JP6350013B2 - 照明光源装置及び画像投影装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、いずれにしても、色成分選択部材は回転しているため、ライトトンネルと色選択部材との間に少なからず距離をとる必要がある。従って、ライトトンネルの入射側開口と密着させる等、物理的に一致させることができないため、第3集光光学系によるスポット光を色成分選択部材の境界領域で最小径とすることができず、境界領域で混色が生じ、いわゆるスポーク期間を短くできないという不都合がある。
該光源部から発せられた色成分の光が照射されて該色成分の光とは異なる色成分の光を生成する波長変換部材と、
前記光源部から発せられた色成分の光と前記波長変換部材により生成された色成分の光の光量分布を均一化する光量分布均一化部材と、
前記光源部から発せられた色成分の光を励起光として前記波長変換部材に導く光路と前記光源部から発せられた色成分の光を照明光として前記光量分布均一化部材に導く光路とに分岐する光路分岐部材と、
前記波長変換部材により生成された色成分の光が進行する光路と前記光源部から発せられた色成分の光が進行する光路とを合成する光路合成部材と、
前記波長変換部材により生成された色成分の光が進行する光路に配置されて該波長変換部材により生成された色成分の選択を行う色成分選択部材と、
該色成分選択部材と前記波長変換部材との間の光路に設けられて前記波長変換部材により生成された色成分の光を集光する第1集光光学系と、
前記光路合成部材と前記色成分選択部材との間の光路に配置されて該色成分選択部材により選択された色成分の光を集光する第2集光光学系と、
該光路合成部材と前記光量分布均一化部材との間の光路に配置されて前記各色成分の光を前記光量分布均一化部材に集光する第3集光光学系とを備え、
前記第1集光光学系のパワーが前記第3集光光学系のパワーよりも大きいことを特徴とする。
図1は、本発明の実施例1に係る照明光源装置を有する画像投影装置(プロジェクタ)の光学系の要部構成を示す光学図である。この図1において、符号1は光源部を示す。光源部1はレーザ光源としてのレーザダイオード(LD)1aとカップリングレンズ1bと集光レンズ1cとから概略構成されている。
その光路切り替え盤3の透過領域3bには、図3に示すように、その両面に反射防止膜3eが形成されている。
蛍光体5は、ここでは、回転円盤から構成され、図1において、符号6は、その駆動源としてのステッピングモータを示している。
例えば、緑色成分の波長域から赤色成分の波長域にまたがる蛍光分布特性を有する蛍光材料を用いることができる。
この実施例では、集光レンズ9とダイクロイックミラー8と後述する第1集光光学系とにより光源部1から発せられた色成分の光により励起された蛍光YPを色成分切り替え盤10に向かって進行させる光路が形成されている。
その理由については後述する。なお、そのダイクロイックミラー15は、集光レンズ11、14、16の光軸に対して斜め45°の角度で配設されている。
その集光レンズ17は、平行光束BP”、LP”をライトトンネル18の入射側開口18aにスポット光として集束させる役割を果たす。
その光路切り替え盤3と色成分切り替え盤10とは、同一回転速度でかつ同期して回転される。図5において、φBは反射領域3aの角度である。この角度φBは、青色成分のレーザ光BPを反射する反射領域3aによる時間tB(図6、図7参照)が確保されるように設定される。透過領域3bの角度φGBは、図5に示すように、その残りの角度(360-φB)である。
青色成分のレーザ光BPが透過領域3bを透過している間は、蛍光体5にレーザ光BPが照射されるので、蛍光体5は蛍光を発する。
この実施例では、光路切り替え盤3の反射領域3aと透過領域3bとの境界q1を蛍光YPの透過領域10dに位置させ、光路切り替え盤3の反射領域3aと透過領域3bとの境界q2を色成分切り替え盤10の境界q4に一致させている。
光路切り替え盤3には、図8に示すようにビームスポットBSPが仮想的に形成される。色成分切り替え盤10には、図9に示すように、ビームスポットBSP'が仮想的に形成される。ここでは、便宜的に、ビームスポットBSP、BSP'の大きさは同じであるとして説明する。
光路切り替え盤3の回転中心Oを通り、かつ、ビームスポットBSPの円に接する二つの半径方向接線r1'、r1”の為す角度をθsとする。また、境界q1が半径方向接線r1'に一致しているとき、光路切り替え盤3の回転角度θを0度とする。
