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JP6385442B2 - 地図情報処理システム及び地図情報処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、地図情報に関する通知を通知部に行わせる地図情報処理システム及びその方法に関する。
車両に用いられるナビゲーション装置は、複数の言語のうちいずれか1つを使用してユーザへの通知を行うことが可能である。例えば、特許文献1に開示の技術は、車両の位置(地域または国)が変わるごとに、ナビゲーション装置の通知に使用する言語を、当該位置で使用されている言語(現地語)に変更する。
しかしながら、ユーザが現地語に精通していない場合、ユーザはナビゲーション装置からの通知を理解することができないという問題がある。
このことを鑑みて、特許文献2に開示された技術では、予め設定された優先順位にて1番目に設定されている言語を優先的に使用し、当該言語のデータが装置内に存在しない場合には、当該優先順位にて2番目に設定されている現地語等を優先的に使用する。このような技術によれば、ユーザはナビゲーション装置からの通知を理解することが可能となる。
特開平11−219105号公報 特開2003−014485号公報
さて、地域または国によっては複数の言語が使用される場合がある。それにも関わらず、従来の技術では、当該複数の言語に対して、優先順位が適切に決定されていない。具体的には、上述の複数の言語の中に、ユーザに理解可能な言語と、ユーザに理解不能な言語とが存在する場合に、ユーザに理解不能な言語が、ナビゲーション装置に使用されてしまうことがあった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、適切な言語を通知になるべく使用することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る地図情報処理システムは、地図情報に関する通知を通知部に行わせる地図情報処理システムであって、ユーザにより指定された指定言語と、通知部の位置情報と、予め定められた言語に対するユーザの理解度とを取得する情報取得部と、位置情報に対応する言語である位置対応言語に理解度を反映させた反映結果と、指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、通知部が通知に使用すべき言語の優先順位を決定する制御部とを備える。制御部は、位置対応言語の理解度が高いほど、優先順位における当該位置対応言語の順位を高くする。理解度は、予め定められた言語に対するユーザのリーディングの理解度、及び、予め定められた言語に対するユーザのリスニングの理解度を含む。
本発明に係る地図情報処理方法は、地図情報に関する通知を通知部に行わせる地図情報処理方法であって、ユーザにより指定された指定言語と、通知部の位置情報と、予め定められた言語に対するユーザの理解度とを取得し、位置情報に対応する言語である位置対応言語に理解度を反映させた反映結果と、指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、通知部が通知に使用すべき言語の優先順位を決定する。優先順位の決定において、位置対応言語の理解度が高いほど、優先順位における当該位置対応言語の順位を高くする。理解度は、予め定められた言語に対するユーザのリーディングの理解度、及び、予め定められた言語に対するユーザのリスニングの理解度を含む。

本発明によれば、適切な言語を通知になるべく使用することができる。
本発明の目的、特徴、態様および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1に係るナビゲーション装置の主要な構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るナビゲーション装置の動作を説明する図である。 実施の形態1に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るナビゲーション装置の動作を説明する図である。 実施の形態2に係るナビゲーション装置の表示例を示す図である。 実施の形態3に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3の変形例2に係るナビゲーション装置の表示例を示す図である。 実施の形態4に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。 その他の変形例に係るサーバの主要な構成を示すブロック図である。 その他の変形例に係る通信端末の主要な構成を示すブロック図である。
<実施の形態1>
以下の説明では、本発明に係る地図情報処理システムが、車両に搭載可能なナビゲーション装置単体に適用された場合を例にして説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置1の主要な構成を示すブロック図である。図1のナビゲーション装置1は、情報取得部2と、制御部3とを備えており、地図情報に関する通知を通知部21に行わせる。
地図情報には、図示しない記憶装置に記憶された地図情報が用いられてもよいし、図示しないDVD(Digital Versatile Disc)のドライブ装置などで読み込まれた地図情報が用いられもよいし、通信などによって外部から地図情報を取得できる場合には当該取得した地図情報が用いられてもよい。
通知部21は、地図情報に関する表示を行う表示部、及び、地図情報に関する音声出力を行う音声出力部の少なくともいずれか1つを含む。なお、図1では、通知部21はナビゲーション装置1の外部に設けられているが、これに限ったものではなく、ナビゲーション装置1に内部に設けられてもよい。
情報取得部2は、ユーザにより使用を希望する言語(例えば母国語)として指定された指定言語と、通知部21の位置情報と、予め定められた言語に対するユーザの理解度とを取得する。
なお、予め定められた言語に対するユーザの理解度とは、ユーザが予め定められた言語を理解できる可能性を示す度合である。以下、一例として、予め定められた言語に対するユーザの理解度が高いほど、ユーザが当該予め定められた言語を理解できる可能性が高いものとして説明するが、これに限ったものではない。
ここで本実施の形態1では、通知部21を備えるナビゲーション装置1は車両に搭載されているため、通知部21の位置情報と、車両の位置情報とは実質的に同じである。このため、通知部21の位置情報と、車両の位置情報とは同じであるものとして以下説明する。
制御部3は、例えばナビゲーション装置1の図示しないCPU(Central Processing Unit)などが、ナビゲーション装置1の図示しない半導体メモリなどの記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、当該CPUの機能として実現される。
制御部3は、情報取得部2で取得された車両の位置情報、理解度、及び、指定言語から、通知部21が通知に使用すべき言語の優先順位を決定する。具体的には、制御部3は、位置対応言語に理解度を反映させた反映結果と、指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、通知部21が通知に使用すべき言語の優先順位を決定する。
なお、位置対応言語とは、車両の位置情報(通知部21の位置情報)に対応する言語であり、位置対応言語は、車両が位置する地域または国で主に使用されている言語(以下「現地語」と記す)を含む。また、車両が位置する地域または国で現地語以外に、副次的に使用されている言語(以下「現地流通語」と記す)が存在する場合には、位置対応言語は、現地流通語も含む。
つまり、位置対応言語は、現地語だけを含む場合もあれば、現地語及び現地流通語の両方を含む場合もある。以下、このような位置対応言語を「現地語等」と記して説明する。
