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JP6497547B2 - 電気回路 - Google Patents

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JP6497547B2 JP2015023314A JP2015023314A JP6497547B2 JP 6497547 B2 JP6497547 B2 JP 6497547B2 JP 2015023314 A JP2015023314 A JP 2015023314A JP 2015023314 A JP2015023314 A JP 2015023314A JP 6497547 B2 JP6497547 B2 JP 6497547B2
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Description

この発明は、インバータ回路等の電気回路に関する。
特許文献1は、メインバッテリと、システムメインリレーを介してメインバッテリに接続されたインバータ回路と、インバータ回路に並列接続され、当該インバータ回路に入力される電圧を平滑する平滑コンデンサと、平滑コンデンサに並列接続された放電装置とを含む、電気自動車を開示している。放電装置は、スイッチングトランジスタおよび放電抵抗の直列回路で構成されている。
メインバッテリが遮断された状態で、スイッチングトランジスタがオンすると、平滑コンデンサ、スイッチングトランジスタおよび放電抵抗からなる閉回路が構成される。この閉回路では、スイッチングトランジスタのスイッチング動作に応じて平滑コンデンサに蓄積された残留電荷が放電抵抗に流れ込み、熱エネルギーとして消費される。これにより、平滑コンデンサに蓄積された残留電荷が放電される。
特開2014−183700号公報
前述のように、スイッチングトランジスタおよび放電抵抗を使用して平滑コンデンサに蓄積された残留電荷を放電させる方式では、電気回路を構成する部品点数が増加し、それに伴い電気回路の故障率が上昇するおそれがある。
そこで、この発明は、少ない部品点数で平滑コンデンサに蓄積された残留電荷を放電させることができ、故障率を低減できる電気回路を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、直流電源(3)と、電源スイッチ(4)を介して前記直流電源に接続され、前記直流電源の直流電圧を平滑する平滑コンデンサ(5)と、前記平滑コンデンサに並列接続され、第1スイッチング素子(8U,8V,8W)および第2スイッチング素子(9U,9V,9W)を含む少なくとも1つの直列回路と、前記平滑コンデンサの端子間電圧(V )を取得する電圧取得手段(12)と、前記直流電源が前記電源スイッチにより遮断された状態で、前記少なくとも1つの直列回路において、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を、デッドタイム(DT)を介してそれらが交互にオンするように制御する制御手段(13)とを含み、前記制御手段は、前記電圧取得手段により取得された前記平滑コンデンサの端子間電圧に基づいて、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子が同時に短絡する短絡期間(TS1,TS2)が発生するように、前記デッドタイムを制御する、電気回路(1)である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。以下、この項において同じ。
請求項2に記載の発明は、直流電源(3)と、電源スイッチ(4)を介して前記直流電源に接続され、前記直流電源の直流電圧を平滑する平滑コンデンサ(5)と、前記平滑コンデンサに並列接続され、第1スイッチング素子(8U,8V,8W)および第2スイッチング素子(9U,9V,9W)を含む少なくとも1つの直列回路と、前記直流電源が前記電源スイッチにより遮断された状態で、前記少なくとも1つの直列回路において、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を、デッドタイム(DT)を介してそれらが交互にオンするように制御する制御手段(13)とを含み、前記制御手段は、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子が同時に短絡する短絡期間(T S1 ,T S2 )が発生するように、前記デッドタイムを制御するものであり、前記短絡期間が発生するまでは、前記デッドタイムを所定量ずつ漸減し、前記短絡期間が発生した後は、前記平滑コンデンサの端子間電圧(V )に基づいて、前記デッドタイムを漸減する、電気回路である。
この発明によれば、直流電源が電源スイッチにより遮断されると、平滑コンデンサと、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を含む少なくとも1つの直列回路とによって、閉回路が構成される。制御手段は、この閉回路において、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を、デッドタイムを介してそれらが交互にオンするように制御する。制御手段は、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子が同時に短絡する短絡期間が発生するように、デッドタイムを制御する。この短絡期間では、平滑コンデンサに蓄積された残留電荷が、短絡電流となって第1スイッチング素子および第2スイッ
