JP6542937B1 - ケーブル挿抜工具 - Google Patents
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Landscapes
- Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)
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Abstract
【解決手段】ケーブル挿抜工具10は、ケーブル1を挿抜するピンセット型の工具であって、弾性的に接近及び離間が可能になされた2股状の工具本体に絶縁が施され、その先端部11a,11bが工具本体の長手方向に対して略直角に曲折されている。これにより、狭い場所でも安全かつ確実にケーブル1を挿抜することが可能である。
【選択図】図1
Description
ケーブル1の挿抜を手作業で行うと安全性に欠ける。安全性を高めるためには、コネクタをしっかり掴んで挿抜ができること、狭いスペースでも使用でき視界が確保できること、引っ掛け等による他のケーブル1への影響の危険性がないこと、絶縁対策が確実にできていることが必要である。通常のピンセットをケーブル挿抜工具として使用した場合、ケーブル1のコネクタ形状に合わずピンセットが滑る、ケーブル1のコネクタ部分まで届かない、絶縁対策がないためショートする、ピンセットの金属部分でケーブル1の被覆部を痛めるといった問題があり、安全性に欠けることが分かった。その他にも器具、工具商品カタログ等では安全に作業できる工具はないため、専用のケーブル挿抜工具を作成することを検討した。
図1は、本発明の実施の形態におけるケーブル挿抜工具10の斜視図である。このケーブル挿抜工具10は、弾性的に接近及び離間が可能になされピンセット型の工具である。具体的には、工具本体は、平面視で略V字状に形成され、2股に分岐した一対の把持部13a,13bを有する。一対の把持部13a,13bから細長い挟持部12a,12bが延設され、その先端部11a,11bが側面視で略L字状に曲折されている。通常、先端部11a,11bは適度な間隔で開いている。使用者が把持部13a,13bを把持して内側に力を加えると、先端部11a,11bを適度な力で閉じることができる。
図3は、本発明の実施の形態におけるケーブル挿抜工具10の使用例を示す斜視図である。このケーブル挿抜工具10は、ケーブル1などのコネクタ2を掴んで挿抜を行うときに使用する。ケーブル1は、通信設備に接続されているケーブルであり、対象装置3の裏面に接続されている。コネクタ2の溝2aとの関係で、横からでないとコネクタ2を掴めないため、工具本体の先端部11a,11bを曲げ、コネクタ2の溝2aに合うように先端部11a,11bを加工している。また、金属製の工具本体に絶縁を施す必要があるため、収縮チューブ等の緩衝材を取り付け、絶縁塗料等の塗装を行っている。
図4は、本発明の実施の形態におけるケーブル挿抜工具10の製造方法の説明図である。ここでは、図4(a)に示すように、約30cm程度の金属製のピンセット型の工具を用いている。図4(b)に示すように、この工具の先端部11a,11bを曲げ、コネクタ2の溝2aに合うように先端部11a,11bの幅を削る。次いで、図4(c)に示すように、収縮チューブ等の緩衝材を先端部11a,11bと把持部13a,13bに被せる。例えば、緩衝材は収縮チューブのような熱を加えて収縮する絶縁性の高いチューブである。次いで、図4(d)に示すように、挟持部12a,12bに絶縁塗料の塗装を行う。この例では、挟持部12a,12bの径に合う適当な収縮チューブがなかったため、挟持部12a,12bに絶縁塗料の塗装を行っている。最後に、図4(e)に示すように、工具本体の2股部に楔形部材16を取り付け、把持部13a,13bの開き幅を調整する。
本発明の実施の形態におけるケーブル挿抜工具10の対象コネクタ2は、例えば、C-G6FCSである。C-G6FCSは、挿抜方向に対して略直角に溝2aが形成されている。この溝2aは、コネクタ2を組立てた際に形成される溝であり、表面に2つ、裏面に1つ形成されている。もちろん、溝2aの数、幅、深さ、形状などは様々あり、特に限定されるものではない。ケーブル挿抜工具10の先端部11a,11bは、コネクタ2の溝2aに合うように適宜加工することが可能である。
