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JP6454153B2 - ダンパ装置 - Google Patents

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JP6454153B2 JP2015003188A JP2015003188A JP6454153B2 JP 6454153 B2 JP6454153 B2 JP 6454153B2 JP 2015003188 A JP2015003188 A JP 2015003188A JP 2015003188 A JP2015003188 A JP 2015003188A JP 6454153 B2 JP6454153 B2 JP 6454153B2
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Description

本発明は、エンジンの排気通路に設けられるダンパ装置に関する。
エンジンの排気通路の振動を抑制するため、排気通路に装着されるダイナミックダンパ等のダンパ装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載されるダンパ装置は、マス部材である慣性マスを金属板によって支持する構造を有している。このような構造により、ダンパ装置の耐熱性を向上させることができ、排気通路にダンパ装置を装着することができる。
特開2000−6673号公報
ところで、ダンパ装置としては、慣性マスをゴム部材等によって支持するダンパ装置も開発されている。ゴム部材等を備えたダンパ装置においては、熱によるダンパ装置の劣化を防止するため、ダンパ装置の耐熱性を向上させることが求められる。また、慣性マスをゴム部材等の支持部材によって支持した場合、当該支持部材の劣化によって、慣性マスがダンパ装置から脱落する虞がある。
本発明の目的は、ダンパ装置の耐熱性を向上させるとともに、ダンパ装置からマス部材の脱落を防止することにある。
本発明のダンパ装置は、エンジンの排気通路に設けられるダンパ装置であって、前記排気通路の外側に取り付けられる支持部材と、前記支持部材に弾性部材を介して取り付けられるマス部材と、前記支持部材に取り付けられる板金部材であり、かつ前記マス部材の表面に対向する複数の板部を備えるカバー部材と、を有し、前記板部間の隙間は、前記マス部材の最小外形寸法よりも狭く、前記カバー部材は、前記板部として、前記マス部材の上面に対向する上板部と、前記上板部に連なって前記マス部材の側面に対向する第1側板部と、前記第1側板部に連なって前記マス部材の端面に対向する端板部と、前記端板部に曲面を介して連なって前記マス部材の下面に対向する下板部と、前記下板部に連なって前記マス部材の側面に対向する第2側板部と、を備え、前記上板部は、前記支持部材に取り付けられ、前記第1側板部は、前記排気通路と前記マス部材との間に配置され、前記端板部は、車両の進行方向において前記マス部材よりも前側に配置され、前記第2側板部は、前記支持部材に取り付けられる。
本発明によれば、カバー部材の板部を排気通路とマス部材との間に配置したので、ダンパ装置の耐熱性を向上させることができる。また、カバー部材の板部間の隙間をマス部材の最小外形寸法よりも狭くしたので、マス部材の脱落を防止することができる。
本発明の一実施の形態であるダンパ装置を備えたパワーユニットを示す概略図である。 図1の矢印A方向からダイナミックダンパを示す斜視図である。 図1の矢印B方向からダイナミックダンパを示す斜視図である。 ダイナミックダンパの一部を切り欠いて示す斜視図である。 図1のC−C線に沿う断面図である。 ダイナミックダンパの一部を切り欠いて示す斜視図である。 ダンパカバーの材料である板材を示す図である。 (a)は図2の矢印A方向からダイナミックダンパを示す正面図であり、(b)はダイナミックダンパを示す背面図である。 (a)はダイナミックダンパを示す平面図であり、(b)はダイナミックダンパを示す底面図である。 (a)はダイナミックダンパを示す左側面図であり、(b)はダイナミックダンパを示す右側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるダンパ装置を備えたパワーユニット11を示す概略図である。なお、図1に示す白抜きの矢印は、吸入空気、排出ガス、EGRガスおよびブローバイガスの流れ方向を示している。
