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JP6540547B2 - Mpsダイオード - Google Patents

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Description

本発明は、MPSダイオードに関する。
従来から、半導体装置として、P型半導体とN型半導体とのPN接合構造を有するPN接合ダイオードとショットキーバリアダイオード(Schottky Barrier Diode:SBD)とを組み合わせたMPS(Merged PiN Schottky)構造を有するMPSダイオードが知られている(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1には、N型窒化物系化合物半導体からなるドリフト層と、ドリフト層の表面に形成されたP型領域及びN型領域と、N型領域とショットキー接触し、かつP型領域の少なくとも一部と接触する電極とを備えるMPSダイオードが記載されている。
特開2014−110310号公報 特開2013−232564号公報
MPSダイオードの電力変換効率をより向上させる観点から、MPSダイオードの逆方向耐圧を向上させ、かつ、順方向バイアス印加時の立ち上がり電圧を低減させる技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]
MPSダイオードであって、N型の第1半導体層と、前記第1半導体層の一方の面に、交互に配置されているP型半導体領域及びN型半導体領域と、前記N型半導体領域とショットキー接合し、前記P型半導体領域の少なくとも一部と接するショットキー電極と、を備え、前記N型半導体領域の前記第1半導体層と接する領域におけるドナー濃度は、前記第1半導体層の前記N型半導体領域と接する領域におけるドナー濃度より低く、かつ、前記N型半導体領域の前記ショットキー電極と接する領域におけるドナー濃度より低く、交互に配置されている前記P型半導体領域及び前記N型半導体領域のうちの両端に前記P型半導体領域が配置されており、さらに、前記ショットキー電極と電気的に接続しており、絶縁膜を介して前記両端に配置されたP型半導体領域を覆うフィールドプレート電極を備え、前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記フィールドプレート電極の最も前記第1半導体層側の面は、前記P型半導体領域が前記第1半導体層と接する面より前記ショットキー電極側に位置し、前記N型半導体領域が前記ショットキー電極と接する面より前記第1半導体層側に位置する、MPSダイオード。
(1)本発明の一形態によれば、MPSダイオードが提供される。このMPSダイオードは、N型の第1半導体層と、前記第1半導体層の一方の面に、交互に配置されているP型半導体領域及びN型半導体領域と、前記N型半導体領域とショットキー接合し、前記P型半導体領域の少なくとも一部と接するショットキー電極と、を備え、前記N型半導体領域の前記第1半導体層と接する領域におけるドナー濃度は、前記第1半導体層の前記N型半導体領域と接する領域におけるドナー濃度より低く、かつ、前記N型半導体領域の前記ショットキー電極と接する領域におけるドナー濃度より低い。この形態のMPSダイオードによれば、逆方向耐圧を向上させ、かつ、順方向バイアス印加時の立ち上がり電圧を低減させることができる。
(2)上述のMPSダイオードにおいて、前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記N型半導体領域を二等分した場合に、前記第1半導体層側の前記N型半導体領域の平均ドナー濃度と比べて、前記ショットキー電極側の前記N型半導体領域の平均ドナー濃度の方が高くてもよい。この形態のMPSダイオードによれば、逆方向バイアス印加時の耐圧をさらに向上させることができる。
(3)上述のMPSダイオードにおいて、前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記N型半導体領域のドナー濃度は、前記ショットキー電極側から前記第1半導体層側に向かうに従って、同じか若しくは次第に低くなるとしてもよい。この形態のMPSダイオードによれば、逆方向耐圧を向上させ、かつ、順方向バイアス印加時の立ち上がり電圧を低減させることができる。
(4)上述のMPSダイオードにおいて、前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記N型半導体領域のドナー濃度は、前記ショットキー電極側から前記第1半導体層側に向かうに従って次第に低くなるとしてもよい。この形態のMPSダイオードによれば、逆方向バイアス印加時の耐圧をさらに向上させることができる。
(5)上述のMPSダイオードにおいて、前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記N型半導体領域のドナー濃度が一定の領域を備えてもよい。この形態のMPSダイオードによれば、逆方向耐圧を向上させ、かつ、順方向バイアス印加時の立ち上がり電圧を低減させることができる。
(6)上述のMPSダイオードにおいて、前記P型半導体領域の平均アクセプタ濃度は、前記第1半導体層の平均ドナー濃度の100倍以上としてもよい。この形態のMPSダイオードによれば、逆方向バイアス印加時の耐圧をさらに向上させることができる。
(7)上述のMPSダイオードにおいて、前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記N型半導体領域を二等分した場合における前記第1半導体層側の前記N型半導体領域の平均ドナー濃度と比べて、前記P型半導体領域の平均アクセプタ濃度の方が高くしてもよい。この形態のMPSダイオードによれば、逆方向バイアス印加時の耐圧をさらに向上させることができる。
(8)上述のMPSダイオードにおいて、前記P型半導体領域が前記第1半導体層と接する面と、前記N型半導体領域が前記第1半導体層と接する面とは、略同一平面上としてもよい。この形態のMPSダイオードによれば、逆方向耐圧を向上させ、かつ、順方向バイアス印加時の立ち上がり電圧を低減させることができる。
(9)上述のMPSダイオードにおいて、さらに、前記第1半導体層に対して、前記ショットキー電極とは反対側に、N型オーミック電極を備えてもよい。この形態のMPSダイオードによれば、逆方向耐圧を向上させ、かつ、順方向バイアス印加時の立ち上がり電圧を低減させることができる。
(10)上述のMPSダイオードにおいて、前記P型半導体領域及び前記N型半導体領域は、主に窒化ガリウムにより形成されていてもよい。この形態のMPSダイオードによれば、逆方向耐圧を向上させ、かつ、順方向バイアス印加時の立ち上がり電圧を低減させることができる。