チング素子に流れ込み、熱エネルギーとして消費される。これにより、平滑コンデンサに蓄積された残留電荷が放電される。
このように、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を利用して平滑コンデンサに蓄積された残留電荷を放電させることができるので、残留電荷の放電のみに使用される部品を必要としない。これにより、少ない部品点数で平滑コンデンサに蓄積された残留電荷を放電させることができ、故障率を低減できる電気回路を提供することができる
また上記の構成によれば、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子が同時に短絡する短絡期間が発生するまで、デッドタイムが所定量ずつ漸減される。これにより、放電開始時に比較的に長い短絡期間が設定されることを抑制できるので、比較的大きな短絡電流が第1スイッチング素子および第2スイッチング素子に流れ込むことを抑制できる。その結果、放電開始時における短絡電流による第1スイッチング素子および第2スイッチング素子の故障率を低減することができる。
そして、短絡期間が発生した後は、平滑コンデンサの端子間電圧に応じて、さらにデッドタイムが漸減される。これにより、短絡期間が漸増すると共に、平滑コンデンサに蓄積された残留電荷を速やかに放電させることができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る電気回路を示す回路図である。 図2は、電源スイッチがオフされた場合に、放電制御部から第1スイッチング素子および第2スイッチング素子に出力される各ゲート駆動信号の波形を示すタイムチャートである。 図3は、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子の各ゲート・ソース間電圧の波形を示すタイムチャートである。 図4は、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子の各ゲート・ソース間電圧の波形を示すタイムチャートであって、デッドタイムおよび短絡期間を説明するためのタイムチャートである。 図5は、放電制御部の動作を説明するためのフローチャートである。 図6は、電源スイッチがオフ状態にされてから短絡期間が発生するまでの期間における、平滑コンデンサの端子間電圧およびデッドタイムの変化を示すグラフである。 図7は、デッドタイムの設定例を示すグラフである。
以下では、この発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る電気回路1を示す回路図である。
電気回路1は、三相モータ2に電力を供給する三相インバータ回路である。電気回路1は、直流電源3と、電源スイッチ4と、電源スイッチ4を介して直流電源3に接続され、直流電源3の直流電圧を平滑する平滑コンデンサ5と、平滑コンデンサ5に並列接続されたインバータ部6とを含む。
インバータ部6は、平滑コンデンサ5により平滑された直流電圧を交流電圧に変換する。インバータ部6は、三相モータ2のU相、V相およびW相の各相に対応した第1アーム7U、第2アーム7Vおよび第3アーム7Wを含む。
第1アーム7Uは、平滑コンデンサ5に並列接続され、ハイサイド側の第1スイッチング素子8Uおよびローサイド側の第2スイッチング素子9Uの直列回路を含む。第2アーム7Vは、第1アーム7Uに並列接続され、ハイサイド側の第1スイッチング素子8Vおよびローサイド側の第2スイッチング素子9Vの直列回路を含む。第3アーム7Wは、第2アーム7Vに並列接続され、ハイサイド側の第1スイッチング素子8Wおよびローサイド側の第2スイッチング素子9Wの直列回路を含む。
第1スイッチング素子8U,8V,8Wおよび第2スイッチング素子9U,9V,9Wは、たとえばSiC−MOSFET、GaN−MOSFET、SiC−IGBT、GaN−IGBT等の半導体スイッチング素子であってもよい。図1では、第1スイッチング素子8U,8V,8Wおよび第2スイッチング素子9U,9V,9Wの一例としてMOSFETが採用された例を示している。
第1スイッチング素子8U,8V,8Wおよび第2スイッチング素子9U,9V,9Wには、それぞれ、回生ダイオード10が逆並列接続されている。第1〜第3アーム7U,7V,7Wにおける第1スイッチング素子8U,8V,8Wと第2スイッチング素子9U,9V,9Wとの各接続部は、第1配線11U、第2配線11Vまたは第3配線11Wを介して対応する三相モータ2のU相、V相またはW相に接続されている。
電気回路1は、さらに、平滑コンデンサ5に並列接続され、平滑コンデンサ5の端子間電圧Vを取得する電圧モニタ回路12(電圧取得手段)と、電源スイッチ4、電圧モニタ回路12およびインバータ部6に接続された制御装置13(制御手段)とを含む。
制御装置13は、メモリに格納された所定の動作プログラムを実行することによって、複数の機能処理部として機能する。この複数の機能処理部は、三相モータ2を正弦波駆動するための正弦波駆動制御部14と、平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷を放電させるための放電制御部15とを含む。正弦波駆動制御部14および放電制御部15には、第1スイッチング素子8U,8V,8Wの各ゲートおよび第2スイッチング素子9U,9V,9Wの各ゲートがそれぞれ接続されている。
