JP6457305B2 - 運搬車両のサスペンション装置及びそれを備えた鉱山用ダンプトラック - Google Patents
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Description
このように構成した運搬車両のサスペンション装置によれば、凹凸が少ない路面の走行中には、スプリングによりスプールが確実に中立位置に保たれ、左右のバイパス通路が閉鎖状態に保持されて本来の緩衝作用や減衰作用を奏する。
このように構成した鉱山用ダンプトラックによれば、操舵角センサにより検出された操舵角に基づき車両の旋回開始を的確に判定可能となる。
このように構成した鉱山用ダンプトラックによれば、車輪速センサにより検出された左右の従動輪の車輪速の差に基づき車両の旋回開始を的確に判定可能となる。
このように構成した鉱山用ダンプトラックによれば、左右の分圧通路を開閉するパイロット圧遮断機構を個別に設けた場合に比較して、部品点数が減少して製造コストを低減可能となる。
図1は本実施形態の鉱山用ダンプトラックを示す側面図、図2は鉱山用ダンプトラックを示す平面図、図3は鉱山用ダンプトラックを示す後面図であり、図2では、車体フレーム及びサスペンション構造を把握し易いように荷台を省略している。以下の説明では車両を主体とし、車両の前後方向を前後、車幅方向を左右、上下方向を上下と表現する。
なお、リジッドアクスル14の支承構造はこれに限るものではなく、例えば3〜5本のリンクでリジッドアクスル14の全方向を移動規制してもよい。
鉱山用ダンプトラック1のリアサスペンション12には可変減衰装置18が設けられている。以下に述べるように、この可変減衰装置18により左右のリアサスペンションシリンダ17の減衰力が最適制御されるが、可変減衰装置18の説明に先だって、まずリアサスペンションシリンダ17の基本的な構成及び作動を述べる。
ピストン20l,20rには複数のチョーク孔23l,23rが貫設され、これらのチョーク孔23l,23rを介して両チャンバ室21l,21r,22l,22r内が連通している。メインチャンバ室21l,21r及びサブチャンバ室22l,22rの内部には、ガスとオイルとが封入されている。
図4,5に示すように、可変減衰装置18はフレーム2に設置されており、左側のリアサスペンションシリンダ17lのメインチャンバ室21l及びサブチャンバ室22lに対し配管24l,25lを介してそれぞれ接続されると共に、右側のリアサスペンションシリンダ17rの21r及びサブチャンバ室22rに対し配管24r,25rを介してそれぞれ接続されている。
各油室35l,35rは、対応する左右の分圧通路33l,33r、メインチャンバ側ポート29l,29r及び配管24l,24rを介してリアサスペンションシリンダ17l,17rのメインチャンバ室21l,21rと連通してオイルが封入されており、左右のメインチャンバ室21l,21rの圧力がそれぞれパイロット圧としてメインスプール34の左右両端に作用している。
即ち、以上のメインスプール34の切換機構は、メインチャンバ室21l,21rの圧力をパイロット圧として入力し、その圧力差に応じた切換によりバイパス通路28l,28rを適宜開閉する切換弁37(図13に示す)として機能するものである。
このため、メインスプール34の摺動により何れかのバイパス通路28l,28rが開放されているときには、その側のリアサスペンションシリンダ17l,17rでは、ほとんどのオイルがバイパス通路28l,28rを経てメインチャンバ室21l,21rとサブチャンバ室22l,22rとの間で流通することになり、チョーク孔23l,23rの流通によって奏されるリアサスペンションシリンダ17l,17rの減衰力が大幅に低下する。
一方、図12に示すように、左右のサブスプール40l,40rが閉鎖位置に切り換えられると、左右のメインチャンバ室21l,21rで発生した圧力変化がメインスプール34の左右両端に伝達されなくなる。このため左右何れかのメインチャンバ室21l,21rが圧力上昇しても、メインスプール34は、それに応じて摺動せずに中立位置に保持されて左右のバイパス通路28l,28rを共に閉鎖し、これにより左右のリアサスペンションシリンダ17l,17rは減衰力を低下されることなく通常通りの減衰作用を奏する。
そこで、分圧通路33l,33rにパイロット圧遮断機構38l,38rを設けてソレノイド42l,42rによりサブスプール40l,40rを開閉しており、これによりソレノイド42l,42rを大型化することなく所期の目的を達成しているのである。
可変減衰装置18の制御を司るECU(Electronic Control Unit)44は、図示しない入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM,RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えている。ECU44の入力側には上記した位置センサ43、及び車両1のステアリング45のシャフト45aに設けられて操舵角(車両1の旋回挙動)を検出する操舵角センサ46(旋回挙動検出手段)が接続され、ECU44の出力側には上記した左右のパイロット圧遮断機構38l,38rのソレノイド42l,42rが接続されている。
まず、車両1が直進状態で走行している場合について述べる。このときには、ECU44により左右のパイロット圧遮断機構38l,38rのソレノイド42l,42rが非励磁状態に保たれてサブスプール40l,40rが開放位置に切り換えられているため、左右のリアサスペンションシリンダ17l,17rのメインチャンバ室21l,21rの圧力がメインスプール34の左右両端に作用している。
このような状況でメインスプール34の左右のスプリング36l,36rは、メインスプール34をより確実に中立位置に保つ役割を果たす。これにより左右のバイパス通路28l,28rが閉鎖状態に保持され、左右のリアサスペンションシリンダ17l,17rは本来の緩衝作用及び減衰作用を奏する。
