JP6434795B2 - ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体 - Google Patents
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図10に示すように、このディスクブレーキは、ブレーキディスク501と、ブレーキライニング503と、を備える。ブレーキディスク501はドーナツ形円盤状であり、図示しない車輪または車軸にボルトなどによって取り付けられ、強固に固定される。ブレーキライニング503は、ブレーキキャリパ(図示略)によってブレーキディスク501の摺動面505に押し付けられる。これにより、ブレーキディスク501とブレーキライニング503との間に摺動による摩擦が生じ、制動力が発生する。
また、上記ディスクブレーキは、摩擦部材507がばね部材511(皿ばね)により弾性支持されるため、非制動時はばね部材511の反発力が摩擦部材507を組み付けるリベット517に直接入力される。このため、摩擦部材507の脱落が懸念される。また、制動時の摩擦熱によるばね部材511のばね定数のへたりが懸念される。
(1) 制動トルクを受けるガイドプレートに複数のライニング組立体が旋回自在に支持されて、前記ライニング組立体がディスクロータへ押圧されるディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体であって、
前記ライニング組立体は、制動時に前記ディスクロータと接触する摩擦材と、前記摩擦材の裏面に固着された裏板部とを有し、かつ前記裏板部には、前記ガイドプレートに設けられたガイド孔部に旋回自在に嵌合するプレート嵌合部を備え、前記プレート嵌合部が前記ガイドプレートの裏面側から前記ガイド孔部に挿入装着され、前記ディスクロータと前記摩擦材との接触時に作用する制動トルクを前記プレート嵌合部から前記ガイドプレートに伝達し、
前記裏板部との間に間隙を開けて前記ガイドプレートに固着されたトルク受けプレートの貫通孔には、複数の前記ライニング組立体に跨って配備され、前記トルク受けプレートの裏面側に固定されたアンカープレートからの押圧力をこれらのライニング組立体に作用させる複数のリンクプレートが嵌装され、
前記リンクプレートは、前記各ライニング組立体における前記裏板部のリンク当接部に当接して前記ライニング組立体を旋回可能に支持する複数個の裏板当接曲面部と、前記アンカープレートに当接して旋回可能に支持されるアンカー当接部とを備え、
前記裏板部が、前記ガイド孔部よりも大きな外径の抜け止めフランジ部を備え、
隣接する複数対の前記ライニング組立体における前記抜け止めフランジ部には、切欠き部が設けられ、
前記プレート嵌合部に嵌着されて前記ガイドプレートと前記抜け止めフランジ部との間に挟まれたばね部材は、前記切欠き部が設けられた前記抜け止めフランジ部に対応するC字状に形成され、前記ライニング組立体を前記トルク受けプレート側に付勢する
ことを特徴とするディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。
(2) 制動トルクを受けるガイドプレートに複数のライニング組立体が旋回自在に支持されて、前記ライニング組立体がディスクロータへ押圧されるディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体であって、
前記ライニング組立体は、制動時に前記ディスクロータと接触する摩擦材と、前記摩擦材の裏面に固着された裏板部とを有し、かつ前記裏板部には、前記ガイドプレートに設けられたガイド孔部に旋回自在に嵌合するプレート嵌合部を備え、前記プレート嵌合部が前記ガイドプレートの裏面側から前記ガイド孔部に挿入装着され、前記ディスクロータと前記摩擦材との接触時に作用する制動トルクを前記プレート嵌合部から前記ガイドプレートに伝達し、
前記裏板部との間に間隙を開けて前記ガイドプレートに固着されたトルク受けプレートの貫通孔には、複数の前記ライニング組立体に跨って配備され、前記トルク受けプレートの裏面側に固定されたアンカープレートからの押圧力をこれらのライニング組立体に作用させる複数のリンクプレートが嵌装され、
前記リンクプレートは、前記各ライニング組立体における前記裏板部のリンク当接部に当接して前記ライニング組立体を旋回可能に支持する複数個の裏板当接曲面部と、前記アンカープレートに当接して旋回可能に支持されるアンカー当接部を備え、
前記リンクプレートが、前記トルク受けプレートの表面側に係合する抜け止め部を備えることを特徴とするディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。
(3) 制動トルクを受けるガイドプレートに複数のライニング組立体が旋回自在に支持されて、前記ライニング組立体がディスクロータへ押圧されるディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体であって、
前記ライニング組立体は、制動時に前記ディスクロータと接触する摩擦材と、前記摩擦材の裏面に固着された裏板部とを有し、かつ前記裏板部には、前記ガイドプレートに設けられたガイド孔部に旋回自在に嵌合するプレート嵌合部を備え、前記プレート嵌合部が前記ガイドプレートの裏面側から前記ガイド孔部に挿入装着され、前記ディスクロータと前記摩擦材との接触時に作用する制動トルクを前記プレート嵌合部から前記ガイドプレートに伝達し、
