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JP6470088B2 - ボンディング装置及びボンディング方法 - Google Patents

ボンディング装置及びボンディング方法 Download PDF

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JP6470088B2 JP2015076049A JP2015076049A JP6470088B2 JP 6470088 B2 JP6470088 B2 JP 6470088B2 JP 2015076049 A JP2015076049 A JP 2015076049A JP 2015076049 A JP2015076049 A JP 2015076049A JP 6470088 B2 JP6470088 B2 JP 6470088B2
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Description

本発明は、ボンディング装置及びボンディング方法に係わり、特に、信頼性の高いボンディング装置及びボンディング方法に関する。
ダイ(半導体チップ)を配線基板やリードフレームなどの基板に搭載してパッケージを組み立てる工程の一部に、ウェハからダイを吸着し基板にボンディングするダイボンディング工程がある。
ダイボンディング工程では、基板のボンディング面に正確にダイをボンディングする必要がある。しかしながら、基板面はDAF(ダイアタッチフィルム)でボンディングの場合は、80℃〜160℃程度の高温に加熱されている。またXYZ軸動作を行う駆動部からの発熱や雰囲気温度変化もある。加熱、駆動部発熱若しくは雰囲気温度変化によって、構成部材の位置ずれ等が発生しダイを正確な位置にボンディングできない。
この種の問題を解決する従来技術としては特許文献1がある。特許文献1の発明は、半導体素子を被搭載対象に搭載する半導体製造装置において、前記被搭載対象に搭載した前記半導体素子と前記被搭載対象上の搭載目標位置とのずれ量を検出するずれ検出部と、前記ずれ検出部で検出した複数個のずれ量の値を統計処理し、前記半導体素子の位置補正計算にフィードバックする補正回路とを有する。
特開2004‐311569号公報
しかしながら、昨今のパッケージの小型・薄型化、ダイの薄型化によるchip on chipの技術の発達により、ダイのボンディングはより高精度の(十数〜数μm)位置決めが必要になってきている。それ故、特許文献1の課題に加えて、基板を搬送する搬送路等の熱膨張により基板側のボンディング位置ずれが問題になってきた。
従って、本発明の目的は、ダイを実装位置に正確にボンディングできる信頼性の高いダイボンダ及びボンディング方法を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、80℃〜160℃前後の高温にさらされ基板の姿勢ずれをもたらしている搬送路に対して、加熱、輻射熱、駆動部発熱若しくは雰囲気温度変化による自体の姿勢ずれを含めてボンディングヘッド、実装撮像カメラの経時変化による経時姿勢ずれを検出し、これら3者の相関位置を定め、実装位置における位置決め精度を向上させる。その実例を挙げれば、
本発明は、第1の撮像視野を有するピックアップ撮像手段と、
ダイの載置位置を撮像できる第2の撮像視野を有する載置位置撮像手段と、
第1の撮像視野内のダイをピックアップして第2の撮像視野内の載置位置にダイを載置し得るダイ移送ツールであって、ダイをピックアップするときは第1の撮像視野内で撮像可能な位置でありダイを載置位置に載置するときは第2の撮像視野内で撮像可能な位置に基準マークを備えたダイ移送ツールと、
ダイ移送ツールで保持する予定のダイをピックアップ撮像手段により撮像された第1画像と、
ダイを保持したダイ移送ツールに備えられた基準マークをピックアップ撮像手段により撮像された第2画像と、
ダイ移送ツールで載置する予定対象の基板を載置位置撮像手段により撮像された第3画像と、
ダイを保持したダイ移送ツールに備えられた基準マークを載置位置撮像手段により撮像された第4画像と、
第1、第2、第3及び第4画像に基づき、ダイ移送ツールが保持するダイの載置を補正する補正手段と
を有するボンディング装置である。
また、本発明は、ダイ移送ツールで保持する予定のダイをピックアップ撮像手段が撮像する第1ステップと、
ダイを保持したダイ移送ツールに備えられた基準マークをピックアップ撮像手段が撮像する第2ステップと、
ダイを載置予定の基板を載置位置撮像手段が撮像する第3ステップと、
ダイを保持したダイ移送ツールに備えられた基準マークを載置位置撮像手段が撮像する第4ステップと、
第1、第2、第3及び第4ステップに基づき、ダイ移送ツールが保持するダイの載置を補正するステップと、
を有するボンディング方法である。
ここで、ダイ移送ツールは、ダイをボンディングするボンディングヘッドの他、ウェハからピックアップするピックアップヘッド、中間ステージと何か他の場所の間を移動するヘッドを含む。
また、ピックアップ撮像手段は、ウェハからダイをピックアップする場合の撮像手段、中間ステージ上に載置されたダイをピックアップする際の撮像手段、他のダイを保持するツールからダイをピックアップする場合の撮像手段など、要するにダイをピックアップする際に撮像できる撮像手段を含む。また、載置位置撮像手段は、ダイを中間ステージに載置する場合の撮像手段、ダイを基板に載置する場合の撮像手段など、ダイを移送する対象部分、例えば基板、に載置する際に撮像する撮像手段を含む。
また、ダイを載置するとは、ダイを対象場所に置く場合の他、仮圧着若しくは本圧着等のボンディング行為のいずれも含む。
