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JP6497396B2 - 電子部品の製造方法 - Google Patents

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JP6497396B2 JP2016564759A JP2016564759A JP6497396B2 JP 6497396 B2 JP6497396 B2 JP 6497396B2 JP 2016564759 A JP2016564759 A JP 2016564759A JP 2016564759 A JP2016564759 A JP 2016564759A JP 6497396 B2 JP6497396 B2 JP 6497396B2
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Description

本発明は、電子部品の製造方法に関し、さらに詳しくは、特性精度の高い電子部品の製造方法に関する。
電子機器の高機能化、高精度化にともない、電子機器に使用される電子部品にも、高い特性精度が求められている。特に、医療用や車載用の電子機器に使用される電子部品には、安全性の観点からも、より高い特性精度が求められている。たとえば、NTCサーミスタにおいては、その抵抗値を目標抵抗値から±0.2%の範囲内に収めるよう、あるいは、さらに狭い範囲内に収めるように求められる場合もある。
特許文献1(特開平9−17607号公報)、特許文献2(特開平8−236308号公報)および特許文献3(特開2000−235904号公報)には、それぞれ、高い精度で抵抗値の調整をおこなったチップ型のサーミスタの製造方法が開示されている。
特許文献1に開示されたサーミスタの製造方法では、次の方法により抵抗値の調整をおこなっている。
まず、予め内部電極用の導電性ペーストが印刷された複数のセラミックグリーンシート、その上下にそれぞれ導電性ペーストが印刷されていない複数のセラミックグリーンシートを積層し、焼成してセラミック素体を得る。
次に、セラミック素体の両端に、外部電極用の導電性ペーストを塗布し、焼付けて、焼付外部電極を形成する。
次に、焼付外部電極間の初期抵抗値を測定し、その値によりセラミック素体をクラス分けする。
次に、クラス分けされたセラミック素体ごとに、切削幅や切削深さを変えて、予め定められた目標抵抗値の許容範囲内に入るように、焼付外部電極の一部と、セラミック素体のセラミック部分の一部とを切削する。
次に、切削された部分に、めっき液に対して耐性のある樹脂を塗布し、硬化させて絶縁樹脂膜を形成する。
次に、焼付外部電極上に、めっきによりめっき外部電極を形成して、抵抗値が目標抵抗値の許容範囲内に入ったサーミスタが完成する。なお、絶縁樹脂膜は、そのまま製品の一部分として残されるものと考えられる。
また、特許文献2に開示されたサーミスタの製造方法では、次の方法により抵抗値の調整をおこなっている。
まず、セラミック素体を用意する。
次に、セラミック素体の一方の主面に、導電ペーストを塗布して、対向した1対の表面電極を形成する(表面電極は複数対形成される場合もある)。また、セラミック素体の両端部に、導電ペーストを塗布して、1対の外部電極(端子電極)を形成する。なお、一方の表面電極と一方の外部電極、他方の表面電極と他方の外部電極とが、それぞれ相互に接続されている。
次に、導電ペーストが塗布されたセラミック素体を焼成して、表面電極および外部電極をセラミック素体に焼付ける。
次に、セラミック素体の一方の主面に形成された1対の表面電極の各先端部をバレル研磨やサンドブラストにより削り、対向する表面電極間の距離を大きくして抵抗値を調整する。この結果、抵抗値が目標抵抗値の許容範囲内に入ったサーミスタが完成する。
なお、特許文献2には、抵抗値の調整にともなう抵抗値の測定については詳細が記載されていないが、表面電極の先端部を削る前、あるいは削っている途中に、適宜、測定をおこなうものと考えられる。
また、特許文献3に開示されたサーミスタの製造方法では、次の方法により抵抗値の調整をおこなっている。
まず、セラミック素体を用意する。セラミック素体の内部には、1対の内部電極が埋設されている。
次に、セラミック素体の両端部に、導電性ペーストを塗布し、焼付けて、1対の外部電極を形成する。この結果、一方の内部電極と一方の外部電極、他方の内部電極と他方の外部電極とが、それぞれ相互に接続される。
次に、外部電極間の初期抵抗値を測定し、その値によりセラミック素体をクラス分けする。
次に、外部電極が形成されたセラミック素体の表面に、溶剤に対するレジスト膜を形成する。レジスト膜は、各外部電極を覆うように、セラミック素体の両端部にキャップ状に形成する。したがって、セラミック素体のセラミック部分の一部は、レジスト膜から外部に露出する。
次に、レジスト膜が形成されたセラミック素体を、上記初期抵抗値によるクラス分けごとに時間を変えて、硝酸、硫酸、リン酸等の溶剤に浸漬させる。この結果、レジスト膜から露出したセラミック素体のセラミック部分が浸食される。浸漬時間により浸食の深さは変化し、各セラミック素体の外部電極間の抵抗値が目標抵抗値の許容範囲内に収められる。
次に、レジスト膜を剥離し、抵抗値が目標抵抗値の許容範囲内に入ったサーミスタが完成する。
特開平9−17607号公報 特開平8−236308号公報 特開2000−235904号公報
しかしながら、特許文献1〜3に開示された電子部品の特性値の調整方法には、それぞれ次のような問題点があった。
まず、特許文献1に開示された電子部品の特性値(抵抗値)の調整方法では、初期特性値(初期抵抗値)を測定した後、クラス分けをおこない、クラス分けされたセラミック素体ごとに、切削幅や切削深さを変えて、予め定められた目標特性値(目標抵抗値)の許容範囲内に入るように、焼付外部電極の一部と、セラミック素体のセラミック部分の一部とを切削している。しかしながら、焼付外部電極の一部と、セラミック素体のセラミック部分の一部とを切削する作業は、極めて煩雑であり、製造工程の複雑化、高コスト化をまねく。すなわち、仮に、切削をサンドブラストによりおこなう場合、切削すべき領域を正確に切削するためには、切削しない領域に予め保護膜を形成する必要がある。そして、サンドブラストを行った後に、保護膜を剥離する必要がある。
また、特許文献1に開示された電子部品の特性値の調整方法では、焼付外部電極の一部と、セラミック素体のセラミック部分の一部とを切削した後に、切削した部分に、めっき液に対して耐性のある樹脂を塗布し、硬化させて絶縁樹脂膜を形成したうえで、焼付外部電極上に、めっきによりめっき外部電極を形成している。この樹脂膜を形成する工程も、製造工程の煩雑化、複雑化、高コスト化をまねく。
このように、特許文献1に開示された電子部品の特性値の調整方法は、製造工程の煩雑化、複雑化、高コスト化をまねくものであり、生産性の高い大量生産には適さないものであった。
