[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6350110B2 - 水栓装置 - Google Patents

水栓装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6350110B2
JP6350110B2 JP2014168821A JP2014168821A JP6350110B2 JP 6350110 B2 JP6350110 B2 JP 6350110B2 JP 2014168821 A JP2014168821 A JP 2014168821A JP 2014168821 A JP2014168821 A JP 2014168821A JP 6350110 B2 JP6350110 B2 JP 6350110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recess
water
block member
water outlet
faucet device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014168821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016044450A (ja
Inventor
智博 工藤
智博 工藤
直樹 天本
直樹 天本
政信 金城
政信 金城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2014168821A priority Critical patent/JP6350110B2/ja
Publication of JP2016044450A publication Critical patent/JP2016044450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6350110B2 publication Critical patent/JP6350110B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)
  • Preventing Unauthorised Actuation Of Valves (AREA)

Description

本発明は、水栓装置に関する。
従来から、浴室等に設けられる水栓装置であって、回転操作式のハンドルが回転操作されることにより、棒状吐水(カラン吐水)と、止水と、散水吐水(シャワー吐水)と、を順に又はその逆の順に吐水形態を切り替える水栓装置が知られている。
このような水栓装置では、例えば、棒状吐水から止水に吐水形態を切り替える際に、棒状吐水時のハンドルの回転位置(回転角度)から、勢い余って止水時のハンドルの回転位置を越えて意図しない散水吐水に切り替えてしまう誤操作があった。同様に、散水吐水から止水に吐水形態を切り替える際に、散水吐水時のハンドルの回転位置から、勢い余って止水時のハンドルの回転位置を越えて意図しない棒状吐水に切り替えてしまう誤操作があった。
例えば特許文献1には、上記の誤操作を抑制するために、本体側からハンドル側に向けて突き出る板バネを、ハンドルの回転軸線周りに複数個配置し、ハンドルに各板バネの全てにそれぞれ同時に係合可能な係合部を設けた給水栓が開示されている。
また、特許文献2には、吐水形態の切り替えではないものの、意図しない高温吐水を抑制するために、一定以上の温度に調整する際には、安全ボタンを押しながらでないとハンドルの回転操作ができない湯水混合水栓が開示されている。
特開平9−119559号公報 特開2013−64261号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、板バネと係合溝との間の係合力よりも、ハンドルの操作力が大きいと、上記の誤操作が発生し得る。また、一時停止位置を越えて操作を行うためには板バネと係合溝との間の係合力よりも大きなハンドルの操作力が必要となる。
また、特許文献2に記載の構成では、ハンドルの回し過ぎによる誤操作を抑制できるものの、意図して高温吐水する際には、ボタンを押す、という回転に係る操作(回転操作や回転停止操作)以外の操作が毎回必要となり、使用者に煩わしさを感じさせる虞があった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、吐水形態の切り替えを行う際に、意図しない過回転による誤操作を抑制すると共に、意図した過回転であっても回転に係る操作以外の操作を不要とすることができる水栓装置を提供することを目的の一つとしている。
