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JP6547011B1 - オーステナイト系ステンレス鋼およびその製造方法 - Google Patents

オーステナイト系ステンレス鋼およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オーステナイト系ステンレス鋼として耐食性、製造性を損なうことなく、焼鈍、酸洗後も耐食性が低下しないオーステナイト系ステンレス鋼を提供する。【解決手段】鋼と、前記鋼の表面にある皮膜と、を備え、前記鋼は、質量%で、C:0.100%以下、Si:3.00%以下、Mn:0.01〜5.00%、P:0.100%以下、S:0.0050%以下、Ni:7.00〜40.00%、Cr:17.00〜28.00%、V:0.010〜5.000%を含有し、残部はFeおよび不純物からなり、前記皮膜は、皮膜中のカチオン元素の全量を100%としたときの最表層から深さ方向におけるV濃度のピーク値が5.00atomic%以上の膜であることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼。【選択図】なし

Description

本発明は、オーステナイト系ステンレス鋼およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、海洋環境、化学プラント等の腐食環境に利用されるオーステナイト系ステンレス鋼およびその製造方法に関する。
オーステナイト系ステンレス鋼は、優れた耐食性を有するため、海洋環境や化学プラントの部材として適用されている。近年、希少金属の価格が高騰しており、省合金化かつ薄肉化した耐食性に優れるステンレス鋼のニーズが高くなっている。
また、ステンレス鋼の耐食性は合金量のみではなく、表面皮膜の影響も受ける。Crを多く含有するオーステナイト系ステンレス鋼は、熱延や焼鈍で生じる酸化スケール直下に、Cr欠乏層が生じる。Cr欠乏層が生じた場合、酸洗後に露出するオーステナイト系ステンレス鋼の表面のCr濃度は鋼材の平均的なCr濃度よりも低くなる。さらに、酸洗後には、オーステナイト系ステンレス鋼にCr濃度が低い表面皮膜が形成され、本来の耐食性を発揮することが出来ない。
特許文献1には、830℃以下における熱延時の圧下率を30%とし、さらに25℃/sec以上の冷却速度で冷却し、650℃以下で巻き取ることで表面のCr濃度を低下させないステンレス鋼の製造方法が記載されている。しかし、熱延条件を制御することは製造コストの増加に繋がる。
特許文献2には、Feイオンとの錯体生成定数がフッ酸より大きい添加剤を添加することで溶解速度を増加させて、Cr欠乏層を溶解させることが出来る酸洗剤が記載されている。しかし、酸洗液に添加剤を加えることは製造コストの増加に繋がるとともに、Cr欠乏層を溶解させることは鋼材の歩留まり低下に繋がる。
特許文献3には、高濃度の塩酸で酸洗することでCr欠乏層を溶解させて、高速酸洗を可能とする方法が記載されている。しかし、高濃度の塩酸を用いることは製造コスト増加に繋がるとともに、Cr欠乏層を溶解させることは鋼材の歩留まり低下に繋がる。
特許第3369570号公報 特許第2981417号公報 特許第2991829号公報
この様に、従来の技術では、オーステナイト系ステンレス鋼を製造すると、適正な耐食性と製造性を確保することが困難である。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、オーステナイト系ステンレス鋼として耐食性、製造性を損なうことなく、焼鈍、酸洗後も耐食性が低下しないオーステナイト系ステンレス鋼を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のオーステナイト系ステンレス鋼およびその製造方法は、下記の構成を有する。
(1)鋼と、前記鋼の表面にある酸化皮膜と、を備え、
前記鋼は、質量%で、
C:0.100%以下、
Si:3.00%以下、
Mn:0.01〜5.00%、
P:0.100%以下、
S:0.0050%以下、
Ni:7.00〜40.00%、
Cr:17.00〜28.00%、
V:0.010〜5.000%
を含有し、残部はFeおよび不純物からなり、
