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JP6456280B2 - 印刷機、印刷機の制御装置及び印刷機の保守方法 - Google Patents

印刷機、印刷機の制御装置及び印刷機の保守方法 Download PDF

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JP6456280B2 JP2015256770A JP2015256770A JP6456280B2 JP 6456280 B2 JP6456280 B2 JP 6456280B2 JP 2015256770 A JP2015256770 A JP 2015256770A JP 2015256770 A JP2015256770 A JP 2015256770A JP 6456280 B2 JP6456280 B2 JP 6456280B2
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Description

本発明は、刷版を用いて印刷を行うオフセット輪転印刷機等の印刷機、印刷機の制御装置及び印刷機の保守方法に関するものである。
新聞用のオフセット輪転印刷機は、給紙装置と印刷装置とウェブパス装置と折機とから構成されている。印刷装置は、複数の印刷ユニットを有し、各印刷ユニットは、対応するウェブに対して印刷を行う。このとき、ウェブは、印刷圧力を受けながら、インクや湿し水が供給されることから、ウェブが幅方向に伸びる、いわゆるファンアウトと呼ばれる現象が発生する。
ファンアウトを修正する装置としては、例えば、複数の押圧ローラ(リンクルローラ)を備える幅見当調整装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。複数の押圧ローラはウェブに転接して設けられており、この複数の押圧ローラをウェブに押し当てることで、ウェブのファンアウトを修正している。
特開2011−020811号公報
ところで、リンクルローラが設けられる印刷機において、リンクルローラの近傍には、水着ローラと水往復ローラとが設けられている。具体的に、水往復ローラは、ウェブに対して所定の距離を空けて設けられ、水着ローラは、水往復ローラに転接して設けられている。そして、上記したように、リンクルローラは、ウェブに転接して設けられている。以上から、水往復ローラ、水着ローラ及びリンクルローラの配置は、ウェブから離れる方向に向かって順に、リンクルローラ、水着ローラ、水往復ローラの配置となる。ここで、保守作業時において、水着ローラを取り外す場合、水着ローラを、水往復ローラの外周に沿って上方側から下方側に移動させる必要がある。この場合、リンクルローラと水往復ローラとの隙間が狭いことから、水着ローラを取外しのために移動させてしまうと、水着ローラとリンクルローラとが物理的に干渉したり、作業のために手や腕で支えるスペースが無くなってしまったりする場合がある。このため、保守作業時において、水着ローラを取り外す場合、リンクルローラを取り外す必要があった。換言すれば、保守作業時において、リンクルローラを取り外すことなく、水着けローラを取り外すことは困難であった。リンクルローラを取り外す場合、リンクルローラは重量物であることから、リンクルローラの脱着時における取り扱いにおいて作業員の安全性を確保するための負担が大きく、また、搬出入時における工具や部品の落下が生じる可能性があることから保守作業の作業性の向上を図ることが困難であった。
そこで、本発明は、保守作業の作業性の向上を図ることができる印刷機、印刷機の制御装置及び印刷機の保守方法を提供することを課題とする。
本発明の印刷機は、搬送されるウェブに転接するブランケット胴と、前記ブランケット胴に転接し、刷版が装着された版胴と、前記版胴に転接し、前記版胴に湿し水を供給する水着ローラと、前記水着ローラに転接し、前記水着ローラに湿し水を供給する水往復ローラと、前記水着ローラを、前記水往復ローラの外周に沿って移動させる水着ローラ移動機構と、前記水往復ローラと前記ウェブとの間の空間に設けられ、前記ウェブに転接し、搬送される前記ウェブの幅方向における見当を修正するリンクルローラと、前記リンクルローラを、通常運転時において使用される通常使用位置から、前記水往復ローラから離れる側の位置となる保守位置に退避させるリンクルローラ退避機構と、を備え、前記保守位置は、前記水着ローラ移動機構によって移動する前記水着ローラが、前記水往復ローラと前記リンクルローラとの間の隙間を通過可能な位置となっていることを特徴とする。
また、本発明の印刷機の保守方法は、搬送されるウェブに転接するブランケット胴と、前記ブランケット胴に転接し、刷版が装着された版胴と、前記版胴に転接し、前記版胴に湿し水を供給する水着ローラと、前記水着ローラに転接し、前記水着ローラに湿し水を供給する水往復ローラと、前記水着ローラを、前記水往復ローラの外周に沿って移動させる水着ローラ移動機構と、前記水往復ローラと前記ウェブとの間の空間に設けられ、前記ウェブに転接し、搬送される前記ウェブの幅方向における見当を修正するリンクルローラと、を備える印刷機の保守方法において、前記リンクルローラを、通常運転時において使用される通常使用位置から、前記水着ローラ移動機構によって移動する前記水着ローラが前記水往復ローラと前記リンクルローラとの間の隙間を通過可能な保守位置に退避させることを特徴とする。
この構成によれば、リンクルローラを通常使用位置から保守位置に移動させることで、水往復ローラとリンクルローラとの隙間を広げることができる。このため、水往復ローラとリンクルローラとの隙間に対して、水着ローラを通過させることができるため、水着ローラを水往復ローラの外周に沿って好適に移動させることができる。よって、リンクルローラを取り外すことなく、水着ローラに対する保守作業を行うことができ、保守作業の作業性の向上を図ることができる。
また、前記ウェブは、印刷準備時において、対向する一対の前記ブランケット胴間にウェブ通しが行われており、前記保守位置は、前記リンクルローラが前記ウェブ通しを不能とする位置となっていることが、好ましい。
この構成によれば、リンクルローラが保守位置にある場合、ウェブ通しを行うことができないため、保守作業を安全に行うことが可能となる。
また、前記通常使用位置は、前記ウェブに前記リンクルローラが接触する位置を基準位置として、前記ウェブから離れた位置から前記ウェブを押圧する位置までの通常使用範囲内で設定され、前記保守位置は、前記通常使用範囲と重複しない範囲となる保守使用範囲内で設定されていることが、好ましい。
この構成によれば、通常使用範囲と保守使用範囲とが重複しないため、保守作業員は、リンクルローラの現在位置が通常使用範囲内にある場合、保守作業中でないと判断することが可能となり、また、リンクルローラの現在位置が保守使用範囲内にある場合、保守作業中であると判断することが可能となる。このため、保守作業を安全に行うことが可能となる。
また、前記リンクルローラを前記ウェブに近づける方向に移動させて、前記リンクルローラを前記ウェブに押圧するリンクルローラ押圧機構をさらに備え、前記リンクルローラ押圧機構は、前記リンクルローラ退避機構を兼ねており、前記通常使用位置から前記保守位置へ向かって、前記リンクルローラを前記ウェブに近づける方向に移動させることで、前記リンクルローラを前記水往復ローラから離れる方向に移動させることが、好ましい。
この構成によれば、既設のリンクルローラ押圧機構を活用して、リンクルローラを保守位置に退避させることができるため、安価に構成することができる。