以上のような本実施の形態1に係るナビゲーション装置1によれば、現地語等に理解度を反映させた反映結果と、指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、上述の優先順位を決定する。このため、現地語等の中に、ユーザが理解可能な言語と、ユーザが理解不可能な言語とが存在する場合には、ユーザが理解可能な言語を、通知部21の通知に優先的に使用することができる。したがって、車両が複数の国を跨いで走行する場合などにおいて、ユーザにとって適切な言語を通知部21の通知になるべく使用することができる。
次に、ナビゲーション装置1の主要な構成要素だけでなく、付加的な構成要素についても説明する。図2は、図1のナビゲーション装置1の具体例として、本実施の形態1に係るナビゲーション装置1の主要な構成及び付加的な構成を示すブロック図である。
図2のナビゲーション装置1は、表示装置21aと、スピーカ21bと、操作機器22と、車内LAN(Local Area Network)23と、地図データベース記憶装置24と接続されている。なお、図2では、これらはナビゲーション装置1の外部に設けられているが、これに限ったものではなく、ナビゲーション装置1に内部に設けられてもよい。
表示装置21a(表示部)及びスピーカ21b(音声出力部)は、図1の通知部21を構成している。
表示装置21aは、ナビゲーション装置1から出力された映像信号に基づいて映像を表示する。例えば、表示装置21aは、上述の地図情報に関する表示として、地図情報に関するメニューの表示、地図情報に基づく地図の表示、及び、地図情報に基づく地図上の交差点の拡大表示などを行う。
スピーカ21bは、ナビゲーション装置1から出力された音声信号に基づいて音声を外部に出力する。例えば、スピーカ21bは、上述の地図情報に関する音声出力として、地図情報に基づく案内を行うための音声出力などを行う。
操作機器22は、上述の指定言語などを指定する操作など、ユーザからの各種操作を受け付け、当該操作に応じた操作情報をナビゲーション装置1に出力する。操作機器22には、例えば、ユーザからの手動入力に応じて操作情報を出力するボタン及びタッチパネル、または、ユーザからの音声入力に応じて操作情報を出力する音声入力装置などが適用される。
車内LAN装置23は、例えば、車両に搭載されたGPS(Global Positioning System)受信機、ジャイロセンサ、及び、ECU(Electronic Control Unit)と通信することによって、車両の位置情報(例えば緯度・経度)、車両の走行方向情報(例えば方位)、及び、車両の速度情報(例えば車速パルス)などのセンサ情報を取得する。車内LAN装置23は、取得したセンサ情報をナビゲーション装置1に出力する。
地図データベース記憶装置24は、地図情報(地図データベース)を記憶している。地図データベース記憶装置24は、例えばハードディスクドライブ(HDD)、DVD及びそのドライブ装置、または、半導体メモリなどの記憶装置から構成される。
地図情報には、例えば、道路、背景、名称、ランドマークなどを含む地図を表示するための情報、ランドマーク等の地点に固有の情報(例えばランドマーク等の地点の位置情報)、出発地から目的地までの経路を探索するための情報、及び、当該経路に沿って案内する経路誘導を行うための情報などが含まれる。
次に、図2のナビゲーション装置1が備える構成要素について説明する。ナビゲーション装置1は、操作入力部2aと、センサ情報入力部2bと、制御部3と、通信部4と、地図データ記憶部5と、言語データ記憶部6と、表示出力部7と、音声出力部8とを備えている。
操作入力部2a及びセンサ情報入力部2bは、図1の情報取得部2を構成している。
操作入力部2aは、システムオンチップなどにより実現される入力インタフェースであり、操作機器22からの操作情報(例えば指定言語を示す情報)を取得し、制御部3に出力する。
センサ情報入力部2bは、システムオンチップなどにより実現される入力インタフェースであり、車内LAN装置23からのセンサ情報(例えば車両の位置情報、走行方向情報及び速度情報)を取得し、制御部3に出力する。
通信部4は、制御部3の制御により、ナビゲーション装置1外部の通信端末31と、Bluetooth(登録商標)などの通信を行う。通信端末31には、例えば、携帯電話、スマートフォン、及びタブレットなどの携帯端末などが適用される。
通信部4は、上述の通信を行うことによって、通信端末31から各種情報を受信したり、サーバ32から通信端末31を介して言語データベースなどの各種情報を受信したりし、それら情報を制御部3に出力する。ここで言語データベースとは、表示装置21a及びスピーカ21bの表示及び音声出力などに使用可能な言語のデータベースであり、言語ごとに規定される。
なお、通信部4が、言語データベースをサーバ32から受信する構成は、本実施の形態1では必須ではない。通信部4が、言語データベースをサーバ32から受信する構成については、実施の形態3にて詳細に説明する。
地図データ記憶部5は、地図データベース記憶装置24から地図情報を取得して記憶する。地図データ記憶部5に記憶された地図情報は、制御部3により適宜用いられる。
言語データ記憶部6は、地図情報に対して予め準備されたデフォルトの言語データベースを記憶する。通信部4が、言語データベースをサーバ32から受信するように構成されている場合には、言語データ記憶部6は、通信部4でサーバ32から受信した言語データベースも記憶する。
また、言語データ記憶部6は、ユーザが操作機器22を介して指定した指定言語を示す情報も記憶する。さらに、言語データ記憶部6は、位置情報と、現地語等とを対応付けた情報(以下「対応付け情報」)も記憶している。
表示出力部7は、システムオンチップなどにより実現される出力インタフェースであり、制御部3で生成される後述の画像表示データを制御部3から受け取り、映像信号として表示装置21aに出力する。
音声出力部8は、システムオンチップなどにより実現される出力インタフェースであり、制御部3で生成される後述の音声データを制御部3から受け取り、音声信号としてスピーカ21bに出力する。
制御部3は、ナビゲーション装置1の各構成要素を統括的に制御する。この制御部3は、図1の制御部3に相当しており、上述した優先順位を決定する機能を有している。
制御部3は、地図データ記憶部5から地図情報(地図データベース)を取得するとともに、決定した優先順位に基づいて言語データ記憶部6から言語データベースを取得する。そして、制御部3は、取得した地図情報(地図データベース)及び言語データベースに基づいて、画像表示データ及び音声データを生成する。
なお、通信部4がサーバ32などに記憶されている地図情報にアクセスして当該地図情報を受信可能に構成されている場合には、制御部3は、地図データ記憶部5に記憶された地図情報ではなく、通信部4で受信した地図情報を用いてもよい。
本実施の形態1に係る制御部3は、優先順位を決定する機能だけでなく、位置検出機能、地点検索機能、経路探索機能、地図描画機能及び経路誘導機能などのナビゲーション機能も有している。
位置検出機能は、センサ情報入力部2bからのセンサ情報に基づいて車両の位置を検出し、当該車両の位置と、地図データ記憶部5に記憶された地図情報の道路データとに基づきマップマッチングを行うことにより、より正確な車両の位置を検出する。
地点検索機能は、ランドマークなどの地点に固有の情報の中から、ユーザが望む条件に該当する地点の情報を求める。
経路探索機能は、車両の現在位置などの出発地から目的地までの推奨経路を求める。
地図描画機能は、位置検出機能で検出された位置と、操作入力部2aからの操作情報とに基づいて、地図描画に必要な地図情報を地図データ記憶部5から取得する。そして、地図描画機能は、取得した地図情報を用いて上述の位置及び操作情報に従った地図の描画を行い、当該描画された地図を、画像表示データとして生成する。これにより、地図描画機能で描画された地図が、表示装置21aにて表示される。
