JP6351784B1 - 内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】標準大気圧と異なる環境圧下で必要な過給圧を得るためのウェイストゲートバルブデューティー比に基づく内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法を提供する。【解決手段】内燃機関の充填効率の目標値となる目標充填効率と回転速度とに基づいて、スロットルバルブの上流圧力の目標値である目標スロットル上流圧力を算出し、内燃機関の空燃比と実シリンダ内新気量とに基づいて、排気ガス流量を算出し、吸入空気流量の目標値となる目標吸入空気流量と、前記目標スロットル上流圧力とに基づいて、目標圧縮機駆動力を算出し、圧縮機上流圧又は大気圧と排気ガス流量とに基づいて大気圧補正係数を算出する算出し、そして、前記目標圧縮機駆動力と前記排気ガス流量と前記大気圧補正係数とに基づいて、前記ウェイストゲートバルブデューティー比を算出する。【選択図】図8
Description
この発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に排気路に設けられたタービンと吸気路に設けられた圧縮機を有する過給機を備えた内燃機関を制御する装置及び方法に関する。
近年、運転者や車両側からの駆動力の要求値であるエンジンの出力軸トルクをエンジン出力目標値として、エンジン制御量である空気量、燃料量、及び点火時期を決定することにより良好な走行性能を得る内燃機関の制御装置が提案されている。この中で、高度0mを標準大気圧とする標準大気圧において、加速応答特性の操作、燃費最適ポイントでの運転、及びばらつき要素の学習等が可能な、ウェイストゲートバルブを有する過給機付きの内燃機関の制御装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
圧力式のウェイストゲートバルブの制御において、図9(A)に示す標準大気圧とは異なる、例えば同図(B)に示す低環境圧の下では、ウェイストゲートバルブを駆動するためのスロットル上流圧−大気圧間の差圧を利用した圧力とウェイストゲートバルブデューティー比との関係が変わる。このため、ウェイストゲートバルブデューティー比に対する排気ガス流量と圧縮機駆動力の特性が変化する。
上記の特許文献1に示すウェイストゲートバルブの制御装置では、ウェイストゲートバルブデューティー比の算出要素である圧縮機駆動力への環境圧の変化に対して補正を行っていない。このため、標準大気圧と異なる環境圧下では必要な過給圧を得るためのウェイストゲートバルブデューティー比が算出できず、運転者や車両側から要求されるエンジンの出力軸トルクが実現できないという課題がある。
この発明は、上記の課題を解決するためにされたもので、標準大気圧と異なる環境圧下で必要な過給圧を得るためのウェイストゲートバルブデューティー比に基づく内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する為、この発明に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関の吸気路に設けられたスロットルバルブと、排気路に設けられたタービンと、前記吸気路の前記スロットルバルブの上流側に設けられた前記タービンと一体に回転する圧縮機とを有する過給機と、前記タービンを迂回するバイパス通路に設けられた圧力式のウェイストゲートバルブと、前記ウェイストゲートバルブを駆動することにより前記バイパス通路の流路断面積を変更するウェイストゲートバルブ駆動部と、ウェイストゲートバルブデューティー比で、前記ウェイストゲートバルブのダイアフラムに掛かる圧力を調整することにより、前記ウェイストゲートバルブ駆動部を制御するウェイストゲートバルブ制御装置とを備えた内燃機関の制御装置であって、前記ウェイストゲートバルブ制御装置は、前記内燃機関の充填効率の目標値となる目標充填効率と回転速度とに基づいて、前記スロットルバルブの上流圧力の目標値である目標スロットル上流圧力を算出する目標スロットル上流圧力演算部と、前記内燃機関の空燃比と実シリンダ内新気量とに基づいて、排気ガス流量を算出する排気ガス流量演算部と、吸入空気流量の目標値となる目標吸入空気流量と、前記目標スロットル上流圧力とに基づいて、目標圧縮機駆動力を算出する目標圧縮機駆動力演算部と、圧縮機上流圧又は大気圧に基づいて、前記排気ガス流量を補正するための大気圧補正係数を算出する大気圧補正係数演算部と、前記目標圧縮機駆動力と前記排気ガス流量と前記大気圧補正係数とに基づいて、前記ウェイストゲートバルブデューティー比を算出するウェイストゲートバルブデューティー比演算部とを備えている。
また、上記の目的を達成する為、本発明に係る内燃機関の制御方法は、内燃機関の吸気路に設けられたスロットルバルブと、排気路に設けられたタービンと、前記吸気路の前記スロットルバルブの上流側に設けられた前記タービンと一体に回転する圧縮機とを有する過給機と、前記タービンを迂回するバイパス通路に設けられた圧力式のウェイストゲートバルブと、前記ウェイストゲートバルブを駆動することにより前記バイパス通路の流路断面積を変更するウェイストゲートバルブ駆動部と、ウェイストゲートバルブデューティー比で、前記ウェイストゲートバルブのダイアフラムに掛かる圧力を調整することにより、前記ウェイストゲートバルブ駆動部を制御するウェイストゲートバルブ制御装置とを備えた内燃機関の制御方法であって、前記内燃機関の充填効率の目標値となる目標充填効率と回転速度とに基づいて、前記スロットルバルブの上流圧力の目標値である目標スロットル上流圧力を算出し、前記内燃機関の空燃比と実シリンダ内新気量とに基づいて、排気ガス流量を算出し、吸入空気流量の目標値となる目標吸入空気流量と、前記目標スロットル上流圧力とに基づいて、目標圧縮機駆動力を算出し、圧縮機上流圧又は大気圧と前記排気ガス流量とに基づいて大気圧補正係数を算出し、前記目標圧縮機駆動力と前記排気ガス流量と前記大気圧補正係数とに基づいて、前記ウェイストゲートバルブデューティー比を算出するものである。
この発明では、吸入空気流量の目標値となる目標吸入空気流量と、目標スロットル上流圧力とに基づいて、目標圧縮機駆動力を算出し、圧縮機上流圧又は大気圧と前記排気ガス流量とに基づいて大気圧補正係数を算出し、目標圧縮機駆動力と排気ガス流量と大気圧補正係数とに基づいて、ウェイストゲートバルブデューティー比を算出するように構成したので、標準大気圧より環境圧が変化しても最適な目標圧縮機駆動力を達成し、運転者や車両側からの要求のエンジンの出力軸トルクを実現することが可能となる。
以下、この発明による内燃機関の制御装置及び制御方法を実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一又は相当部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明に係る内燃機関の吸排気系を示す構成図である。図1において、エンジン1のクランクには、その回転角に応じた電気信号を生成するためのクランク角センサ11が取り付けられている。また、エンジン1の燃焼室の吸入口と排出口には、それぞれ、吸気路を形成する吸気管2と、排気路を形成する排気管7が接続されている。
図1は、この発明に係る内燃機関の吸排気系を示す構成図である。図1において、エンジン1のクランクには、その回転角に応じた電気信号を生成するためのクランク角センサ11が取り付けられている。また、エンジン1の燃焼室の吸入口と排出口には、それぞれ、吸気路を形成する吸気管2と、排気路を形成する排気管7が接続されている。
吸気管2の上流側(エンジン1の反対側)には、取り込んだ外気を浄化するためのエアクリーナ3が取り付けられている。吸気管2のエアクリーナ3の下流側(エンジン1側)には、吸入空気流量に応じた電気信号を生成するエアフローセンサ12と、吸入路内の吸入空気温度に応じた電気信号を生成する吸入空気温センサ(吸気温センサ)13とが互いに一体又は別体に設けられている。なお、図1では、両センサ12,13が一体に構成された例を示す。また、吸気管2のエアクリーナ3の下流側(エンジン1側)には、大気圧に応じた電気信号を生成する大気圧センサ9が設けられている。