本発明の実施の形態におけるケーブル挿抜工具10を実際に切替えする装置で使用したところ、挿抜時に挿抜先が暗く見えにくいのが分かった。それに伴い、新たに工具の先に小型の照明部を取り付けることとした。
以上のように、本発明の実施の形態におけるケーブル挿抜工具10によれば、最低限のケーブル整理で狭いスペースでも安全に作業可能である。また、手元が暗い場所でも明るく光14aを照らし、作業を行うことが可能である。また、しっかりコネクタ2を掴んでチャタリングを防止することが可能である。また、引っ掛け等による誤抜去のリスクを回避することが可能である。また、狭隘部分の作業で視界のスペースを確保し、作業を行うことが可能である。
ケーブル挿抜工具10を作成するに当たり、対象装置3の裏面バックワイヤーボードBを調査した結果、コネクタ2を掴める装置と掴めない装置が有った。例えば、ケーブル1が密集している場合は、ケーブル1の横からケーブル挿抜工具10が入らない。
図8は、本発明の実施の形態におけるケーブル挿抜工具10の適用事例の説明図である。以下、図8を用いて、クロック供給装置とNW装置の間に接続されるクロックケーブル切替えの経緯と目的について具体的に説明する。もちろん、この適用事例は単なる例示である。なお、旧N系、新N系、0系は現用系を意味し、旧E系、新E系、1系は予備系を意味する。
(S1)クロック供給装置[旧E系]のケーブルをNW装置[1系]から抜去
(S2)クロック供給装置[旧E系]を基に、クロック供給装置[新E系]を位相合わせ
(S3)置換補助装置の出力ケーブルをNW装置[1系]に挿入
(S4)クロック供給装置[旧N系]のケーブルをNW装置[0系]から抜去
(S5)クロック供給装置[新N系]を基に、クロック供給装置[新E系]を位相合わせ
(S6)クロック供給装置[新N系]のケーブルをNW装置[0系]へ挿入
(S7)置換補助装置の位相比較部から出力されている出力ケーブルをNW装置[1系]から抜去
(S8)クロック供給装置[新E系]のケーブルをNW装置[1系]へ挿入
この適用事例では、NW装置裏面での挿抜を計6回/1装置実施する必要がある。本発明の実施の形態におけるケーブル挿抜工具10をS1,S4のような場面で用いると、ケーブル1が密集しているような狭い場所でも安全かつ確実にクロックケーブルを挿抜することが可能となり、非常に効果的である。もちろん、本発明の実施の形態におけるケーブル挿抜工具10は、クロックケーブル切替え作業に限らず、狭い場所でも安全かつ確実にケーブル1を挿抜することが必要な様々な保守作業で用いることが可能である。
以上のように、本発明の実施の形態におけるケーブル挿抜工具10は、ケーブル1を挿抜するピンセット型の工具であって、弾性的に接近及び離間が可能になされた2股状の工具本体に絶縁が施され、その先端部11a,11bが工具本体の長手方向に対して略直角に曲折されている。これにより、狭い場所でも安全かつ確実にケーブル1を挿抜することが可能である。
上記のように、いくつかの実施の形態について記載したが、開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
2…コネクタ
2a…溝
3…対象装置
10…ケーブル挿抜工具
11a,11b…先端部
12a,12b…挟持部
13a,13b…把持部
14…照明部
15…電池
16…楔形部材
Claims (3)
- ケーブルの挿抜方向に対して略直角に溝が形成されたコネクタを掴んで前記ケーブルを挿抜するピンセット型の工具であって、
弾性的に接近及び離間が可能になされた2股状の工具本体に絶縁が施され、その先端部が前記工具本体の長手方向に対して略直角に曲折され、
前記先端部同士が近接可能に内向に曲折され、
前記工具本体は、平面視で略V字状に形成され、側面視で略L字状に形成され、かつ正面視で略ハの字に形成されていることを特徴とするケーブル挿抜工具。 - 前記工具本体の対向する一方面のみに照明部が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル挿抜工具。
- 前記工具本体の2股部に楔形部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル挿抜工具。
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