本発明の第1態様に係る水栓装置は、水が流入する流入路、第一吐水口、及び第二吐水口が形成された装置本体と、前記装置本体の内部に設けられ、前記流入路と、前記第一吐水口及び前記第二吐水口との連通を制御する弁体と、回転されることによって、前記流入路及び前記第一吐水口を連通させる第一連通形態と、前記流入路が何れの吐水口とも連通しない閉鎖形態と、前記流入路及び前記第二吐水口を連通させる第二連通形態と、に前記弁体の制御を順に切り替える操作部と、前記操作部が前記第一連通形態から前記閉鎖形態に前記弁体の制御を切り替えた際、前記操作部の回転を一時的にロックし、前記回転に係る前記操作部に掛けられる力が除去されることで前記ロックを解除するロック機構と、を備える。
この構成によれば、操作部が第一連通形態から閉鎖形態に弁体の制御を切り替えた際、ロック機構が操作部の回転を一時的にロックするので、勢い余って第一連通形態の回転位置から閉鎖形態の回転位置を越えて意図しない第二連通形態の回転位置となり、第一吐水口の吐水から急に、第二吐水口の吐水に切り替えられることを抑制できる。したがって、この構成によれば、連通形態言い換えれば吐水形態の切り替えを行う際に、意図しない操作部の過回転による誤操作を抑制することができる。
また、ロック機構が、回転に係る操作部に掛けられる力が除去されることでロックを解除するので、解除後には、意図した操作部の過回転(第一連通形態の回転位置から閉鎖形態の回転位置を越えて意図した第二連通形態の回転位置まで回転)も行うことができる。そして、このロックの解除には、回転に係る操作部に掛けられる力の除去でよいので、意図した操作部の過回転であっても回転に係る操作以外の操作を不要とすることができる。
以上より、この構成によれば、吐水形態の切り替えを行う際に、意図しない操作部の過回転による誤操作を抑制すると共に、意図した操作部の過回転であっても回転に係る操作以外の操作を不要とすることができる水栓装置を提供することができる。
本発明の第2態様に係る水栓装置では、第1態様において、前記ロック機構は、互いに対面する前記装置本体の面及び前記操作部の面のうち何れか一方に設けられた第一凹部と、前記装置本体の面及び前記操作部の面のうち他方に設けられ、前記第一凹部と対面するとき前記第一凹部よりも上方に位置する第二凹部と、前記第二凹部に挿入可能な大きさとされ前記第二凹部の深さよりも長いブロック部材であって、前記第一凹部にバネ体を介して挿入されており、前記第二凹部以外の前記他方と対面するときは、前記他方と当接して前記バネ体を圧縮し、且つ、前記操作部が前記第一連通形態から前記閉鎖形態に前記弁体の制御を切り替えて前記第二凹部と対面するときは、前記他方との当接が解除されて前記バネ体の圧縮を解放して前記第二凹部に入った後前記第一凹部に戻るブロック部材と、を備える。
この構成において、ブロック部材は、第二凹部以外の他方と対面するときは、当該他方と当接してバネ体を圧縮している。この状態で、操作部の回転があると、当該回転に伴って弁体が回転し、内部に流れる水等の流体が制御される。ここで、ブロック部材は、操作部の回転に伴ってブロック部材が第二凹部と対面するときは、他方との当接が解除されてバネ体の圧縮を解放する。
このブロック部材は、第二凹部に挿入可能な大きさとされ第二凹部の深さよりも長いので、圧縮が解放された際のバネ体の弾性力により現在の位置から勢いよく第二凹部に向かって押し出されて、第一凹部に入ったまま第二凹部に入る。したがって、勢い余ってそのまま先に操作部が回転されようとしても、すなわちブロック部材が第二凹部と対面するときの操作部の回転位置を越えて操作部が回転されようとしても、ブロック部材が第一凹部及び第二凹部の内壁面に当たり、その回転が規制される。すなわち、操作部の回転が一時的にロックされる。この結果、上記構成によれば、吐水形態の切り替えを行う際に、意図しない操作部の過回転による誤操作を抑制することができる。
また、ブロック部材は、第一凹部よりも上方に位置する第二凹部に押し出されることになるので、第二凹部に押し出された後は自重により第一凹部に戻る。したがって、ブロック部材が第一凹部に戻った後は、上記ロックが解除されて、ブロック部材が第二凹部と対面するときの操作部の回転位置を越えて操作部が回転可能となる。この結果、上記構成によれば、意図した操作部の過回転であっても回転に係る操作以外の操作を不要とすることができる。
本発明の第3態様に係る水栓装置では、第2態様において、互いに対面する前記装置本体及び前記操作部は、それぞれ断面視が略円形状とされ、前記第一凹部は、前記装置本体の外周面に設けられ、前記第二凹部は、前記外周面に対面する前記操作部の内周面に設けられている。
この構成によれば、第一凹部が一般的に操作部よりも厚みのある装置本体の外周面に設けられるため、ブロック部材及びバネ体を挿入するために、第一凹部を深く形成することができる。