また、特許文献2に開示された電子部品の特性値(抵抗値)の調整方法では、セラミック素体の一方の主面に形成された1対の表面電極の各先端部を削り、対向する表面電極間の距離を大きくして特性値を調整している。この表面電極間の距離は、特性値(抵抗値)に大きく影響を与える要素であるが、特許文献2に開示された電子部品においては、その重要な構成がセラミック素体の表面に露出してしまっている。すなわち、電子部品が完成した後、たとえば、この電子部品を実装する際等に表面電極の先端が欠けたりすると、特性値が大きく変動してしまう虞がある。
このように、特許文献2に開示された電子部品の特性値の調整方法は、完成した電子部品の特性値が変動してしまう虞があり、経時的な特性の信頼性が低い電子部品しか提供できないものであった。
また、特許文献3に開示された電子部品の特性値(抵抗値)の調整方法では、外部電極が形成されたセラミック素体の表面に、外部電極を覆うように、キャップ状に、溶剤に対するレジスト膜を形成したうえで、セラミック素体を、硝酸、硫酸、リン酸等の溶剤に浸漬させて、セラミック素体のセラミック部分を浸食させて特性値を調整している。しかしながら、外部電極を切削しない、セラミック部分のみの浸食による特性値(抵抗値)の調整は、一般的に、セラミック部分の浸食量(浸食深さ)を大きくしなければならない場合が多い。しなしながら、セラミック素体のセラミック部分が部分的に大きく(深く)浸食されることは、セラミック素体の強度の低下をまねく。すなわち、特許文献3に開示された電子部品の特性値の調整方法は、完成した電子部品の強度を低下させてしまう虞があり、強度的に信頼性の低い電子部品しか提供できないものであった。
また、特許文献3に開示された電子部品の特性値の調整方法は、セラミック素体の表面に溶剤に対するレジスト膜を形成する工程、レジスト膜が形成されたセラミック素体を溶剤に浸漬させてセラミック部分を浸食させる工程、レジスト膜を剥離する工程が必要であり、製造工程の煩雑化、複雑化、高コスト化をまねくものであった。
このように、特許文献3に開示された電子部品の特性値の調整方法は、完成した電子部品の強度的な信頼性を低下させるとともに、製造工程の煩雑化、複雑化、高コスト化をまねくものであった。
本発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、電子部品の特性の経時的な信頼性や、強度的な信頼性を低下させることがなく、また、製造工程の煩雑化や、複雑化や、高コスト化をまねくことがない、特性精度の高い電子部品の製造方法、および特性精度の高い電子部品を提供することを目的とする。
その手段として、本発明の電子部品の製造方法は、1対の端面と、その1対の端面をつなぐ4つの側面とを有する直方体からなるセラミック素体を作製するセラミック素体作製工程と、セラミック素体の両端部に、端面と、その端面につながる4つの側面に亘る、1対のキャップ状の外部電極を形成する外部電極形成工程と、1対の外部電極間の初期特性値を測定する初期特性値測定工程と、4つの側面のうちから、切削する1つ〜3つの側面を決定するとともに、初期特性値測定工程で測定された初期特性値と、予め設定された目標特性値とを対比し、予め保有するデータに基づき、切削する各側面の切削量を決定する切削条件決定工程と、切削条件決定工程で決定された切削する側面を、同工程で決定された切削量、その側面に形成された外部電極とともに、面一に切削する側面切削工程と、を備え、セラミック素体がサーミスタ素体であり、電子部品としてサーミスタを製造するものとした
なお、特性値とは、たとえば抵抗値である。ただし、特性値が抵抗値に限定されることはなく、特性値は、インダクタンス値や容量値等であっても良い。
外部電極形成工程は、セラミック素体の両端部に、導電性ペーストを塗布し、焼付けて、焼付外部電極を形成する焼付外部電極形成工程を備えたものとすることができる。この場合には、外部電極を少ない工程数で形成することができる。
また、外部電極形成工程は、セラミック素体の両端部に、導電性ペーストを塗布し、焼付けて、焼付外部電極を形成する焼付外部電極形成工程と、焼付外部電極上に、めっきをして、めっき外部電極を形成するめっき外部電極形成工程と、を備えたものとすることができる。この場合には、信頼性の高い外部電極を得ることができる。
また、外部電極は、セラミック素体に対してオーミック接触していることが好ましい。この場合には、側面の切削量に対する抵抗値の増加率が大きくなり、小さな切削量で容易に特性値を調整することが可能になる。
セラミック素体の内部には、内部電極が形成されていても良い。
なお、セラミック素体の外観については、種々の形状、寸法を採用することができる。以下に説明する。ただし、本出願書類においては、外部電極が形成される中心となる1対の面を端面と定義し、その1対の端面の間をつなぐ4つの面を側面と定義している。
たとえば、セラミック素体の各端面を、直交する第1の辺と第2の辺とを有する矩形形状とし、第1の辺の長さと第2の辺の長さのうちの大きい方の長さを、各側面の端面と端面との間の長さよりも、小さくする、または、同じとすることができる。なお、第1の辺の長さと第2の辺の長さが同じであっても良く、この場合には、セラミック素体の各端面は正方形状となる。
あるいは、セラミック素体の各端面を、直交する第1の辺と第2の辺とを有する矩形形状とし、第1の辺の長さと第2の辺の長さのうちの大きい方の長さを、各側面の端面と端面との間の長さよりも大きくすることができる。なお、第1の辺の長さと第2の辺の長さが同じであっても良く、この場合には、セラミック素体の各端面は正方形状となる。ただし、第1の辺の長さと第2の辺の長さを異ならせておき、後述するリード端子接合工程において、リード端子を、長い方の辺と平行となるように配置して外部電極に接合すれば、リード端子を外部電極に強固に接合することができる。
また、各外部電極にリード端子を接合するリード端子接合工程をさらに備えるようにしても良い。この場合には、主に面実装で使用するチップ型の電子部品を、リード端子を備えたリード端子型の電子部品に変更して使用することができる。
この場合において、リード端子接合工程の後に、セラミック素体を切削して、または、セラミック素体と外部電極とを切削して、特性値を調整する特性値調整工程をさらに備えるようにしても良い。この場合には、リード端子を接合した後に特性値を調整することができ、より特性精度の高い電子部品を製造することができる。
また、この場合において、各リード端子の一端を外部に導出させて、外部電極が形成されたセラミック素体を外装により封止する外装封止工程をさらに備えるようにしても良い。この場合には、外装により電子部品本体が保護された電子部品を製造することができる。
また、本発明にとって参考となる電子部品は、1対の端面と、その1対の端面をつなぐ4つの側面とを有する直方体からなり、内部に内部電極が形成されたセラミック素体と、セラミック素体の両端面に形成された1対の外部電極と、を備え、各外部電極が、各端面から、その端面を囲む辺を越えて、その端面につながる4つの側面のうちの1つ〜3つの側面に延出されるとともに、外部電極が延出されていないセラミック素体の側面の少なくとも1つは、内部電極と平行な側面であり、外部電極が延出されていない内部電極と平行なセラミック素体の少なくとも1つの側面が、外部電極とともに面一に切削されたものからなる。
