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JP6429144B2 - 媒体処理装置及び媒体の搬送方法 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体処理装置及び媒体の搬送方法に関する。
有料道路等の料金所には料金を自動的に収受するための料金自動収受機(媒体処理装置)が設置されている。利用者が料金自動収受機を用いて料金収受を行うにあたっては、券またはカードである複数種類の媒体の挿入を求められる場合がある。例えば、利用者は、有料道路の入口等で取得した通行券を挿入したり、その通行券に応じた課金額を支払うために、通行券、クレジットカード、ETCカード(ETC:Electronic Toll Collection System(登録商標)、「電子式料金収受システム」、「自動料金収受システム」とも言う)等を挿入したりする。
このような券又はカードである複数種類の媒体を挿入して処理可能な料金自動収受機としては、例えば、挿入口を統一することで利便性の向上を図る技術が考案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平9−167264号公報 特開平6−243300号公報
上述のように挿入口を統一することで、利用者は種類の異なる媒体を一の挿入口から挿入することができるため、料金自動収受機としての利便性が向上する。しかしながら、このような料金自動収受機は、その内部において、挿入された媒体の種類を識別するとともに、識別された種類に応じて媒体の搬送先を切り替える機構(搬送路の分岐点)を必要とする。そのため、料金自動収受機の構成が複雑化する可能性があった。
本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであって、装置の簡素化を実現する媒体処理装置及び媒体の搬送方法を提供することにある。
本発明の一態様は、相対的に厚くたわみにくい厚型媒体(Q1)及び前記厚型媒体よりも薄くたわみやすい薄型媒体(Q2)の両方を搬送する共通搬送部(102)と、前記共通搬送部の下流に設けられ、前記薄型媒体のみを搬送する専用搬送部(112)と、前記共通搬送部と前記専用搬送部との間に設けられ、前記厚型媒体と前記薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送る媒体選別部(12)と、を備える媒体処理装置(1)である。
このような構成によれば、共通搬送部が、厚型媒体及び薄型媒体の両方を搬送するとともに、媒体選別部が、厚型媒体と薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、共通搬送部から送られた媒体のうち薄型媒体のみを専用搬送部へ送る。これにより、搬送経路を厚型媒体と薄型媒体とで共有化することができ、媒体処理装置の簡素化を実現することができる。また、厚型媒体と薄型媒体とのたわみにくさの相違に基づいて薄型媒体のみを専用搬送部へと送るようにすることで、厚型媒体か薄型媒体かを判別するための電気的手段又は光学的手段を備える必要がないため、装置の構成を簡素化することができる。
また、本発明の一態様は、上述の媒体処理装置において、前記媒体選別部が、前記共通搬送部から送られた媒体に対し、搬送方向と交差する方向に所定の力を加えるとともに当該所定の力に応じた前記媒体の変形の度合いを検出し、当該検出結果に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送ることを特徴とする。
このような構成によれば、搬送される媒体に対し、搬送方向と交差する方向に所定の力が加わることで、厚型媒体と薄型媒体とのたわみにくさの相違により、変形の度合いに差が生じる。したがって、変形の度合いに応じた媒体の選別が可能になる。
また、本発明の一態様は、上述の媒体処理装置において、前記媒体選別部が、前記共通搬送部から送られた媒体を下流へ送る乗継搬送ローラ(121a)と、前記乗継搬送ローラが送る前記媒体に接触し、当該媒体を介して加わる力に応じて移動する変位部(122b)と、前記変位部の移動の度合いを検出する変位検出センサ(123)と、を備えている。
このような構成によれば、乗継搬送ローラが、共通搬送部から送られた媒体を下流へ送るとともに、変位部が、当該媒体に接触し、当該媒体を介して加わる力に応じて移動する。これにより、厚型媒体と薄型媒体とのたわみにくさの相違に応じて変位部の移動の度合いが変わるので、送られる媒体が厚型媒体か薄型媒体かを判別することができる。これにより、薄型媒体のみを専用搬送部へ送ることができる。
また、本発明の一態様は、上述の媒体処理装置において、前記媒体選別部が、前記共通搬送部から送られた媒体の形状を歪ませる加圧部と、前記加圧部により加圧されることで歪んだ形状の前記薄型媒体のみが通過可能となるように形成されたゲート部と、を備えている。
このような構成によれば、加圧部が共通搬送部から送られた媒体の形状を歪ませる圧力を加えるとともに、その下流側において、ゲート部が当該圧力により歪んだ形状の薄型媒体のみを通過させる。これにより、薄型媒体のみを専用搬送部へ送ることができる。
また、本発明の一態様は、上述の媒体処理装置において、前記媒体選別部が、前記共通搬送部から送られた媒体の搬送方向前方の券端の形状を歪ませる圧力を加える加圧部(20)と、前記加圧部の下流に設けられ、当該加圧部による圧力が加えられた前記薄型媒体の券端の形状に沿って開口された歪開口部(21)と、を備えている。
このような構成によれば、加圧部が、共通搬送部から送られた媒体の搬送方向前方の券端の形状を歪ませる圧力を加えるとともに、その下流において、歪開口部が、当該圧力が加えられた薄型媒体の券端の形状に沿って開口される。これにより、厚型媒体と薄型媒体とのたわみにくさの相違に応じて券端の形状が相違するので、薄型媒体のみが歪開口部を通過することができ、薄型媒体のみを専用搬送部へ送ることができる。
また、本発明の一態様は、上述の媒体処理装置において、前記共通搬送部が、前記厚型媒体と前記薄型媒体とを重ねて搬送可能であり、前記媒体選別部が、前記共通搬送部から下流に送られる前記厚型媒体の厚さ方向の少なくとも一部に接触して、当該厚型媒体の搬送を堰き止める堰部(125)と、前記堰部に堰き止められた前記厚型媒体に重なる前記薄型媒体を下流に送る薄型媒体用送りローラ(124)と、前記送りローラの下流に設けられ、前記薄型媒体が通過可能な薄型媒体用開口部(125a)と、を備えている。
このような構成によれば、厚型媒体と薄型媒体とが重なって搬送される場合において、堰部が厚型媒体の厚さ方向の一部に接触してその搬送を堰き止めながら、薄型媒体用送りローラが薄型媒体を下流に送る。これにより、厚型媒体と薄型媒体との厚さの相違に基づいて薄型媒体のみが薄型媒体用開口部を通過して下流に送られるので、薄型媒体のみを専用搬送部へ送ることができる。
また、本発明の一態様は、上述の媒体処理装置において、前記厚型媒体と前記薄型媒体との重なりの上下関係を判別する上下位置判別部(30)と、前記上下関係の判別結果に応じて、前記薄型媒体用開口部の位置を移動させる開口駆動制御部(110)と、を備えている。
このような構成によれば、上下位置判別部が、重なって搬送される厚型媒体と薄型媒体との重なりの上下関係を判別するとともに、開口駆動制御部が当該上下関係の判別結果に応じて薄型媒体用開口部の位置を移動させる。これにより、薄型媒体用開口部の位置が、薄型媒体の搬送方向前方の券端の位置に合うように移動するので、厚型媒体と薄型媒体との重なりの上下関係に関わらず、薄型媒体のみを専用搬送部へ送ることができる。
また、本発明の一態様は、上述の媒体処理装置において、前記薄型媒体用開口部が、前記厚型媒体と前記薄型媒体とが重なる方向に沿って、前記堰部の両側に設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、厚型媒体と薄型媒体とが重なる方向における前記堰部の両側において薄型媒体が通過可能な薄型媒体用開口部が設けられる。したがって、薄型媒体は、厚型媒体との重なりの上下関係に応じて、何れか一方の薄型媒体用開口部を通過することができるので、当該重なりの上下関係に関わらず、薄型媒体のみを専用搬送部へ送ることができる。
また、本発明の一態様は、上述の媒体処理装置において、前記媒体選別部が、重なって搬送される前記厚型媒体と前記薄型媒体との搬送方向前方の券端の、搬送方向における位置を一致させる券端一致部(126)を備えている。
このような構成によれば、券端一致部が、重なって搬送される厚型媒体と薄型媒体との搬送方向前方の券端を揃えて一致させるので、薄型媒体の当該券端の上下方向における位置が、薄型媒体用開口部に対してずれることを防止できる。したがって、薄型媒体が、精度よく薄型媒体用開口部を通過することができる。
また、本発明の一態様は、厚型媒体及び薄型媒体の両方を搬送する共通搬送部と、前記共通搬送部の下流に設けられ、前記薄型媒体のみを搬送する専用搬送部と、を有する媒体処理装置における媒体の搬送方法であって、前記共通搬送部と前記専用搬送部との間において、前記厚型媒体と前記薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送るステップを有する媒体の搬送方法である。
このような媒体の搬送方法によれば、厚型媒体と薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、共通搬送部によって搬送される厚型媒体及び薄型媒体のうち、薄型媒体のみを専用搬送部へ送ることができる。これにより、搬送経路を厚型媒体と薄型媒体とで共有化することができ、媒体処理装置の省スペース化を実現することができる。
上述の媒体処理装置及び媒体の搬送方法によれば、装置の簡素化を実現することができる。
第1の実施形態に係る媒体処理装置を有する料金収受施設の全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る媒体処理装置の構造の概略を示す図である。 第1の実施形態に係る媒体選別部の構造を示す図である。 第1の実施形態に係る媒体処理装置の機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係る媒体選別部の動作を説明する第1の図である。 第1の実施形態に係る媒体選別部の動作を説明する第2の図である。 第2の実施形態に係る媒体選別部の構造及び動作を示す第1の図である。 第2の実施形態に係る媒体選別部の構造及び動作を示す第2の図である。 第3の実施形態に係る媒体処理装置の構造を示す図である。 第3の実施形態に係る媒体処理装置の機能構成を示す図である。 第3の実施形態に係る上下位置判別部の動作を説明する第1の図である。 第3の実施形態に係る上下位置判別部の動作を説明する第2の図である。 第3の実施形態に係る上下位置判別制御部の処理フローを示す図である。 第3の実施形態に係る媒体選別部の動作を説明する図である。 第4の実施形態に係る媒体選別部の構造及び動作を示す第1の図である。 第4の実施形態に係る媒体選別部の構造及び動作を示す第2の図である。
<第1の実施形態>
(全体構成)
以下、第1の実施形態に係る料金収受施設について、図面を参照ながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る媒体処理装置を有する料金収受施設の全体構成を示す図である。
図1に示すように、料金収受施設9は、媒体処理装置1と、車種判別装置9Aと、発進制御機9Bと、発進検知器9Cと、を備えている。
本実施形態に係る媒体処理装置1は、車線Lの側部のアイランドI上に設けられ、車線L上に停止した車両との間で料金収受処理を行う料金自動収受機である。具体的には、媒体処理装置1は、通行券等の薄型媒体、及び、クレジットカード、ETCカード等の厚型媒体を専用の挿入口から受け付けて、車両Aの車種や有料道路の走行距離等に応じた課金処理を行う。
図1に示すように、媒体処理装置1の筐体は、車線Lが配される側の車線幅方向(+Y方向)を向き、車線Lの側部と平行な面を前面1Aとしている。利用者は、車両Aの運転席側面が前面1Aと対面する位置でアイランドIの境界に幅寄せして停止し、媒体処理装置1を操作する。
車種判別装置9Aは、車線Lの上流側(車両Aの走行方向における手前側、−X方向側)に設けられ、車線Lに進入する車両の特性を検出する装置群である。車種判別装置9Aは、車両検知器、踏板、車高検知器、車長検知器、ナンバープレート認識装置等の装置群を通じて得られる種々の検出信号に基づいて、通行する車両Aの車種を特定する。
発進制御機9Bは、媒体処理装置1よりも車線Lの下流側(車両Aの走行方向における奥手側、+X方向側)に設けられ、ゲートの開放動作及び閉塞動作を実施する。発進制御機9Bは、例えば、利用者の運転する車両Aを、料金の収受処理が完了するまで発進させないようにする等の目的で設けられている。