イグニションキー(図示略)のオン操作により電源スイッチ4がオン状態になると、制御装置13は、正弦波駆動制御部14を作動状態にさせる。正弦波駆動制御部14は、第1スイッチング素子8U,8V,8Wと第2スイッチング素子9U,9V,9Wとを所定のスイッチングパターンでオン/オフ制御することにより、三相モータ2を正弦波駆動する。
一方、イグニションキー(図示略)のオフ操作により電源スイッチ4がオフ状態になると、制御装置13は、正弦波駆動制御部14の作動を停止させると共に、電源スイッチ4をオフ状態にさせる。また、制御装置13は、放電制御部15を作動状態にさせる。放電制御部15は、平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷を、たとえば、第1スイッチング素子8U,8V,8Wと第2スイッチング素子9U,9V,9Wとの直列回路を通して放電させるように、第1スイッチング素子8U,8V,8Wと第2スイッチング素子9U,9V,9Wとをオン/オフ制御する。
平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷を、第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uの直列回路を通して放電させる場合を例にとって、放電制御部15の動作を説明する。
図2は、電源スイッチ4がオフ状態で、放電制御部15から第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uに出力される各ゲート駆動信号の波形を示すタイムチャートである。図3は、第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uの各ゲート・ソース間電圧の波形を示すタイムチャートである。
図2に示すように、放電制御部15は、第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uを、デッドタイムDTを介して交互にオンさせるためのゲート駆動信号を出力する。これらのゲート駆動信号は、第1スイッチング素子8Uのゲートおよび第2スイッチング素子9Uのゲートにそれぞれ入力される。デッドタイムDTは、第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uの一方にオフ指令が与えられてから他方にオン指令が与えられるまでの期間である。
図3に示すように、第1スイッチング素子8Uは、オン指令が入力されると、ターンオン遅延期間である第1移行期間TP11を介してオフ状態からオン状態に移行し、オフ指令が入力されると、ターンオフ遅延期間である第2移行期間TP12を介してオン状態からオフ状態に移行する。同様に、第2スイッチング素子9Uは、オン指令が入力されると、ターンオン遅延期間である第1移行期間TP21を介してオフ状態からオン状態に移行し、オフ指令が入力されると、ターンオフ遅延期間である第2移行期間TP22を介してオン状態からオフ状態に移行する。
図4は、第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uの各ゲート・ソース間電圧の波形を示すタイムチャートであって、デッドタイムDTならびに第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2を説明するためのタイムチャートである。図4では、明瞭化のため、第1スイッチング素子8Uのゲート・ソース間電圧の波形を太線で示し、第2スイッチング素子9Uのゲート・ソース間電圧の波形を細線で示している。
デッドタイムDTを短くしていくと、図4に示すように、第1アーム7Uが短絡状態となる第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2が交互に発生する。第1短絡期間TS1は、第1スイッチング素子8Uの第1移行期間TP11と第2スイッチング素子9Uの第2移行期間TP22とが重なって共にオン状態となる時間である。同様に、第2短絡期間TS2は、第1スイッチング素子8Uの第2移行期間TP12と第2スイッチング素子9Uの第1移行期間TP21とが重なって共にオン状態となる時間である。
図1を再度参照して、電源スイッチ4のオフ状態では、平滑コンデンサ5およびインバータ部6からなる閉回路が構成される。したがって、第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2では、第1アーム7Uの第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uが共に短絡するので、平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷は、短絡電流として第1アーム7Uに流れ込み、熱エネルギーとして消費される。これにより、平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷が放電される。
図5は、放電制御部15の動作を説明するためのフローチャートである。ここでは、放電制御部15は、第1アーム7Uの第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uのみをオン/オフ制御する場合について説明する。
