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JP6318899B2 - 電子診断を用いた中古車評価システム、サーバ及び中古車評価プログラム - Google Patents

電子診断を用いた中古車評価システム、サーバ及び中古車評価プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子診断を用いた中古車評価システム、サーバ及び中古車評価プログラムに関する。
中古車を評価する方法としては、対象車両の外装・内装を検査員が目視により確認する方法が従来から行われている。又、特許文献1には、過去の消耗部品の交換データ、点検整備データ、故障データ等を検査員がデータベースに入力して管理する方法が開示されている。
特開2002−259753号公報
特許文献1の方法では、過去にデータベースに入力した消耗部品の交換データ等を中古車の評価に反映させることができる。しかしながら、この方法では、データをデータベースに入力する手間が発生し、作業性の点で改善する余地がある。又、中古車の評価に反映させるデータが、データベースに入力したデータに限られ、データベースに入力していない現在の車両内部のデータまで中古車の評価に反映させることはできない。このような事情から、中古車の評価をより適切に行えるシステムが要望されている。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、検査員の作業性を高めることができつつ、現在の車両内部のデータを中古車の評価に反映させることができ、中古車の評価をより適切に行うことができる電子診断を用いた中古車評価システム、サーバ、中古車評価プログラムを提供することにある。
請求項1に記載した電子診断を用いた中古車評価システムによれば、目視確認結果取得手段は、検査員により入力された当該検査員の目視による対象車両の外装・内装の目視確認結果を取得する。電子診断手段は、検査員が通信端末において表示される診断画面を見ながら対象車両に対して暖機運転やブレーキ操作やアクセル操作を行うことによる電子診断に係る作業を行うことで変動し、車載装置から通信端末を介して送信された対象車両の車両内部のデータを、電子診断データベースに記憶されている基準値との比較やその有無により電子診断する。電子診断結果取得手段は、対象車両の車両内部のデータを電子診断手段が電子診断したことで、電子診断結果を取得する。評価手段は、目視確認結果取得手段により取得された目視確認結果と電子診断結果取得手段により取得された電子診断結果とに基づいて対象車両を評価する。評価結果出力手段は、評価手段による評価結果を出力する。
即ち、検査員が通信端末において表示される診断画面を見ながら対象車両に対して暖機運転やブレーキ操作やアクセル操作を行うことによる電子診断に係る作業を行うことで変動し、車載装置から通信端末を介して送信された対象車両の車両内部のデータを、電子診断データベースに記憶されている基準値との比較やその有無により電子診断することで、検査員の目視による対象車両の外装・内装の目視確認結果に加え、目視確認結果と電子診断結果とに基づいて対象車両を評価するようにした。これにより、検査員の目視による対象車両の外装・内装の目視確認結果のみでなく、検査員の目視では捉えられない現在の車両内部のデータの電子診断結果をも直接(データベースに入力せずに)中古車の評価に反映させることができる。その結果、検査員がデータをデータベースに入力する手間が発生することもなく、検査員の作業性を高めることができつつ、現在の車両内部のデータを中古車の評価に反映させることができ、中古車の評価をより適切に行うことができる。

本発明の第1の実施形態を示す全体構成図 通信端末及び車載装置の構成を示す機能ブロック図 シーケンス図 初期画面を示す図 車両登録画面を示す図 車両選択画面を示す図 外装鑑定画面を示す図 電子診断画面を示す図 エンジンの回転数の推移、画面の推移、及び車両から取得する車両データを示す図 診断開始画面を示す図 暖機指示画面を示す図 第1の操作指示画面を示す図 第2の操作指示画面を示す図(その1) 第2の操作指示画面を示す図(その2) 第3の操作指示画面を示す図 鑑定・査定画面を示す図 鑑定結果及び査定結果を示す図 鑑定結果画面を示す図(その1) 鑑定結果画面を示す図(その2) 査定結果画面を示す図(その1) 査定結果画面を示す図(その2) 本発明の第2の実施形態を示し、通信端末、車両接続端末及び車載装置の構成を示す機能ブロック図
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について、図1から図21を参照して説明する。電子診断を用いた中古車評価システム1は、図1に示すように、サーバ2と通信端末3とが通信ネットワーク(インターネットも含む)4を介してデータ通信可能に構成されている。通信端末3は、中古車を評価する(鑑定・査定する)検査員が携帯可能な例えばタブレット型の端末である。検査員は、通信端末3を携帯することで、作業する範囲の制限を受けることなく、通信端末3に表示される画面を確認しながら対象車両の外装・内装を目視で確認したり電子診断に係る操作を行ったりすることが可能である。