排気管7の上流側(エンジン1側)には、排気ガス浄化触媒22が設けられている。排気管7の排気ガス浄化触媒22の上流側(エンジン1側)には、燃焼された燃料と空気の割合に応じた電気信号を生成する空燃比センサ16が設けられている。
また、吸気管2と排気管7にて構成される吸排気系統には、圧縮機31、及びこの圧縮機31と一体になって回転するタービン32を備えている過給機(ターボチャージャ)36が設けられている。タービン32は、排気管7の排気ガス浄化触媒22よりも上流側に設けられていて、排気管7内を通流する排気ガスによって回転駆動されるようになっている。圧縮機(コンプレッサ)31は、吸気管2のエアクリーナ3の下流側に設けられている。この圧縮機31は、タービン32の回転に伴って回転駆動されることで、吸気路内の空気を圧縮するようになっている。
圧縮機31の下流側には、主にアクセルオフ時に圧縮された過給圧が逆流してタービン32が破損をしないよう吸気管2に圧縮空気量を分流させるためのエアバイパスバルブ33が設けられている。エアバイパスバルブ33の下流側には、インタークーラ30が設けられている。インタークーラ30の下流側には、エンジン1に送られる空気量を調整するためのスロットルバルブ4が設けられている。スロットルバルブ4には、そのスロットル開度に応じた電気信号を生成するスロットルポジションセンサ14が接続されている。また、スロットルバルブ4の上流側には、インタークーラ30とスロットルバルブ4の間の空気圧に応じた電気信号を生成するスロットル上流圧力センサ35が設けられている。
さらに、吸気管2の吸気路のスロットルバルブ4の下流側には、吸気脈動を解消するためのサージタンク5が設けられている。サージタンク5には、サージタンク5内の空気圧に応じた電気信号を生成するインレットマニホールド圧力センサ(以下インマニ圧センサ)15が設けられている。なお、エアフローセンサ12及びインマニ圧センサ15については、両方とも設けてもよいし、インマニ圧センサ15のみを設けてもよい。なお、インマニ圧センサ15のみの場合は、図1でも示すとおり、吸入空気温センサ13はサージタンク5にインマニ圧センサ15と別体で設けられる。また、インレットマニホールド圧力(以下、インマニ圧)Pbを直接測定するインマニ圧センサ15に代えて、他のセンサ情報からインマニ圧Pbを推定する手段を用いてもよい。
吸気管2において、サージタンク5の下流のエンジン1側には、燃料を噴射するインジェクタ17が設けられている。なお、インジェクタ17は、シリンダ8内に直接燃料を噴射するように設けられてもよい。
シリンダ8の頂部には、エンジン1に吸入された空気とインジェクタ17から噴射された燃料とが混合して生成される可燃混合気に点火する点火プラグ18と、点火プラグ18に火花を飛ばすための電流を発生させる点火コイル19とが設けられている。また、吸気路からシリンダ8内に導入される空気量を調節する吸気バルブ20と、シリンダ8内から内燃機関の排気路に排出される空気量を調節する排気バルブ21が設けられている。
タービン32の上流側には、高回転高負荷で過給圧が増加してもエンジンを破損しないよう、排気バイパス通路に排気ガスを分流させるために、駆動部がダイアフラムに掛かる圧力を制御する圧力式のウェイストゲートバルブ34が設けられている。
図2は、この発明による内燃機関の制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。図2において、電子制御ユニット(以下、ECU)100は、クランク角センサ11、エアフローセンサ12、吸入空気温センサ13、スロットルポジションセンサ14、インマニ圧センサ15、及び空燃比センサ16のそれぞれによって生成された電気信号を受ける。
それぞれ、クランク角センサの回転速度Ne、実計測空気流量Qr、吸入空気温AT、スロットル開度TH、インマニ圧又は又は吸入空気圧Pb、及び空燃比AFを示す。
それぞれ、クランク角センサの回転速度Ne、実計測空気流量Qr、吸入空気温AT、スロットル開度TH、インマニ圧又は又は吸入空気圧Pb、及び空燃比AFを示す。
また、ECU100は、ターボチャージャで必要となる大気圧センサ9、スロットル上流圧力センサ35、上記のセンサ11−16、及びその他の各種センサSとのそれぞれからも電気信号を受ける。この各種センサには、アクセル(図示せず)の操作量に応じた電気信号を生成するアクセルポジションセンサ又はアクセル開度センサ、エンジン1の燃焼制御用のセンサ、及び車両の挙動制御用のセンサ(例えば、車速センサ、水温センサ等)が含まれている。それぞれ、大気圧はAP、スロットル上流圧力はP2、及びアクセル開度はDで示す。
さらに、ECU100は、クランク角センサ11からの回転速度Ne、エアフローセンサ12からの実計測空気流量Qr、スロットルポジションセンサ14からのスロットル開度TH、インマニ圧センサ15からのインマニ圧Pb、空燃比センサ16からの空燃比AF、大気圧センサ9からの大気圧AP、スロットル上流圧力センサ35からのスロットル上流圧力P2、及び、車両に設けられたアクセルの開度を検出するアクセル開度センサ(各種センサS)からアクセル開度D、の各入力データに基づいて、エンジン1から発生した実トルクを推定した推定出力トルクTRQ(図示せず)を算出する。これとともに、ECU100は、上記各センサからの入力データ、及び他のコントローラC(例えば、トランスミッション制御、ブレーキ制御、トラクション制御、スタビリティ制御等)からのトルク要求値に基づいて、
目標出力トルクTRQt(図示せず)を算出する。
目標出力トルクTRQt(図示せず)を算出する。
また、ECU100は、目標出力トルクTRQtを達成するように、空燃比AFや各制御目標値(例えば、吸気や排気VVT開度、EGR率、及び点火時期等)を参照して、吸入空気流量の目標吸入空気流量Qatを達成するようにスロットルバルブ4のアクチュエータ(駆動部)4aを駆動制御し、空燃比AFの目標値を達成するようにインジェクタ17のアクチュエータ(駆動部)17aを駆動制御し、点火時期の目標値を達成するように点火コイル19の駆動回路からなるアクチュエータ部(駆動部)19aを通電制御し、ウェイストゲートバルブ34のダイアフラムに掛かるスロットル上流圧と大気圧の差圧を利用した圧力を目標の過給圧に達するように調整するためにウェイストゲートバルブデューティー比でウェスイトゲートバルブアクチュエータ(図示せず)を駆動制御する。また、ECU100は、これらのアクチュエータ以外の各種アクチュエータAに対する目標値も算出して制御を行う。
ここで、ECU100は、演算処理を実行するCPUと、プログラムデータや固定値データを記憶するROMと、格納されているデータを更新して順次書き換えられるRAMとを有するマイクロプロセッサで構成されている。ROMとRAMを含めて記憶部とする。
図3は、図2のECU100の吸入空気流量制御とウェイストゲートバルブ制御と推定トルク演算と他演算等に関する機能を具体的に示すブロック図である。
ECU100内のROMには、吸入空気流量制御部110、ウェイストゲートバルブ制御装置111、及びトルク値制御部112が、ソフトウェアとして記憶されている。
吸入空気流量制御部110は、要求トルク演算部120、目標トルク演算部121、目標シリンダ内新気量演算部122、目標吸入空気流量演算部123、及びスロットル開度制御部124を含む。
ウェイストゲートバルブ制御装置111は、目標インマニ圧力演算部130、目標スロットル上流圧力演算部131、目標圧縮機駆動力演算部132、排気ガス流量演算部133、実圧縮機駆動力演算部134、及びウェイストゲートバルブデューティー比演算部135、大気圧補正係数演算部143、及び目標排気ガス流量演算部144を含む。
トルク値制御部112は、実吸入空気流量演算部140、実シリンダ内新気量演算部141、及び推定トルク演算部142を含む。
ウェイストゲートバルブ制御装置111は、目標インマニ圧力演算部130、目標スロットル上流圧力演算部131、目標圧縮機駆動力演算部132、排気ガス流量演算部133、実圧縮機駆動力演算部134、及びウェイストゲートバルブデューティー比演算部135、大気圧補正係数演算部143、及び目標排気ガス流量演算部144を含む。
トルク値制御部112は、実吸入空気流量演算部140、実シリンダ内新気量演算部141、及び推定トルク演算部142を含む。
ウェイストゲートバルブ制御装置111において、要求トルク演算部120は、例えばエンジン1の回転速度Ne(又は車両の走行速度VS)とアクセル開度Dとに基づいて、車両の運転者による運転者要求出力トルクTRQdを算出する。
