JP6397833B2 - 癌を診断および治療するためのalkの融合に関する方法および組成物 - Google Patents
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Description
本明細書に組み込まれ、かつ、その一部を成す添付の図面は、開示される方法および組成物のいくつかの実施形態を示し、その記述と共に開示される方法および組成物の主旨を説明する役割を果たす。
開示される方法は、一態様において、対象における癌等の疾患または状態の存在の検出または診断、癌等の疾患または状態に対する感受性またはリスクを評価すること、癌等の疾患または状態の進行を監視すること、および癌等の疾患または状態の治療的処置に対する感受性または耐性の判定の方法であって、対象由来の組織サンプルからmRNAの存在を検出すること、またはその発現レベルを測定することを含む、方法に関し、対照に対する増幅産物の量の増加は、癌の存在を示唆し、癌は、核酸変異、切断、またはALKの遺伝子融合と関連する。
ALK遺伝子は、ALK(配列番号1)(Genbank寄託番号U62540(ヒトコード配列))と呼ばれる受容体チロシンキナーゼ(RTK)をコードし、通常、中枢神経系および末梢神経系で主として発現される。1620aaのALKポリペプチドは、26aaアミノ末端シグナルペプチド配列を含む1030aa細胞外ドメインと、残基391と401との間に位置する結合部位とを含む。また、ALKポリペプチドは、残基1278、1282、および1283の活性化ループ内の自己リン酸化の原因となる3つのチロシンを含むキナーゼドメイン(残基1116〜1383)を含む。ALKの突然変異は、ALKタンパク質のキナーゼ触媒作用を構成的に活性化することが示されており、調節解除された変異ALKは、次いで、異常な細胞増殖を促進する経路において、下流の細胞シグナル伝達タンパク質を活性化させる。実際に、ALKキナーゼ活性の調節不全をもたらす突然変異は、いくつかの種類の癌と関連する。
本明細書に開示される方法は、例えば、点突然変異もしくは切断の形態である核酸変異の検出、あるいはALK融合の発現、異常な野生型ALKの発現、またはALK切断変異の発現の検出に関する。これらの後者の発現レベルの検出のために、この方法は、mRNAの存在量もしくは存在のいずれか、またはその両方を検出することを含む。したがって、対象において未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)に関連する癌を診断するための方法および組成物であって、対象由来の組織サンプルからmRNAの存在またはレベルを測定することを含み、対照に対するmRNAの量の増加は、ALKに関連する癌の存在を示唆する、方法および組成物が、本明細書に開示される。
本明細書に開示される方法は、例えば、点突然変異および切断の形態の核酸変異の検出、またはALK融合の発現、異常な野生型ALKの発現、もしくはALK切断変異の発現の検出に関する。これらの後者の発現レベル検出のために、方法は、mRNAの存在量もしくは存在のいずれかまたは両方を検出することを含む。代替として、検出は、DNA、例えばcDNAの存在量または存在を対象とすることもできる。したがって、対象において未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)に関連する癌を診断するための方法および組成物であって、対象由来の組織サンプルからのDNAの存在またはレベルを測定することを含み、対照に対するDNAの量の増加は、ALKに関連する癌の存在を示唆する方法および組成物が、本明細書に開示される。
アレイは、整然と配置されたサンプルであり、塩基対形成の原則に基づいて既知および未知のDNAサンプルを一致させるための媒体を提供し、未知のDNAを同定するプロセスを自動化する。アレイ実験は、マイクロプレートまたは標準的なブロッティング膜等の一般的なアッセイ系を利用することができ、手で作製することができるか、またはサンプルを置くためにロボット工学を利用することができる。一般に、アレイは、マクロアレイまたはマイクロアレイと記載され、その違いはサンプルスポットのサイズである。マクロアレイは、約300ミクロン以上のサンプルスポットサイズを含み、既存のゲルおよびブロットスキャナーにより容易に画像化することができる。マイクロアレイのサンプルスポットサイズは、300ミクロン以下であってもよいが、典型的には200ミクロン未満の直径であり、これらのアレイは、通常、数千のスポットを含む。マイクロアレイは、特別なロボット工学および/または画像化設備を必要とし、一般に、それは完全なシステムとしては市販されていない。この技術を説明するために文献で使用されてきた用語は、バイオチップ、DNAチップ、DNAマイクロアレイ、GeneChip(登録商標)(Affymetrix,Inc.の高密度オリゴヌクレオチドベースのDNAアレイを指す)、および遺伝子アレイを含むが、これらに限定されない。
リアルタイムPCRは、エンドポイント検出とは対照的に、各PCRサイクルの間に(すなわち、リアルタイムで)、アンプリコン生成の指標として反応中に発光される蛍光をモニタリングする。リアルタイムでの反応の進行は、いくつかのシステムで観察することができる。リアルタイムPCRは、アンプリコンのサイズを検出しないため、DNA増幅とcDNA増幅の区別はできないが、SYBRグリーンが使用されない限り、非特異的増幅による影響を受けない。リアルタイムPCR定量は、PCR産物のPCR後のプロセッシングを排除する。これは、スループットを増加させ、キャリーオーバー汚染の可能性を減少させるのに役立つ。リアルタイムPCRはまた、最大107倍の広いダイナミックレンジを提供する。いずれのアッセイのダイナミックレンジも、どれだけ標的濃度が異なり得るか、それでも定量され得るかを決定する。広いダイナミックレンジは、等しい感度および特異性で、幅広い範囲の比率の標的および正規化手段がアッセイ可能であることを意味する。当然、ダイナミックレンジが広い程、定量がより正確になる。RT−PCRと組み合わせると、リアルタイムRT_PCR反応は、増幅プロセスが進行するにつれてアンプリコンの可視化を提供することにより、アンプリコンの量を測定するために必要な時間を短縮する。
通常、SYBRグリーンは、シングルプレックス反応において使用されるが、融点分析と組み合わせると多重反応に使用することができる。
開示される方法は、さらにネステッドPCRを用いることができる。ネステッドPCRは、DNAの非特異的増幅による背景を減少することによって、DNA増幅の特異性を増加させる。2つの連続的なPCRにおいて、2組のプライマーが使用される。第1の反応では、一対のプライマーを使用してDNA産物を産生するが、これは意図する標的の他に、非特異的に増幅させたDNA断片から依然としてなり得る。次いで、産物(複数可)は、第1の反応で使用したプライマーの各々とは結合部位が完全にまたは部分的に異なり、3’に位置する1組のプライマーとともに、第2のPCRに使用される。ネステッドPCRは、従来のPCRよりも長いDNA断片を特異的に増幅する際により高い成果を上げることが多いが、標的配列についてのより詳細な知識を必要とする。
本明細書で使用される場合、「プライマー」は、特定の種類の酵素的操作を支持することが可能であり、酵素的操作が生じ得るように標的核酸にハイブリダイズすることができる、プローブのサブセットである。プライマーは、酵素的操作を妨害しない、当該技術分野で利用可能なヌクレオチドまたはヌクレオチドの誘導体もしくは類似体の任意の組み合わせから作製することができる。
蛍光変化プローブおよび蛍光変化プライマーは、検出される、アッセイされる、または複製されるプローブまたはプライマーおよび核酸の形態または高次構造の変化に基づく蛍光強度または波長の変化を含む、全てのプローブおよびプライマーを指す。蛍光変化プローブおよびプライマーの例として、分子ビーコン、Amplifluors、FRETプローブ、切断可能なFRETプローブ、TaqManプローブ、スコーピオンプライマー、蛍光三重オリゴ(三重分子ビーコンまたは三重FRETプローブを含むが、これらに限定されない)、蛍光水溶性コンジュゲートポリマー、PNAプローブ、およびQPNAプローブが挙げられる。
開示される方法を使用して生成される核酸の検出および定量化を補助するために、標識は、ヌクレオチドもしくは核酸に直接組み込まれてもよいか、またはプローブおよびプライマー等の検出分子にカップリングされてもよい。本明細書で使用される場合、標識は、ヌクレオチドまたは核酸と、直接的または間接的に会合することができ、直接的または間接的のいずれかで測定可能、検出可能なシグナルを生じる任意の分子である。ヌクレオチドおよび核酸への組み込みのため、または核酸プローブへのカップリングのための、そのような多くの標識が当業者に既知である。開示される方法における使用に好適な標識の例は、放射性同位体、蛍光分子、リン光分子、酵素、抗体、およびリガンドである。蛍光標識は、特に蛍光変化プローブおよびプライマーに関連して、増幅のリアルタイム検出に有用である。