サーバ2は、制御部5と、広域通信部6と、電子診断データベース7と、車両情報データベース8と、鑑定・査定データベース9と、記憶部10(記憶手段)とを有する。制御部5は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を有するマイクロコンピュータにより構成されている。制御部5は、CPUがROMに記憶されているコンピュータプログラム(中古車評価プログラムを含む)を実行することで、サーバ2の動作全体を制御する。制御部5は、その機能毎に、目視確認結果取得部5a(目視確認結果取得手段)と、電子診断部5b(電子診断手段)と、電子診断結果取得部5c(電子診断結果取得手段)と、評価部5d(評価手段)と、評価結果出力部5e(評価結果出力手段)とを有する。
広域通信部6は、通信端末3との間で通信ネットワーク4を介したデータ通信を行う。電子診断データベース7は、対象車両の車両内部のデータを電子診断するのに必要な情報を記憶しており、通信端末3に表示されるWEB画面の材料となる画面データを記憶している。WEB画面とは、WWW(World Wide Web)システムを利用してインターネット上で公開可能な画面であり、テキストデータ、HTML(Hyper Text Markup Language)によるレイアウト情報、文書中に埋め込まれた画像、音声、動画等から構成される画面である。検査員は詳しくは後述するように通信端末3に表示されるWEB画面で作業手順を確認しながら電子診断に係る操作を行う。
車両情報データベース8は、検査員により登録された車両情報(登録番号、車体番号等)を記憶可能であると共に、外装・内装の目視確認結果や車両内部のデータの電子診断結果を車両情報と対応付けて記憶可能である。鑑定・査定データベース9は、対象車両を鑑定・査定するのに必要な情報を記憶している。記憶部10は、車両の登録番号及び検査日毎に後述する評価結果(鑑定・査定結果)を記憶可能である。
制御部5において、目視確認結果取得部5aは、検査員の目視による対象車両の外装・内装の目視確認結果を通信端末3から取得する。電子診断部5bは、対象車両の車両内部のデータを電子診断する。電子診断結果取得部5cは、対象車両の車両内部のデータを電子診断部5bが電子診断したことで、対象車両の車両内部のデータの電子診断結果を取得する。評価部5dは、目視確認結果と電子診断結果とに基づいて対象車両を評価する。評価部5dの評価としては鑑定と査定がある。鑑定とは、対象車両の外装・内装の目視確認結果に応じたランク、対象車両の車両内部のデータの電子診断結果に応じたランクを決定し、その決定したランクに応じた総合的なランクを付与する評価である。査定とは、鑑定により付与したランクと当該車種の相場に応じて査定額を計算する評価である。評価結果出力部5eは、評価部5dの評価結果を広域通信部6から通信ネットワーク4を介して通信端末3に送信させる。
通信端末3は、図2に示すように、制御部11と、接続コネクタ12と、広域無線通信部13と、コマンド変換部14と、表示部15と、操作受付部16と、記憶部17とを有する。制御部11は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータにより構成されている。制御部11は、CPUがROMに記憶されているコンピュータプログラムを実行することで、通信端末3の動作全体を制御する。接続コネクタ12は、OBD(On Board Diagnostic)2の規格に準拠した接続端子であり、車両に搭載されている車載装置(車載コンピュータを含む)19から車両内部のデータを取得するための接続ケーブル18を接続可能である。本実施形態では、車載装置19と通信端末3とが接続ケーブル18を介して有線で接続され、車両内部のデータが有線で転送される構成を例示しているが、車載装置19と通信端末3とが無線で接続され、車両内部のデータが無線で転送される構成でも良い。
広域無線通信部13は、サーバ2との間で通信ネットワーク4を介したデータ通信を行う。広域無線通信部13は、サーバ2と通信ネットワーク4を介して接続した状態でサーバ2の電子診断データベース7に記憶されている画面データを受信可能(ダウンロード可能)であると共に、車載装置19から取得した基本車両データや車両データを通信ネットワーク4を介してサーバ2に送信可能である。コマンド変換部14は、通信端末3と車載装置19との間で送受信される基本車両データや車両データのデータ形式(プロトコル)と、通信端末3とサーバ2との間で通信ネットワーク4を介して送受信される基本車両データや車両データのデータ形式とを変換する(プロトコル変換する)。表示部15は、例えばタッチ機能を有する液晶ディスプレイから構成されている。
制御部11は、WEBブラウザ(インターネットブラウザ、WWWブラウザ)を組み込んでおり、WEBブラウザの機能により、サーバ2から広域無線通信部13に受信された画面データを構築してWEB画面を表示部15に表示したり、ハイパーリンクを辿ったりすることが可能である。操作受付部16は、例えば表示部15に表示されるWEB画面上に形成されているタッチスイッチ等により構成され、検査員からの操作を受付ける。記憶部17は、制御部11が各種のデータ処理を実行するのに必要な各種のデータを記憶している。
