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JP6405919B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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JP6405919B2
JP6405919B2 JP2014229837A JP2014229837A JP6405919B2 JP 6405919 B2 JP6405919 B2 JP 6405919B2 JP 2014229837 A JP2014229837 A JP 2014229837A JP 2014229837 A JP2014229837 A JP 2014229837A JP 6405919 B2 JP6405919 B2 JP 6405919B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

本発明は、燃料噴射弁の作動を制御する電子制御装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、内燃機関の各気筒に設けられたインジェクタを制御する燃料噴射制御装置が提案されている。この燃料噴射制御装置は、電磁弁に高電圧を供給するコンデンサと、バッテリ電圧を昇圧してコンデンサを充電する昇圧回路とを備えている。さらに、この燃料噴射制御装置は、コンデンサと電磁弁とを電気的に接続する電流経路に設けられた放電スイッチを備えている。この放電スイッチは、MOSFETが適用されている。昇圧回路は、バッテリ及びコンデンサをつなぐ一の電流経路と、一の電流経路から分岐しグランドにつながる他の電流経路とを有している。一の電流経路には、昇圧用コイルが、他の電流経路には、昇圧用スイッチング素子が設けられている。この昇圧用スイッチング素子のオン状態、オフ状態が切替えられることで、バッテリ電圧が、昇圧用コイルにて昇圧され、それがコンデンサに印加され、コンデンサに高電圧が充電される。このコンデンサに充電された高電圧は、放電スイッチがオンされることで、インジェクタの電磁弁に印加される。これにより、電磁弁が開弁し、燃料噴射が開始される。燃料噴射が開始された後、所定の印加タイミングで、電磁弁には、コンデンサからの電圧ではなく、別の経路から、バッテリ電圧が印加され、電磁弁の開弁状態が維持され、燃料噴射が継続される。その後、バッテリ電圧の印加が停止されると、電磁弁は閉弁し、燃料噴射が停止する。
特開2011−247185号公報
特許文献1に示される燃料噴射制御装置では、電磁弁の開弁のため、電磁弁に高電圧を供給するコンデンサは、耐久劣化や温度特性等により容量が変化する。例えば、耐久劣化によりコンデンサの容量が減少した場合、電磁弁の開弁時におけるコンデンサの電圧の落ち込みが大きくなる。その結果、開弁時において、電磁弁に印加される電圧も大きく落ち込むので、電磁弁に流れる電流の立ち上がりが遅くなり、開弁が遅くなる。その結果、燃料噴射の開始が遅れ、所定の期間に所定量の燃料を噴射することができない虞がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、燃料噴射の開始タイミングの遅れが抑制された電子制御装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、燃料噴射弁(502)の作動を制御する電子制御装置であって、燃料噴射弁に電圧を供給する電圧供給手段(12、20)と、電圧供給手段による供給タイミングを制御する供給制御手段(30)と、を備え、電圧供給手段は、電源電圧を昇圧して昇圧電圧を生成し、昇圧電圧を出力する昇圧回路部(20)と、昇圧回路部と燃料噴射弁との間に設けられたコンデンサ(28)と、オンすることで、コンデンサと燃料噴射弁とを電気的に接続し、オフすることで、コンデンサと燃料噴射弁とを電気的に遮断する放電手段(12)と、を有し、供給制御手段は、放電手段に、所定のオンタイミングでオンを指示し、所定のオフタイミングでオフを指示する放電指示部(32)と、コンデンサの電圧及びコンデンサに流れる電流を計測する計測部(30)と、計測部により計測されたコンデンサの電圧及びコンデンサに流れる電流に基づき、コンデンサの容量を算出し、この算出されたコンデンサ容量に基づき、オンタイミングを補正するタイミング補正部(30)と、を備え、内燃機関の運転状態がアイドリング運転状態において、計測部は、放電手段がオンである期間の一部または全部を計測期間とし、計測期間、コンデンサの電圧と燃料噴射弁に流れる電流とを計測し、タイミング補正部は、計側部により計測されたコンデンサの電圧及び燃料噴射弁に流れる電流に基づき、コンデンサの容量を算出して補正量を設定し、アイドリング運転状態以後の通常運転状態において、タイミング補正部は、設定された補正量に基づき、オンタイミングを補正することを特徴とする。