また、前記リンクルローラ退避機構による前記リンクルローラの移動を制御する制御装置をさらに備え、前記制御装置は、前記通常使用位置と前記保守位置とを予め記憶しており、保守時において、前記リンクルローラが前記保守位置となるように、前記リンクルローラ退避機構を制御し、保守完了時において、前記リンクルローラが前記通常使用位置となるように、前記リンクルローラ退避機構を制御することが、好ましい。
この構成によれば、保守時において、制御装置によりリンクルローラを自動で保守位置に移動させることができ、また、保守完了時において、制御装置によりリンクルローラを自動で通常使用位置に移動させることができる。このため、保守作業員の作業性の向上を図ることができる。
また、前記制御装置に接続され、保守作業を行うための保守信号を前記制御装置へ向けて出力する保守操作部をさらに備え、前記制御装置は、前記保守信号が入力されると、保守時であると判定して、前記リンクルローラが前記保守位置となるように、前記リンクルローラ退避機構を制御することが、好ましい。
この構成によれば、保守作業員は、保守操作部を操作するという簡易な操作によって、リンクルローラを自動で保守位置に移動させることができる。
また、前記制御装置に接続され、前記保守位置を設定操作するための保守位置設定操作部をさらに備え、前記制御装置は、前記保守位置設定操作部の操作に基づいて、前記保守位置が設定されると、設定された前記保守位置を記憶すると共に、保守時において、記憶された前記保守位置に前記リンクルローラが移動するように、前記リンクルローラ退避機構を制御することが、好ましい。
この構成によれば、保守位置設定操作部の操作によって、保守位置を設定することができる。また、保守時において、設定した保守位置となるようにリンクルローラを移動させることができる。
また、前記制御装置に接続され、前記通常使用位置を設定操作するための通常使用位置設定操作部をさらに備え、前記制御装置は、前記通常使用位置設定操作部の操作に基づいて、前記通常使用位置が設定されると、設定された前記通常使用位置を記憶すると共に、保守完了時において、記憶された前記通常使用位置に前記リンクルローラが移動するように、前記リンクルローラ退避機構を制御することが、好ましい。
この構成によれば、通常使用位置設定操作部の操作によって、通常使用位置を設定することができる。また、保守完了時において、設定した通常使用位置となるようにリンクルローラを復帰移動させることができる。
また、前記ブランケット胴、前記版胴、前記水着ローラ、前記水往復ローラ及び前記水着ローラ移動機構は、前記ウェブの表裏両側にそれぞれ一対設けられ、前記リンクルローラ退避機構は、前記リンクルローラを、前記ウェブの表側の前記水往復ローラに対する表側保守位置と、前記ウェブの裏側の前記水往復ローラに対する裏側保守位置とのいずれか一方に退避させることが、好ましい。
この構成によれば、表側の水着ローラの保守時には、リンクルローラを表側保守位置に移動させることができ、また、裏側の水着ローラの保守時には、リンクルローラを裏側保守位置に移動させることができる。よって、リンクルローラを取り外すことなく、表裏両側の水着ローラに対する保守作業を行うことができ、保守作業の作業性の向上を図ることができる。
また、前記表側保守位置及び前記裏側保守位置は、同じ位置であることが、好ましい。
この構成によれば、表側保守位置及び前記裏側保守位置が同じ位置であることから、リンクルローラを保守位置に移動させることで、表裏両側の水着ローラに対する保守作業を行うことができ、保守作業の作業性の向上をさらに図ることができる。
本発明の印刷機の制御装置は、搬送されるウェブに転接するブランケット胴と、前記ブランケット胴に転接し、刷版が装着された版胴と、前記版胴に転接し、前記版胴に湿し水を供給する水着ローラと、前記水着ローラに転接し、前記水着ローラに湿し水を供給する水往復ローラと、前記水着ローラを、前記水往復ローラの外周に沿って移動させる水着ローラ移動機構と、前記水往復ローラと前記ウェブとの間の空間に設けられ、前記ウェブに転接し、搬送される前記ウェブの幅方向における見当を修正するリンクルローラと、前記リンクルローラを、通常運転時において使用される通常使用位置から、前記水往復ローラから離れる側の位置となる保守位置に退避させるリンクルローラ退避機構と、を備える印刷機の制御装置であって、前記保守位置は、前記水着ローラ移動機構によって移動する前記水着ローラが、前記水往復ローラと前記リンクルローラとの間の隙間を通過可能な位置となっており、保守時において、前記リンクルローラが前記保守位置となるように、前記リンクルローラ退避機構を制御し、保守完了時において、前記リンクルローラが前記通常使用位置となるように、前記リンクルローラ退避機構を制御することを特徴とする。
この構成によれば、保守時において、リンクルローラを自動で保守位置に移動させることができ、また、保守完了時において、リンクルローラを自動で通常使用位置に移動させることができる。従来においては、手作業でリンクルローラを取り外していたため、狭い空間での重量物の搬出、搬入作業を要しており、復帰時(通常使用位置に戻す)には、厳密な取付け位置の調整を必要としていた。また、これら一連の作業の中では、部品の落下等の心配もあった。よって、自動で通常使用位置に移動させることにより、保守作業員の作業性の向上を図ることができる。
また、前記通常使用位置は、前記ウェブに前記リンクルローラが接触する位置を基準位置として、前記ウェブから離れた位置から前記ウェブを押圧する位置までの通常使用範囲内で設定され、前記保守位置は、前記通常使用範囲と重複しない範囲となる保守使用範囲内で設定されており、保守時においてメンテナンスモードを実行する一方で、通常運転時において通常印刷モードを実行し、前記通常印刷モードでは、前記リンクルローラの移動を、前記通常使用範囲内のみの移動に制限し、前記メンテナンスモードでは、前記通常印刷モードにおける前記リンクルローラの移動の制限を解除し、前記通常使用範囲及び前記保守使用範囲を含む移動を許容することが、好ましい。
この構成によれば、通常印刷モードにおいては、リンクルローラの移動が通常使用範囲内に制限されるため、リンクルローラが保守使用範囲に移動することを規制することができる。このため、通常印刷モードにおいて、リンクルローラが誤って保守使用範囲に移動することを抑制することができるため、通常印刷モードにおける印刷機の運転を安全なものとすることができる。
また、前記制御装置は、前記通常使用位置と前記保守位置とを予め記憶しており、保守時において、予め記憶された前記保守位置に前記リンクルローラを移動させ、保守完了時において、予め記憶された前記通常使用位置に前記リンクルローラを移動させることが、好ましい。
この構成によれば、保守時において、予め記憶された保守位置に、リンクルローラを迅速に移動させることができる。同様に、保守完了時において、予め記憶された通常使用位置に、リンクルローラを迅速に移動させることができる。
図1は、本実施形態の新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略構成図である。 図2は、本実施形態の印刷ユニットを表す概略構成図である。 図3は、本実施形態の印刷ユニットの要部を表す概略構成図である。 図4は、本実施形態の幅見当修正装置を表す概略構成図である。 図5は、本実施形態の幅見当修正装置を模式的に表す斜視図である。 図6は、リンクルローラの位置に関する説明図である。 図7は、保守操作画面の説明図である。 図8は、通常使用位置の設定操作に関するフローチャートである。 図9は、保守位置の設定操作に関するフローチャートである。 図10は、リンクルローラを保守位置へ移動させるための操作に関するフローチャートである。 図11は、リンクルローラを通常使用位置へ復帰移動させるための操作に関するフローチャートである。 図12は、本実施形態の変形例に係る印刷ユニットの要部を表す概略構成図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[実施形態1]
