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JP6499005B2 - 塗布具 - Google Patents

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JP6499005B2 JP2015091658A JP2015091658A JP6499005B2 JP 6499005 B2 JP6499005 B2 JP 6499005B2 JP 2015091658 A JP2015091658 A JP 2015091658A JP 2015091658 A JP2015091658 A JP 2015091658A JP 6499005 B2 JP6499005 B2 JP 6499005B2
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Description

本発明は、塗布部材を保持するホルダ部材に装着突部を設けた塗布具に関するものである。
内容物を収容する容器本体の口部に装着され、容器本体内に連通する連通孔が形成された装着部材と、装着部材に備え付けられ、内側が連通孔に連通する筒状のホルダ部材と、ホルダ部材の内側に配設され、内容物を被塗布部に塗布する塗布部材と、を備える、塗布具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような塗布具では、スポンジなどで形成された塗布部材は、ホルダ部材の内周面に全周にわたって設けられた装着突部に係止させることにより、ホルダ部材内で保持されている。
特開2004−91003号公報
しかし、このような塗布具では、塗布部材をホルダ部材に取り付ける際、塗布部材をホルダ部材に対して上方から押し込むだけでは塗布部材をホルダ部材の装着突部に係止させることができないことがあった。そのため、必要に応じて、塗布部材をホルダ部材の下方から引き込むことによって塗布部材をホルダ部材内の所定位置に配置させると共に装着突部に係止させる必要があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、塗布部材をホルダ部材に対して容易に装着できる塗布具を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の塗布具は、内容物が収容される容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された装着部材と、前記装着部材に配設され、前記連通孔をその軸線方向に直交する径方向の外側から囲繞する筒状のホルダ部材と、前記ホルダ部材の内側に配設、保持され、内容物を被塗布部に塗布する塗布部材と、を備え、前記ホルダ部材の内周面には、その内側に向けて突出し、前記塗布部材の外周面に形成された環状の係合凹部に嵌合される環状の装着突部が設けられ、前記装着突部には、前記ホルダ部材の軸線回りに周回する周方向の延在を分断する間欠部が形成され、前記装着突部のうち前記間欠部を画成する一対の周端部が、前記ホルダ部材の軸線方向の位置を互いに異ならせて配置されていることを特徴とする。
この発明では、塗布部材をホルダ部材内に挿入して装着突部上に押し付けた状態で、塗布部材をホルダ部材に対して相対的に上記周方向に回転させて装着突部に対して捩じ込むことにより、塗布部材がホルダ部材に取り付けられる。
すなわち、ホルダ部材内に押し込まれた塗布部材をホルダ部材に対して相対的に上記周方向に回転させると、塗布部材は、装着突部の一対の周端部のうち上記軸線に沿う押込方向とは反対側(例えば上方)に位置する一方の周端部に上記周方向で突き当たりながら間欠部を通過することで、装着突部を上記軸線に沿う押込方向(例えば下方)に乗り越える。塗布部材を上記周方向にさらに回転させると、塗布部材が順次上記一方の周端部に突き当たり、装着突部を乗り越えていく。このように塗布部材をホルダ部材に対して回転させるにしたがって、塗布部材の係合凹部は、装着突部に到達し、装着突部が係合凹部内に嵌合する。
このように、塗布部材をホルダ部材内に押し込んだ状態で上記周方向に回転させるだけで塗布部材をホルダ部材に装着でき、例えば上述のように塗布部材をホルダ部材の下方から引き込む必要がないので、塗布部材をホルダ部材に対して容易に装着できる。
また、このように間欠部によって形成される隙間を利用して塗布部材をホルダ部材に装着させているので、装着突部の上記径方向の大きさを大きくしても、塗布部材のホルダ部材への装着容易性を維持しつつ、装着後に塗布部材をホルダ部材から抜けにくくすることができる。
また、本発明の塗布具では、前記装着突部のうち前記軸線に沿って前記ホルダ部材の開口端側を向く面が、一対の前記周端部のうち前記ホルダ部材の軸方向の位置が前記ホルダ部材の開口端により近接する一方の周端部から当該周端部が画成する前記間欠部に対して前記周方向に離間するにしたがって、前記軸線に沿って前記開口端から離間する側に漸次向かうように傾斜してもよい。