外部電極は、セラミック素体上に形成された焼付外部電極とすることができる。この場合には、外部電極を少ない工程数で形成することができる。
また、外部電極は、セラミック素体上に形成された焼付外部電極と、その焼付外部電極上に形成されためっき外部電極とからなるものとすることができる。この場合には、信頼性の高い外部電極を得ることができる。
また、外部電極は、セラミック素体に対してオーミック接触していることが好ましい。この場合には、側面の切削量に対する特性値の増加率が大きくなるため、小さな切削量で適切に特性値が調整されたものとなる。
セラミック素体をサーミスタ素体とし、電子部品をサーミスタとすることができる。
なお、セラミック素体の外観については、種々の形状、寸法を採用することができる。たとえば、セラミック素体の各端面を、直交する第1の辺と第2の辺とを有する矩形形状とし、第1の辺の長さと第2の辺の長さのうちの大きい方の長さを、各側面の端面と端面との間の長さよりも、小さくする、または、同じとすることができる。なお、第1の辺の長さと第2の辺の長さが同じであっても良く、この場合には、セラミック素体の各端面は正方形状となる。
あるいは、セラミック素体の各端面を、直交する第1の辺と第2の辺とを有する矩形形状とし、第1の辺の長さと第2の辺の長さのうちの大きい方の長さを、各側面の端面と端面との間の長さよりも大きくすることができる。なお、第1の辺の長さと第2の辺の長さが同じであっても良く、この場合には、セラミック素体の各端面は正方形状となる。ただし、第1の辺の長さと第2の辺の長さを異ならせておき、後述するリード端子接合工程において、リード端子を、長い方の辺と平行となるように配置して外部電極に接合すれば、リード端子を外部電極に強固に接合することができる。
また、各外部電極にリード端子が接合されていても良い。この場合には、主に面実装で使用するチップ型の電子部品を、リード端子を備えたリード端子型の電子部品に変更して使用することができる。
この場合において、さらに、各リード端子の一端を外部に導出させて、外部電極が形成されたセラミック素体が外装により封止されていても良い。この場合には、外装により電子部品本体を保護することができる。
本発明の電子部品の製造方法によれば、製造工程の煩雑化、複雑化、高コスト化をまねくことなく、容易に、特性精度の高い電子部品を製造することができる。
また、本発明の電子部品は、特性精度が高く、しかも、製造が容易かつ低コストであり生産性が高い。
図1(A)は、第1実施形態にかかるNTCサーミスタ100を示す斜視図である。図1(B)は、図1(A)のX-X部分を示す断面図である。 図2(A)〜(C)は、それぞれ、NTCサーミスタ100の製造方法の一例において実施される工程を示す断面図である。 図2の続きであり、図3(D)〜(F)は、それぞれ、NTCサーミスタ100の製造方法の一例において実施される工程を示す断面図である。 図4(A)は、片面研磨における、セラミック素体の切削量と抵抗値増加量との相関関係の一例を示す相関図である。図4(B)は、両面研磨における、セラミック素体の切削量と抵抗値増加量との相関関係の一例を示す相関図である。 図5は、外部電極の違いによる、セラミック素体の切削量と抵抗値増加量との相関関係の違いを示す相関図である。 図6(A)は、第2実施形態にかかるNTCサーミスタ200を示す斜視図である。図6(B)は、第3実施形態にかかるNTCサーミスタ300を示す斜視図である。 図7は、第4実施形態にかかるNTCサーミスタ400を示す斜視図である。 図8(A)は、第5実施形態にかかるNTCサーミスタ500を示す斜視図である。図8(B)は、外装を省略して示したNTCサーミスタ500の分解斜視図である。 図9は、第6実施形態にかかるNTCサーミスタ600を示す斜視図である。 図10は、第7実施形態にかかるNTCサーミスタ700を示す斜視図である。 図11(A)は、第8実施形態にかかるNTCサーミスタ800を示す斜視図である。図11(B)は、図1(A)のX-X部分を示す断面図である。 図12(A)は、参考例にかかるNTCサーミスタ1000を示す斜視図である。図12(B-1)、(B-2)、(B-3)は、それぞれ、NTCサーミスタ1000の保護層の厚みを変化させた断面図である。 NTCサーミスタ1000の、保護層の厚みと、はんだ実装前後の抵抗変化率との関係を示すグラフである。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
[第1実施形態]
図1(A)、(B)に、第1実施形態にかかる電子部品として、NTCサーミスタ100を示す。ただし、図1(A)は斜視図、図1(B)は図1(A)のX-X部分を示す断面図である。
なお、NTCサーミスタ100はチップ型の電子部品であり、主に面実装されて使用される。
NTCサーミスタ100は、1対の端面1a、1bと、その1対の端面1a、1bをつなぐ4つの側面1c、1d、1e、1fと、を有する直方体からなるセラミック素体1を備える。
本実施形態にかかるNTCサーミスタ100おいては、セラミック素体1の各端面1a、1bが、直交する、長さSからなる第1の辺と、長さTからなる第2の辺とを有する矩形形状からなり、第1の辺の長さSが第2の辺の長さTよりも大きいか、または同じであり、かつ大きい方の第1の辺の長さSが、各側面1c、1d、1e、1fの端面1aと端面1bとの間の長さUよりも小さい、または、同じである。なお、図1(A)においては、後述する外部電極3a、3bの厚みが極小であるため、外部電極3a、3bの厚みも含めて、長さS、T、Uを示している。
長さS、T、Uの具体的な寸法は任意であるが、たとえば、S=0.8mm、0.5mm≦T≦0.8mm、U=1.6mmというような寸法を採用することができる。
セラミック素体1は、Mn、Co、Ni、Cu、Fe等の繊維金属酸化物を複数種類混合し、たとえば1200〜1500℃程度の高温で焼結させた複合酸化物半導体からなる。
本実施形態においては、セラミック素体1の内部には、それぞれ矩形で厚膜状の内部電極2a、2b、2cが埋設されている。内部電極2a、2b、2cの主成分には、たとえば、Ag、Pd、Ag−Pd、Pt等のセラミック素体1とオーミック接触性のあるものが用いられる。内部電極2aは、その一辺が、セラミック素体1の一方の端面1aから外部に露出されている。内部電極2bは、その一辺が、セラミック素体1の他方の端面1bから外部に露出されている。内部電極2cは、いわゆる浮き電極であり、セラミック素体1の外部には露出されていない。内部電極2cは、その一部分が、内部電極2aや内部電極2bの一部分と対向して配置されている。
セラミック素体1の両端部には、外部電極3a、3bが形成されている。