図1に示すように、パワーユニット11は、エンジン12、吸気系13および排気系14を備えている。パワーユニット11は、車両(図示せず)に搭載されている。エンジン12のシリンダヘッド15には、吸気ポート16および排気ポート17が形成されている。シリンダヘッド15の吸気ポート16には吸気系13が接続されており、シリンダヘッド15の排気ポート17には排気系14が接続されている。なお、図1に一点鎖線で示すように、パワーユニット11は、エンジン12の後方に配置されるトランスミッション18を備えている。
吸気系13は、エアクリーナ20、吸気ダクト22、コンプレッサ23、吸気パイプ24、インタークーラ25、スロットルバルブ(電子制御スロットル)21、および吸気マニホールド26等によって構成されている。吸気ダクト22の下流端には、集合部32が設けられる。エアクリーナ20を通過した吸入空気は、吸気ダクト22および集合部32を介して、ターボチャージャ27のコンプレッサ23に供給される。コンプレッサ23によって圧縮された吸入空気は、吸気パイプ24からインタークーラ25を経て冷却された後に、スロットルバルブ21および吸気マニホールド26を経てシリンダヘッド15の吸気ポート16に供給される。
また、吸気系13には、エンジン12のブローバイガスを案内するブローバイパイプ30が接続されている。ブローバイパイプ30の一端側(上流側)は、クランクケース31に接続されており、ブローバイパイプ30の他端側(下流側)は、吸気ダクト22に設けられる集合部32に接続されている。エンジン12の燃焼室からクランクケース31内に漏れ出たブローバイガスは、ブローバイパイプ30を介して集合部32に供給される。これにより、未燃ガスを含むブローバイガスを、再びエンジン12の燃焼室に供給することができ、ブローバイガスを燃焼させて処理することができる。
排気系14は、排気マニホールド33、タービン34、触媒コンバータ35、排気パイプ36,37等によって構成されている。排気パイプ36,37は、排気マニホールド33、タービン34、および触媒コンバータ35を介して、エンジン12に接続されている。排気ポート17から排出される排出ガスは、排気マニホールド33からターボチャージャ27のタービン34に案内される。タービン34を回転駆動した排出ガスは、触媒コンバータ35を経て浄化された後に、フロント側の排気パイプ36からリヤ側の排気パイプ37に供給される。リヤ側の排気パイプ37には図示しない消音器が接続されており、排出ガスは消音器を経て外部に排出される。
また、排気系14には、エンジン12の排気浄化性能や燃費性能等を向上させるため、エンジン12の排出ガスの一部をEGRガスとして吸気系13に供給する排気再循環系40(以下、EGR系と記載する。)が設けられている。なお、EGRとは、「Exhaust Gas Recirculation」である。
EGR系40は、複数のEGRパイプ41〜43によって構成されるEGR通路(排気通路)44を有している。EGR通路44の上流側は、排気パイプ36,37間に設けられる分岐部45に接続されており、EGR通路44の下流側は、吸気ダクト22に設けられる集合部32に接続されている。EGR通路44には、EGRガスから異物を除去するEGRフィルタ46、EGRガスを冷却するEGRクーラ47、EGRガスの流量を制御するEGRバルブ48が設けられている。排気パイプ36を流れる排出ガスの一部は、EGRガスとして分岐部45からEGRパイプ41〜43に流入する。EGR系40に流入したEGRガスは、EGRフィルタ46、EGRクーラ47およびEGRバルブ48を経て吸気系13の集合部32に供給される。