本発明の第4態様に係る水栓装置では、第3態様において、前記バネ体と前記ブロック部材とは非接続である。
この構成によれば、バネ体とブロック部材とが非接続なため、ブロック部材を、圧縮が解放された際のバネ体の弾性力により現在の位置からバネ体から離れて第二凹部に向かって飛び出させることができる。この結果、バネ体の復元力につられてブロック部材が直ぐに第一凹部に戻ることを抑制でき、操作部のロックが瞬間的となることを抑制できる。
本発明の第5態様に係る水栓装置は、第2態様乃至第4態様の何れか1つの態様において、前記ブロック部材は、柱状体であり、前記ブロック部材の先端面は、中央部に向かって盛り上がっている。
この構成によれば、第二凹部以外の他方と対面するとき、ブロック部材の先端面において盛り上がっている中央部が、他方と当接してバネ体をしっかりと圧縮することができる。
本発明の第6態様に係る水栓装置では、第1態様乃至第5態様の何れか1つの態様において、前記第一吐水口の吐水形態は棒状吐水であり、前記第二吐水口の吐水形態は散水吐水であり、前記第二吐水口は、前記第一吐水口よりも上方に固定自在である。
この構成によれば、意図しない操作部の過回転があっても、例えば使用者の手前において第一吐水口から棒状吐水されていた状態から急に使用者の頭上において第二吐水口から散水される状態となって、使用者に不意打ちを与えることを抑制できる。
なお、本発明において特に断りがない場合、冷水のみならず湯や、湯と冷水を混合した混合水を含めて、「水」と呼称する。また、空気を混入した泡沫吐水や、幅広い滝状吐水などを含めて、所謂シャワーのような散水吐水以外の集合した吐水を「棒状吐水」と呼称する。
本発明の水栓装置によれば、吐水形態の切り替えを行う際に、意図しない過回転による誤操作を抑制すると共に、意図した過回転であっても回転に係る操作以外の操作を不要とすることができる。
本発明の実施形態に係る水栓装置の斜視図である。 図1に示す取付部と水栓本体との取り付け部分の縦切り断面を矢印D方向から見た図である。 図1に示す取付部と水栓本体との取り付け部分の縦切り断面を矢印D方向から見た図であって、本実施形態に係る水栓装置の作用を説明する図であり、水栓装置の連通形態が閉鎖形態にあるときの取り付け部分の様子を示す図である。 図1に示す取付部と水栓本体との取り付け部分の縦切り断面を矢印D方向から見た図であって、本実施形態に係る水栓装置の作用を説明する図であり、水栓装置の連通形態が図3Aに示す閉鎖形態から第一連通形態に切り替わったときの取り付け部分の様子を示す図である。 図1に示す取付部と水栓本体との取り付け部分の縦切り断面を矢印D方向から見た図であって、本実施形態に係る水栓装置の作用を説明する図であり、水栓装置の連通形態が図3Bに示す第一連通形態から閉鎖形態に切り替わったときの取り付け部分の様子を示す図である。 図1に示す取付部と水栓本体との取り付け部分の縦切り断面を矢印D方向から見た図であって、本実施形態に係る水栓装置の作用を説明する図であり、水栓装置の連通形態が図3Cに示す閉鎖形態から第二連通形態に切り替わったときの取り付け部分の様子を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称す。)について説明する。理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る水栓装置10の斜視図である。
図1に示す水栓装置10は、浴室等の壁面に設けられている。水栓装置10は、装置本体としての水栓本体12を有し、水栓本体12の中に、例えば流路切替装置や流量調整装置(共に図示せず)等が設けられている。
<水栓装置10の構成>
このような水栓装置10は、水栓本体12にそれぞれ接続された、湯供給脚14と、水供給脚16と、第一吐水口としてのカラン18と、第二吐水口としてのシャワーヘッド20と、を備えている。
水栓本体12の背部には、水が流入する流入路として湯供給脚14と水供給脚16が接続されている。それぞれ、図示していない給湯源、給水源と接続されており、湯供給脚14及び水供給脚16を介して、水栓本体12に湯と水が流入する。この湯供給脚14及び水供給脚16は後述する湯水混合装置22や弁体28を通じて、カラン18及びシャワーヘッド20に連通可能となっている。
カラン18は、例えば水栓本体12の下部に回動可能に接続され、前方に向かって突出している。このカラン18は、湯供給脚14及び水供給脚16から夫々供給された湯や水、或いは湯及び水の混合水、を棒状吐水(カラン吐水)させる。
シャワーヘッド20は、例えば水栓本体12の下部にホース20aを介して接続されている。このシャワーヘッド20は、湯供給脚14及び水供給脚16から夫々供給された湯や水、或いは湯及び水の混合水、を散水吐水(シャワー吐水)させる。