車載装置19は、上記した接続ケーブル18を接続可能な接続コネクタ20と、その接続コネクタ20とCAN(Controller Area Network)21を介して接続されている第1の制御部22、第2の制御部23、第3の制御部24及び第4の制御部25とを有する。本実施形態では、CAN21を例示しているが、車載Ethernet(登録商標)やFlexRay(登録商標)等でも良い。第1の制御部22は、ACCスイッチ26のオンオフを検知し、その検知結果を第1の表示部27(インジケータ)に表示させる。ACCスイッチ26のオンオフを示す検知結果が第1の表示部27に表示されることで、検査員はACCスイッチ26のオンオフを確認可能となる。又、第2の制御部23は、アクセルペダル28の操作量(踏み込み量)を検知し、その検知結果を第2の表示部29(タコメータ)に表示させる。アクセルペダル28の操作量を示す検知結果が第2の表示部29に表示されることで、検査員はアクセルペダル28の操作量を確認可能となる。
第3の制御部24は、ワイパースイッチ30の操作位置(高速、中速、低速、オフ等)を検知し、その検知結果を第3の表示部31(インジケータ)に表示させる。ワイパースイッチ30の操作位置を示す検知結果が第3の表示部31に表示されることで、検査員はワイパースイッチ30の操作位置を確認可能となる。第4の制御部25は、ライトスイッチ32の操作位置(全灯、車幅灯、オフ等)を検知し、その検知結果を第4の表示部33(インジケータ)に表示させる。ライトスイッチ32の操作位置を示す検知結果が第4の表示部33に表示されることで、検査員はライトスイッチ32の操作位置を確認可能となる。
通信端末3は、接続ケーブル18を介して車載装置19に接続されている状態では、基本車両データ要求や車両データ要求を送信することで、基本車両データや車両データ等の車両内部のデータを車載装置19から受信して取得する。基本車両データとは、例えば車両に実装されているECU(Electronic Control Unit)のID(識別情報)等に関する情報であり、サーバ2と車載装置19との間でデータ通信が成立するか否かを認証するための情報である。車両データとは、ダイアグや各種データである。ダイアグとは、車両に実装されているECUが保持している各種センサやアクチュエータ等のDTC(ダイアグノスティックトラブルコード、故障診断コード)、FFD(フリーズフレームデータ)、ペンディング等に関する情報である。各種データとは、例えばエンジンの回転数、エンジン冷却水の温度等、各種センサやアクチュエータの制御状態、ACCスイッチ26のオンオフ、アクセルペダル28の操作量、ワイパースイッチ30の操作位置、ライトスイッチ32の操作位置等に関する情報である。検査員が車両状態を変更すると、その車両状態の変更が車両データに反映される。例えば検査員がアクセルペダル28を操作すると(踏み込むと)、アクセルペダル28の操作量(踏む込み量)の変動が車両データに反映される。
次に、上記した構成の作用について、図3から図21を参照して説明する。
最初に、検査員は、評価(鑑定・査定)の対象とする対象車両の車両情報を登録する(A1)。通信端末3において、制御部11は、図4に示すように、電子診断中古車管理システムを起動したときの初期画面M1では、車両登録ボタンa1、車両選択ボタンa2、設定ボタンa3、車両情報ボタンa4、外装鑑定ボタンa5、電子診断ボタンa6、鑑定・査定ボタンa7、発行ボタンa8を表示する。制御部11は、検査員が車両登録ボタンa1を操作したと判定すると、図5に示すように、車両登録画面M2を表示し、車両情報としての登録番号、初度登録年月、車体番号、原動機型式等の各項目の入力を待機する。尚、検査員が操作したボタンは反転表示される。
制御部11は、検査員が登録番号等の各項目を入力して登録ボタンb1を操作したと判定すると(B1)、その入力された車両情報を広域無線通信部13から通信ネットワーク4を介してサーバ2に送信させる。尚、制御部11は、検査員がQRコード(登録商標)利用ボタンb2を操作したと判定すると、各項目が手作業で入力される代わりに例えば車検証に印刷されているQRコードを読取ることで車両情報を入力する。サーバ2において、制御部5は、通信端末3から送信された車両情報を広域通信部6により受信したと判定すると、その受信した車両情報を車両情報データベース8に記憶する(登録する)(C1)。
又、制御部11は、検査員が車両選択ボタンa2を操作したと判定すると、図6に示すように、車両選択画面M3を表示し、登録番号、車体番号等の各項目の入力を待機する。制御部11は、検査員が登録番号、車体番号等の各項目を入力して登録ボタンb3又は最近車両ボタンb4を操作したと判定すると、その入力された車両情報を広域無線通信部13から通信ネットワーク4を介してサーバ2に送信させる。
次いで、検査員は、評価の対象とする対象車両の外装・内装を目視確認する(A2)。通信端末3において、制御部11は、検査員が外装鑑定ボタンa5を操作したと判定すると、図7に示すように、外装鑑定画面M4を表示し、外装状態、詳細、内装状態、修復歴等の各項目の入力を待機する。制御部11は、検査員が対象車両の外装・内装を目視確認し、外装・内装の目視確認結果を入力して登録ボタンb5を操作したと判定すると(B2)、その入力された外装・内装の目視確認結果を広域無線通信部13から通信ネットワーク4を介してサーバ2に送信させる。サーバ2において、制御部5は、通信端末3から送信された外装・内装の目視確認結果を広域通信部6により受信したと判定し、外装・内装の目視確認結果を取得すると(第1の手順)、その外装・内装の目視確認結果を車両情報と対応付けて車両情報データベース8に記憶する(C2)。