(11)上述のMPSダイオードにおいて、前記N型半導体領域はケイ素を含み、前記P型半導体領域はマグネシウムを含んでもよい。この形態のMPSダイオードによれば、逆方向耐圧を向上させ、かつ、順方向バイアス印加時の立ち上がり電圧を低減させることができる。
(12)上述のMPSダイオードにおいて、さらに、前記第1半導体層と、前記N型オーミック電極との間に、前記第1半導体層よりも平均ドナー濃度が高いN型の第2半導体層を備えてもよい。この形態のMPSダイオードによれば、第2半導体層とN型オーミック電極との接触抵抗を下げることができる。
(13)上述のMPSダイオードにおいて、並列して交互に配置されている前記P型半導体領域及び前記N型半導体領域のうちの両端に前記P型半導体領域が配置されていてもよい。この形態のMPSダイオードによれば、両端における耐圧を向上できる。
(14)上述のMPSダイオードにおいて、さらに、前記ショットキー電極と電気的に接続しており、絶縁膜を介して前記両端に配置されたP型半導体領域を覆うフィールドプレート電極を備え、前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記フィールドプレート電極の最も前記第1半導体層側の面は、前記P型半導体領域が前記第1半導体層と接する面より前記ショットキー電極側に位置し、前記N型半導体領域が前記ショットキー電極と接する面より前記第1半導体層側に位置してもよい。この形態のMPSダイオードによれば、耐圧を向上させることができる。
本発明は、MPSダイオード以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、MPSダイオードの製造方法や、この製造方法を用いてMPSダイオードを製造する装置などの形態で実現することができる。
本願発明のMPSダイオードによれば、逆方向耐圧を向上させ、かつ、順方向バイアス印加時の立ち上がり電圧を低減させることができる。
第1実施形態における半導体装置の構成を模式的に示す断面図。 半導体装置の製造方法を示す工程図。 スルー膜が形成された状態を示す模式図。 パターニングしたフォトレジスト膜が形成された状態を示す模式図。 スルー膜の開口部が形成された状態を示す模式図。 イオン注入が行われている状態を示す模式図。 スルー膜が除去された状態を示す模式図。 N型半導体領域と半導体層との断面のキャリアに関する濃度を示す図。 P型半導体領域と半導体層との断面のキャリアに関する濃度を示す図。 Ec(伝導帯下端のエネルギー)のプロファイルを示す図。 順方向バイアス印加時の効果を説明する図。 逆方向バイアス印加時の効果を説明する模式図。 第2実施形態における半導体装置の構成を模式的に示す断面図。 第3実施形態における半導体装置の構成を模式的に示す断面図。 変形例における断面のキャリアに関する濃度を示す図。
A.第1実施形態
A−1.半導体装置の構成
図1は、第1実施形態における半導体装置10の構成を模式的に示す断面図である。図1には、相互に直交するXYZ軸が図示されている。
図1のXYZ軸のうち、X軸は、図1の紙面左から紙面右に向かう軸であり、+X軸方向は、紙面右に向かう方向であり、−X軸方向は、紙面左に向かう方向である。図1のXYZ軸のうち、Y軸は、図1の紙面手前から紙面奥に向かう軸であり、+Y軸方向は、紙面奥に向かう方向であり、−Y軸方向は、紙面手前に向かう方向である。図1のXYZ軸のうち、Z軸は、図1の紙面下から紙面上に向かう軸であり、+Z軸方向は、紙面上に向かう方向であり、−Z軸方向は、紙面下に向かう方向である。
本実施形態では、半導体装置10は、MPS(Merged PiN Schottky)ダイオードであり、窒化物半導体である窒化ガリウム(GaN)を用いて形成されたGaN系の半導体装置である。半導体装置10は、基板110と、半導体層125と、P型半導体領域122と、N型半導体領域124と、裏面電極170と、ショットキー電極190とを備える。窒化物半導体としては、窒化ガリウム(GaN)の代わりに、例えば、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化インジウムアルミニウムガリウム(InAlGaN)を用いてもよい。なお、半導体材料としては、窒化物半導体に限らず、シリコン(Si)や、シリコンカーバイト(SiC)などの他の半導体を用いてもよい。
半導体装置10の基板110は、X軸およびY軸に沿って広がる半導体層である。基板110は、窒化物半導体により形成されている。本実施形態では、基板110は、窒化ガリウム(GaN)から主に形成され、ケイ素(Si)やゲルマニウム(Ge)、酸素(O)などをドナーとして含有するN型半導体層である。本明細書において、「主に形成される」とは、モル分率において90%以上含有することを示す。基板110は、第2半導体層とも呼ぶ。基板110のドナー濃度は、後述する半導体層125のドナー濃度よりも高い方が好ましく、6×1017cm−3以上に設定されている。
半導体装置10の半導体層125は、X軸およびY軸に沿って広がるN型半導体層である。半導体層125は、第1半導体層とも呼ぶ。半導体層125は、基板110の上(+Z軸方向側)に積層されている。本実施形態では、半導体層125は、窒化ガリウム(GaN)から主に形成され、ケイ素(Si)をドナーとして含有する。本実施形態において、半導体層125のドナー濃度は6×1015cm−3から3×1016cm−3に設定されている。
半導体層125の一方の面(+Z軸方向側)には、P型半導体領域122とN型半導体領域124とがX軸方向又はY軸方向に交互に配置されている。P型半導体領域122及びN型半導体領域124は、窒化ガリウム(GaN)から主に形成されている。P型半導体領域122は、アクセプタとしてマグネシウム(Mg)を含有する。P型半導体領域122のアクセプタ濃度は、3.5×1018cm−3から2×1020cm−3に設定されている。一方、N型半導体領域124は、ケイ素(Si)をドナーとして含有する。
N型半導体領域124の半導体層125と接する領域R1におけるドナー濃度は、半導体層125のN型半導体領域124と接する領域R2におけるドナー濃度より低く、かつ、N型半導体領域124の後述するショットキー電極190と接する領域R3におけるドナー濃度より低く設定されている。ここで、「A(例えば、半導体層125)のB(例えば、N型半導体領域124)と接する領域におけるドナー濃度」とは、AとBとの界面から0.1μmまでの領域におけるAの平均ドナー濃度を意味する。
