JP6308123B2 - 粉末冶金用金属粉末、コンパウンド、造粒粉末および焼結体 - Google Patents
粉末冶金用金属粉末、コンパウンド、造粒粉末および焼結体 Download PDFInfo
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Description
本発明の粉末冶金用金属粉末は、Feが主成分であり、
Crが6質量%以上32質量%以下の割合で含まれ、
Niが12質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.3質量%以上3質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.005質量%以上1.4質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、Zr、NbおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、Nb、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれていることを特徴とする。
本発明の粉末冶金用金属粉末は、Feが主成分であり、
Crが16質量%以上27質量%以下の割合で含まれ、
Niが12質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.4質量%以上2.5質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.05質量%以上0.75質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、Zr、NbおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、Nb、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.03質量%以上0.5質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.03質量%以上0.5質量%以下の割合で含まれていることを特徴とする。
本発明の粉末冶金用金属粉末は、Feが主成分であり、
Crが20質量%以上26質量%以下の割合で含まれ、
Niが12質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.75質量%以上1.75質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.3質量%以上0.5質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、Zr、NbおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、Nb、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.05質量%以上0.2質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.05質量%以上0.2質量%以下の割合で含まれていることを特徴とする。
Crが12質量%以上32質量%以下の割合で含まれ、
Niが3質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.3質量%以上3質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.005質量%以上0.8質量%以下の割合で含まれ、
Nbが0.7質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、ZrおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれていることを特徴とする。
これにより、製造される焼結体の高密度化が必要かつ十分なものとなる。
これにより、高密度の焼結体を製造可能なコンパウンドが得られる。
これにより、高密度の焼結体を製造可能な造粒粉末が得られる。
Crが6質量%以上32質量%以下の割合で含まれ、
Niが12質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.3質量%以上3質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.005質量%以上1.4質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、Zr、NbおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、Nb、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれている粉末冶金用金属粉末を焼結して製造されたことを特徴とする。
本発明の焼結体は、Feが主成分であり、
Crが6質量%以上32質量%以下の割合で含まれ、
Niが12質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.3質量%以上3質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.005質量%以上1.4質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、Zr、NbおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、Nb、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれていることを特徴とする。
本発明の焼結体は、Feが主成分であり、
Crが12質量%以上32質量%以下の割合で含まれ、
Niが3質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.3質量%以上3質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.005質量%以上0.8質量%以下の割合で含まれ、
Nbが0.7質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、ZrおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれていることを特徴とする。
これにより、追加処理を施すことなく、高密度の焼結体が得られる。
まず、本発明の粉末冶金用金属粉末について説明する。
Cr(クロム)は、製造される焼結体に耐食性を付与する元素であり、Crを含む金属粉末を用いることで、長期にわたって高い機械的特性を維持し得る焼結体が得られる。
本発明の粉末冶金用金属粉末は、必要に応じてNiを含んでいてもよい。Niは、製造される焼結体に耐食性や耐熱性を付与する元素である。
Si(ケイ素)は、製造される焼結体に耐食性および高い機械的特性を付与する元素であり、Siを含む金属粉末を用いることで、長期にわたって高い機械的特性を維持し得る焼結体が得られる。
C(炭素)は、後述する第1元素や第2元素と併用されることで、焼結性を特に高めることができる。具体的には、第1元素や第2元素は、それぞれがCと結合することにより、炭化物を生成する。この炭化物が分散して析出することにより、結晶粒の著しい成長を防止する効果が生じる。このような効果が得られる明確な理由は不明であるが、理由の1つとして、分散した析出物が障害となって結晶粒の著しい成長を阻害するため、結晶粒のサイズのバラツキが抑えられることが考えられる。これにより、焼結体中に空孔が生じ難くなるとともに、結晶粒の肥大化が防止されるため、高密度でかつ機械的特性の高い焼結体が得られる。
(第1元素および第2元素の第1構成例)
第1元素および第2元素は、炭化物や酸化物(以下、まとめて「炭化物等」ともいう。)を析出させる。そして、この析出した炭化物等は、金属粉末が焼結するとき、結晶粒の著しい成長を阻害すると考えられる。その結果、前述したように、焼結体中に空孔が生じ難くなるとともに、結晶粒の肥大化が防止され、高密度でかつ機械的特性の高い焼結体が得られる。
このような組み合わせが採用されることにより、上述した効果がより顕著になる。
ここで、第2元素としてNbが選択された場合について特に説明する。
一方、第1元素および第2元素が選択される前記7元素からなる群からは、Nbが省かれていてもよい。この第2構成例は、ベースとなる元素としてNbが含まれており、第1元素および第2元素は、前記7元素からNbを除いた6元素からなる群から選択されている例である。以下、かかる第2構成例について説明するが、以下の説明では、第1構成例との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
以上、第1元素および第2元素の2つの構成例について説明したが、これらの構成例に共通して、本発明の粉末冶金用金属粉末は、上述した元素の他、必要に応じてMn、Mo、W、Co、Cu、NおよびSのうちの少なくとも1種を含んでいてもよい。なお、これらの元素は、不可避的に含まれる場合もある。
金属粉末におけるMoの含有率は、特に限定されないが、1質量%以上4質量%以下であるのが好ましく、1.2質量%以上3.5質量%以下であるのがより好ましく、2質量%以上3質量%以下であるのがさらに好ましい。Moの含有率を前記範囲内に設定することで、製造される焼結体の密度の大幅な低下を招くことなく、焼結体の耐食性をより強化することができる。
金属粉末におけるWの含有率は、特に限定されないが、1質量%以上4質量%以下であるのが好ましく、2質量%以上3質量%以下であるのがより好ましい。Wの含有率を前記範囲内に設定することで、製造される焼結体の密度の大幅な低下を招くことなく、焼結体の耐熱性をより強化することができる。
金属粉末におけるCoの含有率は、特に限定されないが、18質量%以上22質量%以下であるのが好ましく、18.5質量%以上21質量%以下であるのがより好ましい。Coの含有率を前記範囲内に設定することで、製造される焼結体の密度の大幅な低下を招くことなく、焼結体の耐熱性をより強化することができる。
金属粉末におけるCuの含有率は、特に限定されないが、5質量%以下であるのが好ましく、1質量%以上4質量%以下であるのがより好ましい。Cuの含有率を前記範囲内に設定することで、製造される焼結体の密度の大幅な低下を招くことなく、焼結体の耐食性をより強化することができる。
金属粉末におけるNの含有率は、特に限定されないが、0.03質量%以上1質量%以下であるのが好ましく、0.08質量%以上0.5質量%以下であるのがより好ましく、0.1質量%以上0.3質量%以下であるのがさらに好ましい。Nの含有率を前記範囲内に設定することで、製造される焼結体の密度の大幅な低下を招くことなく、焼結体の耐力等の機械的特性をより高めることができる。
金属粉末におけるSの含有率は、特に限定されないが、0.5質量%以下であるのが好ましく、0.01質量%以上0.3質量%以下であるのがより好ましい。Sの含有率を前記範囲内に設定することで、製造される焼結体の密度の大幅な低下を招くことなく、製造される焼結体の被削性をより高めることができる。
JIS G 1211(2011) 鉄及び鋼−炭素定量方法
JIS G 1212(1997) 鉄及び鋼−けい素定量方法
JIS G 1213(2001) 鉄及び鋼中のマンガン定量方法
JIS G 1214(1998) 鉄及び鋼−りん定量方法
JIS G 1215(2010) 鉄及び鋼−硫黄定量方法
JIS G 1216(1997) 鉄及び鋼−ニッケル定量方法
JIS G 1217(2005) 鉄及び鋼−クロム定量方法
JIS G 1218(1999) 鉄及び鋼−モリブデン定量方法
JIS G 1219(1997) 鉄及び鋼−銅定量方法
JIS G 1220(1994) 鉄及び鋼−タングステン定量方法
JIS G 1221(1998) 鉄及び鋼−バナジウム定量方法
JIS G 1222(1999) 鉄及び鋼−コバルト定量方法
JIS G 1223(1997) 鉄及び鋼−チタン定量方法
JIS G 1224(2001) 鉄及び鋼中のアルミニウム定量方法
JIS G 1225(2006) 鉄及び鋼−ひ素定量方法
JIS G 1226(1994) 鉄及び鋼−すず定量方法
JIS G 1227(1999) 鉄及び鋼中のほう素定量方法
JIS G 1228(2006) 鉄及び鋼−窒素定量方法
JIS G 1229(1994) 鋼−鉛定量方法
JIS G 1232(1980) 鋼中のジルコニウム定量方法
JIS G 1233(1994) 鋼−セレン定量方法
JIS G 1234(1981) 鋼中のテルル定量方法
JIS G 1235(1981) 鉄及び鋼中のアンチモン定量方法
JIS G 1236(1992) 鋼中のタンタル定量方法
JIS G 1237(1997) 鉄及び鋼−ニオブ定量方法
次に、このような本発明の粉末冶金用金属粉末を用いて焼結体を製造する方法について説明する。
まず、本発明の粉末冶金用金属粉末と、バインダーとを用意し、これらを混練機により混練し、混練物を得る。
次に、混練物または造粒粉末を成形して、目的の焼結体と同形状の成形体を製造する。
次に、得られた成形体に脱脂処理(脱バインダー処理)を施し、脱脂体を得る。
なお、このような脱脂工程は、脱脂条件の異なる複数の過程(ステップ)に分けて行うことにより、成形体中のバインダーをより速やかに、そして、成形体に残存させないように分解・除去することができる。
前記工程[C]で得られた脱脂体を、焼成炉で焼成して焼結体を得る。
1.焼結体(Zr−Nb系)の製造
(サンプルNo.1)
[1]まず、水アトマイズ法により製造された表1に示す組成の金属粉末を用意した。なお、この金属粉末の平均粒径は6.05μmであった。
[4]次に、このコンパウンドを、以下に示す成形条件で、射出成形機にて成形し、成形体を作製した。
・材料温度:150℃
・射出圧力:11MPa(110kgf/cm2)
・脱脂温度 :500℃
・脱脂時間 :1時間(脱脂温度での保持時間)
・脱脂雰囲気:窒素雰囲気
・焼成温度 :1300℃
・焼成時間 :3時間(焼成温度での保持時間)
・焼成雰囲気:アルゴン雰囲気
粉末冶金用金属粉末の組成等を表1に示すように変更した以外は、それぞれサンプルNo.1の焼結体の製造方法と同様にして焼結体を得た。なお、サンプルNo.26の焼結体については、焼成後、下記の条件でHIP処理を施した。また、サンプルNo.12〜14、25の焼結体は、それぞれガスアトマイズ法により製造された金属粉末を用いて得られたものである。なお、表1には、備考欄に「ガス」と表記している。
・加熱温度 :1100℃
・加熱時間 :2時間
・加圧力 :100MPa
また、各焼結体には、微量の不純物が含まれていたが、表1への記載は省略した。
[1]まず、表2に示す組成の金属粉末を、サンプルNo.1の場合と同様、水アトマイズ法により製造した。
・材料温度:90℃
・成形圧力:600MPa(6t/cm2)
・脱脂温度 :450℃
・脱脂時間 :2時間(脱脂温度での保持時間)
・脱脂雰囲気:窒素雰囲気
・焼成温度 :1300℃
・焼成時間 :3時間(焼成温度での保持時間)
・焼成雰囲気:アルゴン雰囲気
粉末冶金用金属粉末の組成等を表2に示すように変更した以外は、それぞれサンプルNo.27の場合と同様にして焼結体を得た。なお、サンプルNo.37の焼結体については、焼成後、下記の条件でHIP処理を施した。
・加熱温度 :1100℃
・加熱時間 :2時間
・加圧力 :100MPa
また、各焼結体には、微量の不純物が含まれていたが、表2への記載は省略した。
2.1 相対密度の評価
表1、2に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2501(2000)に規定された焼結金属材料の密度を測定する方法に準じて、焼結密度を測定するとともに、各焼結体を製造するのに用いた粉末冶金用金属粉末の真密度を参照して、各焼結体の相対密度を算出した。
算出結果を表3、4に示す。
表1、2に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2243(2008)に規定されたブリネル硬さ試験の方法に準じて、ブリネル硬さを測定した。
そして、測定した硬さについて、以下の評価基準にしたがって評価した。
A:ブリネル硬さが302以下である
F:ブリネル硬さが302超である
評価結果を表3、4に示す。
表1、2に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2241(2011)に規定された金属材料引張試験方法に準じて、引張強さ、0.2%耐力および伸びを測定した。
<引張強さの評価基準>
A:焼結体の引張強さが670MPa以上である
B:焼結体の引張強さが650MPa以上670MPa未満である
C:焼結体の引張強さが630MPa以上650MPa未満である
D:焼結体の引張強さが610MPa以上630MPa未満である
E:焼結体の引張強さが590MPa以上610MPa未満である
F:焼結体の引張強さが590MPa未満である
A:焼結体の0.2%耐力が305MPa以上である
B:焼結体の0.2%耐力が285MPa以上305MPa未満である
C:焼結体の0.2%耐力が265MPa以上285MPa未満である
D:焼結体の0.2%耐力が245MPa以上265MPa未満である
E:焼結体の0.2%耐力が225MPa以上245MPa未満である
F:焼結体の0.2%耐力が225MPa未満である
A:焼結体の伸びが48%以上である
B:焼結体の伸びが46%以上48%未満である
C:焼結体の伸びが44%以上46%未満である
D:焼結体の伸びが42%以上44%未満である
E:焼結体の伸びが40%以上42%未満である
F:焼結体の伸びが40%未満である
以上の評価結果を表3、4に示す。
表1、2に示す各サンプルNo.の焼結体について、疲労強度を測定した。
<疲労強度の評価基準>
A:焼結体の疲労強度が430MPa以上である
B:焼結体の疲労強度が410MPa以上430MPa未満である
C:焼結体の疲労強度が390MPa以上410MPa未満である
D:焼結体の疲労強度が370MPa以上390MPa未満である
E:焼結体の疲労強度が350MPa以上370MPa未満である
F:焼結体の疲労強度が350MPa未満である
以上の評価結果を表3、4に示す。
実施例に相当する焼結体の断面について、走査型電子顕微鏡(日本電子製、JXA−8500F)で観察像を取得した。なお、撮像時の加速電圧は15kV、拡大倍率は1万倍とした。
(サンプルNo.38〜53)
粉末冶金用金属粉末の組成等を表5に示すように変更した以外は、それぞれサンプルNo.1の焼結体の製造方法と同様にして焼結体を得た。
また、各焼結体には、微量の不純物が含まれていたが、表5への記載は省略した。
4.1 相対密度の評価
表5に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2501(2000)に規定された焼結金属材料の密度を測定する方法に準じて、焼結密度を測定するとともに、各焼結体を製造するのに用いた粉末冶金用金属粉末の真密度を参照して、各焼結体の相対密度を算出した。
算出結果を表6に示す。
表5に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2243(2008)に規定されたブリネル硬さ試験の方法に準じて、ブリネル硬さを測定した。
評価結果を表6に示す。
表5に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2241(2011)に規定された金属材料引張試験方法に準じて、引張強さ、0.2%耐力および伸びを測定した。
評価結果を表6に示す。
(サンプルNo.54〜66)
粉末冶金用金属粉末の組成等を表7に示すように変更した以外は、それぞれサンプルNo.1の焼結体の製造方法と同様にして焼結体を得た。
平均粒径6.77μmの金属粉末と、平均粒径40μmのTi粉末と、平均粒径25μmのNb粉末と、を混合し、混合粉を調製した。なお、混合粉の調製にあたっては、混合粉の組成が表11に示す組成になるように、金属粉末、Ti粉末およびNb粉末の各混合量を調整した。
また、各焼結体には、微量の不純物が含まれていたが、表7への記載は省略した。
6.1 相対密度の評価
表7に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2501(2000)に規定された焼結金属材料の密度を測定する方法に準じて、焼結密度を測定するとともに、各焼結体を製造するのに用いた粉末冶金用金属粉末の真密度を参照して、各焼結体の相対密度を算出した。
算出結果を表8に示す。
表7に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2243(2008)に規定されたブリネル硬さ試験の方法に準じて、ブリネル硬さを測定した。
評価結果を表8に示す。
表7に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2241(2011)に規定された金属材料引張試験方法に準じて、引張強さ、0.2%耐力および伸びを測定した。
評価結果を表8に示す。
(サンプルNo.68〜80)
粉末冶金用金属粉末の組成等を表9に示すように変更した以外は、それぞれサンプルNo.1の焼結体の製造方法と同様にして焼結体を得た。
また、各焼結体には、微量の不純物が含まれていたが、表9への記載は省略した。
8.1 相対密度の評価
表9に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2501(2000)に規定された焼結金属材料の密度を測定する方法に準じて、焼結密度を測定するとともに、各焼結体を製造するのに用いた粉末冶金用金属粉末の真密度を参照して、各焼結体の相対密度を算出した。
算出結果を表10に示す。
表9に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2243(2008)に規定されたブリネル硬さ試験の方法に準じて、ブリネル硬さを測定した。
評価結果を表10に示す。
表9に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2241(2011)に規定された金属材料引張試験方法に準じて、引張強さ、0.2%耐力および伸びを測定した。
評価結果を表10に示す。
(サンプルNo.81〜93)
粉末冶金用金属粉末の組成等を表11に示すように変更した以外は、それぞれサンプルNo.1の焼結体の製造方法と同様にして焼結体を得た。
また、各焼結体には、微量の不純物が含まれていたが、表11への記載は省略した。
10.1 相対密度の評価
表11に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2501(2000)に規定された焼結金属材料の密度を測定する方法に準じて、焼結密度を測定するとともに、各焼結体を製造するのに用いた粉末冶金用金属粉末の真密度を参照して、各焼結体の相対密度を算出した。
算出結果を表12に示す。
表11に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2243(2008)に規定されたブリネル硬さ試験の方法に準じて、ブリネル硬さを測定した。
