JP6379989B2 - シート製造装置及びシート製造方法 - Google Patents
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Description
繊維を含む材料を乾式で解繊可能な解繊部と、
前記解繊部で解繊された解繊物を気中で滞留させる滞留部と、
前記解繊部から前記滞留部に向かって前記解繊物を搬送する第1搬送部と、
前記滞留部、又は、前記滞留部よりも上流側の前記第1搬送部に、調湿された空気を供給する水分供給部と、
前記滞留部から搬送された前記解繊物の少なくとも一部を用いてシートを形成する形成部と、
を有する。
前記滞留部は前記解繊物を撹拌してもよい。
前記滞留部は回転体を有してもよい。
前記回転体は、円筒状のふるいであってもよい。
前記円筒状のふるいの内側に、前記解繊物に接触可能で固定された固定部材を有してもよい。
前記回転体は、前記滞留部の内部で回転する回転子であってもよい。
繊維を含む材料を乾式で解繊する解繊工程と、
前記解繊された解繊物を気中で滞留させる滞留工程と、
前記解繊物の少なくとも一部を用いてシートを形成する形成工程と、
を有し、
前記滞留工程では、前記解繊物に対して、調湿された空気を供給する。
1.1.構成の概要
まず、本実施形態に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るシート製造装置100を模式的に示す図である。
本実施形態のシート製造装置100において、シートSの原料となる繊維としては、特に限定されず、広範な繊維材料を用いることができる。繊維としては、天然繊維(動物繊維、植物繊維)、化学繊維(有機繊維、無機繊維、有機無機複合繊維)などが挙げられ、更に詳しくは、セルロース、絹、羊毛、綿、大麻、ケナフ、亜麻、ラミー、黄麻、マニラ麻、サイザル麻、針葉樹、広葉樹等からなる繊維や、レーヨン、リヨセル、キュプラ、ビニロン、アクリル、ナイロン、アラミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリイミド、炭素、ガラス、金属からなる繊維が挙げられ、これらを単独で用いてもよいし、適宜混合して用いてもよいし、精製などを行った再生繊維として用いてもよい。原料としては、例えば、古紙、古布等が挙げられるが、これらの繊維の少なくとも1種を含んでいればよい。また、繊維は、乾燥されていてもよいし、水、有機溶剤等の液体が含有又は含浸されていてもよい。また、各種の表面処理がされていてもよい。また、繊維の材質は、純物質であってもよいし、不純物、添加物及びその他の成分など、複数の成分を含む材質であってもよい。
本実施形態のシート製造装置100において、添加物供給部52から供給される添加物は、樹脂を含有する。樹脂は、樹脂粒子として供給されてもよいし、他の物質と複合化された複合体として供給されてもよい。
本実施形態のシート製造装置100では、水分供給部120は、堆積部60の回転する篩66(回転体)の内側に調湿された空気を導入する。水分供給部120から供給される調湿された空気は、篩66の内側に滞留する解繊物に気中で接触される。
1.5.1.滞留部
本実施形態のシート製造装置100では、水分供給部120から導入される調湿された空気は、シートSの原料が滞留する堆積部60の回転する篩66(回転体)の内側に導入される。すなわち、堆積部60の回転する篩66(回転体)の内側は、シートSの材料が滞留する滞留部となっている。しかも、篩66は、回転するため、材料及び空気は、撹拌される。そのため、効率よく材料に対する水分の付与を行うことができる。すなわち、撹拌されることにより、繊維が空気中で移動する(微視的に見た繊維及び空気の相対的位置が変化する)ため、繊維の周囲の空気は絶えず入れ替わる(かき混ぜられる)ことができる。これにより、繊維の平衡水分量に達するまでの時間を短縮することができる。
上述のシート製造装置100の例では、堆積部60の回転する篩66(回転体)が滞留部であった。しかし、滞留部は、選別部40の篩46(回転体)であってもよい。篩46は、既に述べたとおり、篩66と同様の構造を有しており、材料の滞留部としても機能できる。したがって、水分供給部120から、篩66の内部に調湿された空気を導入した場合でも、上記実施形態と同様の作用機能を奏することができる。また、水分供給部120は、複数あってもよく、選別部40の篩46及び堆積部60の篩66の両者に対して調湿された空気を導入してもよい。さらに、篩46及び篩66は、いずれも滞留部となっているため、これらの上流側の管2,3,4,7等に、調湿された空気を導入しても同様の効果が得られる。
上記の通り、滞留部は、解繊物やこれを含む材料を気中で滞留させる。そして、滞留部に、又は、滞留部よりも上流側に調湿された空気が導入されることにより、材料が効率的に調湿される。材料が調湿されることにより、静電気の発生が抑制され、例えば、装置の内壁への付着が抑制される。これにより、材料が装置内に付着して集積することや、集積した材料が下流に一気に流れるような、材料の流れの脈動を抑制することができる。さらに、滞留部は、材料の搬送量の変動の影響を抑制する機能も有する。すなわち、仮に、滞留部よりも上流側で、搬送量の増減が生じたとしても、搬送量の増減を吸収して、滞留部よりも下流側における搬送量を安定化することができる。
本実施形態のシート製造方法は、解繊工程と、滞留工程と、シートを形成する形成工程と、を有し、滞留工程で、解繊物に対して、調湿された空気を供給する。
本実施形態のシート製造装置100又はシート製造方法によって製造されるシートSは、少なくとも上述の繊維を原料とし、シート状にしたものを主に指す。しかしシート状ものに限定されず、ボード状、ウェブ状、又は凹凸を有する形状であってもよい。本明細書におけるシートとは、紙と不織布に分類できる。紙は、例えば、パルプや古紙を原料としシート状に成形した態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙などを含む。不織布は、紙より厚いものや低強度のものであり、一般的な不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マットなどを含む。
本明細書において、「均一」との文言は、均一な分散や混合という場合には、2種以上又は2相以上の成分を定義できる物体において、1つの成分の他の成分に対する相対的な存在位置が、系全体において一様、又は系の各部分において互いに同一若しくは実質的に等しいことを指す。また、着色の均一性や色調の均一性は、シートを平面視したときに色の濃淡がなく、一様な濃度であることを指す。
Claims (4)
- 繊維を含む材料を乾式で解繊可能な解繊部と、
前記解繊部で解繊された解繊物を気中で滞留させる滞留部と、
前記解繊部から前記滞留部に向かって前記解繊物を搬送する第1搬送部と、
前記滞留部、又は、前記滞留部よりも上流側の前記第1搬送部に、調湿された空気を供給する水分供給部と、
前記滞留部から搬送された前記解繊物の少なくとも一部を用いてシートを形成する形成部と、
を有し、
前記滞留部は円筒状のふるいで構成された回転体を有しており、前記円筒状のふるいの内側に、前記解繊物に接触可能で固定された固定部材を有することを特徴とする、シート製造装置。 - 前記滞留部は前記解繊物を撹拌することを特徴とする、請求項1に記載のシート製造装置。
- 前記回転体は、前記滞留部の内部で回転する回転子であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のシート製造装置。
- 繊維を含む材料を乾式で解繊する解繊工程と、
円筒状のふるいで構成された回転体を用いて前記解繊された解繊物を気中で滞留させる滞留工程と、
前記解繊物の少なくとも一部を用いてシートを形成する形成工程と、
を有し、
前記滞留工程では、前記解繊物に対して、調湿された空気を供給し、前記円筒状のふるいの内側に固定された固定部材を前記解繊物に接触させる、
ことを特徴とする、シート製造方法。
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