水栓装置10はさらに、湯水混合装置22と、温調ハンドル24と、操作部としての吐止水切替ハンドル(以下、「流調ハンドル26」と称す)と、弁体28と、を備える。
湯水混合装置22は、水栓本体12に内蔵され、温調ハンドル24に接続されている。この湯水混合装置22は、湯供給脚14及び水供給脚16から夫々供給された湯及び水の混合比を調整することで、吐水の温度調整を行う(混合せずに湯又は水のみを流す場合もある。)。また、湯水混合装置22は、形状記憶合金により付勢される弁体(不図示)を有しており、形状記憶合金が流出する水の温度に応じて伸縮することで弁体が移動し、湯水の混合比を調整する仕組みになっている。
温調ハンドル24は、例えば水栓本体12の左端部に回転自在に取り付けられている。この温調ハンドル24は、これを回転することによって湯水混合装置22弁体にかかる力を調整し、吐出される混合湯水の温度を変化させることができる。
流調ハンドル26は、例えば水栓本体12の右端部に回転自在に取り付けられている。流調ハンドル26は、水栓本体12に取り付けられる略円筒状(断面視が略円形状)の取付部26Aと、当該取付部26Aの側面から径方向外側に延出して操作者により把持或いは接触される板部分の延出板部26Bと、を備えている。
取付部26Aは、水栓本体12の内部に設けられた弁体28に接続されている。この弁体28は、回転することで、湯水混合装置22と、カラン18及びシャワーヘッド20との連通量を制御することができる。
流調ハンドル26は、操作者により延出板部26Bが操作されて回転されることによって、水栓装置10の連通形態について、湯水混合装置22及びカラン18を連通させる第一連通形態と、湯水混合装置22が何れの吐水口(カラン18及びシャワーヘッド20)とも連通しない閉鎖形態と、湯水混合装置22及びシャワーヘッド20を連通させる第二連通形態と、に弁体28の制御を順に切り替える。
すなわち、水栓本体12に取り付けられた取付部26Aを回転操作することによって、弁体28を制御させ、カラン18からの棒状吐水と、止水と、シャワーヘッド20からの散水吐水と、を順に又はその逆の順に吐水形態を切り替えることができる。
言い換えると、止水位置から流調ハンドル26をカラン18の側に回転させると、湯水混合装置22によって適温に混合された湯がカラン18から吐水されはじめ、回転量に応じてその吐水量は増加する。一方、止水位置から吐止水切替流調ハンドル26をシャワーの側に回転させると適温に混合された湯がシャワーヘッド20から吐水されはじめ、徐々にその吐水量が増加することになる。
図2は、図1に示す取付部26Aと水栓本体12との取り付け部分の縦切り断面を矢印D方向から見た図である。
図2に示すように、流調ハンドル26の取付部26Aは、水栓本体12から延出した略円筒状(断面視が略円形状)の被取付部30に回転自在に嵌合する筒体32を備えている。筒体32は、延出板部26Bの回転操作により、被取付部30に対して回転する。なお、被取付部30の内部には弁体28を保持するケーシング34が固定されており、弁体28は、その回転軸28Aが流調ハンドル26に接続されることによって、ケーシング34に対して回転自在となっている。
このような取付部26Aと被取付部30との取付部分には、流調ハンドル26が第一連通形態から閉鎖形態に弁体28の制御を切り替えた際、言い換えれば、流調ハンドル26が第一連通形態の回転位置から閉鎖形態の回転位置(止水位置)に回転された際、流調ハンドル26の回転を一時的にロックし、回転に係る流調ハンドル26に掛けられる力が除去されることでロックを解除するロック機構40が設けられている。
ロック機構40の構成は、上記機能を有していれば特に限定されないが、例えば以下の構成を備える。
ロック機構40は、第一凹部42と、第二凹部44と、ブロック部材46と、を備える。
第一凹部42は、互いに対面する水栓本体12の面及び流調ハンドル26の面のうち何れか一方に設けられており、第二凹部44は、第一凹部42と対面するとき当該第一凹部42よりも上方に位置する。本実施形態では、例えば、第一凹部42は、水栓本体12の被取付部30の外周面30Aに設けられ、第二凹部44は、被取付部30の外周面30Aに対面する取付部26Aの筒体32の内周面32Aに設けられている。
第一凹部42の開口の大きさ及び第二凹部44の開口の大きさは、例えば略同じ大きさとなっている。第一凹部42の開口の中心線及び第二凹部44の開口の中心線は、それぞれ被取付部30の中心軸から直交して径方向外側に向かって延びる仮想線Oと一致している。
第一凹部42の底部の形状は例えば略平らであり、一方で、第二凹部44の底部の形状は例えば後述するブロック部材46の先端面46Aの形状と略同じとなっている。また、第一凹部42の底部中央部には、バネ体48が取り付けられている。