また、ステアリング45が操作されたとしても、メインスプール34が中立位置にないとき、換言すると左右何れかのバイパス通路28l,28rが開放されているときには、ソレノイド42l,42rは非励磁状態に保たれる。何れかのバイパス通路28l,28rが僅かでも開いている状態で車両1の旋回が開始されると、開いている側のバイパス通路28l,28rを経てオイルが流れ、その側のリアサスペンションシリンダ17l,17rの減衰力が低下して旋回に適さなくなる。中立位置に関する条件を付加することにより、このような事態を未然に防止することができる。
この別例においては、パイロット圧遮断機構51が単一のものに統合されると共に、可変減衰装置18に対し別体としてフレーム2上の近接位置に配設されている。このため可変減衰装置18は、上記実施形態のものから左右のパイロット圧遮断機構38l,38rが省略され、上記した切換弁37としてのみ機能する。
なお、可変減衰装置18と左右のリアサスペンションシリンダ17l,17rとの接続状態は上記実施形態と同様であり、左右のメインチャンバ側ポート29l,29rは配管24l,24rを介して左右のメインチャンバ室21l,21rと接続され、左右のサブチャンバ側ポート30l,30rは配管25l,25rを介して左右のサブチャンバ室22l,22rと接続されている。
さらに、この別例では、可変減衰装置18に対し別体でパイロット圧遮断機構51を設けているため、それぞれの構成が簡略化されると共に汎用品を流用することが可能となり、これらの要因により製造コストを一層低減することができる。
例えば車両1の旋回動作は、ステアリング操作に応じて左右の前輪9(従動輪)に操舵角が形成され、左右前輪9の回転速度に差(旋回内輪<旋回外輪)が生じて前輪及び後輪でそれぞれ旋回内輪から旋回外輪への荷重移動が発生し、これによりロールが発生する過程を経て行われる。そこで、左右前輪9の回転速度の差(車両1の旋回挙動)に基づきパイロット圧遮断機構38l,38rのソレノイド42l,42rを励磁するようにしてもよい。
8 ロアアーム(サスペンション部材)
9 前輪(従動輪)
12 リアサスペンション(サスペンション機構)
14 リジッドアクスル(サスペンション部材)
16 後輪(車輪)
17l,17r リアサスペンションシリンダ(サスペンションシリンダ)
19l,19r シリンダ
20l,20r ピストン
21l,21r メインチャンバ室(上部チャンバ室)
22l,22r サブチャンバ室(下部チャンバ室)
28l,28r バイパス通路
33l,33r 分圧通路
34 メインスプール(スプール)
36l,36r スプリング
38l,38r,51 パイロット圧遮断機構
43 位置センサ(中立位置検出手段)
44 ECU(キャンセル手段)
46 操舵角センサ(旋回挙動検出手段)
54 サブスプール(スプール)
56 ソレノイド
61l,61r 車輪速センサ(旋回挙動検出手段)
Claims (6)
- 左右両側に車輪が支持されたサスペンション部材を車体フレームに対して位置変位し得るように支承したサスペンション機構に備えられ、上記サスペンション部材の左側及び右側と上記車体フレームとをそれぞれ連結し、上記サスペンション部材の位置変位に応じて、オイルが封入されたシリンダ内でピストンを摺動させながら上部チャンバ室及び下部チャンバ室を容積変化させて、上記オイルの粘性抵抗により減衰力を発生させる一対のサスペンションシリンダと、
上記両サスペンションシリンダの上部チャンバ室と下部チャンバ室とを個別に接続する一対のバイパス通路と、
中立位置において上記両バイパス通路を共に閉鎖すると共に、分圧通路を経て上記両サスペンションシリンダの上部チャンバ室の圧力をそれぞれパイロット圧として両端に受け、該圧力の差に応じて上記中立位置から切り換えられて高圧側の上記サスペンションシリンダの上記バイパス通路を開放するスプールと
を具備することを特徴とする運搬車両のサスペンション装置。 - 上記スプールは、上記中立位置に向けてスプリングにより付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の運搬車両のサスペンション装置。
- 車両の旋回挙動を検出する旋回挙動検出手段と、
上記スプールの中立位置を検出する中立位置検出手段と、
上記両分圧通路をそれぞれ閉鎖可能なパイロット圧遮断機構と、
上記旋回挙動検出手段の検出結果に基づき上記車両の旋回開始と判定し、且つ上記中立位置検出手段により上記スプールの中立位置が検出されたときに、上記パイロット圧遮断機構を駆動して少なくとも旋回外輪側の上記サスペンションシリンダに対応する上記分圧通路を閉鎖するキャンセル手段と
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載のサスペンション装置を備えた鉱山用ダンプトラック。 - 上記旋回挙動検出手段は、上記車両の操舵角を検出する操舵角センサであり、
上記キャンセル手段は、上記操舵角センサにより検出された操舵角が予め設定された操舵判定値以上になったときに上記車両の旋回開始と判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の鉱山用ダンプトラック。 - 上記旋回挙動検出手段は、上記車両の左右の従動輪の車輪速をそれぞれ検出する車輪速センサであり、
上記キャンセル手段は、上記車輪速センサにより検出された左右の従動輪の車輪速の差が予め設定された回転判定値以上になったときに上記車両の旋回開始と判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の鉱山用ダンプトラック。 - 上記パイロット圧遮断機構は、単一のソレノイドにより4ポート型のスプールを駆動して上記両分圧通路を同時に閉鎖するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の鉱山用ダンプトラック。
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