次いで、検査員は、評価の対象とする対象車両の車両内部のデータの電子診断を指示する(A3)。通信端末3において、制御部11は、検査員が電子診断ボタンa6を操作したと判定すると、図8に示すように、電子診断画面M5を表示し、走行距離の入力を待機する。制御部11は、検査員が走行距離を入力して診断開始ボタンb6を操作したと判定すると(B3)、その入力された走行距離を含む電子診断指示を広域無線通信部13から通信ネットワーク4を介してサーバ2に送信させる。サーバ2において、制御部5は、通信端末3から送信された電子診断指示を広域通信部6により受信したと判定すると、その走行距離に応じた車両内部のデータの電子診断を開始する。即ち、制御部5は、走行距離に応じて必要な(予め規定されている)診断項目を選定し、その選定した診断項目について車両内部のデータの電子診断を開始する。
ここで、電子診断について説明する。サーバ2は、通信端末3を介して車載装置19との間でデータ通信回線を接続することで、車両内部のデータを電子診断する(第2の手順)。検査員は、通信端末3に表示される診断画面(WEB画面)を確認しながら、例えばダイアグ、水温確認、始動、アイドル、レーシング、全開レーシング等の電子診断に係る作業を行う。ここでは、図9に示すように、サーバ2がエンジン(駆動機構)を診断する場合を一例として説明する。勿論、サーバ2がエンジン以外の機構を診断する場合も同様である。サーバ2は、エンジンを診断する場合には、診断画面として、図10から図15に示すように、診断開始画面M6、暖機指示画面M7、第1の操作指示画面M8、第2の操作指示画面M9、第3の操作指示画面M10のそれぞれを構成する画面データを通信端末3に順次送信する。通信端末3は、サーバ2から順次受信したそれぞれの画面データを構築して診断画面M6〜M10を表示する。
図10に示す診断開始画面M6は、診断を開始するに際しての指示を検査員に通知する画面である。検査員は、診断開始画面M6を確認することで、診断を開始するに際しての指示が、Pレンジ、エンジン暖機後、IGON(エンジン停止)、電気負荷OFF等であると把握可能となる。
サーバ2において、制御部5は、検査員が通信端末3の診断開始画面M6上で開始ボタンb7を操作したと判定すると、ダイアグ要求を広域通信部6から通信ネットワーク4を介して通信端末3に送信させる。通信端末3において、制御部11は、サーバ2から送信されたダイアグ要求を広域無線通信部13により受信したと判定すると、その受信したダイアグ要求をコマンド変換部14によりコマンド変換し、そのコマンド変換したダイアグ要求を接続ケーブル18を介して車載装置19に送信させる。車載装置19は、通信端末3から送信されたダイアグ要求を受信すると、その受信したダイアグ要求を解析し、そのダイアグ要求により指定されているダイアグを接続ケーブル18を介して通信端末3に送信する。通信端末3は、車載装置19から送信されたダイアグを受信したと判定すると、そのダイアグをコマンド変換部14によりコマンド変換し、そのコマンド変換したダイアグを広域無線通信部13から通信ネットワーク4を介してサーバ2に送信させる。サーバ2は、このようにして車載装置19からダイアグを取得する。
続いて、サーバ2において、制御部5は、データ要求を広域通信部6から通信ネットワーク4を介して通信端末3に送信させる。通信端末3において、制御部11は、サーバ2から送信されたデータ要求を広域無線通信部13により受信したと判定すると、その受信したデータ要求をコマンド変換部14によりコマンド変換し、そのコマンド変換したデータ要求を接続ケーブル18を介して車載装置19に送信させる。車載装置19は、通信端末3から送信されたデータ要求を受信すると、その受信したデータ要求を解析し、そのデータ要求により指定されているデータを接続ケーブル18を介して通信端末3に送信する。通信端末3は、車載装置19から送信されたデータを受信したと判定すると、そのデータをコマンド変換部14によりコマンド変換し、そのコマンド変換したダイアグを広域無線通信部13から通信ネットワーク4を介してサーバ2に送信させる。サーバ2は、このようにして車載装置19からデータを取得する。
図11に示す暖機指示画面M7は、エンジンの冷却水の現在の温度を示すデータを車載装置19から取得することで、暖機が必要であることを検査員に通知する画面である。検査員は、暖機指示画面M7を確認することで、エンジンの冷却水の現在の温度(図11では「55℃」を例示している)を把握可能となると共に、エンジンの冷却水の現在の温度が所定温度(図11では「70℃」を例示している)に達していない理由で暖機運転を実施する必要があること、エンジンの冷却水の温度が所定温度に達すると次の手順が自動で表示されることを把握可能となる。