目標トルク演算部121は、運転者要求出力トルクTRQdに基づいて、エンジン1が発生すべき目標出力トルクTRQt、又は目標図示平均有効圧Pitを算出する。
目標シリンダ内新気量演算部122は、目標出力トルクTRQt又は目標図示平均有効圧Pitと、空燃比AFと、熱効率ηとに基づいて、目標充填効率Ect又は目標シリンダ内新気量Qctを算出する。
目標トルク演算部121は、運転者要求出力トルクTRQdに基づいて、エンジン1が発生すべき目標出力トルクTRQt、又は目標図示平均有効圧Pitを算出する。
目標シリンダ内新気量演算部122は、目標出力トルクTRQt又は目標図示平均有効圧Pitと、空燃比AFと、熱効率ηとに基づいて、目標充填効率Ect又は目標シリンダ内新気量Qctを算出する。
目標吸入空気流量演算部123は、目標シリンダ内新気量Qctに基づいて、エンジン1が吸入すべき目標吸入空気流量Qatを算出する。
スロットル開度制御部124は、スロットルバルブ4のスロットル開度THを制御することにより、吸気管2の開口面積を変化させて、実吸入空気流量Qarを可変制御する。 吸入空気流量制御部110は、実吸入空気流量Qarが目標吸入空気流量Qatと一致するように、スロットル開度制御部124を介してスロットル開度THを制御する。
スロットル開度制御部124は、スロットルバルブ4のスロットル開度THを制御することにより、吸気管2の開口面積を変化させて、実吸入空気流量Qarを可変制御する。 吸入空気流量制御部110は、実吸入空気流量Qarが目標吸入空気流量Qatと一致するように、スロットル開度制御部124を介してスロットル開度THを制御する。
ウェイストゲートバルブ制御装置111において、目標インマニ圧力演算部130は、目標充填効率Ectと、体積効率補正係数Kvとに基づいて、目標インマニ圧Pbtを算出する。
目標スロットル上流圧力演算部131は、エンジン1の回転速度Neと、目標充填効率Ectと、目標インマニ圧Pbtとに基づいて、目標スロットル上流圧力P2tを算出する。
目標圧縮機駆動力演算部132は、目標スロットル上流圧力P2tと、目標吸入空気流量Qatとに基づいて、目標圧縮機駆動力Pctを算出する。
目標スロットル上流圧力演算部131は、エンジン1の回転速度Neと、目標充填効率Ectと、目標インマニ圧Pbtとに基づいて、目標スロットル上流圧力P2tを算出する。
目標圧縮機駆動力演算部132は、目標スロットル上流圧力P2tと、目標吸入空気流量Qatとに基づいて、目標圧縮機駆動力Pctを算出する。
排気ガス流量演算部133は、実シリンダ内新気量Qcrと、空燃比AFとに基づいて、排気ガス流量Qexを算出する。
実圧縮機駆動力演算部134は、スロットル上流圧力P2と、実吸入空気流量Qarとに基づいて、実圧縮機駆動力Pcrを算出する。
ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135は、実圧縮機駆動力Pcrと、排気ガス流量Qexと、目標圧縮機駆動力Pctとに基づいて、ウェイストゲートバルブ制御量であるウェイストゲートバルブデューティー比WGを算出する。
実圧縮機駆動力演算部134は、スロットル上流圧力P2と、実吸入空気流量Qarとに基づいて、実圧縮機駆動力Pcrを算出する。
ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135は、実圧縮機駆動力Pcrと、排気ガス流量Qexと、目標圧縮機駆動力Pctとに基づいて、ウェイストゲートバルブ制御量であるウェイストゲートバルブデューティー比WGを算出する。
ウェイストゲートバルブ制御装置111は、実圧縮機駆動力Pcrが目標圧縮機駆動力Pctと一致するように、ウェイストゲートバルブデューティー比を制御することで、ウェイストゲートバルブ34を駆動する。
ウェイストゲートバルブ制御装置111において、実吸入空気流量演算部140は、エアフローセンサ12からの実計測空気流量Qr、又はインマニ圧センサ15からのインマニ圧Pbに基づいて、エンジン1が吸入する実吸入空気流量Qarを算出する。
実シリンダ内新気量演算部141は、エアフローセンサ12からの実計測空気流量Qr、又はインマニ圧センサ15からのインマニ圧Pbに基づいて、シリンダ8が吸入する実シリンダ内新気量Qcrを算出する。
実シリンダ内新気量演算部141は、エアフローセンサ12からの実計測空気流量Qr、又はインマニ圧センサ15からのインマニ圧Pbに基づいて、シリンダ8が吸入する実シリンダ内新気量Qcrを算出する。
推定トルク演算部142は、実シリンダ内新気量Qcrと、空燃比AFと、熱効率ηとに基づいて、充填効率Ecrを算出し、エンジン1から発生した実トルクを推定するための演算、即ちエンジン1の推定出力トルクTRQ又は推定図示平均有効圧Pirを算出する。
このように、トルク値制御部112は、エンジン1が吸入する実吸入空気流量Qar及びシリンダ8が吸入する充填効率Ecr又は実シリンダ内新気量Qcrを算出する。また、充填効率Ecrからエンジン1の熱効率ηを算出する。
次に、図1〜図3とともに、図4の吸入空気流量制御のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1による吸入空気流量制御部110の算出処理について説明する。
まず、クランク角センサ11は、エンジン1の回転速度Neを検出し、アクセル開度センサ(図示せず)は、アクセル開度Dを検出する(ステップS101)。エンジン1の回転速度Neは、前述した検出された値を用いればよい。なお、クランク角センサ11がエンジン1の回転速度Neを検出する代わりに、車速センサ(図示せず)が車両の走行速度VSを検出してもよい。
続いて、要求トルク演算部120は、エンジン1の回転速度Ne(又は走行速度VS)とアクセル開度Dとの関係に基づいたマップとして設定される運転者要求出力トルクマップ(記憶部に格納)を用いて、次式(1)に示すように、車両の運転者による運転者要求出力トルクTRQdを算出する(ステップS102)。なお、MAP1は予め演算された上記運転者要求出力トルクマップ値から設定される。
TRQd=MAP1[Ne、D]・・・・・式(1)
次に、他のコントローラ(例えば、トランスミッション制御、ブレーキ制御、トラクション制御等を実行する図示しないコントローラ)から、それぞれのトルク要求値が入力される(ステップS103)。
続いて、吸入空気流量制御部110の目標トルク演算部121は、運転状態に応じて、運転者要求出力トルクTRQdとトルク要求値のどちらかの値を選択し、最終要求出力トルクとして算出する(ステップS104)。ここで算出された最終要求出力トルクは、エンジン1のクランク軸から出力されるトルクを示している。
続いて、吸入空気流量制御部110の目標トルク演算部121は、運転状態に応じて、運転者要求出力トルクTRQdとトルク要求値のどちらかの値を選択し、最終要求出力トルクとして算出する(ステップS104)。ここで算出された最終要求出力トルクは、エンジン1のクランク軸から出力されるトルクを示している。
次に、吸入空気流量制御部110の目標トルク演算部121は、一般にエンジン補機と呼ばれるオルタネータ、エアコン用コンプレッサ、パワステ用ポンプ、トランスミッション用ポンプ、及びトルクコンバータ等の負荷をエンジン補機で計測した実データに基づいて、例えば回転速度Ne毎に予め記憶部に格納されたマップ値からエンジン補機負荷を算出する(ステップS105)。
続いて、目標トルク演算部121は、最終要求出力トルクとエンジン補機負荷とを加算して、エンジン1に付随する補機負荷を考慮したエンジン要求出力トルクTRGtを算出する(ステップS106)。
続いて、目標トルク演算部121は、最終要求出力トルクとエンジン補機負荷とを加算して、エンジン1に付随する補機負荷を考慮したエンジン要求出力トルクTRGtを算出する(ステップS106)。
次に、目標トルク演算部121は、エンジン1自身の持つメカロスやポンピングロス(以下、総称して、「エンジンロス」と称する。)を、エンジン1で計測した実データに基づいて、例えば回転速度Ne毎に予め記憶部に格納されたマップ値からから算出する(ステップS107)。
