JP6570440B2 - 作業車 - Google Patents
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Description
本発明に係る作業車は、乗用型の走行車体と、前記走行車体の前部に連結される油圧操作式のフロントローダとを備え、
前記走行車体は、運転座席の左右に配置される左右の後輪と、左右の前記後輪を覆う左右のリアフェンダと、フロントローダ用のバルブユニットと、フロントローダ用の操作レバーとを備え、
前記バルブユニットは、左右一方側の前記後輪と前記リアフェンダとの間の空間に配備され、
前記操作レバーは、前記空間から左右一方側の前記リアフェンダの上方に延出している。
これにより、作業者は、バルブユニットに対する油圧管の接続、及び、バルブユニットと操作レバーとの連動調節などのメンテナンス、などを、車体の横外側から容易に行うことができる。
乗用型の走行車体と、前記走行車体の前部に連結される油圧操作式のフロントローダとを備え、
前記走行車体は、運転座席の左右に配置される左右の後輪と、左右の前記後輪を覆う左右のリアフェンダと、フロントローダ用のバルブユニットと、フロントローダ用の操作レバーとを備え、
前記バルブユニットは、左右一方側の前記後輪と前記リアフェンダとの間の空間に配備され、
前記操作レバーは、前記空間から左右一方側の前記リアフェンダの上方に延出し、
前記走行車体は、車体フレームから左右に延出して搭乗ステップの後部を支持する第1支持部材と、前記車体フレームから左右に延出して左右の前記リアフェンダの後端上端部を支持する第2支持部材と、前記第2支持部材から前方に延出して左右の前記リアフェンダの前側上端部を支持する左右の第3支持部材と、前記バルブユニットと同じ左右一方側に位置して前記第1支持部材から前記第3支持部材の前端部に着脱可能に架設される第4支持部材とを備え、
前記バルブユニット及び前記操作レバーは、前記第4支持部材に支持されている。
この手段によると、作業者は、バルブユニットと操作レバーとを第4支持部材に支持させることにより、それらをローダ操作ユニットとしてユニット化することができる。そして、ローダ操作ユニットの第4支持部材を、第1支持部材から第3支持部材の前端部に架設することにより、バルブユニットと操作レバーとを所定位置に簡単に組み付けることができる。又、第4支持部材を、第1支持部材及び第3支持部材から取り外すことにより、バルブユニットと操作レバーとを所定位置から簡単に取り出すことができる。しかも、第4支持部材は、第1支持部材と第3支持部材との両持ち支持によって強固に支持されている。
これにより、バルブユニット及び操作レバーの組み付けに関する構成の複雑化を招くことなく、作業者による走行車体に対するバルブユニット及び操作レバーの着脱を容易にしながら、バルブユニット及び操作レバーを所定位置に安定状態で配備することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
乗用型の走行車体と、前記走行車体の前部に連結される油圧操作式のフロントローダとを備え、
前記走行車体は、運転座席の左右に配置される左右の後輪と、左右の前記後輪を覆う左右のリアフェンダと、フロントローダ用のバルブユニットと、フロントローダ用の操作レバーとを備え、
前記バルブユニットは、左右一方側の前記後輪と前記リアフェンダとの間の空間に配備され、
前記操作レバーは、前記空間から左右一方側の前記リアフェンダの上方に延出し、
前記走行車体は、車速の移動用の高速と作業用の低速との変速操作を可能にする副変速レバーと、走行状態の二輪駆動状態と四輪駆動状態との切り替え操作を可能にする切替レバーと、前記走行車体に着脱可能な作業装置の昇降操作を可能にする昇降レバーとを備え、
前記副変速レバー及び前記切替レバーは、それらが左右に並ぶ配置で、前記運転座席と前記操作レバーとの間における前記リアフェンダの前下部側に配備され、
前記昇降レバーは、前記運転座席と前記操作レバーとの間における前記リアフェンダの上部側に配備されている。
この手段によると、作業装置を装着した作業走行時において、副変速レバー及び切替レバーよりも使用頻度が高くなる昇降レバーを、副変速レバー及び切替レバーよりも着座位置からの操作が行い易いリアフェンダの上部側に配備することができる。
これにより、運転者は、作業装置を装着した作業走行時に頻繁に行う必要のある昇降レバーを使用した作業装置の昇降操作が行い易くなる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記操作レバーは、左右向きの第1支軸を支点にして前後方向に揺動する第1連係部と、前後向きの第2支軸を支点にして左右方向に揺動する第2連係部とを、前記空間に備え、