図12に示す第1の操作指示画面M8は、ブレーキを踏んで始動する指示を検査員に通知する画面である。検査員は、第1の操作指示画面M8を確認することで、次の手順がブレーキを踏んで始動する作業であることを把握可能となり、そのブレーキを踏んで始動するタイミングを把握可能となる。尚、サーバ2において、制御部5は、このようにブレーキを踏んで始動することを促す第1の操作指示画面M8を提供する場合には、検査員が始動開始するタイミングをカウントダウンにより指示する。制御部5は、始動開始に関係するデータを通信端末3から受信する準備を完了した後に、検査員が始動開始を行うように第1の操作指示画面M8において検査員が始動開始するタイミングを調整する(同期を確立する)。尚、検査員が始動開始するタイミングをカウントダウンにより指示することに限らず、第1の操作指示画面M8を表示するタイミングを調整しても良い。又、後述する第2の操作指示画面M9及び第3の操作指示画面M10についても、これと同様にして、検査員が作業を行うタイミングを調整する。
図13及び図14に示す第2の操作指示画面M9は、エンジンの回転数を所定数(図13及び図14では「2000rpm」を例示している)まで上昇させて一定に維持する指示を検査員に通知する画面である。検査員は、第2の操作指示画面M9を確認することで、次の手順がエンジンの回転数を所定数まで上昇させて一定に維持する作業であることを把握可能となる。尚、第2の操作指示画面M9では、エンジンの回転数を所定数まで上昇させるように指示されているので、検査員がエンジンの回転数を確認可能となるように、エンジンの回転数の範囲を示すスケールc1(図13及び図14では「0〜5000rpm」を例示している)と、目標となる目標ラインc2と、目標ラインc2の周囲の目標エリアc3と、エンジンの回転数を示すバーc4とが表示される。
検査員がアクセルペダル28を操作すると(踏み込むと)、その操作量に応じたエンジンの回転数を含む車両データが車載装置19から通信端末3を介してサーバ2に受信されることで、エンジンの回転数が第2の操作指示画面M9上に反映される。具体的には、検査員が測定開始ボタンb8を操作し、アクセルペダル28を操作すると、そのアクセルペダル28の操作量(踏み込み量)に応じて第2の操作指示画面M9上でエンジンの回転数を示すバーc4の長さが伸縮する。この場合、サーバ2がエンジンの回転数を示す車両データを受信する準備を完了した後に、検査員がアクセルペダル28を操作するように第2の操作指示画面M9を表示するタイミングを調整することで、検査員がアクセルペダル28を操作したことに連動し、第2の操作指示画面M9上でエンジンの回転数を示すバーc4の長さが伸縮することになる。即ち、検査員がアクセルペダル28を操作したことにも拘らずバーc4の長さが伸縮しなかったり、検査員がアクセルペダル28を操作したタイミングから遅れてバーc4の長さが伸縮したりする状況を回避し、違和感を検査員に与えてしまうことを未然に回避可能となる。
又、このように検査員がアクセルペダル28を操作する操作量に追従してバーc4の長さが伸縮するので、対象車両にタコメータ(エンジンの回転数を示す回転速度計)が実装されていなくても、第2の操作指示画面M9を確認することで、エンジンの回転数を確認可能となる。又、第2の操作指示画面M9をWEB画面により提供するので、スケールc1の分解能(目盛り)を自在に設定可能となる。そのため、対象車両にタコメータが実装されていたとしても、スケールc1の分解能をタコメータの分解能よりも高く設定すれば、第2の操作指示画面M9を確認することで、エンジンの回転数の微調整を容易に行える。
図15に示す第3の操作指示画面M10は、アクセルを全開にする指示を検査員に通知する画面である。検査員は、第3の操作指示画面M10を確認することで、次の手順がアクセルを全開にする(アクセルペダル28の踏み込みを最大とする)作業であることを把握可能となる。尚、第3の操作指示画面M10でも、検査員がエンジンの回転数を確認可能となるように、スケールc1と、目標ラインc2と、目標エリアc3と、バーc4とが表示される。検査員は、このようにしてサーバ2から通信端末3に受信される一連の診断画面M6〜M10を確認し、それぞれの診断画面M6〜M10の指示にしたがうことで車両内部のデータを取得することができる。
サーバ2において、制御部5は、このようにして取得した車両内部のデータを、電子診断データベース7に記憶されている基準値との比較やその有無により診断(電子診断)する。基準値は車両毎に保持されていても良いし、ある程度の車両グループ毎に保持されていても良い。又、基準値として全体の平均値が採用されても良い。診断の対象はダイアグと各種データとしても良いし、簡易的な診断を実施する場合にはその一部のみとしても良い。
制御部5は、車両内部のデータの電子診断を終了し、車両内部のデータの電子診断結果を取得すると(第3の手順)、その車両内部のデータの電子診断結果を車両情報と対応付けて車両情報データベース8に記憶する(C3)。
次いで、検査員は、対象車両の鑑定を指示する(A4)。通信端末3において、制御部11は、検査員が鑑定・査定ボタンa7を操作したと判定すると、図16に示すように、鑑定・査定画面M11を表示し、鑑定開始又は査定開始の入力を待機する。制御部11は、検査員が鑑定開始ボタンb9を操作したと判定し、鑑定を指示したと判定すると、鑑定指示を広域無線通信部13から通信ネットワーク4を介してサーバ2に送信させる(B4)。サーバ2において、制御部5は、通信端末3から送信された鑑定指示を広域通信部6により受信したと判定すると、鑑定・査定データベース9を参照し、対象車両を鑑定する(C4、第4の手順)。そして、制御部5は、鑑定を完了すると、その鑑定結果を広域通信部6から通信ネットワーク4を介して通信端末3に送信させる(第5の手順)。又、制御部5は、図17に示すように、鑑定結果として例えば外装ランク及び内装ランク(目視確認結果に応じたランク)と、電子診断ランク(電子診断結果に応じたランク)と、総合ランク(総合的なランク)とを評価履歴として記憶部10に記憶する(C5、第6の手順)。外装ランクは、例えば全体で傷が全くなければ評価AAと評価され、以下、傷の箇所や数によりA、B、C・・・と評価される。内装ランクも同様の考え方で評価される。又、電子診断ランクは、例えば基準値から大きく離れたデータやDTCが全くなければ評価AAと評価され、以下、基準値から離れたデータの数やDTCの数によりA、B、C・・・と評価される。総合ランクは、それらのランクを総合的に考慮して評価される。