EGRガスを増加させる際には、EGRバルブ48が開放側に制御される一方、EGRガスを減少させる際には、EGRバルブ48が閉塞側に制御される。また、EGRガスの流量を制御するため、前述したEGRバルブ48だけでなく、リヤ側の排気パイプ37には排気制御バルブ49が設けられている。この排気制御バルブ49を閉塞側に制御することにより、EGR系40に流入するEGRガスを増加させることができ、排気制御バルブ49を開放側に制御することにより、EGR系40に流入するEGRガスを減少させることができる。すなわち、EGRガスを増加させる際には、排気制御バルブ49が閉塞側に制御される一方、EGRガスを減少させる際には、排気制御バルブ49が開放側に制御される。
図1に示すように、排気系14の振動を抑制するため、EGRパイプ41にはダイナミックダンパ(ダンパ装置)50が取り付けられている。ここで、図2は図1の矢印A方向からダイナミックダンパ50を示す斜視図であり、図3は図1の矢印B方向からダイナミックダンパ50を示す斜視図である。また、図4はダイナミックダンパ50の一部を切り欠いて示す斜視図であり、図5は図1のC−C線に沿う断面図である。
図2および図3に示すように、ダイナミックダンパ50は、EGRパイプ41に固定されるブラケット51と、ブラケット51に取り付けられるダンパユニット52と、ブラケット51に取り付けられるダンパカバー(カバー部材)53と、を有している。また、図4に示すように、ダンパユニット52は、ボルト部材54によってブラケット51に取り付けられる支持プレート(支持部材)55と、支持プレート55にゴム部材(弾性部材)56を介して取り付けられる円柱状の慣性マス(マス部材)57と、を備えている。
支持プレート55は、ブラケット51に対向する基板部55aと、基板部55aから折れ曲がって延びる取付板部55bと、を備えている。金属製の支持プレート55には、ゴム部材56の一端面が接着されており、金属製の慣性マス57には、ゴム部材56の他端面が接着されている。このように、支持プレート55には、慣性マス57がゴム部材56を介して支持されている。なお、ゴム部材56を接着する際には、加硫接着等が用いられる。
図5に示すように、EGRパイプ41に連結されるダイナミックダンパ50は、EGR系40を含む排気系14の振動を打ち消す方向に慣性マス57の慣性力を作用させる。例えば、EGRパイプ41(排気系14)が矢印A1方向に振れると慣性マス57の慣性力は矢印B1方向に作用し、EGRパイプ41が矢印A2方向に振れると慣性マス57の慣性力は矢印B2方向に作用する。同様に、EGRパイプ41が矢印A3方向に振れると慣性マス57の慣性力は矢印B3方向に作用し、EGRパイプ41が矢印A4方向に振れると慣性マス57の慣性力は矢印B4方向に作用する。このように、EGRパイプ41つまりEGR通路44が振動によって振れる際には、EGR通路44の振れを抑えるように慣性マス57の慣性力が作用している。
このように、EGRパイプ41にダイナミックダンパ50を設けることにより、EGR通路44、ならびに、EGR通路44が接続される排気パイプ36,37の振動を抑制することが可能である。すなわち、EGR通路44に設けられたダイナミックダンパ50により、排気系14の振動を抑制することができる。ここで、EGRガスを案内するEGR通路44は、排出ガスを案内する上流側の排気パイプ36に比べて低温であることが多い。このため、EGR通路44にダイナミックダンパ50を設けることにより、排気パイプ36にダイナミックダンパ50を設ける場合に比べ、ダイナミックダンパ50に求められる耐熱性能を抑えることができる。しかも、排気パイプ36,37はEGR通路44に比べて全体の質量が大きいことから、排気パイプ36や排気パイプ37にダイナミックダンパを取り付けることは、ダイナミックダンパの大型化を招く要因となる。これに対し、EGR通路44にダイナミックダンパ50を取り付けることにより、ダイナミックダンパ50の小型化を達成しつつ、排気系14の振動を抑制することができる。
なお、ダイナミックダンパ50を下流側の排気パイプ37に取り付ければ、ダイナミックダンパ50に求められる耐熱性能を抑えることができるが、排気系14の振動を効果的に抑制するには、排気系14における振動の中心付近にダイナミックダンパ50を配置することが望ましい。よって、排気系14における振動の中心が排気系14の上流側(排気パイプ37よりも上流側)に存在する場合には、ダイナミックダンパ50をEGRパイプ41に配置することで、ダイナミックダンパ50への熱害を抑制しつつ、排気系14の振動を効果的に抑制することができる。