このように本発明によれば、タイミング補正部により、コンデンサの容量を算出し、算出されたコンデンサ容量に基づき、オンタイミングを補正できる。つまり、コンデンサの容量に応じたオンタイミングで、放電手段がオンしてコンデンサが放電を開始し、コンデンサに充電された電圧を燃料噴射弁に印加開始することが可能になる。
よって、本発明によれば、経年劣化等によりコンデンサの容量が減少し、燃料の噴射開始タイミングが遅れる場合であっても、オンタイミングを補正してコンデンサの放電開始タイミングを補正することで、燃料噴射開始タイミングの遅れを抑制することができる。
第1実施形態に係る電子制御装置と、それが適用される内燃機関との全体構成図である。 図1に示す電子制御装置の構成図である。 図1に示す電子制御装置で実行される一連の処理を示したフローチャートである。 図3に示すフローチャート中の通常制御処理(S103)で実行される一連の処理を示したフローチャートである。 図3に示すフローチャート中の補正制御処理(S104)で実行される一連の処理を示したフローチャートである。 図1に示す電子制御装置において、通常制御処理を実行した際の各構成要素の作動を示したタイムチャートである。 図1に示す電子制御装置において、補正制御処理を実行した際の各構成要素の作動を示したタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、本実施形態に係る電子制御装置100と、それが用いられる内燃機関500との全体構成を説明する。図1に示すように、電子制御装置100は、内燃機関500の任意の気筒の燃焼室501内に、直接的に燃料を噴射するインジェクタ502の燃料噴射を制御する装置である。このインジェクタ502が特許請求の範囲に記載の燃料噴射弁に相当する。
インジェクタ502には、燃料タンク601に貯留された燃料が、低圧燃料ポンプ602及び高圧燃料ポンプ603を介して供給される。具体的には、燃料タンク601に貯留された燃料が、低圧燃料ポンプ602により、低圧で高圧燃料ポンプ603に供給され、それを受けた高圧燃料ポンプ603は燃料を高圧にしてインジェクタ502に供給する。インジェクタ502は、電子制御装置100から印加される電圧に応じて、その供給された燃料を燃焼室501内に、直接的に噴射する。
電子制御装置100には、内燃機関500に設けられたカム角センサ503及びクランク角センサ504の出力信号が入力され、これらの出力信号に基づき、電子制御装置100は、燃料噴射タイミングを検出し、インジェクタ502に電圧を印加する。そして、電圧の印加により、インジェクタ502から、燃料が噴射される。電子制御装置100は、バッテリ505からバッテリ電圧VBが供給されている。
図1では、気筒が1つしか示されていないが、内燃機関500が、例えば、4気筒エンジンの場合では、気筒毎にインジェクタ502が設けられ、そのそれぞれに対して、電子制御装置100は、電圧を印加するよう構成される。
以下の説明では、任意の一つの気筒に設けられたインジェクタ502を制御する電子制御装置100について説明するが、複数の気筒にそれぞれ設けられたインジェクタ502を制御する場合も、同様の構成で可能である。
次に、図2に基づき、本実施形態に係るインジェクタ502及びそれを制御する電子制御装置100に着目して説明する。
インジェクタ502は、電磁弁と、電磁弁の開閉を行う電磁コイル502aとを備える。そして、電子制御装置100からインジェクタ502の電磁コイル502aに電圧が印加される。この電磁コイル502aの通電により、図示しない弁体が開弁位置に移動し、燃料噴射が行われる。そして、電磁コイル502aの通電が遮断されると、弁体が元の閉弁位置に戻り、燃料噴射が停止される。
電子制御装置100は、バッテリ電圧VBが印加されるVB端子を有しており、VB端子とインジェクタ502の上流側端子とを電気的に接続する定電流経路Llを有する。定電流経路Llには、定電流スイッチ11が設けられている。