通信端末3において、制御部11は、サーバ2から送信された鑑定結果を広域無線通信部13により受信したと判定すると、鑑定結果を受信した旨を検査員に通知する。そして、制御部11は、検査員が表示ボタンb10を操作したと判定すると、図18に示すように、鑑定結果画面M12を表示する(B5)。検査員は、鑑定結果画面M12を確認することで、鑑定結果を把握可能となる。図18では、外装ランク、内装ランク、電子診断ランク、総合ランクを表示する一例を示している。検査員は、このようにして鑑定結果画面M12に表示される鑑定結果を把握することで、対象車両の鑑定結果(価値)を客観的に評価可能となる。例えば外装ランクや内装ランクの評価が比較的低いにも拘らず、電子診断ランクの評価が比較的高い場合であれば、見た目ほど車両内部(例えばエンジン機構等)が劣化していないと判断可能となる。一方、例えば外装ランクや内装ランクの評価が比較的高いにも拘らず、電子診断ランクの評価が比較的低い場合であれば、見た目よりも車両内部(例えばエンジン機構等)が劣化していると判断可能となる。又、制御部11は、検査員が鑑定履歴ボタンb13を操作したと判定すると、図19に示すように、その対象車両についてのこれまでの鑑定履歴(検査日と鑑定結果との対応)を表示する。検査員は、鑑定履歴を確認することで、これまでの鑑定結果の推移を把握可能となる。例えば今回のランクが前回のランクと同じであれば、今回の鑑定結果が前回の鑑定結果と同じである(不正が行われていない)と把握可能となる。
次いで、検査員は、対象車両の査定を指示する(A5)。通信端末3において、制御部11は、検査員が査定開始ボタンb11を操作したと判定し、査定を指示したと判定すると、査定指示を広域無線通信部13から通信ネットワーク4を介してサーバ2に送信させる(B6)。サーバ2において、制御部5は、通信端末3から送信された査定指示を広域通信部6により受信したと判定すると、鑑定・査定データベース9を参照し、対象車両を査定する(C6、第4の手順)。そして、制御部5は、査定を完了すると、その査定結果を広域通信部6から通信ネットワーク4を介して通信端末3に送信させる(第5の手順)。又、制御部5は、図17に示すように、査定結果として例えば査定価格と、相場価格とを評価履歴として記憶部10に記憶する(C7、第6の手順)。
通信端末3において、制御部11は、サーバ2から送信された査定結果を広域無線通信部13により受信したと判定すると、査定結果を受信した旨を検査員に通知する。そして、制御部11は、検査員が表示ボタンb12を操作したと判定すると、図20に示すように、査定結果画面M13を表示する(B7)。検査員は、査定結果画面M13を確認することで、査定結果を把握可能となる。図20では、査定価格、相場価格を表示する一例を示している。検査員は、このようにして査定結果画面M13に表示される査定結果を把握することで、対象車両の査定結果(価値)を客観的に評価可能となる。又、制御部11は、検査員が査定履歴ボタンb14を操作したと判定すると、図21に示すように、その対象車両についてのこれまでの査定履歴(検査日と査定結果との対応)を表示する。検査員は、査定履歴を確認することで、これまでの査定結果の推移を把握可能となる。又、相場価格の推移とも比較可能となる。例えば今回の査定価格が前回の査定価格から低下していれば、その期間で価値が低下したと把握可能となり、今回の査定価格が前回の査定価格から上昇していれば、その期間で価値が上昇したと把握可能となる。
以上に説明したように第1の実施形態によれば、次に示す効果を得ることができる。
対象車両の車両内部のデータをサーバ2が電子診断することで、検査員の目視による対象車両の外装・内装の目視確認結果に加え、目視確認結果と電子診断結果とに基づいて対象車両を鑑定・査定するようにした。これにより、検査員の目視による対象車両の外装・内装の目視確認結果のみでなく、検査員の目視では捉えられない現在の車両内部のデータの電子診断結果をも中古車の鑑定・査定に反映させることができ、中古車の鑑定・査定をより適切に行うことができる。即ち、見た目だけで評価し得ない現在の車両内部(例えばエンジン機構等)の劣化の程度を評価することができる。又、検査員がデータをデータベースに入力する手間が発生することもなく、検査員の作業性を高めることもできる。