発進検知器9Cは、車線Lの最下流に設けられ、利用者の車両Aが車線Lから退出したか否かを検出する。例えば、料金収受施設9は、発進検知器9Cが車両Aの退出を検出した後に、発進制御機9Bに閉指令を出力してゲートの閉塞動作を実行させる。
なお、以下の説明において、「厚型媒体」とは、予め規定された大きさの略矩形板状の媒体であって、相対的に厚みがあってたわみにくい性質を有する。「たわみにくい性質」とは、換言すれば、ヤング率(一定量たわませるのに必要な力)が相対的に大きいことを指している。以下の実施形態において、「厚型媒体」とは、例えば、有料道路の料金収受施設(料金収受施設9)において料金の支払に用いられるETCカード、クレジットカード等のプラスチック製のカードである。また、厚みのあるプリペイドカード等も厚型媒体に含まれる。
また、「薄型媒体」とは、予め規定された大きさの略矩形板状に形成された媒体であって、厚型媒体と比較して相対的に薄くたわみやすい性質を有する。「たわみやすい性質」とは、換言すれば、ヤング率が相対的に小さいことを指している。以下の実施形態において、「薄型媒体」とは、例えば、料金収受施設9において料金の支払に用いられる通行券、乗継券等の紙製の媒体、一般的なプリペイドカード等である。
薄型媒体と厚型媒体との境界となる基準に関して、例えば、ヤング率が2GPa以上のものを厚型媒体(2GPa未満を薄型媒体)と定義してもよい。
(媒体処理装置の構造)
図2は、第1の実施形態に係る媒体処理装置の構造の概略を示す図である。
図2に示すように、媒体処理装置1は、厚型媒体処理ユニット10と、薄型媒体処理ユニット11と、媒体選別部12と、を備えている。また、媒体処理装置1の前面1Aには、開口部14が設けられている。
厚型媒体処理ユニット10は、厚型媒体処理部101と、搬送ローラ102aと、搬送ガイド102bと、を有している。
厚型媒体処理部101は、開口部14を通じて上流より搬送された厚型媒体に対して、必要な情報の読み書きを行い、料金収受処理を実行する。ここで、「厚型媒体」とは、例えば、クレジットカードやETCカード等であって、内部に個人情報等が記録された記録媒体を搭載するプラスチック製の媒体のことである。
搬送ローラ102aは、開口部14を通じて厚型媒体処理ユニット10に挿入された媒体を上下方向(±Z方向)から回転面で挟みながら回転し、当該媒体を搬送する。搬送ガイド102bは、搬送ローラ102aによって搬送される媒体を案内する。厚型媒体処理ユニット10の搬送ローラ102a及び搬送ガイド102bは、厚型媒体及び薄型媒体の両方を搬送する共通搬送部102として機能する。上述の厚型媒体処理部101は、共通搬送部102が形成する搬送経路の途中に設けられ、共通搬送部102が搬送する媒体のうち厚型媒体に対して情報の読み書き等の所定の処理を実行する。
また、厚型媒体処理ユニット10は、更に、第1乗継搬送ローラ121aと、固定受けローラ121bと、を有している。第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bの機能については後述する。
薄型媒体処理ユニット11は、薄型媒体処理部111と、搬送ローラ112aと、搬送ガイド112bと、を有している。
薄型媒体処理部111は、開口部14、共通搬送部102、及び、後述する媒体選別部12を通じて上流より搬送された薄型媒体に対して、必要な情報の読み書きを行い、料金収受処理を実行する。ここで、「薄型媒体」とは、例えば、有料道路の料金収受施設等で一般的に用いられる通行券や乗継券等であって、料金収受に必要な情報を読み書き可能な磁気ストライプが付された紙製の媒体のことである。
搬送ローラ112aは、上流より薄型媒体処理ユニット11に搬送された媒体を上下方向から回転面で挟みながら回転し、当該媒体を搬送する。搬送ガイド112bは、搬送ローラ112aによって搬送される媒体を案内する。薄型媒体処理ユニット11の搬送ローラ112a及び搬送ガイド112bは、薄型媒体のみを搬送する専用搬送部112として機能する。なお、上述の薄型媒体処理部111は、専用搬送部112が形成する搬送経路の途中に設けられ、専用搬送部112が搬送する薄型媒体に対して情報の読み書き等の処理を実行する。
また、薄型媒体処理ユニット11は、更に、第2乗継搬送ローラ122aと、可動受けローラ122bと、を有している。第2乗継搬送ローラ122a及び可動受けローラ122bの機能については後述する。
上述の搬送ローラ102a、112a及び第1乗継搬送ローラ121a、第2乗継搬送ローラ122aは、駆動モータMから伝えられる回転力に基づいて回転する。後述する厚型媒体処理ユニット制御部100(図4)は、駆動モータMに向けて所定の駆動制御信号を出力し、当該駆動モータMを通じて、当該駆動制御信号に応じた回転量又は回転方向で搬送ローラ102a及び第1乗継搬送ローラ121aを回転させる。同様に、後述する薄型媒体処理ユニット制御部110(図4)は、駆動モータMに向けて所定の駆動制御信号を出力し、当該駆動モータMを通じて、当該駆動制御信号に応じた回転量又は回転方向で搬送ローラ112a及び第2乗継搬送ローラ122aを回転させる。
また、共通搬送部102及び専用搬送部112が構成する搬送経路に沿って、複数の検知センサSが配置される。厚型媒体処理ユニット10が有する検知センサSは、上記搬送経路上における媒体の有無に応じた検知信号を厚型媒体処理ユニット制御部100(図4)に向けて出力する。同様に、薄型媒体処理ユニット11が有する検知センサSは、上記搬送経路上における媒体の有無に応じた検知信号を薄型媒体処理ユニット制御部110(図4)に向けて出力する。
本実施形態において、検知センサSは、非接触で物体の有無を検知可能な既知の光電センサである。検知センサSは、媒体の有無に応じた検知信号を厚型媒体処理ユニット制御部100(図7)に出力する。なお、検知センサSは、搬送される媒体の有無を検知可能であれば、他の方式に基づくセンサであってもよい。
媒体選別部12は、共通搬送部102と専用搬送部112との間に設けられ、厚型媒体と薄型媒体との厚さ又はたわみにくさ(即ち、各媒体のヤング率)の相違に基づいて、共通搬送部102から送られた媒体のうち薄型媒体のみを専用搬送部112へ送る。本実施形態に係る媒体選別部12は、厚型媒体処理ユニット10に搭載される第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bと、薄型媒体処理ユニット11に搭載される第2乗継搬送ローラ122a及び可動受けローラ122bと、の組み合わせによって構成される。
媒体選別部12の具体的な構造については、以下に説明する。
(媒体選別部の構造)
図3は、第1の実施形態に係る媒体選別部の構造を示す図である。
図3に示すように、媒体選別部12は、厚型媒体処理ユニット10が有する第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bと、薄型媒体処理ユニット11が有する第2乗継搬送ローラ122a及び可動受けローラ122bと、変位検出センサ123と、を備えている。
第1乗継搬送ローラ121aは、その下方側(−Z方向側)に設けられる固定受けローラ121bとともに、共通搬送部102から媒体選別部12に搬送された媒体を回転面で上下方向から挟み込んで回転し、当該媒体を下流に搬送する。固定受けローラ121bは、回転面に生じる摩擦力により第1乗継搬送ローラ121aの回転とともに回転し、第1乗継搬送ローラ121aとともに挟んだ媒体を下流に搬送する。第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bは、各々の回転軸P1、P2が固定されて設けられる。
なお、第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bに接続される駆動モータMは、厚型媒体処理ユニット制御部100(図4)から受け付ける駆動制御信号によって駆動制御される。
第2乗継搬送ローラ122aは、その下方側(−Z方向側)に設けられる可動受けローラ122bとともに、第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bによって搬送された媒体のうち薄型媒体のみを上下方向から回転面で挟み込んで回転し、当該薄型媒体を、専用搬送部112に向けて搬送する。ここで、第2乗継搬送ローラ122aは、その回転軸P3が固定されて設けられる一方で、可動受けローラ122bは、その回転軸P4が上下方向にスライド可能(移動可能)に設けられている。可動受けローラ122bは、図示しない弾性支持体によって、上方(+Z方向)に弾性的に押し付けられながら支持される。したがって、媒体が存在しない場合は、可動受けローラ122bの回転面が、第2乗継搬送ローラ122aの回転面に接する位置で固定される。
なお、第2乗継搬送ローラ122a及び可動受けローラ122bに接続される駆動モータMは、薄型媒体処理ユニット制御部110(図4)から受け付ける駆動制御信号によって駆動制御される。
なお、第1乗継搬送ローラ121a、固定受けローラ121b、第2乗継搬送ローラ122a及び可動受けローラ122bの各々は、接点R1と接点R2との間において、上下方向の所定高さΔdだけずれるように設けられる。ここで、接点R1とは、第1乗継搬送ローラ121aの回転面と固定受けローラ121bの回転面とが接する位置を指し、また、接点R2とは、第2乗継搬送ローラ122aの回転面と可動受けローラ122bの回転面とが接する位置を指す(図3参照)。高さΔdは、可動受けローラ122bの半径未満とされる。
変位検出センサ123は、可動受けローラ122bの上下方向における位置の移動の度合いを検出可能なセンサである。変位検出センサ123は、可動受けローラ122bの上下方向の位置の移動の度合いを示す変位検出信号を薄型媒体処理ユニット制御部110(図4)に出力する。
(媒体処理装置の機能構成)
図4は、第1の実施形態に係る媒体処理装置の機能構成を示す図である。
以下、媒体処理装置1の各種機能構成について、図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、媒体処理装置1は、厚型媒体処理ユニット10と、薄型媒体処理ユニット11と、中央制御部15と、を備えている。
厚型媒体処理ユニット10は、厚型媒体処理ユニット制御部100と、厚型媒体処理部101と、駆動モータMと、検知センサSと、を備えている。
厚型媒体処理ユニット制御部100は、厚型媒体処理ユニット10全体の動作を制御する。具体的には、厚型媒体処理ユニット制御部100は、共通搬送部102が構成する搬送経路に沿って設けられた複数の検知センサSから出力される検知信号を受け付けて、当該搬送経路上における媒体の位置を特定する。また、厚型媒体処理ユニット制御部100は、特定された位置に対応する各種ローラ(搬送ローラ102a、第1乗継搬送ローラ121a)の駆動モータMに向けて駆動制御信号を出力する。これにより、搬送方向における媒体の位置に対応する各種ローラが逐次回転し、搬送経路上の所望の位置に媒体が搬送される。
また、厚型媒体処理ユニット制御部100は、搬送ローラ102a等の回転により、厚型媒体が所望する位置に搬送された際に、厚型媒体処理部101に向けて、当該厚型媒体に所定の処理を実行する旨の処理用制御信号を出力する。厚型媒体処理部101は、当該処理用制御信号を受け付けたときに、搬送された厚型媒体に対して所定の処理を実行する。
また、厚型媒体処理ユニット制御部100は、中央制御部15と通信して、各種司令信号を受け付けたり、厚型媒体に対する処理が完了した旨の通知信号を出力したりする。
厚型媒体処理部101は、搬送された厚型媒体の表面に付される金属端子に接触する読み書き用ヘッダを有している。厚型媒体処理部101は、厚型媒体処理ユニット制御部100から処理用制御信号を受け付けると、上記読み書き用ヘッダを厚型媒体の金属端子に接触させ、当該厚型媒体に対して電気的手段を通じて必要な情報を読み書きする。これにより、厚型媒体処理部101は、ETCカードやクレジットカード等を通じての料金収受処理を行う。
薄型媒体処理ユニット11は、薄型媒体処理ユニット制御部110と、薄型媒体処理部111と、駆動モータMと、検知センサSと、を備えている。
薄型媒体処理ユニット制御部110は、薄型媒体処理ユニット11全体の動作を制御する。具体的には、薄型媒体処理ユニット制御部110は、専用搬送部112が構成する搬送経路に沿って設けられた複数の検知センサSから出力される検知信号を受け付けて、当該搬送経路上における媒体の位置を特定する。また、薄型媒体処理ユニット制御部110は、特定された位置に対応する各種ローラ(搬送ローラ112a、第2乗継搬送ローラ122a)の駆動モータMに向けて駆動制御信号を出力する。これにより、搬送方向における媒体の位置に対応する各種ローラが逐次回転し、搬送経路上の所望の位置に媒体が搬送される。