図1は、本実施形態の新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略構成図である。図2は、本実施形態の印刷ユニットを表す概略構成図である。図3は、本実施形態の印刷ユニットの要部を表す概略構成図である。図4は、本実施形態の幅見当修正装置を表す概略構成図である。図5は、本実施形態の幅見当修正装置を模式的に表す斜視図である。
本実施形態の印刷機は、図1に示すように、新聞用オフセット輪転印刷機であって、複数(本実施形態では、8台)の給紙ユニットR1〜R8を有する給紙装置Rと、複数(本実施形態では、6台)の印刷ユニットU1〜U6を有する印刷装置Uと、複数(本実施形態では、2台)のウェブパスユニットD1,D2を有するウェブパス装置Dと、複数(本実施形態では、2個)の折ユニットF1,F2を有する折機Fとから構成されている。
なお、印刷ユニットU1〜U6を6台として説明するが、各印刷ユニットU1〜U6は、4色刷りが可能であると共に、上下に分割して12台の2色刷りが可能な印刷ユニットU11,U12,U21・・・U61,U62として用いることができる。
また、図1において、2つの折ユニットF1,F2を左右に並べて記載しているが、実際には、紙面に直行する方向に並んで配置される操作側折ユニットF1と駆動側折ユニットF2となっている。更に、印刷装置Uを2つの部分から記載したが、機能上2つに分けて記載しただけであり、実際には、1つの装置となっている。
そして、本実施形態の新聞用オフセット輪転印刷機では、図示しない建屋の1階に給紙ユニットR1〜R8が設置され、2階及び3階に印刷ユニットU1〜U6が設置され、3階から5階にウェブパス装置Dが設置され、また、2階、3階に折機Fが設置されている。
ここで、上述した給紙装置R、印刷装置U、ウェブパス装置D、折機Fについて詳細に説明する。
給紙装置Rにおいて、給紙ユニットR1〜R8は、ほぼ同様の構成をなし、ウェブWがロール状に巻かれた3つの巻取紙を保持する保持アーム11が設けられ、この保持アーム11を回動することで、巻取紙を給紙位置に回動することができる。また、この各給紙ユニットR1〜R8には、図示しない紙継装置が設けられており、給紙位置で繰り出されている巻取紙が残り少なくなると、この紙継装置により給紙位置にある巻取紙に対して、待機位置にある巻取紙を紙継することができる。
印刷装置Uにおいて、図1及び図2に示すように、印刷ユニットU1〜U6は、両面4色印刷を行うことができる多色刷印刷ユニットである。但し、各印刷ユニットU1〜U6は、上下に分割することで、両面2色印刷を行うことができる印刷ユニットU11〜U62とすることができる。なお、詳細は後述するが、各印刷ユニットU1〜U6は、ウェブWの表裏両面に転接する一対のブランケット胴13と、一対のブランケット胴13にそれぞれ転接する版胴12とを備えている。そして、版胴12の周長が新聞(印刷物)の1頁の縦の長さに設定され、ブランケット胴13の周長が版胴の周長の整数倍に設定されている。なお、版胴12の周長(直径)とブランケット胴13の周長(直径)を同じに設定してもよい。そして、版胴12の周面には、周方向において1つの刷版(図示略)が、軸方向において4つの刷版が着脱自在に装着される。
なお、本実施形態では、印刷ユニットU1〜U6を、全て多色刷印刷ユニットにより構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、両面2色刷印刷ユニット、両面単色刷印刷ユニット、一面4色または単色刷印刷ユニットなど、印刷物に応じて適宜各種ユニットを組み合わせて使用すればよい。
ウェブパス装置Dにおいて、ウェブパスユニットD1は、印刷ユニットU1〜U3に対して設けられ、ウェブパスユニットD2は、印刷ユニットU4〜U6に対して設けられている。各ウェブパスユニットD1,D2は、ほぼ同様の構成をなし、ウェブWを縦(ウェブWの天地長手方向、ウェブWの搬送方向)に沿ってその幅方向の中央部で裁断するスリッタ、縦裁断したウェブWの搬送経路を設定するターンバー、ウェブWにおける天地長手方向における搬送位置を調整するコンペンセータなどを有している。
従って、各印刷ユニットU1〜U3で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD1にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わせられることで、複数のウェブW1となる。また、印刷ユニットU4〜U6で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD2にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わせられることで、複数のウェブW2となる。
折機Fにて、2つの折ユニットF1,F2は、操作側と駆動側に配設されている。従って、ウェブパスユニットD1から複数のウェブW1が重ねられて導入されると、折ユニットF1は、ウェブW1を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙することができる。また、ウェブパスユニットD2から複数のウェブW2が重ねられて導入されると、折ユニットF2は、ウェブW2を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙することができる。この場合、折機Fでは、折ユニットF1,F2が各ウェブパスユニットD1,D2からのウェブW1,W2を処理するだけでなく、各折ユニットF1,F2の一方がまとめて処理することもできる。
ここで、印刷装置Uにおける印刷ユニットU1について詳細に説明する。なお、他の各印刷ユニットU2〜U6もほぼ同様の構成となっているため、他の各印刷ユニットU2〜U6の説明については省略する。
印刷ユニットU1は、図2に示すように、4色印刷が可能なH型のタワーユニットとなっている。この印刷ユニットU1〜U6は、墨(Black)、藍(Cyan)、紅(Magenta)、黄(Yellow)ごとの4つのスタックa,b,c,dが上下に配置されている。各スタックa,b,c,dは、それぞれ左右に対向して設けられる一対の版胴12a,12b,12c,12dと、一対の版胴12a,12b,12c,12dにそれぞれ転接する左右一対のブランケット胴13a,13b,13c,13dを有している。また、各スタックa,b,c,dは、一対の版胴12a,12b,12c,12dの数に応じて、インキ壺15a,15b,15c,15dが左右に一対設けられている。なお、各インキ壺15a,15b,15c,15dから各版胴12a,12b,12c,12dに至るまでのインキ供給経路は、図示しない複数のインキローラによって構成されている。
この場合、スタックa,cは、版胴12a,12c及びブランケット胴13a,13cがハの字形状に配列され、スタックb,dは、版胴12b,12d及びブランケット胴13b,13dが逆ハの字形状に配列されている。
次に、図3を参照して、上方側から2番目に配置されるスタックcについて詳細に説明する。なお、他のスタックa,b,dも、スタックcとほぼ同様の構成となっている。
スタックcは、図3に示すように、鉛直方向に沿って上方向に搬送されるウェブWの搬送経路に対して、左側がウェブWの表面印刷を行う表面印刷ユニットであり、右側がウェブWの裏面印刷を行う裏面印刷ユニットである。
