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JP6324820B2 - 陸屋根の小屋裏換気構造 - Google Patents

陸屋根の小屋裏換気構造 Download PDF

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JP6324820B2 JP2014120651A JP2014120651A JP6324820B2 JP 6324820 B2 JP6324820 B2 JP 6324820B2 JP 2014120651 A JP2014120651 A JP 2014120651A JP 2014120651 A JP2014120651 A JP 2014120651A JP 6324820 B2 JP6324820 B2 JP 6324820B2
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Description

本発明は、陸屋根の小屋裏換気構造に関する。
下記特許文献1には、陸屋根を有する建物における小屋裏換気構造が開示されている。具体的には、この建物は、陸屋根と、この陸屋根の外周縁から建物上下方向の上側に向かって立設されたパラペットと、陸屋根の建物上下方向の下側に設けられた小屋裏と、を有している。このパラペットは、内部に連通路が形成されていると共に、上端部に内部と外部とが連通された連通孔を備えている。また、このパラペットは、建物外側に取り付けられる外壁面材を有する外壁パネルと連続して形成されている。これにより、小屋裏内の空気はパラペット内部の連通路を介してパラペットの上端部から屋外へと排出されて、小屋裏換気が行われる。
特開2011−127340号公報
上記先行技術による場合、パラペットの内部を介して小屋裏内の空気を屋外へと排出するため、パラペットと連続した外壁パネル内の空気が小屋裏内の空気と混合する可能性がある。すなわち、小屋根裏内の空気を効率的に換気できない可能性がある。
本発明は上記問題を考慮し、効率的に換気できる陸屋根の小屋裏換気構造を得ることを目的とする。
請求項1記載の発明に係る陸屋根の小屋裏換気構造は、陸屋根構造とされた建物の屋根部に配置され、建物上下方向の上側に設けられる屋根面材と当該屋根面材を支持する端根太と根太とを含んで構成された複数の屋根パネル構成部と、を有する屋根パネルと、前記屋根パネルにおける隣接する前記屋根パネル構成部同士の間に設けられると共に、小屋裏と連通したスリット部と、前記屋根パネルの端部を建物外側から覆った外壁面材における前記スリット部と対応した位置に前記外壁面材の板厚方向に貫通する通気孔と、前記スリット部に設けられると共に、隣接する一方の前記屋根パネル構成部と他方の前記屋根パネル構成部とを連結しかつ建物上下方向の寸法が前記根太の建物上下方向以下に設定されたつなぎ材と、前記スリット部の建物上方に前記屋根面材と同一面となるようにスリット部屋根面材と、を備えている。
請求項2記載の発明に係る陸屋根の小屋裏換気構造は、請求項1に記載の陸屋根の小屋裏換気構造において、前記屋根パネルの前記屋根面材は、1枚の面材で構成されると共に前記スリット部を建物上方から覆いかつ複数の前記屋根パネル構成部同士を連結するよう構成されている。
請求項1記載の本発明によれば、小屋裏内の空気はスリット部を通って外壁面材に形成された通気孔を介して屋外へと排出される。すなわち、小屋裏内の空気は、隣接する屋根パネル構成部同士の間に形成されたスリット部を通ることから、屋根パネル構成部を構成する端根太に通気孔が不要となる。一般的に、屋根パネルの構成部材である端根太に通気孔を設ける場合には強度の面から設ける位置や大きさに制約が発生することから、通気量が制限される。これに対し、本発明では端根太に通気孔を設けずに隣接する屋根パネル構成部同士の間に通気孔を設けるため通気孔の位置や大きさに制約が発生せず、換気量の制限を受けなくなる。また、小屋裏内の空気は、パラペット内及び外壁パネル内を連通することなくスリット部から外壁面材に設けられる通気孔を介して屋外へと排出されることから、外壁パネル内の空気と混合することなく屋外へと排出される。また、隣接する屋根パネル構成部同士はつなぎ材とスリット部屋根面材とにより連結されることで、屋根パネルはスリット部が一体的に設けられた構成とされる。したがって、建物の屋根部に屋根パネルを設置することで同時にスリット部を設けることが可能となる。さらに、隣接する屋根パネル構成部同士は別体であるつなぎ材及びスリット屋根部材で連結されることから、このつなぎ材とスリット屋根部材との大きさを変更することにより屋根パネル構成部同士の間に設けられるスリット部の大きさを変更することが可能となる。すなわち、スリット部の大きさを変えることにより、スリット部を通る小屋裏内の空気量を調整することができることから、建物の規模に伴って換気量の調整を行うことができる。