続いて、目標トルク演算部121は、エンジン要求出力トルクとエンジンロスとを加算して、エンジン1のシリンダ8内で発生すべき目標図示平均有効圧Pitを算出する(ステップS108)。なお、目標トルク演算部121は、目標図示平均有効圧Pitの代わりに、上記の目標出力トルクTRQtを算出してもよい。
続いて、目標トルク演算部121は、エンジン要求出力トルクとエンジンロスとを加算して、エンジン1のシリンダ8内で発生すべき目標図示平均有効圧Pitを算出する(ステップS108)。なお、目標トルク演算部121は、目標図示平均有効圧Pitの代わりに、上記の目標出力トルクTRQtを算出してもよい。
次に、トルク値制御部112は、エンジン1で計測した実データに基づいて、例えば回転速度Ne毎に予め記憶部に格納されたマップ値からエンジン1の熱効率ηを算出し、空燃比センサ16は、可燃混合気の空燃比AFを検出する(ステップS109)。
続いて、目標シリンダ内新気量演算部122は、目標図示平均有効圧Pit(又はエンジン要求出力トルクTRGt)、熱効率η及び空燃比AFに基づいて、次式(2)に示すように、目標図示平均有効圧Pitを実現するための目標シリンダ内新気量Qctを算出する(ステップS110)。なお、Vc[L]は一気筒当たり当たりのシリンダ行程容積を示している。
Qct=AF×Pit×Vc/(η×44000)・・・・・式(2)
次に、目標吸入空気流量演算部123は、目標シリンダ内新気量Qctと、体積効率補正係数Kvとに基づいて、次式(3)に示すように、エンジン1が吸入すべき目標吸入空気流量Qat[g/s]を算出する(ステップS111)。但し、filter1は、KCCAをフィルタ係数とする1次進みフィルタ処理用の関数である。
Qat=filter1[Qct,Qct(n−1)×Kv,KCCA]
・・・・・式(3)
・・・・・式(3)
続いて、スロットル開度制御部124は、スロットル近傍の流れを絞り弁前後の流れと考え、オリフィスの流量算出式である流体力学の理論式を適用して吸入空気流量(体積流量Q)を算出する。
一般的に、体積流量Qは、エネルギー保存則、等エントロピ流れの関係式、音速の関係式及び状態方程式より、次式(4)に示すように算出される。
但し、κ:比熱比、R:ガス定数、P:圧力、ρ:密度、T:温度、a:音速、u:流速、m:質量流量、Sth:有効開口面積を示し、添字は、0:大気、b:インマニ、e:スロットル、を示す。
一般的に、体積流量Qは、エネルギー保存則、等エントロピ流れの関係式、音速の関係式及び状態方程式より、次式(4)に示すように算出される。
但し、κ:比熱比、R:ガス定数、P:圧力、ρ:密度、T:温度、a:音速、u:流速、m:質量流量、Sth:有効開口面積を示し、添字は、0:大気、b:インマニ、e:スロットル、を示す。
そして、スロットル開度制御部124は、上記の式(4)に基づいて、スロットル上流圧力P2と、スロットル下流圧力であるインマニ圧Pbとの比率、すなわちスロットル上下流圧力の比率であるPb/P2によって決まる特性を示した流量補正係数MAP(記憶部に格納)と、吸気温と音速の特性を示した音速MAP(記憶部に格納)、エンジン1で計測した有効開口面積とスロットル開度の特性データに基づいて予め演算された有効開口面積MAP(記憶部に格納)に基づいて、次式(5)に示すように、スロットル開度THの目標値を算出し、スロットル開度THを制御する(ステップS112)。
TH=有効開口面積MAP[Qat/(流量補正係数MAP[Pb/P2]
×音速MAP[AT])]・・・・・式(5)
×音速MAP[AT])]・・・・・式(5)
ここでは、エアフローセンサ12、又はインマニ圧センサ15から算出した実吸入空気流量Qarが、目標吸入空気流量Qatと一致するように、スロットル開度フィードバックを用いて有効開口面積MAPの補正する学習値を算出することにより、目標吸入空気流量Qatを高精度に達成することができる。
このように吸入空気流量を制御することにより、運転者要求出力トルクTRQdや他のコントローラからのトルク要求値を高精度に達成することができる。
次に、図1〜図3とともに、図5の推定トルクの算出処理(トルク値制御)を示すフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1による推定出力トルクTRQの算出処理について、より具体的に説明する。
まず、エアフローセンサ12又はインマニ圧センサ15は、エンジン1に吸入される実吸入空気流量Qr、又はサージタンク5内のインマニ圧Pbを検出する(ステップS201)。
続いて、トルク値制御部112は、実吸入空気流量演算部140において、実(計測)吸入空気流量Qrに基づいて、次式(6)に示すように、実吸入空気流量Qarを算出し、この実吸入空気流量Qarに対して1次遅れフィルタ処理を次式(7)に示すように実行するか、又は、実シリンダ内新気量演算部141にて、次式(8)及び(9)に示すように、インマニ圧センサ15からのインマニ圧Pbと、体積効率補正係数Kvとからシリンダ8内の密度を推定し、上記式(4)に示す状態方程式を適用することにより、一行程当たりの実シリンダ内新気量Qcr[g]を算出する(ステップS202)。但し、filter2は、KCCAをフィルタ係数とする1次遅れフィルタ処理用の関数である。また、Vc[L]は一気筒当たりのシリンダ行程容積を示している。
但し、R:ガス定数、P:圧力、ρ:密度、T:温度、Kv:堆積効率補正係数、Vc:1気筒当たりのシリンダ行程容積、AT:吸気温(吸入空気温)、Pb:インマニ圧を示す。
但し、R:ガス定数、P:圧力、ρ:密度、T:温度、Kv:堆積効率補正係数、Vc:1気筒当たりのシリンダ行程容積、AT:吸気温(吸入空気温)、Pb:インマニ圧を示す。
Qar=Qr(エアフローセンサ計測値)・・・式(6)
Qcr=filter2[Qar,Qcr(n−1),KCCA]・・・式(7)
ρ=Qcr/(Kv×Vc)、P=ρRT(状態方程式)・・・式(8)
Pb=ρ×R×AT=Qcr/(Kv×Vc)×R×AT、
Qcr=Pb×(Kv×Vc)/(R×AT)・・・式(9)
Qcr=filter2[Qar,Qcr(n−1),KCCA]・・・式(7)
ρ=Qcr/(Kv×Vc)、P=ρRT(状態方程式)・・・式(8)
Pb=ρ×R×AT=Qcr/(Kv×Vc)×R×AT、
Qcr=Pb×(Kv×Vc)/(R×AT)・・・式(9)
次に、空燃比センサ16は、可燃混合気の空燃比AFを検出する(ステップS203)。なお、空燃比AFは、空燃比センサ16によって検出された実際の検出値であってもよいし、インジェクタ17の駆動時間を算出するために用いられる空燃比AFの目標値から求められてもよい。
続いて、推定トルク演算部142は、一行程当たりの実シリンダ内新気量Qcrと空燃比AFとに基づいて、次式(10)に示すように、一行程当たりの燃料量Qf[g]を算出する(ステップS204)。
続いて、推定トルク演算部142は、一行程当たりの実シリンダ内新気量Qcrと空燃比AFとに基づいて、次式(10)に示すように、一行程当たりの燃料量Qf[g]を算出する(ステップS204)。
Qf=Qcr/AF・・・・・式(10)
さらに、推定トルク演算部142は、エンジン1に使用される燃料の発熱量(例えば、ガソリンの場合には、約44[MJ/kg])に基づいて、次式(11)に示すように、一行程当たりの燃料量Qfから発熱量Ht[J]を算出する(ステップS205)。
Ht=Qf×44000・・・・・式(11)
また、推定トルク演算部142は、エンジン1の熱効率η[%]を算出する(ステップS206)。
続いて、推定トルク演算部142は、発熱量Htと熱効率ηとに基づいて、次式(12)に示すように、燃焼ガスがシリンダ8内でピストンに対してする仕事である実図示仕事Wi[J]を算出する(ステップS207)。
続いて、推定トルク演算部142は、発熱量Htと熱効率ηとに基づいて、次式(12)に示すように、燃焼ガスがシリンダ8内でピストンに対してする仕事である実図示仕事Wi[J]を算出する(ステップS207)。
Wi=Ht×η・・・・・式(12)
次に、推定トルク演算部142は、実図示仕事Wiに基づいて、次式(13)に示すように、推定図示平均有効圧Pir[kPa]を算出する(ステップS208)。なお、Vc[L]は一気筒当たりのシリンダ行程容積を示している。
Pir=Wi/Vc・・・・・式(13)
式(10)〜式(13)をまとめると、次式(14)で表される。
Pir=Wi/Vc
=Ht×η/Vc
=Qf×44000×η/Vc
=Qcr/AF×44000×η/Vc・・・・・式(14)
