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JP6499398B2 - 眼科装置および制御方法 - Google Patents

眼科装置および制御方法 Download PDF

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Description

本発明は被検眼の眼底の断層画像を撮像するために用いられる眼底検査装置に例示される眼科装置、およびその制御方法に関する。
近年、低コヒーレンス光による干渉を利用して断層画像を撮像する光干渉断層法(OCT:Optical Coherence Tomography)を用いる装置(以下、OCT装置とも呼ぶ。)が実用化されている。該OCT装置によれば、被検査物に入射する光の波長程度の分解能で断層画像を撮像できるため、被検査物の断層画像を高分解能で得ることができる。OCT装置は、特に、眼底に位置する網膜の断層画像を得るための眼科装置として有用である。
検者は、OCT装置による撮像で得られる被検者の断層画像と、標準眼の断層画像あるいは過去に撮像された同一の被検者の断層画像と、の比較を行って診断の補助としている。例えば機能的な層の厚み(例えば、神経線維層の厚み)に関して両者を比較する、ということが頻繁に行われている。
特許文献1には、断層画像の層厚比較のための位置情報を決定し、標準眼画像に位置情報を記憶し、撮像された断層画像からその位置に対応した層厚を抽出して標準眼の層厚との差異を演算するという技術が開示されている。
特開2009−89792号公報
ここで、上述したように、すでに取得されている断層画像に関する情報(例えば、過去の断層画像や標準眼データベースの2次元マップ)と比較することを目的として新たな断層画像を取得する場合、すでに取得されている断層画像に関する情報の範囲を含む範囲の新たな断層画像を取得することが好ましい。例えば、黄斑マップによる比較を行う場合、すでに取得されている断層画像に対応する黄斑マップ(例えば、標準眼データベースの黄斑マップ)の範囲を含む範囲の新たな断層画像を取得することが好ましい。
しかしながら、特許文献1に例示される装置は、新たな断層画像を取得する際において、すでに取得されている断層画像に関する情報を含む範囲の新たな断層画像を取得するための工夫はなされておらず、その必要性も示唆されていない。特に、近年、断層画像の範囲が広がりつつあるため、この工夫の必要性が増している。
本発明はこのような状況に鑑みて為されたものであり、本発明の目的の一つは、すでに取得されている断層画像に関する情報(例えば、過去の断層画像や標準眼データベースの2次元マップ)を含む範囲の新たな断層画像を取得可能にするための、ユーザに対する補助表示を行うことである。
上記課題に鑑みて本発明の一態様に係る眼科装置は、
被検眼の眼底の断層画像を連続的に取得する取得手段と、
前記連続的に取得されている断層画像を表示手段に動画像としてプレビュー表示させる際に、前記連続的に取得されている断層画像における特徴領域の位置と、前記連続的に取得されている断層画像の取得範囲である第1取得範囲より狭い第2取得範囲で予め取得されていた他の断層画像における前記特徴領域に対応する領域の位置とが合うように、前記他の断層画像の取得範囲を、前記連続的に取得されている断層画像と対応付けて前記表示手段に表示される前記動画像に重畳表示させる表示制御手段と、
前記連続的に取得されている断層画像の取得範囲に対して前記第2取得範囲が内包されるか否かを判定する判定手段と、を備え
前記表示制御手段は、前記第2取得範囲が内包されていないと判定された場合には前記表示手段に警告を表示させることを特徴とする。
本発明によれば、すでに取得されている断層画像に関する情報(例えば、過去の断層画像や標準眼データベースの2次元マップ)を含む範囲の新たな断層画像を取得可能にするための、ユーザに対する補助表示を行うことができる。
本発明の実施例1および3における撮像用調整画面を説明する図である。 本発明の実施例1、2および3における眼底検査装置を説明する図である。 本発明の実施例1、2および3における撮像フローを説明する図である。 本発明の実施例1および3における黄斑マップの例を説明する図である。 本発明の実施例2および3における撮像用調整画面を説明する図である。 本発明の実施例2および3における乳頭サークルマップを説明する図である。 比較範囲内に折り返し像が発生する場合を説明する図である。
本実施形態において、すでに取得されている断層画像に関する情報(例えば、過去の断層画像や標準眼データベースの2次元マップ)を含む範囲の新たな断層画像を取得可能にするための、ユーザに対する補助表示を行うことができる。なお、すでに取得されている断層画像に関する情報は、新たに取得される断層画像の比較対象となる他の断層画像であれば何でも良い。以下、その実施例について図面を用いて詳述する。
[実施例1]
本発明の実施例1について、以下に図面を参照して説明する。なお、本実施例では、眼科装置の一態様である眼底検査装置について述べる。本実施例における眼底検査装置においては、黄斑マップでの比較を行う場合にそのマップ範囲を確実に含む範囲を撮像することが可能となる。