又、鑑定結果及び査定結果を評価履歴として記憶するようにした。これにより、中古車を販売する運用形態では、鑑定・査定から即座に納車するのではなく、鑑定・査定から所定期間(例えば各種手続きを行うのに必要な期間等)の経過後に納車することがあるが、納車する際にも車両内部のデータを電子診断することで、前回の電子診断結果と今回の電子診断結果とを照合することで、車両内部の品質を適切に証明することができる。又、鑑定・査定を繰り返すこともあるが、前回の電子診断結果と今回の電子診断結果とを照合することで、車両内部の経年劣化の進行の程度等を適切に証明することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図22を参照して説明する。第1の実施形態は、通信端末3が車載装置19に直接接続されることで、通信端末3が車載装置19から車両データを直接取得する構成であるが、第2の実施形態は、通信端末が専用の車両接続端末を介して車載装置19に接続されることで、通信端末3が車載装置19から車両データを車両接続端末を介して取得する構成である。
車両接続端末41は、動作全体を制御する制御部42と、第1の実施形態で説明した接続コネクタ12及びコマンド変換部14に相当する接続コネクタ43及びコマンド変換部44と、通信端末46との間でBluetooth(登録商標)通信を行うBT通信部45とを有する。通信端末46は、動作全体を制御する制御部47と、車両接続端末41との間でBluetooth通信を行うBT通信部48と、第1の実施形態で説明した広域無線通信部13、表示部15、操作受付部16及び記憶部17に相当する広域無線通信部49、表示部50、操作受付部51及び記憶部52とを有する。尚、車両接続端末41と通信端末46とがBluetoothで接続される構成に限らず、他の無線通信方式(無線LAN等)で接続される構成でも良い。又、車両接続端末41と通信端末46が有線で接続される構成でも良い。このように第1の実施形態で説明した通信端末3の機能が車両接続端末41と通信端末46との2つの端末に分担される構成であっても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
検査員が、先に外装・内装を目視確認し、後から車両内部のデータの電子診断を指示する場合を例示したが、先に車両内部のデータの電子診断を指示し、後から外装・内装を目視確認しても良い。即ち、サーバ2において、先に車両内部のデータの電子診断結果を車両情報データベース8に記憶し、後から外装・内装の目視確認結果を車両情報データベース8に記憶しても良い。
対象車両の評価全体を同一の通信端末3で行う構成を例示したが、外装・内装の目視確認結果を入力する装置と、電子診断を行う装置とを別々としても良い。又、外装・内装の目視確認結果に基づいて外装ランク及び内装ランクを付与するシステムと、電子診断結果に基づいて電子診断ランクを付与するシステムとを別々に構成し、それらの別々のシステムで付与した外装ランク及び内装ランクと電子診断ランクとを総合的に評価して総合ランクを付与しても良い。
サーバ2の機能を通信端末3に持たせても良い。即ち、電子診断データベース7、車両情報データベース8及び鑑定・査定データベース9に記憶されている情報を通信端末3が記憶すると共に、サーバ2が実行する処理(ソフトウェア)を通信端末3が実行するようにしても良い。この場合、通信端末3において、対象車両に関する情報や対象車両に特化して実行する処理のみをサーバ2からダウンロードしても良い。
サーバ2において、評価結果として鑑定結果と査定結果との両方を記憶する場合を例示したが、鑑定結果又は査定結果の何れか一方のみを記憶しても良い。
鑑定結果画面M12や査定結果画面M13はどのような構成であっても良い。例えば鑑定結果画面M12では、車体ボデーの画像(外装画像)や車室内の画像(内装画像)等を表示しても良いし、損傷個所の拡大画像等を表示しても良い。又、鑑定結果画面M12では、電子診断ランクを、例えばエンジン機構のランク、エアコン機構のランク、ステアリング機構のランク等に細分化して表示しても良い。例えば査定結果画面M13では、対象車両の査定結果と共に、その対象車両と車名や初度登録年月が同じ車両についての査定結果を比較対象として表示しても良い。又、検査員による外装・内装の目視確認では、検査員の経験(熟練度)等により多少のバラツキが想定されるので、外装・内装の目視確認を実施した検査員を管理することで、外装・内装の目視確認を実施した検査員を特定する検査員ID等を表示しても良い。
図17に示した鑑定結果と査定結果を管理する態様としては、例えば登録番号毎に鑑定結果と査定結果を管理しても良いし、車種毎に鑑定結果と査定結果を管理しても良い。即ち、鑑定履歴や査定履歴を検索し易い態様で管理すれば良い。
車両内部のデータを電子診断する場合のWEB画面における検査員への指示は、文字のみに限らず、画像を組み合わせても良く、静止画や動画を用いても良い。又、例えば画像に連動して音声を出力する等しても良い。画像を組み合わせることで、検査員への指示をより正確に与えることができる。
図面中、1は電子診断を用いた中古車評価システム、2はサーバ、3は通信端末、5aは目視確認結果取得部(目視確認結果取得手段)、5bは電子診断部(電子診断手段)、5cは電子診断結果取得部(電子診断結果取得手段)、5dは評価部(評価手段)、5eは評価結果出力部(評価結果出力手段)、10は記憶部(記憶手段)である。

Claims (10)

  1. 検査員により入力された当該検査員の目視による対象車両の外装・内装の目視確認結果を取得する目視確認結果取得手段(5a)と、