バネ体48は、ブロック部材46を支持するためのものである。この支持の際、例えば、バネ体48とブロック部材46とは非接続となっている。バネ体48としては、例えばコイルスプリング等が使用される。バネ体48の中心線は、被取付部30の中心軸から直交して径方向外側に向かって延びる仮想線Oと一致している。
ブロック部材46は、例えば柱状体であり、その先端面46Aは、中央部に向かって盛り上がっている。本実施形態では、ブロック部材46は、鉛筆形状となっている。ブロック部材46の材質は、特に限定されるものでなく、硬いものであって、柔らかいものであってもよい。また、ブロック部材46の材質は、後述するロックの際の使用者の手に伝わる衝撃を和らげるために、弾性体であってもよい。
ブロック部材46は、第一凹部42及び第二凹部44に挿入可能な大きさとされている。また、ブロック部材46は、第二凹部44の深さよりも長く、且つ、第一凹部42の深さよりも短い。
ブロック部材46は、第一凹部42にバネ体48を介して挿入されており、第二凹部44以外の筒体32の内周面32Aと対面するときは、当該内周面32Aと当接してバネ体48を圧縮し、且つ、流調ハンドル26が第一連通形態から閉鎖形態に弁体28の制御を切り替えて第二凹部44と対面するときは、筒体32の内周面32Aとの当接が解除されてバネ体48の圧縮を解放して第二凹部44に入った後第一凹部42に戻る。
<水栓装置10の作用>
図3A〜図3Dは、図1に示す取付部26Aと水栓本体12との取り付け部分の縦切り断面を矢印D方向から見た図であって、本実施形態に係る水栓装置10の作用を説明する図である。
具体的には、図3Aは、水栓装置10の連通形態が閉鎖形態にあるときの取り付け部分の様子を示す図である。図3Bは、水栓装置10の連通形態が図3Aに示す閉鎖形態から第一連通形態に切り替わったときの取り付け部分の様子を示す図である。図3Cは、水栓装置10の連通形態が図3Bに示す第一連通形態から閉鎖形態に切り替わったときの取り付け部分の様子を示す図である。図3Dは、水栓装置10の連通形態が図3Cに示す閉鎖形態から第二連通形態に切り替わったときの取り付け部分の様子を示す図である。
図3Aに示すように、水栓装置10の連通形態が閉鎖形態にあるときは、第一凹部42と第二凹部44が対面する。したがって、第一凹部42内に挿入されているブロック部材46も、第二凹部44と対面する。このとき、ブロック部材46の先端面において盛り上がっている中央部は、誤操作による連通形態の切り替えを抑制するために、第一凹部42から第二凹部44内に突出している。このように水栓装置10の連通形態が閉鎖形態にあるときは、湯水混合装置22が何れの吐水口(カラン18及びシャワーヘッド20)とも連通しないので、吐水形態が止水となる。
次に、図3Bに示すように、水栓装置10の連通形態が図3Aに示す閉鎖形態から第一連通形態に切り替わるとき、言い換えれば、流調ハンドル26の延出板部26Bが操作されて例えば反時計回りに回転されることにより流調ハンドル26の取付部26Aが閉鎖形態から第一連通形態に弁体28の制御を切り替える際、第二凹部44が第一凹部42に対して離間するように回転移動する。この結果、ブロック部材46の先端面46A、特にその中央部が第二凹部44以外の筒体32の内周面32Aに入り込んでいき、筒体32の内周面32Aと接触して、ブロック部材46が自重によりバネ体48を圧縮している状態からさらに奥まで圧縮することで、第一凹部42内に全てが入り込む。
そして、ブロック部材46が第一凹部42内に全て入り込んだ状態のまま、第二凹部44が第一凹部42に対して離間するようにさらに回転移動して、第一連通形態の回転位置まで移動する。この結果、水栓装置10の連通形態が閉鎖形態から第一連通形態に切り替わることで湯水混合装置22とカラン18が連通して、当該カラン18から水等が吐水される。
次に、図3Cに示すように、水栓装置10の連通形態が図3Bに示す第一連通形態から閉鎖形態に切り替わるとき、言い換えれば、流調ハンドル26の延出板部26Bが操作されて例えば時計回りに回転されることにより流調ハンドル26の取付部26Aが第一連通形態から閉鎖形態に弁体28の制御を切り替える際、第二凹部44が第一凹部42に対して近づくように回転移動する。
この結果、ブロック部材46が第一凹部42内に全て入り込んだ状態の第一連通形態の回転位置から、閉鎖形態の回転位置まで移動する。当該閉鎖形態の回転位置まで移動すると、ブロック部材46は第二凹部44と対面する。そして、この瞬間、ブロック部材46は、筒体32の内周面32Aとの当接が解除されてバネ体48の圧縮を解放する。圧縮を解放すると、ブロック部材46は、バネ体48の弾性力によりバネ体48の軸方向に力を受けて現在の位置から勢いよく第二凹部44に向かって押し出され、バネ体48から離れて飛び出し、第二凹部44に入る。このとき、ブロック部材46は、第二凹部44の深さよりも長いため、第二凹部44に入って当該第二凹部44の底部と当接すると、第一凹部42に入ったまま第二凹部44に入った状態となる。