この場合では、塗布部材を装着突部に押し付けた状態でホルダ部材に対して上記周方向で回転させたときに、塗布部材が装着突部の傾斜面に沿って案内され、塗布部材を押込方向に誘導しやすくなる。このため、塗布部材をホルダ部材に対してより容易に装着できる。
また、本発明の塗布具では、一対の前記周端部のうち前記ホルダ部材の軸方向の位置が前記ホルダ部材の開口端により近接する一方の周端部において前記軸線に沿って前記開口端側の反対側を向く面が、当該周端部が画成する前記間欠部に対して前記周方向に離間するにしたがって、前記軸線に沿って前記開口端から離間する側に漸次向かうように傾斜してもよい。
この場合では、塗布部材を装着突部に押し付けた状態でホルダ部材に対して上記周方向で回転させたときに、塗布部材のうち一方の周端部に突き当てられた部分が、この傾斜面によって案内されることにより、装着突部のうち塗布部材の押込方向へ潜り込みやすくなる。塗布部材のうち装着突部を乗り越えた部分は、装着突部によって塗布部材の押込方向へ案内され、塗布部材が塗布部材の押込方向に誘導される。このため、塗布部材をホルダ部材に対してより容易に装着できる。
この発明にかかる塗布具によれば、塗布部材をホルダ部材内に挿入して装着突部に押し付けた状態で、ホルダ部材に対して相対的に上記周方向に回転させて捩じ込むことにより、例えば塗布部材をホルダ部材の下方から引き込む必要がなく、塗布部材をホルダ部材に対して容易に装着できる。
本発明の第1実施形態にかかる塗布具を具備する塗布容器を示す軸方向断面図である。 図1のホルダ部材を示す軸方向断面図である。 図1のホルダ部材を示す上面図である。 図1の塗布部材をホルダ部材に装着する方法を説明する軸方向断面図である。 同じく、図1の塗布部材をホルダ部材に装着する方法を説明する軸方向断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる塗布具のホルダ部材を示す軸方向断面図である。 本発明を適用可能な他の塗布具のホルダ部材を示す軸方向断面図である。 本発明を適用可能な他の塗布具のホルダ部材を示す軸方向断面図である。 図8のホルダ部材を示す上面図である。 本発明を適用可能な他の塗布具のホルダ部材を示す軸方向断面図である。 図10のホルダ部材を示す上面図である。 本発明を適用可能な他の塗布具のホルダ部材を示す軸方向断面図である。 本発明を適用可能な他の塗布具のホルダ部材を示す軸方向断面図である。
以下、本発明の第1実施形態にかかる塗布具を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態にかかる塗布具1は、図1に示すように、上端に開口部2Aが形成された例えば有底円筒状の容器本体2の有頂円筒状の口部3に装着されている。塗布具1は、容器本体2に装着された有頂円筒状の装着部材11と、装着部材11に取り付けられた円筒状のホルダ部材12と、ホルダ部材12の内側に配設された例えばスポンジなどで形成された円柱状の塗布部材13と、ホルダ部材12及び塗布部材13を被覆する有頂円筒状のカバー部材14と、を備える。
これら容器本体2、装着部材11、ホルダ部材12、塗布部材13及びカバー部材14は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この共通軸を中心軸Oと称し、図1において中心軸Oに沿って容器本体2から塗布部材13に向かう方向を上方、その逆方向を下方とする。また、中心軸Oから見た平面視で中心軸Oに直交する方向を径方向、中心軸O回りで周回する方向を周方向と称する。
容器本体2の口部3の頂壁部の中央部には、容器本体2内に収容された例えば液剤などの内容物を容器本体2外に流通させる開口部2Aが形成されている。また、口部3の外周面には、径方向外側に向けて突出する第1取付突部3Aが全周にわたって突設されている。
装着部材11は、口部3の頂壁部上に配設された平面視で円形板状の天板部21と、天板部21の外周縁から下方に向けて連設され、口部3に装着される円筒状の内筒部22と、内筒部22よりも径方向外側に配設されて外筒部23と、内筒部22及び外筒部23を接続する平面視で円環状の接続部24と、を有する。これら天板部21、内筒部22、外筒部23及び接続部24は、これらの中心軸線が中心軸O上に位置する状態で配設されている。
天板部21の中央部には、容器本体2内に連通する連通孔21Aが形成されており、天板部21の連通孔21Aの開口縁には、円筒状の延長筒部25が上方に向けて突設されている。延長筒部25の上端部の内周面には、径方向内側に向けて突出する環状突出部26が全周にわたって突設されている。また、天板部21の下面には、口部3の頂壁部に形成された開口部2Aの開口縁に嵌め込まれる円筒状の突出筒部27が下方に向けて突設されている。
内筒部22の下端部の内周面には、径方向外側に向けて陥没し、第1取付突部3Aに係止される第1取付凹部22Aが全周にわたって形成されており、内筒部22は、口部3に対してアンダーカット嵌合されている。また、内筒部22の上端部は、接続部24よりも上方に突出しており、内筒部22の上端部の外周面には、径方向内側に向けて陥没する第2取付凹部22Bが全周にわたって形成されている。
