JP6393978B2 - ターボ分子ポンプ - Google Patents
ターボ分子ポンプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6393978B2 JP6393978B2 JP2013243876A JP2013243876A JP6393978B2 JP 6393978 B2 JP6393978 B2 JP 6393978B2 JP 2013243876 A JP2013243876 A JP 2013243876A JP 2013243876 A JP2013243876 A JP 2013243876A JP 6393978 B2 JP6393978 B2 JP 6393978B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange portion
- pump
- reinforced member
- fiber reinforced
- molecular pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 64
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 30
- 239000004918 carbon fiber reinforced polymer Substances 0.000 claims description 16
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 7
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 7
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 5
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 4
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000012634 fragment Substances 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 2
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 2
- 102100040287 GTP cyclohydrolase 1 feedback regulatory protein Human genes 0.000 description 1
- 101710185324 GTP cyclohydrolase 1 feedback regulatory protein Proteins 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000001312 dry etching Methods 0.000 description 1
- 230000008719 thickening Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D19/00—Axial-flow pumps
- F04D19/02—Multi-stage pumps
- F04D19/04—Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)
Description
(2)さらに好ましい実施形態では、ポンプケーシングの筒部は、前記ロータ組立体を収容する円筒部、および、前記吸気口フランジ部と前記吸気口フランジ部と前記円筒部とを接続するくびれ部をさらに有し、前記吸気口フランジ部と前記くびれ部と前記円筒部とは一体化されており、前記くびれ部の外周面に、前記繊維強化部材が設けられていることを特徴とする。
(3)さらに好ましい実施形態では、前記吸気口フランジ部のみに前記繊維強化部材が設けられていることを特徴とする。
(4)さらに好ましい実施形態では、前記吸気口フランジ部には、ポンプ固定ボルトを通すための貫通孔が設けられているとともに、前記ポンプ固定ボルトと前記貫通孔の隙間h[m]は、単位体積あたりの前記吸気口フランジ部が単位長さだけ変形するための必要エネルギーをe1[J/(m3×m)]、前記吸気口フランジ部の体積をV1[m3]、単位体積あたりの前記繊維強化部材が単位長さだけ変形するための必要エネルギーをe2[J/(m3×m)]、前記繊維強化部材の体積をV2[m3]、前記ロータ破壊時の吸気口フランジ部が受ける径方向へのエネルギーをE[J]とするとき、
E < (e1×V1+e2×V2)×h
を満たすことを特徴とする。
図1は、第1実施形態のターボ分子ポンプ100の概略構成を示す図である。ターボ分子ポンプ100のポンプケーシング31の筒部38内にはロータ組立体10が収容され、かつ、回転自在に設けられている。ロータ組立体10は、ロータ12とシャフト11とロータディスク14から構成されている。ターボ分子ポンプ100は磁気軸受式のポンプであり、ロータ組立体10は、上部ラジアル電磁石62、下部ラジアル電磁石64、スラスト電磁石66によって非接触支持される。
E1 = e1×V1 ・・・(1)
E2 = e2×V2 ・・・(2)
E < (E1+E2)×h ・・・(3)
ここで、
E1[J/m]:吸気口フランジ部32の径方向外側への単位長さあたりの必要な変形エネルギー、
e1[J/(m3×m)]:単位体積あたりのSUS304(吸気口フランジ部32の材質)が単位長さだけ変形するための必要エネルギー、
V1[m3]:吸気口フランジ部32(SUS304製)の体積、
E2[J/m]:繊維強化部材35aの径方向外側への単位長さあたりの必要な変形エネルギー、
e2[J/(m3×m)]:単位体積あたりのCFRP(繊維強化部材35aの材質)が単位長さだけ変形するための必要エネルギー、
V2[m3]:繊維強化部材35aの体積、
h[m]:ポンプ固定ボルト36と貫通孔32aの隙間 (図2参照)、
E[J]:ロータ破壊時の吸気口フランジ部32が受ける径方向へのエネルギー