経路誘導機能は、経路探索機能で得られた推奨経路に沿って案内する経路誘導を行うための画像表示データ及び音声データを適宜生成する。これにより、経路誘導が表示装置21aに表示されるとともにスピーカ21bから音声出力される。
<動作>
図3は、本実施の形態1に係るナビゲーション装置1が現地語等を取得する動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS1にて、制御部3は、センサ情報入力部2bからのセンサ情報と、地図データ記憶部5に記憶された地図情報とに基づいてマップマッチングを行い、車両の現在位置を求める。
ステップS2にて、制御部3は、ステップS1で求めた位置と、言語データ記憶部6に記憶された対応付け情報とに基づいて、ステップS1で求めた位置に対応する現地語等を取得する。つまり、制御部3は、対応付け情報において、ステップS1で求めた位置に現地語のみが対応付けられている場合には、現地語のみを現地語等として取得し、対応付け情報において、ステップS1で求めた位置に現地語及び現地流通語が対応付けられている場合には、現地語及び現地流通語を現地語等として取得する。
ステップS3にて、制御部3は、今回のステップS2で取得した現地語等と、前回のステップS2で取得した現地語等とを比較して、現地語等に変更があるか否かを判定する。変更があると判定した場合にはステップS4に進み、変更がないと判定した場合にはステップS5に進む。
ステップS4にて、制御部3は、今回のステップS2で取得した現地語等を、制御部3の図示しないメモリに設けられた情報格納部に格納し、現地語等を更新する。情報格納部に格納された現地語等は、次回のステップS3にて、前回のステップS2で取得した現地語等として用いられる。その後、ステップS5に進む。
ステップS5にて、制御部3は、ステップS3またはステップS4からステップS5に進んだ時点から予め定められた時間が経過したか否かを判定する。経過したと判定した場合にはステップS1に戻り、経過していないと判定した場合にはステップS5を再度行う。なお、予め定められた時間は、ユーザによって任意の時間に設定することが可能である。
図4は、本実施の形態1に係るナビゲーション装置1の動作を示すフローチャートである。なお、図4の動作は、例えばナビゲーション装置1が起動されるタイミングなどから開始する。
まず、ステップS11にて、制御部3は、前回のステップS11後にユーザにより指定された指定言語(以下「直近の指定言語」と記す)と、それより前に指定された指定言語とを比較し、指定言語に変更があるか否かを判定する。また、制御部3は、前回のステップS11後に図3の動作により取得された現地語等(以下「直近の現地語等」と記す)と、それより前に取得された現地語等とを比較し、現地語等に変更があるか否かを判定する。さらに、制御部3は、前回のステップS11後において理解度に変更があるか否かを判定する。なお、指定言語及び理解度は、任意のタイミングでユーザにより指定され、現地語等は、図3で説明したように定期的に取得される。
指定言語、現地語等及び理解度の少なくともいずれか1つに変更があると判定した場合にはステップS12に進み、そうでない場合にはステップS15に進む。また、前回のステップS11がまだ行われていない場合にはステップS12に進む。
ステップS12にて、制御部3は、直近の現地語等に直近の理解度を反映させた反映結果と、直近の指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、通知部21が通知に使用すべき言語の優先順位を決定する。本実施の形態1に係る予め定められた手順では、直近の指定言語が、優先順位の1番目として決定され、直近の現地語等に直近の理解度を反映させた反映結果が、優先順位の2番目以降の決定に用いられる。
ここで、ステップS12の動作の概要は下記の通りである。なお、以下のステップS12の動作の説明において、直近の指定言語を、指定言語とのみ記し、直近の現地語等(直近の現地語、または、直近の現地語及び直近の現地流通語)を、現地語等(現地語、または、現地語及び現地流通語)とのみ記し、直近の理解度を、理解度とのみ記す。
(1)指定言語を優先順位の1番目として決定する。
(2)現地語等(指定言語を除く)の理解度の順に従って、現地語等を優先順位の2番目以降として決定する。なお、理解度の順に従って順位付けられるべき現地語等(指定言語を除く)が、理解度が同じ複数の言語を含む場合には、現地語等のデフォルトの優先順位に従って、理解度が同じ複数の言語の優先順位を決定する。現地語等のデフォルトの優先順位には、例えば、現地語>現地流通語(その1)>現地流通語(その2)>…などが適用される。
(3)いずれの現地語等(指定言語を除く)の理解度も理解度0である場合には、理解度が設定された予め定められた言語(ただし指定言語及び現地語等のいずれも除く)のうち理解度が最も高い言語を、優先順位の2番目として決定する。
ただし、以上の(1)〜(3)において、(1)を優先して反映させ、その次に(3)を優先して反映させ、最後に(2)を反映させる。
次に、図5及び図6を用いて、ステップS12の動作を詳細に説明する。
図5は、本実施の形態1に係る理解度の一例を示す図である。図5には、予め定められた言語(フランス語、イタリア語、英語、日本語、中国語、…)のそれぞれに対して、リーディング力及びリスニング力などの項目ごとに、理解度が設定されている。
理解度は、最上位(理解度4)から最下位(理解度0)まで複数レベル(5レベル)に区分されている。理解度4の言語は、ユーザの母国語、または、母国語と同じレベルでユーザが理解可能な言語であることを意味する。理解度3の言語は、母国語程度までではないが、ユーザが熟達している言語であることを意味する。理解度2の言語は、熟達する程度までではないが、ユーザにある程度の学習経験がある言語であることを意味する。理解度1の言語は、ユーザに少しの学習経験がある言語であることを意味する。理解度0の言語は、ユーザが理解できない言語であることを意味する。なお、以下では、理解度を区分するレベルの数は5であるとして説明するが、これに限ったものではなく2以上の整数であればよい。
以下、理解度を設定可能な上述の予め定められた言語を「理解度設定可能言語」と記して説明する。この理解度設定可能言語は、言語データ記憶部6に記憶されている言語データベースの言語と一致していなくてもよい。理解度設定可能言語に対する理解度の設定は、例えばユーザの設定操作によって設定されてもよいし、ユーザが指定言語に指定する言語の頻度に基づいて設定されてもよい。
なお、通常、ユーザが理解可能な言語は多くないことから、ユーザによる理解度の設定操作を低減するために、理解度のデフォルトを理解度0とすることが好ましい。
次に、図5のように理解度が設定されている場合を例にして、ステップS12の動作を詳細に説明する。ただし、以下の説明では、リーディング力の理解度及びリスニング力の理解度のうち、リーディング力の理解度のみを、ステップS12の動作に用いる場合を例にして説明するが、もちろんリスニング力の理解度のみを用いることもできる。例えば、表示に用いる言語についてはリーディング力の理解度を用い、音声出力に用いる言語についてはリスニング力の理解度を用いるようにしてもよい。さらに、リーディング力の理解度と、リスニング力の理解度とを合計して得られる合計理解度を、ステップS12の動作に用いもよい。
図6は、本実施の形態1に係るナビゲーション装置1のステップS12の動作を詳細に示すフローチャートである。
まず、ステップS21にて、制御部3は、現地語等(指定言語を除く)が、理解度設定可能言語のうち理解度が最下位(理解度0)よりも上位の言語を含んでいるか否かを判定する。上位の言語を含むと判定した場合にはステップS22に進み、そうでない場合にはステップS23に進む。
例えば、現地語が、理解度3のフランス語であり、現地流通語が、理解度2のイタリア語であった場合には、現地語等は、理解度設定可能言語のうち理解度0でない上位の言語を含むことになる。このため、この場合にはステップS21からステップS22に進むことになる。