また、電子制御装置100は、VB端子とインジェクタ502の上流側端子とを電気的に接続する別の経路である昇圧経路Lhを有している。昇圧経路Lhには、インジェクタ502に印加される昇圧電圧を生成する昇圧回路20が設けられており、昇圧回路20とインジェクタ502との間に放電スイッチ12が設けられている。
また、電子制御装置100は、インジェクタ502の下流側端子とグランドとを電気的に接続する下流経路Lgを有している。この下流経路Lgには、下流スイッチ13と、下流経路Lgに流れる電流検出のための抵抗14とが直列に設けられている。
このように、電子制御装置100は、定電流スイッチ11、放電スイッチ12、下流スイッチ13、及び昇圧回路20を有している。
さらに、電子制御装置100は、昇圧回路20の昇圧制御と、定電流スイッチ11、放電スイッチ12、及び下流スイッチ13のオン・オフの制御とを行うマイコン30を有する。
定電流スイッチ11は、オンされることで、VB端子及びインジェクタ502の上流側端子とを電気的に接続し、オフされることで、両者を電気的に遮断する。放電スイッチ12は、オンされることで、昇圧回路20の出力端子及びインジェクタ502の上流側端子とを電気的に接続し、オフされることで、両者を電気的に遮断する。下流スイッチ13は、オンされることで、インジェクタ502の下流側端子とグランドとを電気的に接続し、オフされることで、両者を電気的に遮断する。したがって、定電流スイッチ11及び下流スイッチ13がオンされると、インジェクタ502にバッテリ電圧VBが印加され、電流が流れる。また、放電スイッチ12及び下流スイッチ13がオンされると、インジェクタ502に昇圧回路10の出力電圧が印加され、電流が流れる。定電流スイッチ11、放電スイッチ12、及び下流スイッチ13としては、例えば、MOSFETが適用される。
昇圧回路20は、バッテリ電圧VBが入力され、そのバッテリ電圧VBが昇圧された昇圧電圧を出力する第一通電経路21と、第一通電経路21から分岐し、グランドにつながる第二通電経路22及び第三通電経路23とを有する。
第一通電経路21には、一端にバッテリ電圧VBが印加されるコイル24が設けられており、コイル24の他端は第二通電経路22に電気的に接続されている。第二通電経路22には、オンすることでコイル24に電流を流す充電スイッチ25と、第二通電経路22に流れる電流検出のための抵抗26とが、直列に設けられている。この充電スイッチ25のオン・オフの制御は、マイコン30の指示によって行われる。この充電スイッチ25がオン・オフされることで、コイル24に逆起電力が生じる。この充電スイッチ25としては、例えば、MOSFETが適用される。
第一通電経路21には、第一通電経路21と第二通電経路22との接続点にアノードが接続された逆流防止用のダイオード27が設けられており、ダイオード27のカソードは第三通電経路23に電気的に接続されている。第三通電経路23には、コイル24で生じた逆起電力によって充電されるコンデンサ28が設けられている。この構成により、コンデンサ28に蓄えられた電圧は、昇圧電圧として、第一通電経路を通じて出力される。コンデンサ28としては、例えば、セラミック積層コンデンサや電解コンデンサ等が適用される。
マイコン30は、定電流スイッチ11、放電スイッチ12、下流スイッチ13、及び充電スイッチ25とそれぞれ電気的に接続されており、それぞれに対してオン・オフの切替の指示を行うものである。マイコン30は、内燃機関の燃焼サイクルに応じて、噴射信号を生成する噴射指示部31と、その噴射信号に応じて定電流スイッチ11、放電スイッチ12、下流スイッチ13、及び充電スイッチ25のオン・オフの切替を指示する切替指示部32とを備える。
噴射指示部31は、マイコン30に入力されるカム角センサ503及びクランク角センサ504の出力信号に基づき、燃料噴射の開始及び停止を指示する噴射信号を生成する。この噴射信号は、切替指示部32に入力され、切替指示部32は、噴射信号に基づき、定電流スイッチ11、放電スイッチ12、下流スイッチ13、及び充電スイッチ25に対して、オン・オフの切替指示のための制御信号を出力する。
また、マイコン30は、下流経路Lgの抵抗14の両端及び第二通電経路22の抵抗26の両端にそれぞれ電気的に接続されている。マイコン30は、抵抗14の両端の電圧を検知し、その電圧に基づき下流経路Lgに流れる電流を算出する。同様に、マイコン30は、抵抗26の両端の電圧を検知し、その電圧に基づき第二通電経路に流れる電流を算出する。