(装置の概略構成)
本実施例における眼底検査装置の概略構成について図2(a)を用いて説明する。
図2(a)は、眼科装置の側面図であり、眼科装置200は、光学ヘッド900、ステージ部950、ベース部951、制御部925、を含くむ。光学ヘッド900は、前眼画像および眼底の2次元像および断層画像を撮像するための測定光学系である。ステージ部950は、光学ヘッドを図中xyz方向に付図示のモータを用いて移動可能とした移動部である。ベース部951は、後述の分光器を内蔵する。
制御部925は、ステージ部の制御部を兼ねるパソコンであり、ステージ部の制御とともに断層画像の構成等を行う。ハードディスク926は被検者情報記憶部を兼ね、断層撮像用のプログラムなどを記憶し、制御部925に包含される。ハードディスク926には被検者情報とともに複数の標準的な眼の断層画像を記憶させており、その断層画像群から得られる統計データ、例えば網膜層厚の平均値や分布も記憶している。この標準眼の断層画像および統計データを総称して、標準眼データベースと呼ぶ。本実施例での比較対象はこの標準眼データベースのことを指す。本眼底検査装置では、検査で得られる被検者の断層画像と注目する値に関して標準眼データベースと比較をすることで診断の補助とする。
表示部928はパソコンのモニタであり、入力部929はパソコンへの指示を行う。入力部929は、具体的にはキーボードとマウスから構成される。あご台323は、被検者のあごと額とを固定することで、被検者の眼(被検眼)の固定を促す。
(測定光学系および分光器の構成)
本実施例の測定光学系および分光器の構成について図2(b)を用いて説明する。
まず、光学ヘッド900部の内部について説明する。被検眼107に対向して対物レンズ135−1が設置され、その光軸上に第1ダイクロイックミラー132−1および第2ダイクロイックミラー132−2が配置される。被検眼からの光路は、第2ダイクロイックミラーによって前眼観察用の光路353に波長帯として分岐される。また、その後、第1ダイクロイックミラーによってさらにOCT光学系の光路351と眼底観察と固視灯用の光路352とに、波長帯域ごとに分岐される。
光路352は、さらに第3ダイクロイックミラー132−3によって、眼底観察用のCCD172への光路へと、固視灯191への光路へと上記と同じく波長帯域ごとに分岐される。ここで光路352上にはレンズ135−3およびレンズ135−4が配置され、レンズ135−3は固視灯および眼底観察用の焦点合わせのため付図示のモータによって駆動される。CCD172は、不図示の眼底観察用照明光の波長、具体的には780nm付近に感度を持つものである。一方固視灯191は、可視光を発生して被検者の固視を促すものである。
光路353には、レンズ135−2、および前眼観察用の赤外線CCD171が配置される。このCCD171は不図示の前眼観察用照明光の波長、具体的には970nm付近に感度を持つものである。
光路351は前述の通りOCT光学系を成しており、被検眼107の眼底の断層画像を撮像するためのものであり、被検眼の眼底の断層画像を取得する眼底画像取得部を構成する。より具体的には断層画像を形成するための干渉信号を得るものである。光路351に配されるXYスキャナ134は光を眼底上で走査する。該XYスキャナ134は一枚のミラーとして図示してあるが、XY2軸方向の走査を行うものである。被検眼107側から、XYスキャナ134に続いて、レンズ135−5およびレンズ135−6が配置される。レンズ135−5は、光カプラー131に接続されているファイバー131−2から出射する光源101からの光を眼底107上に焦点合わせするために、不図示のモータによって駆動される。この焦点合わせによって、眼底107からの光は同時にファイバー131−2先端にスポット状に結像されて入射されることとなる。
次に、光源101からの光路と参照光学系、分光器の構成について説明する。
参照光学系は、光源101より順に配置される、光ファイバー131−1、光カプラー131、光ファイバー131−3、レンズ135−7、分散補償用ガラス115、およびミラー132−4を有する。前述した光カプラー131には、これに接続されて一体化しているシングルモードの光ファイバー131−1〜4が付随する。また光ファイバー131−4は、分光器180に接続される。
これらの構成によってマイケルソン干渉系を構成している。光源101から出射された光は光ファイバー131−1を通じ、光カプラー131を介して光ファイバー131−2側の測定光と光ファイバー131−3側の参照光とに分割される。測定光は、前述のOCT光学系の光路351を通じ、観察対象である被検眼107の眼底に照射され、網膜による反射や散乱により戻り光として同じ光路を通じて光カプラー131に到達する。
一方、参照光は光ファイバー131−3、レンズ135−7、測定光と参照光の分散を合わせるために挿入された分散補償ガラス115を介してミラー132−4に到達し反射される。そして同じ光路を戻り、光カプラー131に到達する。