外部電極3aは、セラミック素体1の一方の端面1aに形成され、かつ、その端面1aを囲む4つの辺のうちの対向する2つの辺を越えて、2つの側面1c、1eに延出して形成されている。また、外部電極3bは、セラミック素体1の他方の端面1bに形成され、かつ、その端面1bを囲む4つの辺のうちの対向する2つの辺を越えて、2つの側面1c、1eに延出して形成されている。すなわち、外部電極3a、3bは、それぞれ、セラミック素体1の両端部に、幅を備えたコ字状に形成されている。
セラミック素体1の、外部電極3a、3bが延出されていない、対向する2つの側面1d、1fは、面一に切削されている。この2つの側面1d、1fが面一に切削されているのは、後述するように、NTCサーミスタ100の抵抗値(特性値)が、予め定められた目標抵抗値(目標特性値)の許容範囲内に入るように調整されたことによる。
外部電極3a、3bは、図示を省略しているが、セラミック素体1上に直接形成された焼付外部電極と、焼付け外部電極上に形成されためっき外部電極とを備える。焼付け外部電極の主成分には、たとえば、Ag−Pd、Ag、Cu等が用いられる。めっき外部電極は、たとえば、第1層がNiめっき、第2層がSnめっきの2層に形成される。
なお、本実施形態にかかるNTCサーミスタ100では、外部電極3a、3bを焼付外部電極とめっき外部電極とで形成しているが、これに代えて、外部電極3a、3bを焼付外部電極のみで形成するようにしても良い。
本実施形態にかかるNTCサーミスタ100は、セラミック素体1の側面1d、1fが、外部電極3a、3bとともに面一に切削されて特性値(抵抗値)が調整されており、極めて高い抵抗値精度(特性精度)を備えている。
次に、本実施形態にかかるNTCサーミスタ100の製造方法の一例について説明する。本実施形態にかかるNTCサーミスタ100の製造方法は、以下の工程を備える。
〈セラミック素体作製工程〉
まず、図示しないが、Mn粉末、Co粉末、NiO粉末などの出発原料を、所定の配合となるように秤量し、ボールミルにより湿式混合する。続いて、混合された原料を、たとえば900℃で仮焼する。続いて、仮焼された原料をボールミルにより再度粉砕し、さらに分散剤と有機バインダとを添加し、混合してスラリーを得る。
次に、得られたスラリーをドクターブレード法により成形し、セラミックグリーンシートを得る。続いて、セラミックグリーンシートを比較的広い面積の矩形形状に切断して、多数個のNTCサーミスタを一括して作製するためのマザーシートを形成する。
次に、所定のマザーシートの主面に、それぞれ、たとえばAg−Pdを主成分とする導電ペーストを印刷して、所望の形状からなる内部電極用パターンを形成する。ただし、一部のマザーシートには、内部電極用パターンは形成しない。
次に、内部電極用パターンが形成されたマザーシートを所定の順番に積層し、その上下に内部電極用パターンが形成されていないマザーシートを積層し、圧着してマザー積層体を得る。続いて、マザー積層体を、所定の縦横寸法となるように切断して、複数の未焼成のセラミック素体を得る。
次に、未焼成のセラミック素体を、大気中において加熱し、脱バインダ処理をおこなう。続いて、たとえば、大気中において1100℃で焼成して、図2(A)に示すセラミック素体1を得る。
本実施形態においては、焼成後のセラミック素体1の寸法は、幅0.72mm、長さ1.52mm、高さ0.72mmとなった。なお、必要に応じて、バレル研磨をおこない、セラミック素体1の外形を整えても良い。
〈外部電極形成工程〉
次に、図2(B)に示すように、セラミック素体1の両端部に、外部電極3a、3bを形成する。具体的には、まず、セラミック素体1の両端部に、たとえばAg−Pdを主成分とする導電ペーストを塗布し、焼付けて、焼付け外部電極(図示せず)を形成する。続いて、焼付け外部電極上に、電解めっきにより、第1層がNiめっき、第2層がはんだめっきからなる、めっき外部電極(図示せず)を形成する。
〈初期特性値測定工程〉
次に、各セラミック素体1につき、外部電極3a、3b間の初期抵抗値(初期特性値)を測定する。そして、この初期抵抗値に応じて、各セラミック素体1を複数のグループにクラス分けする。
〈切削条件決定工程〉
一方、本NTCサーミスタ100の製造に先立ち、予め、セラミック素体1の切削量(%)と抵抗値増加量(%)との相関図を作成しておく。すなわち、複数のサンプル実験をおこない、当該セラミック素体1をどれだけ切削すれば、抵抗値がどれだけ増加するかの相関関係を明らかにしておく。
図4(A)、(B)に、削量(%)と抵抗値増加量(%)との相関図の一例を示す。ただし、図4(A)は、セラミック素体1の1つの側面を研磨した場合(片面研磨の場合)を示す。また、図4(B)は、図4(A)を作成するために1つの側面を研磨したセラミック素体1に対し、さらに裏側の側面も研磨した場合(両面研磨の場合)を示す。なお、図4(A)、(B)において、切削量(%)には、外部電極3a、3bの切削量は含まれていない。
たとえば、図4(A)の相関図では、切削量をx、抵抗値増加量をyとした場合に、y=0.2354x+0.7562の相関式が成り立っている。したがって、たとえば、セラミック素体1の1つの側面を10%切削することにより、抵抗値は約3.1%増加する。
なお、焼付け外部電極が、セラミック素体1に対してオーミック接触している場合の方が、セラミック素体1に対して非オーミック接触している場合よりも、抵抗値の増加率が大きい傾向にある。図5に、焼付け外部電極がセラミック素体1に対してオーミック接触しているAg-Pdを主成分とする場合の相関図と、非オーミック接触しているCuを主成分とする場合の相関図とを合わせて示す。図5から分かるように、Ag-Pdを主成分とする場合の方が、Cuを主成分とする場合よりも、抵抗値の増加率が大きく、かつ、相関式の傾きもやや大きい。したがって、本発明を実施するにあたっては、焼付け外部電極をセラミック素体1に対してオーミック接触するものとした方が、小さな切削量で大きく抵抗値を増加させることができるため好ましい。
なお、セラミック素体1の切削は、セラミック素体1の1つの側面に対しておこなっても良いし、対向する2つの側面に対しておこなっても良い。切削する側面が1つの場合には、工程が少なくて済み、生産性が高くなる。切削する側面が2つの場合には、完成した電子部品を上下対称形状とすることができる。切削する側面は1つまたは2つには限られず、連続する3つの側面を切削するようにしても良い。
ただし、切削するセラミック素体の側面の数と位置により、上記相関式が異なる場合があるので、その場合には、切削するセラミック素体の側面の数と位置に合わせた相関図を作成する必要がある。
なお、セラミック素体1の外観寸法の幅、長さ、高さのいずれかが目標寸法からずれている場合には、その寸法を修正するように、セラミック素体1の切削する側面を決定すれば、抵抗値の調整とともに寸法の調整もおこなうことができて好ましい。
以上のように作成されたセラミック素体1の切削量と抵抗値増加量との相関図に基づき、初期抵抗値によりクラス分けされたセラミック素体1ごとに、セラミック素体1の切削する側面と切削量を決定する。本実施形態にかかるNTCサーミスタ100においては、セラミック素体1の相互に対向する側面1dと1fとを、所定量、切削することに決定した。
