロペノン(266e)(8g、42.726mmol)から調製して、カラムクロマトグラフィーによる精製後に、3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロパン−1−オン(266f)(5.5g、収率68.1%)を黄色の液体として得た。1H NMR(CDCl3)δ8.61−8.59(d,1H),7.53(s,1H),7.47−7.46(dd,1H),3.02−2.97(m,2H),2.58(s,3H),1.60−1.53(m,2H),0.71−0.66(m,1H),0.41−0.37(m,2H),0.05−0.01(m,2H);MS(ES+)190.2(M+1)。
ステップ−6:(R)−N−(3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(266g)の調製
化合物266gを、化合物208aの調製に関して記載されているように、スキーム208のステップ−1に報告されている手順に従って、3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロパン−1−オン(266f)(5.5g、29.062mmol)及びR−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(4.209g、34.729mmol)から調製して、カラムクロマトグラフィーによる精製後に、(R)−N−(3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(266g)(7g、収率82.44%)を黄色の液体として得た。1H(CDCl3)δ8.51−8.49(d,1H),7.51−7.33(m,2H),3.35−3.05(m,2H),2.54(s,3H),1.54−1.49(m,2H),1.24(s,9H),0.75−0.61(m,1H),0.41−0.31(m,2H),0.05−0.01(m,2H);MS(ES+)293.2(M+1)。
ステップ−7:(R)−N−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(266h)の調製
化合物266hを、化合物208bの調製に関して記載されているように、スキーム208のステップ−2に報告されている手順に従って、(R)−N−(3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(266g)(5.5g、29.062mmol)、及びR−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2g、6.839mmol)、及び新しく調製した(3−(ビス(トリメチルシリル)アミノ)−4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(52c)(19.10mL、15.28mmol)から調製して、カラムクロマトグラフィーによる精製後に、(R)−N−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(266h)(0.8g、収率29.0%)を赤色がかった濃厚な液体として得た。1H NMR(DMSO−d6)δ8.36−8.34(d,1H),7.24(s,1H),7.12−7.10(d,1H),6.95−6.91(m,1H),6.76−6.72(m.1H),6.59−6.50(m,1H),5.38−5.32(m,1H),5.11(s,2H),2.49(s,3H),2.05−2.01(m,2H),1.55−1.51(m,2H),1.16(s,9H),0.9−0.85(m,1H),0.39−0.37(m,2H),0.03−0.09(m,2H);MS(ES+)404.3(M+1)。
ステップ−8:3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(266i)の調製
化合物266iを、化合物208cの調製に関して記載されているように、スキーム208のステップ−3に報告されている手順に従って、(R)−N−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(266h)(0.5g、1.238mmol)及び1−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10d)(0.573g、1.2mmol)から調製して、カラムクロマトグラフィーによる精製後に、3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(266i)(0.25g、収率26.2%)を赤色がかった濃厚な液体として得た。1H NMR(DMSO−d6)δ10.66(s,1H),8.42−8.40(d,1H),7.65−7.49(m,2H),7.48−7.28(m,8H),7.14(s,1H),5.54(s,1H),4.27−4.25(d,2H),2.58(s,3H),1.47−1.45(m,2H),1.5(s,9H),1.34−1.31(m,2H)1.2(s,9H),0.85−0.71(m,1H),0.45−0.35(m,2H),0.03−0.01(m,2H);MS(ES+)771.4(M+1)。
ステップ−9:(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(266j)の調製
エタノール(5mL)中の3−(5−(5−(3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(266i)(0.25g、0.324mmol)の撹拌溶液に、HCl(MeOH中4N、20mL)を室温で添加した。結果として得られた反応混合物を加熱して1時間還流させ、室温まで冷まし、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル12g、CHCl3中0〜100%のCMA80で溶出)で2回精製して、(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(266j)(65mg、収率35.5%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H),8.29(d,J=5.3Hz,1H),7.57(m,2H),7.50(m,1H),7.42(m,2H),7.29(m,3H),7.19(d,J=9.6Hz,1H),7.12(d,J=6.6Hz,1H),3.77(s,2H),2.40(s,3H),2.31−2.08(m,4H),1.09−0.78(m,2H),0.70−0.52(m,1H),0.40−0.27(m,2H),0.03−−0.14(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73,−124.10;MS(ES+)567.3(M+1);565.3(M−1);旋光度[α]D=(+)12.38[0.21,MeOH].MeOH(3mL)中の化合物(266j)の遊離塩基(50mg、0.088mmol)の溶液に、HCl(MeOH中3N)(0.588mL、1.765mmol)を添加し、室温で3時間撹拌し、真空中で乾燥するまで濃縮した。