光カプラー131によって、測定光と参照光とは合波され干渉光となる。ここで、測定光の光路長と参照光の光路長がほぼ同一となったときに干渉を生じる。ミラー132−4は不図示のモータおよび駆動機構によって光軸方向に調整可能に保持され、被検眼107によって変わる測定光の光路長に参照光の光路長を合わせることが可能である。干渉光は光ファイバー131−4を介して分光器180に導かれる。
また、光ファイバー131−2中には、測定光側の偏光調整部139−1が設けられる。同時に、光ファイバー131−3中には、参照光側の偏光調整部139−2が設けられる。これらの偏光調整部は光ファイバーをループ状に引き回した部分を幾つか持ち、このループ状の部分をファイバーの長手方向を中心として回動させる。このようにしてファイバーに捩じりを加えることで、測定光と参照光の偏光状態を各々調整して合わせることが可能となる。本装置ではあらかじめ測定光と参照光の偏光状態が調整されて固定されている。
分光器180はレンズ135−8、135−9、回折格子181、およびラインセンサ182から構成される。
光ファイバー131−4から出射された干渉光はレンズ135−8を介して平行光となった後、回折格子181で分光され、レンズ135−9によってラインセンサ182に結像される。
次に、光源101の周辺について説明する。光源101は代表的な低コヒーレント光源であるSLD(Super Luminescent Diode)である。中心波長は855nm、波長バンド幅は約100nmである。ここで、バンド幅は、得られる断層画像の光軸方向の分解能に影響するため、重要なパラメータである。また、光源の種類は、ここではSLDを選択したが、低コヒーレント光が出射できればよく、ASE(Amplified Spontaneous Emission)等も用いることができる。中心波長は眼を測定することを鑑みると、近赤外光が適する。また、中心波長は得られる断層画像の横方向の分解能に影響するため、なるべく短波長であることが望ましい。双方の理由から、本実施例では測定光の中心波長を855nmとした。
また、本実施例では干渉計としてマイケルソン干渉計を用いたが、マッハツェンダー干渉計を用いてもよい。なお、測定光と参照光との光量差に応じて、光量差が大きい場合にはマッハツェンダー干渉計を、光量差が比較的小さい場合にはマイケルソン干渉計を用いることが望ましい。
(断層画像の撮像方法)
眼底検査装置200を用いた断層画像の撮像方法について説明する。眼底検査装置200はXYスキャナ134を制御することで、被検眼107の眼底における所望部位の断層画像を撮像することができる。
まず、図2(a)中x方向に測定光のスキャンを行い、眼底におけるx方向の撮像範囲から所定の撮像本数の情報をラインセンサ182で撮像する。x方向のある位置で得られるラインセンサ182上の輝度分布をFFTし、FFTで得られた線状の輝度分布をモニタ928に示すために濃度あるいはカラー情報に変換したものをAスキャン画像と呼ぶ。この複数のAスキャン画像を並べた2次元の画像をBスキャン画像と呼ぶ。1つのBスキャン画像を構築するための複数のAスキャン画像を撮像した後、y方向のスキャン位置を移動させて再びx方向のスキャンを行うことにより、複数のBスキャン画像を得る。複数のBスキャン画像、あるいは複数のBスキャン画像から構築した3次元断層画像をモニタ928に表示することで検者が被検眼の診断に用いることができる。
(断層画像の撮像フロー)
図3に示す撮像のフローチャートをステップ順に説明する。
ステップ1001で撮像を開始する。パソコン925により撮像用プログラムが実行されてモニタ928に撮像用画面を起動する。同時にXYスキャナ134を動作させる。その後、フローは自動でステップ1002に移行する。
ステップ1002では、モニタ928に患者情報入力画面を表示し、検者は患者選択あるいは初診であれば患者情報入力を行う。検者による操作(患者情報入力画面に表示したOKボタンをマウスにてクリックするなど)によって、フローはステップ1003に移行する。
ステップ1003では、モニタ928に検査パラメータ選択画面を表示し、検者は検査パラメータとして被検眼の左右、断層撮像をどの範囲で行うか、断層画像を何回撮像するか、Bスキャン画像に含まれるAスキャン画像の数などを設定する。さらに標準眼データベースと比較する検査を行うかもここで選択する。そして検者による操作(検査パラメータ選択画面に表示したOKボタンをマウスにてクリックするなど)によってフローはステップ1004に移行する。
ステップ1004において、初期アライメント位置へ光学ヘッド900を移動させる。それと同時にモニタ928に撮像用調整画面、すなわち本実施例での調整画面を表示する。図1上に撮像用調整画面2000の一態様を示す。より詳細には、このステップで被検眼の左右に応じて測定開始位置に光学ヘッド900を移動し、前眼観察用CCD171によって被検眼107の前眼部の画像を撮像する。図1に示す撮像用調整画面2000には前眼部画像2301が示される。なお、この撮像用調整画面2000は、調整用の眼底画像を断層画像との少なくとも一方を表示する態様としてもよい。この場合、後述する表示制御手段は、調整用の眼底画像と断層画像との少なくとも一方に断層画像取得後に比較対象となる比較範囲をモニタ928に表示させる。モニタ928は、断層画像および被検眼の眼底画像を表示可能な表示部として機能するが、当該モニタ928は、例えば無線等により得た信号を表示する等個別の構成としても良い。また、表示形態として、比較範囲を重ね合わせて表示する態様としても良く、例えば画像の外側に矢印を表示する態様等、個々の位置関係を対応付けて表示できれば良い。