電源スイッチ4がオフ状態にされると、放電制御部15は、第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uを、所定のデッドタイムDTを介してそれらが交互にオンするように制御する(ステップS1)。初期のデッドタイムDTは、第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2が発生しない長さに設定される。次いで、放電制御部15は、電圧モニタ回路12から平滑コンデンサ5の端子間電圧Vを取得する(ステップS2)。
次いで、放電制御部15は、デッドタイムDTが所定時間だけ短くなるように、デッドタイムDTを調整する(ステップS3)。所定時間は、PWM信号の最小分解能に相当する時間であってもよい。
次いで、放電制御部15は、平滑コンデンサ5の端子間電圧Vを取得する(ステップS4)。そして、放電制御部15は、今回取得した端子間電圧Vおよび前回取得した端子間電圧Vから、その変化量ΔVを算出し、当該変化量ΔVが所定の第1閾値Th1よりも大きいか否かを判別する(ステップS5)。第1閾値Th1は、平滑コンデンサ5の端子間電圧Vの自然放電や電気回路の放電等による変化量ΔVα(以下、単に「自然放電等による変化量ΔVα」という。)よりも大きい値に設定される。
端子間電圧Vの変化量ΔVが第1閾値Th1以下(変化量ΔV≦Th1)であると判定された場合(ステップS5:NO)、放電制御部15は、ステップS3に戻る。これにより、デッドタイムDTが所定値だけ短くされる。そして、ステップS3〜ステップS5の処理が繰り返され、デッドタイムDTが漸減される。デッドタイムDTが、第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2(図4参照)が発生するような長さになると、第1アーム7Uに短絡電流が流れるので、平滑コンデンサ5の放電が開始される。
図6は、電源スイッチ4がオフ状態にされてから第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2が発生するまでの期間における、平滑コンデンサ5の端子間電圧VおよびデッドタイムDTの変化を示すグラフである。図6において、横軸は、経過時間を示し、縦軸は、平滑コンデンサ5の端子間電圧VおよびデッドタイムDTを示している。図6では、平滑コンデンサ5の端子間電圧Vが実線で示され、デッドタイムDTが破線で示されている。
図6に示すように、第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2が発生するまでは、デッドタイムDTを漸減しても第1アーム7Uの短絡による平滑コンデンサ5の放電が開始されないので、自然放電等による変化量ΔVαで平滑コンデンサ5の端子間電圧Vが減少する。放電制御部15は、ステップS3〜ステップS5の処理を繰り返し、端子間電圧Vの変化量ΔV(=VC(n−1)−VCn)が、第1閾値Th1よりも大きくなる時点まで、デッドタイムDTを漸減する。
第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2が発生すると、第1アーム7Uの短絡による平滑コンデンサ5の放電が開始されるので、それに応じて端子間電圧Vの変化量ΔVが、自然放電等による変化量ΔVαよりも大きくなる。そして、端子間電圧Vの変化量ΔVが、第1閾値Th1よりも大きくなると(ΔV>Th1)(ステップS5:YES)、放電制御部15はステップS6に移行する。
ステップS6では、放電制御部15は、最新に取得された平滑コンデンサ5の端子間電圧Vに基づいて、デッドタイムDTを調整(漸減)する。より具体的には、放電制御部15は、最新に取得された端子間電圧Vと、端子間電圧VおよびデッドタイムDTが対応づけられたマップとに基づいて、デッドタイムDTを設定する。図7は、デッドタイムDTの設定例を示している。デッドタイムDTは、端子間電圧Vが小さくなるにしたがって、小さくなるように設定される。
次いで、放電制御部15は、平滑コンデンサ5の端子間電圧Vを取得する(ステップS7)。そして、放電制御部15は、取得した端子間電圧Vが第2閾値Th2よりも小さいか否かを判別する(ステップS8)。第2閾値Th2は、0よりも少し大な所定値に設定される。
端子間電圧Vが第2閾値Th2以上である場合(V≧Th2)には(ステップS8:NO)、放電制御部15は、ステップS6に戻る。放電制御部15は、最新に取得された平滑コンデンサ5の端子間電圧Vに基づいて、デッドタイムDTを設定する。これにより、デッドタイムDTが短くされる。このようにして、ステップS6〜ステップS8の処理が繰り返され、デッドタイムDTが漸減される。平滑コンデンサ5の端子間電圧Vが第2閾値Th2よりも小さくなる(V<Th2)と、ステップS8で肯定判定されるので(ステップS8:YES)、放電制御部15は、今回の処理を終了する。
放電処理において、第1短絡期間TS1が、第1スイッチング素子8Uの短絡耐久時間TDS1および第2スイッチング素子9Uの短絡耐久時間TDS2よりも長いと、第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uが故障するおそれがある。同様に、第2短絡期間TS2が、第1スイッチング素子8Uの短絡耐久時間TDS1および第2スイッチング素子9Uの短絡耐久時間TDS2よりも長いと、第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uが故障するおそれがある。したがって、放電制御部15は、第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2のそれぞれが、第1スイッチング素子8Uの短絡耐久時間TDS1および第2スイッチング素子9Uの短絡耐久時間TDS2よりも長くならないように、デッドタイムDTを制御する。
