JP6481987B1 - 白色led光源用照明カバー及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光拡散グレードポリカーボネート樹脂に限定し、波長400nm〜500nmを吸収して波長450nm〜550nmで発光するペリレン系蛍光性染料を重量比で20ppm〜70ppm含有する照明カバー1が、青色光(ブルーライト)ピークの分光放射照度値(W/m2/nm)をブランク(光拡散グレードポリカーボネート樹脂)対比60%以下にする。
【選択図】図1
Description
とりわけ、青色発光ダイオード光源と蛍光部に黄色蛍光体を有する白色LED光源に関する。
光源を均一拡散させるカバーは光拡散グレードポリカーボネート樹脂を異形溶融押出し成型によって製造された照明カバーの分野に関する。
技術分野としては光源の分光放射照度(W/m2/nm)を照明カバーの光学特性によって制御することに関する。
とりわけ、直管型LED照明は事務所、学校、病院など公共の空間を照らす白色LED光源としての利用が拡大している。
白色LED光源は青色LED光と黄色の蛍光体の組み合わせが圧倒的に多く、ブルーライトと定義される波長380nm〜495nmの短波長領域の青色光はそのピーク波長を450nm近辺に有する。
また光源の設計は変更せず、光拡散カバーにブルーライト低減機能を付与する技術手段としては、ブルーライトを低減できる樹脂、染料、色素などをカバーの樹脂に練りこむ、コーテイングする、またはこれらのフイルムを樹脂カバーにラミネートするなど多様な技術が提案されている。
いずれの方式であってもプラスチックの拡散カバーが用いられているが、耐熱性、光学性能、安全耐久性、価格の点でポリカーボネート樹脂が最も多く使用されている。
光源は青色発光ダイオード光源と蛍光部に黄色蛍光体を組合した白色LED光源が最も多いので、ブルーライトの課題は社会問題化のリスクを秘めている。
先行特許文献1には色素を含む樹脂粒子をポリカーボネート樹脂に0.5重量部(5000PPM)をシリコン系拡散材とともに溶融押出しすることで、市販カバー対比約20%ブルーライトを低減できるとしている。「0153 図2」
色素を含む樹脂粒子をMMA樹脂に添加することでブルーライトを低減が可能であるとしている。
具体的な低減率の記載はないが、添加量は重量部で0.01〜1が好ましく、0.005重量部(50ppm)以下は効果ないと記載されている。
「0031」
本発明はペリレン系蛍光性染料を重量部20ppm〜70ppm添加することでブルーライトを低減効果が発揮できる。
しかしながらブルーライトの定義は波長380nm〜495nmの短波長の領域で青色光ピーク波長が450nm近辺なるのが一般的であり、本文献は波長範囲で20nm長波長側にずれている。
ピーク波長については記載がなく、ブルーライトのピーク波長の分光放射照度がどの程度の低減率かが重要であるとした本発明とは評価方法が異なる。
ベースフイルムにはPETフイルムを使い、シリコン粘着剤中に樹脂粒子を添加して界面で起こる光散乱現象によってブルーライトを低減すると記載されている。
製品化には直管型照明カバーに本フイルムを積層する加工工程が必要であり、カバー樹脂中にペリレン系蛍光性染料が含まれる構造の本願とは物が異なるものである。
しかしながら、プラスチックカバーにブルーライト低減加工を施すと、明るさ(照度)が低下するという技術課題がある。
本発明は明るさ(照度)を犠牲にする事なく、高演色性を維持して450nm近辺のブルーライトピーク波長の分光放射照度をブランクカバー対比60%以下にすることが可能になった。
演色性は平均演色評価数Raが白色、昼白色と高演色性領域である90以上であった。
さらに色目が白色で拡散光透過率が60%以上、長期耐熱性(UL−746B)RIT(RTI=Relative Thermal Index)が125℃以上であるものが好ましい。
本発明は混錬前のペレットの乾燥条件(温度、時間)さらに蛍光剤との混錬後の温度の適正範囲を見出した。
終了時に60℃〜80℃、好ましくは65℃〜75℃の温度状態であれば蛍光性染料はペレットに均一に付着する。
ペレット表面は白色から淡黄色になる。
本蛍光剤は当然のことながら300℃を超える耐熱性を有する。
比較例3に示す様に黄色の金属錯塩染料をコーテイングによって積層したが、吸収波長が存在しないため、ブルーライト低減効果は不十分であった。吸収波長が存在する蛍光剤であっても吸収波長が紫外波長域ではブルーライト低減の効果は認められなかった。