さらに、マイコン30は、ダイオード27のカソードに電気的に接続されており、コンデンサ28の電圧を検知する。
次に、本実施形態に係る電子制御装置100の作動を説明する。
まず、インジェクタ502に印加する電圧の制御について説明する。図3は、インジェクタ502に印加する電圧の制御のため、マイコン30で実行される一連の処理が示されたフローチャートである。図4及び図5は、それぞれ図3のフローチャート中の通常制御処理(S103)及び補正制御処理(S104)で実行される一連の処理が示されたフローチャートである。図6及び図7は、それぞれ図4及び図5のフローチャートを実行したときの各構成要素の作動の一例を示したタイムチャートである。これらのタイムチャートを参照しつつ、図3〜図5のフローチャートについて説明する。
図3の一連の処理は、マイコン30にて繰り返し実行される。まず、マイコン30は、エンジン500のイグニッションスイッチがオン状態か否か判定する(S101)。イグニッションスイッチがオン状態でない、つまり、オフ状態と判定された場合、図3のフローチャートの処理を終える。一方、オン状態と判定された場合、マイコン30は、エンジン500がアイドル中か否か判定する(S102)。アイドル中でないと判定された場合、マイコン30は後述する図4の通常制御処理(S103)を実行し、図3のフローチャートの処理を終える。一方、アイドル中であると判定された場合、マイコン30は後述する図5の補正制御処理(S104)を実行し、図3のフローチャートの処理を終える。
通常制御処理S103では、図4に示すように、まず、マイコン30は、エンジン500の運転状態等に基づいて、燃料の噴射量の設定を行う(S201)。次に、噴射指示部31は、エンジン500の運転状態等に基づいて、噴射開始指示のタイミングtisを設定する(S202)。具体的には、まずマイコン30は、燃料噴射量やエンジン回転数を基に、基準噴射開始タイミングtisbを算出する。そして、後述する図5の補正制御処理にて算出される、基準噴射開始タイミングtisbに対する補正量Δtisを加味したタイミングtisが設定される。例えば、補正量Δtisが設定されている場合、基準噴射開始タイミングtisbから補正量Δtis早めたタイミングを噴射開始指示のタイミングtisとして設定する。一方、補正量Δtisが設定されていない場合、基準噴射開始タイミングtisbを噴射開始指示のタイミングtisとして設定する。
次に、噴射指示部31は、S201にて設定された噴射量と、S202にて設定された噴射開始指示のタイミングに応じて、噴射停止指示のタイミングtieを設定する(S203)。
次に、噴射指示部31は、S202で設定された噴射開始指示のタイミングtisで、切替指示部32に、噴射開始の指示を行う(S204)。具体的には、噴射指示部31から切替指示部32へと噴射開始及び停止の指示を行うための信号である噴射信号をオフ状態からオン状態にする。これにより、図6のように、S202で設定されたtisタイミングで噴射信号がオフからオンになる。
切替指示部32は、噴射信号がオンになったことを受けて、定電流スイッチ11、放電スイッチ12、及び下流スイッチ13に対してオン又はオフの指示を行う(S205)。具体的には、切替指示部32は、放電スイッチ12、及び下流スイッチ13に対してオンの指示を行う。これにより図6に示すように、放電スイッチ12、及び下流スイッチ13がオンされ、インジェクタ502の電磁コイル502aには、昇圧電圧が印加され、電磁コイル502aに流れる電流が急激に上昇する。このとき、昇圧電圧はコンデンサ28の電圧なので、電磁コイル502aに電流が流れるにつれて、コンデンサ28の電圧は低下していく。
電磁コイル502aに流れる電流が所定の開弁電流値を超えると、電磁弁が開弁位置に向かって移動する。その後、電磁弁が完全に開弁すると、後述するステップのように、電磁コイル502aには、バッテリ電圧VBが印加され、電磁弁の開弁状態が維持される。
次に、電磁コイル502aに電流を流したことで電圧が低下したコンデンサ28の充電を開始する(S206)。充電開始のタイミングは、例えば、コンデンサ28の電圧が所定閾値Vthよりも低下したタイミングtcが適用される。