本明細書に開示されるALK融合および点突然変異は、癌治療薬の標的である。したがって、対象においてALKに関連する癌を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、
a)ALKに関連する癌に罹患する対象から組織サンプルを得ることと、
b)組織サンプルを薬剤に接触させることと、
c)組織サンプルからmRNAを抽出することと、
d)組織サンプルからのmRNAに対してRT−PCR反応を行うことと、を含み、
RT−PCR反応は、1つ以上のALK配列に特異的にハイブリダイズすることができる逆方向プライマーと、少なくとも1つの順方向プライマーとを含み、未処理の対照に対する増幅産物の量の減少は、薬剤がALKに関連する癌を阻害することができることを示唆する方法が、本明細書に開示される。
開示される方法および組成物は、種々の核酸を使用する。一般に、開示される方法において任意の核酸を使用することができる。例えば、開示される目的の核酸および開示される参照核酸は、獲得または評価される所望の分析および情報に基づいて選択され得る。開示される方法はまた、新規かつ改変された核酸を生成する。そのような核酸の性質および構造は、それらが本方法において生成および操作される様式によって確立される。したがって、例えば、伸長産物およびハイブリダイズ核酸が、開示される方法において生成される。本明細書で使用される場合、ハイブリダイズ核酸は、伸長産物および第二の核酸のハイブリッドである。
開示される方法および組成物は、種々のヌクレオチドを使用する。本出願および本明細書に開示される方法を通して、ヌクレオチドのための塩基の種類に言及がなされる。ある種の塩基について言及する場合、それは、核酸鎖中のヌクレオチドが基準塩基のうちの1つ以上の所定の組とハイブリダイズ(結合)可能である塩基を指すことを理解されたく、またそれが本明細書において企図される。したがって、例えば、3種類のヌクレアーゼ耐性ヌクレオチドの存在下で伸長されるが、修飾ヌクレオチドと同じ種類の塩基を含むヌクレオチドの存在下では伸長されない伸長産物に言及がなされる場合、これは、例えば、修飾ヌクレオチドの塩基がアデニン(A)である場合、ヌクレアーゼ耐性ヌクレオチドが、例えば、グアニン(G),チミン(T)、およびシトシン(C)であり得ることを意味する。これらの塩基の各々(4つの基準塩基を表す)は、4つの基準塩基のうちの異なる1つとハイブリダイズすることができ、したがって、各々が、本明細書に定義される異なる種類の塩基であると見なされる。別の例として、イノシン塩基は、主としてアデニンおよびシトシンと(DNA中で)対になるため、それぞれがチミンおよびグアニンと対になるアデニンおよびシトシンとは異なる種類の塩基であると見なすことができるが、グアニンおよびチミンの塩基対形成は、イノシンのハイブリダイゼーションパターンと重複する(つまり、それと異ならない)ため、それぞれがシトシンおよびアデニンと対になるグアニンまたはチミンとは異なる種類の塩基ではない。
ハイブリダイゼーションという用語は、通常、プライマーまたはプローブおよび遺伝子等の少なくとも2つの核酸分子間の配列誘導性の相互作用を意味する。配列誘導性の相互作用とは、ヌクレオチド特異的な様式で2つのヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体またはヌクレオチド誘導体の間で起こる相互作用を意味する。例えば、GがCと相互作用すること、またはAがTと相互作用することは、配列誘導性の相互作用である。典型的には、配列誘導性の相互作用は、ヌクレオチドのワトソン−クリック面またはフーグスティーン面上で起こる。2つの核酸のハイブリダイゼーションは、当業者に既知の多くの条件およびパラメータによって影響を受ける。例えば、塩濃度、pH、および反応温度は全て、2つの核酸分子がハイブリダイズするかどうかに影響する。
本明細書に開示される方法を実践する際に使用することができる試薬を含むキットが、本明細書に開示される。具体的には、キットは、本明細書で考察される、または開示される方法の実践において有用であると理解される、任意の試薬または試薬の組み合わせを含むことができる。例えば、キットは、方法の特定の実施形態において考察される伸長、複製および増幅反応を行うための本明細書に開示される1つ以上プライマー、ならびに目的通りにプライマーを使用するために必要な緩衝液および酵素を含むことができる。
開示される核酸、例えば、プライマーとして使用されるオリゴヌクレオチドは、標準的な化学合成法を用いて作製することができるか、または酵素的方法もしくは任意の他の既知の方法を使用して生成することができる。そのような方法は、標準的な酵素消化およびその後のヌクレオチド断片の単離から、例えば、MilligenまたはBeckman System 1Plus DNA合成機(例えば、Milligen−Biosearch(Burlington,MA)の8700型自動合成機またはABI380B型)を使用するシアノエチルホスホラミダイト法による純粋合成法にまでおよび得る。
ALKの点突然変異は神経芽細胞腫において生じるが、いわゆる「ALK融合」は、このチロシンキナーゼの最も一般的な突然変異を表す(図1)。上の標題に列挙した血液学的(血液系由来の)腫瘍および固形腫瘍の各々のサブセットは、ALK融合によって引き起こされる。一例として、新規EML4−ALK融合タンパク質は、日本人の非小細胞肺癌患者のほぼ7%に見られる。ALK融合配列のRT−PCR検出を行うために、癌に罹患する対象から組織サンプルを得る。組織サンプルからmRNAを抽出する。RT−PCR反応は、少なくとも1つの順方向プライマーおよび逆方向プライマーを用いる。図2は、種々のプライマー対形成の例を示す。例えば、順方向プライマーは、細胞内ALKプライマー(プライマー100)5’ACTACTGCTTTGCTGGCAAGACCT(配列番号6)、細胞外EML4−ALK融合プライマー(プライマー103)5’TGTTCAAGATCGCCTGTCAGCTCT(配列番号3)、細胞外NPM−ALK融合プライマー(プライマー102)5’TCTGTACAGCCAACGGTTTCCCTT(配列番号4)、細胞外CTLC−ALK融合プライマー(プライマー105)5’GAGAGTGCTTTGGAGCTTGTCTGT(配列番号5)、または非相同性領域からの細胞外野生型ALKプライマー(プライマー104)5’TTCCTTCATCAGTCCACTGGGCAT(配列番号2)であってもよい。逆方向プライマーは、プライマー101:5’TCGTCCTGTTCAGAGCACACTTCA(配列番号7)であってもよい。RT−PCR反応は、表2に示すサイズの増幅産物(すなわち、アンプリコン)をもたらす。
鋳型交換伸長反応(TEER)は、未知のまたは配列決定されていない核酸の鋳型を配列決定された鋳型と比較して、それらが同一であるかどうかを判定することができる方法の一種を指す。これは、配列決定産物はそれらが産生される鋳型に固有であるという事実に基づいている。開示される方法および組成物は、特定の形態のTEERを含む。
TEERは、挿入および欠失を容易に検出することができる。これらの突然変異は、挿入/欠失のポイントで、または単に変異3’(野生型伸長鎖上)でミスマッチを作製し、そこで配列フレームがシフトされる。これらの突然変異の検出は、長く伸びた同じヌクレオチドまたは反復配列が存在する領域において妨げられ得る。例えば、ストレッチが十分に長い場合、ヘアピンループが形成し始め、そのために挿入または欠失が締め出されて検出されない可能性があり得る。これらのストレッチの中央付近にある挿入または欠失は、末端にあるものよりも検出するのが困難である。
マイクロプレートに化学物質を移す間、TEERが正常または野生型シグナルを上回る変異シグナルを選択していることが明白であった。それは、60個の「正常な」単一塩基伸長のうち1つの「変異」からのシグナルを発生していた。ホモ二重鎖に対するヘテロ二重鎖シグナルの増加は劇的なものではなく、約4倍であったが、プロセスが作用しているという証拠を提供した。これは、マイクロプレート検出のノイズ比に対してシグナルを増加させる必要性と共に、DNA配列決定によってそれをさらに特徴づけることができるように、PCRを用いて突然変異を増幅することができるかどうかを決定する。最初にPCRを利用して突然変異を増幅することによって、稀な突然変異の迅速かつ高感度の検出が可能になる。陽性のサンプルを配列決定して、突然変異を局在化および特定することができる。配列の各塩基が分析されるように、4塩基の各々が別個の反応で標的化される。一旦、TEER選択が行われると、1つのサンプルからの4つの反応産物を一緒に合わせて、1つのリアルタイムPCR検出反応で分析することができる。