色成分切り替え盤10に当たるレーザ光BPのビームスポットBSP'のスポット径を便宜的にΦ'=Φとする。すなわち、ビームスポットBSP'に接する半径方向接線r3'、r3”の為す角度をθsとする。
既述したように、角度θがθsよりも大きいとき、色成分切り替え盤10が矢印Z2方向に回転して境界q4が半径方向接線r3'に一致するまでの間は、ほとんどレーザ光BPのみがライトトンネル18に導かれるため、色成分切り替え盤10による混色は生じない。
以上の実施例では、色成分切り替え盤10を透過タイプの構成として説明したが、図12に示すように、色成分切り替え盤10を反射タイプの構成とすることもできる。
図1に示す光路切り替え盤3の反射領域3aにおいて、青色成分のレーザ光BPを反射させる構成としても、1%程度の光はその反射領域3aを通過して蛍光体5に導かれる。
3…光路切り替え盤(光路分岐部材)
5…蛍光体(波長変換部材)
10…色成分切り替え盤(色成分選択部材)
11…集光レンズ(第1集光光学系)
15…ダイクロイックミラー(光路合成部材)
16…集光レンズ(第2集光光学系)
17…集光レンズ(第3集光光学系)
18…ライトトンネル(光量分布均一化部材)
Claims (7)
- 青色成分の光と緑色成分の光と赤色成分の光とのうちの少なくともいずれかの色成分の光を含む光を発生する光源部と、
該光源部から発せられた色成分の光が照射されて該色成分の光とは異なる色成分の光を生成する波長変換部材と、
前記光源部から発せられた色成分の光と前記波長変換部材により生成された色成分の光の光量分布を均一化する光量分布均一化部材と、
前記光源部から発せられた色成分の光を励起光として前記波長変換部材に導く光路と前記光源部から発せられた色成分の光を照明光として前記光量分布均一化部材に導く光路とに分岐する光路分岐部材と、
前記波長変換部材により生成された色成分の光が進行する光路と前記光源部から発せられた色成分の光が進行する光路とを合成する光路合成部材と、
前記波長変換部材により生成された色成分の光が進行する光路に配置されて該波長変換部材により生成された色成分の選択を行う色成分選択部材と、
該色成分選択部材と前記波長変換部材との間の光路に設けられて前記波長変換部材により生成された色成分の光を集光する第1集光光学系と、
前記光路合成部材と前記色成分選択部材との間の光路に配置されて該色成分選択部材により選択された色成分の光を集光する第2集光光学系と、
該光路合成部材と前記光量分布均一化部材との間の光路に配置されて前記各色成分の光を前記光量分布均一化部材に集光する第3集光光学系とを備え、
前記第1集光光学系のパワーが前記第3集光光学系のパワーよりも大きいことを特徴とする照明光源装置。 - 前記色成分選択部材が透過タイプであり、前記第1集光光学系と前記第2集光光学系とが前記色成分選択部材を間に介して互いに反対側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の照明光源装置。
- 前記色成分選択部材が反射タイプであり、前記第1集光光学系の光軸と前記第2集光光学系の光軸とが前記色成分選択部材に立てた法線に対して45度の角度で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の照明光源装置。
- 前記光量分布均一化部材がライトトンネルであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の照明光源装置。
- 前記光源部は青色成分の光を発生する光源を有し、前記波長変換部材は前記青色成分の光により励起されて少なくとも緑色成分の蛍光と赤色成分の蛍光とを含む蛍光を発生する蛍光体であり、前記色成分選択部材には少なくとも前記緑色成分の蛍光と前記赤色成分の蛍光とを選択して透過させる透過領域が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の照明光源装置。
- 前記色成分選択部材には、前記青色成分の光が前記光量分布均一化部材に導かれる期間中に該青色成分の光により生じた蛍光を完全に遮断する遮断領域が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の照明光源装置。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の照明光源装置と、光量分布均一化部材に導かれた光により画像を形成する画像形成素子と、該画像形成素子により形成された画像を投影する投射光学系とを備えた画像投影装置。
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