前記酸化皮膜は、酸化皮膜中のカチオン元素の全量を100%としたときの最表層から深さ方向におけるV濃度のピーク値が5.00atomic%以上の膜であることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼。
(2)質量%で、
Mo:10.00%以下、
Cu:3.00%以下、
W:2.000%以下、
N:0.400%以下
より選択される1種以上を含有することを特徴とする上記(1)に記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
(3)質量%で、
Ca:0.0002〜0.0050%、
B:0.0002〜0.0050%、
Mg:0.0002〜0.0050%、
REM:0.0010〜0.1000%
より選択される1種以上を含有することを特徴とする上記(1)または(2)に記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
(4)質量%で、
Al:3.000%以下
を含有することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
(5)質量%で、
Ti:0.001〜0.400%、
Nb:0.001〜0.400%、
Ta:0.001〜0.500%、
Zr:0.001〜0.500%、
Co:0.001〜0.500%、
Sn:0.001〜0.500%、
Sb:0.001〜0.500%、
Ga:0.001〜0.500%
より選択される1種以上を含有することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
(6)化学プラント、製塩設備、排煙脱硫装置、EGRクーラー、海洋構造体、水処理設備に用いられることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載のオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法であって、
酸洗後の鋼を、pH6.0〜7.5であり、0.05mol/L以上のNaSO水溶液中において、−0.35〜−0.15V vs SHEで10sec以上電解処理して、最表層から深さ方向における前記鋼の酸化皮膜中のV濃度のピーク値を5.00atomic%以上にすることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法。
本発明のオーステナイト系ステンレス鋼は、焼鈍、酸洗後に露出する表面にCr欠乏層が存在しても耐食性が低下しないため、従来、製造性と耐食性を両立することが困難であった問題を解決し、耐食性に優れるオーステナイト系ステンレス鋼を提供することが出来る。
最表層から深さ方向における皮膜中のV濃度ピーク値とΔCPTの関係を示す図である。
以下に本発明を詳細に説明する。なお、特に注記しない限り、本明細書において元素含有量の%は質量%を意味する。
本発明者らは、オーステナイト系ステンレス鋼の耐食性と表面皮膜について鋭意調査した結果、以下の知見を得た。
(1)Vを添加したオーステナイト系ステンレス鋼を酸洗後に中性溶液中で電解することで、表面皮膜中にVを濃化させることが出来る。
(2)オーステナイト系ステンレス鋼の表面にCr欠乏層が存在しても、表面皮膜中にVが濃化していれば耐食性低下を抑制することが出来る。
本実施形態における各成分元素の限定範囲とその理由について説明する。
C:0.100%以下
Cは、ステンレス鋼の耐食性を確保するため、C量を0.100%以下の含有量に制限する。0.100%を超えてCを含有させるとCr炭化物が生成して、耐食性が劣化する。Cr炭化物の生成抑制の観点からは、C量の好ましい範囲は0.05%以下、より好ましい範囲は0.03%以下である。
Si:3.00%以下
Siは、脱酸のため含有するが、3.00%を超えてSiを含有するとσ相の析出が促進される。そのため、Si量の上限を3.00%以下に限定する。Si量は1.50%以下が効果的である。Si量の好ましい範囲は1.50%以下、より好ましい範囲は0.80%以下である。
Mn:0.01〜5.00%
Mnは、脱酸材として、0.01%以上含有する。Mn量の下限は、好ましくは0.10%以上であり、より好ましくは0.25%以上である。しかしながら、5.00%を超えてMnを含有すると耐食性が劣化する。そのため、Mn量の上限を5.00%以下に限定する。Mn量の上限の好ましい範囲は1.00%以下、より好ましい範囲は0.80%以下である。