半導体装置10の半導体層125からショットキー電極190に向かう方向(Z軸方向)において、N型半導体領域124を二等分した場合に、半導体層125側のN型半導体領域124の平均ドナー濃度と比べて、ショットキー電極190側のN型半導体領域124の平均ドナー濃度の方が高く設定されている。本実施形態では、N型半導体領域124を二等分した場合における半導体層125側のN型半導体領域124の平均ドナー濃度は、1×1014cm−3から5×1015cm−3に設定されている。また、N型半導体領域124を二等分した場合におけるショットキー電極190側のN型半導体領域124の平均ドナー濃度は、4×1016cm−3から5×1017cm−3に設定されている。
本実施形態において、P型半導体領域122が半導体層125と接する面と、N型半導体領域124が半導体層125と接する面とは、略同一平面上である。つまり、Z軸方向において、P型半導体領域122の厚みとN型半導体領域124の厚みとの差は、P型半導体領域122の厚みの10%以内である。
本実施形態では、Z軸方向において、P型半導体領域122の厚み及びN型半導体領域124の厚みW1は、0.2μmから3.0μmに設定されている。また、P型半導体領域122のX軸方向における幅W2は、いずれもほぼ等しく、0.2μmから10.0μmに設定されている。同様に、N型半導体領域124のX軸方向における幅W3は、いずれもほぼ等しく、0.5μmから10.0μmに設定されている。なお、P型半導体領域122及びN型半導体領域124のY軸方向における奥行きは、任意に設定してよく、X軸方向におけるそれぞれの幅と同じとしてもよい。
半導体装置10のショットキー電極190は、導電性を有し、N型半導体領域124に対してショットキー接合している電極である。ショットキー電極190は、P型半導体領域122とN型半導体領域124とに接するように配されている。ショットキー電極190は、P型半導体領域122及びN型半導体領域124の上(+Z軸方向側)に積層されている。本実施形態において、ショットキー電極190は、P型半導体領域122の上とN型半導体領域124の上とに跨って形成されている。
ショットキー電極190は、P型半導体領域122及びN型半導体領域124と接する層から順に、ニッケル(Ni)層と、パラジウム(Pd)層と、モリブデン層(Mo)とを備える。本実施形態において、ニッケル層の厚みは100nmであり、パラジウム層の厚みは100nmであり、モリブデン層の厚みは10nmである。なお、ショットキー電極190は、上記電極材に限らず、N型半導体領域124に対してショットキー接合が得られる電極であればよい。ショットキー電極190の材料としては、例えば、パラジウム(Pd)やニッケル(Ni)、タングステン(W)が挙げられる。また、ショットキー電極190の上に、別の金属により形成された金属層を備えてもよい。
半導体装置10の裏面電極170は、N型オーミック電極とも呼び、基板110の−Z軸方向側にオーミック接合された電極である。ここで、オーミック接合とは、ショットキー接合ではなく、コンタクト抵抗が比較的低い接合を意味する。裏面電極170は、半導体層125に対してショットキー電極190とは反対側に設けられている。裏面電極170は、基板110と接する層から順に、(i)チタン(Ti)を含む第1のチタン層と、(ii)アルミニウム(Al)を含むアルミニウム層と、(iii)チタン(Ti)を含む第2のチタン層と、(iv)窒化チタン(TiN)を含む窒化チタン層と、(v)チタン(Ti)を含む第3のチタン層と、(vi)銀(Ag)を含む銀層と、を備える。本実施形態において、第1のチタン層の厚みは30nmであり、アルミニウム層の厚みは300nmであり、第2のチタン層の厚みは20nmであり、窒化チタン層の厚みは200nmであり、第3のチタン層の厚みは20nmであり、銀層の厚みは100nmである。なお、裏面電極170は、基板110に対してN型のオーミック接合が得られる電極であればよい。裏面電極170としては、例えば、(i)基板110側から順に、チタン(Ti)層と、ニッケル(Ni)層と、金(Au)と、を備えてもよく、(ii)基板110側から順に、チタン(Ti)層と、アルミニウム(Al)層と、を備えてもよい。
A−2.半導体装置の製造方法
図2は、半導体装置10の製造方法を示す工程図である。半導体装置10を製造する際、まず、製造者は、工程P110において、基板110の上に、半導体層125と、P型半導体領域122又はN型半導体領域124となる半導体層122Aとを形成する。本実施形態では、製造者は、有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)を実現するMOCVD装置を用いたエピタキシャル成長によって、基板110上に半導体層125,122Aを形成する。工程P110は、半導体層形成工程とも呼ぶ。本実施形態では、基板110の上に、ドナー濃度が6×1015cm−3から3×1016cm−3である半導体層125と、ドナー及びアクセプタが意図的にはドーピングされていないノンドープ層である半導体層122Aとが形成される。
半導体層形成工程(工程P110)の後、製造者は、工程P120において、半導体層122Aの上に、開口部135を備えるスルー膜130を形成する。工程P120は、膜形成工程とも呼ぶ。工程P120は、スルー膜130を形成する工程(工程P122)と、スルー膜130に開口部135を形成する工程(工程P124)とを備える。
まず、製造者は、工程P122において、スルー膜130を形成する。スルー膜130は、ケイ素(Si)を含む膜であり、ケイ素含有膜とも呼ぶ。スルー膜130は、酸化ケイ素(SiO)と窒化ケイ素(SiN)との少なくとも一つを含むことが好ましい。本実施形態において、スルー膜130の材料として、酸化ケイ素(SiO)を用いる。本実施形態において、スルー膜130は、化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)法により形成される。なお、スルー膜130の形成方法として、スパッタ法や原子層堆積(Atomic Layer Deposition:ALD)法を用いてもよい。
図3は、スルー膜130が形成された状態を示す模式図である。スルー膜130は、後の工程で行うイオン注入において、スルー膜130中に含まれるN型不純物元素をノックオン効果により半導体層122Aに注入するために用いる。このため、スルー膜130の厚みは、1nm以上が好ましい。また、スルー膜130は、イオン注入を行なう際に、注入されるイオンが透過可能な厚みとするため、スルー膜130の厚みは、100nm以下とすることが好ましい。本実施形態において、スルー膜130の厚みは50nmである。ここで、スルー膜130は、半導体層へイオン注入がされることを防ぐために用いるイオン注入用マスクとは異なる。一般に用いられるイオン注入用マスクでは、イオン注入種がイオン注入マスク内に留まり、半導体層へイオン注入種が注入されることを防ぐ。一方、スルー膜130は、イオン注入種が半導体層122Aへ注入される程度の膜厚に設定されている。