前記裏板部との間に間隙を開けて前記ガイドプレートに固着されたトルク受けプレートの貫通孔には、複数の前記ライニング組立体に跨って配備され、前記トルク受けプレートの裏面側に固定されたアンカープレートからの押圧力をこれらのライニング組立体に作用させる複数のリンクプレートが嵌装され、
前記リンクプレートは、前記各ライニング組立体における前記裏板部のリンク当接部に当接して前記ライニング組立体を旋回可能に支持する複数個の裏板当接曲面部と、前記アンカープレートに当接して旋回可能に支持されるアンカー当接部を備え、
前記リンクプレートが、前記各裏板部に凹設された係合溝に係合して前記各ライニング組立体が回動するのを阻止する回転防止機構を備えることを特徴とするディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。
(4) 前記裏板部が、前記ガイド孔部よりも大きな外径の抜け止めフランジ部を備え、
隣接する複数対の前記ライニング組立体における前記抜け止めフランジ部には、切欠き部が設けられることを特徴とする上記(2)又は(3)に記載のディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。
(5) 前記ライニング組立体が、前記裏板部の背面側に設けられたばね部材によって前記ガイドプレート側に付勢された状態に支持されていることを特徴とする上記(2)〜(4)の何れか1つに記載のディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。
(6) 前記リンクプレートが、前記裏板部の係合孔に係合して前記ライニング組立体が回動するのを阻止する回転防止部を備えることを特徴とする上記(1)、(2)、(4)、(5)の何れか1つに記載のディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。
(7) 前記リンクプレートが、前記各裏板部に凹設された係合溝に係合して前記各ライニング組立体が回動するのを阻止する回転防止機構を備えることを特徴とする上記(1)、(2)、(4)、(5)の何れか1つに記載のディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。
また、リンクプレートは、突出するアンカー当接部によってアンカープレートに当接する。リンクプレートは、アンカープレートのディスクロータ側への移動により、各ライニング組立体をディスクロータに接触させる。この際、リンクプレートは、アンカー当接部を中心に旋回が可能となる。また、各ライニング組立体は、リンクプレートの裏板当接曲面部に、リンク当接部が当接して旋回が可能となる。これにより、各ライニング組立体は、それぞれ個別の旋回動作でディスクロータ表面のうねりに追従して、ディスクロータ表面に接触する。その結果、各ライニング組立体は、接触面圧を均一化して、安定した制動特性を維持できる。
従って、ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体は、ライニング組立体の厚さ方向の寸法公差の影響を受けずに、安定した制動特性を維持することができる。
また、上記(2)の構成のディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体は、リンクプレートが貫通孔からアンカープレート側への抜けが阻止されるので、アンカープレートが取り付けられていない組立過程であっても、トルク受けプレートからリンクプレートが背面側へ抜け落ちることがない。これにより、ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体は、組み付け性が良好となる。
その結果、ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体は、制動トルクの伝達効率を高めることができる。また、ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体は、リンクプレートに回転防止部を形成するので、ライニング組立体の回転を防止する独立した専用部品を追加する必要がなく、部品が増加しない。そのため、部品の増加に起因したコストアップや組み立て工程数の増加による生産性の低下といった不都合の発生を回避できる。
その結果、ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体は、制動トルクの伝達効率を高めることができる。また、ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体は、各裏板部に係合溝が凹設されるので、ライニング組立体の回転を防止する独立した専用部品を追加する必要がなく、部品が増加しない。そのため、部品の増加に起因したコストアップや組み立て工程数の増加による生産性の低下といった不都合の発生を回避できる。