P:0.100%以下
Pは、熱間加工性および靭性を劣化させるため、P量を0.100%以下に限定する。P量の好ましい範囲は0.050%以下、より好ましい範囲は0.030%以下である。
S:0.0050%以下
Sは、熱間加工性、靭性および耐食性を劣化させるため、S量を0.0050%以下に限定する。S量の好ましい範囲は0.0050%以下、より好ましい範囲は0.0010%以下である。
Ni:7.00〜40.00%
Niは、腐食が生じた際の腐食進展を抑制するとともにσ相の析出を抑制する効果があるが、Ni量が7.00%未満では、十分な耐食性を得ることが出来ない。Ni量が40.00%を超えると、耐食性の効果は飽和する。また、Niの使用量が増加して鋼板が高価格となる。よって、Ni量を7.00〜40.00%の範囲にすることが必要である。なお、Ni量が少ないと、十分な耐食性を担保出来ない。よって、Ni量の好ましい下限は10.00%以上であり、Ni量の好ましい上限は30.00%以下である。また、必要十分な耐食性を担保しつつ、材料コストを抑えるため、Ni量のより好ましい下限は17.00%以上であり、Ni量のより好ましい上限は26.00%以下である。
Cr:17.00〜28.00%
Cr量が17.00%未満では、十分な耐食性を得ることが出来ず、Cr量が28.00%を超えると、σ相の析出が多くなり、耐食性が劣化する。従って、Cr量を17.00〜28.00%の範囲にすることが必要である。なお、Cr量が少ないと、十分な耐食性を担保出来ない。よって、Cr量の好ましい下限は20.00%以上であり、Cr量の好ましい上限は27.00%以下である。また、必要十分な耐食性を担保しつつ、材料コストを抑えるため、Cr量のより好ましい下限は23.00%以上であり、Cr量のより好ましい上限は26.00%以下である。
V:0.010〜5.000%
Vは、耐食性、特に塩化物環境における耐孔食性、耐すき間腐食性を改善する効果があり、表面の酸化皮膜中に濃化する事で焼鈍・酸洗で生じたCr欠乏層による耐食性低下を補う効果があり、本発明を構成する重要な元素である。ただし、過度な量で含有すると、加工性を低下させ、かつ耐食性向上効果も飽和するため、V量の下限を0.010%以上とし、上限を5.000%以下とする。V量の好ましい下限は0.040%以上であり、V量の好ましい上限は3.000%以下である。また、V量のより好ましい下限は0.070%以上であり、V量のより好ましい上限は2.000%以下である。
本実施形態においては、前記元素に加えて、鋼の諸特性を調整する目的で、以下の合金元素を含有しても良い。
Mo、Cu、W、Nは、耐食性を改善する元素であり、その目的で、これらの元素を1種または2種以上含有してもよい。
Mo:10.00%以下
Moの効果は、Mo量が0.10%以上で発現することから、Mo量の下限は0.10%以上とする。しかし、Moを過剰に含有するとσ相の析出が多くなるとともに、熱延時の反力が高くなり製造性が悪化する。このため、Mo量は0.10〜10.00%にすることが必要である。Mo量の好ましい下限は1.50%以上、好ましい上限は8.50%以下、より好ましい下限は5.00%以上、より好ましい上限は7.00%以下である。
Cu:3.00%以下
Cuの効果は、Cu量が0.10%から発現することから、Cu量の下限は0.10%以上とするが、過剰に含有すると鋳造時に割れが発生し易くなる。このため、Cu量は0.10〜3.00%にすることが必要である。Cu量の好ましい下限は0.30%以上である。より好ましい下限は0.60%以上である。
W:2.000%以下
Wの効果は、W量が0.010%以上で発現することから、W量の下限は0.010%以上とする。しかし、Wを過剰に含有すると加工性が低下する。このため、W量は0.010〜2.000%にすることが必要である。W量の好ましい下限は0.030%以上、好ましい上限は1.000%以下、より好ましい下限は0.050%以上、より好ましい上限は0.500%以下である。
N:0.400%以下
Nの効果は、N量が0.100%以上で発現することから、N量の下限は0.100%以上とする。しかし、Nを過剰に含有すると鋳造時に気泡が発生する。このため、N量は0.100〜0.400%にすることが必要である。N量の好ましい下限は0.150%以上である。より好ましい下限は0.200%以上である。好ましい上限は0.300%以下である。