図1に示すように、EGR通路44には、上流側の分岐部45から下流側の集合部32にかけて、EGRフィルタ46、EGRクーラ47、およびEGRバルブ48が設けられている。また、ダイナミックダンパ50は、上流側のEGRパイプ41、つまり分岐部45とEGRフィルタ46とを接続するEGRパイプ41に設けられている。これにより、排気パイプ36,37に近いEGRパイプ41の振動を抑制することができ、より効果的に排気パイプ36,37の振動を抑制することができる。その結果、より効果的に排気系14全体の振動を抑制することができる。
また、ダイナミックダンパ50をEGRパイプ41に取り付けているが、これに限られることはなく、排気パイプ36,37の振動を適切に抑えることが可能な範囲内で、ダイナミックダンパ50の取り付け位置を変更しても良い。つまり、ダイナミックダンパ50の取り付け位置をEGR通路44の下流側にずらすように、EGRパイプ42やEGRパイプ43に対してダイナミックダンパ50を取り付けても良い。すなわち、図1に示す場合には、EGR通路44の分岐部45とEGRフィルタ46との間にダイナミックダンパ50を設けているが、これに限られることはなく、EGR通路44の分岐部45とEGRクーラ47との間にダイナミックダンパ50を設けても良く、EGR通路44の分岐部45とEGRバルブ48との間にダイナミックダンパ50を設けても良い。
また、図1に示すように、EGR通路44は、全体的に、車幅方向の外側に凸となるように曲げて配設されている。すなわち、EGR通路44は、分岐部45と集合部32とを結ぶ直線よりも、車幅方向の外側に凸となるように曲げて配設されている。そして、ダイナミックダンパ50は、EGR通路44の車幅方向の外側に設けられている。すなわち、曲げて配設されるEGR通路44の外側には、ダイナミックダンパ50が設けられている。このように、EGR通路44の外側にダイナミックダンパ50を設けることにより、EGR通路44の内側にダイナミックダンパ50を設けた場合に比べて、EGR通路44の振動時にダイナミックダンパ50を大きく振ることができ、EGR通路44の振動を効果的に抑制することができる。しかも、EGR通路44の外側にダイナミックダンパ50を設けることにより、パワーユニット11のトランスミッション18からダイナミックダンパ50を離すことができる。これにより、ダイナミックダンパ50の温度上昇を抑制することができ、ダイナミックダンパ50の劣化を防止することができる。
図6はダイナミックダンパ50の一部を切り欠いて示す斜視図であり、図6にはダンパカバー53の形状が示されている。図7はダンパカバー53の材料である板材60を示す図である。また、図8(a)は図2の矢印A方向からダイナミックダンパ50を示す正面図であり、図8(b)はダイナミックダンパ50を示す背面図である。図9(a)はダイナミックダンパ50を示す平面図であり、図8(b)はダイナミックダンパ50を示す底面図である。図10(a)はダイナミックダンパ50を示す左側面図であり、図10(b)はダイナミックダンパ50を示す右側面図である。なお、図8〜図10には、ダイナミックダンパ50が単体で示されている。
ダイナミックダンパ50には、耐熱性を向上させるとともに、慣性マス57の脱落(落下)を防止する観点から、前述したように、ダンパユニット52を覆うダンパカバー53が設けられている。図6に示すように、EGRパイプ41に固定されるブラケット51には、ボルト部材54によってダンパカバー53が取り付けられている。このダンパカバー53は、金属製の板材に折り曲げ加工を施した板金部材である。図7に示すように、所定形状に打ち抜かれた板材60には、プレス加工によって折り曲げ加工が施され、板材60は一点鎖線に沿って折り曲げられる。これにより、慣性マス57の表面に対向する複数の板部53a〜53eを備えたダンパカバー53が形成される。