    検査員が通信端末(3)において表示される診断画面を見ながら対象車両に対して暖機運転やブレーキ操作やアクセル操作を行うことによる電子診断に係る作業を行うことで変動し、車載装置から前記通信端末を介して送信された対象車両の車両内部のデータを、電子診断データベース(7)に記憶されている基準値との比較やその有無により電子診断する電子診断手段(5b)と、
    対象車両の車両内部のデータを前記電子診断手段が電子診断したことで、電子診断結果を取得する電子診断結果取得手段(5c)と、
    前記目視確認結果取得手段により取得された前記目視確認結果と前記電子診断結果取得手段により取得された前記電子診断結果とに基づいて対象車両を評価する評価手段(5d)と、
    前記評価手段による評価結果を出力する評価結果出力手段(5e)と、を備えたことを特徴とする電子診断を用いた中古車評価システム。
  2. 請求項1に記載した電子診断を用いた中古車評価システムにおいて、
    前記評価結果を評価履歴として記憶する記憶手段(10)を備えたことを特徴とする電子診断を用いた中古車評価システム。
  3. 請求項2に記載した電子診断を用いた中古車評価システムにおいて、
    前記評価結果出力手段は、前記評価履歴をも出力することを特徴とする電子診断を用いた中古車評価システム。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載した電子診断を用いた中古車評価システムにおいて、
    前記評価手段は、前記評価結果として、前記目視確認結果に応じたランク、前記電子診断結果に応じたランクを決定すると共に、その決定したランクに応じた総合的なランクを付与し、その付与したランクを含む鑑定結果を用いることを特徴とする電子診断を用いた中古車評価システム。
  5. 請求項4に記載した電子診断を用いた中古車評価システムにおいて、
    前記評価手段は、前記評価結果として、前記鑑定結果に基づいて査定額を計算し、その計算した査定額を含む査定結果を用いることを特徴とする電子診断を用いた中古車評価システム。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載した電子診断を用いた中古車評価システムにおいて、
    サーバ(2)と通信端末(3)とが通信可能に構成され、
    前記目視確認結果取得手段、前記電子診断手段、前記電子診断結果取得手段、前記評価手段、前記評価結果出力手段が前記サーバに設けられていることを特徴とする電子診断を用いた中古車評価システム。
  7. 通信端末(3)と共に電子診断を用いた中古車評価システム(1)を構成し、前記通信端末と通信可能に構成されているサーバ(2)であって、
    検査員により入力された当該検査員の目視による対象車両の外装・内装の目視確認結果を前記通信端末から取得する目視確認結果取得手段(5a)と、
    検査員が通信端末(3)において表示される診断画面を見ながら対象車両に対して暖機運転やブレーキ操作やアクセル操作を行うことによる電子診断に係る作業を行うことで変動し、車載装置から前記通信端末を介して送信された対象車両の車両内部のデータを、電子診断データベース(7)に記憶されている基準値との比較やその有無により電子診断する電子診断手段(5b)と、
    対象車両の車両内部のデータを前記電子診断手段が電子診断したことで、電子診断結果を取得する電子診断結果取得手段(5c)と、
    前記目視確認結果取得手段により取得された前記目視確認結果と前記電子診断結果取得手段により取得された前記電子診断結果とに基づいて対象車両を評価する評価手段(5d)と、
    前記評価手段による評価結果を前記通信端末に出力する評価結果出力手段(5e)と、を備えたことを特徴とするサーバ。
  8. 請求項7に記載したサーバにおいて、
    前記評価手段による前記評価結果を評価履歴として記憶する記憶手段(10)を備えたことを特徴とするサーバ。
  9. 通信端末(3)と共に電子診断を用いた中古車評価システム(1)を構成し、前記通信端末と通信可能に構成されているサーバ(2)に、
    検査員により入力された当該検査員の目視による対象車両の外装・内装の目視確認結果を前記通信端末から取得する第1の手順と、
    検査員が通信端末(3)において表示される診断画面を見ながら対象車両に対して暖機運転やブレーキ操作やアクセル操作を行うことによる電子診断に係る作業を行うことで変動し、車載装置から前記通信端末を介して送信された対象車両の車両内部のデータを、電子診断データベース(7)に記憶されている基準値との比較やその有無により電子診断する第2の手順と、
    対象車両の車両内部のデータを前記第2の手順により電子診断したことで、電子診断結果を取得する第3の手順と、
    前記第1の手順により取得した前記目視確認結果と前記第3の手順により取得した前記電子診断結果とに基づいて対象車両を評価する第4の手順と、
    前記第4の手順による評価結果を前記通信端末に出力する第5の手順と、を実行させるための中古車評価プログラム。
  10. 請求項9に記載した中古車評価プログラムにおいて、
    前記第4の手順による評価結果を記憶手段(10)に記憶する第6の手順を実行させるための中古車評価プログラム。
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