JP6475644B2 - 単筒式ショックアブソーバーのダンパー - Google Patents
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Description
前記ダンパーシリンダ(40)の一端を貫通し前記油室(50)の第1分室(51)内で往復動作可能なピストンロッド(21)及び該ピストンロッド(21)の先端に位置し該油室(50)の第1分室(51)と第2分室(52)を区画するピストンバルブ(22)と、
前記ピストンバルブ(22)と前記フリーピストン(30)の間に位置し前記油室(50)の第2分室(52)と第3分室(53)を区画する減圧装置(1)と、を備えた単筒式ショックアブソーバーのダンパー(10)であって、
前記減圧装置(1)は、ボルト部材(2)とバルブ部材(3)とから構成され、
前記ボルト部材(2)は、前記ダンパーシリンダ(40)の軸方向に設けられた雄ネジ(2a1)と、前記第2分室(52)と前記第3分室(53)を常時連通させる第1の油路(2c)と、を具備し、
前記バルブ部材(3)は、前記ダンパーシリンダ(40)に固定され、前記ボルト部材(2)の前記雄ネジ(2a1)と螺合した雌ネジ(3a1)と、前記第2分室(52)と前記第3分室(53)を連通可能とする第2の油路(3c)と、該第2の油路(3c)上に位置し前記ピストンロッド(21)の縮み時に閉止されかつ伸び時に開放されるチェックバルブ(3d)と、を具備し、
前記ボルト部材(2)と前記バルブ部材(3)の螺合の度合いによって該ボルト部材(2)と該バルブ部材(3)の間の間隙の大きさが変わることにより前記第2の油路(3c)の流量を調節可能であることを特徴とする。
ダンパー10の上蓋41にはオイルシール42が内蔵されている。伸び時には、ピストンロッド21に微量のオイルが付着してオイルシール42に対して摺動することで潤滑及び封止の機能を担っている。この伸び時の動作により、ピストンロッド21に付着している微量のオイルが外部に送出されるため油室50のオイル量は少しずつ減っていく。油室50のオイル量が減ると、フリーピストン30の位置が徐々に上昇し、ガス室60の圧力が変化する。ガス室60の圧力が変化する結果、ダンパー性能が低下する。外部に送出されるオイル量は僅かであるのでオイル量の減少は徐々に進行するためユーザが気付き難い。図8に示した従来ダンパーの場合、メンテナンスすべき時期が来てもユーザが気付かないことから過使用状態となることが多かった。この結果、最終的には、オイル減少により上昇したフリーピストン30がピストンバルブ22と接触し破損することによって、致命的なオイル漏れを発生することがあった。
減圧装置を取り付けた本発明のダンパーと、減圧装置無しのダンパーの比較実験を行った。減圧装置の有無以外、同じ構成のダンパーを用いた。本発明のダンパーにおける減圧装置は、図2〜図4に示した形態を採用した。ピストンロッドの移動速度は0.2m/sとした。これは、比較的速い移動速度である。
試験結果を表1に示す。減圧装置のない従来のダンパーでは、フリーピストンを正常動作させるために必要なガス圧力は1.0MPa以上とされていた。必要なガス圧力とした場合であっても、ピストンロッドの移動速度が大きいとエアレーションを発生することがあった。比較例の結果はこの従来技術を裏付けている。一方、減圧装置を取り付けたダンパーでは、ガス圧力を0.5MPaまで低下させてもエアレーションを発生しなかった。この結果から、減圧装置が、フリーピストンの正常動作を補助していることが証明された。減圧装置があることにより、ガス室の必要な圧力を2.0MPaから0.5MPaに低減できることになる。すなわちガス圧を75%下げることが可能である。
2、2A ボルト部材
2a ネジ部
2a1 雄ネジ
2b ボルトヘッド
2c 第1の油路
2e 溝
3、3A バルブ部材
3a バルブ本体
3a1 雌ネジ
3b 筒壁部
3c 第2の油路
3c1 バルブ室
3c2 バルブ孔
3d チェックバルブ
3e 溝
10 ダンパー
20 ピストン部
21 ピストンロッド
22 ピストンバルブ
23 油路
24 バルブ付油路
30 フリーピストン
40 ダンパーシリンダ
41 上蓋
42 オイルシール
50 油室
51 第1分室
52 第2分室
53 第3分室
60 ガス室
Claims (3)
- ダンパーシリンダ(40)内を油室(50)とガス室(60)に区画しかつシリンダ内を摺動自在であるフリーピストン(30)と、
前記ダンパーシリンダ(40)の一端を貫通し前記油室(50)の第1分室(51)内で往復動作可能なピストンロッド(21)及び該ピストンロッド(21)の先端に位置し該油室(50)の第1分室(51)と第2分室(52)を区画するピストンバルブ(22)と、
前記ピストンバルブ(22)と前記フリーピストン(30)の間に位置し前記油室(50)の第2分室(52)と第3分室(53)を区画する減圧装置(1)と、を備えた単筒式ショックアブソーバーのダンパー(10)であって、
前記減圧装置(1)は、ボルト部材(2)とバルブ部材(3)とから構成され、
前記ボルト部材(2)は、前記ダンパーシリンダ(40)の軸方向に設けられた雄ネジ(2a1)と、前記第2分室(52)と前記第3分室(53)を常時連通させる第1の油路(2c)と、を具備し、
前記バルブ部材(3)は、前記ダンパーシリンダ(40)に固定され、前記ボルト部材(2)の前記雄ネジ(2a1)と螺合した雌ネジ(3a1)と、前記第2分室(52)と前記第3分室(53)を連通可能とする第2の油路(3c)と、該第2の油路(3c)上に位置し前記ピストンロッド(21)の縮み時に閉止されかつ伸び時に開放されるチェックバルブ(3d)と、を具備し、
前記ボルト部材(2)と前記バルブ部材(3)の螺合の度合いによって該ボルト部材(2)と該バルブ部材(3)の間の間隙の大きさが変わることにより前記第2の油路(3c)の流量を調節可能であることを特徴とする
単筒式ショックアブソーバーのダンパー。 - 前記チェックバルブ(3d)がボール体であって、前記バルブ部材(3)の内部に設けられたバルブ室(3c1)に配置されており、該バルブ室(3c1)は前記第2分室(52)側に開口しかつ該ボール体の弁座となるバルブ孔(3c2)を通して前記第3分室(53)に連通可能であることを特徴とする請求項1に記載の単筒式ショックアブソーバーのダンパー。
- 前記ボルト部材と前記バルブ部材のうち少なくとも一方が、該ボルト部材と該バルブ部材が完全に螺合した状態において前記第2の油路(3c)と前記第2分室(52)とを連通させる溝(2e,3e)又は貫通孔を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の単筒式ショックアブソーバーのダンパー。
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JP2016003402A JP6475644B2 (ja) | 2016-01-12 | 2016-01-12 | 単筒式ショックアブソーバーのダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016003402A JP6475644B2 (ja) | 2016-01-12 | 2016-01-12 | 単筒式ショックアブソーバーのダンパー |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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