JP6487239B2 - フェノキシ(メタ)アクリレート並びにその製造方法及び用途 - Google Patents
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Description
で表される単位であり、nは1以上の整数である]。
本発明のフェノキシ(メタ)アクリレート(又はエポキシ(メタ)アクリレート)は、両末端に(メタ)アクリロイル基(R1が水素原子又はメチル基である末端基)を有する硬化性樹脂(又はオリゴマー)である。
本発明のフェノキシ(メタ)アクリレートは、前記式(1)で表される樹脂又はオリゴマーを形成できれば特に限定されないが、例えば、前記式(3)で表されるフェノキシ樹脂と(メタ)アクリル酸類とを反応させるフェノキシ(メタ)アクリレート合成工程を含む製造方法により得られる。
前記フェノキシ(メタ)アクリレート合成工程に供されるフェノキシ樹脂(3)は、下記式(4)で表されるエポキシ化合物と下記式(5)で表される活性水素化合物とを反応させるフェノキシ樹脂合成工程を経て得てもよい。
フェノキシ(メタ)アクリレート合成工程において、(メタ)アクリル酸類としては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチルなどの(メタ)アクリル酸C1−3アルキルエステルなどが挙げられる。
本発明のフェノキシ(メタ)アクリレートは、フルオレン(又はその誘導体)骨格[例えば、9,9−ビス(縮合多環式アリール)フルオレン骨格]を有しており、高耐熱性、高屈折率などの特性に優れるとともに、エーテル基で連結された繰り返し単位を有するためか、靱性及び柔軟性にも優れているため、種々の樹脂のモノマー、改質剤(又は添加剤)などとして好適に利用できる。例えば、複数の(メタ)アクリロイル基を有する本発明のフェノキシ(メタ)アクリレートを利用すれば、熱又は光硬化性(メタ)アクリル系樹脂及びこの樹脂を形成するための硬化性組成物、並びに前記樹脂を含む樹脂組成物などを形成できる。
BNF:9,9−ビス(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)フルオレン、大阪ガスケミカル(株)製
BNFG:9,9−ビス(6−グリシジルオキシ−2−ナフチル)フルオレン[9,9−ビス(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)フルオレン(大阪ガスケミカル(株)製)とエピクロロヒドリンとの反応による合成品]
MIBK:メチルイソブチルケトン
TMAC:トリメチルアンモニウムクロライド
TPP:トリフェニルホスフィン
光重合開始剤:BASFジャパン(株)製「イルガキュア184」
基材:セルローストリアセテートフィルム、富士フイルム(株)製「TAC100」。
溶出液にテトラヒドロフランを用い、30℃(流速1.00mL/分)の条件で、2本の連続した線状ポリスチレンゲルカラム(Tosoh TSKgel GMHHR-L)を備えたゲルパーミエーションクロマトグラフィ(東ソー(株)製「HLC−8120GPC」)により、ポリスチレン標準で測定した。
多波長アッベ屈折計((株)アタゴ製「DR−M2/1550」、循環式恒温水槽「60−C3」)を用い、光源波長589nm、測定温度25℃で測定した。
組成物を硬化後、基材から剥離した状態を以下の基準で評価した。
×:基材から剥がすことができず、脆い。
基材から剥離した硬化膜を、机の端から1/2の面積を突出させた状態で机の上に載置し、突出部を手で押して90°曲げた後の硬化膜の状態を以下の基準で評価した。
×:亀裂が入らない。
特許文献3の実施例1と同一の方法でBNFとグリシジルアクリレートとの反応物を得た。
20重量部のBNFG(BNFに対して2当量)、8重量部のBNF、95重量部のシクロヘキサノン、0.1重量部のTMACを混合し、110℃にて攪拌しながら6時間反応させ、反応物を得た(反応1段目:フェノキシ樹脂合成工程)。反応物の重量平均分子量は4420であった。
TMACの代わりに40重量%の水酸化ナトリウム水溶液を用いる以外は実施例1と同様にして自立膜を得た。
BNFGの使用量を10重量部(BNFに対して1当量)に変更する以外は実施例1と同様にして硬化膜を製造したが、脆くて、自立膜として成立しなかった。
溶媒としてシクロヘキサノンの代わりにメチルイソブチルケトンを用いる以外は実施例1と同様にして1段目の反応を行ったが、反応せず、原料をそのまま回収した。
TMACの代わりにTPPを用い、かつシクロヘキサノンの代わりにメチルイソブチルケトンを用いる以外は実施例1と同様にして1段目の反応を行ったが、反応30分で固化し、攪拌できなかった。
Claims (12)
- 下記式(1)で表され、かつ重量平均分子量が3800以上であるフェノキシ(メタ)アクリレート。
で表される単位であり、nは1以上の整数である] - 式(1)において、A及びBのいずれもが式(2)で表される単位である請求項1記載のフェノキシ(メタ)アクリレート。
- 式(2)において、環Yがベンゼン環又はナフタレン環である請求項1又は2記載のフェノキシ(メタ)アクリレート。
- 式(2)において、環Yがベンゼン環であり、かつmが0である請求項1〜3のいずれかに記載のフェノキシ(メタ)アクリレート。
- 式(1)において、nが3以上である請求項1〜4のいずれかに記載のフェノキシ(メタ)アクリレート。
- 脂環族ケトンの存在下で、式(4)で表されるエポキシ化合物と式(5)で表される活性水素化合物とを反応させる請求項7記載の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のフェノキシ(メタ)アクリレートを含む硬化性樹脂組成物。
- さらに光重合開始剤を含む光硬化性樹脂組成物である請求項9記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項9又は10記載の硬化性樹脂組成物で形成された成形体。
- 自立膜である請求項11記載の成形体。
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