また、補正手段は、ダイ移送ツールのみよる補正に限らず、ダイ移送ツールが保持するダイの載置場所を補正できるような補正手段であれば何でもよく、下記に述べるように、補正方法としてはダイ移送ツールの位置・角度を補正することにより、ダイの載置場所を補正してもよいし、中間ステージの位置・角度を補正することにより、ダイの載置場所を補正してもよいし、その他、要するにダイの載置場所を補正できるような補正手段であれば、何でもよい。
また、これらの補正は、下記でも述べるが、例えば、制御手段が、第1画像内のダイの位置若しくは方向等と第2画像内の基準マークの位置若しくは方向等の関係に基づき、基準マークからダイの位置若しくは方向等を推定する。また、制御手段が、第3画像内の基板の位置若しくは方向等と第4画像内の基準マークの位置若しくは方向の関係から、基準マークの位置、方向から基板の位置、方向を推定する。そして基準マークから推定されたダイの位置若しくは方向と、基準マークから推定された基板の位置若しくは方向を一致するよう、制御手段が補正する行為を含む。
さらに、本発明は、ピックアップ撮像手段は、第1画像と第2画像を同じ位置で撮像する撮像手段であってもよい。
また、本発明は、載置位置撮像手段は、第3画像と第4画像を同じ位置で撮像する撮像手段であってもよい。
さらに、本発明は、補正手段は、第1画像内のダイの位置若しくは方向と第2画像内の基準マークの位置若しくは方向の関係に基づき、第3の画像内の基準マークの位置若しくは方向から、補正する手段であってもよい。
また、本発明は、基準マークは、移送ツールに設けられたプリズムを有する光学系を介してピックアップ撮像手段若しくは載置位置撮像手段で撮像できる基準マークであってもよい。
さらに、本発明は、ダイを反転できると共に、載置位置を有する載置面に平行な面内で回転可能なピックアップ手段を有し、
補正手段は、ピックアップ手段により補正してもよい。
また、本発明は、ピックアップ撮像手段は、第1ステップと第2ステップで同じ位置で撮像してもよい。 さらに、本発明は、載置位置撮像手段は、第3ステップと第4ステップで同じ位置で撮像してもよい。
また、本発明は、補正するステップは、第1ステップで撮像されたダイの位置若しくは方向、第2ステップで撮像された基準マークの位置若しくは方向、
第3ステップで撮像された基板の位置若しくは方向、及び第4ステップで撮像された基準マークの位置若しくは方向、に基づき補正するステップであってもよい。
さらに、本発明は、第2若しくは第3ステップは、移送ツールに設けられたプリズムを有する光学系を介して基準マークを撮像するステップであってもよい。
また、本発明は、補正するステップは、ダイを反転できると共に、載置位置を有する載置面に平行な面内で回転可能なピックアップ手段により補正するステップであってもよい。
本発明によれば、ダイを実装位置に正確にボンディングできる信頼性の高いダイボンダ及びボンディング方法を提供できる。
本発明に好適なダイボンダの第1の実施形態における本発明の第1の実施例の主要部の概略側面図である。 搬送路における実装撮像カメラ、ボンディングヘッドの状態を示す図である。 第1の実施例におけるボンディングヘッドの構造を模式的に示す図である。 実装撮像カメラとボンディングヘッドの経時姿勢ずれを検出するための実装撮像カメラとボンディングヘッドの動作を示す図である 図4に示す動作によって得られた結果を示し、(a)は実装撮像カメラの検出結果を示す図で、(b)はボンディングヘッドの検出結果を示す図である。 実装撮像カメラのX駆動軸を搬送基準マークの位置に動作させ、搬送基準マークを経時姿勢ずれによる動作原点としたときの図を示す図である。 撮像カメラの経時姿勢ずれの検出処理フローを示す図である。 処理によって得られた中間ステージ撮像カメラのボンディイングヘッドに対する処理姿勢ずれの検出結果を示す図である。 (a)はアタッチステージに搬送されてきた破線で基板P又は既実装ダイに新たなダイDの実装位置を実装撮像カメラで撮像したときの図を示し、(b)は中間ステージに載置されたダイDを中間ステージ撮像カメラで撮像したときの図である。 経時姿勢ずれ及び処理姿勢ずれを同時に行う時の実装処理フローを示す図である。 本発明に好適なダイボンダの第2の実施形態の主要部の概略側面図で、本発明の第4の実施例である。
以下に本発明の一実施形態を、図面等を用いて説明する。なお、以下の説明は、本発明の一実施形態を説明するためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素若しくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であり、これらの実施形態も本願発明の範囲に含まれる。
なお、本書では、各図の説明において、共通な機能を有する構成要素には同一の参照番号を付し、説明の重複をできるだけ避ける。
図1は、本発明に好適なダイボンダの第1の実施形態における本発明の第1の実施例の主要部の概略側面図である。本ダイボンダ100は、ピックアップヘッド13でピックアップしたダイDを一度中間ステージ(保持位置)22に載置し、載置したダイDをボンディングヘッド23で再度ピックアップし、実装位置に搬送されてきた基板Pにボンディングし、実装する装置である。
ダイボンダ100は、ウェハ上のダイDの姿勢を認識する供給ステージ撮像カメラ11と、中間ステージ22に載置されたダイDの姿勢を認識する中間ステージ撮像カメラ21と、アタッチステージ32上の実装位置を認識する実装撮像カメラと31とを有する。なお、本実施例では、中間ステージ撮像カメラ21が本発明におけるピックアップ撮像カメラとなる。
また、ダイボンダ100は、中間ステージ22に設けられた旋回駆動装置25と、中間ステージ22とアタッチステージ32の間に設けられたアンダビジョンカメラ41と、アタッチステージ32に設けられた加熱装置34と、制御装置50と、を有する。