〈側面切削工程〉
まず、図2(C)に示すように、まず、セラミック素体1の側面1dを、所定量、切削する。切削は、サンドブラスト、ダイシング、ウエットブラスト、ラップ研磨等によりおこなうことができる。切削にあたっては、セラミック素体1の一部分を保護膜等で覆う必要はない。また、同じグループにクラス分けされた複数のセラミック素体1を治具等に固定し、一括して切削することができる。図3(D)に、側面1dを切削した後のセラミック素体1を示す。
次に、図3(F)に示すように、セラミック素体1の上下を反転させて、セラミック素体1の側面1fを、所定量、切削する。
セラミック素体1の側面1fの切削終了により、本実施形態にかかるNTCサーミスタ100は完成する。NTCサーミスタ100は、抵抗値が厳格に調整されており、目標抵抗値の範囲内に収まったものになっている。
[第2実施形態]
図6(A)に、第2実施形態にかかる電子部品として、チップ型のNTCサーミスタ200を示す。
NTCサーミスタ200は、側面切削工程において、セラミック素体1の1つの側面1dのみを、外部電極13a、13bとともに切削して抵抗値の調整をおこなった。NTCサーミスタ200の他の構成および製造方法は、上述した第1実施形態にかかるNTCサーミスタ100と同じにした。
[第3実施形態]
図6(B)に、第3実施形態にかかる電子部品として、チップ型のNTCサーミスタ300を示す。
NTCサーミスタ300は、側面切削工程において、セラミック素体1の連続する3つの側面1c、1d、1eを、外部電極23a、23bとともに切削して抵抗値の調整をおこなった。NTCサーミスタ300の他の構成および製造方法は、上述した第1実施形態にかかるNTCサーミスタ100と同じにした。
[第4実施形態]
図7に、第4実施形態にかかる電子部品として、チップ型のNTCサーミスタ400を示す。
本実施形態にかかるNTCサーミスタ400は、上述した第1〜3実施形態にかかるNTCサーミスタ100〜300と、後述する、セラミック素体11の形状が異なる。
NTCサーミスタ400は、1対の端面11a、11bと、その1対の端面11a、11bをつなぐ4つの側面11c、11d、11e、11fと、を有する直方体からなるセラミック素体11を備える。
NTCサーミスタ400においては、セラミック素体11の各端面11a、11bが、直交する、長さSからなる第1の辺と、長さTからなる第2の辺とを有する矩形形状からなり、第1の辺の長さSが第2の辺の長さTよりも大きいか、または同じであり、かつ大きい方の第1の辺の長さSが、各側面11c、11d、11e、11fの端面11aと端面11bとの間の長さUよりも大きい。
長さS、T、Uの具体的な寸法は任意であるが、たとえば、S=1.6mm、0.5mm≦T≦1.6mm、U=0.8mmというような寸法を採用することができる。
セラミック素体11の両端部には、外部電極33a、33bが形成されている。
外部電極33aは、セラミック素体11の一方の端面11aに形成され、かつ、その端面11aを囲む4つの辺のうちの対向する2つの辺を越えて、2つの側面11c、11eに延出して形成されている。また、外部電極33bは、セラミック素体11の他方の端面11bに形成され、かつ、その端面11bを囲む4つの辺のうちの対向する2つの辺を越えて、2つの側面11c、11eに延出して形成されている。
外部電極33a、33bは、予め、セラミック素体11の両端部にキャップ状に形成されたが、セラミック素体11の側面11dと11fとを、抵抗値を調整するために面一に切削したことにより、上記の形状となったものである。
なお、第4実施形態にかかるNTCサーミスタ400では、抵抗値を調整するために、セラミック素体11の側面11dと11fとを切削しているが、これに代えて、変形例として、セラミック素体11の4つの側面11c〜11fのうちの、いずれか1つの側面のみを、外部電極33a、33bとともに面一に切削するようにしても良い。あるいは、さらに別の変形例として、セラミック素体11の4つの側面11c〜11fのうちの、連続する3つの側面を、外部電極33a、33bとともに面一に切削するようにしても良い。
第4実施形態にかかるNTCサーミスタ400は、上述した第1実施形態にかかるNTCサーミスタ100と同様の工程で製造することができる。すなわち、NTCサーミスタ400は、セラミック素体作製工程、外部電極形成工程、初期特性値測定工程、切削条件決定工程、側面切削工程を備えた製造方法により製造することができる。
[第5実施形態]
図8(A)、(B)に、第5実施形態にかかる電子部品として、NTCサーミスタ500を示す。ただし、図8(A)はNTCサーミスタ500の斜視図である。また、図8(B)は、後述する外装60を省略して示したNTCサーミスタ500の分解斜視図である。
NTCサーミスタ500は、図7に示した第4実施形態にかかるチップ型のNTCサーミスタ400に、後述する1対のリード端子50a、50bを接合することによって、リード端子型のNTCサーミスタとしたものである。
図8(B)に示すように、NTCサーミスタ500は、NTCサーミスタ400を備える。
NTCサーミスタ400は、1対の端面11a、11bと、4つの側面11c、11d、11e、11fを有するセラミック素体11を備える。各端面11a、11bは、直交する、長さSからなる第1の辺と、長さTからなる第2の辺とを有する矩形形状からなる。第1の辺の長さSは、第2の辺の長さTよりも大きく、かつ、各側面11c、11d、11e、11fの端面11aと端面11bとの間の長さUよりも大きい。
セラミック素体11には、外部電極33a、33bが形成されている。外部電極33aは、セラミック素体11の一方の端面11aに形成され、かつ、その端面11aを囲む4つの辺のうちの対向する2つの辺を越えて、2つの側面11c、11eに延出して形成されている。また、外部電極33bは、セラミック素体11の他方の端面11bに形成され、かつ、その端面11bを囲む4つの辺のうちの対向する2つの辺を越えて、2つの側面11c、11eに延出して形成されている。
外部電極33a、33bには、接合材40により、リード端子50a、50bが接合されている。接合材40には、たとえば、はんだ、導電性接着剤等が使用されている。リード端子50a、50bには、たとえば、Feを主成分とする合金、Cuを主成分とする合金等が使用されている。
本実施形態にかかるNTCサーミスタ500においては、リード端子50a、50bが、セラミック素体11の端面11a、11bの長さSからなる第1の辺と平行となるように接合されている。長さSからなる第1の辺は、セラミック素体1において長さが最大の辺であり、図8(B)に示す、長さT、Uよりも大きい。
したがって、NTCサーミスタ500においては、リード端子50a、50bと、外部電極33a、33bが接触している長さを大きくすることができる。また、十分な量の接合材40で、リード端子50a、50bを外部電極33a、33bに接合することができる。したがって、NTCサーミスタ500においては、リード端子50a、50bが外部電極33a、33bに強固に接合されている。