残渣を水/ACNで取り出し、凍結乾燥して、(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(2−メチルピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(266j)(56mg、収率94%)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.93(s,1H),9.78(s,3H),8.77(d,J=5.9Hz,1H),8.52(s,3H),7.83−7.77(m,1H),7.74(m,2H),7.71−7.58(m,3H),7.58−7.47(m,2H),7.40(dd,J=7.0,1.5Hz,2H),4.11(d,J=5.8Hz,2H),2.65(s,3H),2.63−2.50(m,2H),1.32−0.94(m,2H),0.67(m,1H),0.48−0.24(m,2H),0.01(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.82,−119.73.MS(ES+)567.3(M+1),(ES−)565.4(M−1)。
(−)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−カルバモイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(267c)の調製
ステップ−1:1−(3−(N−(tert−ブトキシカルボニル)カルバムイミドイル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(267a)の調製
MeOH−H2O(50mL、比は1:2)中の1−(3−カルバムイミドイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(236g)(1.2g、4.02mmol)の溶液に、(Boc)2O(1.121g、4.83mmol)及び水酸化ナトリウム(0.322g、8.05mmol)を添加した。結果として得られた混合物を室温で12時間撹拌した。更なる(Boc)2O(0.878g、4.02mmol)を添加し、結果として得られた混合物を8時間撹拌し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3回×100mL)。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム中0〜100%のCMA−80で溶出)で精製して、1−(3−(N−(tert−ブトキシカルボニル)カルバムイミドイル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(267a)(205mg、0.515mmol、収率12.79%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.18(s,1H),8.12−7.94(m,2H),7.77−7.65(m,1H),7.57(t,J=7.8Hz,1H),7.13(s,1H),1.45(s,9H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.45;MS(ES+):399.4(M+1),(ES−)397.3(M−1)。
ステップ−2:(3−(5−(5−(1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸tert−ブチル(267b)の調製
0℃のTHF(20mL)中の1−(3−(N−(tert−ブトキシカルボニル)カルバムイミドイル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(267a)(150mg、0.377mmol)の溶液に、NMO(44.1mg、0.377mmol)、クロロギ酸イソブチル(153mg、1.125mmol)を添加し、0℃で1時間撹拌した。反応混合物に、(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214e)(156mg、0.377mmol)、塩化リチウム(23.95mg、0.565mmol)を添加し、0℃で2時間撹拌し、水(10mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した(3回×20mL)。有機層を組み合わせ、乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出)で精製して、(3−(5−(5−(1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸tert−ブチル(267b)(88mg、0.111mmol、収率29.4%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.09(m,1H),7.90(s,1H),7.85(d,J=8.5Hz,1H),7.67−7.61(m,1H),7.55(d,J=7.9Hz,2H),7.47(m,1H),7.39(d,J=8.2Hz,2H),7.20(m,1H),7.04(m,1H),6.99−6.92(m,1H),2.58(m,2H),1.49(s,9H),1.19(s,9H),0.97−0.85(m,2H),0.59(m,1H),0.36(m,2H),−0.12(m,2H);MS(ES+):794.6(M+1);IR(KBr)2232cm−1。
ステップ−3:(−)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−カルバモイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(267c)の調製