特定のALK突然変異の同定のためのマイクロアレイ診断法の開発をここに記載する。12個の考えられる突然変異および内部標準としての野生型ALKを検出することができる、47個の固有の要素からなるDNAマイクロアレイの製造が本明細書に開示される。インプット核酸プローブを最適化するために経験的な2つのシナリオを追及することができ、それは逆転写、または逆転写およびPCR(RT−PCR)が関与する。サブクローニングしたALK融合物および変異体の正確な検出に基づくインビトロ実行可能性は、プラスミドコンストラクトから、また、野生型ALKを含有する細胞株と様々な比率で混合したヒト癌細胞株を含有する種々の変異ALKの融合を使用して、実証することができる。ALK突然変異は、肺癌生検標本から同定することができる。この研究は、利用可能な診断標準との基準となる比較試験、ALK FISHアッセイ、および抗ALK免疫組織化学的検査(IHC)を含むことができる。
ALK融合パートナーの固有の5’領域を検出することにより、ALKの突然変異およびそれらの部分変異体を同定するためのストラテジーを設計した。一般に、このストラテジーは、接合部位全体にわたるALKのMrnaの3’細胞内領域内の領域から融合パートナーの5’部分への逆転写ならびに伸長および/または増幅に基礎を置く。産生されたcDNAまたは増幅されたDNAは、共有結合されたフルオロプローブで後標識され、マイクロアレイへのインプットとしての役割を果たす。3通りに印刷された、融合パートナーまたはALKのcDNAの5’領域内の異なる領域に相補的な2つのプローブは、マイクロアレイ捕捉DNAとしての役割を果たす。ハイブリダイゼーションおよびシグナル検出の位置により、一連の10個のハウスキーピング内部標準転写物に対するALKおよび/またはALK突然変異ならびにそれらの発現の存在を同定する(図3および表3)。
それぞれの合成されたプライマーは、プログラムOLIGOANLYZER 3.1(登録商標)を用いて、理論上の融解温度である60℃、ならびに5’融合パートナーおよび3’ALK細胞内ドメインの両方の固有の領域に再び最適化された。「普遍的なALK逆方向プライマー」として定義されるプライマーは、逆転写工程に共通するプライマーとしての役割を果たす。他の列挙されるプライマーは、その後の推定上の標的のPCR工程および増幅を可能にする。これらの基準は、内部標準の設計にも適用された。
RT−PCR用のプライマーは、推定上の標的DNAの産生のために、結合Tm60℃に最適化した。これらのプライマーは、単一アンプリコン反応として最適化されているが、推定上の標的DNAの多重化を可能にするために、いくつかまたは全てがバッチ化されてもよい。図4は、各ALK変異体から増幅された標的DNAおよび目的の融合物のゲル電気泳動を示す。利用したPCR増幅プロトコルは、95℃で15分を35サイクル、94℃で30秒、52℃で1分、72℃で1分、72℃で15分、および4℃であった。
開示される方法および組成物は、記載される特定の方法論、プロトコル、および試薬に限定されることを意図するものではないことを理解されたい。それは異なり得るからである。また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのみのものであって、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される本発明の範囲を限定することを意図するものではないことを理解されたい。
本発明の別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)に関連する癌を診断する方法であって、対象由来の組織サンプルから、核酸変異、切断、またはALK融合に関連する核酸の存在を検出すること、またはその量を測定することを含み、対照に対する増幅産物または標識プローブの量の増加は、ALKに関連する癌の存在を示唆する、方法。
〔2〕前記核酸は、前記サンプルに対して第1の逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)を行うことによりmRNAレベルを測定することによって測定される、前記〔1〕に記載の方法。
〔3〕前記核酸は、マイクロアレイによって測定される、前記〔1〕に記載の方法。
〔4〕前記RT−PCR反応またはマイクロアレイは、1つ以上のALK配列に特異的にハイブリダイズすることができる逆方向プライマーおよび少なくとも1つ以上の順方向プライマーの使用を含む、前記〔2〕または〔3〕に記載の方法。
〔5〕前記逆方向プライマーは、ALKに結合する、前記〔4〕に記載の方法。
〔6〕前記逆方向プライマーは、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号56、配列番号57、または配列番号58である、前記〔5〕に記載の方法。
〔7〕前記少なくとも1つ以上の順方向プライマーは、野生型ALK、キネシン1重鎖遺伝子(KIF5B)、5−アミノイミダゾール−4−カルボキサミドリボヌクレオチドホルミルトランスフェラーゼ/IMPシクロヒドロラーゼ(ATIC)、クラスリン重鎖(CLTC)、Ran結合タンパク質2(RANBP2)、SEC31L1、トロポミオシン−3(TPM3)、トロポミオシン−4(TPM4)、TRK融合遺伝子(大)(TFGL)、TRK融合遺伝子(小)(TFGS)、CARS、ALO17、モエシン(MSN)、非筋肉ミオシン重鎖遺伝子(MYH9)、またはTRK融合遺伝子(特大)(TFGXL)にハイブリダイズする、前記〔4〕に記載の方法。
〔8〕前記少なくとも1つ以上の順方向プライマーは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、および配列番号59からなる群から選択される、少なくとも1つの順方向プライマーを含む、前記〔7〕に記載の方法。
〔9〕2個以上、3個以上、4個以上、5個以上、6個以上、7個以上、8個以上、9個以上、10個以上、11個以上、12個以上、13個以上、14個以上、または15個以上の順方向プライマーを含む、前記〔8〕に記載の方法。
〔10〕前記マイクロアレイは、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、または配列番号31からなる群から選択される、1つ以上のプローブの使用をさらに含む、前記〔4〕に記載の方法。
〔11〕前記癌は、神経芽細胞腫、乳癌、卵巣癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、食道扁平上皮癌、未分化大細胞リンパ腫、神経芽細胞腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、悪性組織球増殖症、および神経膠芽腫からなる群から選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔12〕前記癌は、V476A、M1166R、A1168P、I1171N、F1174I、F1174L、R1192P、F1245C、F1245V、F1245L、F1245I、I1250T、およびR1275Qからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点突然変異を有する神経芽細胞腫である、前記〔11〕に記載の方法。
〔13〕前記癌は、R401Q、A1168P、およびV757Mからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点突然変異を有する結腸直腸癌である、前記〔11〕に記載の方法。
〔14〕前記癌は、ALKに関連する点突然変異を有し、前記点突然変異はL560Fである、乳癌である、前記〔11〕に記載の方法。
〔15〕前記癌は、ALKに関連する点突然変異を有し、前記点突然変異はA877Sである、卵巣癌である、前記〔11〕に記載の方法。
〔16〕鋳型交換および伸長反応(TEER)を使用して、前記組織サンプルから、核酸変異、切断、またはALK融合の存在を検出することをさらに含む、前記〔1〕に記載の方法。
〔17〕第2のRT−PCR反応をさらに含み、前記第2のRT−PCR反応は、1つ以上のALK配列に特異的にハイブリダイズすることができる逆方向プライマー、および野生型ALKに特異的にハイブリダイズすることができる少なくとも1つ以上の順方向プライマーの使用を含む、前記〔2〕に記載の方法。