図1〜図3に示すように、本発明の第1実施形態に係るディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体11は、鉄道車両用ディスクブレーキ装置に使用されるもので、車軸上のディスクロータに対峙して配置される。ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体11は、車体フレームに固定されたブレーキキャリパに内蔵のアクチュエータによって、ディスクロータに向かって進退駆動される。
本第1実施形態に係るディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体11では、ライニング組立体13は、摩擦材23が、ディスクロータの摺動面に摺接する。ライニング組立体13は、摩擦材23の背面の裏板部25が、リンクプレート21の裏板当接曲面部37に当接する。リンクプレート21は、裏板当接曲面部37と反対側のアンカー当接部51が、アンカープレート19に当接する。アンカープレート19は、トルク受けプレート17に固定される。トルク受けプレート17は、リンクプレート21を内方に配置する貫通孔49を有する。すなわち、リンクプレート21は、貫通孔49に配置されることで、トルク受けプレート17を介在させずに直接にアンカープレート19に当接される。これにより、ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体11は、トルク受けプレート17の厚み分、薄厚化が実現されている。また、貫通孔49の穿設によって不要となった肉厚分、軽量化が可能となる。
従って、ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体11は、ライニング組立体13の厚さ方向の寸法公差の影響を受けずに、安定した制動特性を維持することができる。
また、ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体11は、リンクプレート21が貫通孔49からアンカープレート19側への抜けが阻止されるので、アンカープレート19が取り付けられていない組立過程であっても、トルク受けプレート17からリンクプレート21が背面側へ抜け落ちることがない。これにより、ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体11は、組み付け性が良好となる。
その結果、押圧力を伝達する各接触部は、制動トルクを受け止める玉継手等の堅牢な係合にする必要がなく、加工精度の緩和によるコストの節減、生産性の向上を実現することができる。
図7及び図8に示すように、本発明の第2実施形態に係るディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体61は、リンクプレート63が、各裏板部65に凹設された係合溝67に係合して各ライニング組立体69が回動するのを阻止する回転防止機構71を備える。係合溝67は、ライニング組立体69の裏板部65の半径方向に沿って凹設される。なお、本第2実施形態において、裏板部65には、ばね収容凹部73が凹設される。係合溝67は、このばね収容凹部73の周壁の一部分を切り欠いて形成される。
この弾性部材79は、リンクプレート63に突設された裏板当接曲面部37の高さより低い高さを有すると共に0.3〜0.8N/mm/mm2のばね定数を有することが望ましい。
本第2実施形態に係るディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体61では、リンクプレート63が、複数のライニング組立体69に跨る。それぞれのライニング組立体69の裏板部65には、係合溝67が凹設される。例えばリンクプレート63が2つのライニング組立体69に跨る場合、リンクプレート63は、各ライニング組立体69に跨って係合溝67に配置される。その結果、リンクプレート63は、裏板部65の係合溝67に対向する部分に回転防止機構71が構成される。リンクプレート63の回転防止機構71は、裏板部65の係合溝67に係合することで貫通孔内でのライニング組立体69の回転を阻止する。これにより、ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体61は、ディスクロータにライニング組立体69が接触したとき、ライニング組立体69のディスクロータ面に平行な面内での回転が防止される。
[1] 制動トルクを受けるガイドプレート(15)に複数のライニング組立体(13)が旋回自在に支持されて、前記ライニング組立体(13)がディスクロータへ押圧されるディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体(11)であって、
前記ライニング組立体(13)は、
制動時に前記ディスクロータと接触する摩擦材(23)と、前記摩擦材(23)の裏面に固着された裏板部(25)とを有し、かつ前記裏板部(25)には、前記ガイドプレート(15)に設けられたガイド孔部(33)に旋回自在に嵌合するプレート嵌合部(27)を備え、
前記プレート嵌合部(27)が前記ガイドプレート(15)の裏面側から前記ガイド孔部(33)に挿入装着され、前記ディスクロータと前記摩擦材(23)との接触時に作用する制動トルクを前記プレート嵌合部(27)から前記ガイドプレート(15)に伝達し、