この実施形態によれば、直流電源3が電源スイッチ4により遮断されると、平滑コンデンサ5およびインバータ部6からなる閉回路が構成される。放電制御部15は、この閉回路において、第1アーム7Uの第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uが同時に短絡する第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2が発生するように、デッドタイムDTを制御する。この第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2では、平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷が、短絡電流となって第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uに流れ込み、熱エネルギーとして消費される。これにより、平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷が放電される。
このように、インバータ部6を構成する既存の第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uを利用して平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷を放電することができるので、残留電荷の放電のみに使用される部品を必要としない。これにより、少ない部品点数で平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷を放電させることができ、故障率を低減できる電気回路1を提供することができる。
また、この実施形態によれば、第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2が発生するまで、PWM信号の最小分解能に応じた単位時間でデッドタイムDTが漸減される(ステップS1〜ステップS5参照)。これにより、放電開始時に比較的に長い第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2が発生することを抑制できるので、比較的大きな短絡電流が第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uに流れ込むことを抑制できる。その結果、放電開始時における第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uの故障率を低減することができる。
そして、第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2が発生した後は、平滑コンデンサ5の端子間電圧Vに応じて、さらにデッドタイムDTが漸減される(ステップS6〜ステップS8参照)。これにより、第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2(図4参照)が漸増すると共に、平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷を速やかに放電させることができる。
さらに、この実施形態によれば、第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2が、第1スイッチング素子8Uの短絡耐久時間TDS1および第2スイッチング素子9Uの短絡耐久時間TDS1よりも短い時間に設定される。これにより、短絡電流による第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uの故障率を低減することができる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、第1アーム7Uのみを使用して、第1スイッチング素子8Uおよび第2スイッチング素子9Uをオン/オフ制御する例について説明したが、放電処理においては、第1〜第3アーム7U,7V,7Wのうちの少なくとも1つを使用すればよい。
したがって、放電制御部15は、第1〜第3アーム7U,7V,7Wの全てを同時に使用して、対応する第1スイッチング素子8U,8V,8Wおよび第2スイッチング素子9U,9V,9Wをオン/オフ制御することにより放電処理を実行してもよい。第1〜第3アーム7U,7V,7Wを使用すると、平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷をより速やかに放電させることができる。また、放電制御部15は、第1〜第3アーム7U,7V,7Wを順に使用して、対応する第1スイッチング素子8U,8V,8Wおよび第2スイッチング素子9U,9V,9Wを順にオン/オフ制御(ローテーション駆動制御)することにより放電処理を実行してもよい。第1〜第3アーム7U,7V,7Wを順に使用することにより、短絡電流による負荷を第1〜第3アーム7U,7V,7Wに分散させることができる。