外筒部23の外周面には、雄ネジ部23Aが形成されている。
ホルダ部材12は、連通孔21Aを径方向外側から囲繞しており、図1から図3に示すように、ホルダ部材12の上端は、開口端となっている。また、ホルダ部材12の上下方向の中間部の内周面には、径方向内側に向けて突出する平面視で円環板状の装着突部31が突設されている。
装着突部31には、周方向の延在を分断する2つの間欠部32が形成されている。間欠部32は、中心軸Oを径方向で挟む両側に形成されており、装着突部31を第1部分33と第2部分34とに分断する。
装着突部31の第1及び第2部分33、34の上面は、図2に示すように、間欠部32によって形成される第1及び第2部分33、34の一方の(図3において時計回り方向側の)周端部33A、34Aから他方の(図3において反時計回り方向側の)周端部33B、34Bまで周方向(図3において反時計回り)に向かうにしたがって漸次下方に向かうように傾斜している。なお、周端部33A、34Aの上面の上下方向の位置は、同等となっている。周端部33B、34Bの上面についても同様である。一方、装着突部31の第1及び第2部分33、34の下面は、傾斜していない。すなわち、装着突部31の第1及び第2部分33、34それぞれは、一方の周端部33A、34Aから他方の周端部33B、34Bまで周方向で向かうにしたがって上方から漸次薄くなるように形成されている。
また、ホルダ部材12の下端部には、図1及び図2に示すように、径方向内側に向けて突出し、第2取付凹部22Bに係止される第2取付突部12Aが全周にわたって形成されており、装着部材11の内筒部22の上端部に嵌合されている。
塗布部材13の中央部には、図1に示すように、上下方向に全長にわたって延在する貫通孔13Aが形成されており、突出筒部27の外側に嵌め込まれている。また、塗布部材13の上端部は、ホルダ部材12の上端及び突出筒部27の上端よりも上方に突出しており、連通孔21A及び突出筒部27の内側を通って流出する内容物を保持し、加圧されることによって保持している内容物を滲み出させる。
塗布部材13の上下方向の中間部の外周面には、装着突部31が嵌合される例えばスリットなどの係合凹部13Bが全周にわたって形成されている。係合凹部13Bは、スリットに限らず、溝であってもよい。
カバー部材14は、平面視で円形板状の天壁部41と、天壁部41の外周縁から下方に向けて延設された円筒状の周壁部42と、を有する。
天壁部41の中央部の下面には、延長筒部25の内側に配設され、延長筒部25の環状突出部26に当接する円柱状の栓柱部43が下方に向けて突設されている。栓柱部43が環状突出部26に当接することにより、連通孔21A及び延長筒部25の内側を通した内容物の容器本体2内から外部への流通が遮断される。
周壁部42の下端部の内周面には、外筒部23の雄ネジ部23Aと螺合する雌ネジ部42Aが形成されている。
次に、以上のような構成の塗布具1における塗布部材13のホルダ部材12への装着方法について説明する。
まず、図4(a)に示すような治具50を用いて塗布部材13を保持する。治具50は、平面視で円形板状の上板部51と、上板部51の周縁から下方に向けて延設された円筒状の囲繞筒部52と、上板部51の中央部から下方に向けて延設された円柱状の挿入部53と、を有する。囲繞筒部52は、塗布部材13を径方向外側から囲む。また、挿入部53は、塗布部材13の貫通孔13A内に挿入されており、上端部は、上板部51よりも上方に突出しており、治具50の保持部分となっている。
塗布部材13を治具50で保持した後、図4(b)に示すように、治具50を中心軸O回り(上方からの平面視で反時計回り)で回転させながら、塗布部材13をホルダ部材12に対して上方から押し込む。これにより、塗布部材13の下面は、装着突部31の上面に押し付けられる。塗布部材13がホルダ部材12に対して中心軸O回りで回転されているので、塗布部材13の下端部は、装着突部31の第1及び第2部分33、34における周端部33A、34Aに対して周方向で突き当たる。そして、図5(a)に示すように、塗布部材13のうち周端部33A、34Aに突き当たった部分は、係合凹部13Bのうちこの部分に上下方向で対応する部分が下方へ開くことによって捲れ、間欠部32を通って装着突部31の下方へ潜り込み、装着突部31を下方に乗り越える。
さらに塗布部材13をホルダ部材12に対して中心軸O回りに回転させると、図5(b)に示すように、塗布部材13の下端部のうち周端部33A、34Aに突き当たった部分が装着突部31を順次下方に乗り越える。塗布部材13の下端部が全周にわたって装着突部31を下方に乗り越えると、塗布部材13の係合凹部13Bは、全周にわたって装着突部31と嵌合する。
その後、塗布部材13から治具50を取り外す。以上のようにして、塗布部材13をホルダ部材12に装着する。