Ca、B、Mg、REMは、熱間加工性を改善する元素であり、その目的で、これらの元素を1種または2種以上含有してもよい。これらの元素は含有しなくてもよく、含有しない場合の下限は0%以上である。
Ca:0.0002〜0.0050%
Caの効果は、Ca量が0.0002%以上で発現することから、Ca量の下限を0.0002%以上とする。しかしながら、Caを過剰に含有すると逆に熱間加工性が低下するため、Ca量の上下限を次のように定めるとよい。Ca量は、0.0002〜0.0050%である。Ca量の好ましい下限は0.0010%以上であり、好ましい上限は0.0030%以下である。
B:0.0002〜0.0050%
Bの効果は、B量が0.0002%以上で発現することから、B量の下限を0.0002%以上とする。しかしながら、Bを過剰に含有すると逆に熱間加工性が低下するため、B量の上下限を次のように定めるとよい。B量は、0.0002〜0.0050%である。B量の好ましい下限は0.0010%以上であり、好ましい上限は0.0030%以下である。
Mg:0.0002〜0.0050%
Mgの効果は、Mg量が0.0002%以上で発現することから、Mg量の下限を0.0002%以上とする。しかしながら、Mgを過剰に含有すると逆に熱間加工性が低下するため、Mg量の上下限を次のように定めるとよい。Mg量は、0.0002〜0.0050%である。Mg量の好ましい下限は0.0010%以上であり、好ましい上限は0.0030%以下である。
REM:0.0010〜0.1000%
REM量の下限を0.0010%以上とする。ここで、REM量とは、後述する希土類元素の合計量である。しかしながら、REMを過剰に含有すると逆に熱間加工性が低下するため、Mg量の上下限を次のように定めるとよい。REM量は、0.0010〜0.1000%である。REM量の好ましい下限は0.0050%以上であり、好ましい上限は0.0300%以下である。
ここで、REM(希土類元素)は、一般的な定義に従い、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)の2元素と、周期律表におけるランタン(La)からルテチウム(Lu)までの15元素(ランタノイド)の総称を指す。これらは単独で含有してもよいし、混合物として含有してもよい。
Al:3.000%以下
Alは、脱酸元素として有用であり、Alを0.001%以上の量で含有させる。しかし、Alは加工性を劣化させるため多量に含有させるべきではなく、Al量の上限を3.000%以下に制限するのがよい。Al量の好ましい下限は0.005%以上であり、Al量の好ましい上限は1.000%以下である。また、Alは含有しなくてもよく、含有しない場合の下限は0%以上である。
Ti、Nb、Ta、Zr、Co、Sn、Sb、Gaは、耐食性を向上する元素であり、以下の範囲で1種または2種以上含有してもよい。これらの元素は含有しなくてもよく、含有しない場合の下限は0%以上である。
Ti:0.001〜0.400%、Nb:0.001〜0.400%、Ta:0.001〜0.500%、Zr:0.001〜0.500%、Co:0.001〜0.500%、Sn:0.001〜0.500%、Sb:0.001〜0.500%、Ga:0.001〜0.500%。
TiおよびNbは、C、Nを炭窒化物として固定して耐食性、特に粒界腐食を抑制する作用を有する。このため、TiとNbの一方または両方を含有させてもよいが、過剰な量のTi、Nbを含有しても効果は飽和するため、Ti量、Nb量の各々の上限を0.400%とする。ここで、Ti量とNb量の少なくとも一方が0.001%以上であれば効果を発揮することができる。なお、Ti量、Nb量の適正な値としては、Ti量とNb量の合計量が、C量とN量の合計量の5倍以上30倍以下である。好ましくは、Ti量とNb量の合計量が、C量とN量の合計量の10倍以上25倍以下である。
Ta、Zr、Co、Sn、Sbは、微量でも耐食性を向上させるのに有用な元素であり、廉価性を損なわない範囲で含有してもよい。Ta、Zr、Co、Sn、Sbのそれぞれの量が0.001%未満では、耐食性を向上させる効果は発現されない。Ta、Zr、Co、Sn、Sbのそれぞれの量が0.500%を超えると、コスト増が顕在化すると共に加工性も低下する。このため、Ta、Zr、Co、Sn、Sbのそれぞれの量は、0.001〜0.500%を適正範囲とする。Ta、Zr、Co、Sn、Sbのそれぞれの量に関して、好ましい下限は0.010%以上であり、好ましい上限は0.300%以下である。