請求項2記載の本発明によれば、屋根パネルの建物上下方向の上側に取り付けられた屋根面材は、離間して設けられる屋根パネル構成部同士を連結するように取り付けられていることから、屋根パネルはスリット部が一体的に設けられた構成とされる。したがって、建物の屋根部に屋根パネルを設置することで同時にスリット部を設けることが可能となる。
請求項1記載の陸屋根の小屋裏換気構造は、効率的に換気できるという優れた効果を有する。また、現場作業の施工性を向上させることができると共に、建物に合わせた換気量の確保が容易になるという優れた効果を有する。
請求項2記載の陸屋根の小屋裏換気構造は、現場作業の施工性を向上させることができるという優れた効果を有する。
参考例に係る陸屋根の小屋裏換気構造を有する建物の一部を示す断面図である。 参考例に係る陸屋根の小屋裏換気構造を有する建物の屋根部を示す拡大断面図である。 参考例に係る陸屋根の小屋裏換気構造を有する建物の通気孔の要部を示す拡大断面図である。 参考例に係る陸屋根の小屋裏換気構造における屋根パネルを示す斜視図である。 実施形態に係る陸屋根の小屋裏換気構造における屋根パネルを示す斜視図である。 対比例に係る陸屋根の小屋裏換気構造を有する建物の屋根部を示す拡大断面図である。
以下、図1〜4を用いて、本発明に係る陸屋根の小屋裏換気構造の参考例について説明する。
図1に示されるように、建物10は、地盤12内に設けられた基礎14と、基礎14の建物上下方向の上側に設けられる一階部分16と、一階部分16の建物上下方向の上側に設けられる二階部分18と、二階部分18の建物上下方向の上側に設けられる屋根部20と、を有している。この建物10は、いわゆるスチールハウスとされており、高強度軽量鉄骨を構造部分に使用した建物とされている。
一階部分16は、基礎14の建物上下方向の上側に構築される一階床部24と、基礎14上に立設される図示しない柱と、この柱に取り付けられると共に一階部分16の天井部を構成する一階天井部26と、柱の建物外側に取り付けられる外壁パネル28と、を含んで構成されている。
二階部分18は、一階天井部26の建物上方に設けられる二階床部27と、前述の柱と、二階部分18の天井部を構成する後述する天井面材56と、柱の建物外側に取り付けられる外壁パネル28と、を含んで構成されている。
屋根部20は、略水平に形成されたいわゆる陸屋根構造とされており、この屋根部20には板状に形成された屋根パネル60が平面上に並べられるように複数配置されている。また、屋根パネル60の建物上下方向の下側には、屋根パネル60と離間された位置に天井面材56が設けられており、この天井面材56が二階居室部58の天井部を構成している。これにより、天井面材56と屋根パネル60との間には小屋裏としての小屋裏空間62が形成される。
外壁パネル28は、図示しない間柱等により平面状に形成された図示しない外壁フレームを有している。そして、外壁パネル28は、この外壁フレームの建物内側に取り付けられると共に建物上下方向に沿って延出された内壁面材30と、外壁フレームの内部に設けられる断熱材52と、外壁フレームの建物外側に取り付けられると共に角柱状に形成され且つ建物上下方向が長手方向とされた通気胴縁44と、備えている(図2参照)。また、通気胴縁44の建物外側面54には、意匠面であり且つ後述するパラペット46の上端部48まで建物上下方向に沿って延出された外壁面材50が取り付けられている。
屋根部20の外周縁64には、外壁パネル28と略同一面上に沿って建物上下方向の上側に向かって立設されたパラペット46が形成されている。このパラペット46は、図2に示されるように、建物上下方向の上側の上端部48に設けられると共に断面が略U字状に形成されかつ断面略U字状の開口が建物上下方向の下側に向かって配置された上部構成部材38を有している。また、建物上下方向の下側の下端部36に設けられると共に上部構成部材38と同様に断面が略U字状に形成されかつ断面略U字状の開口が建物上下方向の上側に向かって配置された下部構成部材66とを有している。この上部構成部材38の建物内側に配置される折り返し部40の外側面42及び下部構成部材66の建物内側に配置される折り返し部41の外側面43には、建物内側外壁面材53が取り付けられている。また、上部構成部材38の建物外側に配置される折り返し部45の外側面47及び下部構成部材66の建物外側に配置される折り返し部49の外側面51には、外壁パネル28から延在された通気胴縁44が取り付けられている。この通気胴縁44の建物外側面54には、通気胴縁44と同様に外壁パネル28から延在された外壁面材50が取り付けられている。