具体的な充電方法は、まず、マイコン30の指示によって、充電スイッチ25がオンされると、コイル24にバッテリ電圧VBが印加され、コイル24に電流が流れる。その後、マイコン30の指示によって、充電スイッチ25がオフされると、コイル24に逆起電力が発生し、コンデンサ28が充電される。この充電スイッチ25のオン・オフの切替は、コンデンサ28の電圧が所定の昇圧電圧になるまで行われ、コンデンサ28の電圧が所定の昇圧電圧になると充電が完了する。
その後、マイコン30は、下流電流Lgを計測することで、電磁コイル502aに流れる電流iを算出する(S207)。マイコン30は、この電流iに基づき、電磁弁が完全に開弁しているか否か判定する(S208)。完全に開弁していると判定された場合、次のステップS209に進み、完全に開弁していると判定されなかった場合は、S207に戻る。
S209では、S208の判定より、電磁弁が完全に開弁しているので、切替指示部32は、電磁弁の開弁状態を維持するため、定電流スイッチ11、放電スイッチ12、及び下流スイッチ13へオン・オフの指示を行う(S209)。具体的には、切替指示部32は、まず、電磁弁が完全に開弁したタイミングtoで、放電スイッチ12に対してオフの指示を行う。その後、電磁弁の開弁状態を維持するため、電磁コイル502aに定電流が流れるよう、定電流スイッチ11に対してオン・オフの指示を繰り返し行う。
次に、噴射指示部31は、噴射停止指示のタイミングtieで、噴射信号をオンからオフにする(S210)。これを受けて、切替指示部32は、定電流スイッチ11及び下流スイッチ13に対してオフの指示を行う。これにより、電磁コイル502aへの電圧印加が停止され、電磁弁が閉弁し、燃料噴射が停止する。そして、このフローチャートの処理を終える。
次に、図5に示された補正制御処理S104について説明する。まず、マイコン30は、S301からS305の処理を実行する。このS301からS305の処理は、それぞれ上述したS201からS205の処理と同一のため、説明を省略する。
これにより、上述したS201からS205の処理と同様、インジェクタ502の電磁コイル502aには、コンデンサ28に蓄えられた昇圧電圧がタイミングtisで印加される。その結果、電磁コイル502aに流れる電流が急激に上昇する。この昇圧電圧が印加されている間、マイコン30はコンデンサ28の電圧vc(t)と電磁コイル502aに流れる電流il(t)とを計測し続け、計測された電圧vc(t)及び電流il(t)をマイコン30に記憶させる。ここで、tとは時間を指す。また、電流il(t)の計測は、マイコン30が下流電流Lgを計測することで行う。この計測期間は、本実施例では、電磁コイル502aに昇圧電圧が印加されている期間全部とするが、その一部であってもよい。
次に、マイコン30は、電流il(t)に基づき、電磁弁が完全に開弁しているか否か判定する(S307)。完全に開弁していると判定された場合、次のステップS308に進み、完全に開弁していると判定されなかった場合は、S306に戻る。
S308では、S307の判定より、電磁弁が完全に開弁しているので、切替指示部32は、電磁弁の開弁状態を維持するため、定電流スイッチ11、放電スイッチ12、及び下流スイッチ13へオン・オフの指示を行う(S308)。具体的には、切替指示部32は、まず、電磁弁が完全に開弁したタイミングtoで、放電スイッチ12に対してオフの指示を行う。その後、電磁弁の開弁状態を維持するため、電磁コイル502aに定電流が流れるよう、定電流スイッチ11に対してオン・オフの指示を繰り返し行う。
次に、マイコン30に記憶されたvc(t)及びil(t)を基に、コンデンサ28の容量Cを算出し、算出された容量Cに基づき、噴射開始指示のタイミングtisを補正する(S309)。まず、具体的な容量Cの算出方法について説明する。エネルギー保存の法則により、コンデンサ28の昇圧電圧を電磁コイル502aに印加したとき、コンデンサ28が失ったエネルギーは電磁コイル502aの出力に等しいので、以下の(式1)が成立する。
ここで、ta及びtbは任意の時間である。(式1)を式変形すると(式2)が得られる。
S306の処理によって、コンデンサ28の昇圧電圧が電磁コイル502aに印加されている間に計測された電圧vc(t)及び電流il(t)がマイコン30に保存されている。よって、マイコン30に保存された電圧vc(t)及び電流il(t)を用いて、(数2)に基づき容量Cを算出する。