〔18〕第3のRT−PCR反応をさらに含み、前記第3のRT−PCR反応は、ALKのキナーゼドメインのALK配列5’および3’に特異的にハイブリダイズする順方向プライマーおよび逆方向プライマーを含む、前記〔17〕に記載の方法。
〔19〕前記順方向プライマーのうちの少なくとも1つは、棘皮動物微小管結合タンパク質様4(EML4)またはヌクレオフォスミン(NPM)に特異的にハイブリダイズする、前記〔18〕に記載の方法。
〔20〕ALKキナーゼの調節不全の存在を検出する方法であって、対象から組織サンプルを得ることと、1つ以上のALK融合の有無を検出することと、野生型ALKの有無を検出することと、ALKのキナーゼドメインの有無を検出することと、を含む、方法。
〔21〕前記癌は、神経芽細胞腫、乳癌、卵巣癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、食道扁平上皮癌、未分化大細胞リンパ腫、神経芽細胞腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、悪性組織球増殖症、および神経膠芽腫からなる群から選択される、前記〔20〕に記載の方法。
〔22〕前記癌は、V476A、M1166R、A1168P、I1171N、F1174I、F1174L、R1192P、F1245C、F1245V、F1245L、F1245I、I1250T、およびR1275Qからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点突然変異を有する神経芽細胞腫である、前記〔20〕に記載の方法。
〔23〕前記癌は、R401Q、A1168P、およびV757Mからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点突然変異を有する結腸直腸癌である、前記〔20〕に記載の方法。
〔24〕前記癌は、ALKに関連する点突然変異を有し、前記点突然変異はL560Fである、乳癌である、前記〔20〕に記載の方法。
〔25〕前記癌は、ALKに関連する点突然変異を有し、前記点突然変異はA877Sである、卵巣癌である、前記〔20〕に記載の方法。
〔26〕前記ALKポリヌクレオチドまたは前記ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドは、RT−PCRまたはマイクロアレイによって検出される、前記〔20〕に記載の方法。
〔27〕前記RT−PCR反応またはマイクロアレイは、1つ以上のALK配列に特異的にハイブリダイズすることができる逆方向プライマー、および既知のALK融合パートナーに特異的にハイブリダイズすることができる少なくとも1つ以上の順方向プライマーの使用を含む、前記〔26〕に記載の方法。
〔28〕前記逆方向プライマーは、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号56、配列番号57、または配列番号58である、前記〔27〕に記載の方法。
〔29〕前記ALK融合パートナーは、5−アミノイミダゾール−4−カルボキサミドリボヌクレオチドホルミルトランスフェラーゼ/IMPシクロヒドロラーゼ(ATIC)、キネシン1重鎖遺伝子(KIF5B)、クラスリン重鎖(CLTC)、Ran結合タンパク質2(RANBP2)、SEC31L1、トロポミオシン−3(TPM3)、トロポミオシン−4(TPM4)、TRK融合遺伝子(大)(TFGL)、TRK融合遺伝子(小)(TFGS)、CARS、ALO17、モエシン(MSN)、非筋肉ミオシン重鎖遺伝子(MYH9)、またはTRK融合遺伝子(特大)(TFGXL)からなる群から選択される、前記〔27〕に記載の方法。
〔30〕前記少なくとも1つ以上の順方向プライマーは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、および配列番号59からなる群から選択される、少なくとも1つの順方向プライマーを含む、前記〔27〕に記載の方法。
〔31〕前記RT−PCR反応またはマイクロアレイは、野生型ALKに特異的にハイブリダイズすることができる順方向および逆方向プライマーの使用を含む、前記〔26〕に記載の方法。
〔32〕前記順方向プライマーは、配列番号33、配列番号54、および配列番号55からなる群から選択される、前記〔31〕に記載の方法。
〔33〕前記逆方向プライマーは、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号56、配列番号57、または配列番号58からなる群から選択される、前記〔31〕に記載の方法。
〔34〕前記RT−PCR反応またはマイクロアレイは、ALKキナーゼドメインに特異的にハイブリダイズすることができる順方向および逆方向プライマーの使用を含む、前記〔26〕に記載の方法。
〔35〕前記順方向プライマーは、配列番号45および配列番号48からなる群から選択される、前記〔31〕に記載の方法。
〔36〕前記逆方向プライマーは、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号56、配列番号57、または配列番号58からなる群から選択される、前記〔31〕に記載の方法。
〔37〕対象においてALKに関連する癌を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、
a)ALKに関連する癌に罹患している対象から組織サンプルを得ることと、
b)前記組織サンプルを薬剤に接触させることと、
c)前記組織サンプルからmRNAを抽出することと、
d)前記組織サンプルからの前記mRNAに対してRT−PCR反応を行うことと、を含み、
前記RT−PCR反応は、1つ以上のALK配列に特異的にハイブリダイズすることができる逆方向プライマーと、少なくとも1つの順方向プライマーと、を含み、未処理の対照に対する増幅産物の量の減少は、薬剤がALKに関連する癌を阻害することができることを示唆する、方法。
〔38〕ALKに関連する癌を診断するためのキットであって、(a)第1の検出試薬で標識された第1のプライマーであって、前記第1のプライマーは、逆方向プライマーであり、前記逆方向プライマーは、配列番号1またはその補体のアミノ酸配列をコードする第1のポリヌクレオチドにハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドである、第1のプライマーと、(b)少なくとも1つの第2のプライマーであって、前記第2のプライマーは、順方向プライマーであり、前記順方向プライマーは、5−アミノイミダゾール−4−カルボキサミドリボヌクレオチドホルミルトランスフェラーゼ/IMPシクロヒドロラーゼ(ATIC)、キネシン1重鎖遺伝子(KIF5B)、クラスリン重鎖(CLTC)、Ran結合タンパク質2(RANBP2)、SEC31L1、トロポミオシン−3(TPM3)、トロポミオシン−4(TPM4)、TRK融合遺伝子(大)(TFGL)、TRK融合遺伝子(小)(TFGS)、CARS、ALO17、モエシン(MSN)、非筋肉ミオシン重鎖遺伝子(MYH9)、TRK融合遺伝子(特大)(TFGXL)、棘皮動物微小管結合タンパク質様4(EML4)、またはヌクレオフォスミン(NPM)をコードする第2のポリヌクレオチドにハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドである、第2のプライマーと、を含む、キット。
〔39〕前記逆方向プライマーは、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号56、配列番号57、または配列番号58である、前記〔38〕に記載のキット。
〔40〕前記少なくとも1つ以上の順方向プライマーは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号55、および配列番号59からなる群から選択される、少なくとも1つの順方向プライマーを含む、前記〔38〕に記載のキット。
〔41〕5−アミノイミダゾール−4−カルボキサミドリボヌクレオチドホルミルトランスフェラーゼ/IMPシクロヒドロラーゼ(ATIC)、キネシン1重鎖遺伝子(KIF5B)、クラスリン重鎖(CLTC)、Ran結合タンパク質2(RANBP2)、SEC31L1、トロポミオシン−3(TPM3)、トロポミオシン−4(TPM4)、TRK融合遺伝子(大)(TFGL)、TRK融合遺伝子(小)(TFGS)、CARS、ALO17、モエシン(MSN)、非筋肉ミオシン重鎖遺伝子(MYH9)、TRK融合遺伝子(特大)(TFGXL)、棘皮動物微小管結合タンパク質様4(EML4)、またはヌクレオフォスミン(NPM)のうちの1つ以上に特異的にハイブリダイズする、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、またはそれら以上の順方向プライマーを含む、前記〔38〕に記載のキット。