次に、光学ヘッド900は、図2(a)中XY方向に関し、前眼部画像2301における画像中心位置に初期調整目標位置となる瞳孔の中心が一致するように、前述した制御部が光学ヘッド900を移動する。Z方向に関しては上下に分割された瞳孔像が左右一致するように光学ヘッド900のZ方向位置を調整する。
その後自動的に、フローはステップ1005へ移行する。
ステップ1005において、眼底画像と断層画像のプレビューをモニタ928上に表示する。図1に示す撮像用調整画面2000において、眼底画像のプレビュー2201、および眼底画像のプレビュー2202、2204、2205が例示される。各プレビューは動画像であり、時時刻刻画像が更新される。ここで、断層画像プレビュー2202は眼底画像プレビュー2201の水平方向中央部の線2221での断層画像プレビューである。また、断層画像プレビュー2204は眼底画像プレビュー2201の上端での断層画像プレビュー、断層画像プレビュー2205は眼底画像プレビュー2201の下端での断層画像プレビューである。
指標2242、2244、2245はそれぞれ断層画像プレビュー2202、2204、2205が、各々眼底画像プレビュー2201上どの位置の断層画像プレビューかを模式的に表現している。
ここで、ステップ1002で標準眼データベースと比較する検査が選択されている場合について述べる。当該選択は、検査者が入力する断層画像を取得する或いは取得した際の取得条件であり、当該条件に基づいて比較範囲の表示および非表示が決定される。この場合、眼底画像プレビュー2201には、標準眼データベース内の黄斑マップの大きさに応じた比較範囲2222aが表示される。標準眼データベース内の黄斑マップの詳細は後述するが、マップ外周は円形状であり、中心は黄斑である。そこでこの比較範囲2222aも同一直径を持つ円であり、その表示は黄斑2224を中心に位置されるように表示される。
黄班位置については、撮像用プログラムに特徴点検出手段或いは特徴領域検出手段として黄斑位置検出手段が備わっている。該黄斑位置検出手段が、断層画像プレビューより画像認識を行い、黄斑部2224の窪み形状の中心位置を、断層画像における特徴領域として検出する。本実施例では、検出された断層画像プレビュー2201上の黄斑の座標位置に対して、比較範囲2222aの中心が同じ位置にあるとして、これを重ね合わせて表示することで、比較範囲2222aの表示を実現している。
また、断層画像プレビュー2202上には、眼底画像プレビュー2201上に示された比較範囲2222aの境界に対応した位置に、比較範囲境界2222bおよび2222dも重ねて表示している。なお、プレビュー上での比較範囲或いは比較範囲境界の表示は、全てのプレビューに対して為されても良く、特に包含するか否かの判定を要する任意のプレビューに対して行われてもよい。
以上述べたように、取得された断層画像の比較対象となる他の断層画像に基づく比較範囲を、取得された断層画像及び眼底画像の少なくとも一つと重ね合わせてモニタ928に表示させる。当該操作は、パソコン925において表示制御手段として機能するモジュール領域により実行される。また、該表示制御手段は、前述したように、眼底断層画像取得部すなわち取得手段によってあらかじめ定められた眼底上の走査範囲の断層画像を複数取得する際にモニタ928に撮像用調整画面2000を表示させる操作も担う。また、該表示制御手段は、前述した特徴領域検出手段により検出され特徴領域に基づいて、比較範囲の断層画像および眼底画像における重ね合わせの位置を定める。
ここで、比較範囲の座標が断層画像範囲の座標から逸脱する場合には、撮像プログラムに供えられた比較範囲位置を判定する判定手段は、比較範囲2222aが取得される断層画像範囲からはみ出てしまうと判定する。即ち、該判定手段は、取得された断層画像の取得範囲に対して比較範囲が内包されるか否かを判定する。また、その判定結果に基づいて、調整画面上に警告を出して検者に知らしめる。これは例えば比較範囲2222a、比較範囲境界2222b、2222dの表示を赤くする、またはメッセージを表示することで実施される。このような警告が出た場合に、検者は調整画面2000上で、不図示の内部固視灯位置指定手段によって内部固視灯の位置を変えて被検者の視線を変える。被検者の視線の変更により断層画像取得範囲位置を変えることで、断層画像範囲内に比較範囲2222aが入るように調整する。この内部固視灯位置指定手段が、本実施例における断層画像取得範囲位置を変更する変更手段に相当する。
それと同時にこのステップ1005でミラー132−4の移動による参考光路の光路長調整、レンズ135−3による眼底画像の焦点合わせ、レンズ135−5による断層画像の焦点合わせを自動で行う。