次に、マイコン30は、算出された容量Cに基づき、S302や前述した図4のS202で算出される、基準噴射開始タイミングtisbに対する補正量Δtisを設定する。
具体的には、例えば、マイコン30は、予め容量Cと補正量Δtisとの関係を示すマップを有しており、上記S309において、このマップと算出された容量Cを基に補正量Δtisを算出する。その上で、タイミング補正量Δtisをマイコン30に記憶する。
次に、マイコン30は、コンデンサ28の充電を開始する(S310)。コンデンサ28の充電の処理は、上記S206と同様のため省略する。
次に、噴射指示部31は、噴射停止指示のタイミングtieで、噴射信号をオンからオフにする(S311)。これを受けて、切替指示部32は、定電流スイッチ11及び下流スイッチ13に対してオフの指示を行う。これにより、電磁コイル502aへの電圧印加が停止され、電磁弁が閉弁し、燃料噴射が停止する。そして、このフローチャートの処理を終える。
上記説明では、電子制御装置100によって、ある一つの気筒に設けられたインジェクタ502に対して制御を行った場合を説明したが、複数の気筒、例えば、4気筒のそれぞれに設けられたインジェクタ502に対して制御を行う場合にも適用できる。
次に、本実施形態に係る電子制御装置100の効果について説明する。この電子制御装置100によれば、マイコン30により、コンデンサ28の容量Cを算出し、算出された容量Cに基づき、噴射開始指示のタイミングtisを補正できる。つまり、容量Cに応じたタイミングtisで、放電スイッチ12がオンしてコンデンサ28が放電を開始し、コンデンサ28に充電された昇圧電圧を電磁コイル502aに印加開始することが可能になる。
よって、電子制御装置100によれば、経年劣化等によりコンデンサ28の容量Cが変動し、燃料の噴射開始タイミングが変動する場合であっても、タイミングtisを補正してコンデンサ28の放電開始タイミングを補正することで、燃料噴射開始タイミングの変動を抑制することができる。これにより精度良く燃料噴射ができ、燃費を向上できる。
特に本実施形態100では、算出された容量Cが所定閾値よりも小さくなったとき、タイミングtisを早くする補正を行う。これにより、経年劣化等によりコンデンサ28の容量Cが減少し、燃料の噴射開始タイミングが遅くなった場合であっても、タイミングtisを補正してコンデンサ28の放電開始タイミングを早くする補正することで、燃料噴射開始タイミングの遅れを抑制することができる。これにより精度良く燃料噴射ができ、燃費を向上できる。
また、本実施形態では、電圧vc(t)及び電流il(t)の計測期間は、電磁コイル502aに昇圧電圧が印加されている期間全部である。したがって、計測期間を電磁コイル502aに昇圧電圧が印加されている期間の一部とした場合に比べ、コンデンサ28の容量Cをより精度良く算出することができる。その結果、タイミングtisをより精度良く補正でき、燃料噴射開始タイミングの変動をさらに抑制することができる。
また、本実施形態における補正制御処理S104では、コンデンサ28の放電中、電圧vc(t)及び電流il(t)の計測し、計測終了後、コンデンサ28の充電処理310を実施している。つまり、電圧vc(t)及び電流il(t)の計測中は、コンデンサ28の充電処理310を実施しない。これにより、充電によるコンデンサ28の電圧、電荷の変動を考慮しないで済むので、容量Cを算出するための数式が(式2)のような簡単な計算式になる。したがって、容量Cの計算負荷が軽減されるので、マイコン30として処理能力の低いものを採用でき、電子制御装置100のコストを低減できる。
また、本実施形態における補正制御処理S104は、マイコン30によってエンジン500がアイドル中と判定された(S102)後に実行される。つまり、補正制御処理S104は、アクセルが踏まれエンジン500が高出力状態である場合のような、マイコン30の処理負荷が高い状態ではなく、アイドル中のマイコン30の処理負荷が低い状態で実行される。したがって、処理負荷が分散されるので、マイコン30として処理能力の低いものを採用でき、電子制御装置100のコストを低減できる。
(他の実施形態)
第1実施形態では、算出された容量Cが所定閾値よりも小さくなったとき、タイミングtisを早くする補正を行っていたが、本発明はこれに限定されない。マイコン30が予め容量Cとタイミングtisとの関係を示すマップを有しており、マイコンはそのマップ及び算出された容量Cに基づきタイミングtisを補正してもよい。これにより、容量Cの変動に応じて、精度良くタイミングtisを補正できる。
