JP6365030B2 - 空気清浄機 - Google Patents
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Description
以下図面を参照しながら、本発明の第1実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は、空気清浄機10の断面図である。なお、図1中の二点鎖線は、空気流れ方向を示している。図1において、空気清浄機10は、四角柱状の本体ケーシング11を備えている。本体ケーシング11の内部には、図示しない吸込口から本体ケーシング11の天面に設けられている吹出口12に至る空気流路が形成されている。空気流路内にはファン28が配置されており、ファン28は吸込口から吸い込まれて吹出口12から吹き出される空気流れを生成する。
(2−1)本体ケーシング11
本体ケーシング11は、送風室11a、空気清浄室11b、加湿室11cを有しており、それらは下方から上方に向かって送風室11a、空気清浄室11b、加湿室11cの順に並んでいる。つまり、本体ケーシング11は縦に延びる形状となるので、設置面積が小さくなる。
ファン28は、風量を変更可能なシロッコファンであって、ファンロータ25、スクロール27、及び図示しないファンモータを含んでいる。ファンロータ25は、図1に示すように、複数の羽根25aを有する。そして、羽根25aが回転することによって、空気が回転軸方向に沿って吸い込まれ、羽根25aから遠心方向に吹き出される。
空気清浄フィルタ22は、空気に含まれる塵埃を除去するためのものであって、本実施形態では、プレフィルタ、フィルタ及び脱臭エレメント等を含む複数のフィルタで構成されている。そして、空気清浄室11b内では、空気流れの上流側からプレフィルタ、フィルタ及び脱臭エレメントの順でそれらが保持されている。
図2は、加湿室11cの縦断面を斜め後方から見た図である。図1及び図2に示すように、加湿ユニット24は、主に、加湿エレメント30と、トレイ50と、タンク40と、を備える。加湿ユニット24は、タンク40から供給された水を気化させることで、空気を加湿する。
図1及び図2に示すように、加湿エレメント30は、トレイ50の上方に配置されている。加湿エレメント30は、環状すなわち無端ベルト状に成形された吸水部材31と、吸水部材31を所定方向に周回させる駆動機構32と、を有する。吸水部材31は、吸水性と通気性とを兼ね備えた材料によって構成されている。駆動機構32は、モータ33と、図示しない駆動ギアと、被駆動ギア34と、原動ローラー35と、従動ローラー36と、を含む。吸水部材31は、上下方向(本実施形態では、鉛直方向)に離れた原動ローラー35と従動ローラー36とによって、所定の張力が作用するように内側から支持されている。
図2に示すように、トレイ50は、タンク受け部51と、水受け部52とを有している。タンク受け部51には、支持部51aと押し込みピン151a51bとが設けられている。支持部51aは、後述する給水弁42aを下方にして装着されたタンク40の下部を支持する。押し込みピン151a51bは、タンク40が自重で降下したときに給水弁42aにあたって、給水弁42aを押し開ける。
図1に示すように、タンク40は、空気清浄フィルタ22よりも空気流れ下流側に配置されている。タンク40は、水を貯留可能なタンク本体41と、蓋部42とを有している。
上記のように構成された空気清浄機10について、以下その動作を説明する。
空気清浄機10の電源がオンされることによって、ファン28のファンモータがファンロータ25を回転させる。回転するファンロータ25は空気を遠心方向に吹き出すので回転軸周りの圧力が低下し、空気はファンロータ25の中心に位置するファン吸込口に吸い込まれる。その結果、本体ケーシング11の送風室11aの側面側に設けられた吸込口からファン吸込口に向かう空気の流れが発生する。
空気清浄機10の電源がオンした状態で加湿機能がオンされると、モータ33が駆動することで、吸水部材31が周回する。吸水部材31の下部は水受け部52の水中に浸漬しているので、吸水部材31が周回することによって、吸水部材31全体で効率よく水を吸水できる。
(4−1)
本実施形態では、タンク40が空気清浄フィルタ22よりも空気流れ下流側に配置されており、タンク本体41のガイド面41bが空気流路Aの一部を形成している。このため、タンク本体41のガイド面41bが形成する空気流路Aには、空気清浄フィルタ22を通過した空気が流れることになる。したがって、タンク本体41のガイド面41bに接触する空気は空気清浄フィルタ22によって塵埃が除去された空気であるため、タンク40のガイド面41bに塵埃が付着するおそれを低減することができる。