図8(A)に示すように、リード端子50a、50bの一端を外部に導出させて、外装60が施されている。外装60には、たとえば、エポキシ系等の樹脂や、ガラス等が使用されている。NTCサーミスタ500は、本体部分が外装60により保護されている。
以上の構造からなる、本実施形態にかかるNTCサーミスタ500は、たとえば、次の方法で製造することができる。
まず、第4実施形態にかかるNTCサーミスタ400を準備する。NTCサーミスタ400は、少なくとも、セラミック素体作製工程、外部電極形成工程、初期特性値測定工程、切削条件決定工程、側面切削工程を経て製造されている。NTCサーミスタ400は、初期特性値測定工程、切削条件決定工程、側面切削工程を経て製造されているため、高い特性精度を備えている。
次に、リード端子接合工程として、NTCサーミスタ400の外部電極33a、33bに、接合材40により、リード端子50a、50bを接合する。
この後、任意の工程として、特性値調整工程を実施することができる。特性値調整工程は、リード端子50a、50bを接合したこと等により、ずれてしまった特性値を、再び許容範囲内に収めるために実施するものである。特性値調整工程は、たとえば、特性値測定工程と、切削条件決定工程と、側面切削工程とを含んだ工程で実施することができる。
切削条件決定工程は、上述した第1実施形態にかかるNTCサーミスタ100の製造方法における切削条件決定工程と同様に、予め作成された切削量と特性値変化の相関図を使用して実施することが可能であり、かつ使用して実施することが好ましい。また、切削条件決定工程は、次に実施する外装形成工程による特性値の変化を考慮して実施することが好ましい。
最後に、外装封止工程として、リード端子50a、50bの一端を外部に導出させて、セラミック素体11を外装60により封止して、本実施形態にかかるNTCサーミスタ500を完成させる。
[第6実施形態]
図9に、第6実施形態にかかる電子部品として、チップ型のNTCサーミスタ600を
示す。
本実施形態にかかるNTCサーミスタ600は、図1(A)、(B)に示した第1実施形態にかかるNTCサーミスタ100に変更を加えた。具体的には、NTCサーミスタ100のセラミック素体1を、形状の異なるセラミック素体21に置換えた。
NTCサーミスタ600は、1対の端面21a、21bと、その1対の端面21a、21bをつなぐ4つの側面21c、21d、21e、21fと、を有する直方体からなるセラミック素体21を備える。
NTCサーミスタ600においては、セラミック素体21の各端面21a、21bが、直交する、長さSからなる第1の辺と、長さTからなる第2の辺とを有する矩形形状からなり、第2の辺の長さTが第1の辺の長さSよりも大きく、かつ大きい方の第2の辺の長さTが、各側面21c、21d、21e、21fの端面21aと端面21bとの間の長さUよりも小さい、または、同じである。
長さS、T、Uの具体的な寸法は任意であるが、たとえば、S=0.8mm、0.8mm<T≦1.6mm、U=1.6mmというような寸法を採用することができる。
セラミック素体21の両端部には、外部電極43a、43bが形成されている。
外部電極43aは、セラミック素体21の一方の端面21aに形成され、かつ、その端面21aを囲む4つの辺のうちの対向する2つの辺を越えて、2つの側面21c、21eに延出して形成されている。また、外部電極43bは、セラミック素体21の他方の端面21bに形成され、かつ、その端面21bを囲む4つの辺のうちの対向する2つの辺を越えて、2つの側面21c、21eに延出して形成されている。
外部電極43a、43bは、予め、セラミック素体21の両端部にキャップ状に形成されたが、セラミック素体21の側面21dと21fとを、抵抗値を調整するために面一に切削したことにより、上記の形状となったものである。
なお、第6実施形態にかかるNTCサーミスタ600は、第1実施形態にかかるNTCサーミスタ100に比べて、端面21a、21bの第2の辺の長さTが大きいため、抵抗値を調整するために、セラミック素体21の側面21dと21fとを、大きく切削することが可能である。NTCサーミスタ600の形状は、特性値を大きく調整する必要がある場合に有利である。
なお、第6実施形態にかかるNTCサーミスタ600では、抵抗値を調整するために、セラミック素体21の側面21dと21fとを切削しているが、これに代えて、変形例として、セラミック素体21の4つの側面21c〜21fのうちの、いずれか1つの側面のみを、外部電極43a、43bとともに面一に切削するようにしても良い。あるいは、さらに別の変形例として、セラミック素体21の4つの側面21c〜21fのうちの、連続する3つの側面を、外部電極43a、43bとともに面一に切削するようにしても良い。
[第7実施形態]
図10に、第7実施形態にかかる電子部品として、チップ型のNTCサーミスタ700を示す。
本実施形態にかかるNTCサーミスタ700は、図7に示した第4実施形態にかかるNTCサーミスタ400に変更を加えた。具体的には、NTCサーミスタ400のセラミック素体11を、形状の異なるセラミック素体31に置換えた。
NTCサーミスタ700は、1対の端面31a、31bと、その1対の端面31a、31bをつなぐ4つの側面31c、31d、31e、31fと、を有する直方体からなるセラミック素体31を備える。
NTCサーミスタ700においては、セラミック素体31の各端面31a、31bが、直交する、長さSからなる第1の辺と、長さTからなる第2の辺とを有する矩形形状からなり、第2の辺の長さTが第1の辺の長さSよりも大きいか、または同じであり、かつ大きい方の第2の辺の長さTが、各側面31c、31d、31e、31fの端面31aと端面31bとの間の長さUよりも大きい。
長さS、T、Uの具体的な寸法は任意であるが、たとえば、S=1.2mm、1.2mm≦T≦1.6mm、U=0.8mmというような寸法を採用することができる。
セラミック素体31の両端部には、外部電極53a、53bが形成されている。
外部電極53aは、セラミック素体31の一方の端面31aに形成され、かつ、その端面31aを囲む4つの辺のうちの対向する2つの辺を越えて、2つの側面31c、31eに延出して形成されている。また、外部電極53bは、セラミック素体31の他方の端面31bに形成され、かつ、その端面31bを囲む4つの辺のうちの対向する2つの辺を越えて、2つの側面31c、31eに延出して形成されている。
外部電極53a、53bは、予め、セラミック素体31の両端部にキャップ状に形成されたが、セラミック素体31の側面31dと31fとを、抵抗値を調整するために面一に切削したことにより、上記の形状となったものである。
なお、第7実施形態にかかるNTCサーミスタ700は、第4実施形態にかかるNTCサーミスタ400に比べて、端面31a、31bの第2の辺の長さTが大きいため、抵抗値を調整するために、セラミック素体31の側面31dと31fとを、大きく切削することが可能である。NTCサーミスタ700の形状は、特性値を大きく調整する必要がある場合に有利である。