第1実施形態では、容量Cは補正制御処理S104が実行される度に更新されているが、これに限らない。例えば、エンジン500がアイドル状態になってからの初回の補正制御処理S104だけ容量Cの更新を行うようにしてもよい。また、エンジン500がアイドル状態であるとき、任意の回数の補正制御処理S104においてだけ容量Cの更新を行うようにしてもよい。これにより、補正制御処理S104が実行される度に容量Cを更新するよりも、マイコン30の処理負荷を低減することができる。
12・・・放電スイッチ(放電手段)、20・・・昇圧回路(昇圧回路部)、14・・・抵抗(計測手段)、24・・・コイル、25・・・充電スイッチ(スイッチング素子)、26・・・抵抗(計測手段)、28・・・コンデンサ、30・・・マイコン(計測手段、供給制御手段、充電制御部、タイミング補正部)、32・・・切替指示部(放電指示部)、502・・・インジェクタ(燃料噴射弁)。

Claims (3)

  1. 燃料噴射弁(502)の作動を制御する電子制御装置であって、
    前記燃料噴射弁に電圧を供給する電圧供給手段(12、20)と、
    前記電圧供給手段による供給タイミングを制御する供給制御手段(30)と、を備え、
    前記電圧供給手段は、
    電源電圧を昇圧して昇圧電圧を生成し、前記昇圧電圧を出力する昇圧回路部(20)と、
    前記昇圧回路部と前記燃料噴射弁との間に設けられたコンデンサ(28)と、
    オンすることで、前記コンデンサと前記燃料噴射弁とを電気的に接続し、オフすることで、前記コンデンサと前記燃料噴射弁とを電気的に遮断する放電手段(12)と、を有し、
    前記供給制御手段は、
    前記放電手段に、所定のオンタイミングでオンを指示し、所定のオフタイミングでオフを指示する放電指示部(32)と、
    前記コンデンサの電圧及び前記コンデンサに流れる電流を計測する計測部(30)と、
    前記計測部により計測された前記コンデンサの電圧及び前記コンデンサに流れる電流に基づき、前記コンデンサの容量を算出し、この算出されたコンデンサ容量に基づき、前記オンタイミングを補正するタイミング補正部(30)と、を備え、
    内燃機関の運転状態がアイドリング運転状態において、前記計測部は、前記放電手段がオンである期間の一部または全部を計測期間とし、前記計測期間、前記コンデンサの電圧と前記燃料噴射弁に流れる電流とを計測し、前記タイミング補正部は、前記計測部により計測された前記コンデンサの電圧及び前記燃料噴射弁に流れる電流に基づき、前記コンデンサの容量を算出して補正量を設定し、
    前記アイドリング運転状態以後の通常運転状態において、前記タイミング補正部は、設定された前記補正量に基づき、前記オンタイミングを補正することを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記昇圧回路部は、
    前記電源電圧が入力され、前記昇圧電圧が出力される第一通電経路上に設けられ、一端に前記電源電圧が供給されるコイル(24)と、
    該コイルの他端から前記電源電圧よりも低い基準電位に至る第二通電経路上に設けられ、オンすることで前記コイルに電流を流すスイッチング素子(25)と、を有し、
    前記コンデンサは、前記第一通電経路と第二通電経路との接続点から前記基準電位に至る第三通電経路上に設けられており、前記スイッチング素子がオン・オフされることにより前記コイルに生じる逆起電力で充電され、
    前記供給制御手段は、前記スイッチング素子にオン・オフの指示をすることで前記コンデンサの充電を制御する充電制御部(30)を有し、
    前記充電制御部は、前記計測期間、前記コンデンサの充電を実施せず、その後、充電を実施するよう、前記コンデンサの充電を制御することを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記タイミング補正部は、算出されたコンデンサ容量が所定容量よりも小さい場合、前記オンタイミングを早める補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の電子制御装置。
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