すなわち、図6、図8、図9および図10に示すように、ダンパカバー53は、慣性マス57の上面(表面)57aに対向する上板部(板部)53aと、慣性マス57の側面(表面)57bに対向する第1側板部(板部)53bと、慣性マス57の端面(表面)57cに対向する端板部(板部)53cと、を備えている。また、ダンパカバー53は、慣性マス57の下面(表面)57dに対向する下板部(板部)53dと、慣性マス57の側面(表面)57eに対向する第2側板部(板部)53eと、を備えている。このように、ダンパカバー53には5つの板部53a〜53eが設けられており、ダンパカバー53によってダンパユニット52が囲まれている。
前述したように、ダンパカバー53によってダンパユニット52を囲むことにより、ダンパカバー53をダンパユニット52の遮熱板として機能させることができる。特に、EGRパイプ41と慣性マス57との間には、ダンパカバー53の側板部53bが配置されるため、ダンパユニット52に対する遮熱効果を高めることができる。このようなダンパカバー53を設けることにより、EGRパイプ41やパワーユニット11からの熱をダンパカバー53によって遮断することができ、ダンパユニット52の劣化を防止することができる。
すなわち、ダンパユニット52にはゴム部材56が設けられており、ゴム部材56は支持プレート55や慣性マス57に接着されている。このため、ダンパユニット52の温度を過度に上昇させることは、ゴム部材56の劣化や接着強度の低下を招くことになるが、ダンパカバー53によってダンパユニット52の温度上昇を抑制することにより、ダンパユニット52の劣化を防止することができる。なお、図3に示すように、ブラケット51と支持プレート55との間や、ボルト部材54とダンパカバー53との間には、断熱カラー61が挟み込まれている。これにより、支持プレート55やダンパカバー53に伝達される熱を遮断することができ、ダンパユニット52の温度上昇を抑制することができる。
また、ダンパカバー53によってダンパユニット52を囲むことにより、ダンパカバー53をダンパユニット52の保護板としても機能させることができる。これにより、車両の車輪によって飛ばされる飛び石等から、ダンパユニット52を保護することが可能である。なお、図6に符号αで示すように、ダンパカバー53は、前側の下部が折り曲げられ、曲面が形成されている。具体的には、ダンパカバー53において、慣性マス57よりも車両の進行方向前側に位置する板部(板部)53cと慣性マス57の下側に位置する板部(下板部)53dとは、曲面で連続している。これにより、荒れ地等を前進走行する場合であっても、植物等がダンパカバー53に噛み込むことはなく、ダイナミックダンパ50を正常に機能させることができる。
また、ダンパカバー53によってダンパユニット52を囲むことにより、慣性マス57の脱落防止、つまり慣性マス57のダイナミックダンパ50からの落下を防止することが可能である。ダンパカバー53は板材60を折り曲げて形成されることから、ダンパカバー53の板部53a〜53e間(各板部の端縁のうち、対向する端縁同士の間)には隙間が設けられている。しかしながら、図8〜図10に示すように、慣性マス57の最小外形寸法Xよりも、ダンパカバー53の隙間Z1〜Z4は狭く設定されている。これにより、万が一、支持プレート55から慣性マス57が外れたとしても、ダンパカバー53内に慣性マス57を保持することができ、慣性マス57の脱落を確実に防止することができる。なお、慣性マス57の最小外形寸法Xとは、慣性マス57の直径寸法や全長寸法等の外形寸法のうち最も小さな寸法である。
また、図示の例では、支持プレート55の取付板部55bが、慣性マス57の端面(表面)57fに対向している。すなわち、支持プレート55の取付板部55bは、ダンパカバー53の板部としても機能している。このため、図10(a)に示すように、支持プレート55の取付板部55bとダンパカバー53の板部53b,53d,53eとの間の隙間Z5,Z6についても、慣性マス57の最小外形寸法Xよりも狭く設定されている。なお、前述の説明では、支持プレート55とダンパカバー53とを別個に形成しているが、これに限られることはなく、支持プレート55とダンパカバー53とを一体に形成しても良い。