次に、製造者は、工程P124において、スルー膜130に開口部135を形成する。具体的には、まず、製造者は、スルー膜130の上にフォトレジストを塗布した後、露光現像を行い、所定の形状にパターニングされたフォトレジスト膜140を形成する。
図4は、パターニングしたフォトレジスト膜140が形成された状態を示す模式図である。図4には、フォトレジスト膜140によって、スルー膜130を覆う部分とスルー膜130が露出する部分とが示されている。
その後、製造者は、フォトレジスト膜140の+Z軸方向の面およびスルー膜130が
露出している+Z軸方向の面に対してエッチングを行い、スルー膜130の開口部135を形成する。エッチングとして、RIE(Reactive Ion Etching)などによるドライエッチングを行ってもよく、また、BHF(Buffered Hydrogen Fluoride)やHF(Hydrofluoric acid)などによるウェットエッチングを行ってもよい。
図5は、スルー膜130の開口部135が形成された状態を示す模式図である。製造者が、フォトレジスト膜140を剥離液によって剥離することにより、スルー膜130に開口部135を形成する工程(工程P124)が完了し、膜形成工程(工程P120)が完了する。
なお、素子分離領域などのイオン注入が不要な領域にイオン注入がされないようにするため、必要に応じて、スルー膜130の上に、パターニングされたイオン注入用マスクを形成してもよい。イオン注入用マスクは、イオン注入種がイオン注入用マスクを透過できない程度の厚さで形成される。このため、イオン注入用マスクが形成されることにより、半導体層122Aに対してイオンが注入されない領域を形成することができる。イオン注入用マスクの膜厚は、スルー膜130の膜厚よりも大きい。一般に、イオン注入用マスクの膜厚は、イオン注入深さよりも大きく設定される。例えば、イオン注入深さが0.5μmの場合、イオン注入用マスクの膜厚は、イオン注入深さの2倍の1μmとすることができる。
膜形成工程(工程P120)の後、製造者は、工程P130において、スルー膜130上から、半導体層122AにP型不純物をイオン注入する。工程P130は、イオン注入工程とも呼ぶ。
図6は、イオン注入が行われている状態を示す模式図である。P型不純物としては、マグネシウム(Mg)またはベリリウム(Be)、亜鉛(Zn)を用いることができる。本実施形態においては、P型不純物としてマグネシウム(Mg)を用いる。
図6に示すように、スルー膜130の開口部135を介してイオン注入が行われている半導体層122Aの領域では、P型不純物であるマグネシウム(Mg)のみが半導体層122Aに注入される。一方、スルー膜130を介してイオン注入が行われている半導体層122Aの領域では、P型不純物であるマグネシウム(Mg)が半導体層122Aに注入されると共に、スルー膜130中のケイ素(Si)が半導体層122Aに注入される。スルー膜130中のケイ素(Si)が半導体層122Aに注入される理由としては、マグネシウム(Mg)がスルー膜130中のケイ素(Si)と衝突することにより、衝突されたケイ素(Si)がノックオン効果により半導体層122Aに注入されることが考えられる。ケイ素(Si)が半導体層122Aに注入される割合は、P型不純物であるマグネシウム(Mg)が半導体層122Aに注入される割合の10分の1から100分の1程度である。
イオン注入工程(工程P130)において、スルー膜130を介してイオン注入が行われた半導体層122Aの一部には、N型半導体領域124が形成される。一方、開口部135を介してイオン注入が行われた半導体層122Aの一部には、P型半導体領域122が形成される。つまり、半導体層125の上には、マグネシウム(Mg)とケイ素(Si)とがイオン注入されたN型半導体領域124と、マグネシウム(Mg)のみがイオン注入されたP型半導体領域122とが形成される。N型半導体領域124は、スルー膜130からケイ素(Si)がイオン注入されているため、N型半導体領域124の表層のケイ素(Si)濃度は、P型半導体領域122の表層のケイ素(Si)濃度よりも高くなる。
イオン注入工程(工程P130)の後、製造者は、工程P140において、スルー膜130を除去する。工程P140は、スルー膜除去工程とも呼ぶ。
図7は、スルー膜130が除去された状態を示す模式図である。本実施形態において、ウェットエッチングによりスルー膜130が除去される。ウェットエッチングのエッチャントとしては、例えば、BHF(Buffered Hydrogen Fluoride)やHF(Hydrofluoric acid)を用いることができる。
スルー膜除去工程(工程P140)の後、製造者は、工程P150において、N型半導体領域124とP型半導体領域122とを熱処理する。工程P150は、熱処理工程とも呼ぶ。この熱処理工程(工程P150)によって、イオン注入により半導体層122Aに注入された不純物を活性化することができる。つまり、熱処理工程により、注入された不純物を半導体層122A内の適切な格子位置に移動させると同時に、イオン注入時に生じた半導体層122Aへのダメージを回復させることにより、ケイ素(Si)がドナーとなりマグネシウム(Mg)がアクセプタとなる。
熱処理温度は、不純物をより確実に活性化させる観点から、900℃以上とすることが好ましい。また、P型半導体領域122又はN型半導体領域124から窒素(N)が抜けることを抑制する観点から、熱処理温度は1200℃以下が好ましく、熱処理はアンモニア(NH)を含む雰囲気下で行われることが好ましい。なお、熱処理工程(工程P150)の前に、予め、P型半導体領域122及びN型半導体領域124の上に保護膜を形成することが好ましい。このようにすることにより、熱処理時においてP型半導体領域122及びN型半導体領域124の表面が荒れることを抑制できる。保護膜の材料としては、例えば、窒化アルミニウム(AlN)を用いることができる。保護膜が形成されている場合、製造者は、熱処理後に保護膜を除去する。例えば、保護膜として窒化アルミニウム(AlN)が用いられる場合、製造者は、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)などを用いたウェットエッチングにより、保護膜を除去できる。
熱処理工程(工程P150)の後、製造者は、工程P160において、N型半導体領域124とP型半導体領域122とに跨って接触するN型ショットキー電極190を形成する。工程P160は、ショットキー電極形成工程とも呼ぶ。