=Ht×η/Vc
=Qf×44000×η/Vc
=Qcr/AF×44000×η/Vc・・・・・式(14)
ここで、上記式(14)において、実シリンダ内新気量Qcrを目標シリンダ内新気量Qctに、推定図示平均有効圧Pirを目標図示平均有効圧Pitに置き換えれば、次式(15)に示すように表され、この式は目標シリンダ内新気量Qctを表す上記の式(2)と同じ意味の式となることが判る。
Pit=Qcr/AF×44000×η/Vc・・・・・式(15)
続いて、推定トルク演算部142は、推定図示平均有効圧Pirに基づいて、次式(16)に示すように、推定出力トルクTRQ[Nm]を算出する(ステップS209)。なお、式(16)において、zは気筒数、iは1サイクル当たりの回転速度(例えば、4サイクルエンジンの場合には、i=2)をそれぞれ示している。
TRQ=Pir×Vc×z/(2π×i)・・・・・式(16)
このように、実シリンダ内新気量Qcrを用いることにより、推定出力トルクTRQを高精度に算出することができる。
次に、ウェイストゲートバルブ制御装置111に関し、図1〜図3とともに、図6の目標スロットル上流圧力の算出処理を示すフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1による目標スロットル上流圧力P2tの算出処理について、より具体的に説明する。
まず、クランク角センサ11は、エンジン1の回転速度Neを検出し、吸入空気流量制御部110の目標シリンダ内新気量演算部122は、目標図示平均有効圧Pit、熱効率η、及び空燃比AFに基づいて、次式(17)に示すように、目標充填効率Ectを算出する(ステップS301)。なお、ρ0[g/L]は標準状態の空気密度、Vc[L]は一気筒当たりのシリンダ行程容積を示している。
Ect=AF×Pit×/(η×44000×ρ0)・・・・・式(17)
ウェイストゲートバルブ制御装置111において、目標スロットル上流圧力演算部131は、回転速度Neと、目標充填効率Ectとに基づいて、予め記憶部に格納されたマップ値から目標スロットル上流圧力ベース補正量を算出する(ステップS302)。
一方、目標インマニ圧力演算部130は、目標充填効率Ectと、体積効率補正係数Kvとに基づいて、環境補正として吸気温ATを考慮して、次式(18)に示すように、目標インマニ圧Pbtを算出する(ステップS303)。
Pbt=P10{(Ect/Kv)×(AT/T10)}・・・・・式(18)
但し、添え字の10は標準状態を示し、P10=1atm、T10=25℃である。
続いて、目標スロットル上流圧力演算部131は、ステップS302で求めた目標スロットル上流圧力ベース補正量と、目標インマニ圧Pbtとを加算して、環境補正前の目標スロットル上流圧力P2t*を算出する(ステップS304)。
次に、吸気温センサ13より吸入空気温ATを、水温センサ(図示せず)より水温WTを検出する(ステップS305)。
続いて、目標スロットル上流圧力演算部131は、環境補正演算として、環境補正前の目標スロットル上流圧力P2t*と、吸気温ATによるマップ設定(記憶部に格納)された補正値と、水温WTによるマップ設定(記憶部に格納)された補正値とに基づいて、次式(19)に示すように、目標スロットル上流圧力P2tを算出する(ステップS306)。なお、MAP2とMAP3は予め記憶部に格納されたマップ値から設定される。
続いて、目標スロットル上流圧力演算部131は、環境補正演算として、環境補正前の目標スロットル上流圧力P2t*と、吸気温ATによるマップ設定(記憶部に格納)された補正値と、水温WTによるマップ設定(記憶部に格納)された補正値とに基づいて、次式(19)に示すように、目標スロットル上流圧力P2tを算出する(ステップS306)。なお、MAP2とMAP3は予め記憶部に格納されたマップ値から設定される。
P2t=P2t*×MAP2[AT]+MAP3[WT]・・・・式(19)
このように、目標充填効率Ectを用いることにより、目標スロットル上流圧力P2tを高精度に算出することができる。
次に、図1〜図3とともに、図7の目標圧縮機駆動力、実圧縮機駆動力、及び排気ガス流量の算出処理を示すフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1による目標圧縮機駆動力Pct、実圧縮機駆動力Pcr、及び排気ガス流量Qexの算出処理について、より具体的に説明する。
まず、圧縮機31及びタービン32内の流れを以下に説明する。ここで、空気状態に関する物理法則である、質量保存則や、ポリトロープ変化や、断熱効率を考慮すると、タービンの出力Pt[W]、及び圧縮機駆動力Pc[W]は次式(20)により算出される。
但し、Cp:定圧比熱[kJ/(kg・K)]、Wt:単位流量当たりのタービン出力[J]、Wc:圧縮機仕事量[J]κ:比熱比、Qt:タービンの質量流量[g/s]、Qcmp:圧縮機の質量流量(圧縮機通過流量)[g/s]、R:気体定数[kJ/(kg・K)]、ηt:タービンの断熱効率、ηc:圧縮機の断熱効率を示す。また、P:圧力[kPa]、T:絶対温度[K]、における添え字の1〜4は、1:空気入口(大気)、2:シリンダ入口(吸気)、3:シリンダ出口、4:排気口、を示す。
さらに、タービン32と圧縮機31の特性は、圧力比が増加するに伴い、流量・タービン回転数が増加する傾向にあることから、排気圧P3は排気ガス流量Qexの関数であると言える。
また、排気ガス流量Qexとタービン出力Ptは自動車用ターボチャージャの常用域において、ほぼ比例の関係にあると推測されることから、タービン出力Ptは排気ガス流量Qexの関数であると言える。
これらから、次式(21)に示すように、圧縮機駆動力Pcもまた排気ガス流量Qexの関数であると言うことができる。
また、排気ガス流量Qexとタービン出力Ptは自動車用ターボチャージャの常用域において、ほぼ比例の関係にあると推測されることから、タービン出力Ptは排気ガス流量Qexの関数であると言える。
これらから、次式(21)に示すように、圧縮機駆動力Pcもまた排気ガス流量Qexの関数であると言うことができる。
Pc=Pt・ηm∝Qex・・・・・式(21)
ここで、定常状態では、圧縮機通過流量Qcmp=吸入空気流量Qaになるので、圧縮機駆動力Pcは、吸入空気流量Qaと、スロットル上流圧力P2を用いて次式(22)で求めることができる。
次に、目標スロットル上流圧力演算部131は、回転速度Neと、体積効率補正係数Kvと、目標充填効率Ectとに基づいて、上記のステップS301〜306(式(17)〜式(19))のとおりに、目標スロットル上流圧力P2tを算出し、目標吸入空気流量演算部123は、目標シリンダ内新気量Qctと、回転速度Neとに基づいて、上記のステップS111(式(3))のとおりに、エンジン1が吸入すべき目標吸入空気流量Qatを算出する(ステップS401)。
続いて、目標圧縮機駆動力演算部132は、目標スロットル上流圧力P2tと、目標吸入空気流量Qatとに基づいて、上記式(22)の(P2/P1)は、目標スロットル上流圧力P2tと大気圧APの比率である(P2t/AP)と考える。なお、大気圧補正APの変わりにエアクリーナ3の下流圧を検出又は推定して用いてもよい(※1)。その比率を(P2t/AP)の関数f1で表すことで、次式(23)に示すように、目標圧縮機駆動力[環境補正前]Pct*を算出する(ステップS402)。なお、f1は予め演算されたマップ値から設定される。
次に、吸気温センサ13より吸気温ATを、大気圧センサ9より大気圧APを検出する(ステップS403)。
続いて、目標圧縮機駆動力演算部132は、環境補正演算として、目標圧縮機駆動力[環境補正前]Pct*と、吸気温ATによる補正値と、大気圧APによる補正値とに基づいて、次式(24)に基づき、目標圧縮機駆動力Pctを算出する(ステップS404)。
続いて、目標圧縮機駆動力演算部132は、環境補正演算として、目標圧縮機駆動力[環境補正前]Pct*と、吸気温ATによる補正値と、大気圧APによる補正値とに基づいて、次式(24)に基づき、目標圧縮機駆動力Pctを算出する(ステップS404)。
Pct=Pct*・(P10/AP)・√(T10/AT)・・・・・式(24)
但し、添え字の10は標準状態を示し、P10=1atm、T10=25℃である。