また、例えば、現地語が、理解度3のフランス語であり、現地流通語が、理解度0の日本語であった場合には、現地語等は、理解度設定可能言語のうち理解度0よりも上位の言語を含むことになる。このため、この場合にはステップS21からステップS22に進むことになる。
一方、例えば、現地語が、理解度0の日本語であり、現地流通語がなかった場合には、現地語等は、理解度設定可能言語のうち理解度0よりも上位の言語を含まないことになる。このため、この場合にはステップS21からステップS23に進むことになる。
図6のステップS21からステップS22に進んだ場合、制御部3は、指定言語を優先順位の1番目として決定する。なお、指定言語がユーザにより一度も指定されていない場合には、デフォルトの言語を優先順位の1番目として決定する。
そして、制御部3は、現地語等(指定言語を除く)の理解度の順に従って、当該現地語等の優先順位を決定する。たたし、理解度の順に従って順位付けられるべき現地語等が、理解度が同じ複数の言語を含む場合には、制御部3は、デフォルトの優先順位に従って、理解度が同じ複数の言語の優先順位を決定する。以下、デフォルトの優先順位は、現地語>現地流通語(その1)>現地流通語(その2)>…であるものとして説明するが、デフォルトの優先順位はこれに限ったものではない。
例えば、現地語が、理解度3のフランス語であり、現地流通語(その1)が、理解度0の日本語であったとする。この場合、理解度3のフランスが、優先順位の2番目として決定され、理解度0の日本語が、優先順位の3番目として決定される。
また、例えば、現地語が、理解度3のフランス語であり、現地流通語(その1)が、理解度2のイタリア語であり、現地流通語(その2)が、理解度3の英語であったとする。この場合、理解度3のフランス語及び英語のいずれかが、優先順位の2番目として決定されることになる。ここで、制御部3は、デフォルトの優先順位に従って、現地語であるフランス語を優先順位の2番目として決定し、現地流通語(その2)である英語を優先順位の3番目として決定する。そして、制御部3は、フランス語及び英語よりも理解度が最も低かったイタリア語を、優先順位の4番目として決定する。
つまり、現地語等が、理解度設定可能言語のうち理解度が最下位(理解度0)よりも上位の言語を含む場合には、制御部3は、理解度の順に従って順位付けた現地語等を、上述の反映結果として用いる。ただし、理解度の順に従って順位付けられるべき現地語等が、理解度が同じ複数の言語を含む場合には、制御部3は、現地語等のデフォルトの優先順位(予め定められた優先順位)に従って順位付けた当該複数の言語を、上述の反映結果として用いる。その後、図6の動作を終了する。
ステップS21からステップS23に進んだ場合、制御部3は、指定言語を優先順位の1番目として決定する。なお、指定言語がユーザにより一度も指定されていない場合には、デフォルトの言語を優先順位の1番目として決定する。
そして、制御部3は、指定言語及び現地語等のいずれも除く理解度設定可能言語のうち理解度が最も高い言語を、優先順位の2番目として決定する。
例えば、指定言語が、理解度3のフランス語であり、現地語が、理解度0の日本語であり、理解度設定可能言語として、指定言語でも現地語等でもない理解度3の英語が設定されているとする。この場合、指定言語を除く現地語等は、理解度0の日本語のみを含むので、ステップS21からステップS23に進む。それからステップS23にて、制御部3は、指定言語であるフランス語を優先順位の1番目として決定する。そして、制御部3は、フランス語(指定言語)及び日本語(現地語)のいずれも除く理解度設定可能言語のうち、理解度が最も高い英語を、優先順位の2番目として決定する。
つまり、現地語等が、理解度設定可能言語のうち理解度が最下位(理解度0)である言語しか含まない場合には、制御部3は、指定言語及び現地語等のいずれも除く理解度設定可能言語のうち理解度が最も高い言語を、上述の反映結果として用いる。その後、図6の動作を終了する。
以下に、いくつかの例について動作(ステップS12の動作)の結果を記す。
(例1)
指定言語:ドイツ語
現地語:フランス語
現地流通語:スペイン語
理解度4:ドイツ語
理解度3:英語
理解度0:フランス語、スペイン語
上記例1の場合、まず指定言語であるドイツ語が、優先順位の1番目に設定される。次に、現地語であるフランス語、及び、現地流通語であるスペイン語の理解度は0であることから、指定言語及び現地語等のいずれも除く理解度設定可能言語のうち理解度が最も高い英語が、優先順位の2番目に設定される。なお、デフォルトの優先順位に従って、フランス語が優先順位の3番目に設定され、スペイン語が優先順位の4番目に設定されてもよい。
(例2)
指定言語:英語
現地語:フランス語
現地流通語(その1):英語
現地流通語(その2):スペイン語
理解度4:イタリア語
理解度3:スペイン語
理解度0:フランス語、英語
上記例2の場合、まず理解度0であるが指定言語である英語が、優先順位の1番目として決定される。次に、現地流通語(その2)であるスペイン語の理解度は3であり、現地語であるフランス語の理解度は0であることから、スペイン語が、優先順位の2番目として決定され、フランス語が、優先順位の3番目として決定される。
以上のステップS12(図4)が行われた後ステップS13に進む。ステップS13にて、制御部3は、以上のステップS12で決定した優先順位に基づいて、通知部21の通知に使用する言語を決定する。例えば、制御部3は、通知部21の通知に、優先順位が1番目の言語を使用する。ただし、当該言語の言語データベースがナビゲーション装置1(言語データ記憶部6)内に存在しない場合には、制御部3は、通知部21の通知に、優先順位が2番目の言語を使用するなど、優先順位を適宜繰り下げる。
通知部21は、制御部3で優先順位に基づき決定された言語を、地図情報に関する通知に使用する。例えば、表示装置21aは、優先順位に基づく言語を、地図情報に関するメニューの表示、地図情報に基づく地図(例えば地図全体)の表示、及び、地図情報に基づく地図上の交差点の拡大表示などに使用する。同様に、スピーカ21bは、優先順位に基づく言語を、地図情報に基づく案内を行うための案内などに使用する。
ステップS14にて、制御部3は、直近の指定言語、直近の現地語等及び直近の理解度を、制御部3の上述の情報格納部に格納する。情報格納部に格納された直近の指定言語、直近の現地語等及び直近の理解度は、次回のステップS11にて用いられる。
ステップS15にて、制御部3は、ユーザからの操作などに基づいて、ナビゲーション装置1の動作をオフするか否かを判定する。オフする場合には図4の動作を終了し、そうでない場合にはステップS11に戻る。
<実施の形態1のまとめ>
以上のような本実施の形態1に係るナビゲーション装置1によれば、現地語等の位置対応言語に理解度を反映させた反映結果と、指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、上述の優先順位を決定する。例えば、現地語等が、理解度設定可能言語のうち理解度が最下位(理解度0)よりも上位の言語を含む場合には、理解度の順に従って順位付けた現地語等が、上述の反映結果として用いられる。このため、現地語等の中に、ユーザが理解可能な言語と、ユーザが理解不可能な言語とが存在する場合には、ユーザが理解可能な言語を、通知部21の通知に優先的に使用することができる。
<実施の形態1の変形例>
実施の形態1の構成において、メニュー表示及びメニュー音声出力のように、現地語等で通知する必要性が比較的低いことが想定される表示及び音声出力などには、ステップS12の動作(図6)として、ステップS21の動作から始めずにステップS23の動作から始めてもよい。
また、実施の形態1の構成において、地図情報に対して予め準備された言語を、現地語等とともに用いてもよい。つまり、地図情報に対して予め準備された言語を、現地語等と同様に用いてもよい。この場合には、地図情報に対して予め準備された言語についても、実施の形態1で説明した効果を得ることができる。