本実施形態では、製造者は、(i)N型半導体領域124とP型半導体領域122との上に、主にニッケル(Ni)によりニッケル層を形成し、(ii)ニッケル層の上に、主にパラジウム(Pd)によりパラジウム層を形成し、(iii)パラジウム層の上に、主にモリブデン(Mo)によりモリブデン層を形成する。本実施形態において、ショットキー電極190の形成には、蒸着法を用いるが、スパッタ法を用いてもよい。
ショットキー電極形成工程(工程P160)の後、製造者は、工程P170において、基板110の−Z軸方向側の面に裏面電極170を形成する。工程P170は、裏面電極形成工程とも呼ぶ。
本実施形態では、製造者は、基板110の−Z軸方向側から順に、第1のチタン層と、アルミニウム層と、第2のチタン層と、窒化チタン層と、第3のチタン層と、銀層とを順次形成する。本実施形態において、裏面電極170の形成は、蒸着法を用いるが、スパッタ法を用いてもよい。
これらの工程を経て、半導体装置10が完成する。
A−3.メカニズム
本実施形態の半導体装置10の製造方法では、イオン注入工程(工程P130)により、半導体層122AにP型半導体領域122とN型半導体領域124とを形成できる。以下、イオン注入工程(工程P130)により、半導体層122AにP型半導体領域122とN型半導体領域124とを形成できるメカニズムについて詳述する。
通常、ケイ素(Si)や炭化ケイ素(SiC)により形成された半導体層では、P型不純物の活性化率とN型不純物の活性化率とは同程度の割合となる。また、これらの活性化率はいずれも高い割合である。このため、スルー膜130の構成元素の一部がN型不純物であっても、このN型不純物が半導体層に注入される割合が、P型不純物が半導体層に注入される割合に対して、10分の1から100分の1程度であり低いので、スルー膜の構成元素がP型半導体領域形成にはほとんど影響を及ぼさない。
一方、窒化ガリウム(GaN)により形成された半導体層におけるN型不純物の活性化率は、ケイ素(Si)や炭化ケイ素(SiC)により形成された半導体層における活性化率と同程度の割合(活性化率)であり、この割合は高い。しかし、特許文献1(特開2014−110310号公報)にも記載されているとおり、窒化ガリウム(GaN)により形成された半導体層におけるP型不純物の活性化率は、極めて低い。具体的には、イオン注入を用いる場合において、P型不純物の活性化率は、N型不純物の活性化率に対して100分の1から200分の1程度である。つまり、イオン注入を用いた場合、窒化ガリウム(GaN)により形成された半導体層にN型不純物が及ぼす影響は、極めて大きい。つまり、スルー膜130の構成元素にN型不純物が含まれていた場合、P型不純物をイオン注入していても、スルー膜130からノックオン効果により半導体層122Aに注入されたN型不純物の影響により意図せずN型領域が形成されてしまうことが起きる。
本製法を用いて作製した図1に示すMPSダイオードにおけるA−A断面及びB−B断面における濃度分布を図8及び図9に示す。
A−4.濃度分布
図8は、図1のA−A断面のうち、N型半導体領域124と半導体層125との断面の不純物とキャリアに関する濃度を示す図である。図8の横軸は、N型半導体領域124及び半導体層125の−Z軸方向の深さ(μm)を示す。深さ0μmは、N型半導体領域124とショットキー電極190との界面である。図8の縦軸はいずれも対数表示であり、図8(A)の縦軸は、不純物濃度を示し、図8(B)の縦軸は、キャリア濃度を示す。
図8(A)に示すように、N型半導体領域124の半導体層125と接する領域R1におけるドナー(不純物)濃度は、半導体層125のN型半導体領域124と接する領域R2におけるドナー濃度より低く、かつ、N型半導体領域124のショットキー電極190と接する領域R3におけるドナー濃度より低く設定されている。
図8(A)に示すように、領域R1,R2,R3のそれぞれの領域内におけるドナー濃度は、それぞれ略一定となっている。ここで、「濃度が略一定」とは、濃度が±10倍以内であることを示す。また、図8(A)に示すように、半導体装置10のZ軸方向(深さ方向)において、N型半導体領域124を二等分した場合に、半導体層125側のN型半導体領域124の平均ドナー濃度と比べて、ショットキー電極190側のN型半導体領域124の平均ドナー濃度の方が高く設定されている。
また、N型半導体領域124のドナー濃度は、深さが深くなるに従って、つまり、ショットキー電極190側から半導体層125側に向かうに従って、同じか次第に低くなっている。換言すると、図8において、ショットキー電極190側から半導体層125側に向かうに従って、N型半導体領域124のドナー濃度が高くなる領域はない。
図8(B)はキャリア濃度を示している。一般に、半導体層中のアクセプタ濃度がドナー濃度と比較して十分に低い場合、ドナー濃度分布は電子濃度分布(キャリア濃度分布)と一致する。しかし、本実施形態の製造方法のように、イオン注入を用いて不純物のドーピングを行った場合、半導体層中にアクセプタとドナーとが混在する場合がある。アクセプタとドナーとが混在する場合、アクセプタの影響からドナー濃度だけではキャリア濃度分布が規定できない。この場合、ドナーから放出された電子濃度からアクセプタにより放出されたホール濃度を差し引いた濃度がN型キャリア濃度であり、この値が図8(B)に示すようなキャリア濃度となるように、不純物をドーピングすることが好ましい。なお、P型キャリア濃度は、アクセプタにより放出されたホール濃度からドナーから放出された電子濃度を差し引いた濃度である。
なお、上記のように、N型半導体領域124のドナー濃度においてN型半導体領域124の特性を規定しているが、N型半導体領域124のキャリア濃度にてN型半導体領域124の特性を規定すると以下のようになる。N型半導体領域124の半導体層125と接する領域R1におけるN型キャリア濃度は、半導体層125のN型半導体領域124と接する領域R2におけるN型キャリア濃度より低く、かつ、N型半導体領域124のショットキー電極190と接する領域R3におけるN型キャリア濃度より低く設定されている。また、Z軸方向において、N型半導体領域124を二等分した場合に、半導体層125側のN型半導体領域124の平均N型キャリア濃度と比べて、ショットキー電極190側のN型半導体領域124の平均N型キャリア濃度の方が高く設定されている。また、領域R1,R2,R3におけるN型キャリア濃度は、それぞれ略一定となっている。また、N型半導体領域124のN型キャリア濃度は、深さが深くなるに従って、つまり、ショットキー電極190側から半導体層125側に向かうに従って、同じか次第に低くなっている。
図9は、図1のB−B断面のうち、P型半導体領域122と半導体層125との断面の不純物濃度及びキャリア濃度を示す図である。図9の横軸は、P型半導体領域122及び半導体層125の−Z軸方向の深さ(μm)を示す。深さ0μmは、P型半導体領域122とショットキー電極190との界面である。図9の縦軸はいずれも対数表示であり、図9(A)の縦軸は不純物濃度を示し、図9(B)、(C)の縦軸は、キャリア濃度を示す。