本実施形態のタンク本体41は、下部の断面積が上部の断面積よりも大きくなるように構成されている。このため、水が貯留された状態のタンク40は、その重心が低くなることになる。したがって、水が貯留されたタンク40を安定した状態で設置しやすくなっている。
本実施形態では、タンク本体41のガイド面41bは、空気が上方前に導かれるように傾斜している。このため、空気清浄フィルタ22を通過した空気を、空気清浄機10の上方前に導くことができている。
本実施形態では、タンク本体41のガイド面41bが、加湿エレメント30側に向かって突出するように湾曲した湾曲面を含む。このため、空気清浄フィルタ22を通過した空気を、湾曲面に沿って誘導することができている。
本実施形態では、下方からファン28、空気清浄フィルタ22、加湿ユニット24の順に配置されている。加湿ユニット24が上部に位置しているため、タンク40の着脱や吸水部材31の交換など加湿ユニット24のメンテナンスが容易になっている。
(5−1)
上記実施形態では、タンク本体41の外面の一部のガイド面41bが空気流路Aを構成しているが、例えば、タンク本体の外面全体が空気流路を構成していてもよい。
上記実施形態では、タンク本体41のガイド面41bが湾曲した湾曲面を含んでいるが、空気が吹出口12に導かれるように傾斜した平面であってもよい。
以下図面を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る空気清浄機について説明する。なお、空気清浄機の全体構成については、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、空気清浄機の詳細構成としての本体ケーシング11、ファン28及び空気清浄フィルタ22の構成についても、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略すると共に、第1実施形態と同様の構成部品については、第1実施形態に係る構成部品と同一の符号を付すものとする。そして、以下には、加湿ユニットの詳細構成について説明する。
(1−1)
図8は、加湿室11cの断面図であって、本体ケーシング11にタンク140が収納されていない状態での空気の流れる方向を矢印で示している。図9は、加湿室11cの断面図であって、本体ケーシング11にタンク140が収納された状態での空気の流れる方向を矢印で示している。
本実施形態では、湾曲面がタンク140の内側に向かって窪んでいる。このため、湾曲面がタンク140の外側に向かって突出しているよりも、本体ケーシング11内の設置制約に適応させやくすることができている。
本実施形態では、鉛直面に沿うように配置されている吸水部材131と対向するように湾曲面が配置されている。このため、吸水部材131とタンク140との間の距離を離すことができ、吸水部材131へ空気が流れやすくなる。これにより、吸水部材131に効率よく空気を流すことができている。
本実施形態では、タンク140が加湿エレメント130よりも空気流れ下流側に配置されており、湾曲面が上方に向かうにつれて鉛直方向に近づくように湾曲して延びている。このため、吸水部材131を通過した空気を湾曲面に沿わせることで、上方にある吹出口12へと導くことができる。これにより、吸水部材131を通過して斜め横に向かう空気を、真上にある吹出口12から効率よく吹出させることができている。
本実施形態では、タンク140の左右幅の寸法t1が加湿エレメント130の直径寸法t2以上となるように設計されている。このため、タンク140の左右幅の寸法が加湿エレメント130の直径寸法未満に設計されている場合と比較して、タンク140容量を大きくすることができている。
本実施形態では、タンク140の左右端部に突出部148が設けられている。このため、突出部148が設けられていない場合と比較して、タンク140容量を大きくすることができている。
本実施形態では、加湿エレメント130の回転軸方向視において、突出部148と吸水部材131とが重ならないように設けられている。このため、吸水部材131を通らずに吹出口12へと向かう空気、すなわち、吸水部材131をバイパスしてしまう空気を減らすことができ、効率よく加湿することができている。
本実施形態では、タンク140は、左側突出部148aの底面及び右側突出部148bの底面を水平面に置いたときに自立できるように構成されている。タンク140の左右両端部に突出部148が設けられていることでタンク140が自立するため、ユーザーがタンク140に水を注ぎ入れる際に入れやすくなっている。