EtOH(10mL)中の(3−(5−(5−(1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)プロピル)−2−フルオロフェニルカルバモイル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)(イミノ)メチルカルバミン酸tert−ブチル(267b)(70mg、0.088mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4N)(0.220mL、0.882mmol)を添加し、還流させながら10分間加熱した。溶液を真空下で乾燥するまで濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム中0〜100%のCMA80で溶出)で精製して、化合物267c(17mg、0.029mmol)の遊離塩基を白色固体として得た。この遊離塩基を、HCl(ジオキサン中4N、0.1mL)を用いてHCl塩へと変換し、凍結乾燥して、(−)−N−(5−(1−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−カルバモイルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(267c)、17mg、0.027mmol、収率30.7%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.73(s,1H),9.26(s,3H),8.16(s,1H),8.04−7.98(m,2H),7.89(dt,J=7.3,1.4Hz,1H),7.83(s,1H),7.71−7.54(m,7H),7.42(dd,J=10.1,8.8Hz,1H),7.29−7.19(m,1H),2.50(dp,J=39.9,1.8Hz,2H),1.06(tt,J=12.3,5.3Hz,2H),0.77−0.59(m,1H),0.48−0.29(m,1H),−0.02(s,2H);19F NMR(282MHz,MeOH−d4)δ−64.55,−128.38;MS(ES+)613.5(M+Na);IR(KBr)2235cm−1;分析、C31H26F4N6O2.HCl.2.75H2Oの計算値;C,55.03;H,4.84;N,12.42;実測値:C,55.30;H,4.81;N,12.00;旋光度:[α]D=(−)3.2[0.125,MeOH]。
(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(268g)の調製
ステップ−1:1−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−イミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(268b)の調製
エタノール(50mL)中の2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−ヒドラジニルイソキノリン−1(2H)−イミンヒドロクロリド(235e)(13.434g、41.4mmol)の溶液に、銅錯体(268a)(Russian Chemical Bulletin,1990,1273−1277に従って調製)(10.79g、41.4mmol)を添加した。結果として得られた混合物を0℃に冷却し、濃縮HCl(15.10g、414mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。更なるHCl(7.02g、193mmol)を添加し、反応混合物を還流させながら夜通し加熱し、室温まで冷まし、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜70%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)で精製して、1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(268c)(1.90g、5.42mmol、収率13.10%)及び1−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−イミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(268b)(4.1g、8.19mmol、収率19.78%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.45(s,1H),7.76−7.55(m,3H),7.27(d,J=7.4Hz,1H),7.06(d,J=8.4Hz,1H),6.60(d,J=2.3Hz,1H),6.48(dd,J=8.4,2.3Hz,1H),6.21(d,J=7.4Hz,1H),4.97(s,2H),4.35(q,J=7.1Hz,2H),3.80(s,3H),3.74(s,3H),1.32(t,J=7.1Hz,3H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−56.85。
ステップ−2:1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(268c)の調製
化合物268cを、化合物253aの調製に関してスキーム−253のステップ−1に報告されている手順に従って、1−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−イミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(268b)(4.1g、8.19mmol)から調製して、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜40%の、クロロホルム中のCMA80で溶出)による精製後に、1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(268c)(2.4g、6.85mmol、収率84%)を灰白色固体として得た。1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.49(s,1H),7.86(q,J=8.6Hz,2H),7.52(d,J=6.5Hz,1H),7.36(s,1H),7.02(d,J=6.1Hz,1H),4.38(q,J=7.0Hz,2H),1.34(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ−3:1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(268d)の調製