前記裏板部(25)との間に間隙を開けて前記ガイドプレート(15)に固着されたトルク受けプレート(17)の貫通孔(49)には、複数の前記ライニング組立体(13)に跨って配備され、前記トルク受けプレート(17)の裏面側に固定されたアンカープレート(19)からの押圧力をこれらのライニング組立体(13)に作用させる複数のリンクプレート(21)が嵌装され、
前記リンクプレート(21)は、前記各ライニング組立体(13)における前記裏板部(25)のリンク当接部(31)に当接して前記ライニング組立体(13)を旋回可能に支持する複数個の裏板当接曲面部(37)と、前記アンカープレート(19)に当接して旋回可能に支持されるアンカー当接部(51)とを備えることを特徴とするディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体(11)。
[2] 前記裏板部(25)が、前記ガイド孔部(33)よりも大きな外径の抜け止めフランジ部(29)を備え、
隣接する複数対の前記ライニング組立体(13)における前記抜け止めフランジ部(29)には、切欠き部(39)が設けられることを特徴とする上記[1]に記載のディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体(11)。
[3] 前記プレート嵌合部(27)に嵌着されて前記ガイドプレート(15)と前記抜け止めフランジ部(29)との間に挟まれたばね部材(板ばね35)は、前記切欠き部(39)が設けられた前記抜け止めフランジ部(29)に対応するC字状に形成され、前記ライニング組立体(13)を前記トルク受けプレート(17)側に付勢することを特徴とする上記[2]に記載のディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体(11)。
[4] 前記ライニング組立体(69)が、前記裏板部(65)の背面側に設けられたばね部材(弾性部材79)によって前記ガイドプレート(15)側に付勢された状態に支持されていることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体(61)。
[5] 前記リンクプレート(21)が、前記トルク受けプレート(17)の表面側に係合する抜け止め部(55)を備えることを特徴とする上記[1]〜[4]の何れか1つのディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体(11)。
[6] 前記リンクプレート(21)が、前記裏板部(25)の係合孔(59)に係合して前記ライニング組立体(13)が回動するのを阻止する回転防止部(57)を備えることを特徴とする上記[1]〜[5]の何れか1つのディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体(11)。
[7] 前記リンクプレート(63)が、前記各裏板部(65)に凹設された係合溝(67)に係合して前記各ライニング組立体(69)が回動するのを阻止する回転防止機構(71)を備えることを特徴とする[1]〜[5]の何れか1つのディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体(61)。
13…ライニング組立体
15…ガイドプレート
17…トルク受けプレート
19…アンカープレート
21…リンクプレート
23…摩擦材
25…裏板部
27…プレート嵌合部
29…抜け止めフランジ部
31…リンク当接部
33…ガイド孔部
37…裏板当接曲面部
39…切欠き部
43…リンク収容空間(間隙)
49…貫通孔
51…アンカー当接部
55…抜け止め部
57…回転防止部
59…係合孔
Claims (7)
- 制動トルクを受けるガイドプレートに複数のライニング組立体が旋回自在に支持されて、前記ライニング組立体がディスクロータへ押圧されるディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体であって、
前記ライニング組立体は、制動時に前記ディスクロータと接触する摩擦材と、前記摩擦材の裏面に固着された裏板部とを有し、かつ前記裏板部には、前記ガイドプレートに設けられたガイド孔部に旋回自在に嵌合するプレート嵌合部を備え、前記プレート嵌合部が前記ガイドプレートの裏面側から前記ガイド孔部に挿入装着され、前記ディスクロータと前記摩擦材との接触時に作用する制動トルクを前記プレート嵌合部から前記ガイドプレートに伝達し、
前記裏板部との間に間隙を開けて前記ガイドプレートに固着されたトルク受けプレートの貫通孔には、複数の前記ライニング組立体に跨って配備され、前記トルク受けプレートの裏面側に固定されたアンカープレートからの押圧力をこれらのライニング組立体に作用させる複数のリンクプレートが嵌装され、
前記リンクプレートは、前記各ライニング組立体における前記裏板部のリンク当接部に当接して前記ライニング組立体を旋回可能に支持する複数個の裏板当接曲面部と、前記アンカープレートに当接して旋回可能に支持されるアンカー当接部を備え、
前記裏板部が、前記ガイド孔部よりも大きな外径の抜け止めフランジ部を備え、