ここで、塗布部材13をホルダ部材12に対して中心軸O回りで1回転させることによって塗布部材13をホルダ部材12に装着させてもよく、2回転以上させることによって塗布部材13をホルダ部材12に装着させてもよい。また、塗布部材13をホルダ部材12に対して上方から押し込んだ時点で塗布部材13の係合凹部13Bの一部が装着突部31と嵌合していてもよい。さらに、治具50を用いずに塗布部材13をホルダ部材12に装着してもよい。
以上のような構成の塗布具1によれば、塗布部材13を装着突部31上に押し付けるようにホルダ部材12内に挿入した状態でホルダ部材12に対して相対的に周方向で回転させて捩じ込むだけで、塗布部材13をホルダ部材12に対して容易に装着できる。
ここで、装着突部31の上面が周方向で進むにしたがって下方に向かうように傾斜しているので、塗布部材13の下端部を下方に誘導しやすくなり、塗布部材13の装着をより容易にする。
また、装着性を低下させることなく装着突部31の径方向の幅を広くすることができるので、装着後に塗布部材13を上方へ引っ張るなどしても、塗布部材13がホルダ部材12から離脱しにくくなる。
次に、本発明の第2実施形態にかかる塗布具を、図面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した実施形態と同様であり、上述した実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、以下の図面において上記図面と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
図6及び図7に示すように、本実施形態にかかる塗布具のホルダ部材100の装着突部101では、第1及び第2部分102、103の一方の周端部102A、103Aの下面が、上方からの平面視で時計回りに向かうにしたがって上方を向かうように傾斜している。
このような構成のホルダ部材100に塗布部材13を装着する場合には、上述した実施形態と同様に例えば治具50を用いて塗布部材13をホルダ部材100内に押し込むが、塗布部材13の下端部のうち装着突部101の第1及び第2部分102、103において上方からの平面視で反時計回り側にある一方の周端部に突き当たる部分は、これら周端部の下面に形成されている傾斜面に沿って下方へ案内される。そして、塗布部材13の上記部分は、間欠部32を通って装着突部101の下方へ潜り込み、装着突部101を下方に乗り越える。その後、上述した実施形態と同様に塗布部材13をホルダ部材100に装着する。
以上のような構成のホルダ部材100を備える塗布具でも、上述した実施形態と同様の作用、効果を奏するが、塗布部材13の下端部のうち上記一方の周端部に突き当たる部分がこれら周端部の下面に沿って案内され、装着突部101よりも下方へ潜り込みやすくなる。したがって、塗布部材13をホルダ部材100に対してより容易に装着できる。
なお、本実施形態では、第1及び第2部分102、103のうち上記一方の周端部の下面のみを傾斜面としているが、例えば図7に示すようなホルダ部材110であってもよい。このホルダ部材110では、装着突部111の第1及び第2部分112、113それぞれの下面全体が、上面と同様に、上方からの平面視で反時計回り側にある一方の周端部から他方の周端部まで上方からの平面視で時計回りに向かうにしたがって上方を向くように傾斜している。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、ホルダ部材の装着突部の形状は、例えば図8から図13に示すような形状など、適宜変更されてもよい。
図8及び図9に示すホルダ部材120では、装着突部121に間欠部122が1つのみ形成されている。
また、図10及び図11に示すホルダ部材130では、装着突部131に4つの間欠部132が形成されており、装着突部131は、第1から第4部分133〜136に分割されている。間欠部132は、装着突部131において周方向で等間隔に形成されている。
さらに、図12に示すホルダ部材140の上端部の内周面には、雌ネジ部141が形成されている。これに対応して、塗布部材(図示略)にも雄ネジ部が形成されている。このようなホルダ部材140では、塗布部材を中心軸回りに回転させて塗布部材をホルダ部材140に螺合させていくだけで塗布部材を装着突部31に対して押し付けることができる。なお、塗布部材が弾性変形することによって雌ネジ部141と係合することができるので、塗布部材には雄ネジ部を形成しなくてもよい。
また、図13に示すホルダ部材150では、装着突部151を形成する第1及び第2部分152、153の一対の周端部のうち上下方向の厚さが薄い一方の周端部(上方から見た平面視で反時計回り方向側の周端部)の下面には、下方に向けて係止突部151Aが突設されている。なお、図13には、第1部分152に形成された係止突部151Aのみ示されているが、第2部分153にも同様に係止突部151Aが形成されている。この係止突部151Aは、塗布部材13の係合凹部13Bに装着突部151に嵌合させると、塗布部材13に引っかかることにより、塗布部材13をホルダ部材150からより離脱しにくくさせる。