〔42〕野生型ALKに特異的にハイブリダイズする順方向プライマーをさらに含む、前記〔38〕に記載のキット。
〔43〕前記順方向プライマーは、配列番号33、配列番号54、および配列番号55からなる群から選択される、前記〔42〕に記載のキット。
〔44〕前記ALKキナーゼドメインに特異的にハイブリダイズする順方向プライマーをさらに含む、前記〔38〕に記載のキット。
〔45〕前記順方向プライマーは、配列番号45および配列番号48からなる群から選択される、前記〔44〕に記載のキット。
〔46〕対照プライマー対をさらに含む、前記〔38〕に記載のキット。
〔47〕前記対照プライマー対は、COX5Bに特異的にハイブリダイズする、前記〔46〕に記載のキット。
〔48〕前記第1および第2のプライマーは、それぞれ、第1および第2の検出試薬で標識される、前記〔38〕に記載のキット。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1'〕対象において未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)に関連する癌を診断する方法であって、前記対象由来の組織サンプルにおいて、核酸増幅プロセスを行うこと、並びに前記組織サンプル中の野生型ALK及びALKキナーゼドメインに関連する核酸の存在を検出するかまたはその量を測定することを含む、前記方法。
〔2'〕前記核酸核酸増幅プロセスが、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)又はリアルタイムPCRである、前記〔1'〕に記載の方法。
〔3'〕前記RT−PCR又はリアルタイムPCR反応が、野生型ALKに特異的にハイブリダイズする順方向及び逆方向プライマー対、並びに野生型ALKキナーゼドメイン配列に特異的にハイブリダイズする順方向及び逆方向プライマー対を含む、前記〔2'〕に記載の方法。
〔4'〕少なくとも1つの逆方向プライマーは、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号57、配列番号58又は配列番号66である、前記〔3'〕に記載の方法。
〔5'〕少なくとも1つの順方向プライマーは、配列番号2、配列番号6、配列番号31、配列番号33、配列番号45、配列番号48、配列番号54、配列番号55、配列番号65又は配列番号67を含む、前記〔3'〕に記載の方法。
〔6'〕少なくとも1つの順方向プライマーは、野生型ALKの細胞外領域にハイブリダイズする、前記〔3'〕に記載の方法。
〔7'〕前記順方向プライマーが、配列番号2、配列番号31、配列番号33、配列番号54、配列番号55又は配列番号65である、前記〔6'〕に記載の方法。
〔8'〕前記RT−PCR又はリアルタイムPCR反応が、ALKキナーゼドメインに特異的にハイブリダイズすることができる順方向プライマーを含む、前記〔2'〕に記載の方法。
〔9'〕前記順方向プライマーが、配列番号6、配列番号45、配列番号48又は配列番号67である、前記〔8'〕に記載の方法。
〔10'〕前記癌は、神経芽細胞腫、乳癌、卵巣癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、食道扁平上皮癌、未分化大細胞リンパ腫、神経芽細胞腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、悪性組織球増殖症、および神経膠芽腫からなる群から選択される、前記〔1'〕に記載の方法。
〔11'〕前記癌は、V476A、M1166R、A1168P、I1171N、F1174I、F1174L、R1192P、F1245C、F1245V、F1245L、F1245I、I1250T、およびR1275Qからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点突然変異を有する神経芽細胞腫である、前記〔10'〕に記載の方法。
〔12'〕前記癌は、R401Q、A1168P、およびV757Mからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点突然変異を有する結腸直腸癌である、前記〔10'〕に記載の方法。
〔13'〕前記癌は、ALKに関連する点突然変異を有し、前記点突然変異はL560Fである、乳癌である、前記〔10'〕に記載の方法。
〔14'〕前記癌は、ALKに関連する点突然変異を有し、前記点突然変異はA877Sである、卵巣癌である、前記〔10'〕に記載の方法。
〔15'〕対象由来の組織サンプル中のALKキナーゼの調節不全の存在を検出する方法であって、野生型ALKの有無を検出することと、ALKのキナーゼドメインの有無を検出することとを含む、前記方法。
〔16'〕前記癌は、神経芽細胞腫、乳癌、卵巣癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、食道扁平上皮癌、未分化大細胞リンパ腫、神経芽細胞腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、悪性組織球増殖症、および神経膠芽腫からなる群から選択される、前記〔15'〕に記載の方法。
〔17'〕前記癌は、V476A、M1166R、A1168P、I1171N、F1174I、F1174L、R1192P、F1245C、F1245V、F1245L、F1245I、I1250T、およびR1275Qからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点突然変異を有する神経芽細胞腫である、前記〔15'〕に記載の方法。
〔18'〕前記癌は、R401Q、A1168P、およびV757Mからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点突然変異を有する結腸直腸癌である、前記〔15'〕に記載の方法。
〔19'〕前記癌は、ALKに関連する点突然変異を有し、前記点突然変異はL560Fである、乳癌である、前記〔15'〕に記載の方法。
〔20'〕前記癌は、ALKに関連する点突然変異を有し、前記点突然変異はA877Sである、卵巣癌である、前記〔15'〕に記載の方法。
〔21'〕前記ALKポリヌクレオチドまたは前記ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドは、RT−PCRまたはリアルタイムPCRによって検出される、前記〔15'〕に記載の方法。
〔22'〕前記RT−PCR反応またはリアルタイムPCRは、1つ以上のALK配列に特異的にハイブリダイズすることができる逆方向プライマー、および野生型ALK配列に特異的にハイブリダイズすることができる少なくとも1つ以上の順方向プライマーを含む、前記〔21'〕に記載の方法。
〔23'〕前記逆方向プライマーは、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号57、配列番号58又は配列番号66である、前記〔22'〕に記載の方法。
〔24'〕前記少なくとも1つ以上の順方向プライマーは、配列番号2、配列番号6、配列番号31、配列番号33、配列番号45、配列番号48、配列番号54、配列番号55、配列番号65又は配列番号67を含む、前記〔22'〕に記載の方法。
〔25'〕前記RT−PCR反応またはリアルタイムPCRは、野生型ALKの細胞外領域に特異的にハイブリダイズすることができる順方向および逆方向プライマーを含む、前記〔22'〕に記載の方法。
〔26'〕前記順方向プライマーが、配列番号2、配列番号31、配列番号33、配列番号54、配列番号55又は配列番号65である、前記〔25'〕に記載の方法。
〔27'〕前記RT−PCR反応またはリアルタイムPCR反応は、ALKキナーゼドメインに特異的にハイブリダイズすることができる順方向プライマーの使用を含む、前記〔22'〕に記載の方法。
〔28'〕前記順方向プライマーが、配列番号6、配列番号45、配列番号48又は配列番号67である、前記〔27'〕に記載の方法。
〔29'〕対象においてALKに関連する癌を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、 a)ALKに関連する癌に罹患している対象から組織サンプルを得ることと、 b)前記組織サンプルを薬剤に接触させることと、
c)前記組織サンプルからmRNAを抽出することと、
d)前記組織サンプルからの前記mRNAに対してRT−PCR反応を行うことと、を含み、