パラペット46の上端部48には、断面が略U字状に形成されると共に断面略U字状の開口が建物上下方向の下側に向けられた笠木68が建物上下方向の上側から取り付けられている。この笠木68は、パラペット46の上端部48に建物10の外周に沿って連続的に配置されていることから、パラペット46の上端部48から内部に雨水等が浸入するのを抑制することができる。
図4に示されるように、屋根パネル60は、複数の屋根パネル構成部32と、屋根パネル構成部32の後述する屋根パネル端根太材74の建物上下方向の上側に設けられる上側面76に取り付けられると共に平板状に形成された1枚の屋根面材78とで構成されている。換言すると、屋根面材78は、屋根パネル端根太材74によって支持されている。
屋根パネル構成部32は、断面が略C字状のチャンネル材で構成された根太としての屋根パネル根太材70と、この屋根パネル根太材70の長手方向の端部72に取り付けられると共に屋根パネル根太材70の延出方向と略直交する向きに延出され且つ断面が略U字状に形成された端根太としての屋根パネル端根太材74と、を有している。
屋根パネル根太材70は、屋根パネル根太材70A、70B、70C、70Dと複数設けられていると共にそれぞれの屋根パネル根太材70の断面開口が対向するように設けられている。すなわち、屋根パネル60の一方の端部80に設けられた屋根パネル根太材70Aは、断面開口が屋根パネル60の内側に向けられており、この屋根パネル根太材70Aと隣接する屋根パネル根太材70Bは断面開口が屋根パネル60の外側に向けられている。同様に、屋根パネル60の他方の端部82に設けられた屋根パネル根太材70Dは、断面開口が屋根パネル60の内側に向けられており、この屋根パネル根太材70Dと隣接する屋根パネル根太材70Cは断面開口が屋根パネル60の外側に向けられている。つまり、屋根パネル根太材70Aと屋根パネル根太材70Bとが対向すると共に、屋根パネル根太材70Cと屋根パネル根太材70Dとが対向するように設けられている。
屋根パネル端根太材74は、屋根パネル根太材70Aの端部72及び屋根パネル根太材70Bの端部72に亘って取り付けられている。同様に、屋根パネル端根太材74は、屋根パネル根太材70C及び屋根パネル根太材70Dの端部72に亘って取り付けられている。すなわち、屋根パネル根太材70Bと屋根パネル根太材70Cとの間には屋根パネル端根太材74は取り付けられておらず、換言すると屋根パネル端根太材74は屋根パネル根太材70Bと屋根パネル根太材70Cとの間で切り欠かれた構成とされている。これにより、屋根パネル構成部32同士の間、つまり屋根パネル根太材70Bと屋根パネル根太材70Cとの間には、屋根パネル根太材70の長手方向に沿って連通される空間であるスリット部84が形成されている。また、屋根パネル60の外壁パネル28側の端部83には、スリット部84及び屋根パネル端根太材74を建物外側から覆うように外壁面材50が設けられている(図2参照)。
図3に示されるように、外壁面材50における屋根パネル60のスリット部84に対応した位置には、外壁面材50の板厚方向に貫通された通気孔88が形成されている。この通気孔88には、換気ダクト90が取り付けられている。なお、外壁面材50は建物10の構成部材ではなく建物10の強度に大きく影響を及ぼさないことから、通気孔88を任意の大きさ及び位置に設けることが可能とされている。
換気ダクト90は、胴体部92とフランジ部94とで構成されている。この胴体部92は、中空かつ外形の寸法が外壁面材50の通気孔88の内径及び屋根パネル60のスリット部84よりも小さく設定された部材で構成されている。また、フランジ部94は、外形の寸法が外壁面材50の通気孔88の内径より大きく設定されていると共に中央部に板厚方向に貫通された連通孔96が形成され且つこの連通孔96内に板状の羽根98が複数取り付けられている。
この換気ダクト90が建物10に取り付けられる際には、外壁パネル28の内壁面材30に上部枠材34が取り付けられる。そして、建物外側から防水シート100が内壁面材30と上部枠材34とに連続して貼り付けられている。同様に、パラペット46の建物内側外壁面材53に下部構成部材66が取り付けられる。そして、建物外側から防水シート100が建物内側外壁面材53と下部構成部材66とに連続して貼り付けられている。この防水シート100の建物外側に断熱材52、通気胴縁44及び外壁面材50が設けられる。そして、外壁面材50の通気孔88には、換気ダクト90が挿入されている。具体的には、換気ダクト90のフランジ部94の建物内側面102と外壁面材50の建物外側面104とが当接するように換気ダクト90は建物上下方向と直交する向きに沿って建物外側から建物内側へと挿入されている。また、フランジ部94と外壁面材50との接合部には、シーリング剤106が塗布されている。これにより、建物外部から通気孔88を介して建物10の内部へ雨水等が浸入するのを抑制することができる。