ところで、水受け部152とタンク受け部151とが加湿エレメント130の回転軸133の延びる方向に直交する方向に隣接して配置されている場合、水受け部152に水を貯めるためには、水受け部152において加湿エレメント130の回転軸方向に位置する壁の高さをある程度確保する必要がある。そうすると、吸水部材131の下部が該壁によって覆われてしまい、吸水部材131の下部に空気が流れにくくなってしまう。そして、吸水部材131の径(大きさ)が小さくなればなるほど、吸水部材131の回転軸方向視において該壁と吸水部材131との重なる部分が大きくなるため、吸水部材131の下部を効率的に使用できず、加湿能力低下の影響が大きくなる。
(2−1)
上記実施形態では、タンク140は加湿エレメント130よりも空気流れ下流側に配置されているが、タンク140が加湿エレメント130よりも空気流れ上流側に配置されていてもよい。
22 空気清浄フィルタ
24 加湿ユニット
28 ファン
40 タンク
41b ガイド面
Claims (11)
- 加湿機能を有する空気清浄機であって、
空気に含まれる塵埃を除去する空気清浄フィルタ(22)と、
前記空気清浄フィルタを通過する空気流れを生成するファン(28)と、
水を貯留するタンク(40)と、前記タンクからの供給された水を吸水する吸水部材を含む加湿エレメントを有し、前記吸水部材に吸水された水を気化させて加湿する加湿ユニット(24)と、
を備え、
前記タンクの外面は、前記空気清浄フィルタを通過した空気が流れる空気流路を形成するガイド面(41b)を含み、
前記ガイド面は、前記空気清浄フィルタを通過した空気が上方前に導かれるように傾斜しており、かつ、前記ガイド面は、湾曲した湾曲面を含み、
前記湾曲面は、前記タンクの内側に向かって窪んでいる、
空気清浄機(10)。 - 前記タンクは、下部の断面積が上部の断面積よりも大きくなるように構成されている、請求項1に記載の空気清浄機。
- 前記吸水部材は、鉛直面に沿うように配置されており、
前記湾曲面は、前記吸水部材と対向するように配置されている、
請求項1または2に記載の空気清浄機。 - 天面に吹出口が形成されており、前記空気清浄フィルタ、前記ファン及び前記加湿ユニットを収納可能なケーシング、
を備え、
前記タンクは、前記加湿エレメントよりも前記空気流れ下流側に配置されており、
前記湾曲面は、上方に向かうにつれて鉛直方向に近づくように湾曲して延びている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の空気清浄機。 - 前記加湿エレメントは、円盤形状を呈しており、回転軸を中心として回転可能であり、
前記タンクの左右幅の寸法は、前記加湿エレメントの直径寸法以上である、
請求項1から4のいずれか1項に記載の空気清浄機。 - 前記タンクの左右端部の少なくともいずれか一方の端部には、前記加湿エレメントに向かって突出する突出部が設けられている、
請求項5に記載の空気清浄機。 - 前記加湿エレメントの回転軸方向視において、前記突出部は前記吸水部材と重ならないように設けられている、
請求項6に記載の空気清浄機。 - 前記突出部は、前記タンクの左端部に設けられている左側突出部と、前記タンクの右端部に設けられている右側突出部と、を含み、
前記タンクは、前記左側突出部の底面及び前記右側突出部の底面を水平面に置いたときに自立するように構成されている、
請求項6又は7に記載の空気清浄機。 - 前記空気清浄フィルタ、前記ファン及び前記加湿ユニットは、下方から前記ファン、前記空気清浄フィルタ、前記加湿ユニットの順に配置されている、
請求項1から8のいずれか1項に記載の空気清浄機(10)。 - 加湿機能を有する空気清浄機であって、
空気に含まれる塵埃を除去する空気清浄フィルタ(22)と、
前記空気清浄フィルタを通過する空気流れを生成するファン(28)と、
水を貯留するタンク(40)と、前記タンクからの供給された水を吸水する吸水部材を含む加湿エレメントを有し、前記吸水部材に吸水された水を気化させて加湿する加湿ユニット(24)と、
を備え、
前記タンクの外面は、前記空気清浄フィルタを通過した空気が流れる空気流路を形成するガイド面(41b)を含み、
前記空気清浄フィルタ、前記ファン及び前記加湿ユニットは、下方から前記ファン、前記空気清浄フィルタ、前記加湿ユニットの順に配置されている、
空気清浄機(10)。 - 前記タンクは、下部の断面積が上部の断面積よりも大きくなるように構成されている、請求項9に記載の空気清浄機。
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