前記RT−PCR反応は、1つ以上のALK配列に特異的にハイブリダイズすることができる逆方向プライマーと、少なくとも1つの順方向プライマーと、を含み、未処理の対照に対する増幅産物の量の減少は、薬剤がALKに関連する癌を阻害することができることを示唆する、方法。
〔30'〕ALKに関連する癌を診断するためのキットであって、(a)第1の検出試薬で標識された第1のプライマーであって、前記第1のプライマーは、逆方向プライマーであり、前記逆方向プライマーは、配列番号1またはその補体のアミノ酸配列をコードする第1のポリヌクレオチドにハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドである、第1のプライマーと、(b)少なくとも1つの第2のプライマーであって、前記第2のプライマーは、順方向プライマーであり、前記順方向プライマーは、野生型ALKをコードする第2のポリヌクレオチドにハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドである、第2のプライマーと、を含む、キット。
〔31'〕前記逆方向プライマーは、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号56、配列番号57、配列番号58又は配列番号66である、前記〔30'〕に記載のキット。
〔32'〕前記順方向プライマーは、配列番号2、配列番号6、配列番号31、配列番号33、配列番号45、配列番号48、配列番号54、配列番号55、配列番号65又は配列番号67を含む、前記〔30'〕に記載のキット。
〔33'〕前記順方向プライマーは、野生型ALKの細胞外領域に特異的にハイブリダイズする、前記〔32'〕に記載のキット。
〔34'〕前記順方向プライマーが、配列番号2、配列番号31、配列番号33、配列番号54、配列番号55又は配列番号65である、前記〔33'〕に記載のキット。
〔35'〕前記順方向プライマーは、前記ALKキナーゼドメインに特異的にハイブリダイズする、前記〔32'〕に記載のキット。
〔36'〕前記順方向プライマーが、配列番号6、配列番号45、配列番号48又は配列番号67である、前記〔35'〕に記載のキット。
〔37'〕第二番目の順方向及び逆方向プライマーを更に含む、前記〔30'〕に記載のキット。
〔38'〕第一番目の順方向及び逆方向プライマーは、野生型ALKのキナーゼドメインに特異的にハイブリダイズし、前記第二番目の順方向及び逆方向プライマーは、野生型ALKに特異的にハイブリダイズする、前記〔37'〕に記載のキット。
〔39'〕対照プライマー対をさらに含む、前記〔30'〕に記載のキット。
〔40'〕前記対照プライマー対は、COX5Bに特異的にハイブリダイズする、前記〔39'〕に記載のキット。
〔41'〕前記第1および第2のプライマーは、それぞれ、第1および第2の検出試薬で標識される、前記〔30'〕に記載のキット。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1''〕組織サンプルにおいて未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)キナーゼドメインの存在を検出するかまたはその量を測定する方法であって、対象由来の組織サンプルにおいて、核酸増幅プロセスを行うこと、並びに前記組織サンプル中のALKキナーゼドメインの存在を検出するかまたはその量を測定することを含み、前記増幅プロセスにおいて使用されるプライマーが、ALKのキナーゼドメインに特異的にハイブリダイズするプライマー対を含み、ALKキナーゼドメインの存在がALK融合に関連する癌の存在を示唆するものである、前記方法。
〔2''〕前記核酸増幅プロセスが、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)又はリアルタイムPCRである、前記〔1''〕に記載の方法。
〔3''〕前記RT−PCR又はリアルタイムPCR反応が、野生型ALKキナーゼドメイン配列に特異的にハイブリダイズする順方向及び逆方向プライマー対を含む、前記〔2''〕に記載の方法。
〔4''〕少なくとも1つの逆方向プライマーは、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号56、配列番号57又は配列番号58である、前記〔3''〕に記載の方法。
〔5''〕少なくとも1つの順方向プライマーは、配列番号6、配列番号45、配列番号48又は配列番号67を含む、前記〔3''〕に記載の方法。
〔6''〕前記癌は、神経芽細胞腫、乳癌、卵巣癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、食道扁平上皮癌、未分化大細胞リンパ腫、神経芽細胞腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、悪性組織球増殖症、および神経膠芽腫からなる群から選択される、前記〔1''〕に記載の方法。
〔7''〕前記癌は、V476A、M1166R、A1168P、I1171N、F1174I、F1174L、R1192P、F1245C、F1245V、F1245L、F1245I、I1250T、およびR1275Qからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点突然変異を有する神経芽細胞腫である、前記〔6''〕に記載の方法。
〔8''〕前記癌は、R401Q、A1168P、およびV757Mからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点突然変異を有する結腸直腸癌である、前記〔6''〕に記載の方法。
〔9''〕前記癌は、ALKに関連する点突然変異を有し、前記点突然変異はL560Fである、乳癌である、前記〔6''〕に記載の方法。
〔10''〕前記癌は、ALKに関連する点突然変異を有し、前記点突然変異はA877Sである、卵巣癌である、前記〔6''〕に記載の方法。
〔11''〕対象由来の組織サンプル中のALKポリヌクレオチドのキナーゼドメインの有無を検出する方法であって、野生型ALKポリヌクレオチドの有無を検出することと、ALKポリヌクレオチドのキナーゼドメインの有無を検出することとを含み、ALKポリヌクレオチドのキナーゼドメインの存在がALKキナーゼドメイン融合に関連する癌の存在を示唆するものである、前記方法。
〔12''〕前記癌は、神経芽細胞腫、乳癌、卵巣癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、食道扁平上皮癌、未分化大細胞リンパ腫、神経芽細胞腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、悪性組織球増殖症、および神経膠芽腫からなる群から選択される、前記〔11''〕に記載の方法。
〔13''〕前記癌は、V476A、M1166R、A1168P、I1171N、F1174I、F1174L、R1192P、F1245C、F1245V、F1245L、F1245I、I1250T、およびR1275Qからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点突然変異を有する神経芽細胞腫である、前記〔11''〕に記載の方法。
〔14''〕前記癌は、R401Q、A1168P、およびV757Mからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点突然変異を有する結腸直腸癌である、前記〔11''〕に記載の方法。
〔15''〕前記癌は、ALKに関連する点突然変異を有し、前記点突然変異はL560Fである、乳癌である、前記〔11''〕に記載の方法。
〔16''〕前記癌は、ALKに関連する点突然変異を有し、前記点突然変異はA877Sである、卵巣癌である、前記〔11''〕に記載の方法。
〔17''〕前記ALKポリヌクレオチドまたは前記ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドは、RT−PCRまたはリアルタイムPCRによって検出される、前記〔11''〕に記載の方法。
〔18''〕前記RT−PCR反応またはリアルタイムPCRは、1つ以上のALK配列に特異的にハイブリダイズすることができる逆方向プライマー、および野生型ALK配列に特異的にハイブリダイズすることができる少なくとも1つ以上の順方向プライマーを含む、前記〔17''〕に記載の方法。
〔19''〕前記逆方向プライマーは、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号57、配列番号58又は配列番号66である、前記〔18''〕に記載の方法。