さらに、実施の形態1の構成において、優先順位に基づく言語の言語データベースが、ナビゲーション装置1(言語データ記憶部6)内に存在しない場合には、現在使用している言語を変更せずに、そのまま使用してもよい。
<実施の形態2>
実施の形態1では、優先順位に基づく言語を、表示装置21aの表示に使用するが、表示される言語は一つ(一種類)のみである。これに対して、本発明の実施の形態2では、表示される言語は複数(複数種類)となっている。
なお、本実施の形態2以降のナビゲーション装置1のブロック構成は、実施の形態1のブロック構成(図1及び図2)と同じである。このため、本実施の形態2以降のナビゲーション装置1において、実施の形態1で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ参照符号を付し、異なる部分について主に説明する。
本実施の形態2では、制御部3は、優先順位に基づいて、表示装置21aにて同時に表示させるべき複数の言語を決定する。
図7(a),図7(b),図7(c)及び図7(d)は、表示装置21aに複数の言語を同時に表示する表示態様の例を示す図である。図7(a)及び図7(b)は、複数の言語を少しずらして表示する表示態様を示し、図7(c)は、複数の言語を並列表示する表示態様を示し、図7(d)は、複数の言語を異なる文字サイズで並列表示する表示態様を示している。図8は、図7(c)の並列表示の表示態様を用いた表示例を示す図である。
図7(a)〜図7(d)において、ハッチングが施されていない枠内、砂地ハッチングが施された枠内、斜線ハッチングが施された枠内の位置には、例えば指定言語、現地流通語、現地語を使用した表示がそれぞれ行われる。
また、図7(a)〜図7(d)の上述の枠と同じ数だけ優先順位が決定される場合には、複数の枠と複数の優先順位とをそれぞれ対応付けることにより、各枠内に、各優先順位に基づく言語が表示されてもよい。
なお、表示装置21aに複数の言語を同時に表示する表示態様は、例えばユーザによる操作、または、上述の優先順位に基づいて設定可能である。
<動作>
以下、本実施の形態2に係るナビゲーション装置1の動作の一例として、各枠内に各優先順位に基づく言語を表示する動作を説明する。なお、当該動作は、実施の形態1の動作(図4)と、ステップS12及びS13以外は同じである。このため、以下、本実施の形態2に係るステップS12及びS13について説明する。
ステップS12にて、制御部3は、直近の現地語等に理解度を反映させた反映結果と、直近の指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、以下のように2つ(複数)の優先順位(第1及び第2優先順位)を決定する。本実施の形態2に係る予め定められた手順では、直近の現地語等に理解度を反映させた反映結果が、第1優先順位の1番目以降の決定に用いられ、直近の指定言語が、第2優先順位の1番目として決定される。
第1優先順位(現地語、現地流通語の優先順位)の決定手順
(1)現地語を第1優先順位の1番目として決定する。
(2)現地流通語の理解度の順に従って、現地流通語を第1優先順位の2番目以降として決定する。
ただし、以上の(1)及び(2)において、(1)を優先して反映させ、その次に(2)を反映させる。
第2優先順位(指定言語、理解度設定可能言語の優先順位)の決定手順
(1)指定言語を第2優先順位の1番目として決定する。
(2)指定言語を除く理解度設定可能言語の理解度の順に従って、当該理解度設定可能言語(理解度0の言語を除く)を第2優先順位の2番目以降として決定する。
ただし、以上の(1)及び(2)において、(1)を優先して反映させ、その次に(2)を反映させる。
ステップS13にて、制御部3は、以上のステップS12で決定した第1及び第2優先順位(複数の優先順位)に基づいて、表示装置21aにて同時に表示させるべき2つの言語(複数の言語)をそれぞれ決定する。
例えば、制御部3は、表示装置21aの表示に、第1優先順位(現地語、現地流通語の優先順位)が1番目の言語を使用する。ただし、当該言語の言語データベースが、ナビゲーション装置1(言語データ記憶部6)内に存在しない場合、または、当該言語が、第2優先順位によってすでに使用することが決定されている場合には、制御部3は、表示装置21aの表示に、第1優先順位が2番目の言語を使用するなど、第1優先順位を適宜繰り下げる。
この動作と同様に、制御部3は、表示装置21aの表示に、第2優先順位(現地語、現地流通語の優先順位)が1番目の言語を使用する。ただし、当該言語の言語データベースが、ナビゲーション装置1(言語データ記憶部6)内に存在しない場合、または、当該言語が、第1優先順位によってすでに使用することが決定されている場合には、制御部3は、表示装置21aの表示に、第2優先順位が2番目の言語を使用するなど、第2優先順位を適宜繰り下げる。
表示装置21aは、第1及び第2優先順位に基づき決定された2つの言語(複数の言語)を、地図情報に関する表示(地図情報に関するメニューの表示、地図情報に基づく地図の表示、及び、地図情報に基づく地図上の交差点の拡大表示など)に使用する。
<実施の形態2のまとめ>
以上のような本実施の形態2に係るナビゲーション装置1によれば、優先順位に基づいて、表示装置21aにて同時に表示させるべき複数の言語を決定する。したがって、ユーザは、適切な複数の言語を同時に使用した表示を見ることができる。
<実施の形態2変形例>
実施の形態2では、表示装置21aの表示に2つの言語を使用する構成について主に説明したが、これに限ったものではなく、3つ以上の言語を使用してもよい。例えば、第1優先順位のうち、表示に用いられた言語の次に理解度が高い言語を、表示装置21aの表示に使用する3つ目の言語として決定してもよい。
また、実施の形態2の構成において、第1及び第2優先順位に基づく言語の言語データベースが、ナビゲーション装置1(言語データ記憶部6)内に1つしか存在しない場合には、2つの言語を使用せずに、1つの言語のみを使用してもよい。さらに、第1及び第2優先順位に基づく言語の言語データベースがいずれも、ナビゲーション装置1(言語データ記憶部6)内に存在しない場合には、現在使用している言語を変更せずに、そのまま使用してもよい。
<実施の形態3>
実施の形態1,2では、優先順位で決定された言語のいずれかが、ナビゲーション装置1内に言語データベースが存在することを前提にして説明した(図4のステップS13)。これに対して、本発明の実施の形態3では、通知部21の通知に使用しようとする言語の言語データベースが、ナビゲーション装置1内に存在しない場合に、サーバ32(図2)から当該言語データベースを取得して通知部21の通知に使用することが可能となっている。
以下、本実施の形態3に係るナビゲーション装置1について詳細に説明する。
制御部3は、通知部21を用いるナビゲーション装置1(通知装置)に、通知部21の通知に使用可能な言語の言語データベースをサーバ32(外部)から取得させる。なお、当該言語データベースの取得は、ナビゲーション装置1の通信部4が通信端末31を介してサーバ32と通信を行うことによって行われる。このため、以下においては、ナビゲーション装置1に言語データベースをサーバ32から取得させることを、通信部4に言語データベースをサーバ32から取得させると記して説明する。
本実施の形態3では、通知部21が予め定められた通知に使用すべき言語の言語データベースが、ナビゲーション装置1内に記憶されていない場合に、制御部3は、通信部4に当該言語データベースをサーバ32外部から取得させる。上述の予め定められた通知は、例えば、地図情報に関するメニューの表示、地図情報に基づく地図の表示、もしくは、地図情報に基づく地図上の交差点の拡大表示などの表示装置21aの表示、または、地図情報に基づく案内を行うための音声出力などのスピーカ21bの音声出力を含む。
<動作>
図9は、本実施の形態3に係るナビゲーション装置1の動作を示すフローチャートである。なお、図9の動作は、実施の形態1の動作(図4)に、ステップS31〜S36を追加したものであることから、以下、ステップS31〜S36について説明する。