Gaは、耐食性および加工性向上に寄与する元素であり、0.001〜0.500%の範囲でGaを含有させることができる。Ga量の好ましい下限は0.015%以上であり、Ga量の好ましい上限は0.300%以下である。
本実施形態の鋼板は、上述した元素以外の残部は、Feおよび不可避的不純物であるが、以上説明した各元素の他にも、本実施形態の効果を損なわない範囲で含有させることができる。
次に、本実施形態に関わる表面成分について説明する。
オーステナイト系ステンレス鋼の表面成分は以下の要件(1)を満たす。
(1)皮膜中のカチオン元素の全量を100%としたときの最表層から深さ方向におけるV濃度のピーク値が5.00atomic%以上
焼鈍、酸洗後に耐孔食性が低下するのは、焼鈍で酸化スケール下の素地にCr欠乏層が生じて、酸洗でこのCr欠乏層が除去出来ていない場合、酸洗後の表面Cr濃度は鋼の平均組成のCr濃度よりも低くなり、表面Cr濃度に対応したCr濃度の酸化皮膜しか形成されないためである。本発明者らは、表面の酸化皮膜組成と耐食性の関係を鋭意調査し、表面の酸化皮膜にVが濃化することでステンレス鋼の耐食性が向上することを明らかにした。これは、酸化皮膜中のV酸化物が緻密であり、Cr酸化物と同様の環境遮断性を有しているためと考えられる。焼鈍、酸洗後に生じたCr欠乏による耐孔食性低下を低減するには、皮膜を、皮膜中のカチオン元素の全量を100%としたときの最表層から深さ方向におけるV濃度ピーク値が5.00atomic%以上の膜にする必要がある。皮膜中のカチオン元素の全量を100%としたときの最表層から深さ方向におけるV濃度ピーク値の好ましい下限は7.00atomic%以上であり、より好ましい下限は10.00atomic%以上である。
皮膜中のV濃度ピーク値の測定方法は次の通りである。
酸洗後の鋼を試料とし、その試料を、表面に加工および化学処理を施さず、分析装置に入る形状に切断し、AES(オージェ電子分光分析装置)を用いて分析する。無処理の試料表面を最表層からArガスでスパッタして深さ方向のプロファイル分析を行い、Cr欠乏域のCr濃度と皮膜中のV濃度を分析する。ここで、Cr欠乏域は最表層からCrが母材の値になるまでの位置とし、Cr欠乏域の最低Cr濃度はカチオン元素の合計を100%とした場合のCrの濃度のCr欠乏域中で最も低い値とする。また、皮膜は最表層からO(酸素)がピーク値の半値になるまでの位置とし、V濃度のピーク値はカチオン元素の合計を100%とした場合のV濃度の皮膜中で最も高い値とする。ここで、各元素の濃度は原子%(atomic%)で計算する。
次に、本実施形態に係るオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法について説明する。
本実施形態のオーステナイト系ステンレス鋼は、基本的にはステンレス鋼を製造する一般的な工程を適用して製造される。例えば、電気炉で上記の化学組成を有する溶鋼とし、AOD(Argon Oxygen Decarburization)炉やVOD(Vacuum Arc Degassing)炉などで精練する。その後、連続鋳造法または造塊法で鋼片とし、次いで、熱間圧延、熱延板の焼鈍(溶体化熱処理)を施す。薄板を製造する場合(例えば、3mm程度の厚さの鋼板)には、前述の溶体化熱処理後に、冷間圧延を施し、次いで、再度、焼鈍(溶体化熱処理)、酸洗を施す。これにより薄板が製造される。なお、本発明を適用可能な鋼は、焼鈍後に酸洗を施した鋼材であれば良く、板状鋼材、線状鋼材、管状鋼材等の制約はない。板状鋼材の場合は、熱延板、熱延焼鈍板、冷延板、冷延焼鈍板のいずれであってもよい。
次に、オーステナイト系ステンレス鋼の中性電解処理について説明する。