評価結果を表12に示す。
表11に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2241(2011)に規定された金属材料引張試験方法に準じて、引張強さ、0.2%耐力および伸びを測定した。
評価結果を表12に示す。
(サンプルNo.94〜114)
粉末冶金用金属粉末の組成等を表13に示すように変更した以外は、それぞれサンプルNo.1の焼結体の製造方法と同様にして焼結体を得た。
また、各焼結体には、微量の不純物が含まれていたが、表13への記載は省略した。
12.1 相対密度の評価
表13に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2501(2000)に規定された焼結金属材料の密度を測定する方法に準じて、焼結密度を測定するとともに、各焼結体を製造するのに用いた粉末冶金用金属粉末の真密度を参照して、各焼結体の相対密度を算出した。
算出結果を表14に示す。
表13に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2243(2008)に規定されたブリネル硬さ試験の方法に準じて、ブリネル硬さを測定した。
評価結果を表14に示す。
表13に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2241(2011)に規定された金属材料引張試験方法に準じて、引張強さ、0.2%耐力および伸びを測定した。
評価結果を表14に示す。
(サンプルNo.115〜132)
粉末冶金用金属粉末の組成等を表15に示すように変更した以外は、それぞれサンプルNo.1の焼結体の製造方法と同様にして焼結体を得た。
また、各焼結体には、微量の不純物が含まれていたが、表15への記載は省略した。
14.1 相対密度の評価
表15に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2501(2000)に規定された焼結金属材料の密度を測定する方法に準じて、焼結密度を測定するとともに、各焼結体を製造するのに用いた粉末冶金用金属粉末の真密度を参照して、各焼結体の相対密度を算出した。
算出結果を表16に示す。
表15に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2243(2008)に規定されたブリネル硬さ試験の方法に準じて、ブリネル硬さを測定した。
評価結果を表16に示す。
表15に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2241(2011)に規定された金属材料引張試験方法に準じて、引張強さ、0.2%耐力および伸びを測定した。
評価結果を表16に示す。
(サンプルNo.133〜150)
粉末冶金用金属粉末の組成等を表17に示すように変更した以外は、それぞれサンプルNo.1の焼結体の製造方法と同様にして焼結体を得た。
また、各焼結体には、微量の不純物が含まれていたが、表17への記載は省略した。
16.1 相対密度の評価
表17に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2501(2000)に規定された焼結金属材料の密度を測定する方法に準じて、焼結密度を測定するとともに、各焼結体を製造するのに用いた粉末冶金用金属粉末の真密度を参照して、各焼結体の相対密度を算出した。
算出結果を表18に示す。
表17に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2243(2008)に規定されたブリネル硬さ試験の方法に準じて、ブリネル硬さを測定した。
評価結果を表18に示す。
表17に示す各サンプルNo.の焼結体について、JIS Z 2241(2011)に規定された金属材料引張試験方法に準じて、引張強さ、0.2%耐力および伸びを測定した。
評価結果を表18に示す。
Claims (14)
- Feが主成分であり、
Crが6質量%以上32質量%以下の割合で含まれ、
Niが12質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.3質量%以上3質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.005質量%以上1.4質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、Zr、NbおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、Nb、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれていることを特徴とする粉末冶金用金属粉末。 - Feが主成分であり、
Crが16質量%以上27質量%以下の割合で含まれ、
Niが12質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.4質量%以上2.5質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.05質量%以上0.75質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、Zr、NbおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、Nb、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.03質量%以上0.5質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.03質量%以上0.5質量%以下の割合で含まれていることを特徴とする粉末冶金用金属粉末。 - Feが主成分であり、
Crが20質量%以上26質量%以下の割合で含まれ、