上述の構成により、換気ダクト90及びスリット部84を介して建物外部と小屋裏空間62とが連通される。すなわち、小屋裏空間62内の空気がスリット部84及び換気ダクト90を通って建物10の外部へと排出可能とされている。
参考例の作用・効果)
次に、本参考例の作用並びに効果を説明する。
ここで、図6に示される対比例を用いながら、本参考例の作用並びに効果を説明することにする。なお、対比例中、本参考例と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、建物200の建物上部に設けられている屋根部202は陸屋根構造とされており、この屋根部202には梁254と、図示しない根太及び端根太により平面視で矩形状に形成された屋根パネル204が複数配置されている。また、屋根パネル204の建物上下方向の下方には、屋根パネル204と離間された位置に天井面材206が設けられている。これにより、天井面材206と屋根パネル204との間には小屋裏としての小屋裏空間208が形成される。
屋根部202の外周縁210には、外壁面材212と断熱材214と内壁面材224とを有する外壁パネル216と、この外壁パネル216の略同一面上に沿って設けられると共に建物上下方向の上側に向かって立設されたパラペット218とが設けられている。このパラペット218は、建物上下方向の上側の上端部220に設けられると共に断面が略U字状に形成されかつ断面略U字状での開口が建物上下方向の下方に向かって配置された上部構成部材222と、外壁パネル216の建物外側に設けられ且つ上端部220まで延伸された外壁面材212と、この外壁面材212と対向するように設けられた建物内側外壁面材225と、で構成されている。また、パラペット218において、外壁面材212と断熱材214との間及び建物内側外壁面材225と断熱材214との間には連通路226が形成されている。この連通路226は、パラペット218における建物上下方向の略中央部において断熱材214を切り欠いて形成される連絡部228により、外壁面材212と断熱材214との間に形成される連通路226と、建物内側外壁面材225と断熱材214との間に形成される連通路226とが接続するように形成される。
上部構成部材222における建物上下方向と直交する向きに沿って設けられた上面230には、外壁面材212と断熱材214との間に形成される連通路226に対応する位置に板厚方向に貫通された通気孔232が形成されている。また、上部構成部材222の建物上下方向の上側には、笠木234が取り付けられている。この笠木234は、断面が略U字状に形成され且つ内部に中空部236を有していると共に、断面略U字状の開口が建物上下方向の下方に向けられて取り付けられている。さらに、笠木234の中央下端面238には、上部構成部材222の通気孔232と対応する位置に中央下端面238の板厚方向に貫通された連通孔240が形成されている。
笠木234における建物外側に位置しかつ建物上下方向に沿って下方へ延出される外側延出部242の建物内側面244には、板厚方向に貫通された連通孔246が形成されている。同様に、笠木234における建物内側に位置しかつ建物上下方向に沿って下方へ延出される内側延出部248の建物内側面244には、板厚方向に貫通された連通孔250が形成されている。これにより、笠木234の中空部236と建物外部とが連通可能とされている。
屋根パネル204とパラペット218との接合部分には、内部に通気間隙252が形成されている。この通気間隙252は、屋根パネル204の梁254の上方に設けられると共に小屋裏空間208と建物内側外壁面材225及び断熱材214の間に形成される連通路226とを連通するように形成されている。したがって、小屋裏空間208内の空気は、矢印Wに示されるように、通気間隙252及び連通路226を通って笠木234の中空部236へと流れ、笠木234の連通孔246及び連通孔250を通って建物外部へと排出される。これにより、梁254に通気孔を設けることなく小屋裏換気が行われる。
しかしながら、小屋裏空間208の空気は、パラペット218の内部の連通路226を介して屋外へと排出されるため、パラペット218と連続した外壁パネル216内の空気が小屋裏空間208からの空気と混合する可能性がある。すなわち、小屋裏空間208内の空気が屋外へと効率よく排出されなくなるため、効率的に換気を行えない可能性がある。