アンダビジョンカメラ41はボンディングヘッド23が移動中に吸着しているダイDの状態を真下から観察し、加熱装置34はダイDをピックアップまたは実装し易くするためにステージ32を加熱する。
制御装置50、図示しないCPU(Central processor unit)、制御プログラム格納するROM(Read only memory)やデータ格納するRAM(Random access memory)、コントロールバスをなど有し、ダイボンダ100を構成する各要素を制御し、以下に述べる実装制御を行う。
本実施例でボンディング処理に関与する実装ユニットは、搬送系を構成するアタッチステージ32も含む搬送路60、実装撮像カメラ31、ボンディングヘッド23、中間ステージ撮像カメラ21及び中間ステージ22である。実装撮像カメラ31、ボンディングヘッド23及び中間ステージ撮像カメラ21は、実装位置を有する図2に示す実装面32mに平行な面内をX、Y方向に移動させるXY駆動軸を有し、実装面32mに直交する軸に対して回転する回転軸を有さない。中間ステージ22は、中間ステージ面22m(図1参照)を実装面32mに平行な面で中間ステージ22を回転させる旋回駆動装置25を有する。
なお、本実施例におけるY方向とは、ボンディングヘッド23が、中間ステージ22とアタッチステージ32と間を移動する方向であり、X方向とは、実装面32mに平行面内でY方向と直交する方向である。また、XY駆動軸は、図1に示すようにリニアスケール位置が検出される。例えば、26、36は、ボンディングヘッド23及び実装撮像カメラのそれぞれのY駆動軸用リニアスケールである。
図2は、搬送路60における実装撮像カメラ31、ボンディングヘッド23の状態を示す図である。実装ユニットのうち、アタッチステージ32を含む搬送路60、搬送路60の上側に存在するボンディングヘッド23及び実装撮像カメラ31が、ダイDをボンディングし易くするために加熱装置34により80℃〜160℃前後の影響を受ける。即ち、搬送路60は高温により熱膨張し、ボンディングヘッド23及び実装撮像カメラ31が輻射熱等により姿勢ずれが発生する。
そこで、本発明では、基板Pの姿勢ずれをもたらしている搬送路60に対して、加熱等自体による姿勢ずれを含めてボンディングヘッド23、実装撮像カメラ31の経時変化による経時姿勢ずれを検出し、これら3者の相関位置を定め、実装位置における位置決め精度を向上させる。経時姿勢ずれには、後述するように回転角ずれ及び位置ずれがある。以下の説明おいて、前者を経時回転角ずれといい、後者を経時位置ずれという。
上記の経時姿勢ずれの検出を実現するために、本実施例では次の2つの基準マークを有する。
第1に、搬送路60の動作原点からの経時姿勢ずれを検出すために設けられた搬送基準マークHMである。本実施例では、図2に示すように、搬送路60の両側凸部にHM1,HM2を設ける。搬送基準マークHM1、HM2は、実装撮像カメラ31とボンディングヘッド23がY方向に移動する線に沿って、かつ、実装撮像カメラ31の撮像範囲に入るように設けられる。搬送基準マークHM1、HM2は、搬送路60とコントラストが採れ、撮像カメラの分解能で弁別できるほどの形状を有していればよい。なお、搬送基準マークHM1、HM2をアタッチステージ32上に所定距離離間した位置に設けてもよい。
第2に、ボンディンヘッド23に設けられたヘッド基準マークBMである。図3(a)は、本実施例におけるボンディングヘッド23の構造を模式的に示す図である。基準マークBMは、ボンディングヘッド23を真上から撮像したときに、ダイDを吸着保持するコレット23Cの中心位置23cpが撮像カメラの撮像視野の中心位置と一致するように、コレット23Cの中心位置23cpからオフセットした位置に設けられている。また、撮像カメラの撮像面からヘッド基準マークBMまでの距離Lは、図3(b)に示す撮像カメラの焦点距離WDとなる位置になる距離、即ちL1+L2+L3となる。さらに、ヘッド基準マークBMは、マーク部23mとコントラストが採れ、撮像カメラの分解能で弁別できるほどの形状を有していればよい。例えば、黒点マークの他、マーク部23mに切欠きマークを設けてもよいし、マーク部23mにX方向又はY方向に平行な直線マークを設けてもよい。
次に、ボンディングヘッド23の構造を説明する。ボンディングヘッド23は、ダイDを吸着保持するコレット23Cと、コレット23Cを昇降させ、実装面32mに平行な2次元面上を移動する本体23Hと、ヘッド基準マークBMを有する撮像カメラ姿勢ずれ検出部23Kとを有する。ボンディングヘッド23は、コレットを実装面32mに平行面で旋回させる旋回軸を有していない。
撮像カメラ姿勢ずれ検出部23Kは、本体23Hから延在し、ヘッド基準マークBMが設けられたマーク部23mと、ヘッド基準マークBMの像をコレット23Cの中心位置23cpを通り、実装面32mに直交する中心軸23j上に導く光学系23oを有する。なお、図3(a)に示す中心位置23cpは、紙面に平行な辺上に便宜上示している。
本実施例では、光学系23oは、本体23Hの上部に設けられた2つのプリズム23p1、23p2と、それらを本体23Hに支持する光学系支持部23sとを有する。プリズム23p2は、その光軸が中心軸23jと一致するように設けられている。光学系としては、例えば他に、一端をヘッド基準マークBMに面し、他端を前記プリズム23p2の位置で撮像カメラの撮像面に面するように設けられたファイバースコープを用いてもよい。
まず、搬送路60を基準とした実装撮像カメラ31とボンディングヘッド23の経時姿勢ずれの検出方法と、実装撮像カメラ31のボンディングヘッド23に対する経時姿勢ずれの検出方法を図4、図5を用いて説明する。