である。
上述の式(1)〜(3)を満たすように、体積V1や体積V2や隙間hを設計すると、ロータ破壊時に隙間hがゼロにならず、ポンプ固定ボルト36に吸気口フランジ部32の貫通孔32aが衝突しないようにできる。
(1)ポンプケーシング31の吸気口フランジ部32、くびれ部33、および、円筒部34の外周面に繊維強化部材であるCFRPによって形成される繊維強化部材35を設けた。
これによって、ロータ破壊時のポンプケーシング31の変形を抑制し、ポンプケーシング31が破損するのを防止することができる。なお、吸気口フランジ部32、くびれ部33、および、円筒部34のいずれか1つの外周面に繊維強化部材35を設けるだけでも、全く設けないよりは、ポンプケーシング31の変形を抑制する効果がある。なぜなら、吸気口フランジ部32、くびれ部33、および、円筒部34は一体化しているので、いずれかの変形を抑制することにより、他の部分の変形も多少なりとも抑制する効果があるためである。
繊維強化部材35を構成するCFRPの引張強さは3000MPa以上であり、吸気口フランジ部32を構成するSUS304の引張強さは520MPaである。このように、繊維強化部材35を構成するCFRPの引張強さは、吸気口フランジ部32を構成するSUS304の引張強さよりもはるかに大きい。そのため、吸気口フランジ部32の強度を等しくすることを前提に、繊維強化部材35aを設ける第1実施形態の発明と設けない従来発明でそれぞれ設計すると、従来発明に比べて、本発明の方が吸気口フランジ部32の体積を小さくすることができる。例えば、吸気口フランジ部32の内径を大きくすることができ、これにより、排気性能を向上することができる。また、吸気口フランジ部32の外径や厚みを小さくすると、ターボ分子ポンプ100の小型化に貢献できる。
従来では、くびれ部33を補強するためにくびれ部33を厚くしていた。ただし、吸気口フランジ部32をポンプ固定ボルト36で取り付けるための作業空間を確保する必要があるため、くびれ部33の外周側を厚くすることは困難であった。そのため、くびれ部33の内周側を厚くするしかなかった。内周側を厚くした結果、気体流路のコンダクタンスが減少し、排気性能が悪化していた。
しかし、第1実施形態におけるくびれ部33の外周面には、繊維強化部材35bが設けられているため、くびれ部33の強度が向上し、厚肉化をする必要がない。そのため、気体流路のコンダクタンスを減少させることがなく、排気性能も悪化しない。
なお、くびれ部33の外周面に繊維強化部材35bを設けても、吸気口フランジ部32をポンプ固定ボルト36で取り付ける際の作業空間は十分に確保できる。繊維強化部材35bを構成するCFRPの引張強さは3000MPa以上であり、くびれ部33を構成するSUS304の引張強さは520MPaである。このように、繊維強化部材35bを構成するCFRPの引張強さは、くびれ部33を構成するSUS304の引張強さよりもはるかに大きいので、くびれ部33に薄く繊維強化部材35bを設けるだけで十分にくびれ部33の変形を抑制する効果がある。それだけ薄いので、くびれ部33の外周面に繊維強化部材35bを設けても、吸気口フランジ部32をポンプ固定ボルト36で取り付ける際の作業空間は十分に確保できる。
これによって、ポンプケーシング31が複雑な形状をしていても、その外周面に簡便に繊維強化部材35を設けることができる。特に、くびれ部33は、真空排気上流側から下流側に行くに従って径が変化するという複雑な形状を有するため、CFRPの繊維が巻回され樹脂で固着されることで繊維強化部材35が設けられるのが適している。
図4は、第2実施形態のターボ分子ポンプ100を示す図である。第1実施形態と同様の構成に関しては、説明を省略する。
18:ロータ円筒部、 20:ロータ翼、 30:吸気口、 31:ポンプケーシング、
32:吸気口フランジ部、 32a:貫通孔、 33:くびれ部、 34:円筒部、
35、35a〜35c:繊維強化部材、 36:ポンプ固定ボルト、
37:固定用フランジ部、 38:筒部、 40:モータ、 44:ステータ翼、
48:ネジステータ、 50:スペーサ、 54:ベース、 56:排気口、
62:上部ラジアル電磁石、 64:下部ラジアル電磁石、 66:スラスト電磁石、
100:ターボ分子ポンプ、 h:隙間
Claims (4)
- ロータ組立体が収容される筒部と吸気口フランジ部とを一体化して有するポンプケーシングを備え、
前記吸気口フランジ部の外周面に、CFRPによって形成されロータ破壊時の前記吸気口フランジ部の変形を抑制する繊維強化部材が設けられているターボ分子ポンプ。 - 請求項1に記載のターボ分子ポンプにおいて、
前記ポンプケーシングの筒部は、前記ロータ組立体を収容する円筒部、および、前記吸気口フランジ部と前記円筒部とを接続するくびれ部をさらに有し、
前記吸気口フランジ部と前記くびれ部と前記円筒部とは一体化されており、
前記くびれ部の外周面に、前記繊維強化部材が設けられているターボ分子ポンプ。 - 請求項1に記載のターボ分子ポンプにおいて、
前記吸気口フランジ部のみに前記繊維強化部材が設けられている、ターボ分子ポンプ。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のターボ分子ポンプにおいて、
前記吸気口フランジ部には、ポンプ固定ボルトを通すための貫通孔が設けられているとともに、
前記ポンプ固定ボルトと前記貫通孔の隙間h[m]は、
単位体積あたりの前記吸気口フランジ部が単位長さだけ変形するための必要エネルギーをe1[J/(m3×m)]、
前記吸気口フランジ部の体積をV1[m3]、
単位体積あたりの前記繊維強化部材が単位長さだけ変形するための必要エネルギーをe2[J/(m3×m)]、
前記繊維強化部材の体積をV2[m3]、
前記ロータ破壊時の前記吸気口フランジ部が受ける径方向へのエネルギーをE[J]とするとき、
E < (e1×V1+e2×V2)×h