スタックcは、上記した一対のブランケット胴13cと、上記した一対の版胴12cと、インキ供給装置61と、湿し装置71と、幅見当修正装置21とを有している。
インキ供給装置61は、上記した一対のインキ壺15cと、一対のインキ壺15cから一対の版胴12cまでのインキ供給経路に設けられる複数のインキローラ(図示省略)とを含んで構成されている。
湿し装置71は、スプレー方式であって、左右一対の水ライダローラ81と、左右一対の水往復ローラ82と、左右一対の水着ローラ83と、左右一対のスプレーノズル84とから構成されている。
水ライダローラ81は、ローラ間で受け渡される湿し水を練るものであり、表面がゴムにより形成され、隣接するローラに対接するようにフレームに回転自在に支持されている。また、水往復ローラ82は、隣接するローラ間で受け渡される湿し水を幅方向に広げるものであって、表面が金属により形成され、隣接するローラに対接するようにフレームに回転自在に支持されると共に、軸方向に往復移動可能となっている。水着ローラ83は、水往復ローラ82により幅方向に広げられた湿し水を受け取って供給するものであって、表面がゴムにより形成され、水往復ローラ82に対接するようにフレームに回転自在に支持されている。スプレーノズル84は、水往復ローラ82に対して幅方向に沿って複数配置されている。このとき、複数のスプレーノズル84のうちのいずれかを作動することで、水往復ローラ82の軸方向における所定の領域だけに湿し水を供給することができる。
また、湿し装置71には、水着ローラ83を、水往復ローラ82の外周に沿って移動させる水着ローラ移動機構85が設けられている。水着ローラ移動機構85は、保守時において使用され、版胴12c及び水往復ローラ82に転接する上方側の位置から、版胴12c及び水往復ローラ82に転接しない下方側の位置へ向かって、水着ローラ83を水往復ローラ82の外周に沿って移動させる。
版胴12cは、表面に刷版が巻き付けられる金属ローラであり、水着ローラ83の湿し水が刷版の非画線部に受け渡された後、インキ供給装置61から供給されるインキが刷版の画線部に受け渡される。この版胴12cは、水着ローラ83に転接するようにフレームに回転自在に支持されている。ブランケット胴13cは、表面に図示しないブランケット(ゴム)が巻き付けられるゴムローラであり、版胴12cから受け渡されたインキをウェブWに転写するものであって、版胴12cに対接するようにフレームに回転自在に支持されている。ここで、左右のブランケット胴13cは、所定高さだけ上下方向にずれて配置されている。即ち、左右のブランケット胴13cは、水平線に対して所定角度θだけ回動した位置に配置されることで、左側のブランケット胴13cが右側のブランケット胴13cより所定高さだけ上方に位置している。そして、版胴12cとブランケット胴13cは、図示しないギアにより同期駆動するように連結され、駆動装置により駆動回転可能となっている。
この場合、版胴12cに装着される刷版は、絵柄のある領域(画線部)と絵柄のない領域(非画線部)が形成され、画線部が親油性であり、非画線部が親水性である。そのため、版胴12cに装着された刷版に対して、水着ローラ83から湿し水が供給された後に、インキ供給装置61からインキが供給されると、画線部のみにインキが転写され、非画線部に湿し水が転写される。そして、版胴12cに対してブランケット胴13cが対接して同期回転すると、版胴12cから画線部にあるインキがブランケット胴13cに転写される。
このような上記したスタックcにおいて、インキ供給装置61のインキ壺15cからインキが供給されると、供給されたインキは、インキ供給経路を通って、版胴12cに装着された刷板の画線部に受け渡される。一方で、スプレーノズル84が水往復ローラ82に湿し水を噴射すると、水ライダローラ81は、水往復ローラ82に付与された湿し水を水着ローラ83を介して、版胴12cの版胴12cに装着された刷板の非画線部に受け渡す。そして、この版胴12cが回転することで、刷版の画線部にあるインキがブランケット胴13cに受け渡される。
その後、ブランケット胴13cの間のニップ部にウェブWが通過するときに、その印圧により各ブランケット胴13cに転写されたインキ(絵柄)がウェブWの表裏に転写される。即ち、ウェブWの表面に対して、左側のブランケット胴13cのインキが転写され、ウェブWの裏面に対して、右側のブランケット胴13cのインキが転写されることで、ウェブWへの両面印刷が行われる。
次に、図4及び図5を参照して、幅見当修正装置21について説明する。幅見当修正装置21は、図2及び図3に示すように、スタックbとスタックcとの間に設けられている。幅見当修正装置21は、ウェブデータや印刷データに基づいてウェブWの幅方向における見当を調整するものである。つまり、搬送されるウェブWが、印刷ユニットU1のスタックa,bにより印刷されると、ウェブWにはインキや水分等が含有されるため、ウェブWが幅方向に延伸してしまう。この状態で、印刷ユニットU1のスタックc,dにより、ウェブWに印刷が行われると、ウェブWに印刷ズレが生じてしまう。このため、幅見当修正装置21により幅方向に延伸したウェブWを印刷前のウェブWの幅に復元することで、見当ズレ(ファンアウト)を修正する。ここで、ウェブデータとは、ウェブWの幅(ウェブサイズ)、ウェブWの走行速度、ウェブWのテンション(張力)などであり、印刷データとは、画線率などである。この場合、ウェブWの走行速度やテンションは、オンラインでセンサを用いて計測すればよい。
幅見当修正装置21は、図4及び図5に示すように、走行するウェブWの一方面側(表面側)に設けられている。幅見当修正装置21は、ウェブWの幅方向に沿って水平に設けられると共にウェブWと平行に設けられる支持軸30と、支持軸30に設けられる所定の間隔で配置された8つのリンクルローラ31とを有している。
8つのリンクルローラ31は、支持軸30に対して回転自在に支持されている。8つのリンクルローラ31は、水往復ローラ82とウェブWとの間の空間に設けられている。支持軸30は、その一方側(駆動側)の端部に、移動ブロック46aの取付部47aが連結軸48aにより水平旋回自在に連結され、その他方側(操作側)の端部に、移動ブロック46bの取付部47bが連結軸48bにより水平旋回自在に連結されている。そして、走行するウェブWにおける幅方向の両側方には、このウェブWと水平に直行する方向に沿ってねじ軸49a,49bが配置され、このねじ軸49a,49bは、駆動モータ50a,50bにより回転可能となっている。そして、このねじ軸49a,49bは、各移動ブロック46a,46bに螺合している。
従って、駆動モータ50a,50bによりねじ軸49a,49bを正回転方向に回転すると、移動ブロック46a,46bが前進(図4の上方に移動)し、支持軸30等を介して8つのリンクルローラ31をウェブWに接近する方向に移動することができる。一方、駆動モータ50a,50bによりねじ軸49a,49bを逆回転方向に回転すると、移動ブロック46a,46bが後退(図4の下方に移動)し、支持軸30等を介して8つのリンクルローラ31をウェブWから離間する方向に移動することができる。
このように、駆動モータ50a,50b、ねじ軸49a,49b及び移動ブロック46a,46bが、リンクルローラ31をウェブWに接近する方向に移動させて、リンクルローラ31をウェブWに押圧するリンクルローラ押圧機構86として機能する。
上記のような幅見当修正装置21は、8つのリンクルローラ31をウェブWに接近する方向に移動させて、走行するウェブWにおける一方面から押圧する。すると、このウェブWは、各リンクルローラ31により押圧された部分が他方面側に突出することで波形状となる。そのため、ウェブWは、印刷により供給されたインキや湿し水により幅方向に延びているものの、各リンクルローラ31により波形状となることで、その幅方向の長さが短くなり、印刷前の長さに修正、つまり、ファンアウトを修正することができ、その結果、ウェブWと印刷画像との見当ずれを調整することができる。
ところで、上記の幅見当修正装置21のリンクルローラ31は、図3に示すように、水往復ローラ82と対向して配置されている。リンクルローラ31は、通常使用時、例えば、印刷時及び印刷準備時において、図3の実線で示すような、通常使用位置となっている。通常使用位置は、水往復ローラ82とリンクルローラ31との間の隙間に対して、水着ローラ83が通過不能な位置となっている。
ここで、保守時において、水着ローラ83を、水着ローラ移動機構85により水往復ローラ82の外周に沿って移動させる場合、本実施形態において、リンクルローラ31は、図3の仮想線(2点鎖線)で示すような、保守位置に退避する。保守位置は、水着ローラ移動機構85によって移動する水着ローラ83が、水往復ローラ82とリンクルローラ31との間の隙間を通過可能な位置となっている。つまり、保守位置は、水往復ローラ82及びリンクルローラ31に、水着ローラ83が接触しないような位置であり、水往復ローラ82とリンクルローラ31との間の距離が、水着けローラ83の直径よりも大きくなる位置である。
また、保守位置は、印刷準備時において行われるウェブ通しが不能な位置となっている。なお、ウェブ通しとは、印刷ユニットU1のウェブWの搬送経路に沿って、ウェブを設置する作業であり、ウェブWは、対向する一対のブランケット胴13cの間を通過するように配置される。
ここで、新聞用オフセット輪転印刷機には、制御装置51と操作パネル(保守操作部)52とが設けられている。制御装置51は、駆動モータ50a,50bに接続されており、駆動モータ50a,50bの回転を制御することで、リンクルローラ31の位置を調整している。つまり、リンクルローラ31は、上記のリンクルローラ押圧機構86の駆動モータ50a,50bが制御装置51によって駆動制御されることで、その位置が調整される。
次に、図6を参照して、リンクルローラ31の位置について説明する。図6は、リンクルローラの位置に関する説明図である。
図6は、その横軸が、ねじ軸49a,49bの軸方向における移動量(ストローク量)となっている。そして、ストローク量が0からmaxまでが、物理的に移動可能なストローク量となっている。本実施形態では、既存のリンクルローラ押圧機構86のねじ軸49a,49bを長くすることによって、ストローク量を確保している。また、ストローク量が0となる側が、リンクルローラ31が水往復ローラ82に近づく側となり、ストローク量がmaxとなる側が、リンクルローラ31が水往復ローラ82から離れる側となる。ここで、図6において、ウェブWにリンクルローラが接触する位置を基準位置Pとしている。
上記した通常使用位置は、位置Pから位置Pまでの通常使用範囲E1内で設定されている。また、上記した保守位置は、位置Pから位置Pまでの保守使用範囲E2内で設定されている。ここで、位置Pは、ストローク量が0となる位置と基準位置Pとの間の位置となっている。位置Pは、基準位置Pに対して、ストローク量がmaxとなる側に位置しており、また、保守使用範囲E2の位置Pよりもストローク量が0となる側に位置している。位置Pは、位置Pに対して、ストローク量がmaxとなる側に位置しており、位置Pは、位置Pに対して、ストローク量がmaxとなる側に位置している。このため、通常使用範囲E1と保守使用範囲E2とは、重ならない範囲となっており、通常使用範囲E1に対して、保守使用範囲E2は、ストローク量がmaxとなる側に位置している。
ここで、制御装置51は、オペレータにより操作パネル52上で各種操作が行われることで、通常運転時における設定を行ったり、保守時における設定を行ったりしている。また、制御装置51は、操作パネル52上に表示される図示しないメンテナンスボタンが操作されて保守信号が出力されることで、通常印刷モードから、メンテナンスモードへ移行可能となっている。ここで、通常印刷モードでは、リンクルローラ31の移動が制限されており、リンクルローラ31は、通常使用範囲E1内のみの移動に制限される。一方で、メンテナンスモードでは、通常印刷モード時におけるリンクルローラ31の移動制限が解除され、通常使用範囲E1と保守使用範囲E2とを含む移動が可能となる。
次に、図7を参照して、保守作業時に操作パネル52に表示される保守操作画面101について説明する。図7は、保守操作画面の説明図である。この保守操作画面101は、リンクルローラ31の位置を設定操作するための画面である。保守操作画面101には、ロック解除ボタン102、記憶値確認ボタン103、ID選択ボタン104、メンテ初期位置ボタン105、記憶ボタン106、移動ボタン107が表示されている。
ロック解除ボタン102は、メンテ初期位置ボタン105、記憶ボタン106及び移動ボタン107の操作規制を解除するためのボタンである。つまり、メンテ初期位置ボタン105、記憶ボタン106及び移動ボタン107、誤操作によるリンクルローラ31の移動及びリンクルローラ31の位置の設定を防止するために、操作が規制されている。一方で、記憶値確認ボタン103及びID選択ボタン104は、誤操作によってリンクルローラ31の移動及びリンクルローラ31の位置の設定が行われないことから、操作が規制されていない。このため、ロック解除ボタン102を操作することで、メンテ初期位置ボタン105、記憶ボタン106及び移動ボタン107の操作規制が解除され、メンテ初期位置ボタン105、記憶ボタン106及び移動ボタン107の操作が可能となる。
ID選択ボタン104は、予め用意された複数のIDの中から所定のIDを選択するためのボタンである。ここで、複数のIDは、左側の胴に対応付けられるリンクルローラ31の左側の保守位置(以下、左側保守位置(表側保守位置)という)を記憶するためのIDと、右側の胴に対応付けられるリンクルローラ31の右側の保守位置(以下、右側保守位置(裏側保守位置)という)を記憶するためのIDと、通常使用位置となっているリンクルローラ31の現在位置を記憶するためのIDとを含んでいる。
記憶値確認ボタン103は、選択されているIDに記憶されたリンクルローラ31の位置を確認するためのボタンである。記憶値確認ボタン103が操作されると、制御装置51は、IDに対応付けて記憶されている左側保守位置、右側保守位置または現在位置を、操作パネル52上に表示する。
メンテ初期位置ボタン105は、保守を行うために設定された初期位置に、リンクルローラ31を移動させるためのボタンである。初期位置は、例えば、基準位置Pから水往復ローラ側となる位置Pに設定されている。メンテ初期位置ボタン105が操作されると、制御装置51は、リンクルローラ押圧機構86の駆動モータ50a,50bを制御して、リンクルローラ31を初期位置Pに移動させる。このメンテ初期位置ボタン105は、例えば、リンクルローラ31の左側保守位置及び右側保守位置を設定する際に使用される。
記憶ボタン106は、選択されているIDに対して、リンクルローラ31の位置を制御装置51に記憶させるためのボタンである。記憶ボタン106が操作されると、制御装置51は、選択されているIDに対応付けて、リンクルローラ31の位置を、左側保守位置、右側保守位置または現在位置として記憶する。
移動ボタン107は、選択されているIDに記憶されている位置に、リンクルローラ31を移動させるためのボタンである。移動ボタン107が操作されると、制御装置51は、リンクルローラ押圧機構86を制御して、リンクルローラ31を、選択されたIDに対応付けられた左側保守位置、右側保守位置または現在位置に移動させる。
次に、図8を参照して、通常使用位置を設定する操作手順について説明する。図8は、通常使用位置の設定操作に関するフローチャートである。図8に示すように、リンクルローラ31の現在位置を通常使用位置として設定する場合、先ず、ID選択ボタン104が操作され、リンクルローラ31の現在位置を通常使用位置として記憶するためのIDが選択される(ステップS1)。続いて、ロック解除ボタン102が操作されることで、記憶ボタン106の操作規制が解除される(ステップS2)。そして、記憶ボタン106が操作されることで、リンクルローラ31の現在位置を通常使用位置として制御装置51に記憶される(ステップS3)。これにて、通常使用位置の設定操作が完了する。このように、各ボタンは、通常使用位置を設定するための通常使用位置設定操作部として機能する。
次に、図9を参照して、左側保守位置及び右側保守位置を設定する操作手順について説明する。図9は、保守位置の設定操作に関するフローチャートである。なお、左側保守位置を設定する操作手順と、右側保守位置を設定する操作手順とは、ほぼ同様の手順となるため、図9では、簡単のため、保守位置を設定する操作手順として説明する。図9に示すように、リンクルローラ31の保守位置を設定する場合、操作パネル52上に表示される図示しないメンテナンスボタンが操作される(ステップS11)。メンテナンスボタンが操作されると、制御装置51は、メンテナンスモードを実行する(ステップS12)。メンテナンスモードが実行されると、制御装置51は、リンクルローラ31の通常使用範囲E1内における移動制限を解除し、保守使用範囲E2を含むリンクルローラ31の移動を許容する。
続いて、操作パネル52上において、保守位置を設定するリンクルローラ31を選択する(ステップS13)。なお、この選択では、所定の印刷ユニットU1〜U6に設けられる1つの幅見当修正装置21のリンクルローラ31を選択してもよいし、全ての印刷ユニットU1〜U6に設けられる複数の幅見当修正装置21のリンクルローラ31を一括に選択してもよく、特に限定されない。リンクルローラ31の選択が行われると、操作パネル52を操作して、リンクルローラ31を設定すべき保守位置へ向けて移動させる(ステップS14)。
制御装置51は、リンクルローラ31が保守位置まで移動しているか否かを判定し(ステップS15)、リンクルローラ31が保守位置まで移動していないと判定した場合(ステップS15:No)、リンクルローラ31を保守位置へ向けて移動させて、再びステップS15に進む。一方で、制御装置51は、リンクルローラ31が保守位置まで移動したと判定した場合(ステップS15:Yes)、操作パネル52上に、保守位置におけるリンクルローラ31の駆動側と操作側との位置を微調整するための画面を表示する。そして、操作パネル52上において保守位置におけるリンクルローラ31の駆動側と操作側との位置が設定されることで、制御装置51は、駆動側及び操作側の駆動モータ50a,50bを制御して、リンクルローラ31の保守位置を微調整する(ステップS16)。
制御装置51は、リンクルローラ31の微調整が完了したか否かを判定し(ステップS17)、リンクルローラ31の微調整が完了していないと判定した場合(ステップS17:No)、リンクルローラ31の微調整を引き続き実行して、再びステップS17に進む。一方で、制御装置51は、リンクルローラ31の微調整が完了したと判定した場合(ステップS17:Yes)、操作パネル52上に保守操作画面101を表示する。
そして、ID選択ボタン104が操作され、リンクルローラ31の保守位置を記憶するためのIDが選択される(ステップS18)。続いて、ロック解除ボタン102が操作されることで、記憶ボタン106の操作規制が解除される(ステップS19)。この後、記憶ボタン106が操作されることで、リンクルローラ31の現在位置を保守位置として制御装置51に記憶される(ステップS20)。これにて、保守位置の設定操作が完了する。このように、各ボタンは、保守位置を設定するための保守位置設定操作部として機能する。
次に、図10を参照して、保守時においてリンクルローラ31を保守位置に移動させるための操作手順について説明する。図10に示す操作手順を行うことで、リンクルローラ31を保守位置に移動させるという、本実施形態に係る印刷機の保守方法を行うことが可能となる。図10は、リンクルローラを保守位置へ移動させるための操作に関するフローチャートである。なお、リンクルローラ31を左側保守位置へ移動させる操作手順と、リンクルローラ31を右側保守位置へ移動させる操作手順とは、ほぼ同様の手順となるため、図10では、簡単のため、リンクルローラ31を保守位置を設定する操作手順として説明する。
図10に示すように、リンクルローラ31を保守位置へ移動させる場合、操作パネル52上に表示される図示しないメンテナンスボタンが操作される(ステップS21)。メンテナンスボタンが操作されると、制御装置51は、メンテナンスモードを実行する(ステップS22)。メンテナンスモードが実行されると、制御装置51は、リンクルローラ31の通常使用範囲E1内における移動制限を解除し、保守使用範囲E2を含むリンクルローラ31の移動を許容する。
そして、ID選択ボタン104が操作され、リンクルローラ31の保守位置が記憶されたIDが選択される(ステップS23)。つまり、図9において、保守位置を記憶したIDが選択される。続いて、ロック解除ボタン102が操作されることで、移動ボタン107の操作規制が解除される(ステップS24)。この後、移動ボタン107が操作されることで、制御装置51は、IDに記憶された保守位置となるように、リンクルローラ押圧機構86を制御して、リンクルローラ31を保守位置へ向けて移動させる(ステップS26)。
制御装置51は、リンクルローラ31の保守位置への移動が完了したか否かを判定し(ステップS27)、リンクルローラ31の保守位置への移動が完了していないと判定した場合(ステップS27:No)、リンクルローラ31の保守位置への移動を引き続き実行して、再びステップS27に進む。一方で、制御装置51は、リンクルローラ31の保守位置への移動が完了したと判定した場合(ステップS27:Yes)、リンクルローラ31の移動制御を終了する。
次に、図11を参照して、保守完了時においてリンクルローラ31を通常使用位置に移動させるための操作手順について説明する。図11は、リンクルローラを通常使用位置へ復帰移動させるための操作に関するフローチャートである。先ず、ID選択ボタン104が操作され、リンクルローラ31の通常使用位置が記憶されたIDが選択される(ステップS31)。つまり、図8において、通常使用位置を記憶したIDが選択される。続いて、ロック解除ボタン102が操作されることで、移動ボタン107の操作規制が解除される(ステップS32)。この後、移動ボタン107が操作されることで(ステップS33)、制御装置51は、IDに記憶された通常使用位置となるように、リンクルローラ押圧機構86を制御して、リンクルローラ31を通常使用位置へ向けて移動させる(ステップS34)。
