JP6317162B2 - 伸縮継手の水平切断撤去方法における溝の形成方法 - Google Patents
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Description
ダイヤモンドワイヤソーを設置する溝の形成にはコンクリートカッターが使用され、伸縮継手に沿って橋軸に対して直角方向に片側ずつ溝を形成し、伸縮継手の両端部、また必要に応じて伸縮継手の中央部に橋軸方向に溝を形成して伸縮継手を包囲する溝を形成している。
そして、伸縮継手を囲む溝の角部にはコアドリルで円形溝を形成し、溝の角を曲線状とすることによって切断開始時のダイヤモンドワイヤソーの走行を円滑にしている。
溝5の形成には回転ブレードを有するコンクリートカッター(図示しない)を使用するが、回転ブレードの駆動源の電動モーター、または、エンジンを収納する筐体と、これを移動させるための車輪を有しており、幅が大きなものとなっているのでコンクリートカッターを並走させて伸縮継手1の両側に同時に溝を形成することは不可能であり、このため、伸縮継手を囲む溝5の形成が長時間にわたり、伸縮継手交換の工事にかかる時間が長くなり、伸縮継手交換のための通行止めの時間が10時間程度と長いものとなっていた。
本発明は、伸縮継手の両側にダイヤモンドワイヤソーの走行用溝を同時に形成できるようにして施工時間の短縮を達成しようとするものである。
また、伸縮継手の撤去において、交通を一部開放した状態で伸縮継手交換工事をおこなう場合であっても、ウォールソーマシンがレールを自動的に走行しながら切削作業がおこなわれるので作業員が危険に曝されることなく安全を確保して作業をおこなうことが可能である。
また、ウォールソーの駆動は高周波モーター、または、油圧モーターによっておこなわれるので、コンクリートカッターのガソリンエンジン仕様と比較して騒音が小さく、市街地の夜間工事の低騒音化に適しており、また、制御が容易である。
レール固定装置2をアンカーボルトで所定の位置に固定し、伸縮継手1を挟んで橋軸直角方向にレール30、31を設置する。レールは必要に応じて単位レールをジョイントによって接続して延長する。
この配置とすることによって切削用の溝5A、5Bを切削した後、アンカーボルト21を緩めてレール固定装置2を内側に移動させ、ウォールソーマシン4に装着したブレード41を変更して幅の狭い補助溝5E、5Fを切削することができる。
ダイヤモンドワイヤソーを設置する溝5A〜5Dの切削にはブレードの厚さ12mm程度(5.5mm厚を2枚合わせて使用)、また、補助溝5E、5F及び中央の溝5Gの切削には厚さ3mm〜5mm程度のブレードを使用する。
また、施工時間を特に短縮しなければならない事情があるときは、レール2に相互に干渉がおきない間隔をあけて2台以上の複数のウォールマシンを走行させて溝切削を行うことも可能である。ウォールソーマシン4はレールに2に案内されて溝5を切削するので形成される溝は精度の高いものであり、同じレールに複数のワイヤソーマシン4を稼動させても形成される溝がずれることがなく一直線となるので、切削したした溝の接合部のズレを修復する必要は生じない。
溝5C、5Dの切削作業中に床版に方向変換プーリや、案内プーリを配設するためのピットを形成するためにコアドリルによる複数の穿孔6、6を同時におこなうことができ、施工時間の短縮が図れる。
また、伸縮継手1の中央部にも橋軸方向の溝5Gを形成して伸縮継手1を二分割し、ダイヤモンドワイヤソーによって水平切断した伸縮継手1の撤去を容易にする。
水平切断が完了したら、伸縮継手1を周囲の床版コンクリートと共に引き上げて撤去する。
2 レール固定装置
21 アンカーボルト
22 アンカーボルト穴
4 ウォールソーマシン
41 ブレード
5 溝
Claims (3)
- 伸縮継手の水平切断撤去方法における伸縮継手を包囲する溝の形成方法であって、伸縮継手を挟む位置に橋軸直角方向にウォールソーの走行用レールを設置するために、切断撤去する伸縮継手の左右両端近傍及び伸縮継手中央部の両側の近傍にレール固定装置をアンカーボルトで固定して伸縮継手を挟んでレールを設置し、各レールにおいて少なくとも1台のウォールソーマシンを稼動させて溝切削作業を行って伸縮継手を挟む橋軸直角方向の溝を同時に形成し、レール固定装置のアンカーボルトの固定位置を移動させることなくレール固定装置を90度回転してレールの配設方向を伸縮継手の両端部において橋軸方向に配設し、両端部に設置したレールに沿ってウォールソーマシンを稼動させて床版を橋軸方向に切削することによって伸縮継手の両端部に溝を同時に形成して伸縮継手を囲むダイヤモンドワイヤソー走行用の溝を形成する方法。
- 請求項1において、橋軸直角方向の溝の切削後、レール固定装置のアンカーボルトの固定位置を移動させることなくレールを伸縮継手側に平行移動させて固定し、ウォールソーマシンによって橋軸直角方向の溝に平行な補助溝を形成する伸縮継手を囲むダイヤモンドワイヤソー走行用の溝を形成する方法。
- 請求項1または2において、伸縮継手の両端部に溝を形成する作業と平行してダイヤモンドワイヤソーの走行をガイドするプーリを設置するためのピットを形成する伸縮継手を囲むダイヤモンドワイヤソー走行用の溝を形成する方法。
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