〔20''〕前記少なくとも1つ以上の順方向プライマーは、配列番号2、配列番号6、配列番号31、配列番号33、配列番号45、配列番号48、配列番号54、配列番号55、配列番号65又は配列番号67を含む、前記〔18''〕に記載の方法。
〔21''〕前記RT−PCR反応またはリアルタイムPCRは、野生型ALKの細胞外領域に特異的にハイブリダイズすることができる順方向および逆方向プライマーを含む、前記〔18''〕に記載の方法。
〔22''〕前記順方向プライマーが、配列番号2、配列番号31、配列番号33、配列番号54、配列番号55又は配列番号65である、前記〔21''〕に記載の方法。
〔23''〕前記RT−PCR反応またはリアルタイムPCR反応は、ALKキナーゼドメインに特異的にハイブリダイズすることができる順方向プライマーの使用を含む、前記〔18''〕に記載の方法。
〔24''〕前記順方向プライマーが、配列番号6、配列番号45、配列番号48又は配列番号67である、前記〔23''〕に記載の方法。
〔25''〕ALK融合に関連する癌を診断するためのキットであって、(a)第1の検出試薬で標識された第1のプライマーであって、前記第1のプライマーは、逆方向プライマーであり、前記逆方向プライマーは、配列番号1のアミノ酸配列をコードする第1のポリヌクレオチドまたはその相補体にハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドである、第1のプライマーと、(b)少なくとも1つの第2のプライマーであって、前記第2のプライマーは、順方向プライマーであり、前記順方向プライマーは、野生型ALKをコードする第2のポリヌクレオチドにハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドである、第2のプライマーと、を含む、キット。
〔26''〕前記逆方向プライマーは、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号56、配列番号57、配列番号58又は配列番号66である、前記〔25''〕に記載のキット。
〔27''〕前記順方向プライマーは、配列番号2、配列番号6、配列番号31、配列番号33、配列番号45、配列番号48、配列番号54、配列番号55、配列番号65又は配列番号67を含む、前記〔25''〕に記載のキット。
〔28''〕前記順方向プライマーは、野生型ALKの細胞外領域に特異的にハイブリダイズする、前記〔27''〕に記載のキット。
〔29''〕前記順方向プライマーが、配列番号2、配列番号31、配列番号33、配列番号54、配列番号55又は配列番号65である、前記〔28''〕に記載のキット。
〔30''〕前記順方向プライマーは、前記ALKキナーゼドメインに特異的にハイブリダイズする、前記〔27''〕に記載のキット。
〔31''〕前記順方向プライマーが、配列番号6、配列番号45、配列番号48又は配列番号67である、前記〔30''〕に記載のキット。
〔32''〕第二番目の順方向及び逆方向プライマーを更に含む、前記〔25''〕に記載のキット。
〔33''〕第一番目の順方向及び逆方向プライマーは、野生型ALKのキナーゼドメインに特異的にハイブリダイズし、前記第二番目の順方向及び逆方向プライマーは、野生型ALKに特異的にハイブリダイズする、前記〔32''〕に記載のキット。
〔34''〕配列番号1で示される野生型ALKの細胞外領域をコードする核酸に特異的にハイブリダイズする少なくとも1つの順方向プライマーを更に含む、前記〔3''〕に記載の方法。
〔35''〕野生型ALKの細胞外領域をコードする核酸に特異的にハイブリダイズする前記順方向プライマーが、配列番号2、配列番号31、配列番号33、配列番号54、配列番号55及び配列番号65からなるプライマーの群から選択される、前記〔34''〕に記載の方法。
〔36''〕配列番号1で示される野生型ALKの細胞外領域をコードする核酸に特異的にハイブリダイズする少なくとも1つの逆方向プライマーを更に含む、前記〔34''〕に記載の方法。
〔37''〕野生型ALKの細胞外領域をコードする核酸に特異的にハイブリダイズする前記逆方向プライマーが、配列番号66である、前記〔36''〕に記載の方法。
〔38''〕少なくとも1つのプライマーがスコーピオンプライマーである、前記〔3''〕に記載の方法。
〔39''〕前記〔1''〕に記載の方法に従ってALKキナーゼドメインの存在を検出するかまたはその量を測定するためのキットであって、(a)第1の検出試薬で標識された第1のプライマーであって、前記第1のプライマーは、逆方向プライマーであり、前記逆方向プライマーは、配列番号1のキナーゼドメインのアミノ酸配列をコードする第1のポリヌクレオチドまたはその相補体にハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドである、第1のプライマーと、(b)少なくとも1つの第2のプライマーであって、前記第2のプライマーは、順方向プライマーであり、前記順方向プライマーは、野生型ALKをコードする第2のポリヌクレオチドにハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドである、第2のプライマーと、を含む、キット。
〔40''〕少なくとも1つのプライマーがスコーピオンプライマーである、前記〔25''〕又は〔39''〕に記載のキット。
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Claims (29)
- 癌組織サンプルにおいて未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)融合の存在を検出するか又はその量を測定する方法であって、対象由来の前記癌組織サンプルにおいて、核酸増幅プロセスを行うこと、及び前記癌組織サンプル中のALKキナーゼドメインの存在を検出するか又はその量を測定することを含み、
前記核酸増幅プロセスにおいて使用されるプライマーが、ALKのキナーゼドメインをコードする核酸に特異的にハイブリダイズするプライマー対を含み、
前記核酸増幅プロセスが、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)により行われ、
ALKキナーゼドメインの存在がALK融合に関連する癌の存在を示すものであり、
前記癌が、乳癌、卵巣癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、未分化大細胞リンパ腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、及び悪性組織球増殖症からなる群から選択される、
前記方法。 - 前記RT−PCR反応が、ALKキナーゼドメインをコードする核酸に特異的にハイブリダイズする順方向及び逆方向プライマー対の使用を含む、請求項1に記載の方法。
- 少なくとも1つの逆方向プライマーが、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号57又は配列番号58である、請求項2に記載の方法。
- 少なくとも1つの順方向プライマーが、配列番号6、配列番号45又は配列番号48を含む、請求項2に記載の方法。
- 前記癌が、R401Q、A1168P、及びV757Mからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点変異を有する結腸直腸癌である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 前記癌が、ALKに関連する点変異を有する乳癌であり、前記点変異がL560Fである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 前記癌が、ALKに関連する点変異を有する卵巣癌であり、前記点変異がA877Sである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 対象由来の癌組織サンプル中のALKポリヌクレオチドのキナーゼドメインの融合の有無を検出する方法であって、前記対象由来の癌組織サンプルにおいて、核酸増幅プロセスを行うことと、野生型ALKポリヌクレオチドの有無を検出することと、ALKポリヌクレオチドのキナーゼドメインの有無を検出することとを含み、
前記核酸増幅プロセスが、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)により行われ、
ALKポリヌクレオチドのキナーゼドメインの存在がALK融合に関連する癌の存在を示すものであり、