表面成分が要件(1)を満たすオーステナイト系ステンレス鋼を製造するためには、Vが酸化物を形成する特定のpH、電位で電解処理しなければならない。例えば、本実施形態のオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法における中性電解処理のpH範囲であるpH6.0〜7.5であっても、0.2V vs SHE(Standard Hydrogen Electrode)で電解した場合は、この電位−pH領域ではV酸化物は溶解するので酸化皮膜中にVは濃化しない。また、本実施形態のオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法における中性電解処理の電位範囲である−0.35〜−0.15V vs SHEであっても、pH5.0で電解した場合は、この電位−pH領域ではV酸化物は溶解するので酸化皮膜中にVは濃化しない。そのため、中性電解処理は酸化皮膜にV酸化物が形成されるpH6.0〜7.5で−0.35〜−0.15V vs SHEで10sec以上電解処理する必要がある。また、電解質として添加する硫酸ナトリウム(NaSO)の濃度が低いと電気伝導度不足で電解出来ないため、中性電解処理に用いられる電解液におけるNaSOの濃度は0.05mol/L以上にする必要がある。
本実施形態のオーステナイト系ステンレス鋼は、化学プラント、製塩設備、排煙脱硫装置、EGRクーラー、海洋構造体、水処理設備に好適に用いられる。
本発明の効果を詳細に確認するため、以下の実験を行った。なお、本実施例は、本発明の一実施例を示すものであり、本発明は以下の構成に限定されるものではない。
表1〜表5に示す化学成分を有するステンレス鋼を真空誘導溶解炉にて溶製し、鋳造した。
次いで、1200℃にて均熱処理を施した後、熱間鍛造し、板厚が6mmになるまで熱間圧延し、焼鈍、酸洗を行った。
次いで、板厚が1mmになるまで冷間圧延し、さらに焼鈍、酸洗した。得られたオーステナイト系ステンレス鋼に対して、表面皮膜中へVを濃化させる目的で、以下の方法で中性電解処理した。
オーステナイト系ステンレス鋼の中性電解処理を以下の方法で行った。
電解液としては、純水とNaSOを混合させて調製した0.02〜0.50mol/LのNaSO水溶液を用いた。ここで用いる電解液は電気伝導性があれば良いので、後述のpH範囲であれば他の水溶液を用いても良い。電解液として用いることが出来る水溶液の種類としては、例えば、NaNO、KNO、KSOなどを溶質とした水溶液が挙げられる。NaClなどのClを含む溶質を用いると、電解中に孔食が発生するため用いることは出来ない。電解液のpHを、HSOやNaOH等を用いて4.0〜8.0に調整した。電解電位は−0.40〜−0.10V vs SHEとし、常温で5〜60sec電解した。
以上により鋼板を製造した。
次に、以下の方法により特性試験を行った。
(CPT測定)
鋼板表面での耐食性を評価するために、孔食発生の臨界温度(CPT)を測定した。
6%塩化第二鉄水溶液に1%塩酸を加えて試験液を作製した。
試験にはCr欠乏域を全て#600エメリー湿式研磨で除去した研磨材と、切断面のみ#600エメリー湿式研磨仕上げした酸洗材の2種類の表面仕上げ材を供した。この鋼板を試験液中に72h浸漬させ、孔食が発生する最も低い温度をCPT(孔食発生臨界温度)とした。なお、試験温度は2℃単位で設定した。このようにして求めた研磨材のCPTを研磨材CPT、酸洗材のCPTを酸洗材CPTとし、酸洗材CPTから研磨材CPTを算術的に引いた値をΔCPTとした。ΔCPTが4℃以下の場合、耐食性が十分と判断し、ΔCPTが4℃を超える場合には、耐食性が不十分と判断した。
(皮膜分析)
酸洗後の表面皮膜の性状を調査するために、表面皮膜の分析を行った。
鋼板酸洗後の試料を、表面に加工および化学処理を施さず、分析装置に入る形状に切断し、AES(オージェ電子分光分析装置)を用いて分析した。無処理の試料表面を最表層からArガスでスパッタして深さ方向のプロファイル分析を行い、Cr欠乏域のCr濃度と皮膜中のV濃度を分析した。ここで、Cr欠乏域は最表層からCrが母材の値になるまでの位置とし、Cr欠乏域の最低Cr濃度はカチオン元素の合計を100%とした場合のCrの濃度のCr欠乏域中で最も低い値とした。また、皮膜は最表層からO(酸素)がピーク値の半値になるまでの位置とし、V濃度のピーク値はカチオン元素の合計を100%とした場合のV濃度の皮膜中で最も高い値とした。ここで、各元素の濃度は原子%(atomic%)で計算した。
CPT試験の結果を表1〜5および図1に示す。
Figure 0006547011
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表1〜4より、本発明鋼1〜64は、最表層から深さ方向における皮膜中のV濃度のピーク値が5.00atomic%以上であるため、いずれもΔCPTが4℃以下であり、良好な耐食性を示していることが分かった。