また、薄型媒体処理ユニット制御部110は、搬送ローラ112a等の回転により、薄型媒体が所望する位置に搬送された際に、薄型媒体処理部111に向けて、当該薄型媒体に所定の処理を実行する旨の処理用制御信号を出力する。薄型媒体処理部111は、当該処理用制御信号を受け付けたときに、搬送された薄型媒体に対して所定の処理を実行する。
また、薄型媒体処理ユニット制御部110は、中央制御部15と通信して、各種司令信号を受け付けたり、薄型媒体に対する処理が完了した旨の通知信号を出力したりする。
薄型媒体処理部111は、搬送された薄型媒体(通行券、乗継券等)の表面に付される磁気ストライプに対して読み書き可能な読み書き用ヘッダを有している。薄型媒体処理部111は、薄型媒体処理ユニット制御部110から処理用制御信号を受け付けると、上記読み書き用ヘッダを通じて必要な情報を読み書きする。これにより、薄型媒体処理部111は、通行券等に記録された情報に基づいて支払金額の決定等を行う。
また、薄型媒体処理ユニット制御部110は、変位検出センサ123から変位検出信号を受け付けるとともに、当該変位検出信号が示す可動受けローラ122bの位置の移動の度合いが所定の判定閾値を上回った場合に、その旨を示す判定信号を中央制御部15に出力する。
中央制御部15は、厚型媒体処理ユニット制御部100及び薄型媒体処理ユニット制御部110と情報をやり取りして、媒体処理装置1全体の動作を制御する。
具体的には、本実施形態に係る中央制御部15は、薄型媒体処理ユニット制御部110から、可動受けローラ122bの位置の移動の度合いが所定の判定閾値を上回った旨を示す判定信号を受け付けた場合に、厚型媒体処理ユニット制御部100に向けて所定の逆搬送指令信号を出力する。中央制御部15から逆搬送指令信号を受け付けた厚型媒体処理ユニット制御部100は、駆動モータMを通じて第1乗継搬送ローラ121aを逆回転させ、下流に搬送中の媒体を上流に向けて逆搬送させる。
(媒体選別部の動作)
図5、図6は、それぞれ、第1の実施形態に係る媒体選別部の動作を説明する第1の図、第2の図である。
まず、図5を参照しながら、媒体選別部12が厚型媒体Q1を搬送する場合の動作について説明する。
図5(a)に示すように、まず、第1乗継搬送ローラ121aと固定受けローラ121bとは、互いの回転面で、上下方向から厚型媒体Q1を挟み込みながら回転して、当該厚型媒体Q1を下流へ送り出す。このとき、厚型媒体Q1は、第1乗継搬送ローラ121aの回転面と固定受けローラ121bの回転面との接点R1における当該回転面の接線方向に送り出される。即ち、第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bは、接点R1にて厚型媒体Q1を上下方向から押さえながら回転することで、当該厚型媒体Q1の姿勢を水平(±Y方向)に維持したまま搬送する。
ここで、図3に示した通り、第2乗継搬送ローラ122aの回転面と可動受けローラ122bの回転面との接点R2は、接点R1よりも高さΔdだけ高い位置(+Z方向)に設けられている。また、高さΔdは、可動受けローラ122bの半径未満とされている。したがって、接点R1から水平方向に搬送された厚型媒体Q1の券端は、接点R2よりも高さΔdだけ低い位置であって、可動受けローラ122bのうち上方(+Z方向に)に凸となる半円の周上に位置する可動受けローラ122bの回転面上の位置R3に接触する(図5(a)参照)。
続いて、図5(a)に示した状態から、厚型媒体Q1が更に下流に搬送された直後の状態を図5(b)に示す。
図5(b)に示すように、可動受けローラ122bの回転面上の位置R3で接触した厚型媒体Q1は、第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bの回転によって、更に、水平方向に沿って下流に送られる。そうすると、厚型媒体Q1の上流側は、第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bによって当該厚型媒体Q1の姿勢が水平となるように押さえられている一方で、厚型媒体Q1の下流側の券端は可動受けローラ122bのうち上方に凸となる半円の周上に接触しながら下流に進もうとするため、可動受けローラ122bによって高さΔd分だけ上方に押し上げられようとしている。したがって、厚型媒体Q1は、可動受けローラ122bに対し、当該厚型媒体Q1のたわみにくさに応じた圧力であって下方(−Z方向)を向く圧力Fqを加える。
プラスチック製で厚みのある厚型媒体Q1は、外力に対して比較的たわみにくい性質を有するため、水平な姿勢を維持するように押さえられた厚型媒体Q1が、その券端において可動受けローラ122bに加える圧力Fqは、比較的大きいものとなる。そうすると、厚型媒体Q1が加える圧力Fqに応じて可動受けローラ122bが下方に押し下げられて生じる変位量(移動の度合い)も相対的に大きい値となる。変位検出センサ123は、この変位量を示す変位検出信号を薄型媒体処理ユニット制御部110(図4)に出力する。
更に、当該変位検出信号を受け付けた薄型媒体処理ユニット制御部110は、可動受けローラ122bの移動の度合いが所定の判定閾値を上回ったことを検知して、その旨を示す判定信号を中央制御部15(図4)に向けて出力する。
上記判定信号を受け付けた中央制御部15は、厚型媒体処理ユニット制御部100(図4)に向けて逆搬送指令信号を出力する。ここで、中央制御部15が当該逆搬送指令を出力した直後の状態を図5(c)に示す。
図5(c)に示すように、中央制御部15から逆搬送指令信号を受け付けた厚型媒体処理ユニット制御部100は、下流に向けて搬送していた厚型媒体Q1を上流に向けて逆搬送させる。具体的には、第1乗継搬送ローラ121aは、駆動モータMの回転駆動に応じて厚型媒体Q1を上流側へ逆搬送する方向に回転する。これにより、厚型媒体Q1は、専用搬送部112(図2)まで搬送されることなく、共通搬送部102(図2)に送り戻される。共通搬送部102に送り戻された厚型媒体Q1は、この後、厚型媒体処理部101によって所定の処理が施される。
次に、図6を参照しながら、媒体選別部12が薄型媒体Q2を搬送する場合の動作について説明する。
図6(a)に示すように、まず、第1乗継搬送ローラ121aと固定受けローラ121bとは、互いの回転面で、上下方向から薄型媒体Q2を挟み込みながら回転して、当該薄型媒体Q2を下流へ送り出す。このとき、第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bは、図5(a)の場合と同様に、接点R1にて薄型媒体Q2を上下方向から押さえながら回転することで、当該薄型媒体Q2の姿勢を水平(±Y方向)に維持したまま搬送する。そうすると、図5(a)の場合と同様に、接点R1から水平方向に搬送された薄型媒体Q2の券端は、接点R2よりも高さΔdだけ低い位置であって、可動受けローラ122bのうち上方(+Z方向)に凸となる半円の周上に位置する可動受けローラ122bの回転面上の位置R3に接触する(図6(a)参照)。
続いて、図6(a)に示した状態から、薄型媒体Q2が更に下流に搬送された直後の状態を図6(b)に示す。
図6(b)に示すように、可動受けローラ122bの回転面上の位置R3で接触した薄型媒体Q2は、第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bの回転によって、更に、水平方向に沿って下流に送られる。そうすると、薄型媒体Q2の上流側は、第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bによって当該薄型媒体Q2の姿勢が水平となるように押さえられている一方で、薄型媒体Q2の下流側の券端は可動受けローラ122bのうち上方に凸となる半円の周上に接触しながら下流に進もうとするため、可動受けローラ122bによって高さΔd分だけ上方に押し上げられようとしている。したがって、薄型媒体Q2は、図5(b)に示した場合と同様に、可動受けローラ122bに対し、当該薄型媒体Q2のたわみにくさに応じた圧力であって下方(−Z方向)を向く圧力Fqを加える。
しかしながら、紙製で厚みのない薄型媒体Q2は、厚型媒体Q1よりもたわみやすい性質を有する。したがって、上流側において水平な姿勢を維持するように押さえられた薄型媒体Q2が、その下流側の券端において可動受けローラ122bの位置を移動させるほどの圧力Fqを加えることは出来ない。よって、薄型媒体Q2は、可動受けローラ122bを下方に押し下げるには至らず、逆に、薄型媒体Q2自身が湾曲して第2乗継搬送ローラ122aと可動受けローラ122bとの間の接点R2に引き込まれていく。この場合、変位検出センサ123は、変位量ゼロを示す変位検出信号を薄型媒体処理ユニット制御部110(図4)に出力する。
更に、当該変位検出信号を受け付けた薄型媒体処理ユニット制御部110は、可動受けローラ122bの移動の度合いが所定の判定閾値を上回らないことにより、中央制御部15(図4)に向けて何らの信号を出力しない。
中央制御部15は、薄型媒体処理ユニット制御部110から上記判定信号を受け付けないので、厚型媒体処理ユニット制御部100(図4)に向けて逆搬送指令信号を出力することもない。したがって、第1乗継搬送ローラ121a及び第2乗継搬送ローラ122aは、たわんだ状態の薄型媒体Q2をそのまま下流に送り続ける(図6(b)参照)。
続いて、図6(b)に示した状態から、薄型媒体Q2が更に下流に搬送された直後の状態を図6(c)に示す。第1乗継搬送ローラ121a及び第2乗継搬送ローラ122aが、薄型媒体Q2を下流に搬送するように回転を続けた結果、薄型媒体Q2は、媒体選別部12を通過して下流の専用搬送部112(図2)へと送られる。専用搬送部112へと送られた薄型媒体Q2は、薄型媒体処理部111(図2)によって所定の処理が施される。
以上のように、本実施形態に係る媒体選別部12においては、可動受けローラ122bが、共通搬送部102から送られた媒体(厚型媒体Q1又は薄型媒体Q2)に対し、搬送方向と交差する方向(即ち上方(+Z方向))に所定の力を加える。そして、変位検出センサ123が、当該所定の力に応じた媒体の変形の度合いの相違に応じた可動受けローラ122bの変位量を検出することで、共通搬送部102から送られた媒体が厚型媒体Q1か薄型媒体Q2かを判別し、薄型媒体Q2のみを専用搬送部112へ送る。
(作用効果)
第1の実施形態に係る媒体処理装置1によれば、上流に設けられた共通搬送部102が、厚型媒体及び薄型媒体の両方を搬送するとともに、媒体選別部12が、共通搬送部102から送られた媒体のうち薄型媒体のみを専用搬送部112へ送る。これにより、一台で厚型媒体と薄型媒体との両方を処理可能な媒体処理装置1において、搬送経路の一部を厚型媒体と薄型媒体とで共有化することができ、媒体処理装置1の簡素化、及び装置内部の省スペース化を実現することができる。また、厚型媒体と薄型媒体との搬送経路を共有することで、更に、外部から媒体の挿入を受け付ける挿入口(開口部14)を統一することができる。これにより、統一された単一の挿入口に対して、厚型媒体、薄型媒体の両方を挿入することができるので、装置の利便性が向上する。
また、第1の実施形態に係る媒体選別部12は、厚型媒体と薄型媒体とのたわみにくさの相違に基づいて、薄型媒体のみを専用搬送部112へと送ることを特徴としている。これにより、媒体処理装置1は、厚型媒体か薄型媒体かを判別するための電気的手段、又は、光学的手段を備える必要がないため、装置の構成を簡素化することができる。
また、第1の実施形態に係る媒体選別部12は、共通搬送部102から送られた媒体を押さえながら下流へ送る第1乗継搬送ローラ121a(乗継搬送ローラ)及び固定受けローラ121bと、第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bが押さえながら送る媒体に接触し、当該媒体を介して加わる力に応じて移動する可動受けローラ122b(変位部)と、可動受けローラ122bの移動の度合いを検出する変位検出センサ123と、を有している。
このような構成によれば、第1乗継搬送ローラ121a及び固定受けローラ121bが、共通搬送部102から送られた媒体を押さえながら下流へ送るとともに、可動受けローラ122bが、当該媒体に接触し、当該媒体を介して加わる力に応じて移動する。これにより、厚型媒体と薄型媒体とのたわみにくさの相違に応じて可動受けローラ122bの移動の度合いが変わるので、送られる媒体が厚型媒体か薄型媒体かを変位検出センサ123を通じて判別することができる。これにより、媒体処理装置1は、薄型媒体のみを専用搬送部112へ送ることができる。
また、第1の実施形態に係る媒体選別部12は、薄型媒体の搬送に用いられる機械的手段(即ち、可動受けローラ122b)が、媒体を介して加わる力(圧力Fq)に応じて移動する変位部としての機能を兼ねている。このようにすることで、搬送のための機械的手段(搬送用のローラ等)と、媒体を選別するための選別手段と、を個別に設けた場合と比較して、当該機械的手段を選別手段として流用した分だけ新たに必要な構成部品の数を低減させることができ、装置をより簡素化することができる。