図1に示す様に、光拡散性ポリカーボネート樹脂を溶融異形押出法にて外径26mmφ寸法の金型で肉厚1mmの筒型カバーを押出し、冷却工程を経て、カッターにて所定の長さに切断する異形押出しラインを使用した。
機種名: IKG製 PMS50−28 口径50mmφ押出機
比較のために、切断した筒形カバーの両面に黄色染料を溶剤コーテイングする方法も試作した。
蛍光性染料の色目は青色の補色が好ましく、黄色を選択した。
表2には昼白色光源(5000K)点灯時の分光放射照度の測定値と光学性能を記載した。
いずれもカバーを使わない裸で測定器がLED光源を直接受光した場合を比較に入れた。
詳細について、実施例1〜2、比較例1〜5に詳しく記載する。
混錬直後の着色ペレットの温度は約70℃であり、表面の色目は淡黄色に変わった。
製品カバーの色目は淡緑色に替わった。
ブランクカバー分光放射照度を100とした低減効果は54となり、図3に示す通り、波長450nm近辺のブルーライト低減効果は十分認められた。
照度はブランクカバー対比約10%増加し、点灯時の相関色温度は3970Kであった。
製品カバーの色目は白色であった。
色温度4200K(白色)LED光源モジュールを本カバーに挿入して点灯、青色のピーク波長の分光放射照度を測定した結果は0.0095W/m2/nmであった。
点灯時の相関色温度は4160Kであった。
点灯時の相関色温度は4310Kであった。
当該コーテイング液に保土谷化学工業社製金属錯塩染料アイゼンスピロンYellow GRLH Specialを固形分重量比で0.1%添加して撹拌分散させて、当該塗液を満たしたバスに直管カバーの内外両面をデイップ(浸漬)塗布した。
120℃x1分で乾燥して直管カバーの内外面に300nmの透明被膜を積層した。染料のポリカーボネート樹脂重量比で30PPMとなった。
製品カバーの色目は極淡黄色であった。
ブランクカバー分光放射照度を100とした低減効果は92となり、低減効果は不十分であった。
点灯時の相関色温度は4090Kであった。
色温度5000K(昼白色)光源モジュールを本カバーに挿入して点灯、青色のピーク波長の分光放射照度を測定した結果は0.005 W/m2/nmであった。
ブランクカバー分光放射照度を100とした低減効果は54となり、図4に示す通り、波長450nm近辺のブルーライト低減効果は十分認められた。
点灯時の相関色温度は4480Kであった。
製品カバーの色目は白色であった。
色温度5000K(昼白色)LED光源モジュールを本カバーに挿入して点灯、青色のピーク波長の分光放射照度を測定した結果は0.095 W/m2/nmであった。
点灯時の相関色温度は4920Kであった。
色目を表す点灯時の相関色温度は5050Kであった。
(1)屈折率
株式会社アタゴ製 アッベ屈折計NAR−2T」測定波長:550nmで測定した。
(2)照度、演色評価数、相関色温度、ピーク波長、分光放射照度値
コニカミノルタ社 演色照度計 CL−A500で測定した。
2.アルミニウム架台
3.LEDモジュール
4.スライド爪部
Claims (2)
- 450nm近辺にピークを有する相関色温度がそれぞれ4200K(白色)、5000K(昼白色)である白色LED光源であって、青色発光ダイオード光源と蛍光部に黄色蛍光体を有する前記白色LED光源に対して、光拡散ポリカーボネート樹脂に波長400nm〜500nmを吸収して波長450nm〜550nmで発光するペリレン系蛍光性染料を重量比で20ppm〜70ppm含有することで、光源点灯時の青色光(ブルーライト)ピーク波長の分光放射照度値(W/m2/nm)がブランクカバー(光拡散グレードポリカーボネート樹脂単体)対比60%以下にすることが可能な白色光源用直管型LED照明カバー。
- 光拡散グレードポリカーボネート樹脂ペレットを120℃x6時間乾燥後、ポリエチレン袋に入れ、ペリレン系蛍光性染料(粉末)を重量比で20ppm〜70ppmをタンブラー型均一混錬装置にて毎分4〜5回転して30分の間混錬を実施して、ペレット表面に当該粉末を均一に付着後、異形溶融押出を実施する請求項1記載の直管型LED照明カバーの製造方法。
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JP2015530606A (ja) * | 2012-07-05 | 2015-10-15 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | ルミネッセンス材料を含む層のスタック、ランプ、照明器具及びそのような層のスタックを製造する方法 |
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