なお、NTCサーミスタ700に1対のリード端子(図示せず)を接合して、リード端子型のNTCサーミスタとする場合には、リード端子を、セラミック素体31の端面31a、31bの長さTからなる第2の辺と平行となるように配置して、外部電極53a、53bに接合することが好ましい。この場合には、リード端子と、外部電極53a、53bとの接触している長さを大きくすることができるとともに、十分な量の接合材で接合することができるため、リード端子と外部電極53a、53bとを強固に接合することができる。
なお、第7実施形態にかかるNTCサーミスタ700では、抵抗値を調整するために、セラミック素体31の側面31dと31fとを切削しているが、これに代えて、変形例として、セラミック素体31の4つの側面31c〜31fのうちの、いずれか1つの側面のみを、外部電極53a、53bとともに面一に切削するようにしても良い。あるいは、さらに別の変形例として、セラミック素体31の4つの側面31c〜31fのうちの、連続する3つの側面を、外部電極53a、53bとともに面一に切削するようにしても良い。
[第8実施形態]
図11(A)、(B)に、第8実施形態にかかる電子部品として、チップ型のNTCサーミスタ800を示す。ただし、図11(A)は斜視図、図11(B)は図11(A)のY-Y部分を示す断面図である。
NTCサーミスタ800は、1対の端面41a、41bと、その1対の端面41a、41bをつなぐ4つの側面41c、41d、41e、41fと、を有する直方体からなるセラミック素体41を備える。
NTCサーミスタ800においては、セラミック素体41の各端面41a、41bは、長さSからなる第1の辺と、長さTからなる第2の辺とが直交する矩形形状からなる。端面41aと端面41bの間の距離は、長さUからなる。
本実施形態における、NTCサーミスタ800の長さS、T、Uの具体的な寸法は、S=1.6mm、T=1.0mm、U=0.8mmである。ただし、各寸法は、適宜、変更することが可能である。
セラミック素体41の両端部には、外部電極63a、63bが形成されている。
外部電極63aは、セラミック素体41の一方の端面41aに形成され、かつ、その端面41aを囲む4つの辺のうちの3つの辺を越えて、3つの側面41c、41e、41fに延出して形成されている。また、外部電極63bは、セラミック素体41の他方の端面41bに形成され、かつ、その端面41bを囲む4つの辺のうちの3つの辺を越えて、3つの側面41c、41e、41fに延出して形成されている。すなわち、外部電極63a、63bは、いずれも、セラミック素体41の側面41dには延出されていない。
外部電極63a、63bは、予め、セラミック素体41の両端部にキャップ状に形成されたが、セラミック素体41の側面41dを、抵抗値を調整するために面一に切削したことにより、上記の形状となったものである。
図11(B)に示すように、セラミック素体41の内部には、外部電極63aに接続された内部電極12a、外部電極63bに接続された内部電極12bが形成されている。なお、内部電極12a、12bの幅は、それぞれ、20μm程度である。
本実施形態にかかるNTCサーミスタ800においては、セラミック素体41の側面41f上の外部電極63bから、最も近い内部電極12aまでの距離Dが、225μmよりも大きく設定されている。距離Dは、セラミック素体41の側面41fから、最も近い内部電極12aまでの距離であり、保護層の厚みということもできる。
NTCサーミスタ800において、距離Dを225μmよりも大きく設定したのは、NTCサーミスタ800をはんだ実装した際の熱による、NTCサーミスタ800の抵抗の変化を小さく抑えるためである。すなわち、NTCサーミスタ800は、距離Dを225μmよりも大きく設定すると、はんだ実装した際の熱による抵抗の変化を小さく抑えることができる。本知見は、本件発明者がおこなった、以下の実験から得た。
図12(A)に、参考例にかかるNTCサーミスタ1000を示す。NTCサーミスタ100は、S=1.6mm、T=1.0mm、U=0.8mmの寸法からなるセラミック素体101を有し、セラミック素体101の両端部にキャップ状の外部電極103a、103bが形成されている。なお、セラミック素体101の側面は、本発明とは異なり、切削はされていない。
参考例にかかるNTCサーミスタ1000は、図12(B-1)〜(B-3)に示すように、セラミック素体101の内部に、外部電極103aに接続された内部電極102a、外部電極103bに接続された内部電極102bが、それぞれ形成されている。なお、図12(B-1)〜(B-3)は、それぞれ、異なる個体であり、セラミック素体101の底面の外部電極103bから、内部電極102aまでの距離が異ならせてある。すなわち、図12(B-1)は、外部電極103bから内部電極102aまでの距離が43μmの例である。図12(B-2)は、外部電極103bから内部電極102aまでの距離が225μmの例である。図12(B-3)は、外部電極103bから内部電極102aまでの距離が432μmの例である。
これらの3つの例に限らず、NTCサーミスタ1000において、セラミック素体101の底面の外部電極103bから内部電極102aまでの距離を変化させて、複数種類の試料を作製した。そして、それらをリフローはんだにより基板に実装し、それぞれの実装の前後の抵抗変化率を調べた。
図13に、セラミック素体101の底面の外部電極103bから内部電極102aまでの距離(保護層の厚み)と、はんだ実装前後の抵抗変化率との関係を示す。
図13から分かるように、保護層の厚みが225μm以下の場合は、厚みが大きくなるにつれて、比例的に、抵抗変化率が低下する。しかしながら、保護層の厚みが225μmを超えると、それ以上は、抵抗変化率は大きくは低下しなかった。
NTCサーミスタ1000の抵抗成分としては、内部電極102aと内部電極102bの間に構成される抵抗成分が最も大きく寄与するが、電位の異なる内部電極102aと外部電極103bの間に構成される抵抗成分や、同じく電位の異なる内部電極102bと外部電極103aの間に構成される抵抗成分も寄与する。
一方、NTCサーミスタ1000をはんだにより基板に実装すると、実装時の熱により、セラミック素体101の表面近傍部分に酸素反応が発生し(セラミックが酸化し)、その部分の抵抗値が大きくなる。そして、セラミック素体101の表面近傍部分の抵抗値が大きくなると、内部電極102aと外部電極103bの間に構成される抵抗や、内部電極102bと外部電極103aの間に構成される抵抗も大きくなり、NTCサーミスタ1000の抵抗(外部電極103aと外部電極103bの間の抵抗)そのものが大きくなってしまう。これが、NTCサーミスタ1000をはんだにより基板実装した際に抵抗が変動する主原因であると考えられる。
ところが、図13に示すように、保護層の大きさを225μmよりも大きくし、内部電極102aや内部電極102bを、セラミック素体101の長さT方向の内部側に寄せると、はんだ実装時の熱による、内部電極102aと外部電極103bの間に構成される抵抗の変化、および内部電極102bと外部電極103aの間に構成される抵抗の変化を、小さく抑えることができる。