以上、第1の実施形態に係る媒体処理装置1について説明したが、本実施形態に係る媒体処理装置1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。例えば、「変位部」として機能する可動受けローラ122bは、ローラの態様をなすものではなく、送られる媒体に対して接触して案内する板(搬送ガイド)等であってもよい。この場合、当該搬送ガイドは、接触する媒体から加えられる力に応じて移動可能に設けられる。
<第2の実施形態>
次に、図7、図8を参照しながら、第2の実施形態に係る媒体処理装置について説明する。第2の実施形態に係る媒体処理装置1の構造は、第1の実施形態とほぼ同等である。ただし、第1の実施形態と比較して、媒体選別部12の構造が以下のように異なる。
(媒体選別部の構造)
図7は、第2の実施形態に係る媒体選別部の構造及び動作を示す第1の図である。
図7(a)に示すように、媒体選別部12は、加圧部20と、堰部125と、当該堰部125と一体に設けられた歪開口部21と、を備えている。
加圧部20は、上側加圧ローラ201a、201bと、下側加圧ローラ201cと、を有している。上側加圧ローラ201a、201bは、搬送経路の上方に設けられ、搬送される媒体Qを上方から下方に加圧しながら回転して下流に搬送する。下側加圧ローラ201cは、搬送経路の下方に設けられ、搬送される媒体Qを下方から上方に加圧しながら回転して下流に搬送する。なお、上側加圧ローラ201a、201b及び下側加圧ローラ201cは、駆動モータMを通じて、厚型媒体処理ユニット制御部100(図4)から受け付ける駆動制御信号に基づいて駆動する。
図7(a)に示すように、上側加圧ローラ201a、201bと、下側加圧ローラ201cとは、媒体Qの搬送方向における同じ位置に設置される。したがって、媒体Qは、上側加圧ローラ201a、201bによって上方から加圧されると同時に、下側加圧ローラ201cによって下方から加圧される。ここで、加圧部20を側面(−X方向側)から見た場合、上側加圧ローラ201a、201b及び下側加圧ローラ201cは、互いの円周が交差するように配置される。
なお、下側加圧ローラ201cは、回転軸P6が上下方向にスライド可能(移動可能)に設けられている。下側加圧ローラ201cは、図示しない弾性支持体によって、上方に弾性的に押し付けられながら支持される。これにより、下側加圧ローラ201cは、所定以上の圧力が下方に加えられた場合に、その圧力に応じて下方に押し下がる。
図7(b)は、図7(a)における断面A−Aを模式的に示している。
図7(b)に示すように、上側加圧ローラ201a、201b及び下側加圧ローラ201cは、搬送幅方向(±X方向)において互いに異なる位置に設けられる。具体的には、上側加圧ローラ201a、201bは、それぞれ、搬送幅方向の両端付近に設けられ、下側加圧ローラ201cは、搬送幅方向の中央付近に設けられる。
このように構成される加圧部20が薄型媒体Q2を搬送する場合について、図7(b)、(c)を参照しながら説明する。
図7(b)に示すように、媒体選別部12を上流から下流に通過する薄型媒体Q2は、上側加圧ローラ201a、201bによって券幅(媒体Qの±X方向の幅)の両端付近を上方から下方に向けて加圧されるとともに、下側加圧ローラ201cによって券幅の中央付近を下方から上方に向けて加圧される。したがって、紙製でたわみやすい性質を有する薄型媒体Q2の搬送方向前方の券端の形状は、券幅の中央が上方に突出するように変形する。
このような構成に基づいて、加圧部20は、共通搬送部102(図2)から送られた媒体Qの搬送方向前方の券端の形状を歪ませる圧力を加える。
ここで、歪開口部21について説明する。図7(a)に示すように、歪開口部21は、加圧部20の下流に設けられた堰部125が所定の形状に開口されてなる。歪開口部21は、加圧部20によって下流に送り出される媒体Qが通過する。
図7(c)は、図7(a)における堰部125の断面B−Bを模式的に示している。
図7(c)に示すように、歪開口部21は、堰部125の面内において、搬送幅方向における中央付近が、両端付近に比べて上方に突出する形状で開口されている。即ち、歪開口部21は、加圧部20が加える圧力によって歪められた薄型媒体Q2の券端の形状に沿って(すなわち、加圧部20によって、十分に柔軟性のある薄型媒体が加圧された場合に、想定されるその券端の形状に対応するように)開口されている。
これにより、薄型媒体Q2は、歪められた券端の形状に対応する形状で開口された歪開口部21を通過することができる。即ち、加圧部20は、薄型媒体Q2を堰部125よりも下流へ向けて搬送することができる。
図8は、第2の実施形態に係る媒体選別部の構造及び動作を示す第2の図である。
次に、加圧部20が厚型媒体Q1を搬送する場合について、図8(a)、(b)を参照しながら説明する。
図8(a)に示すように、媒体選別部12を上流から下流へと通過する厚型媒体Q1は、上側加圧ローラ201a、201bによって券幅の両端付近を上方から下方に向けて加圧されるとともに、下側加圧ローラ201cによって券幅の中央付近を下方から上方に向けて加圧される。しかしながら、厚型媒体Q1は、薄型媒体Q2よりもたわみにくい性質を有するため、上側加圧ローラ201a、201bが加えた圧力は、厚型媒体Q1を通じて下側加圧ローラ201cに作用し、当該下側加圧ローラ201cを下方に押し下げる。したがって、厚型媒体Q1は、加圧部20を通過中においてもほとんど変形しない。
図8(b)に示すように、歪開口部21は、加圧部20が加える圧力によって歪められた薄型媒体Q2が通過可能なように開口されている(図7(c)参照)。一方、厚型媒体Q1は、上述した通り、加圧部20によって券端の形状が歪まないため、歪開口部21を通過可能な形状には変形しない。したがって、厚型媒体Q1は、堰部125に到達した時点で、搬送方向前方における券端が堰部125に接触する。これにより、厚型媒体Q1は、歪開口部21よりも下流側には搬送されない。
次に、第2の実施形態に係る中央制御部15の処理について説明する。中央制御部15は、厚型媒体処理ユニット制御部100及び駆動モータMを通じて、上側加圧ローラ201a、201b及び下側加圧ローラ201cを、媒体を下流に搬送する方向に所定量だけ回転させる。上記各種ローラを所定量だけ回転させた後、中央制御部15は、薄型媒体処理ユニット制御部110及び検知センサSを通じて、媒体が下流の専用搬送部112まで搬送されたか否かを判別する。上側加圧ローラ201a、201b及び下側加圧ローラ201cを所定量だけ回転させたにも関わらず、媒体が歪開口部21を通過せず専用搬送部112まで搬送されなかった場合、中央制御部15は、搬送する媒体が厚型媒体であるとみなし、当該厚型媒体を、厚型媒体処理部101による処理が可能な位置まで逆搬送させる。そして、中央制御部15は、当該厚型媒体に対し、厚型媒体処理部101を通じて所定の処理を実施する。一方、上側加圧ローラ201a、201b及び下側加圧ローラ201cを所定量だけ回転させた結果、媒体が歪開口部21を通過して専用搬送部112にまで搬送された場合、中央制御部15は、搬送する媒体が薄型媒体であるとみなし、薄型媒体処理部111を通じて薄型媒体に対する処理を実行させる。
以上のように、本実施形態に係る媒体選別部12においては、上側加圧ローラ201a、201b及び下側加圧ローラ201cが、共通搬送部102から送られた媒体(厚型媒体Q1又は薄型媒体Q2)に対し、搬送方向と交差する方向(即ち上方(+Z方向))に所定の力を加える。そして、堰部125が、予め薄型媒体Q2の変形形状に沿う歪開口部21をもって、上記所定の力に応じた媒体の変形の度合いを検出し、当該検出結果に基づいて、共通搬送部102から送られた媒体のうち薄型媒体Q2のみを専用搬送部112へ送る。
(作用効果)
第2の実施形態に係る媒体処理装置1によれば、加圧部20が、共通搬送部102から送られた媒体Qの搬送方向前方の券端の形状を歪ませる圧力を加えるとともに、その下流において、歪開口部21が、当該圧力が加えられた薄型媒体Qの券端の形状に沿って開口される。厚型媒体Q1と薄型媒体Q2とのたわみにくさの相違に応じて券端の形状が相違するため、媒体選別部12は、薄型媒体Q2のみが歪開口部21を通過することができ、薄型媒体Q2のみを専用搬送部112へ送ることができる。
以上、第2の実施形態に係る媒体処理装置1について説明したが、本実施形態に係る媒体処理装置1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
例えば、第2の実施形態の変形例に係る媒体選別部12は、加圧部20及び歪開口部21の代わりに、単にスリット状の開口部のみを有する態様としてもよい。この場合、当該スリット状の開口部は、搬送幅方向に伸びるように形成され、かつ、上下方向の幅が、薄型媒体の厚さよりも大きく厚型媒体の厚さよりも小さい幅に形成される。これにより、上記スリット状の開口部の幅よりも低い厚さの薄型媒体は、当該開口部を通過することができるが、上記スリット状の開口部の幅よりも高い厚さの厚型媒体は、当該開口部を通過することができない。このような構成とすることで、媒体選別部12の構成を簡素化することができる。
ただし、本変形例の場合、薄型媒体の券端が曲がっていたり折れていたりすると、上記スリット状の開口部を通過できない場合がある。これに対し、上述した第2の実施形態に係る媒体選別部12は、加圧部20によって薄型媒体Q2の券端が強制的に、所定の形状に変形させられるため、券端が曲がっていたり折れていたりする場合であっても、精度よく薄型媒体を専用搬送部112へと送ることができる。
なお、第2の実施形態に係る媒体選別部12では、加圧部20(上側加圧ローラ201a、201b及び下側加圧ローラ201c)の下流側において、薄型媒体の歪んだ形状に沿って形成された孔である歪開口部21が設けられるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
他の実施形態に係る媒体選別部12は、「変形後の薄型媒体の形状」以外の形状の媒体の進入を妨げるものであればよく、穴や孔には限られない。即ち、加圧部20の下流において、当該加圧部20により加圧されることで歪んだ形状の薄型媒体のみが通過可能となるように形成されたゲート部が設けられる態様であってもよい。ここで、「ゲート部」は、所定の形状に形成された穴や孔に限定されず、例えば、搬送路の搬送幅方向の少なくとも一部の領域に設けられた板状の堰部であってよい。この場合、当該板状の堰部は、搬送路の高さ方向における一部の領域を塞ぐように設けられ、加圧部20により変形した薄型媒体以外の媒体の進行を堰き止める。具体的には、板状の堰部は、加圧部20により変形した薄型媒体の券端の高さに対応する位置に、当該薄型媒体が通過可能な隙間が設けられている。上述の歪開口部21は、このような「ゲート部」の一態様に過ぎない。
また、第2の実施形態に係る加圧部20(上側加圧ローラ201a、201b及び下側加圧ローラ201c)は、媒体のうち、少なくとも搬送方向前方における券端の形状を変形可能となるように設けられているが、他の実施形態に係る加圧部はこれに限定されず、例えば、媒体の搬送方向全体を変形させる態様であってもよい。
なお、上述の第2の実施形態及び変形例に係る媒体処理装置1は、歪開口部21(又は上記スリット状の開口部)によって厚型媒体Q1の搬送が堰き止められた位置において、当該厚型媒体Q1に対する処理を実行可能なように構成されていてもよい。例えば、厚型媒体処理ユニット10の厚型媒体処理部101が、歪開口部21等によって堰き止められた厚型媒体Q1の直上に配置されるようにする。このようにすることで、専用搬送部112へ搬送されなかった厚型媒体を逆搬送して、所定の位置に位置合わせする工程を排することができる。
また、第2の実施形態に係る上側加圧ローラ201a、201b、下側加圧ローラ201c及び歪開口部21は、薄型媒体処理ユニット11が新たに通行券を発行する場合や利用者に返却する場合において、搬送経路から退避可能な構成としてもよい。この場合、厚型媒体処理ユニット制御部100は、中央制御部15から所定の退避指令信号を受け付けた場合に、上側加圧ローラ201a、201b、下側加圧ローラ201c及び歪開口部21を駆動する駆動部に向けて所定の駆動制御信号を出力し、これらを搬送経路から退避させる。このようにすることで、下流から上流に向けて薄型媒体が搬送される場合において、加圧部20及び歪開口部21が当該薄型媒体の搬送を阻害することを防止できる。
<第3の実施形態>
次に、図9〜図14を参照しながら、第3の実施形態に係る媒体処理装置について説明する。第3の実施形態に係る媒体処理装置1は、共通搬送部102において厚型媒体と薄型媒体とを重ねて搬送可能とする。