さらに、スロットル上流圧力センサ35によりスロットル上流圧力P2を検出し、実吸入空気流量演算部140は、エアフローセンサ12からの実計測空気流量Qr又はインマニ圧センサ15からのインマニ圧Pbに基づいて、上記のステップS202(式(6))のとおりに、エンジン1が吸入する実吸入空気流量Qarを算出する(ステップS405)。
続いて、実圧縮機駆動力演算部134は、スロットル上流圧力P2と、実吸入空気流量Qarとに基づいて、ステップS402と同様に、上記式(24)の(P2/P1)は、スロットル上流圧力P2と大気圧APの比率である(P2/AP)と考える。大気圧補正APの変わりにエアクリーナ3の下流圧を検出又は推定して用いてもよい(※1)。その比率を(P2/AP)の関数f1で表すことで、次式(25)に示すように、実圧縮機駆動力[環境補正前]Pcr*を算出する(ステップS406)。なお、f1は予め演算されたマップ値から設定される。
続いて、実圧縮機駆動力演算部134は、スロットル上流圧力P2と、実吸入空気流量Qarとに基づいて、ステップS402と同様に、上記式(24)の(P2/P1)は、スロットル上流圧力P2と大気圧APの比率である(P2/AP)と考える。大気圧補正APの変わりにエアクリーナ3の下流圧を検出又は推定して用いてもよい(※1)。その比率を(P2/AP)の関数f1で表すことで、次式(25)に示すように、実圧縮機駆動力[環境補正前]Pcr*を算出する(ステップS406)。なお、f1は予め演算されたマップ値から設定される。
続いて、実圧縮機駆動力演算部134は、環境補正演算として、実圧縮機駆動力[環境補正前]Pcr*と、ステップS403による、吸気温ATによる補正値と、大気圧APによる補正値とに基づいて、次式(26)に示すように、実圧縮機駆動力Pcrを算出する(ステップS407)。
Pcr=Pcr*・(P10/AP)・√(T10/AT)・・・・・式(26)
但し、添え字の10は標準状態を示し、P10=1atm、T10=25℃である。
さらに、空燃比センサ16は、可燃混合気の空燃比AFを検出し、実シリンダ内新気量演算部141は、エアフローセンサ12からの実計測空気流量Qr又はインマニ圧センサ15からのインマニ圧Pbに基づいて、上記のステップS202(式(6)〜式(9))のとおりに、シリンダ8が吸入する実シリンダ内新気量Qcrを算出する(ステップS408)。
続いて、排気ガス流量演算部133は、実シリンダ内新気量Qcrと、空燃比AFとに基づいて、次式(27)に示すように、排気ガス流量Qexを算出する(ステップS409)。
続いて、排気ガス流量演算部133は、実シリンダ内新気量Qcrと、空燃比AFとに基づいて、次式(27)に示すように、排気ガス流量Qexを算出する(ステップS409)。
Qex=Qcr・{1+(1/(AF))}・・・・・式(27)
次に、図1〜図3とともに、図8のウェイストゲートバルブの制御処理を示すブロック図を参照しながら、この発明の実施の形態1によるウェイストゲートバルブデューティー比WGの算出処理について、より具体的に説明する。
まず、排気ガス流量Qexと、圧縮機駆動力Pcの関係特性(図9(A)及び(B)参照)は多項近似式に表すことができる。この多項近似式は、回転速度Neや、インマニ圧Pbに影響されず、ウェイストゲートバルブデューティー比のみに依存される関係となっている。そのため、排気ガス流量Qexと、目標圧縮機駆動力Pctとに基づいて、ウェイストゲートバルブデューティー比WGを算出することができる。
まず、排気ガス流量Qexと、圧縮機駆動力Pcの関係特性(図9(A)及び(B)参照)は多項近似式に表すことができる。この多項近似式は、回転速度Neや、インマニ圧Pbに影響されず、ウェイストゲートバルブデューティー比のみに依存される関係となっている。そのため、排気ガス流量Qexと、目標圧縮機駆動力Pctとに基づいて、ウェイストゲートバルブデューティー比WGを算出することができる。
次に、排気ガス流量演算部133は、実シリンダ内新気量Qcrと、空燃比AFとに基づいて、上記のステップS409(式(27))のとおりに、排気ガス流量Qexを算出する(ステップS501)。
続いて、前述の図9(A)及び(B)に示す特性の多項近似式の関係は、排気ガス流量Qexと圧縮機駆動力ベースPcoの特性を、予め記憶部に格納されたマップ値からなる1次関数f2、及び排気ガス流量QexとQex補正係数Kqexの特性を予め記憶部に格納されたマップ値からなる1次関数f3にて置き換えて設定できる。従って、排気ガス流量Qexに基づいて、次式(28)及び(29)に示すように、排気ガス流量Qexに基づき、圧縮機駆動力ベースPco及びQex補正係数Kqexをそれぞれ1次関数f2及びf3にて算出する(ステップS502、ステップS503)。
続いて、前述の図9(A)及び(B)に示す特性の多項近似式の関係は、排気ガス流量Qexと圧縮機駆動力ベースPcoの特性を、予め記憶部に格納されたマップ値からなる1次関数f2、及び排気ガス流量QexとQex補正係数Kqexの特性を予め記憶部に格納されたマップ値からなる1次関数f3にて置き換えて設定できる。従って、排気ガス流量Qexに基づいて、次式(28)及び(29)に示すように、排気ガス流量Qexに基づき、圧縮機駆動力ベースPco及びQex補正係数Kqexをそれぞれ1次関数f2及びf3にて算出する(ステップS502、ステップS503)。
Pco=f2[Qex]・・・・・式(28)
Kqex=f3[Qex]・・・・・式(29)
Kqex=f3[Qex]・・・・・式(29)
ウェイストゲートバルブ制御装置111における大気圧補正係数演算部143は、排気ガス流量演算部133からの排気ガス流量Qexと、標準大気圧P10−圧縮機上流圧Paacl間差圧と、大気圧補正係数Kapのマップ値から成る1次関数f4を予め記憶部に格納している。そして、次式(30)に示すように、大気圧補正係数Kapを算出する(ステップS501、S511)。
Kap=f4{[Qex]×(P10−Paacl)}・・・・・式(30)
Kap=f4{[Qex]×(P10−Paacl)}・・・・・式(30)
なお、圧縮機上流圧Paaclは、圧縮機31の上流圧をセンサ(図示せず)によって検出するか、又は大気圧センサ9によって検出された大気圧APでもよい。或いは、圧縮機上流圧として公知技術により推定した値を使用してもよい。
また、排気ガス流量Qexの代わりに、目標排気ガス流量演算部144からの目標排気ガス流量QexTGTを用いてもよい(ステップS512)。このために、信号線が点線で示されている。
また、排気ガス流量Qexの代わりに、目標排気ガス流量演算部144からの目標排気ガス流量QexTGTを用いてもよい(ステップS512)。このために、信号線が点線で示されている。
続いて、ウェイストゲートバルブ制御装置111における目標圧縮機駆動力演算部132は、上述した目標スロットル上流圧力P2tと目標吸入空気流量Qatとに基づいて、上記のステップS402〜S404(式(23)〜式(24))に示すように、目標圧縮機駆動力Pctを算出する(ステップS504)。
ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135は、排気ガス流量Qexに基づいてステップS502で算出された圧縮機駆動力ベースPcoと、式(30)で求めた大気圧補正係数Kapに基づいて、次式(31)に示すように、大気圧補正後圧縮機駆動力ベースPco*を算出する(ステップS513)。
Pco*=Kap×Pco・・・・・式(31)
さらに、ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135は、式(31)で求めた大気圧補正後圧縮機駆動力ベースPco*と、排気ガス流量Qexに基づいてステップS503で算出されたQex補正係数Kqexと、上述した目標圧縮機駆動力Pctとに基づいて、次式(32)に示すように、ウェイストゲートバルブデューティー比の補正係数Kwdtを算出する(ステップS505)。
Pco*=Kap×Pco・・・・・式(31)
さらに、ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135は、式(31)で求めた大気圧補正後圧縮機駆動力ベースPco*と、排気ガス流量Qexに基づいてステップS503で算出されたQex補正係数Kqexと、上述した目標圧縮機駆動力Pctとに基づいて、次式(32)に示すように、ウェイストゲートバルブデューティー比の補正係数Kwdtを算出する(ステップS505)。