これに対し、図2に示されるように、本発明によれば、小屋裏空間62内の空気はスリット部84を通って外壁面材50に形成された通気孔88に取り付けられた換気ダクト90を介して屋外へと排出される。すなわち、小屋裏空間62内の空気は、屋根パネル構成部32同士を離間して配置することで形成されたスリット部84を通ることから、屋根パネル構成部32を構成する屋根パネル端根太材74に通気孔が不要となる。一般的に、屋根パネル60の構成部材である屋根パネル端根太材74に通気孔88を設ける場合には強度の面から設ける位置や大きさに制約が発生することから、換気量が制限される。これに対し、本発明では屋根パネル端根太材74に通気孔88を設けずに隣接する屋根パネル構成部32同士の間に通気孔88を設けるため通気孔88の位置や大きさに制約が発生せず、換気量の制限を受けなくなる。また、小屋裏空間62内の空気は、パラペット46内及び外壁パネル28内を連通することなくスリット部84から通気孔88に取り付けられた換気ダクト90を介して屋外へと排出されることから、外壁パネル28内の空気と混合することなく屋外へと排出される。これにより、小屋裏空間62内を効率的に換気できる。
また、屋根パネル60の建物上下方向の上側に取り付けられた屋根面材78は、離間して設けられる屋根パネル構成部32同士を連結するように取り付けられていることから、屋根パネル60はスリット部84が一体的に設けられた構成とされる。したがって、建物10の屋根部20を施工する際に屋根パネル60と同時にスリット部84を設けることが可能となる。これにより、現場作業の施工性を向上させることができる。
(実施形態)
次に、図5を用いて、本発明の実施形態に係る建物ユニットの断熱構造について説明する。なお、前述した参考例等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態に係る陸屋根の小屋裏換気構造は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、屋根パネル120が屋根パネル構成部としての第1屋根パネル構成部122と第2屋根パネル構成部124とで構成されている点に特徴がある。
すなわち、図5に示されるように、屋根パネル120の屋根パネル根太材70Aと屋根パネル根太材70Bとの建物上下方向の上側には、平板状に形成された第1屋根パネル面材126が取り付けられている。そして、屋根パネル根太材70Aと屋根パネル根太材70Bと屋根パネル端根太材74と第1屋根パネル面材126とで第1屋根パネル構成部122が形成されている。同様に、屋根パネル120の屋根パネル根太材70Cと屋根パネル根太材70Dとの建物上下方向の上側には、第1屋根パネル面材126と同様に、平板状に形成された第2屋根パネル面材128が取り付けられている。そして、屋根パネル根太材70Cと屋根パネル根太材70Dと屋根パネル端根太材74と第2屋根パネル面材128とで第2屋根パネル構成部124が形成されている。
第1屋根パネル構成部122と、第2屋根パネル構成部124とは、つなぎ材130によって連結されている。具体的には、このつなぎ材130はスチール製の板状に形成されると共に、つなぎ材130の一方の端部を屋根パネル根太材70Bの背面132に取り付ける。また、つなぎ材130における一方の端部と反対側の他方の端部を屋根パネル根太材70Cの背面134に取り付けることで第1屋根パネル構成部122と第2屋根パネル構成部124とが連結されている。
屋根パネル根太材70Bと屋根パネル根太材70Cとの間に形成されるスリット部84の建物上下方向の上側には、スリット部屋根面材138が取り付けられる。このスリット部屋根面材138は、第1屋根パネル面材126及び第2屋根パネル面材128と同様に板状かつスリット部84の平面視での寸法と略同一に形成されていると共に、取付け状態で第1屋根パネル面材126及び第2屋根パネル面材128と略同一面上に配置されるように構成されている。これにより、第1屋根パネル構成部122と第2屋根パネル構成部124とが連結されることで屋根パネル120が形成される。
なお、第1屋根パネル構成部122と第2屋根パネル構成部124との間に設けられたつなぎ材130の平面視での長手方向の寸法及びスリット部屋根面材138の平面視での短手方向の寸法を変更することで、屋根パネル120に形成されるスリット部84の幅方向の寸法を変更することができる。
また、本実施形態では、つなぎ材130の建物上下方向の寸法は、屋根パネル根太材70Bの背面132及び屋根パネル根太材70Cの背面134の建物上下方向の寸法と略同一とされているが、これに限らず、背面132及び背面134よりも小さい寸法とされてもよい。これにより、つなぎ材130とスリット部屋根面材138との間及びつなぎ材130と小屋裏空間62との間の少なくとも一方に間隙が形成されて、小屋裏空間62からスリット部84への換気量を調整することができる。さらに、つなぎ材130に板厚方向に貫通した図示しない連通孔を設けたり、つなぎ材130を棒状の部材により構成することで換気量を調整する構成としてもよい。