アセトニトリル(75mL)中の1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(268c)(1.90g、5.42mmol)の溶液に、DIPEA(4.74mL、27.1mmol)、Boc無水物(3.55g、16.27mmol)、DMAP(0.066g、0.542mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。更なるBoc無水物(2.368g、10.85mmol)を添加し、反応混合物を60℃で4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、Boc無水物(1.776g、8.14mmol)を添加し、50℃で夜通し加熱した。反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、ブライン(100mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(2回×100mL)。合わせた有機物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させ、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、ヘキサン中0〜40%の酢酸エチルで溶出)で精製して、1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(268d)(647mg、1.175mmol、収率21.67%)を白色の半固体として得た。1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.57(d,J=5.7Hz,1H),8.16(s,1H),8.05(d,J=8.8Hz,1H),7.87(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),7.78(d,J=5.7Hz,1H),7.42(s,1H),4.48(q,J=7.1Hz,2H),1.44(t,J=7.1Hz,3H),1.32(s,18H)。
ステップ−4:1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(268e)の調製
室温のTHF/H2O(30mL、比は3:1)中の1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(268d)(544mg、0.988mmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(415mg、9.88mmol)を添加し、67℃で夜通し加熱した。反応混合物をEtOAc(35mL)で希釈し、有機層を分離し、水層を濃縮HClでpH2まで酸性化した。得られた白色沈殿を濾過で収集し、水で洗浄し(2回×5mL)、真空中で乾燥させて、1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(268e)(295mg、93%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.52(s,1H),7.98−7.86(m,2H),7.79(d,J=8.6Hz,2H),7.61(s,1H),7.25(s,2H),7.06(d,J=5.7Hz,1H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−56.71;MS(ES+)323(M+1),(ES−)321(M−1)。
ステップ−5:1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(2368f)の調製
化合物268fを、スキーム−208のステップ−3に報告されている手順を用いて、1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(268e)(100mg、0.310mmol)及び(R)−N−((−)−1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(216b)(121mg、0.310mmol)から調製して、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl3中0〜40%のCMA80で溶出)による精製後に、1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(268f)(120mg)を得て、これを更なる精製無しに、そのまま使用した。
ステップ−6:(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(268g)の調製
エタノール(10mL)中の1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(268f)(120mg、0.173mmol)の溶液に、HCl(32mg、0.865mmol)を添加し、還流させながら3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、真空中で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜40%の、CMA80中のクロロホルムで溶出)で精製して、(+)−N−(5−(1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(268g)(7mg、0.012mmol、収率6.86%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.20(s,1H),8.54(d,J=2.3Hz,1H),8.49−8.41(m,2H),7.96−7.89(m,2H),7.86−7.76(m,1H),7.68(s,1H),7.63(dd,J=7.5,2.4Hz,1H),7.43−7.38(m,2H),7.32(m,1H),7.19(dd,J=10.2,8.6Hz,1H),7.03(d,J=5.1Hz,3H),2.34(s,2H),2.23(m,2H),1.06(m,2H),0.64(m,1H),0.44−0.31(m,2H),−0.01−−0.15(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO)δ−56.82,−124.34;MS(ES+)590.3(M+1);(ES−)588.3(M−1);旋光度:[α]D=(+)10.67[0.225,MeOH]。
1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(269b)の調製
ステップ−1:1−(1−ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(269a)の調製
化合物269aを、化合物208cの調製に関してスキーム208のステップ−3に報告されている手順に従って、1−(1−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−3−シクロプロピルプロピル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(263b)(163mg、0.537mmol)及び1−(1−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(253c)(337mg、0.645mmol)から調製して、フラッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル40g、ヘキサン中0〜90%のEtOAc/MeOH(9:1、v/v)で溶出]による精製後に、1−(1−ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(269a)(55mg、0.068mmol、収率12.7%)を白色固体として得た。MS(ES+),830.4(M+Na);(ES−)806.4(M−1)。