したがって、勢い余ってそのまま先に流調ハンドル26が回転されようとしても、すなわちブロック部材46が第二凹部44と対面するときの流調ハンドル26の回転位置を越えて流調ハンドル26が時計方向に回転されようとしても、ブロック部材46が第一凹部42及び第二凹部44の内壁面に当たり、第一凹部42に対して第二凹部44が身動きできなくなり、流調ハンドル26の回転が規制される。
以上より、ロック機構40が、流調ハンドル26が第一連通形態から閉鎖形態に弁体28の制御を切り替えた際、流調ハンドル26の回転を一時的にロックすることになり、本実施形態によれば、連通形態、言い換えれば吐水形態の切り替えを行う際に、意図しない流調ハンドル26の過回転による誤操作を抑制することができる。
また、ブロック部材46が第一凹部42及び第二凹部44の内壁面に当たって力が加わっている間は、流調ハンドル26の回転がロックされるものの、回転に係る流調ハンドル26に掛けられる力が除去されてブロック部材46が第一凹部42及び第二凹部44の内壁面に力が加わらなくなると、ブロック部材46は、その自重により、第一凹部42に戻る。この結果、水栓装置10の取り付け部分の様子は、図3Aに示す状態に戻る。したがって、ロックの解除には、回転に係る流調ハンドル26に掛けられる力の除去でよいので、意図した流調ハンドル26の過回転であっても回転に係る操作以外の操作を不要とすることができる。
ブロック部材46が第一凹部42に戻った後は、ブロック部材46が第二凹部44と対面するときの流調ハンドル26の回転位置を越えて流調ハンドル26が回転可能となる。
次に、図3Dに示すように、水栓装置10の連通形態が図3Cから続く図3Aに示す閉鎖形態から第二連通形態に切り替わるとき、言い換えれば、流調ハンドル26の延出板部26Bが操作されて例えば時計回りに回転されることにより流調ハンドル26の取付部26Aが閉鎖形態から第二連通形態に弁体28の制御を切り替える際、第二凹部44が第一凹部42に対して離間するように回転移動する。この結果、ブロック部材46の先端面46A、特にその中央部が第二凹部44以外の筒体32の内周面32Aに入り込んでいき、筒体32の内周面32Aと接触して、ブロック部材46が自重によりバネ体48を圧縮している状態からさらに奥まで圧縮することで、第一凹部42内に全てが入り込む。
そして、ブロック部材46が第一凹部42内に全て入り込んだ状態のまま、第二凹部44が第一凹部42に対して離間するようにさらに回転移動して、第二連通形態の回転位置まで移動する。この結果、水栓装置10の連通形態が閉鎖形態から第二連通形態に切り替わることで湯水混合装置22とシャワーヘッド20が連通して、当該シャワーヘッド20から水等が吐水される。
以上より、本実施形態に係る水栓装置10の構成によれば、連通形態(吐水形態)の切り替えを行う際に、意図しない操作部の過回転による誤操作を抑制すると共に、意図した操作部の過回転であっても回転に係る操作以外の操作を不要とすることができる。
<変形例>
以上、本願の開示する技術の実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものではない。
例えば、バネ体48とブロック部材46とは非接続となっている場合を説明したが、接続されていてもよい。ただし、流調ハンドル26のロックの時間を長くする観点からは、バネ体48とブロック部材46とが非接続されている方が好ましい。
また、ブロック部材46は、柱状体、特に鉛筆形状である場合を説明したが、その形状は特に限定されず、筒状や板状であってもよい。
また、第一吐水口がカラン18で第二吐水口がシャワーヘッド20である場合を説明したが、第一吐水口及び第二吐水口の構成は、特に限定されない。例えば第一吐水口と第二吐水口ともにカラン18であってもよい。同様に、第一吐水口と第二吐水口ともにシャワーヘッド20であってもよい。また、第二吐水口は、オーバーヘッドシャワーであってもよい。ただし、第一吐水口がカラン18で第二吐水口がカラン18よりも上方に固定自在なシャワーヘッド20である場合、第一連通形態から第二連通形態への誤操作があると、使用者の手前から吐水されていた状態から急に使用者の頭上(シャワーヘッド20が固定されている状態を想定)から吐水される状態となり、使用者に不意打ちを与えないかねないため、本実施形態の構成を用いることがより好適となる。なお、水栓装置10には、第一吐水口及び第二吐水口以外の吐水口もさらに備えていてもよい。