図9(A)では、マグネシウム(Mg)の濃度を破線で示し、ケイ素(Si)の濃度を実線で示す。図9(A)に示すように、P型半導体領域122にはアクセプタであるマグネシウム(Mg)がドープされており、半導体層125にはドナーであるケイ素(Si)がドープされている。図9(B)に示すように、P型半導体領域122にはP型キャリアが形成され、半導体層125にはN型キャリアが形成されている。また、P型半導体領域122と半導体層125との界面近傍にはPN接合による空乏層が形成されるため、キャリア濃度の低い領域が形成されている。
ここで、窒化ガリウム(GaN)内におけるマグネシウムの活性化率は、1/100程度であり、ケイ素の活性化率(8/10以上)と比較してかなり低い。このため、P型半導体領域122におけるマグネシウム(Mg)濃度は、半導体層125におけるケイ素(Si)濃度の100倍以上とすることが好ましい。
図9(A)に示すように、本実施形態の半導体装置10では、P型半導体領域122の半導体層125側のアクセプタ(P型不純物)濃度が、P型半導体領域122のショットキー電極190側のアクセプタ濃度と比較して低く設定されている。このため、図9(B)に示すように、空乏層は、P型半導体領域122と半導体層125との界面よりもP型半導体領域122側に広がっている。なお、P型半導体領域122のアクセプタ濃度を増やすと、空乏層は、P型半導体領域122と半導体層125との界面よりも半導体層125側に広がる。
図9(C)は、図9(B)に示した場合よりもさらに好ましい態様を示す図である。つまり、図9(C)は、P型半導体領域122におけるマグネシウム(Mg)濃度を、半導体層125におけるケイ素(Si)濃度の100倍を超える濃度とした場合を示す図である。P型半導体領域122におけるマグネシウム(Mg)濃度を、半導体層125におけるケイ素(Si)濃度の100倍を超える濃度とすることにより、イオン化したマグネシウム(Mg)濃度、つまり活性化したアクセプタ濃度が、イオン化したケイ素(Si)濃度よりも高くなる。この結果、図9(C)に示すように、空乏層は、P型半導体領域122と半導体層125との界面よりも半導体層125側に広がることとなる。つまり、逆方向バイアスを印加した時に、P型半導体領域122と半導体層125とのPN接合では、P型半導体領域122と半導体層125との界面よりも半導体層125側に空乏層が選択的に広がることとなり、耐圧をさらに向上させることができる。
なお、P型半導体領域122の平均アクセプタ濃度は、Z軸方向において、N型半導体領域124を二等分した場合における半導体層125側のN型半導体領域124(図1参照)の平均ドナー濃度と比べて、高い方が好ましい。このようにすることにより、P型半導体領域122とN型半導体領域124との間に広がる空乏層がP型半導体領域122とN型半導体領域124との界面よりもN型半導体領域124側に選択的に広がることにより、逆方向バイアス印加時に、N型半導体領域124とショットキー電極190とのショットキー接合を、空乏層によって効果的に保護することができる。このため、逆方向バイアス印加時の耐圧をさらに向上させることができる。
A−5.本実施形態における効果
本実施形態の半導体装置10において、N型半導体領域124の半導体層125と接する領域R1(図1参照)におけるドナー濃度は、半導体層125のN型半導体領域124と接する領域R2におけるドナー濃度より低く、かつ、N型半導体領域124のショットキー電極190と接する領域R3におけるドナー濃度より低い。このような濃度分布とすることにより、順方向バイアス印加時においては、立ち上がり電圧を低減できるため、電力変換装置としての効率を向上させることができる。一方、逆方向バイアス印加時においては、耐圧を向上させることができる。以下、このメカニズムを説明する。
図10及び図11は、順方向バイアス印加時の効果を説明する図である。一般に、順方向バイアス印加時のMPSダイオードでは、PN接合と比較してショットキー接合の立ち上がり電圧の方が低い。このため、順方向バイアス印加時の効果については、ショットキー接合に着目して以下に説明する。
図10は、図1のA−A断面のうち、ショットキー電極190とN型半導体領域124と半導体層125とにおけるEc(伝導帯下端のエネルギー)のプロファイルを示す。N型半導体領域124が一様なドナー濃度分布である場合、Ecは破線のようになる。一方、本実施形態では、N型半導体領域124の半導体層125と接する領域R1(図1参照)におけるドナー濃度は、N型半導体領域124のショットキー電極190と接する領域R3におけるドナー濃度より低い。このため、本実施形態の場合、Ecは実線のようになる。つまり、破線の場合と比較して、ショットキーバリア幅が減少し、特に、ショットキーバリアの上部においてショットキーバリア幅が顕著に減少する。このため、本実施形態によれば、実効上におけるショットキーバリア高さφを減少させることができる。この結果として、順方向バイアス印加時における立ち上がり電圧を低減できる。
図11は、電流電圧特性を示す図である。横軸は電圧Vを示し、縦軸は電流Iを示す。なお、横軸の+側が順方向バイアスを示す。破線は、P型半導体領域122が一様なドナー濃度分布(図10における破線)である場合を示し、実線は、本実施形態(図10における実線)の場合を示す。図11から、P型半導体領域122が一様なドナー濃度分布である場合と比較し、本実施形態の場合の方が順方向バイアス印加時の立ち上がり電圧が低いことが分かる。つまり、インバーターに本実施形態のダイオードを用いた場合、電力損失をより減少させることができる。
図12は、逆方向バイアス印加時の効果を説明する模式図である。図12(A)は、本実施形態の半導体装置10の模式図であり、図12(B)及び(C)は、図12(A)に示す領域Tにおける空乏層の広がりを示す模式図である。図中の実線LがP型半導体からN型半導体に向かって広がる空乏層の広がりを示している。図12(C)は、N型半導体領域124が一様なドナー濃度分布である場合を示し、図12(B)は、本実施形態の場合を示す。本実施形態の場合は、N型半導体領域124の半導体層125と接する領域R1(図1参照)におけるドナー濃度は、N型半導体領域124のショットキー電極190と接する領域R3におけるドナー濃度より低い。このため、裏面電極170側のN型半導体領域124では、ドナー濃度が低く、空乏層がより低い電圧で広がる。その結果、図12(B)に示すように、N型半導体領域124とショットキー電極190との間に形成されるショットキー接合を空乏層で覆う形となり、ショットキー接合が効果的に空乏層により保護される。