ステップ1006において、断層画像の取得開始入力を検者が行うか否かを判断する。調整画面2000上の画像取得ボタン2401に対してマウスクリックなどで検者から入力があった場合、フローはステップ1007に移行する。検者が取得開始入力を行わず、自動で行われた各調整に対してさらに断層画像を良好とするため再調整ボタン2402に対してマウスクリックするなどで入力が合った場合は、フローはステップ1012に移行する。当該ステップ1012では、指示通りの移動を指定の調整箇所で行う。その調整が行われた後、フローはステップ1006に移行して再度取得開始入力の待機状態となる。
ステップ1007において、ステップ1003で設定された撮像条件により断層画像を撮像する。同時に、該断層画像は、眼底観察用のCCDで取得される眼底画像と共にパソコン925内の記憶装置に保存される。この保存動作は自動的に行われてもよいし、画面上に表示される撮像ボタンをマウスでクリックすることにより行われてもよい。その後、フローは自動的にステップ1008に移行する。
ステップ1008においては、取得された断層画像を表示する。この表示画面は、検者に取得された画像が写損か否かを判断させるための取得画像確認画面である。この画面については詳しく後述する。
ステップ1009では、検者から取得した断層画像が写損か否かの入力を待機する。写損で無い場合は画面上のOKボタンがマウスなどでクリックされ、当該入力に応じてフローはステップ1010に移行する。また、写損である場合には画面上のNGボタンがマウスマウスなどでクリックされ、当該入力に応じてフローはステップ1013に移行する。
ステップ1013においては保存された断層画像のデータに写損のフラグを追加する。これは上記断層画像を再度読みだした場合に写損であることを表示し、検者に写損データであることを知らせるものである。その後、フローは自動的にステップ1010に移行する。
ステップ1010では撮像継続か撮像終了かを選択する画面を表示し、検者がそのどちらかを選択する。撮像継続の場合にはフローはステップ1003に移行し、撮像終了の場合にはステップ1011に移行して検査を終了する。
以上が本実施例の眼底検査装置における撮像のフローである。
(黄斑マップによる比較について)
図4を用いて本実施例における黄斑マップによる比較について記述する。図4(a)は黄斑疾患診断用のマップ領域の例、図4(b)は緑内障疾患用のマップ領域例である。
黄斑疾患診断用マップ3001は、黄斑を中心として同心上の3つの円、直径がそれぞれ1、3、6mmの円と±45度方向の直線とで区切られた9つの領域より構成される。なお、図4(a)では検査データの網膜層厚の各領域内平均値を単位μmで示している。
ここで、標準眼データベース上にある標準眼の網膜層厚統計データに対する比較が行われ、その結果は各領域の色で示される。例えば標準眼の網膜厚に対して5%〜95%の分布にあるデータの領域に対しては緑色、1%〜5%および95%〜99%にある場合には黄色、99%〜100%にある場合には桃色、0%〜1%にある場合には赤色を用いて示す。これによって検査データが標準眼のデータ分布に対してどのような数値となっているかを視覚的に検者に認識させ、診断の補助としている。
また、より直接的には各領域に標準眼の平均値からの差を表示するということも可能である。また、網膜層厚だけでは無く、層認識できる各層の厚みや幾つかの層厚を足したものでも表示および比較が可能である。例えば神経繊維層厚+神経節細胞層厚+内網状層厚(網膜内層三層)の数値が近年ではよく用いられる。
緑内障疾患診断用マップ3002では、黄斑を中心として同心上の3つの円、直径がそれぞれ1、5、10mmの円と、図示するように±90度方向の直線と、±45度方向の直線と、で区切られる9つの領域より構成される。直径5mm〜10mmの領域で欠けている部分は視神経乳頭部付近である。黄斑疾患診断用マップと同様各領域には数値が示されるがここでは省略している。また、軸3002aは黄斑中心と乳頭中心を結ぶ線と一致させるように配置させられる。層厚あるいは標準眼データベースとの層厚の差異について、領域に対して標準眼データベースとの比較によった色を用いて表示することは黄斑疾患診断用マップと同様である。ここで、黄斑中心の検出は前述した通りであるが、さらに撮像用プログラムにもう一つの特徴領域検出手段として乳頭中心位置検出手段が備わっている。この乳頭中心位置検出手段は、断層画像の層情報より視神経乳頭形状を抽出し、その重心位置を乳頭中心と判定して画像上の位置を乳頭中心として記憶する。
図1中の眼底画像プレビュー2201内に示される比較範囲2222a、および断層画像プレビュー2201内に示される比較範囲境界2222b、2222dは上記のマップの外側境界を黄斑中心に表示するものである。ここで図1には外側境界のみを図示しているが、9つの領域そのものを表示してもよい。またプレビュー内に各層厚あるいは標準眼データベースとの比較値、比較に基づいた領域色を付記してこれらをプレビュー内に示してもよい。