前記バルブユニットは、ブーム操作用の第1スプールとバケット操作用の第2スプールとを備え、
前記第1連係部及び前記第2連係部は、それらの一方が第1連係ロッドを介して前記第1スプールに操作連係され、かつ、それらの他方が第2連係ロッドを介して前記第2スプールに操作連係されている。
これにより、第1連係部又は第2連係部と第1スプール又は第2スプールとを、長さが短くて扱い易い第1連係ロッド又は第2連係ロッドを介して簡便に操作連係することができる。
前記走行車体は、前記操作レバーを中立位置に固定するロック機構を備え、
前記ロック機構は、前記操作レバーと前後左右の各方向に一体揺動する揺動部材と、前記揺動部材に形成された貫通孔に挿入可能なロックピンと、前記ロックピンを操作するロックレバーとを備え、
前記ロックピン及び前記ロックレバーは前記第4支持部材に支持され、
前記ロックレバーは、前記操作レバーとの隣接箇所において、前記空間から左右一方側の前記リアフェンダの上方に延出している。
又、運転者は、ロックレバーが操作レバーの近くに位置することにより、ローダ作業の開始前に行うロックレバーによる操作レバーのロック解除、及び、ローダ作業の終了後に行うロックレバーによる操作レバーのロックが行い易くなる。
前記走行車体は、前記操作レバーを中立位置に固定するロック機構を備え、
前記ロック機構は、前記操作レバーと前後左右の各方向に一体揺動する揺動部材と、前記揺動部材に形成された貫通孔に挿入可能なロックピンと、前記ロックピンを操作するロックレバーとを備え、
前記揺動部材及び前記ロックピンは前記空間に配備され、
前記ロックレバーは、前記操作レバーとの隣接箇所において、前記空間から左右一方側の前記リアフェンダの上方に延出している。
又、運転者は、ロックレバーが操作レバーの近くに位置することにより、ローダ作業の開始前に行うロックレバーによる操作レバーのロック解除、及び、ローダ作業の終了後に行うロックレバーによる操作レバーのロックが行い易くなる。
又、図2に記載した符号Fの矢印が指し示す方向がトラクタの前側であり、符号Lの矢印が指し示す方向がトラクタの左側である。
図示は省略するが、T/Mケース12は、副変速装置として使用するギア式変速装置、後輪用の差動装置、及び、左右の前輪6への伝動を断続する前輪クラッチ、などを内蔵している。
これにより、運転者は、右腕を右側のアームレスト17Aに乗せた状態で、右手で操作レバー22を楽に操作することができる。その結果、ローダ作業時における運転者の疲労度を軽減することができる。又、運転者が運転部5に対して車体右側から乗降する場合に、運転者が操作レバー22に接触し難くなることから、運転部5に対する車体右側からの乗降が行い易くなる。
この構成により、作業者は、バルブユニット10に対する各油圧管の接続、及び、バルブユニット10と操作レバー22との連動調節などのメンテナンス、などを行う場合には、車体の右外側から、バルブユニット10などが配備される右側の後輪7とリアフェンダ8との間の空間30に容易に手を差し入れることができる。
これにより、作業者は、バルブユニット10に対する各油圧管の接続、及び、バルブユニット10と操作レバー22との連動調節などのメンテナンス、などを、車体の右外側から容易に行うことができる。
これにより、右側の後輪7とリアフェンダ8との間の空間30において、第1連係部32及び第2連係部34と第1スプール35及び第2スプール36とを近接配備することができ、第1連係ロッド37及び第2連係ロッド38の長さを短くすることができる。
その結果、第1連係部32と第1スプール35、又は、第2連係部34と第2スプール36とを、長さが短くて扱い易い第1連係ロッド37又は第2連係ロッド38を介して簡便に操作連係することができる。
これにより、作業者は、バルブユニット10と操作レバー22とを第4支持部材46に支持させることにより、それらをローダ操作ユニット47としてユニット化することができる。そして、ローダ操作ユニット47の第4支持部材46を、右側の第1支持部材43から右側の第3支持部材45の前端部に架設することにより、バルブユニット10と操作レバー22とを所定位置に簡単に組み付けることができる。又、第4支持部材46を、右側の第1支持部材43及び第3支持部材45から取り外すことにより、バルブユニット10と操作レバー22とを所定位置から簡単に取り出すことができる。しかも、第4支持部材46は、第1支持部材43と第3支持部材45との両持ち支持によって強固に支持されている。
つまり、バルブユニット10及び操作レバー22の組み付けに関する構成の複雑化を招くことなく、作業者による走行車体1に対するバルブユニット10及び操作レバー22の着脱を容易にしながら、バルブユニット10及び操作レバー22を所定位置に安定状態で配備することができる。
第4支持部材46は、その上端部が右側の第3支持部材45の前端部にボルト連結されている。
これにより、左右のリアフェンダ8、左右の手摺り部材48、及び、第4支持部材46の上端部を、左右の第3支持部材45に個別にボルト連結する場合に比較して、それらの組み付けに要する手間を削減することができる。
これにより、運転者が操作レバー22の前後方向への揺動操作を行うと、第1連係部32が第2連係部34に対して前後方向に揺動し、この揺動に連動して、ブーム操作用の第1スプール35が上下方向に摺動する。よって、左右のブーム26を上下方向に揺動させることができる。
又、運転者が操作レバー22の左右方向への揺動操作を行うと、第1連係部32と第2連係部34とが左右方向に一体揺動し、この揺動に連動して、バケット操作用の第2スプール36が上下方向に摺動する。よって、バケット27を上下方向に揺動させることができる。
これにより、作業者は、揺動部材52とロックピン53との位置調節などのロック機構51に関するメンテナンスを、車体の右外側から容易に行うことができる。
これにより、作業者は、ロックピン53及びロックレバー54を第4支持部材46に支持させることにより、ロック機構51を、バルブユニット10及び操作レバー22などとともにローダ操作ユニット47としてユニット化することができる。その結果、作業者は、走行車体1に対するバルブユニット10、操作レバー22、及び、ロック機構51の着脱が行い易くなる。
これにより、運転者は、ロックレバー54が操作レバー22の近くに位置することにより、ローダ作業の開始前に行うロックレバー54による操作レバー22のロック解除、及び、ローダ作業の終了後に行うロックレバー54による操作レバー22のロックが行い易くなる。
ロックピン53は、第1鋼板49の上端部に備えられた第2ボス部49Bに、前後方向に摺動可能に支持されている。ロックピン53は、第2ボス部49Bの支持により、操作レバー22が中立位置に位置するときに、揺動部材52の貫通孔52Aへの挿入が可能になる位置に配置されている。ロックレバー54は、その下部がロックピン53の後端に溶接されている。ロックレバー54は、その上部側が、ロックピン53の後端部から、右側のリアフェンダ8の開口8A及び右側のガイド部材24のガイド溝24Bを通って、右側のリアフェンダ8の上方に延出している。ロックレバー54は、その下端部が、ロックピン53の後端部から下方に延出している。ガイド溝24Bは、ロックレバー54の前側のロック位置での保持を可能にする第1保持部、ロックレバー54の後側の解除位置での保持を可能にする第2保持部、及び、第1保持部と第2保持部とにわたるガイド部、を有するU字状に形成されている。ロックレバー54は、その下端部から第4支持部材46にわたる引っ張りバネ55により、ロックレバー54の上部側が、第1保持部及び第2保持部に対するはめ込み方向である左方向に揺動付勢されている。
これにより、運転者は、操作レバー22が中立位置に位置する状態において、ロックレバー54を、第2保持部から抜き出して、後側の解除位置から前側のロック位置に移動させることにより、ロックピン53を揺動部材52の貫通孔52Aに挿入することができる。そして、このロック位置では、引っ張りバネ55の作用により、ロックレバー54を第1保持部に嵌め込み保持することができる。その結果、ロックレバー54をロック位置に保持することができ、操作レバー22を中立位置に固定保持することができる。
運転者は、操作レバー22が中立位置に固定保持されている状態において、ロックレバー54を、第1保持部から抜き出して、前側のロック位置から後側の解除位置に移動させることにより、ロックピン53を揺動部材52の貫通孔52Aから抜き出すことができる。そして、この解除位置では、引っ張りバネ55の作用により、ロックレバー54を第2保持部に嵌め込み保持することができる。その結果、ロックレバー54を解除位置に保持することができ、操作レバー22の中立位置からの揺動操作を許容することができる。
これにより、作業装置を装着した作業走行時において、副変速レバー19及び切替レバー20よりも使用頻度が高くなる昇降レバー21を、副変速レバー19及び切替レバー20よりも着座位置からの操作が行い易い右側のリアフェンダ8の上部側に配備することができる。
これにより、運転者は、作業装置を装着した作業走行時に頻繁に行う必要のある昇降レバー21を使用した作業装置の昇降操作が行い易くなる。
本発明は、上記の実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
この連係では、運転者が操作レバー22の前後方向への揺動操作を行うと、バケット27が上下方向に揺動する。又、運転者が操作レバー22の左右方向への揺動操作を行うと、左右のブーム26が上下方向に揺動する。
2 フロントローダ
3 車体フレーム
7 後輪
8 リアフェンダ
10 バルブユニット
15 搭乗ステップ
17 運転座席
19 副変速レバー
20 切替レバー
21 昇降レバー
22 操作レバー
30 空間
31 第1支軸
32 第1連係部
33 第2支軸
34 第2連係部
35 第1スプール
36 第2スプール
37 第1連係ロッド
38 第2連係ロッド
43 第1支持部材
44 第2支持部材
45 第3支持部材
46 第4支持部材
51 ロック機構
52 揺動部材
52A 貫通孔
53 ロックピン
54 ロックレバー
Claims (5)
- 乗用型の走行車体と、前記走行車体の前部に連結される油圧操作式のフロントローダとを備え、
前記走行車体は、運転座席の左右に配置される左右の後輪と、左右の前記後輪を覆う左右のリアフェンダと、フロントローダ用のバルブユニットと、フロントローダ用の操作レバーとを備え、
前記バルブユニットは、左右一方側の前記後輪と前記リアフェンダとの間の空間に配備され、
前記操作レバーは、前記空間から左右一方側の前記リアフェンダの上方に延出し、
前記走行車体は、車体フレームから左右に延出して搭乗ステップの後部を支持する第1支持部材と、前記車体フレームから左右に延出して左右の前記リアフェンダの後端上端部を支持する第2支持部材と、前記第2支持部材から前方に延出して左右の前記リアフェンダの前側上端部を支持する左右の第3支持部材と、前記バルブユニットと同じ左右一方側に位置して前記第1支持部材から前記第3支持部材の前端部に着脱可能に架設される第4支持部材とを備え、
前記バルブユニット及び前記操作レバーは、前記第4支持部材に支持されている作業車。 - 前記走行車体は、前記操作レバーを中立位置に固定するロック機構を備え、
前記ロック機構は、前記操作レバーと前後左右の各方向に一体揺動する揺動部材と、前記揺動部材に形成された貫通孔に挿入可能なロックピンと、前記ロックピンを操作するロックレバーとを備え、
前記ロックピン及び前記ロックレバーは前記第4支持部材に支持され、
前記ロックレバーは、前記操作レバーとの隣接箇所において、前記空間から左右一方側の前記リアフェンダの上方に延出している請求項1に記載の作業車。 - 乗用型の走行車体と、前記走行車体の前部に連結される油圧操作式のフロントローダとを備え、
前記走行車体は、運転座席の左右に配置される左右の後輪と、左右の前記後輪を覆う左右のリアフェンダと、フロントローダ用のバルブユニットと、フロントローダ用の操作レバーとを備え、
前記バルブユニットは、左右一方側の前記後輪と前記リアフェンダとの間の空間に配備され、
前記操作レバーは、前記空間から左右一方側の前記リアフェンダの上方に延出し、
前記走行車体は、車速の移動用の高速と作業用の低速との変速操作を可能にする副変速レバーと、走行状態の二輪駆動状態と四輪駆動状態との切り替え操作を可能にする切替レバーと、前記走行車体に着脱可能な作業装置の昇降操作を可能にする昇降レバーとを備え、
前記副変速レバー及び前記切替レバーは、それらが左右に並ぶ配置で、前記運転座席と前記操作レバーとの間における前記リアフェンダの前下部側に配備され、
前記昇降レバーは、前記運転座席と前記操作レバーとの間における前記リアフェンダの上部側に配備されている作業車。 - 前記走行車体は、前記操作レバーを中立位置に固定するロック機構を備え、
前記ロック機構は、前記操作レバーと前後左右の各方向に一体揺動する揺動部材と、前記揺動部材に形成された貫通孔に挿入可能なロックピンと、前記ロックピンを操作するロックレバーとを備え、
前記揺動部材及び前記ロックピンは前記空間に配備され、
前記ロックレバーは、前記操作レバーとの隣接箇所において、前記空間から左右一方側の前記リアフェンダの上方に延出している請求項3に記載の作業車。 - 前記操作レバーは、左右向きの第1支軸を支点にして前後方向に揺動する第1連係部と、前後向きの第2支軸を支点にして左右方向に揺動する第2連係部とを、前記空間に備え、
前記バルブユニットは、ブーム操作用の第1スプールとバケット操作用の第2スプールとを備え、
前記第1連係部及び前記第2連係部は、それらの一方が第1連係ロッドを介して前記第1スプールに操作連係され、かつ、それらの他方が第2連係ロッドを介して前記第2スプールに操作連係されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業車。
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