また、前述の実施形態において、放電制御部15は、平滑コンデンサ5の端子間電圧Vの変化量ΔVが、自然放電等による変化量ΔVαよりも大きい値の第1閾値Th1よりも大きいか否かを判別している(図5のステップS5参照)。しかし、放電制御部15は、平滑コンデンサ5の端子間電圧Vが所与の閾値電圧Vthよりも小さいか否かを判別し、小さいと判別した場合にステップS6に移行するようにしてもよい。この場合、閾値電圧Vthは、ステップS2で取得される初期の端子間電圧Vよりも所定値だけ小さい値に設定されてもよい。
また、前述の実施形態において、放電制御部15は、第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2が交互に発生するようにデッドタイムDTを調整している(図4等参照)。しかし、放電制御部15は、第1スイッチング素子8U,8V,8Wおよび第2スイッチング素子9U,9V,9Wに入力される各ゲート駆動信号のデューティ比や周波数等を変更して、第1短絡期間TS1および第2短絡期間TS2のいずれか一方のみが発生するようにデッドタイムDTを調整してもよい。
また、前述の実施形態において、放電制御部15は、三相モータ2の正弦波駆動時に用いるゲート駆動信号の周波数よりも高い周波数のゲート駆動信号で、第1スイッチング素子8U,8V,8Wおよび第2スイッチング素子9U,9V,9Wをオン/オフ制御してもよい。比較的に高い周波数のゲート駆動信号を使用することにより、平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷を速やかに放電させることができる。したがって、比較的に高い周波数のゲート駆動信号で第1〜第3アーム7U,7V,7Wを同時に駆動することにより、平滑コンデンサ5に蓄積された残留電荷をより一層速やかに放電させることができる。
この発明は、電動モータを備えた電動パワーステアリング装置のインバータ回路に採用できる他、自動車(ハイブリッド車等の電気自動車を含む)、自動二輪車、電車、産業用ロボット等に使用される各種モータのインバータ回路にも採用できる。さらに、この発明は、これらのインバータ回路に限らず、コンデンサ(平滑コンデンサを含む)と、当該コンデンサに並列接続され、ハイサイド側の第1スイッチング素子およびローサイド側の第2スイッチング素子を含む少なくとも1つの直列回路とを備えたスイッチング回路や電力変換回路等の種々の電気回路にも採用できる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…電気回路、3…直流電源、4…電源スイッチ、5…平滑コンデンサ、8U,8V,8W…第1スイッチング素子、9U,9V,9W…第2スイッチング素子、13…電圧モニタ回路、14…制御装置、DT…デッドタイム、TS1…第1短絡期間、TS2…第2短絡期間、V…端子間電圧

Claims (2)

  1. 直流電源と、
    電源スイッチを介して前記直流電源に接続され、前記直流電源の直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、
    前記平滑コンデンサに並列接続され、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を含む少なくとも1つの直列回路と、
    前記平滑コンデンサの端子間電圧を取得する電圧取得手段と、
    前記直流電源が前記電源スイッチにより遮断された状態で、前記少なくとも1つの直列回路において、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を、デッドタイムを介してそれらが交互にオンするように制御する制御手段とを含み、
    前記制御手段は、前記電圧取得手段により取得された前記平滑コンデンサの端子間電圧に基づいて、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子が同時に短絡する短絡期間が発生するように、前記デッドタイムを制御する、電気回路。
  2. 直流電源と、
    電源スイッチを介して前記直流電源に接続され、前記直流電源の直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、
    前記平滑コンデンサに並列接続され、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を含む少なくとも1つの直列回路と、
    前記直流電源が前記電源スイッチにより遮断された状態で、前記少なくとも1つの直列回路において、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を、デッドタイムを介してそれらが交互にオンするように制御する制御手段とを含み、
    前記制御手段は、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子が同時に短絡する短絡期間が発生するように、前記デッドタイムを制御するものであり、
    前記短絡期間が発生するまでは、前記デッドタイムを所定量ずつ漸減し、
    前記短絡期間が発生した後は、前記平滑コンデンサの端子間電圧に基づいて、前記デッドタイムを漸減する、気回路。
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