ここで、このような構成の装着突部121、131の下面の形状を上述した第2実施形態にかかる装着突部101、111と同様の形状としてもよい。また、ホルダ部材140の装着突部31の形状を第2実施形態にかかる装着突部101、111や上述した装着突部121、131の形状としてもよい。同様に、ホルダ部材150の装着突部151の形状を第2実施形態にかかる装着突部101、111や上述した装着突部121、131と同様の形状としてもよい。図12に示すホルダ部材140の雌ネジ部141を図7に示すホルダ部材110に適用する際には、雌ネジ部141によって画成される径方向内側に向けて突出する突出部分と装着突部111とが一体となって螺旋形状を形成するように配設されていることも可能である。
装着突部は、上面が一方の周端部から他方の周端部に周方向に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜しているが、間欠部を画成する一対の周端部が上下方向で位置を互い異ならせて配置されていれば、上面を傾斜させる必要はない。
装着突部は、上下方向で1つのみ形成されているが、複数形成されてもよい。同様に、塗布部材には、係合凹部が上下方向で複数形成されてもよい。
間欠部は、少なくとも1つ形成されていればよく、3つや5つ以上形成されてもよい。
装着部材とホルダ部材とは、別体として形成されているが、一体に形成されてもよい。
ホルダ部材の中心軸線は、容器本体の中心軸線と一致している必要はなく、容器本体の中心軸線と平行であっても、角度をなしていてもよい。
ホルダ部材の形状は、筒状であれば、円筒状に限らず、角筒状など、他の形状であってもよい。同様に、塗布部材の形状は、円柱状に限らず、角柱状など、他の形状であってもよい。
塗布部材は、容器本体内から流出させた内容物を被塗布部に塗布できれば、スポンジに限らず、他の部材で形成されてもよい。
装着部材には、塗布部材の貫通孔内に挿入される延長筒部が設けられているが、延長筒部が設けられていなくてもよく、塗布部材に貫通孔が形成されていなくてもよい。また、装着部材に延長筒部を設けない替わりに、カバー部材の栓柱部が連通孔を閉塞する構成としてもよい。
この発明によれば、塗布部材をホルダ部材に対して容易に装着できる塗布具に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1 塗布具、2 容器本体、2A 開口部、3 口部、11 装着部材、12,100,110,120,130,140 ホルダ部材、13 塗布部材、13B 係合凹部、21A 連通孔、31,101,111,121,131 装着突部、32,122,132 間欠部、33A,34A,102A,103A 一方の周端部、33B,34B 他方の周端部

Claims (3)

  1. 内容物が収容される容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された装着部材と、
    前記装着部材に配設され、前記連通孔をその軸線方向に直交する径方向の外側から囲繞する筒状のホルダ部材と、
    前記ホルダ部材の内側に配設、保持され、内容物を被塗布部に塗布する塗布部材と、
    を備え、
    前記ホルダ部材の内周面には、その内側に向けて突出し、前記塗布部材の外周面に形成された環状の係合凹部に嵌合される環状の装着突部が設けられ、
    前記装着突部には、前記ホルダ部材の軸線回りに周回する周方向の延在を分断する間欠部が形成され、
    前記装着突部のうち前記間欠部を画成する一対の周端部が、前記ホルダ部材の軸線方向の位置を互いに異ならせて配置されていることを特徴とする塗布具。
  2. 前記装着突部のうち前記軸線に沿って前記ホルダ部材の開口端側を向く面が、一対の前記周端部のうち前記ホルダ部材の軸方向の位置が前記ホルダ部材の開口端により近接する一方の周端部から当該周端部が画成する前記間欠部に対して前記周方向に離間するにしたがって、前記軸線に沿って前記開口端から離間する側に漸次向かうように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の塗布具。
  3. 一対の前記周端部のうち前記ホルダ部材の軸方向の位置が前記ホルダ部材の開口端により近接する一方の周端部において前記軸線に沿って前記開口端側の反対側を向く面が、当該周端部が画成する前記間欠部に対して前記周方向に離間するにしたがって、前記軸線に沿って前記開口端から離間する側に漸次向かうように傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載の塗布具。
JP2015091658A 2015-04-28 2015-04-28 塗布具 Active JP6499005B2 (ja)

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