また、本実施形態では、N型半導体領域124の半導体層125と接する領域R1(図1参照)におけるドナー濃度は、半導体層125のN型半導体領域124と接する領域R2におけるドナー濃度より低い。このため、空乏層は、半導体層125よりもN型半導体領域124側に選択的に広がる。この結果、比較的小さな逆方向バイアスの印加時から空乏層がN型半導体領域124に広がることとなり、N型半導体領域124とショットキー電極190との間に形成されるショットキー接合を空乏層で覆う形となり、ショットキー接合が効果的に空乏層により保護される。
なお、本実施形態では、N型半導体領域124において、−Z軸方向側に進むに従ってドナーであるケイ素(Si)の濃度が増加する領域はないため、バイアス印加時に空乏層が円滑かつ均一に広がることができる。そして、ショットキー接合が効果的に空乏層により保護されることとなる。この結果、ショットキー接合がより効果的に空乏層により保護されるため、逆方向バイアス印加時においては、耐圧を向上させることができる。
一方、図12(C)に示すように、N型半導体領域124が一様なドナー濃度分布である場合、空乏層は全体的に一定な幅で広がることとなる。この結果として、ショットキー接合が空乏層により保護されるまでには、大きな逆方向バイアスを印加する必要がある。このため、N型半導体領域124が一様なドナー濃度分布である場合と比較して、本実施形態の方が、ショットキー接合が空乏層により保護され、耐圧を向上させることができる。なお、P型半導体領域122が一様なドナー濃度分布である場合の電流電圧特性は、図11の破線のようになる。P型半導体領域122が一様なドナー濃度分布である場合と比較して、本実施形態の方が、耐圧を向上させることができることが、図11からも分かる。
B.第2実施形態
図13は、第2実施形態における半導体装置10Aの構成を模式的に示す断面図である。第1実施形態における半導体装置10では、交互に配置されているP型半導体領域及びN型半導体領域のうちの両端にN型半導体領域124を配しているが、第2実施形態における半導体装置10Aでは、この両端にP型半導体領域122を配している点が異なるが、それ以外は同じである。
また、本実施形態において、半導体装置10Aは、P型半導体領域122を4個、N型半導体領域124を3個配しているが、これらの個数は、いくつでもよい。
本実施形態によれば、X軸方向の両端にP型半導体領域122を配しているため、半導体装置10AのX軸方向の端部に近いN型半導体領域124においても、空乏層で保護されることとなる。このため、半導体装置10AのX軸方向の両端においても耐圧を向上させることができる。
C.第3実施形態
図14は、第3実施形態における半導体装置10Bの構成を模式的に示す断面図である。第3実施形態における半導体装置10Bは、第2実施形態における半導体装置10Aと比較して、フィールドプレート構造を採用している点が異なる。具体的には、半導体装置10BのX軸方向の端部におけるP型半導体領域122と半導体層125とのPN接合界面の端部が絶縁膜150を介して、フィールドプレート電極160が形成されている。換言すると、半導体装置10Bは、ショットキー電極190と電気的に接続しており、絶縁膜150を介して両端に配置されたP型半導体領域122を覆うフィールドプレート電極160を備える。本実施形態において、絶縁膜150は酸化ケイ素(SiO)により形成されており、フィールドプレート電極160はアルミニウム(Al)により形成されている。本実施形態によれば、PN接合界面の端部における電界集中を抑制できるため、半導体装置10のX軸方向の端部においても耐圧を向上させることができる。
また、Z軸方向において、フィールドプレート電極160の最下面S1(最も半導体層125側の面)は、P型半導体領域122が半導体層125と接する面S2より上(ショットキー電極190側)に位置し、N型半導体領域124がショットキー電極190と接する面S3より下(半導体層125側)に位置する。このようにすることにより両端に配置されたP型半導体領域122の空乏化を促進させることができるため、耐圧リークを抑制し、耐圧を向上させることができる。なお、絶縁膜150の材料としては、例えば、窒化珪素(SiN)や酸化アルミニウム(Al)を用いてもよく、フィールドプレート電極160の材料としては、例えば、アルミニウムケイ素(AlSi)やアルミニウムケイ素銅(AlSiCu)、銅(Cu)を用いてもよい。
D.変形例
図15は、変形例におけるN型半導体領域124と半導体層125との断面のキャリアに関する濃度を示す図である。図15は、第1実施形態のA−A断面のキャリアに関する濃度を示す図(図8)と対応する。図15の縦軸はいずれも対数表示であり、図15(A)の縦軸は、変形例1の不純物濃度を示し、図15(B)の縦軸は、変形例1のキャリア濃度を示す。また、図15(C)縦軸は、変形例1と異なる変形例2の不純物濃度を示す。図15の横軸は、N型半導体領域124及び半導体層125の−Z軸方向の深さ(μm)を示す。深さ0μmは、N型半導体領域124とショットキー電極190との界面である。
図15(A)、(B)に示すように、N型半導体領域124の不純物濃度及びキャリア濃度は、深さが深くなるにつれ、段階的ではなく、連続的に低くなる。つまり、N型半導体領域124のドナー(不純物)濃度は、ショットキー電極190側から半導体層125側に向かうに従って、同じか若しくは次第に低くなっている。このような不純物濃度及びキャリア濃度とすることにより、逆方向バイアス印加時に空乏層が均一に広がることとなるため、ショットキー接合が空乏層により保護され、耐圧を向上させることができる。
また、図15(C)に示す変形例2のように、N型半導体領域124の一部の領域において、Z軸方向(深さ方向)におけるドナー濃度が一定の領域を有していても良い。つまり、N型半導体領域124のドナー濃度は、ショットキー電極190側から半導体層125側に向かうに従って、同じか若しくは次第に低くなってもよい。
E.その他の実施形態
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上述の製造方法において、半導体層125の上にノンドープ層である半導体層122Aを形成したが、本発明は、これに限られない。半導体層122Aに代えて、半導体層125の上に、半導体層125よりもドナー濃度が小さい半導体層を形成してもよい。また、半導体層122Aに代えて、半導体層125の上にP型の半導体層を形成し、P型半導体領域122となる領域の上にフォトレジストを形成した後に、N型半導体領域124となる領域に対してケイ素(Si)をイオン注入してもよい。