(実施形態の作用・効果)
次に、実施形態の作用並びに効果を説明する。
上記構成によれば、参考例と同様、小屋裏空間62内の空気はスリット部84を通って外壁面材50に形成された通気孔88に取り付けられた換気ダクト90を介して屋外へと排出される。すなわち、小屋裏空間62内の空気は、第1屋根パネル構成部122と第2屋根パネル構成部124との間に設けられたスリット部84を通ることから、第1屋根パネル構成部122及び第2屋根パネル構成部124を構成する屋根パネル端根太材74に通気孔が不要となる。一般的に、屋根パネル120の構成部材である屋根パネル端根太材74に通気孔88を設ける場合には強度の面から設ける位置や大きさに制約が発生することから、換気量が制限される。これに対し、本実施形態では屋根パネル端根太材74に通気孔88を設けずに隣接する第1屋根パネル構成部122と第2屋根パネル構成部124との間に通気孔88を設けるため通気孔88の位置や大きさに制約が発生せず、換気量の制限を受けなくなる。また、小屋裏空間62内の空気は、パラペット46内及び外壁パネル28内を連通することなくスリット部84から通気孔88に取り付けられた換気ダクト90を介して屋外へと排出されることから、外壁パネル28内の空気と混合することなく屋外へと排出される。これにより、小屋裏空間62内を効率的に換気できる。
また、隣接する第1屋根パネル構成部122と第2屋根パネル構成部124とはつなぎ材130とスリット部屋根面材138とにより連結されることで、屋根パネル120はスリット部84が一体的に設けられた構成とされる。したがって、建物10の屋根部20に屋根パネル120を設置することで同時にスリット部84を設けることが可能となる。また、隣接する屋根パネル120同士は別体であるつなぎ材130及びスリット部屋根面材138で連結されることから、このつなぎ材130とスリット部屋根面材138との大きさを変更することにより第1屋根パネル構成部122と第2屋根パネル構成部124との間に設けられるスリット部84の大きさを変更することが可能となる。すなわち、スリット部84の大きさを変えることにより、スリット部84を通る小屋裏空間62内の空気量を調整することができることから、建物10の規模に伴う換気量の調整を行うことができる。これにより、現場作業の施工性を向上させることができると共に、建物10に合わせた換気量の確保が容易になる。
さらに、つなぎ材130とスリット部屋根面材138との大きさを適宜調整することによってスリット部84の位置変更を容易に行うことができるため、換気ダクト90の取付け位置の変更に対応することが容易となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 建物
20 屋根部
32 屋根パネル構成部
50 外壁面材
60 屋根パネル
62 小屋裏空間(小屋裏)
70 屋根パネル根太材(根太)
74 屋根パネル端根太材(端根太)
78 屋根面材
83 端部
84 スリット部
86 端部
88 通気孔
120 屋根パネル
122 屋根パネル構成部(屋根パネル構成部)
124 屋根パネル構成部(屋根パネル構成部)
130 つなぎ材
138 スリット部屋根面材

Claims (2)

  1. 陸屋根構造とされた建物の屋根部に配置され、建物上下方向の上側に設けられる屋根面材と当該屋根面材を支持する端根太と根太とを含んで構成された複数の屋根パネル構成部と、を有する屋根パネルと、
    前記屋根パネルにおける隣接する前記屋根パネル構成部同士の間に設けられると共に、小屋裏と連通したスリット部と、
    前記屋根パネルの端部を建物外側から覆った外壁面材における前記スリット部と対応した位置に前記外壁面材の板厚方向に貫通する通気孔と、
    前記スリット部に設けられると共に、隣接する一方の前記屋根パネル構成部と他方の前記屋根パネル構成部とを連結しかつ建物上下方向の寸法が前記根太の建物上下方向以下に設定されたつなぎ材と、
    前記スリット部の建物上方に前記屋根面材と同一面となるようにスリット部屋根面材と、
    を備えた陸屋根の小屋裏換気構造。
  2. 前記屋根パネルの前記屋根面材は、1枚の面材で構成されると共に前記スリット部を建物上方から覆いかつ複数の前記屋根パネル構成部同士を連結するよう構成された、
    請求項1記載の陸屋根の小屋裏換気構造。
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