Kwdt={(Pct/Pco*)−1}/Kqex・・・・・式(32)
なお、上記のウェイストゲートバルブデューティー比補正係数Kwdtの算出は、次式(33)に示すように、目標圧縮機駆動力Pctと大気圧補正係数Kapとに基づいて大気圧補正後目標圧縮機駆動力Pct*を算出し、次式(34)に示すように、この大気圧補正後目標圧縮機駆動力Pct*と圧縮機駆動力ベースPcoとQex補正係数Kqexとから算出してもよい。
Pct*=Kap×Pct・・・・・式(33)
Kwdt={(Pct*/Pco)−1}/Kqex・・・・・式(34)
Kwdt={(Pct*/Pco)−1}/Kqex・・・・・式(34)
次に、ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135は、上記のウェイストゲートバルブデューティー比の補正係数Kwdtに基づいて、予め記憶部に格納されているマップにおける1次関数f5から、次式(35)に示すように、ウェイストゲートバルブ基本デューティー比WGbを算出する(ステップS506)。
WGb=f5[Kwdt]・・・・・式(35)
なお、上記のウェイストゲートバルブ基本デューティー比WGbは、圧縮機駆動力Pcと排気ガス流量Qexの特性に基づいたマップを用いて導出してもよい。
以上をまとめると、ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135は、目標圧縮機駆動力Pctと、排気ガス流量補正係数Kqex(すなわち排気ガス流量Qex)と、大気圧補正係数Kapとに基づいて、ウェイストゲートバルブデューティー比補正係数Kwdt(すなわちウェイストゲートバルブデューティー比WG)を算出することができることを示している。
なお、上記のウェイストゲートバルブ基本デューティー比WGbは、圧縮機駆動力Pcと排気ガス流量Qexの特性に基づいたマップを用いて導出してもよい。
以上をまとめると、ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135は、目標圧縮機駆動力Pctと、排気ガス流量補正係数Kqex(すなわち排気ガス流量Qex)と、大気圧補正係数Kapとに基づいて、ウェイストゲートバルブデューティー比補正係数Kwdt(すなわちウェイストゲートバルブデューティー比WG)を算出することができることを示している。
次に、実圧縮機駆動力演算部134は、スロットル上流圧力P2と、実吸入空気流量Qarとに基づいて、上記のステップS406〜S407(式(25)〜式(26))のとおり、実圧縮機駆動力Pcrを算出する(ステップS507)。
続いて、ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135は、目標圧縮機駆動力Pctと実圧縮機駆動力Pcrとの差分(ステップS514)に対し大気圧補正係数Kapで補正を行う。その補正結果を用いてPID制御であるフィードバック制御を行い、ウェイストゲートバルブデューティー比WGのフィードバック補正量FB(P)、FB(I)、及びFB(D)を算出する(ステップS508)。このように、大気圧補正係数Kapを考慮することで、環境圧が変化しても、目標圧縮機駆動力Pctに対し高精度なフィードバックが可能となる。
さらに、ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135は、上記のフィードバック制御で用いた、大気圧補正係数Kapで補正をした実圧縮機駆動力Pcr−目標圧縮機駆動力Pct間の差分(ステップS514)に対応する、ウェイストゲートバルブデューティー比の定量的なずれ量を学習量として算出して、ウェイストゲートバルブデューティー比WGに対して学習補正を実施する。
例えば、大気圧補正係数Kapを考慮して算出されたウェイストゲートバルブデューティー比WGのフィードバック補正量FB(I)の値が或る閾値を超えた量を、ターボチャージャの個体差、経年変化などによるばらつき要素に対する影響を無くすためのウェイストゲートバルブデューティー比WGの学習量として算出する(ステップS509)。
例えば、大気圧補正係数Kapを考慮して算出されたウェイストゲートバルブデューティー比WGのフィードバック補正量FB(I)の値が或る閾値を超えた量を、ターボチャージャの個体差、経年変化などによるばらつき要素に対する影響を無くすためのウェイストゲートバルブデューティー比WGの学習量として算出する(ステップS509)。
次に、ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135は、ウェイストゲートバルブ基本デューティー比WGbと、ウェイストゲートバルブデューティー比WGのフィードバック補正量FB(P)、FB(I)、及びFB(D)、並びにウェイストゲートバルブデューティー比WGの学習値とに基づいて、次式(36)に示すように、ウェイストゲートバルブデューティー比WGを算出する(ステップS510)。
WG=WGb+(FB(P)+FB(I)+FB(D))+学習値・・・式(36)
このように、前述の多項近似式の関係を、排気ガス流量Qexに基づいた2つの対応関数(マップ値)にて置き換えることと、目標圧縮機駆動力Pctとに基づいて、ウェイストゲートバルブデューティー比WGを高精度に制御することができる。
すなわち、ウェイストゲートバルブ制御装置111は、実圧縮機駆動力Pcrが目標圧縮機駆動力Pctと一致するように制御され、圧力式のウェイストゲートの場合は、ウェイストゲートバルブデューティー比をダイアフラムに掛かる圧力を制御するためのウェイストゲートバルブのデューティー比として、ウェイストゲートバルブ34を駆動する。
以上で示したように、ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135は、排気ガス流量Qexと、目標圧縮機駆動力Pctと、大気圧補正後圧縮機駆動力ベースPco*とに基づいて、ウェイストゲートバルブデューティー比WGを高精度に算出している。
排気ガス流量Qexの補正係数Kqexと、目標圧縮機駆動力Pctと、大気圧補正後圧縮機駆動力ベースPco*は、ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135において、それぞれ、ステップS503と、ステップS504と、ステップS513とで算出される。さらに、吸入空気流量制御部110により吸入空気量を高精度に制御できることから、本実施の形態は実現可能である。
排気ガス流量Qexの補正係数Kqexと、目標圧縮機駆動力Pctと、大気圧補正後圧縮機駆動力ベースPco*は、ウェイストゲートバルブデューティー比演算部135において、それぞれ、ステップS503と、ステップS504と、ステップS513とで算出される。さらに、吸入空気流量制御部110により吸入空気量を高精度に制御できることから、本実施の形態は実現可能である。
この発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置によれば、吸入空気流量制御部110は、目標トルク演算部121が算出した目標図示平均有効圧Pit(又は目標出力トルクTRQt)に基づいて目標吸入空気流量Qatを算出し、この目標吸入空気流量Qatを達成するようにスロットル開度THの目標値を算出して、スロットル開度制御部124を介してスロットル開度THを制御する。そのため、運転者要求出力トルクTRQdや他のコントローラからのトルク要求値を高精度に達成することができる。
また、推定トルク演算部142は、空燃比AFと、インマニ圧Pb又は実吸入空気流量Qarと、熱効率ηとに基づいて、エンジン1の推定出力トルクTRQ又は推定図示平均有効圧Pirを算出する。
そのため、制御マップ容量を抑えつつ、エンジン1の推定出力トルクTRQを高精度に算出することができる。
そのため、制御マップ容量を抑えつつ、エンジン1の推定出力トルクTRQを高精度に算出することができる。