また、前述したように黄斑中心と乳頭中心とが検出できており、よって黄斑中心と乳頭中心の距離も算出できる。そこで、例えば緑内障疾患診断用マップに対する比較範囲をプレビューに示す場合に、黄斑中心−乳頭中心距離Lm−dに応じて変化させることができる。その際は図4(b)に示した10mmの直径では無く、黄斑中心−乳頭中心距離Lm−dの比で決められる直径2.5×Lm−dで表示する。
(断層画像に折り返しがある場合の警告)
比較範囲2222aが取得される断層画像範囲からはみ出てしまう場合に警告を表示することは上述した。本実施例では、さらに比較範囲内に断層画像の折り返しが入った場合に警告を表示することも可能である。
これを、図7を用いて説明する。図7は比較範囲内に段像画像の折り返しが入った例を説明する図である。ここで折り返しとは参照ミラー位置が網膜層内と光学的に等価な位置に入った場合に起こる現象である。図7では、断層画像プレビュー表示2202の上辺を対称とした断層画像の鏡像2801が断層画像プレビュー表示に現れた場合を示している。
このような断層画像を用いた場合には、網膜層認識に失敗が生じやすく、層厚の計算などが実際と異なってしまう。このため、特に標準眼データベースと比較する場合には、当該断層画像の使用は避けることが望ましい。
これに対しては、撮像用プログラムに折り返し判定手段を備えて対応することが好ましい。折り返し判定手段は、断層画像の輝度値を網膜厚方向に足した数値をAスキャン画像ごとに算出する。そして、断層画像水平方向(Bスキャン方向)に関して不連続な場合が生じたことを検出した場合、当該断層画像に折り返し有りと判定して警告を表示する。この警告表示を行うことで、検者に参照ミラー位置の再調整を促す。
この調整は検者が行ってもよいし、参照ミラー位置を微小に両方向移動させても良い。さらには、上記の判定を繰返し折り返しが無いように参照ミラー位置を自動調整してもよい。
(断層画像スキャン位置の自動調整)
比較範囲2222aが取得される断層画像範囲からはみ出てしまう場合に内部固視灯位置を検者の操作で変更すると前述した。しかし、当該操作を自動で行ってもよい。この場合、例えば内部固視灯位置を微小に移動させて、都度上述の比較範囲位置判定を繰返し行ってはみ出しが無いように内部固視灯位置を自動調整してもよい。また、内部固視灯位置では無くXYスキャナ134の走査中心を変更してこのはみ出しを防止してもよい。これは内部固視灯位置と同様に検者により操作あるいは自動調整どちらも可能である。
[実施例2]
本実施例の眼底検査装置は、実施例1に比較して、黄斑中心のマップでの比較では無く、乳頭中心のサークル上に位置する層厚の比較の部分のみ異なる。装置の概略構成、測定光学系および分光器の構成、および断層画像の撮像方法に関しては実施例1と同一のためここでの説明を省略する。
(断層画像の撮像フロー)
実施例2の撮像フローの概略は、図3に示した実施例1の撮像フローと略同一である。ステップ1005の内容のみ異なるため、ステップ1005に関して以下に述べる。
本実施例では、ステップ1005において、眼底画像と断層画像のプレビューをモニタ928上に表示する。図5に示す撮像用調整画面2000上には、眼底画像のプレビュー2201と、断層画像のプレビュー2202、2204、2205とが表示される。各プレビューは動画像であり、時時刻刻画像が更新される。ここで、断層画像プレビュー2202は眼底画像プレビュー2201の水平方向中央部の線2221での断層画像プレビューとなる。また、断層画像プレビュー2204は眼底画像プレビュー2201の上端での断層画像プレビューとなり、断層画像プレビュー2205は眼底画像プレビュー2201の下端での断層画像プレビューとなる。
指標2242、2244、2245は、それぞれ断層画像プレビュー2202、2204、2205が眼底画像プレビュー2201上のどの位置の断層画像プレビューかを模式的に表現している。
ここで、ステップ1002で標準眼データベースと比較する検査が選択されている場合について述べる。この場合、眼底画像プレビュー2201には、標準眼データベース内の乳頭神経性繊維層プロファイル領域円に応じた比較範囲2228aが表示される。標準眼データベース内の乳頭神経性繊維層プロファイルの詳細は後述するが、領域外周は直径3.45mmの円形状であり、中心は乳頭中心である。そこでこの比較範囲2228aも同一直径を持つ円であり、その表示は乳頭2225を中心に位置されるように表示される。乳頭中心位置については、撮像用プログラムに特徴領域検出手段として乳頭中心位置判定手段が備わっている。該乳頭中心位置判定手段が、断層画像プレビューより乳頭中心を判定し、乳頭中心の座標が決定される。
本実施例では、検出された断層画像プレビュー2201上の乳頭中心位置の座標に対して、比較範囲2228aの中心が同じ位置にあるとして、これを重ね合わせて表示することで、を比較範囲2228aの表示を実現している。
また、断層画像プレビュー2202上には、眼底画像プレビュー2201上に示された比較範囲2228aの境界に対応した位置に、比較範囲境界2228cおよび2228dも重ねて表示している。
比較範囲2228aが断層撮像範囲をはみ出る場合の警告ならびにその修正、或いは各調整に関しては、実施例1と同様のためここでの記載を省略する。
(乳頭神経繊維層プロファイルによる比較について)