そこで、第8実施形態にかかるNTCサーミスタ800においては、以上の知見を活かし、セラミック素体41の側面41f上の外部電極63bから、最も近い内部電極12aまでの距離Dを、225μmよりも大きく設定したのである。NTCサーミスタ800は、はんだ実装した際の熱による抵抗の変化が小さく抑えられている。
なお、底面や天面の外部電極から最も近い内部電極までの距離(保護層の厚み)を225μmよりも大きくし、はんだ実装時の熱による抵抗の変化を小さく抑える技術は、セラミック素子の大きさが幅0.5mm、厚み0.5mm、長さ1.0mmよりも大きいNTCサーミスタにおいて、より大きな効果があることが確認されている。
以上、本発明の第1〜第8の実施形態にかかるNTCサーミスタ100〜800の構造、およびその製造方法の一例について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、本発明の趣旨に沿って、種々の変更を加えることができる。
たとえば、上記実施形態においては、いずれも、電子部品としてNTCサーミスタを示したが、本発明の電子部品がNTCサーミスタに限定されることはなく、たとえば、コイル、コンデンサ、抵抗等であっても良い。また、サーミスタであっても、NTCサーミスタに代えて、PTCサーミスタであっても良い。
また、調整される特性値も、抵抗値には限られず、インダクタン値や容量値等であっても良い。
また、セラミック素体の外観は、種々の形状、寸法を採用することができる。たとえば、セラミック素体は、全ての辺の長さが同じである立方体であっても良い。
なお、少なくとも、図1(A)、(B)に示した第1実施形態にかかる電子部品100のセラミック素体1の形状において、S=0.8mm、0.5mm≦T≦0.8mm、U=1.6mmの寸法での、本発明の有効性を確認済みである。
また、図7に示した第4実施形態にかかる電子部品400のセラミック素体11の形状において、S=1.6mm、0.5mm≦T≦1.6mm、U=0.8mmの寸法での、本発明の有効性を確認済みである。
また、図9に示した第6実施形態にかかる電子部品600のセラミック素体21の形状において、S=0.8mm、0.8mm<T≦1.6mm、U=1.6mmの寸法での、本発明の有効性を確認済みである。
さらに、図10に示した第7実施形態にかかる電子部品700のセラミック素体31の形状において、S=1.2mm、1.2mm≦T≦1.6mm、U=0.8mmの寸法での、本発明の有効性を確認済みである。
さらに、切削されて面一とされるセラミック素体の側面の数も任意であり、1つ〜3つの間で選択することができる。
1、11、21、31、41・・・セラミック素体
1a、1b、11a、11b、21a、21b、31a、31b、41a、41b・・・端面
1c、1d、1e、1f、11c、11d、11e、11f、21c、21d、21e、21f、31c、31d、31e、31f、41c、41d、41e、41f・・・側面
2a、2b、2c、12a、12b・・・内部電極
3a、3b、13a、13b、23a、23b、33a、33b、43a、43b、53a、53b、63a、63b・・・外部電極
40・・・接合材
50a、50b・・・リード端子
60・・・外装
100、200、300、400、500、600、700、800・・・NTCサーミスタ(電子部品)

Claims (12)

  1. 1対の端面と、当該1対の端面をつなぐ4つの側面とを有する直方体からなるセラミック素体を作製するセラミック素体作製工程と、
    セラミック素体の両端部に、端面と、当該端面につながる4つの側面に亘る、1対のキャップ状の外部電極を形成する外部電極形成工程と、
    1対の外部電極間の初期特性値を測定する初期特性値測定工程と、
    4つの側面のうちから、切削する1つ〜3つの側面を決定するとともに、初期特性値測定工程で測定された初期特性値と、予め設定された目標特性値とを対比し、予め保有するデータに基づき、切削する各側面の切削量を決定する切削条件決定工程と、
    切削条件決定工程で決定された切削する側面を、同工程で決定された切削量、当該側面に形成された外部電極とともに、面一に切削する側面切削工程と、を備えた電子部品の製造方法であって、
    セラミック素体がサーミスタ素体であり、電子部品がサーミスタである、電子部品の製造方法。
  2. 特性値が抵抗値である、請求項1に記載された電子部品の製造方法。
  3. 外部電極形成工程が、
    セラミック素体の両端部に、導電性ペーストを塗布し、焼付けて、焼付外部電極を形成する焼付外部電極形成工程を備えた、請求項1または2に記載された電子部品の製造方法。
  4. 外部電極形成工程が、
    セラミック素体の両端部に、導電性ペーストを塗布し、焼付けて、焼付外部電極を形成する焼付外部電極形成工程と、
    焼付外部電極上に、めっきをして、めっき外部電極を形成するめっき外部電極形成工程と、を備えた、請求項1ないし3のいずれか1項に記載された電子部品の製造方法。
  5. 外部電極が、セラミック素体に対してオーミック接触している、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された電子部品の製造方法。
  6. セラミック素体の内部に内部電極が形成されている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載された電子部品の製造方法。
  7. セラミック素体の各端面が、直交する第1の辺と第2の辺とを有する矩形形状からなり、第1の辺の長さと第2の辺の長さのうちの大きい方の長さが、各側面の端面と端面との間の長さよりも、小さい、または、同じである、請求項1ないし6のいずれか1項に記載された電子部品の製造方法。
  8. セラミック素体の各端面が、直交する第1の辺と第2の辺とを有する矩形形状からなり、第1の辺の長さと第2の辺の長さのうちの大きい方の長さが、各側面の端面と端面との間の長さよりも大きい、請求項1ないし6のいずれか1項に記載された電子部品の製造方法。
  9. 第 1の辺の長さと第2の辺の長さが異なる、請求項7または8に記載された電子部品の製造方法。
  10. 各外部電極にリード端子を接合するリード端子接合工程をさらに備えた、請求項1ないし9のいずれか1項に記載された電子部品の製造方法。
  11. リード端子接合工程の後に、セラミック素体を切削して、または、セラミック素体と外部電極とを切削して、特性値を調整する特性値調整工程をさらに備えた、請求項10に記載された電子部品の製造方法。
  12. 各リード端子の一端を外部に導出させて、外部電極が形成されたセラミック素体を外装により封止する外装封止工程をさらに備えた、請求項10または11に記載された電子部品の製造方法。
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