ステップ−2:1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(269b)の調製
MeOH(15mL)中の1−(1−ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(269a)(55mg、0.068mmol)の溶液に、HCl(MeOH中3N)(0.45mL、1.36mmol)を添加し、室温で夜通し撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル24g、CHCl3中0〜40%のCMA80で溶出)で精製して、1−(1−アミノイソキノリン−7−イル)−N−(5−(3−シクロプロピル−1−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)プロピル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(269b)(9.0mg、0.015mmol、収率41.4%)を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.36(s,1H),10.60(s,1H),8.42(s,1H),7.88(d,J=5.7Hz,1H),7.79(d,J=8.7Hz,1H),7.74−7.63(m,3H),7.52(d,J=7.2Hz,1H),7.29(d,J=7.9Hz,2H),6.98(m,3H),5.57(m,2H),2.31−1.98(m,2H),1.32−0.95(m,2H),0.78−0.57(m,1H),0.47−0.29(m,2H),0.13−−0.12(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.73,−121.27。
(−)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−((エチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(270a)の調製
MeOH(10mL)中の(−)−1−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(42b)(0.25g、0.46mmol)の溶液に、アセトアルデヒド(0.16mL、2.8mmol)を添加し、室温で10分間撹拌した。反応混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(0.035g、0.93mmol)を添加し、撹拌を室温で6時間継続した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2回×40mL)。合わせた有機物を、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー[シリカゲル24g、クロロホルム中0〜30%のCMA80で溶出]で精製して、化合物270a(0.11g、0.194mmol、収率41.8%)の遊離塩基を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H),7.63(d,J=7.2Hz,1H),7.56(s,1H),7.50−7.24(m,9H),7.22−7.14(m,2H),4.83(s,1H),3.73(s,2H),2.45(m,2H),2.26(d,J=6.6Hz,2H),0.96(m,4H),0.43−0.30(m,2H),0.04(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ−60.54,−123.79;MS(ES+)566.4(M+1);MS(ES−)564.4(M−1),600.3(M+Cl)。この遊離塩基(0.7g)を、3NのHCl(5等量)を用いてHCl塩へと変換して、(−)−N−(5−((シクロプロピルメチルアミノ)(フェニル)メチル)−2−フルオロフェニル)−1−(3−((エチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(270a)の塩酸塩を白色固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.81(s,1H),10.16(s,2H),9.20(s,2H),7.94(d,J=7.2Hz,1H),7.80−7.11(m,12H),5.75−5.57(m,1H),4.21(t,J=5.8Hz,2H),3.05−2.83(m,2H),2.70(m,2H),1.18(m,4H),0.60−0.50(m,2H),0.29(m,2H);旋光度:[α]D=(−)3.57[0.28,MeOH]。
実施例271
血漿カリクレイン活性アッセイ。本発明の化合物の、ヒト血漿カリクレイン活性に対する効果は、発色基質(DiaPharma Group,Inc.,West Chester,OH,USA)を用いて判定した。これらの実験においては、最終容量200μLのTris−HCl緩衝液(200mMのNaCl、2.5mMのCaCl2、50mMのTris−HCl,pH7.8)中、増加する濃度の、本発明の化合物の存在下、あるいは不在下において、2nMのカリクレイン(Enzyme Research Laboratories,South Bend,IN,USA)を、80μMのS2302(H−D−Pro−Phe−Arg−p−)と共にインキュベートした。
30℃でのインキュベーション後、カリクレインの活性を、BioTek PowerWave X340 Microplate Reader(Winooski,VT,USA)を用いて、OD405nmの吸光度における変化として測定した。データを、SigmaPlotソフトウェア(Systat Software,Inc.,San Jose,CA,USA)(4パラメータロジスティック曲線)を用いて分析した。阻害剤のKi値は、チェン=プルソフ式を用いて決定した(Biochem.Pharmacol.1973,22,3099)。
本出願において開示される化合物は、血漿カリクレイン酵素に関して、1マイクロモル濃度(μM)未満のKi値を有する。表1を参照されたい。
表1.化合物に関して測定したKi値
均等物
前述の書面の明細書は、当業者による本発明の実践を可能にするのに十分であると考えられる。実施例は、本発明の一態様の単なる例証であることを意図するものであるため、本発明は、提供された実施例によって範囲を限定されることはなく、他の機能的に等価な実施形態が、本発明の範囲内にある。本明細書に示され、記載されたものに加えて、本発明の様々な修正形態が、前述の説明から当業者にとっては明らかとなり、添付の特許請求の範囲内に包含される。本発明の利点及び目的は、必ずしも本発明の各実施形態によって包括されるものではない。