図6を参照して、本実施例における標準眼データベースの比較対象となる乳頭神経繊維層プロファイルに関して述べる。図6は、乳頭を中心とした円に対して円周状各位置での神経繊維層厚のグラフ2401を示すものである。横軸は図4に示すマップにおける円周上の位置を示しており、Tは耳側、Sは上方、Nは鼻側、Iは下方、Tは再び耳側に対応している。縦軸は神経繊維層厚を示す。同図中、実線2401aは被検者を撮像することで得られる断層画像からから得られる神経繊維層厚を示す。同様に鎖線2401b、一点鎖線2401c、二点鎖線2401dは、各々標準眼データベースでの神経繊維層厚の分布を示すもので、鎖線2401bは95%、一点鎖線2401cは5%、二点鎖線2401dは1%の各々分布境界線である。検者は取得された被検者の神経繊維層厚を標準眼分布と簡便に比較することができ、特に緑内障診断の補助とできる。
折り返しに対する警告およびゲート位置調整に関しては実施例1と同様のためここでの説明を省略する。
[実施例3]
本実施例の眼底検査装置は実施例1および2に比較して、比較対象が異なる。標準眼データベースでは無く、被検者の過去データとの比較を行う。装置の概略構成、測定光学系および分光器の構成、および断層画像の撮像方法に関しては実施例1等と同一のためここでの説明を省略する。
(断層画像の撮像フロー)
実施例3での撮像フローは、図3に示すように実施例1および2と略同一である。ステップ1005の内容のみ異なるため、ステップ1005に関して以下に述べる。
本実施例では、ステップ1005において、眼底画像と断層画像のプレビューをモニタ928上に表示する。実施例1および2ではプレビューで標準眼データベースの比較範囲を表示していたが、本実施例では被検者が過去に検査した際の撮像範囲をプレビューに示す。これは過去検査データがある場合にのみ表示される。この撮像範囲の表示に対しては、前述の黄斑中心判定手段により判定された黄斑中心の座標位置に対して過去検査の撮像範囲の座標を過去検査データとともに保存する、もしくは今回の撮像に際して過去検査の画像の黄斑中心位置を判定して黄斑中心に対する撮像範囲の座標を得る。その過去検査の撮像範囲の座標情報と、断層画像プレビューで判定されたプレビュー上の黄斑中心位置座標に基づいて過去検査の撮像範囲をプレビューに位置決めして表示する。
これは特に過去検査での断層画像撮像と現在行う検査にて行う断層画」像撮像との間で撮像範囲に差がある場合に有効である。特に現在行う検査の断層画像撮像範囲が広い場合に、確実に過去検査で撮像した範囲を含んでいることが望ましいためである。逆に現在行う検査が撮像範囲が狭い場合には撮像範囲を変えるよう警告を出すなどして検者に認識させる。
比較範囲が断層撮像範囲をはみ出る場合の警告ならびにその修正、各調整に関しては、実施例1と同様のためここでの説明を省略する。
また、折り返しに対する警告およびゲート位置調整に関しては実施例1と同様のためこれに関しての同様に省略する。
以上説明したように本発明では、比較対象がある場合の検査において、断層撮像範囲をプレビュー時に表示することで確実に比較範囲を撮像できる眼底検査装置を提供する。
なお、上記3つの実施例においては個別に比較範囲を表示したが、同時に2つあるいは3つの比較範囲を同時に表示してもよい。黄斑と乳頭が同時に取得できる大きさ、例えば水平方向13mm×垂直方向10mmの断層画像取得範囲を持つ場合、黄斑マップ範囲および乳頭神経性繊維層プロファイル領域円を同時に表示してもよい。これは一回の断層画像取得によって2つの比較範囲において比較が可能となり、被検者の時間的負担も軽減できるものである。
なお、上記3つの実施例においては眼底観察をCCDにて行う構成を示したが、眼底観察を断層画像から演算によって作り出す、所謂C-スキャン像を用いてもよい。また、点光源を眼底上走査させ、その戻り光強度を高速なフォトディテクタで検出してその強度分布から眼底像を得る所謂SLO像を用いてもよい。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理についても本発明の一形態を構成する。
更に、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。例えば、上記の実施例では、被検査物が眼の場合について述べているが、眼以外の皮膚や臓器等の被検査物に本発明を適用することも可能である。この場合、本発明は眼科装置以外の、例えば内視鏡等の医療機器としての態様を有する。従って、本発明は眼科装置に例示される検査装置として把握され、被検眼は被検査物の一態様として把握されることが望ましい。
107 被検眼
200 眼底検査装置
900 光学ヘッド
925 パソコン
926 ハードディスク
928 モニタ
950 ステージ部
951 ベース部
2000 調整画面
2201 眼底画像プレビュー画面
2202、2204、2205 断層画像プレビュー画面
2222a、2228a 比較範囲
2222b、2222d、2228c、2228d 比較範囲境界

Claims (12)

  1. 被検眼の眼底の断層画像を連続的に取得する取得手段と、
    前記連続的に取得されている断層画像を表示手段に動画像としてプレビュー表示させる際に、前記連続的に取得されている断層画像における特徴領域の位置と、前記連続的に取得されている断層画像の取得範囲である第1取得範囲より狭い第2取得範囲で予め取得されていた他の断層画像における前記特徴領域に対応する領域の位置とが合うように、前記他の断層画像の取得範囲を、前記連続的に取得されている断層画像と対応付けて前記表示手段に表示される前記動画像に重畳表示させる表示制御手段と、
    前記連続的に取得されている断層画像の取得範囲に対して前記第2取得範囲が内包されるか否かを判定する判定手段と、を備え
    前記表示制御手段は、前記第2取得範囲が内包されていないと判定された場合には前記表示手段に警告を表示させることを特徴とする眼科装置。
  2. 前記連続的に取得されている断層画像において特徴領域を検出する特徴領域検出手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、前記検出された特徴領域の位置と前記他の断層画像における前記特徴領域に対応する領域の位置とに基づいて、前記第2取得範囲を前記動画像に重畳表示する際の前記動画像中の表示位置を定めることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記表示制御手段は、検査者が入力する取得条件に基づいて前記第2取得範囲の表示および非表示を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の眼科装置。
  4. 前記連続的に取得されている断層画像の取得範囲の前記眼底での位置を変更する変更手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の眼科装置。
  5. 前記取得手段は、前記被検眼の眼底画像を連続的に取得し、
    前記表示制御手段は、前記連続的に取得されている眼底画像を前記表示手段に動画像としてプレビュー表示させる際に、標準眼データベース内のマップに対応する範囲を、前記連続的に取得されている眼底画像と対応付けて前記眼底画像の動画像上に重畳表示させ、
    前記他の断層画像の取得範囲は、前記マップの大きさに対応する範囲であり、
    前記取得手段は、前記被検眼の断層画像の取得開始の入力に応じて、前記被検眼の3次元の断層画像を取得し、
    前記表示制御手段は、前記取得された3次元の断層画像から得たマップと、前記標準眼データベース内のマップとの比較結果を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の眼科装置。
  6. 前記マップは、複数種類の疾患に対応する複数種類のマップから選択されることを特徴とする請求項5に記載の眼科装置。
  7. 前記連続的に取得されている断層画像の取得範囲は、前記被検眼の黄斑及び視神経乳頭を含む3次元の断層画像の取得範囲であり、
    前記マップに対応する範囲として、前記被検眼の黄斑に対応するマップ範囲と、前記被検眼の視神経乳頭に対応するマップ範囲とを同時に前記眼底画像の動画像上に重畳表示させることを特徴とする請求項5に記載の眼科装置。
  8. 前記他の断層画像は前記被検眼の過去検査において取得された断層画像であることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の眼科装置。
  9. 前記連続的に取得されている断層画像が、前記第2取得範囲の内において鏡像を含むか否かを判定する折り返し判定手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の眼科装置。
  10. 前記表示制御手段は、前記表示手段に、前記第2取得範囲の端部を示す2本の線を前記動画像に重畳表示させることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の眼科装置。
  11. 被検眼の眼底の断層画像を連続的に取得する工程と、
    前記連続的に取得されている断層画像を表示手段に動画像としてプレビュー表示させる際に、前記連続的に取得されている断層画像における特徴領域の位置と、前記連続的に取得されている断層画像の取得範囲である第1取得範囲より狭い第2取得範囲で予め取得されていた他の断層画像における前記特徴領域に対応する領域の位置とが合うように、前記他の断層画像の取得範囲を、前記連続的に取得されている断層画像と対応付けて前記表示手段に表示される前記動画像に重畳表示させる工程と、
    前記連続的に取得されている断層画像の取得範囲に対して前記第2取得範囲が内包されるか否かを判定する工程と、を含み、
    前記第2取得範囲が内包されていないと判定された場合には前記表示手段に警告を表示させることを特徴とする眼科装置の制御方法。
  12. 請求項1に記載の眼科装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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