まず、ステップS31にて、制御部3は、優先順位のうち、言語データベースが存在するか否かを確認する対象となる順位n(以下「確認対象順位n」と記す)に1を設定する。つまり、確認対象順位nを初期化する。
ステップS32にて、制御部3は、確認対象順位nの言語の言語データベースが、上述の予め定められた通知に使用するための言語の言語データベースとして、ナビゲーション装置1(言語データ記憶部6)内に存在するか否かを判定する。存在すると判定した場合にはステップS13に進み、存在しないと判定した場合にはステップS33に進む。
ステップS33にて、制御部3は、通信部4に通信端末31を介してサーバ32と通信させ、確認対象順位nの言語の言語データベースがサーバ32内に存在するか否かを判定する。存在すると判定した場合にはステップS36に進み、存在しないと判定した場合にはステップS34に進む。なお、制御部3は、複数のサーバ32に対してステップS33の動作を行ってもよい。
ステップS34にて、制御部3は、確認対象順位nに1を加算することにより、確認対象順位nを1つ繰り下げる。
ステップS35にて、制御部3は、確認対象順位nが、優先順位の最下位を超えているか否かを判定する。超えていると判定した場合にはステップS14に進み、そうでない場合はステップS32に戻る。
ステップS33からステップS36に進んだ場合、制御部3は、通信部4に、サーバ32から確認対象順位nの言語の言語データベースを取得させ、当該言語データベースを言語データ記憶部6に記憶する。その後、ステップS13に進む。
以上の動作により、本実施の形態3に係るナビゲーション装置1は、優先順位が高い言語から順に、ナビゲーション装置1内に当該言語の言語データベースが存在するかを確認し、存在しない場合にはサーバ32内に存在するかを確認する。そして、サーバ32内に存在すると判定した場合には、確認対象順位nの言語の言語データベースをサーバ32から取得し、サーバ32内に存在しないと判定した場合には、確認対象順位nを1つ繰り下げて上述と同様の確認を行う。
<実施の形態3のまとめ>
以上のような本実施の形態3に係るナビゲーション装置1によれば、通知部21の通知に使用可能な言語の言語データベースをサーバ32から取得する。これにより、例えば、ナビゲーション装置1内に適切な言語の言語データベースが存在しない場合に、サーバ32から当該言語データベースを取得すれば、適切な言語を使用することができる。これ以外にも、言語データ記憶部6の記憶容量の低減化が期待でき、ナビゲーション装置1のコストダウンも期待できる。
また、本実施の形態3によれば、通知部21の予め定められた通知に使用すべき言語の言語データベースが、ナビゲーション装置1内に記憶されていない場合に、当該言語データベースをサーバ32から取得する。これにより、必要最低限の言語データベースだけをサーバ32から取得することが可能になるので、取得すべき言語データベースのサイズダウンを図ることができる。
<実施の形態3の変形例1>
本変形例1では、実施の形態3に係るナビゲーション装置1において、現在よりも前の予め定められた時点から現在までにサーバ32から取得した第1の言語データベースと、当該第1の言語データベース以外にナビゲーション装置1内に記憶されている第2の言語データベースとは、表示装置21aの表示(通知部21の通知)において区別可能となっている。
第1の言語データベースとしては、例えば車両の駆動源(エンジンなど)が直近に起動した時点から現在までにサーバ32から取得された比較的新しい言語データベースなどが想定される。第2の言語データベースとしては、ナビゲーション装置1のデフォルトの言語データベース、または、サーバ32から取得された比較的古い言語データベースなどが想定される。
表示装置21aは、例えば複数の言語を表示した実施の形態2(図7(a)〜図7(b))と同様に、第1の言語データベースの言語と、第2の言語データベースの言語とを同時に表示するものとする。表示装置21aにおいて区別可能に表示する表示態様としては、例えば、第1及び第2の言語データベースの言語(文字)を、それらの色、大きさ及びフォントの少なくともいずれか1つが異なるように表示する表示態様などが適用される。
以上のような本変形例1に係るナビゲーション装置1によれば、第1及び第2の言語データベースを表示装置21aの表示(通知部21の通知)において区別可能である。これにより、ユーザは、言語データベースの信頼性またはバージョンを知ることができ、正確な表記の見極めが可能となる。
<実施の形態3の変形例2>
本変形例2では、実施の形態3に係るナビゲーション装置1において、サーバ32から取得した言語データベースについて、通知部21の通知に使用すべき使用範囲または使用条件を設定可能に構成されている。なお、使用範囲または使用条件は、例えばユーザによる操作などに基づいて設定される。
上述の使用範囲には、例えば、通知部21の位置を中心とする予め定められた地図上の範囲、または、ユーザにより指定された地図上の範囲などが含まれる。上述の使用条件には、例えば、地図情報を用いた経路に沿った案内に関する通知を行うこと、または、地図情報に基づき表示(通知)される地物が予め定められた地物であることなどが含まれる。
図10(a)及び図10(b)は、本変形例2に係るナビゲーション装置1(表示装置21a)の表示例を示す図である。
図10(a)及び図10(b)の表示例では、主要交差点及び主要道路が、上述の予め定められた地物として適用されている。つまり、地図情報に基づき表示(通知)される地物が、主要交差点及び主要道路である場合に、主要交差点たる地物の名称61、及び、主要道路たる地物の名称62の表示に、サーバ32から取得した言語が使用される。一方、主要交差点でもなく主要道路でもない地物の名称63の表示には、ナビゲーション装置1のデフォルトの言語が使用されるものとする。
またここでは、優先順位は、指定言語>現地語>現地流通語であり、サーバ32から取得した言語は現地語であり、ナビゲーション装置1のデフォルトの言語は現地流通語であったものとする。図10(a)及び図10(b)にて、現地流通語によって表示される名称には斜線ハッチングが付され、現地語によって表示される名称には砂地ハッチングが付されている。図10(a)の表示例は、サーバ32から現地語を取得する前の表示であり、図10(b)の表示例は、サーバ32から現地語を取得した後の表示である。
以上のような本変形例2に係るナビゲーション装置1によれば、サーバ32から取得した言語データベースについて、通知部21の通知に使用すべき使用範囲または使用条件を設定可能である。このため、使用範囲または使用条件に該当する言語(文字)に、サーバ32から取得した言語データベースを優先的に使用することが可能となり、即時に対応することが可能となる。
なお、制御部3は言語データベースのうち、使用範囲または使用条件に該当する部分のみを通信部4にサーバ32から取得させてもよい。これにより、必要最低限の言語データベースだけをサーバ32から取得することが可能になるので、取得すべき言語データベースのサイズダウンを図ることができる。
<実施の形態3の変形例3>
実施の形態3では、図9のステップS11を経てからステップS31〜S36を行う。つまり、指定言語、現地語等及び理解度の少なくともいずれか1つに変更がある場合に、通信部4に言語データベースをサーバ32から取得させる。
これに対して、本変形例3に係るナビゲーション装置1では、通信部4に言語データベースをサーバ32から取得させるタイミングを、例えば、経路探索実行時点、交差点案内用の地図表示時点、指定言語などの手動による指定時点、または、一定時間ごとの時点などに設定可能に構成されている。これにより、適切なタイミングで通信部4に言語データベースを取得させることができる。
<実施の形態4>