(媒体処理装置の構造)
図9は、第3の実施形態に係る媒体処理装置の構造を示す図である。
図9に示すように、第3の実施形態に係る媒体処理装置1は、厚型媒体処理ユニット10と、薄型媒体処理ユニット11と、媒体選別部12と、上下位置判別部30と、引き込みローラ401と、を備えている。
厚型媒体処理ユニット10及び薄型媒体処理ユニット11の構造については、第1の実施形態と同等であるため説明を省略する。ただし、第1の実施形態に係る厚型媒体処理ユニット10及び薄型媒体処理ユニット11の構造のうち媒体選別部12に属する部分は、以下のような構造とされる。
媒体選別部12は、第1、第2の実施形態と同様に、厚型媒体処理ユニット10の共通搬送部102と薄型媒体処理ユニット11の専用搬送部112との間に設けられる。また、上下位置判別部30は、厚型媒体処理ユニット10(共通搬送部102)の上流側に設けられる。
本実施形態に係る媒体選別部12は、薄型媒体用送りローラ124(上側薄型媒体用送りローラ124a、下側薄型媒体用送りローラ124b)と、堰部125と、を有している。
堰部125は、共通搬送部102から下流に送られる厚型媒体の厚さ方向(±Z方向)の少なくとも一部に接触して、当該厚型媒体の搬送を堰き止める。
薄型媒体用送りローラ124は、堰部125の上流に設けられ、堰部125によって堰き止められた厚型媒体に重なる薄型媒体を専用搬送部112に送る。なお、堰部125には、薄型媒体用開口部125a(図14)が設けられており、薄型媒体用送りローラ124に送られる薄型媒体は、当該薄型媒体用開口部125aを通過して専用搬送部112に送られる。
また、堰部125(薄型媒体用開口部125a)は、駆動モータMを通じて上下方向に移動可能とされる。
上下位置判別部30は、送りローラ301(上側送りローラ301a、下側送りローラ301b)と、矯正ローラ302(上側矯正ローラ302a、下側矯正ローラ302b)と、距離センサ303と、を有している。
上側送りローラ301a、下側送りローラ301bは、それぞれ、引き込みローラ401の下流において互いの回転面が接するように上下方向に並べて配置されている。
上側矯正ローラ302a、下側矯正ローラ302bは、それぞれ極小径のローラであって、送りローラ301の更に下流において互いの回転面が接するように上下方向に並べて配置されている。上側送りローラ301aと上側矯正ローラ302aとは、互いにベルトで連結されて一体に回転駆動する。同様に、下側送りローラ301bと下側矯正ローラ302bとは、互いにベルトで連結されて一体に回転駆動する。
また、上側矯正ローラ302aは固定設置され、下側矯正ローラ302bは上下方向に移動可能に設けられ、更に、上方に弾性的に押し付けられながら上側矯正ローラ302aと接した状態で設置されている。したがって、上側矯正ローラ302aと下側矯正ローラ302bとの間に媒体が搬送された場合、当該媒体の厚みによって下側矯正ローラ302bのみが下方に押し下げられながら媒体を上下方向から押さえる。
上側送りローラ301a、下側送りローラ301bは、引き込みローラ401から送られた媒体を上下方向から挟み、回転することで当該媒体を下流に送る。媒体は、送りローラ301と矯正ローラ302とを連結する上下のベルトに挟まれながら下流に搬送され、矯正ローラ302まで案内される。これにより、媒体を、極小径の上側矯正ローラ302aと下側矯正ローラ302bとの間に確実に案内することができる。
上側矯正ローラ302a、下側矯正ローラ302bは、送りローラ301から送られた媒体を上下方向から押さえながら回転して下流に排出する。
距離センサ303は、矯正ローラ302の下流側の縁の近傍に設けられ、矯正ローラ302から排出された直後の媒体との距離を検出する。本実施形態に係る距離センサ303は、反射光に基づいて対象物との距離を計測可能なレーザー距離計である。距離センサ303は、矯正ローラ302から排出された直後の媒体に対し下方(又は上方)から光線を投光し、当該媒体との上下方向(媒体の厚さ方向)の距離を検出する。ここで、上述したように、矯正ローラ302は極小径に形成されており、また、距離センサ303は矯正ローラ302の下流側の縁の近傍に設置される。このような構成により、距離センサ303は、極小径の矯正ローラ302の押さえによって折れや曲りが矯正された直後の媒体との距離を計測する。距離センサ303は、媒体との距離の計測結果を示す距離検出信号を上下位置判別制御部300(図10)に向けて出力する。なお、薄型媒体は、距離センサ303に検出される位置において、厚型媒体の厚みより小さい変形に留まるように、折れや曲りが矯正されている必要がある。したがって、矯正ローラ302の“極小径”は、矯正ローラ302と媒体との接触点から当該媒体が距離センサ303により検出される位置までの距離において、矯正された薄型媒体が厚型媒体の厚みより小さい変形に留まる距離未満となるように設計されている。
なお、引き込みローラ401は、開口部14の下流に設けられ、当該開口部14を通じて利用者により挿入された媒体を引き込んで、更に下流の上下位置判別部30に送る搬送ローラである。
(媒体処理装置の機能構成)
図10は、第3の実施形態に係る媒体処理装置の機能構成を示す図である。
図10に示すように、媒体処理装置1は、厚型媒体処理ユニット10と、薄型媒体処理ユニット11と、上下位置判別部30と、中央制御部15と、を備えている。
以下、媒体処理装置1の各種機能構成について、図10を参照しながら説明する。なお、厚型媒体処理ユニット10、薄型媒体処理ユニット11及び中央制御部15の基本的な機能構成は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
上下位置判別部30は、上下位置判別制御部300と、距離センサ303と、駆動モータMと、検知センサSと、を備えている。
上下位置判別制御部300は、上下位置判別部30全体の動作を制御する。具体的には、検知センサSから出力される検知信号を受け付けながら適切に駆動モータMを駆動し、送りローラ301等の回転を通じて媒体を上流から下流に搬送する。
また、上下位置判別制御部300は、距離センサ303から受け付ける距離検出信号に基づいて、厚型媒体、薄型媒体が重なって搬送されている場合における厚型媒体と薄型媒体との重なりの上下関係を判別する。上下位置判別制御部300の当該機能については図11、図12を用いて後述する。上下位置判別制御部300は、厚型媒体及び薄型媒体の重なりの上下関係を示す上下位置判別信号を中央制御部15に向けて出力する。
本実施形態に係る中央制御部15は、上下位置判別制御部300から上下位置判別信号を受け付けると、同信号を、厚型媒体処理ユニット制御部100及び薄型媒体処理ユニット制御部110に出力する。
上下位置判別信号を受け付けた厚型媒体処理ユニット制御部100は、重なって搬送される厚型媒体と薄型媒体との上下関係に応じて、薄型媒体が配される側の薄型媒体用送りローラ124(図9)を回転させる。具体的には、薄型媒体が厚型媒体の上方に配されている場合、厚型媒体処理ユニット制御部100は、上側薄型媒体用送りローラ124a(図9)を、当該薄型媒体が下流に搬送される方向に回転させる。一方、薄型媒体が厚型媒体の下方に配されている場合、厚型媒体処理ユニット制御部100は、下側薄型媒体用送りローラ124b(図9)を、当該薄型媒体が下流に搬送される方向に回転させる。
また、上下位置判別信号を受け付けた薄型媒体処理ユニット制御部110は、駆動モータMを通じて、堰部125(図9)を薄型媒体の上下位置に応じた位置に移動させる。即ち、薄型媒体処理ユニット制御部110は、上下位置判別部30による上下関係の判別結果に応じて、堰部125(薄型媒体用開口部125a)の位置を移動させる開口駆動制御部として機能する。
(上下位置判別部の動作)
図11、図12は、第3の実施形態に係る上下位置判別部の動作を説明する第1の図、第2の図である。
以下、図11、図12を参照しながら、上下位置判別部30が、厚型媒体、薄型媒体が重なって搬送されている場合における当該厚型媒体と薄型媒体との重なりの上下関係を判別する機能について説明する。
まず、図11を参照しながら、薄型媒体Q2が厚型媒体Q1の上方に重なった状態で搬送されている場合を説明する。また、以下の説明においては、薄型媒体Q2の搬送方向前方側の券端q2が、厚型媒体Q1の搬送方向前方側の券端q1よりも先行して搬送されるものとする。
図11(a)に示すように、まず、上側矯正ローラ302a、下側矯正ローラ302bは、厚型媒体Q1の上方に配される薄型媒体Q2のみを挟んで下流に排出する。このとき、距離センサ303は、排出された薄型媒体Q2の下方から上方に向けて光線Wを照射し、当該薄型媒体Q2の表面までの距離を計測している。
図11(a)に示す状態から厚型媒体Q1、薄型媒体Q2が更に搬送されると、上側矯正ローラ302aと下側矯正ローラ302bとは、薄型媒体Q2と、当該薄型媒体Q2の下方側に重なって配される厚型媒体Q1と、を一緒に挟んで下流に排出する。このとき、下側矯正ローラ302bは、厚型媒体Q1の厚さ分だけ下方に押し下げられる(図11(b)参照)。
図11(b)に示す状態から厚型媒体Q1、薄型媒体Q2が更に搬送されると、厚型媒体Q1の券端q1が、距離センサ303が配される位置に到達する。このとき、距離センサ303は、排出された厚型媒体Q1の下方から上方に向けて光線Wを照射し、当該厚型媒体Q1の表面までの距離を計測する(図11(c)参照)。
図11(d)は、図11(a)から図11(c)までの間に距離センサ303が計測する距離の変動を示すグラフである。図11(d)に示すグラフの横軸は時刻を示しており、縦軸は各時刻に計測された媒体までの距離を示している。
図11(d)に示すように、薄型媒体Q2の下方に厚型媒体Q1が重なって搬送されている場合、距離センサ303は、時刻t1において、厚型媒体Q1の券端q1の段差に基づいて生じる急峻な変位Δh1を検出する。ここで、変位Δh1は、厚型媒体Q1の厚さに対応する距離の変位である。距離センサ303は、時刻t1において急峻に変化する変位Δh1を含む距離検出信号を上下位置判別制御部300(図10)に向けて出力する。
次に、図12を参照しながら、薄型媒体Q2が厚型媒体Q1の下方に重なった状態で搬送されている場合を説明する。
図12(a)に示すように、まず、上側矯正ローラ302a、下側矯正ローラ302bは、厚型媒体Q1の下方に配される薄型媒体Q2のみを挟んで下流に排出する。このとき、距離センサ303は、排出された薄型媒体Q2の下方から上方に向けて光線Wを照射し、当該薄型媒体Q2の表面までの距離を計測している。
図12(a)に示す状態から厚型媒体Q1、薄型媒体Q2が更に搬送されると、カード側媒体Q1の券端q1が、上側矯正ローラ302aと下側矯正ローラ302bとが配される位置の手前に差し掛かる(図12(b)参照)。このとき、カード側媒体Q1は、その券端q1が横方向(搬送方向)から下側矯正ローラ302bを押して当該下側矯正ローラ302bを下方に押し下げ、上側矯正ローラ302aと下側矯正ローラ302bとの間に入り込もうとする。そうすると、既に上側矯正ローラ302aと下側矯正ローラ302bとによって押さえられている薄型媒体Q2は、当該薄型媒体Q2の上方に重なって搬送されるカード側媒体Q1の券端q1と下側矯正ローラ302bとの間に挟まれて横方向に加圧される。
その後、更に搬送されると、厚型媒体Q1が上側矯正ローラ302aと下側矯正ローラ302bとの間に挟まれて排出される中、薄型媒体Q2は、上記加圧により厚型媒体Q1の券端q1と接する位置から斜め上に傾斜した状態で搬送される(図12(c)参照)。
図12(c)に示す状態から厚型媒体Q1、薄型媒体Q2が更に搬送されると、図12(d)に示すように、距離センサ303は、排出された厚型媒体Q1の厚さだけ下方に下がった薄型媒体Q2の下方から上方に向けて光線Wを照射し、当該厚型媒体Q2の表面までの距離を計測する。
図12(e)は、図12(a)から図12(d)までの間に距離センサ303が計測する距離の変動を示すグラフである。図12(e)に示すグラフの横軸は時刻を示しており、縦軸は各時刻に計測された媒体までの距離を示している。
図12(e)に示すように、薄型媒体Q2の上方に厚型媒体Q1が重なって搬送されている場合、距離センサ303は、時刻t2から時刻t3までの時間Δtをかけて、薄型媒体Q2の傾斜に応じてなだらかに変化する変位Δh2を検出する。ここで、変位Δh2は、厚型媒体Q1の厚さに対応する距離の変位である。距離センサ303は、時間Δtをかけてなだらかに変化する変位Δh2を含む距離検出信号を上下位置判別制御部300(図10)に向けて出力する。
上下位置判別制御部300(図10)は、距離センサ303から受け付けた距離検出信号を解析し、厚型媒体Q1の厚さに対応する変位(Δh1、Δh2)が、急峻か否かを判別する。上下位置判別制御部300(図10)は、厚型媒体Q1の厚さに対応する変位が、急峻に変化する変位Δh1であった場合には、厚型媒体Q1が薄型媒体Q2の下方に配されているものと判断する。厚型媒体Q1の厚さに対応する変位が、なだらかに変化する変位Δh2であった場合には、厚型媒体Q1が薄型媒体Q2の上方に配されているものと判断する。
ただし、上記判定処理は、あくまで、薄型媒体Q2の搬送方向前方側の券端q2が、厚型媒体Q1の搬送方向前方側の券端q1よりも先行して搬送されることを前提としている。即ち、薄型媒体Q2の搬送方向前方側の券端q2が厚型媒体Q1の搬送方向前方側の券端q1よりも搬送方向後方側に配されて搬送される場合は、厚型媒体Q1が薄型媒体Q2の上方に重なる場合であっても、厚型媒体Q1の券端q1によって生じる急峻な変位Δh1を検出し得る。
このような場合を考慮して、本実施形態に係る上下位置判別制御部300は、以下に説明する処理フローに基づいて、厚型媒体Q1と薄型媒体Q2との上下関係を判別する。
図13は、第3の実施形態に係る上下位置判別制御部の処理フローを示す図である。
上下位置判別制御部300は、図13に示す処理フローに基づいて、厚型媒体Q1と薄型媒体Q2との上下関係を判別する。なお、本実施形態においては、通行券等の薄型媒体Q2の券長(搬送方向の長さ)は、厚型媒体Q1の券長と比較して長いものとする。
上下位置判別制御部300は、距離センサ303を通じて厚型媒体Q1の厚さに対応する変位を検出すると、その変位が急峻に変位したか否かを判定する(ステップS11)。ここで、なだらかに変化する変位Δh2(図12)が検出された場合(ステップS11:NO)、上下位置判別制御部300は、「厚型媒体が上に位置する」と判別する(ステップS12、図12参照)。
一方、急峻に変化する変位Δh1(図11)が検出された場合(ステップS11:YES)、上下位置判別制御部300は、媒体を更に搬送させ、当該媒体の後方側の券端において再度急峻な変化が検出されるか否かを判定する(ステップS13)。ここで、なだらかに変化する変位が検出された場合(ステップS13:NO)、上下位置判別制御部300は、「厚型媒体が上に位置する」と判別する(ステップS14)。この場合、厚型媒体Q1の後端側に配される薄型媒体Q2によりなだらかに変化する変位が検出されたと考えられる。したがって、上下位置判別制御部300は、薄型媒体Q2が厚型媒体Q1よりも搬送方向後方であって、かつ、上下方向の下方に配されながら搬送されていることを特定できる。
一方、急峻に変化する変位が再度検出された場合(ステップS13:YES)、上下位置判別制御部300は、「厚型媒体が下に位置する」と判別する(ステップS15)。この場合、厚型媒体Q1の搬送方向前方における券端(券端q1)と、搬送方向後方における券端と、の両方に基づく急峻な変位を検出したと考えられる。したがって、上下位置判別制御部300は、厚型媒体Q1が薄型媒体Q2の下方に配されながら搬送されていることを特定できる。
上下位置判別制御部300は、ステップS12、S14、S15にて判別したカード媒体Q1と薄型媒体Q2との上下関係を示す上下位置判別信号を中央制御部15(図10)に向けて出力する。
上下位置判別部30は、以上のような機能構成に基づいて、厚型媒体と薄型媒体との重なりの上下関係を判別する。
(媒体選別部の動作)
図14は、第3の実施形態に係る媒体選別部の動作を説明する図である。
図14(a)〜図14(c)は、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が下に配される場合における媒体選別部12の動作を示している。また、図14(d)は、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が上に配される場合における媒体選別部12の動作を示している。
まず、図14(a)を参照しながら、媒体選別部12の具体的な構造について説明する。
図14(a)に示すように、本実施形態に係る媒体選別部12は、搬送路Nの上流側に上側薄型媒体用送りローラ124a及び下側薄型媒体用送りローラ124bを、下流側に堰部125を配してなる。
搬送路Nは、上方に上側ガイドn1、下方に下側ガイドn2を配してなり、上側ガイドn1と下側ガイドn2との距離、即ち、搬送路Nの上下方向の幅は、厚型媒体Q1の厚さh1と薄型媒体Q2の厚さh2との合計(h1+h2)に一致する。
上側薄型媒体用送りローラ124aは、搬送路Nの上方に配され、その回転面が上側ガイドn1に接するように設けられる。同様に、下側薄型媒体用送りローラ124bは、搬送路Nの下方に配され、その回転面が下側ガイドn2に接するように設けられる。
堰部125は、搬送路Nの上側ガイドn1から下方へ向けて、又は、下側ガイドn2から上方へ向けて突出するように配され、搬送路Nの上下方向の幅の少なくとも一部を塞ぐ。なお、図14(a)に示す例では、堰部125は、下側ガイドn2から上方へ突出するように配され、搬送路Nの上下方向における下方側を塞いでいる。
また、堰部125には、薄型媒体用開口部125aが設けられている。薄型媒体用開口部125aは、矩形状の開口であって、薄型媒体用開口部125aの上下方向の開口幅gは、少なくとも薄型媒体Q2の厚さh2よりも大きい幅とされている(g>h2)。また、薄型媒体用開口部125aの搬送幅方向の幅は、少なくとも薄型媒体Q2の券幅以上となるように設けられている。
図14(a)に示すように、堰部125が下側ガイドn2から上方に突出するように配される場合、薄型媒体用開口部125aは、その上方側の端面(上端面m1)と、上側搬送ガイドn1と、の間で段差が生じない位置に配される。また、この場合において、堰部125が下側ガイドn2から上方に突出する突出量hdは、厚型媒体Q1の厚さh1未満であり、かつ、厚型媒体Q1の下流側への進行を阻止できる高さとなるように設計されている。なお、薄型媒体Q2の折れや曲りに起因する引っ掛かりを防止する目的で、薄型媒体用開口部125aの開口幅gは、厚型媒体Q1の進行を阻止可能な突出量hdを維持できる範囲内で、最大となるように設計されていてもよい。
次に、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が下に配される場合における媒体選別部12の動作について、図14(a)〜図14(c)を参照しながら順を追って説明する。
まず、図14(a)に示すように、上下位置判別信号を受け付けた厚型媒体処理ユニット制御部100(図10)は、駆動モータMを制御して、搬送経路Nの上方に配される上側薄型媒体用送りローラ124aを駆動させる。これにより、上側薄型媒体用送りローラ124aは、厚型媒体Q1の上方に重なって配される薄型媒体Q2に接触して、当該薄型媒体Q2を更に下流に搬送する。
同時に、上下位置判別信号を受け付けた薄型媒体処理ユニット制御部110(図10)は、駆動モータMを制御して、堰部125を、当該上下位置判別信号に対応する位置に移動する。具体的には、堰部125は、下側ガイドn2から上方へ向けて突出量hdだけ突出し、搬送路Nの上下方向における下方側を塞ぐように配される。また、堰部125は、薄型媒体用開口部125aの上端面m1と搬送経路Nの上側ガイドn1との間で段差が生じない位置に配される。
図14(b)に示すように、厚型媒体Q1、薄型媒体Q2が更に下流に搬送されると、上側ガイドn1に接しながら搬送される薄型媒体Q2は、当該上側ガイドn1に対して段差なく配された薄型媒体用開口部125aを通過して下流に搬送される。一方、下側ガイドn2に接しながら搬送される厚型媒体Q1は、券端q1が下側ガイドn2から上方に向けて突出量hdだけ突出する堰部125に接触するため、その搬送が堰き止められる。このように、堰部125は、厚型媒体Q1の券端q1において、厚さ方向の少なくとも一部と接触することで、当該厚型媒体Q1の搬送を堰き止める。
上側薄型媒体用送りローラ124aは、図14(b)に示す状態から更に回転を続けることで、堰部125に堰き止められた厚型媒体Q1の上方に重なる薄型媒体Q2を下流に送り続ける(図14(c)参照)。これにより、薄型媒体Q2は、厚型媒体Q1の上方表面を滑りながら薄型媒体用開口部125aを通過して下流に搬送される。一方、厚型媒体Q1は、堰部125によって堰き止められているため、下流には搬送されない。
このように、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が下に配される場合において、媒体選別部12は、共通搬送部102(図9)から送られた厚型媒体Q1、薄型媒体Q2のうち、薄型媒体Q2のみを専用搬送部112(図9)へ送ることができる。
次に、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が上に配される場合における媒体選別部12の動作について、図14(d)を参照しながら説明する。
図14(d)に示すように、上下位置判別信号を受け付けた厚型媒体処理ユニット制御部100(図10)は、駆動モータMを制御して、搬送経路Nの下方に配される下側薄型媒体用送りローラ124bを駆動させる。これにより、下側薄型媒体用送りローラ124bは、厚型媒体Q1の下方に重なって配される薄型媒体Q2に接触して、当該薄型媒体Q2を更に下流に搬送する。
同時に、上下位置判別信号を受け付けた薄型媒体処理ユニット制御部110(図10)は、駆動モータMを制御して、堰部125を、当該上下位置判別信号に対応する位置に移動する。このとき、堰部125は、上側ガイドn1から下方へ向けて突出量hdだけ突出し、搬送路Nの上下方向における上方側を塞ぐように配される。また、堰部125に設けられた薄型媒体用開口部125aは、その下方側の端面(下端面m2)と、下側搬送ガイドn2と、の間で段差が生じない位置に配される。
図14(d)に示す状態から、厚型媒体Q1、薄型媒体Q2が更に下流に搬送されると、下側ガイドn2に接しながら搬送される薄型媒体Q2は、当該下側ガイドn2に対して段差なく配された薄型媒体用開口部125aを通過して下流に搬送される。一方、上側ガイドn1に接しながら搬送される厚型媒体Q1は、券端q1が上側ガイドn1から下方に向けて突出量hdだけ突出する堰部125に接触するため、その搬送が堰き止められる。したがって、堰部125は、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が上側に配される場合にも、厚型媒体Q1の厚さ方向の少なくとも一部と接触し、当該厚型媒体Q1の搬送を堰き止める。そして、下側薄型媒体用送りローラ124bは、更に回転を続けることで、堰部125に堰き止められた厚型媒体Q1の下方に重なる薄型媒体Q2を下流に送り続ける。
このように、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が上に配される場合であっても、媒体選別部12は、共通搬送部102(図9)から送られた厚型媒体Q1、薄型媒体Q2のうち、薄型媒体Q2のみを専用搬送部112(図9)へ送ることができる。
(作用効果)
第3の実施形態に係る媒体処理装置1によれば、共通搬送部102において厚型媒体Q1と薄型媒体Q2とが重なって搬送される場合であっても、堰部125が厚型媒体Q1の厚さ方向の一部に接触してその搬送を堰き止めながら、薄型媒体用送りローラ124が薄型媒体Q2を下流へ送る。これにより、厚型媒体Q1と薄型媒体Q2との厚さの相違に基づいて薄型媒体Q2のみが薄型媒体用開口部125aを通過するので、当該薄型媒体Q2のみを専用搬送部112へ送ることができる。したがって、利用者は、厚型媒体Q1と薄型媒体Q2とを重ねた状態で媒体処理装置1に挿入することができるため、装置の利便性が向上する。
また、第3の実施形態に係る媒体処理装置1によれば、上下位置判別部30が、重なって搬送される厚型媒体Q1と薄型媒体Q2との重なりの上下関係を判別するとともに、薄型媒体処理ユニット制御部110(開口駆動制御部)が当該上下関係の判別結果に応じて薄型媒体用開口部125aの位置を移動させる。これにより、薄型媒体用開口部125aの位置が、薄型媒体Q2の搬送方向前方の券端の位置に合うように移動するので、厚型媒体Q1と薄型媒体Q2との重なりの上下関係に関わらず、薄型媒体Q2のみを専用搬送部112へ送ることができる。したがって、利用者は、厚型媒体Q1と薄型媒体Q2との重ね方(重なりの上下関係)を気にすることなく挿入することができるため、装置の利便性が一層向上する。
また、第3の実施形態に係る媒体処理装置1によれば、上下位置判別部30が有する矯正ローラ302が極小径とされ、更に、矯正ローラ302の下流側の縁の近傍において距離センサ303が配される態様とされている。これにより、距離センサ303は、極小径の矯正ローラ302によって折れや曲りが矯正されて排出された直後の媒体との距離を検出するので、より大きな径を持つローラに比べ媒体との距離の変動の仕方(変位が急峻か否か)に基づいて重なりの状態を精度よく検出することができる。したがって、重なって搬送される媒体の上下関係を精度よく判別することができる。
以上、第3の実施形態に係る媒体処理装置1について説明したが、本実施形態に係る媒体処理装置1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、例えば、以下のような機能を有していてもよい。
上述した通り、第3の実施形態に係る媒体処理装置1は、共通搬送部102の上流側において重なった媒体の上下関係を判別する上下位置判別部30を備えている。ここで、上下位置判別部30が有する矯正ローラ302は、極小径に設けられている。そうすると、下流(共通搬送部102)から上流(開口部14)に向けて媒体を逆搬送する際、媒体が極小径の矯正ローラ302の間に挿入されない場合が想定される。そこで、第3の実施形態の変形例に係る上側矯正ローラ302a及び下側矯正ローラ302bは、それぞれ上方及び下方に平行移動可能なように設けられてもよい。この場合、上下位置判別制御部300は、中央制御部15から所定の逆搬送指令信号を受け付けた場合に、駆動モータMを駆動させて、上側矯正ローラ302aを上方に、下側矯正ローラ302bを下方に平行移動させる。そうすると、上側矯正ローラ302aと下側矯正ローラ302bとの間隔が開くため、上下位置判別部30は、下流(共通搬送部102)から逆搬送される媒体を受け入れやすくなる。
また、第3の実施形態に係る上下位置判別部30は、距離センサ303を通じて検出される媒体との距離の変位から上下位置を判別するものとして説明したが、変形例に係る上下位置判別部30は、この態様に限定されない。例えば、上下位置判別部30は、距離センサ303の代わりに、上下方向に移動可能な下側矯正ローラ302bの位置の変位を検出する変位検出センサを有していてもよい。
また、第3の実施形態に係る厚型媒体処理部101は、堰部125によって厚型媒体Q1の搬送が堰き止められた位置において、当該厚型媒体Q1に対する処理を実行可能なように配置されていてもよい。
また、第3の実施形態において薄型媒体用開口部125aは、搬送幅方向に延在する矩形状の開口であるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。例えば、薄型媒体用開口部125aは、搬送路Nの搬送幅方向の少なくとも一部の領域において、薄型媒体のみが通過可能な隙間を有してさえいればよい。
<第4の実施形態>
次に、図15〜図16を参照しながら、第4の実施形態に係る媒体処理装置1について説明する。第4の実施形態に係る媒体処理装置1の構造は、第3の実施形態とほぼ同等である。ただし、本実施形態に係る媒体処理装置1は、媒体選別部12の構成により、上下位置判別部30が排された構造となっている。
(媒体選別部の構造)
図15、図16は、それぞれ、第4の実施形態に係る媒体選別部の構造及び動作を示す第1の図、第2の図である。
まず、図15(a)を参照しながら、第4の実施形態に係る媒体選別部12の構造について説明する。なお、本実施形態に係る媒体選別部12は、第1〜第3の実施形態と同様に、厚型媒体処理ユニット10の共通搬送部102と薄型媒体処理ユニット11の専用搬送部112との間に設けられる。
図15(a)に示すように、媒体選別部12は、薄型媒体用送りローラ124(上側薄型媒体用送りローラ124a、下側薄型媒体用送りローラ124b)と、堰部125と、シャッター126と、を有している。媒体選別部12は、搬送路Nの上流側に薄型媒体用送りローラ124を、下流側に堰部125を配し、更に、薄型媒体用送りローラ124と堰部125との間にシャッター126を配してなる。
堰部125は、共通搬送部102(図9)から下流に送られる厚型媒体Q1の厚さ方向の少なくとも一部に接触して、当該厚型媒体Q1の搬送を堰き止める。
薄型媒体用送りローラ124は、堰部125によって堰き止められた厚型媒体Q1に重なる薄型媒体Q2を専用搬送部112(図9)に送る。
シャッター126は、搬送路Nの開放又は閉塞を可能とする機構であって、重なって搬送される厚型媒体Q1と薄型媒体Q2との搬送方向前方の券端の、搬送方向における位置を一致させる券端一致部として機能する。
次に、媒体選別部12における搬送路N、薄型媒体用送りローラ124、堰部125、シャッター126の具体的な構造について説明する。
搬送路Nは、上方に上側ガイドn1、下方に下側ガイドn2を配してなり、上側ガイドn1と下側ガイドn2との距離、即ち、搬送路Nの上下方向の幅は、厚型媒体Q1の厚さh1と薄型媒体Q2の厚さh2との合計(h1+h2)に一致する。
上側薄型媒体用送りローラ124aは、搬送路Nの上方に配され、その回転面が上側ガイドn1に接するように設けられる。同様に、下側薄型媒体用送りローラ124bは、搬送路Nの下方に配され、その回転面が下側ガイドn2に接するように設けられる。
堰部125は、搬送路Nの上下方向における中央の一部を塞ぐように設けられる。具体的には、堰部125には、薄型媒体用開口部125aが設けられている。薄型媒体用開口部125aは、矩形状の開口であって、厚型媒体Q1と薄型媒体Q2とが重なる方向(即ち、上下方向)に沿って、堰部125の両側に設けられている。ここで、上側薄型媒体用開口部125a1は、堰部125aの上端側(+Z方向側の端部)に設けられている。また、下側薄型媒体用開口部125a2は、堰部125aの下端側(−Z方向側の端部)に設けられている。
上側薄型媒体用開口部125a1の上下方向の開口幅g1は、厚型媒体Q1の厚さh1よりも小さく、薄型媒体Q2の厚さh2よりも大きい幅とされている(h1>g1>h2)。同様に、下側薄型媒体用開口部125a2の上下方向の開口幅g2も、厚型媒体Q1の厚さh1よりも小さく、薄型媒体Q2の厚さh2よりも大きい幅とされている(h1>g2>h2)。
シャッター126は、駆動モータMにより、上下方向に移動可能とされており、上方に移動した場合、搬送路Nを完全に閉塞するように構成されている。この場合において、シャッター126は、厚型媒体Q1、薄型媒体Q2の搬送方向に対して垂直な面をもって閉塞する。
なお、薄型媒体用送りローラ124(上側薄型媒体用送りローラ124a、下側薄型媒体用送りローラ124b)は、駆動モータMを通じて、厚型媒体処理ユニット制御部100(図10)からの駆動制御信号に応じて回転駆動する。また、シャッター126は、駆動モータMを通じて、薄型媒体処理ユニット制御部110(図10)からの駆動制御信号に応じて上下方向に移動する。
(媒体選別部の動作)
次に、図15(a)〜(c)及び図16(a)〜(c)を参照しながら、媒体選別部12の動作について説明する。なお、図15、図16においては、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が下に配される場合における媒体選別部12の動作を示している。
まず、図15(a)に示すように、搬送路Nにおいて、上流(共通搬送部102)から厚型媒体Q1及び薄型媒体Q2が重なった状態で搬送される。このとき、シャッター126は、搬送路Nを閉塞している。上側薄型媒体用送りローラ124a及び下側薄型媒体用送りローラ124bは、それぞれ回転して厚型媒体Q1及び薄型媒体Q2を重なった状態のまま下流へと搬送する。
搬送が進むと、図15(b)に示すように、まず、薄型媒体Q2の券端q2がシャッター126に当たって搬送が堰き止められる。上側薄型媒体用送りローラ124a、下側薄型媒体用送りローラ124bは、それぞれで回転駆動するので、厚型媒体Q1は、更に下流へと搬送される。
更に搬送が進むと、図15(c)に示すように、厚型媒体Q1の券端q1がシャッター126に当たって搬送が堰き止められる。このとき、厚型媒体Q1の券端q1と薄型媒体Q2の券端q2とは、搬送方向においてシャッター126が配される位置で揃う。
ここで、厚型媒体処理ユニット制御部100(図10)は、厚型媒体Q1、薄型媒体Q2の各々がシャッター126に到達するのに十分な量だけ、上側薄型媒体用送りローラ124a及び下側薄型媒体用送りローラ124bを回転させる。その後、厚型媒体処理ユニット制御部100は、中央制御部15を通じて薄型媒体処理ユニット制御部110(図10)に対し、厚型媒体Q1、薄型媒体Q2の各々がシャッター126に到達したことを通知する。
薄型媒体処理ユニット制御部110は、当該通知を受け付けると、駆動モータMを駆動させてシャッター126を開放させる。このとき、上側薄型媒体用送りローラ124a及び下側薄型媒体用送りローラ124bは回転を続けているので、厚型媒体Q1及び薄型媒体Q2は、シャッター126が開放されるとともに、各々の券端q1、q2を揃えたまま下流へと搬送される(図16(a))。
更に搬送が進むと、図16(b)に示すように、厚型媒体Q1及び薄型媒体Q2の各々の券端q1、q2は、堰部125に到達する。ここで、堰部125は、上述したように、搬送路Nの中央を塞ぐように配されている。したがって、厚型媒体Q1の券端q1における厚さ方向の一部と接触し、当該厚型媒体Q1の搬送を堰き止める。
厚型媒体Q1の搬送を堰き止められた状態において、上側薄型媒体用送りローラ124a及び下側薄型媒体用送りローラ124bは、さらに回転を続ける。そうすると、図16(c)に示すように、搬送が堰き止められた厚型媒体Q1の下方に重なる薄型媒体Q2は、下側薄型媒体用送りローラ124bの回転により、厚型媒体Q1の下方表面を滑りながら下流に搬送される。このとき、薄型媒体Q2は、その厚さh2以上の高さに開口された下側薄型媒体用開口部125a2を通過して下流に搬送される。
このように、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が上に配される場合において、媒体選別部12は、共通搬送部102から送られた厚型媒体Q1、薄型媒体Q2のうち、厚型媒体Q1の搬送を堰き止めながら、薄型媒体Q2のみを専用搬送部112へ送ることができる。
なお、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が下に配される場合であっても、媒体選別部12は、上記と同様に動作する。即ち、堰部125は、搬送路Nの上下方向における中央を塞ぐように配されているため、図16(b)において、厚型媒体Q1は、その厚さ方向の一部が堰部125と接触し、搬送が堰き止められる。
厚型媒体Q1の搬送を堰き止められた状態において、上側薄型媒体用送りローラ124a及び下側薄型媒体用送りローラ124bは、さらに回転を続ける。そうすると、搬送が堰き止められた厚型媒体Q1の上方に重なる薄型媒体Q2は、上側薄型媒体用送りローラ124aの回転により、厚型媒体Q1の上方表面を滑りながら下流に搬送される。このとき、薄型媒体Q2は、その厚さh2以上の高さに開口された上側薄型媒体用開口部125a1を通過して下流に搬送される。
このように、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が下に配される場合であっても、媒体選別部12は、厚型媒体Q1、薄型媒体Q2のうち、厚型媒体Q1の搬送を堰き止めながら、薄型媒体Q2のみを専用搬送部112へ送ることができる。
(作用効果)
第4の実施形態に係る媒体処理装置1によれば、厚型媒体Q1と薄型媒体Q2とが重なる方向(上下方向)における堰部125の両側において薄型媒体Q2が通過可能な薄型媒体用開口部がそれぞれ設けられる。薄型媒体Q2は、厚型媒体Q1との重なりの上下関係に応じて、何れか一方の薄型媒体用開口部125aを通過する。具体的には、上述したように、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が上に配される場合、薄型媒体Q2は、下方に配される薄型媒体用開口部(下側薄型媒体用開口部125a2)を通過する。また、薄型媒体Q2に対して厚型媒体Q1が下に配される場合、薄型媒体Q2は、上方の薄型媒体用開口部(上側薄型媒体用開口部125a1)を通過する。これにより、媒体選別部12は、厚型媒体Q1と薄型媒体Q2と重なりの上下関係に関わらず、薄型媒体Q2のみを専用搬送部112へ送ることができる。したがって、利用者は、厚型媒体Q1と薄型媒体Q2とを重ねた状態で媒体処理装置1に挿入することができ、更に、その重ね方(重なりの上下関係)を気にすることなく挿入することができるため、装置の利便性が向上する。
また、第4の実施形態に係る媒体処理装置1によれば、シャッター126が、重なって搬送される厚型媒体Q1と薄型媒体Q2との搬送方向前方の券端q1、q2を揃えて一致させるので、薄型媒体Q2の当該券端q2の上下方向における位置が、薄型媒体用開口部125aに対してずれることを防止できる。例えば、厚型媒体Q1の券端q1に対して薄型媒体Q2の券端q2が先行して搬送される場合、薄型媒体Q2が厚型媒体Q1に対して上に配されていた場合であっても、薄型媒体Q2の券端q2が重力によって下方に下がることが想定される。そうすると、薄型媒体Q2の券端q2が堰部125と干渉して薄型媒体用開口部125aを通過できなくなる可能性がある。そこで、重なって搬送される厚型媒体Q1及び薄型媒体Q2の搬送方向前方側の券端q1、q2を一致させることで、薄型媒体Q2の券端q2が下がって堰部125と干渉することを防止することできる。したがって、薄型媒体Q2が薄型媒体用開口部125aを通過する精度が向上し、媒体選別部12は、精度よく、薄型媒体Q2のみを専用搬送部112へ送ることができる。