また、第一凹部42が被取付部30の外周面30Aに設けられると共に第二凹部44が筒体32の内周面32Aに設けられている場合を説明したが、第一凹部42が筒体32の内周面32Aに設けられると共に第二凹部44が取付部30の外周面30Aに設けられてもよい。ただし、第一凹部42が一般的に流調ハンドル26よりも厚みのある水栓本体12に設けられる方が、ブロック部材46及びバネ体48を挿入するために第一凹部42を深く形成することができるため、好ましい。
また、本実施形態では、ロック機構40は、流調ハンドル26が第一連通形態から閉鎖形態に弁体28の制御を切り替えた際、流調ハンドル26の回転を一時的にロックし、回転に係る流調ハンドル26に掛けられる力が除去されることでロックを解除する場合を説明した。本実施形態の構成では、ロック機構40は、流調ハンドル26が第二連通形態から閉鎖形態に弁体28の制御を切り替えた際にも、流調ハンドル26の回転を一時的にロックし、回転に係る流調ハンドル26に掛けられる力が除去されることでロックを解除することができる。ただし、ブロック部材46の形状等を変更することで、ロック機構40は、流調ハンドル26が第一連通形態から閉鎖形態に弁体28の制御を切り替えた際にのみ、流調ハンドル26の回転を一時的にロックし、回転に係る流調ハンドル26に掛けられる力が除去されることでロックを解除するようにしてもよい。
前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10…水栓装置
12…水栓本体(装置本体)
18…カラン(第一吐水口)
20…シャワーヘッド(第二吐水口)
22…湯水混合装置(流路)
26…吐止水切替ハンドル(操作部)
28…弁体
30A…外周面
32A…内周面
40…ロック機構
42…第一凹部
44…第二凹部
46…ブロック部材
46A…先端面
48…バネ体

Claims (6)

  1. 水が流入する流入路、第一吐水口、及び第二吐水口が形成された装置本体と、
    前記装置本体の内部に設けられ、前記流入路と、前記第一吐水口及び前記第二吐水口との連通を制御する弁体と、
    回転されることによって、前記流入路及び前記第一吐水口を連通させる第一連通形態と、前記流入路が何れの吐水口とも連通しない閉鎖形態と、前記流入路及び前記第二吐水口を連通させる第二連通形態と、に前記弁体の制御を順に切り替える操作部と、
    前記操作部が前記第一連通形態から前記閉鎖形態に前記弁体の制御を切り替えた際、前記操作部の回転を一時的にロックし、前記回転に係る前記操作部に掛けられる力が除去されることで前記ロックを解除するロック機構と、
    を備える水栓装置。
  2. 前記ロック機構は、
    互いに対面する前記装置本体の面及び前記操作部の面のうち何れか一方に設けられた第一凹部と、
    前記装置本体の面及び前記操作部の面のうち他方に設けられ、前記第一凹部と対面するとき前記第一凹部よりも上方に位置する第二凹部と、
    前記第二凹部に挿入可能な大きさとされ前記第二凹部の深さよりも長いブロック部材であって、前記第一凹部にバネ体を介して挿入されており、前記第二凹部以外の前記他方と対面するときは、前記他方と当接して前記バネ体を圧縮し、且つ、前記操作部が前記第一連通形態から前記閉鎖形態に前記弁体の制御を切り替えて前記第二凹部と対面するときは、前記他方との当接が解除されて前記バネ体の圧縮を解放して前記第二凹部に入った後前記第一凹部に戻るブロック部材と、を備える、
    請求項1に記載の水栓装置。
  3. 互いに対面する前記装置本体及び前記操作部は、それぞれ断面視が略円形状とされ、
    前記第一凹部は、前記装置本体の外周面に設けられ、前記第二凹部は、前記外周面に対面する前記操作部の内周面に設けられている、
    請求項2に記載の水栓装置。
  4. 前記バネ体と前記ブロック部材とは非接続である、
    請求項3に記載の水栓装置。
  5. 前記ブロック部材は、柱状体であり、
    前記ブロック部材の先端面は、中央部に向かって盛り上がっている、
    請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の水栓装置。
  6. 前記第一吐水口の吐水形態は棒状吐水であり、
    前記第二吐水口の吐水形態は散水吐水であり、
    前記第二吐水口は、前記第一吐水口よりも上方に固定自在である。
    請求項1に記載の水栓装置。
JP2014168821A 2014-08-21 2014-08-21 水栓装置 Active JP6350110B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014168821A JP6350110B2 (ja) 2014-08-21 2014-08-21 水栓装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014168821A JP6350110B2 (ja) 2014-08-21 2014-08-21 水栓装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016044450A JP2016044450A (ja) 2016-04-04