前記癌が、乳癌、卵巣癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、未分化大細胞リンパ腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、及び悪性組織球増殖症からなる群から選択される、
前記方法。 - 前記癌が、R401Q、A1168P、及びV757Mからなる群から選択される、1つ以上のALKに関連する点変異を有する結腸直腸癌である、請求項8に記載の方法。
- 前記癌が、ALKに関連する点変異を有する乳癌であり、前記点変異がL560Fである、請求項8に記載の方法。
- 前記癌が、ALKに関連する点変異を有する卵巣癌であり、前記点変異がA877Sである、請求項8に記載の方法。
- 前記RT−PCR反応が、1つ以上のALK配列をコードする核酸に特異的にハイブリダイズすることができる逆方向プライマー、及びALK配列をコードする核酸に特異的にハイブリダイズすることができる少なくとも1つ以上の順方向プライマーの使用を含む、請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。
- 前記逆方向プライマーが、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号57又は配列番号58である、請求項12に記載の方法。
- 前記少なくとも1つ以上の順方向プライマーが、配列番号2、配列番号6、配列番号31、配列番号33、配列番号45、配列番号48、配列番号54、配列番号55、配列番号65又は配列番号67を含む、請求項12に記載の方法。
- 前記RT−PCR反応が、ALKの細胞外領域をコードする核酸に特異的にハイブリダイズすることができる順方向及び逆方向プライマーの使用を含む、請求項12に記載の方法。
- 前記順方向プライマーが、配列番号2、配列番号31、配列番号33、配列番号54、配列番号55又は配列番号65である、請求項15に記載の方法。
- 前記RT−PCR反応が、ALKキナーゼドメインをコードする核酸に特異的にハイブリダイズすることができる順方向プライマーの使用を含む、請求項12に記載の方法。
- 前記順方向プライマーが、配列番号6、配列番号45、配列番号48又は配列番号67である、請求項17に記載の方法。
- 請求項1に記載の方法に従ってALK融合に関連する癌を診断するためのキットであって、
(a)第1の検出試薬で標識された第1のプライマーであって、前記第1のプライマーは、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)により行われる核酸増幅プロセスにおいて用いられる第一番目の逆方向プライマーであり、前記第一番目の逆方向プライマーは、ALKのキナーゼドメインをコードする核酸の第1のポリヌクレオチドに特異的にハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドである、第1のプライマーと、
(b)少なくとも1つの第2のプライマーであって、前記第2のプライマーは、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)により行われる核酸増幅プロセスにおいて用いられる第一番目の順方向プライマーであり、前記第一番目の順方向プライマーは、ALKのキナーゼドメインをコードする核酸の第2のポリヌクレオチドに特異的にハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドであり、前記第2のポリヌクレオチドは前記第1のポリヌクレオチドの相補体である、第2のプライマーと
を含み、
前記癌が、乳癌、卵巣癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、未分化大細胞リンパ腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、及び悪性組織球増殖症からなる群から選択される、
前記キット。 - 前記逆方向プライマーが、配列番号7、配列番号32、配列番号46、配列番号47、配列番号57又は配列番号58である、請求項19に記載のキット。
- 前記順方向プライマーが、配列番号6、配列番号45、配列番号48又は配列番号67を含む、請求項19に記載のキット。
- 請求項8に記載の方法に従ってALK融合に関連する癌を診断するためのキットであって、
(a)第1の検出試薬で標識された第1のプライマーであって、前記第1のプライマーは、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)により行われる核酸増幅プロセスにおいて用いられる第一番目の逆方向プライマーであり、前記第一番目の逆方向プライマーは、ALKのキナーゼドメインをコードする核酸の第1のポリヌクレオチドに特異的にハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドである、第1のプライマーと、
(b)少なくとも1つの第2のプライマーであって、前記第2のプライマーは、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)により行われる核酸増幅プロセスにおいて用いられる第一番目の順方向プライマーであり、前記第一番目の順方向プライマーは、ALKのキナーゼドメインをコードする核酸の第2のポリヌクレオチドに特異的にハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドであり、前記第2のポリヌクレオチドは前記第1のポリヌクレオチドの相補体である、第2のプライマーと
を含み、
前記癌が、乳癌、卵巣癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、未分化大細胞リンパ腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、及び悪性組織球増殖症からなる群から選択され、
前記キットが更に、野生型ALKをコードする核酸に特異的にハイブリダイズする第二番目の順方向及び逆方向プライマーを含む、キット。 - 前記RT−PCR反応が、配列番号1で示されるALKの細胞外領域をコードする核酸に特異的にハイブリダイズする少なくとも1つの順方向プライマーの使用を更に含む、請求項2に記載の方法。
- ALKの細胞外領域をコードする核酸に特異的にハイブリダイズする前記順方向プライマーが、配列番号2、配列番号31、配列番号33、配列番号54、配列番号55及び配列番号65からなるプライマーの群から選択される、請求項23に記載の方法。
- 前記RT−PCR反応が、配列番号1で示されるALKの細胞外領域をコードする核酸に特異的にハイブリダイズする少なくとも1つの逆方向プライマーを更に含む、請求項23に記載の方法。
- ALKの細胞外領域をコードする核酸に特異的にハイブリダイズする前記逆方向プライマーが、配列番号66である、請求項25に記載の方法。
- 少なくとも1つのプライマーがスコーピオンプライマーである、請求項2に記載の方法。
- 請求項1に記載の方法に従ってALKキナーゼドメインの存在を診断若しくは検出するか又はその量を測定するためのキットであって、
(a)第1の検出試薬で標識された第1のプライマーであって、前記第1のプライマーは、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)により行われる核酸増幅プロセスにおいて用いられる逆方向プライマーであり、前記逆方向プライマーは、ALKのキナーゼドメインをコードする核酸の第1のポリヌクレオチドに特異的にハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドである、第1のプライマーと、
(b)少なくとも1つの第2のプライマーであって、前記第2のプライマーは、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)により行われる核酸増幅プロセスにおいて用いられる順方向プライマーであり、前記順方向プライマーは、ALKのキナーゼドメインをコードする核酸の第2のポリヌクレオチドに特異的にハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドであり、前記第2のポリヌクレオチドは前記第1のポリヌクレオチドの相補体である、第2のプライマーと、
を含む、前記キット。 - 少なくとも1つのプライマーがスコーピオンプライマーである、請求項19又は28に記載のキット。
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