本発明の実施の形態4に係るナビゲーション装置1は、実施の形態3に係るナビゲーション装置1の一部を変更したものである。具体的には、本実施の形態4に係る制御部3は、ナビゲーション装置1内に記憶されている言語データベースの第1バージョンまたは第1信頼度と、サーバ32から取得可能な言語データベースの第2バージョンまたは第2信頼度との比較結果に基づいて、通信部4に当該言語データベースをサーバ32から取得させるか否かを決定する。そして、通信部4に当該言語データベースをサーバ32から取得させると決定した場合には、制御部3は、通信部4に当該言語データベースをサーバ32から取得させ、ナビゲーション装置1(言語データ記憶部6)内に記憶されている言語データベースを、サーバ32から取得した言語データベースに置き換える。
ここで、バージョンとは、管理者(例えば言語データベースのベンダー、ナビゲーション装置1のベンダー、または、公的機関など)により付される言語データベースの改訂回数である。信頼度とは、言語データベースの信頼性を示す度合であり、例えば、言語データベースの生成時点から時間が経過するにつれて低くなる。
第1及び第2バージョンが、共通のバージョン規格に基づいて付されている場合には、制御部3はそのまま比較する。そして、サーバ32から取得可能な言語データベースのバージョン(第2バージョン)の値の方が大きい、つまりサーバ32の言語データベースの方が新しい場合に、制御部3は、通信部4に当該言語データベースをサーバ32から取得させる。
第1及び第2バージョンが、異なるバージョン規格に基づいて付されている場合には、制御部3は、換算用の式またはテーブルを用いて、第1及び第2バージョンの一方を他方に換算してから比較する。そして、サーバ32から取得可能な言語データベースのバージョンの値の方が大きい、つまりサーバ32の言語データベースの方が新しい場合に、制御部3は、通信部4に当該言語データベースをサーバ32から取得させる。
第1及び第2信頼度を比較する場合には、制御部3はそのまま比較する。そして、サーバ32から取得可能な言語データベースの信頼度(第2信頼度)の値が大きい場合に、制御部3は、通信部4に当該言語データベースをサーバ32から取得させる。
第1信頼度と第2バージョンとを比較する場合には、制御部3は、換算用の式またはテーブルを用いて、第1信頼度及び第2バージョンの一方を他方に換算してから比較する。そして、サーバ32から取得可能な言語データベースのバージョン(または信頼度)の値の方が大きい場合に、制御部3は、通信部4に当該言語データベースをサーバ32から取得させる。なお、第1バージョンと第2信頼度とを比較する場合も同様である。
<動作>
図11は、本実施の形態4に係るナビゲーション装置1の動作を示すフローチャートである。なお、図11の動作は、図9の動作と並行して行われ、例えば、ナビゲーション装置1の起動時点、指定言語などの手動による指定時点、または、一定時間ごとの時点ごとに行われる。
まず、ステップS41にて、制御部3は、通信部4に通信端末31を介してサーバ32と通信させ、通知部21の通知に使用されている言語と同じ言語の言語データベースが、サーバ32に存在するか否かを判定する。存在すると判定した場合にはステップS42に進み、存在しないと判定した場合には図11の動作を終了する。
ステップS42にて、制御部3は、ナビゲーション装置1内の言語データベースの第1バージョンまたは第1信頼度と、サーバ32内の言語データベースの第2バージョンまたは第2信頼度とを比較する。
ステップS43にて、制御部3は、第2バージョンまたは第2信頼度の値が、第1バージョンまたは第1信頼度の値よりも大きいか否かを判定する。大きいと判定した場合には、サーバ32の言語データベースの方がより適切であると判定してステップS44に進む。そうでない場合には図11の動作を終了する。
ステップS44にて、制御部3は、通信部4にサーバ32の言語データベースを取得させ、ナビゲーション装置1(言語データ記憶部6)内に記憶されている言語データベースを、サーバ32から取得した言語データベースに置き換える。
<実施の形態4のまとめ>
以上のような本実施の形態4に係るナビゲーション装置1によれば、なるべく新しい言語データベース、または、なるべく信頼性の高い言語データベースを使用することができる。これにより、例えば道路名称や都市名称が変更された場合に対応可能となる。
<実施の形態4の変形例>
実施の形態4では、ナビゲーション装置1内に記憶されている言語データベースの第1バージョンまたは第1信頼度と、サーバ32から取得可能な言語データベースの第2バージョンまたは第2信頼度とを比較した。しかしこれに限ったものではなく、第1バージョン及び第1信頼度の両方と、第2バージョン及び第2信頼度の両方とを比較してもよい。例えば、第2バージョンの方が第1バージョンよりも大きくても、第2信頼度が第1信頼度よりも小さい場合には、制御部3は、通信部4に言語データベースをサーバ32から取得させないようにしてもよい。言語データベースからサーバ32に取得する条件は、例えばユーザによる操作などに基づいて設定可能であってもよい。
<その他の変形例>
図12は、本変形例に係るサーバ41の主要な構成を示すブロック図である。本変形例に係るサーバ41は、上述の情報取得部2及び制御部3に対応する情報取得部42及び制御部43を備えている。なお、サーバ41は、例えばセンター側に設けられる。ナビゲーション装置46は、上述の通知部21に対応する通知部47を備えている。
情報取得部42は、例えば、外部との通信を行うことにより、ユーザにより指定された指定言語、ナビゲーション装置46(通知部47)の位置情報、及び、上述の理解度などを取得する。
制御部43は、情報取得部42で取得したナビゲーション装置46の位置情報、理解度、及び、指定言語から、通知部47が通知に使用すべき言語の優先順位を決定する。具体的には、制御部43は、ナビゲーション装置46の位置情報(通知部47の位置情報)に対応する位置対応言語に理解度を反映させた反映結果と、指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、通知部47が通知に使用すべき言語の優先順位を決定する。
制御部43は、決定した優先順位をナビゲーション装置46に送信することにより、ナビゲーション装置46は、当該優先順位に基づいて、通知部47の通知に使用する言語を決定する。このように構成された本変形例に係るサーバ41によれば、実施の形態1と同様の地図情報処理システムを実現することができるので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
図13は、本変形例に係る通信端末51の主要な構成を示すブロック図である。本変形例に係る通信端末51は、上述の情報取得部2及び制御部3に対応する情報取得部52及び制御部53を備えている。なお、通信端末51には、例えば、携帯電話、スマートフォン、及びタブレットなどの携帯端末などが適用される。ナビゲーション装置56は、上述の通知部21に対応する通知部57を備えている。
情報取得部52は、例えば、外部と通信を行ったり、自身で検出を行ったりすることにより、ユーザにより指定された指定言語、ナビゲーション装置56(通知部57)の位置情報、及び、上述の理解度などを取得する。
制御部53は、情報取得部52で取得したナビゲーション装置56の位置情報、理解度、及び、指定言語から、通知部57が通知に使用すべき言語の優先順位を決定する。具体的には、制御部53は、ナビゲーション装置56の位置情報(通知部57の位置情報)に対応する位置対応言語に理解度を反映させた反映結果と、指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、通知部57が通知に使用すべき言語の優先順位を決定する。