一方、表5より、比較鋼4〜12は、最表層から深さ方向における皮膜中のV濃度ピーク値が5.00atomic%未満であるため、いずれもΔCPTが4℃を超えており、耐食性が不十分であることが分かった。また、比較鋼1〜3は、最表層から深さ方向における皮膜中のV濃度ピーク値が5.00atomic%以上であっても、Mn量、S量、Cr量が本発明の範囲外であるため、ΔCPTが4℃を超えており、耐食性が不十分であることが分かった。
なお、表1〜5に示すPREは、ステンレス鋼板の耐孔食性を示す一般的な指標であり、鋼の平均組成から下記式で計算される値である。
PRE={Cr}+3.3{Mo}+16{N}
ここで、上記式中の{ }で囲まれた元素記号は、鋼板全体での平均含有量(質量%)を意味する。
本実施形態のオーステナイト系ステンレス鋼は、高塩分環境で極めて優れた耐すきま腐食性が得られる。このため、本実施形態のオーステナイト系ステンレス鋼は、海洋鋼構造体用材料、海洋構造体ライニング材用材料、排煙脱硫装置用材料、食品製造プラント用材料、建築外装材用材料、製塩プラント用材料、温水貯蔵用材料、化学プラント用材料、下水処理設備用材料、オゾン処理設備用材料、海水淡水化プラント用材料、海水ポンプ用材料、自動車EGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラー用材料として適用可能である。

Claims (7)

  1. 鋼と、前記鋼の表面にある酸化皮膜と、を備え、
    前記鋼は、質量%で、
    C:0.100%以下、
    Si:3.00%以下、
    Mn:0.01〜5.00%、
    P:0.100%以下、
    S:0.0050%以下、
    Ni:7.00〜40.00%、
    Cr:17.00〜28.00%、
    V:0.010〜5.000%
    を含有し、残部はFeおよび不純物からなり、
    前記酸化皮膜は、酸化皮膜中のカチオン元素の全量を100%としたときの最表層から深さ方向におけるV濃度のピーク値が5.00atomic%以上の膜であることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼。
  2. 質量%で、
    Mo:10.00%以下、
    Cu:3.00%以下、
    W:2.000%以下、
    N:0.400%以下
    より選択される1種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
  3. 質量%で、
    Ca:0.0002〜0.0050%、
    B:0.0002〜0.0050%、
    Mg:0.0002〜0.0050%、
    REM:0.0010〜0.1000%
    より選択される1種以上を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
  4. 質量%で、
    Al:3.000%以下
    を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
  5. 質量%で、
    Ti:0.001〜0.400%、
    Nb:0.001〜0.400%、
    Ta:0.001〜0.500%、
    Zr:0.001〜0.500%、
    Co:0.001〜0.500%、
    Sn:0.001〜0.500%、
    Sb:0.001〜0.500%、
    Ga:0.001〜0.500%
    より選択される1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
  6. 化学プラント、製塩設備、排煙脱硫装置、EGRクーラー、海洋構造体、水処理設備に用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法であって、
    酸洗後の鋼を、pH6.0〜7.5であり、0.05mol/L以上のNaSO水溶液中において、−0.35〜−0.15V vs SHEで10sec以上電解処理して、最表層から深さ方向における前記鋼の酸化皮膜中のV濃度のピーク値を5.00atomic%以上にすることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法。
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