制御装置51は、リンクルローラ31の通常使用位置への移動が完了したか否かを判定し(ステップS35)、リンクルローラ31の通常使用位置への移動が完了していないと判定した場合(ステップS35:No)、リンクルローラ31の通常使用位置への移動を引き続き実行して、再びステップS35に進む。一方で、制御装置51は、リンクルローラ31の通常使用位置への移動が完了したと判定した場合(ステップS35:Yes)、リンクルローラ31の移動制御を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、リンクルローラ31を通常使用位置から保守位置に移動させることで、水往復ローラ82とリンクルローラ31との隙間を広げることができる。このため、水往復ローラ82とリンクルローラ31との隙間に対して、水着ローラ83を通過させることができるため、水着ローラ83を水往復ローラ82の外周に沿って好適に移動させることができる。よって、リンクルローラ31を取り外すことなく、水着ローラ83に対する保守作業を行うことができ、保守作業の作業性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、保守位置は、リンクルローラ31がウェブ通しを不能とする位置となっていることから、ウェブ通しを行うことができないため、保守作業を安全に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、通常使用範囲E1と保守使用範囲E2とが重複しないため、リンクルローラ31の現在位置が通常使用範囲E1内にある場合、保守作業中でないと判断することが可能となり、また、リンクルローラ31の現在位置が保守使用範囲E2内にある場合、保守作業中であると判断することが可能となる。このため、保守作業を安全に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、既設のリンクルローラ押圧機構86を活用して、つまり、リンクルローラ押圧機構86のねじ軸49a,49bを長くすることで、リンクルローラ31を保守位置に退避させることができるため、安価に構成することができる。
また、本実施形態によれば、保守時において、制御装置51によりリンクルローラ31を自動で保守位置に移動させることができ、また、保守完了時において、制御装置51によりリンクルローラ31を自動で通常使用位置に移動させることができる。従来においては、手作業でリンクルローラ31を取り外していたため、狭い空間での重量物の搬出、搬入作業を要しており、復帰時(通常使用位置に戻す)には、厳密な取付け位置の調整を必要としていた。また、これら一連の作業の中では、部品の落下等の心配もあった。本実施形態によれば、自動で通常使用位置に移動させることができるため、保守作業員の作業性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、通常印刷モードにおいて、リンクルローラ31の移動が通常使用範囲E1内に制限されるため、リンクルローラ31が保守使用範囲E2に移動することを規制することができる。このため、通常印刷モードにおいて、リンクルローラ31が誤って保守使用範囲E2に移動することを抑制することができるため、通常印刷モードにおける輪転印刷機の運転を安全なものとすることができる。
また、本実施形態によれば、移動ボタン107を操作するだけで、保守時において、予め記憶された保守位置に、リンクルローラ31を迅速に移動させることができる。同様に、移動ボタン107を操作するだけで、保守完了時において、予め記憶された通常使用位置に、リンクルローラ31を迅速に移動させることができる。
また、本実施形態によれば、保守作業員は、操作パネル52上の簡易な操作によって、リンクルローラ31を自動で保守位置及び通常使用位置に移動させることができる。
また、本実施形態によれば、保守作業員は、操作パネル52上の簡易な操作によって、保守位置及び通常使用位置を設定することができる。
また、本実施形態によれば、右側の水着ローラ83に対応する右側保守位置を設定し、左側の水着ローラ83に対応する左側保守位置を設定することができる。このため、右側の水着ローラ83の保守時には、リンクルローラ31を表側保守位置に移動させることができ、また、左側の水着ローラ83の保守時には、リンクルローラ31を左側保守位置に移動させることができる。よって、リンクルローラ31を取り外すことなく、表裏両側の水着ローラ83に対する保守作業を行うことができ、保守作業の作業性の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、リンクルローラ押圧機構86のストローク量を大きくすることで、リンクルローラ31を保守位置に移動させたが、リンクルローラ31を退避するリンクルローラ退避機構を、リンクルローラ押圧機構86とは別体に設け、別体のリンクルローラ退避機構によりリンクルローラ31を保守位置に移動させてもよい。このようなリンクルローラ退避機構としては、例えば、所定の軸を中心として、リンクルローラ31をスイング(回動)させる機構であってもよいし、リンクルローラ押圧機構86全体を移動させる機構であってもよく、特に限定されない。
また、本実施形態では、右側保守位置及び左側保守位置の位置について、特に言及しなかったが、右側保守位置及び左側保守位置は、異なる位置であってもよいし、同じ位置であってもよい。右側保守位置及び左側保守位置を同じ位置にする場合、例えば、表裏両側の一対の水往復ローラ82の中央の位置としてもよい。この構成によれば、右側保守位置及び左側保守位置が同じ位置であることから、リンクルローラ31を保守位置に移動させることで、表裏両側の水着ローラ83に対する保守作業を行うことができ、保守作業の作業性の向上をさらに図ることができる。
また、本実施形態では、幅見当修正装置21のリンクルローラ31を、ウェブWの一方側に設けた場合について説明したが、例えば、図12に示す変形例であってもよい。図12は、本実施形態の変形例に係る印刷ユニットの要部を表す概略構成図である。図12に示すように、変形例の幅見当修正装置21は、ウェブWの表裏両側に一対のリンクルローラ31が設けられている。一対のリンクルローラ31は、リンクルローラ押圧機構86によって、通常使用位置と保守位置との間で、一体に移動可能な構成となっている。このように、リンクルローラ31が一対設けられる構成であっても、一対のリンクルローラ31を通常使用位置から保守位置に移動させることで、水往復ローラ82と一対のリンクルローラ31との隙間を広げることができる。このため、水往復ローラ82と一対のリンクルローラ31との隙間に対して、水着ローラ83を通過させることができるため、水着ローラ83を水往復ローラ82の外周に沿って好適に移動させることができる。よって、一対のリンクルローラ31を取り外すことなく、水着ローラ83に対する保守作業を行うことができ、保守作業の作業性の向上を図ることができる。
R 給紙装置
R1〜R8 給紙ユニット
U 印刷装置
U1〜U6,U11〜U62 印刷ユニット
D ウェブパス装置
D1,D2 ウェブパスユニット
F 折機
F1,F2 折ユニット
W ウェブ
21 幅見当修正装置
51 制御装置
52 操作パネル
82 水往復ローラ
83 水着ローラ
85 水着ローラ移動機構
86 リンクルローラ押圧機構
101 保守操作画面
E1 通常使用範囲
E2 保守使用範囲

Claims (14)

  1. 搬送されるウェブに転接するブランケット胴と、
    前記ブランケット胴に転接し、刷版が装着された版胴と、
    前記版胴に転接し、前記版胴に湿し水を供給する水着ローラと、
    前記水着ローラに転接し、前記水着ローラに湿し水を供給する水往復ローラと、
    前記水着ローラを、前記水往復ローラの外周に沿って移動させる水着ローラ移動機構と、
    前記水往復ローラと前記ウェブとの間の空間に設けられ、前記ウェブに転接し、搬送される前記ウェブの幅方向における見当を修正するリンクルローラと、
    前記リンクルローラを、通常運転時において使用される通常使用位置から、前記水往復ローラから離れる側の位置となる保守位置に退避させるリンクルローラ退避機構と、を備え、