図4は、実装撮像カメラ31とボンディングヘッド23の経時姿勢ずれを検出するための実装撮像カメラ31とボンディングヘッド23の動作を示す図である。図5は、図4に示す動作によって得られた結果を、搬送基準マークHM1、HM2を結ぶ破線で示す基準マーク直線HMLを基準に、実装撮像カメラ31、ボンディングヘッド23に対して示した図である。図5(a)は実装撮像カメラ31の結果を、図5(b)はボンディングヘッド23の結果を示す図である。図5(a)、図5(b)におけるHMMの位置は、搬送基準マークHM1、HM2の中点であり、仮想の搬送基準マークHMMを示す。
図4(a)に示すように、実装撮像カメラ31の撮像視野の中心位置が搬送基準マークHM1の中心位置に一致するように実装撮像カメラ31を移動させ、図5(a)に示す実装撮像カメラ31の搬送基準マークHM1からの位置(Xcg1,Ycg1)を得る。その後、図4(b)に示すように、ヘッド基準マークBMの中心位置が実装撮像カメラ31の撮像視野の中心位置に一致するようにボンディングヘッド23を移動させ、図5(b)に示すボンディングヘッド23の搬送基準マークHM1からの位置(Xbg1,Ybg1)を得る。
次に、実装撮像カメラ31とボンディングヘッド23を順次搬送基準マークHM2上に移動させ、搬送基準マークHM1上の処理を搬送基準マークHM2上に対しても行い、図5(a)、図5(b)にそれぞれ示す実装撮像カメラ31の搬送基準マークHM2からの位置(Xcg2,Ycg2)、ボンディングヘッド23の搬送基準マークHM1からの位置(Xbg2,Ybg2)を得る。Xは基板Pの搬送方向を正とし、Yはボンディングヘッド23がアタッチステージ32から中間ステージ22に向かう方向を正とする。
図5に示す結果から、ボンディングヘッド23の基準マーク直線HMLに対する経時回転角ずれは、時計回りを正としてθbgとなり、実装撮像カメラ31の搬送基準マークHM1とHM2とを結ぶ基準マーク直線HMLに対する経時回転角ずれは、時計回りを正としてθcgとなる。また、実装撮像カメラ31のボンディングヘッド23に対する経時回転角ずれθbcは、時計回りを正としてθbg−θcgとなる。それぞれの回転角ずれは、必ずしも時計方向を正とする必要がない。要は同一回りに対して正とする必要がある。以下の説明でも回転角ずれは時計方向を正として行う。
仮に、ボンディングヘッド23が回転軸を有していれば、回転軸を基準マーク直線HML上に動作原点Bgとして移動させ、経時回転角ずれ−θbgだけ回転させれば、ボンディングヘッド23の移動軌跡Brが基準マーク直線HMLと一致する。本実施例では、ボンディングヘッド23が回転軸を有していないので、後述する中間ステージ22の回転によって行われる。なお、Jcgは、実装撮像カメラ31のY駆動軸の動作原点であり、Jcrは、実装撮像カメラ31の移動軌跡である。
図6は、ボンディングヘッド23のX駆動軸の動作原点を搬送基準マークHM1にした例である。図6において、当初又は前回の経時姿勢ずれ検出時の搬送基準マークHM1、HM2間の距離をLyとすれば、今回の経時姿勢ずれ検出時ではΔYb伸びたことになる。しかし、ΔYbは実装撮像カメラ31が実装位置にきた時に、実装位置が視野範囲からずれるほど大きくはないので実際のボンディング時に、実装撮像カメラ31で得られる像から補正できる。なお、X駆動軸の動作原点は、搬送基準マークHM1に限らずHM2でも中点であるHMMでもよい。
実装撮像カメラ31についても図6に示すボンディングヘッド23と同じ説明ができるので省略する。実装撮像カメラ31に移動軌跡は、ボンディングヘッド23の移動軌跡Brと基準マーク直線HMLと一致する。実装撮像カメラ31の動作原点は、ボンディングヘッド23の動作原点の搬送基準マークHM1と必ずしも一致しなくてもよい。
次に、中間ステージ撮像カメラ21の経時姿勢ずれの検出を図7、図8を用いて説明する。図7は、中間ステージ撮像カメラ21の経時姿勢ずれの検出処理フローを示す図である。図8は、処理によって得られた中間ステージ撮像カメラ21のボンディイングヘッド23に対する経時姿勢ずれの検出結果を示す図である。なお、搬送路60の加熱及び中間ステージ22の加熱の影響が少なく、かつ中間ステージ撮像カメラ自体の経時姿勢ずれが無視できるのであれば実施しなくてもよい。
図7の検出フローを実施する前に、中間ステージ撮像カメラ21の視野中心位置21cが中間ステージ22の回転軸と一致していない場合は、中間ステージ撮像カメラ21を移動し一致させる。
まず、図8に示すように、ボンディングヘッド23を中間ステージ撮像カメラ21の撮像視野の中心位置21cを通る一点鎖線上にY方向に平行移動させ、ヘッド基準マークBMの撮像BM1を得る(S1)。その後、ボンディングヘッド23をX方向に所定距離平行移動させ、その時のヘッド基準マークBMの撮像BM2を得る(S2)。所定距離平行移動は、Y方向であってもよい。
図8に示すように、ヘッド基準マークBMをX方向に平行して移動させたにも拘らず、ヘッド基準マークBM1,BM2を結び直線が傾斜していることは、中間ステージ撮像カメラ21がボンディングヘッド23に対して傾斜していることを示し、即ち経時回転角ずれθabを得る(S3)。ヘッド基準マークBM1はコレット23Cの中心位置23cp上にあることから、BM1と実装撮像カメラ31の撮像視野の中心位置21cとのずれが、中間ステージ撮像カメラ31のボンディングヘッド31に対する経時位置ずれとなり、経時位置ずれ(Xab、0)を得る(S4)。なお、ヘッド基準マークBMがX方向又はY方向に直線形状の直線マークの場合は、S2を行うことなく、直線マークに対する中間ステージ撮像カメラ21の撮像視野の中心位置21cを通る一点鎖線の傾きによって経時回転角ずれθabを得ることができる。