JP6350110B2 true JP6350110B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=55635272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014168821A Active JP6350110B2 (ja) 2014-08-21 2014-08-21 水栓装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6350110B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11152773A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Yasumi Ota 湯水混合栓
JP2004257201A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Toto Ltd 水栓のハンドル
JP4486344B2 (ja) * 2003-10-30 2010-06-23 株式会社ケーブイケー 水栓

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016044450A (ja) 2016-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170203308A1 (en) Controller of Water Dispensing Apparatus
JP4451851B2 (ja) エア駆動工具のロータリーバルブ位置変更切替え機構
US10173235B2 (en) Shower head with water stop function and waterway switch function
WO2012056967A1 (ja) 浄水機能付き水栓
CN110397764B (zh) 混合和截止阀装置以及卫生的混合和截止配件
WO2017142722A4 (en) Safety control lockout knob
BRPI0716824A2 (pt) Montagens de controle de jato de líquido pulverizado de torneira
CA2412088A1 (en) A high pressure water control device
US20160017586A1 (en) Controllable self-cleaning device for a flushing spray nozzle
JP6350110B2 (ja) 水栓装置
WO2007021064A1 (en) Cartridge of water supply valve
TW201729903A (zh) 具有直流模式與噴霧模式、以及流量控制的噴嘴
JP4837466B2 (ja) 流量調節弁装置
US4469279A (en) Constant pressure nozzle with selective volume limit control
CA2529296A1 (en) Actuator for a pressurized material dispenser
JP2010189842A (ja) 水栓ハンドル
US20050082381A1 (en) Swinging mechanism for lawn sprinkler
JP3870343B2 (ja) 切換コック用の弁装置、及びこれを使用した切換コック
JP5449900B2 (ja) シャワーヘッド
JP2003144983A (ja) 吐水ノズル
US7044235B2 (en) Pneumatic tool with settable safety function
JP2004232691A (ja) プッシュ式水栓
KR20090008310U (ko) 유량 및 온도의 다단 조절기능을 갖는 밸브
JP2008043917A (ja) 流量調整弁機構及びそれを使用したワンハンドノズル
KR200356428Y1 (ko) 다단식 냉온수 분배기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6350110

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150