また、上述の各実施形態における厚型媒体処理ユニット制御部100、薄型媒体処理ユニット制御部110、上下位置判別制御部300及び中央制御部15の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより工程を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1 媒体処理装置(料金自動収受機)
1A 前面
10 厚型媒体処理ユニット
100 厚型媒体処理ユニット制御部
101 厚型媒体処理部
102 共通搬送部
102a 搬送ローラ
102b 搬送ガイド
11 薄型媒体処理ユニット
110 薄型媒体処理ユニット制御部(開口駆動制御部)
111 薄型媒体処理部
112 専用搬送部
112a 搬送ローラ
112b 搬送ガイド
12 媒体選別部
121a 第1乗継搬送ローラ(乗継搬送ローラ)
121b 固定受けローラ
122a 第2乗継搬送ローラ
122b 可動受けローラ(変位部)
123 変位検出センサ
124 薄型媒体用送りローラ
124a 上側薄型媒体用送りローラ
124b 下側薄型媒体用送りローラ
125 堰部
125a 薄型媒体用開口部
125a1 上側薄型媒体用開口部
125a2 下側薄型媒体用開口部
126 シャッター(券端一致部)
14 開口部
15 中央制御部
20 加圧部
21 歪開口部(ゲート部)
201a、201b 上側加圧ローラ
201c 下側加圧ローラ
30 上下位置判別部
300 上下位置判別制御部
301 送りローラ
301a 上側送りローラ
301b 下側送りローラ
302 矯正ローラ
302a 上側矯正ローラ
302b 下側矯正ローラ
303 距離センサ
401 引き込みローラ
9 料金収受施設
9A 車種判別装置
9B 発進制御機
9C 発進検知器

Claims (15)

  1. 相対的に厚さ又はたわみにくさの相違する薄型媒体と厚型媒体との両方を搬送する共通搬送部と、
    前記共通搬送部の下流に設けられ、前記薄型媒体のみを搬送する専用搬送部と、
    前記共通搬送部と前記専用搬送部との間に設けられ、前記厚型媒体と前記薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送る媒体選別部と、
    を備え
    前記媒体選別部は、
    前記共通搬送部から送られた媒体に対し、搬送方向と交差する方向に所定の力を加えるとともに当該所定の力に応じた前記媒体の変形の度合いを検出し、当該検出結果に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送るとともに、
    前記共通搬送部における前記専用搬送部側の端部から、前記専用搬送部における前記共通搬送部側の端部にわたって設けられる
    ことを特徴とする媒体処理装置。
  2. 前記媒体選別部は、
    前記厚型媒体及び前記薄型媒体が搬送される搬送面の、当該搬送面に対する直交方向の位置が、前記共通搬送部における前記専用搬送部側の端部と、前記専用搬送部における前記共通搬送部側の端部との間で相違し、
    前記厚型媒体又は前記薄型媒体が前記共通搬送部の端部と前記専用搬送部の端部との間に位置する際の前記厚型媒体と前記薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送る
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 前記厚型媒体又は前記薄型媒体が前記共通搬送部の端部と前記専用搬送部の端部との間に位置する際は、
    前記共通搬送部における前記専用搬送部側の端部で前記厚型媒体又は前記薄型媒体を挟持し、
    前記専用搬送部における前記共通搬送部側の端部では前記薄型媒体を搬送面の方向へ導くとともに前記厚型媒体又は前記薄型媒体が接触して加わる力を検出する検出センサと、
    を備える請求項1又は請求項2に記載の媒体処理装置。
  4. 前記媒体選別部は、
    前記共通搬送部から送られた媒体を下流へ送る乗継搬送ローラと、
    前記乗継搬送ローラが送る前記媒体に接触し、当該媒体を介して加わる力に応じて移動する変位部と、
    前記変位部の移動の度合いを検出する変位検出センサと、
    を備える請求項3に記載の媒体処理装置。
  5. 相対的に厚さ又はたわみにくさの相違する薄型媒体と厚型媒体との両方を搬送する共通搬送部と、
    前記共通搬送部の下流に設けられ、前記薄型媒体のみを搬送する専用搬送部と、
    前記共通搬送部と前記専用搬送部との間に設けられ、前記厚型媒体と前記薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送る媒体選別部と、
    を備え、
    前記媒体選別部は、
    前記共通搬送部から送られた媒体を下流へ送る第1乗継搬送ローラと、
    前記第1乗継搬送ローラの下流側に配置され、前記媒体を前記専用搬送部へ送る第2乗継搬送ローラと、
    前記第2乗継搬送ローラの回転面と接点を有するように配置され、前記第1乗継搬送ローラが送る前記媒体を介して加わる力に応じて移動する可動受けローラと、
    前記可動受けローラの移動の度合いを検出する変位検出センサと、
    を備え、
    前記第2乗継搬送ローラと前記可動受けローラとの前記接点が、前記第1乗継搬送ローラから送られる前記媒体の厚さ方向において、当該媒体の位置から所定長さだけずれるように配置されている
    媒体処理装置。
  6. 相対的に厚さ又はたわみにくさの相違する薄型媒体と厚型媒体との両方を搬送する共通搬送部と、
    前記共通搬送部の下流に設けられ、前記薄型媒体のみを搬送する専用搬送部と、
    前記共通搬送部と前記専用搬送部との間に設けられ、前記厚型媒体と前記薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送る媒体選別部と、
    を備え、
    前記媒体選別部は、
    前記共通搬送部から送られた媒体の形状を歪ませる加圧部と、
    前記加圧部により加圧されることで歪んだ形状の前記薄型媒体のみが通過可能となるように形成されたゲート部と、
    を備える媒体処理装置。
  7. 相対的に厚さ又はたわみにくさの相違する薄型媒体と厚型媒体との両方を搬送する共通搬送部と、
    前記共通搬送部の下流に設けられ、前記薄型媒体のみを搬送する専用搬送部と、
    前記共通搬送部と前記専用搬送部との間に設けられ、前記厚型媒体と前記薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送る媒体選別部と、
    を備え、
    前記媒体選別部は、
    前記共通搬送部から送られた媒体の搬送方向前方の券端の形状を歪ませる圧力を加える加圧部と、
    前記加圧部の下流に設けられ、当該加圧部による圧力が加えられた前記薄型媒体の券端の形状に沿って開口された歪開口部と、
    を備える媒体処理装置。
  8. 相対的に厚さ又はたわみにくさの相違する薄型媒体と厚型媒体との両方を搬送する共通搬送部と、
    前記共通搬送部の下流に設けられ、前記薄型媒体のみを搬送する専用搬送部と、
    前記共通搬送部と前記専用搬送部との間に設けられ、前記厚型媒体と前記薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送る媒体選別部と、
    を備え、
    前記共通搬送部は、前記厚型媒体と前記薄型媒体とを重ねて搬送可能であり、
    前記媒体選別部は、
    前記共通搬送部から下流に送られる前記厚型媒体の厚さ方向の少なくとも一部に接触して、当該厚型媒体の搬送を堰き止める堰部と、
    前記堰部に堰き止められた前記厚型媒体に重なる前記薄型媒体を下流に送る薄型媒体用送りローラと、
    前記送りローラの下流に設けられ、前記薄型媒体が通過可能な薄型媒体用開口部と、
    を備える媒体処理装置。
  9. 前記厚型媒体と前記薄型媒体との重なりの上下関係を判別する上下位置判別部と、
    前記上下関係の判別結果に応じて、前記薄型媒体用開口部の位置を移動させる開口駆動制御部と、
    を備える請求項8に記載の媒体処理装置。
  10. 前記薄型媒体用開口部は、前記厚型媒体と前記薄型媒体とが重なる方向に沿って、前記堰部の両側に設けられている
    ことを特徴とする請求項8に記載の媒体処理装置。
  11. 前記媒体選別部は、
    重なって搬送される前記厚型媒体と前記薄型媒体との搬送方向前方の券端の、搬送方向における位置を一致させる券端一致部を備える
    請求項10に記載の媒体処理装置。
  12. 相対的に厚さ又はたわみにくさの相違する薄型媒体と厚型媒体との両方を搬送する共通搬送部と、前記共通搬送部の下流に設けられ、前記薄型媒体のみを搬送する専用搬送部と、を有する媒体処理装置における媒体の搬送方法であって、
    媒体選別部が、前記共通搬送部と前記専用搬送部との間において、前記厚型媒体と前記薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送るステップを有し、
    前記媒体選別部は、
    前記共通搬送部から送られた媒体に対し、搬送方向と交差する方向に所定の力を加えるとともに当該所定の力に応じた前記媒体の変形の度合いを検出し、当該検出結果に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送るとともに、
    前記共通搬送部における前記専用搬送部側の端部から、前記専用搬送部における前記共通搬送部側の端部にわたって設けられる
    媒体の搬送方法。
  13. 相対的に厚さ又はたわみにくさの相違する薄型媒体と厚型媒体との両方を搬送する共通搬送部と、前記共通搬送部の下流に設けられ、前記薄型媒体のみを搬送する専用搬送部と、を有する媒体処理装置における媒体の搬送方法であって、
    媒体選別部が、前記共通搬送部と前記専用搬送部との間において、前記厚型媒体と前記薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送るステップを有し、
    前記媒体選別部は、
    前記共通搬送部から送られた媒体の形状を歪ませる加圧部と、
    前記加圧部により加圧されることで歪んだ形状の前記薄型媒体のみが通過可能となるように形成されたゲート部と、を備える
    媒体の搬送方法。
  14. 相対的に厚さ又はたわみにくさの相違する薄型媒体と厚型媒体との両方を搬送する共通搬送部と、前記共通搬送部の下流に設けられ、前記薄型媒体のみを搬送する専用搬送部と、を有する媒体処理装置における媒体の搬送方法であって、
    媒体選別部が、前記共通搬送部と前記専用搬送部との間において、前記厚型媒体と前記薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送るステップを有し、
    前記媒体選別部は、
    前記共通搬送部から送られた媒体の搬送方向前方の券端の形状を歪ませる圧力を加える加圧部と、
    前記加圧部の下流に設けられ、当該加圧部による圧力が加えられた前記薄型媒体の券端の形状に沿って開口された歪開口部と、を備える
    媒体の搬送方法。
  15. 相対的に厚さ又はたわみにくさの相違する薄型媒体と厚型媒体との両方を搬送する共通搬送部と、前記共通搬送部の下流に設けられ、前記薄型媒体のみを搬送する専用搬送部と、を有する媒体処理装置における媒体の搬送方法であって、
    媒体選別部が、前記共通搬送部と前記専用搬送部との間において、前記厚型媒体と前記薄型媒体との厚さ又はたわみにくさの相違に基づいて、前記共通搬送部から送られた媒体のうち前記薄型媒体のみを前記専用搬送部へ送るステップを有し、
    前記共通搬送部は、前記厚型媒体と前記薄型媒体とを重ねて搬送可能であり、
    前記媒体選別部は、
    前記共通搬送部から下流に送られる前記厚型媒体の厚さ方向の少なくとも一部に接触して、当該厚型媒体の搬送を堰き止める堰部と、
    前記堰部に堰き止められた前記厚型媒体に重なる前記薄型媒体を下流に送る薄型媒体用送りローラと、
    前記送りローラの下流に設けられ、前記薄型媒体が通過可能な薄型媒体用開口部と、
    を備える
    媒体の搬送方法。
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