その後、中間ステージ22を回転させ各実装ユニットの経時回転角ずれを補正するが、回転によって位置ずれが生じないように、各ユニットのX位置が直線上に乗るように経時姿勢ずれの原点位置を補正する。具体的には、ボンディングヘッド23及び実装撮像カメラ31の位置の原点位置を−Xab移動させる。この結果、中間ステージ撮像カメラ21の位置動作原点、ボンディングヘッド23及び実装撮像カメラ31のX方向の動作原点は、一直線上に乗っていることから、互いに位置ずれはなくなる。当該直線は、搬送基準マークHM1からXabずれた位置となる。Y方向の位置ずれは、前述したように撮像カメラの視野でカバーできるので、見かけ上無視できる。
経時回転角ずれの補正は、中間ステージ撮像カメラ21による経時回転角ずれθabだけでなく、搬送路60の搬送基準マークHMによって得られる実装撮像カメラの経時回転角ずれθcg、ボンディングヘッド23の実装撮像カメラ31に対する経時回転角ずれθbcを合わせた経時回転角ずれに対して行う必要がある。それ故、中間ステージ撮像カメラ21の搬送路60に対する全経時回転角ずれθagは、式(1)、又は、式(2)となる。そこで、中間ステージ22を−θag回転させ、全経時回転角ずれの補正を行う。
θag=θcg+θbc+θab (1)
=θcg+(θbg−θcg)+θab
=θbg+θab (2)
なお、式(2)によれば、ボンディングヘッド23が回転軸を有すれば、すべての実装ユニットの搬送路60に対する経時回転角ずれを補正できることを示している。
搬送路60、実装撮像カメラ31、ボンディングヘッド23など経時姿勢ずれが刻々と変化する場合は上記の経時変化による経時姿勢ずれ検出をその都度行い、一定時間姿勢ずれを維持できる場合は、一定時間毎に行う。
以上説明したように、本実施例によれば、実装ユニットの搬送路60に対する経時姿勢ずれ、即ち搬送路60に正しい姿勢で載置された基板Pに対する各実装ユニット、特にボンディングヘッド23、実装撮像カメラ31の経時姿勢ずれを補正でき、搬送路、即ち搬送されてくる基板P(実装位置)に対する位置決め精度を向上させることができる。
次に、実装処理を説明する。実装処理では、ダイをピックアップする際にダイの姿勢を撮像する中間ステージカメラ(ピックアップ撮像カメラ)と、ダイをボンディングする際に、実装位置を撮像する実装撮像カメラ間のボンディングヘッドに対する回転角ずれθacが、ダイの実装位置への位置決め精度へ影響する。
θac=θab−θcb=θab+θbc (3)
式(3)の内容は、式(1)に含まれており経時姿勢ずれの処理において補正されている。
また、実装処理は、更に精度よく位置決めする場合は、次に説明する処理姿勢ずれを加味して補正する。
処理姿勢ずれとは、アタッチステージ32に搬送されてきた基板P又は既に実装された既実装ダイDの実装撮像カメラ31に対する姿勢ずれ、及び中間ステージ21に載置されたダイDの中間ステージ撮像カメラ21に対する姿勢ずれを総称していう。以下、図9を用いて処理姿勢ずれを説明する。処理姿勢ずれにも、経時姿勢ずれと同様に処理回転角ずれ、処理位置ずれがある。
図9(a)は、アタッチステージ32に搬送されてきた破線で示す基板P又は既実装ダイDに新たなダイDの実装位置を実装撮像カメラ31で撮像したときの図を示す。図9(a)から実装撮像カメラ31に対する実装位置の処理姿勢ずれは、処理回転角ずれがθcdとなり、処理位置ずれが(Xcd、Ycd)となる。同様に、図9(b)は、中間ステージ21に載置されたダイDを撮像し、ダイの処理姿勢ずれは、処理回転角ずれがθadとなり、処理位置ずれが(Xad、Yad)となる。
図9から中間ステージ21上のダイDのアタッチステージ32上の実装位置に対する処理回転角ずれは、式(4)となる。
処理回転角ずれθd :θcd−θad (4)
従って、経時姿勢ずれの補正と処理姿勢ずれの補正を同時に行うとき、回転角づれに対しては、式(5)に示すように両方姿勢ずれの回転角ずれを足した全回転角ずれを中間ステージ22の回転で補正する。
全回転角ずれθs :θag+θd (5)
一方、位置ずれに対しては、式(5)の全回転角ずれを補正後、回転後に得られる中間ステージ上のダイDの処理位置ずれ(Xad`、Yad`)を得て、ボンディングヘッド23の位置を補正する。
次に、経時姿勢ずれ及び処理姿勢ずれを同時に行う時の実装処理フローを、図10を用いて説明する。
まず、予めアタッチステージ32では搬送路60に対する経時回転角ずれθcg、θbc又はθcgを得る(S101)と共に、実装撮像カメラ31に対する実装位置の処理回転角ずれのθcd、処理位置ずれ(Xcd、Ycd)を得る(102)。次に、中間ステージ22において、ボンディングヘッド23に対する中間ステージ撮像カメラ21の経時回転角ずれθabを得る(S103)と共に、中間ステージ撮像カメラ21に対するダイDの処理回転角ずれθadを得る(S104)。その後、S101からS104で得られたそれぞれ回転角ずれから、式(5)に示す全回転角ずれθsを得て、中間ステージを−θs回転させる(S105)。
次に、中間ステージ22上のダイDを撮像し、回転後のダイDの処理位置ずれ(Xad`、Yad`)を得る(S106)。ボンディングヘッド23を移動し、処理位置ずれ(Xad`、Yad`)を補正して、ダイDをピックアップする(107)。ボンディングヘッド23は、アタッチステージ32に移動し、実装位置の処理位置ずれ(Xcd、Ycd)を補正して、ダイDをボンディングする(108)。
一定時間姿勢ずれを維持できる場合は、経時姿勢ずれの補正の要否を判断(S100)し、要の場合は、上記ステップS101乃至S108を行う。否の場合は、処理姿勢ずれの補正のみを行う。即ち、予めアタッチステージでは、実装撮像カメラ31に対する実装位置の処理回転角ずれθcd、処理位置ずれ(Xcd、Ycd)を得る(S111)。次に中間ステージ22において、中間ステージ撮像カメラ21に対するダイDの処理回転角ずれθadを得る(S112)。そして、式(4)に示す処理回転角ずれθdを得て、中間ステージ22を−θd回転させる(S113)。その後は、S106乃至S108の処理を行う。
また、図1に示すようにダイを積層して行く積層処理の場合は、アタッチステージ32の既実装のダイDの姿勢から積層するダイDの処理姿勢ずれが所定の位置決め精度で得られる場合は、S111を省略し、S108では積層による実装位置の処理位置ずれをシフトとして補正して、ダイDをボンディングする。
以上の説明では、処理位置ずれ補正は、それぞれのステージで行った。しかし、ボンディングヘッド23のコレット23CがダイDを内部に取り込むタイプではなく、ダイDを面一で吸着するタイプの場合は、中間ステージ22におけるダイDのピックアップに対する位置決めは必ずしも精度よく行う必要がないので、処理位置ずれ補正をどちらかのステージで、あるいはアタッチステージ32への移動中に行ってもよい。
以上説明した本実施例によれば、搬送路に対する実装ユニットの経時姿勢ずれを検出することで、実装ユニットの経時変化を検出でき、実装位置へダイを精度よくボンディングできる。
また、以上説明した本実施例によれば、搬送路に対する実装ユニットの経時姿勢ずれを検出することで、中間ステージ撮像カメラと実装撮像カメラ間の経時回転角ずれを検出でき、補正できるので、さらに実装位置にダイを精度よくボンディングできる。
次に、搬送路60に対する経時姿勢ずれの検出方法の第2の実施例を説明する。第1の実施例では、ボンディングヘッド23の搬送路60に対する経時姿勢ずれ検出を、実装撮像カメラ31の搬送路60に対する経時姿勢ずれ検出を2つの搬送基準マークHMに対して同時に行ったが、本実施例では、まず、実装撮像カメラ31の搬送路60に対する経時姿勢ずれ検出を行い、次にボンディングヘッド23の実装撮像カメラ21に対する経時姿勢ずれを検出する。
本実施例における実装撮像カメラ31の経時姿勢ずれ検出は、第1の実施例と実施の仕方は同じである。また、ボンディングヘッド23の実装撮像カメラ21に対する経時姿勢ずれ検出は、中間ステージ撮像カメラのボンディングヘッド23に対する処理姿勢ずれ検出処理と同様に行う。即ち、実装撮像カメラ31に対してボンディングヘッド23をX方向又はY方向に移動させて行う。但し、第1の実施例では、中間ステージ撮像カメラ21のボンディングヘッド23に対する経時姿勢ずれであるのに対し、本実施例では、ボンディングヘッド23の実装撮像カメラ31に対する経時姿勢ずれを検出する。
第2の実施例においても、第1の実施例と同様な効果を奏することができる。
さらに、搬送路60に対する経時姿勢ずれ検出方法の第3の実施例を説明する。第1、第2の実施例では、一定距離離れた2つの搬送基準マークを用いて、実装撮像カメラ31、ボンディングヘッド23搬送路60に対する経時姿勢ずれを検出した。第3の実施例は、アタッチステージ32を含めた搬送路60に設けられた1つの搬送基準マークHM、例えばヘッド基準マークHM1を用いて行う。
第3の実施例では、1つの搬送基準マークHMに対して実装撮像カメラ31をX方向又はY方向に平行に移動させ、その時の1つの搬送基準マークHMの軌跡から、搬送路60に対する実装撮像カメラ31の経時姿勢ずれを検出する。即ち、図7、図8において撮像カメラに対するボンディングヘッド23の有するヘッド基準マークBMを移動させたが、本実施例では、固定された搬送基準マークHMに対して実装撮像カメラ31を移動させて、実装撮像カメラ31の搬送路60に対する経時姿勢ずれを検出する。その後のボンディングヘッド23の実装撮像カメラ31に対する経時姿勢ずれ検出を、実施例2と同様に行う。
第3の実施例においても、第1の実施例と同様な効果を奏することができる。
次に、本発明の第4の実施例を説明する。第4の実施例は、本発明に好適なダイボンダの第2の実施形態であり、図11を用いて説明する。第2の実施形態のダイボンダ200は、第1の実施例とは異なり、中間ステージ22がなく、ボンディングヘッド23が、ウェハ(保持位置)Wから直接ダイDをピックアップし、アタッチテーブル32の実装位置に直接ボンディングする装置である。
第2の実施形態では、供給ステージ12上のウェハW上のダイDの姿勢を確認する供給ステージ撮像カメラ11がピックアップ撮像カメラとなる。即ち、実装ユニットを構成するのは、搬送路60のほか、実装撮像カメラ31、ボンディングヘッド23及び供給ステージ撮像カメラ11となる。
第2の実施形態では、供給ステージ撮像カメラ11を第1の実施形態の中間ステージ撮像カメラ21と、供給ステージ12を第1の実施形態の中間ステージ22とすることにより、実施例1乃至3を適用することができる。
第4の実施例においても、第1の実施例と同様な効果を奏することができる。
次に、本発明の第5の実施例を説明する。第5の実施例は、本発明に好適なダイボンダの第3の実施形態である。第3の実施形態は、フリップチップボンダである。フリップチップボンダは、ダイDをウェハWからピックアップし、受け渡しのために反転させると共に、実装位置を有する実装面32mに平行な面内で回転可能なピックアップヘッド13を有し、ボンディングヘッド23がピックアップヘッド13でダイDを反転した位置(保持位置)でダイDを吸着保持し、実装位置にボンディングする。反転した位置が実施例1の中間ステージ22に対応する。それ以外の構成は、ダイボンダの実施形態1と同じである。従って、実施例1乃至3をダイボンダの本実施形態3に適用できる。
第5の実施例においても、第1の実施例と同様な効果を奏することができる。
11:供給ステージ撮像カメラ 12:供給ステージ
13:ピックアップヘッド 21:中間ステージ撮像カメラ
21c:中間ステージ撮像カメラの撮像視野の中心位置
22:中間ステージ 23:ボンディングヘッド
23C:コレット 23cp:コレットの中心位置
23j:コレット中心軸 23m:マーク部
23o;光学系 23p1、23p2:プリズム
23s:光学系支持部 23K:撮像カメラ姿勢ずれ検出部
23H:ボンディングヘッドの本体 25:旋回駆動装置
31:実装撮像カメラ
31c:実装撮像カメラの撮像視野の中心位置
32:アタッチステージ 32m:実装面
34:加熱装置 41:アンダビジョンカメラ
60:搬送路 100,200:ダイボンダ
D:ダイ(半導体チップ) BM、BM1、BM2:ヘッド基準マーク
HM、HM1、HM2:搬送基準マーク HML:基準マーク直線
P:基板 W:ウェハ
θag:中間ステージ撮像カメラの搬送路に対する全経時回転角ずれ
θab:中間ステージ撮像カメラのボンディングヘッドに対する回転角ずれ
θbc:ボンディングヘッドの実装撮像カメラに対する経時回転角ずれ
θbg:ボンディングヘッドの基準マーク直線に対する経時回転角ずれ、
θcg:実装撮像カメラの基準マーク直線に対する経時回転角ずれ
θcd:実装撮像カメラに対する実装位置の処理回転角ずれ
θad:中間ステージ撮像カメラに対する中間ステージ上のダイの処理回転角ずれ

Claims (10)

  1. 第1の撮像視野を有するピックアップ撮像手段と、
    ダイの載置位置を撮像できる第2の撮像視野を有する載置位置撮像手段と、
    前記第1の撮像視野内のダイをピックアップして前記第2の撮像視野内の載置位置に前記ダイを載置し得るダイ移送ツールであって、前記ダイをピックアップするときは前記第1の撮像視野内で撮像可能な位置であり前記ダイを前記載置位置に載置するときは前記第2の撮像視野内で撮像可能な位置に基準マークを備えた前記ダイ移送ツールと、
    前記ダイ移送ツールで保持する予定のダイを前記ピックアップ撮像手段により撮像された第1画像と、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた前記基準マークを前記ピックアップ撮像手段により撮像された第2画像と、
    前記ダイ移送ツールで載置する予定対象の基板を前記載置位置撮像手段により撮像された第3画像と、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた前記基準マークを前記載置位置撮像手段により撮像された第4画像と、
    前記第1画像、前記第2画像、前記第3画像および前記第4画像に基づき、前記ダイ移送ツールが保持するダイの載置を補正する補正手段と
    を有し、
    前記ピックアップ撮像手段は、前記第1画像と前記第2画像を同じ位置で撮像する撮像手段であるボンディング装置。
  2. 第1の撮像視野を有するピックアップ撮像手段と、
    ダイの載置位置を撮像できる第2の撮像視野を有する載置位置撮像手段と、
    前記第1の撮像視野内のダイをピックアップして前記第2の撮像視野内の載置位置に前記ダイを載置し得るダイ移送ツールであって、前記ダイをピックアップするときは前記第1の撮像視野内で撮像可能な位置であり前記ダイを前記載置位置に載置するときは前記第2の撮像視野内で撮像可能な位置に基準マークを備えた前記ダイ移送ツールと、
    前記ダイ移送ツールで保持する予定のダイを前記ピックアップ撮像手段により撮像された第1画像と、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた前記基準マークを前記ピックアップ撮像手段により撮像された第2画像と、
    前記ダイ移送ツールで載置する予定対象の基板を前記載置位置撮像手段により撮像された第3画像と、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた前記基準マークを前記載置位置撮像手段により撮像された第4画像と、
    前記第1画像、前記第2画像、前記第3画像および前記第4画像に基づき、前記ダイ移送ツールが保持するダイの載置を補正する補正手段と
    を有し、
    前記載置位置撮像手段は、前記第3画像と前記第4画像を同じ位置で撮像する撮像手段であるボンディング装置。
  3. 前記補正手段は、前記第1画像内の前記ダイの位置または方向と前記第2画像内の前記基準マークの位置または方向の関係に基づき、前記第3画像内の前記基準マークの位置または方向から、補正する手段である請求項1または2に記載のボンディング装置。
  4. 第1の撮像視野を有するピックアップ撮像手段と、
    ダイの載置位置を撮像できる第2の撮像視野を有する載置位置撮像手段と、
    前記第1の撮像視野内のダイをピックアップして前記第2の撮像視野内の載置位置に前記ダイを載置し得るダイ移送ツールであって、前記ダイをピックアップするときは前記第1の撮像視野内で撮像可能な位置であり前記ダイを前記載置位置に載置するときは前記第2の撮像視野内で撮像可能な位置に基準マークを備えた前記ダイ移送ツールと、
    前記ダイ移送ツールで保持する予定のダイを前記ピックアップ撮像手段により撮像された第1画像と、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた前記基準マークを前記ピックアップ撮像手段により撮像された第2画像と、
    前記ダイ移送ツールで載置する予定対象の基板を前記載置位置撮像手段により撮像された第3画像と、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた前記基準マークを前記載置位置撮像手段により撮像された第4画像と、
    前記第1画像、前記第2画像、前記第3画像および前記第4画像に基づき、前記ダイ移送ツールが保持するダイの載置を補正する補正手段と
    を有し、
    前記基準マークは、前記ダイ移送ツールに設けられたプリズムを有する光学系を介して前記ピックアップ撮像手段または前記載置位置撮像手段で撮像できる基準マークであるボンディング装置。
  5. 第1の撮像視野を有するピックアップ撮像手段と、
    ダイの載置位置を撮像できる第2の撮像視野を有する載置位置撮像手段と、
    前記第1の撮像視野内のダイをピックアップして前記第2の撮像視野内の載置位置に前記ダイを載置し得るダイ移送ツールであって、前記ダイをピックアップするときは前記第1の撮像視野内で撮像可能な位置であり前記ダイを前記載置位置に載置するときは前記第2の撮像視野内で撮像可能な位置に基準マークを備えた前記ダイ移送ツールと、
    前記ダイ移送ツールで保持する予定のダイを前記ピックアップ撮像手段により撮像された第1画像と、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた前記基準マークを前記ピックアップ撮像手段により撮像された第2画像と、
    前記ダイ移送ツールで載置する予定対象の基板を前記載置位置撮像手段により撮像された第3画像と、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた前記基準マークを前記載置位置撮像手段により撮像された第4画像と、
    前記第1画像、前記第2画像、前記第3画像および前記第4画像に基づき、前記ダイ移送ツールが保持するダイの載置を補正する補正手段と
    を有し、
    前記ダイを反転できると共に、前記載置位置を有する載置面に平行な面内で回転可能なピックアップ手段を有し、
    前記補正手段は、前記ピックアップ手段により補正するボンディング装置。
  6. ダイ移送ツールで保持する予定のダイをピックアップ撮像手段が撮像する第1ステップと、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた基準マークを前記ピックアップ撮像手段が撮像する第2ステップと、
    前記ダイを載置予定の基板を載置位置撮像手段が撮像する第3ステップと、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた前記基準マークを前記載置位置撮像手段が撮像する第4ステップと、
    前記第1ステップ、前記第2ステップ、前記第3ステップおよび前記第4ステップに基づき、前記ダイ移送ツールが保持する前記ダイの載置を補正する第5ステップと、
    を有し、
    前記ピックアップ撮像手段は、前記第1ステップと前記第2ステップで同じ位置で撮像するボンディング方法。
  7. ダイ移送ツールで保持する予定のダイをピックアップ撮像手段が撮像する第1ステップと、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた基準マークを前記ピックアップ撮像手段が撮像する第2ステップと、
    前記ダイを載置予定の基板を載置位置撮像手段が撮像する第3ステップと、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた前記基準マークを前記載置位置撮像手段が撮像する第4ステップと、
    前記第1ステップ、前記第2ステップ、前記第3ステップおよび前記第4ステップに基づき、前記ダイ移送ツールが保持する前記ダイの載置を補正する第5ステップと、
    を有し、
    前記載置位置撮像手段は、前記第3ステップと前記第4ステップで同じ位置で撮像するボンディング方法。
  8. 前記第5ステップは、前記第1ステップで撮像された前記ダイの位置または方向、前記第2ステップで撮像された前記基準マークの位置または方向、前記第3ステップで撮像された前記基板の位置または方向、および前記第4ステップで撮像された前記基準マークの位置または方向、に基づき補正するステップである請求項6または7に記載のボンディング方法。
  9. ダイ移送ツールで保持する予定のダイをピックアップ撮像手段が撮像する第1ステップと、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた基準マークを前記ピックアップ撮像手段が撮像する第2ステップと、
    前記ダイを載置予定の基板を載置位置撮像手段が撮像する第3ステップと、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた前記基準マークを前記載置位置撮像手段が撮像する第4ステップと、
    前記第1ステップ、前記第2ステップ、前記第3ステップおよび前記第4ステップに基づき、前記ダイ移送ツールが保持する前記ダイの載置を補正する第5ステップと、
    を有し、
    前記第2ステップまたは前記第3ステップは、前記ダイ移送ツールに設けられたプリズムを有する光学系を介して前記基準マークを撮像するステップであるボンディング方法。
  10. ダイ移送ツールで保持する予定のダイをピックアップ撮像手段が撮像する第1ステップと、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた基準マークを前記ピックアップ撮像手段が撮像する第2ステップと、
    前記ダイを載置予定の基板を載置位置撮像手段が撮像する第3ステップと、
    前記ダイを保持した前記ダイ移送ツールに備えられた前記基準マークを前記載置位置撮像手段が撮像する第4ステップと、
    前記第1ステップ、前記第2ステップ、前記第3ステップおよび前記第4ステップに基づき、前記ダイ移送ツールが保持する前記ダイの載置を補正する第5ステップと、
    を有し、
    前記第5ステップは、前記ダイを反転できると共に、載置位置を有する載置面に平行な面内で回転可能なピックアップ手段により補正するステップであるボンディング方法。
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