上述の実施形態において、ショットキー電極190は、P型半導体領域122及びN型半導体領域124と接する層から順に、ニッケル(Ni)層と、パラジウム(Pd)層と、モリブデン層(Mo)とを備える。しかし、本発明はこれに限られない。ショットキー電極190は、例えば、P型半導体領域122及びN型半導体領域124と接する層から順に、(i)パラジウム(Pd)層と、金(Au)層とを備えていてもよく、(ii)ニッケル(Ni)層と、金(Au)層とを備えていてもよい。また、ショットキー電極190は、パラジウム(Pd)層のみとしてもよく、ニッケル(Ni)層のみとしてもよく、タングステン(W)層のみとしてもよい。
上述の実施形態において、半導体装置10は、半導体層125と裏面電極170との間に、基板110を備えている。しかし、本発明はこれに限られない。半導体装置10は、基板110を備えず、半導体層125の−Z軸方向側の面には裏面電極170が形成されていてもよい。しかし、半導体装置10が、半導体層125よりもドナー濃度の大きい基板110を備えることにより、基板110と裏面電極170との間において、接触抵抗を低減した良好なオーミックコンタクトを形成することができる。
上述の実施形態において、裏面電極170の材質は、他の材料を用いてもよい。他の材料としては、例えば、バナジウム(V)、ハフニウム(Hf)などの他の金属であってもよい。
10…半導体装置
10A…半導体装置
10B…半導体装置
110…基板
122…P型半導体領域
122A…半導体層
124…N型半導体領域
125…半導体層
130…スルー膜
135…開口部
140…フォトレジスト膜
150…絶縁膜
160…フィールドプレート電極
170…裏面電極
190…ショットキー電極
R1〜R3…領域
S1〜S3…面
T…領域
W2,W3…幅

Claims (12)

  1. MPSダイオードであって、
    N型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層の一方の面に、交互に配置されているP型半導体領域及びN型半導体領域と、
    前記N型半導体領域とショットキー接合し、前記P型半導体領域の少なくとも一部と接するショットキー電極と、を備え、
    前記N型半導体領域の前記第1半導体層と接する領域におけるドナー濃度は、前記第1半導体層の前記N型半導体領域と接する領域におけるドナー濃度より低く、かつ、前記N型半導体領域の前記ショットキー電極と接する領域におけるドナー濃度より低く、
    交互に配置されている前記P型半導体領域及び前記N型半導体領域のうちの両端に前記P型半導体領域が配置されており、
    さらに、
    前記ショットキー電極と電気的に接続しており、絶縁膜を介して前記両端に配置されたP型半導体領域を覆うフィールドプレート電極を備え、
    前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記フィールドプレート電極の最も前記第1半導体層側の面は、前記P型半導体領域が前記第1半導体層と接する面より前記ショットキー電極側に位置し、前記N型半導体領域が前記ショットキー電極と接する面より前記第1半導体層側に位置する、MPSダイオード。
  2. 請求項1に記載のMPSダイオードであって、
    前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記N型半導体領域を二等分した場合に、
    前記第1半導体層側の前記N型半導体領域の平均ドナー濃度と比べて、前記ショットキー電極側の前記N型半導体領域の平均ドナー濃度の方が高い、MPSダイオード。
  3. 請求項1または請求項2に記載のMPSダイオードであって、
    前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記N型半導体領域のドナー濃度は、前記ショットキー電極側から前記第1半導体層側に向かうに従って、同じか若しくは次第に低くなる、MPSダイオード。
  4. 請求項1から請求項2のいずれか1項に記載のMPSダイオードであって、
    前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記N型半導体領域のドナー濃度は、前記ショットキー電極側から前記第1半導体層側に向かうに従って次第に低くなる、MPSダイオード。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のMPSダイオードであって、
    前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記N型半導体領域は、ドナー濃度が一定の領域を備える、MPSダイオード。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のMPSダイオードであって、
    前記P型半導体領域の平均アクセプタ濃度は、前記第1半導体層の平均ドナー濃度の100倍以上である、MPSダイオード。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のMPSダイオードであって、
    前記第1半導体層から前記ショットキー電極に向かう方向において、前記N型半導体領域を二等分した場合における前記第1半導体層側の前記N型半導体領域の平均ドナー濃度と比べて、前記P型半導体領域の平均アクセプタ濃度の方が高い、MPSダイオード。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のMPSダイオードであって、
    前記P型半導体領域が前記第1半導体層と接する面と、前記N型半導体領域が前記第1半導体層と接する面とは、略同一平面上である、MPSダイオード。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のMPSダイオードであって、さらに、
    前記第1半導体層に対して、前記ショットキー電極とは反対側に、N型オーミック電極を備える、MPSダイオード。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のMPSダイオードであって、
    前記P型半導体領域及び前記N型半導体領域は、主に窒化ガリウムにより形成されている、MPSダイオード。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のMPSダイオードであって、
    前記N型半導体領域はケイ素を含み、前記P型半導体領域はマグネシウムを含む、MPSダイオード。
  12. 請求項9に記載のMPSダイオードであって、さらに、
    前記第1半導体層と、前記N型オーミック電極との間に、前記第1半導体層よりも平均ドナー濃度が高いN型の第2半導体層を備える、MPSダイオード。
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