隣接する複数対の前記ライニング組立体における前記抜け止めフランジ部には、切欠き部が設けられ、
前記プレート嵌合部に嵌着されて前記ガイドプレートと前記抜け止めフランジ部との間に挟まれたばね部材は、前記切欠き部が設けられた前記抜け止めフランジ部に対応するC字状に形成され、前記ライニング組立体を前記トルク受けプレート側に付勢することを特徴とするディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。 - 制動トルクを受けるガイドプレートに複数のライニング組立体が旋回自在に支持されて、前記ライニング組立体がディスクロータへ押圧されるディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体であって、
前記ライニング組立体は、制動時に前記ディスクロータと接触する摩擦材と、前記摩擦材の裏面に固着された裏板部とを有し、かつ前記裏板部には、前記ガイドプレートに設けられたガイド孔部に旋回自在に嵌合するプレート嵌合部を備え、前記プレート嵌合部が前記ガイドプレートの裏面側から前記ガイド孔部に挿入装着され、前記ディスクロータと前記摩擦材との接触時に作用する制動トルクを前記プレート嵌合部から前記ガイドプレートに伝達し、
前記裏板部との間に間隙を開けて前記ガイドプレートに固着されたトルク受けプレートの貫通孔には、複数の前記ライニング組立体に跨って配備され、前記トルク受けプレートの裏面側に固定されたアンカープレートからの押圧力をこれらのライニング組立体に作用させる複数のリンクプレートが嵌装され、
前記リンクプレートは、前記各ライニング組立体における前記裏板部のリンク当接部に当接して前記ライニング組立体を旋回可能に支持する複数個の裏板当接曲面部と、前記アンカープレートに当接して旋回可能に支持されるアンカー当接部を備え、
前記リンクプレートが、前記トルク受けプレートの表面側に係合する抜け止め部を備えることを特徴とするディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。 - 制動トルクを受けるガイドプレートに複数のライニング組立体が旋回自在に支持されて、前記ライニング組立体がディスクロータへ押圧されるディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体であって、
前記ライニング組立体は、制動時に前記ディスクロータと接触する摩擦材と、前記摩擦材の裏面に固着された裏板部とを有し、かつ前記裏板部には、前記ガイドプレートに設けられたガイド孔部に旋回自在に嵌合するプレート嵌合部を備え、前記プレート嵌合部が前記ガイドプレートの裏面側から前記ガイド孔部に挿入装着され、前記ディスクロータと前記摩擦材との接触時に作用する制動トルクを前記プレート嵌合部から前記ガイドプレートに伝達し、
前記裏板部との間に間隙を開けて前記ガイドプレートに固着されたトルク受けプレートの貫通孔には、複数の前記ライニング組立体に跨って配備され、前記トルク受けプレートの裏面側に固定されたアンカープレートからの押圧力をこれらのライニング組立体に作用させる複数のリンクプレートが嵌装され、
前記リンクプレートは、前記各ライニング組立体における前記裏板部のリンク当接部に当接して前記ライニング組立体を旋回可能に支持する複数個の裏板当接曲面部と、前記アンカープレートに当接して旋回可能に支持されるアンカー当接部を備え、
前記リンクプレートが、前記各裏板部に凹設された係合溝に係合して前記各ライニング組立体が回動するのを阻止する回転防止機構を備えることを特徴とするディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。 - 前記裏板部が、前記ガイド孔部よりも大きな外径の抜け止めフランジ部を備え、
隣接する複数対の前記ライニング組立体における前記抜け止めフランジ部には、切欠き部が設けられることを特徴とする請求項2又は3に記載のディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。 - 前記ライニング組立体が、前記裏板部の背面側に設けられたばね部材によって前記ガイドプレート側に付勢された状態に支持されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載のディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。
- 前記リンクプレートが、前記裏板部の係合孔に係合して前記ライニング組立体が回動するのを阻止する回転防止部を備えることを特徴とする請求項1、2、4、5の何れか1項に記載のディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。
- 前記リンクプレートが、前記各裏板部に凹設された係合溝に係合して前記各ライニング組立体が回動するのを阻止する回転防止機構を備えることを特徴とする請求項1、2、4、5の何れか1項に記載のディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体。
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