制御部53は、決定した優先順位をナビゲーション装置56に送信することにより、ナビゲーション装置56は、当該優先順位に基づいて、通知部57の通知に使用する言語を決定する。このように構成された本変形例に係る通信端末51によれば、実施の形態1と同様の地図情報処理システムを実現することができるので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上のように、実施の形態1〜4で説明したナビゲーション装置1は、車両に搭載可能なナビゲーション装置だけでなく、Portable Navigation Device、通信端末(例えば携帯電話、スマートフォン、及びタブレットなどの携帯端末)、及びこれらにインストールされるアプリケーションの機能、並びにサーバなどを適宜に組み合わせてシステムとして構築される地図情報処理システムにも適用することができる。この場合、以上で説明したナビゲーション装置1の各機能あるいは各構成要素は、前記システムを構築する各機器に分散して配置されてもよいし、いずれかの機器に集中して配置されてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 ナビゲーション装置、2,42,52 情報取得部、3,43,53 制御部、21,47,57 通知部、21a 表示装置、21b スピーカ、31,51 通信端末、32,41 サーバ。

Claims (10)

  1. 地図情報に関する通知を通知部に行わせる地図情報処理システムであって、
    ユーザにより指定された指定言語と、前記通知部の位置情報と、予め定められた言語に対するユーザの理解度とを取得する情報取得部と、
    前記位置情報に対応する言語である位置対応言語に前記理解度を反映させた反映結果と、前記指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、前記通知部が前記通知に使用すべき言語の優先順位を決定する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記位置対応言語の前記理解度が高いほど、前記優先順位における当該位置対応言語の順位を高くし、
    前記理解度は、前記予め定められた言語に対するユーザのリーディングの理解度、及び、前記予め定められた言語に対するユーザのリスニングの理解度を含む、地図情報処理システム。
  2. 地図情報に関する通知を通知部に行わせる地図情報処理システムであって、
    ユーザにより指定された指定言語と、前記通知部の位置情報と、予め定められた言語に対するユーザの理解度とを取得する情報取得部と、
    前記位置情報に対応する言語である位置対応言語に前記理解度を反映させた反映結果と、前記指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、前記通知部が前記通知に使用すべき言語の優先順位を決定する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記位置対応言語の前記理解度が高いほど、前記優先順位における当該位置対応言語の順位を高くし、
    前記制御部は、
    前記理解度が同じ言語が前記位置対応言語に含まれる場合に、前記位置対応言語に対して予め定められた優先順位を、前記通知部が前記通知に使用すべき言語の優先順位に用いる、地図情報処理システム。
  3. 地図情報に関する通知を通知部に行わせる地図情報処理システムであって、
    ユーザにより指定された指定言語と、前記通知部の位置情報と、予め定められた言語に対するユーザの理解度とを取得する情報取得部と、
    前記位置情報に対応する言語である位置対応言語に前記理解度を反映させた反映結果と、前記指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、前記通知部が前記通知に使用すべき言語の優先順位を決定する制御部と
    を備え、
    前記通知部は、前記地図情報に関する表示を行う表示部を含み、
    前記制御部は、
    前記反映結果と、前記指定言語とに基づき、前記予め定められた手順に従って、複数の前記優先順位を決定し、当該複数の優先順位に基づいて、前記表示部にて同時に表示させるべき前記複数の言語をそれぞれ決定する、地図情報処理システム。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の地図情報処理システムであって、
    前記制御部は、
    前記通知部の前記通知に使用可能な言語のデータベースのうち、前記通知部が予め定められた通知に使用すべき言語の前記データベースが、前記通知部を用いる通知装置内に記憶されていない場合に、前記通知装置に当該データベースを外部から取得させる、地図情報処理システム。
  5. 請求項に記載の地図情報処理システムであって、
    前記外部から取得した前記データベースについて、前記通知部の通知に使用すべき使用範囲または使用条件を設定可能な、地図情報処理システム。
  6. 請求項に記載の地図情報処理システムであって、
    前記使用範囲が設定可能である場合に、
    当該使用範囲は、前記通知部の位置を中心とする予め定められた地図上の範囲、または、ユーザにより指定された地図上の範囲を含み、
    前記使用条件が設定可能である場合に、
    当該使用条件は、前記地図情報を用いた経路に沿った案内に関する通知を行うこと、または、前記地図情報に基づき通知される地物が予め定められた地物であることを含む、地図情報処理システム。
  7. 請求項に記載の地図情報処理システムであって、
    前記制御部は、
    前記データベースのうち、前記使用範囲または前記使用条件に該当する部分のみを前記通知装置に前記外部から取得させる、地図情報処理システム。
  8. 地図情報に関する通知を通知部に行わせる地図情報処理方法であって、
    ユーザにより指定された指定言語と、前記通知部の位置情報と、予め定められた言語に対するユーザの理解度とを取得し、
    前記位置情報に対応する言語である位置対応言語に前記理解度を反映させた反映結果と、前記指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、前記通知部が前記通知に使用すべき言語の優先順位を決定し、
    前記優先順位の決定において、前記位置対応言語の前記理解度が高いほど、前記優先順位における当該位置対応言語の順位を高くし、
    前記理解度は、前記予め定められた言語に対するユーザのリーディングの理解度、及び、前記予め定められた言語に対するユーザのリスニングの理解度を含む、地図情報処理方法。
  9. 地図情報に関する通知を通知部に行わせる地図情報処理方法であって、
    ユーザにより指定された指定言語と、前記通知部の位置情報と、予め定められた言語に対するユーザの理解度とを取得し、
    前記位置情報に対応する言語である位置対応言語に前記理解度を反映させた反映結果と、前記指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、前記通知部が前記通知に使用すべき言語の優先順位を決定し、
    前記優先順位の決定において、前記位置対応言語の前記理解度が高いほど、前記優先順位における当該位置対応言語の順位を高くし、
    前記理解度が同じ言語が前記位置対応言語に含まれる場合に、前記位置対応言語に対して予め定められた優先順位を、前記通知部が前記通知に使用すべき言語の優先順位に用いる、地図情報処理方法。
  10. 地図情報に関する通知を通知部に行わせる地図情報処理方法であって、
    ユーザにより指定された指定言語と、前記通知部の位置情報と、予め定められた言語に対するユーザの理解度とを取得し、
    前記位置情報に対応する言語である位置対応言語に前記理解度を反映させた反映結果と、前記指定言語とに基づき、予め定められた手順に従って、前記通知部が前記通知に使用すべき言語の優先順位を決定し、
    前記通知部は、前記地図情報に関する表示を行う表示部を含み、
    前記反映結果と、前記指定言語とに基づき、前記予め定められた手順に従って、複数の前記優先順位を決定し、当該複数の優先順位に基づいて、前記表示部にて同時に表示させるべき前記複数の言語をそれぞれ決定する、地図情報処理方法。
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