    前記保守位置は、前記水着ローラ移動機構によって移動する前記水着ローラが、前記水往復ローラと前記リンクルローラとの間の隙間を通過可能な位置となっていることを特徴とする印刷機。
  2. 前記ウェブは、印刷準備時において、対向する一対の前記ブランケット胴間にウェブ通しが行われており、
    前記保守位置は、前記リンクルローラが前記ウェブ通しを不能とする位置となっていることを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
  3. 前記通常使用位置は、前記ウェブに前記リンクルローラが接触する位置を基準位置として、前記ウェブから離れた位置から前記ウェブを押圧する位置までの通常使用範囲内で設定され、
    前記保守位置は、前記通常使用範囲と重複しない範囲となる保守使用範囲内で設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷機。
  4. 前記リンクルローラを前記ウェブに近づける方向に移動させて、前記リンクルローラを前記ウェブに押圧するリンクルローラ押圧機構をさらに備え、
    前記リンクルローラ押圧機構は、前記リンクルローラ退避機構を兼ねており、前記通常使用位置から前記保守位置へ向かって、前記リンクルローラを前記ウェブに近づける方向に移動させることで、前記リンクルローラを前記水往復ローラから離れる方向に移動させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の印刷機。
  5. 前記リンクルローラ退避機構による前記リンクルローラの移動を制御する制御装置をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記通常使用位置と前記保守位置とを予め記憶しており、
    保守時において、前記リンクルローラが前記保守位置となるように、前記リンクルローラ退避機構を制御し、
    保守完了時において、前記リンクルローラが前記通常使用位置となるように、前記リンクルローラ退避機構を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の印刷機。
  6. 前記制御装置に接続され、保守作業を行うための保守信号を前記制御装置へ向けて出力する保守操作部をさらに備え、
    前記制御装置は、前記保守信号が入力されると、保守時であると判定して、前記リンクルローラが前記保守位置となるように、前記リンクルローラ退避機構を制御することを特徴とする請求項5に記載の印刷機。
  7. 前記制御装置に接続され、前記保守位置を設定操作するための保守位置設定操作部をさらに備え、
    前記制御装置は、前記保守位置設定操作部の操作に基づいて、前記保守位置が設定されると、設定された前記保守位置を記憶すると共に、保守時において、記憶された前記保守位置に前記リンクルローラが移動するように、前記リンクルローラ退避機構を制御することを特徴とする請求項5または6に記載の印刷機。
  8. 前記制御装置に接続され、前記通常使用位置を設定操作するための通常使用位置設定操作部をさらに備え、
    前記制御装置は、前記通常使用位置設定操作部の操作に基づいて、前記通常使用位置が設定されると、設定された前記通常使用位置を記憶すると共に、保守完了時において、記憶された前記通常使用位置に前記リンクルローラが移動するように、前記リンクルローラ退避機構を制御することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の印刷機。
  9. 前記ブランケット胴、前記版胴、前記水着ローラ、前記水往復ローラ及び前記水着ローラ移動機構は、前記ウェブの表裏両側にそれぞれ一対設けられ、
    前記リンクルローラ退避機構は、前記リンクルローラを、前記ウェブの表側の前記水往復ローラに対する表側保守位置と、前記ウェブの裏側の前記水往復ローラに対する裏側保守位置とのいずれか一方に退避させることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の印刷機。
  10. 前記表側保守位置及び前記裏側保守位置は、同じ位置であることを特徴とする請求項9に記載の印刷機。
  11. 搬送されるウェブに転接するブランケット胴と、
    前記ブランケット胴に転接し、刷版が装着された版胴と、
    前記版胴に転接し、前記版胴に湿し水を供給する水着ローラと、
    前記水着ローラに転接し、前記水着ローラに湿し水を供給する水往復ローラと、
    前記水着ローラを、前記水往復ローラの外周に沿って移動させる水着ローラ移動機構と、
    前記水往復ローラと前記ウェブとの間の空間に設けられ、前記ウェブに転接し、搬送される前記ウェブの幅方向における見当を修正するリンクルローラと、
    前記リンクルローラを、通常運転時において使用される通常使用位置から、前記水往復ローラから離れる側の位置となる保守位置に退避させるリンクルローラ退避機構と、を備える印刷機の制御装置であって、
    前記保守位置は、前記水着ローラ移動機構によって移動する前記水着ローラが、前記水往復ローラと前記リンクルローラとの間の隙間を通過可能な位置となっており、
    保守時において、前記リンクルローラが前記保守位置となるように、前記リンクルローラ退避機構を制御し、
    保守完了時において、前記リンクルローラが前記通常使用位置となるように、前記リンクルローラ退避機構を制御することを特徴とする印刷機の制御装置。
  12. 前記通常使用位置は、前記ウェブに前記リンクルローラが接触する位置を基準位置として、前記ウェブから離れた位置から前記ウェブを押圧する位置までの通常使用範囲内で設定され、
    前記保守位置は、前記通常使用範囲と重複しない範囲となる保守使用範囲内で設定されており、
    保守時においてメンテナンスモードを実行する一方で、通常運転時において通常印刷モードを実行し、
    前記通常印刷モードでは、前記リンクルローラの移動を、前記通常使用範囲内のみの移動に制限し、
    前記メンテナンスモードでは、前記通常印刷モードにおける前記リンクルローラの移動の制限を解除し、前記通常使用範囲及び前記保守使用範囲を含む移動を許容することを特徴とする請求項11に記載の印刷機の制御装置。
  13. 前記制御装置は、前記通常使用位置と前記保守位置とを予め記憶しており、保守時において、予め記憶された前記保守位置に前記リンクルローラを移動させ、保守完了時において、予め記憶された前記通常使用位置に前記リンクルローラを移動させることを特徴とする請求項11または12に記載の印刷機の制御装置。
  14. 搬送されるウェブに転接するブランケット胴と、
    前記ブランケット胴に転接し、刷版が装着された版胴と、
    前記版胴に転接し、前記版胴に湿し水を供給する水着ローラと、
    前記水着ローラに転接し、前記水着ローラに湿し水を供給する水往復ローラと、
    前記水着ローラを、前記水往復ローラの外周に沿って移動させる水着ローラ移動機構と、
    前記水往復ローラと前記ウェブとの間の空間に設けられ、前記ウェブに転接し、搬送される前記ウェブの幅方向における見当を修正するリンクルローラと、を備える印刷機の保守方法において、
    前記リンクルローラを、通常運転時において使用される通常使用位置から、前記水着ローラ移動機構によって移動する前記水着ローラが前記水往復ローラと前記リンクルローラとの間の隙間を通過可能な保守位置に退避させることを特徴とする印刷機の保守方法。
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