Niが12質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.75質量%以上1.75質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.3質量%以上0.5質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、Zr、NbおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、Nb、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.05質量%以上0.2質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.05質量%以上0.2質量%以下の割合で含まれていることを特徴とする粉末冶金用金属粉末。 - Feが主成分であり、
Crが12質量%以上32質量%以下の割合で含まれ、
Niが3質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.3質量%以上3質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.005質量%以上0.8質量%以下の割合で含まれ、
Nbが0.7質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、ZrおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれていることを特徴とする粉末冶金用金属粉末。 - 前記第2元素の含有率E2を前記第2元素の原子量で除した値X2に対する前記第1元素の含有率E1を前記第1元素の原子量で除した値X1の比率X1/X2は、0.3以上3以下である請求項1ないし4いずれか1項に記載の粉末冶金用金属粉末。
- 前記第1元素の含有率と前記第2元素の含有率の合計が0.05質量%以上0.6質量%以下である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の粉末冶金用金属粉末。
- オーステナイトの結晶構造を有している請求項1ないし6のいずれか1項に記載の粉末冶金用金属粉末。
- 平均粒径が0.5μm以上30μm以下である請求項1ないし7のいずれか1項に記載の粉末冶金用金属粉末。
- 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の粉末冶金用金属粉末と、前記粉末冶金用金属粉末の粒子同士を結着するバインダーと、を含むことを特徴とするコンパウンド。
- 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の粉末冶金用金属粉末を造粒してなることを特徴とする造粒粉末。
- Feが主成分であり、
Crが6質量%以上32質量%以下の割合で含まれ、
Niが12質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.3質量%以上3質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.005質量%以上1.4質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、Zr、NbおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、Nb、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれている粉末冶金用金属粉末を焼結して製造されたことを特徴とする焼結体。 - Feが主成分であり、
Crが6質量%以上32質量%以下の割合で含まれ、
Niが12質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.3質量%以上3質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.005質量%以上1.4質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、Zr、NbおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、Nb、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれていることを特徴とする焼結体。 - Feが主成分であり、
Crが12質量%以上32質量%以下の割合で含まれ、
Niが3質量%以上41質量%以下の割合で含まれ、
Mnの含有率が2質量%以下であり、
Siが0.3質量%以上3質量%以下の割合で含まれ、
Cが0.005質量%以上0.8質量%以下の割合で含まれ、
Nbが0.7質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
Ti、V、Y、ZrおよびHfからなる群から選択される1種の元素を第1元素とし、V、Zr、HfおよびTaからなる群から選択される1種の元素であって元素周期表における族が前記第1元素より大きい元素または元素周期表における族が前記第1元素と同じでかつ元素周期表における周期が前記第1元素より大きい元素を第2元素としたとき、
前記第1元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれ、
前記第2元素が0.01質量%以上2質量%以下の割合で含まれていることを特徴とする焼結体。 - 第1領域と、前記第1領域よりも酸化ケイ素の含有率が低い第2領域と、を含む請求項11ないし13のいずれか1項に記載の焼結体。
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