図6に示すように、ダンパカバー53の折り曲げ箇所には、補剛リブ62,63が形成されている。これにより、ダンパカバー53の剛性を高めることができ、ダンパカバー53内に慣性マス57を確実に保持することが可能である。また、図4および図10に示すように、支持プレート55の取付板部55bには、カバー支持片55cが設けられている。このカバー支持片55cには、ダンパカバー53の側板部53eがボルト部材64によって取り付けられている。すなわち、図7に示すように、ダンパカバー53を構成する板材60の上板部(一端部)53aと側板部(他端部)53eとは、共に支持プレート55に対して固定されている。これにより、ダンパカバー53を構成する板材60の両端が固定されるため、ダンパカバー53の剛性を高めることができ、ダンパカバー53内に慣性マス57を確実に保持することが可能である。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、EGR通路44にダイナミックダンパ50を設けているが、これに限られることはなく、排気通路である排気パイプ36,37にダイナミックダンパ50を設けても良い。
前述の説明では、支持プレート55にゴム部材56を介して慣性マス57を取り付けることにより、ダンパユニット52を構成しているが、これに限られることはなく、支持プレート55にバネ部材等の他の弾性部材を介して慣性マス57を取り付けても良い。また、前述の説明では、ダンパユニット52の慣性マス57は、円柱形状を有しているが、これに限られることはなく、角柱状の慣性マスを採用しても良く、球状の慣性マスを採用しても良い。
前述の説明では、ダンパカバー53に5つの板部53a〜53eを設けているが、これに限られることはなく、ダンパカバー53に6つ以上の板部を設けても良い。また、前述の説明では、EGRパイプ41と慣性マス57との間に、1つの側板部53bを配置しているが、これに限られることはなく、EGRパイプ41と慣性マス57との間に、2つ以上の板部を配置しても良い。また、前述の説明では、板金部材としてのダンパカバー53を用いているが、これに限られることはなく、溶接加工等を用いてダンパカバー53を製作しても良い。
12 エンジン
36 排気パイプ(排気通路)
37 排気パイプ(排気通路)
41〜43 EGRパイプ(排気通路)
44 EGR通路(排気通路)
50 ダイナミックダンパ(ダンパ装置)
53 ダンパカバー(カバー部材,板金部材)
53a 上板部(板部)
53b 側板部(板部,第1側板部
53c 端板部(板部)
53d 下板部(板部)
53e 側板部(板部,第2側板部
55 支持プレート(支持部材)
56 ゴム部材(弾性部材)
57 慣性マス(マス部材)
57a 上面(表面)
57b 側面(表面)
57c 端面(表面)
57d 下面(表面)
57e 側面(表面)
57f 側面(表面)
60 板材
Z1〜Z6 隙間
X 最小外径寸法

Claims (1)

  1. エンジンの排気通路に設けられるダンパ装置であって、
    前記排気通路の外側に取り付けられる支持部材と、
    前記支持部材に弾性部材を介して取り付けられるマス部材と、
    前記支持部材に取り付けられる板金部材であり、かつ前記マス部材の表面に対向する複数の板部を備えるカバー部材と、
    を有し
    記板部間の隙間は、前記マス部材の最小外形寸法よりも狭く、
    前記カバー部材は、前記板部として、前記マス部材の上面に対向する上板部と、前記上板部に連なって前記マス部材の側面に対向する第1側板部と、前記第1側板部に連なって前記マス部材の端面に対向する端板部と、前記端板部に曲面を介して連なって前記マス部材の下面に対向する下板部と、前記下板部に連なって前記マス部材の側面に対向する第2側板部と、を備え、
    前記上板部は、前記支持部材に取り付けられ、
    前記第1側板部は、前記排気通路と前記マス部材との間に配置され、
    前記端板部は、車両の進行方向において前記マス部材よりも前側に配置され、
    前記第2側板部は、前記支持部材に取り付けられる、
    ダンパ装置。
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