また、ウェイストゲートバルブ制御装置111は、目標充填効率Ectと、目標インマニ圧力演算部130が算出した目標インマニ圧Pbtとに基づいて目標スロットル上流圧力P2tを算出する。さらに、目標圧縮機駆動力演算部132と、実圧縮機駆動力演算部134と、排気ガス流量演算部133とにより、環境補正を考慮した、目標圧縮機駆動力Pctと、実圧縮機駆動力Pcrと、排気ガス流量Qexとを算出する。そしてウェイストゲートバルブデューティー比演算部135にて、実圧縮機駆動力Pcrと、排気ガス流量Qexと、目標圧縮機駆動力Pctと、大気圧補正後圧縮機駆動力ベースPco*とに基づいて、ウェイストゲートバルブ制御量であるウェイストゲートバルブデューティー比WGを算出する。そして、実圧縮機駆動力Pcrが目標圧縮機駆動力Pctと一致するように、ウェイストゲートバルブデューティー比WGを用いて、ウェイストゲートバルブ34を駆動する。
すなわち、吸入空気流量を制御することで、ウェイストゲートバルブ制御量であるウェイストゲートバルブデューティー比WGを介して、過給機(ターボチャージャ)の過給圧を高精度に制御することができる。
なお、空燃比AFや各制御目標値(例えば、吸気や排気VVT開度、EGR率、点火時期、等)については、エンジン1の回転速度Ne又は充填効率Ec等の運転状態に対応した最適値が予め制御マップとして記憶部に格納されており、目標吸入空気流量Qatが達成された時点で最適な制御値が算出され、その制御値を目標値として、インジェクタ17及び点火コイル19を制御することにより、それぞれ最適値に制御される。
1 エンジン、2 吸気管、3 エアクリーナ、4 スロットルバルブ、5 サージタンク、7 排気管、8 シリンダ、9 大気圧センサ、11 クランク角センサ、12 エアフローセンサ、13 吸気温センサ、14 スロットルポジションセンサ、15 インマニ圧センサ、16 空燃比センサ、17 インジェクタ、18 点火プラグ、19 点火コイル、20 吸気バルブ、21 排気バルブ、22 排気ガス浄化触媒、30 インタークーラ、31 圧縮機、32 タービン、33 エアバイパスバルブ、34 ウェイストゲートバルブ、35 スロットル上流圧力センサ、110 吸入空気流量制御部、111 ウェイストゲートバルブ制御装置、112 トルク値制御部、120 要求トルク演算部、121 目標トルク演算部、122 目標シリンダ内新気量演算部、123 目標吸入空気流量演算部、124 スロットル開度制御部、130 目標インマニ圧力演算部、131 目標スロットル上流圧力演算部、132 目標圧縮機駆動力演算部、133 排気ガス流量演算部、134 実圧縮機駆動力演算部、135 ウェイストゲートバルブデューティー比演算部、140 実吸入空気流量演算部、141 実シリンダ内新気量演算部、142 推定トルク演算部、143 大気圧補正係数演算部、144 目標排気ガス流量演算部。
Claims (7)
- 内燃機関の吸気路に設けられたスロットルバルブと、排気路に設けられたタービンと、前記吸気路の前記スロットルバルブの上流側に設けられた前記タービンと一体に回転する圧縮機とを有する過給機と、前記タービンを迂回するバイパス通路に設けられた圧力式のウェイストゲートバルブと、前記ウェイストゲートバルブを駆動することにより前記バイパス通路の流路断面積を変更するウェイストゲートバルブ駆動部と、ウェイストゲートバルブデューティー比で、前記ウェイストゲートバルブのダイアフラムに掛かる圧力を調整することにより、前記ウェイストゲートバルブ駆動部を制御するウェイストゲートバルブ制御装置とを備えた内燃機関の制御装置であって、
前記ウェイストゲートバルブ制御装置は、
前記内燃機関の充填効率の目標値となる目標充填効率と回転速度とに基づいて、前記スロットルバルブの上流圧力の目標値である目標スロットル上流圧力を算出する目標スロットル上流圧力演算部と、
前記内燃機関の空燃比と実シリンダ内新気量とに基づいて、排気ガス流量を算出する排気ガス流量演算部と、
吸入空気流量の目標値となる目標吸入空気流量と、前記目標スロットル上流圧力とに基づいて、目標圧縮機駆動力を算出する目標圧縮機駆動力演算部と、
圧縮機上流圧又は大気圧と前記排気ガス流量とに基づいて大気圧補正係数を算出する大気圧補正係数演算部と、
前記目標圧縮機駆動力と前記排気ガス流量と前記大気圧補正係数とに基づいて、前記ウェイストゲートバルブデューティー比を算出するウェイストゲートバルブデューティー比演算部とを備えた
内燃機関の制御装置。 - 前記ウェイストゲートバルブ制御装置は、前記スロットルバルブの上流側の空気管圧力であるスロットル上流圧力と、前記吸入空気流量とに基づいて実圧縮機駆動力を算出する実圧縮機駆動力算出部をさらに含み、
前記ウェイストゲートバルブデューティー比演算部は、前記実圧縮機駆動力と前記目標圧縮機駆動力との差分に前記大気圧補正係数を考慮して、前記ウェイストゲートバルブデューティー比のPIDフィードバック補正量を算出する
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記ウェイストゲートバルブデューティー比演算部は、前記実圧縮機駆動力と前記目標圧縮機駆動力との差分に前記大気圧補正係数を考慮して算出した前記ウェイストゲートバルブデューティー比の定量的なずれ量を学習量として算出し、前記学習量を前記PIDフィードバック補正量に加えて、前記ウェイストゲートバルブデューティー比に対する学習補正量とする
請求項2に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記内燃機関の空燃比と目標シリンダ内新気量とに基づいて、目標排気ガス流量を算出する目標排気ガス流量演算部をさらに備え、
前記大気圧補正係数演算部は、前記排気ガス流量の代わりに目標排気ガス流量を使用する
請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記ウェイストゲートバルブデューティー比演算部は、前記排気ガス流量から、圧縮機駆動力ベース及び前記排気ガス流量に対する排気ガス流量補正係数を算出し、前記圧縮機駆動力ベースに前記大気圧補正係数を乗じて大気圧補正後圧縮機駆動力ベースを算出し、前記大気圧補正後圧縮機駆動力ベースと前記排気ガス流量補正係数と前記目標圧縮機駆動力とに基づきウェイストゲートバルブデューティー比の補正係数を算出し、前記ウェイストゲートバルブデューティー比の補正係数から前記ウェイストゲートバルブデューティー比を算出する
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記ウェイストゲートバルブデューティー比演算部は、前記排気ガス流量から、圧縮機駆動力ベース及び前記排気ガス流量に対する排気ガス流量補正係数を算出し、前記目標圧縮機駆動力に前記大気圧補正係数を乗じて大気圧補正後目標圧縮機駆動力を算出し、前記大気圧補正後目標圧縮機駆動力と前記排気ガス流量補正係数と前記圧縮機駆動力ベースとに基づきウェイストゲートバルブデューティー比の補正係数を算出し、前記ウェイストゲートバルブデューティー比の補正係数から前記ウェイストゲートバルブデューティー比を算出する
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 内燃機関の吸気路に設けられたスロットルバルブと、排気路に設けられたタービンと、前記吸気路の前記スロットルバルブの上流側に設けられた前記タービンと一体に回転する圧縮機とを有する過給機と、前記タービンを迂回するバイパス通路に設けられた圧力式のウェイストゲートバルブと、前記ウェイストゲートバルブを駆動することにより前記バイパス通路の流路断面積を変更するウェイストゲートバルブ駆動部と、ウェイストゲートバルブデューティー比で、前記ウェイストゲートバルブのダイアフラムに掛かる圧力を調整することにより、前記ウェイストゲートバルブ駆動部を制御するウェイストゲートバルブ制御装置とを備えた内燃機関の制御方法であって、
前記内燃機関の充填効率の目標値となる目標充填効率と回転速度とに基づいて、前記スロットルバルブの上流圧力の目標値である目標スロットル上流圧力を算出し、
前記内燃機関の空燃比と実シリンダ内新気量とに基づいて、排気ガス流量を算出し、
吸入空気流量の目標値となる目標吸入空気流量と、前記目標スロットル上流圧力とに基づいて、目標圧縮機駆動力を算出し、
圧縮機上流圧又は大気圧に基づいて、前記排気ガス流量を補正するための大気圧補正係数を算出し、
前記目標圧縮機駆動力と前記排気ガス流量と前記大気圧補正係数とに基づいて、前記ウェイストゲートバルブデューティー比を算出する
内燃機関の制御方法。
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