を満たすターボ分子ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013243876A JP6393978B2 (ja) | 2013-11-26 | 2013-11-26 | ターボ分子ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013243876A JP6393978B2 (ja) | 2013-11-26 | 2013-11-26 | ターボ分子ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015102039A JP2015102039A (ja) | 2015-06-04 |
JP6393978B2 true JP6393978B2 (ja) | 2018-09-26 |
Family
ID=53377947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013243876A Active JP6393978B2 (ja) | 2013-11-26 | 2013-11-26 | ターボ分子ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6393978B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108412786A (zh) * | 2018-02-26 | 2018-08-17 | 北京海斯德电机技术有限公司 | 一种复合分子泵 |
CN108412785A (zh) * | 2018-02-26 | 2018-08-17 | 北京海斯德电机技术有限公司 | 一种复合分子泵 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6291032U (ja) * | 1985-11-28 | 1987-06-10 | ||
JPS62203721A (ja) * | 1986-03-03 | 1987-09-08 | Inoue Japax Res Inc | タ−ボポンプ |
JPH0557396U (ja) * | 1992-01-09 | 1993-07-30 | セイコー精機株式会社 | 真空ポンプ |
JP2001295786A (ja) * | 2000-04-12 | 2001-10-26 | Shimadzu Corp | ターボ分子ポンプ |
JP2003225951A (ja) * | 2002-02-04 | 2003-08-12 | Nippon Steel Corp | 補強プラスチック管 |
JP3141204U (ja) * | 2008-02-14 | 2008-04-24 | 株式会社島津製作所 | ターボ分子ポンプ |
-
2013
- 2013-11-26 JP JP2013243876A patent/JP6393978B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015102039A (ja) | 2015-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5674468B2 (ja) | ターボ分子ポンプのための多段ポンプロータ | |
JP5626445B2 (ja) | ターボ分子ポンプのボルト締結構造およびターボ分子ポンプ | |
JP6331491B2 (ja) | 真空ポンプ | |
JP5763660B2 (ja) | 排気ポンプ | |
JP6393978B2 (ja) | ターボ分子ポンプ | |
JP2007278267A (ja) | 分子ポンプ、及びフランジ | |
JP2006046074A (ja) | 真空ポンプ | |
JP5056152B2 (ja) | ターボ分子ポンプ | |
JP5664253B2 (ja) | 高真空ポンプ | |
JP6758865B2 (ja) | 真空ポンプ | |
JP6484920B2 (ja) | 真空ポンプ | |
JP5577798B2 (ja) | ターボ分子ポンプ | |
CN111692106A (zh) | 真空泵、真空泵的固定方法、外装体、辅助凸缘及变换凸缘 | |
JP6594602B2 (ja) | ロータ、真空ポンプ、及び、真空ポンプの組立方法 | |
KR102450928B1 (ko) | 진공 펌프와 이에 이용되는 스테이터 칼럼과 그 제조 방법 | |
JP7378697B2 (ja) | 真空ポンプ | |
JP2008303726A (ja) | ターボ分子ポンプ | |
JP2015229968A (ja) | 真空ポンプ | |
JP3193149U (ja) | ターボ分子ポンプ | |
JP5532051B2 (ja) | 真空ポンプ | |
WO2020049810A1 (ja) | 遠心羽根車および遠心式流体機械 | |
JP2003172290A (ja) | 真空ポンプ | |
KR101532820B1 (ko) | 진공 펌프 | |
JP6079041B2 (ja) | ターボ分子ポンプ、及び、ターボ分子ポンプ用の補強部材 | |
JP3122025U (ja) | 高速回転式分子ポンプ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160912 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170607 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170704 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180315 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180731 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180813 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6393978 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |